JPWO2009031677A1 - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

記憶データの信頼性を向上させる。第1磁気抵抗素子(203)及び第2磁気抵抗素子(204)を設ける。上記第1磁気抵抗素子及び上記第2磁気抵抗素子は、スピンの向きを変更可能なフリー層と、スピンの向きが固定されたピン層とを含む。上記第1磁気抵抗素子は、フリー層側が第1トランジスタ(205)に結合され、ピン層側が第1電源端子(207)に結合される。上記第2磁気抵抗素子は、フリー層側が第2トランジスタ(206)に結合され、ピン層側が第1電源端子(207)に結合される。磁気抵抗メモリセルにおける不所望な抵抗状態変化を阻止することによって記憶データの信頼性を向上させる。

Description

本発明は、磁気抵抗メモリセル、電場誘起抵抗メモリセル、相変化メモリセル等の可変抵抗素子を含むメモリセル及びそれを用いた半導体装置に関するものである。例えばTMR(Tunnel Magneto-Resistance:トンネル磁気抵抗)効果を用いた不揮発性メモリであるMRAM(Magnetroresistive Random Access Memory)に適用して有効な技術に関する。
従来から、スピン依存電気伝導によるTMR効果を用いた不揮発性メモリであるMRAMが用いられている。MRAMは、無限回数の書き換え、TMR素子の微細化による大容量化、高速動作、および低電圧動作が可能等の優れた特性を持っている。メモリ動作を行う素子は、TMR構造と呼ばれる構造を持ち、2つの磁性膜が上下にトンネル絶縁層を挟む形状で配置されている。下部の磁性層はピン層、上部の磁性層はフリー層と呼ばれ、磁性を持つ合金の積層膜によって構成されている。
フリー層は、層に電流が流れることで、層内の磁性の向き(スピンの向き)が変えられるものである。ピン層は、層に電流が流れてもフリー層に比べ、層内の磁性の向きが変わりにくいもの、もしくは層内の磁性の向きが変わらないものである。メモリ動作としては、ピン層の磁性の向きを固定しておき、電流によって誘起された外部磁場をTMR素子に印加することにより、フリー層の磁性の向きをコントロールする。ピン層の磁性の向きに対して、フリー層の磁性の向きが平行な場合と半平行な場合とにおいて、トンネル絶縁膜を流れるトンネル電流の抵抗状態が変化し、この変化がメモリ動作の論理値“0”及び“1”にそれぞれ対応する。
このようなMRAMについて記載された文献としては、例えば、特許文献1,2を挙げることができる。
特開昭63−136386号公報 特表2002−511631号公報
TMR効果を用いた磁気抵抗メモリセルは、1個のトランジスタと、1個の抵抗との組合せによって形成することができる。この場合、抵抗変化に起因するビット線の電位変化がセンスされる。このようなセルは、1Tr+1R型セルと称される。セルの抵抗部分は、MRAMの場合、MTJ(Mgnetic Tunnel Junction)が使われる。特にMRAMの場合は、抵抗比が50〜70%程度と小さいため、ビット線の電位変化を読むのにリファレンスビット線を使った差動増幅型のセンスアンプが使われることが多い。
一般に差動増幅型のセンスアンプの場合、センス時間が短縮され高速読み出し動作が可能となる。しかしメモリセル内に差動増幅機能がない場合、ビット線の電位変動をメモリセル内のトランジスタと抵抗との直列回路での放電能力でまかなわなければならず、その能力の限界によって高速動作が制限される。
これに対して、引用文献1や2に記載されているようにメモリセル内に差動増幅機能を設ける場合には高速動作が可能とされるが、抵抗素子に電流が流れることによって不所望な抵抗状態の変化を生じた場合にはデータ破壊を招来するため、注意を要する。しかしながら、引用文献1や2おいては、それについての具体的な記載は無い。
本発明の目的は、記憶データの信頼性を向上させるためメモリセル構成の技術を提供することにある。
本発明の別の目的は、磁気抵抗メモリセル、電場誘起抵抗メモリセル、相変化メモリセル等の可変抵抗素子を含むメモリセルを用いた半導体装置における書き込み動作等のアクセス動作を安定に行う技術を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、第1磁気抵抗素子及び第2磁気抵抗素子を設ける。上記第1磁気抵抗素子及び上記第2磁気抵抗素子は、スピンの向きを変更可能なフリー層と、スピンの向きが固定されたピン層とを含む。上記第1磁気抵抗素子は、フリー層側が第1トランジスタに結合され、ピン層側が第1電源端子に結合される。上記第2磁気抵抗素子は、フリー層側が第2トランジスタに結合され、ピン層側が第1電源端子に結合される。磁気抵抗メモリセルにおける不所望な抵抗状態変化を阻止することによって記憶データの信頼性を向上させる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、磁気抵抗メモリセルにおける不所望な抵抗状態変化を阻止することによって記憶データの信頼性を向上させることができる。
本発明にかかる半導体装置の一例とされる半導体記憶装置の構成例ブロック図である。 上記半導体装置に含まれる磁気抵抗素子の構成例説明図である。 図2に示される磁気抵抗素子における状態変更の説明図である。 上記磁気抵抗素子の別の構成例説明図である。 上記半導体装置に含まれる磁気抵抗メモリセルの構成例回路図である。 図5に示される磁気抵抗メモリセルの動作説明のための回路図である。 図5に示される磁気抵抗メモリセルの書き換えにおける主要部の動作タイミング図である。 図5に示される磁気抵抗メモリセルの動作説明のための別の回路図である。 図5に示される磁気抵抗メモリセルの書き換えにおける主要部の別の動作タイミング図である。 上記半導体装置に含まれる磁気抵抗メモリセルの別の構成例回路図である。 図10に示される磁気抵抗メモリセルの動作説明のための別の回路図である。 図10に示される磁気抵抗メモリセルの書き換えにおける主要部の動作タイミング図である。 図10に示される磁気抵抗メモリセルの動作説明のための別の回路図である。 図10に示される磁気抵抗メモリセルの書き換えにおける主要部の別の動作タイミング図である。 図10に示される磁気抵抗メモリセル動作説明のための別の回路図である。 図10に示される磁気抵抗メモリセルの立ち上げシーケンスに関する主要部の動作タイミング図である。 図5に示される磁気抵抗メモリセルのレイアウト平面図である。 図5に示される磁気抵抗メモリセルのレイアウト平面図である。 図18Aにおける主要部の切断断面図である。 図10に示される磁気抵抗メモリセルのレイアウト平面図である。 図10に示される磁気抵抗メモリセルのレイアウト平面図である。 図19における主要部の切断断面図である。 図10に示される磁気抵抗メモリセルと、図18や図19などに示されるレイアウトとの対応関係説明図である。 本発明にかかる半導体装置の一例とされるマイクロコンピュータの構成例ブロック図である。 上記マイクロコンピュータに含まれるメインメモリにおける主要部の構成例回路図である。 上記半導体記憶装置における主要部の別の構成例を示す回路図である。 上記半導体記憶装置における主要部の別の構成例を示す回路図である。 上記半導体記憶装置における主要部の別の動作タイミング図である。 上記半導体記憶装置における主要部の別の動作タイミング図である。 上記半導体記憶装置における主要部の別の動作タイミング図である。 上記半導体記憶装置における主要部の動作説明のための別の回路図である。 図5に示される磁気抵抗メモリセルの別の書き換え手順の説明のための別の回路図である。 図10に示される磁気抵抗メモリセルの別の書き換え手順の説明のための別の回路図である。 上記磁気抵抗素子の別の構成例説明図である。 図10に示される磁気抵抗メモリセルの別のレイアウト平面図である。 図33における主要部の切断断面図である。 図10に示される磁気抵抗メモリセルにおける主要部の別のレイアウト平面図である。 図10に示される磁気抵抗メモリセルにおける主要部の別のレイアウト平面図である。 図35及び図36における主要部の切断断面図である。
符号の説明
11 イコライズ回路
13 Xアドレスバッファ及びデコーダ
14 ワード線ドライバ
15 Yアドレスバッファ及びデコーダ
16 カラム選択スイッチ回路
18 制御回路
19 センスアンプ
20 書き込みドライバ
21 入出力バッファ
22 R/Wバッファ
203,204,303,304 磁気抵抗素子
201,202,203,205,206,301,302,306,308 nチャネル型MOSトランジスタ
305,307 pチャネル型MOSトランジスタ
312 ラッチ回路
BL1,BL1B、BL2,BL2B ビット線
MC メモリセル
PL1,PL2 セル電源線
WL1,WL2 ワード線
1.代表的な実施の形態
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係る磁気抵抗メモリセル(MC)は、高電位側電源の供給を可能とする第1電源端子(207)と、低電位側電源の供給を可能とする第2電源端子(208)と、それぞれ上記第1電源端子に結合された第1磁気抵抗素子(203)及び第2磁気抵抗素子(204)と、それぞれ上記第2電源端子に結合された第1トランジスタ(205)及び第2トランジスタ(206)とを含む。上記第1磁気抵抗素子と上記第1トランジスタとが直列接続され、この直列接続ノードが上記第2トランジスタの制御端子に結合される。上記第2磁気抵抗素子と上記第2トランジスタとが直列接続され、この直列接続ノードが上記第1トランジスタの制御端子に結合される。上記第1磁気抵抗素子及び上記第2磁気抵抗素子は、スピンの向きを変更可能なフリー層と、スピンの向きが固定されたピン層とを含む。上記第1磁気抵抗素子は、フリー層側が上記第1トランジスタに結合され、ピン層側が上記第1電源端子に結合される。上記第2磁気抵抗素子は、フリー層側が上記第2トランジスタに結合され、ピン層側が上記第1電源端子に結合される。
〔2〕上記第1磁気抵抗素子と上記第1トランジスタとの直列接続ノードを第1ビット線に結合可能な第3トランジスタ(201)と、上記第2磁気抵抗素子と上記第2トランジスタとの直列接続ノードを、上記第1ビット線と相補レベルの関係にある第2ビット線に結合可能な第4トランジスタ(202)とを設けることができる。
〔3〕本発明の代表的な実施の形態に係る別の磁気抵抗メモリセル(MC)は、高電位側電源の供給を可能とする第1電源端子(309)と、低電位側電源の供給を可能とする第2電源端子(310)と、それぞれ上記第1電源端子に結合された第1磁気抵抗素子(303)及び第2磁気抵抗素子(304)とを含む。そして、上記第1磁気抵抗素子に結合された第1導電型の第1トランジスタ(305)と、上記第2電源端子に結合された第2導電型の第2トランジスタ(306)と、上記第2磁気抵抗素子に結合された第1導電型の第3トランジスタ(307)と、上記第2電源端子に結合された第2導電型の第4トランジスタ(308)とを含む。上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとが直列接続される。上記3トランジスタと上記第4トランジスタとが直列接続される。上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとの直列接続ノードが上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタの制御端子に結合される。上記第3トランジスタと上記第4トランジスタとの直列接続ノードが上記第1トランジスタ及び上記第2トランジスタの制御端子に結合される。上記第1磁気抵抗素子及び上記第2磁気抵抗素子は、スピンの向きを変更可能なフリー層と、スピンの向きが固定されたピン層とを含む。上記第1磁気抵抗素子は、フリー層側が上記第1電源端子に結合され、ピン層側が上記第1トランジスタに結合される。上記第2磁気抵抗素子は、フリー層側が上記第1電源端子に結合され、ピン層側が上記第3トランジスタに結合される。
