JPH117855A - グロメット - Google Patents
グロメットInfo
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- JPH117855A JPH117855A JP9155631A JP15563197A JPH117855A JP H117855 A JPH117855 A JP H117855A JP 9155631 A JP9155631 A JP 9155631A JP 15563197 A JP15563197 A JP 15563197A JP H117855 A JPH117855 A JP H117855A
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- linear
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、開口部が設けられる車両パネルの
板厚が異なる場合にも1種類のグロメットで良好な係止
力とシール性を確保でき、かつ、コストの上昇を抑制す
ることができるグロメットを提供することを課題とす
る。 【解決手段】 グロメット1は、ワイヤーハーネスに密
着して保持するW/H保持部2と、車両パネルの所定の
位置に設けられた所定の開口部に密着係止する係止部3
と、を有し、係止部3の第1の挟持面4には、対向する
第2の挟持面6a方向に突出する第1及び第2の線状突
部5a、5bが設けられている。第1の線状突部5a
は、第1の挟持面4の外周端において全周にわたって連
続し、かつ、突出高さHaの幅の狭い線状に形成され、
一方、第2の線状突部5bは、第1の挟持面4外周端の
第1の線状突部5aの内周側に全周にわたって連続し、
かつ、突出高さHbの幅の狭い線状に形成されている。
板厚が異なる場合にも1種類のグロメットで良好な係止
力とシール性を確保でき、かつ、コストの上昇を抑制す
ることができるグロメットを提供することを課題とす
る。 【解決手段】 グロメット1は、ワイヤーハーネスに密
着して保持するW/H保持部2と、車両パネルの所定の
位置に設けられた所定の開口部に密着係止する係止部3
と、を有し、係止部3の第1の挟持面4には、対向する
第2の挟持面6a方向に突出する第1及び第2の線状突
部5a、5bが設けられている。第1の線状突部5a
は、第1の挟持面4の外周端において全周にわたって連
続し、かつ、突出高さHaの幅の狭い線状に形成され、
一方、第2の線状突部5bは、第1の挟持面4外周端の
第1の線状突部5aの内周側に全周にわたって連続し、
かつ、突出高さHbの幅の狭い線状に形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線状体保持用のグ
ロメットに関し、特に車両パネル等の板面に設けられた
開口部に密着、係止して、開口部を貫通して配索される
ワイヤーハーネス等の線状体を保持するグロメットに関
する。
ロメットに関し、特に車両パネル等の板面に設けられた
開口部に密着、係止して、開口部を貫通して配索される
ワイヤーハーネス等の線状体を保持するグロメットに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用のワイヤーハーネスの配索
経路は、車両への種々の電子機器類の搭載が進むに伴っ
て、複雑かつ多岐にわたっており、配索経路の保持や、
周辺部材との干渉等を防止するために、プロテクタやグ
ロメット等の配索保護用のパーツが多用されている。
経路は、車両への種々の電子機器類の搭載が進むに伴っ
て、複雑かつ多岐にわたっており、配索経路の保持や、
周辺部材との干渉等を防止するために、プロテクタやグ
ロメット等の配索保護用のパーツが多用されている。
【0003】特に、車両パネルに設けられた開口部を介
して、たとえばエンジンルームから運転席側のキャビン
等へ貫通する経路や、車両本体からドア部への経路を有
するワイヤーハーネスにおいては、配索経路の保持、及
び、車両パネルとの接触防止に加え、開口部を介しての
キャビンやドア部内への水分の侵入防止のために、一体
成形ゴム等により形成されたグロメットが用いられてい
る。
して、たとえばエンジンルームから運転席側のキャビン
等へ貫通する経路や、車両本体からドア部への経路を有
するワイヤーハーネスにおいては、配索経路の保持、及
び、車両パネルとの接触防止に加え、開口部を介しての
キャビンやドア部内への水分の侵入防止のために、一体
成形ゴム等により形成されたグロメットが用いられてい
る。
【0004】従来のグロメットの断面形状について、図
4を参照して説明する。図4(a)に示すように、グロ
