JPWO2012137689A1 - L−システインの製造法 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]
L−システイン生産能を有し、且つ、亜硫酸還元に関与する遺伝子の発現が増大するように改変された腸内細菌科に属する細菌を、チオ硫酸を含有する培地で培養し、培地中に蓄積したL−システインもしくはその関連物質、又はこれらの混合物を回収することを特徴とする、L−システインもしくはその関連物質、又はこれらの混合物の製造方法。
[2]
前記亜硫酸還元に関与する遺伝子が、cysG遺伝子、cysJ遺伝子、およびcysI遺伝子からなる群より選択される遺伝子である、前記方法。
[3]
少なくともcysG遺伝子の発現が増大した、前記方法。
[4]
cysG遺伝子、cysJ遺伝子、およびcysI遺伝子の発現が増大した、前記方法。
[5]
亜硫酸還元に関与する遺伝子のコピー数を高めること、又は、同遺伝子の発現調節配列を改変することにより、亜硫酸還元に関与する遺伝子の発現が増大した、前記方法。
[6]
前記細菌がパントエア属に属する細菌である、前記方法。
[7]
前記細菌がパントエア・アナナティスである、前記方法。
[8]
前記細菌がエシェリヒア属に属する細菌である、前記方法。
[9]
前記細菌がエシェリヒア・コリである、前記方法。
[10]
前記細菌が、さらに以下の性質(1)および(2)からなる群より選択される性質を有する、前記方法。
(1)L−システインの生合成系が強化されている。
(2)L−システインの排出系が強化されている。
[11]
前記関連物質がL−シスチンまたはチアゾリジン誘導体である、前記方法。
本発明の方法に用いられる細菌(以下、本発明の細菌ともいう)は、L−システイン生産能を有し、かつ、亜硫酸還元に関与する遺伝子の発現が増大するように改変された、腸内細菌科に属する細菌である。
細菌のL−システイン生産能は、L−システインの生合成系を強化することにより付与又は増強することができる。「L−システインの生合成系を強化する」とは、例えば、L−システインの生合成に関与する酵素の活性を増強することをいう。L−システインの生合成に関与する酵素としては、L−システイン生合成経路の酵素、およびL−システイン生合成経路の基質となる化合物、例えばL−セリン、の生成に関与する酵素が挙げられ、具体的には、セリンアセチルトランスフェラーゼ(SAT)や3−ホスホグリセレートデヒドロゲナーゼ(PGD)が挙げられる。酵素活性の増強は、後述するように、目的の酵素をコードする遺伝子の発現を増強することや、目的の酵素の比活性を増強することにより達成できる。セリンアセチルトランスフェラーゼは、L−システインによるフィードバック阻害を受けるため、特に、このフィードバック阻害が低減又は解除されたセリンアセチルトランスフェラーゼをコードする変異型cysE遺伝子を細菌に保持させることによって、同酵素活性を増強することができる。また、3−ホスホグリセレートデヒドロゲナーゼは、セリンによるフィードバック阻害を受けるため、特に、このフィードバック阻害が低減又は解除された変異型3−ホスホグリセレートデヒドロゲナーゼをコードする変異型serA遺伝子を細菌に保持させることによって、同酵素活性を増強することができる。
本発明において、「酵素活性が増大する」とは、目的の酵素活性が野生株又は親株等の非改変株に対して増大していることを意味する。酵素活性は、非改変株と比較して増大していれば特に制限されないが、非改変株と比較して好ましくは1.5倍以上、より好ましくは2倍以上、さらに好ましくは3倍以上に増大する。また、「酵素活性が増大する」とは、もともと目的の酵素活性を有する菌株において同酵素活性を増大させることだけでなく、もともと目的の酵素活性が存在しない菌株に同酵素活性を付与することを含む。また、結果として目的の酵素活性が増大する限り、細菌が本来有する同酵素を弱化または欠損させた上で、好適な酵素を導入してもよい。
本発明において、「酵素の活性が低下する」とは、目的の酵素活性が野性株や親株等の非改変株と比較して減少していることを意味し、活性が完全に消失している場合を含む。酵素活性は、非改変株と比較して低下していれば特に制限されないが、例えば非改変株と比較して75%以下、50%以下、25%以下、又は10%以下に低下していることが好ましく、活性が完全に消失しているのが特に好ましい。なお、酵素によっては、活性を完全に消失させないのが好ましい場合もある。