〔4〕上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとの直列接続ノードと、上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタの制御端子とを、第1ビット線に結合可能な第5トランジスタ(301)を含む。上記第3トランジスタと上記第4トランジスタとの直列接続ノードと、上記第1トランジスタ及び上記第2トランジスタの制御端子とを、上記第1ビット線と相補レベルの関係にある第2ビット線に結合可能な第6トランジスタ(302)とを含む。
〔5〕上記〔2〕記載の磁気抵抗メモリセルと、上記磁気抵抗メモリセルへの書き込み用情報が上記第1ビット線及び上記第2ビット線に蓄えられた状態で、上記第1電源端子の電圧レベルを、上記第1ビット線と上記第2ビット線との電位差のほぼ1/2に調整することで、上記磁気抵抗メモリセルの書き換えを可能とする制御回路(18)とを含んで半導体装置を構成することができる。
〔6〕上記〔2〕磁気抵抗メモリセルと、上記磁気抵抗メモリセルへの書き込み用情報が上記第1ビット線及び上記第2ビット線に蓄えられた状態で、上記第1電源端子の電圧レベルを、上記第1ビット線及び上記第2ビット線における上記書き込み用情報のハイレベルにほぼ等しいレベルとし、所定時間経過後に上記第1電源端子の電圧レベルを、上記第1ビット線及び上記第2ビット線における上記書き込み用情報のローレベルにほぼ等しいレベルに調整することによって、上記磁気抵抗メモリセルの書き換えを可能とする制御回路(18)とを含んで半導体装置を構成することができる。
〔7〕上記〔4〕記載の磁気抵抗メモリセルと、上記第1ビット線及び上記第2ビット線の双方を上記第2電源端子の電圧レベルにほぼ等しいレベルとし、その状態で、上記第1電源端子の電圧レベルを、上記第1ビット線及び上記第2ビット線における上記書き込み用情報のハイレベルにほぼ等しいレベルとすることで、上記第1磁気抵抗素子及び上記第2磁気抵抗素子の抵抗状態を揃えてから、上記磁気抵抗メモリセルへの書き込み用情報が上記第1ビット線及び上記第2ビット線に蓄えられた状態で、上記第1電源端子の電圧レベルを、上記書き込み用情報のハイレベルよりも低いレベルに調整することによって、上記磁気抵抗メモリセルの書き換えを可能とする制御回路(18)とを含んで半導体装置を構成することができる。
〔8〕上記〔4〕記載の磁気抵抗メモリセルと、上記第1ビット線及び上記第2ビット線の双方を上記第2電源端子の電圧レベルにほぼ等しいレベルとし、その状態で、上記第1電源端子の電圧レベルを、上記第1ビット線及び上記第2ビット線における上記書き込み用情報のハイレベルとローレベルとの中間レベルの電位に調整可能な制御回路(18)と設ける。上記制御回路によって、上記第1電源端子の電圧レベルが、上記第1ビット線及び上記第2ビット線における上記書き込み用情報のハイレベルとローレベルとの中間レベルの電位に調整され、所定時間経過後に、上記磁気抵抗メモリセルへの書き込み用情報が上記第1ビット線及び上記第2ビット線に蓄えられることで、上記磁気抵抗メモリセルの書き換えが可能とされる。
〔9〕上記〔4〕記載の磁気抵抗メモリセルと、上記磁気抵抗メモリセルへの電圧供給を制御する制御回路(18)とを設ける。上記制御回路は、電源遮断後の立ち上げシーケンス制御モードを有し、立ち上げシーケンス制御モードでは、上記第1電源端子の電圧レベルと、上記第1ビット線及び上記第2ビット線の電圧レベルとが、上記第2電源端子の電圧レベルに等しくされ、その状態で、上記第5トランジスタ及び上記第6トランジスタが導通されることで、上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとの直列接続ノードの電位と、上記第3トランジスタと上記第4トランジスタとの直列接続ノードの電位とが揃えられ、その後、第1磁気抵抗素子及び第2磁気抵抗素子の抵抗状態に従って、上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとの直列接続ノードの電位と、上記第3トランジスタと上記第4トランジスタとの直列接続ノードの電位が復帰される。
〔10〕複数のワード線(WL1,WL2)と、上記ワード線に交差するように配置された複数のビット線(BL1,BL1B、BL2,BL2B)と、上記ワード線と上記ビット線とが交差する箇所に配置された複数のメモリセル(MC)と設ける。上記メモリセルが上記〔2〕又は〔4〕記載の磁気抵抗メモリセルとされる半導体装置において、上記ワード線が共有される複数の上記磁気抵抗メモリセル毎に上記第1電源端子への電圧供給を可能とする複数の電圧供給ライン(PL1,PL2)を設ける。
〔11〕上記〔10〕において、上記電圧供給ラインは、それに対応する上記ワード線に結合される。
〔12〕複数のワード線と、上記ワード線に交差するように配置された複数のビット線と、上記ワード線と上記ビット線とが交差する箇所に配置された複数のメモリセルとを設けられ、上記メモリセルが上記〔2〕又は〔4〕記載の磁気抵抗メモリセルとされる半導体装置において、上記ビット線が共有される複数の上記磁気抵抗メモリセル毎に上記第1電源端子への電圧供給を可能とする複数の電圧供給ラインを含んで成る。
〔13〕それぞれ選択可能な複数のメモリマットを含む半導体装置において、上記メモリマットは、複数のワード線と、上記ワード線に交差するように配置された複数のビット線と、上記ワード線と上記ビット線とが交差する箇所に配置された複数のメモリセルと、選択されたメモリマットに対してのみ、上記磁気抵抗メモリセルにおける上記第1電源端子への電圧供給を可能とする制御回路とを設けることができる。このとき、上記メモリセルが上記〔2〕又は〔4〕記載の磁気抵抗メモリセルとされる。
〔14〕上記〔1〕又は〔3〕記載の磁気抵抗メモリセルを含む第1メモリ(221)と、ひとつの磁気抵抗素子に、ひとつのトランジスタが直列接続されて成る磁気抵抗素子を含む第2メモリ(224)と、上記第1メモリ及び上記第2メモリにアクセス可能な中央処理装置(223)とを含んで半導体装置を構成することができる。
上記〔3〕半導体装置において、上記第1メモリに対するアクセスモードとして、上記第1磁気抵抗素子及び上記第2磁気抵抗素子の抵抗状態の変化を伴わずに上記1メモリへの情報書込みを行う揮発書き込みモードと、上記第1磁気抵抗素子又は上記第2磁気抵抗素子の抵抗状態の変化を伴って上記1メモリへの情報書込みを行う不揮発書き込みモードとを設けることができる。
〔16〕高電位側電源の供給を可能とする第1電源端子(207)と、低電位側電源の供給を可能とする第2電源端子(208)と、それぞれ上記第1電源端子に結合された第1磁気抵抗素子(203)及び第2磁気抵抗素子(204)と、それぞれ上記第2電源端子に結合された第1トランジスタ(205)及び第2トランジスタ(206)とが設けられる。上記第1磁気抵抗素子と上記第1トランジスタとが直列接続され、この直列接続ノードが上記第2トランジスタの制御端子に結合される。上記第2磁気抵抗素子と上記第2トランジスタとが直列接続され、この直列接続ノードが上記第1トランジスタの制御端子に結合される。上記第1磁気抵抗素子と上記第1トランジスタとの直列接続ノードを第1ビット線に結合可能な第3トランジスタと、上記第2磁気抵抗素子と上記第2トランジスタとの直列接続ノードを、上記第1ビット線と相補レベルの関係にある第2ビット線に結合可能な第4トランジスタとを設ける。上記第1ビット線と、上記第1電源端子との間に所定の電位差が与えられた状態で、上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタが導通されることで、上記第1磁気抵抗素子の書き換えが可能とされる。上記第2ビット線と、上記第1電源端子との間に所定の電位差が与えられた状態で、上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタが導通されることで、上記第2磁気抵抗素子の書き換えが可能とされる。
〔17〕高電位側電源の供給を可能とする第1電源端子(309)と、低電位側電源の供給を可能とする第2電源端子(310)と、それぞれ上記第1電源端子に結合された第1磁気抵抗素子(303)及び第2磁気抵抗素子(304)と、上記第1磁気抵抗素子に結合された第1導電型の第1トランジスタ(305)と、上記第2電源端子に結合された第2導電型の第2トランジスタ(306)と、上記第2磁気抵抗素子に結合された第1導電型の第3トランジスタ(307)と、上記第2電源端子に結合された第2導電型の第4トランジスタ(308)とを設ける。上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとが直列接続され、上記3トランジスタと上記第4トランジスタとが直列接続され、上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとの直列接続ノードが上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタの制御端子に結合され、上記第3トランジスタと上記第4トランジスタとの直列接続ノードが上記第1トランジスタ及び上記第2トランジスタの制御端子に結合される。上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとの直列接続ノードと、上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタの制御端子とを、第1ビット線に結合可能な第5トランジスタ(301)を設ける。上記第3トランジスタと上記第4トランジスタとの直列接続ノードと、上記第1トランジスタ及び上記第2トランジスタの制御端子とを、上記第1ビット線と相補レベルの関係にある第2ビット線に結合可能な第6トランジスタ(308)とを設ける。上記第1ビット線と、上記第1電源端子との間に所定の電位差が与えられた状態で、上記第5トランジスタ及び上記第6トランジスタが導通されることで、上記第1磁気抵抗素子の書き換えが可能とされる。上記第2ビット線と、上記第1電源端子との間に所定の電位差が与えられた状態で、上記第5トランジスタ及び上記第6トランジスタが導通されることで、上記第2磁気抵抗素子の書き換えが可能とされる。
〔18〕上記〔16〕又は〔17〕において、上記磁気抵抗メモリセルの書き換え後に、上記第1磁気抵抗素子及び上記第2磁気抵抗素子が所望の値になっているか否かのベリファイを可能とする制御回路を設けることができる。
上記〔16〕において、上記磁気抵抗メモリセルの書き換え後に、上記第1磁気抵抗素子及び上記第2磁気抵抗素子が所望の値になっているか否かのベリファイを可能とする制御回路と、上記磁気抵抗メモリセルからの読み出し情報をラッチ可能なセンスアンプと設ける。上記制御回路は、上記第1ビット線及び上記第2ビット線を上記第2電源端子の電位レベルに等しくし、上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタを導通させてから所定時間内に上記センスアンプで期待値がラッチされたか否かの判定を行うことで上記ベリファイを可能に構成する。
〔20〕上記〔17〕において、上記磁気抵抗メモリセルの書き換え後に、上記第1磁気抵抗素子及び上記第2磁気抵抗素子が所望の値になっているか否かのベリファイを可能とする制御回路と、上記磁気抵抗メモリセルからの読み出し情報をラッチ可能なセンスアンプとを設ける。上記制御回路は、上記磁気抵抗メモリセルにデータが書き込まれた後に、上記第1ビット線及び上記第2ビット線を上記第2電源端子の電位レベルに等しくし、上記第5トランジスタ及び上記第6トランジスタを非導通状態にした状態で上記第1ビット線及び上記第2ビット線を高電位側電源の電圧レベルにまで上昇させ、上記第5トランジスタ及び上記第6トランジスタを導通させてから所定時間内に上記センスアンプに期待値がラッチされたか否かの判定を行うことで上記ベリファイを可能に構成する。
〔21〕上記〔16〕又は〔17〕において、磁気抵抗メモリセルからの読み出しモードとして、上記半導体装置の電源がオフされた状態からの読み出しを可能とする第1読み出しモードと、上記半導体装置の電源がオンされた状態からの読み出しを可能とする第2読み出しモードと設けることができる。
〔22〕上記〔16〕又は〔17〕記載の磁気抵抗メモリセルを含む第1メモリ(224)と、
