JP3230464B2 - 鋳造装置 - Google Patents

鋳造装置

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JP3230464B2
JP3230464B2 JP21436097A JP21436097A JP3230464B2 JP 3230464 B2 JP3230464 B2 JP 3230464B2 JP 21436097 A JP21436097 A JP 21436097A JP 21436097 A JP21436097 A JP 21436097A JP 3230464 B2 JP3230464 B2 JP 3230464B2
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用エンジン
におけるシリンダヘッド等の鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、主に燃焼室の組織の緻密さが要求
されるアルミニウム合金製シリンダヘッドは、その鋳造
の際に該シリンダヘッドの燃焼室部分に巣や引け等の欠
陥を生じさせないため、指向性凝固を確実に行う必要が
あり、このため図9に示すような傾斜鋳造が多く用いら
れる。
【0003】即ち、先ず工程で下型1aに中子2を納
め、次の工程で湯受け3付きの上型1bを下型1aに
被せる。次に工程で鋳型(金型)1を所定角度傾動さ
せ、この状態のまま工程で湯受け(取鍋)3に溶解炉
から注湯する。次に工程で鋳型1を水平に戻しキャビ
ティ内に注湯して工程で冷却する。次に工程で湯受
け3付きの上型1bを上昇させて解型した後工程で製
品(シリンダヘッド)Wを取り出す。最後に工程で下
型1a及び上型1bの清掃を行うのである。
【0004】このような傾斜鋳造は、周知の固定式鋳造
と比べて、湯受けと鋳型の両方が傾動し注湯すること
から乱流が起こらずエア噛み不良が発生しない。湯口
と押湯が兼用となるため金型構造の簡略化が図れる。
製品上部の押湯から注湯されるため上型より下型の温度
が低く、はじめから正常な指向性凝固になる。等種々の
優位性を有する。
【0005】そして、従来は、図10に示すように、前
述した鋳型1を傾斜機構を持った鋳造機4に装着して前
記傾斜鋳造を行っていた。即ち、この鋳造機4は、鋳型
1がボルト5やクランプシリンダ6で固定される回転保
持台7と、この回転保持台7を鋳型1と共に回転(傾
斜)させる傾斜用シリンダ8とが支持台9に組み付けら
れてなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うな従来の傾斜鋳造方式では、鋳型1台に対して傾斜機
構を持った鋳造機が1台必要となり、コストアップを招
来すると共に、機種替えの際、鋳型の脱着は手作業でホ
イストクレーン等を用いて行う必要があり、作業員確保
が困難であるという問題点があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、傾斜機構を持っ
た鋳造機を不要とすると共に連続傾斜鋳造を可能にして
コストダウンと省人化が図れる鋳造装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明の請求項1に係る鋳造装置は、鋳造工程に沿
って配設されたレールと、該レール上を走行する台車
と、該台車上に搭載された鋳型とを備え、搬送される鋳
型に溶解炉からの溶湯を順次注湯して鋳造する鋳造装置
であって、上記鋳型には鋳型内のキャビティに連通し注
湯された溶湯を一旦貯留するための湯受けが設けられ、
上記レールは、溶湯を注湯する工程では溶解炉から湯受
けへの注湯に適した角度に傾斜し、次の工程では湯受け
内の溶湯が上記キャビティ内に注湯されるよう上記傾斜
角度が次第に減少するように配設されていることを特徴
とする。
【0009】これによれば、順次搬送される多数の鋳型
に対する注湯が一箇所で連続的に且つ1台の注湯設備で
行われると共に、注湯(受湯)後台車が傾斜戻りする際
に傾斜鋳造が行われると共に、湯受けへの注湯と傾斜鋳
造とが共に良好に行われる。
【0010】本発明の請求項2に係る鋳造装置は、前記
レールが環状に形成され、同一の前記台車が該レール上
を循環走行できるようにしたことを特徴とする。
【0011】これによれば、同一台車及び鋳型を循環使
