JP2007184056A - 光学ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光学系の光軸の傾角調整やフォーカス調整を行うために用いる頭付きねじやばね体の必要数を削減する。頭付きねじとねじ孔との噛合い箇所のクリアランスに起因するがたつきを無くする。
【解決手段】 ターンテーブル61の回転駆動源としてのモータ60を設置したプレート50と、シャーシ10に取り付けられた光ピックアップ20と、シャーシ10にプレート50を支持させるプレート支持手段とを有する。プレート支持手段が、位置決め機構71と、第1頭付きねじ76及び第2頭付きねじ77を備える調整ねじ機構75と、単一のねじりコイルばね82でなる付勢機構81と、がたつき防止機構91とを有する。がたつき防止機構91のねじ体92をシャーシ10のねじ孔15にねじ込み、そのねじ体92でプレート50を突き上げる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、光学ディスク装置、特に、ディスクの記録面に対する光軸の傾角調整やフォーカス調整を、ターンテーブルの回転駆動源としてのモータを設置しているプレートの傾角や高さを増減調節することによって行う形式の光学ディスク装置に関する。
DVDなどを取り扱う光学ディスク装置は、ディスクをターンテーブルに保持させて回転させながら、光ピックアップをそのディスクの半径方向に走行させ、その光ピックアップによって構成される光学系の作用によってディスクの記録面を光学的に処理するという工程が行われる。このような光学ディスク装置では、光ピックアップがトラバースシャーシと通称されているシャーシに取り付けられているのに対し、ターンテーブルの回転駆動源としてブラシレスモータが用いられていることが多い。
そして、光学ディスク装置によるディスクの記録面に対する処理性能は、その記録面に対する上記光学系の光軸の傾角やフォーカス度に大きく依存しており、それらの傾角やフォーカス度の精度の良否によってモニター画像品質などが影響を受ける。そのため、光学ディスク装置では、上記光学系の光軸の傾角やフォーカス度を調整した後、その調整精度を維持することが不可欠になっている。
従来、光学系の光軸の傾角やフォーカス度の調整を行うための手段として、光ピックアップの傾角や高さを増減調節する方法(図11〜図13に示した光学ディスク装置参照)や、スピンドルモータに直結されたターンテーブルのディスク載置面の傾角や高さを増減調節する方法(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)が行われていた。
光ピックアップの傾角や高さを増減調節する方法を採用した従来の光学ディスク装置を図11に概略平面図で示してあり、図12には同光学ディスクの概略側面図、図13には同光学ディスクの概略正面図をそれぞれ示してある。この光学ディスク装置では、シャーシ1の左右2箇所に振り分けて取り付けられているガイドシャフト2と倣いレール3とによって光ピックアップ4を走行可能に支持させてあると共に、ガイドシャフト2などが取り付けられているものと同じシャーシ1にスピンドルモータ5を設置し、そのスピンドルモータ5の回転軸にターンテーブル6を直結してある。そして、ターンテーブル6のディスク載置面6aに保持させたディスクDの記録面を、図示していないモータによってそのディスクDの半径方向Fに走行駆動される上記光ピックアップ4の作用によって処理するようになっている。
