JPWO2011114614A1 - 防水構造、防水方法及びこれらを用いた電子機器 - Google Patents

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    • H05K5/061Hermetically-sealed casings sealed by a gasket held between a removable cover and a body, e.g. O-ring, packing

Abstract

第1の筐体構成部材107と、第1の筐体構成部材107と嵌合され、筐体を構成する第2の筐体構成部材110と、第1の筐体構成部材107に形成された環状の溝部71と、第2の筐体構成部材110に設けられ、溝部71に挿入される環状のシール部材110cと、を備え、シール部材110cの断面は、ベース部BHと、ベース部BHから略垂直に形成された主幹部RHと、主幹部の先端側の一側面から三角形状に突出して形成された弁部VHと、を備え、嵌合状態において、前記ベース部と前記溝部とから構成される密閉空間内に、前記主幹部及び前記弁部が収納される防水構造。

Description

本発明は、防水構造、防水方法及びこれらを用いた電子機器に関する。
携帯機器では、新機能の追加に伴う厚肉化と、これを解消するための新技術による薄型化とが、繰り返されている。最近の携帯機器では、防水機能がトレンドであり、これを備えたものが普及している。一般的な防水構造は、ゴム製のシール部材によるシールである。このような防水構造には、筐体を構成する2つの部材間に、シール部材を挟み込むタイプと、筐体を構成する2つの部材の片方に、シール部材を一体成形して、もう一方の部材と挟み込むタイプがある。挟み込む方向は、筺体の主面と垂直な方向(Z方向)と、筺体の主面方向(XY方向)と、それらの組み合わせがある。
図13A〜13Eは、防水機能を備えた市販の折り畳み式携帯電話機の外観図である。図13Aは、開いた状態(開状態)での前面を示す外観図である。図13Aに示すように、この携帯電話機では、第1の筐体1と第2の筐体2とが、ヒンジ部3により折り畳み可能に接続されている。第1の筐体1にはメイン表示部4が設けられている。また、第2の筐体2には、各種操作キー5が設けられている。
図13Bは、折り畳んだ状態(閉状態)での前面を示す外観図である。図13Bに示すように、第1の筐体1のメイン表示部4が設けられた面と反対側の面にはサブ表示部6が設けられている。
図13Cは、閉状態での側面を示す外観図である。図13Cに示すように、第2の筐体2はフロントカバー7とリアカバー8とを備えている。
図13Dは、閉状態での背面を示す外観図である。図13Dに示すように、第2の筐体2の操作キー5が設けられた面と反対側の面には、カメラ9及び取り外し可能なバッテリカバー10が設けられている。
図13Eは、取り外された状態のバッテリカバー10を示す外観図である。図13Eに示すように、バッテリカバー10にはガイド爪10aが設けられている。
図14A、14Bは、図13DのXIV−XIV断面図である。図14Aは、バッテリカバー10が取り付けられた状態(嵌合状態)、図14Bはバッテリカバー10が取り外された状態(非嵌合状態)を示している。図14A、14Bに示すように、バッテリカバー10は、樹脂成形品の中間プレート10b、シリコンゴム製のシール部材10c、樹脂成形品の外装カバー10dを備えている。
シール部材10cは、断面円形のOリングであって、中間プレート10bと一体成形されている。一体成形には、コンプレッション成形、トランスファー成形、射出(LIM)成形などが用いられる。ここで、一体成形前に、シール部材10cと中間プレート10bとの間に、接着力を発生させるプライマーが塗布される。また、中間プレート10bは、両面テープなどにより、外装カバー10dに接合されている。
この防水構造は、第2の筐体2を構成するバッテリカバー10に、ゴム製のシール部材10cを一体成形して、第2の筐体2の主面方向に、フロントカバー7と挟み込むタイプである。これにより、シール部材10cが、押し潰され、密閉性が確保される。そのため、シール部材10cの反発力により、フロントカバー7及び中間プレート10bが変形しないように、それぞれの幅方向(図14Aの横方向)の肉厚を厚くする必要があった。
また、中間プレート10bには嵌合凹部が、フロントカバー7には嵌合凸部が、設けられている。これにより、フロントカバー7とバッテリカバー10とが、メカニカルにロックされている。即ち、メカニカルロックするためのスペースも必要となる。
以上のように、図14A、14Bに示した防水構造は、スペースを要するため、携帯機器を小型薄型化できないという問題があった。このような問題を解決し得る技術として、特許文献1には、ケース内側全周にゴム性のリップ付きパッキンを備えた第1のケースと、上記パッキンを挿入するU溝を備える第2のケースとから構成される筐体の防水構造が開示されている。
特開平9−23072号公報
しかしながら、特許文献1に開示された防水構造は、U溝とリップ付きパッキンとの接触面積が小さく、防水性に劣る問題があった。
本発明の目的は、電子機器の小型薄型化に好適かつ防水性に優れる防水構造を提供することである。