ひとつの磁気抵抗素子に、ひとつのトランジスタが直列接続されて成る磁気抵抗素子を含む第2メモリ(221)と、上記第1メモリ及び上記第2メモリにアクセス可能な中央処理装置(223)とを設ける。上記第1メモリは、上記中央処理装置によって上記第2メモリから情報を読み出す際のキャッシュメモリとして機能する。
〔23〕上記〔16〕又は〔17〕記載の磁気抵抗メモリセルを含む第1メモリ(224)と、ひとつの磁気抵抗素子に、ひとつのトランジスタが直列接続されて成る磁気抵抗素子を含む第2メモリ(221)と、上記第1メモリ及び上記第2メモリにアクセス可能な中央処理装置(223)とを設ける。上記第1メモリと上記第2メモリとは、相互にデータのやり取り可能に結合される。
〔24〕上記〔3〕又は〔17〕において、上記第1トランジスタ及び上記第3トランジスタは、互いに隣接するトランジスタ間で拡散層が分離されて成る。
〔25〕上記〔4〕において、上記第2トランジスタ、上記第4トランジスタ、上記第5トランジスタ、及び上記第6トランジスタは、半導体基板の主面に形成され、上記第1トランジスタ及び上記第3トランジスタは、上記第2トランジスタ、上記第4トランジスタ、上記第5トランジスタ、及び上記第6トランジスタのそれぞれよりも上部に形成され、上記第1トランジスタと上記第1電源端子との間に上記第1磁気抵抗素子が介在され、上記第3トランジスタと上記第1電源端子との間に上記第2磁気抵抗素子が介在されるように構成することで、セル面積の不所望な増加を回避することができる。
2.実施の形態の説明
次に、実施の形態について更に詳述する。
図1には、本発明にかかる半導体装置の一例とされる半導体記憶装置が示される。
図1に示される半導体記憶装置100は、特に制限されないが、メモリセルアレイ23、Xアドレスバッファ及びデコーダ(XABUF−DEC)13、ワード線ドライバ(WL−DRV)14、Yアドレスバッファ及びデコーダ(YABUF−DEC)15、カラム選択スイッチ(C−SEL−SW)16、制御回路(CONT)18、センスアンプ19、書き込みドライバ(WDRV)20、入出力バッファ(IODRV)21、及びR/Wバッファ(R/WBUF)22を含み、公知の半導体集積回路製造技術により、単結晶シリコン基板などのひとつの半導体基板に形成される。
上記メモリセルアレイ23は、複数のワード線WL1,WL2と、複数の相補ビット線対BL1,BL1B、BL2,BL2B、BL3,BL3Bとが交差するように配置され、その交差箇所に磁気抵抗メモリセルMCが配置されて成る。複数の相補ビット線対BL1,BL1B、BL2,BL2B、BL3,BL3Bは、それぞれ所定のビット線負荷10を介して高電位側電源Vddに結合されている。また、相補ビット線対BL1,BL1B、BL2,BL2B、BL3,BL3Bには、所定のタイミングで相補ビット線間の電位レベルを揃えるためのイコライズ回路11が設けられる。
Xアドレスバッファ及びデコーダ13は、入力されたX(ロー)アドレス信号のバッファリング及びデコードを行う。このXアドレス信号のデコード結果は、後段に配置されたワード線ドライバ14に伝達され、このワード線ドライバ14の出力信号によって、複数のワード線WL1,WL2のうちから上記Xアドレス信号によって特定されるワード線が選択レベルに駆動される。
Yアドレスバッファ及びデコーダ15は、入力されたY(カラム)アドレスのバッファリング及びデコードを行う。このYアドレス信号のデコード結果は、カラム選択スイッチ回路16に伝達される。このカラム選択スイッチ回路16は、上記複数の相補ビット線対BL1,BL1B、BL2,BL2B、BL3,BL3Bを選択的にコモンビット線COM,COMBに接続するための複数のスイッチを含んで成る。上記磁気抵抗メモリセルMCから読み出された信号は、対応する相補ビット線対BL1,BL1B、BL2,BL2B、BL3,BL3Bから上記カラム選択スイッチ回路16を介してコモンビット線COM,COMBに伝達される。上記コモンビット線COM,COMBには、センスアンプ19及び書き込みドライバ20が結合される。センスアンプ19は、上記カラム選択スイッチ回路16を介して上記コモンビット線COM,COMBに伝達された読み出し信号を増幅する。このセンスアンプ19の出力信号は、入出力バッファ21を介して外部出力可能とされる。また、入出力バッファ21を介して外部から取り込まれた書き込みデータは、書き込みドライバ20を介して上記コモンビット線COM,COMBに伝達される。そして、上記カラム選択スイッチ回路16を介して、Yアドレスによって特定される相補ビット線に伝達される。このとき、Xアドレスによって特定されるワード線が選択レベルに駆動されることにより、特定の磁気抵抗メモリセルMCへのデータ書き込みが可能とされる。
上記読み出し動作や書き込み動作は、制御回路18によって制御される。この制御回路18は、R/W信号によって、読み出し動作と書き込み動作とを判別し、読み出し動作や書き込み動作のために必要とされる各種電圧や制御信号を形成する。上記各種電圧は、セル電源線PL−1,PL−2を介して対応する磁気抵抗メモリセルMCに伝達可能とされる。
「実施の形態1」
<4トランジスタと2磁気抵抗セル構成>
図5には、上記磁気抵抗メモリセルMCの構成例が示される。
上記磁気抵抗メモリセルMCは、図5に示されるように、2個の磁気抵抗素子203,204と、4個のnチャネル型MOSトランジスタ201,202,205,206とを含んで成る。磁気抵抗素子203にnチャネル型MOSトランジスタ205が直列接続され、この直列接続ノード(「ストレージノード」という)SN1Bがnチャネル型MOSトランジスタ201を介してビット線BL1Bに結合される。同様に、磁気抵抗素子204にnチャネル型MOSトランジスタ206が直列接続され、この直列接続ノード(「ストレージノード」という)SN1がnチャネル型MOSトランジスタ202を介してビット線BL1に結合される。上記磁気抵抗素子203,204は、第1電源端子207に共通接続される。第1電源端子207には例えば高電位側電源Vddが供給される。上記nチャネル型MOSトランジスタ205,206は、第2電源端子208に共通接続される。この第2電源端子208には、例えば高電位側電源Vddより低い電源電圧である低電位側電源Vss(例えば接地電圧)が供給される。
図17(A)〜(D)には、図5に示される磁気抵抗メモリセルMCのレイアウト状態が示される。図18Aには、上記磁気抵抗メモリセルのレイアウトが示され、図18Bには、図18AにおけるA−A’線の切断断面が示される。
図17(A)はメタル一層目までの加工が終わった段階の平面レイアウトに対応する。1701と1702が記憶ノードとなり、この上に磁気抵抗を形成する。1711はMOSトランジスタのゲート電極とメタル配線とを接続するためのコンタクトホール、1712は活性領域と第1層メタル配線とを接続するためのコンタクトホールである。1713はMOSトランジスタ201のゲート電極、1714はMOSトランジスタ205のゲート電極、1715はMOSトランジスタ206のゲート電極、1716は活性領域、1717はMOSトランジスタ202のゲート電極、1718は分離領域とされる。
次に、図17(B)に示されるように、1701と1703の第1層メタル配線M1の配線上に磁気抵抗と抵抗の下部電極を形成する。第1層メタル配線M1を絶縁膜で被服した後、1703,1704で示される場所に、ビアホールのための開口部を設け、下部電極となる配線層を例えばTaなどを含む金属をスパッタすることにより形成し加工する。1719は下部電極、1720は第1層メタル配線と下部電極1719を接続するためのコンタクトホールである。
その後、磁気抵抗およびその上部電極をスパッタや酸化の技術を用いて形成し、図17(C)に示されるように1705,1706の位置のみに磁気抵抗材料が残るようにメサ状に加工し、絶縁膜で平坦化する。
続いて、ビット線やワード線に接続される部分の第1層メタル配線上に第1ビアホールVia1を形成し、図17(D)に示されるように、BL1、BL1B、PL1となる配線を第2層メタル配線M2で形成する。このとき磁気抵抗部分の上部電極はPL1に接続される。
その後、絶縁膜を堆積し、第2層メタル配線M2と第3層メタル配線M3を接続する第2ビアホールを設ける。そして、第3層メタル配線を形成する。
第3層メタル配線によりVss,WLが形成される。
尚、ここでは、磁気抵抗部分の製造方法の一例として磁気抵抗部分をメサ状に加工する例を示したが、製造方法は特に限定されるものではない。
このようにビット線間に一本の電源配線PL1を配置することで、磁気抵抗素子を複雑な接続なしに容易に電源配線PLに接続することができる。
別の見方をすれば、磁気抵抗素子をビット線間に配置することで、セル内に一本の電源配線PL1を通すのみで容易に接続することができる。
<磁気抵抗素子>
図2には、上記磁気抵抗素子203,204の構成例が示される。
本例では、TMR効果を発揮する磁気抵抗素子が採用される。第1強磁性層2001にトンネル絶縁膜2002を介して第2強磁性層2003が積層され、さらにこの第2強磁性層2003に反強磁性層2004が積層される。第1強磁性層2001はフリー層FLYとされ、「CoFeB」によって形成される。第2強磁性層2003に反強磁性層2004が積層されることでピン層PLYが形成される。第2強磁性層2003は、「CoFeB」、「Ru」、「CoFe」が積層されて成る。反強磁性層は「PtMn」によって形成される。磁気抵抗素子の両端には、「Ta」による電極が形成される。ピン層は反強磁性層によってスピンの向きが固定されており、電流や磁場等によりスピンの向きが変化されない。これに対してフリー層は、強磁性層であり、スピンの向きが揃っているものの、その方向については制約がなく、電流や磁場によってスピンの向きを変えることができる。トンネル絶縁膜を介して対向配置された二つの電極間のトンネル電流による抵抗(以下、単に「抵抗」という)の値は、フリー層FLYとピン層PLYとのスピンの向きに依存する。すなわち、図3(A)に示されるように、フリー層FLYとピン層PLYとでスピンの向きが等しい状態(これを「平行状態」という)では、抵抗値は小さい(低抵抗状態)。これに対して、図3(B)に示されるように、フリー層FLYとピン層PLYとでスピンの向きが異なる状態(これを「反平行状態」という)では、抵抗値が大きくなる(高抵抗状態)。
スピンの向きを並行状態から反平行状態にするには、図3(C)に示されるように、フリー層FLY側からピン層PLYに向かって電子を注入すれば良い。これにより、スピンの向きは並行状態から反平行状態に遷移される。これに対してスピンの向きを反平行状態から平行状態にするには、図3(D)に示されるように、ピン層PLY側からフリー層FLYに向かって電子を注入すれば良い。これにより、スピンの向きは反並行状態から平行状態に遷移される。一般に、状態の遷移に必要となる電流は、平行から反平行への遷移の方が反平行から平行への遷移に比べ、小さい特徴傾向にある。
<4トランジスタと2磁気抵抗セルの接続関係、データ保持>
ここで、上記磁気抵抗素子203は、フリー層FLY側が上記nチャネル型MOSトランジスタ205に接続され、ピン層PLYが上記第1電源端子207に接続される。上記磁気抵抗素子204は、フリー層FLY側が上記nチャネル型MOSトランジスタ206に接続され、ピン層PLY側が上記第1電源端子207に接続される。このように上記磁気抵抗素子203,204を配置するのは、以下の理由による。
図5に示される磁気抵抗メモリセルMCの待機状態(データ保持状態)において、ノードSN1Bがローレベル、ノードSN1がハイレベルになっているものとする。この場合、磁気抵抗素子203は反平行状態(高抵抗状態)であり、磁気抵抗素子204は平行状態(低抵抗状態)であり、この状態を維持するためには、次のような向きに電子を流す必要がある。
すなわち、磁気抵抗素子203の反平行状態(高抵抗状態)を維持するためには、図3(C)に示されるようにフリー層FLY側からピン層PLYに向かって電子が流れるようにしなければならない(電流の流れは逆方向に流れる)。第1電源端子207に高電位側電源Vddが供給され、ノードSN1Bがローレベルの状態で、フリー層側からピン層に向かって電子が流れるようにするには、磁気抵抗素子203の場合、フリー層FLY側を上記nチャネル型MOSトランジスタ205に接続し、ピン層PLY側を上記第1電源端子207に接続すれば良い。
