JPWO2010070923A1 - ディスク装置 - Google Patents

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和幸 本田
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鉄矢 大久保
漆原 賢治
賢治 漆原
大村 慶和
慶和 大村
友美 西方
友美 西方
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Abstract

チルト調整に加えてディスクと光ピックアップとの距離を容易に調整することができるディスク装置。この装置は、光ピックアップ(5)を移動させるステッピングモータ(23)と、ディスク(1)が定置されるターンテーブルを回転させるためのスピンドルモータ(3)が位置調整可能に取り付けられるベースシャーシ(2)と、ディスクの半径方向に延在してベースシャーシ(2)に設けられ、光ピックアップ(5)の移動を、光ピックアップ(5)の一部との接触により案内するガイド軸(6)と、ベースシャーシ(2)に配置され、光ピックアップ(5)の移動を案内するサブガイド軸(7)と、サブガイド軸(7)とベースシャーシ(2)との相対距離を調整するチルト調整部(300)と、ベースシャーシ(2)に対する、スピンドルモータ(3)のラジアル方向の角度、タンジェンシャル方向の角度、および高さを調整するターンテーブル調整部(200)とを備える。

Description

本発明は、情報が記録されているディスクの再生や記録を行うディスク装置に関し、特に、ディスクが定置されるターンテーブルの傾きおよび高さ、光ピックアップを支持するガイド軸の傾きを調整する調整部を有するディスク装置に関する。
従来のディスク装置として、簡単な構成によって高精度のスキュー調整を可能にすることを目的として、スピンドルモータのステータ基板のベースユニットシャーシ上に、ラジアル調整部およびタンジェンシャル調整部を設けたものがある。
この従来装置におけるスキュー調整は、以下のようにして行われる(例えば特許文献1参照)。まず、光ピックアップを、ピックアップサブガイド軸のスキュー調整の支点側に移動する。そして、ジッター等の値が最適化するように、ラジアル調整部およびタンジェンシャル調整部によって、ラジアル方向とタンジェンシャル方向のスキュー調整を行う。次に、光ピックアップを、ピックアップサブガイド軸のスキュー調整部側に移動する。そして、ジッター等の値が最適化するように、ピックアップサブガイド軸の調整部においてタンジェンシャル方向のスキュー調整を行う。
ここで、ラジアル方向とは、光ピックアップとディスク信号面との関係においてディスクの信号トラックの法線方向である。また、タンジェンシャル方向とは、ディスクの信号トラックの接線方向である。また、光ピックアップが内周に位置しているときと外周に位置しているときの光ピックアップのタンジェンシャル方向の角度の差を、以下、残留タンジェンシャルチルトという。
すなわち、従来装置は、ラジアル方向およびタンジェンシャル方向の2方向について、ディスク信号面と光ピックアップの光軸とが直交するようにチルト調整を行なうことが可能であり、かつ、残留タンジェンシャルチルトを調整可能となっている。
特開2005−63549号公報
しかしながら、従来のディスクドライブ装置およびそのスキュー調整方法は、ディスクと光ピックアップとの距離を調整することができないという問題があった。
本発明の目的は、従来通りのチルト調整に加えて、ディスクと光ピックアップとの距離を容易に調整することができるディスク装置を提供することである。
本発明のディスク装置は、ディスクを定置するターンテーブルと、前記ターンテーブルに固定される回転軸を有し、前記ターンテーブルを回転させるスピンドルモータと、前記スピンドルモータによって回転させられる前記ディスクに記録された信号を読み取る光ピックアップと、前記光ピックアップを移動させる駆動モータと、前記スピンドルモータが位置調整可能に取り付けられるベースシャーシと、前記ターンテーブルに定置されたディスクの半径方向に延在して前記ベースシャーシに設けられ、前記光ピックアップの移動を、前記光ピックアップの一部との接触により案内するガイド軸と、前記ベースシャーシに配置され、前記光ピックアップの移動を案内するサブガイド軸と、前記サブガイド軸と前記ベースシャーシとの相対距離を調整するチルト調整部と、前記ベースシャーシに対する、前記スピンドルモータのラジアル方向の角度、タンジェンシャル方向の角度、および高さを調整するターンテーブル調整部とを備えている。
この構成により、本発明のディスク装置は、ベースシャーシに対する、スピンドルモータのラジアル方向の角度、タンジェンシャル方向の角度、および高さを、的確に調整することができる。また、なおかつ、本発明のディスク装置は、サブガイド軸の外周側端部の高さを調整して、ガイド軸とサブガイド軸を平行に調整することができる。これにより、本発明のディスク装置は、特に部品精度を上げることなく、チルトの調整を可能としつつ、ディスクと光ピックアップとの距離についても調整を可能とする。これにより、本発明のディスク装置は、特に部品精度を上げることなく、安定したディスク再生性能の確保と、ディスクと対物レンズが衝突しない安定したフォーカス引き込みとを可能とすることができる。
また、本発明のディスク装置は、前記チルト調整部が、前記サブガイド軸の内周側端部を貫通させる穴を有し前記ベースシャーシに固定されるサブガイド軸内周固定バネと、前記サブガイド軸の外周側端部を貫通させる穴を有し前記ベースシャーシに固定されるサブガイド軸外周調整バネと、前記ベースシャーシに螺合し、その先端が前記サブガイド軸外周端部に接触するサブガイド軸調整ネジとを備え、前記サブガイド軸内周固定バネは、前記サブガイド軸のディスク内周側の端部を前記ベースシャーシに向けて付勢し、前記サブガイド軸外周調整バネは、前記サブガイド軸のディスク外周側端部を前記サブガイド軸調整ネジに向けて付勢する。
この構成により、本発明のディスク装置は、サブガイド軸が付勢されていることにより、サブガイド軸がガタつくことを防止できる。また、本発明のディスク装置は、サブガイド調整ネジを回すことによって、サブガイド調整ネジの先端を上下に移動することができ、サブガイド調整ネジの先端に付勢されるサブガイド軸の端部の高さを調整することができる。すなわち、本発明のディスク装置は、ベースシャーシに対するサブガイド軸の傾きを調整することができるので、確実にガイド軸とサブガイド軸とを平行に保つことができる。
さらに、本発明のディスク装置は、前記ターンテーブル調整部が、前記スピンドルモータの回転軸を通り前記光ピックアップの移動方向と平行な直線の上に設けられた第1の調整部と、前記直線に対して互いに左右対称に配置された第2の調整部および第3の調整部とを有し、前記第1〜第3の調整部は、前記ベースシャーシ上に取り付けられた雌ネジ軸と、前記スピンドルモータを前記ベースシャーシに固定するためのモータフレームに設けられた穴を貫通し前記雌ネジ軸と螺合するターンテーブル調整ネジと、前記モータフレームと前記ベースシャーシの間に挟まれ、前記雌ネジ軸と前記ターンテーブル調整ネジとにそれぞれ貫通された圧縮コイルバネとをそれぞれ有している。
この構成により、本発明のディスク装置は、各ターンテーブル調整部において、モータフレームとベースシャーシとが、互いに離れる方向に、圧縮コイルバネによって付勢されている。このため、本発明のディスク装置は、がたつきを防止することができる。また、本発明のディスク装置は、モータフレームの位置がターンテーブル調整ネジのネジ頭によって規制されるため、3箇所の調整ネジを回すことにより、モータフレームのベースシャーシに対する傾きおよび高さ、つまり、スピンドルモータのベースシャーシに対する傾きおよび高さを、調整することができる。
本発明のディスク装置は、スピンドルモータのモータフレーム上に、ベースシャーシに対するラジアル方向の角度、タンジェンシャル方向の角度、および高さを調整する調整部を有する。また、本発明のディスク装置は、ガイド軸とサブガイド軸とを平行にする調整部を有する。したがって、本発明のディスク装置は、特に部品精度を上げることなく、チルトの調整を可能としつつ、ディスクと光ピックアップとの距離についても調整を可能とする。これにより、本発明のディスク装置は、特に部品精度を上げることなく、安定したディスク再生性能の確保と、ディスクと対物レンズが衝突しない安定したフォーカス引き込みとを可能とすることができる。
本実施の形態に係るディスク装置を内蔵する電子装置としてのカーオーディオ装置の全体斜視図 本実施の形態に係るディスク装置の正面図 本実施の形態に係るディスク装置における再生ユニットの正面図 本実施の形態に係るディスク装置における再生ユニットの背面図 本実施の形態に係るディスク装置における再生ユニットの下面図 本実施の形態に係るディスク装置における再生ユニットの背面図のA−A断面図 本実施の形態に係るディスク装置におけるスピンドルモータの構成図 本実施の形態に係るディスク装置における再生ユニットの斜視図 本実施の形態に係るディスク装置におけるチルト調整部の背面図 本実施の形態に係るディスク装置におけるチルト調整部の下面図 本実施の形態に係るディスク装置におけるターンテーブル調整部の斜視図 本実施の形態に係るディスク装置におけるターンテーブル調整部の背面図 本実施の形態に係るディスク装置におけるターンテーブル調整部のネジ螺合部の断面図 本実施の形態に係るディスク装置におけるターンテーブル調整部の第1の下面図 本実施の形態に係るディスク装置におけるターンテーブル調整部の左側面図 本実施の形態に係るディスク装置におけるターンテーブル調整部の第2の下面図 本実施の形態に係るディスク装置の再生ユニットに第1のミラーおよび第2のミラーを設置した場合の第1の正面図および第1の下面図 本実施の形態に係るディスク装置の再生ユニットに第1のミラーおよびディスク1を設置した場合の第2の正面図および第2の下面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係るディスク装置100を内蔵する電子装置としてのカーオーディオ装置101の全体斜視図である。
このカーオーディオ装置101は、ディスク装置100の他に、ラジオ102、カセットテープ再生装置103等を内蔵している。また、カーオーディオ装置101は、前面パネル104に、全機能に共有される表示部104aおよび電源/ボリュームつまみ104bと、ディスク装置100におけるディスク挿排口100aと、ラジオ用のチューニングつまみ102aと、カセットテープ挿排口103a等とを有する。また、カーオーディオ装置101は、内部に、ラジオ102、カセットテープ再生装置103、ディスク装置100等を制御する制御部(図示せず)を有する。
図2は本実施の形態に係るディスク装置100の正面図である。
なお、以下の説明において、図2の紙面に垂直な方向のうち、手前側に向かう方向を「上」、奥に向かう方向を「下」とする。
図2において、ディスク装置100は、ローラユニット105、ロードユニット106、および再生ユニット107を有する。ローラユニット105は、ディスク挿排口100aから挿入されたディスク1を、ディスク装置100の内部へ搬送する。ロードユニット106は、ローラユニット105を回転させて、ディスク1をクランプ位置まで移動させる。再生ユニット107は、クランプ位置まで搬送されたディスク1を回転させ、ディスク1に記録された信号を再生する。
図3は、本実施の形態に係るディスク装置100の再生ユニット107の正面図である。図4は、本実施の形態に係るディスク装置100の再生ユニット107の背面図である。図5は、本実施の形態に係るディスク装置100の再生ユニット107の下面図である。そして、図6は、本実施の形態に係るディスク装置100を図4のA−Aで切ったときの断面図である。
図3〜図6に示すとおり、ディスク装置100の再生ユニット107には、硬質の樹脂あるいは鉄板などで形成されたベースシャーシ2が設けられている。ベースシャーシ2によって、再生ユニット107の各部品が支持されている。
