JPH07229B2 - 鋳型の移送方法および移送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は造型機の送出し端から冷却コンベヤまたは取出
しステーションへ鋳型を移送する方法、特に鋳型を鋳込
が行われる第１コンベヤにのせて相互に密接して造型機
より遠ざかる方向へ移送し、次に、第１コンベヤと平行
に走行し、初期冷却と固化とを行う第２コンベヤ上で造
型機へ向けて戻し、次いでこの部分的に冷却された鋳造
物を収容した鋳型を往復運動するエジェクタ装置の作用
で冷却コンベヤまたは取出しステーションへ排出する鋳
型の移送方法の改良に関する。

公知の装置（DE-PS3011265）では、この種の方法が用い
られている。この公知の方法では、造型機から送出され
た全ての鋳型は造型機の送出し端から冷却コンベヤまで
の全距離にわたって延びた二つのコンベヤに乗って移送
される。鋳型が所定の形状とは異なるとか、割れ目を有
するとか、あるいは他の何等かの理由で鋳込が望ましく
ない欠陥鋳型である場合には、こうした鋳型への鋳込を
阻止する手段が取られるべきである。実際には、鋳込を
管理する作業員への合図として鋳型の外側へつける簡単
な印づけによって行われることが多い。こうした鋳型は
鋳込を複雑にすることに加えて、欠陥を有する鋳型が
「正常な」欠陥のない鋳込予定の鋳型用の場所を取るた
めに装置の全体容量を小さくするという望ましくない結
果を生む。この欠陥鋳型はサンドショット（sand sho
t）に失敗した鋳型か、あるいは各模型交換の初めにつ
くられた最初の半型だけにサンドショットを行った鋳型
であるかもしれない。

本発明の目的は欠陥鋳型を、鋳込ステーションに到達す
る以前にコンベヤから取除くようにした鋳型の移送方法
および移送装置を提供することにある。

本発明の方法によれば、造型機から送出されている時に
鋳型をチェックし、欠陥のある鋳型が造型機を出るとか
かる鋳型は第１コンベヤの入口端から直ちに第２コンベ
ヤの出口端の方へ横方向に放出し、次いで、エジェクタ
装置によって冷却コンベヤまたは取出しステーションへ
移送することにより前記目的が達成される。

このように欠陥鋳型を効果的に取除くことは二つのコン
ベヤ間の普通は比較的短い距離に亘って横方向の移送を
行うユニットを設けるだけで達成できる。欠陥鋳型が第
１のコンベヤに一旦移送されてしまうと、他の「正常
な」鋳型と同じ装置によって鋳込まれて装置中を移送さ
れてしまうことになる。

第１コンベヤの入口端から第２コンベヤの出口端への欠
陥のある鋳型の移送は第１コンベヤの入口端と第２コン
ベヤの出口端との間に設けられた交差コンベヤによって
行い、第１コンベヤ、第２コンベヤおよび交差コンベヤ
による鋳型の移送は、鋳型を個々にパレットに載置した
状態で行い、エジェクタ装置はそのエジェクタ・ブレー
ドを前記第２コンベヤの出口端において、前記パレット
上の鋳型の、前記第１コンベヤの入口端側に向いた面に
係合させて鋳型を前記第２コンベヤの前記交差コンベヤ
とは反対側の側方へ移動させるようにした鋳型の移送方
法においては、欠陥のある鋳型が前記交差コンベヤによ
って前記第２コンベヤの出口端に送られてくる時には前
記エジェクタ・ブレードを前記パレット上の欠陥のある
鋳型の高さを越えて上方に揺動させる。

このようにすれば、本発明の方法を実施するのに必要な
装置の今一つの単純化が達成される。その理由は、第２
コンベヤの出口端から第１コンベヤの入口端へ空のパレ
ットを戻すようにした既に現在使用されている交差コン
ベヤを第１コンベヤの入口端から第２コンベヤの出口端
へ欠陥鋳型を移送するのに共用しうるからである。

