JP3087142B2 - 対物レンズアクチュエータのレンズ位置センサ - Google Patents

対物レンズアクチュエータのレンズ位置センサ

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JP3087142B2
JP3087142B2 JP04003200A JP320092A JP3087142B2 JP 3087142 B2 JP3087142 B2 JP 3087142B2 JP 04003200 A JP04003200 A JP 04003200A JP 320092 A JP320092 A JP 320092A JP 3087142 B2 JP3087142 B2 JP 3087142B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報の記録,再生のた
めに光束を光記録媒体に集光する対物レンズを駆動する
対物レンズアクチュエータに用いられ、対物レンズの位
置を検知するためのレンズ位置センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクや光磁気ディスク等の
光記録媒体に対して情報の記録,再生を行う光ピックア
ップ装置においては、光源から出射された光束を光記録
媒体に光スポットとして照射させる対物レンズと、対物
レンズを光記録媒体に対してフォーカシング方向及びト
ラッキング方向に駆動させる対物レンズアクチュエータ
が備えられている。
【0003】前記光ピックアップ装置において、対物レ
ンズを含む対物レンズアクチュエータを光記録媒体の所
定位置に移動させるアクセス動作時に、対物レンズにお
いて慣性によってトラッキング方向に不要な振動が発生
して、アクセス動作に影響を与えるという問題がある。
このため対物レンズの位置検出を行う光学センサを備え
て、検出信号に基づいて正確かつ迅速なアクセス動作を
行わせるようにしている。
【0004】前記光学センサの検出感度,精度は、アク
セス動作に影響するため、高感度,高精度にすることが
望まれる。特開平2−42635号公報には、フォーカシン
グ方向の移動に対して、光学センサの検出信号が変化し
ないように受光素子を回転調整する方法が示され、また
特開平2−154330号公報には、アクチュエータ可動部に
シリンドリカルレンズを設け、かつ固定部に光源と受光
素子とを設けて光学センサの検出感度を上げる構成が示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術におい
て、特開平2−42635号公報の方法では、受光素子の回
転調整のために複雑な機構が必要であって、実用的でな
く、また実現できたとしてもコストが高くなるという問
題がある。特開平2−154330号公報の構成では、光源と
受光素子とに位置ずれがあると検出範囲が狭くなり、検
出感度が低下して感度のばらつきが大きくなるという問
題がある。またセンサユニットを固定するために用いら
れるネジも位置によっては、光路や他部材の設定,設置
に影響を与えて装置全体を大型化してしまうという問題
もある。
【0006】本発明の目的は、簡単で小型化が図れる構
成で、高感度,高精度の検出が可能な対物レンズアクチ
ュエータのレンズ位置センサを提供することにある。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するた
め、情報の記録,再生のために光束を光記録媒体に集光
する対物レンズと、対物レンズを搭載した可動体と、可
動体を固定体に対してフォーカシング方向及びトラッキ
ング方向に移動可能に支持する支持手段と、可動体をフ
ォーカシング方向及びトラッキング方向に駆動する駆動
手段と、固定体に設けられた発光素子と、可動体に設け
られて発光素子からの出射光の一部を通過させる遮光板
と、固定体に設けられて遮光板を通過した発光素子から
の出射光を受光して可動体のトラッキング方向位置を検
出する受光素子とを備えた対物レンズアクチュエータの
レンズ位置センサにおいて、本発明の第1の手段は、前
受光素子を保持する保持体に前記受光素子の受光面と
