JPWO2011111854A1 - 皮膚外用組成物、化粧料、及び洗浄剤 - Google Patents

皮膚外用組成物、化粧料、及び洗浄剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、肌に均質に伸展でき、温度変化に対して排液を生じず、キサンタンガムのぬるつき感を低減できる皮膚外用組成物を提供する。すなわち、成分(A)(重量平均分子量10000〜60000の寒天とキサンタンガムとを質量比で4:6〜8:2の割合で混合した水溶性高分子)を0.1〜10質量%、及び成分(D)(水)を30質量%以上含有する皮膚外用組成物;さらに、成分(B)として二価ポリオールを0.5〜40質量%含有する前記皮膚外用組成物;さらに、成分(C)としてヒアルロン酸又はその塩、ピロリドンカルボン酸又はその塩、グリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンから選ばれる1種以上の保湿剤を含有する前記いずれか記載の皮膚外用組成物;さらに、成分(E)として油分を含有する前記いずれか記載の皮膚外用組成物を提供する。

Description

本発明は、温度変化による排液が無く、肌に均質に伸展でき、肌に塗付した際に垢のようなカスが発生せず、キサンタンガムのぬるつき感を低減し、さらに化粧料の塗付後、塗付に使用した手に水分が付着しても滑りが抑えられた皮膚外用組成物、及び該皮膚外用組成物を含有する化粧料に関するものである。
本願は、2010年3月12日に日本国に出願された特願2010−056267号、2010年6月25日に日本国に出願された特願2010−145351号、2010年7月16日に日本国に出願された特願2010−161625号、2010年11月17日に日本国に出願された特願2010−256951号、及び2011年2月4日に日本国に出願された特願2011−022736号に基づく優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、各種の保湿剤が化粧料等の皮膚外用剤に配合されている。代表的なものとして、ヒアルロン酸、ピロリドンカルボン酸、グリセリン等が汎用されている。これらは保湿効果が高い反面、その効果を高めるために多量に配合すると、肌に対するべたつき感が強くなり、使用感触上好ましくない場合がある。保湿剤とともに油分を配合することが、スライド感や保湿剤のべたつき感抑制に有効であることが知られている。また、特定の共重合物やポリオキシエチレン誘導体、水溶性高分子を、保湿剤とともに併用する試みもなされている。
保湿剤のべたつき感を緩和するために、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリエチレングリコールジアルキルエーテルを配合する方法が報告されている(特許文献1,2)。しかしながら、これらの特許文献に記載の成分では、油分の乳化安定化効果は見込めない上に、結果として処方としての制約が多くなり、べたつきを抑える効果は限定的であった。
また特許文献3には、ネイティブジェランガムを配合することで、保湿剤のべたつき感を低減する方法が報告されている。但し、ネイティブジェランガムは固くてもろいゲルを形成することから、肌に塗付した際の崩れ方が均質ではなく、均一に塗ることが困難であるという欠点を持っていた。
また化粧料には、多くの種類の水溶性イオン性物質が配合されることが多い。該水溶性イオン性物質としては、例えば、美白成分やその他有効成分としてのアスコルビン酸誘導体、化粧料の変質を防ぐ目的やその使用性を保つためのpH調整剤、金属イオン封鎖剤等が挙げられる。
しかしながら、ネイティブジェランガムは水溶性イオン性物質の存在によりゲル強度が変化するため、処方上それらの成分の配合が制限されていた。
さらに、化粧料をはじめとする皮膚外用剤を塗付する際は、手指を使って肌に馴染ませることが多い。そして、塗付に使用した手指に付着した皮膚外用剤は、一旦乾燥した後であっても、水分を吸湿すると、皮膚外用剤に配合された成分が潤滑性を発現してしまう。このため、皮膚外用剤の塗布後に、ペンを握る、容器の蓋を閉める、小さなものをつかむといった細かい作業をする場合に、支障を生じることがあった。このため、塗付に使用した手指に再度水分が付着した場合であっても滑り難い皮膚外用組成物の開発が望まれていた。
また、従来、乳液やクリーム等の水中油型乳化組成物が、化粧料として広く用いられている。特に化粧料には、感触の良い油分として、シリコーン油や極性が高い油分が多用される。しかしながら、これらの油分は乳化し難いため、乳化分散物の安定化を実現することが困難であった。
油分の乳化分散物を安定に保つためには、界面活性剤の添加が不可欠であった。ところが近年は、化粧料についてより一層の安全性が求められており、界面活性剤の配合が問題とされることがある。特に皮膚に適用する外用剤においては、安全性の点からこれらの界面活性剤の添加量は少ないことが望ましい。しかしながら、界面活性剤の添加量を低減し、かつ乳化分散物を安定化することは困難であった。
また、一般に油分の乳化安定化には、カルボキシビニルポリマーやキサンタンガムに代表される増粘剤が有効である。このため、例えば特許文献4には、界面活性剤を使用せずに、長期安定性に優れた水中油型乳化化粧料を調製する方法として、アルキル変性カルボキシビニルポリマーを乳化剤として用いる方法が開示されている。しかしながら、これらの増粘剤は、肌に塗付した際のマッサージ中に垢のようなカスを生じることがあり好まれなかった。
加えてカルボキシビニルポリマーは、アスコルビン酸誘導体等の水溶性イオン性物質が存在すると、極端に粘度が低下する問題があり、安定性が損なわれることがあった。特にアルキル変性カルボキシビニルポリマーは耐塩性が低く、このため、ビタミンC誘導体やその他の塩を配合できないという問題点があった。また、キサンタンガムは、水溶性イオン性物質に対して物性変化は少なかったものの、特有のぬるつき感やべたつき感が好まれず、安定性を確保するために充分な量を配合すると、感触が大きく損なわれるという欠点があった。
また、特許文献5には、安定性や対塩性を向上させた水中油型乳化化粧料として、寒天、カラギーナン、ジェランガム、アルギン酸ナトリウムのうちの1種又は2種以上をフルイドゲル主剤として含み、ネイティブジェランガム、キサンタンガム、グアガム、ローストビーンガム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースのうちの1種又は2種以上を使用性及び安定性向上剤として含むフルイドゲルであることを特徴とするフルイドゲル(流動性ゲル)化粧料が開示されている。当該フルイドゲル化粧料は、均一でなめらかな微細ゲル分散構造を有するという特徴があるが、加温溶解したジェランガムや寒天等の崩壊性の水溶性ゲル化剤を、冷却時に高い剪断力を加えてゲル形成を壊しながら製造しなければならず、従来の撹拌冷却では調製できないという問題点があった。
さらに特許文献6、7には低強度寒天とその利用法について報告されているが、寒天が元来持つ排液性について、ある程度は改善されているが、化粧料等の皮膚外用剤に求められる安定性を満足するものでは無かった。また、寒天にはマッサージ中に垢のようなカスが発生する問題があり、さらに乳化が困難であるシリコーン油や高極性油の乳化分散物の安定化には効果が無かった。このため、寒天が元来持つ排液性が改善され、かつ垢のようなカスが発生しない皮膚外用組成物の開発が望まれていた。
また、顔料を含む水中油型乳化組成物は、日焼け止め化粧料、リキッドファンデーションなどの乳化化粧料として用いられている。水中油型乳化組成物中に顔料を安定に分散させる方法としては、各種界面活性剤を用いる方法や水溶性高分子を用いる方法などが検討されている。しかしながら、各種界面活性剤を用いた方法では、耐水性及び耐油性低下による化粧持続性の悪化やべたつきが問題となっていた。また、水溶性高分子を用いた方法では、水溶性高分子の種類によっては、顔料と併用した場合に凝集してしまうことがある。その他、水溶性高分子を目的の粘度になるまで配合するとべたつき、被膜感などの感触面で問題が生じ、しかも、温度変化に伴う変化が大きく、安定な製品形態を維持しづらいという欠点があった。
また、化粧料に用いられる顔料等の粉体は、親水性粉体と疎水性粉体とに分けられる。化粧料に耐水性及び撥水性を付加するためには、疎水化処理された粉体が用いられる。しかし一般的に、疎水性粉体は水との親和性が低いため、水中油型乳化組成物中に均一に分散させることは非常に困難である。疎水性粉体を水中油型乳化組成物に安定に分散させる方法として、寒天やゼラチンなどの水溶性固化剤、及びメチルセルロースやキサンタンガムなどの水溶性粘着剤を用いた方法が報告されている(例えば、特許文献8参照。)。しかしながら、通常の寒天は分子量が大きく、非常に強固なネットワークを構築するため、得られた水中油型乳化組成物は、塗布時の伸び広がりが悪くなる場合があった。このため、顔料の種類を選ばずに安定に分散でき、肌への伸展性がよく、感触が良好で、皮膚への安全性が高い顔料分散組成物の開発が望まれていた。
一方で、界面活性剤を主剤とする洗浄剤では、消費者の使いやすさや、含有させた不溶性固形物の分散安定性等を考慮し、適度に増粘させる必要性が生じる場合がある。従来の増粘法としては、異種の界面活性剤(例えば、両性界面活性剤と陰イオン界面活性剤)を混合して錯体を形成させることにより粘度を出す方法、無機塩を添加し、ミセルの凝集により粘度を出す方法、及び増粘剤を使用する方法の3つの方法が挙げられる。
異種の界面活性剤を組み合わせて用いる方法の場合、界面活性剤含有量が高くなる傾向がある。また、主剤とする界面活性剤の種類によっては、非常に増粘させ難いこともある。このような例として、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ココイル−L−グルタミン酸モノトリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン等を主剤とする洗浄剤組成物が挙げられる。これらの難増粘性の界面活性剤及びそれらの配合物には、一般に低刺激性とされるものが多く、様々な用途への使用が期待されるが、他の界面活性剤と組み合わせたとしても、望ましい粘度を達成し難い場合が多い。
無機塩を配合することにより増粘させる方法では、無機塩として、主に塩化ナトリウムや硫酸ナトリウムなどが用いられる。しかしながら、こららの無機塩は、添加量に対しての増粘効果が低く、所望の粘度まで調整するためには多量の添加が必要であり、刺激感を覚える等の安全性の問題があった。
増粘剤を使用することにより増粘させる方法では、ノニオン界面活性剤や高分子系の増粘剤が多く使用される。ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ポリエチレングリコールジステアリン酸エステル等が使用される。但し、これらのノニオン界面活性剤には、多量の添加が必要である、使用感触が悪い、低温安定性が悪い、溶解性が悪い等の問題があった。
一方で、高分子系の増粘剤としては、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カチオン化セルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、デンプン、キサンタンガム等が使用される。高分子系の増粘剤を用いる方法では、比較的低濃度で粘稠な洗浄剤組成物を得ることができ、また肌への安全性が高く、低刺激性の洗浄剤組成物への添加が容易である。しかしながら、高分子系の増粘剤は、水溶性イオン性物質を併用含有させた洗浄剤では増粘効果が損なわれるものが多い。キサンタンガムは、水溶性イオン性物質が存在している状態でも増粘効果を有し、増粘が難しいとされる低刺激性の洗浄剤組成物を増粘させることも可能であるが、特有のぬるつき感が好まれず、安定性を確保するために十分な量を配合すると、感触が大きく損なわれるという欠点があった。
また、シャンプーやクレンジング剤等の皮膚の洗浄に用いる洗浄剤では、皮膚への安全性が高い必要がある。中でも、赤ちゃん用洗浄剤やペット用洗浄剤では、使用時に赤ちゃんや動物が過って呑みこむ可能性があるため、飲み込んでも安全であることが望ましい。このため、安全性と使用感触に優れ、低刺激性であり、かつ必要な粘度を備える洗浄用組成物の開発が望まれていた。
以上のような背景から、肌に均質に伸展でき、温度変化に対して排液を生じず、キサンタンガムのぬるつき感を低減でき、その他の各種成分を安定して含有することができる皮膚外用組成物の開発が望まれていた。
特開2001−213756号公報 特開平10−167948号公報 特開平11−292750号公報 特開2001−261525号公報 特開2000−119166号公報 特開平5−317008号公報 特開平10−146174号公報 特開平5−178723号公報
本発明の目的は、肌への伸展性や肌なじみが良好で、温度変化に対して排液を生じず、キサンタンガムのぬるつき感を低減でき、その他の各種成分を安定して含有することができる皮膚外用組成物及び化粧料を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、通常の寒天よりも重量平均分子量の小さな寒天、具体的には重量平均分子量10000〜60000の寒天とキサンタンガムとを特定割合で混合した水溶性高分子を配合することで、温度変化に対して排液を生じず、肌への伸展性に優れた組成物が得られることを見出した。さらに、この組成物は、油分や水溶性イオン性物質、保湿剤の配合に対しても安定性に優れ、キサンタンガムに由来のぬるつき感を解消でき、マッサージ中に垢のようなカスを発生せず、塗付に使用した手指に再度水分が付着した際の潤滑性が抑えられることも見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の発明は、下記成分(A)を0.1〜10質量%、及び成分(D)を30質量%以上含有する皮膚外用組成物である。
成分(A):重量平均分子量10000〜60000の寒天とキサンタンガムとを質量比で4:6〜8:2の割合で混合した水溶性高分子
成分(D):水
本発明の第2の発明は、さらに、成分(B)として二価ポリオールを0.5〜40質量%含有することを特徴とする前記第1に記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第3の発明は、さらに、成分(C)としてヒアルロン酸又はその塩、ピロリドンカルボン酸又はその塩、グリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンから選ばれる1種以上の保湿剤を、0.001〜20質量%含有することを特徴とする前記第2に記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第4の発明は、さらに、成分(H)として粉体を5〜60質量%含有することを特徴とする前記第1〜3のいずれか1つに記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第5の発明は、前記成分(H)が疎水性粉体であることを特徴とする前記第4に記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第6の発明は、さらに、成分(E)として油分を、0.01〜64質量%で含有することを特徴とする前記第1〜5のいずれか1つに記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第7の発明は、前記成分(E)の油分が鎖状ポリシロキサン及び環状ポリシロキサンから選ばれる1種以上のシリコーン油を含むことを特徴とする前記第6に記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第8の発明は、前記成分(E)が、20℃における比誘電率が3.0以上の油分を含むことを特徴とする前記第6に記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第9の発明は、前記成分(E)が、互いに相溶しない2種又は3種以上の油分を含有し、該油分同士が組成物内において互いに相溶しない状態で保持されていることを特徴とする前記第6〜8のいずれか1つに記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第10の発明は、界面活性剤を実質的に配合しないことを特徴とする前記第1〜9のいずれか1つに記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第11の発明は、さらに、成分(F)として界面活性剤を0.0001〜60質量%で含有することを特徴とする前記第1〜6のいずれか1つに記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第12の発明は、前記成分(F)がイオン性界面活性剤であることを特徴とする前記第11に記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第13の発明は、前記成分(F)が両性界面活性剤であることを特徴とする前記第11に記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第14の発明は、前記成分(A)における寒天の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)のMw/Mnの値が、1.1〜8.0であることを特徴とする前記第1〜13のいずれか1つに記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第15の発明は、前記成分(B)の二価ポリオールの炭素数が、3〜6であることを特徴とする前記第2〜14のいずれか1つに記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第16の発明は、前記成分(B)の二価ポリオールが、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブチレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール、1,2−ヘキサンジオール及びヘキシレングリコールから選ばれる1種以上である前記第2〜14のいずれか1つに記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第17の発明は、前記(B)成分の二価ポリオールを0.5〜30質量%含有することを特徴とする前記第2〜16のいずれか1つに記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第18の発明は、水溶性イオン性物質から選ばれる1種以上を0.01〜10質量%含有することを特徴とする前記第1〜17のいずれか1つに記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第19の発明は、水溶性イオン性物質がアスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、及びそれらの塩からなる群より選ばれる1種以上であることを特徴とする前記第18に記載の皮膚外用組成物である。
本発明の第20の発明は、少なくとも前記成分(A)の水溶性高分子と前記成分(D)の水の全部又は一部とを含み、かつ、前記成分(A)の水溶性高分子が溶解した状態で存在している水溶性高分子溶液を、85〜95℃で50分間以上保持する工程を経て製造されたことを特徴とする前記第1〜19のいずれか1つに記載の皮膚外用組成物。
本発明の第21の発明は、前記第1〜20のいずれか1つに記載の皮膚外用組成物を含有することを特徴とする化粧料である。
本発明の第22の発明は、前記第11〜20のいずれか1つに記載の皮膚外用組成物を含有することを特徴とする洗浄剤である。
本発明の第23の発明は、下記成分(A)を0.1〜10質量%、成分(D)を30質量%以上、及び成分(H)を5〜60質量%含有する粉体分散組成物を、化粧品原料として用いることを特徴とする化粧料の製造方法である。
成分(A):重量平均分子量10000〜60000の寒天とキサンタンガムとを質量比で4:6〜8:2の割合で混合した水溶性高分子
成分(D):水
成分(H):粉体
本発明の第24の発明は、少なくとも前記成分(A)の水溶性高分子と前記成分(D)の水の全部又は一部とを含み、かつ、前記成分(A)の水溶性高分子が溶解した状態で存在している水溶性高分子溶液を、85〜95℃で50分間以上保持する工程、
を有することを特徴とする皮膚外用組成物の製造方法である。
本発明によれば、肌への伸展性や肌なじみが良好で、温度変化よる排液が生じにくく、ぬるつき感が無く、その他の各種成分を安定して含有することができる皮膚外用組成物及び化粧料を提供することができる。
実施例53の水中油型乳化組成物の顕微鏡写真図である。 実施例54〜60のビタミンC誘導体配合水溶液の粘度を測定した結果を示した図である。 実施例148及び149の皮膚外用組成物を塗布した皮膚の角質水分量の経時変化を示した図である。
本発明及び本願明細書において、「皮膚外用組成物」とは、皮膚(頭皮を含む)に直接接触させて用いられる組成物を意味する。このため、「皮膚外用組成物」には、化粧料組成物、医薬用組成物、洗浄用組成物等が含まれ得る。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の皮膚外用組成物は、下記成分(A)を0.1〜10質量%、及び成分(D)を30質量%以上含有することを特徴とする。
成分(A):重量平均分子量10000〜60000の寒天とキサンタンガムを質量比で4:6〜8:2の割合で混合した水溶性高分子
成分(D):水
成分(A)の水溶性高分子を構成する重量平均分子量10000〜60000の寒天(以下、「低分子量寒天」ということがある。)は、重量平均分子量が10000〜60000であることが好ましく、20000〜60000であることがより好まく、30000〜60000であることがさらに好ましく、40000〜60000であることがよりさらに好ましく、43000〜60000であることが最も好ましい。重量平均分子量が60000を超える寒天を用いた場合には、肌なじみが悪く、肌に均一に伸展させることができず、垢のようなカスが発生し使用感を損ない、また排液が生じ、安定性に問題がある。さらに、塗付に使用した手指が乾燥した後に水分が付着すると潤滑性が生じてしまい、細かな作業をするのに支障をきたしてしまうおそれがある。特に、本発明の皮膚外用組成物が、さらに後述の成分(C)の保湿剤を含有するものである場合、重量平均分子量が60000を超える寒天を用いると、保湿剤のべたつきを抑える効果が無い。
本発明において用いられる低分子量寒天は、分子量分布が狭いものであることが好ましい。分子量分布は、寒天の重量平均分子量(Mw)を数平均分子量(Mn)で割った値(Mw/Mn)で与えられる。
数平均分子量(Mn)は分子1本あたりの分子量の平均である。このため、仮に分子量分布が広く、且つ分子量が小さい分子の数が多くなった場合、数平均分子量(Mn)はその影響を受けて小さくなる。一方で重量平均分子量(Mw)は、分子の重量分率による平均である。このため、仮に分子量分布が広く、且つ分子量が小さい分子の数が多くなった場合にも、それらの低分子成分が全体の重量に対する寄与は小さいため、重量平均分子量(Mw)の変化は小さい。すなわち、重量平均分子量(Mw)を数平均分子量(Mn)で割った値(Mw/Mn)が小さいほど分子量分布が狭く、その値が大きいほど分子量分布が広いことを示す。
本発明において用いられる低分子寒天は、分子量が小さいことに加えて、分子量分布を示すMw/Mnの値が1.1〜8.0であることが好ましく、1.5〜7.0であることがより好ましく、2.0〜6.0であることがさらに好ましく、2.5〜5.5であることが最も好ましい。分子量分布がこの範囲にある場合、肌への伸展性や肌なじみが良好で、垢のようなカスが発生せず、さらに油分や保湿剤、イオン性物質の配合に対しても安定性に優れ、ぬるつき感の無い、水の付着による潤滑性が抑えられる効果を得ることができる。中でも本発明の皮膚外用組成物が、さらに後述の成分(C)の保湿剤を含有するものである場合、分子量分布がこの範囲にある低分子量寒天を用いることにより、特に保湿剤のべたつき感が抑えられる。
