JP3251573B2 - 鋳造用自動注湯装置 - Google Patents

鋳造用自動注湯装置

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JP3251573B2
JP3251573B2 JP2000146315A JP2000146315A JP3251573B2 JP 3251573 B2 JP3251573 B2 JP 3251573B2 JP 2000146315 A JP2000146315 A JP 2000146315A JP 2000146315 A JP2000146315 A JP 2000146315A JP 3251573 B2 JP3251573 B2 JP 3251573B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、鋳造用自動注湯装置に係り、特
に、搬送ラインによって、順次搬送される鋳型に対し
て、溶湯を自動的に注湯する鋳造用自動注湯装置に関す
るものである。
【0002】
【背景技術】よく知られているように、多数の鋳造製品
を製造する際には、目的とする鋳造製品に対応した形状
の空隙部を有する鋳型を、鋳造製品の必要個数と同一の
数だけ造型する一方、その造型された鋳型をパレットコ
ンベヤやテーブルコンベヤ等の搬送ラインによって順次
搬送しつつ、その搬送途中において、それぞれの鋳型の
空隙部内に溶湯を注湯し、その後、搬送ラインの終点
で、各鋳型の空隙部内で冷却、固化せしめられた鋳造製
品を各鋳型内から取り出すといった一連の作業が、一般
に行われている。
【0003】そして、従来から、このような一連の鋳造
工程に対しては、各作業工程の省力化が望まれてきてお
り、また特に、鋳型に対して溶湯を注湯する作業工程に
おいては、劣悪な環境の中で、危険を伴う作業が強いら
れることとなるため、近年では、鋳型に対して溶湯を自
動的に注湯する自動注湯装置を用いることによって、注
湯作業の自動化が図られているのである。
【0004】ところで、この自動注湯装置には、各種の
構造のものがあり、その中の一種として、溶湯が貯留さ
れる取鍋と、かかる取鍋の重量を計量する計量機構と、
取鍋を傾動させることにより、つまり取鍋を回動させる
等して傾けることによって、溶湯を取鍋内から流出させ
て、鋳型に対して注湯せしめる傾動機構とを備えてなる
構造のものが、知られている。この自動注湯装置にあっ
ては、傾動機構により取鍋を傾動させて、鋳型に対して
溶湯を注湯した際に、計量機構にて計量される取鍋の重
量が、一つの鋳型に対する注湯重量に相当する量だけ減
少せしめられた時点で、取鍋が傾動される前の状態に復
帰せしめられて、鋳型に対する注湯が停止せしめられ得
るようになっており、それによって、搬送ラインにて順
次送られてくる鋳型の一つ一つに対して、溶湯が、その
必要な量において、それぞれ、自動的に注湯され得るよ
うになっているのである。
【0005】しかしながら、このような構造を有する従
来の自動注湯装置においては、一般に、取鍋内への溶湯
の補給回数を減らす上で、取鍋が、数個から数十個の鋳
型への注湯重量(鋳込み重量)に相当する、例えば10
00kg程度の溶湯を貯留可能な大きさとされており、
そのため、そのような大重量となる取鍋の重量を計量す
る計量機構として、最小計量単位が大きく、それ故に計
量誤差の単位も必然的に大きくなってしまうものが採用
されていた。それ故に、かかる自動注湯装置にあって
は、一つの鋳型に対する注湯重量が10〜20kg程度
の小さな重量である場合には、それを正確に計量するこ
とが極めて困難となるといった問題が内在していたので
ある。
【0006】かかる状況下、特許第2802729号公
報には、上述の如き問題を解消し得る自動注湯装置の構
造が明らかにされている。
【0007】すなわち、そこに開示された自動注湯装置
は、1000kg程度の大重量の溶湯が貯留可能な保持
炉と、一つの鋳型に対する注湯重量(ここでは10k
g)に相当する量の溶湯が収容可能な小取鍋とを有して
おり、保持炉が所定の傾動機構にて傾動せしめられるこ
とにより、保持炉内に貯留された溶湯の一部が小取鍋内
に小分けされて、収容される一方、この小取鍋が別の傾
動機構にて傾動せしめられることによって、小取鍋内に
収容された溶湯が鋳型に対して注湯されるようになって
いる。また、かかる自動注湯装置にあっては、小取鍋の
重量を計量する計量器を更に有しており、前記所定の傾
動機構により保持炉が傾動せしめられて、保持炉内の溶
湯が小取鍋内に小分けされた際に、計量器にて計量され
る小取鍋の重量が、一つの鋳型に対する注湯重量に相当
する量だけ増加せしめられた時点で、保持炉が傾動され
る前の状態に復帰せしめられて、保持炉から小取鍋への
溶湯の分注が停止され、それによって、小取鍋内に、一
つの鋳型に対する注湯量分の溶湯が収容せしめられるよ
うになっているのである。
【0008】このような構造を有する自動注湯装置にあ
っては、一つの鋳型に対する注湯量分の溶湯が収容せし
められる比較的に軽量な小取鍋の重量が、計量器にて計
量されるようになっているところから、1000kg程
度の大重量の溶湯が貯留される取鍋の重量を計量する計
量機構を備えた、前述せる如き従来の自動注湯装置とは
異なって、計量器として、最小計量単位が小さく、それ
故に計量誤差の単位も十分に小さく為し得るものが採用
されているのであり、それによって、一つの鋳型に対す
る注湯重量が小さい場合にあっても、それを、より正確
に計量し得るようになっているのである。
【0009】ところが、かくの如き前記公報に開示の自
動注湯装置を用いた場合、かかる装置の保持炉が移動不
能とされ、また、小取鍋が、搬送ラインに向かって前後
方向だけにしか移動され得ないようになっているところ
から、保持炉の前を通過してしまった鋳型を追尾して、
それに注湯することが出来なかったのであり、そのため
に、例えば、何等かの原因で、自動注湯装置にトラブル
が生じて、保持炉から小取鍋内への溶湯の分注に余分な
時間が掛かった際には、小取鍋が注湯可能な状態となる
まで搬送ラインをストップさせて、かかる鋳型を保持炉
の前で待機させておかなければならず、そうすると、前
述せる如き一連の鋳造作業が全て停止せしめられて、目
的とする鋳造製品の生産性が一気に低下するといった極
めて大きな問題が惹起されることとなるのである。ま
た、そのように、かかる自動注湯装置の小取鍋が、搬送
ラインに向かって前後方向だけにしか移動しないため、
目的とする鋳造製品の大きさ等によって、鋳型の大きさ
が変更せしめられ、それに伴って、鋳型における溶湯の
注湯口の位置が上下方向に変化した場合、それに対応し
切れずに、鋳型に対する注湯が困難となるといった不具
合も生じていたのである。
【0010】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述せる如き事
情を背景にして為されたものであって、鋳型に対する溶
湯の注湯重量の大きさに拘わらず、一つ一つの鋳型に対
して、溶湯を、より正確な量において注湯することが出
来、しかも、搬送ライン上の鋳型を追尾可能とされて、
注湯作業の遅れや不手際等により搬送ラインが停止せし
められるようなことが有利に回避され得ると共に、大き
さの異なる鋳型に対しても、適切に対応可能な鋳造用自
動注湯装置を提供することにある。
【0011】
【解決手段】そして、本発明にあっては、かかる課題の
解決のために、搬送ラインによって、順次搬送される鋳
型に対して、溶湯を自動的に注湯する鋳造用自動注湯装
置において、(a)前記搬送ラインに並行して走行する
台車と、(b)該台車上に設けられ、前記溶湯が、少な
くとも前記鋳型の複数に対して注湯せしめられ得る量に
おいて貯留される取鍋と、(c)前記台車上に設けら
れ、前記溶湯が、前記鋳型の一つに対する注湯量に相当
する量において収容される注湯ポットと、(d)該注湯
ポットを上下方向と前記搬送ラインに向かって前後方向
に移動させる移動手段と、(e)前記注湯ポットの重量
変化により、該注湯ポット内に収容される前記溶湯の重
量を計量する計量手段と、(f)前記取鍋を傾動せしめ
ることにより、該取鍋内に貯留される前記溶湯を該取鍋
内から前記注湯ポット内に流し込むと共に、前記計量手
段により計量される前記注湯ポット内の溶湯の収容重量
が、前記一つの鋳型に対する注湯重量となった際に、該
取鍋を傾動状態から復帰せしめて、該取鍋内から該注湯
ポット内への該溶湯の流入を停止せしめる第一の傾動手
段と、(g)前記注湯ポットを傾動せしめることによ
り、該注湯ポット内に収容される前記溶湯を前記一つの
鋳型内に注湯せしめると共に、前記計量手段により計量