光ピックアップ5は、ディスク1に記録された信号を読み取るための部品である。光ピックアップ5は、互いに平行して設けられたガイド軸6およびサブガイド軸7の2つの軸の間に設けられ、これら2つの軸によって、軸の延在方向と平行な方向に移動可能に支持されている。すなわち、光ピックアップ5には、ガイド軸6が貫通する筒状の形状が設けられている。これにより、光ピックアップ5は、ガイド軸6の延在方向に案内されながら移動可能となっている。
また、サブガイド軸7と光ピックアップ5との関係も同様である。ただし、サブガイド軸7の側には、筒状の形状に代えて、U字状の形状が設けられている。これにより、サブガイド軸7においても、光ピックアップ5の移動が案内される。
光ピックアップ5の移動軌跡がディスク1の中心位置を基準とした任意の半径となるように、ターンテーブル33が配置される。ターンテーブル33は、ディスク1を載置するための部品である。
図7は、本実施の形態に係るディスク装置100のスピンドルモータ3の構成を示す斜視図である。
図7に示すとおり、ターンテーブル33は、スピンドルモータ3の一部として設けられている。スピンドルモータ3は、モータフレーム31、回転軸32、ターンテーブル33、調芯リング34、およびマグネット35を有する。
モータフレーム31は、スピンドルモータ3全体の部品を支持する。回転軸32は、スピンドルモータ3の中央部分に設けられている。ターンテーブル33は、回転軸32に固定されており、ディスク1を定置するゴムラバー33aが貼り付けられている。調芯リング34は、ターンテーブル33の上に固定されており、ディスク1を調芯する。マグネット35は、調芯リング34に固定されている。
マグネット35は、スピンドルモータ3の上部に設けられたクランパー5を吸引する。この構造によって、ターンテーブル33に載置されたディスク1は、ターンテーブル33とクランパー5との間に挟み込まれて固定されることになる。
ガイド軸6は、次のようにベースシャーシ2に固定される。なお、以下、ターンテーブル33にディスク1が載置されたときのディスク1の外周側に対応する側を、単に「外周側」といい、外周側の端部を、単に「外周側端部」という。また、ターンテーブル33にディスク1が載置されたときのディスク1の内周側に対応する側を、単に「内周側」といい、内周側の端部を、単に「内周側端部」という。
ベースシャーシ2には、ガイド軸外周端ブラケット固定ネジ12によって、ガイド軸外周端ブラケット11が固定されている。ガイド軸6の外周側端部は、このガイド軸外周端ブラケット11によって押し当てられている。また、ディスク1の逆側の端部、つまり、ターンテーブル33にディスク1が載置された際のディスク1の内周側端部に対応する位置には、内周キャップ8が取り付けられている。この内周キャップ8は、内周ブラケット9の穴に圧入されて固定されている。内周ブラケット9は、内周ブラケットかしめ軸10によって、ベースシャーシ2に設けられている。
サブガイド軸外周調整バネ16およびサブガイド軸内周固定バネ13は、それぞれ、ベースシャーシ2にネジによって固定される面と、この面から直立した面とが設けられた、断面L字状の部分を有する固定バネである。サブガイド軸外周調整バネ16およびサブガイド軸内周固定バネ13のそれぞれの直立面の一部には、サブガイド軸7の端部を貫通させるための穴が設けられている。サブガイド軸7は、サブガイド軸外周調整バネ16およびサブガイド軸内周固定バネ13を用いて、ベースシャーシ2に固定される。
すなわち、サブガイド軸7は、その外周側端部が、サブガイド軸外周調整バネ16に設けられた穴を貫通することによって、支持される。さらに、サブガイド軸外周調整バネ16は、穴を有する面に連設した上述の面が、サブガイド軸外周調整バネ固定ネジ17によって、ベースシャーシ2に固定される。
また、サブガイド軸7は、その内周側端部が、サブガイド軸内周固定バネ13に設けられた穴を貫通することによって、支持される。さらに、サブガイド軸内周固定バネ13には、穴を有する面に連設した上述の面が、サブガイド軸内周固定バネ固定ネジ14によって、ベースシャーシ2に固定される。
さらに、サブガイド軸調整ネジ15が、サブガイド軸7の外周側端部に接触可能に、ベースシャーシ2のネジ溝と螺合して設けられている。サブガイド軸調整ネジ15が回転することによって、サブガイド軸7の外周側端部が上下するようになっている。
光ピックアップ5のガイド軸6の側には、弾性部材で形成されたナットピース押さえバネ18が、ナットピース押さえバネ固定ネジ20によって取り付けられている。このナットピース押さえバネ18は、光ピックアップ5を、ガイド軸6に接触する方向に付勢する。これにより、ディスク装置100が外部要因などに起因する振動等の影響を受けた場合でも、光ピックアップ5の振動を抑制することができる。
また、光ピックアップ5のサブガイド軸7の側には、弾性部材で形成されたサブガイド軸押さえバネ21が、サブガイド軸押さえバネ固定ネジ22によって取り付けられている。このサブガイド軸押さえバネ21は、光ピックアップ5を、サブガイド軸7に接触する方向に付勢する。これにより、ディスク装置100が外部要因などに起因する振動等の影響を受けた場合でも、光ピックアップ5の振動を抑制することができる。
そして、再生ユニット107は、光ピックアップ5を移動させるための部品として、ステッピングモータ23、リードスクリュー23a、およびブラケット23bを有している。リードスクリュー23aは、ステッピングモータ23の回転軸である。ブラケット23bは、ステッピングモータ23をベースシャーシ2に固定するための部品である。ステッピングモータ23およびリードスクリュー23aは、リードスクリュー23aがガイド軸6およびサブガイド軸7と平行になるように配置されて、ステッピングモータ固定ネジ24によって、ベースシャーシ2に取り付けられている。
ナットピース19は、リードスクリュー23aの溝に係合するように、上述のナットピース押さえバネ18に対して超音波溶着等で取り付けられている。これにより、ステッピングモータ23の回転によってリードスクリュー23aが回転したとき、リードスクリュー23aの溝に係合しているナットピース19が、リードスクリュー23aの軸の延在方向に移動する。このとき、ナットピース押さえバネ18および光ピックアップ5も、ナットピース19とともに、リードスクリュー23aの軸の延在方向、つまり、ターンテーブル33にディスク1が載置されているときのディスク1の半径方向に移動する。
次に、ラジアル方向、タンジェンシャル方向、および高さ方向を含む各種パラメータを定義する。
図8は本実施の形態に係るディスク装置100の再生ユニット107の斜視図である。
図8において、ラジアル方向とは、光ピックアップ5とディスク1の信号面との関係において、ディスク1の信号トラックの法線方向(矢印A)である。また、タンジェンシャル方向とは、光ピックアップ5とディスク1の信号面との関係において、ディスク1の信号トラックの接線方向(矢印B)である。また、残留タンジェンシャルチルトとは、光ピックアップ5が内周側に位置しているときと外周側に位置しているときの、光ピックアップ5のタンジェンシャル方向の角度の差である。
ここで、ラジアル方向の角度Rとは、矢印Aの方向に延在する仮想直線が矢印Bの方向に延在する軸を回転軸として回転するときに生じる角度である。また、タンジェンシャル方向の角度Tとは、矢印Bの方向に延在する仮想直線が矢印Aの方向に延在する軸を回転軸として回転するときに生じる角度である。そして、高さ方向とは、ディスク1の面に対する法線方向(矢印C)である。
また、ディスク1と光ピックアップ5との距離とは、光ピックアップ5に搭載された対物レンズ5aから、ディスク1の信号面までの距離である。対物レンズ5aは、ディスク1に記録された信号を読み取るために、ディスク1の信号面にレーザ光を集光するレンズである。
次に、本実施の形態におけるディスク装置100の再生ユニット107において、ガイド軸6とサブガイド軸7を平行にすることによって、残留タンジェンシャルチルトをなくす、チルト調整部300の構成について説明する。
図9は、チルト調整部300部の背面図である。図10は、チルト調整部300の下面図である。ただし、図9において、光ピックアップ5などの、説明に不要な部品はその記載を省略している。
図9および図10において、チルト調整部300は、上述の再生ユニット107の構成のうち、ガイド軸6、サブガイド軸7、サブガイド軸内周固定バネ13、サブガイド軸外周調整バネ16、およびサブガイド軸調整ネジ15により構成される。なお、上述の通り、ガイド軸6およびサブガイド軸7は、ベースシャーシ2の上に固定されている。また、サブガイド軸内周固定バネ13およびサブガイド軸外周調整バネ16は、サブガイド軸7の内周側端部および外周側端部を、それぞれ付勢している。そして、サブガイド軸調整ネジ15は、ベースシャーシ2に設けられたネジ溝と螺合している。
ここで、サブガイド軸7の内周側端部は、サブガイド軸内周固定バネ13によって、ベースシャーシ2に押し当てる方向(D’方向)に付勢されている。さらに、サブガイド軸7の外周側端部は、サブガイド軸外周調整バネ16によって、サブガイド軸調整ネジ15の先端に押し当てる方向(D方向)付勢されている。
ここで、図10に示すように、サブガイド軸7の外周側端部は、弾性体であるサブガイド軸外周調整バネ16の穴に貫通し、サブガイド軸調整ネジ15の先端に押し当てられている。このため、図10Bに示すとおり、サブガイド軸調整ネジ15を左回転させることにより、サブガイド軸調整ネジ15をD方向に移動させ、それに伴い、サブガイド軸7の外周側端部をD方向に移動させることが可能となっている。また、図10Aに示すとおり、サブガイド軸調整ネジ15を右回転させることにより、サブガイド軸調整ネジ15をD’方向に移動させ、それに伴い、サブガイド軸7の外周端部をD’方向に移動させることが可能となっている。
このとき、サブガイド軸7の内周側端部は、サブガイド軸外周調整バネ16とは分離して設けられているサブガイド軸内周固定バネ13によって、ベースシャーシ2に押し当てられている。このため、サブガイド軸7の内周側端部は、サブガイド軸調整ネジ15の回転による影響を受けてD方向またはD’方向に移動することはない。従って、サブガイド軸調整ネジ15を回転させることによって、サブガイド軸調整ネジ15の先端に押し当てられたサブガイド軸7の外周側端部を、DまたはD’方向に移動させて、ガイド軸6とサブガイド軸7とを平行にすることができる。
次に、図11〜図16を用いて、ターンテーブル調整部200について説明する。
ターンテーブル調整部200は、スピンドルモータ3と、3つの調整部とを備えている。この3つの調整部は、スピンドルモータ3をベースシャーシ2に取り付け、なおかつ、ベースシャーシ2に対するスピンドルモータ3の高さ調整およびチルト調整を行う機能を有する。
具体的には、1つ目の調整部は、第1のターンテーブル調整ネジ42aと、ベースシャーシ2に設けられ第1のターンテーブル調整ネジ42aと螺合する第1の雌ネジ軸2aと、これらのネジの間に介在する第1の圧縮コイルバネ41aとを有する。2つ目の調整部は、第2のターンテーブル調整ネジ42bと、ベースシャーシ2に設けられ第2のターンテーブル調整ネジ42bと螺合する第2の雌ネジ軸2bと、これらのネジの間に介在する第2の圧縮コイルバネ41bとを有する。そして、3つ目の調整部は、第3のターンテーブル調整ネジ42cと、ベースシャーシ2に設けられ第3のターンテーブル調整ネジ42cと螺合する第3の雌ネジ軸2cと、これらのネジの間に介在する第3の圧縮コイルバネ41cとを有する。
なお、ベースシャーシ2に対するスピンドルモータ3の位置決めは、ベースシャーシ2に設けられた第1の位置決め軸40aと第2の位置決め軸40bとを、スピンドルモータ3のモータフレーム31に設けられた長穴と穴とにそれぞれ貫通させることにより実現される。