寒天の重量平均分子量と数平均分子量は、HPLCによるゲル浸透クロマトグラフィー法に従って測定することができる。具体的には、例えば、寒天を蒸留水に95〜97℃で溶解した後、50℃まで冷却して測定用サンプルとする。液体クロマトグラフィーの装置の一例を挙げると、島津製作所社製、LC−10AT VP,RID−10A、検出器に示差屈折計、カラムに東ソー社製TOSOH TSK−GEL for HPLC, TSK−GEL GMPWXL等を使用し、展開溶媒に0.1M硝酸ナトリウム等を用い、温度一定の下で測定する。寒天の重量平均分子量と数平均分子量を決定するために、分子量が既知のプルラン(例えばShodex STANDARD P−82)を標準サンプルとして用いる。標準サンプルを蒸留水に溶解し、同条件にてHPLCによるゲル浸透クロマトグラフィー法で測定する。
また、寒天の特徴を表わす指標として、1.5%濃度水溶液におけるゼリー強度がある。ゼリー強度とは、ゼリーが破断される瞬間にプランジャーの単位面積あたりにかかる力を示したものである。本発明に使用できる成分(A)の水溶性高分子を構成する低分子量寒天のゼリー強度は、25g/cm以下が好ましく、15g/cm以下がより好ましく、12g/cm以下が最も好ましい。ゼリー強度がこの範囲にある場合、肌への伸展性や肌なじみが良好で、垢のようなカスが発生せず、さらに油分や保湿剤、イオン性物質の配合に対しても安定性に優れ、ぬるつき感の無い、水の付着による潤滑性が抑えられる効果を得ることができる。中でも、本発明の皮膚外用組成物がさらに後述の成分(C)の保湿剤を含有するものである場合、ゼリー強度がこの範囲にある低分子量寒天を用いることにより、特に保湿剤のべたつき感が抑えられる。
ゼリー強度は、上記特許文献5に記されているように、日寒水式、寒天濃度1.5%で測定される。具体的には、寒天のゼリー強度は次のようにして測定される。
まず、寒天試料を精秤し、風袋を測った容器に入れ、イオン交換水を加えて十分吸水させる。次いで温イオン交換水を加えて内容量を調整し、熱水浴にて加熱溶解する。加熱中に蒸発した水分を補うために、イオン交換水を補充して内容量を調整し、ガラス容器(例えば、内径49mm,深さ57mmのもの)の上部にテープを巻きつけたものに流し入れる。室温にて放冷し、ふたをして20℃の恒温室で一晩放置する。ガラス容器からテープを取り外し、カッターで容器からはみ出している容器縁部上のゼリーをカット・廃棄する。得られたゼリーのカット面の強度をテクスチャーアナライザー等で測定する。具体的には、測定装置としてテクスチャーアナライザー(英弘精機社製)やレオメーター(不動工業製)を用い、面積1cmの円筒形プランジャーを装着し、試料台を適当な上昇速度で動かすことにより、ゼリーが破断されるまでの力を測定することができる。
さらに本発明で用いる低分子量寒天は、従来の寒天と比べて、破断に要する力が非常に小さい。本発明で用いる低分子量寒天としては、一定の容器に寒天溶液を充填してゲル化させ、一定の大きさの穴から押し出す時の力(押し出し荷重)が小さいものが好ましい。
押し出し荷重は、例えば、以下のようにして測定することができる。まず、テクスチャーアナライザー(英弘精機社製)に付随している英弘精機社製の、内径の直径が50mm,高さ110mmのアクリル製の円柱容器(底中央部に直径3mmの穴が開いているものをテープにて穴をふさいだもの)に、ゼリー強度測定で調製した同じ1.5重量%の寒天の熱溶液を100g充填し、20℃にて18時間ゲル化させる。穴のテープをはずし、直径49mmのプランジャーを使用してゲルの上から圧をかけ(進入速度20mm/分,測定温度20℃)、ゲルが壊れて下の穴から流出した時の加重をテクスチャーアナライザーにて測定する。このようにして測定された荷重を、1.5%ゲル押し出し荷重とする。本発明で用いる低分子量寒天は、1.5%ゲル押し出し荷重が10g〜1400gであることが好ましく、10g〜1000gであることがより好ましく、10g〜500gであることがさらに好ましく、100g〜300gであることがよりさらに好ましい。
低分子量寒天を得る方法としては、例えば、酸処理により寒天の分子を切断した後、中和処理により前記酸処理に使用した酸の効果を除去する方法が挙げられる。酸処理に用いる寒天は、抽出工程中の脱水工程又は冷凍・融解工程を経たものを再溶解したものであってもよく、粉砕された乾燥状態の寒天でもよい。
その他、製造時当初から低分子量寒天を製造することもできる。寒天の製造過程、例えば、抽出工程時に、又は、抽出工程若しくは濾過工程のいずれかを経た寒天に対し、酸処理することもできる。酸の強度、処理時間を調整することで、所望の分子量まで低分子化した低分子量寒天を得ることができる。また、低分子量寒天として、市販されているものとしては、伊那食品工業社製「イーナ」等を用いることもできる。
キサンタンガムは、Xanthomonas campestrisが産生する多糖類であって、増粘剤として化粧品、食品、その他分野で広く用いられている。
成分(A)の水溶性高分子を構成するキサンタンガムとしては、市販されているものをそのまま使用してよい。例えば、日清オイリオグループ社製「ノムコートZ」「ノムコートZZ」、ケルコ社製「ケルトロール」等が好適に用いられる。
成分(A)の水溶性高分子を構成する低分子量寒天とキサンタンガムの混合比率は、質量比で4:6〜8:2である。当該質量比は、好ましくは5:5〜7:3、より好ましくは6:4〜7:3である。これらの範囲にあるときに、本発明の効果が得られる。これらの範囲を超えてキサンタンガムの混合比率が多い場合には、べたつきが生じ、ぬるつきがでる。また、これらの範囲を超えて低分子量寒天の混合比率が多い場合には、排液を生じ安定性が悪くなる。
成分(A)の水溶性高分子の配合量は、皮膚外用組成物に対して、0.1〜10質量%であり、0.2〜5質量%が好ましく、0.5〜3質量%であることがより好ましい。0.1質量%よりも少ない場合には、本発明の効果が小さく、10質量%を超えて配合してもよいが、本発明の効果が増強される幅は小さい。例えば、本発明の皮膚外用組成物が、さらに後述の成分(C)の保湿剤を含有するものである場合、成分(A)の水溶性高分子の配合量が0.1質量%よりも少ないと、保湿剤のべたつきを抑える効果が小さくなる。同様に、本発明の皮膚外用組成物が、さらに後述の成分(E)の油分を含有するものである場合、乳化安定性を向上させる効果が小さくなる。その他、本発明の皮膚外用組成物が、後述の成分(F)の界面活性剤を大量に含有させる洗浄用組成物の場合には、成分(A)の水溶性高分子の配合量が10質量%よりも多い場合には、粘度が高くなりすぎ、ゲル化したり、低温安定性が損なわれるおそれがある。
本発明の皮膚外用組成物は、成分(D)として水を30質量%以上含有し、30〜95質量%含有することがより好ましい。水は一般に皮膚外用剤の原料として使用されるものでよく、イオン交換水、蒸留水、果実や野菜由来の水、脱塩海水等を用いることができ、特に制限は無い。
ここで、果実や野菜由来の水とは、野菜汁や果汁の濃縮液を調整する際に、蒸留によって除かれる水を意味し、水に加えて微量の香気成分や糖類を含むものである。脱塩海水は、海水又は海洋深層水から塩分を除いた、ミネラル分の豊富な水を意味する。
本発明の皮膚外用組成物には成分(A)及び成分(D)に加えて、さらに、成分(B)として二価ポリオールを含有することが好ましい。本発明の皮膚外用組成物が成分(B)を含有するものである場合、成分(B)の二価ポリオールの含有量は、0.5〜40質量%であることが好ましく、0.5〜30質量%であることがより好ましく、1.0〜25質量%であることがさらに好ましく、2〜25質量%であることがよりさらに好ましく、4〜20質量%であることが特に好ましい。この範囲で配合することにより、特に排液を抑える効果が高く、保存安定性が良好な皮膚外用組成物を調製することができる。特に、本発明の皮膚外用組成物が、さらに後述の成分(C)の保湿剤を含有するものである場合、二価ポリオールを上記範囲で配合することにより、保湿剤のべたつきを低減することができる。また、二価のポリオールに代えて、一価のアルコールや三価以上のポリオールを用いた場合は、上記効果が不十分である。
成分(B)として用いる二価ポリオールは、炭素数3〜6の二価ポリオールであることが好ましい。炭素数7以上の場合には、成分(D)の水への溶解性が低下するため、上記成分(B)の効果を奏することのできる0.05質量%以上の配合が困難となる。また、炭素数が2以下の場合には、保湿剤のべたつきを低減する効果が小さい。
炭素数3〜6の二価のポリオールとしては、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブチレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール、1,2−ヘキサンジオール及びヘキシレングリコールから選ばれる1種以上であることが好ましく、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール、1,2−ヘキサンジオールから選ばれる1種以上であることがより好ましい。
本発明の皮膚外用組成物は、さらに、成分(C)としてヒアルロン酸又はその塩、ピロリドンカルボン酸又はその塩、グリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンから選ばれる1種以上の保湿剤を含有することが好ましい。保湿剤に、成分(A)の水溶性高分子、成分(B)の二価のポリオール、及び成分(D)の水を加えることにより、保湿剤のべたつき感が十分に抑制され、かつ、塗付に使用した手指に再度水分が付着した際の潤滑性が抑えられる。すなわち、成分(C)の保湿剤をさらに含有させることにより、保湿剤のべたつき感を抑え、肌への伸展性や肌なじみが良好で、垢のようなカスの発生や、温度変化よる排液が生じにくく、ぬるつき感が無く、水の付着による潤滑性が抑えられた皮膚外用組成物を得ることができる。
ヒアルロン酸又はその塩、ピロリドンカルボン酸又はその塩、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンは、肌に保湿性を付与し、肌が水分を保持する能力を高めることで、しっとり感を持続させるものである。これらの成分は、市販品として販売されているものを使用することができ、特に制限は無い。これらの保湿剤には含水したもの、水溶液の状態のもの、乾燥されたもの等があるが、本発明の皮膚外用組成物には水分を除いた成分として、0.001〜20質量%、好ましくは0.005〜20質量%、さらに好ましくは0.01〜15質量%含有させる。
ヒアルロン酸の塩、ピロリドンカルボン酸の塩として具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩、及びトリイソプロパノールアミン塩等が挙げられる。
ポリグリセリンの平均重合度は、3〜20であることが好ましく、3〜10であることがより好ましい。平均重合度3〜20のポリグリセリンとして、具体的には、トリグリセリン、テトラグリセリン、ペンタグリセリン、ヘキサグリセリン、デカグリセリンが挙げられる。
本発明の皮膚外用組成物は、さらに成分(E)として、油分を含有することが好ましい。本発明の皮膚外用組成物は、油分を配合した場合にも乳化安定化効果が高く、界面活性剤の使用を必須とすることなく、クリーミングを抑えて油分を安定に配合することができる。すなわち、成分(E)の油分をさらに含有させることにより、保存安定性、耐塩性に優れ、肌なじみが良く、肌に均質に伸展でき、界面活性剤の配合量を低減若しくは界面活性剤を実質的に配合しない水中油型乳化組成物である皮膚外用組成物を得ることができる。なお、本発明及び本願明細書において、「界面活性剤を実質的に配合しない」とは、界面活性剤の配合量が0〜0.0001質量%であることを意味する。また、本発明及び本願明細書において、水溶性イオン性物質の配合によっても、粘度変化が小さい性質を、耐塩性という。
特に化粧料においては、紫外線吸収剤、シリコーン油、フッ素系油剤など他の成分と相溶性の悪い油剤を配合する場合が多い。しかしながら、配合する油分が互いに相溶しない場合、乳化安定性を確保することは非常に困難であった。これに対して、本発明の皮膚外用組成物では、例えば、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルとシリコーン油(ジメチルポリシロキサン)の組み合わせ、あるいはメトキシケイヒ酸エチルヘキシルとシリコーン油(ジメチルポリシロキサン)の組み合わせのような相溶しない油分同士を配合したとしても、乳化状態を安定に保持することができる。
より具体的には、本発明の皮膚外用組成物が、成分(E)として互いに相溶しない2種の油分を含有させた水中油型乳化組成物の場合、乳化物を構成する油球内において、それらの油分が互いに相溶しない状態で保持され、乳化状態を安定に保持することができる。これは、成分(E)に互いに相溶しない3種以上の油分を含有させた場合においても同様である。なお、成分(E)としては、2種以上の互いに相溶しない油分の他に、これらの油分のうちの少なくとも1種の油分と相溶する油分を含んでいてもよいことは、言うまでもない。
例えば、成分(E)として、高重合度の水添ポリイソブテンとシリコーン油との組み合わせ、あるいは高重合度の水添ポリイソブテンと乳酸オクチルドデシルやトリエチルヘキサン酸エリスリチル等の低粘度の高極性油との組み合わせを含有させて得られる本発明の皮膚外用組成物を用いることにより、水中油型(O/W)であっても落ち難い乳化ファンデーションやサンスクリーン等の製品を製造することができる。また、成分(E)として、高重合度のシリコーンやアミノ変性シリコーン等と、低粘度の高極性油とを組み合わせて得られる本発明の皮膚外用組成物を用いることにより、毛髪のまとまり性に優れ、べたつかず、滑らかであり、かつ自然な感触のヘアトリートメントを調製することができる。
本発明の皮膚外用組成物に成分(E)の油分を含有させた水中油型乳化組成物の場合、成分(E)の油分の含有量は、0.01〜64質量%であることが好ましく、0.01〜40質量%であることがより好ましく、0.1〜30質量%であることがさらに好ましく、0.5〜25質量%であることがよりさらに好ましい。
例えば、成分(A)の水溶性高分子を0.1〜10質量%と、成分(B)の二価のポリオールを0.5〜40質量%と、成分(C)の保湿剤を0.001〜20質量%と、成分(D)の水を30質量%以上と、成分(E)の油分を0.01〜40質量%とを含有する本発明の皮膚外用組成物を有効成分とすることにより、保湿剤のべたつき感が抑えられており、肌に均質に伸展でき、垢のようなカスが発生せず、温度変化に対して排液を生じず、キサンタンガムのぬるつき感を低減でき、塗付に使用した手指に再度水分が付着しても滑りにくい水中油型乳化化粧料を製造することができる。
成分(E)として使用できる油分としては、炭化水素油、合成エステル油、シリコーン油、動植物油、リン脂質、高級脂肪酸、高級アルコール、フッ素系油剤等が挙げられるが、これらのいずれか1種以上を用いることができる。これらの常温での状態は、液状、半固形、固形のいずれも使用することができ、特に制限はない。
成分(E)の油分を例示すると、炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、イソパラフィン、パラフィン、α−オレフィンオリゴマー、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
合成エステル油としては、例えばイソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、12―ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸アルキルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパンオリゴエステル、トリエチルヘキサン酸エリスリチル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、(アジピン酸・2−エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリンオリゴエステル、(2−ヘキシルデカン酸・セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸エチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、トリイソパルミチン酸グリセリン、酢酸エチル、酢酸ブチル、クエン酸トリエチル、トリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)ポリグリセリル、コハク酸ビスエトキシジグリコール、ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール、(イソステアリン酸ポリグリセリル−2/ダイマージリノール酸)コポリマー、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、ジ(カプリル酸/カプリン酸)プロパンジオール、ジイソステアリン酸プロパンジオール、オクタカプリル酸ポリグリセリル−6、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン等の環状ポリシロキサン、ポリオキシエチレンポリアルキルシロキサン等が挙げられる。
動植物油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ヒマワリ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、グレープシード油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、月見草油、カカオ脂、ヤシ油、牛脂、羊脂、馬脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヤシ油、硬化パーム油、硬化牛脂、硬化ヒマシ油、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、カポックロウ、サトウキビロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ジョジョバロウ、セラックロウ等が挙げられる。
リン脂質としては大豆リン脂質、水添大豆リン脂質、菜種リン脂質、水添菜種リン脂質、卵黄リン脂質、水添卵黄リン脂質等のレシチン類が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
フッ素系油剤としては、例えば、パーフルオロデカリン、パーフルオロアダマンタン、パーフルオロブチルテトラハイドロフラン、パーフルオロオクタン、パーフルオロノナン、パーフルオロペンタン、パーフルオロデカン、パーフルオロドデカン等が挙げられる。
成分(E)として使用できる油分の中でも、感触が良い油分であることから、特にシリコーン油や極性の高い油分を含むことが好ましい。中でも、極性の高い油分は抱水性に優れているため、成分(E)として極性の高い油分を含有させることにより、本発明の皮膚外用組成物の保水性を高めることができる。
極性の高い油分としては、20℃における比誘電率が3.0以上の油分が挙げられる。
20℃における比誘電率が3.0以上の油分は、肌に対する親和性が良く、感触が良いため、化粧料に用いられることが多い。ここで比誘電率(ε)とは、サンプルの誘電率(ε)を真空の誘電率(ε)で除した値で示される無単位の値である。真空の誘電率と空気の誘電率はほとんど等しいため、実際の測定時には、サンプルの誘電率(ε)を、空の容器の誘電率すなわち空気の誘電率(εair)で除した値で与えられる。油分の比誘電率の測定方法としては、例えば安藤電気社製誘電率測定器LCR メーター「AG−4304」を使用することで測定できる。
比誘電率 ε=ε/εair
20℃における比誘電率が3.0以上の油分を例示すると、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、12―ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリエチルヘキサン酸エリスリチル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、アジピン酸ジイソブチル、(アジピン酸・2−エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリンオリゴエステル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸エチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、トリイソパルミチン酸グリセリン、コハク酸ビスエトキシジグリコール、ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール、(イソステアリン酸ポリグリセリル−2/ダイマージリノール酸)コポリマー、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、ジ(カプリル酸/カプリン酸)プロパンジオール、ジイソステアリン酸プロパンジオール、オクタカプリル酸ポリグリセリル−6、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、アボガド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ヒマワリ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、グレープシード油、大豆油、落花生油、茶実油、コメヌカ油、コメ胚芽油、月見草油等があり、これらから選ばれる1種以上を用いることが好ましい。
これらの中でも酸化安定性に優れることから、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、12―ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリエチルヘキサン酸エリスリチル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、アジピン酸ジイソブチル、(アジピン酸・2−エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリンオリゴエステル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸エチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、トリイソパルミチン酸グリセリン、コハク酸ビスエトキシジグリコール、ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール、(イソステアリン酸ポリグリセリル−2/ダイマージリノール酸)コポリマー、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、ジ(カプリル酸/カプリン酸)プロパンジオール、ジイソステアリン酸プロパンジオール、オクタカプリル酸ポリグリセリル−6、及びシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールから選ばれる1種以上を用いることがより好ましく、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、トリイソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ビスエトキシジグリコール、ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール、(イソステアリン酸ポリグリセリル−2/ダイマージリノール酸)コポリマー、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、ジ(カプリル酸/カプリン酸)プロパンジオール、ジイソステアリン酸プロパンジオール、オクタカプリル酸ポリグリセリル−6、及びシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールから選ばれる1種以上を用いることがさらに好ましい。
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ポリシロキサンから選ばれる1種以上を用いることが好ましい。
また、成分(E)として、水添大豆リン脂質、水添菜種リン脂質、水添卵黄リン脂質等の水添レシチンを用いることも好ましい。本発明の皮膚外用組成物が水添レシチンを含むことにより、その他の油分を含む場合よりも、肌に塗付した際に起こる垢のようなカスの発生がより顕著に抑えられる。
