JPWO2013018381A1 - チョークコイル - Google Patents

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暁光 鄭
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Abstract

本発明は、従来のERコアでもEEコアでもない簡素な構造で、コアの機械的強度の確保が容易なチョークコイルを提供することを目的とする。かかる本発明のチョークコイルは、コアの材質としてダストコアを採用し、方形枠状の外コアと、コイルが巻回された状態で外コアの枠内に装着されたボビンと、ボビンの磁心となり、コイルの巻回軸方向と平行な中心軸を有する心棒状の内コアとを備えたものである。この内コアは、中心軸が外コアの内面で互いに対向する2平面に直交する方向となるように当該2平面間に介挿されている。

Description

本発明は、主として電源回路の昇圧用、力率改善用又は電流平滑用として用いられるチョークコイルに関する。
チョークコイルは、例えば、電源回路の昇圧用、力率改善用又は電流平滑用として用いられている。従来のチョークコイルは、一対のコアと、コイルを巻回したボビンとを、互いに抱き合わせた構成となっている。例えば、フェライトコア用のコア形状として、ERコアが知られている(例えば、特許文献1参照。)。図15は、ERコア型のチョークコイル100の構成例を示す分解斜視図である。図において、このチョークコイル100は、上下一対のコア101と、コイル103が巻回された円筒状のボビン102とを備えている。
コア101は、ボビン102の軸方向両端に設けられている環状鍔部102aの外周形状と、ボビン102の中心に形成されている孔102bの形状とに合わせた凹凸形状となるように、両端の凸部101aと中央の円柱部101bとを有している。孔102bに上下一対のコア101の円柱部101bを入れ、かつ、外側の凸部101a同士を当接させた状態で全体を固定すれば、チョークコイル100が出来上がる。なお、例えば、外側の凸部101a同士を当接させた状態で、円柱部101b同士は当接せず、一定のギャップを形成するように構成されている。ギャップの存在により、磁気飽和が抑制される。
また、ERコアとは異なるEEコアも、よく知られている(例えば、特許文献2参照。)。図16は、EEコア型のチョークコイル200の構成例を示す斜視図である。図において、このチョークコイル200は、上下一対のコア201と、コイル203が巻回された角形のボビン202とを備えている。
コア201は、ボビン202の軸方向両端に設けられている方形鍔部202aの外形状と、ボビン202の中心に形成された孔202bの形状とに合わせた凹凸形状となるように、両端の凸部201aと中央の凸部201bとを有している。孔202bに上下一対のコア201の中央の凸部201bを入れ、かつ、外側の凸部201a同士を当接させた状態で全体を固定すれば、チョークコイル200が出来上がる。なお、例えば、外側の凸部201a同士を当接させた状態で、中央の凸部201b同士は当接せず、一定のギャップを形成するように構成されている。
特開2010−267816号公報(図1,図4) 特開2005−150414号公報
ここで、コアの材質としては、一般に、珪素鋼板、フェライト、アモルファスリボンが使用されてきたが、これらに代えて、ダストコア(圧粉磁心)を用いるチョークコイルを作製したい。ダストコアは、高周波域での損失が少なく、比較的、飽和磁束密度が高い、という利点がある。
ところが、ダストコアによってERコアを作製しようとすると、コアの形状が複雑なため、1ストロークでプレス成形することはできず、NCプレス機を用いて数値制御された高度なプレス工程を必要とする。従って、成形コストが高くなる。また、形状が複雑であるため、局部的に応力集中し易い部位が多くある。そのため、コアが割れ易く、機械的強度が不足する。
一方、ダストコアによってEEコアを作製しようとすると、Eの字に見える方向からコアを見たときの横断面形状は、どこで切ってもE字状であるから、プレス成形はERコアより容易であり、低コストの油圧プレスでも容易に成形可能である。しかしながら、応力集中し易い隅の部分が一対のコア全体では多くあるので、やはり、機械的強度は十分とは言えない。また、EEコアの場合、ボビンが角形になるため、コイルを外側に膨らませずに巻き付けることが困難であるという、固有の問題点がある。
かかる問題点に鑑み、本発明は、従来のERコアでもEEコアでもない簡素な構造で、コアの機械的強度の確保が容易なチョークコイルを提供することを目的とする。