平行なガイド面を設け、発光素子をガイド面に沿って受
光素子の検出方向にスライドさせて受光素子の検出出力
が基準値となるように調整して保持体に固定し、さらに
保持体を固定体上でトラッキング方向にスライドさせて
可動体がトラッキング方向の中立位置にある時に受光素
子の検出出力が基準値となるように調整して固定したこ
とを特徴とする。
【0009】また第の手段は、上記の第の手段にお
いて、固定体上にトラッキング方向に並んだ2本のガイ
ドピンを設け、2本のガイドピンがスライド可能に遊嵌
するガイド溝を前記保持体に前記受光素子の検出方向と
平行に設けたことを特徴とする。
【0010】さらに第の手段は、上記の第の手段又
は第2の手段において、対物レンズより光記録媒体の外
周側で、かつ前記光束の光路を遮断しない固定体の一部
に長手方向がトラッキング方向と平行に貫通長孔を設
け、さらに固定体の下面から貫通長孔を通したネジで
保持体を固定したことを特徴とする。
【0011】
【0012】
【作用】 上記のの手段によれば、受光素子を保持す
る保持体に受光素子の受光面と平行なガイド面を設け、
発光素子をガイド面に沿って受光素子の検出方向にスラ
イドさせて受光素子の検出出力が基準値となるように調
整して保持体に固定した後に、保持体を固定体上でトラ
ッキング方向にスライドさせて可動体がトラッキング方
向の中立位置にある時に受光素子の検出出力が基準値と
なるように調整して固定したので、検出可能範囲が広が
り、検出感度が高くバラツキも小さくなる。
【0013】また第の手段によれば、固定体上にトラ
ッキング方向に並んだ2本のガイドピンを、保持体のガ
イド溝に遊嵌することで保持体における受光素子の検出
方向と平行方向の調整が、容易にかつ安価にできる。
【0014】さらに第の手段によれば、センサの保持
体を固定体に固定するためのネジを、光束あるいは他部
材と干渉しない固定体の下面から設置できるので、ネジ
設置のための逃げ等を考慮しなくてもよく、装置全体の
フォーカシング方向への小型化が図れる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】図1は本発明の対物レンズアクチュエータ
ユニットの一実施例を示す分解斜視図、図2は対物レン
ズ取付部を一部断面した斜視図、図3は図2の対物レン
ズ取付時の状態の断面図、図4は図2の接着部分の斜視
図である。
【0017】同図において、対物レンズ1を搭載した可
動体であるボビン2には、フォーカシング用のコイル3
が巻回され、さらに両側にトラッキング用のコイル4が
接着固定されている。またボビン2は、フォーカシング
方向とトラッキング方向の両方向に変形可能な弾性支持
手段である板バネ5で上下左右4箇所支持されており、
駆動手段を構成するフォーカシング用,トラッキング用
のコイル3,4に流す電流を制御することによって磁気
回路による一定磁界との電磁作用でフォーカシング方
向,トラッキング方向に駆動制御される。
【0018】前記ボビン2には、対物レンズ1が載置さ
れて光軸方向の位置決めをする対物レンズ載置面6と、
対物レンズ1の外径の位置決めをする対物レンズ嵌合部
7と、対物レンズ載置面6から一段下がった位置に対物
レンズ1に入射する光束の径を決める円筒状のアパーチ
ャ8が形成されている。そのため対物レンズ1の光束透
過面がボビン2に接触することが無く、組立時に誤って
対物レンズ1を傾けて載置してしまった時に対物レンズ
1を傷つけてしまうのを防ぐことができる。前記アパー
チャ8の円筒面には、対物レンズ側の径が大きくなるよ
うに射出成形時の抜き勾配が付けられており、対物レン
ズ1と反対側の最小径部がアパーチャ径となっている。
これにより、対物レンズ嵌合部7とアパーチャ8が一体
の型で成形できるため、対物レンズ1とアパーチャ8の
同軸度が高精度で実現でき、収差の発生を抑えてより理
想に近い光スポットを図示しない光ディスク記録面上に
形成することができる。またアパーチャ8の対物レンズ
側に面取り9を設けることによりアパーチャ8の最小径
部と対物レンズ1との距離を短くして、アパーチャ8の
最小径部のエッジで生じる回折を最小限に抑えられる。
