JPWO2013137043A1 - 温度検出装置の保持構造およびこれを備えた内燃機関 - Google Patents
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Abstract
Description
近年、このような冷却水を循環させる冷却水循環経路を構成する部材として、軽量化およびコスト面を考慮して、耐熱性の樹脂によって成形された配管が用いられている。
ところで、特許文献1には、耐熱性を有する樹脂配管におけるエンジン本体との接合部分に、エンジン本体の温度を検出する温度検出素子をインサートモールドにより一体成形することにより、温度検出素子を樹脂配管に保持させる構造について開示されている。
すなわち、上記従来公報に開示された構成では、冷却水の量が不足していない状態であっても、温度検出素子がエンジンを介して冷却水の温度を検出することになるため、冷却水温度を直接検出する場合と比較して正確性に欠けるという問題がある。
本発明に係る温度検出装置の保持構造は、樹脂製の冷却媒体循環部と、取付部と、を備えている。樹脂製の冷却媒体循環部は、エンジン本体を冷却するための冷却媒体を循環させる循環経路の一部を形成する。取付部は、循環経路内を流れる冷却媒体の温度を検出する温度検出装置を、該温度検出装置の感温部が循環経路内に突出するように保持するとともに、エンジン本体の熱を温度検出装置に伝達可能な素材によって形成されており、エンジン本体に対して一部が接触した状態で冷却媒体循環部に取り付けられている。
本発明の一実施形態に係る冷却装置を搭載した内燃機関50について、図1〜図7(b)を用いて説明すれば以下の通りである。
[内燃機関50の構成]
本実施形態に係る内燃機関50は、図1に示すように、主として、エンジン本体51と、エンジン本体51において発生した熱を冷却する冷却水ハウジング(冷却装置)10と、を備えている。
シリンダヘッド52の正面には、冷却水ハウジング10が取り付けられている。そして、シリンダヘッド52は、その内部に、冷却水を循環させる循環経路V1(図3参照)が形成されている。ここで、挿入孔(凹部)52aにおける長手方向に沿った2面は、略平行な2面(いわゆる二面幅)に形成されている。この挿入孔(凹部)52aの二面幅は、後述する位置決め部材21の二面幅よりも若干大きくなるように形成されており、位置決め部材21が挿入孔52aに挿入された際に面接触する。また、シリンダヘッド52は、冷却水ハウジング10が取り付けられる正面に、略鉛直方向に沿って楕円状の長手方向が向くように形成された挿入孔(凹部)52aが形成されている。
冷却水ハウジング10は、図2に示すように、ウォーターアウトレット(冷却媒体循環部)11、取付部12、水温センサ(温度検出装置)20、および位置決め部材(伝達部材)21(図6(a)等参照)、シール部材22を備えている。
(ウォーターアウトレット11)
ウォーターアウトレット(冷却媒体循環部)11は、図2に示すように、ウォーターポンプ(図示せず)によって循環する冷却水をラジエータやヒータ(ともに図示せず)に送り込むための循環経路V2(図5(b)参照)を形成する樹脂性の部材であって、本体部11a、接合板11b、第1コネクタ11c、第2コネクタ11d、第3コネクタ11e、および装着凹部11f(図4参照)を有している。
第1コネクタ11cは、冷却水と空気との間で熱交換を行うラジエータ(図示せず)の冷却水入口につながる配管と接合され、ラジエータに対して冷却水を戻す。
第3コネクタ11eは、上述したヒータを循環して戻ってくる冷却水が供給される配管が接合される。
(取付部12)
取付部12は、図4に示すように、水温センサ20をウォーターアウトレット11の本体部11aに取り付けるための金属性(好ましくは、アルミニウムや黄銅)の部材である。取付部12は、ウォーターアウトレット11との間で隙間が形成されることがないように、装着凹部11fに対して液密に取り付けられている。さらに、取付部12は、図5(b)に示すように、ウォーターアウトレット11に取り付けられた状態において、接合板11bの接合面側に設けられた環状のシール部材22の内側に配置される。そして、取付部12は、本体部12a、センサ挿入部12b、挿入孔12c(図5(a)参照)を有している。
センサ挿入部12bは、図4に示すように、水温センサ20の感温部20a側が挿入されて固定される貫通孔である。取付部12がウォーターアウトレット11に取り付けられた状態では、センサ挿入部12bは、ウォーターアウトレット11内部に形成された循環経路V2に連通している。
水温センサ20は、循環経路V2内を流れる冷却水の温度を測定するセンサであって、図4に示すように、循環経路V2内へ挿入される先端部分に感温部20aを有している。また、水温センサ20は、取付部12のセンサ挿入部12bのねじ穴に螺合させることで固定される。
