JPH06309813A - リニアガイド機構 - Google Patents

リニアガイド機構

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JPH06309813A
JPH06309813A JP5102835A JP10283593A JPH06309813A JP H06309813 A JPH06309813 A JP H06309813A JP 5102835 A JP5102835 A JP 5102835A JP 10283593 A JP10283593 A JP 10283593A JP H06309813 A JPH06309813 A JP H06309813A
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guide
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦が生じないように可動部を滑らかに移動
させる。 【構成】 予圧側のガイドレール24を板ばね30の連
結部56にスポット溶接58で固着する。板ばね30の
下端部60を連結部56および足部58に対して直角に
折り曲げる。足部58を突起部62の第1の基準面64
に対して当て付けた状態で下端部60をビス68でデッ
キベース2に固定する。可動部に固定されたベアリング
20がガイドレール24に当接した状態では、ガイドレ
ール24は第2の基準面66に対して離間し、板ばね3
0はY2 側に撓んだ状態となる。この結果ベアリング2
0はY1 側に予圧される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】光ディスクやHDDなどに用いら
れる可動部をベース上で移動可能に支持するリニアガイ
ド機構に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、リニアガイド機構(以下、単に
「ガイド機構」と称する)は、可動部に固定された軸受
と当接するガイド部材を有している。軸受とガイド部材
との間のガタを取るために、ガイド部材を予圧して軸受
に押し当てる手段を有するガイド機構が、例えば特開平
4−243069号公報に開示されているように知られ
ている。このガイド機構を図10及び図11を用いて以
下に説明する。
【0003】図10及び図11に示すように、2個の軸
受100,102をY軸に沿った両側に有する可動部1
04は、ベース106上に設置されている。ベース10
6上には、可動部104のY1 側の軸受100と接触す
る第1のガイド部材108が固定されている。ベース1
06上には、可動部104のY2 側の軸受102と接触
する第2のガイド部材110が配置されている。この第
2のガイド部材110は、押圧ブロック112によって
1 及びY2 方向に調節可能にベース106に取り付け
られている。
【0004】この押圧ブロック112は、Y−Z平面で
の断面が平行四辺形となるように形成されている。図1
0に示す状態では、押圧ブロック112は、Y軸に沿っ
た両側に第1及び第2の傾斜面114,116を有して
いる。第1の傾斜面114は第2のガイド部材110に
当接している。第2の傾斜面116と下面118とに挟
まれた角部120は、押圧ブロック112がこの角部1
20を中心として矢印A方向に回動するようにベース1
06のコーナに当接している。
【0005】上面122及び下面118を貫通するよう
にして、押圧ブロック112には貫通孔124が形成さ
れている。この貫通孔124と同じ位置に、ベース10
6にも図示しない穴が形成されている。この貫通孔12
4及びベース106の穴には、ねじ126が挿入されて
いる。このねじ126の先端部は、ベース106の下方
に突出している。このねじ126の先端部には、ナット
プレート128が螺合されている。このナットプレート
128とベース106との間には、コイルばね130が
挿入されている。
【0006】この様な構成において、ねじ126をナッ
トプレート128に対して締め付けて行くと、押圧ブロ
ック112はばね130の付勢力に反して、図10に示
す矢印Aに回転する。すると、第2のガイド部材110
は、第1の傾斜面114及びベース106の上面と摺動
しながらY1 方向に移動する。この結果、軸受100,
102と、第1及び第2のガイド部材108,110と
の間のガタ付きがなくなる。
【0007】また、特開昭61−224171号公報に
開示されたガイド機構も知られている。このガイド機構
を図12の(A)乃至(D)を用いて説明する。図12
の(A)及び(C)に示すように、可動部132には、
第1のガイド部材134に当接した2個の軸受136,
138と、第2のガイド部材140に当接した1個の軸
受142とが固定されている。第1のガイド部材134
はフレーム144に固定されている。第2のガイド部材