さらに、第1の雌ネジ軸2a、第2の雌ネジ軸2b、第3の雌ネジ軸2cは、ベースシャーシ2に、かしめにより取り付けられている。各雌ネジ軸の径は、対応する圧縮コイルバネのうち対応するバネの径よりも小さい。そして、各雌ネジ軸の高さは、対応する圧縮コイルバネの常態における高さよりも低い。したがって、スピンドルモータ3がベースシャーシ2に取り付けられた際には、各圧縮コイルバネを対応する雌ネジ軸が貫通した状態となる。そして、この状態で各ターンテーブル調整ネジが対応する雌ネジ軸に螺合されているとき、ベースシャーシ2とモータフレーム31との間に配置された各圧縮コイルバネが、ベースシャーシ2およびモータフレーム31を、互いの距離を広げる方向に付勢する。
図13に示すように、第1の圧縮コイルバネ41a、第2の圧縮コイルバネ41b、および第3の圧縮コイルバネ41cは、モータフレーム31とベースシャーシ2との間に設けられている。したがって、モータフレーム31およびベースシャーシ2は、お互いが離れる方向に、第1の圧縮コイルバネ41a、第2の圧縮コイルバネ41b、および第3の圧縮コイルバネ41cによって付勢される。そして、第1のターンテーブル調整ネジ42aのネジ頭と、第2のターンテーブル調整ネジ42bのネジ頭と、第3のターンテーブル調整ネジ42cのネジ頭とによって、各圧縮コイルバネの付勢力によるモータフレーム31とベースシャーシ2との離隔が規制される。
ここで、図12に示すように、第1のターンテーブル調整ネジ42aは、スピンドルモータ3の回転軸32を通り光ピックアップ5の移動方向と平行な、直線Eの上に位置している。すなわち、第1のターンテーブル調整ネジ42aは、ラジアル方向の角度を調整するためのものである。また、第2のターンテーブル調整ネジ42bおよび第3のターンテーブル調整ネジ42cは、直線Eに対して互いに左右対称となるように、直線Eに直交する任意の直線Fの上に位置している。すなわち、第2のターンテーブル調整ネジ42bおよび第3のターンテーブル調整ネジ42cは、タンジェンシャル方向の角度を調整するためのものである。
以下に、ディスク1に対する光ピックアップ5のラジアル方向の角度の調整について説明する。
図14Aは、本実施の形態に係るディスク装置100におけるターンテーブル調整部200の下面図である。図14Bは、本実施の形態に係るディスク装置100におけるターンテーブル調整部200の第1のターンテーブル調整ネジ42aを左回りに回転させた場合の下面図である。
図14Aにおいて、第1の雌ネジ軸2aに螺合した第1のターンテーブル調整ネジ42aを左回転させると、第1のターンテーブル調整ネジ42aは、スピンドルモータ3とベースシャーシ2とが離反する方向である矢印Gの方向に移動する。ここで、スピンドルモータ3のモータフレーム31と、ベースシャーシ2との間には、第1の圧縮コイルバネ41aが介在している。したがって、ベースシャーシ2およびモータフレーム31は、互いに離れる方向に付勢される。さらに、この付勢された力によるベースシャーシ2とモータフレーム31との離隔は、第1のターンテーブル調整ネジ42aによって規制される。このため、モータフレーム31と第1のターンテーブル調整ネジ42aのネジ頭との接触部も、G方向に移動する。
このとき、例えば、第2のターンテーブル調整ネジ42bおよび第3のターンテーブル調整ネジ42cは回転させない。この場合、モータフレーム31と第2のターンテーブル調整ネジ42bのネジ頭との接触部の位置、およびモータフレーム31と第3のターンテーブル調整ネジ42cのネジ頭との接触部の位置は、矢印Gの方向には変化しない。したがって、図14Bに示すように、モータフレーム31のベースシャーシ2の表面2’に対する角度は、矢印Hの方向に変化する。すなわち、光ピックアップ5の、ディスク1に対するラジアル方向の角度が変化することになる。同様にして、第1のターンテーブル調整ネジ42aを右回転させた場合は、矢印Hとは逆向きにラジアル方向の角度が変化する。
次に、ディスク1に対する光ピックアップ5のタンジェンシャル方向の角度調整について説明する。
図15Aは、本実施の形態に係るディスク装置100におけるターンテーブル調整部200の左側面図である。図15Bは、本実施の形態に係るディスク装置100におけるターンテーブル調整部200の第2のターンテーブル調整ネジ42bを左回りに回転させた場合の左側面図である。
図15において、第2の雌ネジ軸2bに螺合した第2のターンテーブル調整ネジ42bを左回転させると、第2のターンテーブル調整ネジ42bは、I方向に移動する。ここで、スピンドルモータ3のモータフレーム31と、ベースシャーシ2との間には、第2の圧縮コイルバネ41bが介在している。したがって、ベースシャーシ2およびモータフレーム31は、互いに離れる方向に付勢される。さらに、この付勢された力によるベースシャーシ2とモータフレーム31との離隔は、第2のターンテーブル調整ネジ42bによって規制される。このため、モータフレーム31と第2のターンテーブル調整ネジ42bのネジ頭との接触部も、I方向に移動する。
また、第3の雌ネジ軸2cに螺合した第3のターンテーブル調整ネジ42cを右回転させると、第3のターンテーブル調整ネジ42cは、I’方向に移動する。ここで、スピンドルモータ3のモータフレーム31とベースシャーシ2との間には、第3の圧縮コイルバネ41cが介在している。したがって、ベースシャーシ2およびモータフレーム31は、互いに離れる方向に付勢される。さらに、この付勢された力によるベースシャーシ2とモータフレーム31との離隔は、第3のターンテーブル調整ネジ42cによって規制される。このため、モータフレーム31の第3のターンテーブル調整ネジ42cのネジ頭との接触部も、I’方向に移動する。
上述の通り、第2のターンテーブル調整ネジ42bおよび第3のターンテーブル調整ネジ42cは、直線Eに対して互いに左右対称となるように、直線Eに直交する任意の直線Fの上に位置している。
ここで、第2のターンテーブル調整ネジ42bの回転量と、第3のターンテーブル調整ネジ42cの回転量とが同じ場合を想定する。この場合、モータフレーム31の第2のターンテーブル調整ネジ42bのネジ頭との接触部の、I方向への移動量と、モータフレーム31の第3のターンテーブル調整ネジ42cのネジ頭との接触部の、I’方向への移動量とは、同じになる。したがって、この場合、スピンドルモータ3の回転軸32のラジアル方向の角度は変化することなく、モータフレーム31のベースシャーシ2の表面2’に対する角度は、矢印Jの方向(すなわちタンジェンシャル方向)に変化する。すなわち、ディスク1に対する光ピックアップ5のラジアル方向の角度を変化させずに、タンジェンシャル方向の角度を変化させることが可能である。
また、同様にして、第2のターンテーブル調整ネジ42bを右回転させ、第3のターンテーブル調整ネジ42cを左回転させた場合は、矢印Jとは逆向きに、タンジェンシャル方向の角度を変化させることができる。
また、第2のターンテーブル調整ネジ42bおよび第3のターンテーブル調整ネジ42cが、直線Eに直交する任意の直線F上に位置しているものの互いに左右対称でない場合も考えられる。この場合には、それぞれの回転量の比を直線Eからの距離の比に一致させることにより、ラジアル方向の角度を変化させずにタンジェンシャル方向の角度を変化させることができる。すなわち、例えば、直線Eから第2のターンテーブル調整ネジ42bまでの距離と第3のターンテーブル調整ネジ42cの距離との比が1:2の場合には、第2のターンテーブル調整ネジ42bの回転量と第3のターンテーブル調整ネジ42cの回転量との比を2:1にすれば良い。
さらに、ディスク1と光ピックアップ5の距離の調整については、以下のとおりである。
図16Aは、本実施の形態に係るディスク装置100におけるターンテーブル調整部200の下面図である。図16Bは、本実施の形態に係るディスク装置100におけるターンテーブル調整部200の第1〜第3のターンテーブル調整ネジ42a〜42cを左回りに回転させた場合の下面図である。
図16において、第1のターンテーブル調整ネジ42a、第2のターンテーブル調整ネジ42b、および第3のターンテーブル調整ネジ42cを、同じ量だけそれぞれ左回転させた場合を想定する。この場合、モータフレーム31の第1のターンテーブル調整ネジ42aのネジ頭との接触部、モータフレーム31の第2のターンテーブル調整ネジ42bのネジ頭との接触部、およびモータフレーム31の第3のターンテーブル調整ネジ42cのネジ頭との接触部は、同じ量だけK方向にそれぞれ移動する。すなわち、モータフレーム31は、ベースシャーシ2の表面2’に対する傾きを保持したまま、K方向に移動する。すなわち、ラジアル方向の角度およびタンジェンシャルの方向角度を変化させることなく、ベースシャーシ2の表面2’に対するスピンドルモータ3の高さを変更することができる。
また、第1のターンテーブル調整ネジ42a、第2のターンテーブル調整ネジ42b、および第3のターンテーブル調整ネジ42cを、同じ量だけそれぞれ右回転させた場合も、同様に、ベースシャーシ2の表面2’に対するスピンドルモータ3の高さをK’方向に変更することができる。
以上のように構成された本実施の形態におけるチルト調整および高さ調整について説明する。
図17は、本実施の形態におけるチルト調整部300を使用する場合の正面図および下面図である。図17Aは、本実施の形態に係るディスク装置100の再生ユニット107に第1のミラーおよび第2のミラーを設置した場合の正面図である。図17Bは、本実施の形態に係るディスク装置100の再生ユニット107に第1のミラーおよび第2のミラーを設置した場合の下面図である。
図18は、本実施の形態におけるターンテーブル調整部200を使用する場合の正面図および下面図である。図18Aは、本実施の形態に係るディスク装置100の再生ユニット107に第1のミラーおよびディスク1を設置した場合の正面図である。図18Bは、本実施の形態に係るディスク装置100の再生ユニット107に第1のミラーおよびディスク1を設置した場合の下面図である。
光ピックアップ5は、内周側端部と外周側端部との間をディスク1の半径方向に沿って移動可能に設けられている。まず、残留タンジェンシャルチルトをなくすために、上述したとおり、チルト調整部300のサブガイド軸調整ネジ15を回転させて、サブガイド軸7をガイド軸6に対して平行にする。
ここで、ガイド軸6とサブガイド軸7とが平行であるか確認する方法は、以下のとおりである。すなわち、図17に示すように、上面視がそれぞれ台形の形状をなす第1のミラー50aおよび第2のミラー50bを用意する。第1のミラー50aを、その台形の上底および下底にあたる2辺のうち、一方の辺がガイド軸6に接し、他方の辺がサブガイド軸7に接するように、定置する。また、第1のミラー50aよりも外周側において、第2のミラー50bを、台形の上底および下底にあたる2辺のうち、一方の辺がガイド軸6に接し、他方の辺がサブガイド軸7に接するように、定置する。そして、レーザオートコリメータを使用して、第1のミラー50aおよび第2のミラー50bのラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度をそれぞれ確認する。
なお、第1のミラー50aおよび第2のミラー50bは、ミラーの面の平行度が極めて高精度で作られたものである。
また、レーザオートコリメータは、光学部品の精密な角度測定が可能な測定器であり、測定対象物の傾きを測定することができる測定器である。レーザオートコリメータは、発光素子、コリメータレンズ、ハーフミラー、および受光素子を有している。
発光素子から照射されたレーザ光は、コリメータレンズで平行レーザ光に変えられ、測定対象物に照射される。この平行レーザ光は、測定対象物に反射する。反射レーザ光は、受光レンズで集光され、そのレンズの焦点距離上にある受光素子に結像する。このときの結像位置は、照射レーザ光と測定対象物の構成角によって変化する。このため、測定対象物の傾きが変化すると、受光素子上の結像位置も変化する。したがって、この結像位置の変化量を角度換算することによって、測定対象物の傾きを測定することができる。
また、一般的にレーザオートコリメータは、回転体などの動的に傾きが変化する測定対象物を測定するモード、つまり、回転体の周期の設定を受け付け、測定対象物の一周期内での傾きの平均値を測定する機能を有している。