本発明の細菌は、亜硫酸還元に関与する1またはそれ以上の遺伝子の発現が増大するように改変されている。本発明の細菌は、上述したようなL−システイン生産能を有する腸内細菌科に属する細菌を、亜硫酸還元に関与する遺伝子の発現が増大するように改変することによって得ることができる。また、本発明の細菌は、亜硫酸還元に関与する遺伝子の発現が増大するように改変を行った後に、L−システイン生産能を付与又は増強することによっても得ることができる。
上記のようにして得られる本発明の細菌を、チオ硫酸を含有する培地中で培養し、該培地からL−システイン、もしくはその関連物質、又はこれらの混合物を採取することにより、これらの化合物を製造することができる。L−システインの関連物質としては、先述したL−シスチン、S−スルホシステイン、チアゾリジン誘導体、同チアゾリジン誘導体に対応するヘミチオケタール、L−メチオニン、S−アデノシルメチオニン等が挙げられる。
(1)亜硫酸還元に関与する遺伝子の発現プラスミドの構築
亜硫酸還元に関与する遺伝子として、P. ananatis SC17株のcysG遺伝子、P. ananatis SC17株のcysGJI遺伝子、E. coli MG1655株のcysG遺伝子、およびE. coli MG1655株のcysGJI遺伝子を用いた。これらの遺伝子をそれぞれ発現ベクターにクローニングし、それぞれの遺伝子の発現プラスミドを構築した。手順を(1−1)〜(1−7)に示す。
発現ベクターとしては、pMIV-5JS(特開2008-99668)を基に構築したpMIV-Pnlp23-terを用いた。当該ベクターは、強力なプロモーターであるnlp23プロモーター(Pnlp23)とrrnBターミネーターを有し、Pnlp23とrrnBターミネーターの間にはSalIとXbaI部位が存在する。目的の遺伝子をSalI(もしくはXhoI)とXbaIをデザインしたプライマーを用いて増幅し、Pnlp23とrrnBターミネーターの間に挿入することで、目的の遺伝子の発現プラスミドを構築することができる。なお、「Pnlp23」は、E.coli K12株由来の野生型nlpD遺伝子のプロモーターである「Pnlp0」を基に、発現強度を調節するために構築された変異型プロモーターである。
E. coli MG1655株(ATCC No.47076)の染色体DNAを鋳型として、プライマーSalI-cysG(Ec)Fw(ACGCGTCGACATGGATCATTTGCCTATATT:配列番号8)、プライマーXbaI-cysG(Ec)Rv(GCTCTAGATTAATGGTTGGAGAACCAGTTC:配列番号9)をプライマーとして用いたPCRによって、cysG遺伝子断片を増幅した。これらのプライマーの5'末端には制限酵素SalIとXbaIのサイトがデザインされている。PCRは、PrimeStarポリメラーゼ(TaKaRa社)を用い、プロトコールに記載の標準的な反応液組成で、(94℃ 5分の後、98℃ 5秒、55℃ 10秒、72℃ 2分を30サイクル、最後に4℃保温)のPCRサイクルで行った。得られた断片をSalI及びXbaIで処理し、同制限酵素で処理したpMIV-Pnlp23-terに挿入し、E. coli MG1655株のcysG遺伝子がクローニングされたプラスミドpMIV-Pnlp23-cysG(Ec)を取得した。
E. coli MG1655株の染色体DNAを鋳型として、プライマーSalI-cysJ(Ec)Fw(ACGCGTCGACATGACGACACAGGTCCCACC:配列番号10)、プライマーXbaI-cysI(Ec)Rv(GCTCTAGATTAATCCCACAAATCACGCGCC:配列番号11)をプライマーとして用いたPCRによって、cysJI遺伝子断片を増幅した。これらのプライマーの5'末端には制限酵素SalIとXbaIのサイトがデザインされている。PCRは、PrimeStarポリメラーゼ(TaKaRa社)を用い、プロトコールに記載の標準的な反応液組成で、(94℃ 5分の後、98℃ 5秒、55℃ 10秒、72℃ 2分を30サイクル、最後に4℃保温)のPCRサイクルで行った。得られた断片をSalI及びXbaIで処理し、同制限酵素で処理したMIV-Pnlp23-terに挿入し、E. coli MG1655株のcysJI遺伝子がクローニングされたプラスミドpMIV-Pnlp23-cysJI(Ec)を取得した。
