JP2007269755A - 乳化型ゴマージュ化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】
乳化型ゴマージュ化粧料において、保存安定性に優れ、ゴマージュ化までの時間が短く、かつ後肌のきしみ感のない点において優れた乳化型ゴマージュ化粧料を提供する。
【解決手段】
次の成分(A)〜(D);(A)40℃での粘度が2000mm2/s以上、200000mm2/s以下である油剤、(B)弾性粉体、(C)結晶セルロース、(D)水溶性高分子、を配合した乳化型ゴマージュ化粧料。
乳化型ゴマージュ化粧料において、保存安定性に優れ、ゴマージュ化までの時間が短く、かつ後肌のきしみ感のない点において優れた乳化型ゴマージュ化粧料を提供する。
【解決手段】
次の成分(A)〜(D);(A)40℃での粘度が2000mm2/s以上、200000mm2/s以下である油剤、(B)弾性粉体、(C)結晶セルロース、(D)水溶性高分子、を配合した乳化型ゴマージュ化粧料。
Description
本発明は、特定粘度の油剤、弾性粉体、結晶セルロース、及び水溶性高分子を配合する乳化型ゴマージュ化粧料に関し、更に詳細には、保存安定性に優れ、使用時のゴマージュ化(該化粧料を肌上で塗擦することにより、かすが発生すること)がスムーズであり、かつ後肌のきしみ感のない優れた乳化型ゴマージュ化粧料に関するものである。
ゴマージュ化粧料とは、化粧料を皮膚上に塗布した後、手指あるいは器具等を用いてマッサージをするような物理的な外力を加えることにより、肌上に形成された皮膜と共に、古くなった角質や皮脂、汚れ等を化粧料ごと擦り落として除去することを目的とした化粧料である。この角質や皮脂等を吸着し、擦り落とすことによってかすが発生することをゴマージュ化と言う。
従来のゴマージュ化粧料は、大別すると非乳化タイプ(特許文献1〜5)と乳化タイプ(特許文献6〜8)に分けられ、非乳化タイプとしては、ポリビニルポロリドンやポリビニルアルコールを皮膜剤として配合しゴマージュ化を図るもの(特許文献1〜3)や、ポリマーエマルションを水系成分中に分散させてゴマージュ化を図るもの(特許文献4、5)があった。一方、乳化タイプとしては、結晶セルロース等の粉体の他にゴマージュ化を促進する成分として、ポリビニルアルコールを配合したもの(特許文献6)や、常温で固形状態の固形油を配合したもの(特許文献7、8)があった。
しかしながら、皮膜剤を配合したゴマージュ化粧料の場合、ゴマージュ化に適当量の皮膜剤を配合しただけでは、化粧料の粘度が低く、使用時に皮膚から垂れ落ちたり、肌なじみが悪いという欠点があった。また、適度な粘性を得るために皮膜剤を多量に配合すると、経時的に低温でのゲル化現象や、あるいは高温での排液や粘度低下を生じ、しかも、塗布時の肌負担感を悪化させる場合があった。ポリマーエマルションを用いた場合、ゴマージュ化がスムーズに起こり、皮脂除去効果は高いものの、後肌のきしみ感が高いなどの問題点があった。
また、乳化タイプのゴマージュ化粧料においても、皮膜剤を配合すると、ゴマージュ化がスムーズに起こり、皮脂、汚れ等の除去効果は高いものの、塗擦による肌への負担感と、皮脂除去によるきしみ感が発生する等の問題点があった。一方、結晶セルロース等の粉体と固形油を配合した場合は、ゴマージュ化までの時間は短縮されたものの、化粧料中でセルロース粉体の凝集や固形油の結晶が析出したり、ゴマージュ化粧料の本来の目的である皮脂や肌上の汚れを除去する機能が十分でない等の問題点があった。
本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意検討行った結果、乳化型ゴマージュ化粧料において、特定粘度の油剤、弾性粉体、結晶セルロース、及び水溶性高分子を配合することにより、保存安定性に優れ、また、後肌のきしみ感のなさにも優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(D);
(A)40℃での粘度が2000mm2/s以上、200000mm2/s以下である油剤、(B)弾性粉体、(C)結晶セルロース、(D)水溶性高分子、を配合することを特徴とする乳化型ゴマージュ化粧料である。