用でき、生産性が高められる。
【0012】本発明の請求項3に係る鋳造装置は、前記
鋳型が前記台車に対し着脱可能であり、かつ前記工程に
は台車上の鋳型を他の鋳型に交換する工程が設けられて
いることを特徴とする。
【0013】これによれば、鋳造ライン上での機種替え
が容易に行える。
【0014】本発明の請求項4に係る鋳造装置は、前記
レールに沿ってチェーンが架設されると共に、該チェー
ンを牽引する駆動モータが設けられ、前記台車は該チェ
ーンに係合又は係合解除されることにより上記レールに
沿って走行又は停止することを特徴とする。
【0015】これによれば、チェーンを常時駆動させて
おくことができ、駆動力が小さくて済む。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る鋳造装置を実
施例により図面を用いて詳細に説明する。
【0017】[実施例]図1は本発明の一実施例を示す
鋳造装置の平面図、図2は台車の正面図、図3は台車の
平面図、図4は台車の傾斜状態の側面図、図5はレール
の傾斜部の斜視図、図6は機種A鋳造時の動作フロー
図、図7は機種B鋳造時の動作フロー図、図8は機種A
から機種Bへの切替鋳造時の動作フロー図である。
【0018】図1に示すように、本鋳造装置は互いに平
行な第1〜第3横ライン10a〜10cとこれらの3本
のライン両端間を結ぶ第1及び第2縦ライン11a,1
1bを有すると共に、第1横ライン10aの右端寄りに
位置して上型被せ装置12を具備した上型縦供給ライン
13が、また第2横ライン10bと第3横ライン10c
とに跨がって製品取出装置14を具備した製品搬出縦ラ
イン15がそれぞれ接続されている。
【0019】これらの各ライン10a〜10c,11
a,11b,13,15は、図5に示すように、図示し
ない架構体により工場のフロア上から所定の高さを有
してジェットコースターの如く架設される。
【0020】前記第1〜第3横ライン10a〜10c上
にはレール16がそれぞれ敷設され、これらのレール1
6上を図1中実線又は破線矢印方向に走行可能な多数の
台車17に対し、複数種(図示例では2種)の金型(鋳
型)18が着脱自在に搭載可能となっている。該金型は
上型および下型共に台車17に対して着脱自在であり、
例えば下型は図2に示すボルト30等により台車17に
固定され、該ボルトの脱着により台車17から取り外さ
れる。
【0021】また、前記レール16は、図2乃至図5に
示すように、台車17の左,右両車輪19をそれぞれ挾
むように上下に2本宛設けられる。
【0022】前記上型縦供給ライン13下流の第1横ラ
イン10aにおいては、前記レール16が水平状態から
徐々に傾けられて垂直状態になり、その後また徐々に傾
けられて水平状態に戻るように敷設される。
【0023】従って、前記レール16の傾斜部において
は、所定の金型18を搭載した台車17も図5の傾斜開
始位置から徐々に傾けられて水平状態から垂直状態にな
り、その後また徐々に傾けられて図5の傾斜終了位置で
水平状態に戻されることになる。
【0024】そして、本実施例では、前記台車17及び
金型18が垂直状態に傾けられる図5の注湯位置で、図
示しない溶解炉からの溶湯が注湯ラドル19により前記
金型18に一体的に付設された湯受け20内に注湯され
るようになっている。
【0025】図1のレール16が傾斜している範囲に
は、該レールに沿って無端状のチェーンコンベア21が
モータMによって常時走行駆動されており、このチェー
ンコンベア21に所定間隔をあけて複数固定されたフッ
ク23が、台車17の下面に固定されたドッグ22と係
合し、これによりチェーンコンベア21の走行に連れて
台車17もレール16上を図1の左方へと走行するよう
になっている。また、前記フック23は上下に揺動可能
に構成されており、通常は図示しないスプリングにより
図4の如く上位置にあるが、適当なカムに当接すると下
方へと揺動して前記ドッグ22との係合が解除され台車
17はその位置で停止する。この図示しないカムがチェ
ーンコンベア21中央の前記注湯位置に出没可能に配設
されており、従ってレール16上を走行してきた台車1
7は該カムが突出していると注湯位置でフック23から
解放されて停止し、また該カムが退避すると循環してい
るフック23がドッグ22と係合して台車17はレール
16上を図1左方へと走行を開始する。更に、チェーン