MG1655株の染色体DNAを鋳型として、プライマーSalI-cysG(Ec)Fw(配列番号8)、cysG-JI(Ec)Rv(CAACGCGGAAGGTGGGACCTGTGTCGTCATGCGTCGTTATGTTCCAGTTTAATGGTTGGAGAACCAGTTCAGTTTATC:配列番号12)をプライマーとして用いてPCRを行った。PCRは、PrimeStarポリメラーゼ(TaKaRa社)を用い、プロトコールに記載の標準的な反応液組成で、(94℃ 5分の後、98℃ 5秒、55℃ 10秒、72℃ 2分を30サイクル、最後に4℃保温)のPCRサイクルで行った。このPCRにより、cysG遺伝子の下流にcysJ遺伝子の開始コドンを含む18 bpの配列が付加された遺伝子断片を取得した。得られた断片より塩、ポリメラーゼ、およびプライマーを除去したものを次のPCRのプライマーとして用いた。
P. ananatis SC17株(FERM BP-11091)の染色体DNAを鋳型として、プライマーCysG Fw(XhoI)(ACGCCTCGAGATGGATTATTTGCCTCTTTT:配列番号3)、プライマーCysG Rv(XbaI)(GCTCTAGATCAAGCCAGATTGACAACGG:配列番号4)をプライマーとして用いたPCRによって、cysG遺伝子断片を増幅した。PCRは、PrimeStarポリメラーゼ(TaKaRa社)を用い、プロトコールに記載の標準的な反応液組成で、PCRサイクル(94℃ 5分の後、98℃ 5秒、55℃ 10秒、72℃ 2分を30サイクル、最後に4℃保温)のPCRサイクルで行った。P. ananatisの染色体DNA上のcysG遺伝子の開始コドンはGTGであるが、プライマーの開始コドン付着部の配列をGTGからATGに換えることにより、PCRによって得られたDNA断片に含まれるcysG遺伝子の開始コドンをATGに改変した。また、これらのプライマーの5'末端には、XhoIとXbaIサイトがそれぞれデザインされている。P. ananatisのcysG遺伝子のORF内には、SalIの制限酵素サイトが存在するため、SalIの代用としてXhoIを用いた。得られた断片をXhoI及びXbaIで処理し、SalI及びXbaIで処理したpMIV-Pnlp8-YeaS7に挿入し、P. ananatis SC17株のcysG遺伝子がクローニングされたプラスミドpMIV-Pnlp8-cysG(Pa)を取得した。pMIV-Pnlp8-cysG(Pa)は、pMIV-Pnlp8-YeaS7上のyeaS遺伝子断片がP. ananatis SC17株のcysG遺伝子断片に置換された構造を有する。
P. ananatis SC17株の染色体DNAを鋳型として、プライマーCysJ Fw(SalI)(ACGCGTCGACATGACGACTCAGGCACCAGG:配列番号5)、プライマーCysI Rv(XbaI)(GCTCTAGATCATTTTGCCTCCTGCCAGA:配列番号6)をプライマーとして用いたPCRによって、cysJI遺伝子断片を増幅した。これらのプライマーの5'末端には制限酵素SalIとXbaIのサイトがデザインされている。PCRは、PrimeStarポリメラーゼ(TaKaRa社)を用い、プロトコールに記載の標準的な反応液組成で、(94℃ 5分の後、98℃ 5秒、55℃ 10秒、72℃ 2分を30サイクル、最後に4℃保温)のPCRサイクルで行った。得られた断片をSalI及びXbaIで処理し、同制限酵素で処理したpMIV-Pnlp23-terに挿入し、P. ananatis SC17株のcysJI遺伝子がクローニングされたプラスミドpMIV-Pnlp23-cysJI(Pa)を取得した。
P. ananatis SC17株の染色体DNAを鋳型として、プライマーCysG Fw(XhoI)(配列番号3)、プライマーCysG-JI Rv(CTGGTGCCTGAGTCGTCATCGTTTTTCCTCTCAAGCCAGATTGACAACGGCGGACTCGCG:配列番号7)をプライマーとして用いてPCRを行った。PCRは、PrimeStarポリメラーゼ(TaKaRa社)を用い、プロトコールに記載の標準的な反応液組成で、(94℃ 5分の後、98℃ 5秒、55℃ 10秒、72℃ 2分を30サイクル、最後に4℃保温)のPCRサイクルで行った。このPCRにより、cysG遺伝子の下流にcysJ遺伝子の開始コドンを含む11 bpの配列が付加された遺伝子断片を取得した。得られた断片より塩、ポリメラーゼ、およびプライマーを除去したものを次のPCRのプライマーとして用いた。