(A)40℃での粘度が2000mm2/s以上、200000mm2/s以下である油剤、(B)弾性粉体、(C)結晶セルロース、(D)水溶性高分子、を配合することを特徴とする乳化型ゴマージュ化粧料である。
本発明の乳化型ゴマージュ化粧料は、保存安定性に優れ、また、ゴマージュ化までの時間が短く、かつ皮膚への負担感が少なく、後肌のきしみ感がない等の使用性に優れるものであった。
以下に本発明の構成について説明する。
本発明に用いられる成分(A)の油剤は、ゴマージュ化を引き起こす成分として、本発明に必須の成分であり、一般に化粧料に配合されるもので、JIS K2283の手法で測定される、40℃での粘度が2000mm2/s以上、200000mm2/s以下であれば、いずれのものも用いることができ、例えば、ポリイソブチレン、ポリブテン、重質流動イソパラフィン、α―オレフィノリゴマーなどが挙げられ、これらの一種又は二種以上を選択して用いることができる。市販品としては、パールリーム18、24(何れも日本油脂社製)、ポリブテン35R、100R、300R、300H、2000H(何れも出光興産社製)等を用いることができる。
本発明に用いられる成分(A)の油剤は、ゴマージュ化を引き起こす成分として、本発明に必須の成分であり、一般に化粧料に配合されるもので、JIS K2283の手法で測定される、40℃での粘度が2000mm2/s以上、200000mm2/s以下であれば、いずれのものも用いることができ、例えば、ポリイソブチレン、ポリブテン、重質流動イソパラフィン、α―オレフィノリゴマーなどが挙げられ、これらの一種又は二種以上を選択して用いることができる。市販品としては、パールリーム18、24(何れも日本油脂社製)、ポリブテン35R、100R、300R、300H、2000H(何れも出光興産社製)等を用いることができる。
本発明の乳化型ゴマージュ化粧料への成分(A)の配合量は、特に限定されないが、0.5〜10質量%(以下、単に「%」で示す)が好ましく、更に好ましくは1〜5%である。この範囲であれば、ゴマージュ化を促進し、後肌の柔らかさ、きしみ感の緩和を向上させる効果に非常に優れたゴマージュ化粧料が得られる。
更に、本発明に配合される全油剤に対する成分(A)の割合は、全油剤中の10%〜40%の範囲であることが好ましい。この範囲であれば、ゴマージュ化までがスムーズであり、後肌の柔らかさ、きしみ感の緩和の点において優れた効果が得られる。
更に、本発明に配合される全油剤に対する成分(A)の割合は、全油剤中の10%〜40%の範囲であることが好ましい。この範囲であれば、ゴマージュ化までがスムーズであり、後肌の柔らかさ、きしみ感の緩和の点において優れた効果が得られる。
本発明に用いられる成分(B)の弾性粉体は、成分(A)と併用することにより、相乗的にゴマージュ化を促進し、後肌の柔らかさ、きしみ感の緩和を向上させるものである。
本発明において、弾性粉体とは、JIS K6301に記載されているスプリング式硬さ試験における硬さ(以下、単に「JIS硬さ」と略す)が25〜80の粉体である。このような粉体は、具体的には、シリコーン樹脂粉体、ポリウレタン、ポリアクリル酸アルキル、ナイロン等であり、市販品としては、トレフィルE505、E506、E701(何れも、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、テクポリマーACX−806C(積水化成品工業社製)、マツモトマイクロスフェアS100、S101、S102(何れも、松本油脂製薬社製)、KSP−100、KSP−101、KSP−102(何れも、信越化学工業社製)等が挙げられる。これらは、一種または二種以上を適宜選択、あるいは複合化して用いることができ、特に、後肌の柔らかさ、きしみ感の緩和効果において、オルガノポリシロキサンエラストマー含有粉体が好ましい。また、本発明の弾性粉体は、平均粒径が2μm〜20μmが好ましく、この範囲であれば特に後肌の柔らかさ、きしみ感の緩和の点において優れた効果が得られる。
