JP2734194B2 - 鋳型冷却装置 - Google Patents

鋳型冷却装置

Info

Publication number
JP2734194B2
JP2734194B2 JP2292172A JP29217290A JP2734194B2 JP 2734194 B2 JP2734194 B2 JP 2734194B2 JP 2292172 A JP2292172 A JP 2292172A JP 29217290 A JP29217290 A JP 29217290A JP 2734194 B2 JP2734194 B2 JP 2734194B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
cooling
line
cooling line
casting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2292172A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04167965A (ja
Inventor
義臣 川渕
正美 高浜
良司 牧野
宏明 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2292172A priority Critical patent/JP2734194B2/ja
Publication of JPH04167965A publication Critical patent/JPH04167965A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2734194B2 publication Critical patent/JP2734194B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、注湯された鋳型を搬入し、自然冷却して
搬出する鋳型冷却装置に関し、特には、冷却時間を鋳型
に応じて変更し得る鋳型冷却装置に関するものである。
(従来の技術) 鋳枠の内部に砂型を形成してなる鋳型を用いる鋳造ラ
インにあっては従来、注湯後の鋳型は、定盤付き台車上
に乗せられて、それらの台車が連なる所定長さの冷却ラ
インの始端部に搬入され、順次に押されて大気中で自然
冷却されつつその冷却ラインの終端部まで搬送され、そ
こに到達した後、搬出されて解枠工程に供給され、そこ
で型ばらしされて鋳造製品を取り出される。
(発明が解決しようとする課題) ところで、例えば自動車部品用の鋳造製品には、普通
鋳鉄製のもの(フライホイール、ブレーキドラム等)と
ダクタイル鋳鉄製のもの(ナックルステアリング、リヤ
アクスルハウジング等)とがあって、それらの鋳造製品
につき良好な鋳造品質を得るための注湯から解枠までの
鋳型の冷却時間は、その材質に応じて異なり、普通鋳鉄
を注湯された鋳型の場合では20〜30分で済むが、ダクタ
イル鋳鉄を注湯された鋳型の場合では40〜60分必要であ
る。
一方、上記従来の鋳造ラインは、冷却ラインの長さが
一定で、そこでの鋳型の搬送速度も一定であるため、注
湯から解枠までの自然冷却時間が固定されてしまう。
これがため従来は、普通鋳鉄の製品とダクタイル鋳鉄
の製品とを別々の鋳造ラインで生産するか、または、何
れか一方の材質の製品の鋳造ラインを設けてそこでその
ラインの設定材質以外の製品も生産し、その設定材質以
外の製品については事後的に熱処理を施すことで品質を
調整していた。
しかしながらこのようにすると、前者の場合には、二
つの鋳造ラインの設置が必要となって設備コストが嵩む
とともに、製品搬送設備および砂処理設備が二つのライ
ンについての後処理を行うこととなって各ラインの生産
量が異なる場合にそれらの後処理設備の負荷がばらつく
という問題があり、また、後者の場合には、製品の事後
的な熱処理が必要となって生産コストが嵩むという問題
があった。
この発明は、かかつ課題を有利に解決した鋳型冷却装
置を提供するものである。
(課題を解決するための手段) この発明の鋳型冷却装置は、溶湯を注湯された鋳型を
搬入する鋳型搬入手段と、冷却された前記鋳型を搬出す
る鋳型搬出手段と、前記鋳型搬入手段から受け取った前
記鋳型を始端部から終端部まで自然冷却しつつ搬送する
第1冷却ラインと、前記第1冷却ラインの終端部に各々
隣接する始端部と終端部とを有し、前記始端部から前記