本発明に係る防水構造は、
第1の筐体構成部材と、
前記第1の筐体構成部材と嵌合され、筐体を構成する第2の筐体構成部材と、
前記第1の筐体構成部材に形成された環状の溝部と、
前記第2の筐体構成部材に設けられ、前記溝部に挿入される環状のシール部材と、を備え、
前記シール部材の断面は、
ベース部と、
前記ベース部から略垂直に形成された主幹部と、
前記主幹部の先端側の一側面から三角形状に突出して形成された弁部と、を備え、
非嵌合状態において、前記弁部の先端角αが鋭角であり、かつ、前記弁部と前記主幹部とのなす角θが90°以下であり、
嵌合状態において、前記ベース部と前記溝部とから構成される密閉空間内に、前記主幹部及び前記弁部が収納されるものである。
本発明に係る防水方法は、
第1の筐体構成部材に環状の溝部を形成する工程と、
前記第1の筐体構成部材と嵌合される第2の筐体構成部材に、前記溝部に挿入される環状のシール部材を設ける工程と、
前記溝部に前記シール部材を挿入して前記第1及び第2の筐体を嵌合する工程と、を備え、
前記シール部材の断面は、
ベース部と、
前記ベース部から略垂直に形成された主幹部と、
前記主幹部の先端側の一側面から三角形状に突出して形成された弁部と、を備え、
非嵌合状態において、前記弁部の先端角αが鋭角であり、かつ、前記弁部と前記主幹部とのなす角θが90°以下であり、
嵌合状態において、前記ベース部と前記溝部とから構成される密閉空間内に、前記主幹部及び前記弁部が収納されるものである。
本発明によれば、携帯機器の小型薄型化に好適かつ防水性に優れる防水構造を提供することができる。
第1の実施の形態に係る折り畳み携帯電話機の外観を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る折り畳み携帯電話機の構成を示す分解斜視図である。 第1の実施の形態に係る折り畳み携帯電話機の開状態での前面図である。 第1の実施の形態に係る折り畳み携帯電話機を閉状態での前面図である。 第1の実施の形態に係る折り畳み携帯電話機を閉状態での側面図である。 第1の実施の形態に係る折り畳み携帯電話機の閉状態での背面図である。 第1の実施の形態に係る折り畳み携帯電話機のバッテリカバーの前面図である。 図2DのIII−III断面図(嵌合状態)である。 図2DのIII−III断面図(非嵌合状態)である。 第1の実施の形態に係るシール部材110cの断面図である。 第1の実施の形態に係るフロントカバー107の溝部71の断面図である。 第1の実施の形態に係るシール部材110cの最適硬度、好適硬度範囲、最適寸法、好適寸法範囲を示す表である。 第1の実施の形態に係るバッテリカバー110とフロントカバー107との嵌合機構を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るバッテリカバー110とフロントカバー107との嵌合機構を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るバッテリカバー110とフロントカバー107との嵌合機構を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るバッテリカバー110とフロントカバー107との嵌合機構を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るバッテリカバー110とフロントカバー107との嵌合機構を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る第2の筐体2のフロントカバー107の全体斜視図である。 第1の実施の形態に係るバッテリカバー110の全体斜視図である。 第1の実施の形態に係るバッテリカバー110の分解斜視図である。 図7AのVIIc−VIIc断面図である。 第1の実施の形態に係る第2の筐体2のリアカバー108の全体斜視図である。 第1の実施の形態に係る第2の筐体2のリアカバー108の分解斜視図である。 第1の実施の形態に係るI/Oカバー113の斜視図である。 第2の実施の形態に係るバッテリカバー110の全体斜視図である。 図10AのXb−Xb断面図である。 第3の実施の形態に係るシール部材110cの断面図である。 第1の実施の形態に係る第2の筐体102の構成を示す分解斜視図である。 その他の実施の形態に係る第2の筐体102の構成を示す分解斜視図である。 その他の実施の形態に係る第2の筐体102の構成を示す分解斜視図である。 関連技術に係る折り畳み携帯電話機の開状態での前面図である。 関連技術に係る折り畳み携帯電話機を閉状態での前面図である。 関連技術に係る折り畳み携帯電話機を閉状態での側面図である。 関連技術に係る折り畳み携帯電話機の閉状態での背面図である。 関連技術に係る折り畳み携帯電話機のバッテリカバーの前面図である。 図13DのXIV−XIV断面図(嵌合状態)である。 図13DのXIV−XIV断面図(非嵌合状態)である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(第1の実施の形態)
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1Aは、第1の実施の形態に係る折り畳み携帯電話機の開状態での外観を示す斜視図である。図1Bは、第1の実施の形態に係る折り畳み携帯電話機の構成を示す開状態での分解斜視図である。