される前記注湯ポット内の溶湯の収容重量が0となった
際に、該注湯ポットを傾動状態から復帰せしめる第二の
傾動手段とを含むことを特徴とする鋳造用自動注湯装置
を、その要旨とするものである。
【0012】すなわち、このような本発明に従う鋳造用
自動注湯装置にあっては、溶湯が、複数の鋳型に対して
注湯可能な量において貯留された取鍋が、第一の傾動手
段により傾動せしめられることによって、かかる取鍋内
に貯留せしめられた溶湯が、一つの鋳型に対する注湯量
に相当する量において収容される注湯ポット内に流入せ
しめられて収容され、また、この注湯ポットが第二の傾
動手段にて傾動させられることにより、一つの鋳型に対
して溶湯が注湯され得るようになっているのである。そ
して、かかる装置においては、特に、注湯ポットの重量
変化により、該注湯ポット内に収容される前記溶湯の重
量を計量する計量手段が設けられて、取鍋から注湯ポッ
ト内に溶湯が流入せしめられた際に、計量手段にて計量
される注湯ポット内の溶湯の収容重量が、一つの鋳型に
対する注湯重量となった時点で、取鍋から注湯ポット内
への溶湯の流入が停止せしめられ、また、注湯ポットか
ら一つの鋳型に対して溶湯が注湯せしめられた際に、計
量手段にて計量される注湯ポット内の溶湯の収容重量が
0となった時点で、注湯ポットから鋳型への注湯が停止
せしめられるようになっているのである。
【0013】それ故、本発明に係る鋳造用自動注湯装置
においては、数個乃至は数十個の鋳型に対して注湯可能
な大量の溶湯が貯留せしめられる取鍋を、かかる大量の
溶湯の貯留状態下で計量する計量機構、つまり、大重量
のものが計量し得るように、最小計量単位が大きく、そ
のために計量誤差の単位も不可避的に大きくなってしま
う計量機構を備えた従来装置とは異なって、計量手段と
して、取鍋に比べて小型で、それ故に軽量な注湯ポット
を、一つの鋳型に対する注湯量分に相当する、比較的に
少量の溶湯の収容状態下で計量可能な構造を有するも
の、つまり、従来装置に採用される計量機構に比して、
最小計量単位が小さく、それ故に計量誤差の単位も十分
に小さく為し得るものが採用され得るのであり、それに
よって、かかる計量手段によって計量される一つの鋳型
に対する溶湯の注湯重量を、より高い精度で正確に計量
することが出来るのである。
【0014】また、かかる鋳造用自動注湯装置にあって
は、取鍋と注湯ポットが、搬送ラインに並行して走行す
る台車上に設けられているところから、注湯されるべき
鋳型が、搬送ラインによる搬送によって、取鍋と注湯ポ
ットの前を通過してしまった際にも、台車の走行によ
り、かかる鋳型を追尾し、それに注湯することが可能と
なっているのであり、それによって、例えば、何等かの
原因で、取鍋から注湯ポットへの溶湯の流入に余分な時
間が掛かってしまった場合にあっても、搬送ラインを停
止させて、かかる鋳型を取鍋や注湯ポットの前で待機さ
せておく必要が、有利に皆無ならしめられ得るのであ
る。
【0015】その上、かかる鋳造用自動注湯装置におい
ては、注湯ポットが、移動手段によって、上下方向と搬
送ラインに向かって前後方向に移動せしめられ得るよう
になっているところから、例えば、目的とする鋳造製品
の大きな等によって、鋳型の幅や高さ等が変更せしめら
れて、鋳型における溶湯の注湯口の位置が、上下方向
や、注湯ポットから搬送ラインに向かって前後方向に変
化した場合にあっても、注湯口の位置に合わせて、注湯
ポットを移動手段にて移動させれば、溶湯が、鋳型に対
して容易に且つ確実に注湯され得るのである。
【0016】従って、このような本発明に従う鋳造用自
動注湯装置にあっては、鋳型に対する溶湯の注湯重量の
大きさに拘わらず、一つ一つの鋳型に対して、溶湯を、
より正確な量において注湯することが出来、しかも、注
湯作業の遅れや不手際等により搬送ラインが停止せしめ
られるようなことも有利に回避され得ると共に、大きさ
が種々異なる鋳型に対しても、適切に且つ確実に対応せ
しめられ得るのである。そして、それらの結果として、
目的とする鋳造製品の歩留りの向上と生産性の更なる向
上とが、同時に且つ一挙に図られ得るといった従来装置
では到底得られない優れた効果が、極めて有利に達成さ
れ得ることとなったのである。
【0017】なお、かくの如き本発明に従う鋳造用自動
注湯装置の有利な態様の一つによれば、前記注湯ポット
の下部に、該注湯ポットの内部と外部とを連通する管状
のノズルが設けられ、かかるノズルにて、前記溶湯の前
記鋳型内への注ぎ口が構成されることとなる。
【0018】このような構成を有する鋳造用自動注湯装
置にあっては、注湯ポットが、その傾動により、注ぎ口
を構成するノズルの外部への連通口を鋳型の注湯口に向
けた傾動位置に位置せしめられた際に、溶湯が、注湯ポ
ット内において、ノズルが形成される部位の内面上に所
定深さをもって溜められる一方、ノズルを通じて外部に
流出せしめられて、鋳型に対して注湯せしめられること
となるが、その際、かかるノズルを通じて注湯せしめら
れる溶湯の単位時間当たりの注湯量、つまり、溶湯の注
湯速度が、注湯ポットの傾斜角度によって変化せしめら
れる、ノズル形成部位の内面上に溜められた溶湯の深
さ、換言すれば、ノズルの内孔内に向かって流下せしめ
られる溶湯の圧力に大きく影響されるようになっている
のである。そして、それによって、かかる注湯ポットの
傾斜角度の変化量に対する溶湯の注湯速度の変化量が、
例えば、注湯ポットの側壁部の上端部等に、注湯ポット
を傾動させることにより、内部に収容された溶湯を溢れ
出るようにして流出させる流出口等が設けられ、この流
出口にて、溶湯を鋳型に注湯する注ぎ口が構成された従
来装置に比して、有利に大ならしめられ得ているのであ
る。
【0019】それ故、かかる鋳造用自動注湯装置にあっ
ては、鋳型に対して注湯された溶湯が鋳型の注湯口から
溢れ出ないように、鋳型に対する溶湯の注湯速度を変え
ながら、注湯ポットから鋳型内に溶湯を注湯せしめる際
に、鋳型に対する溶湯の注湯速度を変えるための注湯ポ
ットの傾斜角度の調節量が有利に小さく為され得、それ
によって、注湯ポットの傾斜角度の変化に伴う、注ぎ口
から流出せしめられる溶湯の流出軌跡の変化も効果的に
抑制され得るのである。
【0020】従って、このような本発明に従う鋳造用自
動注湯装置を用いれば、注湯された溶湯が鋳型の注湯口
から溢れ出ないように、溶湯の注湯速度を調節しつつ、
溶湯を鋳型に対して注湯する際に、注湯ポットの傾斜角
度の調節量と、注湯ポットを前記搬送ラインに向かって
前後方向へ移動せしめる移動調節量とが、可及的に小さ
く為され得るのであり、その結果、鋳型に対する溶湯の
注湯時において、注湯口から鋳型内に注湯されずに外部
に零れ出る溶湯の量が効果的に少なく抑えられ得て、目
的とする鋳造製品の歩留りが、更に一層有利に高められ
得ることとなるのである。
【0021】また、本発明に従う鋳造用自動注湯装置の
好ましい別の態様の一つによれば、前記移動手段が、上
下方向若しくは前記搬送ラインに向かって前後方向の何
れか一方向に延びる第一の中心軸回りに回転可能な位置
固定の第一のボールねじ軸と、該第一のボールねじ軸を
回転駆動せしめる第一の駆動手段と、該第一の中心軸回
りに回転不能で且つ該第一の中心軸方向に移動可能な第
一の取付部材と、該第一のボールねじ軸に螺合されると
共に、該第一の取付部材に固設されることにより、該第
一のボールねじ軸の回転に伴って、該第一の取付部材を
該第一の中心軸方向に移動させる第一のボールねじナッ
トと、該第一の取付部材に位置固定に取り付けられた、
上下方向若しくは前記搬送ラインに向かって前後方向の
何れか他方向に延びる第二の中心軸回りに回転可能な第
二のボールねじ軸と、該第二のボールねじ軸を回転駆動
せしめる第二の駆動手段と、前記注湯ポットが取り付け
られた、該第二の中心軸回りに回転不能で且つ該第二の
中心軸方向に移動可能な第二の取付部材と、該第二のボ
ールねじ軸に螺合されると共に、該第二の取付部材に固
設されることにより、該第二のボールねじ軸の回転に伴
って、該第二の取付部材を該第二の中心軸方向に移動さ
せる第二のボールねじナットとを含んで構成され、該第
一の取付部材の該第一の中心軸方向への移動と該第二の
取付部材の該第二の中心軸方向への移動に伴って、該注
湯ポットが、上下方向と前記搬送ラインに向かって前後
方向に移動せしめられ得るように構成される。
【0022】このような構成を有する鋳造用自動注湯装
置にあっては、例えば、油圧機器や空気圧機器等を用い
て、注湯ポットを移動可能に構成する場合に比して、注
湯ポットを移動させるための構造が、比較的に簡略に且
つコンパクトに構成され得るのであり、また、移動距離
の制御も容易となるといった利点が得られることとなる
のである。