終端部まで鋳型を自然冷却しつつ搬送する第2冷却ライ
ンと、前記第1冷却ラインの終端部にて、そこに搬送さ
れて来た鋳型の鋳型情報を読み取って出力する鋳型情報
出力手段と、一個の鋳型を載置可能な移送要素を一つ用
いて、前記第2冷却ラインの終端部に来た鋳型を受け取
って前記鋳型搬出手段に引き渡す作業と、前記第1冷却
ラインの終端部に来た鋳型を受け取って前記鋳型搬出手
段に引き渡す作業と、前記第1冷却ラインの終端部に来
た鋳型を受け取って前記第2冷却ラインの始端部へ転送
する作業とを択一的に行う単一の鋳型移送手段と、前記
鋳型情報出力手段が読み取って出力した鋳型情報に基づ
いて、前記第1冷却ラインの終端部に来た鋳型が短時間
冷却型か長時間冷却型かを識別し、その第1冷却ライン
の終端部に来た鋳型が短時間冷却型の場合は、前記第2
冷却ラインの終端部に先に鋳型が来ていてもその鋳型を
待機させて、前記鋳型移送手段に、前記第1冷却ライン
の終端部に来た鋳型を前記第2冷却ラインの終端部に来
た鋳型に優先して受け取らせて前記鋳型搬出手段に引き
渡させ、また、前記第1冷却ラインの終端部に来た鋳型
が長時間冷却型の場合は、前記第1および第2冷却ライ
ンの終端部に鋳型が来た順に応じて前記鋳型移送手段
に、前記第1冷却ラインの終端部に来た鋳型を受け取ら
せて前記第2冷却ラインの始端部へ転送させるととも
に、前記第2冷却ラインの終端部に来た鋳型を受け取ら
せて前記鋳型搬出手段に引き渡させる鋳型移送制御手段
と、を具えてなることを特徴とするものである。
(作用) かかる鋳型冷却装置にあっては、溶湯を注湯された鋳
型を鋳型搬入手段が搬入すると、第1冷却ラインがその
鋳型を始端部から終端部まで自然冷却しつつ搬送し、鋳
型情報出力手段が第1冷却ラインの終端部にて、そこに
搬送されて来た鋳型の鋳型情報を読み取って出力し、鋳
型移送制御手段が、その鋳型情報に基づき第1冷却ライ
ンの終端部に来た鋳型が短時間冷却型か長時間冷却型か
を識別し、それに応じて鋳型移送手段の作業を制御す
る。そして一個の鋳型を載置可能な移送要素を一つ用い
る単一の前記鋳型移送手段が、鋳型移送制御手段の制御
に基づきその第1冷却ラインの終端部に来た鋳型を受け
取って、その鋳型が短時間冷却型の場合はそれを鋳型搬
出手段に引き渡す一方、その鋳型が長時間冷却型の場合
はそれを第2冷却ラインの始端部に転送する。しかして
転送された鋳型を、第2冷却ラインが始端部から終端部
まで自然冷却しつつ搬送し、その第2冷却ラインの終端
部に来た鋳型を、前記単一の鋳型移送手段が受け取って
鋳型搬出手段に引き渡す。そして鋳型搬出手段が、その
鋳型移送手段から引き渡された鋳型を搬出する。
しかもこの鋳型冷却装置にあっては、第1冷却ライン
の終端部に来た鋳型が短時間冷却型の場合は鋳型移送制
御手段が、第2冷却ラインの終端部に先に鋳型が来てい
てもその鋳型を待機させて、一個の鋳型を載置可能な移
送要素を一つ用いる単一の鋳型移送手段に、第1冷却ラ
インの終端部に来た鋳型を第2冷却ラインの終端部に来
た鋳型に優先して受け取らせて鋳型搬出手段に引き渡さ
せ、また、第1冷却ラインの終端部に来た鋳型が長時間
冷却型の場合は鋳型移送制御手段が、第1および第2冷
却ラインの終端部に鋳型が来た順に応じて鋳型移送手段
に、第1冷却ラインの終端部に来た鋳型を受け取らせて
第2冷却ラインの始端部へ転送させるとともに第2冷却
ラインの終端部に来た鋳型を受け取らせて鋳型搬出手段
に引き渡させる。
従って、この発明の装置によれば、溶湯を注入された
鋳型を短時間冷却型も長時間冷却型も何れも第1冷却ラ
インで自然冷却するとともに、その鋳型が短時間で冷却
し得る短時間冷却型の場合は第1冷却ラインでの冷却後
直ちに、第2冷却ラインの終端部に先に鋳型が来ていて
もその鋳型を待機させて優先的に搬出する一方、その鋳
型が長時間冷却する必要がある長時間冷却型の場合は第
1冷却ラインでの冷却後さらに第2冷却ラインで十分自
然冷却してから搬出することができるので、一つの鋳造
ラインで二種類の鋳型ひいては二種類の材質の製品をそ
れぞれに適切な時間冷却して鋳造することができ、それ
ゆえ、二つの鋳造ラインの設置が不要となって、設備コ
ストを削減し得るとともに、二種類の製品についての生
産量が異なる場合でも製品搬送設備および砂処理設備の
負荷がばらつくのを防止することができ、また、製品の
事後的な熱処理が不要となって、鋳放しの状態での出荷