(1)本発明のチョークコイルは、ダストコアであって、少なくとも内面側の形状が方形枠状の外コアと、コイルが巻回された状態で前記外コアの枠内に装着されたボビンと、前記ボビンの磁心となるダストコアであって、前記コイルの巻回軸方向と平行な中心軸を有する心棒状の形状を有し、当該中心軸が前記外コアの内面で互いに対向する2平面に直交する方向となるように当該2平面間に介挿されている内コアとを備えたものである。
上記のように構成されたチョークコイルでは、外コアと内コアとが互いに別部材であることによって各々は形状が単純化され、外コアは少なくとも内面側の形状が方形枠状で、内コアは心棒状であるので、共に形状が簡素で成形が容易である。また、形状が簡素であることにより局部的な応力集中を抑制でき、ダストコアであっても機械的強度の確保が容易である。なお、方形枠状の外コア及び心棒状の内コアは、それぞれ、外コアの枠形状及び内コアの中心軸方向に直交する断面形状が任意の断面で一定不変であるように構成することが容易にできるので、各コアのプレス成形が容易である。
(2)また、上記(1)のチョークコイルにおいて、内コアは、ボビンの中央に形成された穴に挿入されて所定の位置に収められることによって、当該内コアの中心軸方向の一端部が上記2平面のうち一方の平面に当接し、他端部は、磁気的な所定のギャップを形成しつつ他方の平面に対向する構成であってもよい。
この場合、内コアをボビンの穴に挿入して所定の位置に収めたものを、外コアの枠内に装着すれば、内コアの一端は外コアに当接させ、他端は外コアとの間に、所定のギャップを設けることができる。これにより、ギャップの寸法管理が容易になる。
(3)また、上記(2)のチョークコイルにおいて、穴は有底穴であり、上記他端部は、当該有底穴の底の厚さを介して他方の平面に対向する構成であってもよい。
この場合、底の厚さで規定されるギャップを設けることができるので、特に、ギャップの寸法管理が容易になる。
(4)また、上記(2)又は(3)のチョークコイルにおいて、ボビンの両端には鍔部が形成され、一端の鍔部は他端の鍔部より厚肉であり、当該一端の鍔部側に上記ギャップが存在する構成であってもよい。
この場合、厚肉の鍔部は、ギャップの側にあるコイルを外コアから少し遠ざけることに寄与する。そのため、コイルが漏れ磁束を浴びる量を少なくすることができる。従って、チョークコイルの損失を抑制することができる。
(5)また、上記(5)のチョークコイルにおいて、上記一端の鍔部に、コイルの巻端を沿わせる凹部が形成されていてもよい。
この場合、厚肉の鍔部は厚さに余裕があるので、凹部を容易に形成することができる。
(6)また、上記(1)〜(3)のいずれかのチョークコイルにおいて、内コアは、その中心軸の方向において複数片に分割され、当該複数片の相互間に磁気的なギャップとなる部材を挟んでいてもよい。
この場合、当該部材として、例えば非磁性体を採用すれば、磁気的なギャップを内コア自身で確保することができる。
(7)また、上記(1)〜(3)のいずれかのチョークコイルにおいて、ボビンには、内コアの中心軸を、上記2平面の中心に合わせる位置決め部が設けられていてもよい。
この場合、内コアの中心軸を2平面の中心に合わせることが容易であり、これにより、磁束をバランスよく外コアに通すことができる。
(8)また、上記(1)〜(3)のいずれかのチョークコイルにおいて、ボビンに巻回されたコイルの最外層の一部は、外コアの枠の一端面側に露出し、かつ、当該一端面よりも当該外コアの内方にあり、当該一端面及び当該最外層の一部に対向して放熱部材が設けられる構成であってもよい。
この場合、外コアの一端面と、コイルの最外層の一部とが、共に放熱部材に対向し、しかも、当該最外層の一部は、当該一端面より外方へ突出していない。このような状態であれば、外コアに関しては当該一端面を放熱部材に接触させることにより容易に放熱用熱伝導経路を構成することができる。また、コイルに関しては当該最外層の一部を、放熱シート等の熱伝導材を介して放熱部材に接触させることにより最短の放熱用熱伝導経路を構成することができる。従って、コイルの発生する熱を、外コア経由のみならず、コイルの最外層から放熱部材に伝導させることができる点で、優れた放熱効果が得られる。
(9)また、上記(1)〜(3)のいずれかのチョークコイルにおいて、外コア及び内コアを形成するダストコアは、絶縁皮膜で覆われた軟磁性粉末を圧縮成形及び熱処理したものであり、当該軟磁性粉末の平均粒径は約150μmであることが好ましい。
この場合のダストコアは、磁気的な異方性が少なくなり、チョークコイルのコアの材料として好ましい。