【0023】さらに、本発明に従う鋳造用自動注湯装置
の別の望ましい態様の一つによれば、前記計量手段がロ
ードセルにて構成されて、該ロードセルが、その一端部
において前記第二の取付部材に取り付けられる一方、該
ロードセルの他端部に前記注湯ポットが取り付けられ
て、該注湯ポットが、該ロードセルを介して該第二の取
付部材に取り付けられ、該ロードセルにて計量される該
注湯ポットの重量変化によって、該注湯ポット内に収容
される前記溶湯の重量が計量されるように構成される。
【0024】かくの如き構成を有する鋳造用自動注湯装
置にあっては、計量手段がロードセルにて構成されてい
ることによって、計量手段が、コンパクトに且つ高精度
に構成され得るのであり、また、そのようなロードセル
の一端部が、移動機構にて上下方向及び搬送ラインに向
かって前後方向に移動せしめられる第二の取付部材に取
り付けられる一方、該ロードセルの他端部に注湯ポット
が取り付けられているところから、注湯ポットが、移動
機構により、どのような位置に移動せしめられても、そ
の移動位置において、注湯ポット内に収容される溶湯の
重量が、ロードセルにて、正確且つ確実に計量され得る
こととなるのである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明に係る鋳造用自動注湯装置の具
体的な構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明す
る。
【0026】先ず、図1乃至図3には、本発明に従う構
造を有する鋳造用自動注湯装置の一例が、正面、左側
面、平面の各形態において、それぞれ概略的に示されて
いる。それらの図からも明らかなように、自動注湯装置
は、台車10を有し、この台車10上に、取鍋12と注
湯ポット14が設けられて、構成されている。
【0027】より具体的には、この自動注湯装置を構成
する台車10は、その下部の前後に四つの車輪16a〜
16bが取り付けられており、これら四つの車輪16a
〜16bを介して、図1及び図2に二点鎖線で示される
如く、造型された鋳型18を順次搬送する搬送ラインと
してのパレットコンベヤ20の延長方向に並行して敷設
された二本のレール22,22上に載置され得るように
なっている。また、それら四つの車輪16a〜16bの
うちの後輪16b,16bの車軸24bには、図示しな
いスプロケットが取り付けられており、更に、このスプ
ロケットが、台車10上に設けられた走行用サーボモー
タ26の回転軸に取り付けられたスプロケット28に対
して、それらの間に掛け渡されたチェーン30を介して
連結せしめられている。これによって、台車10が、走
行用サーボモータ26の回転駆動に伴って、二本のレー
ル22,22上を、パレットコンベヤ20に並行して、
その延長方向に自走せしめられ得るようになっているの
である。なお、ここでは、台車10上に、走行用サーボ
モータ26の回転制御を行う制御部を内蔵した操作盤3
1が設けられており、この操作盤31に対するキー操作
等によって、走行用サーボモータ26の回転駆動及び停
止や回転駆動時の回転方向と回転量とが設定され、以て
台車10の走行及び停止や走行時の方向と距離が、任意
に制御され得るようになっている。
【0028】また、取鍋12は、従来のものと同様な構
造を有しており、上方に開口する片側有底のテーパ筒形
状を呈し、数十個の鋳型に対して注湯可能な大量の溶湯
(ここでは、1000kg程度)が内部に貯留される貯
留部32と、該貯留部32の筒壁から延び出す注ぎ口3
4とをもって、構成されている。そして、かかる取鍋1
2が、第一の傾動手段たる取鍋傾動機構36を介して、
台車10上に取り付けられているのである。
【0029】この取鍋12が取り付けられる取鍋傾動機
構36は、回動枠体38と駆動部40とを有して、成っ
ている。そして、取鍋傾動機構36の回動枠体38は、
互いに所定距離を隔てて対向位置せしめられた2枚の枠
板42,42が、それらの長さ方向一方側の端部部位同
士と、長さ方向中間部位同士とにおいて、それぞれ、連
結板44,46にて連結されてなる枠体形態をもって、
構成されている。また、この回動枠体38を構成する2
枚の枠板42,42におけるそれぞれの長さ方向他方側
の端部には、回動軸48,48が、該2枚の枠板42,
42の互いの対向面とは反対側の面から垂直に延び出す
ようにして設けられている。そして、かかる回動枠体3
8にあっては、2枚の枠板42,42の長さ方向一方側
の端部部位同士を連結する連結板44上に、前記取鍋1
2が、載置されるようにして、位置固定に取り付けられ
た状態で、台車10上に載置されており、また、該2枚
の枠板42,42の長さ方向他方側の端部に設けられた
回動軸48,48が、台車10上において該回動枠体3
8を間に挟んで立設された二つの支柱50,52に対し
て、それぞれ回動可能に取り付けられている。
【0030】さらに、かかる回動枠体38と共に取鍋傾
動機構36を構成する駆動部40は、台車10の下部部
位における前輪16aと後輪16bの間に位置固定に取
り付けられた取鍋傾動用サーボモータ54と、該サーボ
モータ54の回転軸に連結されて、該回転軸の向きを変
える公知の変向機構が内蔵されたハウジング56と、該
ハウジング56から上方に向かって延びるボールねじシ
リンダ58とを有している。また、このボールねじシリ
ンダ58内には、傾動用ボールねじ軸60が、上端部を
ボールねじシリンダ58内から上方に突出位置せしめた
状態下で、上下方向に移動可能に且つ回転不能に収容さ
れていると共に、該傾動用ボールねじ軸60に螺合され
た、図示しないボールねじナットが、移動不能に且つ回
転可能に収容位置せしめられている。そして、かかるボ
ールねじシリンダ58内のボールねじナットが、ハウジ
ング56内の変向機構に連結されて、取鍋傾動用サーボ
モータ54の回転駆動に伴って正逆方向に回転せしめら
れ得るようになっており、また、傾動用ボールねじ軸6
0が、ボールねじシリンダ58内から突出位置せしめら
れた上端部において、前記回動枠体38における前記2
枚の枠板42,42の長さ方向中間部位同士を連結する
連結板46に対して、軸支された状態で、固定せしめら
れている。
【0031】かくして、取鍋傾動機構36においては、
取鍋傾動用サーボモータ54の正方向への回転駆動によ
るボールねじナットの正回転に伴って、傾動用ボールね
じ軸60が、ボールねじシリンダ58内から上方に向か
って突出移動せしめられるようになっており、そして、
この傾動用ボールねじ軸60のボールねじシリンダ58
内からの突出移動によって、図2において二点鎖線で示
される如く、回動枠体38が、前記回動軸48,48回
りに回動せしめられ、以て、回動枠体38に位置固定に
取り付けられた取鍋12が、注ぎ口の先端を、取鍋12
の前方に配置された注湯ポット14の上側開口部に向け
る溶湯流出位置にまで傾動せしめられるようになってい
るのである。また、そのような状態から、取鍋傾動用サ
ーボモータ54の逆方向への回転駆動により、ボールね
じナットが逆回転せしめられることによって、傾動用ボ
ールねじ軸60が、ボールねじシリンダ58内に引込み
移動せしめられ、それに伴って、回動枠体38が、前記
回動軸48,48回りに、取鍋12を傾動させる方向と
は逆の方向に回動せしめられて、取鍋12が、図2にお
いて実線で示される如き傾動前の原位置に復帰せしめら
れるようになっているのである。
【0032】一方、注湯ポット14は、図4乃至図7に
示されるように、上方に開口する金属製の縦長浅底容器
の内側に、公知の耐火材が張り付けられて成る収容部6
2を有して、成っている。また、この収容部62は、一
個の鋳型に対する注湯量に相当する量の溶湯(ここで
は、15kg程度)が収容可能な容積をもって、構成さ
れている。更に、この注湯ポット14の収容部62の底
部における長さ方向一端部には、下方に向かって開口す
る開口部63が設けられ、また、この開口部63に連通
する内孔を備えた円筒状のノズル64が、一体的に取り
付けられている。なお、このノズル64も、所定の金属
管の内面に公知の耐火材が張り付けられて、成ってい
る。これによって、注湯ポット14の収容部62の内部
が、ノズル64の内孔を通じて、外部に連通せしめられ
ており、以て、かかるノズル64の内孔にて、収容部6
2内に収容される溶湯が外部に注ぎ出される注ぎ口66
が、形成されているのである。
【0033】また、かかる注湯ポット14にあっては、
収容部62の幅方向一方側の外面の上部に、下方に向か
ってL字状に延び出す所定幅のL字状取付板68,70
が、収容部62の長さ方向に、所定間隔をおいて水平に
並んで位置せしめられるようにして、それぞれ、一体的