メット1は、図示を省略したワイヤーハーネスに密着し
て保持するワイヤーハーネス保持部(以下、W/H保持
部と略記する)2と、車両パネル7の所定の位置に設け
られた開口部に、車両パネル7を表裏両面から挟持して
密着係止する係止部3と、を有している。
4を参照して説明する。図4(a)に示すように、グロ
メット1は、図示を省略したワイヤーハーネスに密着し
て保持するワイヤーハーネス保持部(以下、W/H保持
部と略記する)2と、車両パネル7の所定の位置に設け
られた開口部に、車両パネル7を表裏両面から挟持して
密着係止する係止部3と、を有している。
【0005】このようなグロメット1の係止部3につい
て、さらに詳しく説明すると、図4(b)に示すよう
に、係止部3には、グロメット1のW/H保持部2側の
第1の挟持面4と、この第1の挟持面4に対向する第2
の挟持面6により、溝部3aが形成されている。この溝
部3aは、係止される開口部の形状、開口径及び車両パ
ネルの板厚に対応して形成されている。また、第1の挟
持面4の外周端には、図4(c)に示すように、第2の
挟持面6方向に突出する線状突部5が、全周に連続して
形成されている。なお、図4(c)は、図4(a)のB
−B面の矢視断面図であるが、係止部3以外の構成につ
いては、省略して示した。
て、さらに詳しく説明すると、図4(b)に示すよう
に、係止部3には、グロメット1のW/H保持部2側の
第1の挟持面4と、この第1の挟持面4に対向する第2
の挟持面6により、溝部3aが形成されている。この溝
部3aは、係止される開口部の形状、開口径及び車両パ
ネルの板厚に対応して形成されている。また、第1の挟
持面4の外周端には、図4(c)に示すように、第2の
挟持面6方向に突出する線状突部5が、全周に連続して
形成されている。なお、図4(c)は、図4(a)のB
−B面の矢視断面図であるが、係止部3以外の構成につ
いては、省略して示した。
【0006】次に、上述のグロメット1における開口部
への係止状態について、図5を参照して説明する。図5
(a)は、板厚Taの車両パネル7aに開口部が設けら
れ、その開口部にグロメット1が密着係止された状態を
示している。図5(a)に示すように、係止部3の溝部
3a内に開口部近傍の車両パネル7aが入り込み、車両
パネル7aは第1の挟持面4側から突出する線状突部5
cと、対向する第2の挟持面6により、開口部近傍の全
周を挟み込まれて係止されて、ワイヤーハーネスが所定
の配索経路に良好に保持される。このとき、線状突部5
cは開口部近傍の全周にわたって車両パネル7aに押圧
されて密着接触するため、エンジンルーム等の車外から
キャビンやドア部内への水分の侵入が防止される。
への係止状態について、図5を参照して説明する。図5
(a)は、板厚Taの車両パネル7aに開口部が設けら
れ、その開口部にグロメット1が密着係止された状態を
示している。図5(a)に示すように、係止部3の溝部
3a内に開口部近傍の車両パネル7aが入り込み、車両
パネル7aは第1の挟持面4側から突出する線状突部5
cと、対向する第2の挟持面6により、開口部近傍の全
周を挟み込まれて係止されて、ワイヤーハーネスが所定
の配索経路に良好に保持される。このとき、線状突部5
cは開口部近傍の全周にわたって車両パネル7aに押圧
されて密着接触するため、エンジンルーム等の車外から
キャビンやドア部内への水分の侵入が防止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
グロメット1の構造においては、板厚Taの車両パネル
7aについて図5(a)に示すように、板厚Taに対応
する寸法で溝部3aが形成されるとともに、車外からキ
ャビンやドア部内への水分の侵入を防止するシール性を
確保するため、線状突部5cが突出高さHcを有するよ
うに形成されている。すなわち、板厚Taの車両パネル
に対応する専用のグロメットが用いられている。一方、
図5(b)に示すように、板厚Tb(>Ta)の車両パ
ネル7bにおいては、その板厚Tbに対応する寸法で溝
部3bが形成され、線状突部5dが突出高さHdで形成
された別のグロメットが専用で用いられている。
グロメット1の構造においては、板厚Taの車両パネル
7aについて図5(a)に示すように、板厚Taに対応
する寸法で溝部3aが形成されるとともに、車外からキ
ャビンやドア部内への水分の侵入を防止するシール性を
確保するため、線状突部5cが突出高さHcを有するよ
うに形成されている。すなわち、板厚Taの車両パネル
に対応する専用のグロメットが用いられている。一方、
図5(b)に示すように、板厚Tb(>Ta)の車両パ
ネル7bにおいては、その板厚Tbに対応する寸法で溝