本発明において、弾性粉体とは、JIS K6301に記載されているスプリング式硬さ試験における硬さ(以下、単に「JIS硬さ」と略す)が25〜80の粉体である。このような粉体は、具体的には、シリコーン樹脂粉体、ポリウレタン、ポリアクリル酸アルキル、ナイロン等であり、市販品としては、トレフィルE505、E506、E701(何れも、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、テクポリマーACX−806C(積水化成品工業社製)、マツモトマイクロスフェアS100、S101、S102(何れも、松本油脂製薬社製)、KSP−100、KSP−101、KSP−102(何れも、信越化学工業社製)等が挙げられる。これらは、一種または二種以上を適宜選択、あるいは複合化して用いることができ、特に、後肌の柔らかさ、きしみ感の緩和効果において、オルガノポリシロキサンエラストマー含有粉体が好ましい。また、本発明の弾性粉体は、平均粒径が2μm〜20μmが好ましく、この範囲であれば特に後肌の柔らかさ、きしみ感の緩和の点において優れた効果が得られる。
本発明の乳化型ゴマージュ化粧料への成分(B)の配合量は、特に限定されないが、0.5〜15%が好ましく、更に好ましくは1〜10%である。この範囲であれば、ゴマージュ化を促進し、後肌の柔らかさ、きしみ感の緩和を向上させる効果に非常に優れたものが得られる。
本発明に用いられる成分(C)の結晶セルロースは、通常化粧料に配合されるものであればよく、粉体の粒度分布や表面処理方法を問わず、いずれのものも使用できる。例えば、特に限定されないが、粒度が50〜200メッシュパスのものが好ましく、さらに、粒度50〜100メッシュパスのものが好ましい。この範囲の粒度のものを使用すれば、原料の嵩比重が適度であり、ゴマージュ化を促進する点において優れた効果が得られる。
本発明の乳化型ゴマージュ化粧料への成分(C)の配合量は、特に制限されないが、ゴマージュ化粧料中、3〜20%が好ましく、より好ましくは、5〜10%である。この範囲であれば、塗布時のたれ落ちがなく、塗布もし易く、ゴマージュ化までの時間を更に短縮でき、経時安定性も良好なものが得られる。
本発明に用いられる成分(D)の水溶性高分子としては、化粧料に使用可能で、かつ、適度な粘性を付与し得る水溶性高分子であれば特に限定されず、天然、合成、半合成のアニオン性、カチオン性、両性、非イオン性のいずれのものを用いても良いし、またこれらを組み合わせて使用しても良い。例えば、グアーガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、トラガントガム、アラビアガム、ジェランガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カルシウム等のアルギン酸塩、カラギーナン、クインスシード、ガラクタン、マンナン、デンプン、ペクチン、デキストリン、カードラン、カゼイン、コラーゲン等の天然系水溶性高分子、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系水溶性高分子、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系水溶性高分子等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を適宜選択して使用することができる。これらの水溶性高分子の中でも、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマーは、使用時に塗布膜乾燥のための放置時間を必要とせず、ゴマージュ化がおこり易く、本発明の効果を発揮する上で特に好ましい。
本発明の乳化型ゴマージュ化粧料への成分(D)の配合量は、特に制限されないが、ゴマージュ化粧料中、0.1〜5%が好ましく、特に好ましくは、0.2〜3%である。この範囲内であれば適度な粘性を保つことが可能であり、保存安定性に優れ、また、塗布時に垂れ落ちることもなく、塗り広げ易く、肌への過度な負担もなく、短時間でゴマージュ化が始まり、優れたゴマージュ化粧料が得られる。