(位置決め部材21)
位置決め部材21は、シリンダヘッド52と冷却水ハウジング10との接合部分に設けられた断面が略楕円状の金属製のブロック材であって、図6(a)および図6(b)に示すように、取付部12の挿入孔12cと、シリンダヘッド52の挿入孔52aとに挿入された状態で使用される。ここで、位置決め部材21における長手方向に沿った2面は、略平行な2面(いわゆる二面幅)に形成されている。位置決め部材21は、上述したように、挿入孔12cに圧入嵌合されて一体となった取付部12、すなわち冷却水ハウジング10のシリンダヘッド52に対する二面幅の幅方向(鉛直方向に対して直角方向)の位置決めを行う。
位置決め部材21は、図7(a)に示すように、シリンダヘッド52に挿入される側に向かって先細りする形状を有している。これにより、冷却水ハウジング10をシリンダヘッド52の接合面側に取り付ける際に、図6(b)に示すように、先に位置決め部材21を冷却水ハウジング10側の挿入孔12cに挿入した後でシリンダヘッド52側の挿入孔52aに挿入する場合でも、挿入孔52a側へ挿入し易くすることができる。
ここで、樹脂製のウォーターアウトレット11と金属製の取付部12とは、熱膨張率に差がある。このため、エンジン本体50からの熱が伝達されて、例えば、樹脂製のウォーターアウトレット11が鉛直方向に伸びる方向に変形した場合には、樹脂と比較して熱膨張率が小さい金属製の取付部12によってウォーターアウトレット11の熱膨張を制限してしまう場合がある。この場合、以下で説明するシール部材22に対して、せん断方向の力が加わって、シール性能が低下してしまうおそれがある。
これにより、ウォーターアウトレット11と取付部12とが熱膨張した場合でも、シール部材22のシール性能が低下してしまうことを防止することができる。
シール部材22は、図6(a)および図6(b)に示すように、接合板11bの接合面側における循環経路V2を形成する空間の断面および取付部12の部分を取り囲むように、環状に形成された弾性部材である。
また、シール部材22は、図7(a)に示すように、冷却水ハウジング10がシリンダヘッド52に取り付けられた状態において、シリンダヘッド52側の接合面と冷却水ハウジング10側の接合面との間に挟まれてつぶれた状態となる。
<特徴>
(1)
本実施形態の内燃機関50の冷却水ハウジング10は、図3に示すように、エンジン本体51を冷却するための冷却水を循環させる循環経路V2を形成する樹脂製のウォーターアウトレット11と、ウォーターアウトレット11内を流れる冷却水の温度を検知する水温センサ20を保持するとともにウォーターアウトレット11に取り付けられエンジン本体51の熱が伝達される素材によって形成された取付部12と、取付部12に取り付けられエンジン本体51に対して一部が接触しており取付部12と同様にエンジン本体51の熱が伝達される素材によって形成された位置決め部21と、を備えている。
さらに、本実施形態の内燃機関50の冷却水ハウジング10では、例えば、過酷な使用環境等に起因して、循環経路V2内に流れる冷却水の量が不足している場合でも、シリンダヘッド52に当接しており熱伝導率の高い素材によって成形された位置決め部21および取付部12を介して、水温センサ20の感温部20aにエンジン本体51側の温度が伝達される。
よって、冷却水ハウジング10の大部分を構成するウォーターアウトレット11を樹脂製とした場合でも、水温センサ20を保持する取付部12およびシリンダヘッド52に当接する位置決め部21を熱伝導率の高い素材(ここでは、金属)としたことで、水温センサ20の周りの樹脂が溶融した状態になって初めてオーバーヒートの検出が可能となる従来の構成と比較して、エンジン本体51側におけるオーバーヒートの発生を確実かつ迅速に検出することができる。
本実施形態の内燃機関50の冷却水ハウジング10では、図7(a)に示すように、水温センサ20が循環経路V2の上部に配置されるように、取付部12がウォーターアウトレット11に設けられている。
これにより、水温センサを冷却水の循環経路V2の下方に設置した場合と比較して、水温センサ20の取り外し時における冷却水の抜き取り等の作業が不要となるため、メンテナンス性を向上させることができる。
(3)
本実施形態の内燃機関50の冷却水ハウジング10では、図3に示すように、シリンダヘッド52における循環経路V1を構成する開口部に、燃焼室近傍部と挿入孔52a近傍部とを連結するリブ部52b,52bが立設されている。
(4)
本実施形態の内燃機関50の冷却水ハウジング10では、取付部12は、図7(a)に示すように、シリンダヘッド52と接触する部分において、循環経路V2内を流れる冷却水と水温センサ20の感温部20aとが接触する部分を避けるように配置されている。
(5)