部3bが形成され、線状突部5dが突出高さHdで形成
された別のグロメットが専用で用いられている。
【0008】そのため、車両パネルとして、例えば、板
厚0.65mm、0.9mm、・・・のように複数種類
の鋼板が使用されている場合には、各々の板厚に対応す
る専用のグロメットを複数種類用意する必要があり、金
型制作費の増大、品番の増加、品番管理の煩雑化等の種
々の問題を有していた。本発明の目的は、開口部が設け
られる車両パネルの板厚が異なる場合にも1種類のグロ
メットで良好な係止力とシール性を確保でき、かつ、コ
ストの上昇を抑制することができるグロメットを提供す
ることにある。
厚0.65mm、0.9mm、・・・のように複数種類
の鋼板が使用されている場合には、各々の板厚に対応す
る専用のグロメットを複数種類用意する必要があり、金
型制作費の増大、品番の増加、品番管理の煩雑化等の種
々の問題を有していた。本発明の目的は、開口部が設け
られる車両パネルの板厚が異なる場合にも1種類のグロ
メットで良好な係止力とシール性を確保でき、かつ、コ
ストの上昇を抑制することができるグロメットを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、所定の板面に設けられ
た開口部を通過して配索される線状体を保持する線状体
保持部と、前記開口部に密着して係止する係止部と、を
有するグロメットにおいて、前記係止部は、前記開口部
の近傍の前記板面を挟持する一対の挟持面を有し、任意
の前記挟持面の全周に、突出高さが各々異なる複数条の
線状突部が連続的に設けられていることを特徴としてい
る。
めに、請求項1記載の発明では、所定の板面に設けられ
た開口部を通過して配索される線状体を保持する線状体
保持部と、前記開口部に密着して係止する係止部と、を
有するグロメットにおいて、前記係止部は、前記開口部
の近傍の前記板面を挟持する一対の挟持面を有し、任意
の前記挟持面の全周に、突出高さが各々異なる複数条の
線状突部が連続的に設けられていることを特徴としてい
る。
【0010】上記請求項1記載のグロメットによれば、
開口部の近傍を挟持する挟持面の全周に、突出高さが各
々異なる複数条の線状突部が連続的に設けられているた
め、板面の厚さが異なる場合においても、高さが異なる
線状突部のいずれかが板面に対して良好に密着してシー
ル性を確保するとともに、線状突部と対向する挟持面と
により板面を良好に挟み込んで所定の係止力を確保する
ことができる。そのため、1種類のグロメットで複数種
類の板厚の板面に対応することができ、グロメットの種
類の削減、コストの低減を図ることができる。
開口部の近傍を挟持する挟持面の全周に、突出高さが各
々異なる複数条の線状突部が連続的に設けられているた
め、板面の厚さが異なる場合においても、高さが異なる
線状突部のいずれかが板面に対して良好に密着してシー
ル性を確保するとともに、線状突部と対向する挟持面と
により板面を良好に挟み込んで所定の係止力を確保する
ことができる。そのため、1種類のグロメットで複数種
類の板厚の板面に対応することができ、グロメットの種
類の削減、コストの低減を図ることができる。
【0011】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のグロメットにおいて、前記係止部の一対の挟持面
が、前記複数条の線状突部を有する一方の挟持面と、前
記板面に対して所定の傾斜角を有する他方の挟持面と、
から構成されていることを特徴としている。上記請求項
2記載のグロメットによれば、線状突部が設けられた一
方の挟持面に対向する他方の挟持面が傾斜して形成され
ているため、開口部の端部に対して一方の挟持面方向へ
の押圧力を発生させることができ、線状突部との密着力
を高めて、シール性をより向上させることができる。ま
た、グロメットを、傾斜して形成された他方の挟持面側
から開口部へ係止する場合には、係止部近傍での変形が
抑制されて、挿入性を向上させることができる。
載のグロメットにおいて、前記係止部の一対の挟持面
が、前記複数条の線状突部を有する一方の挟持面と、前
記板面に対して所定の傾斜角を有する他方の挟持面と、
から構成されていることを特徴としている。上記請求項
2記載のグロメットによれば、線状突部が設けられた一
方の挟持面に対向する他方の挟持面が傾斜して形成され
ているため、開口部の端部に対して一方の挟持面方向へ
の押圧力を発生させることができ、線状突部との密着力
を高めて、シール性をより向上させることができる。ま
た、グロメットを、傾斜して形成された他方の挟持面側
から開口部へ係止する場合には、係止部近傍での変形が