一方、磁気抵抗素子204は平行状態(低抵抗状態)であるが、ノードSN1がハイレベルであるため、殆ど電流が流れない。また、仮に電流が流れても、平行状態を維持する方向である。
このため平行状態から反平行状態への遷移する可能性は極めて低く、本発明の方法により磁気抵抗層203と204の抵抗状態を安定に保つことが出来る。
<4トランジスタと2磁気抵抗セルの書き込み動作1>
次に、図5に示される磁気抵抗メモリセルMCの書き換え手順について説明する。
図7には、図5に示される磁気抵抗メモリセルMCの書き換えにおける主要部の動作タイミングが示される。
説明の便宜上、書き換え前の状態として、磁気抵抗素子203は反平行状態(高抵抗状態)、磁気抵抗値204は平行状態(低抵抗状態)になっているものとする。
リードライト信号R/Wがローレベルにされることで書き換えが指示される(t1)。そして、図6に示されるように、ビット線BL1がVddレベルからVssレベル(0Vレベル)に遷移され、ビット線BL1BがVddレベルから2Vwレベルに遷移される(t2)。ここで、Vwは書き込み電圧であり、Vw>Vddの関係にある。
次に、制御回路18により、セル電源線PL1の電位がVwにされることで、第1電源端子207にこのVwが印加される(t3)。ワード線WL1がVddレベル(選択レベル)にされ(t4)、nチャネル型MOSトランジスタ201,202がオンされることで、ノードSN1,SN1Bが所望値になり、書き込みが開始される(t5)。これにより、磁気抵抗素子203では、ピン層PLY側からフリー層FLYに向かって電子が流れることにより、高抵抗状態(H)から低抵抗状態(L)に遷移され、磁気抵抗素子204では、フリー層FLY側からピン層PLYに向かって電子が流れることにより、低抵抗状態から高抵抗状態に遷移される。
次に、ワード線WL1がVssレベル(非選択レベル)にされ(t6)、制御回路18により、セル電源線PL1の電位がVddレベルにされる(t7)。t5〜t6は書き込み期間701とされる。そして、ビット線BL1,BL1BがVddレベルにされ、R/W信号がハイレベルに戻される(t9)。これにより、上記磁気抵抗メモリセルMCの書き換えが完了する。
この書換え手順において、書換えしないワード線(非選択ワード線)の電位は、Vssレベルとし、ビット線電位の影響が非選択ワード線のセルに伝わらないようにしておくのが望ましい。また書換えするワード線(選択ワード線)上にあって書換えしないビット(非選択ビット)のビット線の電位は、VwあるいはVddあるいは電圧の供給が停止された状態にしておくのが望ましく、特にVwとすることによって、選択ワード線上の非選択ビットの抵抗に流れる電流を阻止し、書換えによる非選択ビットの抵抗変化を防止できる。またこの書換え手順においては書換えしないビットの情報はSRAMにラッチされたままであり、書換えするビットの情報も、書換えが完了した時点でラッチされるので、書換えによってデータが失われることは無い。
ここでは、Vw>Vddの例を示したが、セル電源線PL1をVddとし、ビット線BL1Bにかける電圧を2Vddとしても良い。
もう少し定性的に考えると、ビット線BL1B(ハイレベル側の記憶ノードにMOSトランジスタを介して接続される側のビット線)の電圧>セル電源線PL1の電圧>ビット線BL1(ローレベル側の記憶ノードにMOSトランジスタを介して接続される側のビット線)の電圧の関係になれば良いと言える。
また、(ビット線BL1Bの電圧―セル電源線PL1の電圧)と(セル電源線PL1の電圧―ビット線BL1電圧)が近いほど、ハイレベルとローレベルのいずれの書き込みの動作余裕が取れる。
このため、書き込み時のセル電源線の電圧を1/2Vddとし、ハイレベル側の記憶ノードにMOSトランジスタを介して接続される側のビット線の電圧をVddとしても良い。
さらに、外部から供給される電源電圧をVddとし、データ保持時の電源電圧と等しいとしているが、データ保持時の電圧がVddより低い電圧とし、書き込み時の電圧をVddもしくはデータ保持時の電圧より高い電圧としても良い。
この具体的実現方法としては、外部からの電圧を降圧し、降圧された電圧をデータ保持時に電源電圧として用い、書き込み時に外部からの電圧を用いることが考えられる。
このようにすることで、外部から供給される電圧より高い電圧を生成する必要がなくなる。
なお、後の実施の形態でも、上記書き込み電圧Vw、電源電圧Vdd、ビット線電圧の関係および外部からの電圧の降圧の考え方は、適宜適用できるものである。
<4トランジスタと2磁気抵抗セルの書き込み動作2>
次に、図5に示される磁気抵抗メモリセルMCの別の書き換え手順について説明する。
図9には、図5に示される磁気抵抗メモリセルMCの書き換えにおける主要部の動作タイミングが示される。
説明の便宜上、書き換え前の状態として、磁気抵抗素子203は反平行状態(高抵抗状態)、磁気抵抗値204は平行状態(低抵抗状態)になっているものとする。
リードライト信号R/Wがローレベルにされることで書き換えが指示される(t1)。そして、図8(A)に示されるように、ビット線BL1がVddレベルからVssレベル(0Vレベル)に遷移され、ビット線BL1BがVddレベルからVwレベルに遷移される(t2)。次に、制御回路18により、セル電源線PL1の電位がVwにされることで、第1電源端子207にこのVwが印加される(t3)。ワード線WL1がVddレベル(選択レベル)にされ(t4)、nチャネル型MOSトランジスタ201,202がオンされる。この状態でノードSN1側の磁気抵抗素子204に電子が流れることで、この磁気抵抗素子204への書き込みが開始される(t5)。
次に、制御回路18により、セル電源線PL1の電位がVssレベルにされることで、図8(B)に示されるように、第1電源端子207がVssレベルにされる。これにより、ノードSN1B側の磁気抵抗素子203に電子が流れることで、この磁気抵抗素子204への書き込みが開始される(t10)。尚、t5〜t10までが第1書き込み期間901とされ、t10〜t6までが第2書き込み期間902とされる。
次に、ワード線WL1がVssレベル(非選択レベル)にされ(t6)、制御回路18により、セル電源線PL1の電位がVddレベルにされる(t7)。そして、ビット線BL1,BL1BがVddレベルにされ、R/W信号がハイレベルに戻される(t9)。これにより、上記磁気抵抗メモリセルMCの書き換えが完了する。この書換え手順において、書換えしないワード線(非選択ワード線)の電位は、Vssレベルとし、ビット線電位の影響が非選択ワード線のセルに伝わらないようにしておくのが望ましい。また書換えするワード線(選択ワード線)上にあって書換えしないビット(非選択ビット)のビット線の電位は、図9の(t10)まではVwあるいはVddあるいは電圧の供給が停止された状態にしておくのが望ましく、特にVwとするのが良い。また(t10)から先はVssあるいは電圧の供給が停止された状態にしておくのが望ましく、特にVssとするのが良い。この電圧を選ぶことにより、選択ワード線上の非選択ビットの抵抗に流れる電流を阻止し、書換えによる非選択ビットの抵抗変化を防止できる。なおこの書換え手順においては、書換えしないビットの情報は第1電源端子の電圧がVssレベルになることでラッチされにくくなる。そのため図30に示される手順により、第1電源端子が共通のビットの情報をリフレッシュするのが望ましい。まず図30(A)に示すように対象となるセルの第1電源端子およびビット線BL1,BL1Bの電位をVssレベルに、ワード線WLの電位をVddレベルにすることでストレージノードの電位を何れもVssレベルにする。次に、図30(B)に示すようにワード線WLの電位をVssレベルにして、第1電源端子をVddにすることで、抵抗に記憶されたデータをラッチすることが出来る。このときビット線BL1,BL1Bの電位は、特に制限されないが、このシーケンスの後読み出し待機状態に移ることを考えて、Vddレベルにしておくことが望ましい。なお図24(A),(B)に示すように第1電源端子がワード線単位やビット線単位に分割されている場合は、書換えしたワード線やビット線のみをリフレッシュの対象とすれば良い。
以上のように、一方の磁気抵抗素子の抵抗を変化させた後に、他方の磁気抵抗素子の抵抗を変化させるように第1電源端子207の電圧レベルを変えても良い。
また、上記説明では、記憶ノードをローレベルからハイレベルに変化させる方を、ハイレベルからローレベルに変化させるものより先に行ったが、この逆の順序であっても良い。
尚、図9では、Vw>Vddの例を示したが、Vw=Vddでも良い。
また、第1電源端子207の電圧レベルをそれぞれのビット線の電圧レベルと等しくする例で説明した。しかし、一方の記憶ノードの磁気抵抗を変化させるには、他方の記憶ノードに結合されるビット線の電圧レベルに比べ、一方の記憶ノードに結合されるビット線の電圧レベルに近い電圧レベルに第1電源端子207の電圧レベルをしてもよい。
同様に他方の記憶ノードの磁気抵抗を変化させるには、一方の記憶ノードに結合されるビット線の電圧レベルに比べ、他方の記憶ノードに結合されるビット線の電圧レベルに近い電圧レベルに第1電源端子207の電圧レベルをしてもよい。
<4トランジスタと2磁気抵抗セルの読み出し動作>
次に、図5に示される磁気抵抗メモリセルMCの読み出し手順について説明する。
説明の便宜上、メモリセルの状態として、磁気抵抗素子203は反平行状態(高抵抗状態)、磁気抵抗値204は平行状態(低抵抗状態)になっているものとする。言い換えると、記憶ノードSN1がハイレベル、記憶ノードSN1Bがローレベルにあるとする。
リードライト信号R/Wがハイレベルにされることで読み出しが指示される。ビット線BL1およびBL1BがVddレベルにプリチャージされている。
セル電源線PL1の電位がVddとされている。ワード線WL1がVddレベル(選択レベル)にされ、nチャネル型MOSトランジスタ201,202がオンされる。
ノードSN1はハイレベルであることから、ビット線BL1とノードSN1間には、ほぼ電流は流れない。
一方のノードSN1Bはローレベルであることから、ビット線BL1BからノードSN1B、そしてトランジスタ205を介して接地電圧線208へ電流が流れる。
これにより、ビット線BL1Bの電圧が下がる。そして、ビット線BL1とビット線BL1Bの電圧をセンスアンプ19で比較され、データが出力される。
読み出しが終わると、ワード線WL1がVssレベル(非選択レベル)にされる。
読み出し動作においては、記憶ノードの電圧がほぼ変化しないため、データの破壊は生じない。
<フリー層とピン層の接続を入れ替えた場合>
上記説明では、データを保持した状態でのデータ反転を防止するために、ピン層側を第1電源端子側に接続する例を示した。
しかし、電源を投入してデータをラッチする際に流れる電流によるデータ反転を防止することを重視する場合には、ピン層側をMOS側に接続するのが望ましい。
<実施の形態1の作用効果>
上記の例によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(1)電源投入状態ではSRAMとして機能することで、書き込まれたデータを保持することができる。また、磁気抵抗素子203,304に情報が記憶されることで、電源遮断後においても、データを保持することができる。
(2)例えば1Tr+1R型のメモリ素子は読み出し時に抵抗に電流が流れるため、読み出し電圧と電流が抵抗の書換え特性によって制限され、条件によっては読み出しによって情報が反転する虞れがある。また、読み出し電流は抵抗とMOSトランジスタの直列抵抗に律速されるため、高速動作に適さない。これに対して、図1に示される磁気抵抗メモリセルMCを採用した半導体記憶装置においては、読み出し時には磁気抵抗素子にはほとんど電流が流れず、nチャネル型MOSトランジスタ205,206で賄われる。そのため読み出しによってデータが反転することが無い。また仮に放置中に磁気抵抗素子が変化するような異常なビット(リテンション)があったとしても、2つの抵抗の大小が逆転しない限り、データは破壊しないから、記憶データの安定性が確保される。
(3)書き換えを容易にできるため、SRAMとしての利便性を失わない。