が可能となるので生産コストも削減することができる。
しかも、この発明の鋳型冷却装置によれば、第1冷却
ラインから鋳型を受け取ってそれを第2冷却ラインと鋳
型搬出手段とに振り分けるとともに第2冷却ラインから
も鋳型を受け取ってそれを鋳型搬出手段に引き渡すとい
う作業を、一個の鋳型を載置可能な移送要素を一つ用い
る単一の鋳型移送手段で行うことができるので、鋳型移
送手段の数を少なくするとともにその構成を簡易なもの
として、この点でも設備コストを低く抑えることができ
る。
(実施例) 以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明
する。
第1図は、自動車部品用の鋳造製品を鋳造する鋳造ラ
インに適用されたこの発明の鋳型冷却装置の一実施例を
示す平面図、また第2図は上記鋳造ラインの他の鋳造設
備を示す平面図であり、ここにおける鋳造ラインでは、
普通鋳鉄とダクタイル鋳鉄との二種類の材質の鋳造製品
を、鋳枠の内部に砂型を形成してなる鋳型を用いて鋳造
する。
かかる鋳造を行うためにこの鋳造ラインは、鋳造工場
の二階に上記他の鋳造設備を具えるとともに、鋳造工場
の一階にこの実施例の鋳型冷却装置を具えており、その
二階では、第2図に示すように、二本のコンベヤライン
1および2によりぞれぞれ多数の上型用鋳枠3および下
型用鋳枠4を図では上方へ向けて搬送しながら、二台の
造型機5,6でそれらの鋳枠3,4の内部に上型および下型の
砂型をそれぞれキャビティ用凹部を下向きにして形成
し、下型用鋳枠4については反転機7で反転してから定
盤付き台車8上に乗せて中子ステーション9で中子をセ
ットし、上型用鋳枠3については孔明け機10で上方から
ガス抜き孔を明けた後、反転機11で反転して下方から湯
口を形成してからさらに反転機12で反転し、その後型合
わせ機13で定盤付き台車8上の下型用鋳枠4上に上型用
鋳枠3を重ね合わせて第3図に示すように鋳型14を形成
した後、定盤付き合台車8ごと鋳型14を載置可能な台車
を図では左右方向へ移動させるトラバーサ15によって、
上記鋳型14を乗せた定盤付き台車8を図では左方のコン
ベヤライン16に供給し、そのコンベヤライン16により、
その鋳型14を乗せた定盤付き台車8を図では下方へ搬送
しながら、二台の自動注湯機17によってその鋳型14内に
溶湯を注湯する。
ここで、第3図に示すように、下型用鋳枠4の側面
は、マーク用ピン18を最大で八本取り付けられるように
なっており、それらのマーク用ピン18の取り付け配置を
異ならせることによって下型用鋳枠4は各々固有のコー
ドを与えられ、識別可能となっている。
また図示しないが上型用鋳枠3も、同様にマーク用ピ
ンの取り付け配置を異なせることによって各々固有のコ
ードを与えられ、識別可能となっている。
そしてこの鋳造ラインでは、例えばコンベヤライン15
について第4図に示すように、コンベヤライン1,2およ
び15の側部にそれぞれ設けた近接センサ19で鋳枠3,4の
マーク用ピン18の取り付け配置を検知し、その結果を鋳
造ライン管理コンピュータ20に入力して、造型機5,6お
よび自動注湯機17に次に投入される鋳枠3,4のコードを
識別させるとともに、その鋳造ライン管理コンピュータ
20にあらかじめどのコードの上型用鋳枠3および下型用
鋳枠4を組み合わせたどのコードの鋳型14内でどの種類
の製品を鋳造するかを入力しておいて、それらのデータ
に基づき鋳造ライン管理コンピュータ20から、造型機5,
6に併設した砂型造型用金型の自動交換装置21と、自動
注湯機17とに指示を与え、どのコードの鋳型14内にどの
種類の砂型を持たせるかを管理するとともに、どのコー
ドの鋳型14内にどの種類の材質の溶湯を注湯するかを管
理することにより、複数種類の製品をそれぞれ、普通鋳
鉄とダクタイル鋳鉄との二種類の材質のうちその製品に
対応した材質で、あらかじめ定められた個数ずつ鋳造す
る。
さらに、ここにおける鋳造ラインでは、溶湯を、注入
した鋳型14を鋳造工場の二階から、一階の、後述するこ
の実施例の鋳型冷却装置23に、鋳型搬入手段としての第
1リフタ24で降ろして搬入し、その鋳型冷却装置23によ
って適宜冷却した後、鋳型搬出転送手段としての第2リ
フタ25で再び二階に上げて、台車外し機26で定盤付き台
車8を外してからコンベヤライン27で図では右方へ搬送
して解枠機28で砂型を型抜きし、上型用鋳枠3および下
型用鋳枠4をそれぞれ上記コンベヤライン1および2に