抑制されて、挿入性を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例を示して詳
しく説明する。本発明に係るグロメットの第1の実施例
について、図1を参照して説明する。なお、図4に示し
たグロメットと同一の構成については同じ符号を付して
説明する。
しく説明する。本発明に係るグロメットの第1の実施例
について、図1を参照して説明する。なお、図4に示し
たグロメットと同一の構成については同じ符号を付して
説明する。
【0013】図1(a)、(b)に示すように、グロメ
ット1は、ワイヤーハーネスに密着して保持するW/H
保持部2と、車両パネルの所定の位置に設けられた所定
の開口部に密着係止する係止部3と、を有している。そ
して、係止部3には、第1の挟持面4と第2の挟持面6
aとにより溝部3aが形成され、また、第1の挟持面4
には、対向する第2の挟持面6a方向に突出する第1及
び第2の線状突部5a、5bが設けられている。第1の
線状突部5aは、図1(c)に示すように、第1の挟持
面4の外周端において全周にわたって連続し、かつ、突
出高さHaの幅の狭い線状に形成されている。また、第
2の線状突部5bは、第1の挟持面4外周端の第1の線
状突部5aの内周側に全周にわたって連続し、かつ、突
出高さHbの幅の狭い線状に形成されている。ここで、
第1及び第2の線状突部5a、5bの突出高さHa、H
bは、例えば、第1の挟持面4の外周端で突出高さが高
くなるように、Ha>Hbの関係で形成されている。な
お、図1(c)は、図1(a)のA−A面の矢視断面図
であるが、係止部3以外の構成については、省略して示
した。
ット1は、ワイヤーハーネスに密着して保持するW/H
保持部2と、車両パネルの所定の位置に設けられた所定
の開口部に密着係止する係止部3と、を有している。そ
して、係止部3には、第1の挟持面4と第2の挟持面6
aとにより溝部3aが形成され、また、第1の挟持面4
には、対向する第2の挟持面6a方向に突出する第1及
び第2の線状突部5a、5bが設けられている。第1の
線状突部5aは、図1(c)に示すように、第1の挟持
面4の外周端において全周にわたって連続し、かつ、突
出高さHaの幅の狭い線状に形成されている。また、第
2の線状突部5bは、第1の挟持面4外周端の第1の線
状突部5aの内周側に全周にわたって連続し、かつ、突
出高さHbの幅の狭い線状に形成されている。ここで、
第1及び第2の線状突部5a、5bの突出高さHa、H
bは、例えば、第1の挟持面4の外周端で突出高さが高
くなるように、Ha>Hbの関係で形成されている。な
お、図1(c)は、図1(a)のA−A面の矢視断面図
であるが、係止部3以外の構成については、省略して示
した。
【0014】すなわち、本実施例のグロメット1の特徴
は、係止部3の一方の挟持面4から他方の挟持面6a側
に突出する線状突部5a、5bが複数条設けられ、か
つ、その突出高さが各線状突部毎に異なっていることに
ある。なお、この突出高さは、後述するように、係止さ
れる車両パネルの板厚に対応させて適宜設定される。次
に、図1に示したグロメット1を板厚の異なる車両パネ
ルに設けられた開口部に密着係止する場合について、図
2を参照して説明する。
は、係止部3の一方の挟持面4から他方の挟持面6a側
に突出する線状突部5a、5bが複数条設けられ、か
つ、その突出高さが各線状突部毎に異なっていることに
ある。なお、この突出高さは、後述するように、係止さ
れる車両パネルの板厚に対応させて適宜設定される。次
に、図1に示したグロメット1を板厚の異なる車両パネ
ルに設けられた開口部に密着係止する場合について、図
2を参照して説明する。
【0015】まず、車両パネルの板厚が薄い(板厚T
a)場合について、図2(a)を参照して説明する。図
2(a)に示すように、板厚Taの車両パネル7aに設
けられた開口部にグロメット1を係止すると、第1の挟
持面4の外周端に設けられた突出高さHaの第1の線状
突部5aは車両パネル7aの一面側に適度に押圧されて
接触し、溝部3a内部に設けられた突出高さHbの第2
の線状突部5bは、車両パネル7aに接触しない。この
とき、第2の挟持面6aが車両パネル7aの他面側に密
着するため、グロメット1は、開口部近傍の全周にわた
って、第1の線状突部5a及び第2の挟持面6aが密着
し、良好に係止される。
a)場合について、図2(a)を参照して説明する。図
2(a)に示すように、板厚Taの車両パネル7aに設
けられた開口部にグロメット1を係止すると、第1の挟
持面4の外周端に設けられた突出高さHaの第1の線状
突部5aは車両パネル7aの一面側に適度に押圧されて
接触し、溝部3a内部に設けられた突出高さHbの第2