(4)上記磁気抵抗素子203は、フリー層側が上記nチャネル型MOSトランジスタ205に接続され、ピン層側が上記第1電源端子207に接続される。また、上記磁気抵抗素子204は、フリー層側が上記nチャネル型MOSトランジスタ206に接続され、ピン層側が上記第1電源端子207に接続される。このように接続することによって、図5に示される磁気抵抗メモリセルMCの待機状態における記憶情報の安定化を図ることができる。
「実施の形態2」
<6トランジスタと2磁気抵抗セルの構成>
次に、図1に用いられる磁気抵抗メモリセルMCの別の構成例について説明する。
上記磁気抵抗メモリセルMCは、図10に示されるように、6tr+2R型とされ、6個のトランジスタ305,306,307,308と、磁気抵抗素子303,304を含んで成る。pチャネル型MOSトランジスタ305と、nチャネル型MOSトランジスタ306とが直列接続れ、pチャネル型MOSトランジスタ307とnチャネル型MOSトランジスタ308とが直列接続される。pチャネル型MOSトランジスタ305と、nチャネル型MOSトランジスタ306との直列接続ノードSN1Bが、上記pチャネル型MOSトランジスタ307及びnチャネル型MOSトランジスタ308のゲート電極(制御端子)に結合され、pチャネル型MOSトランジスタ307と、nチャネル型MOSトランジスタ308との直列接続ノードSN1が、上記pチャネル型MOSトランジスタ305及びnチャネル型MOSトランジスタ306のゲート電極(制御端子)に結合されことで、ラッチ回路312が形成される。また、上記pチャネル型MOSトランジスタ305のソース電極は、磁気抵抗素子303を介して第1電源端子309に結合され、上記pチャネル型MOSトランジスタ307のソース電極は、磁気抵抗素子304を介して第1電源端子309に結合される。上記nチャネル型MOSトランジスタ306,308のソース電極は、第2電源端子310に結合される。第2電源端子310は、低電位側電源Vssレベル(0Vレベル)とされる。また、上記pチャネル型MOSトランジスタ305と、上記nチャネル型MOSトランジスタ306との直列接続ノードはnチャネル型MOSトランジスタ301を介してビット線BL1Bに結合され、上記pチャネル型MOSトランジスタ307と、上記nチャネル型MOSトランジスタ308との直列接続ノードはnチャネル型MOSトランジスタ302を介してビット線BL1に結合される。
図19(A)〜(F)及び図20Aには、図10に示される磁気抵抗メモリセルMCのレイアウト状態が示される。図20Bには、図20AにおけるB−B’線の切断断面が示される。
図19(A)には、磁気抵抗メモリセルMCの半導体領域と第1層メタル配線(M1)を接続するためのコンタクトホールCONTまでのレイアウト状態が示されている。中央に配置された領域がPMOS領域1902、上下に分離して配置された領域がNMOS領域1901,1903であり、PMOS領域に特徴の1つがある。1911は活性領域と第1層メタル配線接続するためのコンタクトホール、1912はゲート電極と第1層メタル配線とを接続するためのコンタクトホールである。1913はnチャネル型MOSトランジスタ302のゲート電極、1914はMOSトランジスタ307,308のゲート電極、1915はMOSトランジスタ305,306のゲート電極、である。1916は活性領域、1917は分離領域、1918はMOSトランジスタ301のゲート電極である。
一般的なのSRAMではPMOSの拡散層のうちVddに接続される側の拡散層は隣接ビットと共有されるが、本実施の形態では、隣接ビットとは共有されず、その上に図19(C)に示すように磁気抵抗となる部分の電極が形成される。
図19(B)には、第1層メタル配線(M1)までのレイアウトが示される。ここでも磁気抵抗に繋がる配線1905は、1セル内に2個配置され、隣接セルとは電気的に絶縁された状態となる。
図19(C)には、磁気抵抗の下部電極1904及びそれに設けられたビアホール(スルーホール)Via0までのレイアウト状態が示される。第1メタル配線M1を絶縁膜で被服したあと、Via0部分を開口し、磁気抵抗の下部電極1904を例えばTaなどを含む金属をスパッタすることにより形成し加工する。その後磁気抵抗およびその上部電極をスパッタや酸化の技術を用いて形成し、図18(D)に示すように303,304の位置のみに磁気抵抗材料および上部電極材料が残るようにメサ状に加工し、絶縁膜で平坦化する。
続いて、ビット線やワード線に接続される第1メタル配線上に第1ビアホールを形成し、(E)に示すようにBL1,BL1B,PL1となる第2メタル配線M2を形成する。このとき磁気抵抗部分の上部電極はPL1に接続される。図18(F)には、第3層メタル配線(M3)までのレイアウト状態が示される。なおここでは、磁気抵抗部分の製造方法の一例として磁気抵抗部分をメサ状に加工する例を示したが、製造方法は特に限定されるものではない。
図20には、図19における切断部191での断面が示される。図21には、図10に示される磁気抵抗メモリセルMCと、図18(A)〜(F)や図19などに示されるレイアウトとの対応関係が示される。
異なる層のメタル配線間は上記ビアホールVia1又はVia2を介して結合される。磁気抵抗素子304は、ビアホールVia0を介して第1層メタル配線M1に結合され、さらにこの第1層メタル配線M1からコンタクトホールCONTを介してpチャンネル型MOSトランジスタ307の拡散層に結合される。尚、図面上省略されているが、磁気抵抗素子303も、上記磁気抵抗素子304と同様に、ビアホールVia0を介して第1層メタル配線M1に結合され、さらにこの第1層メタル配線M1からコンタクトホールCONTを介してpチャンネル型MOSトランジスタ305の拡散層に結合される。
ここで、pチャネル型MOSトランジスタ305,307のソース電極は、それぞれ磁気抵抗素子303,304を介して第1電源端子309(セル電源線PL1)に結合されるため、pチャネル型MOSトランジスタ305,307の拡散層は、共通化されていない。換言すれば、pチャネル型MOSトランジスタ305,307は、互いに隣接するトランジスタ間で拡散層が分離されている。このように拡散層が分離されていることにより、pチャネル型MOSトランジスタ305,307のソース電極を、それぞれ個別的に上記磁気抵抗素子303,304に対応させることができる。
<6トランジスタと2磁気抵抗セルの接続関係、データ保持>
また、上記磁気抵抗素子303,304は、図5に示される場合と同様に、スピンの向きを変更可能なフリー層と、スピンの向きが固定されたピン層とを含んで成る。そして本例において磁気抵抗素子303は、フリー層側が上記第1電源端子に結合され、ピン層側が上記pチャネル型MOSトランジスタ303に結合され、磁気抵抗素子304は、フリー層側が上記第1電源端子309に結合され、ピン層側が上記pチャネル型MOSトランジスタ307に結合されて成る。上記磁気抵抗素子303,304を配置するのは、以下の理由による。
6tr+2R型の上記磁気抵抗メモリセルMCは、待機時にトランジスタのリーク電流等によるわずかな電流以外の定常電流は流れない。しかし、電源投入後に、磁気抵抗素子303,304の状態によってラッチ回路312の保持状態が決定されるまでの間に、磁気抵抗素子303又は304に電子が流れることで状態が変化すると、情報を正しく保持することができないため注意を要する。
例えば低抵抗状態にある磁気抵抗素子の場合、高抵抗状態にある磁気抵抗素子に比べて多くの電子が流れやすいため、状態が変化しやすい。
そこで本例では、低抵抗状態にある磁気抵抗素子の状態を優先的に保護するようにしている。電源投入によって第1電源端子309に高電位側電源Vddが供給される場合、pチャネル型MOSトランジスタ305,307側から第1電源端子309に向かって電子が流れることが考えられるため、このような電子の流れによって、低抵抗状態にある磁気抵抗素子の平行状態が維持されるようにすれば良い。
よって、磁気抵抗素子の平行状態を維持するには、ピン層側からフリー層に向かって電子を流せば良いので(図3(D)参照)、磁気抵抗素子303,304は、ピン層がpチャネル型MOSトランジスタ305,307側になるように配置することになる。
尚、高抵抗状態にある磁気抵抗素子の場合、ピン層側からフリー層に向かって電子が流れることで、反平行状態(高抵抗状態)から平行状態(低抵抗状態)に遷移するように作用するが、高抵抗状態ゆえに、そこに流れる電子の量が少ないことから、状態の遷移には影響しないと考える。
<6トランジスタと2磁気抵抗セルの書き込み動作1>
次に、図10に示される磁気抵抗メモリセルMCの書き換え手順について説明する。
図12には、図10に示される磁気抵抗メモリセルMCの書き換えにおける主要部の動作タイミングが示される。
説明の便宜上、書き換え前の状態として、磁気抵抗素子303は反平行状態(高抵抗状態)、磁気抵抗304は平行状態(低抵抗状態)になっているものとする。
リードライト信号R/Wがローレベルにされることで書き換えが指示される(t1)。そして、図11(A)に示されるように、ビット線BL1がVddレベルからVssレベル(0Vレベル)に遷移され、ビット線BL1BもVddレベルからVssレベル(0Vレベル)に遷移される(t2)。制御回路18により、セル電源線PL1の電位がVwにされることで、第1電源端子207にこのVwが印加される(t3)。ワード線WL1がVddレベル(選択レベル)にされ(t4)、nチャネル型MOSトランジスタ301,302がオンされる。これにより、二つの磁気抵抗素子303,304は、同一方向に電子が流れることによって、抵抗の状態が同程度に揃えられる(t5)。
次に、図11(B)に示されるように、抵抗の状態を変えたい側のビット線(本例ではBL1)の状態がVwレベルにされ(t11)、セル電源線PL1がVssレベル(0Vレベル)に遷移されることで(t10)、第1電源端子309がVssレベル(0Vレベル)にされる。これにより、ノードSN1がVwレベルになり、磁気抵抗素子304にはフリー層FLY側からピン層PLYに向かって電子が流れることによって、磁気抵抗素子304への書き込みが行われる。この書き込みにより、磁気抵抗素子304は低抵抗状態から高抵抗状態に遷移される。ここで、t5〜t11は第1書き込み期間1201とされ、t10〜t6は第2書き込み期間1202とされる。
そして、ワード線WL1がVssレベル(非選択レベル)にされ(t6)、制御回路18により、セル電源線PL1の電位がVddレベルにされる(t7)。そして、ビット線BL1,BL1BがVddレベルにされ、R/W信号がハイレベルに戻される(t9)。これにより、上記磁気抵抗メモリセルMCの書き換えが完了する。
つまり、2つの磁気抵抗を高抵抗状態と高抵抗状態より抵抗値の低い低抵抗状態の一方に揃えてから、一方の磁気抵抗の抵抗状態を変えるものである。
上記例では、2つの磁気抵抗を低抵抗状態とし、その後、他方の磁気抵抗を高抵抗状態とするものである。
このほかに、2つの磁気抵抗を高抵抗状態に揃えてから、一方の磁気抵抗の低抵抗状態を変えるものでもよい。
なお、実施の形態1で述べたように、VddVddとVWが等しくても良い。
この書換え手順において、書換えしないワード線(非選択ワード線)の電位は、Vssレベルとし、ビット線電位の影響が非選択ワード線のセルに伝わらないようにしておくのが望ましい。また書換えするワード線(選択ワード線)上にあって書換えしないビット(非選択ビット)のビット線の電位は、図12の(t10)まではVwあるいはVddあるいは電圧の供給が停止された状態にしておくのが望ましく、特にVwとするのが良い。また(t10)から先はVssあるいは電圧の供給が停止された状態にしておくのが望ましく、特にVssとするのが良い。この電圧を選ぶことにより、選択ワード線上の非選択ビットの抵抗に流れる電流を阻止し、書換えによる非選択ビットの抵抗変化を防止できる。なおこの書換え手順においては、書換えしないビットの情報は第1電源端子の電圧がVssレベルになることでラッチされなくなる。また書換えしたビットには抵抗に記録された情報と逆の情報がラッチされる。そのため図31に示す手順により、第1電源端子が共通のビットの情報を全てリフレッシュする必要がある。まず図31(A)に示すように対象となるセルの第1電源端子およびビット線BL1,BLB1の電位をVssレベルに、ワード線WLの電位をVddレベルにすることでストレージノードの電位を何れもVssレベルにする。次に、図31(B)に示すようにワード線WLの電位をVssレベルにして、第1電源端子をVddにすることで、抵抗に記憶されたデータをラッチすることが出来る。このときビット線BL,BLBの電位は、特に制限されないが、このシーケンスの後読み出し待機状態に移ることを考えて、Vddレベルにしておくことが望ましい。なお図24(A)や(B)に示すように第1電源端子がワード線単位やビット線単位に分割されている場合は、書換えしたワード線やビット線のみをリフレッシュの対象とすれば良い。