140は両端において2個のコイルばね146によって
予圧されている。図12の(B)に示すように、第2の
ガイド部材140は、コイルばね146による付勢方向
にのみ移動するように、フレーム144によってその移
動方向が規制されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図10及び図11に示
す従来例では、押圧ブロック112を角部120を中心
として回動させているために、角部120の延出方向と
第1の傾斜面114の延在方向との平行度が良くならな
ければならない。この平行度が良い場合には、第1のガ
イド部材108に対する第2のガイド部材110の平行
度が良い。従って、第1のガイド部材108と第2のガ
イド部材110との間隔は均一となり、可動部104は
問題なく2つのガイド部材108,110に沿って図示
しないディスクの内周側と外周側との間を移動すること
ができる。
【0009】しかし、角部120の延出方向と第1の傾
斜面114の延在方向との平行度が悪い場合には、角部
120がばね130によりベース106に当て付けられ
ているために第1のガイド部材108に対する第2のガ
イド部材110の平行度が悪くなる。従って、第1のガ
イド部材108と第2のガイド部材110との間隔が均
一でなくなり、ディスクの内周側と外周側とでは間隔が
異なってくる。しかし、可動部104の軸受100,1
02の間隔は一定であるので、両ガイド部材108,1
10の間隔が軸受100,102の間隔よりも大きい場
合には、ガイド部材108,110と軸受100,10
2との間にガタつきが生じる。又は、予圧側のガイドレ
ールである第2のガイド部材110が矢印Y1 側に移動
しなければいけない。小さい場合には、可動部104が
移動するときに、予圧側のガイドレールである第2のガ
イド部材110が矢印Y2 側に移動しなければならな
い。
【0010】このとき、第2のガイド部材110は、押
圧ブロック112を介してねじ126及びばね130に
よって下方に押圧されているため、ベース106の上面
と摺動しながら移動すると共に、押圧ブロック112の
第1の傾斜面114と摺動して押圧ブロック112を矢
印Aと反対の方向に回転させる。この摺動によって生じ
る摩擦は、第2のガイド部材110及びベース106の
間にテフロンシートなどの滑り部材をいれても、ゼロに
することは出来ない。
【0011】このように、角部120の延出方向と第1
の傾斜面114の延在方向との平行度が悪いと、軸受1
00,102とガイド部材108,110との間にガタ
つきが生じたり、第2のガイド部材110の移動によっ
て摩擦が生じたりする。
【0012】従って、角部120と角部120に当接す
るベース106のコーナ部分との精度や、打痕、加工の
刃物のRなどを十分に管理する必要がある。ベース10
6の第1のガイド部材108の当接面と、押圧ブロック
112の角部120が当接しているベース106のコー
ナとの平行度についても同様に十分に精度を良くする必
要がある。
【0013】また、押圧ブロック112で第2のガイド
部材110を軸受102に押し当てているために、軸受
102をコイル132の外側に配置しなければならない
ので、その分、余分なスペースが必要となる。
【0014】この様に、図10及び図11に示すガイド
機構では、摩擦やガタつきが生じる可能性が大きい。ま
た、高精度の押圧ブロックを配置する必要があるため
に、機構自体の大きさが大きくなるとともにが機構が高
価となる。
【0015】図12に示すガイド機構では、可動部13
2が移動すると、第2のガイド部材140はコイルばね
146の予圧方向に移動する。このとき、第2のガイド
部材140は、これの移動方向を規制しているフレーム
144と摺動し、この結果摩擦が生じて可動部132の
滑らかな移動が行えない、という欠点がある。
【0016】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、可動部を滑らかに移
動させることができる安価で小型のリニアガイド機構を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】従って本発明によるリニ
アガイド機構は、可動部をベース上で所定方向に移動可
能に支持するリニアガイド機構において、ベース上に固
定された第1のガイド部材と、前記ベース上に固定され
たばねのみによって支持された第2のガイド部材とを具
備することを特徴としている。
【0018】また、軸受を有する可動部をベース上で所
定方向に移動可能に支持するように前記軸受に接触し、
前記ベース上に固定された第1及び第2のガイド部材を
具備するリニアガイド機構において、前記第2のガイド
部材は、前記ベース上に固定された両端部と、前記軸受
に接触し前記両端部よりも薄く弾性変位可能な肉薄部と
を有していることをも特徴としている。