に設けられており、更に、かかる外面の下部の中央部位
には、該外面から垂直方向に突出する突出板72が、一
体形成されている。なお、収容部62の外面に設けられ
た二つのL字状取付板68,70のうち、該収容部62
の長さ方向において、前記ノズル64の形成側とは反対
側に位置するL字状取付板68には、上下方向に延びる
鉛直板部74に、下方に向かって開口し、且つ底面が半
円状の湾曲面とされた切込溝76と、該鉛直板部74を
厚さ方向に貫通する円形の貫通孔78とが、収容部62
の長さ方向に沿って位置するように形成されている。
【0034】そして、図1に示される如く、このような
注湯ポット14が、第二の傾動手段たる注湯ポット傾動
機構80に取り付けられているのである。即ち、この注
湯ポット用傾動機構80は、注湯ポット14が取り付け
られる回動板84と、該回動板84を回動せしめる駆動
部86とを有している。そして、かかる回動板84は、
図8及び図9に示されるように、矩形の平板形状を呈
し、該平板が上下方向において鉛直に立てられた状態で
位置せしめられている。また、この回動板84には、そ
の一方の面の上下方向中間部における長さ方向一端部位
に、上方に向かってL字状に延び出す所定幅のL字状支
持板88が一体的に設けられている一方、該一方の面の
上部における長さ方向他端部位に、所定長さをもって、
該一方の面から垂直に延び出し、その基部側部位と先端
部位とにフランジが一体形成されてなる円柱状支持部9
0が、立設せしめられており、更に、この円柱状支持部
90の隣りには、先端に向かうに従って次第に小径とな
るテーパ筒状の外周面を有する支持ピン92が、該一方
の面から垂直に延びるようにして突出形成されている。
また、かかる回動板84の一方の面の下部における長さ
方向中間部位には、厚肉の板材からなるブロック状支持
部94も、一体的に設けられている。
【0035】そして、上述の如き構造を有する注湯ポッ
ト14の下方に延出するL字状取付板70が、回動板8
4の上方の延出するL字状支持板88に対して、それぞ
れのL字形状を互いに対応させた状態で支持されている
と共に、かかる注湯ポット14の別のL字状取付板68
が、その鉛直板部74に設けられた切込溝76内と貫通
孔78内とに、回動板84の円柱状支持部90と支持ピ
ン92とをそれぞれ挿通せしめた状態で支持されてお
り、更に、注湯ポット14の突出板72が、その先端部
において、回動板84のブロック状支持部94に対して
接触して支持されており、以て、注湯ポット14が、回
動板84に対して一体回動可能に支持されているのであ
る。
【0036】一方、駆動部86は、注湯ポット傾動用サ
ーボモータ96と該サーボモータ96の回転軸(図示せ
ず)が内部に収容されたハウジング98とを有して成っ
ている。そして、かかる回転軸に連結され、該ハウジン
グ98から注湯ポット傾動用サーボモータ96の側とは
反対側に突出位置せしめられた駆動軸100に対して、
前記回動板84が、前記各支持部材88,90,92,
94の形成側とは反対側において、一体回動可能に固着
せしめられている。これによって、駆動部86において
は、注湯ポット傾動用サーボモータ96の正逆方向への
回転駆動に伴って、回動板84を所定の方向に所定の量
だけ回動せしめ得るように構成されているのである。
【0037】かくして、注湯ポット傾動機構80にあっ
ては、注湯ポット傾動用サーボモータ96の正方向への
回転駆動による回動板84の回動に伴って、注湯ポット
14が、駆動部86の駆動軸100回りに回動せしめら
れ、以て、図2に二点鎖線で示されるように、ノズル6
4の注ぎ口(66)を鉛直下方に向けて、前記パレット
コンベヤ20上に載置された鋳型18の注湯口(図示せ
ず)に向かって開口させる溶湯流出位置にまで傾動せし
められるようになっているのであり、また、そのような
状態から、注湯ポット傾動用サーボモータ96が逆方向
に回転駆動せしめられることによって、回動板84と注
湯ポット14とが、それと同一方向に一体回動せしめら
れ、以て、注湯ポット14が、図2において実線で示さ
れる如き傾動前の原位置に復帰せしめられるようになっ
ているのである。なお、図2では、後述する如く、注湯
ポット14が、移動機構82により、前記パレットコン
ベヤ20に向かって前後方向へ移動せしめられつつ、注
湯ポット傾動機構80にて傾動せしめられる状態が、二
点鎖線及び実線で示されている。
【0038】また、かくの如き構造とされた注湯ポット
傾動機構80は、台車10に固定された移動機構82に
取り付けられている。この移動機構82は、注湯ポット
傾動機構80全体を前記パレットコンベヤ20に向かっ
て前後方向に移動せしめる前後移動機構部102と、注
湯ポット傾動機構80全体を上下方向に移動せしめる上
下移動機構部104とを有している。
【0039】そして、移動機構82の上下移動機構部1
04は、図8及び図10に示されるように、コ字状断面
を有する長手の金属板からなる四つの枠材106a〜d
が、全体として矩形状を形成するように互いに組み付け
られてなる枠体108を有しており、この枠体108
が、台車10上に立設された前記支柱50に対して固定
されている。また、この矩形状の枠体108の上辺部を
与える上側枠材106aの上面の長さ方向中間部には、
矩形の筐体からなる台座110が固設され、この台座1
10上に、第一の駆動手段としての上下移動用サーボモ
ータ112が、位置固定に取り付けられている。なお、
かかる上下移動用サーボモータ112は、下方に向かっ
て延出する回転軸114を有しており、この回転軸11
4の先端部が、台座110内に突入位置せしめられてい
る。なお、図8乃至図10においては、注湯ポット傾動
機構80と移動機構82の構造の理解を容易と為すため
に、それら両機構80,82を構成する部材及び部位の
みが示され、それ以外の部材及び部位が省略されて、図
示されていないことが理解されるべきである。
【0040】一方、枠体108の内部には、第一のボー
ルねじ軸116が、上下方向において鉛直方向に延びる
ように位置せしめられており、その上端部と下端部にお
いて、枠体108の上辺部と下辺部とを与える上側枠材
106aと下側枠材106bに対して、それぞれベアリ
ングを介して、中心軸回りに回転可能に且つ移動不能に
取り付けられている。また、かかる第一のボールねじ軸
116においては、その上側先端部が、上側枠材106
aを貫通して、前記台座110内に突入位置せしめられ
ている。そして、この第一のボールねじ軸116の上側
先端部が、台座110内に上方から下方に向かって突入
せしめられた前記上下移動用サーボモータ112の回転
軸114の先端に、所定のカップリングを介して、一体
回転可能に連結せしめられている。これによって、上下
動用サーボモータ112の正逆方向への回転駆動に伴っ
て、第一のボールねじ軸116が、その中心軸回りに、
該上下移動用サーボモータ112の回転駆動方向と同一
方向に回転せしめられるようになっているのである。
【0041】また、そのような第一のボールねじ軸11
6には、第一のボールねじナット118が螺合せしめら
れており、更に、この第一のボールねじナット118に
対して、第一の取付部材たる取付板120が位置固定に
取り付けられている。即ち、この取付板120は、一方
の面の中心部に、取付金具122が一体的に設けられて
成っており、この取付金具122が、第一のボールねじ
ナット118に対して固着せしめられることによって、
第一のボールねじナット118に対して固設されている
のである。また、かかる取付板120における取付金具
122の形成側の面には、該取付金具122を間に挟ん
だ両サイドに、第一のガイド部124が、水平方向に所
定間隔を隔てて、それぞれ一つずつ、一体的に設けられ
ている(図8では、第一のガイド部124の一つだけを
示す)。更に、図示されてはいないものの、各第一のガ
イド部124の取付板120側とは反対側の面には、上
下方向に連続して延びるガイド溝が、それぞれ一つずつ
設けられている。そして、このような取付板120の各
第一のガイド部124が、それらの互いの間隔と同一の
間隔を隔てた位置において上下方向に延びる、前記枠体
108の一方側の側面に固設された2本の第一の案内レ
ール126,126を、図示しないガイド溝内に、それ
ぞれ摺動可能に嵌め込ませた状態で取り付けられてい
る。
【0042】これによって、取付板120が、第一のボ
ールねじ軸116に螺合された第一のボールねじナット
118に対して、前記2本の第一の案内レール126,
126に案内されつつ、上下移動せしめられ得るように
固設されているのであり、以て、第一のボールねじナッ
ト118が、第一のボールねじ軸116の中心軸方向た
