JPWO2009096036A1 - グロメット - Google Patents

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Abstract

小径筒部11と該小径筒部に連続する拡径筒部13を備え、これら小径筒部と拡径筒部に自動車用ワイヤハーネスを貫通させて取り付けた状態で、前記小径筒部側から車体の貫通穴に挿入し、前記拡径筒部の外周面に設けた車体係止凹部14を車体パネルに係止するグロメット10であって、前記拡径筒部の外周面に沿って、前記小径筒部との連続端側から車体係止凹部の側壁までの軸線方向に延在する複数の突条部20を周方向に間隔をあけて突設し、前記突条部は、前記小径筒部側から前記貫通穴への挿通時に該貫通穴の内面との接触点P1を越えた折れポイントP2までは前記拡径筒部の外周面の傾斜と平行に傾斜させた拡径方向傾斜部20Aとし、該折れポイントP2から前記車体係止凹部の側の先端までは傾斜方向を逆向きとした縮径方向傾斜部20Bとしている。

Description

本発明はグロメットに関し、詳しくは、自動車に配索するワイヤハーネスに組みつけて、車体パネルの貫通穴に装着し、貫通穴の挿通部分におけるワイヤハーネスの保護および防水、防塵を図るものである。
従来、自動車のエンジンルームから車室内へ配索されるワイヤハーネスにはグロメットを装着し、エンジンルームと車室とを仕切る車体パネルの貫通穴にグロメットを取り付けて、貫通穴を通るワイヤハーネスの保護およびエンジンルーム側から車室への防水、防塵、遮音を図っている。
この種のグロメットとして、本出願人は、車体パネルの貫通穴にグロメットを一方向より押し込むだけで、グロメットの外周に設けた車体係止凹部が貫通穴の周縁に係止される所謂ワンモーショングロメットを提供している。
この種のワンモーショングロメットとして、特開2002−171644号公報では、図7に示すように、車体パネルPの貫通孔Hへのグロメット100の挿入力の軽減を図るため、グロメット100の拡径筒部101の外周面に突条部102を設け、貫通孔Hの内周面との接触面積を減少している。
さらに、前記突条部102は、貫通孔Hの内面と接触する位置P1で傾斜角度を変えて、突条部102の突出量を漸次減少し、さらに、車体係止凹部103の側壁103aと同一高さとなる位置P2で傾斜角度をかえて拡径筒部101の軸線方向と平行とし、図中、水平としている。
このように、突条部102の突出量を車体係止凹部103側に向けて漸次減少していくことにより、挿入力の低減を図っている。
特開2002−171644号公報
前記のように突条部を長さ方向の2カ所において傾斜角度をかえて、次第に突出量を減少させ、車体係止凹部103の側壁103aと連続した先端側では軸線方向と平行な水平方向とすると、挿入力の低減を図ることができるが、挿入時に節度感が発生せず、最後に強く押し込む時期が分かりにくく、グロメット挿入作業時における挿入フィーリングが悪い問題がある。
特に、最後の押し込み力をグロメット100に負荷する際、グロメット100の中心軸線と貫通孔Hの中心軸線を一致させて真っすぐとなるように注意して押し込む必要がある。しかしながら、最後の押し込み力を発揮する位置で節度感が生じなければ、斜め挿入のままで押しこみがちになる。グロメット100が貫通穴Hに斜め挿入されると、拡径筒部101の一方側が過度に押圧され、車体係止凹部103の側壁103aに達するまでの薄肉の拡径筒部101の外周面を内側へと変形し、内方へと撓ませるべき車体係止凹部103の側壁103aを逆方向の外方へ反り返る方向に屈曲させてしまい、この側壁103aが車体パネルPに当たって貫通穴Hに挿入できなくなる問題がある。
かつ、突条部102の先端側の水平部分では貫通孔Hの内面に押圧されて水平状態を保持できず、内方に傾きやすく、車体係止凹部103に貫通孔Hの内周面が落ち込んで装着される瞬間も分かりにくくなり、この点からも挿入フィーリングが悪い問題がある。