本実施形態の内燃機関50の冷却水ハウジング10では、図7(b)に示すように、位置決め部材21は、エンジン本体51側に形成された挿入孔52aと二面幅によって互いに面接触した状態で、エンジン本体51に固定される。
なお、位置決め部材21と挿入孔52aとは、互いに面接触(位置決め部材21がシリンダヘッド52に対して平面的に当接)することができれば、二面幅に限らず、一面幅や三面幅などの他の形態であってもよい。
本実施形態の内燃機関50の冷却水ハウジング10では、図7(a)に示すように、水温センサ20を保持する取付部12と、ウォーターアウトレット11とシリンダヘッド52との接合部分に配置され、エンジン本体51において発生した熱を取付部12へ伝達する位置決め部材21と、を別体で形成している。
(7)
本実施形態の内燃機関50の冷却水ハウジング10では、図6(b)に示すように、位置決め部材21は、ウォーターアウトレット11から突出しており、シリンダヘッド52側に形成された挿入孔52aに挿入されることで、シリンダヘッド52に対するウォーターアウトレット11の位置決めを行う。
(8)
本実施形態の内燃機関50の冷却水ハウジング10では、図7(a)に示すように、位置決め部材21は、シリンダヘッド52側の挿入孔52aに挿入される側の先端に向かって細くなる形状を有している。
(9)
本実施形態の内燃機関50の冷却水ハウジング10では、図5(b)等に示すように、ウォーターアウトレット11は、接合板11bの接合面側に、冷却水の漏れ出しを防止する環状のシール部材22を有している。そして、取付部12は、環状のシール部材22の内側においてシリンダヘッド52に対して熱伝達可能なように間接的に接触している。
(実施形態2)
本発明の他の実施形態に係る冷却装置を搭載した内燃機関について、図8〜図13を用いて説明すれば以下の通りである。
挿入孔152aは、冷却水が流れる正面方向から見て、循環経路V1内へ略半円状に突出する切欠き部分として形成されている。そして、この略半円状の切欠き部分は、後述する位置決め部材121が面接触することができるように、略平行な2面(いわゆる2面幅)が形成されている。
本体部11aは、内部に循環経路V2(図11(b)参照)となる空間を有する略円筒状の部材であって、ウォーターアウトレット111がシリンダヘッド152に取り付けられた状態において、略水平方向に沿って配置されている。また、本体部11aは、その上部に、取付部112を介して水温センサ20が取り付けられている。これにより、水温センサ20は、本体部11a内に形成された循環経路V2内を流れる冷却水の温度を、循環経路V2内に突き出た感温部20a(図13参照)において検知することができる。
装着凹部111fは、図10に示すように、本体部11aの上面に形成されており循環経路V2まで連通する貫通孔であって、後述する取付部112が水温センサ20とともに取り付けられる。
取付部112は、図10に示すように、水温センサ20をウォーターアウトレット111の本体部11aに取り付けるための金属性の部材である。取付部112は、ウォーターアウトレット111との間で隙間が形成されることがないように、装着凹部111fに対して液密に取り付けられている。また、取付部12は、本体部112a、センサ挿入部112b、切欠き部112c(図11(a)参照)を有している。
センサ挿入部112bは、図10に示すように、水温センサ20の感温部20a側が挿入されて固定される貫通孔である。取付部112がウォーターアウトレット111に取り付けられた状態では、センサ挿入部112bは、ウォーターアウトレット111内部に形成された循環経路V2に連通している。
(位置決め部材121)
位置決め部材121は、シリンダヘッド152と冷却水ハウジング110との接合部分に設けられた金属製の部材であって、半円筒状部と、この半円筒状部の周方向両端縁から接線方向に延びる略平行な2面(二面幅)を有する平面部と、を有している。位置決め部材121は、上述したように、切欠き部112cに圧入嵌合されて一体となった取付部112、すなわち冷却水ハウジング110のシリンダヘッド152に対する二面幅の幅方向(鉛直方向に対して直角方向)の位置決めを行う。
位置決め部材121は、図13に示すように、シリンダヘッド152に挿入される側に向かって先細りする形状を有している。これにより、冷却水ハウジング110をシリンダヘッド152の接合面側に取り付ける際に、図12(b)に示すように、先に位置決め部材121を冷却水ハウジング110側の切欠き部112cに圧入した後でシリンダヘッド152側の挿入部152aに挿入する場合でも、挿入部152a側へ挿入し易くすることができる。
以下では、上記実施形態1の構成によって得られる作用・効果とは異なる作用・効果についてのみ説明する。
(1)