本発明はさらに前記方法を実施する装置にも関する。こ
の装置は、造型機の送出し端から送出された各鋳型を相
互に密接した状態に保持して造型機から遠ざかる方向へ
移送して鋳込を行うための第１コンベヤと、第１コンベ
ヤの出口端に設けられて第１コンベヤから受けた鋳型を
個々に180°回転させる転向ステーションと、この転向
ステーションで180°回転された鋳型を受けて相互に密
接した状態に保持して前記造型機に向けて戻しつつ鋳型
および鋳込まれた鋳造物を冷却するための第２コンベヤ
と、第２コンベヤの出口端に設けられ、第２コンベヤか
ら受けた鋳型を冷却コンベヤまたは取出しステーション
へ送出するエジェクタ装置を備えた鋳型の移送装置にお
いて、前記造型機の送出し端と前記第１コンベヤの入口
端との間の第一の位置と第２コンベヤの出口端および前
記エジェクタ装置に隣接した第二の位置との間に移動可
能であって造型機の送出し端から送出された鋳型を受け
る台枠と、この台枠を前記第一の位置と第二の位置との
間に移動させる駆動装置とを備えた交差コンベヤを設
け、この交差コンベヤにより正常な鋳型は造型機の送出
し端から第１コンベヤの入口端へ送るが欠陥のある鋳型
は造型機の送出し端から第２コンベヤの出口端に送り、
前記エジェクタ装置へ引渡すようにしたものである。

交差コンベヤを造型機の送出し端の直後に配置すること
によって、「正常な」鋳型は第１コンベヤにのって移送
され且つ鋳込ステーションへ移送されるが、欠陥のある
鋳型は第１コンベヤに乗る以前に第１コンベヤの入口端
から第２コンベヤの出口端に横方向に移送することが可
能にある。従って、欠陥のある鋳型は二つのコンベヤ間
で横方向に移動させるだけでよいので装置が極めて簡単
ですむ。

また、第１コンベヤ、第２コンベヤおよび交差コンベヤ
は鋳型を個々にパレットに載置した状態で移送するよう
にし、エジェクタ装置が前記第２コンベヤの出口端にお
いて前記パレット上の鋳型の、前記第１コンベヤの入口
端側に向いた面に係合して鋳型を前記第２コンベヤの前
記交差コンベヤとは反対側の側方へ移動させるようにし
たエジェクタ・ブレードを備えた鋳型の移送装置にあっ
ては、前記エジェクタ・ブレードを前記パレット上の鋳
型の前記面と係合する降下位置と、前記パレット上の鋳
型の高さを越えた上昇位置との間に揺動しうるように懸
吊し、更に前記エジェクタ・ブレードを前記降下位置と
上昇位置との間に揺動させる駆動装置を設け、この駆動
装置は欠陥のある鋳型が前記交差コンベヤによって前記
第２コンベヤの出口端に送られてくる時には前記エジェ
クタ・ブレードを前記上昇位置に揺動させるようにする
のが好ましい。

かかる構成によれば、公知の装置のパレット用の交差コ
ンベヤを用いて欠陥鋳型をコンベヤの横方向に移送する
ことができ、公知の装置のエジェクタ・ブレードを昇降
させる装置を設けるだけで良い。

更に、本発明によれば、欠陥のある鋳型を検出して交差
コンベヤとエジェクタ装置とに動作信号を出し、交差コ
ンベヤを動作させると共にエジェクタ・ブレードをその
上昇位置に移動させる装置を設けた鋳型の移送装置が提
供される。

このようにすれば作業員が何等手動的に介入することな
く欠陥のある鋳型を自動的に取除くことができる。

本発明を以下に図面を参照して説明する。

第１図は型枠無しの鋳型部品、所謂鋳型を造るための造
型機を示し、これを符号１で示す。造型機の送出し端は
矢印２で示す。鋳型４は送出し端２からパレット用の交
差コンベヤに送出される。このコンベヤを双頭矢印８で
示す。鋳型４は分割面を水平方向に位置させた状態で空
のパレット上に載置される。鋳型４をのせたパレットは
次いで鋳込を行う第１コンベヤ５に沿って前進され、そ
れ自体は公知のウエイトアイアン（weigh iron）、例え
ばデンマーク国特許出願第956/89号に記載の形式のアイ
アンが鋳型上に配置される。ウエイトアイアンと、パレ
ットの頂面と、互いに密接して隣接する鋳型（パレット
は鋳型より少し短いので）とが一緒になって鋳込中およ
び鋳込後に（この鋳込は先にも述べたように第１コンベ
ヤ５に沿って行われる）鋳型を一緒に保持する。第１コ
ンベヤ５の終端に転向ステーション19が設けられ、これ
は第１コンベヤ５から受けたパレット、従ってまたパレ
ットに載置された鋳型４を個別に第１コンベヤ５の出口
端から第２コンベヤ６の入口端へ180°回転させて送る
ようになされている。鋳型４は第２コンベヤ６にのって
冷却されながら造型機１へ向けて戻され、第２コンベヤ
６の出口端ではウエイトアイアンが取除かれてよい程度
の安定性を得る。鋳型４は第２コンベヤ６から交差コン
ベヤ８へ取出され、ここで鋳型４はエジェクタ装置７に
よってパレットから放出され、エジェクタ通路を通過し
て冷却コンベヤ３上にのる。鋳型４は取出しが行われる
まで冷却コンベヤ３上で相互にばらばらで立っている。
交差コンベヤ８において鋳型４がパレットから取除かれ
ると、空のパレットは交差コンベヤ８により造型機１の
送出し端２の前面位置へ戻されて新しいサイクルが始ま
る。