本発明は、前記問題に鑑みてなされもので、ワンモーショングロメットを車体パネルの貫通孔へ挿入する際に、節度感を発生させ、最後の押し込み時に、グロメットの軸線方向と貫通孔の軸線方向とが一致させた状態で、挿入力を大として押し込むことができるようにし、挿入フィーリングの改善とグロメットの挿入姿勢とを真っすぐにできるようにすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、小径筒部と、該小径筒部に連続する拡径筒部を備え、これら小径筒部と拡径筒部に自動車用ワイヤハーネスを貫通させて取り付けた状態で、前記小径筒部側から車体の貫通穴に挿入し、前記拡径筒部の外周面に設けた車体係止凹部を車体パネルに係止するグロメットであって、
前記拡径筒部の外周面に沿って、前記小径筒部との連続端側から車体係止凹部の側壁までの軸線方向に延在する複数の突条部を周方向に間隔をあけて突設し、
前記突条部は、前記小径筒部側から前記貫通穴への挿通時に該貫通穴の内面との接触点P1を越えた折れポイントP2までは前記拡径筒部の外周面の傾斜と平行に傾斜させた拡径方向傾斜部とし、該折れポイントP2から前記車体係止凹部の側の先端までは傾斜方向を逆向きとした縮径方向傾斜部としていることを特徴とするグロメットを提供している。
本発明のグロメットでは、前記のように、グロメットの突条部が車体パネルの貫通孔との接触点を越えて、最後の押し込み力が必要な位置に、傾斜方向を逆とすることにより山形状の折れポイントP2を設けている。この折れポイントP2に貫通孔の内面が接触すると、折れポイントP2を乗り換えるための引っ掛かりが発生し、節度感を発生させることとなる。節度感が発生した時点より作業者は一気に力を強めて押し込むことにより、グロメットの貫通穴の挿通作業をフィーリングよく行うことができる。かつ、この時点で、グロメットの軸線方向と貫通孔の軸線方向とが一致しているか否かをチェックでき、グロメットの斜め挿入の発生も防止できる。
本発明のグロメットは、従来と同様にゴムまたはエラストマー等の弾性体より形成している。前記のように、グロメットの拡径筒部の外周面に沿って軸線方向に突設している突条部を設けると、グロメットを斜め挿入された場合、まず、一部の突条部だけが貫通穴の内周面に当たることで、作業者は斜め挿入していることが分かり、真っすぐな挿入姿勢にやり直すことができる。さらに、前記折れポイントで節度感を発生させるため、挿入姿勢が真っすぐになっているかを確認することができる。
前記車体係止凹部は、拡径筒部の大径端側の垂直壁と、該垂直壁と対向する小径側の傾斜壁とからなる側壁で溝底面を挟み、小径筒部側の側壁の傾斜壁を内方に撓ませて、前記貫通穴を通過させる構成としている。また、前記のように、拡径筒部の外周面に設ける突条部は小径筒部との連続端より前記車体係止凹部の傾斜壁の突出端まで延在させ、拡径筒部の外周面に放射状に設けている。
このように、拡径筒部の外周面に突条部を突設すると、拡径筒部が補強され、かつ、貫通孔内面との接触面積を減少でき、挿入力を低減できる。
前記折れポイントP2の位置は、前記接触点P1から折れポイントP2までの寸法L1と、該折れポイントP2から傾斜壁先端P3までの寸法L2とが略同一寸法となる位置としていることが好ましい。即ち、貫通孔の内面との接触点P1から車体係止凹部に貫通孔周縁を嵌合する先端P3までの寸法の約半分の位置に、折れポイントP2を設け、該折れポイントP2で節度感を発生させて、挿入力を強めるようにしている。
前記折れポイントP2を支点して両側の拡径方向傾斜部と縮径方向傾斜部とが成す角度は100度以上120度以下であることが好ましい。
前記角度は100度未満であると、折れポイントP2を貫通孔の内面で押圧した時にP2から先端のP3までの間が軸線方向と平行な水平状態とならず、内側に倒れこみやすくなる一方、120度を越えると、P2からP3の間が反り返りやすくなることによる。より好ましくは100度以上110度以下である。