第1のミラー50aと第2のミラー50bとの間で、ラジアル方向の角度とタンジェンシャル方向の角度が同じになっているときが、第1のミラー50aと第2のミラー50bが平行になっているとき、つまり、ガイド軸6とサブガイド軸7とが平行になっているときである。この調整は、前述したチルト調整部300を用いて行われる。
次にディスク1に対する光ピックアップ5のラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度、さらに高さの調整について説明する。
まず、ディスク1に対する光ピックアップ5のラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度を確認する。ここでは、上記ガイド軸6とサブガイド軸7の平行を確認するために用いた、第1のミラー50a(または第2のミラー50b)およびレーザオートコリメータを使用する。
すなわち、まず、レーザオートコリメータを用いて、第1のミラー50aのラジアル方向の角度とタンジェンシャル方向の角度を確認する。また、ディスク1をターンテーブル33に定置して、同様にレーザオートコリメータを用いて、ディスク1のラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度を確認する。そして、このディスク1の角度の確認を行ないながら、上述したターンテーブル調整部200を用いて、ターンテーブル33のラジアル方向の角度とタンジェンシャル方向の角度を調整する。すなわち、第1のミラー50aのラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度と、ディスク1のラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度とが同じになるように、調整を行う。
第1のミラー50aのラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度と、ディスク1のラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度とが同じになる場合を考える。この場合が、つまり、ディスク1に対するガイド軸6およびサブガイド軸7のそれぞれのラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度が0°になるときである。すなわち、ガイド軸6とサブガイド軸7とによって支持される光ピックアップ5が、ディスク1に対して的確に位置している状態となっているときである。
ただし、例えば、スピンドルモータ3が面振れ成分を有していたり、ターンテーブル33が回転軸32に対して完全な垂直には固定されていないというような場合が考えられる。このような場合、ディスク1が静止しているときのディスク1のラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度は、ターンテーブル33の回転角の位置によって異なり、一定とならない。したがって、ディスク1のラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度の確認は、ディスク1を回転させながら複数のタイミングで角度検出を行い、検出結果の平均値を用いて行う必要がある。この確認は、例えば、上述の、回転体などの動的に傾きが変化する測定対象物を測定することができるレーザオートコリメータを使用することにより可能である。
また、ディスク1と光ピックアップ5との距離を、レーザ変位センサを用いて確認する。レーザ変位センサは、三角測量を応用した方式によって測定対象物までの距離を測定することができる測定装置であり、発光素子と光検出素子とを組み合わせた構成を有する。
レーザ変位センサの発光素子から発光されるレーザ光は、投光レンズを通して集光され、測定対象物に照射される。そして、測定対象物から拡散反射された光線の一部は、受光レンズを通して光検出素子上にスポットを結ぶ。測定対象物の移動に対応してスポットも移動するので、そのスポットの位置を検出することによって、測定対象物までの距離を測定することができる。ここで、測定対象物までの距離とは、レーザ変位センサの投光レンズから測定対象物までの距離のことである。
また、一般的に、レーザ変位センサは、回転体などの動的に距離が変化する測定対象物を測定するモード、つまり、回転体の周期の設定を受け付け、測定対象物の一周期内での距離の平均値を測定する機能を有している。
まず、レーザ変位センサを用いて、第1のミラー50aを定置したときの第1のミラー50aまでの距離を測定する。次に、ディスク1を定置し、レーザ変位センサを用いて、ディスク1までの距離を測定する。このとき、第1のミラー50aの厚みおよびディスク1の厚みは一定である。また、ガイド軸6およびサブガイド軸7は、第1のミラー50aを定置する。したがって、ディスク1の下面とガイド軸6およびサブガイド軸7のそれぞれとの距離が求まる。ここで、光ピックアップ5は、あらかじめ設定された一定の寸法で構成されている。したがって、ディスク1の下面から、ガイド軸6およびサブガイド軸7と光ピックアップ5との各接触箇所(すなわち光ピックアップ5の支持部)までの距離も、予め設定された一定の寸法となる。このため、ディスク1の下面とガイド軸6およびサブガイド軸7との距離を、ターンテーブル調整部200を用いて所望の値に調整することによって、ディスク1と光ピックアップ5との距離が的確に調整される。
ただし、例えば、ターンテーブル33が回転軸32に対して完全な垂直には固定されていないような場合(他には、スピンドルモータ3が面振れ成分を有している場合)が考えられる。このような場合、ディスク1が静止しているときのディスク1までの距離は、ターンテーブル33の回転角の位置によって異なり、一定とならない。したがって、ディスク1までの距離の確認は、ディスク1を回転させながら複数のタイミングで距離検出を行い、検出結果の平均値を用いて行う必要がある。この確認は、例えば、上述の、回転体などの動的に距離が変化する測定対象物を測定することができるレーザ変位センサを使用することにより可能である。
ターンテーブル33の高さ精度に関しては、ディスク1と光ピックアップ5との距離が設計値よりずれることが考えられる。例えば、ディスク1と光ピックアップとの距離が設計値より大きい場合には、光ピックアップ5の対物レンズ5aを、ディスク1の再生時にはディスク1に近づけるように引き上げなければならない。この場合、対物レンズ5aを想定された分よりも大きく引き上げなければならない分、対物レンズ5aの可動範囲が減少する。これは、例えば、面振れを有するディスク1が再生される場合や、ディスク装置100が加振下に置かれた場合において、性能低下につながる。また、フォーカス引き込み時に、ディスク1と対物レンズ5aとが衝突しないような安定した引き込みを行うことが困難となる。
BD(Blu-ray Disc)など、近年の光ディスク技術の向上によりディスク1の記録密度が向上した結果、ディスク1と光ピックアップ5との距離についてもより高い精度が求められるようになった。上述したとおり、本発明に係るディスク装置100によれば、従来のもののように、ベースシャーシ2の平坦度やスピンドルモータ3のターンテーブル33の高さ等の精度を追い込む(部品の精度を上げる)ことによって、ディスク1と光ピックアップ5との距離を可能な限り設計値に近づける必要がない。したがって、本発明に係るディスク装置100によれば、ターンテーブル調整部200を調整することによって、容易にディスク1と光ピックアップ5との距離を高い精度で設定することができる。
なお、上述の実施の形態において、サブガイド軸内周固定バネが、サブガイド軸の内周側端部を、ベースシャーシに向けて付勢し、サブガイド軸外周調整バネが、サブガイド軸の外周側端部を、サブガイド軸調整ネジに向けて付勢する構成とした。しかし、本発明の別の実施の形態として、サブガイド軸内周固定バネをサブガイドの外周側に設け、なおかつ、サブガイド軸外周調整バネをサブガイドの内周側に設けて、サブガイド軸調整ネジがサブガイド軸の内周側を調整するような構成を採用しても良い。
すなわち、例えば、チルト調整部は、サブガイド軸の外周側端部を貫通させる穴を有しベースシャーシに固定されるサブガイド軸外周固定バネと、サブガイド軸の内周側端部を貫通させる穴を有しベースシャーシに固定されるサブガイド軸内周調整バネと、ベースシャーシに螺合し先端がサブガイド軸内周端部に接触するサブガイド軸調整ネジとを備える。そして、このチルト調整部は、サブガイド軸外周固定バネが、サブガイド軸の外周側端部を、ベースシャーシに向けて付勢し、サブガイド軸内周調整バネが、サブガイド軸の内周側端部を、サブガイド軸調整ネジに向けて付勢する。
2008年12月18日出願の特願2008−322151の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
以上のように、本発明に係るディスク装置は、従来のチルト調整に加えて、ディスクと光ピックアップとの距離を、容易に調整することができ、高精度で設定することができる。したがって、本発明に係るディスク装置は、特に部品精度を上げることなく、安定したディスク再生性能を確保することができ、ディスクと対物レンズが衝突しないような安定したフォーカス引き込みを可能とすることができるディスク装置として有用である。
1 ディスク
2 ベースシャーシ
2’ ベースシャーシの表面
2a 第1の雌ネジ軸
2b 第2の雌ネジ軸
2c 第3の雌ネジ軸
3 スピンドルモータ
4 クランパー
5 光ピックアップ
5a 対物レンズ
6 ガイド軸
7 サブガイド軸
8 内周キャップ
9 内周ブラケット
10 内周ブラケットかしめ軸
11 ガイド軸外周端ブラケット
12 ガイド軸外周端ブラケット固定ネジ
13 サブガイド軸内周固定バネ
14 サブガイド軸内周固定バネ固定ネジ
15 サブガイド軸調整ネジ
16 サブガイド軸外周調整バネ
17 サブガイド軸外周調整バネ固定ネジ
18 ナットピース押さえバネ
19 ナットピース
20 ナットピース押さえバネ固定ネジ
21 サブガイド軸押さえバネ
22 サブガイド軸押さえバネ固定ネジ
23 ステッピングモータ
23a リードスクリュー
23b ブラケット
24 ステッピングモータ固定ネジ
31 モータフレーム
32 回転軸
33 ターンテーブル
34 調芯リング
35 マグネット
40a 第1の位置決め軸
40b 第2の位置決め軸
41a 第1の圧縮コイルバネ
41b 第2の圧縮コイルバネ
41c 第3の圧縮コイルバネ
42a 第1のターンテーブル調整ネジ
42b 第2のターンテーブル調整ネジ
42c 第3のターンテーブル調整ネジ
50a 第1のミラー
50b 第2のミラー
100 ディスク装置
101 カーオーディオ装置
102 ラジオ
102a ラジオ用のチューニングつまみ
103 カセットテープ再生装置
103a カセットテープ挿排口
104 前面パネル
104a 全機能に共有される表示部
104b 電源/ボリュームつまみ
200 ターンテーブル調整部
300 チルト調整部
本発明は、情報が記録されているディスクの再生や記録を行うディスク装置に関し、特に、ディスクが定置されるターンテーブルの傾きおよび高さ、光ピックアップを支持するガイド軸の傾きを調整する調整部を有するディスク装置に関する。
従来のディスク装置として、簡単な構成によって高精度のスキュー調整を可能にすることを目的として、スピンドルモータのステータ基板のベースユニットシャーシ上に、ラジアル調整部およびタンジェンシャル調整部を設けたものがある。
この従来装置におけるスキュー調整は、以下のようにして行われる(例えば特許文献1参照)。まず、光ピックアップを、ピックアップサブガイド軸のスキュー調整の支点側に移動する。そして、ジッター等の値が最適化するように、ラジアル調整部およびタンジェンシャル調整部によって、ラジアル方向とタンジェンシャル方向のスキュー調整を行う。次に、光ピックアップを、ピックアップサブガイド軸のスキュー調整部側に移動する。そして、ジッター等の値が最適化するように、ピックアップサブガイド軸の調整部においてタンジェンシャル方向のスキュー調整を行う。