本発明によれば、鋳型がきずがあるとか、またはその他
何等かの理由で鋳込に不適当な欠陥鋳型４′である場合
には、この欠陥鋳型４′を第１コンベヤ５の入口端から
直接に第２コンベヤ６の出口端へ移動させることができ
るようになされる。この欠陥鋳型４′はエジェクタ通路
を通って冷却コンベヤ３またはなるべくは直接に取出し
ステーションへ移動される。

第２図は本発明の方法を実施するための装置の一実施例
の主要部を、第１図の線II-IIに沿った断面図で示して
いる。

交差コンベヤ８は、ガイド21と車輪10とを有しこのガイ
ド21に沿って移動可能な台枠20と、この台枠20をガイド
21に沿って移動させる駆動装置11（例えばパワーシリン
ダ）とを備えており、台枠20は造型機１の送出し端２と
第１コンベヤ５の入口端との間の第一の位置（第２図に
実線で示す位置）と、第２コンベヤ６の出口端およびエ
ジェクタ装置７に隣接した第二の位置（第２図に点線で
示す位置）との間に移動可能であって、駆動装置11は台
枠20をこの第一の位置と第二の位置との間に移動させ
る。

鋳型４は分割面を水平方向に位置させた状態でパレット
９上に載置される。パレット９は台枠20が第一の位置に
ある時に、車輪10上を転動することによって造型機の送
出し端２から第１コンベヤ５へ移送される（第１図）。
この第１コンベヤ５は多数の対をなす車輪よりなり、こ
のうち第１コンベヤ５の入口端にある車輪の対は回転駆
動されて推進力をパレット９に伝達するようになってい
るのに対し、第１コンベヤ５の出口端に配置された車輪
はパレット９に制動力を伝達するようになっており、こ
れらの車輪には摩擦被覆が施されている。中間の車輪は
自由回転する。

鋳型４は第１コンベヤ５と第２コンベヤ６を通過する
と、第２図に点線および符号４で示す位置（台枠20の第
二の位置に対応する）に位置する。この位置において、
鋳型４は造型機１の送出し端２において実線で示す鋳型
と横方向に（即ち、交差コンベヤ８の移動方向に）並
ぶ。鋳型４はパレット９上に載置されている。第２コン
ベヤ６も第１コンベヤ５と同様の構成であって、入口端
にパレット推進用の車輪を有すると共に出口端にパレッ
ト制動用の車輪を有する。

第２図に点線および符号４で示す位置にある鋳型４はエ
ジェクタ装置７によって第２コンベヤ６の出口端からの
横方向に運ばれてエジェクタ通路16を通って冷却コンベ
ヤ３にのる。エジェクタ通路16の底はパレット９の頂面
と一致している。

エジェクタ装置７はほぼＬ字形のアームとして作られ、
その一端はベヤリング18で枢動可能に懸吊され、他端に
は短いアームによってエジェクタ・ブレード12が設けら
れ、これが鋳型４の第１コンベヤ５の入口端側に向いた
面に当接するようになっている。ベヤリング18はトロリ
17に設けられており、トロリ17は走行ローラ14を介して
主レール13から懸吊されている。トロリ17の横方向往復
移動、従ってエジェクタ・ブレード12の横方向往復移動
はモータ15および伝動装置、例えば、モータ15とトロリ
17との間に挿入された歯形ベルト（図示せず）によって
行われる。

点線および双頭矢印Ｐで示されているごとく、エジェク
タ装置７はエジェクタ・ブレード12が鋳型４の前記面の
後に位置する降下位置（実線）とエジェクタ・ブレード
12がパレット上の鋳型４の高さを越えた上昇位置へ揺動
した位置（点線）との間でベヤリング18を中心に回転可
能である。この揺動は適当な駆動装置（例えばパワーシ
リンダ）（図示せず）によって行われる。