即ち、前記折れポイントP2に接する前記拡径方向傾斜部が前記貫通孔の内面で押圧されると、前記縮径方向傾斜部が外向きに反り上がり、節度感を確実に発生させる一方、前記折れポイントP2が前記貫通孔の内面に押圧されると、該折れポイントP2から前記先端のP3点までは拡径筒部の中心軸線と略平行となるように設定と、挿入しやすくしている。
また、本発明のグロメットはゴムまたはエラストマーから成形され、前記折れポイントP2の頂角は成形可能な範囲で最小アールとして、できるだけエッジ状となるようにしている。
このように折れポイントP2をエッジ状とすることで、パネルの貫通孔の内面が引っ掛かりやすくなり、明確な節度感を与えることができる。
前記各突条部の外面は、周方向の両端縁に沿ってテーパをかけてもよい。かつ、該突条部の幅方向の両側面の基部には溝を設けて、突条部が貫通孔への押し込み時に内方へ容易に撓むようにすることが好ましい。
さらに、周方向に隣接する突条部に挟まれて三角形状となる窪み部の中央部にも軸線方向の溝を設け、該窪み部も貫通孔への押し込み時に内方へ容易に撓むようにすることが好ましい。
上述したように、本発明のグロメットは、拡径筒部の外周面に軸線方向の突条部を周方向に間隔をあけて突設し、該突条部により接触抵抗を低減して挿入力の低減を図っていると共に薄肉の拡径筒部を補強し、かつ、該突条部には、作業者が一気に力を強めて押し込む位置に、傾斜方向を変換するために山形状となる前記折れポイントP2を設けているため、該折れポイントP2を乗り換えるための引っ掛かりが発生し、節度感を発生させることができる。このように、確実に節度感が発生させる構成としているため、作業者は節度感を生じた位置より一気に力を強めて押し込むことができ、グロメットの貫通穴の挿通作業をフィーリングよく行うことができる。
本発明の実施形態のグロメットの正面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 図2の要部拡大断面図である。 突条部の角度の関係を示す説明図である。 (A)〜(D)は貫通孔へのグロメット挿入工程を示す図面である。 従来例を示す図面である。
符号の説明
10 グロメット
11 第1の小径筒部
13 拡径筒部
13a 外周面
14 車体係止凹部
14c 傾斜壁
20 突条部
20A 拡径方向傾斜部
20B 縮径方向傾斜部
21 窪み部
30 車体パネル
P2 折れポイント
H 貫通孔
Hb バーリング
以下、本発明の実施形態を図1〜図6を参照して説明する。
グロメット10はゴムで一体成形しており、図2に示すように、車体パネル50の貫通孔Hへの挿入側前部の第1の小径筒部11と、後部側の第2の小径筒部12の間に拡径筒部13を連続させた形状としている。
拡径筒部13は小径筒部11の連続端より円錐形状に拡径し、大径先端側を厚肉とし、その外周面に車体係止凹部14を環状に設けている。
前記車体係止凹部14の両側壁は、大径径側先端に突出させた垂直壁14aと、溝底面14bを挟んで対向させた傾斜壁14cとからなる。該傾斜壁14cは拡径筒部分13の外周面の先端に位置する。溝底面14bにはリップ14hを突出させている。
拡径筒部13の外周面13aに沿って、周方向に間隔をあけて、小径筒部11と連続する小径側より車体係止凹部14の傾斜壁14cの先端まで、軸線方向に延在する複数の突条部20を突設している。該突条部20は拡径筒部13の外周面より段状に厚肉に突出させた言わばリブ形状としている。本実施形態では8本の突条部20は、小径端P4より大径端P3にかけて周方向に同一幅Wで軸線方向に延在させ、8本の突条部20は同一形状としている。
拡径筒部13の外周面から突出する突条部20の突出量Hは、図2〜図4に示すように、折れポイントP2で変えている。
該折れポイントP2は、車体パネル50の貫通孔Hとの最初の接触点P1を越えた位置で、かつ、車体係止凹部14の傾斜壁14cの先端点P3との間の略中央位置であり、接触点P1から折れポイントP2までの寸法L1と、折れポイントP2から傾斜壁先端P3までの寸法L2とは同一寸法としている。
突条部20は小径側の基端点P4から接触点P1を越えて折れポイントP2までは、拡径筒部13の外周面13aと平行な同一傾斜角度とし、突出量Hは一定とし、本実施形態では3mmとしている。