る上下方向に、取付板120と共に一体移動可能に且つ
該中心軸回りに回転不能な状態で、第一のボールねじ軸
116に螺合されているのである。
【0043】かくして、上下移動機構部104では、上
下移動用サーボモータ112の正方向への回転駆動によ
る第一のボールねじ軸116の回転により、第一のボー
ルねじナット118と取付板120とが、第一のボール
ねじ軸116の回転量に応じた距離だけ、上方に向かっ
て移動せしめられる一方、そのような状態から、上下移
動用サーボモータ112が逆方向に回転駆動せしめられ
て、第一のボールねじ軸116が、上下移動用サーボモ
ータ112の回転方向と同一方向に回転せしめられるこ
とによって、第一のボールねじナット118と取付板1
20とが、下方に向かって所定の距離だけ移動せしめら
れ得るようになっているのである。
【0044】また、このような構造とされた上下移動機
構部104と共に移動機構82を構成する前後移動機構
部102は、水平方向において、前記パレットコンベヤ
20に向かって前後方向に延びるように位置せしめられ
た第二のボールねじ軸128を有しており、この第二の
ボールねじ軸128が、上下移動用サーボモータ112
の回転駆動に伴って上下移動せしめられる、上下移動機
構部104の一部を構成する取付板120に対して、中
心軸回りに回転可能な状態で、位置固定に取り付けられ
ている。即ち、取付板120の前記取付金具122や第
一のガイド部124の形成側とは反対側の面の左辺部及
び右辺部と上辺部、つまりパレットコンベヤ20に向か
って前後方向に位置する二つの辺部と上辺部には、枠板
130a〜cが、それぞれ立設せしめられており、この
三つの枠板130a〜cのうち、該取付板120の左辺
部と右辺部に立設された左側枠板130aと右側枠板1
30bとの間を横切るようにして、第二のボールねじ軸
128が、水平方向に延びるように配置されている。そ
して、かかる第二のボールねじ軸128が、その両端部
において、取付板120の左側枠板130aと右側枠板
130bとに対して、それぞれベアリングを介して、中
心軸回りに回転可能に且つ移動不能に取り付けられてい
るのである。
【0045】さらに、第二のボールねじ軸128の一端
部が取り付けられた取付板120の左側枠板130aの
外面には、矩形の筐体からなる台座132が固設され、
この台座132上に、第二の駆動手段としての前後移動
用サーボモータ134が、位置固定に取り付けられてい
る。また、かかる前後移動用サーボモータ134は、左
側枠板130aと右側枠板130bの対向方向、つまり
前記パレットコンベヤ20に向かって前後方向に延出す
る回転軸136を有しており、この回転軸136の先端
部が、台座132内において、第二のボールねじ軸12
8の左側枠板130aへの取付側の先端部位に対して、
所定のカップリングを介して、一体回転可能に連結せし
められている。これによって、前後移動用サーボモータ
134の正逆方向への回転駆動に伴って、第二のボール
ねじ軸128が、その中心軸回りに、該前後移動用サー
ボモータ134の回転方向と同一の方向に回転せしめら
れるようになっているのである。
【0046】また、そのような第二のボールねじ軸12
8には、第二のボールねじナット138が螺合せしめら
れており、更に、この第二のボールねじナット138に
対して、第二の取付部材たる取付筐体140が、該第二
のボールねじナット138を内蔵する状態で、位置固定
に取り付けられている。また、かかる取付筐体140の
取付板120との対向面には、第二のボールねじナット
138の取付部位を間に挟んで、上下方向の両端部に、
二つの第二のガイド部142,142が、それぞれ一体
的に設けられている。更に、この二つのガイド部14
2,142の取付筐体140側とは反対側の面には、第
二のボールねじ軸128の中心軸と平行な方向に連続し
て延びるガイド溝144,144が、それぞれ一つずつ
設けられている。そして、このような第二のガイド部1
42,142が、それらの互いの間隔と同一の間隔を隔
てた位置において、第二のボールねじ軸128の中心軸
と平行な方向に連続して延びる、前記取付板120の取
付筐体140との対向面に設けられた2本の第二の案内
レール146,146を、ガイド溝144,144内
に、それぞれ摺動可能に嵌め込ませた状態で取り付けら
れている。
【0047】これによって、取付筐体140が、第二の
ボールねじ軸128に螺合された第二のボールねじナッ
ト138に対して、第二の案内レール146,146に
案内されつつ、第二のボールねじ軸128の中心軸方
向、つまり、前記パレットコンベヤ20に向かって前後
方向に移動せしめられ得るように固設されているのであ
り、以て、第二のボールねじナット138が、該パレッ
トコンベヤ20に向かって前後方向に、取付筐体140
と共に一体移動可能に且つ該中心軸回りに回転不能な状
態で、第二のボールねじ軸128に螺合されているので
ある。
【0048】かくして、前後移動機構部102では、前
後移動用サーボモータ134の正方向への回転駆動によ
る第二のボールねじ軸128の回転により、第二のボー
ルねじナット138と取付筐体140とが、第二のボー
ルねじ軸128の回転量に応じた距離だけ、パレットコ
ンベヤ20に向かって前方に移動せしめられる一方、そ
のような状態から、前後移動用サーボモータ134が逆
方向に回転駆動せしめられて、第二のボールねじ軸12
8が、前後移動用サーボモータ134の回転方向と同一
方向に回転せしめられることによって、第二のボールね
じナット138と取付筐体140とが、パレットコンベ
ヤ20に向かって後方に所定の距離だけ移動せしめられ
得るようになっているのである。
【0049】しかも、かかる取付筐体140にあって
は、前記上下移動機構部104の取付板120に位置固
定に設けられた第二のボールねじ軸128に螺合される
第二のボールねじナット138に固設されているところ
から、上下移動機構部104の上下移動用サーボモータ
112の回転駆動による、前記せる如き取付板120の
上下移動に伴って、上下移動用サーボモータ112の回
転量に応じた距離だけ、上下移動せしめられ得るように
もなっているのである。
【0050】そして、前述せるように、注湯ポット14
が取り付けられて、注湯ポットを傾動せしめる注湯ポッ
ト傾動機構80が、上述の如き構造とされた移動機構8
2に対して取り付けられているのであるが、本実施形態
においては、特に、かかる注湯ポット傾動機構80が、
移動機構82の前後移動機構部102における取付筐体
140に取り付けられているのである。
【0051】すなわち、ここでは、前後移動機構部10
2の取付筐体140の下面に、水平方向に広がる矩形状
の保持板148が一体的に設けられており、この保持板
148の下面の略中央部位に、下方に向かって真っ直ぐ
延びる筐体からなるレール支持部150が固着されて、
保持されている。また、かかるレール支持部150に
は、上下方向において鉛直方向に連続して延びる第三の
案内レール152が設けられている。
【0052】一方、注湯ポット傾動機構80のハウジン
グ98には、その上部部位に、筐体からなるガイド支持
部154が、レール支持部150における第三の案内レ
ール152の形成面と対向しつつ、上方に向かって真っ
直ぐ延びるように固設されている。また、このガイド支
持部154においては、レール支持部150における第
三の案内レール152の形成面との対向面に、第三のガ
イド部156が設けられており、更に、この第三のガイ
ド部156のガイド支持部154側とは反対側の面に
は、上下方向において鉛直方向に連続して延びるガイド
溝158が形成されている。
【0053】そして、かかるガイド支持部154におけ
る第三のガイド部156のガイド溝158内に、レール
支持部150の第三の案内レール152が摺動可能に嵌
め込まれており、以て注湯ポット傾動機構80に固設さ
れたガイド支持部154が、前後移動機構部102にお
ける取付筐体140の保持板148に保持されたレール
支持部150に対して、第三の案内レール152に案内
されつつ、上下方向にのみ移動せしめられ得る状態で連
結せしめられており、また、そのような連結状態下で、
ガイド支持部154が、取付筐体140の保持板148
の下面に懸釣された、公知の構造を有する、計量手段と
してのロードセル160にて釣支されることにより、該
保持板148に対して保持せしめられているのである。
【0054】かくして、本実施形態では、注湯ポット傾
動機構80とそれに取り付けられた注湯ポット14と
が、ロードセル160と保持板148とを介して、移動
機構82の前後移動機構部102における取付筐体14
0に取り付けられているのである。そして、それによっ
