JP3087143B2 - 対物レンズアクチュエータ - Google Patents

対物レンズアクチュエータ

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JP3087143B2
JP3087143B2 JP04003204A JP320492A JP3087143B2 JP 3087143 B2 JP3087143 B2 JP 3087143B2 JP 04003204 A JP04003204 A JP 04003204A JP 320492 A JP320492 A JP 320492A JP 3087143 B2 JP3087143 B2 JP 3087143B2
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修一 本多
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報の記録,再生のた
めに光束を光記録媒体に集光する対物レンズを駆動する
対物レンズアクチュエータに係り、特に対物レンズの光
軸の傾き調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、対物レンズアクチュエータにおい
て、対物レンズの光軸を、光記録媒体に入射する光束の
光軸と一致させるための対物レンズ光軸角度調整機構を
設けている。
【0003】特開昭63−177323号公報には、対物レンズ
を所定方向へ駆動させるための磁気回路を構成するヨー
クと、対物レンズ光軸角度調整機構と、基台とを共通の
部材で一体に形成する装置が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来装置におい
て、アクチュエータベースである基台が対物レンズの光
軸に対して垂直な面内で回転して固定されてしまうと、
アクチュエータのトラッキング移動方向が光記録媒体の
情報トラックの直交方向に対してずれを生じてしまっ
て、トラッキング信号検出に悪影響を与えたり、またト
ラッキング駆動した時にタンジェンシャル方向に移動し
てしまい、信号のタイミングがずれてしまうおそれがあ
る。
【0005】本発明の目的は、簡単な構成で、光軸調整
が確実かつ容易に行える対物レンズアクチュエータを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、情報の記録,再生のために光束を光記録媒体の記録
面に集光する対物レンズと、この対物レンズを搭載した
可動体と、可動体を支持する支持手段及び可動体を所定
方向に駆動させる駆動手段が設けられ、かつ下面に球面
座が形成されたアクチュエータ体と、光束を前記対物レ
ンズに入射させる反射部材が設置され、かつ載置される
前記球面座とによって対物レンズの光軸の傾き調整をす
るための環状座が形成された往復体と、前記環状座の周
囲の往復体に形成された複数の通孔を挿通して前記アク
チュエータ体を往復体に固定する複数のネジとを備えて
なる対物レンズアクチュエータにおいて、本発明の第1
の手段は、前記通孔のうちの1個を、幅が前記ネジの外
径と略等しく、かつ長手方向が前記環状座の中心からの
放射方向と一致する長孔とし、さらに他の通孔をネジの
外径より大きい径としたことを特徴とする。
【0007】また第2の手段は、上記の対物レンズアク
チュエータにおいて、通孔を前記ネジの外径より大きい
径とし、この通孔のうちの1個に、幅がネジの頭部の外
径と略等しく、かつ長手方向が前記環状座の中心からの
放射方向と一致した長円状の凹部を形成したことを特徴
とする。
【0008】さらに第3の手段は、上記の対物レンズア
クチュエータにおいて、前記アクチュエータ体における
前記光軸まわりの回転を規制する手段を備え、さらに前
球面座と環状座との対応位置に光束が通過する切欠部
を形成し、前記球面座と環状座とにおいて一方を他方に
比べて軟質の材料によって形成し、この軟質の材料から
なる一方のものにおける前記切欠部を他方のものにおけ
切欠部よりも大きくしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の第1の手段によれば、アクチュエータ体
を往復体に固定する複数のネジが挿入される複数の通孔
のうちの1個は、幅がネジの外径と略等しい長孔であっ
て、ネジを環状座の半径方向(放射方向)に移動可能にし
て球面座と環状座とによる光軸調整を可能にし、しかも
アクチュエータ体を光軸回りに回転させないので、アク
チュエータ体の光軸回りの回転方向の位置決めと傾き調
整が確実かつ容易に行われる。
【0010】また第2の手段によれば、通孔すベてが、
いわゆるネジに対してバカ孔であって、ネジが自由に動
いて光軸調整が容易になされ、しかも凹部がネジの頭部
の移動を規制してアクチュエータ体を光軸回りに回転さ
せない。またネジのネジ山部分で回転位置決めがなされ
ないので、ネジ山が通孔に引掛ることがなく、円滑かつ
確実に調整が行われる。
【0011】さらに第3の手段によれば、球面座と環状
座における切欠部の一方が他方より大きいので、一方の
切欠部のエッジが他方の切欠部のエッジに食い込むこと
がなくなり、円滑かつ確実に調整が行われる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1は本発明のアクチュエータユニットの
一実施例を示す分解斜視図、図2は対物レンズ取付部を
一部断面した斜視図、図3は図2の対物レンズ取付時の
状態の断面図、図4は図2の接着部分の斜視図である。
【0014】同図において、対物レンズ1を搭載した可
動体であるボビン2には、フォーカシング用のコイル3
が巻回され、さらに両側にトラッキング用のコイル4が
接着固定されている。またボビン2は、フォーカシング
方向とトラッキング方向の両方向に変形可能な弾性支持
手段である板バネ5で上下左右4箇所支持されており、
駆動手段を構成するフォーカシング用,トラッキング用
のコイル3,4に流す電流を制御することによって磁界
発生手段である磁気回路(後述する)による一定磁界との
電磁作用でフォーカシング方向,トラッキング方向に駆
動制御される。
【0015】前記ボビン2には、対物レンズ1が載置さ
れて光軸方向の位置決めをする対物レンズ載置面6と、
対物レンズ1の外径の位置決めをする対物レンズ嵌合部
7と、対物レンズ載置面6から距離をおいて一段下がっ
た位置に対物レンズ1に入射する光束の径を決める円筒
状のアパーチャ8が形成されている。そのため対物レン
ズ1の光束透過面がボビン2に接触することが無く、組
立時に誤って対物レンズ1を傾けて載置してしまった時
に対物レンズ1を傷つけてしまうのを防ぐことができ
る。前記アパーチャ8の円筒面には、対物レンズ側の径
が大きくなるように射出成形時の抜き勾配が付けられて
おり、対物レンズ1と反対側の最小径部がアパーチャ径
となっている。これによって、対物レンズ嵌合部7とア
パーチャ8が一体の型で成形できるため、対物レンズ1
とアパーチャ8の同軸度が高精度で実現でき、収差の発
生を抑えてより理想に近い光スポットを図示しない光デ
ィスク記録面上に形成することができる。またアパーチ
ャ8の対物レンズ側に面取り9を設けることによりアパ
ーチャ8の最小径部と対物レンズ1との距離を短くし
て、アパーチャ8の最小径部のエッジで生じる回折を最
小限に抑えられる。
【0016】前記対物レンズ嵌合部7には対物レンズ1
を挟むようにしてトラッキング方向の両側に切り欠き10
が設けられていて、この切り欠き10と対物レンズ1の側
面で形成される凹部に接着剤11を付けることにより、接
着剤11が対物レンズ1の上面や下面に流れ込んでしまう
ことなく、確実に対物レンズ1をボビン2に固定するこ
とができる。切り欠き10は、本実施例で例示した位置か
ら光軸まわりに90°回転した位置に2箇所設けてもよ
く、また3箇所以上でもよい。さらにボビン2の下部に
は、対物レンズ1とバランスをとるために対物レンズバ
ランサBが設けられている。ボビン2の材質は、繊維強
化プラスチックや液晶ポリマ等の高強度材料からなり、
対物レンズ駆動時の不要な共振を防いでいる。
【0017】図5は板バネ取付部の分解斜視図、図6
(a),(b)は板バネの一方端の固定方法の説明図、
図7(a),(b)は板バネの他方端の固定方法の説明
図であり、ボビン2を支持する弾性支持部材である板バ
ネ5は、厚さ数十ミクロンの2枚の板材からなり、変形
部5aは幅が厚さの数倍程度で、フォーカシング方向と
トラッキング方向の両方向に変形する。一対の変形部5
aは、固定部側接着部5bでつながっている。上2本,
下2本の4本の変形部5aは、平行に配置され、かつボ
ビン2をフォーカシング方向とトラッキング方向に平行
移動可能に支持しており、変形部5aの両端には前記
定部側接着部5bと可動部側接着部5cから突起5dが
出ており、変形部5aより幅の広いダンピング部材15
が貼着されている。ダンピング部材15は、ブチルゴム
等の粘弾性材料からなり、板バネ5による共振の振幅を
抑える作用をする。
【0018】前記ボビン2の板バネ支持部16には、板バ
ネ固定ピン17が入る孔が形成され、可動部側接着部5c
を板バネ固定ピン17で挟むようにして接着固定する。ボ
ビン2の一側に設置される板バネ固定部材18の接着面18
aと板バネ5の固定部側接着部5bは、板バネ固定バー19
に設けられた2本のピン19aに対応する位置に丸孔18bと
長孔18cを有し、板バネ固定バー19で位置決めをしなが
ら板バネ5の固定部側接着部5bを挟むようにして接着
固定する。接着固定後、固定部側接着部5bに突設され
た連結部5eを図5の2点鎖線部分で切断する。
【0019】上下2本の変形部5aをそれぞれ1枚の板
バネから作っているので、容易に精度良く組立ることが
できる。また前記板バネ固定ピン17と板バネ固定バー19
は、それぞれ上下共通部品であって、板バネ5も上下共
通となっており、さらに板バネ固定部材18と板バネ固定
バー19は非導電性材料、例えばプラスチックからなって
いる。
【0020】また板バネ5の固定方法は、図6,図7の
ように、ボビン2の板バネ支持部16と板バネ固定部材18
の接着面16a,18aにピン20a,20bを形成しておき、板バ
ネ5の孔5f,5gにそのピン20a,20bを通して熱カシメ
または超音波溶着でピン20a,20bの頭部をつぶして固定
しても良い。
【0021】前記フォーカシング用,トラッキング用の
各コイル3,4の端子は板バネ5の可動部側接着部5c
にハンダ付けされ、また板バネ5の固定部側接着部5b
はアクチュエータ用フレキシブルケーブル21のアクチ
ュエータ側ランド部にハンダ付けされる。アクチュエー
タ用フレキシブルケーブル21は板バネ固定部材18を
巻くように両面テープ等で貼着され、その際、板バネ固
定部材18には段差18dが設けられているので、アク
チュエータ用フレキシブルケーブル21の位置決めがで
きると同時に、アクチュエータ用フレキシブルケーブル
21が往復体であるキャリッジベース22の壁面に接触
するのを防ぐことができる。そしてキャリッジ側ランド
部はキャリッジベース22に取り付けられた図示しない
フレキシブルケーブルに接続される。板バネ5の前記連
結部5eを切断してあるので、フォーカシング用,トラ
ッキング用の各コイル3,4に独立に給電が可能であ
る。
【0022】また図5に示したように、ボビン2には後
述するレンズ位置センサ用の遮光板23と、この遮光板
23とバランスをとるための遮光板バランサ24が取り
付けられている。遮光板23と遮光板バランサ24は、
それぞれ上下の板バネ支持部16に挟持されて接してお
り、板バネ支持部16の補強となって対物レンズ駆動時
の不要な共振を防いでいる。
【0023】図8はアクチュエータベースの一部を切断
して示した斜視図、図9はボビンとキャリッジベースと
の支持機構部分の断面図であり、アクチュエータ体であ
るアクチュエータベース25は、内ヨーク26と外ヨーク27
が一体に設けられており、外ヨーク27には永久磁石28が
接着され、さらに前記板バネ固定部材18の下面には丸穴
と長穴が穿設されていて、板バネ固定部材18がアクチュ
エータベース25に設けられた位置決めピン29との嵌合で
位置決めされて図1に示したネジN1で固定される。ま
た上ヨーク30が内ヨーク26と外ヨーク27の上端をつなぐ
ように取付けられ、上ヨーク30,内ヨーク26,外ヨーク
27,アクチュエータベース25,永久磁石28とで磁気回路
が構成される。
【0024】図8,図9において、アクチュエータベー
ス25の下面には、対物レンズ1の主点Xを中心とする球
面の一部からなる球面座31を設け、この球面座31がキャ
リッジベース22に設けられた環状座32に接するようにア
クチュエータベース25がキャリッジベース22上に載置さ
れる。図示しない固定光学系からキャリッジベース22に
搭載された反射部材である三角プリズム33へ光束が入射
してくる側の球面座31は切り欠かれており、球面座31で
入射光が遮られることがない。
【0025】またアクチュエータベース25は、キャリッ
ジベース22の裏から2本の調整ネジ35と付勢バネ36で付
勢された付勢ネジ37とでネジ孔25aで止められており、
2本の調整ネジ35で対物レンズ1の光軸とディスク面と
が垂直になるように傾き調整される。球面座31の中心が
対物レンズ1の前記主点Xと一致しているので、アクチ
ュエータベース25を傾けても光軸がずれることがない。
図1に示したように、2本の調整ネジ35と1本の付勢ネ
ジ37を通すためにキャリッジベース22に設けられた3個
の通孔22a〜22cのうち、2個は22a,22bはバカ孔であっ
て、1個22cは付勢ネジ37の外径と略等しい幅の長孔と
なっていて、対物レンズアクチュエータが光軸のまわり
に回転してしまうことがない。また傾き調整する時に
は、付勢ネジ37は前記環状座32の半径方向に動かなけれ
ばならないため、長孔22cの長さ方向を環状座32の半径
方向と一致させている。
【0026】図10はレンズ位置センサSの分解斜視図、
図11は図10のハウジングの底面を示す斜視図、図12は遮
光板の取付けを説明するための斜視図、図13は遮光板の
取付けを説明するための一部断面図、図14(a),(b)はレ
ンズ位置センサの検出感度の説明図であり、ボビン2に
取付けられた前記遮光板23には、フォーカシング方向に
長いスリット23aが設けられていて、発光素子40からこ
のスリット23aを通過した光が、トラッキング方向に2
分割された受光面41aを持つ受光素子41に入射する。ス
リット23aは、前記受光面41aのフォーカシング方向Fの
寸法とボビン2のフォーカシング方向Fの可動ストロー
クの和より長くしてある。
【0027】本実施例では、発光素子40として発光ダ
イオード、受光素子41としてフォトダイオードを用い
る。受光素子41は、受光量に応じた電気信号を出力
し、左右の受光面41aの出力の差によってボビン2,
対物レンズ1のトラッキング方向の位置を検出すること
ができる。図12,13に示したように、遮光板23
は、ボビン2の対物レンズ載置面6に垂直に形成された
位置決め面6aに基準面23bが取付けられ、基準面2
3bと平行にスリット23aが形成されているので、対
物レンズ1の光軸とスリット23aとの平行度は高精度
に保たれている。またスリット23aのフォーカシング
方向Fの長さは、受光素子41の受光面41aのフォー
カシング方向の寸法とボビン2のフォーカシング方向の
可動ストロークの和よりも長くとってあるので、スリッ
ト23aを通過した光は、常に受光面41aのフォーカ
シング方向全体に当り、受光素子41が傾いていても、
ボビン2がフォーカシング方向に移動した時に検出位置
がずれることがない。
【0028】上記のように検出された位置信号は、対物
レンズ1と受光素子41=キャリッジベース22=三角プリ
ズム33との相対的な変位を表すので、この変位をゼロに
するようにキャリッジベース(=受光素子41=三角プリ
ズム33)22を移動させることによって、常に三角プリズ
ム33から対物レンズ1に入射する光束と対物レンズ1の
光軸とを一致させておくことができる。上記のレンズ位
置検出部はアクチュエータべース25のディスク外周側
(固定光学系側)に設けられ、これによってレンズ位置セ
ンサSと図示しないスピンドルモータとが干渉しないよ
うにできるので、ディスク内周側のアクセス可能範囲が
広がる。
【0029】上記のレンズ位置検出部を組み立てるに際
しては、まず、発光素子40に取付けられたガイドプレー
ト45が、保持体であるハウジング46に設けられた受光素
子41の受光面41aに平行なガイド面46aに接するように発
光素子40をスライドさせて、左右の受光面41aの受光量
が等しくなるように(左右の受光面の出力の差がゼロと
なるように)調整して固定する。アクチュエータベース2
5に、図8のように、トラッキング方向に並べて設けら
れた2本のガイドピン47と、ハウジング46の下面に受光
面41aと平行に設けられたガイド溝48によってハウジン
グ46がトラッキング方向に案内されており、ハウジング
46をスライドさせて、対物レンズ1がトラッキング方向
の中立位置にある時に遮光板23のスリット23aを通過し
た光の左右の受光面41aの受光量が等しくなるように(左
右の受光面の出力の差がゼロとなるように)調整して、
図1のように、アクチュエータベース25の下面から貫通
長孔25bを通してネジN2でネジ止めする。ネジN2の
位置はピックアップユニットからの光束を遮らないよう
にずらしてある。
【0030】ところで、図14(a)に示したように、
一般に殆どの発光素子の光量分布は、中心部が強く、周
辺部にいくほど弱くなる。発光素子の調整を行うと、受
光面A,Bの入射する光量分布Fhは左右均等になり、
スリットSLの中心と分割線Cが一致した時に左右の受
光面A,Bの出力の差がゼロとなる。遮光板(=対物レ
ンズ)のスリットSLが右(または左)に)分移
動すると、光は全て受光面A(またはB)に入射するよ
うになり、それ以上の位置検出はできない。つまり検出
可能範囲はである。図14(b)のように、発光
素子の受光分布Fh′がずれていると、スリットSLの
中心が分割線からずれた位置で左右の受光面の出力
がゼロとなる。この時の検出可能範囲a′,b′は左右
不均等になり、片側の検出可能範囲が狭くなってしま
う。また光量分布の中心と分割線Cが一致していた方
が、受光量が多いので検出感度が高く、光量分布がフラ
ットなので感度のバラツキも小さい。このため上記の受
光量調整が必要となる。
【0031】また前記発光素子40と受光素子41へは
図1のレンズ位置センサ用フレキシブルケーブル50を
通して給電される。レンズ位置センサ用フレキシブルケ
ーブル50はハウジング46を巻くように両面テープ等
で貼着され、キャリッジ側ランド部はキャリッジベース
22に取り付けられた図示しないフレキシブルケーブ
ランド部に接続される。
【0032】図15はキャリッジベースの他の例の底面図
であって、このキャリッジベース55には、前記調整ネジ
35と付勢ネジ37を挿入する3個の通孔55aが前記環状座3
2の周囲に形成されており、通孔55aのうちの2個が前記
ネジ35,37の外径より大きな径のバカ孔であり、また残
りの1個の周部には、幅が調整ネジ35の頭部の外径と略
等しく、かつ長手方向が環状座32の中心Oからの半径方
向と一致するような長円状の凹部56が形成されている。
【0033】図16は図15のキャリッジベースにネジを取
付けた状態の底面図、図17は図16におけるa−a線断面
図であり、通孔55aがバカ孔であるので、傾き調整時に
ネジ35,37は通孔55aに対して自由に動いて傾けること
ができ、さらに凹部56を有する通孔55aに挿入されたネ
ジ35の頭部は凹部56の側部に規制されるため、アクチュ
エータベース25が光軸のまわりに回転してしまうことが
ない。また前記ネジ35において、ネジ山部で回転規制し
ていないので、ネジ山が通孔55aの周側に引掛ることが
なく、円滑に調整が行われる。
【0034】図18はアクチュエータベースを底面方向か
らみた斜視図であり、アクチュエータベース25の球面座
31には光束が入射するように切欠部60が形成されてい
る。図19はキャリッジベースの他の例を示す斜視図であ
り、キャリッジベース22の環状座32には、前記切欠部60
に対応する位置に切欠部61が形成されている。環状座32
の切欠部61は球面座31の切欠部60より大きくしてある。
【0035】従って、上記の例では図20の説明図のよう
に、環状座32に球面座31を載置した時に、球面座31の切
欠部60部分に形成されたエッジ60aが環状座32に接する
ことがなく、エッジ60aが環状座32に食い込んでしまう
ことがなく円滑に調整が行われることになる。また切欠
部60を切欠部61より大きくすることも考えられる。特に
キャリッジベース22を樹脂で成形した場合には、図20の
ような設置関係にすることで、環状座32がエッジ60aで
削られてしまうことを防止できる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の手
段によれば、ネジの外径と略等しい長孔を用いてアクチ
ュエータ体を光軸回りに回転させないで、球面座と環状
座とによる光軸調整ができ、また第2の手段によれば、
ネジの頭部の移動が通孔の凹部で規制されてアクチュエ
ータ体を光軸回りに回転させないで前記光軸調整がで
き、しかもネジ山が通孔に引掛らないので調整が円滑に
行え、さらに第3の手段によれば、光軸調整のための球
面座と環状座とにおける切欠部のエッジが球面座あるい
は環状座に食い込むことを防止でき、耐久性が向上し、
しかも調整が円滑に行えるため、簡単な構成で、光軸調
整が確実かつ容易にできる対物レンズアクチュエータを
提供できる。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対物レンズアクチュエータの一実施例
を示す分解斜視図である。
【図2】対物レンズ取付部を一部断面した斜視図であ
る。
【図3】図2の対物レンズ取付時の状態の断面図であ
る。
【図4】図2の接着部分の斜視図である。
【図5】板バネ取付部の分解斜視図である。
【図6】板バネの一方端の固定方法の説明図である。
【図7】板バネの他方端の固定方法の説明図である。
【図8】アクチュエータベースの一部を切断して示した
斜視図である。
【図9】ボビンとキャリッジベースとの支持機構部分の
断面図である。
【図10】レンズ位置センサの分解斜視図である。
【図11】図10のハウジングの底面を示す斜視図であ
る。
【図12】遮光板の取付けを説明するための斜視図であ
る。
【図13】遮光板の取付けを説明するための一部断面図
である。
【図14】レンズ位置センサの検出感度の説明図であ
る。
【図15】キャリッジベースの他の例の底面図である。
【図16】図15のキャリッジベースにネジを取付けた状
態の底面図である。
【図17】図16におけるa−a線断面図である。
【図18】アクチュエータベースを底面方向からみた斜
視図である。
【図19】キャリッジベースの他の例を示す斜視図であ
る。
【図20】環状座と球面座の載置状態の説明図である。
【符号の説明】
1…対物レンズ、 2…ボビン(可動体)、 3,4…コ
イル(駆動手段)、 5…板バネ(支持手段)、 22,55…
キャリッジベース(往復体)、 22a〜22c,55a…通孔、
25…アクチュエータベース(アクチュエータ体)、 31
…球面座、 32…環状座、 33…三角プリズム(反射部
材)、 35…調整ネジ、 37…付勢ネジ、56…凹部、 6
0,61…切欠部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木船 英明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭63−287443(JP,A) 特開 昭63−177323(JP,A) 特開 昭59−223953(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/08 G11B 7/09 - 7/095

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の記録,再生のために光束を光記録
    媒体の記録面に集光する対物レンズと、この対物レンズ
    を搭載した可動体と、可動体を支持する支持手段及び可
    動体を所定方向に駆動させる駆動手段が設けられ、かつ
    下面に球面座が形成されたアクチュエータ体と、光束を
    前記対物レンズに入射させる反射部材が設置され、かつ
    載置される前記球面座とによって対物レンズの光軸の傾
    き調整をするための環状座が形成された往復体と、前記
    環状座の周囲の往復体に形成された複数の通孔を挿通し
    て前記アクチュエータ体を往復体に固定する複数のネジ
    とを備えてなる対物レンズアクチュエータにおいて、前
    記通孔のうちの1個を、幅が前記ネジの外径と略等し
    く、かつ長手方向が前記環状座の中心からの放射方向と
    一致する長孔とし、さらに他の通孔をネジの外径より大
    きい径としたことを特徴とする対物レンズアクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】 情報の記録,再生のために光束を光記録
    媒体の記録面に集光する対物レンズと、この対物レンズ
    を搭載した可動体と、可動体を支持する支持手段及び可
    動体を所定方向に駆動させる駆動手段が設けられ、かつ
    下面に球面座が形成されたアクチュエータ体と、光束を
    前記対物レンズに入射させる反射部材が設置され、かつ
    載置される前記球面座とによって対物レンズの光軸の傾
    き調整をするための環状座が形成された往復体と、前記
    環状座の周囲の往復体に形成された複数の通孔を挿通し
    て前記アクチュエータ体を往復体に固定する複数のネジ
    とを備えてなる対物レンズアクチュエータにおいて、前
    記通孔を前記ネジの外径より大きい径とし、この通孔の
    うちの1個に、幅がネジの頭部の外径と略等しく、かつ
    長手方向が前記環状座の中心からの放射方向と一致した
    長円状の凹部を形成したことを特徴とする対物レンズア
    クチュエータ。
  3. 【請求項3】 情報の記録,再生のために光束を光記録
    媒体の記録面に集光する対物レンズと、この対物レンズ
    を搭載した可動体と、可動体を支持する支持手段及び可
    動体を所定方向に駆動させる駆動手段が設けられ、かつ
    下面に球面座が形成されたアクチュエータ体と、光束を
    前記対物レンズに入射させる反射部材が設置され、かつ
    載置される前記球面座とによって対物レンズの光軸の傾
    き調整をするための環状座が形成された往復体と、前記
    環状座の周囲の往復体に形成された複数の通孔を挿通し
    て前記アクチュエータ体を往復体に固定する複数のネジ
    とを備えてなる対物レンズアクチュエータにおいて、
    記アクチュエータ体における前記光軸まわりの回転を規
    制する手段を備え、さらに前記球面座と環状座との対応
    位置に光束が通過する切欠部を形成し、前記球面座と環
    状座とにおいて一方を他方に比べて軟質の材料によって
    形成し、この軟質の材料からなる一方のものにおける前
    記切欠部を他方のものにおける切欠部よりも大きくした
    ことを特徴とする対物レンズアクチュエータ。
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