この光学ディスク装置において、光学系の光軸の傾角やフォーカス度の調整を行うときには、ガイドシャフト2をシャーシ1に取り付けることに用いられている前後の頭付きねじM1,M2や、倣いレール3をシャーシ1に取り付けることに用いられている前後の頭付きねじS1,S2と、それら4本の頭付きねじM1,M2,S1,S2にそれぞれ付設されているコイルばねM1’,M2’,S1’,S2’(S2’は図に現れていない)とが利用される。たとえば、頭付きねじM1,M2を回転させてガイドシャフト2の前後の各端部を同時に上下させると、ガイドシャフト2に支えられている光ピックアップ4が倣いレール3を中心として上下に傾動するので、このことを利用して縦方向に延びるY軸周りでの傾角調整、すなわち図13に矢印Tで示したタンジェンシャル方向でのチルト調整が行われる。また、後側2箇所の頭付きねじS2,M2を回転させてガイドシャフト2及び倣いレール3の各後端部を同時に上下させると、ガイドシャフト2や倣いレール3に支えられている光ピックアップ4が、前側2箇所の頭付きねじS1,M1によるガイドシャフト2や倣いレール3の取付け箇所を通るX軸周りでの傾角調整、すなわち図12に矢印Rで示したラジアル方向でのチルト調整が行われる。さらに、4箇所の頭付きねじM1,M2,S1,S2を回転させてガイドシャフト2及び倣いレール3の前後の各端部を同時に上下させると、ガイドシャフト2や倣いレール3に支えられている光ピックアップ4が上下に変位して高さ調整、すなわち図12に符号Hで示したフォーカス方向での調整(フォーカス調整)が行われる。
一方、特許文献1や特許文献2には、ターンテーブルのディスク載置面の傾角や高さを増減調節する方法を採用した光学ディスク装置が示されている。このうち、特許文献1のディスク装置は、光ピックアップが取り付けられているトラバースシャーシの下側に、スピンドルモータを設置した取付け板を位置決めして配備し、その取付け板の下側にさらに高さ調整板を配備すると共に、取付け板と高さ調整ビスとを圧縮スプリングが付設された角度調整ビスにより連結してあると共に、取付け板とトラバースシャーシとを高さ調整ビスにより連結してある。また、特許文献2には、傾角調整に利用されるばね材として単一の一体型板ばねを用いた傾角調整機構が開示されている。
特開2004−310946号公報 特開2004−30722号公報
しかしながら、図11〜図13を参照して説明した光学ディスク装置では、4箇所の頭付きねじM1,M2,S1,S2やそれらに付設されたコイルばねM1’,M2’,S1’,S2’の必要数が多いという問題がある。これと同様の問題は、特許文献1によって提案されているディスク装置にも存在している。一方、特許文献2によって提案されている傾角調整装置は、一体型板ばねを1つだけ用いているものではあるけれども、その一体型板ばねの形状が複雑なために組立性やコストが高くつくという問題がある。
さらに、図11〜図13を参照して説明した光学ディスク装置では、傾角調整や高さ調整が、ねじ孔に噛み合っている4箇所の頭付きねじM1,M2,S1,S2のいずれかのねじ込み量を加減することによって行われる。そして、従来の光学ディスク装置では、4箇所の頭付きねじM1,M2,S1,S2が、シャーシ1に形成されているねじ挿通孔に挿通されていて、それらの頭付きねじM1,M2,S1,S2に嵌合されているコイルばねM1’,M2’,S1’,S2’の付勢によってガイドシャフト2や倣いレール3がシャーシ1から浮き上がった位置で支えられていることにより、スピンドルモータ5の回転やディスクDの偏荷重などに起因する振動の影響がコイルばねM1’,M2’,S1’,S2’の付勢力を凌ぐ程度に達すると、ガイドシャフト2や倣いレール3がコイルばねM1’,M2’,S1’,S2’を伸縮させて初期の調整精度が保たれなくなるおそれがあった。併せて、ねじ孔と頭付きねじとの噛合い箇所に存在している不可避的クリアランスの大きさが、スピンドルモータ5の回転やディスクDの偏荷重などに起因する振動の影響を受けて変動し、初期の調整精度が保たれなくなるというおそれもあった。