(10)また、上記(1)〜(3)のいずれかのチョークコイルにおいて、ボビンにおける前記コイルを巻き付ける部位の、前記巻回軸方向に直交する断面形状は、円及び楕円を含む、丸みを帯びた外側に凸な曲線、又は、角を丸めた多角形であることが好ましい。
この場合、断面形状が四角形等の、角のある多角形である場合と比べると角が無いのでコイルを当該部位に密着させ易い。また、例えば楕円や、長方形の角を丸めた形状は、巻き方向に曲率半径又は辺の長さの変化があるので巻き付けたコイルが緩みにくい。従って、コイルの巻き付けが容易である。なお、この場合には内コアも相似な形状とすることで、コイルと内コアとの距離を、コイル一周あたりで均一にすることができる。
(11)また、上記(1)〜(3)のいずれかのチョークコイルにおいて、外コアの枠の両端面間に樹脂を充填してコイル及びボビンをモールドしてもよい。
この場合、チョークコイル全体の外面にモールド部の表面が出ている状態になるので、この表面を放熱部材に接触させることにより、モールド部を介してコイルの放熱を実現することができる。
本発明のチョークコイルによれば、従来のERコアでもEEコアでもない簡素な構造で、コアの機械的強度を容易に確保することができる。
本発明の一実施形態に係るチョークコイルの構造を示す斜視図であり、(a)はボビン、(b)は組立中の状態、(c)は組み立てられたチョークコイルを、それぞれ示している。 コイルが巻回され、内コアが挿入された状態のボビンの断面図である。 図1の(c)の状態におけるチョークコイルに、放熱のための構成を付加して示す断面図である。 図1の(c)の状態におけるチョークコイルに、図3とは異なる他の、放熱のための構成を設けた例を示す断面図である。 車載バッテリの充電用として電気自動車又はハイブリッド車に搭載される電源回路(主回路部分のみを示す。)の一例を示す回路図である。 図1のチョークコイルにおける外コアの変形例を示す斜視図である。 内コア及びボビンの芯体の断面形状の2つの例を示す概略図である。 内コアについての他の構成を示す斜視図である。 他の形態に係るボビンを示す斜視図である。 図9におけるX−X線断面図である。 図10に示すボビンにコイルを巻回したものを、外コア内に装着した状態を示す部分断面図である。 さらに他の形態に係るボビンを示す図であり、(a)は断面図、(b)は一方の鍔部側から見た側面図である。 図12のタイプのボビンを用いた場合の、チョークコイルの断面図である。 コイルの断面形状の種類を示す図である。 従来のERコア型のチョークコイルの構成例を示す分解斜視図である。 従来のEEコア型のチョークコイルの構成例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るチョークコイルについて、図面を参照して説明する。
《チョークコイルを使用する回路例》
初めに、当該チョークコイルの典型的な用途について説明する。図5は、車載バッテリの充電用として電気自動車(EV:Electric Vehicle)又は、プラグインタイプのハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)に搭載される電源回路(主回路部分のみを示す。)の一例を示す回路図である。この電源回路は、一般家庭等に供給されている商用電源20(AC100V又は200V)によって、車載バッテリ30(例えばDC340V)を充電するものである。
図において、電源回路は、整流・昇圧回路40、変圧・絶縁回路50、及び、整流・平滑回路60によって構成されている。整流・昇圧回路40は、一対のチョークコイル10A,10Bと、ダイオード41,42と、スイッチング素子43,44及びそれらに逆並列に接続されたダイオード45,46と、平滑コンデンサ47とを備えている。変圧・絶縁回路50は、4つのスイッチング素子51〜54と、変圧器50Tとを備えている。整流・平滑回路60は、4つのダイオード61〜64と、チョークコイル10Cと、平滑コンデンサ65とを備えている。変圧・絶縁回路50及び整流・平滑回路60は、DC−DC変換を行うフルブリッジコンバータを構成している。
上記のような電源回路によれば、商用電源20の交流電圧が整流・昇圧回路40によって昇圧された直流電圧となる。チョークコイル10A,10Bは、昇圧及び力率改善に寄与する。昇圧された直流電圧は、平滑コンデンサ47で平滑され、出力される。出力された直流電圧(例えば約400V)は、変圧・絶縁回路50及び整流・平滑回路60によって構成されるフルブリッジコンバータにより、車載バッテリ30の充電に適した直流電圧に変換される。チョークコイル10Cは、電流平滑に寄与する。
《チョークコイルの構造》