ここで、ラジアル方向とは、光ピックアップとディスク信号面との関係においてディスクの信号トラックの法線方向である。また、タンジェンシャル方向とは、ディスクの信号トラックの接線方向である。また、光ピックアップが内周に位置しているときと外周に位置しているときの光ピックアップのタンジェンシャル方向の角度の差を、以下、残留タンジェンシャルチルトという。
すなわち、従来装置は、ラジアル方向およびタンジェンシャル方向の2方向について、ディスク信号面と光ピックアップの光軸とが直交するようにチルト調整を行なうことが可能であり、かつ、残留タンジェンシャルチルトを調整可能となっている。
特開2005−63549号公報
しかしながら、従来のディスクドライブ装置およびそのスキュー調整方法は、ディスクと光ピックアップとの距離を調整することができないという問題があった。
本発明の目的は、従来通りのチルト調整に加えて、ディスクと光ピックアップとの距離を容易に調整することができるディスク装置を提供することである。
本発明のディスク装置は、ディスクを定置するターンテーブルと、前記ターンテーブルに固定される回転軸を有し、前記ターンテーブルを回転させるスピンドルモータと、前記スピンドルモータによって回転させられる前記ディスクに記録された信号を読み取る光ピックアップと、前記光ピックアップを移動させる駆動モータと、前記スピンドルモータが位置調整可能に取り付けられるベースシャーシと、前記ターンテーブルに定置されたディスクの半径方向に延在して前記ベースシャーシに設けられ、前記光ピックアップの移動を
、前記光ピックアップの一部との接触により案内するガイド軸と、前記ベースシャーシに配置され、前記光ピックアップの移動を案内するサブガイド軸と、前記サブガイド軸と前記ベースシャーシとの相対距離を調整するチルト調整部と、前記ベースシャーシに対する、前記スピンドルモータのラジアル方向の角度、タンジェンシャル方向の角度、および高さを調整するターンテーブル調整部とを備えている。
この構成により、本発明のディスク装置は、ベースシャーシに対する、スピンドルモータのラジアル方向の角度、タンジェンシャル方向の角度、および高さを、的確に調整することができる。また、なおかつ、本発明のディスク装置は、サブガイド軸の外周側端部の高さを調整して、ガイド軸とサブガイド軸を平行に調整することができる。これにより、本発明のディスク装置は、特に部品精度を上げることなく、チルトの調整を可能としつつ、ディスクと光ピックアップとの距離についても調整を可能とする。これにより、本発明のディスク装置は、特に部品精度を上げることなく、安定したディスク再生性能の確保と、ディスクと対物レンズが衝突しない安定したフォーカス引き込みとを可能とすることができる。
また、本発明のディスク装置は、前記チルト調整部が、前記サブガイド軸の内周側端部を貫通させる穴を有し前記ベースシャーシに固定されるサブガイド軸内周固定バネと、前記サブガイド軸の外周側端部を貫通させる穴を有し前記ベースシャーシに固定されるサブガイド軸外周調整バネと、前記ベースシャーシに螺合し、その先端が前記サブガイド軸外周端部に接触するサブガイド軸調整ネジとを備え、前記サブガイド軸内周固定バネは、前記サブガイド軸のディスク内周側の端部を前記ベースシャーシに向けて付勢し、前記サブガイド軸外周調整バネは、前記サブガイド軸のディスク外周側端部を前記サブガイド軸調整ネジに向けて付勢する。
この構成により、本発明のディスク装置は、サブガイド軸が付勢されていることにより、サブガイド軸がガタつくことを防止できる。また、本発明のディスク装置は、サブガイド調整ネジを回すことによって、サブガイド調整ネジの先端を上下に移動することができ、サブガイド調整ネジの先端に付勢されるサブガイド軸の端部の高さを調整することができる。すなわち、本発明のディスク装置は、ベースシャーシに対するサブガイド軸の傾きを調整することができるので、確実にガイド軸とサブガイド軸とを平行に保つことができる。
さらに、本発明のディスク装置は、前記ターンテーブル調整部が、前記スピンドルモータの回転軸を通り前記光ピックアップの移動方向と平行な直線の上に設けられた第1の調整部と、前記直線に対して互いに左右対称に配置された第2の調整部および第3の調整部とを有し、前記第1〜第3の調整部は、前記ベースシャーシ上に取り付けられた雌ネジ軸と、前記スピンドルモータを前記ベースシャーシに固定するためのモータフレームに設けられた穴を貫通し前記雌ネジ軸と螺合するターンテーブル調整ネジと、前記モータフレームと前記ベースシャーシの間に挟まれ、前記雌ネジ軸と前記ターンテーブル調整ネジとにそれぞれ貫通された圧縮コイルバネとをそれぞれ有している。
この構成により、本発明のディスク装置は、各ターンテーブル調整部において、モータフレームとベースシャーシとが、互いに離れる方向に、圧縮コイルバネによって付勢されている。このため、本発明のディスク装置は、がたつきを防止することができる。また、本発明のディスク装置は、モータフレームの位置がターンテーブル調整ネジのネジ頭によって規制されるため、3箇所の調整ネジを回すことにより、モータフレームのベースシャーシに対する傾きおよび高さ、つまり、スピンドルモータのベースシャーシに対する傾きおよび高さを、調整することができる。
本発明のディスク装置は、スピンドルモータのモータフレーム上に、ベースシャーシに対するラジアル方向の角度、タンジェンシャル方向の角度、および高さを調整する調整部を有する。また、本発明のディスク装置は、ガイド軸とサブガイド軸とを平行にする調整部を有する。したがって、本発明のディスク装置は、特に部品精度を上げることなく、チルトの調整を可能としつつ、ディスクと光ピックアップとの距離についても調整を可能とする。これにより、本発明のディスク装置は、特に部品精度を上げることなく、安定したディスク再生性能の確保と、ディスクと対物レンズが衝突しない安定したフォーカス引き込みとを可能とすることができる。
本実施の形態に係るディスク装置を内蔵する電子装置としてのカーオーディオ装置の全体斜視図 本実施の形態に係るディスク装置の正面図 本実施の形態に係るディスク装置における再生ユニットの正面図 本実施の形態に係るディスク装置における再生ユニットの背面図 本実施の形態に係るディスク装置における再生ユニットの下面図 本実施の形態に係るディスク装置における再生ユニットの背面図のA−A断面図 本実施の形態に係るディスク装置におけるスピンドルモータの構成図 本実施の形態に係るディスク装置における再生ユニットの斜視図 本実施の形態に係るディスク装置におけるチルト調整部の背面図 本実施の形態に係るディスク装置におけるチルト調整部の下面図 本実施の形態に係るディスク装置におけるターンテーブル調整部の斜視図 本実施の形態に係るディスク装置におけるターンテーブル調整部の背面図 本実施の形態に係るディスク装置におけるターンテーブル調整部のネジ螺合部の断面図 本実施の形態に係るディスク装置におけるターンテーブル調整部の第1の下面図 本実施の形態に係るディスク装置におけるターンテーブル調整部の左側面図 本実施の形態に係るディスク装置におけるターンテーブル調整部の第2の下面図 本実施の形態に係るディスク装置の再生ユニットに第1のミラーおよび第2のミラーを設置した場合の第1の正面図および第1の下面図 本実施の形態に係るディスク装置の再生ユニットに第1のミラーおよびディスク1を設置した場合の第2の正面図および第2の下面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係るディスク装置100を内蔵する電子装置としてのカーオーディオ装置101の全体斜視図である。
このカーオーディオ装置101は、ディスク装置100の他に、ラジオ102、カセットテープ再生装置103等を内蔵している。また、カーオーディオ装置101は、前面パネル104に、全機能に共有される表示部104aおよび電源/ボリュームつまみ104bと、ディスク装置100におけるディスク挿排口100aと、ラジオ用のチューニングつまみ102aと、カセットテープ挿排口103a等とを有する。また、カーオーディオ装置101は、内部に、ラジオ102、カセットテープ再生装置103、ディスク装置100等を制御する制御部(図示せず)を有する。
図2は本実施の形態に係るディスク装置100の正面図である。
なお、以下の説明において、図2の紙面に垂直な方向のうち、手前側に向かう方向を「上」、奥に向かう方向を「下」とする。
図2において、ディスク装置100は、ローラユニット105、ロードユニット106、および再生ユニット107を有する。ローラユニット105は、ディスク挿排口100aから挿入されたディスク1を、ディスク装置100の内部へ搬送する。ロードユニット106は、ローラユニット105を回転させて、ディスク1をクランプ位置まで移動させる。再生ユニット107は、クランプ位置まで搬送されたディスク1を回転させ、ディスク1に記録された信号を再生する。
図3は、本実施の形態に係るディスク装置100の再生ユニット107の正面図である。図4は、本実施の形態に係るディスク装置100の再生ユニット107の背面図である。図5は、本実施の形態に係るディスク装置100の再生ユニット107の下面図である。そして、図6は、本実施の形態に係るディスク装置100を図4のA−Aで切ったときの断面図である。
図3〜図6に示すとおり、ディスク装置100の再生ユニット107には、硬質の樹脂あるいは鉄板などで形成されたベースシャーシ2が設けられている。ベースシャーシ2によって、再生ユニット107の各部品が支持されている。
光ピックアップ5は、ディスク1に記録された信号を読み取るための部品である。光ピックアップ5は、互いに平行して設けられたガイド軸6およびサブガイド軸7の2つの軸の間に設けられ、これら2つの軸によって、軸の延在方向と平行な方向に移動可能に支持されている。すなわち、光ピックアップ5には、ガイド軸6が貫通する筒状の形状が設けられている。これにより、光ピックアップ5は、ガイド軸6の延在方向に案内されながら移動可能となっている。
また、サブガイド軸7と光ピックアップ5との関係も同様である。ただし、サブガイド軸7の側には、筒状の形状に代えて、U字状の形状が設けられている。これにより、サブガイド軸7においても、光ピックアップ5の移動が案内される。
光ピックアップ5の移動軌跡がディスク1の中心位置を基準とした任意の半径となるように、ターンテーブル33が配置される。ターンテーブル33は、ディスク1を載置するための部品である。
図7は、本実施の形態に係るディスク装置100のスピンドルモータ3の構成を示す斜視図である。
図7に示すとおり、ターンテーブル33は、スピンドルモータ3の一部として設けられている。スピンドルモータ3は、モータフレーム31、回転軸32、ターンテーブル33、調芯リング34、およびマグネット35を有する。
モータフレーム31は、スピンドルモータ3全体の部品を支持する。回転軸32は、スピンドルモータ3の中央部分に設けられている。ターンテーブル33は、回転軸32に固定されており、ディスク1を定置するゴムラバー33aが貼り付けられている。調芯リング34は、ターンテーブル33の上に固定されており、ディスク1を調芯する。マグネット35は、調芯リング34に固定されている。
マグネット35は、スピンドルモータ3の上部に設けられたクランパー5を吸引する。
この構造によって、ターンテーブル33に載置されたディスク1は、ターンテーブル33とクランパー5との間に挟み込まれて固定されることになる。
ガイド軸6は、次のようにベースシャーシ2に固定される。なお、以下、ターンテーブル33にディスク1が載置されたときのディスク1の外周側に対応する側を、単に「外周側」といい、外周側の端部を、単に「外周側端部」という。また、ターンテーブル33にディスク1が載置されたときのディスク1の内周側に対応する側を、単に「内周側」といい、内周側の端部を、単に「内周側端部」という。