【0019】
【作用】本発明に従った上述の2つのリニアガイド機構
において、前者では、可動部は第1及び第2のガイド部
材によって支持された状態で移動する。第2のガイド部
材を支持しているばねは、可動部を第1のガイド部材側
に付勢する。可動部が移動したときには第2のガイド部
材は第1のガイド部材とは反対側に変位する。第2のガ
イド部材はばねの支持によってフレームやベースなどの
部材に対して接触することなく変位する。
【0020】後者では、第2のガイド部材の肉薄部が可
動部を第1のガイド部材側に付勢する。可動部が移動し
たときには肉薄部が第1のガイド部材とは反対側に弾性
的に変位する。薄肉部はその弾性変位によってフレーム
やベースなどの部材に対して接触することなく変位す
る。
【0021】
【実施例】次に、本発明によるリニアガイド機構の第1
実施例を図1乃至図4を用いて説明する。本実施例のリ
ニアガイド機構は、光ピックアップ装置内に配置される
ものである。図1において符号2は、光ピックアップ装
置のデッキベースを示す。このデッキベース2上には、
光ディスク4を回転させるスピンドルモ―タ6が固定さ
れている。光ディスク2の径方向、すなわちX軸方向に
移動可能なようにして、可動部8がデッキベース2上に
設置されている。
【0022】この可動部8は、キャリッジ10を有して
いる。このキャリッジ10上には、対物レンズ12を支
持し、かつ、対物レンズ12をX軸及びZ軸に沿って駆
動する図示しないアクチュエータが固定されている。こ
のアクチュエータは、カバー14によって覆われてい
る。このカバー14には、対物レンズ12に対応する開
口16が形成されている。
【0023】キャリッジ10のY1 側の端部には2個の
第1のベアリング18が、Y2 側の端部には1個の第1
のベアリング20がそれぞれ圧入されている。これら3
個のベアリング18,18,20の外輪の形状は略V字
状に形成されており、例えば円柱状のレールに対しては
2点で接触する。
【0024】デッキベース2上には、X軸に沿って延出
した円柱状の第1及び第2のガイドレール22,24が
設置されている。第1のガイドレール22はY1 側に位
置しており、第2のガイドレール24はY2 側に位置し
ている。これら第1及び第2のガイドレール22,24
は、第1及び第2のベアリング18,18,20に夫々
当接している。第1のガイドレ―ル22は第2のガイド
レ―ル24に対してZ2 側、即ち下方に位置しており、
ベアリング18,18,20にスラスト方向の予圧を与
えガタを取っている。
【0025】第1のガイドレ―ル22は、2本のサラビ
ス26によりデッキベ―ス2上の固定部28の基準面2
8a,28bに当て付けられて位置決め固定される。第
2のガイドレ―ル24は、後述するように板ばね30を
介してデッキベ―ス2に固定されている。
【0026】これらガイドレ―ル22,24とベアリン
グ18,18,20及び板ばね30とにより可動部8は
X軸方向にガタなく移動可能に支持されている。キャリ
ッジ10のY軸方向の両端には、2個のキャリッジコイ
ル32が固着されている。これらキャリッジコイル32
は、X軸に平行な軸を中心として4角柱状に巻回されて
いる。
【0027】これらキャリッジコイル32中を貫通する
ように、2個のセンターヨーク34がビス36によりデ
ッキベ―ス2上に固定されている。内側面にマグネット
38を夫々1個づつ固着した略コの字状の2個のサイド
ヨーク40は、その両端においてセンタ―ヨ―ク34に
当接するようにしてデッキベ―ス2上にビス42により
固定されている。各々のセンターヨーク34とマグネッ
ト38との間には空間が形成されている。この空間は磁
気ギャップを構成しており、コイル32に電流を流す事
によりこの電流と磁気ギャップ中の磁気とを相互作用さ
せて可動部8をX軸方向に駆動する。
【0028】デッキベース2にはレーザー及びフォトデ
ィテクタ(図示せず)等を含む固定光学系44が固定さ
れている。この固定光学系44から射出される光は、可
動部8のカバー14のX1 側の面に形成された図示しな
い開口部に向かう。この開口部を塞いでカバー14を密
閉するようにして、カバーガラス46がカバー14に固
着されている。このカバーガラス46は、固定光学系4
4からの光を部分的に反射すると共に部分的に透過す
る。
【0029】固定光学系44から出た光は、可動部8の
カバー14上に固定されたカバーガラス46を部分的に
透過する。この透過光は対物レンズ12に入射し、光デ
ィスク4上に焦点を結ぶ。光ディスク4からの反射光は
逆の経路をたどり固定光学系44にもどりエラー検出等
が行われる。
【0030】カバーガラス46は、図2の(A)に示す
ように、固定光学系44からの光の光軸48に対して法
線が数分〜数度傾いている。この結果、カバーガラス4
6によって固定光学系44からの光が部分的に反射され