供給する一方、抜き出した砂型を型ばらし機29で分解し
て鋳造製品を取り出し、それを一階に降ろしてコンベヤ
30で鋳造ライン外へ搬出する。またここでは、上記鋳型
14から外した定盤付き台車8を、コンベヤライン31によ
って図では上方および右方へ搬送して、上記コンベヤラ
イン2の途中に供給する。
しかして、この実施例の鋳型冷却装置23は、第1図に
示すように、上記第1リフタ24および第2リフタ25に加
えて、各々その第1リフタ24に始端部(図では下方端
部)が隣接するように配設されて鋳型14を定盤付き台車
8ごと図では上方へ向けて搬送する二本の並列なコンベ
ヤライン32,33と、第1リフタ24が搬入した鋳型14を定
盤付き台車8ごとコンベヤライン32,33の始端部に振り
分け供給するトラバーサ34と、コンベヤライン32,33の
終端部(図では上方端部)に始端部(図では上方端部)
が隣接するとともに上記第2リフタ25に終端部(図では
下方端部)が隣接するようにコンベヤライン33に並べて
配設されて鋳型14を定盤付き台車8ごと図では下方へ向
けて搬送する一本のコンベヤライン35と、コンベヤライ
ン32,33の終端部に搬送されて来た鋳型14をコンベヤラ
イン35の始端部に供給するトラバーサ36とを有する第1
冷却ライン37を具えている。
またこの実施例の鋳型冷却装置23は、各々上記第2リ
フタ25に始端部(図では下方端部)が隣接するようにコ
ンベヤライン35に並べて配設されて鋳型14を定盤付き台
車8ごと図では上方へ向けて搬送する二本の並列なコン
ベヤライン38,39と、各々上記第2リフタ25に終端部
(図では下方端部)が隣接するようにコンベヤライン33
に並べて配設されて鋳型14を定盤付き台車8ごと図では
下方へ向けて搬送する三本の並列なコンベヤライン40,4
1,42と、コンベヤライン38,39の終端部(図では上方端
部)に搬送されて来た鋳型14をコンベヤライン40,41,42
の始端部(図では上方端部)に振り分け供給するトラバ
ーサ43と、コンベヤライン35の終端部に搬送されて来た
鋳型14を第2リフタ25に引き渡すかもしくはコンベヤラ
イン38、39の始端部に振り分け供給するとともにコンベ
ヤライン40,41,42の終端部(図では下方端部)に搬送さ
れて来た鋳型14を第2リフタ25に引き渡すトラバーサ44
とを有する第2冷却ライン45を具えている。
ここで、コンベヤライン32,33,35、38〜42は、互いに
概略同一の構成とされ、例えばコンベヤライン32は、そ
の始端部と終端部にそれぞれ設けられて互いに対向する
二本の油圧シリンダ46と、その始端部と終端部とを直線
状に結ぶとともに定盤付き台車8の車輪と嵌まり合って
始端部から終端部までその台車8の移動を案内する第5
図に示す如き二本のガイトレール47とを具えてなる。
かかるコンベヤライン32は、ガイドレール47上に互い
に密接して整列した多数の鋳型14を、第1リフタ24が二
階から下降させてトラバーサ34がその始端部に整列させ
た鋳型14とともに、二本の油圧シリンダ46のピストンロ
ッドの進出によって挟持して、始端部側の油圧シリンダ
46のピストンロッドをさらに進出させながら終端部側の
油圧シリンダ46のピストンロッドを後退させることによ
り、各鋳型14にそれら同士の当接の衝撃を与えることな
く、トラバーサ34が整列させた鋳型14を定盤付き台車8
ごと始端部のガイドレール47上に移載するとともにガイ
ドレール47上の鋳型14を定盤付き台車8ごと全て一型分
移動させ、さらに終端部にあった鋳型14を定盤付き台車
8ごとトラバーサ36上に移載する、という作動を繰り返
し行い、このことにより、鋳型14をトラバーサ34からそ
の始端部に受け取り、終端部へ向けて順次に搬送してそ
の終端部からトラバーサ36に引き渡す。
そして、上記他のコンベヤラインも同様の作動によっ
て鋳型14を順次搬送する。
またここで、トラバーサ34,36,43,44は、互いに概略
同一の構成とされ、例えばトラバーサ34は、第5図に示
すように、鋳型14を定盤付き台車8ごと載置可能な台車
48と、その台車48の移動を案内する二本のガイドレール
49と、その台車48の両端部に結合したチェーン50を引っ
張ることにて台車48をガイドレール49に沿って往復移動
させる図示しない台車駆動機構とを具えてなり、その台
車48上に載置された鋳型14および定盤付き台車8を、台