本発明は、以上の状況の下でなされたものであり、光学系の光軸の傾角調整やフォーカス調整を行うための手段として、ターンテーブルのディスク載置面の傾角や高さを増減調節する方法を採用するということを基本として、傾角調整やフォーカス度の調整を行うことに用いられる頭付きねじやばね体の必要数を削減することができるだけでなく、それらの調整精度を初期調整後にも正確に維持することのできる光学ディスク装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、光ピックアップが取り付けられているシャーシとモータが設置されてるプレートとを互いに直交する2軸方向で位置決めするための位置決め機構のがたつきを解消して初期の光学性能を維持させることのできる光学ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光学ディスク装置は、ディスクが配備されるターンテーブルの回転駆動源としてのモータが設置されているプレートと、このプレートに対峙するシャーシに取り付けられて上記ディスクの半径方向に走行駆動される光ピックアップと、上記シャーシに上記プレートを支持させるプレート支持手段とを有し、そのプレート支持手段が、上記プレートの縦横方向での傾き及び高さを増減調節するための傾角高さ調節機能を有している。
そして、上記プレート支持手段が、突起と孔部とを備えてその孔部に上記突起が嵌まり込むことによって、上記シャーシとプレートとを水平で互いに直交する第1及び第2の2軸の方向で位置決めするための位置決め機構と、複数箇所で上記シャーシのねじ挿通孔に挿通されて上記プレートのねじ孔にねじ込まれた複数個の頭付きねじを備える調整ねじ機構と、上記プレートとシャーシとの相互間に介在されて上記プレートを上記シャーシから遠ざかる第3軸の方向に弾発付勢することによりそのプレートをそれぞれの上記頭付きねじの頭部に係止させる単一のばね体でなる付勢機構と、上記シャーシのねじ孔にねじ込まれて上記プレートに突き当てられることによりそのプレートの突当り箇所を当該ねじ孔から遠ざかる方向に押し付けるねじ体を備えるがたつき防止機構と、を有している。
この発明によると、位置決め機構によってシャーシとプレートとが水平で互いに直交する第1及び第2の2軸方向で位置決めされるほか、傾角調整や高さ調整に際して調整ねじ機構のそれぞれの頭付きねじと共働する付勢機構が、単一のばね体によって構成されているので、傾角調整や高さ調整に必要なばね体の必要数が必要最少限度に抑えられる。その上、がたつき防止機構が、プレートのねじ孔とそのねじ孔にねじ込まれている頭付きねじとの噛合い箇所に存在する不可避的クリアランスを一定に保つように作用するので、そのようなクリアランスの影響で初期調整後に傾角や高さが変動するという事態が抑制されて初期の光学性能が維持されるようになる。
本発明では、上記がたつき防止機構のねじ体が、上記調整ねじ機構の頭付きねじの近傍箇所でその頭付きねじと平行に配備されているという構成、上記がたつき防止機構のねじ体によって上記プレートが上記シャーシから遠ざかる方向に押し付けられているという構成を採用することが可能であり、これらの各発明によれば、プレートのねじ孔とそのねじ孔にねじ込まれている頭付きねじとの噛合い箇所での軸線方向でのがたつきを消失させることが可能である。
本発明では、上記付勢機構のばね体がねじりコイルばねでなり、そのねじりコイルばねの軸線周りの付勢作用が、上記位置決め機構の互いに嵌まり合っている突起と孔部とのがたつきを解消することに利用されている、という構成を採用することができる。この発明によれば、傾角調整や高さ調整に際して調整ねじ機構のそれぞれの頭付きねじと共働する付勢機構の単一のばね体が、シャーシとプレートとのがたつきを防ぐことにも役立つ。
本発明では、上記シャーシが樹脂成形体でなり、上記プレートが板金製である、という構成を採用することができる。これによれば、調整ねじ機構の頭付きねじをねじ込むねじ孔が板金製のプレートに形成されるために、それらの頭付きねじのねじ込み箇所がルーズになって傾角及び高さ調整の効果が事後的に消失するというおそれがなくなることと共に、シャーシを樹脂で安価に成形することができるという利点がある。