ても、不要な光が固定光学系44内に戻ることがない。
カバーガラス46によって反射された光を受け取り得る
ようにして、固定光学系44のX2 側の面には、2分割
の光検出器50が配置されている。
【0031】この2分割の検出器50には、差動アンプ
52が接続されており、これによってセグメント50a
とセグメント50bとの差動信号Sを検出している。こ
の差動信号Sは、可動部8のX軸方向の位置検出に利用
される。以下にこの位置検出の原理を示す。
【0032】図2の(A)に示すように可動部4が固定
光学系44と離れている場合は、カバーガラス46の反
射光が光検出器50のセグメント50a側に多く入射す
る。従って差動信号Sは“+”となる。一方、図2の
(B)に示すように可動部8が固定光学系44に近づい
た場合は、カバーガラス46による反射光は、光検出器
50のセグメント50b側に多く入射し、差動信号Sは
“−”を示す。
【0033】この様にして差動信号Sのレベルにより可
動部8の位置を検出できる。また、差動信号Sは、図2
の(C)のように、加算器53を設けて全光量に対して
規格化することにより得ることもできる。
【0034】カバーガラス46及び検出器50を上述の
ように配置することにより、可動部の位置検出が可能と
なると共に可動部の防塵効果が上がる。また、カバーガ
ラス100を傾けるため不要な光が迷光となり固定光学
系に戻ることがない。
【0035】次に、図3及び図4を基に第2のガイドレ
ール24の支持状態を説明する。図3に示すように、第
2のガイドレール24は、板ばね30に固定されてい
る。この板ばね30は、両端に足部54を有する略コの
字状のステンレスの薄板により形成されている。この板
ばね30の足部54は、上下方向即ちZ軸方向に沿って
延出している。これら足部54は、連結部56によって
連結されている。
【0036】この連結部56は、第2のガイドレール2
4の延出方向、即ちX軸方向と平行な方向に延出してい
る。この連結部56には、符号58で示す部分において
第2のガイドレール24がスポット溶接されている。足
部54は、下端部60においてY2 側に直角に折り曲げ
られている。
【0037】一方、デッキベース2には、L字形状の突
出部62が形成されている。この突出部62は、第1の
基準面64と第2の基準面66とを有している。第1の
基準面64は第2の基準面66よりも下方にかつY2
に位置している。
【0038】板ばね30は、足部54のY1 側面が第1
の基準面64に当て付けられた状態で、下端部60を貫
通するビス68によってデッキベース2上に固定されて
いる。
【0039】第1及び第2の基準面64,66は互いに
平行となるよう設定されている。第2のガイドレール2
4は下端部60に対して平行に固定されている。第2の
ベアリング20が第2のガイドレール24に当接しない
状態では、第2のガイドレール24は、第1のガイドレ
ール22(図1に図示)に対して平行に保持される。
【0040】図1に示すように、可動部8をデッキベー
ス2上に組付けた状態では、第1のベアリング18,1
8は第1のガイドレール22に当接する。第2のベアリ
ング20も第2のガイドレール24に当接し、図4に示
すように、板ばね30の足部54をY2 側に少したわめ
た状態となる。従って、この状態では、足部54によっ
て第2のガイドレール24はY1 側に付勢されており、
この結果、第2のガイドレール24と第2のベアリング
20とのガタつきのない接触が果される。
【0041】又、第2のガイドレール24は、板ばね3
0で支持され第2のベアリング20に当接する以外には
他の部材に接触していない。図3に示す第2のベアリン
グ20の移動範囲Wは、第2のガイドレール24の長さ
の約1/2であり、第2のガイドレール24のほぼ中央
に設定されている。可動部8(図1に図示)がX軸方向
の移動範囲の中央にある時に第2のベアリング20が2
ケ所の足部54,54の中間に位置するように、板ばね
30及び第2のガイドレール24の位置が設定されてい
る。従って、このとき、2ケ所の足部54,54は同じ
量たわむので、第2のガイドレール24は第1のガイド
レール22(図1に図示)に対して平行となる。
【0042】可動部8が移動範囲の中央からX2 方向に
移動した場合は、第2のベアリング20はX2 側の足部
54に接近する。この結果、X2 側の足部54の撓み量
は、X1 側の足部54の撓み量よりも大きくなる。従っ
て、第2のガイドレール24がY方向に移動しZ軸回り
に少し回転する。
【0043】しかし、第2のガイドレール24は、板ば
ねとして機能する足部54のみにて支持されており、フ
レームなどの外部の部材に対して摩擦を生じることがな
いので、第2のガイドレール24の動きは滑らかである
ため、可動部8の動きは滑らかである。
【0044】また、2つの足部54がY2 側に撓んだと
きには、第2のガイドレール24は足部54を半径とし