本実施形態の内燃機関の冷却水ハウジング110では、図12(b)および図13に示すように、取付部112は、シリンダヘッド152と接触する部分において、循環経路V2内を流れる冷却水と水温センサ20の感温部20a部とが接触する部分を避けるような半円筒状(アーチ状)の形状で形成されている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、ウォーターアウトレット11,111の装着凹部11f,111fに取付部12,112を、例えば、溶着等によって一体的に取り付けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
これにより、例えば、樹脂製のウォーターアウトレット211,311のインサート成形時に、成形金型の中に取付部12,112をセットすることで、金属製の取付部12,112を内包する一体型のウォーターアウトレット211,311を成形することができる。このように、金属製の取付部12,112の大部分を樹脂製のウォーターアウトレット211,311によって鋳包むことにより、取付部12,112からの放熱を抑えることができるため、エンジン本体51,151(シリンダヘッド52,152)側で生じた熱をより確実に水温センサ20側へ伝達することができる。
上記実施形態では、取付部12,112と位置決め部材(伝達部材)21,121とが別体として設けられている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、伝達部材が取付部と一体化した構成であってもよい。
上記実施形態では、取付部12および位置決め部材(伝達部材)21が、ともに熱伝導率の高い金属製である例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、金属以外にも、熱伝導率の高い素材によって取付部や伝達部材が形成されていてもよい。
上記実施形態1では、図7(b)に示すように、位置決め部材21を挿入孔52aに挿入した状態において、挿入孔52aの長手方向における幅が位置決め部材21の長手方向における幅よりも若干大きくなるように形成されていることにより、この長手方向における幅方向に生じた隙間gを、位置決め部材21をシリンダヘッド52側に形成された挿入孔52aへ嵌合させる際の圧力を軽減するための圧逃がし部として機能させる例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
また、図16(b)に示すように、位置決め部材321が挿入される挿入孔52a側に形成された少なくとも1つの凹部352aを、圧逃がし部として機能させてもよい。
上記実施形態1および上記他の実施形態(A)では、図3〜図7(b)および図14に示すように、シリンダブロック52側の挿入孔52a、取付部12側の挿入孔12aをそれぞれ縦長形状になるように形成しており、位置決め部材21も鉛直方向に楕円状の長手方向が沿う向きでこれらに挿入される例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
(F)
上記実施形態1,2および他の実施形態(A)〜(E)では、シリンダヘッド52における循環経路V1を構成する開口部に、燃焼室近傍部と挿入孔52a近傍部とを連結するリブ部52b,52bを、また、シリンダヘッド152における循環経路V1を構成する開口部を構成するリブ部152b,152bを立設した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、挿入孔152aや位置決め部材121をアーチ形状とする態様の場合(図9および図15参照)には、図22〜図24に示すように、挿入孔152aだけを循環経路V1を構成する空間の上部に設けてもよい。
上記実施形態1では、循環経路V1を分断するようにシリンダブロック52側における挿入孔52aの下方に2本のリブ部52b,52bが立設された構成を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図25に示すように、挿入孔52aの下方に、略Y字形状のリブ部252bを設けてもよい。
この場合でも、内燃機関の燃焼室が配置されたシリンダブロック52の下方から熱が伝達される際に、リブ部252b,352bを介して直線的に熱が伝達される。この結果、循環経路V1内を流れる冷却水の水温センサ20へ向かう流れを阻害することなく、オーバーヒート発生時における燃焼室の熱を、より効率よく水温センサ20へ伝達することができる。よって、リブ部が設けられていない構成と比較して、オーバーヒートの発生を比較的早い段階で検知することができる。
上記各実施形態および上記各他の実施形態では、取付部12,112が、シール部材22よりも内側(シール部材22よりも循環経路V2側)に配置された例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、取付部12,112は、シール部材22よりも外側(シール部材22を挟んで循環経路V2とは反対側)に配置されていてもよい。