の線状突部5bは、車両パネル7aに接触しない。この
とき、第2の挟持面6aが車両パネル7aの他面側に密
着するため、グロメット1は、開口部近傍の全周にわた
って、第1の線状突部5a及び第2の挟持面6aが密着
し、良好に係止される。
【0016】そのため、グロメット1は、第1の線状突
部5aにより、水分の侵入を防止するシール性が確保さ
れるとともに、第1の線状突部5a、及び、第2の挟持
面6aにより、開口部に適度な係止力で密着係止され
る。なお、図2(a)においては、明確でないが、第1
の線状突部5aは、車両パネル7aに適度な押圧力で接
触しているため、形状が変形してその高さはHa′(<
Ha)と低くなっている。
部5aにより、水分の侵入を防止するシール性が確保さ
れるとともに、第1の線状突部5a、及び、第2の挟持
面6aにより、開口部に適度な係止力で密着係止され
る。なお、図2(a)においては、明確でないが、第1
の線状突部5aは、車両パネル7aに適度な押圧力で接
触しているため、形状が変形してその高さはHa′(<
Ha)と低くなっている。
【0017】次いで、車両パネル板厚の厚い(板厚Tb
>Ta)場合について、図2(b)を参照して説明す
る。図2(b)に示すように、板厚Tbの車両パネル7
bに設けられた開口部にグロメット1を係止すると、第
1の挟持面4の外周端に設けられた突出高さHaの第1
の線状突部5aは、車両パネル7bの一面側に過度に押
圧されてつぶれ、一方、溝内部に設けられた突出高さH
bの第2の線状突部5bは車両パネル7bに適度に押圧
されて接触する。このとき、第2の挟持面6aが車両パ
ネル7bの他面側に密着するため、グロメット1は、開
口部近傍の全周にわたって、第1、第2の線状突部5
a、5b及び第2の挟持面6aが密着し、良好に係止さ
れる。また、車両パネル7bの一面側に過度に押圧され
てつぶれた第1の線状突部5aは、形状が変形すること
によりそのシール性が劣化する。
>Ta)場合について、図2(b)を参照して説明す
る。図2(b)に示すように、板厚Tbの車両パネル7
bに設けられた開口部にグロメット1を係止すると、第
1の挟持面4の外周端に設けられた突出高さHaの第1
の線状突部5aは、車両パネル7bの一面側に過度に押
圧されてつぶれ、一方、溝内部に設けられた突出高さH
bの第2の線状突部5bは車両パネル7bに適度に押圧
されて接触する。このとき、第2の挟持面6aが車両パ
ネル7bの他面側に密着するため、グロメット1は、開
口部近傍の全周にわたって、第1、第2の線状突部5
a、5b及び第2の挟持面6aが密着し、良好に係止さ
れる。また、車両パネル7bの一面側に過度に押圧され
てつぶれた第1の線状突部5aは、形状が変形すること
によりそのシール性が劣化する。
【0018】そのため、グロメット1は、第2の線状突
部5bにより、シール性が確保されるとともに、第1、
第2の線状突部5a、5b、及び、第2の挟持面6aに
より、開口部に適度な係止力で良好に密着係止される。
なお、図2(b)においては、明確でないが、第2の線
状突部5bは、車両パネル7bに適度な押圧力で接触し
ているため、形状が変形してその高さはHb′(<H
b)と低くなっている。
部5bにより、シール性が確保されるとともに、第1、
第2の線状突部5a、5b、及び、第2の挟持面6aに
より、開口部に適度な係止力で良好に密着係止される。
なお、図2(b)においては、明確でないが、第2の線
状突部5bは、車両パネル7bに適度な押圧力で接触し
ているため、形状が変形してその高さはHb′(<H
b)と低くなっている。
【0019】次に、本発明に係るグロメットの第2の実
施例について、図3を参照して説明する。なお、図1と
同等の構成についてはその説明を省略する。図3(a)
に示すように、第1の挟持面4からは2列の線状突部5
a、5bが突出して設けられている。第1の挟持面4に
対向する第2の挟持面6bは、車両パネル7aに対して
傾斜角θを有しており、例えばθ=45゜のように形成
されている。
施例について、図3を参照して説明する。なお、図1と
同等の構成についてはその説明を省略する。図3(a)
に示すように、第1の挟持面4からは2列の線状突部5
a、5bが突出して設けられている。第1の挟持面4に
対向する第2の挟持面6bは、車両パネル7aに対して
傾斜角θを有しており、例えばθ=45゜のように形成
されている。
【0020】すなわち、本実施例のグロメットの特徴
は、第2の挟持面6bが車両パネル7aに対して傾斜し
て形成されていることにある。次に、第2の実施例のグ
ロメットを板厚の異なる車両パネルに設けられた開口部
に密着係止する場合について、図3を参照して説明す
