JP2010013428A

JP2010013428A - ゲル状メークアップ化粧料

Info

Publication number: JP2010013428A
Application number: JP2008194098A
Authority: JP
Inventors: Takashi Suzuki; 隆鈴木
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2008-07-01
Filing date: 2008-07-01
Publication date: 2010-01-21

Abstract

【課題】水性のメークアップ化粧品の特徴である使用感に優れて、伸びが良く化粧のムラを抑えたゲル状のメークアップ化粧料を提供する。
【解決手段】
寒天及び水溶性増粘剤を配合し、Ｏ／Ｗ乳化系メークアップ化粧料を粘性のあるゲル状の剤型として水性のメークアップ化粧料の感触と乳化型化粧料の伸びの良さを特徴とするゲル状メークアップ化粧料。
【選択図】なし

Description

水性のメークアップ化粧料は湿気の高い夏場や和装時に使用することで和装に適合することで使用されるが、従来の水性のメークアップ化粧料は化粧用の粉体を水に分散させる製品がありこれは、使用時に下に沈んだ粉体を容器を振ることで再分散させて使用、あるいはＯ／Ｗ型の乳化形態を有する乳化型のメークアップ化粧料である。

粉体を水に分散させた水性メークアップ化粧料の使用感は水に分散させているため良いが、皮膚上での延びは水が皮膚に吸収されて悪くなる。Ｏ／Ｗ型乳化タイプの場合伸びは良くなるが、剤型の安定性を保つために油相の配合量を高くる必要があり、油相の感触が残りサッパリ感がなくなり感触が悪くることで水性化粧品としての機能を果たせない。例えば刺激のあるものに、「特許文献１」があり、非イオン性界面活性剤と油と水及び水溶性シラン誘導体配合の「特許文献２」あるいは、口紅状態改善の「特許文献３」更に崩壊性粒子を含有した「特許文献４」などがある。
特願２００８−７４３０特願２００８−６３３１０特願２００８−１９１８７特願２００８−８１４９５

本発明においては、水性のメークアップ化粧料の使い心地の良さを残して、水分散型メークアップ化粧品の欠点である伸びの悪さを改善し、使用感に優れたゲル状のメークアップ化粧料を調製する。またゲル状にすることで一般に使用するメークアップ化粧料と同様な使用が可能となる。

解決するための手段

本発明者らは上記問題を解決するために、鋭意研究を行った結果、寒天を配合することによりＯ／Ｗに調製した乳化型メークアップ化粧料を安定にゲル化させ、さらに水溶性の増粘剤を配合することで寒天の持つ非粘性的な性質を補完して粘性を付与した。寒天を使用してゲル化して安定化を図るため、使用するＯ／Ｗの乳化物の油相の配合量が少なくてよい。

また、寒天と水溶性の増粘剤を併用することで、ファンデーションを容器からスポンジなどで取る時にスポンジになじみやすく、塗布しやすい。

発明の効果

本発明に使用される寒天は化粧品に用いられる寒天を利用できる。たとえばウルトラ寒天ＡＸ−１００（伊那食品工業社製）を利用できる。寒天は化粧品用の粉体の表面処理剤などにも使用されるが、本発明には水へ溶解してゲル化剤として使用する。

本発明のゲル状メークアップ化粧料においては寒天を、０．０１〜１０％配合、より好ましくは０．１から７％、さらに好ましくは０．５〜５％配合される。本発明のゲル状メークアップ化粧料には水溶性増粘剤を０．０１％〜３％配合、好ましくは０．０５〜２％、さらに好ましくは０．１から１％配合される。

本発明に使用される水溶性増粘剤はキサンタンガム、カラギーナン、グアーガム、アルギン酸、カルボキシビニルポリマーが用いられるが、これら増粘剤は単独でも良く、また併用して使用しても良い。また、これらの水溶性増粘剤は化粧品にもちいられる、グレードのものが好ましく、旧粧原基や旧粧配規又は外原規の規格を満足するものが好ましい。本発明のゲル状メークアップ化粧料には、上記必須成分の他に加え、必要に応じて通常化粧料に配合される成分を配合してもよい。

他に加えてもよい配合成分としては、油脂成分、保湿剤、エモリエント剤、界面活性剤、有機および無機顔料、有機粉体、紫外線吸収剤、防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤、植物抽出物、ｐＨ調整剤、アルコール、色素、香料、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、精製水等があげられる。

以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。配合量は、特に記載のないものは質量％である。実施例の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法について説明する。

ボランティア２０名によって使用感効果テストを行った。ボランティアは、毎日１回７日間肌（顔面）に塗布する用法での使用試験を行い、「メークアップ時の使用感」、「肌への延び感」、「ムラになる」、「化粧浮きがおこる」を官能で評価した。各評価は、３段の評価として、それぞれの評価をした人数をまとめた。

上記実施例１〜７、比較例１〜３のゲル状メークアップ化粧料につき効果試験を行い、その評価結果を表３に示した。

表３からわかるように、Ｏ／Ｗ乳化型メークアップを寒天にてゲル化しさらに水溶性増粘剤により粘性を持たせた水性のゲル状メークアップ化粧料の場合使用感、延び、化粧ムラを防ぐ、化粧うきの防止に優れた効果を示した。一方、寒天を使用しない比較例２，３の場合、使用感、化粧ムラが著しく劣り、水溶性増粘剤を配合しない比較例１，３の場合肌への延び、化粧浮きの評価項目において著しく効果が劣っている。

本発明はゲル状メークアップ化粧料に関するもので詳しくは寒天によりＯ／Ｗ型乳化系メークアップ化粧料を粘性のあるゲル状の剤型とすることで使用時において肌上でヨレを防ぎ、皮膚上で伸びを良くしてさらに水性メークアップ化粧料の優れた感触を付与することを特徴とするゲル状メークアップ化粧料を提供することである。

Claims

寒天及び水溶性増粘剤を含有し、寒天によりＯ／Ｗ乳化系メークアップ化粧料を粘性のあるゲル状の剤型を特徴とするゲル状メークアップ化粧料。
寒天を０．０１％〜１０％、水溶性増粘剤を０．０１％〜３％配合することを特徴とする請求項１に記載のゲル状メークアップ化粧料。
水溶性増粘剤が、キサンタンガム、カラギーナン、グアーガム、アルギン酸、カルボキシビニルポリマーである請求項１〜２記載のゲル状メークアップ化粧料。