次に、上記のチョークコイル10A,10B,10Cの構造的特徴に関して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るチョークコイルの構造を示す斜視図であり、(a)はボビン、(b)は組立中の状態、(c)は組み立てられたチョークコイルを、それぞれ示している。チョークコイル10は、外コア11と、内コア12と、ボビン13と、コイル14とを、主要な構成要素として備えている。
まず、図1の(b)に示す外コア11は、ダストコア(圧粉磁心)を材質とするものであり、図示のような方形枠状(あるいは角形の筒状とも言える。)に形成されている。ボビン13が挿入される外コア11の内面側は、互いに対向する一対2組の平面11a,11bを有する。外コア11の枠の端面11c,11d(外コア11を「筒」として見た場合の軸方向の両端面)は、全体として方形を成している。なお、厳密には、外コア11の内周・外周の四隅には、成形時に必要な円弧状の丸みが形成されているが、かかる細部は、「方形枠状」であることを阻害しないものとする。言い換えれば、上記の「方形枠状」とは、外コア11に具現されている基本的な形状を意味する。
また、外コア11に対する内コア12は、同様にダストコアを材質とするものであり、例えば楕円の心棒状に形成されている。内コア12は、ボビン13の磁心となる。
一方、図1の(a)に示すボビン13は、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)を材質とする成型品又は、成型品を接合して成るものである。ボビン13は、コイル14を巻き付ける芯体13a、及び、その両端に形成された角形の鍔部13bによって構成されている。芯体13aは、その中心軸方向すなわちコイル14を巻く場合の巻回軸方向に直交する断面形状が楕円となるパイプ状である。有底穴13dは、図の手前側の鍔部13bから芯体13aの内面に続くように、ボビン13の中央部に形成されている。なお、この有底穴13dの「底」となるのは、他方の鍔部13bである。鍔部13bの上端には、鍔部13bの主たる平面と直交する外側方向へ少し突出した位置決め部13cが形成されている。
ボビン13の芯体13aには、図1の(b)に示すように、コイル14が所定のターン数だけ巻回される。内コア12は、ボビン13の有底穴13dに対して緊密に挿入される。挿入された内コア12の中心軸Aは、コイル14の巻回軸方向と平行である(実質的には一致している。)。コイル14が巻回され、内コア12が挿入された状態のボビン13は、これを、外コア11に対して図の矢印方向へ挿入することによって、図1の(c)に示すように外コア11の枠内に装着される。
図1の(b)の二点鎖線で示すように、位置決め部13cを除く挿入時のボビン13の幅寸法(長い方)は外コア11の内周面における四隅の曲率半径Rを除く内寸法(対向する2平面11a間の距離から2Rを減じた寸法)と合致しており、また、奥行き寸法(短い方)は、外コア11の内寸法(対向する2平面11b間の寸法)と合致しており、緊密な挿入・装着が可能である。図1の(c)の状態において内コア12は、中心軸Aが外コア11の内面で互いに対向する2平面11bに直交する方向となるように当該2平面間に介挿されている。
《ダストコアの詳細》
上記外コア11及び内コア12を構成するダストコアは、粉砕粉とされた軟磁性粉末と、その表面を覆う絶縁被膜と、バインダとを含む原材料に、圧縮成形及び熱処理を施すことによって製造される。軟磁性粉末としては、純鉄(Fe)、又は、鉄を含むFe−Si合金系若しくはFe−Si−Al合金系が適する。さらに、Fe−Si−B合金系(アモルファスダストコア)も使用可能である。
本実施形態における軟磁性粉末は、具体的には、主成分の鉄(Fe)の他、約9.5重量%の珪素(Si)と、約5.5重量%のアルミニウム(Al)とを含む。軟磁性粉末を覆う絶縁被膜は、シリコーン樹脂を熱硬化させたものである。また、バインダは、アクリル樹脂である。軟磁性粉末の平均粒径は、30μm以上500μm以下が好ましく、本例では、約150μmとした。本例の平均粒径とすることにより、磁気的な異方性が少なくなり、このことは、チョークコイルのコアの材料として好ましい。成形のためのプレスは、室温にて10[t/cm2]の圧力で行った。また、成形後、窒素雰囲気中で、750℃にて1時間の熱処理を行った。
すなわち、上記ダストコアの主な製造工程は、(1)軟磁性粉末に絶縁皮膜を被覆後、バインダを混合する工程、(2)プレス工程、(3)熱処理工程、の3工程となる。比較のために、アモルファスリボンの製造工程は、(i)冷間圧延、(ii)積層/巻き付け、(iii)接着(加熱、加圧)、(iv)カット、(v)熱処理、の少なくとも5工程が必要である。すなわち、ダストコアは、アモルファスリボンに比べて、製造工程が少ないという利点がある。