本発明に係る光学ディスク装置は、ディスクが配備されるターンテーブルの回転駆動源としてのモータが設置されているプレートと、このプレートに対峙するシャーシに取り付けられて上記ディスクの半径方向に走行駆動される光ピックアップと、上記シャーシに上記プレートを支持させるプレート支持手段とを有し、そのプレート支持手段が、上記プレートの縦横方向での傾角及び高さを増減調節するための傾角高さ調節機能を有する光学ディスク装置において、上記シャーシに樹脂成形体が用いられ、上記プレートに板金が用いられ、上記プレート支持手段が、突起と孔部とを備え、その孔部に上記突起が嵌まり込むことによって上記シャーシとプレートとを水平で互いに直交する第1及び第2の2軸の方向で位置決めするための位置決め機構と、複数箇所で上記シャーシのねじ挿通孔に挿通されて上記プレートのねじ孔にねじ込まれた複数個の頭付きねじを備える調整ねじ機構と、上記プレートとシャーシとの相互間に介在されて上記プレートを上記シャーシから遠ざかる第3軸の方向に弾発付勢することによりそのプレートをそれぞれの上記頭付きねじの頭部に係止させる単一のばね体でなる付勢機構と、上記シャーシのねじ孔にねじ込まれて上記プレートに突き当てられることによりそのプレートの突当り箇所を当該ねじ孔から遠ざかる方向に押し付けるねじ体を備えるがたつき防止機構と、を有し、上記がたつき防止機構のねじ体が、上記調整ねじ機構の頭付きねじの近傍箇所でその頭付きねじと平行に配備されていることによって上記プレートが上記シャーシから遠ざかる方向に押し付けられ、上記付勢機構のばね体がねじりコイルばねでなり、そのねじりコイルばねの軸線周りの付勢作用が、上記位置決め機構の互いに嵌まり合っている突起と孔部とのがたつきを解消することに利用されている、という構成を採用することによっていっそう具体化される。この発明の作用などについては後述する実施形態を参照して詳細に説明する。
以上のように、本発明によれば、光学系の光軸の傾角やフォーカス度を、ターンテーブルのディスク載置面の傾角や高さを増減調節することによって調整することが可能である。そして、本発明によれば、傾角調整やフォーカス調整を行うことに用いられる頭付きねじやばね体の必要数が従来例に比べて削減されてそれだけ組立行程が簡略されるために光学ディスク装置の量産化に適合するという効果が捜査される。特に、本発明では、シャーシのねじ孔にねじ込まれて上記プレートに突き当てられることによりそのプレートの突当り箇所を当該ねじ孔から遠ざかる方向に押し付けるねじ体を備えるがたつき防止機構の作用により、調整ねじ機構の頭付きねじとねじ孔の噛合い箇所でのがたつきが消失されるために、初期調整後に傾角や高さが変動するという事態が抑制されて初期の光学性能が維持されるようになるという効果が奏される。
図1は本発明に係る光学ディスク装置を斜め上から見て示した概略斜視図、図2は同装置の部分概略平面図、図3は同装置を裏面側から見て示した透視的概略斜視図、図4は同装置を裏面側から見て示した透視的部分概略平面図、図5はプレート50とがたつき防止機構91との位置関係を例示した概略斜視図、図6は同装置の要部の一部破断正面図、図7は図5のVII−VII線に沿う部分の拡大断面図である。
図1〜図6において、矩形のシャーシ10はトラバースシャーシと通称されているものであって、樹脂成形体でなる。そして、このシャーシ10の開口部11に配備されている光ピックアップ20が、シャーシ10に固着されているガイドシャフト30と上記開口部11の1つの辺部によって形成された倣いレール40とにより案内されて走行可能となっている。
シャーシ10の前部中央に図1又は図6によって示した凹入部12が備わり、その凹入部12にブラシレスモータ(以下「モータ」という)60が設置された板金製のプレート50を収容させることによって、そのプレート50をシャーシ10に対峙させてあると共に、プレート50の周囲3箇所に具備されている水平な突片部51,51,52がシャーシ10の上側に配備されている。モータ60はターンテーブル61の回転駆動源に相当していて、その回転軸にターンテーブル61を直結することによって、モータ60の回転軸線をターンテーブル61と同心位置に配備してある。
プレート50はプレート支持手段によってシャーシ10に支持されている。このプレート支持手段には、位置決め機構71と、調整ねじ機構75と、付勢機構81と、が含まれている。
このうち、位置決め機構71は、図3に示した突起72と孔部73とを備え、その孔部73に突起72が嵌まり込むことによってシャーシ10とプレート50とを互いに直交する水平な2軸方向でのみ位置決めする作用を発揮し、上下方向ではシャーシ10に対するプレート50の変位を許容する。この実施形態では、突起72を樹脂成形体でなるシャーシ10に一体に成形してあり、孔部73を板金製のプレート50の左右の各突片部51,51に形成してある。
調整ねじ機構75は、図2、図4、図5又は図6のように、シャーシ10に対峙している上記した3箇所の水平な突片部51,51,52にそれぞれ備わっている。そして、左右の突片部51,51に具備されている調整ねじ機構75は、図6のように、シャーシ10のねじ挿通孔13に挿通されて突片部51,51のねじ孔53にねじ込まれた第1頭付きねじ76を備えているのに対し、他の1つの突片部52に具備されている調整ねじ機構75は、図3又は図5などによって類推できるように、シャーシ10のねじ挿通孔に挿通されて突片部52のねじ孔にねじ込まれた第2頭付きねじ77を備えている。
付勢機構81は、プレート50とシャーシ10との相互間に介在された単一のばね体によって構成されていて、この実施形態ではそのばね体がねじりコイルばね82でなる。また、ねじりコイルばね82は、そのコイル部がモータ60の回転軸線と同心位置に圧縮状態で配備されていると共に、その一側の線部端末83がシャーシ10に設けられている突起状のばね受部14に係止され、かつ、その他側の線部端末84がプレート50に形成された孔部でなるばね受部54に差し込まれて係止されている。そして、このねじりコイルばね82のコイル部の付勢作用により、プレート50がシャーシ10から遠ざかる方向に弾発付勢されてそのプレート50を第1及び第2のそれぞれの頭付きねじ76,77の頭部76a,77aに係止されていると共に、そのねじりコイルばね82の軸線周りの付勢作用が、上記した位置決め機構71の互いに嵌まり合っている突起72と孔部73とのがたつきを解消することに利用されている。すなわち、ねじりコイルばね82の軸線周りの付勢作用によってプレート50側の孔部73の孔壁面がシャーシ10側の突起72の外周面に押し付けられて上記両者のがたつきが解消されている。
ところで、この光学ディスク装置においては、図2及び図4に示した互いに直交する水平なX軸とY軸とが想定されていて、それらのX軸とY軸とは、いずれも上記モータ60の回転軸線に交差している。したがって、X軸とY軸との交点Pがモータ60の回転軸線上に位置している。そして、光ピックアップ20が前後方向に走行駆動されたときには、その対物レンズ21がY軸に平行に移動する。また、2箇所の第1頭付きねじ76,76が、X軸とY軸との交点Pに対してX軸方向に並び、かつ、Y軸を挟む両側の対称位置にそれぞれ配備されているのに対し、第2頭付きねじ77が、交点Pに対してY軸方向に並び、かつX軸を挟んで光ピックアップ20の配備箇所の反対側に配備されている。また、2箇所の位置決め機構71,71による位置決め作用は、水平なX軸及びY軸の2軸方向(縦横方向)に対して行われ、さらに、付勢機構81のねじりコイルばね82のコイル部による付勢力は、上記交点Pを通過してX軸及びY軸に直交するZ軸(高さ方向)に沿う方向に作用する。
以上のように構成されている光学ディスク装置によると、プレート支持手段に、プレート50の縦横方向での傾き及び高さを増減調節するための傾角高さ調節機能が付与されている。次に、このプレート支持手段に付与されている傾角高さ調節機能を利用してディスクDの記録面に対する光軸の傾角調整(チルト調整)や高さ調整(フォーカス調整)を行う手順の一例を説明する。
Y軸周り(縦軸周り)の傾角調整(タンデンシャル方向でのチルト調整)は、左右2箇所の調整ねじ機構75,75を利用することにより行われる。具体的には、左右の第1頭付きねじ76,76を回転させることによりX軸とY軸との交点Pを中心にしてプレート50を傾動させてその傾角を調節することによって行われる。この場合、左右の突片部51,51のねじ孔53,53が同一ピッチで同一の螺旋方向のねじ溝を有している事例では、左右の第1頭付きねじ76,76を互いに逆向きに回転させればよい。また、X軸周り(横軸周り)での傾角調整(ラジアル方向でのチルト調整)は、1箇所の調整ねじ機構75を利用することにより行われる。具体的には、第2頭付きねじ77を回転させることによりその傾角を調節することによって行われる。さらに高さ調整(フォーカス調整)は、3箇所の調整ねじ機構75,75,76の第1頭付きねじ76,76と第2頭付きねじ77とを同時に回転させることによって行われる。
この実施形態によれば、傾角調整や高さ調整に際して調整ねじ機構75の第1及び第2のそれぞれの頭付きねじ76,77と共働する付勢機構81が単一のねじりコイルばね82によって構成されているので、傾角調整や高さ調整に必要なばね体の必要数が従来例に比べて削減されるだけでなく、第1頭付きねじ76を回転させることによりプレート50のY軸回りの傾角がX軸とY軸との交点Pを中心に増減調節され、しかも、X軸とY軸との交点Pがモータ60の回転軸線上に位置しているために、特に、Y軸周りでの傾角調整を行ったときのディスクDの中心位置のX軸方向でのずれ量が可及的少なくなり、併せて、ディスクDの中心位置がZ軸方向にずれなくなるので、そのことが、Y軸周りの傾角調整による弊害を小さくすることに役立つ。
この実施形態では、プレート支持手段に、図3、図4、図5、図7に示したがたつき防止機構91が追加されている。がたつき防止機構91は、シャーシ10の3箇所のねじ孔15にねじ込まれてプレート50の3つの突片部51,51,52に突き当てられることによりその突当り箇所を当該ねじ孔15から遠ざかる方向に押し付けるねじ体92によって構成されている。図7によって判るように、この構成を採用しておけば、ねじ体92によってプレート50がシャーシ10から遠ざかる方向にZ軸方向に突き上げられるために、頭付きねじ76(他の頭付きねじ77についても同様)とその頭付きねじ76がねじ込まれている突片部51のねじ孔53との間の軸線方向でのがたつきがなくなる。また、頭付きねじ76がシャーシ10のねじ挿通孔13に挿通されていて、ねじりコイルばね82(図6など参照)によって突片部51が支えられているとしても、モータ60の回転やディスクDの偏荷重などに起因する振動の影響がねじりコイルばね82の付勢力を凌ぐ程度に達したときにプレート50がその影響を受けて初期の調整精度が保たれなくなる、という事態が起こり得ない。また、ねじ孔53と頭付きねじ76との噛合い箇所に生じている不可避的クリアランスの影響で頭付きねじ76が緩み、初期調整精度が事後的に低下するという事態も起こり得ない。したがって、このがたつき防止機構91を採用しておくことにより、当該光学ディスク装置の光学性能、ひいてはモニター画像品質が安定する。
以上説明した事例では、がたつき防止機構91のねじ体92を調整ねじ機構75の頭付きねじ76,77と平行に配備してプレート50の突片部51の下面に下方から突き当てているものを説明したけれども、この点は、たとえば、図8に示したように、シャーシ10の立上り部16に形成したねじ孔15にねじ体92をねじ込んでプレート50の突片部51の端面に側方から突き当てておくことも可能である。この構成を採用した場合でも、モータ60の回転やディスクDの偏荷重などに起因する振動の影響がねじりコイルばね82の付勢力を凌ぐ程度に達したときにプレート50がその影響を受けて初期の調整精度が保たれなくなる、という事態が起こり得ない。また、頭付きねじ76(他の頭付きねじ77についても同様)とその頭付きねじ76がねじ込まれている突片部51のねじ孔53との間の不可避的クリアランスの影響で頭付きねじ76が緩むという事態が起こり得ない。その結果、初期調整精度が事後的に低下するという事態が抑制される。要するに、がたつき防止機構91は、シャーシ10とプレート50との連結箇所でのがたつきを阻止することに役立つものであるので、そのがたつき防止機構91のねじ体92を、上記したX軸、Y軸、Z軸の3軸方向のいずれか、あるいは、それらの各軸に対する交差方向に配備してそのねじ体92によってプレート50を同方向に押圧するようにしておけばよい。
図9はがたつき防止機構91の変形例を示している。同図のがたつき防止機構91は、シャーシ10のねじ孔15にねじ込まれたねじ体92の先端に先細り形状のテーパ面92を具備させ、そのテーパ面92aを突片部51に開設した孔部55の孔縁に突き当てることにより、その突当り箇所をねじ孔15から遠ざかる方向に押し付けることによってZ軸方向のがたつきをなくしてあると共に、テーパ面92aによって発揮される心出し作用によってX軸方向及びY軸方向でも突片部51の位置を規制させている。
また、図10はがたつき防止機構91の他の変形例を示している。同図のがたつき防止機構91は、シャーシ10のねじ孔15にねじ込まれたねじ体92の先端周囲を突片部51に形成した上窄まり形状のテーパ面56に突き当てることにより、その突当り箇所をねじ孔15から遠ざかる方向に押し付けることによってZ軸方向のがたつきをなくしてあると共に、テーパ面56によって発揮される心出し作用によってX軸方向及びY軸方向でも突片部51の位置を規制させている。この事例において、突片部51のテーパ面56に突き当てられるねじ体92の先端は、テーパ面に形成しておいても、既存のねじの不完全ねじ部を利用しておいてもよい。
図9及び図10を参照して説明した変形例に係るがたつき防止機構91は、1つの頭付きねじ76に対応して1箇所だけに設けておいても、他の頭付きねじ77にも併せて設けておいてもよいが、好ましくは、3つの頭突きねじ76,77,77のいずれか1つだけに対応して設けておくことが、X軸方向及びY軸方向での突片部51ひいてはプレート50の位置規制を行う上で有益である。
本発明に係る光学ディスク装置を斜め上から見て示した概略斜視図である。 同装置の部分概略平面図である。 同装置を裏面側から見て示した透視的概略斜視図である。 同装置を裏面側から見て示した透視的部分概略平面図である。 プレートとがたつき防止機構との位置関係を例示した概略斜視図である。 同装置の要部の一部破断正面図である。 図5のVII−VII線に沿う部分の拡大断面図である。 がたつき防止機構の他の例を示した拡大断面図である。 図7のがたつき防止機構の変形例を示した拡大断面図である。 図7のがたつき防止機構の他の変形例を示した拡大断面図である。 従来の光学ディスク装置の概略平面図である。 従来の光学ディスクの概略側面図である。 従来の光学ディスクの概略正面図である。
符号の説明
D ディスク
X X軸(第1軸)
Y Y軸(第2軸)
Z Z軸(第3軸)
10 シャーシ
13 ねじ挿通孔
15 シャーシのねじ孔
20 光ピックアップ
50 プレート
53 プレートのねじ孔
60 スピンドルモータ(モータ)
61 ターンテーブル
72 突起
73 孔部
71 位置決め機構
76,77 頭付きねじ
75 調整ねじ機構
81 付勢機構
82 ねじりコイルばね(ばね体)
91 がたつき防止機構
92 ねじ体

Claims (7)

  1. ディスクが配備されるターンテーブルの回転駆動源としてのモータが設置されているプレートと、このプレートに対峙するシャーシに取り付けられて上記ディスクの半径方向に走行駆動される光ピックアップと、上記シャーシに上記プレートを支持させるプレート支持手段とを有し、そのプレート支持手段が、上記プレートの縦横方向での傾角及び高さを増減調節するための傾角高さ調節機能を有する光学ディスク装置において、
    上記シャーシに樹脂成形体が用いられ、上記プレートに板金が用いられ、
    上記プレート支持手段が、
    突起と孔部とを備え、その孔部に上記突起が嵌まり込むことによって上記シャーシとプレートとを水平で互いに直交する第1及び第2の2軸の方向で位置決めするための位置決め機構と、
    複数箇所で上記シャーシのねじ挿通孔に挿通されて上記プレートのねじ孔にねじ込まれた複数個の頭付きねじを備える調整ねじ機構と、
    上記プレートとシャーシとの相互間に介在されて上記プレートを上記シャーシから遠ざかる第3軸の方向に弾発付勢することによりそのプレートをそれぞれの上記頭付きねじの頭部に係止させる単一のばね体でなる付勢機構と、
    上記シャーシのねじ孔にねじ込まれて上記プレートに突き当てられることによりそのプレートの突当り箇所を当該ねじ孔から遠ざかる方向に押し付けるねじ体を備えるがたつき防止機構と、を有し、
    上記がたつき防止機構のねじ体が、上記調整ねじ機構の頭付きねじの近傍箇所でその頭付きねじと平行に配備されていることによって上記プレートが上記シャーシから遠ざかる方向に押し付けられ、
    上記付勢機構のばね体がねじりコイルばねでなり、そのねじりコイルばねの軸線周りの付勢作用が、上記位置決め機構の互いに嵌まり合っている突起と孔部とのがたつきを解消することに利用されていることを特徴とする光学ディスク装置。
  2. ディスクが配備されるターンテーブルの回転駆動源としてのモータが設置されているプレートと、このプレートに対峙するシャーシに取り付けられて上記ディスクの半径方向に走行駆動される光ピックアップと、上記シャーシに上記プレートを支持させるプレート支持手段とを有し、そのプレート支持手段が、上記プレートの縦横方向での傾き及び高さを増減調節するための傾角高さ調節機能を有する光学ディスク装置において、
    上記プレート支持手段が、
    突起と孔部とを備えてその孔部に上記突起が嵌まり込むことによって、上記シャーシとプレートとを水平で互いに直交する第1及び第2の2軸の方向で位置決めするための位置決め機構と、
    複数箇所で上記シャーシのねじ挿通孔に挿通されて上記プレートのねじ孔にねじ込まれた複数個の頭付きねじを備える調整ねじ機構と、
    上記プレートとシャーシとの相互間に介在されて上記プレートを上記シャーシから遠ざかる第3軸の方向に弾発付勢することによりそのプレートをそれぞれの上記頭付きねじの頭部に係止させる単一のばね体でなる付勢機構と、
    上記シャーシのねじ孔にねじ込まれて上記プレートに突き当てられることによりそのプレートの突当り箇所を当該ねじ孔から遠ざかる方向に押し付けるねじ体を備えるがたつき防止機構と、
    を有することを特徴とする光学ディスク装置。
  3. 上記がたつき防止機構のねじ体が、上記調整ねじ機構の頭付きねじの近傍箇所でその頭付きねじと平行に配備されている請求項2に記載した光学ディスク装置。
  4. 上記がたつき防止機構のねじ体によって上記プレートが上記シャーシから遠ざかる方向に押し付けられている請求項2又は請求項3に記載した光学ディスク装置。
  5. 上記がたつき防止機構のねじ体の先端又は上記プレートのねじ体との当接箇所に、ねじ体がプレートに押し付けられることによってプレートを第1及び第2の上記2軸の方向で位置規制するテーパ面が備わっている請求項4に記載した光学ディスク装置。
  6. 上記付勢機構のばね体がねじりコイルばねでなり、そのねじりコイルばねの軸線周りの付勢作用が、上記位置決め機構の互いに嵌まり合っている突起と孔部とのがたつきを解消することに利用されている請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載した光学ディスク装置。
  7. 上記シャーシが樹脂成形体でなり、上記プレートが板金製である請求項2ないし請求項7のいずれかに記載した光学ディスク装置。
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