前記基端点P4から折れポイントP2までの突条部20はグロメット10の中心軸線Sに対して基端点P4側から拡径方向に傾斜するため、拡径方向傾斜部20Aと称す。
折れポイントP2から先端点P3までは、折れポイントP2で傾斜方向を逆方向とし、その先端を車体係止凹部14の傾斜壁14cの先端に連続させている。このように折れポイントP2で傾斜方向を逆としているため、折れポイントP2から先端点P3までを縮径方向傾斜部20Bと称す。折れポイントP2で傾斜方向を変換しているため、言わば、折れポイントP2は山形状の頂点部となる。
かつ、縮径方向傾斜部20Bは拡径筒部外周面13aの傾斜方向と逆となる突出量Hは次第に減少し、先端点P3ではゼロとし、突条部20に挟まれた窪み部21の先端点と同一高さに連続する。
図4および図5に示すように、折れポイントP2を支点して両側の拡径方向傾斜部20Aと縮径方向傾斜部20Bとが成す角度θ1は100度以上120度以下とし、本実施形態では105度としている。
前記拡径方向傾斜部20Aは前記中心軸線Sに対する傾斜角度θ2は115度、縮径方向傾斜部20Bの傾斜角度θ3は8度としている。
即ち、縮径方向傾斜部20Bはグロメット10の中心軸線Sに対して3〜5度程度傾斜させているだけで略平行に近くしている。
さらに、折れポイントP2の頂角部で成形可能な最小アールとして、エッジ状となるようにし、該折れポイントP2で発生する節度感を高めるようにしている。
各突条部20は、前記のように拡径筒部13の外周面13aから段状に突出し、該突条部20の外面20aは平坦面としているが、幅方向の両端側縁に沿って傾斜部20sを設けると共に、幅方向両側面の基部、即ち、外周面13aに沿った位置にはグロメット軸線方向の溝20mを設けている。
各突条部20の周方向の幅Wはグロメットの軸線方向で同一としているため、小径端P4から大径側の先端P3にかけて放射状に広かった状態で延在する。小径端P4側の突条部20の端部は隣接する突条部同士の間隔を密に配置し、先端P3の突条部20の端部では隣接する突条部の間には間隔あき、拡径筒部13の外周面13aからなる三角形状の窪み部21が小径側から大径側へと広がる方向に発生させている。
前記三角形状の窪み部21には、両側の突条部20の基部に沿って前記溝20mと連続する溝21aを設けると共に、両側の溝21aに挟まれた中央部にも溝21bを設け、窪み部21を撓みやすくしている。
前記第1の小径筒部11の前端は拡径筒部13の内部に突出した突出部分11aを備え、該突出部分11aの外周から拡径筒部13の内周面へと突出する支持壁部11bを設けている。
また、拡径筒部13の大径側の先端には薄肉の端面部25を設け、該端面部25の中央より前記第2の小径筒部12を突出させている。
また、グロメット10にはオプション部品に接続する2本のケーブル挿通筒部26を設けている。該ケーブル挿通筒部26が、拡径筒部13の外周面の窪み部21に開口26aを設け、拡径筒部13内を通り、端面部25より突出させて形成している。この突出部26の先端は閉鎖部26cとし、ケーブルを通す時に切断して開口としている。
つぎに、前記グロメット10を車体パネルの貫通孔Hへの挿入工程を図6を参照して説明する。
まず、図6(A)に示すように、ワイヤハーネスW/Hに取り付けたグロメット10を、エンジンルーム側の室外側(Y)と室内側(Z)とを仕切るダッシュパネルからなる車体パネル50の貫通穴Hに室外側Yより第1の小径筒部11を通して挿入していく。前記貫通孔Hは周縁に室外側Yへ突出したバーリングHbを有する形状である。
この時、グロメット10が斜め傾斜していると突条部20の一部が貫通穴HのバーリングHbの内周面に当たり接触抵抗が生じる。これにより、作業者はグロメット10の挿入姿勢を矯正する。しかも、突条部20を薄肉の拡径筒部13の外周面に多数突設しているため、拡径筒部13の剛性が高まり、グロメット10が斜め挿入された時に、貫通穴Hのバーリング内周面と圧接した部分の拡径筒部13が折り曲がるように変形することを確実に防止できる。