図1Aに示すように、第1の実施の形態に係る折り畳み携帯電話機は、第1の筐体101、第2の筐体102、ヒンジ部103を備えている。図1に示すように、筐体の主面をXY平面とし、筐体の主面と垂直な方向をZ方向とする。
図1Bに示すように、第1の筐体101は、表示装置(不図示)の前面をカバーする透明なフロントパネル101a、この表示装置が収納されるフロントカバー101b及びこの表示装置の背面をカバーするリアカバー101cを備えている。ここで、フロントカバー101bと、リアカバー101cとは、両面テープにより接合されている。
図1Bに示すように、第2の筐体102は、操作キー105(図2A参照)を覆うキーシート114、バッテリ111及びメイン基板(不図示)が収納されるフロントカバー107、バッテリ111を出し入れするためのバッテリカバー110、メイン基板の背面をカバーするリアカバー108を備えている。さらに、フロントカバー107には、I/Oコネクタを保護するための着脱可能なI/Oカバー113が設けられている。
ここで、リアカバー108は、フロントカバー107にネジ止めされている。また、キーシート114とフロントカバー107とは、両面テープにより接合されている。さらに、バッテリカバー110及びI/Oカバー113は、それぞれフロントカバー107に嵌合されている。
さらに、図1Bに示すように、この携帯電話機は、第1の筐体101に収納される表示装置(不図示)と、第2の筐体102に収納されるメイン基板(不図示)と、を電気的に接続するフレキシブル基板112を備えている。ここで、フレキシブル基板112は、第1の筐体101のフロントカバー101bに設けられた開口部(不図示)と、第2の筐体102のフロントカバー107に設けられた開口部76(図6参照)を通るように配置される。そして、フレキシブル基板112に形成された弾性部材によって、上記2つの開口部に嵌合されている。
次に、図2A〜図2Eを用いて説明する。図2Aは、第1の実施の形態に係る折り畳み携帯電話機の開状態での前面図である。図2Aに示すように、この携帯電話機では、第1の筐体101と第2の筐体102とが、ヒンジ部103により折り畳み可能に接続されている。第1の筐体1にはメイン表示部104が設けられている。また、第2の筐体2には、各種操作キー105が設けられている。
図2Bは、第1の実施の形態に係る折り畳み携帯電話機を閉状態での前面図である。図2Bに示すように、第1の筐体101のメイン表示部104が設けられた面と反対側の面にはサブ表示部106が設けられている。
図2Cは、第1の実施の形態に係る折り畳み携帯電話機を閉状態での側面図である。図2Cに示すように、第2の筐体102はフロントカバー107、リアカバー108、バッテリカバー110を備えている。
図2Dは、第1の実施の形態に係る折り畳み携帯電話機の閉状態での背面図である。図2Dに示すように、第2の筐体102の操作キー105が設けられた面と反対側の面には、カメラ109及び取り外し可能なバッテリカバー110が設けられている。
図2Eは、第1の実施の形態に係る折り畳み携帯電話機のバッテリカバーの前面図である。図2Eに示すように、バッテリカバー110にはガイド爪110aが設けられている。
次に、図3A、3Bを用いて、本実施の形態に係る防水構造について説明する。図3Aは、図2DのIII−III断面図(嵌合状態)である。図3Bは、図2DのIII−III断面図(非嵌合状態)である。
図3A、3Bに示すように、バッテリカバー110は、弾性体からなるシール部材110cと、樹脂成形品の外装カバー110bとを備えている。ここで、シール部材110cは、断面フック形状であって、外装カバー110bの周縁に沿ってリング状(環状)に形成されている。また、シール部材110cは、外装カバー110bと一体形成されている。そして、この弾性体は、樹脂とゴムとを混合させたエラストマーからなる。このエラストマーの場合、シリコンゴムの場合と異なり、接着力を発生させるためのプライマーは必要ない。そのため、外装カバー110bの樹脂成形直後に、同一金型内で、一体成形する2色成形が可能である。
一方、第2の筐体102のフロントカバー107には、図3Aに示す嵌合状態において断面フック形状のシール部材110cが嵌め込まれる溝部71が形成されている。
なお、シール部材110c及びこれが嵌め込まれる溝部71の全体形状については、図6、図7A、7Bを用いて後述する。
図4Aは、第1の実施の形態に係るシール部材110cの断面図である。図4Bは、第1の実施の形態に係るフロントカバー107の溝部71の断面図である。図4Aにおいて点線で示されたように、シール部材110cは、フックベース(ベース部)BH、主幹部TH、フック弁(弁部)VHから構成されている。
図4Aに示すように、主幹部THは、フックベースBHに対し略垂直に形成され、かつ、一定の幅(太さ)W2を有している。ここで、説明を容易にするため、主幹部THを、フックベースBH側のフックリブRHと先端側のフックヘッドHHとに便宜的に分割して考える。図4Aに示すように、フックヘッドHHは、フック弁VHとフックリブRHとを接続していると言える。