また、アモルファスリボンは、リボンの平面に沿って磁束が通り易くなるため、磁気的な異方性が強く現れ易い。そのため、図1の構成において仮に外コア11及び内コア12がアモルファスリボンであったとすると、内コア12の端面と対向する外コア11に渦電流が発生し、渦電流損が大きくなる。その点、異方性の少ないダストコアは、渦電流が発生しにくい。
《ボビンの詳細》
図2は、コイル14が巻回され、かつ、内コア12が挿入されて所定の位置に収められた状態のボビン13の断面図である。図において、左側の鍔部13bの外面(位置決め部13cを除く。)と、内コア12の左端面とは、互いに同一平面上にある。一方、右側の鍔部13bの肉厚(位置決め部13cを除く。)は、内コア12の右端面が当接する中央部13b1の厚さt2と、それ以外の周辺部13b2(コイル14を側面から受ける部分)の厚さt1とが別々に設計され、同じ値とは限らない。すなわち、厚さt1は、主として鍔部13bの強度を確保するための厚さであるのに対して、厚さt2は、内コア12の右端面と、これに近接対向する外コア11との磁気的なギャップを規定する厚さである。従って、必要なギャップ長が厚さt2となる。なお、厚さt1に関しては、左側の鍔部13bも同一である。
《完成断面及び放熱構造》
図3は、図1の(c)の状態におけるチョークコイル10に、放熱のための構成を付加して示す断面図である。ボビン13の挿入により位置決め部13cが外コア11の上部の端面11cに当たれば、そこが、正確な装着位置である。この装着位置で、内コア12の中心軸Aは、外コア11の平面11bの中心(図3の紙面の上下方向の中心、及び、紙面に直交する奥行き方向の中心)にある。このようにして、容易に、内コア12の中心軸Aを2平面11bの中心に合わせることができ、これにより、磁束をバランスよく外コア11に通すことができる。
また、図3において、内コア12の中心軸A方向の左端部は、外コア11の一方(左方)の平面11bに当接し、右端部は有底穴13dの底の厚さ(図2のt2)を介して他方(右方)の平面11bに対向する。すなわち、内コア12をボビン13の有底穴13dに挿入して所定の位置に収めた状態で、ボビン13を外コア11の枠内に装着すれば、内コア12の一端は外コア11に当接させ、他端は外コア11との間に、底の厚さ(t2)で規定される一定のギャップを設けることができる。これにより、ギャップの寸法管理が容易になる。
また、図3において、コイル14の最外層の一部(下方にある部分)14aは、外コア11の枠の端面11d側に露出し、かつ、端面11dよりも外コア11の内方(図の上方)にある。そこで、外コア11の端面11d及びコイル14の最外層の一部14aに対向する放熱部材15を設ける。この放熱部材15とは例えばウォータージャケット構造で、熱を吸収し、搬出することができるものである。外コアの11の下方の端面11dには、この放熱部材15が当接する。また、コイル14の最外層の一部14aと放熱部材15との間に、放熱シート16を挟み込み、固定する。放熱シート16は、熱伝導性に優れ、柔軟性のあるシート状の熱伝導材である。
このような放熱のための構成により、外コア11に関しては端面11dを放熱部材15に接触させることにより容易に放熱用熱伝導経路を構成することができる。また、コイル14に関しては最外層の一部14aを、放熱シート16を介して放熱部材15に接触させることにより最短の(外コア11経由でない)放熱用熱伝導経路を構成することができる。従って、図3の矢印で示すように、コイル14の発生する熱を、外コア11経由のみならず、コイル14の最外層から放熱部材15に伝導させることができる点で、優れた放熱効果が得られる。
図4は、図3に示した放熱シート16とは異なる他の、放熱のための構成を設けた例を示す断面図である。図において、コイル14全体及びボビン13は、外コア11の枠の両端面間に例えばエポキシ樹脂を充填することによりモールドされる。このモールドによって、外コア11内の空間部分はエポキシ樹脂で満たされ、上下の端面13c,13eと同じ平面にモールド部17の表面がある状態(チョークコイル全体の外面にモールド部17の表面が出ている状態)となる。
そこで、外コア11の下方におけるモールド部17の表面を放熱部材15に接触させることにより、コイル14の熱を放熱部材15に導く最短の(外コア11経由でない)放熱用熱伝導経路を構成することができる。従って、コイル14の発生する熱を、外コア11経由のみならず、モールド部17を介して放熱部材15に伝導させることができる点で、優れた放熱効果が得られる。