ベースシャーシ2には、ガイド軸外周端ブラケット固定ネジ12によって、ガイド軸外周端ブラケット11が固定されている。ガイド軸6の外周側端部は、このガイド軸外周端ブラケット11によって押し当てられている。また、ディスク1の逆側の端部、つまり、ターンテーブル33にディスク1が載置された際のディスク1の内周側端部に対応する位置には、内周キャップ8が取り付けられている。この内周キャップ8は、内周ブラケット9の穴に圧入されて固定されている。内周ブラケット9は、内周ブラケットかしめ軸10によって、ベースシャーシ2に設けられている。
サブガイド軸外周調整バネ16およびサブガイド軸内周固定バネ13は、それぞれ、ベースシャーシ2にネジによって固定される面と、この面から直立した面とが設けられた、断面L字状の部分を有する固定バネである。サブガイド軸外周調整バネ16およびサブガイド軸内周固定バネ13のそれぞれの直立面の一部には、サブガイド軸7の端部を貫通させるための穴が設けられている。サブガイド軸7は、サブガイド軸外周調整バネ16およびサブガイド軸内周固定バネ13を用いて、ベースシャーシ2に固定される。
すなわち、サブガイド軸7は、その外周側端部が、サブガイド軸外周調整バネ16に設けられた穴を貫通することによって、支持される。さらに、サブガイド軸外周調整バネ16は、穴を有する面に連設した上述の面が、サブガイド軸外周調整バネ固定ネジ17によって、ベースシャーシ2に固定される。
また、サブガイド軸7は、その内周側端部が、サブガイド軸内周固定バネ13に設けられた穴を貫通することによって、支持される。さらに、サブガイド軸内周固定バネ13には、穴を有する面に連設した上述の面が、サブガイド軸内周固定バネ固定ネジ14によって、ベースシャーシ2に固定される。
さらに、サブガイド軸調整ネジ15が、サブガイド軸7の外周側端部に接触可能に、ベースシャーシ2のネジ溝と螺合して設けられている。サブガイド軸調整ネジ15が回転することによって、サブガイド軸7の外周側端部が上下するようになっている。
光ピックアップ5のガイド軸6の側には、弾性部材で形成されたナットピース押さえバネ18が、ナットピース押さえバネ固定ネジ20によって取り付けられている。このナットピース押さえバネ18は、光ピックアップ5を、ガイド軸6に接触する方向に付勢する。これにより、ディスク装置100が外部要因などに起因する振動等の影響を受けた場合でも、光ピックアップ5の振動を抑制することができる。
また、光ピックアップ5のサブガイド軸7の側には、弾性部材で形成されたサブガイド軸押さえバネ21が、サブガイド軸押さえバネ固定ネジ22によって取り付けられている。このサブガイド軸押さえバネ21は、光ピックアップ5を、サブガイド軸7に接触する方向に付勢する。これにより、ディスク装置100が外部要因などに起因する振動等の影響を受けた場合でも、光ピックアップ5の振動を抑制することができる。
そして、再生ユニット107は、光ピックアップ5を移動させるための部品として、ステッピングモータ23、リードスクリュー23a、およびブラケット23bを有している。リードスクリュー23aは、ステッピングモータ23の回転軸である。ブラケット23bは、ステッピングモータ23をベースシャーシ2に固定するための部品である。ステッピングモータ23およびリードスクリュー23aは、リードスクリュー23aがガイド軸6およびサブガイド軸7と平行になるように配置されて、ステッピングモータ固定ネジ24によって、ベースシャーシ2に取り付けられている。
ナットピース19は、リードスクリュー23aの溝に係合するように、上述のナットピース押さえバネ18に対して超音波溶着等で取り付けられている。これにより、ステッピングモータ23の回転によってリードスクリュー23aが回転したとき、リードスクリュー23aの溝に係合しているナットピース19が、リードスクリュー23aの軸の延在方向に移動する。このとき、ナットピース押さえバネ18および光ピックアップ5も、ナットピース19とともに、リードスクリュー23aの軸の延在方向、つまり、ターンテーブル33にディスク1が載置されているときのディスク1の半径方向に移動する。
次に、ラジアル方向、タンジェンシャル方向、および高さ方向を含む各種パラメータを定義する。
図8は本実施の形態に係るディスク装置100の再生ユニット107の斜視図である。
図8において、ラジアル方向とは、光ピックアップ5とディスク1の信号面との関係において、ディスク1の信号トラックの法線方向(矢印A)である。また、タンジェンシャル方向とは、光ピックアップ5とディスク1の信号面との関係において、ディスク1の信号トラックの接線方向(矢印B)である。また、残留タンジェンシャルチルトとは、光ピックアップ5が内周側に位置しているときと外周側に位置しているときの、光ピックアップ5のタンジェンシャル方向の角度の差である。
ここで、ラジアル方向の角度Rとは、矢印Aの方向に延在する仮想直線が矢印Bの方向に延在する軸を回転軸として回転するときに生じる角度である。また、タンジェンシャル方向の角度Tとは、矢印Bの方向に延在する仮想直線が矢印Aの方向に延在する軸を回転軸として回転するときに生じる角度である。そして、高さ方向とは、ディスク1の面に対する法線方向(矢印C)である。
また、ディスク1と光ピックアップ5との距離とは、光ピックアップ5に搭載された対物レンズ5aから、ディスク1の信号面までの距離である。対物レンズ5aは、ディスク1に記録された信号を読み取るために、ディスク1の信号面にレーザ光を集光するレンズである。
次に、本実施の形態におけるディスク装置100の再生ユニット107において、ガイド軸6とサブガイド軸7を平行にすることによって、残留タンジェンシャルチルトをなくす、チルト調整部300の構成について説明する。
図9は、チルト調整部300部の背面図である。図10は、チルト調整部300の下面図である。ただし、図9において、光ピックアップ5などの、説明に不要な部品はその記載を省略している。
図9および図10において、チルト調整部300は、上述の再生ユニット107の構成のうち、ガイド軸6、サブガイド軸7、サブガイド軸内周固定バネ13、サブガイド軸外周調整バネ16、およびサブガイド軸調整ネジ15により構成される。なお、上述の通り
、ガイド軸6およびサブガイド軸7は、ベースシャーシ2の上に固定されている。また、サブガイド軸内周固定バネ13およびサブガイド軸外周調整バネ16は、サブガイド軸7の内周側端部および外周側端部を、それぞれ付勢している。そして、サブガイド軸調整ネジ15は、ベースシャーシ2に設けられたネジ溝と螺合している。
ここで、サブガイド軸7の内周側端部は、サブガイド軸内周固定バネ13によって、ベースシャーシ2に押し当てる方向(D’方向)に付勢されている。さらに、サブガイド軸7の外周側端部は、サブガイド軸外周調整バネ16によって、サブガイド軸調整ネジ15の先端に押し当てる方向(D方向)付勢されている。
ここで、図10に示すように、サブガイド軸7の外周側端部は、弾性体であるサブガイド軸外周調整バネ16の穴に貫通し、サブガイド軸調整ネジ15の先端に押し当てられている。このため、図10Bに示すとおり、サブガイド軸調整ネジ15を左回転させることにより、サブガイド軸調整ネジ15をD方向に移動させ、それに伴い、サブガイド軸7の外周側端部をD方向に移動させることが可能となっている。また、図10Aに示すとおり、サブガイド軸調整ネジ15を右回転させることにより、サブガイド軸調整ネジ15をD’方向に移動させ、それに伴い、サブガイド軸7の外周端部をD’方向に移動させることが可能となっている。
このとき、サブガイド軸7の内周側端部は、サブガイド軸外周調整バネ16とは分離して設けられているサブガイド軸内周固定バネ13によって、ベースシャーシ2に押し当てられている。このため、サブガイド軸7の内周側端部は、サブガイド軸調整ネジ15の回転による影響を受けてD方向またはD’方向に移動することはない。従って、サブガイド軸調整ネジ15を回転させることによって、サブガイド軸調整ネジ15の先端に押し当てられたサブガイド軸7の外周側端部を、DまたはD’方向に移動させて、ガイド軸6とサブガイド軸7とを平行にすることができる。
次に、図11〜図16を用いて、ターンテーブル調整部200について説明する。
ターンテーブル調整部200は、スピンドルモータ3と、3つの調整部とを備えている。この3つの調整部は、スピンドルモータ3をベースシャーシ2に取り付け、なおかつ、ベースシャーシ2に対するスピンドルモータ3の高さ調整およびチルト調整を行う機能を有する。
具体的には、1つ目の調整部は、第1のターンテーブル調整ネジ42aと、ベースシャーシ2に設けられ第1のターンテーブル調整ネジ42aと螺合する第1の雌ネジ軸2aと、これらのネジの間に介在する第1の圧縮コイルバネ41aとを有する。2つ目の調整部は、第2のターンテーブル調整ネジ42bと、ベースシャーシ2に設けられ第2のターンテーブル調整ネジ42bと螺合する第2の雌ネジ軸2bと、これらのネジの間に介在する第2の圧縮コイルバネ41bとを有する。そして、3つ目の調整部は、第3のターンテーブル調整ネジ42cと、ベースシャーシ2に設けられ第3のターンテーブル調整ネジ42cと螺合する第3の雌ネジ軸2cと、これらのネジの間に介在する第3の圧縮コイルバネ41cとを有する。
なお、ベースシャーシ2に対するスピンドルモータ3の位置決めは、ベースシャーシ2に設けられた第1の位置決め軸40aと第2の位置決め軸40bとを、スピンドルモータ3のモータフレーム31に設けられた長穴と穴とにそれぞれ貫通させることにより実現される。
さらに、第1の雌ネジ軸2a、第2の雌ネジ軸2b、第3の雌ネジ軸2cは、ベースシ
ャーシ2に、かしめにより取り付けられている。各雌ネジ軸の径は、対応する圧縮コイルバネのうち対応するバネの径よりも小さい。そして、各雌ネジ軸の高さは、対応する圧縮コイルバネの常態における高さよりも低い。したがって、スピンドルモータ3がベースシャーシ2に取り付けられた際には、各圧縮コイルバネを対応する雌ネジ軸が貫通した状態となる。そして、この状態で各ターンテーブル調整ネジが対応する雌ネジ軸に螺合されているとき、ベースシャーシ2とモータフレーム31との間に配置された各圧縮コイルバネが、ベースシャーシ2およびモータフレーム31を、互いの距離を広げる方向に付勢する。
図13に示すように、第1の圧縮コイルバネ41a、第2の圧縮コイルバネ41b、および第3の圧縮コイルバネ41cは、モータフレーム31とベースシャーシ2との間に設けられている。したがって、モータフレーム31およびベースシャーシ2は、お互いが離れる方向に、第1の圧縮コイルバネ41a、第2の圧縮コイルバネ41b、および第3の圧縮コイルバネ41cによって付勢される。そして、第1のターンテーブル調整ネジ42aのネジ頭と、第2のターンテーブル調整ネジ42bのネジ頭と、第3のターンテーブル調整ネジ42cのネジ頭とによって、各圧縮コイルバネの付勢力によるモータフレーム31とベースシャーシ2との離隔が規制される。
ここで、図12に示すように、第1のターンテーブル調整ネジ42aは、スピンドルモータ3の回転軸32を通り光ピックアップ5の移動方向と平行な、直線Eの上に位置している。すなわち、第1のターンテーブル調整ネジ42aは、ラジアル方向の角度を調整するためのものである。また、第2のターンテーブル調整ネジ42bおよび第3のターンテーブル調整ネジ42cは、直線Eに対して互いに左右対称となるように、直線Eに直交する任意の直線Fの上に位置している。すなわち、第2のターンテーブル調整ネジ42bおよび第3のターンテーブル調整ネジ42cは、タンジェンシャル方向の角度を調整するためのものである。
以下に、ディスク1に対する光ピックアップ5のラジアル方向の角度の調整について説明する。
図14Aは、本実施の形態に係るディスク装置100におけるターンテーブル調整部200の下面図である。図14Bは、本実施の形態に係るディスク装置100におけるターンテーブル調整部200の第1のターンテーブル調整ネジ42aを左回りに回転させた場合の下面図である。