車駆動機構の作動に基づき台車48を適宜移動させること
にて搬送し、コンベヤライン32,33の一方の始端部に選
択的に整列させる。
そして、上記他のトラバーサも同様の動作によって鋳
型14を搬送し、トラバーサ44については特に、そのガイ
ドレールが、第2リフタ25内を貫通して第1図では左右
方向へ延在している。
さらにここで、第1リフタ24および第2リフタ25は、
互いに概略同一の構成とされ、例えば第1リフタ24は、
第5図に示すように、四本の支柱51の内側にそれぞれ設
けられた垂直な四本のガイド部材52と、それらのガイド
部材52の内側にトラバーサ44と干渉しないように昇降可
能に嵌め合わされるとともに下端部に定盤付き台車8と
掛合可能な掛合爪53を有する昇降腕54と、四本の支柱51
の上端部を結合する部材に下向きに取り付けられてその
シリンダロッドを昇降腕54に結合された昇降用油圧シリ
ンダ55と、四本の支柱51に枢支されるとともに揺動用油
圧シリンダ56のピストンロッドに結合されて、二階の上
記コンベヤライン16に整列する第5図(a)に実線で示
す台車支持位置と、昇降腕54および定盤付き台車8に干
渉しない第5図(a)に仮想線で示す待機位置との間で
揺動する、各々多数のローラを有する二つの揺動腕57と
を具えてなる。
かかる第1リフタ24は、揺動用油圧シリンダ56の作動
に基づき揺動腕57を上記台車支持位置に出して、二階の
コンベヤライン16から、鋳型14を定盤付き台車8ごとそ
のローラ上に受け取った後、昇降用油圧シリンダ55の作
動に基づき昇降腕54を上昇させて掛合爪53で鋳型14が乗
った定盤付き台車8を持ち上げ、次いで揺動腕57を上記
待機位置に揺動させてから、昇降用油圧シリンダ55の作
動に基づき昇降腕54を下降させて、その鋳型14が乗った
定盤付き台車8を二階から一階に降ろし、トラバーサ34
の台車48上に載置する。なおこのとき、あわせて揺動腕
57を上記台車支持位置に出して、次の定盤付き台車8が
コンベヤライン16からそこに移載されるのを待機する。
そして、第2リフタ25も同様の作動によって、鋳型14
が乗った定盤付き台車8を一階から二階に持ち上げる。
加えて、この実施例の鋳型冷却装置23は、当該鋳造ラ
インの上記他の鋳造設備と同様に鋳造ライン管理コンピ
ュータ20の管理下にあり、また第1図に示すように、コ
ンベヤライン35,40,41,42の各々の終端部の側部に、鋳
型識別手段としての第4図に示すと同様の近接センサ19
を具えている。
そしてここでも、それらの近接センサ19で鋳枠3,4の
マーク用ピン18の取り付け配置を検知し、その結果を上
記鋳造ライン管理コンピュータ20で判断して、コンベヤ
ライン35およびトラバーサ44から第2リフタ25に次に投
入される鋳型14のコードを識別し、ここではそれらの鋳
型14のコードと、どのコードの鋳型14内でどの種類の製
品を鋳造するかのデータとに基づいて、鋳造ライン管理
コンピュータ20により、第2冷却ライン45および第2リ
フタ25の作動を後述の如く制御する。
すなわち、かかる鋳型冷却装置23にあっては、溶湯を
注湯した鋳型14を、第1リフタ24が所定時間間隔で一つ
づつ二階のコンベヤライン16から受け取って一階に降
し、第1冷却ライン37のトラバーサ34が、その鋳型14を
二本のコンベヤライン32,33に交互に供給し、それらの
コンベヤライン32,33がその鋳型14を大気中で自然冷却
しながら搬送してトラバーサ36に交互に引き渡し、その
トラバーサ36がその鋳型14をコンベヤライン35に供給
し、そのコンベヤライン35がその鋳型14をさらに大気中
で自然冷却しながら搬送する。
そして、コンベヤライン35の終端部に来た鋳型14がそ
の砂型内に普通鋳鉄を注湯した短時間冷却型であると近
接センサ19の出力信号が示している場合には、鋳造ライ
ン管理コンピュータ20の制御に基づき、トラバーサ44が
その台車を第2リフタ25内に位置させるとともに第2リ
フタ25がその昇降腕を一階に下降させてから、コンベヤ
ライン35がその終端部に来た鋳型14をトラバーサ44の台
車上に引き渡し、第2リフタ25がその昇降腕を二階に上
昇させて、その鋳型14を二階の先に述べた型ばらし工程
に引き渡し、このことにて、その短時間冷却型である鋳
型14を注湯から20分〜30分自然冷却した後直ちに型ばら
しする。
一方、コンベヤライン35の終端部に来た鋳型14がその
砂型内にダクタイル鋳鉄を注湯した長時間冷却型である