<6トランジスタと2磁気抵抗セルの書き込み動作2>
次に、図10に示される磁気抵抗メモリセルMCの別の書き換え手順について説明する。
図14には、図10に示される磁気抵抗メモリセルMCの書き換えにおける主要部の動作タイミングが示される。
説明の便宜上、書き換え前の状態として、磁気抵抗素子303は反平行状態(高抵抗状態)、磁気抵抗304は平行状態(低抵抗状態)になっているものとする。
リードライト信号R/Wがローレベルにされることで書き換えが指示される(t1)。そして、図13(A)に示されるように、ビット線BL1がVddレベルからVssレベル(0Vレベル)に遷移され、ビット線BL1BがVddレベルからVssレベル(0Vレベル)に遷移される(t2)。制御回路18により、セル電源線PL1の電位がVwにされることで、第1電源端子207にこのVwが印加される(t3)。ワード線WL1がVddレベル(選択レベル)にされ(t4)、nチャネル型MOSトランジスタ301,302がオンされる。これにより、二つの磁気抵抗素子303,304は、同一方向に電子が流れることによって、抵抗の状態が同程度に揃えられる(t5)。
次に、図13(B)に示されるように、抵抗の状態を変えたい側のビット線(本例ではBL1)の状態が2Vwレベルにされる(t11)。このとき、セル電源線PL1がVwレベルとされ、第1電源端子309がVwレベルにされているため、磁気抵抗素子304には、フリー層側からピン層に向かって電子が流れることによって、磁気抵抗素子304への書き込みが行われる。この書き込みにより、磁気抵抗素子304は低抵抗状態から高抵抗状態に遷移される。
そして、ワード線WL1がVssレベル(非選択レベル)にされ(t6)、制御回路18により、セル電源線PL1の電位がVddレベルにされる(t7)。そして、ビット線BL1,BL1BがVddレベルにされ、R/W信号がハイレベルに戻される(t9)。これにより、上記磁気抵抗メモリセルMCの書き換えが完了する。ここで、t5〜t11までが第1書き込み期間1401とされ、t11〜t6までが第2書き込み期間1402とされる。
実施の形態1で述べたように、VW=1/2Vddとしても良い。
この書換え手順において、書換えしないワード線(非選択ワード線)の電位は、Vssレベルとし、ビット線電位の影響が非選択ワード線のセルに伝わらないようにしておくのが望ましい。また書換えするワード線(選択ワード線)上にあって書換えしないビット(非選択ビット)のビット線の電位は、VwあるいはVddあるいは電圧の供給が停止された状態にしておくのが望ましく、特にVwとすることによって、選択ワード線上の非選択ビットの抵抗に流れる電流を阻止し、書換えによる非選択ビットの抵抗変化を防止できる。なおこの書換え手順においては、書換えしないビットの情報はラッチされるが、書換えしたビットには抵抗に記録された情報と逆の情報がラッチされる。そのため<6トランジスタと2磁気抵抗セルの書き込み動作1>に示した如く、図31に示す手順により書換えしたビットの情報をリフレッシュする必要がある。
<6トランジスタと2磁気抵抗セルの読み出し動作>
4トランジスタと2磁気抵抗セルの読み出し動作と同様である。
<6トランジスタと2磁気抵抗セルの電源遮断後の立ち上げ>
次に、図10に示される磁気抵抗メモリセルMCの電源遮断後の立ち上げについて説明する。
6tr+2R型の上記磁気抵抗メモリセルMCの場合、電源遮断により、ラッチ回路312でのラッチ状態が解除されてしまうため、次の電源投入の際に、磁気抵抗素子303,304の状態に基づいて、ラッチ回路312でのラッチ状態の復帰が行われる。
図16には、図10に示される磁気抵抗メモリセルMCの電源遮断後の立ち上げの際の動作タイミングが示される。
中間電位を防止するため、ビット線BL1,BL1Bが低電位側電源Vssの電位レベル(0Vレベル)にされ(t1)、セル電源線PL1がVssレベルにされる(t2)。そして、ワード線WL1が高電位側電源Vddにされ、nチャネル型MOSトランジスタ301,302がオンされることで、ノードSN1,SN1Bの電位がどちらも0Vにされる。
次に、図15(B)に示されるように、ワード線WL1が低電位側電源Vssの電位レベル(0Vレベル)にされ(t4)、セル電源線PL1が高電位側電源Vddの電位レベルにされることで、第1電源端子309に高電位側電源Vddが供給される(t5)。この状態で、磁気抵抗素子303,304の抵抗差により、ノードSN1,SN1Bの論理が決定され、その論理レベルがラッチ回路312にラッチされる(t5)。これにより、磁気抵抗メモリセルMCの電源遮断後の立ち上げが完了する。それ以降、必要に応じて、記憶データの読み出しが可能とされる(t6,t7)。尚、t5〜t6までがデータラッチ期間1601とされ、t6〜t7までが読み出し準備期間1602とされ、t7以降が読み出し期間1603とされる。
なお、ここでは電源遮断後の立ち上げシーケンスとして、抵抗に記憶されたデータをメモリセルに復帰する方法を説明したが、この方法は電源が遮断されている場合に限定されるわけではなく、データの復旧手段や信頼性を高める手段として活用することも出来る。
例えば保持されたデータがソフトエラー等により反転した場合に、その誤りを検出したり訂正したりすることが可能な半導体装置において、従来では訂正不可能な誤りを訂正する手段として活用することが出来る。例えば、パリティ符号を用いてデータを保持した場合、1ビットの誤りを検知できるが、それを訂正することは出来ず、Nビットまでの誤り訂正が可能なハミング符号を用いてデータを保持した場合、N+1ビット以上の誤りは検知できるが、それを訂正することは出来ない。
しかしながら、磁気抵抗の抵抗値から再度データを修復できので、既存の誤り訂正符号を用いて訂正不可能な誤りであっても、それが検出できる限り訂正することが可能である。
よって、極めて信頼性の高い半導体装置を構築することが出来る。また、再度のデータ修復により、記憶ノードにラッチされたデータを一旦リセットし、改めて抵抗に保持されたデータをラッチし直すことにより、データをリフレッシュする手段として用いることも可能である。
なお、ここでは実施の形態2のメモリセルに対して説明したが、これは、実施の形態1のメモリセルに対しても、同様な動作を行うことができる。
<フリー層とピン層の接続を入れ替えた場合>
上記では、電源を投入してデータをメモリセル内でラッチする際に流れる電流によるデータ反転を防止するために、ピン層PLY側をMOS側に接続する例を示した。
しかしながら、電源投入のシーケンスとして、ビット線からセル内の記憶ノードにVdd電位を与え、電源投入後に片方のノードを第2電源レベルに近づける方法も考えられる。
この場合にはむしろ、ピン層側を第1電源端子側に接続することが望ましい。
<実施の形態2の作用効果>
上記の例によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(1)電源投入状態ではSRAMとして機能することで、書き込まれたデータを保持することができる。また、磁気抵抗素子303,304に情報が記憶されることで、電源遮断後においても、データを保持することができる。
(2)例えば1Tr+1R型のメモリ素子は読み出し時に抵抗に電流が流れるため、読み出し電圧と電流が抵抗の書換え特性によって制限され、条件によっては読み出しによって情報が反転する虞れがある。また、読み出し電流は抵抗とMOSトランジスタの直列抵抗に律速されるため、高速動作に適さない。これに対して、図1に示される磁気抵抗メモリセルMCを採用した半導体記憶装置においては、読み出し時には磁気抵抗素子にはほぼ電流が流れず、nチャネル型MOSトランジスタ306,308で賄われる。そのため読み出しによってデータが反転することが無い。また仮に放置中に磁気抵抗素子が変化するような異常なビット(リテンション)があったとしても、2つの抵抗の大小が逆転しない限り、データは破壊しないから、記憶データの安定性が確保される。
(3)書き換えが容易なため、SRAMとしての利便性を失わない。
(4)上記磁気抵抗素子303は、ピン層側が上記nチャネル型MOSトランジスタ306に接続され、フリー層側が上記第1電源端子309に接続される。また、上記磁気抵抗素子304は、ピン層側が上記nチャネル型MOSトランジスタ308に接続され、フリー層側が上記第1電源端子309に接続される。このように接続することによって、図10に示される磁気抵抗メモリセルMCの待機状態における記憶情報の安定化を図ることができる。
「実施の形態3」
次に、上記半導体記憶装置100の適用例について説明する。
図22には、半導体装置の一例とされるマイクロコンピュータが示される。
図22に示されるマイクロコンピュータ220は、特に制限されないが、キャッシュメモリ(CACH)221、タグ(TAG)メモリ222、CPU(中央処理装置)223、及びメインメモリ(MMEM)224を含み、公知の半導体集積回路製造技術により、単結晶シリコン基板などの一つの半導体基板に形成される。
上記CPU223は、予め設定されたプログラムに従って所定の演算処理を実行する。メインメモリ224は、上記CPU223での演算処理で使用される各種データなどが格納される。メインメモリ224には、図23に示されるように、複数のワード線WL1,WL2と、複数のビット線BL1,BL2との交差箇所に、いわゆる1tr+1R型のメモリセルMCが配置されて成る。1tr+1R型のメモリセルMCは、1個の磁気抵抗素子232と、1個のnチャネル型MOSトランジスタ231とが直列接続されて成る。磁気抵抗素子232は、強磁性材料を含んで成り、抵抗値の変化によって情報記憶を可能とする。メインメモリ224は、1tr+1R型のメモリセルMCを含んで成るため、上記半導体記憶装置100のように、4tr+2R型のメモリセルMCや、6r+2R型のメモリセルMCを含んで成るものに比べて、読み出しに時間がかかる。キャッシュメモリ221には、上記半導体記憶装置100が適用される。高速動作可能なキャッシュメモリ221には、CPU223での使用頻度の高いデータが蓄積されることにより、低速なメインメモリ224へのアクセスを減らすことができ、処理を高速化することができる。タグメモリ222には、目的とするデータがキャッシュメモリ221に存在するか否かの判別を可能とするタグ情報が記憶されている。CPU223は、メモリアクセスの際に、上記タグメモリ222のタグ情報をチェックし、目的とするデータがキャッシュメモリ221に存在する場合には、そのデータをキャッシュメモリ221から読み出す。しかし、目的とするデータがキャッシュメモリ221に存在しない場合には、目的とするデータをメインメモリ224から読み出す。このとき、メインメモリ224から読み出されたデータは、キャッシュメモリ221に書き込まれ、次回のメモリアクセスに備えられる。また、それに伴い、ダグメモリ222内のタグ情報が更新される。
このようなマイクロコンピュータ220において、キャッシュメモリ221は、高速動作が要求されるので、4tr+2R型のメモリセルMCや、6r+2R型のメモリセルMCを含んで成る上記半導体記憶装置100を適用するのが望ましい。それに対して、メインメモリ224は、アクセス速度よりも記憶容量が優先されるため、1tr+1R型のメモリセルMCを使用することで、メインメモリ224のチップ占有面積を縮小するのが望ましい。
また、タグメモリに、SRAMを用いる場合は、4tr+2R型のメモリセルMCや、6r+2R型のメモリセルMCを用いるのが望ましい。
また、タグメモリに、CAM(Context Addressable Memory)をも用いる場合も、SRAMセルにトランジスタが更に追加されるものに対しては、上記SRAMのラッチ部を適宜採用しても良い。
また、マイクロコンピュータを例に示したが、複数の機能が搭載されたいわゆるシステムオンチップへの適用しても良い。
「実施の形態4」