て、前述せる如く、取付筐体140が、移動機構82の
上下移動機構部104と前後移動機構部102とにて、
上下移動用サーボモータ112と前後移動用サーボモー
タ134の回転量に応じた距離だけ、上下方向と前記パ
レットコンベヤ20に向かって前後方向に移動せしめら
れるのに伴って、注湯ポット傾動機構80と注湯ポット
14とが、取付筐体140と同一の方向に、同一の距離
だけ移動せしめられ得るようになっているのである。な
お、それら注湯ポット傾動機構80と注湯ポット14と
を移動せしめる移動機構82における上下移動機構部1
04の上下移動用サーボモータ112と前記前後移動機
構部102の前後移動用サーボモータ134は、何れ
も、台車10上に設けられた前記操作盤31に内蔵され
る制御部にて制御され得るようになっており、以てかか
る操作盤31に対する所定のキー操作等によって、注湯
ポット傾動機構80と注湯ポット14とが、上下方向及
びパレットコンベヤ20に向かって前後方向において、
任意の方向に任意の距離だけ移動せしめられ得るように
なっている。
【0055】ところで、移動機構82の前後移動機構部
102における取付筐体140に取り付けられた保持板
148に対して、注湯ポット14と注湯ポット傾動機構
80とを釣支せしめるロードセル160は、引張荷重測
定用として従来から一般に用いられるものであるが、こ
こでは、そのようなロードセル160も、台車10上に
設置された操作盤31に対して電気的に接続されてお
り、このロードセル160にて検出される引張荷重値
が、所定の電気信号として、操作盤31に内蔵される制
御部に出力されるようになっている。また、この操作盤
31の制御部では、ロードセル160からの入力信号か
ら、ロードセル160に対して引張荷重を加える注湯ポ
ット14と注湯ポット傾動機構80の合計重量が把握さ
れるようになっている。そして、このようなロードセル
160にて検出される検出値から把握される注湯ポット
14の重量変化に基づいて、前記取鍋傾動機構36の取
鍋傾動用サーボモータ54と注湯ポット傾動機構80の
注湯ポット傾動用サーボモータ96の回転量及び回転方
向が、該操作盤31の制御部にて制御され得るようにな
っているのである。なお、この操作盤31に内蔵された
制御部においては、目的とする鋳造製品毎の注湯条件
(注湯重量や鋳型18の注湯口の位置等)が予め記憶さ
せられており、操作盤31に対する所定のキー操作によ
って、目的とする鋳造製品の種類を指定するだけで、か
かる鋳造製品の注湯条件に応じた制御が取鍋傾動機構3
6と注湯ポット傾動機構80に対して行われ得るように
なっている。
【0056】より詳細には、操作盤31に内蔵された制
御部では、注湯ポット14内に溶湯が収容されていない
状態下で、ロードセル160にて検出される検出値が、
注湯ポット14の重量変化を把握するための基準値とさ
れており、また、注湯ポット14内に溶湯が収容せしめ
られた状態下で、ロードセル160にて検出される検出
値と該基準値との差が、注湯ポット14の重量変化、即
ち、注湯ポット14内に収容される溶湯の重量として把
握されるようになっている。
【0057】そして、かかるロードセル160にて検出
される検出値が基準値と一致し、且つ注湯ポット傾動機
構80の注湯ポット傾動用サーボモータ96が、注湯ポ
ット14の傾動位置を前記原位置とする回転位置となっ
ているときに、操作盤31における制御部の制御下にお
いて、取鍋傾動機構36の取鍋傾動用サーボモータ54
が回転駆動せしめられ、また、ロードセル160にて検
出される検出値から把握される注湯ポット14内の溶湯
の収容重量が、1個の鋳型18に対して注湯される溶湯
の注湯重量に相当する重量(ここでは、15kg)とな
った時点で、取鍋傾動用サーボモータ54の回転駆動が
停止せしめられることとなるのであるが、ここでは、特
に、注湯ポット14内への溶湯の収容重量が1.3kg
となるまでは、取鍋傾動用サーボモータ54が比較的に
早い回転速度で正方向に回転せしめられ、その後、該収
容重量が10kgとなるまでは、該収容重量が1.3k
gとなるまでの回転速度よりも遅い回転速度で、取鍋傾
動用サーボモータ54が正方向に回転せしめられる。そ
して、該収容重量が10kgとなった時点から、それが
13kgとなるまでの間、取鍋傾動用サーボモータ54
が逆方向に回転せしめられ、その後、該収容重量が14
kgとなるまでは、取鍋傾動用サーボモータ54の回転
が停止せしめられ、またその後、該収容重量が14kg
となった時点から、取鍋傾動用サーボモータ54が、早
い速度で、再び逆回転せしめられ、該収容重量が、1個
の鋳型18に対して注湯される溶湯の注湯重量に相当す
る重量となる15kgに達した時点で、取鍋12が、傾
動される前の前記原位置に復帰せしめられて、取鍋傾動
用サーボモータ54の回転が停止せしめられるようにな
っている。
【0058】これによって、注湯ポット14内の溶湯の
収容重量が10kgとなるまでは、溶湯が、取鍋12内
から注湯ポット14内に一気に流し込まれ、その後、該
収容重量が15kgとなるまでは、少しずつ流し込まれ
るようになっており、以て、溶湯が、1個の鋳型に対す
る注湯量に相当する、より正確な量において、注湯ポッ
ト14内に収容され得るようになっているのである。
【0059】また、ロードセル160にて検出される検
出値から把握される注湯ポット14内の溶湯の収容重量
が、1個の鋳型18に対して注湯される溶湯の注湯重量
に相当する重量となった際には、上述の如くして、取鍋
12が傾動前の前記原位置に復帰せしめられる一方で、
操作盤31における制御部の制御下において、注湯ポッ
ト傾動機構80の注湯ポット傾動用サーボモータ96が
正方向に回転駆動せしめられ、それに伴って、注湯ポッ
ト14が前記溶湯流出位置にまで徐々に傾動せしめられ
て、注湯ポット14内に収容された溶湯が、ノズル注湯
ポット14の前方に位置するパレットコンベヤ20上に
載置された鋳型18の一つに対して注湯されるようにな
っている。
【0060】なお、このとき、本実施形態では、図2に
二点鎖線で示されるように、注湯ポット14の傾動角度
が大きくなるのに従って、前記移動機構80の前後移動
機構部102にて、注湯ポット14が、パレットコンベ
ヤ20に向かって、徐々に、前方に移動せしめられるよ
うに、前後移動機構部102が操作盤31の制御部によ
り自動的に制御され得るようになっており、それによっ
て、注湯ポット14のノズル64の注ぎ口(66)が、
パレットコンベヤ20上に載置された鋳型18の注湯口
(図示せず)に対して、常に対応位置せしめられ、以
て、注湯ポット14の傾動により、ノズル64の注ぎ口
(66)から流出せしめられた溶湯が、注湯口から零れ
出ることなく、注湯口を通じて、鋳型18内に確実に注
湯せしめられ得るようになっている。
【0061】また、このような注湯ポット14内の溶湯
の鋳型18への注湯時には、従来と同様に、鋳型18の
注湯口から溶湯が溢れ出ないようにするために、溶湯を
鋳型18に対して注湯しながら、操作盤31に対するキ
ー操作や、それに内蔵された制御部による自動制御によ
り注湯ポット傾動用サーボモータ96を正逆方向に往復
回動せしめることによって、注湯ポット14の傾斜角度
を調節して、鋳型18に対する溶湯の単位時間当たりの
注湯量、つまり注湯速度が変化させられることとなる
が、ここでは、注湯ポット14内の溶湯が、注湯ポット
14の底部に設けられたノズル64を通じて、鋳型18
に対して注湯されるようになっているところから、注湯
ポット14の傾斜角度を比較的に小さな量で調節しなが
ら、注湯速度を大きく変化させ得るようになっている。
何故なら、溶湯の注湯速度は、注湯ポット14内からの
溶湯の流出速度に一致することとなるが、ここで用いら
れる注湯ポット14にあっては、傾動せしめられた際
に、溶湯が、収容部62内において、ノズル64の内孔
に連通せしめられる収容部62の開口部63から所定の
深さをもって溜められ、またその溶湯の深さが、注湯ポ
ット14の傾斜角度によって大きく変化せしめられるよ
うになっている。そのために、かかる溶湯の深さ、つま
り、ノズル64の注ぎ口66に向かって流下せしめられ
る溶湯の圧力に大きく影響される、ノズル64を通じて
の溶湯の流出速度が、注湯ポット14の傾斜角度の少し
の変化量で、大きく変化せしめられ得ることとなるから
である。
【0062】そして、上述の如き注湯ポット14内の溶
湯の鋳型18への注湯より、ロードセル160にて検出
される検出値が減少して、再び前記基準値と一致せしめ
られた際には、操作盤31の制御部において、注湯ポッ
ト14内の溶湯の収容重量が0として把握され、その時