【0019】前記対物レンズ嵌合部7には対物レンズ1
を挟むようにしてトラッキング方向の両側に切り欠き10
が設けられていて、この切り欠き10と対物レンズ1の側
面で形成される凹部に接着剤11を付けることにより、接
着剤11が対物レンズ1の上面や下面に流れ込んでしまう
ことなく、確実に対物レンズ1をボビン2に固定するこ
とができる。切り欠き10は、本実施例で例示した位置か
ら光軸まわりに90°回転した位置に2箇所設けてもよ
く、また3箇所以上でもよい。さらにボビン2の下部に
は、対物レンズ1とバランスをとるために対物レンズバ
ランサBが設けられている。ボビン2の材質は、繊維強
化プラスチックや液晶ポリマ等の高強度材料からなり、
対物レンズ駆動時の不要な共振を防いでいる。
【0020】図5は板バネ取付部の分解斜視図、図6
(a),(b)は板バネの一方端の固定方法の説明図、
図7(a),(b)は板バネの他方端の固定方法の説明
図であり、ボビン2を支持する弾性支持部材である板バ
ネ5は、厚さ数十ミクロンの2枚の板材からなり、変形
部5aは幅が厚さの数倍程度で、フォーカシング方向と
トラッキング方向の両方向に変形する。一対の変形部5
aは、固定部側接着部5bでつながっている。上2本,
下2本の4本の変形部5aは、平行に配置され、かつボ
ビン2をフォーカシング方向とトラッキング方向に平行
移動可能に支持しており、変形部5aの両端には前記
定部側接着部5bと可動部側接着部5cから突起5dが
出ており、変形部5aより幅の広いダンピング部材15
が貼着されている。ダンピング部材15は、ブチルゴム
等の粘弾性材料からなり、板バネ5による共振の振幅を
抑える作用をする。
【0021】前記ボビン2の板バネ支持部16には、板バ
ネ固定ピン17が入る孔が形成され、可動部側接着部5c
を板バネ固定ピン17で挟むようにして接着固定する。ボ
ビン2の一側に設置される板バネ固定部材18の接着面18
aと板バネ15の固定部側接着部5bは、板バネ固定バー19
に設けられた2本のピン19aに対応する位置に丸孔18bと
長孔18cを有し、板バネ固定バー19で位置決めをしなが
ら板バネ5の固定部側接着部5bを挟むようにして接着
固定する。接着固定後、固定部側接着部5bに突設され
た連結部5eを図5の2点鎖線部分で切断する。
【0022】上下2本の変形部5aをそれぞれ1枚の板
バネから作っているので、容易に精度良く組み立てるこ
とができる。また前記板バネ固定ピン17と板バネ固定バ
ー19は、それぞれ上下共通部品であって板バネ5も上下
共通となっており、さらに板バネ固定部材18と板バネ固
定バー19は非導電性材料、例えばプラスチックからなっ
ている。
【0023】また板バネ5の固定方法は、図6,図7の
ように、ボビン2の板バネ支持部16と板バネ固定部材18
の接着面16a,18aにピン20a,20bを形成しておき、板バ
ネ5の孔5f,5gにそのピン20a,20bを通して熱カシメ
または超音波溶着でピン20a,20bの頭部をつぶして固定
しても良い。
【0024】前記フォーカシング用,トラッキング用の
各コイル3,4の端子は板バネ5の可動部側接着部5c
にハンダ付けされ、また板バネ5の固定部側接着部5b
はアクチュエータ用フレキシブルケーブル21のアクチ
ュエータ側ランド部にハンダ付けされる。アクチュエー
タ用フレキシブルケーブル21は板バネ固定部材18を
巻くように両面テープ等で貼着され、その際、板バネ固
定部材18には段差18dが設けられているので、アク
チュエータ用フレキシブルケーブル21の位置決めがで
きると同時に、アクチュエータ用フレキシブルケーブル
21がキャリッジベース22の壁面に接触するのを防ぐ
ことができる。そしてキャリッジ側ランド部はキャリッ
ジベース22に取り付けられた図示しないフレキシブル
ケーブルのランド部に接続される。板バネ5の前記連結
部5eを切断してあるので、フォーカシング用,トラッ
キング用の各コイル3,4に独立に給電が可能である。
【0025】また図5に示したように、ボビン2には後
述するレンズ位置センサ用の遮光板23と、この遮光板
23とバランスをとるための遮光板バランサ24が取り
付けられている。遮光板23と遮光板バランサ24は、
それぞれ上下の板バネ支持部16に挟持されて接してお
り、板バネ支持部16の補強となって対物レンズ駆動時
の不要な共振を防いでいる。
【0026】図8はアクチュエータベースの一部を切断
して示した斜視図、図9はボビンとキャリッジベースと
の支持機構部分の断面図であり、固定体であるアクチュ
エータベース25は、内ヨーク26と外ヨーク27が一体に設
けられており、外ヨーク27には永久磁石28が接着され、
さらに前記板バネ固定部材18の下面には丸穴と長穴が穿
設されていて、板バネ固定部材18がアクチュエータベー
ス25に設けられた位置決めピン29との嵌合で位置決めさ
れて図1に示したネジN1で固定される。また上ヨーク
30が内ヨーク26と外ヨーク27の上端をつなぐように取付
けられ、上ヨーク30,内ヨーク26,外ヨーク27,アクチ
ュエータベース25,永久磁石28とで磁気回路が構成され
る。
【0027】図8,図9において、アクチュエータベー
ス25の下面には、対物レンズ1の主点Xを中心とする球
面の一部からなる球面座31を設け、この球面座31がキャ
リッジベース22に設けられた環状座32に接するようにア
クチュエータベース25がキャリッジベース22上に載置さ
れる。図示しない固定光学系からキャリッジベース22に
搭載された三角プリズム33へ光束が入射してくる側の球
面座31は切り欠かれており、球面座31で入射光が遮られ
ることがない。
【0028】またアクチュエータベース25は、キャリッ
ジベース22の裏から2本の調整ネジ35と付勢バネ36で付
勢された付勢ネジ37とでネジ孔25aで止められており、
2本の調整ネジ35で対物レンズ1の光軸とディスク面と
が垂直になるように傾き調整される。球面座31の中心が
対物レンズ1の前記主点Xと一致しているので、アクチ
ュエータベース25を傾けても光軸がずれることがない。
図1に示したように、2本の調整ネジ35と1本の付勢ネ
ジ37を通すためにキャリッジベース22に設けられた3個
の通孔22a〜22cのうち、2個22a,22bはバカ孔であっ
て、1個22cは付勢ネジ37の外径と略等しい幅の長孔と
なっていて、対物レンズアクチュエータが光軸のまわり
に回転してしまうことがない。また傾き調整する時に
は、付勢ネジ37は前記環状座32の半径方向に動かなけれ
ばならないため、長孔22cの長さ方向を環状座32の半径
方向と一致させている。
【0029】図10はレンズ位置センサSの分解斜視図、
図11は図10のハウジングの底面を示す斜視図、図12は遮
光板の取付けを説明するための斜視図、図13は遮光板の
取付けを説明するための一部断面図、図14(a),(b)はレ
ンズ位置センサの検出感度の説明図であり、ボビン2に
取付けられた前記遮光板23には、フォーカシング方向に
長いスリット23aが設けられていて、発光素子40からこ
のスリット23aを通過した光が、トラッキング方向に2
分割された受光面41aを持つ受光素子41に入射する。ス
リット23aは、前記受光面41aのフォーカシング方向Fの
寸法とボビン2のフォーカシング方向Fの可動ストロー
クの和より長くしてある。
【0030】本実施例では、発光素子40として発光ダ
イオード、受光素子41としてフォトダイオードを用い
る。受光素子41は、受光量に応じた電気信号を出力
し、左右の受光面41aの出力の差によってボビン2,
対物レンズ1のトラッキング方向の位置を検出すること
ができる。図12,13に示したように、遮光板23
は、ボビン2の対物レンズ載置面6に垂直に形成された
位置決め面6aに基準面23bが取付けられ、基準面2
3bと平行にスリット23aが形成されているので、対
物レンズ1の光軸とスリット23aとの平行度は高精度
に保たれている。またスリット23aのフォーカシング
方向Fの長さは、受光素子41の受光面41aのフォー
カシング方向の寸法とボビン2のフォーカシング方向の
可動ストロークの和よりも長くとってあるので、スリッ
ト23aを通過した光は、常に受光面41aのフォーカ
シング方向全体に当り、受光素子41が傾いていても、
ボビン2がフォーカシング方向に移動した時に検出位置
がずれることがない。
【0031】上記このように検出された位置信号は、対
物レンズ1と受光素子41=キャリッジベース22=三角プ
リズム33との相対的な変位を表すので、この変位をゼロ
にするようにキャリッジベース(=受光素子41=三角プ
リズム33)22を移動させることによって、常に三角プリ
ズム33から対物レンズ1に入射する光束と対物レンズ1
の光軸とを一致させておくことができる。上記のレンズ
位置検出部はアクチュエータべース25のディスク外周側
(固定光学系側)に設けられ、これによってレンズ位置セ
ンサSと図示しないスピンドルモータとが干渉しないよ
うにできるので、ディスク内周側のアクセス可能範囲が
広がる。
【0032】上記のレンズ位置検出部を組立るに際して
は、まず、発光素子40に取付けられたガイドプレート45
が、保持体であるハウジング46に設けられた受光素子41
の受光面41aに平行なガイド面46aに接するように発光素
子40をスライドさせて、左右の受光面41aの受光量が等
しくなるように(左右の受光面の出力の差がゼロとなる
ように)調整して固定する。アクチュエータベース25
に、図8のように、トラッキング方向に並べて設けられ
た2本のガイドピン47と、ハウジング46の下面に受光面
41aと平行に設けられたガイド溝48によってハウジング4
6がトラッキング方向に案内されており、ハウジング46
をスライドさせて、対物レンズ1がトラッキング方向の
中立位置にある時に遮光板23のスリット23aを通過した
光の左右の受光面41aの受光量が等しくなるように(左右
の受光面の出力の差がゼロとなるように)調整して、図
1のように、アクチュエータベース25の下面から貫通長
孔25bを通してネジN2でネジ止めする。ネジN2の位
置はピックアップユニットからの光束を遮らないように
ずらしてある。
【0033】ところで、図14(a)に示したように、
一般に殆どの発光素子の光量分布は、中心部が強く、周
辺部にいくほど弱くなる。発光素子の調整を行うと、受
光面A,Bの入射する光量分布Fhは左右均等になり、
スリットSLの中心と分割線Cが一致した時に左右の受
光面A,Bの出力の差がゼロとなる。遮光板(=対物レ
ンズ)のスリットSLが右(または左)に)分移
動すると光は全て受光面A(またはB)に入射するよう
になり、それ以上の位置検出はできない。つまり検出可
能範囲はである。図14(b)のように、発光素
子の受光分布Fh′がずれていると、スリットSLの中
心が分割線からずれた位置で左右の受光面の出力差が
ゼロとなる。この時の検出可能範囲a′,b′は左右不
均等になり、片側の検出可能範囲が狭くなってしまう。
また光量分布の中心と分割線Cが一致していた方が、受
光量が多いので検出感度が高く、光量分布がフラットな
ので感度のバラツキも小さい。このため上記の受光量調
整が必要となる。
【0034】また図1に示したように、前記発光素子4
0と受光素子41へは図1のレンズ位置センサ用フレキ
シブルケーブル50を通して給電される。レンズ位置セ
ンサ用フレキシブルケーブル50はハウジング46を巻
くように両面テープ等で貼着され、キャリッジ側ランド
部はキャリッジベース22に取り付けられた図示しない
フレキシブルケーブルのランド部に接続される。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の手
段によれば、検出可能範囲が広がり、検出感度が高くバ
ラツキが小さくなるように、受光素子と発光素子との設
置調整ができ、また第の手段によれば、2本のガイド
ピンとガイド溝による簡単な構成で、前記受光素子と発
光素子との設置調整のためのガイドが確実かつ容易に、
しかも安価にでき、さらに第の手段によれば、ネジの
固定によっても検出用の光や他部材に影響を与えないよ
うにできて、ネジ設置のための逃げ等を考慮しなくても
よいので、装置全体のフォーカシング方向への小型化を
図ることができるため、簡単で小型化が図れる構成で、
高感度,高精度の検出ができる対物レンズアクチュエー
タのレンズ位置センサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対物レンズアクチュエータの一実施例
を示す分解斜視図である。
【図2】対物レンズ取付部を一部断面した斜視図であ
る。
【図3】図2の対物レンズ取付時の状態の断面図であ
る。
【図4】図2の接着部分の斜視図である。
【図5】板バネ取付部の分解斜視図である。
【図6】板バネの一方端の固定方法の説明図である。
【図7】板バネの他方端の固定方法の説明図である。
【図8】アクチュエータベースの一部を切断して示した
斜視図である。
【図9】ボビンとキャリッジベースとの支持機構部分の
断面図である。
【図10】レンズ位置センサの分解斜視図である。
【図11】図10のハウジングの底面を示す斜視図であ
る。
【図12】遮光板の取付けを説明するための斜視図であ
る。
【図13】遮光板の取付けを説明するための一部断面図
である。
【図14】レンズ位置センサの検出感度の説明図であ
る。
【符号の説明】
1…対物レンズ、 2…ボビン(可動体)、 3,4…コ
イル(駆動手段)、 5…板バネ(支持手段)、 6a…位
置決め面、 23…遮光板、 23a,SL…スリット、 2
3b…基準面、 25…アクチュエータベース(固定体)、
40…発光素子、 41…受光素子、 41a…受光面、 45
…ガイドプレート、 46…ハウジング(保持体)、 46a
…ガイド面、 47…ガイドピン、 48…ガイド溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木船 英明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平5−89502(JP,A) 特開 平4−48444(JP,A) 実開 平4−103316(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/08 G11B 7/09 - 7/095 G11B 7/12 - 7/135 G11B 7/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の記録,再生のために光束を光記録
    媒体に集光する対物レンズと、対物レンズを搭載した可
    動体と、可動体を固定体に対してフォーカシング方向及
    びトラッキング方向に移動可能に支持する支持手段と、
    可動体をフォーカシング方向及びトラッキング方向に駆
    動する駆動手段と、固定体に設けられた発光素子と、可
    動体に設けられて発光素子からの出射光の一部を通過さ
    せる遮光板と、固定体に設けられて遮光板を通過した発
    光素子からの出射光を受光して可動体のトラッキング方
    向位置を検出する受光素子とを備えた対物レンズアクチ
    ュエータのレンズ位置センサにおいて、前記受光素子を
    保持する保持体に前記受光素子の受光面と平行なガイド
    面を設け、発光素子をガイド面に沿って受光素子の検出
    方向にスライドさせて受光素子の検出出力が基準値とな
    るように調整して保持体に固定し、さらに保持体を固定
    体上でトラッキング方向にスライドさせて可動体がトラ
    ッキング方向の中立位置にある時に受光素子の検出出力
    が基準値となるように調整して固定したことを特徴とす
    る対物レンズアクチュエータのレンズ位置センサ。
  2. 【請求項2】 前記固定体上にトラッキング方向に並ん
    だ2本のガイドピンを設け、2本のガイドピンがスライ
    ド可能に遊嵌するガイド溝を前記保持体に前記受光素子
    の検出方向と平行に設けたことを特徴とする請求項1記
    載の対物レンズアクチュエータのレンズ位置センサ。
  3. 【請求項3】 前記対物レンズより光記録媒体の外周側
    で、かつ前記光束の光路を遮断しない固定体の一部に長
    手方向がトラッキング方向と平行に貫通長孔を設け、さ
    らに固定体の下面から貫通長孔を通したネジで前記保持
    体を固定したことを特徴とする請求項1又は請求項2
    の対物レンズアクチュエータのレンズ位置センサ。
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