フック弁VHは、主幹部THの先端側の一側面から断面略三角形状に突出して形成されている。より詳細には、フック弁VHの断面はフックヘッドHHの一側面を底辺として略三角形状に突出して形成されている。
つまり、フック弁VHは、先端において細く、根元(フック弁VHと主幹部THとの境界面)において太く形成されている。また、フック弁VHは図3A、3Bに示すように、筐体外部に向かって突出するように形成されていることが好ましい。しかし、反対に筐体内部に向かって突出するように形成されていてもよい。
フック弁VHと主幹部THとのなす角(フック角)θは、90°以下であることが好ましい。また、フック弁VHの先端角(上記フックヘッドHHの一側面を底辺とした三角形の他の2辺がなす角であって、フック弁角と呼ぶ。)αは、鋭角であることが好ましい。ここで、フック弁VHの先端は丸みを帯びた形状であってもよい。そのような場合のフック弁角も、上記フックヘッドHHの一側面を底辺とした三角形の他の2辺の延長線がなす角であり、やはり鋭角であることが好ましい。上記略三角形状とはこのように先端が丸みを帯びた形状をも包含する。
図4Aに示すように、シール部材110cの断面寸法は、フックヘッドHHの高さH1、フックリブRHの高さH2、高さH1+高さH2=高さH3、フック弁VHの幅(フック弁VHと主幹部THとの境界面からフック弁VHの先端までの高さ)W1、主幹部THの幅W2、幅W1+幅W2=幅W3、フック弁角α、フック角θにより規定される。また、図4Bに示すように、フロントカバー107の断面寸法は、溝部71の幅W4、高さH4により規定される。なお、本実施の形態では、図4Bに示すように、フロントカバー107の筐体主面方向(XY方向)の全体の厚さは1.6mm、フロントカバー107において溝部71の外側(筐体外側)の厚さは0.60mm、溝部71の内側(筐体内側)の厚さは0.40mmである。
図4Cには、上記パラメータH1〜H4、W1〜W4、α、θの最適値及び好適範囲が示されている。また、シール部材110cを構成するエラストマーのデュロA硬度の最適値と、デュロA硬度及びデュロD硬度の好適範囲とが示されている。最適値は、A硬度=60、W1=0.55mm、W2=0.35mm、W3=0.90mm、W4=0.60mm、H1=0.35mm、H2=0.95mm、H3=1.30mm、H4=1.50mm、α=30°、θ=85°である。図4Cに示した最適値もしくは好適範囲とすることにより、シール部材110cは、塑性変形することなく、繰り返し弾性変形することが可能となる。
図5A〜5Eは、第1の実施の形態に係るバッテリカバー110とフロントカバー107との嵌合機構を示す断面図である。図5Aは、バッテリカバー110と、フロントカバー107とが、まだ嵌合していない状態(非嵌合状態)を示している。
図5Bは、フロントカバー107の溝部71に、バッテリカバー110のシール部材110cが挿入され、フック弁VHの外側面と溝部71の外側面とが接触し始めた状態を示している。フック弁VHの外側面と溝部71の外側面とが接触することにより、フック角θが小さくなる方向に、フック弁VHが撓み変形し始める。同時に、フックヘッドHHに回転モーメントが発生する。そのため、フックヘッドHHの側面が溝部71の内側面から離れる方向に、フックヘッドHHが回転変形し始める。ここで、内側面とは筐体内部側の側面を意味し、外側面とは筐体外部側の側面を意味する(以下同様)。
図5C、5Dは、さらにシール部材110cが溝部71に挿入された状態を示している。フックリブRHの内側面と溝部71の内側面とは、常に密着している。他方、フック弁VHの内側面とフックリブRHの外側面が密着することにより、フック頭の回転が止まる。ここで、フックリブRHの外側面は圧縮変形しているから、フックリブRHの外側面は波打つ様に撓む。即ち、非嵌合状態に比べ、フックリブRHの幅が大きくなった部位が発生する。しかしながら、フックリブRHの外側面と溝部71の外側面との間には隙間が設けられているため、溝部71にシール部材110cをスムーズに嵌め込むことができる。
図5Eは、シール部材110cが溝部71に完全に挿入された状態を示している。このように、完全な嵌合状態では、フックベースBHと溝部71とから構成される密閉空間内に、主幹部TH及びフック弁VHが収納される。そのため、シール部材110cのフックベースBHの上面と溝部71を構成するフロントカバー107の上面とが密着している。また、溝部71の内側面と主幹部THの内側面とが大きな接触面積で密着している。さらに、溝部71の外側面とフック弁VHの外側面とが大きな接触面積で密着している。このように、シール部材110cとフロントカバー107とが密着する箇所が多く、かつ、接触面積が大きくなることにより、密閉性即ち防水性を確実に確保することができる。
本発明の実施の形態に係る図3A、3Bに示したような防水構造では、防水構造自体のサイズを小さくすることができるため、これを用いた携帯機器を小型薄型化することができる。その理由について以下に述べる。