《まとめ》
以上のように、上記実施形態のチョークコイル10によれば、外コア11と内コア12とが互いに別部材であることによって各々は形状が単純化され、外コア11は方形枠状で、内コア12は心棒状であるので、共に形状が簡素で成形が容易である。また、形状が簡素であることにより局部的な応力集中を抑制でき、ダストコアであっても機械的強度の確保が容易である。また、方形枠状の外コア11及び心棒状の内コア12は、それぞれ、外コア11の枠形状及び内コア12の中心軸方向に直交する断面形状が任意の断面で一定不変であるので、各コアのプレス成形が容易である。
また、内コア12は、ボビン13の中央に形成された穴(有底穴13d)に挿入されて所定の位置に収められることによって、内コア12の中心軸Aの方向の一端部が外コア11の2平面11bのうち一方の平面に当接し、他端部は、磁気的な所定のギャップ(図2の厚さt2に相当)を形成しつつ他方の平面に対向する。すなわち、内コア12をボビン13の穴に挿入して所定の位置に収めたものを、外コア11の枠内に装着すれば、内コア12の一端は外コア11に当接させ、他端は外コア11との間に、所定のギャップを設けることができる。これにより、ギャップの寸法管理が容易になる。
また、ボビン13においてコイル14を巻き付ける部位(芯体13a)の、巻回軸方向に直交する断面形状は楕円であり、これは、断面形状が四角形等の多角形である場合と比べると角が無いのでコイル14を当該部位に密着させ易い。また、断面形状が円である場合と比べると巻き方向に曲率の変化があるので、巻き付けたコイル14が緩みにくい。従って、コイル14の巻き付けが容易である。なお、内コア12も相似な形状の楕円とすることで、コイル14と内コア12との距離を、コイル一周あたりで均一にすることができる。
なお、上記実施形態において、外コア11は内外面ともに方形であるが、外面は必ずしも方形でなくてもよい。例えば、図6に示す変形例の外コア11は、内面は図1と同様に一対2組の平面11a,11bを有する方形であるが、外面は円弧状に膨らませた形状となっている。この場合も、形状が簡素であることによる基本的な作用効果は同様であり、肉厚を増した分や、外面の丸みにより、機械的強度も向上することが期待される。
また、図1及び図6の外コア11の内面側の方形の四隅に、ボビン13の鍔部13bの肉厚分に相当する曲率半径の丸みを設けてもよい。
《内コア及びボビンの芯体についての他の形態》
また、上記実施形態において、図1に示すボビン13の芯体13a及び内コア12の断面形状は楕円とした。これは前述のようにコイル14を巻き付け易い利点がある。しかしながら、断面形状は楕円に限定されない。例えば、円も可能であり、円や楕円に近似した曲線でもよい。また、長方形等の多角形でも、角を円弧状に丸めた輪郭とすれば好適である。
総括的には、ボビン13の芯体及び内コア12の断面形状(輪郭)は、円及び楕円を含む、丸みを帯びた外側に凸な曲線、又は、角を丸めた多角形であればよい。これらの形状は、断面形状が四角形等の、角のある多角形である場合と比べると、角が無いのでコイルを密着させ易い。また、長方形の角を丸めた形状は、巻き方向に辺の長さの変化があるので、巻き付けたコイルが緩みにくい。従って、コイルの巻き付けが容易である。
なお、前述のように、芯体13aの断面形状と、内コア12の断面形状とは、互いに相似の関係にすることが、コイル14と内コア12との間の磁気的な距離の均一性を維持するために好適である。
図7は、内コア12及びボビン13の芯体13aの断面形状の2つの例を示す概略図である。(a)に示すように、図1に示したような断面形状が楕円の内コア12及び芯体13aの場合、コイル14を巻くのは容易であるが、コイル14の最外周部が放熱シート16に直接接触する面積が小さく、コイル14から放熱シート16への直接の放熱性は、さほど良くない。これは、断面形状が円であっても同じである。断面形状を長方形にすれば、コイル14を、広い面積にわたって放熱シート16に接触させることができるが、角があると、コイル14を巻き付けるのが容易でない。
そこで、(b)に示すように、断面形状は、長方形を基調として、角を丸めた形態が、より好適である。この場合、コイル14を、広い面積にわたって放熱シート16に接触させることができるとともに、コイル14の巻き付けも容易である。実験の結果、長辺の長さW、短辺の長さB、角の曲率半径Rbの関係は、
W=1.5×B
Rb=B/3
であることが好ましい。
《内コア等についての他の形態》