一般的に、成分(B)の二価ポリオールの含有量が高すぎる皮膚外用組成物や成分(C)の保湿剤の含有量が高すぎる皮膚外用組成物は、肌に塗付した際に、垢のようなカスが発生しやすい傾向にある。このような皮膚外用組成物に、さらに水添レシチン又は界面活性剤を含ませることにより、カスの発生をより低減させることができる。例えば、本発明の皮膚外用組成物が、成分(A)の水溶性高分子及び成分(D)の水に加えて、さらに成分(B)の二価ポリオールを大量(例えば、50質量%以上)に含む場合には、さらに成分(E)として水添レシチン又は成分(F)として界面活性剤を含ませることにより、肌に塗付した際に生じる垢のようなカスの発生を、より顕著に抑制することができる。また、本発明の皮膚外用組成物が、成分(A)の水溶性高分子及び成分(D)の水に加えて、さらに成分(C)の保湿剤を大量(例えば、30質量%以上)に含む場合にも、さらに成分(E)として水添レシチン又は成分(F)として界面活性剤を含ませることにより、肌に塗付した際に生じる垢のようなカスの発生を、より顕著に抑制することができる。
また、従来から油分の配合により保湿剤のべたつきを低減できることが知られているが、油分を配合した場合、乳化状態を安定に保つことが困難であった。これに対して、成分(A)の水溶性高分子、成分(B)の二価のポリオール、及び成分(D)の水に、さらに成分(C)の保湿剤と成分(E)の油分とを含有させることにより、界面活性剤を実質的に配合しない場合であっても、保湿剤のべたつき抑制効果を損なうことなく、乳化状態を安定に保持することができる。すなわち、成分(A)の水溶性高分子、成分(B)の二価のポリオール、成分(C)の保湿剤、成分(D)の水、及び成分(E)の油分を含有させた本発明の皮膚外用組成物は、より保湿剤のべたつきが抑えられ、かつ乳化安定性に非常に優れた水中油型乳化組成物である。
本発明の皮膚外用組成物は、界面活性剤を配合せずとも、成分(E)の油分を配合した場合の乳化安定性に非常に優れている。また、前述のように、化粧料等の皮膚外用組成物においては、安全性の点から界面活性剤の配合量はより少ないほうが好ましい。このため、本発明の皮膚外用組成物が化粧料に用いられる場合には、界面活性剤を実質的に配合しないことが好ましく、界面活性剤を配合する場合には、その配合量は少ないほうが好ましい。
本発明の皮膚外用組成物は、さらに、成分(F)として、界面活性剤を配合させることができる。例えば、本発明の皮膚外用組成物は、成分(F)の界面活性剤を、0.0001〜60質量%含有することができる。
本発明において、成分(F)としての界面活性剤はアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤の1種又は2種以上を組み合せて用いることができる。本発明は重量平均分子量10000〜60000の寒天とキサンタンガムによって、乳化安定性が向上されたものであり、乳化剤として用いる界面活性剤の種類を限定しないが、特に例を挙げると以下の通りである。
アニオン界面活性剤としては、例えば、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン(ラウレス硫酸TEA)、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化油、POE−アルキルエーテルカルボン酸、POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム、ココイルグリシンカリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POE−アルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、有機変性モンモリロナイト等の有機変性粘土鉱物等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界面活性剤;2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、コカミドプロピルベタインやラウリルベタイン等のアルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン、ココベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンテトラオレエート等のPOE−ソルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等のPOE−ソルビット脂肪酸エステル類、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−グリセリン脂肪酸エステル類、POE−モノオレエート、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等のPOE−脂肪酸エステル類、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等のPOE−アルキルエーテル類、プルロニック等のプルロニック型類、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等のPOE・POP−アルキルエーテル類、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOE−ヒマシ油誘導体やPOE−硬化ヒマシ油誘導体、POE−ソルビットミツロウ等のPOE−ミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド、POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル、POE−アルキルアミン、POE−脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POE−ノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸、セスキカプリル酸ポリグリセリル、ジカプリル酸ポリグリセリル、モノラウリン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、モノオレイン酸ポリグリセリル、ジステアリン酸ポリグリセリル、ジオレイン酸ポリグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン・ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等の変性シリコーン、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル類、モノイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、縮合リシノレイン酸ジグリセリル、縮合リシノレイン酸テトラグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、デシルグルコシド等が挙げられる。
本発明の皮膚外用組-成物が、成分(A)の水溶性高分子及び成分(D)の水に加えてさらに、成分(F)として界面活性剤を含むことにより、肌に塗付した際に生じる垢のようなカスの発生を、より顕著に抑制することができる。カスの発生抑制効果の点からは、多価アルコールに対する溶解性が低い常温で固体の界面活性剤を成分(F)として含有させることがより好ましい。このような界面活性剤としては、例えば、HLBが6〜16である界面活性剤が挙げられる。HLBが6〜16であり、かつ常温で固体の界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、モノステアリン酸ポリグリセリル、ジステアリン酸ポリグリセリル、ソルビタンモノパルミテート、モノステアリン酸グリセリン、POE−グリセリンモノステアレート、POE−ジステアレート、POE−オレイルエーテル等が好ましく挙げられ、ショ糖脂肪酸エステルが特に好ましい。
本発明の皮膚外用組成物が成分(E)の油分を含有する場合において、成分(F)としての界面活性剤を配合すると、乳化物の粒子がより微細化し、乳化安定性は界面活性剤添加前に比べて向上する。このため、本発明の皮膚外用組成物が化粧料に用いられる場合には、成分(F)としての界面活性剤は、成分(E)に対して5質量%以下の配合で、充分に乳化安定化効果を得られる。それよりも多い場合においても乳化安定化効果は得られるが、皮膚に塗布したときの安全性に懸念が生じることがあるため望ましくない。
具体的には、本発明の皮膚外用組成物が化粧料に用いられる場合には、本発明の皮膚外用組成物は、さらに成分(F)として界面活性剤を含有する場合、0.0001〜2質量%、好ましくは0.0005〜2質量%、さらに好ましくは0.0005〜1質量%含有することができる。
本発明の皮膚外用組成物は、さらに、成分(H)として粉体を含有することができる。例えば、本発明の皮膚外用組成物は、成分(H)の粉体を、5〜60質量%、好ましくは5〜50質量%、さらに好ましくは5〜40質量%、最も好ましくは5〜30質量%含有することができる。
成分(A)の水溶性高分子を必須成分とする本発明の皮膚外用組成物は、粉体の保存安定性にも優れている。また、本発明の皮膚外用組成物が備える粉体の保存安定性は、粉体の種類やその他の配合成分の種類にほとんど依存しない。このため、成分(A)の水溶性高分子、成分(D)の水、及び成分(H)の粉体を含有する本発明の皮膚外用組成物は、粉体の分散安定性や保存安定性に優れている。
成分(H)として使用できる粉体としては、無機顔料、有機顔料等の顔料、タルク等の粉末成分等が挙げられる。なお、本発明及び本願明細書において、「粉末成分」は、顔料以外の粉体を意味する。本発明の皮膚外用組成物に成分(H)として含有させる粉体は、顔料のみであってもよく、粉末成分のみであってもよく、顔料と粉末成分の両方であってもよい。成分(H)の粉体を含有させる場合、本発明の皮膚外用組成物としては、顔料を含む顔料組成物であることが好ましい。
顔料としては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料(紫外線散乱剤として用いられる、微粒子タイプの二酸化チタン、酸化亜鉛、あるいはこの表面をアルミニウムステアレート、ジンクパルミテート等の脂肪酸石けん、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸等の脂肪酸、パルミチン酸デキストリン等の脂肪酸エステル等により被覆した表面被覆無機白色顔料も含む);酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料;赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号等の有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等のジルコニウム、及びバリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料等が挙げられる。顔料は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
粉末成分としては、例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等の無機粉末;ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、及びセルロース粉末等の有機粉末等が挙げられる。粉末成分は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いても良い。
また、これらの粉体は表面処理されているものを用いても良い。表面処理としては、疎水性処理と親水性処理がある。疎水性処理としては、例えば、ジメチルポリシロキンサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、(ジメチコン/メチコン)コポリマーなどのシリコーン化合物による処理、フッ素変性シリコーン、パーフルオロアルキルリン酸DEA、パーフルオロオクチルトリエトキシシランなどのフッ素化合物による処理、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸Al、イソステアリン酸Alなどの金属石鹸による処理、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ラウロイルリジン、ラウロイルアスパラギン酸Naなどのアミノ酸による処理、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックスなどの油処理、アクリレーツコポリマーなどのポリマーによる処理、トリエトキシカプリリルシランなどのシランによる処理等が挙げられる。親水性処理としては、例えば、シリカ、アルミナなどの金属酸化物による処理、結晶セルロース、セルロース、キトサン、アルギン酸Naなどの多糖類による処理、メタリン酸ソーダによる処理、メトキシPEG−10プロピルトリメトキシシランによる処理等が挙げられる。本発明において、成分(H)の粉体として添加される顔料は、表面処理がなされているものが好ましく、疎水性処理がなされているものがより好ましく、シリコーンによる処理がなされているものが最も好ましい。
例えば、成分(A)の水溶性高分子を0.1〜10質量%と、成分(D)の水を30質量%以上と、成分(E)の油分を0.01〜64質量%と、成分(H)として顔料を5〜60質量%とを含有する本発明の皮膚外用組成物を有効成分とすることにより、顔料に対する高い分散性を持ち、肌への伸展性、感触、皮膚への安全性に優れた水中油型乳化化粧料を製造することができる。また、例えば、成分(A)の水溶性高分子を0.1〜10質量%と、成分(B)の二価のポリオールを0.5〜40質量%と、成分(C)の保湿剤を0.001〜20質量%と、成分(D)の水を30質量%以上と、成分(E)の油分を0.01〜40質量%と、成分(H)として顔料を5〜60質量%とを含有する本発明の皮膚外用組成物を有効成分とすることにより、保湿性と顔料の保存安定性が共に優れているファンデーション等の化粧料を製造することもできる。
成分(A)の水溶性高分子と成分(D)の水と、成分(H)の粉体とを含む組成物は、皮膚外用以外にも様々な用途に用いることができる。例えば、成分(A)の水溶性高分子と成分(D)の水と、成分(H)として顔料とを含む顔料組成物は、化粧料等の皮膚外用組成物以外にも、インクや塗料の有効成分としても用いることができる。
成分(A)の水溶性高分子は、界面活性剤水溶液に対する高い増粘効果を有する。このため、成分(A)の水溶性高分子を配合することより、洗浄効果を奏するために十分な濃度の界面活性剤を含む場合であっても、無機塩等の刺激性の高い増粘剤を使用せずとも、洗浄剤として適当な粘性を実現することができる。すなわち、成分(A)の水溶性高分子と成分(D)の水に、成分(F)の界面活性剤を十分量配合させることにより、必要な粘度と良好な使用感触を有し、かつ、洗浄剤の有効成分として良好な皮膚外用組成物を製造することができる。
本発明の皮膚外用組成物が洗浄剤に用いられる場合には、本発明の皮膚外用組成物は、成分(F)の界面活性剤を、5〜60質量%、好ましくは5〜50質量%、より好ましくは5〜40質量%、さらに好ましくは5〜35質量%含有することができる。界面活性剤の配合量が5質量%よりも少ない場合には、洗浄性、起泡性等の機能が得られ難くなり、60質量%を超えて配合した場合には、得られた組成物がゲル化するおそれがあり、安定な処方物が得られ難くなる。
洗浄剤組成物として用いられる場合に、成分(F)として使用できる界面活性剤としては、イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤の1種又は2種以上を組み合せて用いることができる。中でも、両性界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤を用いることにより、安全性に優れ、洗浄剤の有効成分として好適な皮膚外用組成物を得ることができる。本発明においては、成分(F)として、イオン性界面活性剤を配合させることがより好ましく、両性界面活性剤又はアニオン界面活性剤を配合させることがさらに好ましく、両性界面活性剤を配合させることが特に好ましい。イオン性界面活性剤を用いることにより、より泡持ちが良好な洗浄剤組成物とすることができる。また、両性界面活性剤を用いることにより、洗浄剤組成物の刺激性をより低減させることができる。なお、イオン性界面活性剤(カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤)、及び非イオン性界面活性剤としては、いずれも、化粧料の有効成分として用いられる場合に挙げられた化合物と同様のものが挙げられ、これらの成分は1種又は2種以上を組合せて用いることができる。
成分(F)の界面活性剤を十分量配合させた本発明の皮膚外用組成物は、低刺激性シャンプー(ベビーシャンプー)、低刺激性ボディシャンプー、ペット用洗浄剤、シャンプー、ボディシャンプー、洗顔料等に用いることができる。中でも、低刺激性シャンプー(ベビーシャンプー)、低刺激性ボディシャンプー、ペット用洗浄剤等の低刺激性と高い安全性が要求される洗浄剤に好適に用いることができる。
なお、成分(A)の水溶性高分子と成分(D)の水と、十分量の成分(F)の界面活性剤とを含む組成物は、皮膚外用以外にも、衣料用液体洗剤、食器用洗浄剤、壁面洗浄用液体洗剤等の各種洗浄剤にも好適に用いることができる。
本発明の皮膚外用組成物は、水溶性イオン性物質の配合によっても、粘度変化や得られる効果が変化しないため、水に溶解してイオンに解離する有効成分を含有することができる。このような水溶性イオン性物質を成分(G)として、0.01〜10質量%、好ましくは0.1〜8質量%、さらに好ましくは0.5〜5質量%配合することができる。
水溶性イオン性物質とは、水に溶解したとき、全部又は一部がイオンに解離するもので、無機塩や有機塩等がこれに分類される。無機塩としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム等が挙げられる。有機塩としては、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、及びそれらの塩や、アスコルビン酸及びその塩や、アスコルビン酸誘導体及びその塩等が挙げられる。
中でも、アスコルビン酸及びその塩や、アスコルビン酸誘導体及びその塩は、抗酸化作用や美白作用があることが広く知られており、皮膚外用剤に配合するメリットは大きい。かかる水溶性アスコルビン酸類の具体例を挙げると、アスコルビン酸としては、L−アスコルビン酸が挙げられ、アスコルビン酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩、及びトリイソプロパノールアミン塩等が挙げられる。また、アスコルビン酸誘導体としては、L−アスコルビン酸グルコシド、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステル、L−アスコルビン酸−3−リン酸エステル、L−アスコルビン酸−6−リン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−ポリリン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステル等のL−アスコルビン酸モノエステル類等が挙げられ、アスコルビン酸誘導体の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩、及びトリイソプロパノールアミン塩等が挙げられる。この中でも特に、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸グルコシドを使用することが好ましい。
本発明の皮膚外用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、官能改良、皮膚栄養付与、品質劣化防止等を目的として、上記成分(A)〜(H)に該当せず、一般的に皮膚外用組成物に用いられる各種成分を必要に応じて適宜配合することができる。具体的には、例えば、天然の水溶性高分子、半合成の水溶性高分子、合成の水溶性高分子、無機の水溶性高分子、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸、有機アミン、合成樹脂エマルジョン、防腐剤、pH調製剤、ビタミン類、植物抽出エキス、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料等が挙げられる。これらの成分は、1種又は2種以上を組合せて用いることができる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)等の植物系高分子、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等の微生物系高分子、及びコラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、ニトロセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分子、及びアルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(カーボポール)等のビニル系高分子、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等のポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体共重合系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、及びカチオンポリマー等が挙げられる。
無機の水溶性高分子としては、例えば、ベントナイト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、ヘクトライト、及び無水ケイ酸等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABA と略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート等の桂皮酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、及び2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)1,3,5−トリアジン、4−tent−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン等が挙げられる。紫外線吸収剤は単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
紫外線吸収剤の中で、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(例えば商品名:ユビナールA+、BASF社製)、エチルヘキシルトリアジン(例えば商品名:ユビナールT−150、BASF社製)、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン(例えば商品名:パルソール1789、DSM社製)、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(例えば商品名:チノソーブS、チバ社製)、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(例えば商品名:ユバソーブHEB 3V、sigma社製)、オキシベンゾン−3(例えば商品名:ユビナールM−40、BASF社製)等は、シリコーン油には溶解し難いことが知られている。これらの紫外線吸収剤を溶解した油剤にシリコーン油が相溶すると、紫外線吸収剤の溶解度が低下し、析出等が起こることがあった。これに対して、本発明の皮膚外用組成物では、紫外線吸収剤を溶解した油剤とシリコーン油とが相溶しない状態であっても、乳化状態を安定に保持することができるため、紫外線吸収剤の析出を抑制することができる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、エデト酸二ナトリウム、エデト酸塩、及びヒドロキシエタンジホスホン酸等が挙げられる。金属イオン封鎖剤は単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
低級アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