る。図3(a)に示すように、板厚Taの車両パネル7
aに設けられた開口部にグロメット1を係止すると、傾
斜して設けられた第2の挟持面6bが開口部端部を図面
上方、すなわち、第1の挟持面4方向に押出す力を発生
し、第1の挟持面4の外周端に設けられた突出高さHa
の第1の線状突部5aが車両パネル7aの一面側に適度
に押圧されて接触する。このとき、溝部3a内部に設け
られた突出高さHbの第2の線状突部5bは、車両パネ
ル7aに接触しない。
は、第2の挟持面6bが車両パネル7aに対して傾斜し
て形成されていることにある。次に、第2の実施例のグ
ロメットを板厚の異なる車両パネルに設けられた開口部
に密着係止する場合について、図3を参照して説明す
る。図3(a)に示すように、板厚Taの車両パネル7
aに設けられた開口部にグロメット1を係止すると、傾
斜して設けられた第2の挟持面6bが開口部端部を図面
上方、すなわち、第1の挟持面4方向に押出す力を発生
し、第1の挟持面4の外周端に設けられた突出高さHa
の第1の線状突部5aが車両パネル7aの一面側に適度
に押圧されて接触する。このとき、溝部3a内部に設け
られた突出高さHbの第2の線状突部5bは、車両パネ
ル7aに接触しない。
【0021】そのため、グロメット1は、第1の線状突
部5aにより、シール性が確保されるとともに、第1の
線状突部5a、及び、第2の挟持面6bにより、開口部
に適度な係止力で係止される。また、グロメット1を、
第2の挟持面6b側から開口部へ係止するように作業を
行えば、第2の挟持面6bの傾斜により、係止部3近傍
でのグロメット1の変形が抑制されるとともに、挿入性
を向上させることができる。なお、図3(a)において
は、明確でないが、第1の線状突部5aは、車両パネル
7aに適度な押圧力で接触しているため、形状が変形し
てその高さはHa″(<Ha)と低くなっている。
部5aにより、シール性が確保されるとともに、第1の
線状突部5a、及び、第2の挟持面6bにより、開口部
に適度な係止力で係止される。また、グロメット1を、
第2の挟持面6b側から開口部へ係止するように作業を
行えば、第2の挟持面6bの傾斜により、係止部3近傍
でのグロメット1の変形が抑制されるとともに、挿入性
を向上させることができる。なお、図3(a)において
は、明確でないが、第1の線状突部5aは、車両パネル
7aに適度な押圧力で接触しているため、形状が変形し
てその高さはHa″(<Ha)と低くなっている。
【0022】次いで、車両パネル板厚の厚い(板厚Tb
>Ta)場合について、図3(b)を参照して説明す
る。図3(b)に示すように、板厚Tbの車両パネル7
bに設けられた開口部にグロメット1を係止すると、第
2の挟持面6bが開口部端部を第1の挟持面4方向に押
出す力を発生し、第1の挟持面4の外周端に設けられた
突出高さHaの第1の線状突部5aは、車両パネル7b
の一面側に過度に押圧されてつぶれ、一方、溝内部に設
けられた突出高さHbの第2の線状突部5bは、車両パ
ネル7bに適度に押圧されて接触する。このとき、車両
パネル7bの一面側に過度に押圧されてつぶれた第1の
線状突部5aは、形状が変形することによりそのシール
性が劣化する。
>Ta)場合について、図3(b)を参照して説明す
る。図3(b)に示すように、板厚Tbの車両パネル7
bに設けられた開口部にグロメット1を係止すると、第
2の挟持面6bが開口部端部を第1の挟持面4方向に押
出す力を発生し、第1の挟持面4の外周端に設けられた
突出高さHaの第1の線状突部5aは、車両パネル7b
の一面側に過度に押圧されてつぶれ、一方、溝内部に設
けられた突出高さHbの第2の線状突部5bは、車両パ
ネル7bに適度に押圧されて接触する。このとき、車両
パネル7bの一面側に過度に押圧されてつぶれた第1の
線状突部5aは、形状が変形することによりそのシール
性が劣化する。
【0023】そのため、グロメット1は、第2の線状突
部5bにより、シール性が確保されるとともに、第1、
第2の線状突部5a、5b、及び、第2の挟持面6bに
より、開口部に適度な係止力で係止される。また、グロ
メット1を、第2の挟持面6b側から開口部へ係止する
ように作業を行えば、第2の挟持面6bの傾斜により、
係止部3近傍でのグロメット1の変形が抑制されるとと
もに、挿入性を向上させることができる。なお、図3
(b)においては、明確でないが、第2の線状突部5b
は、車両パネル7bに適度な押圧力で接触しているた
め、形状が変形してその高さはHb″(<Hb)と低く
なっている。
部5bにより、シール性が確保されるとともに、第1、
第2の線状突部5a、5b、及び、第2の挟持面6bに
より、開口部に適度な係止力で係止される。また、グロ
メット1を、第2の挟持面6b側から開口部へ係止する
ように作業を行えば、第2の挟持面6bの傾斜により、
係止部3近傍でのグロメット1の変形が抑制されるとと
もに、挿入性を向上させることができる。なお、図3
(b)においては、明確でないが、第2の線状突部5b
は、車両パネル7bに適度な押圧力で接触しているた
め、形状が変形してその高さはHb″(<Hb)と低く
なっている。
【0024】なお、上述した第1及び第2の実施例にお
いては、線状突部を全周に連続して2列形成した構成を
示したが、本発明はこれに限定されるものではないこと
はいうまでもない。また、線状突部の断面形状について
も、押圧接触する際のシール性を高め、かつ板厚が厚い
場合に、良好につぶれる形状に適宜設定されることはい
うまでもない。さらに、第2の実施例のグロメットにお
いては、第2の挟持面の傾斜角θとして45゜を示した
が、グロメットの係止作業において、係止部の変形が抑
制されるとともに、挿入性を向上させることができる角
度であれば他の角度であっても良いことはいうまでもな
い。
いては、線状突部を全周に連続して2列形成した構成を
示したが、本発明はこれに限定されるものではないこと
はいうまでもない。また、線状突部の断面形状について
も、押圧接触する際のシール性を高め、かつ板厚が厚い
場合に、良好につぶれる形状に適宜設定されることはい
うまでもない。さらに、第2の実施例のグロメットにお
いては、第2の挟持面の傾斜角θとして45゜を示した
が、グロメットの係止作業において、係止部の変形が抑
制されるとともに、挿入性を向上させることができる角
度であれば他の角度であっても良いことはいうまでもな
い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のグ
ロメットによれば、開口部の近傍を挟持する挟持面の全
周に、突出高さが各々異なる複数条の線状突部が連続的
に設けられているため、板面の厚さが異なる場合におい
ても、高さが異なる線状突部のいずれかが板面に対して
良好に密着してシール性を確保するとともに、線状突部
と対向する挟持面とにより板面を良好に挟み込んで所定
の係止力を確保することができる。そのため、1種類の
グロメットで複数種類の板厚の板面に対応することがで
き、グロメットの種類の削減、コストの低減を図ること
ができる。
ロメットによれば、開口部の近傍を挟持する挟持面の全
周に、突出高さが各々異なる複数条の線状突部が連続的
に設けられているため、板面の厚さが異なる場合におい
ても、高さが異なる線状突部のいずれかが板面に対して
良好に密着してシール性を確保するとともに、線状突部
と対向する挟持面とにより板面を良好に挟み込んで所定
の係止力を確保することができる。そのため、1種類の
グロメットで複数種類の板厚の板面に対応することがで
き、グロメットの種類の削減、コストの低減を図ること
ができる。
【0026】また請求項2記載のグロメットによれば、
線状突部が設けられた一方の挟持面に対向する他方の挟
持面が傾斜して形成されているため、開口部の端部に対
して一方の挟持面方向への押圧力を発生させることがで
き、線状突部との密着力を高めて、シール性をより向上
させることができる。また、グロメットを、傾斜して形
成された他方の挟持面側から開口部へ係止する場合に
は、係止部近傍での変形が抑制されて、挿入性を向上さ
せることができる。
線状突部が設けられた一方の挟持面に対向する他方の挟
持面が傾斜して形成されているため、開口部の端部に対
して一方の挟持面方向への押圧力を発生させることがで
き、線状突部との密着力を高めて、シール性をより向上
させることができる。また、グロメットを、傾斜して形
成された他方の挟持面側から開口部へ係止する場合に
は、係止部近傍での変形が抑制されて、挿入性を向上さ
せることができる。
【図1】本発明に係るグロメットの第1の実施例を示す
図である。
図である。
【図2】第1の実施例のグロメットにおける開口部への
係止状態を示す図である。
係止状態を示す図である。
【図3】本発明に係るグロメットの第2の実施例を示す
図である。
図である。
【図4】従来技術におけるグロメットを示す図である。
【図5】従来のグロメットにおける開口部への係止状態
を示す図である。
を示す図である。
1 グロメット 2 W/H保持部 3 係止部 3a、3b 溝部 4 第1の挟持面 5、5a〜5d 線状突部 6、6a、6b 第2の挟持面 7、7a、7b 車両パネル
Claims (2)
- 【請求項1】所定の板面に設けられた開口部を通過して
配索される線状体を保持する線状体保持部と、前記開口
部に密着して係止する係止部と、を有するグロメットに