E. coliシステイン生産菌として、ydeD遺伝子、cysEX遺伝子、およびserA5遺伝子を有するプラスミドpACYC-DESを保持し、cysM遺伝子が染色体に導入されたMG1655int-4M/pACYC-DES株を構築した。構築手順を(2−1)〜(2−2)に示す。
ydeD遺伝子、cysEX遺伝子、およびserA5遺伝子をプラスミドpACYC184にクローニングし、プラスミドpACYC-DESを構築した。ydeD遺伝子は、システイン経路の代謝産物の排出に関与する膜貫通型タンパク質をコードする遺伝子であり、システイン産生に有用であることが報告されている(米国特許第5,972,663号)。cysEX遺伝子は、cysEの変異型遺伝子であり、システインによるフィードバック阻害が解除された変異型セリンアセチルトランスフェラーゼ(SAT)をコードする(米国特許第6,218,168号)。serA5遺伝子は、serAの変異型遺伝子であり、エシェリヒア・コリ由来の野生型3−ホスホグリセレートデヒドロゲナーゼのC末端のチロシン残基を欠損し、L−セリンによるフィードバック阻害が解除された変異型3−ホスホグリセレートデヒドロゲナーゼ(PGD)をコードする(米国特許第6,180,373号)。構築手順を以下に示す。
E. coli MG1655株の染色体に、O−アセチル−L−セリン−スルフヒドリラーゼ-B(cysM)遺伝子を導入し、MG1655int-4M株を構築した。さらに、MG1655int-4M株にプラスミドpACYC-DESを導入して、MG1655int-4M/pACYC-DES株を構築した。なお、E. coli MG1655株に導入するcysM遺伝子の発現には、P. ananatis SC17株由来の野生型nlpD遺伝子のプロモーターである「Pnlp4」を用いた。構築手順を以下に示す。
上記で得られたE. coliのシステイン生産菌MG1655int-4M/pACYC-DESにcysG遺伝子の過剰発現プラスミドであるpMIV-Pnlp23-cysG(Ec)、pMIV-Pnlp8-cysG(Pa)、cysG、cysJI共発現プラスミドであるpMIV-Pnlp23-cysGJI(Ec)、pMIV-Pnlp23-cysGJI(Pa)及びコントロールとしてpMIV-5JSを導入した菌株を構築した。これらの菌株によりシステイン生産培養を行い、システインの生産量を比較した。システイン生産培養には、炭素源としてグルコース、硫黄源としてチオ硫酸を含む下記組成のシステイン生産培地を用いた。
〔システイン生産培地〕(各成分の濃度は最終濃度)
成分1:
NH4Cl 12.1g/L
KH2PO4 1.5g/L
MgSO4・7H2O 1g/L
チアミン塩酸塩 0.1mg/L
成分2:
FeSO4・7H2O 1.7mg/L
Na2MoO4・2H2O 0.15mg/L
CoCl2・6H2O 0.7mg/L
MnCl・4H2O 1.6mg/L
ZnSO4・7H2O 0.3mg/L
CuSO4・5H2O 0.25mg/L
成分3:
トリプトン 0.6g/L
イーストエクストラクト 0.3g/L
NaCl 0.6g/L
成分4:
炭酸カルシウム 20g/L
成分5:
L−ヒスチジン塩酸塩一水和物 135mg/L
成分6:
チオ硫酸ナトリウム 0.6g/L
成分7:
ピリドキシン塩酸塩 2mg/L
成分8:
グルコース 20g/L
各成分について、各々10倍(成分1)、1000倍(成分2)、100/6倍(成分3)、100倍(成分5)、1750/3倍(成分6)、1000倍(成分7)、20倍(成分8)のストック溶液を作製しておき、使用時に混合し滅菌水で規定の量までメスアップして最終濃度となるように調製した。滅菌は、110℃、30分のオートクレーブ(成分1、2、3、5、8)、180℃、5時間以上の乾熱滅菌(成分4)、及びフィルター滅菌(成分6、7)により行った。システイン生産培養は以下の手順で行った。各生産菌をLB寒天培地に塗り広げ、34℃で一晩前培養を行った後、10マイクロリッターサイズの植菌用ループ(NUNC社ブルーループ)でプレート上約7cm分の菌体を掻き取り、大試験管(内径23mm、長さ20cm)に2ml張りこんだ生産培地中に植菌し、培養開始時点での菌体量がほぼ同じになるよう調製した。37℃にて振とう培養を行い、培地中のグルコースが完全に消費された時点で培養を終了した(21時間〜24時間)。培地中に生産されたシステインの定量は、Gaitonde, M.K.(Biochem J. 1967 Aug;104(2):627-33.)に記載の方法で行った。プラスミドを保持させるため、全培養工程でクロラムフェニコール(25mg/L)を添加した。各株とも4連で実験を行い、蓄積したシステインの濃度(g/L)について平均値と標準偏差を表1に示した。