本発明の乳化型ゴマージュ化粧料には、さらに界面活性剤を配合するが、界面活性剤としては、特に限定されないが、油剤を安定に乳化する目的のために配合され、通常化粧料に用いられている界面活性剤であれば、何れでも良く、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤等が挙げられる。
また、本発明の乳化型化粧料に用いられる水は、化粧料に用いられるものであれば特に限定されず、例えば精製水、温泉水、深層水、又は植物等の水蒸気蒸留水等が挙げられる。イオン交換水や蒸留水等の精製水であると、金属イオンなどの不純物が少ないため特に好ましい。
本発明の乳化型ゴマージュ化粧料においては、上記必須成分に加え、通常化粧料に配合される成分、例えば、水性成分、油性成分、粉体成分、アルコール類、香料、保湿剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、着色剤、収斂剤、植物抽出物、ビタミン類等の美容成分等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
また本発明のゴマージュ化粧料は、特に限定はされないが、例えば、パック料、マッサージ料、洗顔料やボディシャンプー等の洗浄料、クレンジング料、肘やかかと等の部分用乳液等の形態に適用することができる。
次に実施例をもって本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらにより、何ら限定されるものではない。
実施例1 フェイス用ゴマージュクリーム
表1に示す組成および下記製造方法にて、本発明品1〜5および比較品1〜7のフェイス用ゴマージュクリームを調製した。得られたフェイス用ゴマージュクリームを(1)ゴマージュ化までの時間(かすが出るのに要した擦り回数)、(2)皮膚への負担感のなさ、(3)後肌のきしみ感のなさ、(4)保存安定性(40℃静置、3ヶ月)について、下記の方法により評価した。結果を併せて表1に示す。
表1に示す組成および下記製造方法にて、本発明品1〜5および比較品1〜7のフェイス用ゴマージュクリームを調製した。得られたフェイス用ゴマージュクリームを(1)ゴマージュ化までの時間(かすが出るのに要した擦り回数)、(2)皮膚への負担感のなさ、(3)後肌のきしみ感のなさ、(4)保存安定性(40℃静置、3ヶ月)について、下記の方法により評価した。結果を併せて表1に示す。
(製造方法)
A.成分1〜8を80℃に加熱混合する。
B.成分9〜13を80℃に加熱する。
C.BにAを加えて混合し、40℃まで冷却する。
D.Cに成分14〜17を添加混合し、容器に充填して、フェイス用ゴマージュクリームを得た。
A.成分1〜8を80℃に加熱混合する。
B.成分9〜13を80℃に加熱する。
C.BにAを加えて混合し、40℃まで冷却する。
D.Cに成分14〜17を添加混合し、容器に充填して、フェイス用ゴマージュクリームを得た。
(評価方法)
1.官能評価
各試料を20名の専門評価パネラーに、1日1品ずつ朝と夜の2回、使用してもらい、(1)ゴマージュ化に要する擦り回数について、下記(a)評価基準にて、また、(2)皮膚への負担感のなさ、(3)後肌のきしみ感のなさについて、下記(b)評価基準にて5段階評価し、更に各試料の評点の平均値を(c)4段階判定基準を用いて判定した。
(a)5段階評価基準
(評点) (評価)
4 :20回以内
3 :21〜40回
2 :41〜60回
1 :61〜90回
0 :91回以上
(b)5段階評価基準
(評点) (評価)
4 :非常にない
3 :ない
2 :普通
1 :ある(負担感、きしみ感を感じる)
0 :非常にある
(c)4段階判定基準
(評点の平均値) (判定)
3.0を超える :◎
2.0を超え、3.0以下:○
1.0を超え、2.0以下:△
0以下 :×
1.官能評価
各試料を20名の専門評価パネラーに、1日1品ずつ朝と夜の2回、使用してもらい、(1)ゴマージュ化に要する擦り回数について、下記(a)評価基準にて、また、(2)皮膚への負担感のなさ、(3)後肌のきしみ感のなさについて、下記(b)評価基準にて5段階評価し、更に各試料の評点の平均値を(c)4段階判定基準を用いて判定した。