この場合でも、循環経路V1,V2内を流れる冷却水が接合部分から漏れ出してしまうことを防止することができる。
11 ウォーターアウトレット(冷却媒体循環部)
11a 本体部
11b 接合板
11c 第1コネクタ
11d 第2コネクタ
11e 第3コネクタ
11f 装着凹部
12 取付部
12a 本体部
12b センサ挿入部
12c 挿入孔
20 水温センサ(温度検出装置)
20a 感温部
21 位置決め部材(伝達部材)
22 シール部材
50 内燃機関
51 エンジン本体
52 シリンダヘッド
52a 挿入孔(凹部)
52b リブ部
53 シリンダブロック
110 冷却水ハウジング
111 ウォーターアウトレット(冷却媒体循環部)
111b 接合板
111f 装着凹部
112 取付部
112a 本体部
112b センサ挿入部
112c 切欠き部
121 位置決め部材(伝達部材)
152 シリンダヘッド
152a 挿入部(凹部)
152b リブ部
210 冷却水ハウジング
211 ウォーターアウトレット
211a 被覆部
252b リブ部
310 冷却水ハウジング
311 ウォーターアウトレット
311a 被覆部
352b リブ部
g 隙間
V1,V2 循環経路
Claims (15)
- エンジン本体を冷却するための冷却媒体を循環させる循環経路の一部を形成する樹脂製の冷却媒体循環部と、
前記循環経路内を流れる前記冷却媒体の温度を検知する温度検出装置を、該温度検出装置の感温部が前記循環経路内に突出するように保持するとともに、前記エンジン本体の熱を前記温度検出装置に伝達可能な素材によって形成されており、前記エンジン本体に対して一部が接触した状態で前記冷却媒体循環部に取り付けられている取付部と、
を備えている温度検出装置の保持構造。 - 前記取付部は、前記温度検出装置が前記循環経路の上部に配置されるように、前記冷却媒体循環部に設けられている、
請求項1に記載の温度検出装置の保持構造。 - 前記取付部は、前記エンジン本体と接触する一部を除く部分を、前記樹脂製の冷却媒体循環部によって覆われている、
請求項1または2に記載の温度検出装置の保持構造。 - 前記取付部は、前記循環経路内を流れる前記冷却媒体と前記温度検出装置の感温部とが接触するのを遮らないような形状に形成されている、
請求項1から3のいずれか1項に記載の温度検出装置の保持構造。 - 前記取付部は、前記エンジン本体に対して平面的に当接する当接部を有している、
請求項1から4のいずれか1項に記載の温度検出装置の保持構造。 - 前記取付部は、前記温度検出装置を保持可能な保持部と、前記冷却媒体循環部と前記エンジン本体との接合部分に配置され前記エンジン本体の熱を前記取付部へ伝達可能な前記当接部としての伝達部材と、を有している、
請求項5に記載の温度検出装置の保持構造。 - 前記当接部は、前記エンジン本体側に形成された凹部を形成する互いに対向する2つの面に対して面接触した状態で、前記エンジン本体に固定される、
請求項5または6に記載の温度検出装置の保持構造。 - 前記当接部は、前記冷却媒体循環部から突出しており、前記エンジン本体側に形成された凹部に挿入されることで前記エンジン本体に対する前記冷却媒体循環部の位置決めを行う、
請求項7に記載の温度検出装置の保持構造。 - 前記当接部は、前記エンジン本体側の前記凹部に挿入される側の先端に向かって細くなる形状を有している、
請求項7または8に記載の温度検出装置の保持構造。 - 前記当接部は、前記エンジン本体側の前記凹部内に嵌合しており、
前記嵌合する部分に形成されており、前記当接部を前記エンジン本体側の前記凹部へ嵌合させる際の圧力を逃がす圧逃がし部をさらに備えている、
請求項7から9のいずれか1項に記載の温度検出装置の保持構造。 - 前記当接部は、断面視における長手方向が略鉛直方向に沿って配置されている、
請求項5から10のいずれか1項に記載の温度検出装置の保持構造。 - 前記循環経路内には、前記エンジン本体に形成された燃焼室近傍と前記取付部が当接する部分近傍とを連結するリブ部が形成されている、
請求項1から11のいずれか1項に記載の温度検出装置の保持構造。 - 前記冷却媒体循環部は、前記エンジン本体との接合面に設けられた前記冷却媒体の漏れ出しを防止するシール部を有しており、
前記取付部は、前記シール部の内側において前記エンジン本体に対して直接的あるいは間接的に接触している、
請求項1から12のいずれか1項に記載の温度検出装置の保持構造。 - 前記取付部は、金属製である、
請求項1から13のいずれか1項に記載の温度検出装置の保持構造。 - 請求項1から14のいずれか1項に記載の温度検出装置の保持構造と、
前記冷却装置によって冷却されるエンジン本体と、
を備えている内燃機関。
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