P. ananatisシステイン生産菌として、cysE5遺伝子、yeaS遺伝子、serA348遺伝子、およびcysM遺伝子が染色体に導入され、cysPTWA遺伝子の発現が増強され、d0191遺伝子を欠損したEYPSint-1MΔd0191(S)株を構築した。構築手順を(1−1)〜(1−5)に示す。
P. ananatis SC17株の染色体にcysE5遺伝子およびyeaS遺伝子を導入し、EY19(s)株を構築した。cysE5遺伝子は、cysEの変異型遺伝子であり、E. coliの野生型セリンアセチルトランスフェラーゼ(SAT)の95位のVal残基がArg残基に、96位のAsp残基がPro残基に置換され、システインによるフィードバック阻害が解除された変異型SATをコードする(米国特許公開第20050112731(A1))。yeaS遺伝子は、システイン排出系をコードする遺伝子である。構築手順を以下に示す。
[システイン生産培地](各成分の濃度は最終濃度)
成分1:
(NH4)2SO4 15g/L
KH2PO4 1.5g/L
MgSO4・7H2O 1g/L
チアミン塩酸塩 0.1mg/L
成分2:
FeSO4・7H2O 1.7mg/L
Na2MoO4・2H2O 0.15mg/L
CoCl2・6H2O 0.7mg/L
MnCl・4H2O 1.6mg/L
ZnSO4・7H2O 0.3mg/L
CuSO4・5H2O 0.25mg/L
成分3:
トリプトン 0.6g/L
イーストエクストラクト 0.3g/L
NaCl 0.6g/L
成分4:
炭酸カルシウム 20g/L
成分5:
L−ヒスチジン塩酸塩一水和物 135mg/L
成分6:
チオ硫酸ナトリウム 4g/L
成分7:
ピリドキシン塩酸塩 2mg/L
成分8:
グルコース 40g/L
各成分について、各々10倍(成分1)、1000倍(成分2)、100/6倍(成分3)、100倍(成分5)、1750/3倍(成分6)、1000倍(成分7)、20倍(成分8)のストック溶液を作製しておき、使用時に混合し滅菌水で規定の量までメスアップして最終濃度となるように調製する。滅菌は、110℃、30分のオートクレーブ(成分1、2、3、5、8)、180℃、5時間以上の乾熱滅菌(成分4)、及びフィルター滅菌(成分6、7)により行う。システイン生産培養は以下の手順で行うことができる。各生産菌をLB寒天培地に塗り広げ、34℃で一晩前培養を行った後、10マイクロリッターサイズの植菌用ループ(NUNC社ブルーループ)でプレート上約7cm分の菌体を掻き取り、大試験管(内径23mm、長さ20cm)に2ml張りこんだ生産培地中に植菌し、培養開始時点での菌体量がほぼ同じになるよう調製する。32℃にて振とう培養を行い、培地中のグルコースが完全に消費された時点で培養を終了する(21時間〜24時間)。培地中に生産されたシステイン関連化合物の定量は、Gaitonde, M.K.(Biochem J. 1967 Aug;104(2):627-33.)に記載の方法で行う。
次に、EY19(s)株の染色体上のcysPTWA遺伝子クラスターの上流に存在するプロモーターを先述の強力なプロモーターPnlp8に置換し、cysPTWA遺伝子の発現が増強されたEYP197(s)株を構築した。cysPTWA遺伝子は、硫酸塩/チオ硫酸塩輸送系タンパク質をコードする遺伝子である。構築手順を以下に示す。
EYP197(s)株の染色体にserA348遺伝子を導入し、EYPS1976(s)株を構築した。serA348遺伝子は、serAの変異型遺伝子であり、パントエア・アナナティス由来の野生型3−ホスホグリセレートデヒドロゲナーゼの348位のアスパラギン残基がアラニンに置換され、L−セリンによるフィードバック阻害が解除された変異型3−ホスホグリセレートデヒドロゲナーゼ(N348A)をコードする(J. Biol. Chem. 1996; 271(38):23235-8)。構築手順を以下に示す。