コンベア21の左端位置に達した台車はフック23から
解放されるので停止する。
【0026】また、前記注湯位置には図示しない台車検
出用のリミットスイッチと台車位置決め用の流体シリン
ダが配設され、これによりラドルの注湯動作が終了する
まで(検出スイッチによる)、または所定時間(タイマ
による)台車17を押圧して位置決め固定し得るように
なっている。
【0027】前記レール16の他の部分は、即ち第2横
ライン10bと第3横ライン10c上では流体シリンダ
24a,24bで各台車の前後を順次当接させつつ押送
することにより図1中右方へ台車17が搬送される。一
方、第1及び第2縦ライン11a,11b上ではコンベ
アで台車17が搬送される。
【0028】尚、図1中24cは台車17を第1縦ライ
ン11a上から第1横ライン10a上へ移載すると共に
第1横ライン10a上の傾斜開始位置まで搬送する流体
シリンダで、24dは台車17を第1横ライン10a上
の傾斜終了位置から第2縦ライン11a上へ移載する流
体シリンダで、24eは台車17を第2横ライン10b
上から第1縦ライン11a上へ移載する流体シリンダで
ある。
【0029】また、前記第1及び第2横ライン10a,
10bの製品搬出縦ライン15下流側には金型清掃装置
26がそれぞれ設けられる。また、前記第1横ライン1
0aの注湯位置には、図2に示すように、台車17の傾
斜時に当該台車17を転動支持するための補強レール2
7が所定長さに亙って敷設される。
【0030】前記金型18は、機種Aと機種Bのシリン
ダヘッドWを鋳造すべく2種類用意され(図6乃至図8
参照)、前記第1横ライン10aを走行する際に、上型
被せ装置12により、中子と上型とが、あるいは上型の
みが下型に対し固定される。
【0031】このように構成された本装置の図1を前述
した図9と対照させて説明すると、図9の中子納め,
上型被せの両工程は図1の上型被せ装置12において
行われ、傾動の工程は上型被せ装置12の次のレール
16が傾斜している部分において行われ、注湯の工程
は図1で台車が傾斜して停止している部分において行わ
れ、傾動戻しの工程は注湯の次においてレール16が
傾斜している部分において行われ、製品取出しの工程
は製品取出装置14において、型清掃の工程は金型清
掃装置26においてそれぞれ行われ、解型の工程は上
記製品取出装置14の前において、冷却の工程は前記
した傾動戻しと解型の両工程の間にてそれぞれ行わ
れる。
【0032】図1において、第1縦ライン11aで搬送
されてきた台車17は該ライン11aの図面下方位置に
固定された図示しないセンサによって検出され、これに
より該ライン11aのコンベアが停止されると共にシリ
ンダ24cが作動し、左方の第1横ライン10aのレー
ル16上に送出され、上型被せ装置12位置で停止して
いる台車17の後部に当接して停止する。該第1横ライ
ン10a上の台車は上記シリンダ24cの作動によって
最左方のもの(右から4台目のもの)が順次押し出され
て傾斜しているレール16上に移され、同時に前記した
ようにチェーンコンベア21のフック23が台車のドッ
グ22と係合し、台車17はレール16の傾斜に従い徐
々に傾斜しつつ図1左方へと走行し、注湯位置で前記カ
ムにより当該係合が解除されて台車17は停止する。注
湯位置には、図示しない、台車の到達を検出するセンサ
と該センサの信号により作動する台車固定用の流体シリ
ンダが配設されており、これにより停止した台車はしっ
かりと固定される。該シリンダの作動と同時にラドル1
9が台車上の金型18の湯受け20に注湯を開始し、所
定時間経過すると前記したカムが退避してチェーンコン
ベア21のフック23とドッグ22とが係合し、台車1
7は傾斜したまま走行を開始する。
【0033】図1の装置の全体の動作は図6乃至図8に
示される。先ず、第2横ライン10bに機種Aの金型1
8を搭載した台車17が満車状態で待機されると共に第
3横ライン10cに機種Bの金型18を搭載した台車1
7が同じく満車状態で待機される。そして、8台の台車
17が搬送下におかれる。
【0034】この状態で、機種AのシリンダヘッドWを
鋳造する時は、図6の(1)〜(2)の工程を繰り返
す。即ち、第1横ライン10aと第2横ライン10bと
これらを結ぶ第1及び第2縦ライン11a,11bとで
形成されるループ状の鋳造ラインを機種Aの金型18を