図3A、3Bに示すように、断面フック形状のエラストマー製シール部材110cでは、フック弁VHが第2の筐体102の主面方向(XY方向)に撓むことにより、密閉性を確保する。そのため、シール部材110cの撓み反発力により、フロントカバー107が変形しないようにする必要がある。しかしながら、この撓み反発力は、図14A、14Bに示した断面円形のシリコンゴム製シール部材10cの圧縮反発力に比べて、十分小さい。従って、フロントカバー107の幅方向(XY方向)の肉厚を薄くすることができる。また、シール部材110cの主幹部THは、弾性変形が可能であるため、主幹部THの幅W2も小さくすることができる。
また、シール部材110cは、フック角θが90°以下、フック弁角αが鋭角であるため、溝部71に挿入しやすい。一方、シール部材110cを溝部71から引き抜く場合、フック弁VHが溝部71の外側面に引っ掛かり、摩擦が大きくなるので抜け難い。即ち、嵌合力が大きい。そのため、図14A、14Bに示したようなメカニカルロックが不要となり、防水構造のサイズを小さくすることができる。
以上のことから、内蔵物の収容スペース即ち内蔵物の機能を犠牲にすることなく、防水構造のみを小さくすることができる。従って、携帯機器を小型薄型化できる。
次に、図6は、第1の実施の形態に係るフロントカバー107の全体斜視図である。フロントカバー107は、バッテリカバー110を嵌め込むための溝部71、バッテリ111を収納するためのバッテリ収納スペース72、メイン基板(不図示)を収納するためのメイン基板収納スペース73、リアカバー108を嵌め込むための溝部74、バッテリ収納スペース72とメイン基板収納スペース73とを仕切るとともにフロントカバー107の強度を補強するための中央リブ75、フレキシブル基板112を通すための開口部76、I/Oコネクタ用の開口部77、I/Oカバー113を嵌め込むための溝部78、2対のネジ穴79a、79bを備えている。
図7Aは、第1の実施の形態に係るバッテリカバー110の全体斜視図である。図7Bは、第1の実施の形態に係るバッテリカバー110の分解斜視図である。図7Aに示すように、バッテリカバー110は、エラストマー製のシール部材110c、樹脂成形品の外装カバー110bを備えている。また、図7Bに示すように、シール部材110cは、外装カバー110bの周縁に沿って環状に一体形成されている。ここで、図7Cは、図7AのVIIc−VIIc断面図である。外装カバー110bの周縁に断面フック形状のシール部材110cが一体形成されている。
図8Aは、第1の実施の形態に係るリアカバー108の全体斜視図である。図8Bは、第1の実施の形態に係るリアカバー108の分解斜視図である。図8Aに示すように、リアカバー108は、エラストマー製のシール部材108c、樹脂成形品の外装カバー108bを備えている。また、図8Bに示すように、シール部材108cは、シール部材110cと同様に、外装カバー108bの周縁に沿ってリング状に一体形成されている。このリアカバー108のシール部材108cは、図6に示したフロントカバー107の溝部74に嵌め込まれる。嵌合機構は図5に示したシール部材110cと同様である。
図3A、3Bに示した防水構造を、図8A、8Bに示すリアカバー108に適用した場合にも、防水構造自体のサイズを小さくすることができる。そのため、これを用いた携帯機器を小型薄型化することができる。また、防水機能の信頼性も向上する。それらの理由について、以下に述べる。
まず、比較例に係る防水構造について説明する。通常、図13Cに示したフロントカバー7とリアカバー8との嵌合における防水構造は、両者間にゴム製やエラストマー製のOリングなどのシール部材(不図示)を筺体の主面の垂直方向(Z方向)に挟み込むタイプである。その場合、シール部材の圧縮反発力により、フロントカバー7及びリアカバー8が変形しないように、フロントカバー7及びリアカバー8を高剛性にする必要がある。そのため、非防水タイプに比べ、フロントカバー7及びリアカバー8の幅方向(XY方向)と高さ方向(Z方向)の肉厚を厚くする必要がある。さらに、図14A、14Bに示したバッテリカバー10と同様に、嵌合爪などによるメカニカルロックが設けられるものもある。即ち、シール部材を筺体の垂直方向(Z方向)に挟み込むタイプでは、防水構造自体が大きくなってしまう。
また、シール部材を、筐体の主面垂直方向(Z方向)に押し潰し、密閉性を確保する。そのため、シール部材の圧縮反発力により、フロントカバー7とリアカバー8との全体に亘って、高さ方向(Z方向)に隙間ができないように、嵌合力を高める必要がある。そのため、非防水タイプでは4隅に1つずつ合計4つのネジ止めであるのに対し、防水タイプでは、長手方向の中間部に2つを加えた合計6つのネジ止めにする必要があった。即ち、ネジ止めエリアが大きくなってしまっていた。
また、シール部材を筺体の垂直方向(Z方向)に挟み込むタイプでは、例えば圧縮率30%程度で、シール部材が常時押し潰ぶされている。そのため、経年変化によるシール部材の圧縮永久歪量が大きく、シール性能が劣化し易い。即ち、シール性能の信頼性が低い。
これに対し、本実施の形態に係る防水構造は、シール部材108cを筺体の主面の垂直方向(Z方向)に挟み込むタイプでない。そのため、非防水タイプに比べ、フロントカバー107及びリアカバー108の幅方向(XY方向)と高さ方向(Z方向)の肉厚を厚くする必要はない。
また、シール部材108cも、フック角θが90°以下、フック弁角αが鋭角であるため、溝部74に挿入しやすい。一方、シール部材108cを溝部74から引き抜く場合、フック弁VHが溝部74の外側面に引っ掛かり、摩擦が大きくなるので抜け難い。即ち、嵌合力が大きいため、メカニカルロックが不要となり、防水構造のサイズを小さくすることができる。また、非防水タイプと同等、もしくは、それ以下のネジ数にできる。
以上のことから、内蔵物の収容スペース即ち内蔵物の機能を犠牲にすることなく、防水構造のみを小さくすることができる。従って、携帯機器を小型薄型化できる。
また、シール部材108cはフック弁VHの撓み変形を利用しているため、圧縮量が少なく、経年変化による圧縮永久歪み劣化が小さい。また、適切な形状及び硬度を有するシール部材108cは、溝部74に挿入し易く、かつ、座屈によって塑性変形することがない。また、適切な形状及び硬度を有するシール部材108cは、フック弁VH及び主幹部THと溝部74との密着性を上げることができる。そして、水没により水圧が発生すると、フック弁VH及び主幹部THと溝部74との密着性がさらに上がる。また、シール部材108cは、外力による筐体の主面方向(XY方向)のズレ及び主面垂直方向(Z方向)のズレを吸収できる。以上のことから、シール性能の信頼性が高い。
図9は、第1の実施の形態に係るI/Oカバー113の斜視図である。図9に示すように、I/Oカバー113は、エラストマー製のシール部材113c、樹脂成形品の外装カバー113bを備えている。また、図9に示すように、シール部材113cは、シール部材110cと同様に、外装カバー113bの周縁に沿ってリング状に一体形成されている。このI/Oカバー113のシール部材113cは、フロントカバー107の溝部78に嵌め込まれる。嵌合機構は図5に示したシール部材110cと同様である。
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態について図10A、10Bを参照して説明する。
図10Aは、第2の実施の形態に係るバッテリカバー110の全体斜視図である。図10Bは、図10AのXb−Xb断面図である。図10Aに示すように、第2の実施の形態に係るバッテリカバー110では、嵌合力を上げるため4つのストッパー110dが設けられている。具体的には、略矩形状を有するシール部材110cの各辺の中央付近に、ストッパー110dが設けられている。図10Bに示すように、各ストッパー110dは、シール部材110cのフック弁VHの内側面、主幹部THの外側面、及び、フックベースの外側の上面に接するように設けられている。その他の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
(第3の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態について図11を参照して説明する。図11は、第3の実施の形態に係るシール部材110cの断面図である。実施の形態1に係るシール部材110cでは、フックベースBH、主幹部TH、フック弁VHが同一材料から一体に形成されていた。これに対し、図11に示すように、フックベースBHと、フックリブRHとが同一材料から構成され、フックヘッドHHと、フック弁VHとがこれと異なる同一材料から構成されている。その他の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
(その他の実施の形態)
次に本発明のその他の実施の形態について図12A〜12Cを参照して説明する。図12Aは、第1の実施の形態に係る第2の筐体2の構成を示す模式的分解斜視図である。図12Bは、その他の実施の形態に係る第2の筐体2の構成を示す模式的分解斜視図である。図12Bでは、リアカバー108が、筐体102全体に亘り、形成されている。そして、バッテリカバー110が、リアカバー108の下に配置されている。また、図12Cは、その他の実施の形態に係る第2の筐体2の構成を示す模式的分解斜視図である。図12Cでは、リアカバー108が設けられていない。即ち、バッテリカバー110が、フロントカバー107の下に配置されている。図12B、12Cのような構成であっても、上記実施の形態に係る防水構造を適用することができる。
なお、本発明の実施の形態に係る防水構造は、第2の筐体102のリアカバー108、バッテリカバー110、I/Oカバー113以外にも、第1の筐体101のフロントパネル101a、フロントカバー101b、リアカバー101c、第2の筐体102のフロントカバー107、キーシート114、フレキシブル基板112に形成された弾性体にも適用可能である。
また、上記実施の形態において、エラストマーに代えてゴムを用いてもよい。また、シール部材110cは、嵌合力を上げるストッパーを、1個以上有していてもよい。ストッパー形状は、三角、四角、円、楕円、多角形などあらゆる形状が考えられ、特に限定されない。また、フックリブRHを樹脂や金属などの硬質材料から構成し、フック弁VH、フックヘッドHHを弾性材料から構成し、フック弁VH、フックヘッドHHのみが撓むようにしてもよい。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2010年3月15日に出願された日本出願特願2010−058034を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本実施の形態に係る防水構造は、携帯電話機に限らず、携帯ゲーム機、携帯コンピュータ、携帯音楽プレイヤーなどの携帯電子機器、卓上コンピュータ、各種リモコン、その他の電子機器に適用可能である。