て概略的に回転することになるので、第2のガイドレー
ル24は撓んでいないときに対してZ軸方向に変位す
る。
【0045】2つの足部54の撓み量の変化量を足部5
4のZ軸方向の長さに対して小さくすれば、この時の第
2のガイドレール24のZ方向の変位は無視できるほど
小さくなる。したがって、第1のガイドレール22に対
する第2のガイドレール24の平行度は変化するが、そ
の変化はXY平面内であり、第2のベアリング20の外
輪の回転中心軸に対する第2のガイドレール24の直角
度は保たれる。又、可動部8のY軸回りの傾きやZ方向
の変化はない。即ち、第2のガイドレール24は第2の
ベアリング20の外輪に対して適正に2点で接触する。
このため、第2のベアリング20と第2のガイドレール
24のZ方向のすべりは増加せず相方の摩耗は少ない。
又、足部54はZ方向に延在している為に外部振動など
によっても第2のガイドレール24がZ方向に変位する
ことがない。
【0046】足部54にダンパー等を貼り付ければ、足
部54の共振による第2のガイドレール24の不要な振
動が押えられる。板ばね30は連結部56はなく足部5
4のみで構成してもよい。又、板状ではなく線状のばね
を屈曲形成しても良い。又、連結部56はZ方向でなく
X方向に延在させても良い。
【0047】なお、本実施例において、第2のガイドレ
ール24に当接するベアリングを、図3の破線で示すよ
うに2個のベアリング20a,20aで構成する事がで
きる。ベアリング20a,20aの間隔は、第1のベア
リング18,18(図1に図示)と同程度にする。この
場合は可動部8の移動による第2のガイドレール24の
変位を小さくする事ができ、第2のガイドレール24の
振動を小さくする事ができる。
【0048】次に第2実施例を図5及び図6を用いて説
明する。なお、第1実施例と同一の部材には同一の参照
符号を付し、異なるところのみを説明する。以下、第3
乃至第5実施例実施例も同様に説明する。
【0049】図5及び図6に示すように、本実施例での
第2のガイドレール24は、第1実施例のものに比べて
その肉厚を約1/3としたものである。第2のガイドレ
ール24は、第2のベアリング20が当接する側とは反
対の側、即ちY2 側の部分が、直径の約2/3削られて
いる。この削られた部分(以下、「肉薄部分」と称す
る)70のX軸方向の長さは、図6に示すように、第2
のベアリング20の移動範囲Wよりも広くなっている。
【0050】第2のガイドレール24の両端部72は、
デッキベース2に形成された突出部62の第1及び第2
の基準面64,66に対してサラビス74によって当て
付けられている。このとき、肉薄部分70の平面部は、
X−Z平面に対して平行となるよう取り付けられる。
【0051】肉薄部分70のY軸方向の剛性は低く形成
されている。また、第2の基準面66は、両端部72が
デッキベース2に対して固定された状態において第2の
ベアリング20が肉薄部分70に当接したときに肉薄部
分70がY2 側に少し撓むような位置に形成されてい
る。肉薄部分70がY2 側に撓むことにより、第2のベ
アリング20に予圧を与えている。
【0052】本実施例によれば、板ばねなどの別部材が
不要で、第2のガイドレール24がばねを兼用している
ので、部品点数が少なくて済む。また、第2のガイドレ
ール24の延出方向と直交する方向の肉薄部70の断面
積が小さいので、可動部8を小さくすることができる。
【0053】次に図7を用いて第3実施例を説明する。
本実施例においては、第1実施例における板ばね30と
デッキベース2とを一体に形成している。
【0054】本実施例のデッキベース76は、磁性ステ
ンレスをプレス加工することによって形成されている。
このデッキベース76には、マグネット38を固定する
ための第1の固定部78と、センターヨーク34(図1
に図示)がビス止めされる第2の固定部80とが折り曲
げ形成されている。
【0055】また、デッキベース76には、第3の固定
部82が立ち上げ形成されている。この第3の固定部8
2の上端部には凹部が形成されており、この凹部に第1
のガイドレール22が圧入固定されている。
【0056】さらにデッキベース76には、板ばね部8
4が立ち上げ形成されている。この板ばね部84の先端
部には凹部が形成されており、この凹部に第2のガイド
レール24が圧入固定されている。
【0057】この板ばね部84はねじれ部86を有して
おり、捩じれ部86がX軸回りに捩じれることにより第
2のベアリング20をY1 側に予圧している。本実施例
によれば、マグネット38が取り付けられた第1の固定
部78がデッキベース76と一体になっているため、デ
ッキベース76がサイドヨークを兼用していることにな
り、部品点数がさらに少なくなる。
【0058】なお、デッキベース76において、マグネ
ット38からの磁束はZ軸方向に流れるため、この部分
の厚みが小さくても、磁気飽和しにくい。次に図8を用