と近接センサ19の出力信号が示している場合には、鋳造
ライン管理コンピュータ20の制御に基づき、トラバーサ
44がその台車を第2リフタ25内に位置させてから、コン
ベヤライン35がその終端部に来た鋳型14をトラバーサ44
の台車上に引き渡し、トラバーサ44がその鋳型14を第2
冷却ライン45の二本のコンベヤライン38,39に交互に供
給し、それらのコンベヤライン38,39がその鋳型14をさ
らに大気中で自然冷却しながら搬送してトラバーサ43に
交互に引き渡し、そのトラバーサ43がその鋳型14を三本
のコンベヤライン40,41,42に順次に供給し、それらのコ
ンベヤライン40,41,42がその鋳型14をさらに大気中で自
然冷却しながら搬送してトラバーサ44の台車上に引き渡
し、その後第2リフタ25がその昇降腕を一階に下降させ
てから、トラバーサ44がその台車を第2リフタ25内に位
置させてその鋳型14を第2リフタ25に引き渡し、第2リ
フタ25がその昇降腕を二階に上昇させて、その鋳型14を
二階の先に述べた型ばらし工程に引き渡し、このことに
て、その長時間冷却型である鋳型14を注湯から40分〜60
分十分自然冷却した後型ばらしする。
しかもここで、第1冷却ライン37のコンベヤライン35
の終端部に来た鋳型14が短時間冷却型の場合には、鋳造
ライン管理コンピュータ20の制御に基づき、第2冷却ラ
イン45の三本のコンベヤライン40,41,42がその終端部に
来た長時間冷却型である鋳型14をそのまま待機させてお
き、コンベヤライン35がその終端部に来た鋳型14を優先
的にトラバーサ44の台車上に引き渡し、第2リフタ25が
その鋳型14を二階の先に述べた型ばらし工程に引き渡
す。
なお、ここにおける鋳造ライン管理コンピュータ20は
さらに、コンベヤライン35,40,41,42の各々の終端部に
来た鋳型14内の鋳造製品の種類を、それらの鋳型14のコ
ードをそれぞれ近接センサ19で検知することにより識別
して、次に第2リフタ25が二階の型ばらし工程に引き渡
す鋳型14内の鋳造製品の種類を把握し、これによって、
型ばらし機29における加振力等の条件をその鋳造製品の
種類に適したものに適宜変更する。
従って、この実施例の鋳型冷却装置23によれば、一つ
の鋳造ラインで二種類の鋳型14ひいては二種類の材質の
製品をそれぞれに適切な時間冷却して鋳造することがで
き、それゆえ、二つの鋳造ラインの設置が不要となっ
て、設備コストを削減し得るとともに、二種類の製品に
ついての生産量が異なる場合でも製品搬送設備および砂
処理設備の負荷がばらつくのを防止することができ、ま
た、製品の事後的な熱処理が不要となって、鋳放しの状
態での出荷が可能となるので生産コストも削減すること
ができる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の
例に限定されるものでなく、例えば、第1冷却ライン、
第2冷却ラインとも、コンベヤラインの本数や長さを、
鋳造製品の材質や生産量、設備の設置条件等に応じて適
宜変更しても良い。
(発明の効果) かくしてこの発明の鋳型冷却装置によれば、鋳型が短
時間冷却型の場合は第1冷却ラインでの冷却後直ちに、
第2冷却ラインの終端部に先に鋳型が来ていてもその鋳
型を待機させて優先的に搬出する一方、鋳型が長時間冷
却型の場合は第1冷却ラインでの冷却後さらに第2冷却
ラインで十分自然冷却してから搬出することができるの
で、一つの鋳造ラインで二種類の鋳型ひいては二種類の
材質の製品をそれぞれに適切な時間冷却して鋳造するこ
とができ、それゆえ、二つの鋳造ラインの設置が不要と
なって、設備コストを削減し得るとともに、二種類の製
品についての生産量が異なる場合でも製品搬送設備およ
び砂処理設備の負荷がばらつくのを防止することがで
き、また、製品の事後的な熱処理が不要となって、鋳放
しの状態での出荷が可能となるので生産コストも削減す
ることができる。
しかも、この発明の鋳型冷却装置によれば、第1冷却
ラインから鋳型を受け取ってそれを第2冷却ラインと鋳
型搬送手段とに振り分けるとともに第2冷却ラインから
も鋳型を受け取ってそれを鋳型搬送手段に引き渡すとい
う作業を、一個の鋳型を載置可能な移送要素を一つ用い
る単一の鋳型移送手段で行うことができるので、鋳型移
送手段の数を少なくするとともにその構成を簡易なもの