搭載した台車17が順次循環走行される。
【0035】この際、第2横ライン10bでは、製品取
出装置14で鋳造・冷却後のシリンダヘッドWが金型1
8から取り出されて製品搬出縦ライン15より外部へ搬
出されると共に、金型清掃装置26でシリンダヘッドW
取出し後の金型18が洗浄される。
【0036】一方、第1横ライン10aでは、中子納め
装置12で洗浄後の金型18内に所定形状の中子25が
納められると共に、レール16の傾斜部で台車17が傾
斜搬送されて金型18の傾斜鋳造が行われる。
【0037】前記傾斜鋳造を詳述すると、先ず、台車1
7及び金型18はレール16の傾斜開始位置から徐々に
傾斜送りされて水平状態から垂直状態になり、その後ま
た徐々に傾斜戻しされて傾斜終了位置で水平状態に戻さ
れる。この際、前記台車17及び金型18が垂直状態に
傾けられる注湯位置で、溶解炉からの溶湯が注湯ラドル
19により金型18の湯受け20内に注湯(受湯)され
る。そして、前記台車17及び金型18の傾斜戻しの際
に、湯受け20から金型18のキャビティ内に溶湯が注
湯され、正常な指向性凝固を伴って傾斜鋳造が行われ
る。
【0038】そして、前記傾斜終了位置から製品取出装
置14まで台車17及び金型18が搬送される間に、金
型18の冷却が行われる。
【0039】また、機種BのシリンダヘッドWを鋳造す
る時は、図7の(1)〜(2)の工程を繰り返す。即
ち、第1横ライン10aと第3横ライン10cとこれら
を結ぶ第1及び第2縦ライン11a,11bとで形成さ
れるループ状の鋳造ラインを機種Bの金型18を搭載し
た台車17が順次循環走行されて、機種Aのシリンダヘ
ッドWを鋳造する時と同様にして傾斜鋳造が行われる。
【0040】また、機種AのシリンダヘッドWから機種
BのシリンダヘッドWへ切替鋳造する時は、図8の
(1)〜(33)の工程順で行う。
【0041】即ち、先ず第2横ライン10bの★の位置
で機種Aの金型18を取り外して空の台車17とし
((1)工程参照)、これが搬送下の8台の台車17全
てに行われるまで((16)工程参照)、第1横ライン
10aと第2横ライン10bとこれらを結ぶ第1及び第
2縦ライン11a,11bとで形成されるループ状の鋳
造ラインを機種Aの金型18を搭載した台車17と空の
台車17とが順次循環走行される。
【0042】このようにして、搬送下にあった機種Aの
金型18による傾斜鋳造が全て終了すると、今度は、第
1横ライン10aと第3横ライン10cとこれらを結ぶ
第1及び第2縦ライン11a,11bとで形成されるル
ープ状の鋳造ラインを機種Bの金型18を搭載した台車
17が順次循環走行されて、機種Bの金型18による傾
斜鋳造が行われる((17)〜(33)工程参照)。
【0043】この際、第3横ライン10cの☆の位置で
8台の搬送下にあった空の台車17に機種Bの金型18
が順次搭載される。
【0044】尚、機種BのシリンダヘッドWから機種A
のシリンダヘッドWへ切替鋳造する時も、前述した切替
鋳造と同様にして行うことは自明であるので、説明は省
略する。
【0045】このようにして本実施例では、金型18の
傾動をジェットコースターの如くレール16の変化で行
うようにしたので、連続した傾斜鋳造が可能となると共
に、従来のように鋳型傾動のための機構を必要としない
利点がある。
【0046】また、レール16の切り替え(ライン切り
替え)により、多機種の小ロット生産が容易に行える。
【0047】また、レール16の傾斜部における台車1
7の搬送手段として、モータMにより循環駆動されるチ
ェーンコンベア21を用いることにより、台車の傾斜走
行を確実に且つ容易に実現できる。特に、台車17に固
定のドッグ22とチェーンコンベア21に固定のフック
23とを相互に係合させ、且つこれをカムにより自在に
解除させるようにしたので、台車の走行又は停止の制御
が容易であり、更にチェーンコンベア21は常時走行さ
せたままであるのでモータMにかかる負荷も小さくて済
むという利点がある。
【0048】尚、本発明は上記実施例に限定されず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で、台車搬送手段の変更等
各種変更が可能であることはいうまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、鋳造工程に沿って配設されたレールと、該レール