図8は、内コア12についての他の構成を示す斜視図である。上記実施形態では、内コア12を1本の心棒状(図1)に形成したが、図8に示すように中心軸Aの軸方向に分割して、それらの間にスペーサ18を挟む構成としてもよい。これは2分割の例であるが、3分割あるいはそれ以上に分割することも可能である。この場合、スペーサ18を、例えば非磁性体である樹脂製とすることにより、スペーサ18の厚さで磁気的なギャップを確保することができる。
すなわち、この場合、図2,図3に示したようにボビン13の構造によって磁気的なギャップを確保することは必ずしも必要では無くなるので、ボビン13の有底穴13dは貫通穴に変更し、内コア12の両端面を外コア11に当接させる構成とすることも可能である。但し、図2に示すようなボビン13の有底穴13dの底の厚さでギャップを確保する構成と、内コア12にスペーサ18を挟む図8のような構成とを、併用してもよい。その場合には、有底穴13dの底の厚さとスペーサ18の厚さとの合計にて、必要量の磁気的なギャップを確保することになる。また、スペーサ18は、必ずしも非磁性体でなくてもよい。例えば、磁性体ではあるが、内コア12よりも磁気抵抗の大きい材質を選択することによって、ギャップに近似した作用(磁気飽和抑制)を持たせることもできる。
《ボビンについての他の形態》
図9は、他の形態に係るボビン13を示す斜視図である。基本的な特徴として、ボビン13が芯体13a及びその両端の鍔部によって構成されている点、芯体13aに有底穴13dが形成されている点、及び、鍔部に位置決め部13cが形成されている点は、図1のボビン13と同様である。但し、芯体13aの断面形状(輪郭)は楕円ではなく、図7の(b)に示したような四隅を丸めた長方形である例を示している。
図1に示すボビン13との主要な違いは、まず、一方の鍔部13bより他方の鍔部13fの方が、厚肉になっている点、及び、その鍔部13fに、その他の面より低くなる凹部13gが形成されている点である。鍔部13fの厚さに余裕があることによって、このような凹部13gを容易に形成することができる。この凹部13g及びその端壁13hにコイル14の巻端を沿わせることにより、コイル14の巻き付けが容易になる。
図10は、図9におけるX−X線断面図である。有底穴13dの底が厚さt2の磁気的なギャップを構成する点は、図2と同様であるが、このギャップ側の鍔部13fは、厚さが例えばt3であり、左側の鍔部13bの厚さt1より分厚い。
図11は、図10に示すボビン13にコイル14を巻回したものを、外コア11内に装着した状態を示す部分断面図である。図中の矢印付きの線は、内コア12から外コア11へ流れ込むべき磁束が外側へ漏れて、漏れ磁束φとなっている状態を示している。コイル14の内周・右端寄りの電線がこのような漏れ磁束φを浴びると、電線に渦電流損が発生する。従って、なるべく漏れ磁束φを浴びないようにするのが好ましいのであるが、ギャップ側の鍔部13fを分厚くしたことによって、その分、漏れ磁束φから離れるように電線が左方へ引いた形となり、結果的に、電線が浴びる漏れ磁束の量が少なくなる。従って、チョークコイル10の損失が低減される。
図12は、さらに他の形態に係るボビン13を示す図であり、(a)は断面図、(b)は鍔部13f側から見た側面図である。このボビン13は、内コアを収容する穴13jの底が抜けており、底孔13kが形成されている。なお、ここでは一例として、内コアは円柱状であり、穴13jも、それに対応した形状であるとする。底孔13kの直径は、穴13jの内径より小さく、従って、底孔13kの縁13k1が、内コアを当接させるストッパとなる。また、縁13k1の厚さ(t2)により、磁気的なギャップが形成される。このような底孔13kを形成することによって、ボビン13にコイルを巻く際にボビン13の回転軸となる治具を通すことができる利点が生じる。コイルを巻回した後の底孔13kの空間は、何も入れずに空間として存置してもよいし、放熱材や樹脂を充填してもよい。
なお、ボビン13の鍔部13b(位置決め部13cも含む。)又は13fは、外コア11への安定装着や位置決めの便宜、さらには放熱性向上のためには、図1,図9,又は図12の形状(四角い形状)が好適であるが、図15に示したような環状鍔部(102a)を有するボビン(内コアは円柱状)も採用可能ではある。この場合も、外コアと内コアとが互いに別部材であることによって各々は形状が単純化され、成形が容易であり、ダストコアであっても機械的強度の確保が容易である、という基本的作用効果は得られる。
《ボビンの固定》
図13は、図12のタイプのボビン13を用いた場合の、チョークコイル10の断面図である。ボビン13は本来、外コア11内への緊密な装着によって、安定して外コア11に保持される。また、位置決め部13cの存在によって図の下方向には動かない。しかし、より確実に外コア11とボビン13とを相互に固定するには、接着剤19の塗布後に外コア11にボビン13を挿入することが好ましい。接着剤としては、シリコン系が好ましいが、エポキシ系も使用可能である。