エジェクタ・ブレード12が鋳型４の前記面に係合して鋳
型４を第２コンベヤ６の交差コンベヤ８とは反対側の側
方へ、即ち第２図で右方へ移動させて冷却コンベヤ３上
にのせると、交差コンベヤ８の台枠20は車輪10上に空の
パレット９を乗せて第２図において左側へ移動し、造型
機１の送出し端２の前面に実線で示す前記第一の位置に
つく。この移動中はエジェクタ・ブレード12は低く保持
されている。

何等かの理由で鋳型が鋳込に使用できない欠陥鋳型であ
る場合、本発明ではパレット９および欠陥鋳型４′が台
枠20の車輪10上に乗っている間に、駆動装置11を作動さ
せてその戻り行程を行わせることによって欠陥鋳型４′
を第１コンベヤ５および第２コンベヤ６をバイパスさせ
る。この時前記の図示しない駆動装置を作動させてエジ
ェクタ・ブレード12を点線で示す上昇位置へ揺動させ
る。かくして、欠陥鋳型４′を乗せたパレット９は点線
で示す位置へ障りなく移動できる。次いで、エジェクタ
・ブレード12を実線で示す動作位置へ揺動させ、モータ
15によってトロリ17を横方向に移動させ、「正常な」鋳
型について先に説明したのと同様に、欠陥鋳型４′をエ
ジェクタ通路16を通って横方向に移動させる。

第３図は第２図に示した装置の一動作位置を示す。この
動作位置ではエジェクタ・ブレード12は鋳型4,4′をす
でに短距離だけ動かしてエジェクタ通路16内へ入れ一部
分をパレット９から離した状態にする。交差コンベヤ８
の台枠20は車輪10が第２コンベヤ６の車輪の対と整列し
てこの車輪対の延長を形成する最終位置において動かな
くなる。なお、第３図において第２図のものと同一部分
には同じ符号を付している。