(a)5段階評価基準
(評点) (評価)
4 :20回以内
3 :21〜40回
2 :41〜60回
1 :61〜90回
0 :91回以上
(b)5段階評価基準
(評点) (評価)
4 :非常にない
3 :ない
2 :普通
1 :ある(負担感、きしみ感を感じる)
0 :非常にある
(c)4段階判定基準
(評点の平均値) (判定)
3.0を超える :◎
2.0を超え、3.0以下:○
1.0を超え、2.0以下:△
0以下 :×
2.保存安定性の評価
各試料を40℃の恒温槽に3ヶ月間静置した後、20℃の恒温槽に移し、その24時間後に、試料状態の目視観察と粘度測定を行った。粘度の測定については、B型回転粘度計を用い、サンプル作成直後の粘度と比較を行い、保存安定性について下記(d)の4段階判定基準を用いて判定した。
(d)4段階判定基準
(判定) (評価)
◎ :変化なし
○ :若干の粘度低下あるいは排液が見られるが、使用性に関しては問題無し
△ :粘度低下あるいは排液が見られ、使用性に支障がある
× :著しい粘度低下あるいは排液が見られる
各試料を40℃の恒温槽に3ヶ月間静置した後、20℃の恒温槽に移し、その24時間後に、試料状態の目視観察と粘度測定を行った。粘度の測定については、B型回転粘度計を用い、サンプル作成直後の粘度と比較を行い、保存安定性について下記(d)の4段階判定基準を用いて判定した。
(d)4段階判定基準
(判定) (評価)
◎ :変化なし
○ :若干の粘度低下あるいは排液が見られるが、使用性に関しては問題無し
△ :粘度低下あるいは排液が見られ、使用性に支障がある
× :著しい粘度低下あるいは排液が見られる
表1の結果から明らかなように、本発明品1〜5は、ゴマージュ化に要する擦り回数、皮膚への負担感のなさ、後肌のきしみ感のなさ、保存安定性に優れ、肌の汚れや古い角質を除去するゴマージュ効果に優れたフェイス用ゴマージュクリームであった。
一方、本発明の必須成分を配合していない比較品1〜7は、上記評価項目のいずれかにおいて、満足いくものではなかった。
一方、本発明の必須成分を配合していない比較品1〜7は、上記評価項目のいずれかにおいて、満足いくものではなかった。
実施例2 乳化型ゴマージュパック
(成分) (%)
1.カルボキシビニルポリマー 0.2
2.セルロース末 5.0
3.ナイロン粉体(注4) 3.0
4.ジプロピレングリコール 15.0
5.グリセリン 10.0
6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0
7.ポリブテン(注5) 1.0
8.デカメチルシクロペンタシロキサン 1.0
9.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.5
10.モノイソステアリン酸ソルビタン 1.0
11.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
12.精製水 残量
(注4):東レナイロン粉体 SP−500(東レダウコーニング社製)
(注5):ポリブテン35R(出光興産社製)粘度:2300mm2/s 40℃
(成分) (%)
1.カルボキシビニルポリマー 0.2
2.セルロース末 5.0
3.ナイロン粉体(注4) 3.0
4.ジプロピレングリコール 15.0
5.グリセリン 10.0
6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0
7.ポリブテン(注5) 1.0
8.デカメチルシクロペンタシロキサン 1.0
9.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.5
10.モノイソステアリン酸ソルビタン 1.0
11.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
12.精製水 残量
(注4):東レナイロン粉体 SP−500(東レダウコーニング社製)
(注5):ポリブテン35R(出光興産社製)粘度:2300mm2/s 40℃
(製造方法)
A:成分4〜10を80℃に加熱混合する。