として、この点でも設備コストを低く抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動車部品用の鋳造製品を鋳造する鋳造ライン
に適用されたこの発明の鋳型冷却装置の一実施例を示す
平面図、 第2図は上記鋳造ラインの他の鋳造設備を示す平面図、 第3図は上記鋳造ラインにおける鋳型を定盤付き台車と
ともに示す側面図、 第4図は上記実施例の鋳型冷却装置の制御系を示す説明
図、 第5図(a),(b)および(c)は上記実施例の鋳型
冷却装置における第1リフタを示す正面図,側面図およ
びA−A線に沿う水平断面図である。 14……鋳型、19……近接センサ 23……鋳型冷却装置 20……鋳造ライン管理コンピュータ 24……第1リフタ、25……第2リフタ 37……第1冷却ライン、45……第2冷却ライン
フロントページの続き (72)発明者 小笠原 宏明 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−117769(JP,A) 特開 昭57−159259(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶湯を注湯された鋳型(14)を搬入する鋳
    型搬入手段(24)と、 冷却された前記鋳型を搬出する鋳型搬出手段(25)と、 前記鋳型搬入手段から受け取った前記鋳型を始端部から
    終端部まで自然冷却しつつ搬送する第1冷却ライン(3
    7)と、 前記第1冷却ラインの終端部に各々隣接する始端部と終
    端部とを有し、前記始端部から前記終端部まで鋳型を自
    然冷却しつつ搬送する第2冷却ライン(45)と、 前記第1冷却ラインの終端部にて、そこに搬送されて来
    た鋳型の鋳型情報を読み取って出力する鋳型情報出力手
    段(19)と、 一個の鋳型を載置可能な移送要素(48)を一つ用いて、
    前記第2冷却ラインの終端部に来た鋳型を受け取って前
    記鋳型搬出手段に引き渡す作業と、前記第1冷却ライン
    の終端部に来た鋳型を受け取って前記鋳型搬出手段に引
    き渡す作業と、前記第1冷却ラインの終端部に来た鋳型
    を受け取って前記第2冷却ラインの始端部へ転送する作
    業とを択一的に行う単一の鋳型移送手段(44)と、 前記鋳型情報出力手段が読み取って出力した鋳型情報に
    基づいて、前記第1冷却ラインの終端部に来た鋳型が短
    時間冷却型か長時間冷却型かを識別し、その第1冷却ラ
    インの終端部に来た鋳型が短時間冷却型の場合は、前記
    第2冷却ラインの終端部に先に鋳型が来ていてもその鋳
    型を待機させて、前記鋳型移送手段に、前記第1冷却ラ
    インの終端部に来た鋳型を前記第2冷却ラインの終端部
    に来た鋳型に優先して受け取らせて前記鋳型搬出手段に
    引き渡させ、また、前記第1冷却ラインの終端部に来た
    鋳型が長時間冷却型の場合は、前記第1および第2冷却
    ラインの終端部に鋳型が来た順に応じて前記鋳型移送手
    段に、前記第1冷却ラインの終端部に来た鋳型を受け取
    らせて前記第2冷却ラインの始端部へ転送させるととも
    に、前記第2冷却ラインの終端部に来た鋳型を受け取ら
    せて前記鋳型搬出手段に引き渡させる鋳型移送制御手段
    (20)と、 を具えてなる、鋳型冷却装置。
JP2292172A 1990-10-31 1990-10-31 鋳型冷却装置 Expired - Fee Related JP2734194B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2292172A JP2734194B2 (ja) 1990-10-31 1990-10-31 鋳型冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2292172A JP2734194B2 (ja) 1990-10-31 1990-10-31 鋳型冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04167965A JPH04167965A (ja) 1992-06-16
JP2734194B2 true JP2734194B2 (ja) 1998-03-30

Family