おいて、 前記係止部は、前記開口部の近傍の前記板面を挟持する
一対の挟持面を有し、任意の前記挟持面の全周に、突出
高さが各々異なる複数条の線状突部が連続的に設けられ
ていることを特徴とするグロメット。 - 【請求項2】前記係止部の一対の挟持面が、前記複数条
の線状突部を有する一方の挟持面と、前記板面に対して
所定の傾斜角を有する他方の挟持面と、から構成されて
いることを特徴とする請求項1記載のグロメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9155631A JPH117855A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | グロメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9155631A JPH117855A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | グロメット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH117855A true JPH117855A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15610216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9155631A Pending JPH117855A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | グロメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH117855A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001266685A (ja) * | 2000-03-15 | 2001-09-28 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | グロメット |
JP2006120413A (ja) * | 2004-10-20 | 2006-05-11 | Yazaki Corp | グロメット |
JP2009016183A (ja) * | 2007-07-04 | 2009-01-22 | Yazaki Corp | グロメット |
WO2009096036A1 (ja) * | 2008-02-01 | 2009-08-06 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | グロメット |
JP2019058059A (ja) * | 2018-10-22 | 2019-04-11 | 住友電装株式会社 | グロメットおよびワイヤハーネス |
-
1997
- 1997-06-13 JP JP9155631A patent/JPH117855A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001266685A (ja) * | 2000-03-15 | 2001-09-28 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | グロメット |
JP2006120413A (ja) * | 2004-10-20 | 2006-05-11 | Yazaki Corp | グロメット |
JP2009016183A (ja) * | 2007-07-04 | 2009-01-22 | Yazaki Corp | グロメット |
WO2009096036A1 (ja) * | 2008-02-01 | 2009-08-06 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | グロメット |
JP5018895B2 (ja) * | 2008-02-01 | 2012-09-05 | 住友電装株式会社 | グロメット |
US8487188B2 (en) | 2008-02-01 | 2013-07-16 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Grommet |
JP2019058059A (ja) * | 2018-10-22 | 2019-04-11 | 住友電装株式会社 | グロメットおよびワイヤハーネス |
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