グロメット10の拡径筒部13が貫通穴Hを通り、該貫通穴Hの内径と同一となる突条部20の接触点P1に達すると、突条部20の外面20aと貫通穴Hのバーリング内周面との圧接で挿入抵抗を生じるようになる。
さらに、接触点P1を越えてグロメット10を挿入していくと、次第に挿入抵抗が増加していき、折れポイントP2が貫通孔Hのバーリング内周面が乗り越えようとする寸前で、グロメット10は図6(B)に示す状態となる。即ち、拡径方向傾斜部20Aがバーリング内周面で押圧されて内側に撓むため、折れポイントP2を介して連続する縮径方向傾斜部20Bは外方へ反り上がる状態となる。かつ、折れポイントP2の頂角部は最小アールとしてエッジ状に近い状態としているため、折れポイントP2の直前で引っ掛かりが発生し、かつ、折り節度感を確実に発生させることができる。
節度感が生じた時点から、作業者はグロメット10を一気に押し込み、折れポイントP2を図6(C)に示すように押し潰すように貫通穴30に通す。この時、反り上がっていた縮径方向突条部20Bはグロメット10の中心軸線Sと略平行となる図中水平状態となる。即ち、縮径方向突条部20Bの高さが車体係止凹部14の傾斜壁14cの高さと略同等となるため真っすぐに挿入すれば良いだけとなる。かつ、縮径方向突条部20Bの肉厚が先端に向けて次第に減少していくと共に、窪み部21がスムーズに縮径するため、大きな押し込み力を必要とせず、低挿入力で押し込みができる。
このように、8本の突条部20の外面20aを貫通穴Hのバーリング内周面で押圧し、拡径筒部13を縮径させながら傾斜壁14cの突出端をバーリング内周面を通過させる。傾斜壁14cが貫通穴Hを通過すると、図6(D)に示すように、グロメット10の拡径筒部13および突条部20は初期位置に弾性復帰し、傾斜壁14cと垂直壁14aの間の溝底面14b内に貫通穴HのバーリングHbが落し込まれる。この状態で、傾斜壁14cと垂直壁14aの対向面が車体パネルPの両面に圧接し、かつ、貫通穴Hの溝底面に突設したリップ14hと圧接して、グロメット10は車体パネル50の貫通穴Hにシール状態で係止される。
前記のように、本発明のグロメット10では、拡径筒部13の外周面に折れポイントP2で傾斜方向を変換した突条部20を設けているため、該折れポイントP2で節度感を確実に発生させ、該節度感が生じた時点から一気に押し込み力を強くすれば良いため、挿入フィーリングを向上させることができる。
さらに、傾斜壁の突出端の近傍では、突条部20の縮径方向突条部20Bがグロメット10の軸線方向と平行な真っすぐな方向となるため、傾斜壁14cが貫通穴30を通るようにガイドする機能を果たす。よって、傾斜壁突出端近傍で拡径筒部13および突条部20に変形を発生させることなく、スムーズに貫通穴30を通過させることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されず、突条部の個数は8個に限定されず、4個以上〜10個以下程度であればよく、突条部の厚みとの関係で個数を適宜に設定できる。また、オプション部品用のケーブル挿通筒部も必ずしも設ける必要はない。さらに、貫通穴が楕円形状をなし、拡径筒部も断面楕円形状となるグロメットにも適用できることは言うまでもない。
【0003】
の側壁の傾斜壁までの軸線方向に延在する複数の突条部を周方向に間隔をあけて突設し、
前記突条部は、前記小径筒部側から前記貫通穴への挿通時に該貫通穴の内面との接触点P1を越えた折れポイントP2までは前記拡径筒部の外周面の傾斜と平行に傾斜させた拡径方向傾斜部とし、該折れポイントP2から前記車体係止凹部の側へ傾斜方向を逆向きとした縮径方向傾斜部とし、該縮径方向傾斜部の先端を前記傾斜壁の突出した先端点P3に位置させ、該縮径方向傾斜部の先端と前記車体係止凹部の溝底面との間に前記傾斜壁を介在させていることを特徴とするグロメットを提供している。
[0009]