本発明は図示記載の構成に限定されるものでない。例え
ば、エジェクタ・ブレード12を、その降下位置と上昇位
置との間に動かすのに上述したエジェクタ装置７の枢動
に代えて、他の手段、例えば並進的垂直運動を採用する
こともできる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の鋳型の移送装置およびこの装置におけ
る鋳型の移動様式を概略的に示す平面図、第２図は第１
図のII-II線に沿った断面図、第３図は第２図とは異な
る動作段階を示す、第２図と同様の断面図である。 なお図において、符号１は造型機、２は造型機の送出し
端、３は冷却コンベヤ、４は鋳型、４′は欠陥のある鋳
型、５は第１コンベヤ、６は第２コンベヤ、７はエジェ
クタ装置、８は交差コンベヤ、９はパレット、10は車
輪、12はエジェクタ・ブレード、19は転向ステーション
である。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】造型機（１）の送出し端（２）から鋳型を
   冷却コンベヤ（３）または取出しステーションへ移送す
   る鋳型の移送方法であって、鋳型（４）を鋳込を行うた
   めの第１コンベヤ（５）にのせて相互に密接して造型機
   （１）より遠ざかる方向へ移送し、次いで前記第１コン
   ベヤと平行に走行し初期冷却と固化とを行う第２コンベ
   ヤ（６）上で造型機（１）へ向けて戻し、部分的に冷却
   された鋳造物を収容した鋳型（４）を、前記第２コンベ
   ヤ（６）から横方向に遠ざけて移動させるようにしたエ
   ジェクタ装置（７）の作用で冷却コンベヤ（３）上へま
   たは取出しステーションへ放出するようにした鋳型を造
   型機から冷却コンベヤまたは取出しステーションへ移送
   する鋳型の移送方法において、欠陥のある鋳型は造型機
   （１）を出た直後に第１コンベヤ（５）の入口端から第
   ２コンベヤ（６）の出口端へ向けて横方向に放出し、次
   いでエジェクタ装置（７）の動作により前記第２コンベ
   ヤ（６）の出口端から前記冷却コンベヤ（３）または取
   出しステーションへ移送することを特徴とする鋳型の移
   送方法。
2. 【請求項２】第１コンベヤ（５）の入口端から第２コン
   ベヤ（６）の出口端への欠陥のある鋳型（４′）の移送
   は第１コンベヤ（５）の入口端と第２コンベヤ（６）の
   出口端との間に設けられた交差コンベヤ（８）によって
   行い、第１コンベヤ（５）、第２コンベヤ（６）および
   交差コンベヤ（８）による鋳型（４），（４′）の移送
   は、鋳型（４），（４′）を個々にパレット（９）に載
   置した状態で行い、エジェクタ装置（７）はそのエジェ
   クタ・ブレード（12）を前記第２コンベヤ（６）の出口
   端において前記パレット（９）上の鋳型（４），
   （４′）の前記第１コンベヤ（５）の入口端側に向いた
   面に係合させて鋳型（４），（４′）を前記第２コンベ
   ヤ（６）の前記交差コンベヤ（８）とは反対側の側方へ
   移動させる請求項１の鋳型の移送方法において、欠陥の
   ある鋳型（４′）が前記交差コンベヤ（８）によって前
   記第２コンベヤ（６）の出口端に送られてくる時には前
   記エジェクタ・ブレード（12）を前記パレット（９）上
   の欠陥のある鋳型（４′）の高さを越えて上方に揺動さ
   せることを特徴とする請求項１の鋳型の移送方法。
3. 【請求項３】造型機（１）の送出し端（２）から送出さ
   れた各鋳型（４）を相互に密接した状態に保持して造型
   機（１）から遠ざかる方向へ移送して鋳込を行うための
   第１コンベヤ（５）と、第１コンベヤ（５）の出口端に
   設けられて第１コンベヤ（５）から受けた鋳型（４）を
   個々に180°回転させる転向ステーション（19）と、こ
   の転向ステーション（19）で180°回転された鋳型
   （４）を受けて相互に密接した状態に保持して前記造型
   機（１）に向けて戻しつつ鋳型（４）および鋳込まれた
   鋳造物を冷却するための第２コンベヤ（６）と、第２コ
   ンベヤ（６）の出口端に設けられ、第２コンベヤ（６）
   から受けた鋳型（４）を冷却コンベヤ（３）または取出
   しステーションへ送出するエジェクタ装置（７）を備え
   た鋳型の移送装置において、前記造型機（１）の送出し
   端（２）と前記第１コンベヤ（５）の入口端との間の第
   一の位置と第２コンベヤ（６）の出口端および前記エジ
   ェクタ装置（７）に隣接した第二の位置との間に移動可
   能であって造型機（１）の送出し端（２）から送出され
   た鋳型（４）を受ける台枠（20）と、この台枠（20）を
   前記第一の位置と第二の位置との間に移動させる駆動装
   置（11）とを備えた交差コンベヤ（８）を設け、この交
   差コンベヤ（８）により正常な鋳型は造型機（１）の送
   出し端（２）から第１コンベヤ（５）の入口端へ送るが
   欠陥のある鋳型（４′）は造型機（１）の送出し端
   （２）から第２コンベヤ（６）の出口端に送り、前記エ
   ジェクタ装置（７）へ引渡すようにしたことを特徴とす
   る鋳型の移送装置。
4. 【請求項４】第１コンベヤ（５）、第２コンベヤ（６）
   および交差コンベヤ（８）は鋳型（４），（４′）を個
   々にパレット（９）に載置した状態で移送するように
   し、エジェクタ装置（７）が前記第２コンベヤ（６）の
   出口端において前記パレット（９）上の鋳型（４），
   （４′）の、前記第１コンベヤ（５）の入口端側に向い
   た面に係合して鋳型（４），（４′）を前記第２コンベ
   ヤ（６）の前記交差コンベヤ（８）とは反対側の側方へ
   移動させるようにしたエジェクタ・ブレード（12）を備
   えた請求項３の鋳型の移送装置において、前記エジェク
   タ・ブレード（12）を前記パレット（９）上の鋳型
   （４），（４′）の前記面と係合する降下位置と、前記
   パレット（９）上の鋳型（４），（４′）の高さを越え
   た上昇位置との間に揺動しうるように懸吊し、更に前記
   エジェクタ・ブレード（12）を前記降下位置と上昇位置
   との間に揺動させる駆動装置を設け、この駆動装置は欠
   陥のある鋳型（４′）が前記交差コンベヤ（８）によっ
   て前記第２コンベヤ（６）の出口端に送られてくる時に
   は前記エジェクタ・ブレード（12）を前記上昇位置に揺
   動させるようにしたことを特徴とする請求項３の鋳型の
   移送装置。
5. 【請求項５】欠陥のある鋳型を検出して交差コンベヤ
   （８）とエジェクタ装置（７）とに動作信号を出し、交
   差コンベヤ（８）を動作させると共にエジェクタ・ブレ
   ード（12）をその上昇位置に移動させる装置を設けたこ
   とを特徴とする請求項４の鋳型の移送装置。