単糖としては、例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等の三炭糖、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース等の四炭糖、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等の五炭糖、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等の六炭糖、アルドヘプトース、ヘプツロース等の七炭糖、オクツース等の八炭糖、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等のデオキシ糖、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等のアミノ糖、及びD−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等のウロン酸等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、及びスタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、コンドロイチン硫酸、デキストリン、グルコマンナン、キチン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビンガム、サクシノグルカン、及びカロニン酸等が挙げられる。
アミノ酸として、例えば、スレオニン、システイン等の中性アミノ酸、ヒドロキシリジン等の塩基性アミノ酸が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、及び等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、及び2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
合成樹脂エマルジョンとしては、例えば、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、メタクリル酸アルキル重合体エマルジョン、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、メタクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、アクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、メタクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルジョン、メタクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルジョン、酢酸ビニル重合体エマルジョン、ポリ酢酸ビニルエマルジョン、酢酸ビニル含有共重合体エマルジョン、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルジョン、シリコーン含有共重合体エマルジョン等が挙げられる。合成樹脂エマルジョンは、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
防腐剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール等が挙げられる。防腐剤は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
pH調整剤としては、例えば、エデト酸、エデト酸二ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及びトリエタノールアミン等が挙げられる。pH調整剤は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンE、ビタミンK及びそれらの誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
植物抽出エキスとしては、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、油溶性ビタミンC誘導体、トコフェロール類及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、及び没食子酸エステル類等が挙げられる。酸化防止剤は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、及びエチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
本発明の皮膚外用組成物を得る方法としては、成分(A)の水溶性高分子を成分(D)の水の全部又は一部に、加温して溶解し、ディスパー、ホモミキサー、プロペラ等で攪拌しながら、成分(B)、(C)、(E)、(F)、(G)、(H)等のその他に配合する任意の成分を添加して均一にした後、攪拌を続けながら室温まで冷却することで得ることができる。これらの成分は、いずれの順に添加してもよい。また、成分(A)、(B)、(C)、(E)、(F)、(G)、(H)、及びその他の任意の成分を全て混合し、加温により溶解した後、攪拌を続けながら室温まで冷却することによっても得ることができる。なお、加温の温度としては、80℃以上であることが好ましく、80〜95℃であることがより好ましく、85〜95℃であることがさらに好ましい。
高温で変質するような不安定な成分等は、成分(A)の溶解液を冷却後に、それらを添加することで、皮膚外用組成物を得ることができる。また、成分(E)の油分を添加して乳化物を調製する場合、分散乳化、転相乳化、D相乳化等の手法をとっても良く、その際成分(A)は乳化時に水相に加えておいてもよく、あらかじめ濃い濃度の成分(A)の水溶液を予備溶解しておき、乳化後に適宜添加することもできる。
例えば、成分(A)の水溶性高分子を成分(D)の水の全部又は一部に、加温して溶解し、ディスパー、ホモミキサー、プロペラ等で攪拌しながら、成分(H)の粉体、好ましくは顔料(及び、必要に応じてその他の成分)を添加して均一にした後、攪拌を続けながら室温まで冷却することにより、粉体の分散安定性に優れた粉体分散組成物を得ることができる。予め顔料を成分(A)の水溶性高分子中に分散させた粉体分散組成物を、化粧料等の原料として用いることにより、顔料等の粉体のみを独立して化粧料等の原料として用いる場合よりも、化粧料等において、粉体をより安定して分散させることができる。例えば、成分(A)の水溶性高分子を0.1〜10質量%、成分(D)の水を30質量%以上、及び成分(H)の粉体を5〜60質量%含有する粉体分散組成物を製造した後、当該粉体分散組成物を残りの化粧品原料と混合することにより、粉体の分散安定性に優れた化粧料を製造することができる。
本発明の皮膚外用組成物を製造する際に、成分(A)の水溶性高分子を、成分(D)の水の全部又は一部に加温して溶解した後、得られた水溶性高分子溶液を85〜95℃で50分間以上保持することにより、成分(A)の水溶性高分子に由来する皮膚に塗布した際のぬるつき改善効果をより高めることができる。85〜95℃で50分間以上保持される水溶性高分子溶液は、成分(A)の水溶性高分子と成分(D)の水のみからなる溶液であってもよく、その他の耐熱性の高い(すなわち、加熱により劣化する可能性が小さい)任意成分をさらに含有する溶液であってもよいが、成分(A)の水溶性高分子と成分(D)の水のみからなる溶液であることが好ましい。また、水溶性高分子溶液を85〜95℃で保持する保温処理の間、当該水溶性高分子溶液は、攪拌されていてもよく、静置されていてもよい。また、当該保温処理の間に、その他に配合する任意の成分を適宜添加してもよい。
成分(A)の水溶性高分子と成分(D)の水を含む本発明の皮膚外用組成物であれば、当該保温処理を行うことにより、当該保温処理を行わなかった場合よりも、皮膚に塗布した場合のぬるつきがより抑えられた皮膚外用組成物を得ることができる。但し、本発明の皮膚外用組成物が成分(C)の保湿剤を含む場合には、十分なぬるつき改善効果を得るためには、成分(A)成分(C)、(D)に加えてさらに成分(B)の二価のポリオールを含むことが好ましい。
本発明の皮膚外用組成物は、化粧料、医薬部外品、医薬品、洗浄剤等の原料として用いるものである。特に本発明の皮膚外用組成物は、化粧料や洗浄剤に好適に用いることができる。本発明の皮膚外用組成物を化粧料や洗浄剤の原料として用いる場合、該化粧料や該洗浄剤中の本発明の皮膚外用組成物の好ましい含有割合は10〜90質量%である。
また、本発明の皮膚外用組成物は、予備混合された複合原料として用いることもでき、複合原料の一つとして、化粧料、医薬部外品、医薬品、洗浄剤等に含有させることもできる。特に本発明の皮膚外用組成物を含む複合原料は、化粧料や、低刺激性シャンプー、(ベビーシャンプー)、低刺激性ボディシャンプー、ペット用洗浄剤等の洗浄剤に好適に配合することができる。
本発明の皮膚外用組成物を含有する化粧料の剤型としては、特に制限はないが、特に乳液、クリーム、美容液、化粧水、軟膏、パック等に好適に用いることができる。また、本発明の皮膚外用組成物を含有する洗浄剤の剤型としては、特に制限はないが、特に液状洗浄剤、クリーム状洗浄剤、ゲル状洗浄剤、固形洗浄剤等に好適に用いることができる。
本発明の皮膚外用組成物を含有する化粧料や洗浄剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、官能改良、皮膚栄養付与、品質劣化防止等を目的として、一般的に化粧料や洗浄剤に用いられる各種成分を必要に応じて適宜配合することができる。具体的には、例えば、非イオン性界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤、無機顔料、有機顔料、酸化鉄、タルク等の粉末成分、天然の水溶性高分子、半合成の水溶性高分子、合成の水溶性高分子、無機の水溶性高分子、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸、有機アミン、合成樹脂エマルジョン、塩類、防腐剤、pH調製剤、ビタミン類、植物抽出エキス、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料等が挙げられる。これらの成分としては上記同様のものが挙げられ、これらの成分は1種又は2種以上を組合せて用いることができる。
本発明の皮膚外用組成物を含有する化粧料や洗浄剤は、従来公知の化粧料や洗浄剤の製造方法により、製造することができる。また、上記に本発明の皮膚外用組成物として挙げた成分(A)及び(D){必要に応じてさらに成分(B)、(C)、(E)〜(H)}のいずれか1種又は数種を含有した化粧料若しくは洗浄剤を製造し、その後、該化粧料若しくは該洗浄剤に残りの成分又はそれらを含む化粧料原料若しくは洗浄剤原料を添加して、化粧料や洗浄剤を完成させてもよい。
本発明における成分(A)は、単独で、乳化剤として使用することができる。すなわち、成分(A)からなる乳化剤は、皮膚外用剤以外にも、様々な製品に添加することができる。例えば、成分(A)からなる乳化剤は、インク、塗料、車両用艶出し剤、農薬乳剤、エマルション燃料、乳化重合反応等に用いられる工業用乳化剤として、好適に使用することができる。
例えば、車両用艶出し剤には、フッ素系油剤が汎用されているが、フッ素系油剤は他の油剤との相溶性が悪いという問題点があった。また、乳化状態を安定化するために界面活性剤が使用されているものの、フッ素系油剤は、通常使用される界面活性剤によっては乳化が困難であり、フッ素系界面活性剤を使用しなくてはならなかった。このような車両用艶出し剤に、フッ素系油剤と共に成分(A)からなる乳化剤を配合することにより、界面活性剤を使用せずとも乳化安定性の良好な車両用艶出し剤を製造することができる。さらに、界面活性剤に代えて成分(A)からなる乳化剤を配合して得られた車両用艶出し剤を塗布して形成された塗膜は、界面活性剤が配合されていないことによって、水との親和性が低下するため、塗膜の持続性が向上する。
以下、本発明の実施例及び比較例を示し、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[製造例1]
(寒天の重量平均分子量、数平均分子量測定)
寒天の重量平均分子量及び数平均分子量は、HPLCによるゲル浸透クロマトグラフィー法に従って測定した。寒天0.3gを200mLの蒸留水に95〜97℃で溶解した後、50℃まで冷却して、測定用サンプルとした。島津製作所社製、LC−10AT VP,RID−10A、検出器に示差屈折計、カラムに東ソー社製TOSOH TSK−GEL for HPLC, TSK−GEL GMPWXLを使用し、展開溶媒に0.1M硝酸ナトリウムを用い、温度一定の下で、流量1.0ml/minで測定した。寒天の重量平均分子量を決定するため、重量平均分子量が既知のプルラン(Shodex STANDARD P−82)を標準サンプルとして用いた。Shodex STANDARD P−82(0.015)gを10mlの蒸留水に溶解し、同条件にてHPLCによるゲル浸透クロマトグラフィー法で測定した。
(寒天の1.5%ゲル強度測定)
(1)測定装置テクスチャーアナライザー(英弘精機社製)プランジャー:円筒形プランジャー、面積=1cm試料台上昇速度:20mm/分
(2)試料の調製
1)寒天試料3.0gを精秤し、風袋を測った容器(容量0.5L)に入れ、イオン交換水50mLを加えて十分吸水させた。
2)温イオン交換水を加えて内容量を約210gにし、熱水浴にて15分間加熱溶解する。
3)内容量を200.0gに調整し、内径49mm,深さ57mmのガラス容器の上部にテープを巻きつけたものに流し入れた。
4)室温にて1時間放冷し、ふたをして20℃の恒温室で一晩放置した。
(3)ガラス容器からテープを取り外し、カッターで容器からはみ出している容器縁部上のゼリーをカット・廃棄し、得られたゼリーのカット面の強度をテクスチャーアナライザーで、ゼリーが破断される瞬間にプランジャーの単位面積あたりにかかる力を測定し、1.5%ゲル強度とした。
(寒天の1.5%ゲル押し出し荷重測定)
テクスチャーアナライザー(英弘精機社製)に付随している英弘精機社製の、内径の直径が50mm,高さ110mmのアクリル製の円柱容器(底中央部に直径3mmの穴が開いているものをテープにて穴をふさぎ)に1.5重量%の寒天溶液を100g充填し20℃にて18時間ゲル化させる。穴のテープをはずし、直径49mmのプランジャーを使用してゲルの上から圧をかけ(進入速度20mm/分,測定温度20℃)、ゲルが壊れて下の穴から流出した時の加重をテクスチャーアナライザーにて測定した。
[実施例1〜18、比較例1〜8]
(製法)
表2〜4に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱して溶解し、卓上ディスパーミキサーで2000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。減圧下で脱気し、得られた皮膚外用組成物をサンプルとした。
(使用感)
各皮膚外用組成物をパネル15名に洗顔後の顔全体に塗付し、その使用感をアンケートにて回答してもらい、下記基準に従って評価した。「べたつき感」「肌への伸展性」「垢の発生」「ぬるつき感」は塗付中の使用感を評価した。「手指の再潤滑性」は皮膚外用組成物の塗付に使用した手指を、乾燥させた後、水を数滴垂らしたときの滑り感を評価した。なお、各項目の評価基準を以下に示す。
「べたつき感」
◎:12名以上が、べたつきがないと回答した。
○:8〜11名が、べたつきがないと回答した。
△:4〜7名が、べたつきがないと回答した。
×:3名以下が、べたつきがないと回答した。
「肌への伸展性」
◎:12名以上が、肌に容易に伸展でき使用感が良好と回答した。
○:8〜11名が、肌に容易に伸展でき使用感が良好と回答した。
△:4〜7名が、肌に容易に伸展でき使用感が良好と回答した。
×:3名以下が、肌に容易に伸展でき使用感が良好と回答した。
「垢の発生」
◎:12名以上が、垢のようなカスが発生せず使用感が良好と回答した。
○:8〜11名が、垢のようなカスが発生せず使用感が良好と回答した。
△:4〜7名が、垢のようなカスが発生せず使用感が良好と回答した。
×:3名以下が、垢のようなカスが発生せず使用感が良好と回答した。
「ぬるつき感」
◎:12名以上が、ぬるつかないと回答した。
○:8〜11名が、ぬるつかないと回答した。
△:4〜7名が、ぬるつかないと回答した。
×:3名以下が、ぬるつかないと回答した。
「手指の再潤滑性」
◎:12名以上が、滑りが気にならないと回答した。
○:8〜11名が、滑りが気にならないと回答した。
△:4〜7名が、滑りが気にならないと回答した。
×:3名以下が、滑りが気にならないと回答した。
(保存安定性)
50℃にて1カ月保存後の離水、離油、クリーミングの程度を目視により下記基準に従って評価した。
◎:離水、離油、クリーミングは見られなかった。
○:わずかに離水、離油、クリーミングのいずれかが見られた。
△:明らかに離水、離油、クリーミングのいずれかが見られた。
×:著しく離水、離油、クリーミングのいずれかが見られた。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「エステモールN−01」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率3.4)
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「エステモールN−01」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率3.4)
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「エステモールN−01」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率3.4)
この結果、本発明に係る実施例1〜18の皮膚外用組成物では、いずれもべたつき感やぬるつき感がなく、肌への伸展性が良好で、垢のようなカスが発生せず、また、手指に再度水分が付着した際にも滑りがなく、良好であった。さらに、これらの皮膚外用組成物は、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、排液を生じず、油分の乳化安定性が良好、すなわち、保存安定性が良好であった。
一方、キサンタンガムを配合していない皮膚外用組成物(比較例1)、及び、キサンタンガムの混合比率が本発明の範囲を超えて低い皮膚外用組成物(比較例8)では、いずれもべたつき感があり、肌への伸展性が不十分であり、保存安定性が悪かった。
また、低分子量寒天を配合していない皮膚外用組成物(比較例2)では、べたつき感及びぬるつき感、並びに垢のようなカスの発生があり、且つ、手指に再度水分が付着した際に滑りがあり、さらに保存安定性が不十分であった。また、本発明の範囲を超えた分子量の寒天を用いた皮膚外用組成物(比較例4〜6)では、べたつき感、肌への伸展性、垢の発生、手指水分付着時の滑りがいずれもあり、保存安定性が悪かった。さらに、寒天の混合比率が本発明の範囲を超えて低い皮膚外用組成物(比較例7)では、べたつき感及びぬるつき感があり、且つ、肌への伸展性が不十分であり、垢の発生及び、手指水分付着時の滑りが一部認められた。
また、成分(B)の二価ポリオールを配合していない皮膚外用組成物(比較例3)ではべたつき感があり、且つ、垢の発生及びぬるつき感が一部認められ、さらに、保存安定性が不十分であった。
これらの結果から、本発明に係る皮膚外用組成物が、上記のような効果を奏することは明らかである。
[実施例19、比較例9,10]
(製法)
表5に示す配合にて、成分aをビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱して溶解し、卓上ディスパーミキサーで2000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。40℃まで冷却した後、別容器に溶解していた成分bを加え、均一に攪拌した。室温まで冷却した後、減圧にて脱気してサンプルとした。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「ケルコゲルLT−100」(三栄源社製)
*3:「カーボポール940」(ルーブリゾール社製)
*4:「KF−96 100cs」(信越化学工業社製)
実施例1〜18、比較例1〜8と同様に使用感、保存安定性について評価したところ、表5に示すとおり、実施例19は全ての評価項目において非常に優れた結果を示した。
一方、本発明の成分(A)に代えて、ネイティブジェランガムを配合した皮膚外用組成物(比較例9)、並びに、カルボキシビニルポリマー及び水酸化ナトリウムを配合した皮膚外用組成物(比較例10)では、使用感や保存安定性が大きく損なわれたものとなった。これは、水溶性イオン成分である、クエン酸ナトリウムやL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウムの影響により、ネイティブジェランガムのゲル強度や、カルボキシビニルポリマーの粘度が変化したためと推察される。
[実施例20(美容液)]
表6に示す美容液を下記製法に従って調製した。
(製法)
成分aを90℃、20分間、卓上ディスパーミキサーで2000rpm攪拌し分散させた。50℃まで冷却後、成分bを加え、攪拌しながら室温まで冷却した。
得られた美容液は、ベタツキ感が少なく、肌への伸展性が良好で、垢の発生がなく、ぬるつき感が少なく、手指の再潤滑性が抑えられ、保存安定性に優れるものであった。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
[実施例21(乳化タイプ美容液)
表7に示す乳化タイプ美容液を下記製法に従って調製した。
(製法)
成分aを90℃で溶解した。また、成分bを90℃で攪拌して均一に分散した。その後、成分bに成分aを加え、卓上ディスパーミキサーで2000rpm、10分間攪拌して分散させた後、攪拌しながら室温まで冷却した。
得られた乳化タイプ美容液は、ベタツキ感が少なく、肌への伸展性が良好で、垢の発生がなく、ぬるつき感が少なく、手指の再潤滑性が抑えられ、保存安定性に優れるものであった。
*1:「精製マカデミア油」(横関油脂社製)(比誘電率3.1)
*2:「サラコス816T」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率3.1)
*3:「T.I.O」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率4.2)
*4:「コスモール168AR」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率4.8)
*5:「KF−96 10cs」(信越化学工業社製)
*6:「ノムコートZ」(日清オイリオグループ社製)
[実施例22(乳液)]
表8に示す乳液を下記製法に従って調製した。
(製法)
成分aを90℃で溶解する。成分bを90℃で攪拌して均一に分散した。成分aに成分bを加え、卓上ディスパーミキサーで2000rpm、10分間攪拌して分散させた後、攪拌しながら室温まで冷却した。
得られた乳液は、ベタツキ感が少なく、肌への伸展性が良好で、垢の発生がなく、ぬるつき感が少なく、手指の再潤滑性が抑えられ、保存安定性に優れるものであった。
*1:「エステモールN−01」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率3.4)
*2:「T.I.O」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率4.2)
*3:「コスモール168AR」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率4.8)
*4:「ノムコートZ」(日清オイリオグループ社製)
[実施例23(クリーム)]
表9に示す乳液を下記製法に従って調製した。
(製法)
成分aを90℃で溶解した。また、成分bを90℃で攪拌して均一に分散した。その後、成分aに成分bを加え、卓上ディスパーミキサーで2000rpm、10分間攪拌して分散させた後、攪拌しながら室温まで冷却した。
得られたクリームは、ベタツキ感が少なく、肌への伸展性が良好で、垢の発生がなく、ぬるつき感が少なく、手指の再潤滑性が抑えられ、保存安定性に優れるものであった。
*1:「ノムコートHP−30」(日清オイリオグループ社製)
*2:「エステモールN−01」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率3.4)
*3:「サラコス5408」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率3.0)
*4:「サラコスPO(T)」(日清オイリオグループ社製)
*5:「サラコスPG−180」(日清オイリオグループ社製)
*6:「サラコスDG−180」(日清オイリオグループ社製)
*7:「ベイシスLS−60HR」(日清オイリオグループ社製)
*8:「ノムコートZ」(日清オイリオグループ社製)
[実施例24〜49、比較例11〜22]
(製法)
表10〜14に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱して溶解し、卓上ディスパーミキサーで1000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。減圧下で脱気し、得られた水中油型乳化組成物をサンプルとした。
(使用感)
各皮膚外用組成物をパネル15名に洗顔後の顔全体に塗付し、実施例1〜18等と同様にその使用感、保存安定性について評価した。評価結果を表10〜14に示す。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「ノムコートHP−30」(日清オイリオグループ社製)
*3:「サラコス816T」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率3.1)
*4:「サラコスPR−85」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率4.0)
*5:「T.I.O」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率4.2)
*6:「コスモール43V」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率3.7)
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「コスモール222」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率3.7)
*3:「サラコスWO−6」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率4.1)
*4:「ノムコートTQ−5」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率3.6)
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「ノムコートTAB」(日清オイリオグループ社製)
*3:「KF96−6cs」(信越化学社製)
*4:「SH245」(東レ・ダウコーニング社製)
*1:「ローカストビンガムF」(三栄源社製)
*2:「イナゲルXH−61」(伊那食品工業社製)
*3:「アラビアガムA」(伊那食品工業社製)
*4:「ケルコゲル」(三栄源社製)
*5:「ノムコートHP−30」(日清オイリオグループ社製)
*6:「サラコスWO−6」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率4.1)
*1:「ローカストビンガムF」(三栄源社製)
*2:「イナゲルXH−61」(伊那食品工業社製)
*3:「アラビアガムA」(伊那食品工業社製)
*4:「ケルコゲル」(三栄源社製)
*5:「エステモールN−01」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率3.4)
この結果、本発明に係る実施例24〜49の皮膚外用組成物では、いずれもべたつき感やぬるつき感がなく、肌への伸展性が良好で、垢のようなカスが発生せず、また、手指に再度水分が付着した際にも滑りがなく、良好であった。さらに、これらの水中油型乳化組成物は、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、排液を生じず、油分の乳化安定性が良好、すなわち、保存安定性が良好であった。
一方、キサンタンガムを配合していない皮膚外用組成物(比較例11〜22)では、いずれもべたつき感があり、肌への伸展性が不十分であり、保存安定性が悪かった。
これらの結果から、本発明に係る皮膚外用組成物が、上記のような効果を奏することは明らかである。
[実施例50(クレンジングジェル)]
表15に示すクレンジングジェルを下記製法に従って調製した。
(製法)
成分aを90℃で溶解する。成分bを90℃で攪拌して均一に分散した。成分aに成分bを加え、卓上ディスパーミキサーで1000rpm、10分間攪拌して分散させた後、攪拌しながら室温まで冷却した。
得られたクレンンジングジェルは、クレンジング力が良好で、皮膚や目への刺激が無く、ベタツキ感が少なく、垢の発生がなく、ぬるつき感が少なく、手指の再潤滑性が抑えられ、保存安定性に優れるものであった。また、冷却時の撹拌はディスパーミキサー1000rpmという低せん断での撹拌で調製しても肌への伸展性は良好であった。
*1:「サラコスPR−85」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率4.0)
*2:「サラコス99」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率3.3)
*3:「ノムコートZ」(日清オイリオグループ社製)
[実施例51(ビタミンC誘導体配合美容液)]
表16に示す乳液を下記製法に従って調製した。
(製法)
成分aを90℃で溶解する。成分bを90℃で攪拌して均一に分散した。成分aに成分bを加え、卓上ディスパーミキサーで1000rpm、10分間攪拌して分散させた後、攪拌しながら室温まで冷却した。
得られたビタミンC誘導体配合美容液は、用いたトリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルとジメチルポリシロキサンは相溶しない油分同士の組み合わせであるにもかかわらず、肌への伸展性が向上し、ベタツキ感が少なく、垢の発生がなく、ぬるつき感が少なく、手指の再潤滑性が抑えられ、保存安定性に優れるものであった。また、冷却時の撹拌はディスパーミキサー1000rpmという低せん断での撹拌で調製しても肌への伸展性は良好であった。
*1:「サラコスWO−6」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率4.1)
*2:「NIKKOL VC−IP」(日光ケミカルズ社製)
*3:「KF96−6cs」(信越化学社製)
*4:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
[実施例52(サンスクリーン)]
表17に示すサンスクリーンを下記製法に従って調製した。
(製法)
成分aを90℃で溶解する。成分bを90℃で攪拌して均一に分散した。成分aに成分bを加え、卓上ディスパーミキサーで1000rpm、10分間攪拌して分散させた後、攪拌しながら室温まで冷却した。
用いたメトキシケイヒ酸エチルヘキシルとジメチルポリシロキサンは相溶しない油分同士の組み合わせであるにもかかわらず、得られたサンスクリーンは、ベタツキ感が少なく、垢の発生がなく、ぬるつき感が少なく、手指の再潤滑性が抑えられ、保存安定性に優れるものであった。また、冷却時の撹拌はディスパーミキサー1000rpmという低せん断での撹拌で調製しても肌への伸展性は良好であった。
*1:「ノムコートTAB」(日清オイリオグループ社製)
*2:「KF−7312K」(信越化学社製)
*3:「KF96−6cs」(信越化学社製)
*4:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
[実施例53]
実施例51、52と同様に、相溶しない油分同士の組み合わせを配合した場合に得られる組成物の乳化状態を調べるべく、表18に示す水中油型乳化組成物を下記製法に従って調製した。
(製法)
成分aを90℃で溶解した。成分bを90℃で攪拌して均一に分散した。成分aに成分bを加え、卓上ディスパーミキサーで1000rpm、10分間攪拌して分散させた後、攪拌しながら室温まで冷却した。
*1:「サラコスWO−6」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率4.1)
*2:「KF96−6cs」(信越化学社製)
*3:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
得られた水中油型乳化組成物に、紫色201号と赤色227号(染色剤)を添加し、エステル油であるトリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルを青色に、水層を赤色に着色した後、マイクロスコープVHX−500(キーエンス社製)を用いて透過光下の顕微鏡写真を撮影した。撮像した写真を図1に示す。図1より、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルの油滴の中にジメチルポリシロキサンの油滴が取り込まれ、油球内において互いに相溶しない状態で保持されていることが確認された。
実施例51において調製したビタミンC誘導体配合美容液中や実施例52において調製したサンスクリーン中でも同様に、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル又はメトキシケイヒ酸エチルヘキシルの油滴の中に、ジメチルポリシロキサンの油滴が取り込まれ、油球内において互いに相溶しない状態で保持されており、このために、安定に乳化させることが出来、肌への伸展性が向上し、べたつき感がより少なくなっている、と推察される。
すなわち、これらの結果から、本発明の皮膚外用組成物は、相溶しない油分同士を組み合わせて配合した場合であっても安定に乳化させることが出来ることが明らかである。
[実施例54〜60]
耐塩性を調べるべく、表19に示すビタミンC誘導体配合水溶液を下記製法に従って調製し、粘度を測定した。
(製法)
表19に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱して溶解し、卓上ディスパーミキサーで2000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
得られたビタミンC誘導体配合水溶液の粘度を、BL型粘度計を用いて、No.4ローター、6rpm、25℃、1分後の条件で測定した。測定結果を図2に示す。図中、「▲」がL−アスコルビン酸−2−グルコシドを配合した実施例55〜57の結果であり、「●」がリン酸L−アスコルビルマグネシウムを配合した実施例58〜60の結果であり、塩濃度が0質量%の点がいずれも配合していない実施例54の結果である。図2に示すように、成分(A)の水溶性高分子の水溶液に塩を配合した場合でも、粘度はほとんど変化しなかった。これらの結果から、同じく成分(A)を含有する本発明の皮膚外用組成物が、塩に対して優れた耐性を示すことは明らかである。
[実施例61(サンスクリーン)]
表20に示すサンスクリーンを下記製法に従って調製した。
(製法)
成分aを90℃で溶解する。成分bを90℃で攪拌して均一に分散した。成分aに成分bを加え、卓上ディスパーミキサーで1000rpm、10分間攪拌して分散させた後、攪拌しながら室温まで冷却した。
得られたサンスクリーンは、ベタツキ感が少なく、垢の発生がなく、ぬるつき感が少なく、手指の再潤滑性が抑えられ、保存安定性に優れるものであった。
*1:「ノムコートTAB」(日清オイリオグループ社製)
*2:「パルソール1789」(DSMニュートリションジャパン製)
*3:「KF−7312K」(信越化学社製)
*4:「KF96−6cs」(信越化学社製)
*5:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
従来、互いに相溶しないメトキシケイヒ酸エチルヘキシルとジメチルポリシロキサンを使用して、安定な乳化状態を保つためには、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルとジメチルポリシロキサンの両方に溶解する油剤(例えば、水添ポリデセン、イソノナン酸イソノニル等)等を配合し、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルとジメチルポリシロキサンを相溶化させる必要があった。しかし、ジメチルポリシロキサンは、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンの溶解性が低いため、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルとジメチルポリシロキサンが相溶すると、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンの溶解性が低下し、低温で析出するという問題があった。これに対して、実施例61に示すサンスクリーンは、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルとジメチルポリシロキサンが互いに相溶しない状態で保持されているため、低温でt−ブチルメトキシジベンゾイルメタンの析出が起こらず、低温での安定性に優れていた。
[実施例62(水中油型乳化ファンデーション)]
表21に示す水中油型乳化ファンデーションを下記製法に従って調製した。
(製法)
成分aを90℃で溶解する。成分bを90℃で攪拌して均一に分散した。成分aに成分bを加え、卓上ディスパーミキサーで1000rpm、10分間攪拌して分散させた後、攪拌しながら室温まで冷却した。
用いた水添ポリイソブテンとジメチルポリシロキサンは相溶しない油分同士の組み合わせであるにもかかわらず、得られた水中油型乳化ファンデーションは、ベタツキ感が少なく、垢の発生がなく、ぬるつき感が少なく、手指の再潤滑性が抑えられ、保存安定性に優れるものであった。また、冷却時の撹拌はディスパーミキサー1000rpmという低せん断での撹拌で調製しても肌への伸展性は良好であった。さらに、化粧持ちが良く、耐水性にも優れていた。
*1:「パールリーム18」(日油社製)
*2:「KF−7312K」(信越化学社製)
*3:「KF96−6cs」(信越化学社製)
*4:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
[参考例1(車両用艶出し剤)]
表22に示す車両用艶出し剤を下記製法に従って調製した。
(製法)
表22に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱して溶解し、卓上ディスパーミキサーで1000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。
調製した車両用艶出し剤の持続性を以下の方法で評価した。
まず、電気亜鉛メッキ鋼板に、市販の自動車用塗料のプライマリーサーフェイサー{製品名:プライマー シロ(武蔵ホルト社製)}、自動車用白色塗装料{製品名:アンチラストペイント (カラーNo.041)(武蔵ホルト社製)}、及びクリア塗料{製品名:上塗りクリア(武蔵ホルト社製)}を、各製品の使用方法に従ってスプレー塗装し、25℃で24時間乾燥させて、試験用の塗装鋼板とした。
次に、塗装鋼板に参考例1及び参考比較例1の車両用艶出し剤を塗付し、塗付した部分に蒸留水を滴下し、接触角を測定した。その後、艶出し剤を塗付した鋼板を24時間屋外で曝露し、再度接触角を測定した。屋外曝露前後の接触角の変化で塗膜の持続性を評価した。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「クライトックスGPL205」(デュポン社製)
*3:「サーフロンS−243」(AGCセイミケミカル社製)
*4:「IPソルベント1620」(出光興産社製)
*5:「EMALEX 705」(日本エマルジョン社製)
この結果、参考例1の車両用艶出し剤は、屋外曝露後も接触角にほとんど変化が無く、塗膜の持続性が高いことがわかった。一方、参考比較例1の車両用艶出し剤は、接触角が低下しており、塗膜の持続性が低いことがわかった。これらの塗膜の持続性の差は、界面活性剤の配合の有無に因る、塗膜と水との親和性の差によるものと推察される。
[実施例63〜65(顔料分散物)]
顔料の分散安定性を調べるべく、表22に示す顔料分散物を下記製法に従って調製し、顔料の分散安定性を評価した。
(製法)
表22に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱して溶解し、卓上ディスパーミキサーで2000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。
(顔料分散性の評価)
表23に従って調製した、顔料分散物を50℃で1ヶ月保存し、顔料の凝集と沈降を目視により評価した。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「MT−100AQ」(テイカ社製)
*3:「MT−150W」(テイカ社製)
*4:「MT−100WP」(テイカ社製)
この結果、実施例63〜65に示す顔料分散物は、顔料の凝集や沈降が見られず、顔料分散性に優れていることがわかった。これらの顔料分散物は、成分(A)を乳化剤として使用することによって、顔料の分散安定性も良好となったと推察される。
[実施例66〜78、比較例23〜30(顔料組成物)]
(製法)
表24及び25に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱し、卓上ディスパーミキサーで2000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。減圧下で脱気し、得られた顔料分散組成物をサンプルとした。
(顔料分散性の評価)
各サンプルを50℃で1ヶ月保存し、顔料の凝集と沈降を目視により評価した。評価基準を下記に示す。
「顔料の凝集」
○:目視により、顔料の凝集が観察されなかった。
×:目視により、顔料の凝集が観察された。
「顔料の沈降」
○:目視により、顔料の沈降が観察されなかった。
×:目視により、顔料の沈降が観察された。
(使用感)
各サンプル0.5gをパネル15名に洗浄後の手の甲に塗布し、その使用感をアンケートにて回答してもらい、「べたつき感」、「肌への伸展性」、「垢の発生」、「ぬるつき感」、及び「手指の再潤滑性」について実施例1と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
(耐水性)
各サンプル0.5gをパネル15名に洗浄後の手の甲に塗布し乾燥させた後、水を数滴垂らしたときの顔料分散組成物の肌への残り感を、下記基準に従って評価した。
「耐水性」
◎:12名以上が、流水により流れ落ちず、耐水性が良好と回答した。
○:8〜11名が、流水により流れ落ちず、耐水性が良好と回答した。
△:4〜7名が、流水により流れ落ちず、耐水性が良好と回答した。
×:3名以下が、流水により流れ落ちず、耐水性が良好と回答した。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「Pemulen TR−1」(Lubrizol Advanced Materials社製)
*3:「MT−100WP」(テイカ社製)
*4:「MT−100AQ」(テイカ社製)
*5:「MT−150W」(テイカ社製)
*6:「MTY−02」(テイカ社製)
*7:「MT−100TV」(テイカ社製)
*8:「マックスライトZS−64」(昭和電工社製)
*9:「MZ−303S」(テイカ社製)
この結果、本発明に係る実施例66〜78の顔料分散組成物では、いずれもべたつき感やぬるつき感がなく、肌への伸展性が良好で、垢のようなカスが発生せず、また、手指に再度水分が付着した際にも滑りがなく、良好であった。さらに、これらの皮膚外用組成物は、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、顔料の凝集及び沈降が見られず、顔料分散性が良好、すなわち、保存安定性が良好であった。中でも、疎水性顔料を用いた実施例69、実施例70、及び実施例72は、非常に良好な耐水性を示した。
一方、キサンタンガムを配合していない顔料分散組成物(比較例23及び27)では、べたつき感があり、肌への伸展性が不十分であり、保存安定性も悪かった。
また、低分子量寒天を配合していない顔料分散組成物(比較例24及び28)では、べたつき感及びぬるつき感、並びに垢のようなカスの発生があり、且つ、手指に再度水分が付着した際に滑りがあり、さらに保存安定性が不十分であった。
また、本発明の範囲を超えた分子量の寒天を用いた顔料分散組成物(比較例25及び29)では、べたつき感、肌への伸展性、垢の発生、手指水分付着時の滑りがいずれもあり、保存安定性も悪かった。
また、イオン性水溶性高分子を用いた顔料分散組成物(比較例26及び30)では、肌への伸展性が悪く、手指水分付着時の滑りがあり、保存安定性が不十分であった。
これらの結果から、顔料を分散させた本発明の皮膚外用組成物が、顔料を安定に分散させることができ、肌への伸展性がよく、感触が良好であるという効果を奏することが明らかである。
[実施例79〜83、比較例31〜33(サンスクリーン)]
(製法)
まず、表26に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱し、卓上ディスパーで5000rpmにて撹拌して顔料を分散させた後、2000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。減圧下で脱気することにより、顔料分散組成物A及びBを得た。
次いで、表27に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱し、卓上ディスパーミキサーで2000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。減圧下で脱気し、得られたサンスクリーンをサンプルとした。
(顔料分散性の評価)
各サンプルを50℃で1ヶ月保存し、顔料の凝集と沈降を、実施例59〜71と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
(使用感)
各サンプル0.5gをパネル15名に洗浄後の手の甲に塗布し、その使用感をアンケートにて回答してもらい、「べたつき感」、「肌への伸展性」、「垢の発生」、「ぬるつき感」、及び「手指の再潤滑性」について実施例1〜18と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
(耐水性)
各サンプル0.5gをパネル15名に洗浄後の手の甲に塗布し乾燥させた後、水を数滴垂らしたときの顔料分散組成物の肌への残り感を、実施例66〜78と同様の基準に従って評価した。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「MT−100WP」(テイカ社製)
*3:「MTY−02」(テイカ社製)
*4:「マックスライトZS−64」(昭和電工社製)
*5:「MZ−303S」(テイカ社製)
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「MT−100WP」(テイカ社製)
*3:「MTY−02」(テイカ社製)
*4:「MT−100TV」(テイカ社製)
*5:「マックスライトZS−64」(昭和電工社製)
*6:「MZ−303S」(テイカ社製)
*7:「サラコスE−38」(日清オイリオグループ社製)
*8:「KF96−6cs」(信越シリコーン社製)
実施例66〜78と同様に、顔料分散性、使用感、耐水性について評価した。
この結果、本発明の皮膚外用組成物を用いた実施例79〜83のサンスクリーンでは、いずれもべたつき感やぬるつき感がなく、肌への伸展性が良好で、垢のようなカスが発生せず、また、手指に再度水分が付着した際にも滑りがなく、良好であった。さらに、これらの皮膚外用組成物は、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、顔料の凝集と沈降のいずれも観察されず、顔料分散性が良好、すなわち、保存安定性が良好であった。中でも、疎水性顔料を用いた実施例80、実施例82、及び実施例83は非常に良好な耐水性を示した。また、本発明の皮膚外用組成物である顔料分散組成物A及びBを用いた実施例79及び実施例80では、いずれも肌への伸展性が非常に良好で、垢の発生が見られなかった。
一方、キサンタンガムを配合していない顔料分散組成物(比較例40)では、べたつき感があり、肌への伸展性が不十分であり、保存安定性が悪かった。
また、低分子量寒天を配合していない皮膚外用組成物を用いたサンスクリーン(比較例32)では、べたつき感及びぬるつき感、並びに垢のようなカスの発生があり、且つ、手指に再度水分が付着した際に滑りがあり、さらに保存安定性が不十分であった。また、本発明の範囲を超えた分子量の寒天を用いた皮膚外用組成物を用いたサンスクリーン(比較例33)では、べたつき感、肌への伸展性、垢の発生、手指水分付着時の滑りがいずれもあり、保存安定性が悪かった。
これらの結果から、顔料を分散させた本発明の皮膚外用組成物が、顔料を安定に分散させることができ、肌への伸展性がよく、感触が良好であるという効果を奏することが明らかである。
[実施例84〜93、比較例34〜38(洗浄剤組成物)]
(製法)
表28及び29に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱して溶解し、卓上ディスパーミキサーで1000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。減圧下で脱気し、得られた洗浄剤組成物をサンプルとした。表28及び29中、「コカミドプロピルベタイン」及び「ラウリルベタイン」は両性界面活性剤であり、「ココイルグリシンカリウム」及び「ラウロイルグルタミン酸ナトリウム」はアニオン性界面活性剤であり、「デシルグルコシド」は非イオン性界面活性剤である。また、「カルボマー」はイオン性水溶性高分子である。なお、界面活性剤として市販の製品を用いた場合には、有効成分(界面活性剤自体)の配合量が表28及び29中に記載されている量となるように、各製品をそれぞれ配合した。
(使用感)
各サンプル0.5gをパネル15名の水で濡らした手のひらに塗布し、その使用感をアンケートにて回答してもらい、下記基準に従って評価した。「泡立ち」、「泡もち」、「垂れ落ち」、及び「感触」は、塗付中の使用感を評価した。また、「すすぎやすさ」は、洗浄剤組成物を流水にて洗い流したときの感触を評価した。
「泡立ち」
◎:12名以上が、泡立ちが良好と回答した。
○:8〜11名が、泡立ちが良好と回答した。
△:4〜7名が、泡立ちが良好と回答した。
×:3名以下が、泡立ちが良好と回答した。
「泡もち」
◎:12名以上が、泡もちが良好と回答した。
○:8〜11名が、泡もちが良好と回答した。
△:4〜7名が、泡もちが良好と回答した。
×:3名以下が、泡もちが良好と回答した。
「垂れ落ち」
◎:12名以上が、垂れ落ちがなく、使用性が良好と回答した。
○:8〜11名が、垂れ落ちがなく、使用性が良好と回答した。
△:4〜7名が、垂れ落ちがなく、使用性が良好と回答した。
×:3名以下が、垂れ落ちがなく、使用性が良好と回答した。
「使用感触」
◎:12名以上が、べたつき、ぬるつきがなく使用感が良好と回答した。
○:8〜11名が、べたつき、ぬるつきがなく使用感が良好と回答した。
△:4〜7名が、べたつき、ぬるつきがなく使用感が良好と回答した。
×:3名以下が、べたつき、ぬるつきがなく使用感が良好と回答した。
「すすぎやすさ」
◎:12名以上が、容易に洗い流すことができ、後残りがないと回答した。
○:8〜11名が、容易に洗い流すことができ、後残りがないと回答した。
△:4〜7名が、容易に洗い流すことができ、後残りがないと回答した。
×:3名以下が、容易に洗い流すことができ、後残りがないと回答した。
「刺激性」
◎:12名以上が、肌への刺激を感じないと回答した。
○:8〜11名が、肌への刺激を感じないと回答した。
△:4〜7名が、肌への刺激を感じないと回答した。
×:3名以下が、肌への刺激を感じないと回答した。
(保存安定性)
各サンプルを50℃にて1カ月保存した後、離水、離油、クリーミングの程度を目視により実施例1〜18と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「カーボポール940」(Lubrizol Advanced Materials社製)
*3:「レボン2000HG」(三洋化成社製)、有効成分:30%
*4:「オバゾリンBC」(東邦化学工業社製)、有効成分:40%
*5:「アンヒトール24B」(花王社製)、有効成分:27%
*6:「アミライトGCK−11」(味の素社製)
*7:「アミソフトLS−11」(味の素社製)
*8:「マイドール10」(花王社製)、有効成分:40%
*9:「エマノーン3201M」(花王社製)
この結果、本発明の皮膚外用組成物である実施例84〜93の洗浄剤組成物は、泡立ち、泡もち、感触が良好で、垂れ落ちせず、容易に洗い流すことができた。また、これらの洗浄剤組成物は、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、固形物の沈殿が見られず、保存安定性が良好であった。中でも、両性界面活性剤を用いた実施例84〜87、実施例91〜93は、刺激がなく、高い安全性を示した。
一方、増粘剤を配合していない洗浄剤組成物(比較例34)は、泡立ち、泡もち、使用性がわるく、保存安定性が不十分であった。
また、キサンタンガムを配合していない洗浄剤組成物(比較例35)は、泡もち、使用性が悪く、保存安定性が不十分であった。
低分子量寒天を配合していない洗浄剤組成物(比較例36)は、べたつき感、ぬるつき感があり、容易に洗い流すことができなかった。
また、本発明の範囲を超えた分子量の寒天を用いた洗浄剤組成物(比較例37)では、べたつき感、ぬるつき感があり、容易に洗い流すことができなかった。
イオン性水溶性高分子を用いた洗浄剤組成物(比較例38)では、泡もち、使用性が悪く、保存安定性が不十分であった。
これらの結果から、成分(F)の界面活性剤を含有する本発明の皮膚外用組成物は、十分な粘度を有し、使用性と感触に優れ、保存安定性に優れており、洗浄剤又は洗浄剤組成物として好適であることが明らかである。
[実施例94〜96、比較例39〜41(シャンプー)]
(製法)
まず、表30に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱し、卓上ディスパーで1000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。減圧下で脱気することにより、洗浄剤組成物A〜Fを得た。なお、界面活性剤として市販の製品を用いた場合には、有効成分(界面活性剤自体)の配合量が表30中に記載されている量となるように、各製品をそれぞれ配合した。
次いで、表31に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱して溶解し、卓上ディスパーミキサーで1000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。減圧下で脱気し、得られたシャンプーをサンプルとした。
(使用感)
各サンプルをパネル15名の水でぬらした髪全体に塗付し、その使用感をアンケートにて回答してもらい、「泡立ち」、「泡もち」、「垂れ落ち」、「使用感触」、「すすぎやすさ」、及び「刺激性」を実施例84〜93と同様の基準に従って、「髪への伸展性」は下記基準に従って、それぞれ評価した。なお、「泡立ち」、「泡もち」、「垂れ落ち」、「使用感触」、及び「髪への伸展性」は塗付中の使用感を評価した。また、「すすぎやすさ」は、サンプルを洗い流す時の感触を評価した。
「髪への伸展性」
◎:12名以上が、髪に容易に伸展でき使用感が良好と回答した。
○:8〜11名が、髪に容易に伸展でき使用感が良好と回答した。
△:4〜7名が、髪に容易に伸展でき使用感が良好と回答した。
×:3名以下が、髪に容易に伸展でき使用感が良好と回答した。
(保存安定性)
各サンプルを50℃にて1カ月保存した後、離水、離油、クリーミングの程度を目視により実施例1〜18と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「レボン2000HG」(三洋化成社製)、有効成分:30%
*3:「アミライトGCK−11」(味の素社製)
*4:「マイドール10」(花王社製)、有効成分:40%
*1:「エマノーン3201M」(花王社製)
*2:「UCARE Polymer JR−400」(ダウ・ケミカル日本社製)
この結果、本発明の皮膚外用組成物である洗浄剤組成物を配合した実施例94〜96のサンプルは、いずれも泡立ち、泡もちが良好で、垂れ落ちがなく、べたつき感やぬるつき感がなく、また髪への伸展性が良好であった。また、これらのサンプルは50℃で1ヶ月間保存した場合にも、固形物の沈殿が見られず、保存安定性が良好であった。中でも、両性界面活性剤を用いた実施例94は、肌への刺激が小さかった。
一方、キサンタンガムを配合していない洗浄剤組成物Dを配合したサンプル(比較例39)は、保存安定性が不十分であり、粘度が低く垂れ落ちてしまうため泡立ちが良好でなかった。
また、低分子量寒天を配合していない洗浄剤組成物Eを配合したサンプル(比較例40)、及び本発明の範囲を超えた分子量の寒天を用いた洗浄剤組成物Fを配合したサンプル(比較例41)では、べたつき感、ぬるつき感があり、髪への伸展性が悪かった。
これらの結果から、成分(F)の界面活性剤を含有する本発明の皮膚外用組成物は、十分な粘度を有し、使用性と感触に優れ、保存安定性に優れており、洗浄剤又は洗浄剤組成物として好適であることが明らかである。
[実施例97〜99、比較例42〜46(ベビーシャンプー)]
(製法)
表32に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱して溶解し、卓上ディスパーミキサーで1000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却し、減圧下で脱気し、得られたベビーシャンプーをサンプルとした。なお、界面活性剤として市販の製品を用いた場合には、有効成分(界面活性剤自体)の配合量が表32中に記載されている量となるように、各製品をそれぞれ配合した。
(使用感)
各サンプルの「泡立ち」、「泡もち」、「垂れ落ち」、「使用感触」、「すすぎやすさ」、「刺激性」、及び「髪への伸展性」について、実施例94〜96と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
(保存安定性)
各サンプルを50℃にて1カ月保存した後、離水、離油、クリーミングの程度を目視により実施例1〜18と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「カーボポール940」(Lubrizol Advanced Materials社製)
*3:「レボン2000HG」(三洋化成社製)、有効成分:30%
*4:「マイドール10」(花王社製)、有効成分:40%
*5:「UCARE Polymer JR−400」(ダウ・ケミカル日本社製)
*6:「ハイドロバンス」(アクゾノーベル社製)
この結果、本発明の皮膚外用組成物である実施例97〜99のサンプルは、いずれも泡立ち、泡もちが良好で、垂れ落ちがなく、べたつき感やぬるつき感がなく、また髪への伸展性が良好であった。また、これらのサンプルは、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、固形物の沈殿が見られず、保存安定性が良好であった。中でも、両性界面活性剤のみを用いた実施例97は、肌への刺激が小さかった。
一方、増粘剤を配合していないサンプル(比較例42)、キサンタンガムを配合していないサンプル(比較例43)、及びイオン性水溶性高分子を用いたサンプル(比較例46)は、粘度が低く垂れ落ちてしまうため泡立ちが良好でなく、また、固形分の結晶が大きく、使用感触が悪かった。さらにこれらのサンプルは、50℃で1ヶ月間保存した場合、固形分が沈殿してしまい、保存安定性が不十分であった。
また、低分子量寒天を配合していないサンプル(比較例44)、及び本発明の範囲を超えた分子量の寒天を用いた洗浄剤組成物(比較例45)では、べたつき感、ぬるつき感があり、髪への伸展性が悪かった。
これらの結果からも、成分(F)の界面活性剤を含有する本発明の皮膚外用組成物は、十分な粘度を有し、使用性と感触に優れ、保存安定性に優れており、洗浄剤又は洗浄剤組成物として好適であることが明らかである。
[実施例100、比較例47〜50(シャンプー)]
(製法)
表33に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱して溶解し、卓上ディスパーミキサーで1000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却し、減圧下で脱気し、得られたシャンプーをサンプルとした。なお、界面活性剤として市販の製品を用いた場合には、有効成分(界面活性剤自体)の配合量が表33中に記載されている量となるように、各製品をそれぞれ配合した。
(使用感)
各サンプルの「泡立ち」、「泡もち」、「垂れ落ち」、「使用感触」、「すすぎやすさ」、「刺激性」、及び「髪への伸展性」について、実施例94〜96と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
(保存安定性)
各サンプルを50℃にて1カ月保存した後、離水、離油、クリーミングの程度を目視により実施例1〜18と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「カーボポール940」(Lubrizol Advanced Materials社製)
*3:「エマール20T」(花王社製)、有効成分:40%
*4:「エマール20C」(花王社製)、有効成分:25%
*5:「エマール10PT」(花王社製)、有効成分:94%
*6:「アミゾールCD」(川研ファインケミカル社製)
*7:「アンヒトール24B」(花王社製)、有効成分:27%
*8:「エマノーン3201M」(花王社製)
この結果、本発明の皮膚外用組成物である実施例100のサンプルは、泡立ち、泡もちが良好で、垂れ落ちがなく、べたつき感やぬるつき感がなく、また髪への伸展性が良好であった。また、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、固形物の沈殿が見られず、保存安定性が良好であった。
一方、キサンタンガムを配合していないサンプル(比較例47)及びイオン性水溶性高分子を用いたサンプル(比較例50)は、粘度が低く垂れ落ちてしまうため泡立ちが良好でなく、また、固形分の結晶が大きく、使用感触が悪かった。さらにこれらのサンプルは、50℃で1ヶ月間保存した場合、固形分が沈殿してしまい、保存安定性が不十分であった。
また、低分子量寒天を配合していないサンプル(比較例48)、及び本発明の範囲を超えた分子量の寒天を用いた洗浄剤組成物(比較例49)では、べたつき感、ぬるつき感があり、髪への伸展性が悪かった。
[実施例101、比較例51〜54(ボディシャンプー)]
(製法)
表34に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱して溶解し、卓上ディスパーミキサーで1000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却し、減圧下で脱気し、得られたボディシャンプーをサンプルとした。なお、界面活性剤として市販の製品を用いた場合には、有効成分(界面活性剤自体)の配合量が表34中に記載されている量となるように、各製品をそれぞれ配合した。
(使用感)
各サンプルの「泡立ち」、「泡もち」、「垂れ落ち」、「使用感触」、「すすぎやすさ」、及び「刺激性」を実施例94〜96と同様の基準に従って、「肌への伸展性」を実施例1〜18と同様の基準に従って、それぞれ評価した。
(保存安定性)
各サンプルを50℃にて1カ月保存した後、離水、離油、クリーミングの程度を目視により実施例1〜18と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「カーボポール940」(Lubrizol Advanced Materials社製)
*3:「ノンサールLK−2」(日油社製)
*4:「ノンサールMK−1」(日油社製)
*5:「ノンサールPK−1」(日油社製)
*6:「アミコールCDE−1」(ミヨシ油脂社製)
*7:「アンヒトール24B」(花王社製)、有効成分:27%
*8:「エマノーン3201M」(花王社製)
この結果、本発明の皮膚外用組成物である実施例101のサンプルは、泡立ち、泡もちが良好で、垂れ落ちがなく、使用感触が良好で、また肌への伸展性が良好であった。また、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、固形物の沈殿が見られず、保存安定性が良好であった。
一方、キサンタンガムを配合していないサンプル(比較例51)及びイオン性水溶性高分子を用いたサンプル(比較例54)は、粘度が低く垂れ落ちてしまうため泡立ちが良好でなく、また、固形分の結晶が大きく、使用感触が悪かった。さらにこれらのサンプルは、50℃で1ヶ月間保存した場合、固形分が沈殿してしまい、保存安定性が不十分であった。
また、低分子量寒天を配合していないサンプル(比較例52)、及び本発明の範囲を超えた分子量の寒天を用いた洗浄剤組成物(比較例53)では、べたつき感、ぬるつき感があり、すすぎにくかった。
[実施例102、比較例55〜58(洗顔料)]
(製法)
表35に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱して溶解し、卓上ディスパーミキサーで1000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却し、減圧下で脱気し、得られた洗顔料をサンプルとした。なお、界面活性剤として市販の製品を用いた場合には、有効成分(界面活性剤自体)の配合量が表35中に記載されている量となるように、各製品をそれぞれ配合した。
(使用感)
各サンプルの「泡立ち」、「泡もち」、「垂れ落ち」、「使用感触」、「すすぎやすさ」、及び「刺激性」を実施例94〜96と同様の基準に従って、「肌への伸展性」を実施例1〜18と同様の基準に従って、それぞれ評価した。
(保存安定性)
各サンプルを50℃にて1カ月保存した後、離水、離油、クリーミングの程度を目視により実施例1〜18と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「カーボポール940」(Lubrizol Advanced Materials社製)
*3:「アンヒトール24B」(花王社製)、有効成分:27%
*4:「アミコールCDE−1」(ミヨシ油脂社製)
この結果、本発明の皮膚外用組成物である実施例102のサンプルは、泡立ち、泡もちが良好で、垂れ落ちがなく、使用感触が良好で、また肌への伸展性が良好であった。また、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、固形物の沈殿が見られず、保存安定性が良好であった。
一方、キサンタンガムを配合していないサンプル(比較例55)及びイオン性水溶性高分子を用いたサンプル(比較例58)は、粘度が低く垂れ落ちてしまうため泡立ちが良好でなく、また、固形分の結晶が大きく、使用感触が悪かった。さらにこれらのサンプルは、50℃で1ヶ月間保存した場合、固形分が沈殿してしまい、保存安定性が不十分であった。
また、低分子量寒天を配合していないサンプル(比較例56)、及び本発明の範囲を超えた分子量の寒天を用いた洗浄剤組成物(比較例57)では、べたつき感、ぬるつき感があり、すすぎにくかった。
[実施例103〜106]
(製法)
表36に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱し、卓上ディスパーミキサーで2000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。減圧下で脱気し、得られた皮膚外用組成物をサンプルとした。
(使用感)
各サンプル0.5gをパネル15名に洗浄後の手の甲に塗布し、その使用感をアンケートにて回答してもらい、「垢の発生」について実施例1〜18と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
(保存安定性)
各サンプルを50℃にて1カ月保存した後、離水、離油、クリーミングの程度を目視により実施例1〜18と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「MTY−02」(テイカ社製)
*3:「MZ−303S」(テイカ社製)
*4:「ベイシスLP−20H」(日清オイリオグループ社製)
*5:「サラコスE−38」(日清オイリオグループ社製)
*6:「KF96−6cs」(信越シリコーン社製)
*7:「ノムコートHP−30」(日清オイリオグループ社製)
実施例1〜18と同様に、使用感及び保存安定性について評価した。
この結果、本発明の皮膚外用組成物である実施例103〜106の皮膚外用組成物は、いずれも垢のようなカスが発生せず、使用感は良好であった。特に、実施例103及び104は、水添レシチンを添加していない点以外は組成が近似している実施例82のサンスクリーンよりも、カスの発生が改善されていた。さらに、これらの皮膚外用組成物は、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、保存安定性が良好であった。
[実施例107〜114]
(製法)
表37に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合して表37に記載の攪拌温度にまで加熱し、卓上ディスパーミキサーで2000rpmにて撹拌することにより、全ての成分を溶解させた。そして溶解完了後直ちに、得られた溶解液を、表37に示す攪拌条件で攪拌した後、徐々に冷却した。得られた皮膚外用組成物をサンプルとした。
なお、表37中の「使用機器」の欄の「−」は、攪拌機器を使用せず、溶解液を静置したことを意味する。また、用いた3種の攪拌機器のうち、「ホモミクサーMARKII 2.5型」(表37中、「ホモ」)が最も攪拌力が強く、次いで「ホモディスパー2.5型 φ40」(表37中、「ディスパー」)であり、「エコノミー撹拌羽根固定U型 羽根幅65mm」(表37中、「アンカー」)が最も攪拌力が弱い。
(使用感)
各サンプル0.5gをパネル15名に洗浄後の手の甲に塗布し、その使用感をアンケートにて回答してもらい、「ぬるつき感」について、下記基準に従ってそれぞれ評価した。
「ぬるつき感」
◎:ぬるつきがなく、非常にみずみずしい。
○:ぬるつきがほとんどなく、みずみずしい。
△:若干ぬるつきがある。
×:ぬるつきがある。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「ホモディスパー2.5型 φ40」(PRIMIX社製)
*3:「エコノミー撹拌羽根固定U型 羽根幅65mm」(IMPELLER社製)
*4:「ホモミクサーMARKII 2.5型」(PRIMIX社製)
各サンプルのぬるつき感の評価結果を、攪拌時間ごとに表37に示す。表37の「攪拌時間」の欄中、「−」は評価を行わなかったことを示す。
この結果、攪拌時間が60分間以上の場合に、溶解液の攪拌を80℃で行った実施例107の皮膚外用組成物よりも、85℃以上で行った実施例108等のほうが、ぬるつき感がより改善されており、非常にみずみずしく使用感に優れていることがわかった。
同じ攪拌力で攪拌した実施例112及び113の皮膚外用組成物を比較したところ、いずれも、攪拌時間が60分間以上の場合に、攪拌時間が30分間以下の場合よりもぬるつき感が改善されていた。また、攪拌せずに静置していた実施例109においても、最も攪拌力が強かった実施例113と同様に、60分間以上静置することにより、ぬるつき感のない皮膚外用組成物が得られた。これらの結果から、攪拌の有無ではなく、溶解液を85℃以上で保持することが肝要であることが示唆された。
また、成分(A)の水溶性高分子(寒天1とキサンタンガム)の含有量が実施例112の半分であった実施例114においても、50分間以上攪拌することにより、ぬるつき感のない皮膚外用組成物が得られた。このことから、実施例108〜113においても、攪拌時間を50分間とした場合であっても、ぬるつき感のない皮膚外用組成物が得られたと考えられた。
[実施例115〜118]
(製法)
表38に示す配合のうち、まず、寒天1及びキサンタンガムを、多価アルコール(グリセリン、1,3−ブチレングリコール、又は1,3−プロパンジオール)に分散させた後、残りの全成分を加えて85℃まで加熱し、卓上ディスパーミキサーで2000rpmにて撹拌することにより、全ての成分を溶解させた。そして溶解完了後直ちに、得られた溶解液(水溶性高分子溶液)を、ホモディスパー2.5型(PRIMIX社製、φ40)を用いて3000rpmで攪拌した後、徐々に冷却した。得られた皮膚外用組成物をサンプルとした。