上を走行する台車と、該台車上に搭載された鋳型とを備
え、搬送される鋳型に溶解炉からの溶湯を順次注湯して
鋳造する鋳造装置であって、上記鋳型には鋳型内のキャ
ビティに連通し注湯された溶湯を一旦貯留するための湯
受けが設けられ、上記レールは、溶湯を注湯する工程で
は溶解炉から湯受けへの注湯に適した角度に傾斜し、次
の工程では湯受け内の溶湯が上記キャビティ内に注湯さ
れるよう上記傾斜角度が次第に減少するように配設され
ているので、順次搬送される多数の鋳型に対する注湯が
一箇所で連続的に且つ1台の注湯設備で行われると共
に、注湯(受湯)後台車が傾斜戻りする際に傾斜鋳造が
行われ、コストダウンと省人化が図れる傾斜鋳造装置を
提供できる。また、湯受けへの注湯と傾斜鋳造とが共に
良好に行われ、装置の信頼性が高められる。
【0050】請求項2の発明によれば、前記レールが環
状に形成され、同一の前記台車が該レール上を循環走行
できるようにしたので、同一台車及び鋳型を循環使用で
き、生産性が高められる。
【0051】請求項3の発明によれば、前記鋳型が前記
台車に対し着脱可能であり、かつ前記工程には台車上の
鋳型を他の鋳型に交換する工程が設けられているので、
鋳造ライン上での機種替えが容易に行える。
【0052】請求項4の発明によれば、前記レールに沿
ってチェーンが架設されると共に、該チェーンを牽引す
る駆動モータが設けられ、前記台車は該チェーンに係合
又は係合解除されることにより上記レールに沿って走行
又は停止するので、装置の実現も極めて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す鋳造装置の平面図であ
る。
【図2】同じく台車の正面図である。
【図3】同じく台車の平面図である。
【図4】同じく台車の傾斜状態の側面図である。
【図5】同じくレールの傾斜部の斜視図である。
【図6】同じく機種A鋳造時の動作フロー図である。
【図7】同じく機種B鋳造時の動作フロー図である。
【図8】同じく機種Aから機種Bへの切替鋳造時の動作
フロー図である。
【図9】傾斜鋳造の工程説明図である。
【図10】従来の鋳造機の正面図である。
【符号の説明】
10a 第1横ライン 10b 第2横ライン 10c 第3横ライン 11a 第1縦ライン 11b 第2縦ライン 12 上型被せ装置 13 上型縦供給ライン 14 製品取出装置 15 製品搬出縦ライン 16 レール 17 台車 18 金型 20 湯受け 21 チェーンコンベア 22 ドッグ 23 フック 24a〜24e 流体シリンダ 25 中子 W シリンダヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 23/00 B22D 47/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造工程に沿って配設されたレールと、
    該レール上を走行する台車と、該台車上に搭載された鋳
    型とを備え、搬送される鋳型に溶解炉からの溶湯を順次
    注湯して鋳造する鋳造装置であって、上記鋳型には鋳型
    内のキャビティに連通し注湯された溶湯を一旦貯留する
    ための湯受けが設けられ、上記レールは、溶湯を注湯す
    る工程では溶解炉から湯受けへの注湯に適した角度に傾
    斜し、次の工程では湯受け内の溶湯が上記キャビティ内
    に注湯されるよう上記傾斜角度が次第に減少するように
    配設されていることを特徴とする鋳造装置。
  2. 【請求項2】 前記レールが環状に形成され、同一の前
    記台車が該レール上を循環走行できるようにした請求項
    1の鋳造装置。
  3. 【請求項3】 前記鋳型が前記台車に対し着脱可能であ
    り、かつ前記工程には台車上の鋳型を他の鋳型に交換す
    る工程が設けられている請求項1又は2の鋳造装置。
  4. 【請求項4】 前記レールに沿ってチェーンが架設され
    ると共に、該チェーンを牽引する駆動モータが設けら
    れ、前記台車は該チェーンに係合又は係合解除されるこ
    とにより上記レールに沿って走行又は停止する請求項
    1,2又は3の鋳造装置。
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