図14Aにおいて、第1の雌ネジ軸2aに螺合した第1のターンテーブル調整ネジ42aを左回転させると、第1のターンテーブル調整ネジ42aは、スピンドルモータ3とベースシャーシ2とが離反する方向である矢印Gの方向に移動する。ここで、スピンドルモータ3のモータフレーム31と、ベースシャーシ2との間には、第1の圧縮コイルバネ41aが介在している。したがって、ベースシャーシ2およびモータフレーム31は、互いに離れる方向に付勢される。さらに、この付勢された力によるベースシャーシ2とモータフレーム31との離隔は、第1のターンテーブル調整ネジ42aによって規制される。このため、モータフレーム31と第1のターンテーブル調整ネジ42aのネジ頭との接触部も、G方向に移動する。
このとき、例えば、第2のターンテーブル調整ネジ42bおよび第3のターンテーブル調整ネジ42cは回転させない。この場合、モータフレーム31と第2のターンテーブル調整ネジ42bのネジ頭との接触部の位置、およびモータフレーム31と第3のターンテーブル調整ネジ42cのネジ頭との接触部の位置は、矢印Gの方向には変化しない。したがって、図14Bに示すように、モータフレーム31のベースシャーシ2の表面2’に対
する角度は、矢印Hの方向に変化する。すなわち、光ピックアップ5の、ディスク1に対するラジアル方向の角度が変化することになる。同様にして、第1のターンテーブル調整ネジ42aを右回転させた場合は、矢印Hとは逆向きにラジアル方向の角度が変化する。
次に、ディスク1に対する光ピックアップ5のタンジェンシャル方向の角度調整について説明する。
図15Aは、本実施の形態に係るディスク装置100におけるターンテーブル調整部200の左側面図である。図15Bは、本実施の形態に係るディスク装置100におけるターンテーブル調整部200の第2のターンテーブル調整ネジ42bを左回りに回転させた場合の左側面図である。
図15において、第2の雌ネジ軸2bに螺合した第2のターンテーブル調整ネジ42bを左回転させると、第2のターンテーブル調整ネジ42bは、I方向に移動する。ここで、スピンドルモータ3のモータフレーム31と、ベースシャーシ2との間には、第2の圧縮コイルバネ41bが介在している。したがって、ベースシャーシ2およびモータフレーム31は、互いに離れる方向に付勢される。さらに、この付勢された力によるベースシャーシ2とモータフレーム31との離隔は、第2のターンテーブル調整ネジ42bによって規制される。このため、モータフレーム31と第2のターンテーブル調整ネジ42bのネジ頭との接触部も、I方向に移動する。
また、第3の雌ネジ軸2cに螺合した第3のターンテーブル調整ネジ42cを右回転させると、第3のターンテーブル調整ネジ42cは、I’方向に移動する。ここで、スピンドルモータ3のモータフレーム31とベースシャーシ2との間には、第3の圧縮コイルバネ41cが介在している。したがって、ベースシャーシ2およびモータフレーム31は、互いに離れる方向に付勢される。さらに、この付勢された力によるベースシャーシ2とモータフレーム31との離隔は、第3のターンテーブル調整ネジ42cによって規制される。このため、モータフレーム31の第3のターンテーブル調整ネジ42cのネジ頭との接触部も、I’方向に移動する。
上述の通り、第2のターンテーブル調整ネジ42bおよび第3のターンテーブル調整ネジ42cは、直線Eに対して互いに左右対称となるように、直線Eに直交する任意の直線Fの上に位置している。
ここで、第2のターンテーブル調整ネジ42bの回転量と、第3のターンテーブル調整ネジ42cの回転量とが同じ場合を想定する。この場合、モータフレーム31の第2のターンテーブル調整ネジ42bのネジ頭との接触部の、I方向への移動量と、モータフレーム31の第3のターンテーブル調整ネジ42cのネジ頭との接触部の、I’方向への移動量とは、同じになる。したがって、この場合、スピンドルモータ3の回転軸32のラジアル方向の角度は変化することなく、モータフレーム31のベースシャーシ2の表面2’に対する角度は、矢印Jの方向(すなわちタンジェンシャル方向)に変化する。すなわち、ディスク1に対する光ピックアップ5のラジアル方向の角度を変化させずに、タンジェンシャル方向の角度を変化させることが可能である。
また、同様にして、第2のターンテーブル調整ネジ42bを右回転させ、第3のターンテーブル調整ネジ42cを左回転させた場合は、矢印Jとは逆向きに、タンジェンシャル方向の角度を変化させることができる。
また、第2のターンテーブル調整ネジ42bおよび第3のターンテーブル調整ネジ42cが、直線Eに直交する任意の直線F上に位置しているものの互いに左右対称でない場合
も考えられる。この場合には、それぞれの回転量の比を直線Eからの距離の比に一致させることにより、ラジアル方向の角度を変化させずにタンジェンシャル方向の角度を変化させることができる。すなわち、例えば、直線Eから第2のターンテーブル調整ネジ42bまでの距離と第3のターンテーブル調整ネジ42cの距離との比が1:2の場合には、第2のターンテーブル調整ネジ42bの回転量と第3のターンテーブル調整ネジ42cの回転量との比を2:1にすれば良い。
さらに、ディスク1と光ピックアップ5の距離の調整については、以下のとおりである。
図16Aは、本実施の形態に係るディスク装置100におけるターンテーブル調整部200の下面図である。図16Bは、本実施の形態に係るディスク装置100におけるターンテーブル調整部200の第1〜第3のターンテーブル調整ネジ42a〜42cを左回りに回転させた場合の下面図である。
図16において、第1のターンテーブル調整ネジ42a、第2のターンテーブル調整ネジ42b、および第3のターンテーブル調整ネジ42cを、同じ量だけそれぞれ左回転させた場合を想定する。この場合、モータフレーム31の第1のターンテーブル調整ネジ42aのネジ頭との接触部、モータフレーム31の第2のターンテーブル調整ネジ42bのネジ頭との接触部、およびモータフレーム31の第3のターンテーブル調整ネジ42cのネジ頭との接触部は、同じ量だけK方向にそれぞれ移動する。すなわち、モータフレーム31は、ベースシャーシ2の表面2’に対する傾きを保持したまま、K方向に移動する。すなわち、ラジアル方向の角度およびタンジェンシャルの方向角度を変化させることなく、ベースシャーシ2の表面2’に対するスピンドルモータ3の高さを変更することができる。
また、第1のターンテーブル調整ネジ42a、第2のターンテーブル調整ネジ42b、および第3のターンテーブル調整ネジ42cを、同じ量だけそれぞれ右回転させた場合も、同様に、ベースシャーシ2の表面2’に対するスピンドルモータ3の高さをK’方向に変更することができる。
以上のように構成された本実施の形態におけるチルト調整および高さ調整について説明する。
図17は、本実施の形態におけるチルト調整部300を使用する場合の正面図および下面図である。図17Aは、本実施の形態に係るディスク装置100の再生ユニット107に第1のミラーおよび第2のミラーを設置した場合の正面図である。図17Bは、本実施の形態に係るディスク装置100の再生ユニット107に第1のミラーおよび第2のミラーを設置した場合の下面図である。
図18は、本実施の形態におけるターンテーブル調整部200を使用する場合の正面図および下面図である。図18Aは、本実施の形態に係るディスク装置100の再生ユニット107に第1のミラーおよびディスク1を設置した場合の正面図である。図18Bは、本実施の形態に係るディスク装置100の再生ユニット107に第1のミラーおよびディスク1を設置した場合の下面図である。
光ピックアップ5は、内周側端部と外周側端部との間をディスク1の半径方向に沿って移動可能に設けられている。まず、残留タンジェンシャルチルトをなくすために、上述したとおり、チルト調整部300のサブガイド軸調整ネジ15を回転させて、サブガイド軸7をガイド軸6に対して平行にする。
ここで、ガイド軸6とサブガイド軸7とが平行であるか確認する方法は、以下のとおりである。すなわち、図17に示すように、上面視がそれぞれ台形の形状をなす第1のミラー50aおよび第2のミラー50bを用意する。第1のミラー50aを、その台形の上底および下底にあたる2辺のうち、一方の辺がガイド軸6に接し、他方の辺がサブガイド軸7に接するように、定置する。また、第1のミラー50aよりも外周側において、第2のミラー50bを、台形の上底および下底にあたる2辺のうち、一方の辺がガイド軸6に接し、他方の辺がサブガイド軸7に接するように、定置する。そして、レーザオートコリメータを使用して、第1のミラー50aおよび第2のミラー50bのラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度をそれぞれ確認する。
なお、第1のミラー50aおよび第2のミラー50bは、ミラーの面の平行度が極めて高精度で作られたものである。
また、レーザオートコリメータは、光学部品の精密な角度測定が可能な測定器であり、測定対象物の傾きを測定することができる測定器である。レーザオートコリメータは、発光素子、コリメータレンズ、ハーフミラー、および受光素子を有している。
発光素子から照射されたレーザ光は、コリメータレンズで平行レーザ光に変えられ、測定対象物に照射される。この平行レーザ光は、測定対象物に反射する。反射レーザ光は、受光レンズで集光され、そのレンズの焦点距離上にある受光素子に結像する。このときの結像位置は、照射レーザ光と測定対象物の構成角によって変化する。このため、測定対象物の傾きが変化すると、受光素子上の結像位置も変化する。したがって、この結像位置の変化量を角度換算することによって、測定対象物の傾きを測定することができる。
また、一般的にレーザオートコリメータは、回転体などの動的に傾きが変化する測定対象物を測定するモード、つまり、回転体の周期の設定を受け付け、測定対象物の一周期内での傾きの平均値を測定する機能を有している。
第1のミラー50aと第2のミラー50bとの間で、ラジアル方向の角度とタンジェンシャル方向の角度が同じになっているときが、第1のミラー50aと第2のミラー50bが平行になっているとき、つまり、ガイド軸6とサブガイド軸7とが平行になっているときである。この調整は、前述したチルト調整部300を用いて行われる。
次にディスク1に対する光ピックアップ5のラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度、さらに高さの調整について説明する。
まず、ディスク1に対する光ピックアップ5のラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度を確認する。ここでは、上記ガイド軸6とサブガイド軸7の平行を確認するために用いた、第1のミラー50a(または第2のミラー50b)およびレーザオートコリメータを使用する。
すなわち、まず、レーザオートコリメータを用いて、第1のミラー50aのラジアル方向の角度とタンジェンシャル方向の角度を確認する。また、ディスク1をターンテーブル33に定置して、同様にレーザオートコリメータを用いて、ディスク1のラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度を確認する。そして、このディスク1の角度の確認を行ないながら、上述したターンテーブル調整部200を用いて、ターンテーブル33のラジアル方向の角度とタンジェンシャル方向の角度を調整する。すなわち、第1のミラー50aのラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度と、ディスク1のラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度とが同じになるように、調整を行う。
第1のミラー50aのラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度と、ディスク1のラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度とが同じになる場合を考える。この場合が、つまり、ディスク1に対するガイド軸6およびサブガイド軸7のそれぞれのラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度が0°になるときである。すなわち、ガイド軸6とサブガイド軸7とによって支持される光ピックアップ5が、ディスク1に対して的確に位置している状態となっているときである。