(使用感)
各サンプル0.5gをパネル15名に洗浄後の手の甲に塗布し、その使用感をアンケートにて回答してもらい、「ぬるつき感」について、実施例107〜114と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
各サンプルのぬるつき感の評価結果を、攪拌時間ごとに表38に示す。表38の「攪拌時間」の欄中、「−」は評価を行わなかったことを示す。この結果、多価アルコールの有無に関わらず、溶解液を85℃で60分間以上攪拌することにより、ぬるつき感がなく、非常にみずみずしい皮膚外用組成物が得られた。
[実施例119(クレンジングジェル)]
(製法)
表39に示す配合のうち、まず、成分aをビーカーに秤取り、85℃まで加熱し、卓上ディスパーミキサーで2000rpmにて撹拌することにより、全ての成分を溶解させた。そして溶解完了後直ちに、85℃、5000rpmにて、表39に示す時間攪拌した。攪拌後、成分aに成分bを加え、2000rpm、10分間攪拌して分散させた後、攪拌しながら室温まで冷却した。得られたクレンジングジェルをサンプルとした。なお、攪拌には、「ホモミクサーMARKII 2.5型」(PRIMIX社製)を用いた。
(使用感)
各サンプル0.5gをパネル15名に洗浄後の手の甲に塗布し、その使用感をアンケートにて回答してもらい、「ぬるつき感」について、実施例107〜114と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「サラコスPR−85」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率4.0)
各サンプルのぬるつき感の評価結果を、攪拌時間ごとに表39に示す。攪拌時間が60分間以上であった場合に得られたクレンジングジェルは、ぬるつき感がなく、非常にみずみずしく、使用感に優れたものであった。この結果より、本発明の皮膚外用組成物が、成分(E)の油分を含む乳化組成物であった場合でも、製造工程において、成分(A)の水溶性高分子を溶解させた溶解液を85℃以上で一定時間以上攪拌することにより、ぬるつき感をさらに改善し得ることが明らかである。
[実施例120〜122(ベビーシャンプー)]
(製法)
表40に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80〜95℃に熱して溶解させた。そして溶解完了後直ちに、得られた溶解液を、表40に記載の攪拌温度及び攪拌時間にて、ホモディスパー2.5型(PRIMIX社製、φ40)を用いて3000rpmで攪拌した。攪拌完了後、徐々に冷却し、得られたベビーシャンプーをサンプルとした。なお、界面活性剤として市販の製品を用いた場合には、有効成分(界面活性剤自体)の配合量が表40中に記載されている量となるように、各製品をそれぞれ配合した。
(使用感)
各サンプルの「泡立ち」、「泡もち」、「垂れ落ち」、「使用感触」、「すすぎやすさ」、「刺激性」、及び「髪への伸展性」について、実施例94〜96と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「レボン2000HG」(三洋化成社製)、有効成分:30%
*3:「マイドール10」(花王社製)、有効成分:40%
*4:「ハイドロバンス」(アクゾノーベル社製)
実施例120〜122のサンプルは、いずれも同じ組成であり、水溶性高分子溶液の攪拌条件のみが異なるものである。この結果、いずれのサンプルも、泡立ち、泡もちが良好で、垂れ落ちがなく、べたつき感やぬるつき感がなく、また髪への伸展性が良好であった。中でも、水溶性高分子溶液を85℃で50分間攪拌した実施例121のサンプルは、水溶性高分子溶液の攪拌条件が85℃で30分間であった実施例120のサンプルや、80℃で30分間であった実施例122のサンプルよりも、べたつき感やぬるつき感がより低減されており、使用感触が非常に良好であった。これらの結果から、製造工程において、水溶性高分子溶液を85℃で50分間以上攪拌することにより、べたつき感やぬるつき感がより一層低減された皮膚外用組成物が得られることが明らかである。
[製造例2]
分子量が20000又は60000である2種類の低分子寒天を製造し、これらの寒天の重量平均分子量、数平均分子量、ゲル強度、及び押し出し荷重を、製造例1と同様にして測定した。分子量60000の低分子寒天は、製造例1における寒天1〜4と同様に1.5%ゲル強度を測定した。一方で、分子量20000の低分子寒天の場合には、1.5%ゲルでは柔らかすぎて測定不能であったため、3.0%ゲル強度及び押し出し荷重を測定した。測定結果を表41に示す。
[実施例123〜124]
(製法)
表42に示す配合のうち、まず、成分aをビーカーに秤取り、85℃まで加熱し、卓上ディスパーミキサーで2000rpmにて撹拌することにより、全ての成分を溶解させた。そして溶解完了後直ちに、85℃にて1時間攪拌した。攪拌後、成分aに成分bを加え、2000rpm、10分間攪拌して分散させた後、攪拌しながら室温まで冷却した。減圧下で脱気し、得られた皮膚外用組成物をサンプルとした。
(使用感)
各皮膚外用組成物をパネル15名に洗顔後の顔全体に塗付し、その使用感をアンケートにて回答してもらい、「べたつき感」、「肌への伸展性」、「垢の発生」、「ぬるつき感」、及び「手指の再潤滑性」について、実施例1〜18と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。評価結果を表42に示す。
(保存安定性)
各サンプルを50℃にて1カ月保存した後、離水、離油、クリーミングの程度を目視により実施例1〜18と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。評価結果を表42に示す。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「エステモールN−01」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率3.4)
実施例123及び124の皮膚外用組成物は、配合した低分子量寒天の分子量が異なる以外は、実施例7の皮膚外用組成物と同じ組成である。実施例123及び124も、実施例7と同様に、いずれもべたつき感やぬるつき感がなく、肌への伸展性が良好で、垢のようなカスが発生せず、また、手指に再度水分が付着した際にも滑りがなく、良好であった。さらに、これらの皮膚外用組成物は、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、排液を生じず、油分の乳化安定性が良好、すなわち、保存安定性が良好であった。
[実施例125〜130(サンスクリーン)]
(製法)
まず、表43に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、85℃まで加熱し、卓上ディスパーミキサーで5000rpmにて撹拌することにより、顔料を除く全ての成分を溶解させた。そして溶解完了後直ちに、85℃にて1時間攪拌した。攪拌後、2000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。減圧下で脱気することにより、顔料分散組成物C及びDを得た。
次いで、実施例126、127、129、及び130では、表44に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、85℃まで加熱し、卓上ディスパーミキサーで2000rpmにて撹拌することにより、顔料を除く全ての成分を溶解させた。溶解完了後直ちに、85℃にて1時間攪拌し、攪拌後、2000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。減圧下で脱気し、得られたサンスクリーンをサンプルとした。
一方、実施例125及び128では、表44に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、85℃まで加熱し、卓上ディスパーミキサーで2000rpmにて撹拌して顔料を分散させた後、2000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。減圧下で脱気し、得られたサンスクリーンをサンプルとした。
(顔料分散性の評価)
各サンプルを50℃で1ヶ月保存し、顔料の凝集と沈降を、実施例59〜71と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。
(使用感)
各サンプル0.5gをパネル15名に洗浄後の手の甲に塗布し、その使用感をアンケートにて回答してもらい、「べたつき感」、「肌への伸展性」、「垢の発生」、「ぬるつき感」、及び「手指の再潤滑性」について実施例1〜18と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。評価結果を表44に示す。
(耐水性)
各サンプル0.5gをパネル15名に洗浄後の手の甲に塗布し乾燥させた後、水を数滴垂らしたときの顔料分散組成物の肌への残り感を、実施例66〜78と同様の基準に従って評価した。評価結果を表44に示す。
*1 : 「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2 : 「MT−100TV」(テイカ社製)
*3 : 「MZ−303S」(テイカ社製)
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「MT−100WP」(テイカ社製)
*3:「MT−100TV」(テイカ社製)
*4:「マックスライトZS−64」(昭和電工社製)
*5:「MZ−303S」(テイカ社製)
*6:「サラコスE−38」(日清オイリオグループ社製)
*7:「KF96−6cs」(信越シリコーン社製)
実施例125及び128のサンスクリーンは、配合した低分子量寒天の分子量が異なる以外は、実施例80のサンスクリーンと同じ組成である。同様に、低分子量寒天の分子量以外は、実施例126及び129のサンスクリーンは実施例81のサンスクリーンと、実施例127及び130のサンスクリーンは実施例83のサンスクリーンと、それぞれ同じ組成である。実施例125〜130のサンスクリーンも、実施例80等のサンスクリーンと同様に、いずれもべたつき感やぬるつき感がなく、肌への伸展性が良好で、垢のようなカスが発生せず、また、手指に再度水分が付着した際にも滑りがなく、良好であった。さらに、これらの皮膚外用組成物は、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、排液を生じず、油分の乳化安定性が良好、すなわち、保存安定性が良好であった。いずれもべたつき感やぬるつき感がなく、肌への伸展性が良好で、垢のようなカスが発生せず、また、手指に再度水分が付着した際にも滑りがなく、良好であった。さらに、これらの皮膚外用組成物は、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、顔料の凝集と沈降のいずれも観察されず、顔料分散性が良好、すなわち、保存安定性が良好であった。
[実施例131〜136、比較例59〜61(水中油型乳化組成物)]
(製法)
表45に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、85℃まで加熱し、卓上ディスパーミキサーで1000rpmにて撹拌することにより、全ての成分を溶解させた。そして溶解完了後直ちに、85℃にて1時間攪拌した。その後、卓上ディスパーミキサーで1000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。減圧下で脱気し、得られた水中油型乳化組成物をサンプルとした。
(使用感)
各皮膚外用組成物をパネル15名に洗浄後の手の甲に塗布し、実施例1〜18等と同様にその使用感、保存安定性について評価した。評価結果を表45に示す。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「ノムコートHP−30」(日清オイリオグループ社製)
*3:「サラコスWO−6」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率4.1)
*4:「KF96−6cs」(信越化学社製)
実施例131〜136、及び比較例59〜61の水中油型乳化組成物は、配合した低分子量寒天の分子量が異なる以外は、実施例24、39、又は46の水中油型乳化組成物とそれぞれ同じ組成である。この結果、本発明に係る実施例131〜136の水中油型乳化組成物では、いずれもべたつき感やぬるつき感がなく、肌への伸展性が良好で、垢のようなカスが発生せず、また、手指に再度水分が付着した際にも滑りがなく、良好であった。さらに、これらの水中油型乳化組成物は、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、排液を生じず、油分の乳化安定性が良好、すなわち、保存安定性が良好であった。
一方、低分子量寒天の分子量が60000よりも大きい寒天2を用いた比較例59〜61の水中油型乳化組成物では、いずれも垢の発生があり、べたつき感やぬるつき感がある上に、手指に再度水分が付着した際に滑りがあり、使用感に劣るものであった。
[実施例137〜138、比較例62(水中油型乳化組成物)]
(製法)
表46に示す配合のうち、成分bを90℃で攪拌して溶解した。また、成分aを90℃で溶解し、溶解完了後直ちに、85℃にて1時間攪拌した。その後、成分aに成分bを加え、卓上ディスパーミキサーで1000rpm、10分間攪拌して分散させた後、攪拌しながら室温まで冷却した。得られた水中油型乳化組成物をサンプルとした。
(使用感)
各水中油型乳化組成物をパネル15名に洗浄後の手の甲に塗布し、実施例1〜18等と同様にその使用感、保存安定性について評価した。評価結果を表46に示す。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「サラコスWO−6」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率4.1)
*3:「KF96−6cs」(信越化学社製)
実施例137、138、及び比較例62の水中油型乳化組成物は、配合した低分子量寒天の分子量が異なる以外は、実施例53の水中油型乳化組成物と同じ組成である。この結果、実施例137及び138の水中油型乳化組成物は、実施例53の水中油型乳化組成物と同様に、いずれもべたつき感やぬるつき感がなく、肌への伸展性が良好で、垢のようなカスが発生せず、また、手指に再度水分が付着した際にも滑りがなく、良好であった。さらに、これらの水中油型乳化組成物は、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、排液を生じず、油分の乳化安定性が良好であった。
一方、低分子量寒天の分子量が60000よりも大きい寒天2を用いた比較例62の水中油型乳化組成物では、垢の発生があり、手指に再度水分が付着した際に滑りがあり、使用感に劣るものであった。
[実施例139〜140、比較例63(皮膚外用組成物)]
(製法)
表47示す配合にて、成分aをビーカーに秤取り、85℃まで加熱し、卓上ディスパーミキサーで1000rpmにて撹拌することにより、全ての成分を溶解させた。そして溶解完了後直ちに、85℃にて1時間攪拌した。その後、卓上ディスパーミキサーで1000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却した。40℃まで冷却した後、別容器に溶解していた成分bを加え、均一に攪拌した。室温まで冷却した後、減圧にて脱気し、得られた皮膚外用組成物をサンプルとした。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「KF−96 100cs」(信越化学工業社製)
実施例139、140、及び比較例63の皮膚外用組成物は、配合した低分子量寒天の分子量が異なる以外は、実施例19の皮膚外用組成物と同じ組成である。実施例1〜18、比較例1〜8と同様にして、各サンプルの使用感、保存安定性について評価したところ、表47に示すとおり、実施例139及び140は全ての評価項目において非常に優れた結果を示した。
一方、低分子量寒天の分子量が60000よりも大きい寒天2を用いた比較例63の皮膚外用組成物では、保存安定性には優れていたものの、使用感が非常に劣っていた。
[実施例141〜142、比較例64(クレンジングジェル)]
(製法)
表48に示す配合のうち、まず、成分aをビーカーに秤取り、85℃まで加熱し、卓上ディスパーミキサーで2000rpmにて撹拌することにより、全ての成分を溶解させた。そして溶解完了後直ちに、85℃、5000rpmにて、表48に示す時間撹拌した。攪拌後、成分aに成分bを加え、2000rpm、10分間攪拌して分散させた後、攪拌しながら室温まで冷却した。得られたクレンジングジェルをサンプルとした。なお、攪拌には、「ホモミクサーMARKII 2.5型」(PRIMIX社製)を用いた。
(使用感)
各サンプル0.5gをパネル15名に洗浄後の手の甲に塗布し、その使用感をアンケートにて回答してもらい、「ぬるつき感」について、実施例107〜114と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。各サンプルのぬるつき感の評価結果を、攪拌時間ごとに表48に示す。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「サラコスPR−85」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率4.0)
実施例141、142、及び比較例64のクレンジングジェルは、配合した低分子量寒天の分子量が異なる以外は、実施例119のクレンジングジェルと同じ組成である。実施例141及び142のクレンジングジェルは、60分間以上攪拌することにより、ぬるつき感がなく、非常にみずみずしく、使用感に優れたものになった。一方、低分子量寒天の分子量が60000よりも大きい寒天2を用いた比較例64のクレンジングジェルでは、120分間攪拌しなければ、ぬるつき感を抑制することができなかった。
[実施例143(ベビーシャンプー)]
(製法)
表49に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、85℃まで加熱し、卓上ディスパーミキサーで1000rpmにて撹拌することにより、全ての成分を溶解させた。そして溶解完了後直ちに、85℃にて1時間攪拌した。その後、卓上ディスパーミキサーで1000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却し、減圧下で脱気し、得られたベビーシャンプーをサンプルとした。
(使用感)
各サンプルの「泡立ち」、「泡もち」、「垂れ落ち」、「使用感触」、「すすぎやすさ」、「刺激性」、及び「髪への伸展性」について、実施例94〜96と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。評価結果を表49に示す。
(保存安定性)
各サンプルを50℃にて1カ月保存した後、離水、離油、クリーミングの程度を目視により実施例1〜18と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。評価結果を表49に示す。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「カーボポール940」(Lubrizol Advanced Materials社製)
*3:「レボン2000HG」(三洋化成社製)、有効成分:30%
*4:「マイドール10」(花王社製)、有効成分:40%
*5:「UCARE Polymer JR−400」(ダウ・ケミカル日本社製)
*6:「ハイドロバンス」(アクゾノーベル社製)
実施例143のベビーシャンプーは、配合した低分子量寒天の分子量が異なる以外は、実施例98のベビーシャンプーと同じ組成である。この結果、本発明の皮膚外用組成物である実施例97〜99のベビーシャンプーは、泡立ち、泡もちが良好で、垂れ落ちがなく、べたつき感やぬるつき感がなく、また髪への伸展性が良好であった。また、当該サンプルは、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、固形物の沈殿が見られず、保存安定性が良好であった。
[実施例144]
(製法)
表50に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、85℃まで加熱し、卓上ディスパーミキサーで2000rpmにて撹拌することにより、全ての成分を溶解させた。そして溶解完了後直ちに、85℃にて1時間攪拌した。その後、卓上ディスパーミキサーで2000rpmにて撹拌しながら徐々に冷却し、減圧下で脱気し、得られた皮膚外用組成物をサンプルとした。
(使用感)
各サンプル0.5gをパネル15名に洗浄後の手の甲に塗布し、その使用感をアンケートにて回答してもらい、「垢の発生」について実施例1〜18と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。評価結果を表50に示す。
(保存安定性)
各サンプルを50℃にて1カ月保存した後、離水、離油、クリーミングの程度を目視により実施例1〜18と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。評価結果を表50に示す。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「MTY−02」(テイカ社製)
*3:「MZ−303S」(テイカ社製)
*4:「ベイシスLP−20H」(日清オイリオグループ社製)
*5:「サラコスE−38」(日清オイリオグループ社製)
*6:「KF96−6cs」(信越シリコーン社製)
*7:「ノムコートHP−30」(日清オイリオグループ社製)
実施例144の皮膚外用組成物は、水添レシチンを配合していない以外は、実施例104の皮膚外用組成物と同じ組成である。実施例104の結果も表50に併記した。この結果、実施例144の皮膚外用組成物は、実施例104の皮膚外用組成物と同様に、使用感と保存安定性の両方に優れているものの、垢のようなカスの発生の点では、実施例144の皮膚外用組成物よりも実施例104の皮膚外用組成物のほうが優れていた。
[実施例145〜147]
(製法)
表51に示す配合のうち、まず、成分aをビーカーに秤取り、85℃まで加熱し、卓上ディスパーミキサーで3000rpmにて撹拌することにより、全ての成分を溶解させた。そして溶解完了後直ちに、85℃にて1時間、3000rpmで攪拌した。攪拌後、成分aに成分bを加え、3000rpmで攪拌して均一に混合した後、さらに成分cを加え、3000rpmで攪拌して均一に混合した。攪拌しながら室温まで冷却し、減圧下で脱気し、得られた皮膚外用組成物をサンプルとした。
(使用感)
各サンプル0.5gをパネル15名に洗浄後の手の甲に塗布し、塗付中の使用感をアンケートにて回答してもらい、「垢の発生」について、下記基準に従って評価した。評価結果を表51に示す。
「垢の発生」
:14名以上が、垢のようなカスが発生せず使用感が良好と回答した。
◎:12〜13名が、垢のようなカスが発生せず使用感が良好と回答した。
○:8〜11名が、垢のようなカスが発生せず使用感が良好と回答した。
△:4〜7名が、垢のようなカスが発生せず使用感が良好と回答した。
×:3名以下が、垢のようなカスが発生せず使用感が良好と回答した。
(保存安定性)
各サンプルを50℃にて1カ月保存した後、離水、離油、クリーミングの程度を目視により実施例1〜18と同様の基準に従ってそれぞれ評価した。評価結果を表51に示す。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「ベイシスLP−20H」(日清オイリオグループ社製)
*3:「DKエステルF−160」(第一工業製薬株式会社)
*4:「ノムコートHP−30」(日清オイリオグループ社製)
実施例147の皮膚外用組成物は、実施例24の皮膚外用組成物と同じ組成である。また、実施例145及び146の皮膚外用組成物は、それぞれ、水添レシチン又はショ糖脂肪酸エステルを配合した以外は、実施例147の皮膚外用組成物と同じ組成である。この結果、実施例145及び146の皮膚外用組成物は、実施例147の皮膚外用組成物と同様に、使用感と保存安定性の両方に優れていた。特に、垢のようなカスの発生の点では、実施例145及び146の皮膚外用組成物のほうが、実施例147の皮膚外用組成物よりも優れていた。
