JP2001331948A - レンズスキュー調整装置及びレンズスキュー調整方法 - Google Patents

レンズスキュー調整装置及びレンズスキュー調整方法

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JP2001331948A
JP2001331948A JP2000150587A JP2000150587A JP2001331948A JP 2001331948 A JP2001331948 A JP 2001331948A JP 2000150587 A JP2000150587 A JP 2000150587A JP 2000150587 A JP2000150587 A JP 2000150587A JP 2001331948 A JP2001331948 A JP 2001331948A
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optical
lens
objective lens
pickup device
skew
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JP2000150587A
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Koichi Mitani
孝一 三谷
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に、効率よく、かつ、正確に、光学ピッ
クアップ装置における対物レンズの傾きの調整が行える
ようにする。 【解決手段】 光ディスク2から、調整対象となる光学
ピックアップ装置101によりRF信号を読み出し、こ
のRF信号のジッタ成分をジッタ計測器6で計測し、さ
らに、ピーク・トゥ・ピーク検出器7により、光ディス
ク2の回転に伴う面振れに起因するジッタ成分の変動幅
を測定する。この変動幅が極小となるように、対物レン
ズの傾きを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの如き
光学記録媒体に対して情報信号の書き込み、または、読
み出しを行う光学ピックアップ装置における光軸に対す
る対物レンズの傾きを調整するためのレンズスキュー調
整装置及びレンズスキュー調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクの如き光学記録媒体が
提案されるとともに、この光学記録媒体に対して情報信
号の書き込み、または、読み出しを行う光学ピックアッ
プ装置が提案されている。この光学ピックアップ装置
は、光源と、この光源から発せられた光束を光学記録媒
体の信号記録面上に集光させる対物レンズと、該信号記
録面により反射されて再び対物レンズに入射された光束
を検出する光検出器とを有して構成されている。
【0003】このような光学ピックアップ装置において
は、対物レンズを経て光学記録媒体に照射されてこの光
学記録媒体の信号記録面により反射された光束が、正確
に対物レンズに戻ってこなければ、該光学記録媒体から
の情報信号の良好な読み出しができない。
【0004】そのため、光学ピックアップ装置の組立て
においては、対物レンズの取付けにあたって、対物レン
ズの傾きの調整を行っている。すなわち、光学ピックア
ップ装置は、図6に示すように、光源を内蔵した光学ブ
ロック部101と、対物レンズ102を支持している二
軸アクチュエータ103とを備えて構成されており、二
軸アクチュエータ103は、光学ブロック部101に対
して移動調整可能に取付けられたスキュー板104を介
して、該光学ブロック部101に取付けられている。す
なわち、この光学ピックアップ装置においては、スキュ
ー板104の光学ブロック部101に対する傾きを調整
することにより、対物レンズ102の光軸に対する傾き
を調整することができる。
【0005】スキュー板104は、光学ブロック部10
1に対して、少なくとも1点の支点105において当接
するとともに、少なくとも2本の調整ネジ106,10
7により連結されている。スキュー板104は、予圧バ
ネ108により、光学ブロック部101側に押圧支持さ
れており、支点105に対する当接を維持するようにな
されている。この予圧バネ108は、光学ブロック部1
01に取付けられた予圧ネジ109のネジ頭とスキュー
板104との間に圧縮された状態で配設されている。
【0006】このようにして光学ブロック部101に取
付けられたスキュー板104は、各調整ネジ106,1
07を回転調整することによって、光学ブロック部10
1に対する傾きを調整することができる。すなわち、ス
キュー板104は、調整ネジ106,107のうちの一
方を締めることにより、この一方の調整ネジに対応する
側が光学ブロック部101に引き寄せられる方向に傾
く。また、スキュー板104は、調整ネジ106,10
7のうちの一方を緩めることにより、この一方の調整ネ
ジに対応する側が光学ブロック部101より離間する方
向に傾く。他方の調整ネジについても同様である。これ
らいずれの場合も、圧バネ108の力により、スキュー
板104の支点105における光学ブロック部101へ
の当接は維持される。
【0007】すなわち、スキュー板104は、各調整ネ
ジ106,107のそれぞれを締めたり緩めたりするこ
とにより、あらゆる方向への傾き調整が可能である。
【0008】そして、スキュー板104の傾きの最適
点、すなわち、対物レンズ102の傾きの最適点は、レ
ンズスキュー調整装置を用いて探すことができる。この
レンズスキュー調整装置は、図7に示すように、調整対
象となる光学ピックアップ装置110を保持する保持部
111と、この保持部111に保持された光学ピックア
ップ装置110の対物レンズに対向させた状態で光ディ
スク112を保持して回転操作する回転操作機構113
を備えて構成されている。また、このレンズスキュー調
整装置は、回転操作機構113を移動操作することによ
って光ディスク112を光学ピックアップ装置110に
対して移動操作する送り機構114を備えている。これ
ら回転操作機構113及び送り機構114は、制御装置
115により制御される。
【0009】そして、このレンズスキュー調整装置にお
いては、保持部111に光学ピックアップ装置110が
保持され、光ディスク112が回転操作されると、この
光学ピックアップ装置110は、該光ディスク112よ
り情報信号を読み出し、RF信号を出力する。このRF
信号は、制御装置115を介して、ジッタ計測器116
に送られる。このジッタ計測器116は、RF信号につ
いてのジッタ成分を測定し、測定結果を表示する。
【0010】対物レンズ102の傾きと、測定されるジ
ッタ成分との関係は、図8に示すように、対物レンズ1
02の傾きが最良点となったところでジッタ成分は極小
となり、対物レンズ102の傾きが最適点から離れるに
したがってジッタ成分は大きくなる。
【0011】ジッタ成分の計測結果を参照しつつ、調整
ネジ106,107を用いて対物レンズ102の傾きを
変えてゆけば、対物レンズ102の傾きの最適点を見つ
けることができる。このようにして、対物レンズ102
の傾きが最適点となった状態で、スキュー板104を光
学ブロック部101に対して接着剤等により固定すれ
ば、レンズスキュー調整は完了する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なレンズスキュー調整装置を用いたレンズスキュー調整
において、ジッタ計測器116によって計測されるジッ
タ成分の値そのものは、光学ピックアップ装置内の光学
系の特性や各回路中において発生するノイズ等により変
動するものであるので、ジッタ成分の値そのものから
は、対物レンズ102の傾きの最適点を見つけることは
できない。したがって、対物レンズ102の傾きの最適
点を見つけるには、ジッタ成分の変化を観察しつつ、対
物レンズ102の傾きを変化させ、この傾きをどちらの
方向に変化させてもジッタ成分が増加することとなる点
を見つけ出すしかない。
【0013】このように、従来のレンズスキュー調整に
おいては、対物レンズ102の傾きの最適点を見つけ出
すためにその傾き自体を変化させなければならず、効率
の良い調整を行うことができなかった。
【0014】また、図8に示すように、対物レンズ10
2の傾きが最適点に近いときには、対物レンズ102の
傾き角度の変化量に対するジッタ成分の変化量が極めて
少なくなる。そのため、対物レンズ102の傾きを変化
させてもジッタ成分の変化がほとんど測定できない場合
もあり、正確に最適点を見つけ出すことができなかっ
た。
【0015】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、容易に、効率よく、かつ、正確
に、光学ピックアップ装置における対物レンズの傾きの
調整が行えるレンズスキュー調整装置及びレンズスキュ
ー調整方法を提供しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、調整対象とな
る光学ピックアップ装置における光源から射出された光
束の光軸に対する対物レンズの傾きを調整するレンズス
キュー調整装置に係り、上述の課題を解決するため、調
整対象となる光学ピックアップ装置を保持する保持機構
と、光ディスクと、この光ディスクを保持して回転操作
する回転操作機構と、この保持機構により保持した光学
ピックアップ装置によって回転操作機構により回転操作
される光ディスクから読み出される信号のジッタ成分を
計測するジッタ計測手段と、このジッタ計測手段による
計測結果に基づき光ディスクの回転に伴う面振れに起因
するジッタ成分の変動幅を測定する測定手段とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0017】また、本発明は、調整対象となる光学ピッ
クアップ装置における光源から射出された光束の光軸に
対する対物レンズの傾きを調整するレンズスキュー調整
方法に係り、上述の課題を解決するため、回転させた光
ディスクから調整対象となる光学ピックアップ装置を用
いて信号を読み出し、この信号のジッタ成分を計測し、
光ディスクの回転に伴う面振れに起因するジッタ成分の
変動幅と光学ピックアップ装置の対物レンズの傾きとの
関係に基づいて、光ディスクの面振れに起因するジッタ
成分の変動幅を極小とする対物レンズの傾き位置を調整
目標位置として判定することを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0019】本発明に係るレンズスキュー調整装置は、
調整対象となる光学ピックアップ装置における光源から
射出された光束の光軸に対する対物レンズの傾きを調整
する装置である。このレンズスキュー調整装置によって
対物レンズの傾きの調整をされる光学ピックアップ装置
は、図6に示すように、レーザダイオードの如き光源を
内蔵した光学ブロック部101と、対物レンズ102を
支持している二軸アクチュエータ103とを備えて構成
されている。
【0020】二軸アクチュエータ103は、基盤部と、
対物レンズ102が取付けられたレンズ枠とを有して構
成されている。レンズ枠は、基盤部により、複数のワイ
ヤを介して、移動可能に支持されている。このレンズ枠
には、フォーカスコイル及びトラッキングコイルが取付
けられており、基盤部上に配設されたマグネットが構成
する磁気回路中に位置している。すなわち、この二軸ア
クチュエータ103においては、フォーカスコイルに駆
動電流が供給されたときには、レンズ枠が対物レンズ1
02の光軸方向に移動しトラッキングコイルに駆動電流
が供給されたときには、レンズ枠が対物レンズ102の
光軸に直交する方向に移動する。
【0021】二軸アクチュエータ103は、光学ブロッ
ク部101に対して移動調整可能に取付けられたスキュ
ー板104を介して、該光学ブロック部101に取付け
られている。すなわち、この光学ピックアップ装置にお
いては、スキュー板104の光学ブロック部101に対
する傾きを調整することにより、対物レンズ102の光
軸に対する傾きを調整することができる。
【0022】スキュー板104は、光学ブロック部10
1に対して、少なくとも1点の支点105において当接
するとともに、少なくとも2本の調整ネジ106,10
7により連結されている。支点105は、複数あっても
よく、また、対物レンズ102の光学的中心を中心とし
た球面状の台座となっていてもよい。スキュー板104
は、予圧バネ108により、光学ブロック部101側に
押圧支持されており、支点105に対する当接を維持す
るようになされている。この予圧バネ108は、スキュ
ー板104に設けられた透孔に挿通されて光学ブロック
部1に設けられたネジ穴に螺入された予圧ネジ109に
外嵌装されており、この予圧ネジ109のネジ頭とスキ
ュー板104との間に圧縮された状態で配設されてい
る。
【0023】このようにして光学ブロック部101に取
付けられたスキュー板104は、各調整ネジ106,1
07を回転調整することによって、光学ブロック部10
1に対する傾きを調整することができる。すなわち、ス
キュー板104は、調整ネジ106,107のうちの一
方を締めることにより、この一方の調整ネジに対応する
側が光学ブロック部101に引き寄せられる方向に傾
く。また、スキュー板104は、調整ネジ106,10
7のうちの一方を緩めることにより、この一方の調整ネ
ジに対応する側が光学ブロック部101より離間する方
向に傾く。他方の調整ネジについても同様である。これ
らいずれの場合も、圧バネ108の力により、スキュー
板104の支点105における光学ブロック部101へ
の当接は維持される。
【0024】そして、本発明に係るレンズスキュー調整
装置は、調整対象となる光学ピックアップ装置における
光源から射出された光束の光軸に対する対物レンズの傾
きを調整するレンズスキュー調整装置であって、図1に
示すように、調整対象となる光学ピックアップ装置11
0を保持する保持機構となる保持部1と、この保持部1
に保持された光学ピックアップ装置110の対物レンズ
に対向させた状態で光ディスク2を保持して回転操作す
る回転操作機構3を備えて構成されている。
【0025】この回転操作機構3は、スピンドルモータ
8と、このスピンドルモータ8の回転軸9に取付けら
れ、光ディスク2の中心部分を保持するチャッキング部
材10とを有して構成されている。
【0026】また、このレンズスキュー調整装置は、回
転操作機構3を移動操作することによって光ディスク2
を光学ピックアップ装置110に対して移動操作する送
り機構4を備えている。これら回転操作機構3及び送り
機構4は、制御装置5により制御される。
【0027】そして、このレンズスキュー調整装置にお
いては、保持部1に光学ピックアップ装置110が保持
され、光ディスク2が回転操作されると、この光学ピッ
クアップ装置110は、該光ディスク2より情報信号を
読み出し、RF信号を出力する。このRF信号は、制御
装置5を介して、ジッタ計測手段となるジッタ計測器6
に送られる。このジッタ計測器6は、RF信号について
のジッタ成分を計測し、計測結果を表示する。
【0028】また、このジッタ計測器6によるジッタ成
分の計測結果を示す信号は、測定手段となるピーク・ト
ゥ・ピーク(P−P)検出器7に送られる。このピーク
・トゥ・ピーク検出器7は、ジッタ計測器6による計測
結果に基づき、回転操作機構3による光ディスク2の回
転に伴う面振れに起因するジッタ成分の変動幅を測定す
る。
【0029】光ディスク2は、回転操作機構3により回
転操作されるとき、この光ディスク2の湾曲や、回転操
作機構3における回転軸の軸ずれ、軸振れなどにより、
回転周期に同期した面振れを起こす。この面振れによ
り、光学ピックアップ装置により光束を照射される部分
における該光束の光軸に対する信号記録面の角度(傾
き)は、光ディスク2の回転周期に同期して変動するこ
ととなる。このような光束の光軸と信号記録面との角度
の変化としては、図2に示すように、光ディスク2の半
径方向の傾き変化と、図3に示すように、光ディスク2
の接線方向の傾き変化との両方が生じ得る。そのため、
光学ピックアップ装置により読み出されるRF信号にお
けるジッタ成分は、光ディスク2の回転周期に同期して
変動することとなる。ピーク・トゥ・ピーク検出器7
は、このようなジッタ成分の変動における変動幅を検出
する。
【0030】なお、光ディスク2としては、回転操作さ
れたときに、ジッタ計測器6による計測結果に適度な変
動が生ずる程度の程度な面振れを生ずるものを使用する
必要があり、回転操作されても全く面振れを生じないも
のを使用しては、本発明に係るレンズスキュー調整装置
によって、対物レンズの傾きを調整することはできな
い。
【0031】ピーク・トゥ・ピーク検出器7において
は、図4に示すように、ジッタ計測器6の出力信号が入
力端子11から入力され、第1の減算器12の非反転入
力端子に入力される。この第1の減算器12の出力端子
は、ダイオードが順方向に接続され、さらに、反転入力
端子に接続されているとともに、コンデンサ13を介し
て接地されている。この部分において、上側の頂点(極
大値)のジッタ値がホールドされる。このようにしてホ
ールドされたジッタ値は、第2の減算器14の非反転入
力端子に供給される。この第2の減算器14の出力端子
は、反転入力端子に接続されるとともに、抵抗15を介
して、第3の減算器16の非反転入力端子に入力され
る。
【0032】また、入力端子11から入力された信号
は、第4の減算器17の非反転入力端子にも入力され
る。この第4の減算器17の出力端子は、ダイオードが
逆方向に接続され、さらに、反転入力端子に接続されて
いるとともに、コンデンサ18を介して接地されてい
る。この部分において、下側の頂点(極小値)のジッタ
値がホールドされる。このようにしてホールドされたジ
ッタ値は、第5の減算器19の非反転入力端子に供給さ
れる。この第5の減算器19の出力端子は、反転入力端
子に接続されるとともに、抵抗20を介して、第3の減
算器16の反転入力端子に入力される。
【0033】この第3の減算器16の出力端子は、抵抗
22を介して反転入力端子に接続されているとともに、
出力端子21に接続されている。この出力端子21から
は、ジッタ成分の変動幅を示す信号が出力される。
【0034】そして、対物レンズ102の傾きと、ピー
ク・トゥ・ピーク検出器7により測定されるジッタ成分
の変動幅との関係は、図5に示すように、対物レンズ1
02の傾きが最良点となったところでジッタ成分の変動
幅は極小となり、対物レンズ102の傾きが最適点から
離れるにしたがってジッタ成分の変動幅は大きくなる。
【0035】したがって、このような、光ディスク2の
面振れに起因するジッタ成分の変動幅を参照しつつ、調
整ネジ106,107を用いて対物レンズ102の傾き
を変えてゆけば、対物レンズ102の傾きの最適点を見
つけることができる。このようにして、対物レンズ10
2の傾きが最適点となった状態で、スキュー板104を
光学ブロック部101に対して接着剤等により固定すれ
ば、レンズスキュー調整は完了する。
【0036】そして、本発明に係るレンズスキュー調整
方法は、上述した本発明に係るレンズスキュー調整装置
を用いて実行される。すなわち、回転させた光ディスク
2から、調整対象となる光学ピックアップ装置101を
用いてRF信号を読み出し、このRF信号のジッタ成分
を計測し、光ディスク2の回転に伴う面振れに起因する
ジッタ成分の変動幅と光学ピックアップ装置101の対
物レンズ102の傾きとの関係に基づいて、ジッタ成分
の変動幅を極小とする対物レンズ102の傾き位置を調
整目標位置として判定するものである。
【0037】上述のようなレンズスキュー調整装置を用
いたレンズスキュー調整において、ジッタ計測器6によ
って計測されるジッタ成分の値そのものは、光学ピック
アップ装置内の光学系の特性や各回路中において発生す
るノイズ等により変動するものであるが、ピーク・トゥ
・ピーク検出器7により測定されるジッタ成分の変動幅
は、光学系の特性やノイズ等から受ける影響が少ないの
で、対物レンズ102の傾きの最適点を容易に見つける
ことができる。
【0038】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るレンズスキ
ュー調整装置及びレンズスキュー調整方法においては、
光ディスクから、調整対象となる光学ピックアップ装置
により信号を読み出し、この信号のジッタ成分の、光デ
ィスクの回転に伴う面振れに起因する変動幅に基づい
て、対物レンズの傾きの調整を行う。
【0039】したがって、本発明に係るレンズスキュー
調整装置及びレンズスキュー調整方法においては、光学
ピックアップ装置の光学系の特性や各回路で発生するノ
イズ等から影響を受けることなく、対物レンズの傾きの
最適点を容易に見つけることができる。
【0040】すなわち、本発明は、容易に、効率よく、
かつ、正確に、光学ピックアップ装置における対物レン
ズの傾きの調整が行えるレンズスキュー調整装置及びレ
ンズスキュー調整方法を提供することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズスキュー調整装置の構成を
示す斜視図である。
【図2】上記レンズスキュー調整装置において生ずる光
ディスクの半径方向の面振れの状態を示す側面図であ
る。
【図3】上記レンズスキュー調整装置において生ずる光
ディスクの接線方向の面振れの状態を示す側面図であ
る。
【図4】上記レンズスキュー調整装置におけるピーク・
トゥ・ピーク検出器の構成を示す回路図である。
【図5】上記レンズスキュー調整装置において測定され
る光ディスクの面振れによるジッタ成分の変動幅と対物
レンズの傾きとの関係を示すグラフである。
【図6】上記レンズスキュー調整装置及び本発明に係る
レンズスキュー調整方法において調整対象となる光学ピ
ックアップ装置の構成を示す側面図である。
【図7】従来のレンズスキュー調整装置の構成を示す斜
視図である。
【図8】従来のレンズスキュー調整装置において測定さ
れるジッタ成分と対物レンズの傾きとの関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 保持部、2 光ディスク、3 回転操作機構、4
送り機構、5 制御装置、6 ジッタ計測器、7 ピー
ク・トゥ・ピーク検出器、101 光学ピックアップ装
置、102 対物レンズ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調整対象となる光学ピックアップ装置に
    おける光源から射出された光束の光軸に対する対物レン
    ズの傾きを調整するレンズスキュー調整装置であって、 調整対象となる光学ピックアップ装置を保持する保持機
    構と、 光ディスクと、 上記光ディスクを保持して回転操作する回転操作機構
    と、 上記保持機構により保持した光学ピックアップ装置によ
    って上記回転操作機構により回転操作される光ディスク
    から読み出される信号のジッタ成分を計測するジッタ計
    測手段と、 上記ジッタ計測手段による計測結果に基づき、上記光デ
    ィスクの回転に伴う面振れに起因するジッタ成分の変動
    幅を測定する測定手段とを備えたことを特徴とするレン
    ズスキュー調整装置。
  2. 【請求項2】 調整対象となる光学ピックアップ装置に
    おける光源から射出された光束の光軸に対する対物レン
    ズの傾きを調整するレンズスキュー調整方法であって、 回転させた光ディスクから、調整対象となる光学ピック
    アップ装置を用いて信号を読み出し、 上記信号のジッタ成分を計測し、 上記光ディスクの回転に伴う面振れに起因するジッタ成
    分の変動幅と、上記光学ピックアップ装置の対物レンズ
    の傾きとの関係に基づいて、該光ディスクの面振れに起
    因するジッタ成分の変動幅を極小とする対物レンズの傾
    き位置を調整目標位置として判定することを特徴とする
    レンズスキュー調整方法。
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