EYPS1976(s)株の染色体に、O−アセチル−L−セリン−スルフヒドリラーゼ-B(cysM)遺伝子を導入し、EYPSint-1M (s)株を構築した。構築手順を以下に示す。
EYPSint-1M (s)株において、システインデスルフヒドラーゼ活性を有するタンパク質をコードするd0191遺伝子を欠損させ、EYPSint-1MΔd0191 (s)株を構築した。構築手順を以下に示す。
上記で得られたP. ananatisのシステイン生産菌EYPSint-1MΔd0191(s)株に、実施例1で得られたcysG遺伝子の過剰発現プラスミドであるpMIV-Pnlp23-cysG(Pa)、pMIV-Pnlp23-cysG(Ec)、cysG、cysJI共発現プラスミドであるpMIV-Pnlp23-cysGJI(Pa)、pMIV-Pnlp23-cysGJI(Ec)、及びコントロールとしてpMIV-5JSを導入した菌株を構築した。これらの菌株によりシステイン生産培養を行い、システインの生産量を比較した。システイン生産培養には、炭素源としてグルコース、硫黄源としてチオ硫酸を含む下記組成のシステイン生産培地を用いた。
〔システイン生産培地〕(各成分の濃度は最終濃度)
成分1:
NH4Cl 12.1g/L
KH2PO4 1.5g/L
MgSO4・7H2O 1g/L
チアミン塩酸塩 0.1mg/L
成分2:
FeSO4・7H2O 1.7mg/L
Na2MoO4・2H2O 0.15mg/L
CoCl2・6H2O 0.7mg/L
MnCl・4H2O 1.6mg/L
ZnSO4・7H2O 0.3mg/L
CuSO4・5H2O 0.25mg/L
成分3:
トリプトン 0.6g/L
イーストエクストラクト 0.3g/L
NaCl 0.6g/L
成分4:
炭酸カルシウム 20g/L
成分5:
L−ヒスチジン塩酸塩一水和物 135mg/L
成分6:
チオ硫酸ナトリウム 0.6g/L
成分7:
ピリドキシン塩酸塩 2mg/L
成分8:
グルコース 20g/L
各成分について、各々10倍(成分1)、1000倍(成分2)、100/6倍(成分3)、100倍(成分5)、1750/3倍(成分6)、1000倍(成分7)、20倍(成分8)のストック溶液を作製しておき、使用時に混合し滅菌水で規定の量までメスアップして最終濃度となるように調製した。滅菌は、110℃、30分のオートクレーブ(成分1、2、3、5、8)、180℃、5時間以上の乾熱滅菌(成分4)、及びフィルター滅菌(成分6、7)により行った。システイン生産培養は以下の手順で行った。各生産菌をLB寒天培地に塗り広げ、34℃で一晩前培養を行った後、10マイクロリッターサイズの植菌用ループ(NUNC社ブルーループ)でプレート上約7cm分の菌体を掻き取り、大試験管(内径23mm、長さ20cm)に2ml張りこんだ生産培地中に植菌し、培養開始時点での菌体量がほぼ同じになるよう調製した。32℃にて振とう培養を行い、培地中のグルコースが完全に消費された時点で培養を終了した(21時間〜24時間)。培地中に生産されたシステインの定量は、Gaitonde, M.K.(Biochem J. 1967 Aug;104(2):627-33.)に記載の方法で行った。プラスミドを保持させるため、全培養工程でクロラムフェニコール(25mg/L)を添加した。各株とも4連で実験を行い、蓄積したシステインの濃度(g/L)を表2に示した。
配列番号1:Pnlp0の塩基配列
配列番号2:Pnlp23の塩基配列
配列番号3,4:P. ananatisのcysG遺伝子増幅用プライマー
配列番号5,6:P. ananatisのcysJI遺伝子増幅用プライマー
配列番号7:P. ananatisのcysGJI遺伝子増幅用プライマー
配列番号8,9:E.coliのcysG遺伝子増幅用プライマー
配列番号10,11:E.coliのcysJI遺伝子増幅用プライマー
配列番号12:E.coliのcysGJI遺伝子増幅用プライマー
配列番号13〜20:プライマーP1〜P8
配列番号21:Pnlp8の塩基配列
配列番号22,23:E.coliのydeD遺伝子増幅用プライマー
配列番号24〜27:cysEX遺伝子増幅用プライマー
配列番号28,29:serA5遺伝子増幅用プライマー