[実施例148、149(水中油型乳化組成物)]
(製法)
表52に示す配合のうち、まず、成分aをビーカーに秤取り、85℃まで加熱し、卓上ディスパーミキサーで3000rpmにて撹拌することにより、全ての成分を溶解させた。そして溶解完了後直ちに、85℃にて1時間、3000rpmで攪拌した。攪拌後、成分aに成分bを加え、3000rpmで攪拌して均一に混合した。2000rpmで攪拌しながら室温まで冷却し、減圧下で脱気し、得られた水中油型乳化組成物をサンプルとした。なお、表52中、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルは高極性油であり、ミネラルオイルは非極性油である。
*1:「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ社製)
*2:「サラコスWO−6」(日清オイリオグループ社製)(比誘電率4.1)
実施例1〜18、比較例1〜8と同様にして、各サンプルの使用感、保存安定性について評価したところ、実施例148及び149の皮膚外用組成物は、使用感と保存安定性に優れていた。
(保湿性)
塗布後の皮膚の角質水分量の変化を指標として、各サンプルが塗布された皮膚の保湿性を評価した。具体的には、まず、パネル8名の両腕をセッケンで洗浄した後、当該パネルを22℃、湿度45%の恒温恒湿室で1時間順応させた。次いで、当該パネルの腕の内側に、3cm×3cmのサンプル塗布部を3箇所設定し、サンプル塗布前の当該領域の角質水分量をそれぞれ測定した。測定後、3箇所のサンプル塗布部のうちの一箇所に実施例148の皮膚外用組成物を、他の一箇所に実施例149の皮膚外用組成物を、40μgずつそれぞれ均一に塗布した。残る一箇所には何も塗布しなかった。サンプル塗布後、15分ごとに60分経過時点まで、各サンプル塗布部の角質水分量を測定した。各時間における角質水分量を塗布前の角質水分量で除した値に基づき、角質水分量の増減を評価した。なお、角質水分量は、皮表角層水分量測定装置(製品名:SKICON−200、アイ・ビー・エス社製)を用いて測定した。また、一回の測定では、各サンプル塗布部中の9箇所の角質水分量を測定し、最大値と最小値を除いた7つの値の平均値を、当該サンプル塗布部の角質水分量とした。
各サンプル塗布部の角質水分量の経時変化を図3に示す。この結果、非極性油を配合した実施例149の水中油型乳化組成物を塗布した皮膚の角質水分量(図中、「LP emulsion」)は、何も塗布しなかった皮膚の角質水分量(図中、「無塗布」)とほとんど差がなかった。これに対して、高極性油を配合した実施例148の水中油型乳化組成物を塗布した皮膚の角質水分量(図中、「WO−6 emulsion」)は、何も塗布しなかった皮膚の角質水分量の約1.5倍も高く、この傾向は塗布後60分経過時点まで持続していた。これらの結果から、高極性油を配合した本発明の皮膚外用組成物は、保水性に非常に優れており、当該皮膚外用組成物を塗布することにより、皮膚の保湿性を改善し得ることがわかった。
本発明の皮膚外用組成物は、各種化粧料、医薬部外品、医薬品、洗浄剤等の製造の分野において好適に利用できる。
また、特許文献5には、安定性や対塩性を向上させた水中油型乳化化粧料として、寒天、カラギーナン、ジェランガム、アルギン酸ナトリウムのうちの1種又は2種以上をフルイドゲル主剤として含み、ネイティブジェランガム、キサンタンガム、グアガム、ローカストビンガム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースのうちの1種又は2種以上を使用性及び安定性向上剤として含むフルイドゲルであることを特徴とするフルイドゲル(流動性ゲル)化粧料が開示されている。当該フルイドゲル化粧料は、均一でなめらかな微細ゲル分散構造を有するという特徴があるが、加温溶解したジェランガムや寒天等の崩壊性の水溶性ゲル化剤を、冷却時に高い剪断力を加えてゲル形成を壊しながら製造しなければならず、従来の撹拌冷却では調製できないという問題点があった。
また、寒天の特徴を表わす指標として、1.5%濃度水溶液におけるゲル強度がある。ゲル強度とは、ゼリーが破断される瞬間にプランジャーの単位面積あたりにかかる力を示したものである。本発明に使用できる成分(A)の水溶性高分子を構成する低分子量寒天のゲル強度は、25g/cm以下が好ましく、15g/cm以下がより好ましく、12g/cm以下が最も好ましい。ゲル強度がこの範囲にある場合、肌への伸展性や肌なじみが良好で、垢のようなカスが発生せず、さらに油分や保湿剤、イオン性物質の配合に対しても安定性に優れ、ぬるつき感の無い、水の付着による潤滑性が抑えられる効果を得ることができる。中でも、本発明の皮膚外用組成物がさらに後述の成分(C)の保湿剤を含有するものである場合、ゲル強度がこの範囲にある低分子量寒天を用いることにより、特に保湿剤のべたつき感が抑えられる。
ゲル強度は、上記特許文献5に記されているように、日寒水式、寒天濃度1.5%で測定される。具体的には、寒天のゲル強度は次のようにして測定される。
押し出し荷重は、例えば、以下のようにして測定することができる。まず、テクスチャーアナライザー(英弘精機社製)に付随している英弘精機社製の、内径の直径が50mm,高さ110mmのアクリル製の円柱容器(底中央部に直径3mmの穴が開いているものをテープにて穴をふさいだもの)に、ゲル強度測定で調製した同じ1.5重量%の寒天の熱溶液を100g充填し、20℃にて18時間ゲル化させる。穴のテープをはずし、直径49mmのプランジャーを使用してゲルの上から圧をかけ(進入速度20mm/分,測定温度20℃)、ゲルが壊れて下の穴から流出した時の加重をテクスチャーアナライザーにて測定する。このようにして測定された荷重を、1.5%ゲル押し出し荷重とする。本発明で用いる低分子量寒天は、1.5%ゲル押し出し荷重が10g〜1400gであることが好ましく、10g〜1000gであることがより好ましく、10g〜500gであることがさらに好ましく、100g〜300gであることがよりさらに好ましい。
成分(B)として用いる二価ポリオールは、炭素数3〜6の二価ポリオールであることが好ましい。炭素数7以上の場合には、成分(D)の水への溶解性が低下するため、上記成分(B)の効果を奏することのできる0.5質量%以上の配合が困難となる。また、炭素数が2以下の場合には、保湿剤のべたつきを低減する効果が小さい。
炭素数3〜6の二価のポリオールとしては、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブチレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール、1,2−ヘキサンジオール及びヘキシレングリコールから選ばれる1種以上であることが好ましく、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール、1,2−ヘキサンジオールから選ばれる1種以上であることがより好ましい。
合成エステル油としては、例えばイソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、12―ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸アルキルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパンオリゴエステル、トリエチルヘキサン酸エリスリチル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、(アジピン酸・2−エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリオリゴエステル、(2−ヘキシルデカン酸・セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸エチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、トリイソパルミチン酸グリセリン、酢酸エチル、酢酸ブチル、クエン酸トリエチル、トリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)ポリグリセリル、コハク酸ビスエトキシジグリコール、ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール、(イソステアリン酸ポリグリセリル−2/ダイマージリノール酸)コポリマー、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、ジ(カプリル酸/カプリン酸)プロパンジオール、ジイソステアリン酸プロパンジオール、オクタカプリル酸ポリグリセリル−6、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール等が挙げられる。
20℃における比誘電率が3.0以上の油分を例示すると、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、12―ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリエチルヘキサン酸エリスリチル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、アジピン酸ジイソブチル、(アジピン酸・2−エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリオリゴエステル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸エチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、トリイソパルミチン酸グリセリン、コハク酸ビスエトキシジグリコール、ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール、(イソステアリン酸ポリグリセリル−2/ダイマージリノール酸)コポリマー、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、ジ(カプリル酸/カプリン酸)プロパンジオール、ジイソステアリン酸プロパンジオール、オクタカプリル酸ポリグリセリル−6、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、アボガド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ヒマワリ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、グレープシード油、大豆油、落花生油、茶実油、コメヌカ油、コメ胚芽油、月見草油等があり、これらから選ばれる1種以上を用いることが好ましい。
これらの中でも酸化安定性に優れることから、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、12―ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリエチルヘキサン酸エリスリチル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、アジピン酸ジイソブチル、(アジピン酸・2−エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリオリゴエステル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸エチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、トリイソパルミチン酸グリセリン、コハク酸ビスエトキシジグリコール、ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール、(イソステアリン酸ポリグリセリル−2/ダイマージリノール酸)コポリマー、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、ジ(カプリル酸/カプリン酸)プロパンジオール、ジイソステアリン酸プロパンジオール、オクタカプリル酸ポリグリセリル−6、及びシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールから選ばれる1種以上を用いることがより好ましく、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、トリイソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ビスエトキシジグリコール、ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール、(イソステアリン酸ポリグリセリル−2/ダイマージリノール酸)コポリマー、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、ジ(カプリル酸/カプリン酸)プロパンジオール、ジイソステアリン酸プロパンジオール、オクタカプリル酸ポリグリセリル−6、及びシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールから選ばれる1種以上を用いることがさらに好ましい。
カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等のジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POE−アルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、有機変性モンモリロナイト等の有機変性粘土鉱物等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレートPOE−ソルビタンテトラオレエート等のPOE−ソルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等のPOE−ソルビット脂肪酸エステル類、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−グリセリン脂肪酸エステル類、POE−モノオレエート、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等のPOE−脂肪酸エステル類、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等のPOE−アルキルエーテル類、プルロニック等のプルロニック型類、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等のPOE・POP−アルキルエーテル類、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOE−ヒマシ油誘導体やPOE−硬化ヒマシ油誘導体、POE−ソルビットミツロウ等のPOE−ミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド、POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル、POE−アルキルアミン、POE−脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POE−ノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸、セスキカプリル酸ポリグリセリル、ジカプリル酸ポリグリセリル、モノラウリン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、モノオレイン酸ポリグリセリル、ジステアリン酸ポリグリセリル、ジオレイン酸ポリグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン・ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等の変性シリコーン、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリンモノオレイン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル類、モノイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、縮合リシノレイン酸ジグリセリル、縮合リシノレイン酸テトラグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、デシルグルコシド等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(カーボポール)等のビニル系高分子、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等のポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等の共重合系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、及びカチオンポリマー等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABA と略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート等の桂皮酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、及び2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)1,3,5−トリアジン、4−tet−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン等が挙げられる。紫外線吸収剤は単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
実施例143のベビーシャンプーは、配合した低分子量寒天の分子量が異なる以外は、実施例98のベビーシャンプーと同じ組成である。この結果、本発明の皮膚外用組成物である実施例143のベビーシャンプーは、泡立ち、泡もちが良好で、垂れ落ちがなく、べたつき感やぬるつき感がなく、また髪への伸展性が良好であった。また、当該サンプルは、50℃で1ヶ月間保存した場合にも、固形物の沈殿が見られず、保存安定性が良好であった。

Claims (24)

  1. 下記成分(A)を0.1〜10質量%、及び成分(D)を30質量%以上含有することを特徴とする皮膚外用組成物。
    成分(A):重量平均分子量10000〜60000の寒天とキサンタンガムとを質量比で4:6〜8:2の割合で混合した水溶性高分子
    成分(D):水
  2. さらに、成分(B)として二価ポリオールを0.5〜40質量%含有することを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用組成物。
  3. さらに、成分(C)としてヒアルロン酸又はその塩、ピロリドンカルボン酸又はその塩、グリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンから選ばれる1種以上の保湿剤を、0.001〜20質量%含有することを特徴とする請求項2に記載の皮膚外用組成物。
  4. さらに、成分(H)として粉体を5〜60質量%含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚外用組成物。
  5. 前記成分(H)が疎水性粉体であることを特徴とする請求項4に記載の皮膚外用組成物。
  6. さらに、成分(E)として油分を、0.01〜64質量%で含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の皮膚外用組成物。
  7. 前記成分(E)の油分が鎖状ポリシロキサン及び環状ポリシロキサンから選ばれる1種以上のシリコーン油を含むことを特徴とする請求項6に記載の皮膚外用組成物。
  8. 前記成分(E)が、20℃における比誘電率が3.0以上の油分を含むことを特徴とする請求項6に記載の皮膚外用組成物。
  9. 前記成分(E)が、互いに相溶しない2種又は3種以上の油分を含有し、該油分同士が組成物内において互いに相溶しない状態で保持されていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の皮膚外用組成物。
  10. 界面活性剤を実質的に配合しないことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の皮膚外用組成物。
  11. さらに、成分(F)として界面活性剤を0.0001〜60質量%で含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の皮膚外用組成物。
  12. 前記成分(F)がイオン性界面活性剤であることを特徴とする請求項11に記載の皮膚外用組成物。
  13. 前記成分(F)が両性界面活性剤であることを特徴とする請求項11に記載の皮膚外用組成物。
  14. 前記成分(A)における寒天の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)のMw/Mnの値が、1.1〜8.0であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の皮膚外用組成物。
  15. 前記成分(B)の二価ポリオールの炭素数が、3〜6であることを特徴とする請求項2〜14のいずれか1項に記載の皮膚外用組成物。
  16. 前記成分(B)の二価ポリオールが、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブチレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール、1,2−ヘキサンジオール及びヘキシレングリコールから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項2〜14のいずれか1項に記載の皮膚外用組成物。
  17. 前記(B)成分の二価ポリオールを0.5〜30質量%含有することを特徴とする請求項2〜16のいずれか1項に記載の皮膚外用組成物。
  18. さらに、成分(G)として、水溶性イオン性物質から選ばれる1種以上を0.01〜10質量%含有することを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の皮膚外用組成物。
  19. 前記成分(G)の水溶性イオン性物質がアスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、及びそれらの塩からなる群より選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項18に記載の皮膚外用組成物。
  20. 少なくとも前記成分(A)の水溶性高分子と前記成分(D)の水の全部又は一部とを含み、かつ、前記成分(A)の水溶性高分子が溶解した状態で存在している水溶性高分子溶液を、85〜95℃で50分間以上保持する工程を経て製造されたことを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の皮膚外用組成物。
  21. 請求項1〜20のいずれか1項に記載の皮膚外用組成物を含有することを特徴とする化粧料。
  22. 請求項11〜20のいずれか1項に記載の皮膚外用組成物を含有することを特徴とする洗浄剤。
  23. 下記成分(A)を0.1〜10質量%、成分(D)を30質量%以上、及び成分(H)を5〜60質量%含有する粉体分散組成物を、化粧品原料として用いることを特徴とする化粧料の製造方法。
    成分(A):重量平均分子量10000〜60000の寒天とキサンタンガムとを質量比で4:6〜8:2の割合で混合した水溶性高分子
    成分(D):水
    成分(H):粉体
  24. 少なくとも前記成分(A)の水溶性高分子と前記成分(D)の水の全部又は一部とを含み、かつ、前記成分(A)の水溶性高分子が溶解した状態で存在している水溶性高分子溶液を、85〜95℃で50分間以上保持する工程、
    を有することを特徴とする皮膚外用組成物の製造方法。
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