JPWO2010146908A1 - 自動注湯機への溶湯供給方法およびその設備 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、各種の装置は、溶解炉1群の熱から作業者を保護するため、溶解炉1群から引き離して設置してある。
また、図5に示すように、台車本体32に装着した駆動ローラ35の駆動によって注湯取鍋8を前後方向へ移動可能になっている。
すなわち、各自動注湯機9は、位置検出機構30の検出結果に基づき、相対向する鋳型に注湯すべき溶湯の材質、鋳込み量を読み込み、注湯すべき溶湯の材質と注湯取鍋8内のそれとが合致していることを確認したのち、重量計量機構29の管理の下に、昇降機構25、傾動機構26および前後移動機構27を連動させて、注湯取鍋8から鋳型に鋳込み量を注湯する。こうして注湯を繰り返して、注湯取鍋8内の残留している溶湯量が1個の鋳型の鋳込み量未満になった時点で、その注湯取鍋8は注湯完了とみなす。
なお、総鋳込み量が予定の最低総鋳込み量未満の場合には、溶湯を処理取鍋2から注湯取鍋8に空ける工程を停止する回路によって溶湯を処理取鍋2から注湯取鍋8に空ける工程を停止する。
予定鋳型数の次回分の溶湯材質が注湯中のそれと同一の場合には、鋳込み量と造型鋳型ライン7上の未注湯の鋳型数とから注湯取鍋8の容量以下の溶湯量を演算する回路によって注湯取鍋8の容量以下の溶湯量を演算し、かつ、この演算結果に基づき、合金成分材投入装置4から空の処理取鍋2に供給すべき4種の合金成分材の計量値を決定する回路によって4種の合金成分材の計量値を決定する。
なお、本明細書、図面における合金成分材投入装置では4種の合金成分材を収納した4個のホッパが設けてあるが、合金成分材は4種に限らず必要に応じてその種類を増減することができ、それに対応してホッパ数を適宜調整することができる。
なお、総鋳込み量が予定の総鋳込み量以内の場合には、溶湯を処理取鍋2から注湯取鍋8に空ける工程を停止する回路によって注湯取鍋8に空ける工程を停止する。
また、本発明は本明細書の詳細な説明により更に完全に理解できるであろう。しかしながら、詳細な説明および特定の実施例は、本発明の望ましい実施の形態であり、説明の目的のためにのみ記載されているものである。この詳細な説明から、種々の変更、改変が、当業者にとって明らかだからである。
出願人は、記載された実施の形態のいずれをも公衆に献上する意図はなく、開示された改変、代替案のうち、特許請求の範囲内に文言上含まれないかもしれないものも、均等論下での発明の一部とする。
本明細書あるいは請求の範囲の記載において、名詞及び同様な指示語の使用は、特に指示されない限り、または文脈によって明瞭に否定されない限り、単数および複数の両方を含むものと解釈すべきである。本明細書中で提供されたいずれの例示または例示的な用語(例えば、「等」)の使用も、単に本発明を説明し易くするという意図であるに過ぎず、特に請求の範囲に記載しない限り本発明の範囲に制限を加えるものではない。」
2 処理取鍋
3 処理取鍋搬送台車
4 合金成分材投入装置
7 造型鋳型ライン
8 注湯取鍋
9 自動注湯機
10 第1溶湯取鍋搬送台車
11 第2溶湯取鍋搬送台車
Claims (10)
- 溶解炉から自動注湯機の注湯取鍋に溶湯を供給する方法であって、
前記溶解炉と前記注湯取鍋とを溶湯について連結する処理取鍋に所要量の合金成分材を投入したのち、この処理取鍋に前記溶解炉から溶湯を供給し、供給された溶湯を貯留した処理取鍋を待機させる工程と、
前記自動注湯機から取り外した注湯取鍋を、待機中の処理取鍋まで移動させる工程と、
待機中の処理取鍋から前記注湯取鍋に溶湯を空ける工程と、
溶湯を注湯された注湯取鍋を前記自動注湯機に取り付ける工程と、
を含むことを特徴とする溶解炉から自動注湯機への溶湯供給方法。 - 請求項1に記載の溶解炉から自動注湯機への溶湯供給方法において、
ある1台の前記自動注湯機で鋳型に注湯を行っている間、他の1台の前記自動注湯機に溶湯を供給するため、
処理取鍋の溶湯を注湯完了の注湯取鍋に空け終えた時点で、注湯中の自動注湯機の注湯取鍋内に残留している溶湯が鋳込み可能な鋳型数と、処理取鍋から注湯完了の注湯取鍋に注湯された溶湯が鋳込み可能な鋳型数とを演算する工程と、
こうして演算した2つの鋳込み可能な鋳型数を足し算して鋳込み可能な総鋳型数を求める工程と、
この鋳込み可能な総鋳型数が造型鋳型ライン上の未注湯の鋳型数を超えるか否かを判定する工程と、
総鋳型数が未注湯の鋳型数以内ならば、総鋳込み量と造型鋳型ライン上の未注湯の鋳型数とから、溶解炉から注湯完了の処理取鍋に供給すべき溶湯量を演算する工程と、
この演算結果に基づき、合金成分材投入装置から注湯完了の処理取鍋に供給すべき合金成分材の目標値を決定する工程と、
造型鋳型ライン上の未注湯の鋳型に注湯する溶湯に材質の変更があるか否かを判定する工程と、
変更がある場合には、材質変更時点までの総鋳込み量を再演算し、かつ、予定した最低総鋳込み量を超えていることを確認して、合金成分材の目標値を決定する工程と、
鋳込み可能な総鋳型数が造型鋳型ライン上の未注湯の鋳型数を超えた場合には、予定鋳型数の次回分に係る溶湯の材質が、注湯中のそれと同一か否か判定する工程と、
予定鋳型数の次回分の溶湯材質が注湯中のそれと同一の場合には、鋳込み量と造型鋳型ライン上の未注湯の鋳型数とから注湯取鍋の容量以下の溶湯量を演算する工程と、
この演算結果に基づき、合金成分材投入装置から空の処理取鍋に供給すべき合金成分材の計量値を決定する工程と、
予定鋳型数の次回分の溶湯材質が注湯中のそれと相違する場合には、予定の最低総鋳込み量を超えることを確認して、各合金成分材の目標値を決定する工程と、
を行うことを特徴とする溶解炉から自動注湯機への溶湯供給方法。 - 溶解炉から溶湯を自動注湯機に供給する設備であって、
溶解炉から溶湯を受け入れ一時的に貯留する処理取鍋を溶解炉位置に搬入・搬出する処理取鍋搬送台車と、
溶解炉に隣接して設置されて処理取鍋に合金成分材を投入する合金成分材投入装置と、
鋳型造型機から鋳型内蔵の鋳枠が列状に送り出されて構成された造型鋳型ラインの鋳枠群に同調して移動可能でありかつ注湯取鍋を備えて鋳型に自動注湯を行う自動注湯機と、
注湯取鍋を造型鋳型ラインに沿って搬送可能な第1溶湯取鍋搬送台車と、
前記注湯取鍋を前記処理取鍋搬送台車と前記第1溶湯取鍋搬送台車との間を往復搬送する第2溶湯取鍋搬送台車と、
各装置をそれぞれ制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする自動注湯機への溶湯供給設備。 - 前記溶解炉が、合金成分材投入装置と共に前記造型鋳型ラインと平行に一列に設置された複数の溶解炉であることを特徴とする請求項3記載の自動注湯機への溶湯供給設備。
- 前記処理取鍋搬送台車は、
台車本体と、前記台車本体に設けた昇降機構と、前記昇降機構に装着した傾動機構と、処理取鍋内の溶湯重量を計量する重量計量機構を備え、
前記合金成分材投入装置および前記溶解炉の前方位置に敷設した第1レールを介してこれらの間を走行可能になっていることを特徴とする請求項3又は4記載の自動注湯機への溶湯供給設備。 - 前記合金成分材投入装置は、
4種の合金成分材をそれぞれ収納した4個のホッパと、
前記ホッパの下端の排出口にある重量計量機構と、
前記重量計量機構の下面にある開閉機構と、
前記開閉機構の真下にこれらに沿って延びるベルトコンベアと、
前記ベルトコンベアの左端の搬出位置に配設される合金成分材投入機構と、
を備えることを特徴とする請求項3記載の自動注湯機への溶湯供給設備。 - 前記自動注湯機は、
走行台車と、
前記走行台車に装着されて前記走行台車の車輪を駆動する車輪駆動機構と、
前記走行台車に装着されかつ着脱可能にして載置された注湯取鍋を昇降可能な昇降機構と、
前記昇降機構に装着されて前記注湯取鍋を傾動可能な傾動機構と、
前記走行台車に装着されて前記昇降機構および前記傾動機構を走行方向と直交する前後方向へ移動可能な前後移動機構と、
前記走行台車に装着されて前記注湯取鍋を前後に移動させる駆動ローラ機構と、
前記走行台車に装着されて前記注湯取鍋内の溶湯重量を計量可能な重量計量機構と、
前記造型鋳型ラインの鋳枠に対する位置を検出する位置検出機構、
を備えることを特徴とする請求項3記載の自動注湯機への溶湯供給設備。 - 前記第1溶湯取鍋搬送台車は、
台車本体と、台車本体に設けられた車輪駆動機構と、台車本体に装着した駆動ローラを備え、
前記車輪駆動機構の駆動により前記自動注湯機の背後位置にこれに沿って敷設された第2レール上を走行可能、かつ、前記駆動ローラの駆動によって注湯取鍋を第2レールと直交する前後方向へ移動可能になっていることを特徴とする請求項3記載の自動注湯機への溶湯供給設備。 - 前記第2溶湯取鍋搬送台車は、
台車本体と、前記台車本体に設けられた車輪駆動機構と、前記台車本体に装着された駆動ローラを備え、
前記車輪駆動機構の駆動により前記処理取鍋搬送台車と前記第1溶湯取鍋搬送台車とを繋ぐようにして第1レールと第2レール間にこれらと直交して敷設された第3レール上を走行可能かつ、前記注湯取鍋は、前記駆動ローラ上に着脱可能にして載せられ、前記駆動ローラの駆動によって第3レールの延びる方向へ往復移動が可能になっていることを特徴とする請求項3記載の自動注湯機への溶湯供給設備。 - 前記制御手段が、
ある1台の前記自動注湯機で鋳型に注湯を行っている間、他の1台の前記自動注湯機に溶湯を供給するため、
処理取鍋の溶湯を注湯完了の注湯取鍋に空け終えた時点で、注湯中の自動注湯機の注湯取鍋内に残留している溶湯が鋳込み可能な鋳型数と、処理取鍋から注湯完了の注湯取鍋に空けられた溶湯が鋳込み可能な鋳型数とを演算する回路と、
こうして演算した2つの鋳込み可能な鋳型数を足し算して鋳込み可能な総鋳型数を求める回路と、
この鋳込み可能な総鋳型数が造型鋳型ライン上の未注湯の鋳型数を超えるか否かを判定する回路と、
総鋳型数が未注湯の鋳型数以内ならば、総鋳込み量と造型鋳型ライン上の未注湯の鋳型数とから、溶解炉から注湯完了の処理取鍋に供給すべき溶湯量を演算する回路と、
この演算結果に基づき、合金成分材投入装置から注湯完了の処理取鍋に供給すべき合金成分材の目標値を決定する回路と、
造型鋳型ライン上の未注湯の鋳型に注湯する溶湯に材質の変更があるか否かを判定する回路と、
変更がある場合には、材質変更時点までの総鋳込み量を再演算し、かつ、予定した最低総鋳込み量を超えていることを確認して、合金成分材の目標値を決定する回路と、
鋳込み可能な総鋳型数が造型鋳型ライン上の未注湯の鋳型数を超えた場合には、予定鋳型数の次回分に係る溶湯の材質が、注湯中のそれと同一か否か判定する回路と、
予定鋳型数の次回分の溶湯材質が注湯中のそれと同一の場合には、鋳込み量と造型鋳型ライン上の未注湯の鋳型数とから注湯取鍋の容量以下の溶湯量を演算する回路と、
この演算結果に基づき、合金成分材投入装置から空の処理取鍋に供給すべき合金成分材の計量値を決定する回路と、
予定鋳型数の次回分の溶湯材質が注湯中のそれと相違する場合には、予定の最低総鋳込み量を超えることを確認して、各合金成分材の目標値を決定する回路と
を備えていることを特徴とする請求項3記載の自動注湯機への溶湯供給設備。
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