配列番号30,31:プロモーターPompA増幅用プライマー
配列番号32,33:プライマーP9、P10
配列番号34:Pnlp4の塩基配列
配列番号35:E.coliのcysM遺伝子の塩基配列
配列番号36:E.coliのCysMタンパク質のアミノ酸配列
配列番号37〜40:プライマーP11〜P14
配列番号41:E.coliのcysPTWA遺伝子クラスターの塩基配列
配列番号42:E.coliのCysPタンパク質のアミノ酸配列
配列番号43:E.coliのCysTタンパク質のアミノ酸配列
配列番号44:E.coliのCysWタンパク質のアミノ酸配列
配列番号45:E.coliのcysA遺伝子の塩基配列
配列番号46:E.coliのCysAタンパク質のアミノ酸配列
配列番号47,48:プライマーP15、P16
配列番号49:P. ananatisのserA遺伝子の塩基配列
配列番号50:P. ananatisのSerAタンパク質のアミノ酸配列
配列番号51〜55:プライマーP17〜P21
配列番号56:Pnlp1の塩基配列
配列番号57,58:プライマーP22、P23
配列番号59,60:P. ananatisのd0191遺伝子増幅用プライマー
配列番号61:E.coliのcysJ遺伝子の塩基配列
配列番号62:E.coliのCysJタンパク質のアミノ酸配列
配列番号63:P. ananatisのcysJ遺伝子の塩基配列
配列番号64:P. ananatisのCysJタンパク質のアミノ酸配列
配列番号65:E.coliのcysI遺伝子の塩基配列
配列番号66:E.coliのCysIタンパク質のアミノ酸配列
配列番号67:P. ananatisのcysI遺伝子の塩基配列
配列番号68:P. ananatisのCysIタンパク質のアミノ酸配列
配列番号69:E.coliのcysG遺伝子の塩基配列
配列番号70:E.coliのCysGタンパク質のアミノ酸配列
配列番号71:P. ananatisのcysG遺伝子の塩基配列
配列番号72:P. ananatisのCysGタンパク質のアミノ酸配列
配列番号73:下流の遺伝子との連結部位を含むPnlp0の塩基配列
配列番号74:下流の遺伝子との連結部位を含むPnlp8の塩基配列
Claims (11)
- L−システイン生産能を有し、且つ、亜硫酸還元に関与する遺伝子の発現が増大するように改変された腸内細菌科に属する細菌を、チオ硫酸を含有する培地で培養し、培地中に蓄積したL−システインもしくはその関連物質、又はこれらの混合物を回収することを特徴とする、L−システインもしくはその関連物質、又はこれらの混合物の製造方法。
- 前記亜硫酸還元に関与する遺伝子が、cysG遺伝子、cysJ遺伝子、およびcysI遺伝子からなる群より選択される遺伝子である、請求項1記載の方法。
- 少なくともcysG遺伝子の発現が増大した、請求項2に記載の方法。
- cysG遺伝子、cysJ遺伝子、およびcysI遺伝子の発現が増大した、請求項3に記載の方法。
- 亜硫酸還元に関与する遺伝子のコピー数を高めること、又は、同遺伝子の発現調節配列を改変することにより、亜硫酸還元に関与する遺伝子の発現が増大した、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
- 前記細菌がパントエア属に属する細菌である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記細菌がパントエア・アナナティスである、請求項6に記載の方法。
- 前記細菌がエシェリヒア属に属する細菌である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記細菌がエシェリヒア・コリである、請求項8に記載の方法。
- 前記細菌が、さらに以下の性質(1)および(2)からなる群より選択される性質を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
(1)L−システインの生合成系が強化されている。
(2)L−システインの排出系が強化されている。 - 前記関連物質がL−シスチンまたはチアゾリジン誘導体である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
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