点で、該制御部の制御下において注湯ポット傾動機構8
0の注湯ポット傾動用サーボモータ96が逆回転せしめ
られて、注湯ポット14が、傾動前の前記原位置に復帰
せしめられるようになっている。
【0063】その後、引き続いて、操作盤31の制御部
による前述せる如き取鍋傾動機構36に対する制御と注
湯ポット傾動機構80に対する制御とが繰り返し行わ
れ、以て、取鍋12から注湯ポット14内への所定量の
溶湯の流込みと、注湯ポット14から鋳型18に対する
溶湯の注湯が、繰り返し行われ得るようになっているの
である。
【0064】このように、本実施形態においては、大量
の溶湯が貯留される取鍋12に比べて十分に軽量な注湯
ポット14と注湯ポット傾動機構80の重量の変化によ
って、注湯ポット14内に収容される溶湯の重量を検出
するロードセル160が設けられ、このロードセル16
0による検出値に基づいて、取鍋傾動機構36と注湯ポ
ット傾動機構80とが制御されることにより、溶湯が、
取鍋12から注湯ポット14内に、1個の鋳型18に対
する注湯量に相当する量において流し込まれて、収容せ
しめられると共に、該注湯ポット14内に収容された溶
湯が、1個の鋳型18に対して確実に注湯せしめられる
ようになっているところから、例えば、取鍋12から1
個の鋳型18に対して溶湯を直接に注湯する際に、大量
の溶湯が貯留せしめられて大重量となった取鍋12の重
量変化を計量し、その重量変化によって、1個の鋳型1
8に対する溶湯の注湯重量を計量する計量機構を備えた
従来装置とは異なって、ロードセル160として比較的
に軽量のものの検出に使用されるものが用いられ得るの
である。
【0065】それ故、かかる本実施形態の自動注湯装置
では、注湯ポット14内の溶湯の収容重量が、より小さ
な計量単位で計量され得て、その際に生ずる計量誤差が
可及的に小さく為され得、それによって、注湯ポット1
4内に、溶湯が、一個の鋳型18に対する所望の注湯量
に、より正確に相当する量において、確実に収容せしめ
られ得るのであり、その結果として、溶湯が、一つ一つ
の鋳型18に対して、所望の注湯量において、より高い
精度で、正確に注湯され得て、目的とする鋳造製品の歩
留りが、極めて効果的に高められ得ることとなるのであ
る。
【0066】また、本実施形態においては、取鍋12と
注湯ポット14とが設けられる台車10が、鋳型18が
搬送されるパレットコンベヤ20に並行して敷設された
2本のレール22,22上を、その延長方向に走行せし
められ得るようになっており、更に、そのような台車1
0の走行及び停止や、走行方向と走行距離とが、台車1
0上に設置された操作盤31に対する所定のキー操作等
によって、任意に制御され得るようになっているところ
から、注湯されるべき鋳型18が、パレットコンベヤ2
0による搬送によって、取鍋12と注湯ポット14の前
を通過してしまった際にも、台車10を走行させて、か
かる鋳型18を追尾し、それに注湯することが出来るの
である。
【0067】しかも、本実施形態にあっては、注湯ポッ
ト14が、移動機構82における上下移動機構部104
と前後移動機構部102とにより、上下方向とパレット
コンベヤ20に向かって前後方向において、任意に移動
せしめられ得るようになっているところから、高さや注
湯口の位置が種々異なる鋳型18に対しても、それらに
合わせて、注湯ポット14を移動させれば、溶湯が、そ
のような鋳型18の何れに対しても、容易に且つ確実に
注湯され得るのである。
【0068】従って、このような本実施形態に係る自動
注湯装置においては、例えば、何等かのトラブルによっ
て、注湯ポット14内への溶湯の流込み作業の遅れや不
手際が生じた際にも、パレットコンベヤ20を停止させ
て、注湯されるべき鋳型18を取鍋12や注湯ポット1
4の前方で待機させておく必要が有利に皆無ならしめら
れ得るのであり、また、高さや注湯口の位置が種々異な
る鋳型18が用いられて、形状や大きさ等が互いに異な
る鋳造製品を得る際にも、一つの装置で有利に対応せし
められ得、以て、生産性の更なる向上が、効果的に図ら
れ得ることとなるのである。
【0069】また、本実施形態においては、注湯ポット
14内の溶湯が、注湯ポット14の底部に設けられたノ
ズル64を通じて、鋳型18に対して注湯されるように
なっていることによって、鋳型18に対する注湯時に、
注湯ポット14の傾斜角度を比較的に小さな量で調節し
ながら、注湯速度を大きく変化させ得るようになってい
るところから、そのような注湯ポット14の傾斜角度の
変化に伴う、ノズル64の注ぎ口66からの溶湯の流出
軌跡の変化も有利に抑制され得るのであり、それによっ
て、鋳型18に対する注湯時における注湯ポット14の
傾斜角度の調節量と、パレットコンベヤ20に向かって
前後方向に移動せしめる前後移動調節量とが、可及的に
小さく為され得るのである。そして、その結果として、
鋳型18に対する溶湯の注湯時において、注湯口から鋳
型18内に注湯されずに外部に零れ出る溶湯の量が効果
的に少なく抑えられ得て、目的とする鋳造製品の歩留り
が、更に一層有利に高められ得ることとなるのである。
【0070】さらに、本実施形態に係る自動注湯装置に
あっては、注湯ポット14を上下方向とパレットコンベ
ヤ20に向かって前後方向に移動させる移動機構82の
上下移動機構部104と前後移動機構部102とが、そ
れぞれ、第一及び第二のボールねじ軸116,128と
第一及び第二のボールねじナット118,138との組
合せからなるボールねじ機構を含んで構成され、それら
のボールねじ機構によって、注湯ポット14が、前記上
下及び前後方向に移動せしめられ得るようになっている
ところから、例えば、油圧機器や空気圧機器等を用い
て、注湯ポット14を移動可能に構成する場合に比し
て、注湯ポット14を移動させるための構造が、比較的
に簡略に且つコンパクトに構成され得るのであり、ま
た、移動距離の制御も容易となるといった利点が得られ
ることとなるのである。
【0071】また、本実施形態においては、注湯ポット
14が取り付けられる注湯ポット傾動機構80が、それ
に固設されたガイド支持部154において、移動機構8
2における前後移動機構部102の取付筐体140に支
持されたレール支持部150の上下方向延びる第三の案
内レール152に案内されつつ、上下方向にのみ移動せ
しめられ得る状態で、かかる取付筐体140に対して、
ロードセル160にて釣支せしめられて、該ロードセル
160により、それら注湯ポット14と注湯ポット傾動
機構80の重量変化が検出されるようになっているとこ
ろから、ロードセル160による注湯ポット14と注湯
ポット傾動機構80の重量変化の検出時に、それら注湯
ポット14と注湯ポット傾動機構80の上下方向以外の
変移が阻止され得、それによって、それらの重量変化、
即ち、注湯ポット14内の溶湯の収容重量が、より正確
に検出され得るのである。
【0072】さらに、本実施形態にあっては、ロードセ
ル160が、移動機構82の上下移動機構部104と前
後移動機構部102によって、上下方向及びパレットコ
ンベヤ20に向かって前後方向に移動せしめられる取付
筐体140の保持板148に懸釣せしめられ、また、こ
のロードセル160に対して、注湯ポット傾動機構80
と注湯ポット14とが釣支されているところから、注湯
ポット14が、移動機構82により、どのような位置に
移動せしめられても、その移動位置において、注湯ポッ
ト14内に収容される溶湯の重量が、ロードセル160
にて、正確且つ確実に計量され得ることとなるのであ
る。
【0073】以上、本発明の具体的な構成について詳述
してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであっ
て、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受
けるものではない。
【0074】例えば、前記実施形態では、注湯ポット1
4の底部に、内部に収容される溶湯の注ぎ口66を与え
るノズル64が設けられていたが、このノズル64の形
成位置は、注湯ポット14の下部に設けられておれば良
く、例えば、注湯ポット14の側壁部の下部部位等に形
成されていても、何等差し支えないのである。
【0075】なお、このようなノズル64は、本発明に
おいて必須のものではなく、かかるノズル64に代え
て、注湯ポット14の底部や側壁部に、外部に連通す
る、単なる連通孔を設けて、この連通孔を注ぎ口として
構成し、或いは取鍋12と同様な構造の注ぎ口を、側壁
部の上部に設けることも可能である。
【0076】また、そのような注湯ポット14を傾動せ
しめる第二の傾動手段としての注湯ポット傾動機構80
の構造や、注湯ポット14を上下方向と搬送ラインたる