B:成分1〜3、11、12を60〜80℃に加熱混合する。
C:AをBに加え、均一に混合後、冷却し乳化型ゴマージュパックとした。
実施例2の乳化型ゴマージュパックは、ゴマージュ化がスムーズであり、皮膚への負担感のなさ、後肌のきしみ感のなさ、保存安定性に優れ、古い角質や皮膚の汚れを効果的に除去できるゴマージュ効果に優れたものであった。
A:成分4〜10を80℃に加熱混合する。
B:成分1〜3、11、12を60〜80℃に加熱混合する。
C:AをBに加え、均一に混合後、冷却し乳化型ゴマージュパックとした。
実施例2の乳化型ゴマージュパックは、ゴマージュ化がスムーズであり、皮膚への負担感のなさ、後肌のきしみ感のなさ、保存安定性に優れ、古い角質や皮膚の汚れを効果的に除去できるゴマージュ効果に優れたものであった。
実施例3 ゴマージュ乳液
(成分) (%)
1.ステアリン酸 1.0
2.セチルアルコール 1.0
3.ジステアリン酸エチレングリコール 3.0
4.ポリブテン(注6) 0.5
5.1,3−ブチレングリコール 10.0
6.トリエタノールアミン 0.2
7.カルボキシビニルポリマー 1.0
8.ウレタンパウダー 5.0
9.セルロース粉体 10.0
10.精製水 残量
11.防腐剤 適量
12.香料 適量
(注6):ポリブテン300R(出光興産社製)粘度:26000mm2/s 40℃
(成分) (%)
1.ステアリン酸 1.0
2.セチルアルコール 1.0
3.ジステアリン酸エチレングリコール 3.0
4.ポリブテン(注6) 0.5
5.1,3−ブチレングリコール 10.0
6.トリエタノールアミン 0.2
7.カルボキシビニルポリマー 1.0
8.ウレタンパウダー 5.0
9.セルロース粉体 10.0
10.精製水 残量
11.防腐剤 適量
12.香料 適量
(注6):ポリブテン300R(出光興産社製)粘度:26000mm2/s 40℃
(調製方法)
A.成分1〜4を70℃で混合溶解する。
B.成分5〜12を70℃で混合溶解する。
C.BにAを加えて乳化しゴマージュ乳液を得る。
実施例3のゴマージュ乳液は、ゴマージュ化までの時間が短く、皮膚への負担感のなさ、後肌のきしみ感のなさ、保存安定性に優れ、古い角質や皮膚の汚れを効果的に除去できるゴマージュ効果に優れたものであった。
A.成分1〜4を70℃で混合溶解する。
B.成分5〜12を70℃で混合溶解する。
C.BにAを加えて乳化しゴマージュ乳液を得る。
実施例3のゴマージュ乳液は、ゴマージュ化までの時間が短く、皮膚への負担感のなさ、後肌のきしみ感のなさ、保存安定性に優れ、古い角質や皮膚の汚れを効果的に除去できるゴマージュ効果に優れたものであった。
Claims (4)
- 次の成分(A)〜(D);
(A)40℃での粘度が2000mm2/s以上、200000mm2/s以下である油剤
(B)弾性粉体
(C)結晶セルロース
(D)水溶性高分子
を配合することを特徴とする乳化型ゴマージュ化粧料。 - 成分(B)の弾性粉体がシリコーン系樹脂粉体であることを特徴とする請求項1記載の乳化型ゴマージュ化粧料。
- 成分(B)の弾性粉体が、JIS硬さ25〜80であることを特徴とする請求項1又は2記載の乳化型ゴマージュ化粧料。
- 前記成分(A)の配合量が、全配合油剤中の10〜40質量%であることを特徴とする請求項1〜3の何れかの項記載の乳化型ゴマージュ化粧料。
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011207827A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Fancl Corp | ゴマージュ化粧料 |
JP2018070530A (ja) * | 2016-10-31 | 2018-05-10 | ニベア花王株式会社 | 洗浄剤組成物 |
-
2006
- 2006-03-31 JP JP2006100732A patent/JP2007269755A/ja active Pending
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