(1)図24(A)に示されるように、ワード線WL1,WL2に対応してセル電源線PL1,PL2を設け、ワード線WL1又はWL2が選択レベルに駆動される場合にのみ、対応するセル電源線PL1,PL2を介して制御回路18から電源供給を行うようにする。このようにすれば、非選択状態のワード線に対応するセル電源線を介して電源供給が行われないので、ワード線選択の有無にかかわらず、セル電源線PL1,PL2を介して全ての第1電源端子207に対して電源電圧の供給を行う場合に比べて、無駄な電流消費を抑えることができる。
(2)また、図24(B)に示されるように、相補ビット線BL1,BL1B、BL2,BL2Bに対応してセル電源線PL1,PL2を設け、読み出しや書き込みにかかるカラムアドレスにかかる相補ビット線に対応するセル電源線を介して制御回路18から電源供給を行うようにしても、上記図24(A)に示される場合と同様に、無駄な電流消費を抑えることができる。
(3)図25に示されるように、ワード線WL1,WL2に対応してセル電源線PL1,PL2を設け、ワード線WL1には、それに対応するセル電源線PL1を結合し、ワード線WL2には、それに対応するセル電源線PL2を結合するようにしても良い。かかる構成によれば、ワード線WL1又はWL2が選択レベルに駆動される際に、それに対応するセル電源線PL1又はPL2にも、対応するワード線を介して選択レベルの電圧が供給されるため、図24(A)の場合に比べて、制御回路18の構成の簡略化を図ることができる。
「実施の形態5」
図10に示される6r+2R型のメモリセルMCを含む半導体記憶装置100においては、本来の不揮発性書き込みとは別に、揮発性書き込みを行うことができる。図26には、この場合の動作タイミングが示される。半導体記憶装置100の基本的な構成は、図1に示されるのと同様とされる。メモリセルMCは、図10に示される6r+2R型とされる。従って、図12、図14、図15に示されるシーケンスによる動作が可能とされる。しかし、本例では、図26に示されるように、新たに揮発性ライトイネーブル信号/WEが設けられ、この揮発性ライトイネーブル信号/WEがローレベルにアサートされた場合に上記6r+2R型のメモリセルMCへの揮発性書き込みが行われる。すなわち、揮発性ライトイネーブル信号/WEがローレベルにアサートされ(t1)、ビット線BL1,BL1Bに書込み用データが伝達される(t2)。この状態で、例えば図10に示されるワード線WL1がVddレベル(選択レベル)に駆動されると(t3)、nチャネル型MOSトランジスタ301,302がオン状態にされ、その場合の磁気抵抗素子303,304の状態にかかわらず、ラッチ回路31には、上記ビット線BL1,BL1Bから伝達された書込み用データが書き込まれる(t4)。次に、ワード線WL1がVssレベル(非選択レベル)にされ(t5)、ビット線BL1,BL1BがVddレベルにされる(t7)。ここで、t4〜t5は書き込み期間2601とされる。上記ラッチ回路31の状態はそのまま保持される。しかし、電源電圧が遮断された場合には、上記ラッチ回路31の状態は失われ、次に、電源が投入された場合には、図16に示されるシーケンスに従って、磁気抵抗素子303,304の抵抗差により、ノードSN1,SN1Bの論理が決定され、その論理レベルがラッチ回路312にラッチされる。
従って、図10に示される6r+2R型のメモリセルMCを採用する場合には、不揮発性書き込みと、揮発性書き込みとの2通りの書き込みモードが実現されるため、CPU223において、必要に応じて使い分ける。
「実施の形態6」
TMR効果を発揮する磁気抵抗素子としては、図2に示される構成の他に、図4(A)に示されるように、「PtMn」、「CoFe」、「Ru」、「CoFe」、「AlOx」、「NiFe」、「Ru」、「NiFe」が積層されて成るものや、二つの電極Ta間に、「NiFeCr」、「PtMn」、「CoFe」、「Ru」、「CoFe」、「AlOx」、「CoFe」、「NiFe」が積層されて成るものを適用することができる。さらに具体的な例として、図32(A)〜(F)を用いて、6TR+2抵抗素子に適用される場合の構造を説明する。いずれの図面においてもPMOS側に接続される電極を図の下側に書いてあり、それを下部電極と呼ぶ。また、いずれの図面においても第1電源端子側に接続される電極を図の上側に書いてあり、それを上部電極と呼ぶ。
図32(A)に示される磁気抵抗素子は、下部電極としてTaを用い、その上に反強磁性層としてPtMn、PtMnとの交換結合によって磁化の向きが固着されたCoFe/Ru/CoFe層(この3層がシンセティックな反強磁性結合をすることで、磁化の固着をより安定にしている。PtMnからこの3層まで全体でピン層PLYとして機能している。)、トンネル絶縁層TINSとなるAlOx層、磁気記録層となるフリー層FLYとなるCoFe、その上に上部電極Taが積層される。フリー層の第1電源端子に対して逆側にトンネル絶縁層とピン層を配置することによって、前述の如くセル内の抵抗差をラッチする際に流れる電流によって、磁気抵抗が反転することを防止している。
図32(B)に示される磁気抵抗素子は、下部電極のTaとPtMnの間、およびフリー層FLYであるCoFeと上部電極Taの間にそれぞれNiFeCrを挟んだ例が示される。フリー層FLY、トンネル絶縁層TINS、ピン層PLYの第一電源端子との位置関係は図32(A)の場合と同じであり、データをラッチする際の抵抗反転を防止している。この例のように、電極との接着性の向上や磁気的安定性を確保するために、電極材料間に別の材料を挟んでも構わない。また反強磁性層としてここではPtMnを用いた場合を示したが、IrMnなど他の反強磁性材料を用いても構わない。
図32(C)に示される磁気抵抗素子は、フリー層FLYを3層構造とし、上下の磁性層NiFeが非磁性層Ruを介してシンセティックな反強磁性結合をすることで、漏れ磁場などの外乱による磁化反転などに対して、より安定するようにしている。尚、フリー層FLY、トンネル絶縁層TINS、ピン層PLYの第一電源端子との位置関係は、図32(A),(B)に示される場合と同じであることは言うまでもない。
また、特開2007−27575号公報や特開2001−156358号公報に示されているように、2層のピン層にフリー層が挟まれる構造であっても良い。図32(D)〜(F)がこの構造に対応する。
図32(D),(E)に示される例では、図32(C)に対して新たにaで示される部分、すなわち非磁性体金属層MNNとピン層PLY2が加わる形となる。いずれもPMOSに繋がる電極からフリー層FLYまでは、図32(C)に示される構造とほぼ同様である。各部分の材料の組み合わせを若干変えている。大きな差異は、フリー層FLYから第1電源端子までの構造が図32(C)の場合と異なることである。まず非磁性金属層NMMとしてCuやRuが積まれる。次にCoFe/Ru/CoFeの3層からなるシンセティックに反強磁性結合した強磁性/非磁性/強磁性の積層構造の上にIrMnやPtMnからなる反強磁性層を積層することにより、それら全体でピン層PLY2として働く構造になっている。本構造では、フリー層FLY上にCuやRuおよびピン層を積層することより、ピン層PLY2を透過または反射してきたスピンの揃った電子がフリー層FLYに転送され、フリー層FLYに対し図中下側からのスピントルクのみならず上側からもスピントルクを作用させることによって、フリー層FLYの反転をより少ない電流密度で行える。
フリー層FLYの図中上部にはトンネル絶縁層がないため、トンネル磁気抵抗は、フリー層FLYと図中下部のピン層PLY1のスピンの向きによって決定される。
従って、本例においては、フリー層FLYの上下にピン層が配置される構造だが、図32(A)に示される如く、フリー層FLYの第1電源端子に対して逆側にトンネル絶縁層TINSを配置することによって、前述の如くセル内の抵抗差をラッチする際に流れる電流で、磁気抵抗が反転することを防止している。
尚、ここでは上部および下部電極に近接する反強磁性体材料が、各事例内で同じになる材料を選んだが、フリー層FLY上部と下部のピン層PLY1のスピンの向きを最適に調整するために、ネール温度の違う反強磁性材料を上下で使い分けても構わない。
図32(F)に示される例では、新たにbで示される部分が加わる。図32(D),(E)に示される場合と同様に、図32(C)に示されるフリー層FLY上部の構造を変更したものである。この場合フリー層FLY上部には、非磁性金属層ではなくトンネル絶縁層TINS2を用い、その上にCoFe/Ru/CoFeの3層からなるシンセティックに反強磁性結合した強磁性/非磁性/強磁性の積層構造とPtMnからなる反強磁性層を積層し全体としてピン層PLY2として働く構造になっている。この場合フリー層FLYの上下にトンネル絶縁層TINS1,TINS2がくることで、磁気抵抗材料全体の抵抗値を高くすることができる。メモリに抵抗の情報をラッチする時に抵抗に流す電流を小さくすることで、誤って抵抗値が反転することを防止する効果が期待できる。また図中の上部のトンネル磁気抵抗をスピンの向きが同じ状態で比較して、下部より小さくすることで、磁気抵抗の誤反転を防止していることが大きな特徴である。
尚、図32(A)〜(F)示される例では、6Tr+2抵抗素子構造に接続する磁気抵抗の例を挙げたが、4Tr+2抵抗素子構造に接続する場合には、フリー層の第1電源端子側にトンネル絶縁層を設ける必要がある。従って具体的には示さないが、4Tr+2抵抗素子構造に接続する場合には、図の上側の電極をMOSの記憶ノードとなる配線に接続し、図の下側の電極を第1電源端子に接続しなければならない。
また、TMR効果を発揮するものではないが、GMR(巨大磁気抵抗)効果を発揮するものとして、図4(B)に示されるように、「NiFeCo」、「CoFe」、「Cu」、「CoFe」、「FiFeCo」が積層されて成るものを挙げることができる。CMR(超巨大磁気抵抗)効果を発揮する磁気抵抗素子として、図4(C)に示されるように、「PrCrMnO3」や、「Cr dopend SrTi(Zr)O3」や、「PbZrTiO3」などを挙げることができる。
また、抵抗値を可逆的に変化させ、保持しうる抵抗素子として以下の例を挙げることが出来る。
電場誘起抵抗変化を用いる2元系酸化物として、図4(D)に示されるように、「Cu2O」、「NiO」、「TiO2」、「HfO2」、「ZrO2」などを挙げることができる。
相変化を用いるカルコゲナイドとして、図4(E)に示されるように、「GeSeTe」を含んで成るものを挙げることができる。その他として、図4(F)に示されるように、「GeSe/Ag」の積層体を挙げることができる。
「実施の形態7」
これまでの実施の形態に示した例では、抵抗素子203,204に流れる電子の向きを制御して、抵抗素子203,204の状態を変更することでデータの不揮発性書き込みを行うようにしていた。
しかし、抵抗素子にかかる電圧と時間の違いにより、抵抗素子の状態を変更することによって、不揮発性書き込みを行うことができる。この場合、例えば10に示される抵抗素子303,304には、印加電圧と時間の違いにより抵抗状態を変更可能な抵抗材料例えばカルコゲナイト「GeSeTe」を用いる。図27には、抵抗メモリセルMCの書き換えにおける主要部の動作タイミングが示される。
リードライト信号R/Wがローレベルにされることで書き換えが指示される(t1)。そして、ビット線BL1がVddレベルからVssレベル(0Vレベル)に遷移され、ビット線BL1BがVddレベルからVwレベルに遷移される(t2)。制御回路18により、セル電源線PL1の電位がVwにされる(t3)。そして、ワード線WL1がVddレベル(選択レベル)にされ(t4)、nチャネル型MOSトランジスタ301,302がオンされ、時刻t5までに、抵抗素子304の状態が変更されることで、ノードSN1側の書き込みが完了される。次に、ビット線BL1がVe(Ve>Vw)に変更され、ビット線BL1BがVssレベル(0Vレベル)に変更される(t5)。そして、制御回路18により、セル電源線PL1の電位がVeにされ(t6)、時刻t7までに、ノードSN1B側の抵抗素子303の状態が変更されることで、ノードSN1B側の消去が行われる。
ここでt6からt7までの時間は例えば100nsecとする。結晶化していて低抵抗であった材料に、書込みに比べ相対的に大きな電流(例えば200uA)を流すことで、一旦融点を越える温度にし、その後急速に冷却することで非晶質化させ、低抵抗から低抵抗より抵抗値の高い高抵抗への状態遷移を行っている。