ただし、例えば、スピンドルモータ3が面振れ成分を有していたり、ターンテーブル33が回転軸32に対して完全な垂直には固定されていないというような場合が考えられる。このような場合、ディスク1が静止しているときのディスク1のラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度は、ターンテーブル33の回転角の位置によって異なり、一定とならない。したがって、ディスク1のラジアル方向の角度およびタンジェンシャル方向の角度の確認は、ディスク1を回転させながら複数のタイミングで角度検出を行い、検出結果の平均値を用いて行う必要がある。この確認は、例えば、上述の、回転体などの動的に傾きが変化する測定対象物を測定することができるレーザオートコリメータを使用することにより可能である。
また、ディスク1と光ピックアップ5との距離を、レーザ変位センサを用いて確認する。レーザ変位センサは、三角測量を応用した方式によって測定対象物までの距離を測定することができる測定装置であり、発光素子と光検出素子とを組み合わせた構成を有する。
レーザ変位センサの発光素子から発光されるレーザ光は、投光レンズを通して集光され、測定対象物に照射される。そして、測定対象物から拡散反射された光線の一部は、受光レンズを通して光検出素子上にスポットを結ぶ。測定対象物の移動に対応してスポットも移動するので、そのスポットの位置を検出することによって、測定対象物までの距離を測定することができる。ここで、測定対象物までの距離とは、レーザ変位センサの投光レンズから測定対象物までの距離のことである。
また、一般的に、レーザ変位センサは、回転体などの動的に距離が変化する測定対象物を測定するモード、つまり、回転体の周期の設定を受け付け、測定対象物の一周期内での距離の平均値を測定する機能を有している。
まず、レーザ変位センサを用いて、第1のミラー50aを定置したときの第1のミラー50aまでの距離を測定する。次に、ディスク1を定置し、レーザ変位センサを用いて、ディスク1までの距離を測定する。このとき、第1のミラー50aの厚みおよびディスク1の厚みは一定である。また、ガイド軸6およびサブガイド軸7は、第1のミラー50aを定置する。したがって、ディスク1の下面とガイド軸6およびサブガイド軸7のそれぞれとの距離が求まる。ここで、光ピックアップ5は、あらかじめ設定された一定の寸法で構成されている。したがって、ディスク1の下面から、ガイド軸6およびサブガイド軸7と光ピックアップ5との各接触箇所(すなわち光ピックアップ5の支持部)までの距離も、予め設定された一定の寸法となる。このため、ディスク1の下面とガイド軸6およびサブガイド軸7との距離を、ターンテーブル調整部200を用いて所望の値に調整することによって、ディスク1と光ピックアップ5との距離が的確に調整される。
ただし、例えば、ターンテーブル33が回転軸32に対して完全な垂直には固定されていないような場合(他には、スピンドルモータ3が面振れ成分を有している場合)が考えられる。このような場合、ディスク1が静止しているときのディスク1までの距離は、ターンテーブル33の回転角の位置によって異なり、一定とならない。したがって、ディスク1までの距離の確認は、ディスク1を回転させながら複数のタイミングで距離検出を行
い、検出結果の平均値を用いて行う必要がある。この確認は、例えば、上述の、回転体などの動的に距離が変化する測定対象物を測定することができるレーザ変位センサを使用することにより可能である。
ターンテーブル33の高さ精度に関しては、ディスク1と光ピックアップ5との距離が設計値よりずれることが考えられる。例えば、ディスク1と光ピックアップとの距離が設計値より大きい場合には、光ピックアップ5の対物レンズ5aを、ディスク1の再生時にはディスク1に近づけるように引き上げなければならない。この場合、対物レンズ5aを想定された分よりも大きく引き上げなければならない分、対物レンズ5aの可動範囲が減少する。これは、例えば、面振れを有するディスク1が再生される場合や、ディスク装置100が加振下に置かれた場合において、性能低下につながる。また、フォーカス引き込み時に、ディスク1と対物レンズ5aとが衝突しないような安定した引き込みを行うことが困難となる。
BD(Blu-ray Disc)など、近年の光ディスク技術の向上によりディスク1の記録密度が向上した結果、ディスク1と光ピックアップ5との距離についてもより高い精度が求められるようになった。上述したとおり、本発明に係るディスク装置100によれば、従来のもののように、ベースシャーシ2の平坦度やスピンドルモータ3のターンテーブル33の高さ等の精度を追い込む(部品の精度を上げる)ことによって、ディスク1と光ピックアップ5との距離を可能な限り設計値に近づける必要がない。したがって、本発明に係るディスク装置100によれば、ターンテーブル調整部200を調整することによって、容易にディスク1と光ピックアップ5との距離を高い精度で設定することができる。
なお、上述の実施の形態において、サブガイド軸内周固定バネが、サブガイド軸の内周側端部を、ベースシャーシに向けて付勢し、サブガイド軸外周調整バネが、サブガイド軸の外周側端部を、サブガイド軸調整ネジに向けて付勢する構成とした。しかし、本発明の別の実施の形態として、サブガイド軸内周固定バネをサブガイドの外周側に設け、なおかつ、サブガイド軸外周調整バネをサブガイドの内周側に設けて、サブガイド軸調整ネジがサブガイド軸の内周側を調整するような構成を採用しても良い。
すなわち、例えば、チルト調整部は、サブガイド軸の外周側端部を貫通させる穴を有しベースシャーシに固定されるサブガイド軸外周固定バネと、サブガイド軸の内周側端部を貫通させる穴を有しベースシャーシに固定されるサブガイド軸内周調整バネと、ベースシャーシに螺合し先端がサブガイド軸内周端部に接触するサブガイド軸調整ネジとを備える。そして、このチルト調整部は、サブガイド軸外周固定バネが、サブガイド軸の外周側端部を、ベースシャーシに向けて付勢し、サブガイド軸内周調整バネが、サブガイド軸の内周側端部を、サブガイド軸調整ネジに向けて付勢する。
2008年12月18日出願の特願2008−322151の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
以上のように、本発明に係るディスク装置は、従来のチルト調整に加えて、ディスクと光ピックアップとの距離を、容易に調整することができ、高精度で設定することができる。したがって、本発明に係るディスク装置は、特に部品精度を上げることなく、安定したディスク再生性能を確保することができ、ディスクと対物レンズが衝突しないような安定したフォーカス引き込みを可能とすることができるディスク装置として有用である。
1 ディスク
2 ベースシャーシ
2’ ベースシャーシの表面
2a 第1の雌ネジ軸
2b 第2の雌ネジ軸
2c 第3の雌ネジ軸
3 スピンドルモータ
4 クランパー
5 光ピックアップ
5a 対物レンズ
6 ガイド軸
7 サブガイド軸
8 内周キャップ
9 内周ブラケット
10 内周ブラケットかしめ軸
11 ガイド軸外周端ブラケット
12 ガイド軸外周端ブラケット固定ネジ
13 サブガイド軸内周固定バネ
14 サブガイド軸内周固定バネ固定ネジ
15 サブガイド軸調整ネジ
16 サブガイド軸外周調整バネ
17 サブガイド軸外周調整バネ固定ネジ
18 ナットピース押さえバネ
19 ナットピース
20 ナットピース押さえバネ固定ネジ
21 サブガイド軸押さえバネ
22 サブガイド軸押さえバネ固定ネジ
23 ステッピングモータ
23a リードスクリュー
23b ブラケット
24 ステッピングモータ固定ネジ
31 モータフレーム
32 回転軸
33 ターンテーブル
34 調芯リング
35 マグネット
40a 第1の位置決め軸
40b 第2の位置決め軸
41a 第1の圧縮コイルバネ
41b 第2の圧縮コイルバネ
41c 第3の圧縮コイルバネ
42a 第1のターンテーブル調整ネジ
42b 第2のターンテーブル調整ネジ
42c 第3のターンテーブル調整ネジ
50a 第1のミラー
50b 第2のミラー
100 ディスク装置
101 カーオーディオ装置
102 ラジオ
102a ラジオ用のチューニングつまみ
103 カセットテープ再生装置
103a カセットテープ挿排口
104 前面パネル
104a 全機能に共有される表示部
104b 電源/ボリュームつまみ
200 ターンテーブル調整部
300 チルト調整部

Claims (4)

  1. ディスクを定置するターンテーブルと、
    前記ターンテーブルに固定される回転軸を有し、前記ターンテーブルを回転させるスピンドルモータと、
    前記スピンドルモータによって回転させられる前記ディスクに記録された信号を読み取る光ピックアップと、
    前記光ピックアップを移動させる駆動モータと、
    前記スピンドルモータが位置調整可能に取り付けられるベースシャーシと、
    前記ターンテーブルに定置されたディスクの半径方向に延在して前記ベースシャーシに設けられ、前記光ピックアップの移動を、前記光ピックアップの一部との接触により案内するガイド軸と、
    前記ベースシャーシに配置され、前記光ピックアップの移動を案内するサブガイド軸と、
    前記サブガイド軸と前記ベースシャーシとの相対距離を調整するチルト調整部と、
    前記ベースシャーシに対する、前記スピンドルモータのラジアル方向の角度、タンジェンシャル方向の角度、および高さを調整するターンテーブル調整部と、
    を備えたディスク装置。
  2. 前記チルト調整部は、
    前記サブガイド軸の内周側端部を貫通させる穴を有し前記ベースシャーシに固定されるサブガイド軸内周固定バネと、
    前記サブガイド軸の外周側端部を貫通させる穴を有し前記ベースシャーシに固定されるサブガイド軸外周調整バネと、
    前記ベースシャーシに螺合し、その先端が前記サブガイド軸外周端部に接触するサブガイド軸調整ネジと、を備え、
    前記サブガイド軸内周固定バネは、前記サブガイド軸の内周側端部を前記ベースシャーシに向けて付勢し、前記サブガイド軸外周調整バネは、前記サブガイド軸の外周側端部を前記サブガイド軸調整ネジに向けて付勢する、
    請求項1に記載のディスク装置。
  3. 前記チルト調整部は、
    前記サブガイド軸の外周側端部を貫通させる穴を有し前記ベースシャーシに固定されるサブガイド軸外周固定バネと、
    前記サブガイド軸の内周側端部を貫通させる穴を有し前記ベースシャーシに固定されるサブガイド軸内周調整バネと、
    前記ベースシャーシに螺合し、その先端が前記サブガイド軸内周端部に接触するサブガイド軸調整ネジと、を備え、
    前記サブガイド軸外周固定バネは、前記サブガイド軸の外周側端部を前記ベースシャーシに向けて付勢し、前記サブガイド軸内周調整バネは、前記サブガイド軸の内周側端部を前記サブガイド軸調整ネジに向けて付勢する、
    請求項1に記載のディスク装置。
  4. 前記ターンテーブル調整部は、
    前記スピンドルモータの回転軸を通り前記光ピックアップの移動方向と平行な直線の上に設けられた第1の調整部と、
    前記直線に対して互いに左右対称に配置された第2の調整部および第3の調整部と、を有し、
    前記第1〜第3の調整部は、
    前記ベースシャーシ上に取り付けられた雌ネジ軸と、
    前記スピンドルモータを前記ベースシャーシに固定するためのモータフレームに設けられた穴を貫通し前記雌ネジ軸と螺合するターンテーブル調整ネジと、
    前記モータフレームと前記ベースシャーシの間に挟まれ、前記雌ネジ軸と前記ターンテーブル調整ネジとにそれぞれ貫通された圧縮コイルバネと、
    をそれぞれ有する、
    請求項1に記載のディスク装置。
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