パレットコンベヤ20に向かって前後方向に移動せしめ
る移動手段たる移動機構82の構造、更には取鍋12を
傾動させる第一の傾動手段としての取鍋傾動機構36の
構造が、前記実施形態に示されるものに特に限定される
ものでないことは勿論である。
【0077】さらに、前記実施形態では、注湯ポット1
4が、注湯ポット傾動機構80に取り付けられ、更に、
この注湯ポット傾動機構80が、台車10に固定された
移動機構82における前後移動機構部102の取付筐体
140に対して、計量手段たるロードセル160にて釣
支されることにより、注湯ポット14が台車10に取り
付けられていたが、この注湯ポット14の取付構造も、
計量手段たるロードセル160にて重量変化が計量され
得る状態とされておれば、何等これに限定されるもので
はないのである。
【0078】また、注湯ポット14の重量変化を計量す
るための計量手段としては、前記実施形態に示される如
きロードセル160以外の公知のものも、適宜に採用さ
れ得るのである。
【0079】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
【0080】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に従う鋳造用自動注湯装置にあっては、鋳型に対する
溶湯の注湯重量の大きさに拘わらず、一つ一つの鋳型に
対して、溶湯を、より正確な量において注湯することが
出来、しかも、注湯作業の遅れや不手際等により搬送ラ
インが停止せしめられるようなことも有利に回避され得
ると共に、大きさが種々異なる鋳型に対しても、適切に
且つ確実に対応せしめられ得るのである。そして、それ
らの結果として、目的とする鋳造製品の歩留りの向上と
生産性の更なる向上とが、同時に且つ一挙に図られ得る
といった従来装置では到底得られない優れた効果が、極
めて有利に達成され得ることとなったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う鋳造用自動注湯装置の一例を示す
正面説明図である。
【図2】図1に示された鋳造用自動注湯装置の左側面説
明図である。
【図3】図1に示された鋳造用自動注湯装置の平面説明
図である。
【図4】図1に示された鋳造用自動注湯装置に設けられ
た注湯ポットの平面説明図である。
【図5】図4における V−V 断面説明図である。
【図6】図4におけるVI矢視説明図である。
【図7】図4における VII矢視説明図である。
【図8】図1に示された鋳造用自動注湯装置の部分拡大
断面説明図であって、かかる装置に設けられた移動機構
における上下移動機構部の構造を説明するための図であ
る。
【図9】図8におけるIX−IX断面説明図である。
【図10】図1に示された鋳造用自動注湯装置の部分拡
大断面説明図であって、かかる装置に設けられた移動機
構における前後移動機構部の構造を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
10 台車 12 取鍋 14 注湯ポット 18 鋳型 20 パレットコンベヤ 36 取鍋傾動機
構 62 収容部 64 ノズル 66 注ぎ口 80 注湯ポット
傾動機構 82 移動機構 96 注湯ポット
傾動用サーボモータ 102 前後移動機構部 104 上下移動
機構部 112 上下移動用サーボモータ 116 第一のボ
ールねじ軸 118 第一のボールねじナット 128 第二のボ
ールねじ軸 134 前後移動用サーボモータ 138 第二のボ
ールねじナット 160 ロードセル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−174194(JP,A) 特開 平11−123534(JP,A) 特開 平11−90616(JP,A) 特開 平8−174193(JP,A) 特開 平5−138333(JP,A) 特開 平4−71774(JP,A) 特開 平6−7919(JP,A) 特開 昭54−149326(JP,A) 実開 平7−22400(JP,U) 実開 昭63−47062(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 39/04 B22D 41/06 B22D 41/04 B22D 41/05 B22D 37/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送ラインによって、順次搬送される鋳
    型に対して、溶湯を自動的に注湯する鋳造用自動注湯装
    置にして、 前記搬送ラインに並行して走行する台車と、 該台車上に設けられ、前記溶湯が、少なくとも前記鋳型
    の複数に対して注湯せしめられ得る量において貯留され
    る取鍋と、 前記台車上に設けられ、前記溶湯が、前記鋳型の一つに
    対する注湯量に相当する量において収容される注湯ポッ
    トと、 該注湯ポットを上下方向と前記搬送ラインに向かって前
    後方向に移動させる移動手段と、 前記注湯ポットの重量変化により、該注湯ポット内に収
    容される前記溶湯の重量を計量する計量手段と、 前記取鍋を傾動せしめることにより、該取鍋内に貯留さ
    れる前記溶湯を該取鍋内から前記注湯ポット内に流し込
    むと共に、前記計量手段により計量される前記注湯ポッ
    ト内の溶湯の収容重量が、前記一つの鋳型に対する注湯
    重量となった際に、該取鍋を傾動状態から復帰せしめ
    て、該取鍋内から該注湯ポット内への該溶湯の流入を停
    止せしめる第一の傾動手段と、 前記注湯ポットを傾動せしめることにより、該注湯ポッ
    ト内に収容される前記溶湯を前記一つの鋳型内に注湯せ
    しめると共に、前記計量手段により計量される前記注湯
    ポット内の溶湯の収容重量が0となった際に、該注湯ポ
    ットを傾動状態から復帰せしめる第二の傾動手段とを、
    含むことを特徴とする鋳造用自動注湯装置。
  2. 【請求項2】 前記注湯ポットの下部に、該注湯ポット
    の内部と外部とを連通する管状のノズルを設け、かかる
    ノズルにて、前記溶湯の前記鋳型内への注ぎ口を構成し
    た請求項1に記載の鋳造用自動注湯装置。
  3. 【請求項3】 前記移動手段が、上下方向若しくは前記
    搬送ラインに向かって前後方向の何れか一方向に延びる
    第一の中心軸回りに回転可能な位置固定の第一のボール
    ねじ軸と、該第一のボールねじ軸を回転駆動せしめる第
    一の駆動手段と、該第一の中心軸回りに回転不能で且つ
    該第一の中心軸方向に移動可能な第一の取付部材と、該
    第一のボールねじ軸に螺合されると共に、該第一の取付
    部材に固設されることにより、該第一のボールねじ軸の
    回転に伴って、該第一の取付部材を該第一の中心軸方向
    に移動させる第一のボールねじナットと、該第一の取付
    部材に位置固定に取り付けられた、上下方向若しくは前
    記搬送ラインに向かって前後方向の何れか他方向に延び
    る第二の中心軸回りに回転可能な第二のボールねじ軸
    と、該第二のボールねじ軸を回転駆動せしめる第二の駆
    動手段と、前記注湯ポットが取り付けられた、該第二の
    中心軸回りに回転不能で且つ該第二の中心軸方向に移動
    可能な第二の取付部材と、該第二のボールねじ軸に螺合
    されると共に、該第二の取付部材に固設されることによ
    り、該第二のボールねじ軸の回転に伴って、該第二の取
    付部材を該第二の中心軸方向に移動させる第二のボール
    ねじナットとを含んで構成され、該第一の取付部材の該
    第一の中心軸方向への移動と該第二の取付部材の該第二
    の中心軸方向への移動に伴って、該注湯ポットが、上下
    方向と前記搬送ラインに向かって前後方向に移動せしめ
    られ得るようになっている請求項1又は請求項2に記載
    の鋳造用自動注湯装置。
  4. 【請求項4】 前記計量手段がロードセルにて構成され
    て、該ロードセルが、その一端部において前記第二の取
    付部材に取り付けられる一方、該ロードセルの他端部に
    前記注湯ポットが取り付けられて、該注湯ポットが、該
    ロードセルを介して該第二の取付部材に取り付けられ、
    該ロードセルにて計量される該注湯ポットの重量変化に
    よって、該注湯ポット内に収容される前記溶湯の重量が
    計量されるようになっている請求項3に記載の鋳造用自
    動注湯装置。
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