(付記1)
第1の筐体構成部材と、
前記第1の筐体構成部材と嵌合され、筐体を構成する第2の筐体構成部材と、
前記第1の筐体構成部材に形成された環状の溝部と、
前記第2の筐体構成部材に設けられ、前記溝部に挿入される環状のシール部材と、を備え、
前記シール部材の断面は、
ベース部と、
前記ベース部から略垂直に形成された主幹部と、
前記主幹部の先端側の一側面から三角形状に突出して形成された弁部と、を備え、
非嵌合状態において、前記弁部の先端角αが鋭角であり、かつ、前記弁部と前記主幹部とのなす角θが90°以下であり、
嵌合状態において、前記ベース部と前記溝部とから構成される密閉空間内に、前記主幹部及び前記弁部が収納される防水構造。
(付記2)
嵌合状態において、
前記溝部の前記筐体の内部側の側面と、前記主幹部の前記筐体の内部側の側面とが密着し、
前記溝部の前記筐体の外部側の側面と、前記弁部の前記筐体の外部側の側面とが密着していることを特徴とする付記1に記載の防水構造。
(付記3)
非嵌合状態において、前記弁部の先端角αが鋭角であり、かつ、前記弁部と前記主幹部とのなす角θが90°以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の防水構造。
(付記4)
前記弁部は、前記筐体の外部側に突出して形成されていることを特徴とする付記1〜3のいずれか一項に記載の防水構造。
(付記5)
少なくとも前記弁部と前記主幹部の先端部とが同一種類の弾性体から一体に形成されている特徴とする付記1〜3のいずれか一項に記載の防水構造。
(付記6)
前記シール部材の全体が同一種類の弾性体から一体に形成されている特徴とする付記5に記載の防水構造。
(付記7)
前記弾性体がエストラマーであることを特徴とする付記5又は6に記載の防水構造。
(付記8)
前記弾性体のデュロA硬度が20〜95であることを特徴とする付記5〜7のいずれか一項に記載の防水構造。
(付記9)
前記角αが30°〜45°であることを特徴とする付記1〜8のいずれか一項に記載の防水構造。
(付記10)
前記角θが75°〜90°であることを特徴とする付記1〜9のいずれか一項に記載の防水構造。
(付記11)
前記シール部材は、2色成形により前記第2の筐体構成部材と一体に形成されていることを特徴とする付記1〜10のいずれか一項に記載の防水構造。
(付記12)
前記シール部材は、
少なくとも1つ、前記ベース部と前記主幹部と前記弁部とに接して設けられたストッパーを更に備えることを特徴とする付記1〜11のいずれか一項に記載の防水構造。
(付記13)
付記1〜12のいずれか一項に記載の防水構造を備える電子機器。
(付記14)
携帯電子機器であることを特徴とする付記13に記載の電子機器。
(付記15)
携帯電話機であることを特徴とする付記14に記載の電子機器。
(付記16)
第1の筐体構成部材に環状の溝部を形成する工程と、
前記第1の筐体構成部材と嵌合される第2の筐体構成部材に、前記溝部に挿入される環状のシール部材を設ける工程と、
前記溝部に前記シール部材を挿入して前記第1及び第2の筐体を嵌合する工程と、を備え、
前記シール部材の断面は、
ベース部と、
前記ベース部から略垂直に形成された主幹部と、
前記主幹部の先端側の一側面から三角形状に突出して形成された弁部と、を備え、
嵌合状態において、前記ベース部と前記溝部とから構成される密閉空間内に、前記主幹部及び前記弁部が収納される防水方法。
1 第1の筐体
2 第2の筐体
3 ヒンジ部
4 メイン表示部
5 操作キー
6 サブ表示部
7 フロントカバー
8 リアカバー
9 カメラ
10 バッテリカバー
10a ガイド爪
10b 中間プレート
10c シール部材
10d 外装カバー
71 溝部
72 バッテリ収納スペース
73 メイン基板収納スペース
74 溝部
75 中央リブ
76 開口部
77 開口部
78 溝部
79a、79b ネジ穴
101 第1の筐体
101a フロントパネル
101b フロントカバー
101c リアカバー
102 第2の筐体
103 ヒンジ部
104 メイン表示部
105 操作キー
106 サブ表示部
107 フロントカバー
108 リアカバー
108b 外装カバー
108c シール部材
109 カメラ
110 バッテリカバー
110a ガイド爪
110b 外装カバー
110c シール部材
110d ストッパー
111 バッテリ
112 フレキシブル基板
113 I/Oカバー
113b 外装カバー
113c シール部材
114 キーシート
BH フックベース
HH フックヘッド
RH フックリブ
VH フック弁
本発明に係る防水方法は、
第1の筐体構成部材に環状の溝部を形成する工程と、
前記第1の筐体構成部材と嵌合される第2の筐体構成部材に、前記溝部に挿入される環状のシール部材を設ける工程と、
前記溝部に前記シール部材を挿入して前記第1及び第2の筐体構成部材を嵌合する工程と、を備え、
前記シール部材の断面は、
ベース部と、
前記ベース部から略垂直に形成された主幹部と、
前記主幹部の先端側の一側面から三角形状に突出して形成された弁部と、を備え、
非嵌合状態において、前記弁部の先端角αが鋭角であり、かつ、前記弁部と前記主幹部とのなす角θが90°以下であり、
嵌合状態において、前記ベース部と前記溝部とから構成される密閉空間内に、前記主幹部及び前記弁部が収納されるものである。
次に、図2A〜図2Eを用いて説明する。図2Aは、第1の実施の形態に係る折り畳み携帯電話機の開状態での前面図である。図2Aに示すように、この携帯電話機では、第1の筐体101と第2の筐体102とが、ヒンジ部103により折り畳み可能に接続されている。第1の筐体101にはメイン表示部104が設けられている。また、第2の筐体102には、各種操作キー105が設けられている。
(第3の実施の形態)
次に本発明の第の実施の形態について図11を参照して説明する。図11は、第3の実施の形態に係るシール部材110cの断面図である。実施の形態1に係るシール部材110cでは、フックベースBH、主幹部TH、フック弁VHが同一材料から一体に形成されていた。これに対し、図11に示すように、フックベースBHと、フックリブRHとが同一材料から構成され、フックヘッドHHと、フック弁VHとがこれと異なる同一材料から構成されている。その他の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
(その他の実施の形態)
次に本発明のその他の実施の形態について図12A〜12Cを参照して説明する。図12Aは、第1の実施の形態に係る第2の筐体102の構成を示す模式的分解斜視図である。図12Bは、その他の実施の形態に係る第2の筐体102の構成を示す模式的分解斜視図である。図12Bでは、リアカバー108が、筐体102全体に亘り、形成されている。そして、バッテリカバー110が、リアカバー108の下に配置されている。また、図12Cは、その他の実施の形態に係る第2の筐体102の構成を示す模式的分解斜視図である。図12Cでは、リアカバー108が設けられていない。即ち、バッテリカバー110が、フロントカバー107の下に配置されている。図12B、12Cのような構成であっても、上記実施の形態に係る防水構造を適用することができる。

Claims (10)

  1. 第1の筐体構成部材と、
    前記第1の筐体構成部材と嵌合され、筐体を構成する第2の筐体構成部材と、
    前記第1の筐体構成部材に形成された環状の溝部と、
    前記第2の筐体構成部材に設けられ、前記溝部に挿入される環状のシール部材と、を備え、
    前記シール部材の断面は、
    ベース部と、
    前記ベース部から略垂直に形成された主幹部と、
    前記主幹部の先端側の一側面から略三角形状に突出して形成された弁部と、を備え、
    嵌合状態において、前記ベース部と前記溝部とから構成される密閉空間内に、前記主幹部及び前記弁部が収納される防水構造。
  2. 嵌合状態において、
    前記溝部の前記筐体内部側の側面と、前記主幹部の前記筐体内部側の側面とが密着し、
    前記溝部の前記筐体外部側の側面と、前記弁部の前記筐体外部側の側面とが密着していることを特徴とする請求項1に記載の防水構造。
  3. 非嵌合状態において、前記弁部の先端角αが鋭角であり、かつ、前記弁部と前記主幹部とのなす角θが90°以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の防水構造。
  4. 前記弁部は、前記筐体の外部側に突出して形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の防水構造。
  5. 少なくとも前記弁部と前記主幹部の先端部とが同一種類の弾性体から一体に形成されている特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の防水構造。
  6. 前記シール部材の全体が同一種類の弾性体から一体に形成されている特徴とする請求項5に記載の防水構造。
  7. 前記弾性体がエストラマーであることを特徴とする請求項5又は6に記載の防水構造。
  8. 前記弾性体のデュロA硬度が20〜95であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の防水構造。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の防水構造を備える電子機器。
  10. 第1の筐体構成部材に環状の溝部を形成する工程と、
    前記第1の筐体構成部材と嵌合される第2の筐体構成部材に、前記溝部に挿入される環状のシール部材を設ける工程と、
    前記溝部に前記シール部材を挿入して前記第1及び第2の筐体を嵌合する工程と、を備え、
    前記シール部材の断面は、
    ベース部と、
    前記ベース部から略垂直に形成された主幹部と、
    前記主幹部の先端側の一側面から三角形状に突出して形成された弁部と、を備え、
    嵌合状態において、前記ベース部と前記溝部とから構成される密閉空間内に、前記主幹部及び前記弁部が収納される防水方法。
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