本発明のグロメットでは、前記のように、グロメットの突条部が車体パネルの貫通孔との接触点を越えて、最後の押し込み力が必要な位置に、傾斜方向を逆とすることにより山形状の折れポイントP2を設けている。この折れポイントP2に貫通孔の内面が接触すると、折れポイントP2を乗り換えるための引っ掛かりが発生し、節度感を発生させることとなる。節度感が発生した時点より作業者は一気に力を強めて押し込むことにより、グロメットの貫通穴の挿通作業をフィーリングよく行うことができる。かつ、この時点で、グロメットの軸線方向と貫通孔の軸線方向とが一致しているか否かをチェックでき、グロメットの斜め挿入の発生も防止できる。
[0010]
本発明のグロメットは、従来と同様にゴムまたはエラストマー等の弾性体より形成している。前記のように、グロメットの拡径筒部の外周面に沿って軸線方向に突設している突条部を設けると、グロメットを斜め挿入された場合、まず、一部の突条部だけが貫通穴の内周面に当たることで、作業者は斜め挿入していることが分かり、真っすぐな挿入姿勢にやり直すことができる。さらに、前記折れポイントで節度感を発生させるため、挿入姿勢が真っすぐになっているかを確認することができる。
[0011]
前記車体係止凹部は、拡径筒部の大径端側の垂直壁と、該垂直壁と対向する小径側の傾斜壁とからなる側壁で溝底面を挟み、小径筒部側の側壁の傾斜壁を内方に撓ませて、前記貫通穴を通過させる構成としている。また、前記のように、拡径筒部の外周面に設ける突条部は小径筒部との連続端より前記車体係止凹部の傾斜壁の突出端まで延在させ、拡径筒部の外周面に放射状に設けている。
このように、拡径筒部の外周面に突条部を突設すると、拡径筒部が補強され、かつ、貫通孔内面との接触面積を減少でき、挿入力を低減できる。
[0012]
前記折れポイントP2の位置は、前記接触点P1から折れポイントP2までの寸法L1と

Claims (5)

  1. 小径筒部と、該小径筒部に連続する拡径筒部を備え、これら小径筒部と拡径筒部に自動車用ワイヤハーネスを貫通させて取り付けた状態で、前記小径筒部側から車体の貫通穴に挿入し、前記拡径筒部の外周面に設けた車体係止凹部を車体パネルに係止するグロメットであって、
    前記拡径筒部の外周面に沿って、前記小径筒部との連続端側から車体係止凹部の側壁までの軸線方向に延在する複数の突条部を周方向に間隔をあけて突設し、
    前記突条部は、前記小径筒部側から前記貫通穴への挿通時に該貫通穴の内面との接触点P1を越えた折れポイントP2までは前記拡径筒部の外周面の傾斜と平行に傾斜させた拡径方向傾斜部とし、該折れポイントP2から前記車体係止凹部の側の先端までは傾斜方向を逆向きとした縮径方向傾斜部としていることを特徴とするグロメット。
  2. 前記折れポイントP2の位置は、前記接触点P1から折れポイントP2までの寸法L1と、該折れポイントP2から傾斜壁先端P3までの寸法L2とが略同一寸法となる位置としている請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記折れポイントP2を支点して両側の拡径方向傾斜部と縮径方向傾斜部とが成す角度は100度以上120度以下である請求項1または請求項2に記載のグロメット。
  4. ゴムまたはエラストマーから成形され、前記折れポイントP2の頂角は成形可能な範囲で最小アールとしている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のグロメット。
  5. 前記折れポイントP2に接する前記拡径方向傾斜部が前記貫通孔の内面で押圧されると、前記縮径方向傾斜部が外向きに反り上がり、前記折れポイントP2が前記貫通孔の内面に押圧されると、該折れポイントP2から前記先端のP3点までは拡径筒部の中心軸線と略平行となる設定としている請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のグロメット。
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