《コイルの種類》
図14は、コイルの断面形状の種類を示す図である。図2その他に示したコイル14の電線(絶縁電線)は、(a)に示すように、断面が円形の丸線であるが、その他、(b)に示すような断面が正方形状の平角線コイル14fや、(c)に示すような、断面が長方形状の平角線の短辺を内径面として巻いたエッジワイズコイル14wも使用可能である。エッジワイズコイルは、(a)の丸線、(b)の平角線に比べて巻きにくいが、占積率が大きく、大電流には好適である。
《その他》
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 チョークコイル
11 外コア
11b 平面
11d 端面
12 内コア
13 ボビン
13a 芯体
13b,13f 鍔部
13c 位置決め部
13d 有底穴
13g 凹部
13j 穴
14 コイル
15 放熱部材
17 モールド部
18 スペーサ
(5)また、上記()のチョークコイルにおいて、上記一端の鍔部に、コイルの巻端を沿わせる凹部が形成されていてもよい。
この場合、厚肉の鍔部は厚さに余裕があるので、凹部を容易に形成することができる。
図4は、図3に示した放熱シート16とは異なる他の、放熱のための構成を設けた例を示す断面図である。図において、コイル14全体及びボビン13は、外コア11の枠の両端面間に例えばエポキシ樹脂を充填することによりモールドされる。このモールドによって、外コア11内の空間部分はエポキシ樹脂で満たされ、上下の端面11c11dと同じ平面にモールド部17の表面がある状態(チョークコイル全体の外面にモールド部17の表面が出ている状態)となる。

Claims (11)

  1. ダストコアであって、少なくとも内面側の形状が方形枠状の外コアと、
    コイルが巻回された状態で前記外コアの枠内に装着されたボビンと、
    前記ボビンの磁心となるダストコアであって、前記コイルの巻回軸方向と平行な中心軸を有する心棒状の形状を有し、当該中心軸が前記外コアの内面で互いに対向する2平面に直交する方向となるように当該2平面間に介挿されている内コアと
    を備えていることを特徴とするチョークコイル。
  2. 前記内コアは、前記ボビンの中央に形成された穴に挿入されて所定の位置に収められることによって、当該内コアの中心軸方向の一端部が前記2平面のうち一方の平面に当接し、他端部は、磁気的な所定のギャップを形成しつつ他方の平面に対向する請求項1記載のチョークコイル。
  3. 前記穴は有底穴であり、前記他端部は、当該有底穴の底の厚さを介して前記他方の平面に対向する請求項2記載のチョークコイル。
  4. 前記ボビンの両端には鍔部が形成され、一端の鍔部は他端の鍔部より厚肉であり、当該一端の鍔部側に前記ギャップが存在する請求項2又は3に記載のチョークコイル。
  5. 前記一端の鍔部に、前記コイルの巻端を沿わせる凹部が形成されている請求項4記載のチョークコイル。
  6. 前記内コアは、その中心軸の方向において複数片に分割され、当該複数片の相互間に磁気的なギャップとなる部材を挟んでいる請求項1〜3のいずれか1項に記載のチョークコイル。
  7. 前記ボビンには、前記内コアの中心軸を、前記2平面の中心に合わせる位置決め部が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載のチョークコイル。
  8. 前記ボビンに巻回されたコイルの最外層の一部は、前記外コアの枠の一端面側に露出し、かつ、当該一端面よりも当該外コアの内方にあり、当該一端面及び当該最外層の一部に対向して放熱部材が設けられる請求項1〜3のいずれか1項に記載のチョークコイル。
  9. 前記外コア及び前記内コアを形成するダストコアは、絶縁皮膜で覆われた軟磁性粉末を圧縮成形及び熱処理したものであり、当該軟磁性粉末の平均粒径は約150μmである請求項1〜3のいずれか1項に記載のチョークコイル。
  10. 前記ボビンにおいて前記コイルを巻き付ける部位の、前記巻回軸方向に直交する断面形状は、円及び楕円を含む、丸みを帯びた外側に凸な曲線、又は、角を丸めた多角形である請求項1〜3のいずれか1項に記載のチョークコイル。
  11. 前記外コアの枠の両端面間に樹脂を充填して前記コイル及び前記ボビンをモールドした請求項1〜3のいずれか1項に記載のチョークコイル。
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