いて第4実施例を説明する。本実施例では、板ばね30
の連結部56を半円筒形状に形成し、この円筒部分をガ
イドレールとして使用したものである。この円筒部分に
第2のベアリング20の外輪を接触させ、足部54によ
り予圧を与えている。連結部56は半円筒形状であるた
めY方向の剛性は高く、この部分はY方向に変形しな
い。
【0059】この様に板ばね30を構成すれば、ガイド
レールと板ばねとが一体となるので、部品点数が少な
く、コストが低い。次に第5実施例を図9を用いて説明
する。本実施例では、デッキベース88は、PPS,L
CP,PEIなどのプラスチックによって形成されてい
る。このデッキベース88には、基準側レール部22
と、予圧側レール部56を有するばね部30とが一体的
に形成されている。
【0060】可動部8(図1に図示)のキャリッジ10
もデッキベース88と同様な材料で形成されている。こ
のキャリッジ10のY1 側とY2 側の側面には、V溝上
のガイド部90,92が形成されている。ガイド部90
は基準側レール部22に当接し、ガイド部92は予圧側
レール部56に当接してこのレール部56から予圧を与
えられる。
【0061】本実施例によれば、2本のガイドレールと
ばねとデッキベースとが一体的に形成されているので、
さらに部品点数が少なく、これら部位間の精度が良い。
以上の実施例において、軸受はV溝状の外輪を持つ物と
したが、他の外輪形状か、円筒状の軸受を組み合わせて
も良いし、滑り軸受等でも良い。
【0062】第1乃至第5実施例によれば、軸受と当接
するガイド部材の部分を、ベースやフレームなどの部材
に対して摩擦が生じないようにばねで支持したので、安
定した可動部の移動を行うことができる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、高精度な押圧ブロック
が不要で、可動部の動きが滑らかな安価で小型のリニア
ガイド機構を提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に従ったリニアガイド機構
を載置した光ピックアップ装置の内部機構を示す斜視
図。
【図2】可動部の位置検出機構を示す図であり、(A)
は可動部と固定光学系とが離れている場合を示す上面
図、(B)は可動部と固定光学系とが近接している場合
を示す上面図、(C)は差動信号検出回路に加算器を付
加した例を示す回路図。
【図3】図1に示すリニアガイド機構の第2のガイド部
材の支持状態を示す斜視図。
【図4】図3に示す第2のリニアガイド部材の一部破断
した側面図。
【図5】第2実施例のリニアガイド機構の第2のガイド
部材の支持状態を示す斜視図。
【図6】図5に示す第2のガイド部材の上面図。
【図7】第3実施例のリニアガイド機構を示す斜視図。
【図8】第4実施例のリニアガイド機構の板ばねを示す
斜視図。
【図9】第5実施例のリニアガイド機構を示す斜視図。
【図10】従来のリニアガイド機構を載置した光ピック
アップ装置を示す断面図。
【図11】図10に示す装置の上面図。
【図12】別の従来のリニアガイド機構を示す図。
【符号の説明】
2…デッキベース、18…第1のベアリング、20…第
2のベアリング、22…第1のガイドレール、24…第
2のガイドレール、30…板ばね、54…足部、56…
連結部、58…スポット溶接、60…下端部、62…突
出部、64…第1の基準面、66…第2の基準面。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動部をベース上で所定方向に移動可能
    に支持するリニアガイド機構において、ベース上に固定
    された第1のガイド部材と、前記ベース上に固定された
    ばねのみによって支持された第2のガイド部材とを具備
    することを特徴とするリニアガイド機構。
  2. 【請求項2】 軸受を有する可動部をベース上で所定方
    向に移動可能に支持するように前記軸受に接触し、前記
    ベース上に固定された第1及び第2のガイド部材を具備
    するリニアガイド機構において、前記第2のガイド部材
    は、前記ベース上に固定された両端部と、前記軸受に接
    触し前記両端部よりも薄く弾性変位可能な肉薄部とを有
    していることを特徴とするリニアガイド機構。
  3. 【請求項3】 前記ばねは、前記ベースと一体的に形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載のリニアガ
    イド機構。
  4. 【請求項4】 前記ばねは、前記第2のガイド部材と一
    体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のリニアガイド機構。
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