ID=17778495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2292172A Expired - Fee Related JP2734194B2 (ja) 1990-10-31 1990-10-31 鋳型冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2734194B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08271151A (ja) * 1995-04-03 1996-10-18 Nkk Corp 焼却灰溶融炉の溶融メタルの処理方法
JP4529131B2 (ja) * 2004-12-13 2010-08-25 新東工業株式会社 注湯済み鋳型の冷却ライン
JP2009050910A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Sintokogio Ltd 注湯済み生型の冷却ライン
JP5142036B2 (ja) * 2008-07-18 2013-02-13 新東工業株式会社 鋳型冷却ライン
CN102416465A (zh) * 2011-12-08 2012-04-18 大同仁和铸造有限责任公司 铸件强制冷却系统
CN113547106B (zh) * 2021-06-08 2022-10-18 玫德集团威海有限公司 V法铸造配重铁块用立体冷却库

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57159259A (en) * 1981-03-26 1982-10-01 Sintokogio Ltd Changing over device for cooling line in molding line for mold
JP2808121B2 (ja) * 1988-10-24 1998-10-08 旭テック株式会社 鋳造ライン制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04167965A (ja) 1992-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11097339B2 (en) Casting plant and method for managing data for molding molds and data on conditions of molten metal in casting plant
JP2008264867A (ja) 鋳物製品の鋳造設備
JP4437765B2 (ja) 注湯済枠付砂鋳型の解枠装置
CN102389968A (zh) 砂模架浇铸线砂箱移动设备
JP2734194B2 (ja) 鋳型冷却装置
JP2006346679A (ja) ボルスター段替装置
JP3343551B2 (ja) 鋳造方法及び鋳造ライン
JP5008344B2 (ja) 鋳枠搬送装置
JPS6045118B2 (ja) 鋳造品の搬出装置
CN209918883U (zh) 一种开式线砂型铸造生产装置
CN1294952A (zh) 线性铸型处理系统
CN102873313A (zh) 用于松动套管的方法及装置
US6457511B1 (en) Apparatus for handling foundry molds
CN210548079U (zh) 一种铸造生产线
JP2007301608A (ja) 鋳型搬送設備および該鋳型搬送設備を用いる鋳型造型設備
CN113145835A (zh) 一种铸型浇注冷却智能输送系统及方法
CN109909490A (zh) 一种开式线砂型铸造生产装置
JP2007290008A (ja) 注湯済枠付砂鋳型の解枠装置及び解枠方法
US6460600B1 (en) Apparatus and method for producing cast products
JP3230464B2 (ja) 鋳造装置
JP2003326358A (ja) 鋳造方法及び鋳造ライン
JP2002079353A (ja) 造型ライン及び鋳造ライン
JPS5945463B2 (ja) 定盤装置の移し替え装置
JPH06126352A (ja) プレス機械の金型交換装置
JP3051081B2 (ja) 流し込みコンクリート製品成形装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees