JP3124468B2 - 原材料供給システム - Google Patents

原材料供給システム

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JP3124468B2
JP3124468B2 JP07137932A JP13793295A JP3124468B2 JP 3124468 B2 JP3124468 B2 JP 3124468B2 JP 07137932 A JP07137932 A JP 07137932A JP 13793295 A JP13793295 A JP 13793295A JP 3124468 B2 JP3124468 B2 JP 3124468B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミ溶解保持炉等に
原材料となるリタ−ン材、及びインゴットを供給する原
材料供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミ溶解保持炉等に原材料とな
るリタ−ン材、及びアルミインゴットを供給する原材料
供給手段は、その一例として、リタ−ン材を搬送するリ
タ−ン材搬送用コンベヤと、アルミインゴットを搬送す
るインゴット搬送用コンベヤとが装備され、両コンベヤ
は一定速度で常時駆動されている。リタ−ン材はリタ−
ン材搬送用コンベヤにより搬送され、アルミ溶解保持炉
に常時供給される一方、アルミインゴットは一定時間間
隔で人手によりインゴット搬送用コンベヤに載せられ、
アルミ溶解保持炉に供給される。そのため、アルミ溶解
保持炉の材料投入口は常時、開いた状態になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の原材料供給
手段は、リタ−ン材をリタ−ン材搬送用コンベヤにより
アルミ溶解保持炉に常時供給する一方、アルミインゴッ
トは一定時間間隔で人手によりインゴット搬送用コンベ
ヤに載せられ、アルミ溶解保持炉に供給されるように構
成されているが、アルミ溶解保持炉に供給されるリタ−
ン材及びアルミインゴットの重量を計測する手段が無
い。そのため、不規則に発生するリタ−ン材と、一定時
間間隔で人手により補充されるアルミインゴットとがア
ルミ溶解保持炉で溶解された場合、アルミ溶解保持炉内
の原材料の供給割合が明確でないこと、また、原材料が
過剰に供給されたり、逆に原材料が不足することがあ
り、品質の良いアルミ溶湯ができないことがあるという
問題がある。また、アルミインゴットの供給は人手によ
り行われるため、人手を省くことができないという問題
がある。
【0004】そこで本発明では、溶解炉に供給されるリ
タ−ン材の重量を自動的に計測し、その計測重量と、溶
解炉が所要の流量で溶湯を出湯するために必要な原材料
の重量とに基づいて演算された重量のインゴットを自動
的に供給することによって、溶解炉内の原材料の重量
を、常に設定された範囲に保つとともに、人手を省くこ
とを解決すべき課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段は、製品の不要部分が分離されたリタ−ン材及
びインゴット供給手段から供給されたインゴットを原材
料として溶解炉に供給する原材料供給システムを、前記
リタ−ン材の供給重量を自動的に計量する自動計量手段
と、前記溶解炉が所要の流量で溶湯を出湯するために必
要な原材料の重量と前記自動計量手段で計量された前記
リタ−ン材の供給重量との差に基づいた重量のインゴッ
トを前記インゴット供給手段から供給させる制御手段と
を備えた構成にすることである。
【0006】
【作用】上記構成の原材料供給システムによれば、制御
手段は、溶解炉が所要の流量で溶湯を出湯するために必
要な原材料の重量と、自動計量手段により計量されたリ
タ−ン材の供給重量との差に基づいた重量のインゴット
をインゴット供給手段から自動的に供給させるため、溶
解炉内の原材料の重量が、設定された範囲に保たれる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、アルミ溶解保持炉1に対して、鋳物
製品の不要部分が分離されたリタ−ン材と、アルミイン
ゴットとをアルミ原材料として供給する原材料供給シス
テムの全体的な構成を示した平面図であり、図2は原材
料供給システムの正面図、図3は原材料供給システムの
右側面図である。
【0008】図1〜図3に示すように、アルミ溶解保持
炉1は、上部にリタ−ン材やアルミインゴットが投入さ
れる材料投入口2が蓋2Aで開閉可能に開口されてい
る。この材料投入口2には、シュ−タ3が傾斜状に取り
付けられており、アルミ原材料がシュ−タ3の傾斜面に
沿って材料投入口2に投入されるようになっている。
尚、この材料投入口2は、通常、蓋2Aにより閉じられ
ており、アルミ原材料の投入時に蓋2Aが開かれる。こ
の蓋2Aはエアシリンダ2Bのロッドの伸縮により開閉
駆動される。
【0009】一方、図示していない鋳物製造システムで
製造された鋳物製品の不要部分はプレス機械で分離さ
れ、前述のリタ−ン材となる。このリタ−ン材は、傾斜
状に設けられたシュ−タ4に落下したあと、シュ−タ4
の斜面を滑落してリタ−ン材搬送用コンベヤ5に載置さ
れる。
【0010】このリタ−ン材搬送用コンベヤ5は、図2
に示すように上流側から下流側に上方傾斜状に形成さ
れ、上流先端部まで搬送されたリタ−ン材を、上流先端
部の直下に位置決めされたバケット6の開口部6Aから
内部に落とし込むように配置されている。尚、リタ−ン
材搬送用コンベヤ5は、上流側から下流側に上方傾斜状
に形成されているため、リタ−ン材が搬送途中で落下し
ないように、高さが5cm程度の落下止め部材(図示し
ていない)が一定の間隔でリタ−ン材搬送用コンベヤ5
の搬送面に取り付けられている。
【0011】上記バケット6は、原材料投入機7に装備
されており、所定の位置で、リタ−ン材と、後述のイン
ゴット供給装置8により供給されるアルミインゴットと
が開口部6Aから内部に落とし込まれ、収容されるもの
で、減速機付モ−タ9の駆動により、原材料投入機7の
コラム10,10に沿ってチェ−ンにより上昇され、図
2に2点鎖線で示すように、最上部では開口部6Aから
リタ−ン材及びインゴットが前述のシュ−タ3に排出で
きるような姿勢にバケット6が傾いた状態になる。そし
て、リタ−ン材及びインゴットが排出されると、バケッ
ト6は、再び所定の位置まで下降される。尚、この実施
例では、リタ−ン材とアルミインゴットとがバケット6
内で混在しないように、別々に収容される。
【0012】図2に示すように、所定の位置(原点位
置)にあるバケット6の下側には自動計量器11が配置
されており、バケット6が所定の位置にあって、リタ−
ン材あるいはアルミインゴットがバケット6に落とし込
まれるとき、自動計量器11の表面とバケット6の底面
との間に空隙が設けられ、リタ−ン材あるいはアルミイ
ンゴットがバケット6に落とし込まれたときの衝撃が自
動計量器11に伝わらないようになっている。そして、
所定の時間間隔で、バケット6に収容されたリタ−ン材
の重量を計るとき、バケット6が下降され、自動計量器
11に載ったときに自動計量される。
【0013】図2、図3に示すように、インゴット供給
装置8は、断面形状が台形で、上面及び下面が長方形の
形状を成し、且つ、積み置き方向が各段交互に90度異
なるように段積みされたアルミインゴットAを、チャッ
ク機構8A(図3に図示)により最上段から1本づつ掴
み、シリンダ8Bのロッドの伸出駆動により、所定の位
置に水平に位置決めされた樋部材8Cに落とされたあ
と、シリンダ8Bのロッドの引き込み駆動により樋部材
8Cを傾斜させることによって、樋部材8Cからシュ−
タ8D(図3に図示)を介して前述のバケット6にアル
ミインゴットAを供給するものである。この供給行程に
おいて、段積み状のアルミインゴットAを載置した油圧
式のリフタ−8Eのテ−ブル8Fは、アルミインゴット
Aが上段より1段づつ減少する毎に油圧シリンダ8Gに
よりリフトアップされるとともに、エアシリンダ8Hに
よりリフタ−8E全体が90度回動され、チャック機構
8AによりアルミインゴットAが掴まれるように位置決
めされる。
【0014】尚、上記チャック機構8Aは、インゴット
供給装置8の天部に装備された走行機構8Iにより水平
駆動、及び昇降駆動され、掴んだアルミインゴットAを
前述の樋部材8Cに落とすように駆動する。
【0015】以上のように、アルミ溶解保持炉1に対し
てリタ−ン材とアルミインゴットとをアルミ原材料とし
て供給する原材料供給システムは、リタ−ン材搬送用コ
ンベヤ5と、バケット6を装備した原材料投入機7と、
インゴット供給装置8と、自動計量器11とを主構成装
置とするもので、これらの主構成装置を統括制御する制
御回路が制御盤12に収納されている。
【0016】次に、制御回路による原材料供給システム
の演算及び制御作用について説明する。アルミ原材料と
なる前述のリタ−ン材とアルミインゴットは、一定のサ
イクルでアルミ溶解保持炉1に供給される。アルミ溶解
保持炉1に供給される1サイクル当たりのアルミ原材料
の必要重量、即ち、アルミ溶解保持炉1が所要の流量で
アルミ溶湯を出湯するために必要な原材料の重量は予め
設定されており、且つ、リタ−ン材とアルミインゴット
は別々に投入される。以下、原材料供給システムの行程
を具体的に説明する。
【0017】(1)リタ−ン材は、リタ−ン材搬送用コ
ンベヤ5により、一定時間、バケット6まで搬送され、
バケット6に収容されると、原材料投入機7はバケット
6を下降させて自動計量器11に載置させ、リタ−ン材
の重量を計測させる。そして、その計測重量が制御回路
に記憶されたあと、原材料投入機7によりバケット6が
上昇駆動され、アルミ溶解保持炉1に供給される。尚、
この際、アルミ溶解保持炉1の蓋2Aは開かれた状態に
なっている。尚、バケット6に収容されたリタ−ン材が
予め決められた所定の最大容量に達すると、バケット6
の近くに取り付けられた容量センサ6Bがオンし、バケ
ット6に対するそれ以上のリタ−ン材の収容を停止させ
る。 (2)次に、(1)でアルミ溶解保持炉1に供給された
リタ−ン材の重量が、1サイクル当たりのアルミ原材料
の必要重量に満たない分、次の式により算出された本数
のアルミインゴットをインゴット供給装置8から補充さ
せる。尚、1本のアルミインゴットの重量を5kgと
し、1サイクル当たりのアルミ原材料の必要重量をPk
g、(1)の行程で投入したリタ−ン材の重量をQkg
とすると、補充すべきアルミインゴットの本数は、 (P−Q)/5+(前回のサイクルの演算で不足したインゴットの小数点以下 の本数値)・・・(式1) で算出された整数値となる。上記(1)式において、
(前回のサイクルの演算で不足したインゴットの小数点
以下の本数値)という意味は、通常、(式1)で算出さ
れるアルミインゴットの本数が5kgの倍数、即ち、整
数値になることは極めて稀で、小数点以下の数を含んだ
本数値となる。そのため、小数点以下の数値は次のサイ
クル(今回のサイクル)のときに加算して今回のサイク
ルにおける補充すべきアルミインゴットの本数を算出す
ることになる。そして、今回のサイクルの上記(式1)
の演算で小数点以下の数値が出たら、その値を次回のサ
イクルの演算時に加算する。このようにして今回のサイ
クルで補充すべきアルミインゴットの本数が算出される
と、インゴット供給装置8からその本数のアルミインゴ
ットがバケット6に供給され、原材料投入機7の駆動に
よりアルミ溶解保持炉1に供給される。 (3)次のサイクルで上記(1)、(2)の行程を繰り
返す。
【0018】上記行程において、リタ−ン材搬送用コン
ベヤ5は、容量センサ6Bがオンしたとき、バケット6
が昇降しているとき、バケット6が自動計量器11に載
置されているとき、及びインゴット供給装置8からアル
ミインゴットが供給されているとき停止される。また、
アルミ溶解保持炉1に供給されたリタ−ン材、及びアル
ミインゴットの重量は、各サイクル毎に制御回路に記憶
されるとともに、そのデ−タを表示することができる。
【0019】以上のように、原材料供給システムによれ
ば、各サイクルにおけるリタ−ン材の重量が自動的に計
量され、更に補充されるアルミインゴットの本数が演算
により算出されるため、本システムは、全自動で稼働さ
れる。そのため、省人化が実現されるとともに、アルミ
溶解保持炉1に供給される原材料の重量が正確に管理さ
れる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、溶解炉が
所要の流量で溶湯を出湯するために必要な原材料の重量
と、自動計量手段により計量されたリタ−ン材の供給重
量との差に基づいた重量のインゴットをインゴット供給
手段から自動的に供給させるため、溶解炉内の原材料の
重量が設定された範囲に保たれるとともに、人手を省く
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】原材料供給システムの平面図である。
【図2】原材料供給システムの正面図である。
【図3】原材料供給システムの側面図である。
【符号の説明】
1 アルミ溶解保持炉 2 材料投入口 5 リタ−ン材搬送用コンベヤ 6 バケット 7 原材料投入機 8 インゴット供給装置 11 自動計量器 12 制御盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 室田 篤隆 愛知県名古屋市瑞穂区浮島町19番1号 株式会社セム内 (72)発明者 笹垣 勝裕 愛知県名古屋市瑞穂区浮島町19番1号 株式会社セム内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F27B 3/28 B22D 17/28 B22D 17/30 B22D 17/32 B22D 45/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品の不要部分が分離されたリタ−ン材
    及びインゴット供給手段から供給されたインゴットを原
    材料として溶解炉に供給する原材料供給システムにおい
    て、前記リタ−ン材の供給重量を自動的に計量する自動
    計量手段と、前記溶解炉が所要の流量で溶湯を出湯する
    ために必要な原材料の重量と前記自動計量手段で計量さ
    れた前記リタ−ン材の供給重量との差に基づいた重量の
    インゴットを前記インゴット供給手段から供給させる制
    御手段とを備えたことを特徴とする原材料供給システ
    ム。
  2. 【請求項2】 リタ−ン材搬送手段で搬送されたリタ−
    ン材及びインゴット供給手段から供給されたインゴット
    を収容するバケットを装備し、そのバケットを溶解炉の
    材料供給口まで駆動して前記インゴット及びリタ−ン材
    をその材料供給口に供給する原材料供給機を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の原材料供給システム。
  3. 【請求項3】 制御手段は、溶解炉が所要の流量で溶湯
    を出湯するために必要な原材料の重量と、バケットに収
    容されたリタ−ン材の重量とに基づいてインゴットの必
    要重量を演算したうえ、その必要重量に対応した本数の
    インゴットをインゴット供給手段から供給させることを
    特徴とする請求項2記載の原材料供給システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0611258U (ja) * 1992-07-14 1994-02-10 三洋電機株式会社 角形電池
JPH07183023A (ja) * 1993-12-22 1995-07-21 Furukawa Battery Co Ltd:The 角形密閉電池

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