ここではワード線レベルはVddレベルとしているが、晶質から非晶質への切り替えを確実に行うために、書込み時と電圧を変えても構わない。その場合は例えばt5までは前述の如く0.7Vとし、t5から1.2Vに切り替えるなどの処置を講じればよい。
その後、ワード線WL1がVssレベル(非選択レベル)にされ(t7)、制御回路18により、セル電源線PL1の電位がVddレベルにされる(t8)。そして、ビット線BL1,BL1BがVddレベルにされ(t9)、R/W信号がハイレベルに戻される(t10)。尚、t4〜t5までの期間は書き込み期間2701とされ、t6〜t7までの期間は、消去期間2702とされる。
以上のように、電流の流れる向きは同じでも、電圧を変化させて電流量を変えることで、低抵抗状態と高抵抗状態を実現できる。
「実施の形態8」
半導体記憶装置100において、データ書き換え後に、抵抗素子203,204や、303,304が所望の状態になっているか否かを確認するためのベリファイを行うように構成することができる。ベリファイは、相補ビット線をVssレベル(0Vレベル)にしてワード線を選択レベルに駆動し、所定時間内にセンスアンプで所望データを保持できるか否かによって行うことができる。図28には、この場合の主要部における動作タイミングが示される。
先ず、中間電位となるのを防止するため、ビット線BL1,BL1BをVssレベル(0Vレベル)にされる(t1)。そして、PL1がVssレベル(0Vレベル)に制御される(t2)。その状態でワード線WL1が選択レベル(Vddレベル)に駆動され、ノードSN1,SN1BがVssレベル(0Vレベル)にされる(t3)。この状態でワード線WL1が非選択レベル(0Vレベル)にされ(t4)、PL1がVddレベルに制御される(t5)。このとき、抵抗素子203,204(又は303,304)の状態により、ノードSN1,SNB1がハイ(H)レベル又はロー(L)レベルにラッチされる(t5)。ビット線BL1,BL1Bが読み出し時の所定のレベル(ここではVddレベル)にされる(t6)。そして、ワード線WL1が選択レベル(Vddレベル)に駆動されて、セル内電位がビット線BL1,BL1Bに伝達される(t7)。そして、時刻t7からt8までの間に、ビット線BL1,BL1Bの電位がセンスアンプによってラッチされ、この電位が期待値と一致するか否かを判別することで、ベリファイが可能となる。上記ベリファイにおける主たる動作制御は、制御回路18によって行うことができる。尚、t5〜t7まではデータラッチ期間2801とされ、t7〜t8まではベリファイ期間2802とされる。
「実施の形態9」
読み出し時に第1電源端子207(309)に通電するように制御することで、待機時の電力消費を抑えることができる。また、待機時に第1電源端子207(309)に通電されないことで、待機時のアルファ線ソフトエラーに起因する誤動作を回避することができる。
例えば、図10に示される6r+2R型のメモリセルMCを含む半導体記憶装置100においては、図29(A)に示されるように、待機状態において、電源供給が停止された状態では、ビット線BL1,BL1BがVssレベル(0Vレベル)とされ、第1電源端子309は、Vssレベル(0Vレベル)とされる。次に、図29(B)に示されるように、読み出しが行われる場合には、第1電源端子309に所定の電圧(例えばVddレベル)が供給され、それによって、磁気抵抗素子303,304の状態に応じた電位がラッチ回路302に保持される。そして、図29(C)に示されるように、ビット線BL1,BL1BがVddレベルにされ、その後、図29(D)に示されるように、ワード線WL1が選択レベルに駆動され、nチャネル型MOSトランジスタ301,302がオンされることで、データ読み出しが可能とされる。
「実施の形態10」
図1に示されるメモリセルアレイ23は、それぞれ選択可能な複数のメモリセルのかたまりであるメモリマットに分割することができる。分割された複数のマットは、アドレス信号をデコードして得たマット選択信号によって選択することができる。上記メモリマットは、複数のワード線と、上記ワード線に交差するように配置された複数のビット線と、上記ワード線と上記ビット線とが交差する箇所に配置された複数のメモリセルとを含む。そして選択されたメモリマットに対してのみ、上記磁気抵抗メモリセルにおける上記第1電源端子207や309への電圧供給を可能とするように構成することができる。このような電圧供給制御は、制御回路18などによって行うことができる。
これにより、選択されたメモリマットは、選択により電流が流れるものの、非選択のメモリマットでの電流は抑制できる。
「実施の形態11」
図33には、図10に示される磁気抵抗メモリセルの別のレイアウト状態が示される。図34には、図33におけるC−C’線の切断断面が示される。
図33及び図34に示される磁気抵抗メモリセルMCは、縦型トランジスタを用いたもので、以下のように構成される。
nチャネル型MOSトランジスタ301,302,306,308は、半導体基板334の主面に形成される。すなわち、半導体基板334の主面にはP型ウェル339が形成され、このP型ウェル339の素子分離溝340によって、長方形の活性領域337,338が規定される。nチャネル型MOSトランジスタ301,306は、一方の活性領域337に形成され、それらのソース、ドレインの一方が互いに共有される。nチャネル型MOSトランジスタ302,308は他方の活性領域338に形成され、それらのソース、ドレインの一方が互いに共有される。
上記pチャネル型MOSトランジスタ305,307は、縦型トランジスタであり、上記nチャネル型MOSトランジスタ301,302,306,308のそれぞれよりも上部に形成される。
pチャネル型MOSトランジスタ305,307は、下部半導体層(ドレイン)341、中間半導体層342、上部半導体層(ソース)343を積層した柱状の積層体と、この積層体の側壁にゲート絶縁膜GIを介して形成されたゲート電極344とによって構成されている。なお、図33及び図34では、上記柱状の積層体は四角柱状として例示しているが、四角以上の多角柱状や円柱状としても良い。
上記pチャネル型MOSトランジスタ305のソース343は、コンタクトホール345を介して磁気抵抗素子303の下部電極333に結合され、磁気抵抗素子303の上部電極は、メタル層330に結合される。これと同様に、上記pチャネル型MOSトランジスタ307のソースは、コンタクトホールを介して磁気抵抗素子304の下部電極に結合され、磁気抵抗素子の上部電極は、メタル層330に結合される。メタル層330は、第1電源端子309に結合される。
このようにpチャネル型MOSトランジスタ305,307を縦型トランジスタとし、その上部に磁気抵抗素子303,304を形成する構成では、プレーナー型のSRAMに比べて面積の縮小を図ることができる。つまり、従来のプレーナー型のSRAMの場合、電源端子がpチャネル型MOSトランジスタの拡散層に接続されるため、その接続部分は互いに隣接するメモリセル間で共有される構成が基本とされる。この場合、電源とpチャネル型MOSトランジスタとの間にセル毎に磁気抵抗素子を設けることはできないため、セル毎に磁気抵抗素子を設けるには、例えば図20A,図20Bに示されるように、pチャネル型MOSトランジスタの拡散層をセル毎に独立させる必要がある。これに対して、図33,図34に示されるように、半導体基板の主面にnチャネル型MOSトランジスタ301,302,306,308が形成され、その上部にpチャネル型MOSトランジスタ305,307を形成する構成によれば、pチャネル型MOSトランジスタ305,307とそれに電源供給を行うための配線は、メモリセル内で独立に接続される。また、pチャネル型MOSトランジスタ305,307とそれに電源供給を行うための配線は、互いに隣接するセル間で互い独立となるため、レイアウトの変更を伴わずに、pチャネル型MOSトランジスタ35,37と電源との間に磁気抵抗素子303,304を配置することができる。このため、図33,図34に示される構成で不揮発性RAMを形成する場合、プレーナー型のSRAMに比べてセル面積が増加しないで済むという利点がある。
「実施の形態12」 図35及び図36には、図10に示される磁気抵抗メモリセルの別のレイアウト状態が示される。図37には、図35及び図36におけるD−D’線の切断断面が示される。図35は、nチャンネル型MOSトランジスタ301,302,306,308、ワードWL1及び線ビット線BL1,BL1Bの部分を示し、図36は、Pチャンネル型MOSトランジスタ305,307、及び磁気抵抗素子303,304の部分を示す。
nチャンネル型MOSトランジスタ301,302,306,308は、n型シリコン基板809上のp型ウェル810に形成されており、それぞれのゲート電極はいずれも第1層目の導電膜とされる。nチャンネル型MOSトランジスタ306,308のゲート電極804d,804eは、コンタクトホール802e,802dを介してそれぞれのドレインであるn型不純物領域801c’及び801dに接続される。特に制限されないが、ゲート電極はn型p型の不純物が高濃度に添加されたポリシリコンやタングステン、あるいはモリブデンなどの高融点金属、又はこれらの高融点金属とシリコンの化合物やポリシリコンとシリサイドの複合膜とされる。nチャンネル型MOSトランジスタ306,308の共通ソースとなるn型不純物領域801eは、接地電位の配線とされる。
一方、pチャンネル型MOSトランジスタ305,307は、上記nチャンネル型MOSトランジスタ306,308上にシリコン酸化膜813を介して形成されている。第2層目のポリシリコン膜816b,816fはpチャンネル型MOSトランジスタ305,307のドレイン領域とされ、第2層目のポリシリコン膜は上記pチャンネル型MOSトランジスタのチャネル領域816a,816eとされ、第2層目のポリシリコン膜816c,816gは上記Pチャンネル型MOSトランジスタのソース領域である。このポリシリコン膜816c,816gは、それぞれ磁気抵抗素子303,304と接続するために、互いに独立した配線とされる。これにより、ポリシリコン層816cは、磁気抵抗素子303を介してメタル層330に結合される。同様にポリシリコン層816gは、磁気抵抗素子304を介してメタル層330に結合される。例えばポリシリコン層816cは、コンタクトホール830を介して磁気抵抗素子303の下部電極831に結合され、磁気抵抗素子303の上部電極331はメタル層330に結合される。
また、第2層目のポリシリコン816b,816fは、コンタクトホール815b,815cを介して記憶ノードの不純物領域801d,801c又はn型不純物領域801d,801cに接続されたゲート電極804d,804eに接続されており、さらにPチャンネル型MOSトランジスタのゲート電極を形成している第3層目のポリシリコン膜818a,818bは、コンタクトホール824a,824bを介して、第2層目のポリシリコン膜816b,816fに接続される。尚、811はシリコン酸化膜、822はチャネルストッパ層、819は絶縁膜である。
このようにnチャネル型MOSトランジスタ306,308上にシリコン酸化膜813を介してpチャネル型MOSトランジスタ305,307を形成し、その上に磁気抵抗素子303,304を形成するようにしても、実施の形態11の場合と同様に、セル面積の増加を回避することができる。
「その他」
以上本発明者によってなされた発明を具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
各実施の形態に分けて説明したが、各実施の形態内のみに留まるのではなく、各実施の形態内の一部もしくは全部を適宜他の実施の形態と組み合わせても良い。
例えば、実施の形態1や2等では、ビット線とメモリセルの記憶部を接続するトランジスタが2つの例(2201,202等)を示したが、1つにする場合や、3つ以上としても良い。
また、2元系酸化物等を用いた電場誘起抵抗変化によるメモリセルは、一般に抵抗素子への電圧のかけ方もしくは電流の流し方により抵抗値を変化させるので、各実施の形態を適用できる。
さらに、カルコゲナイド等を用いた相変化によるメモリは、一般に電圧をかける時間もしく電流を流す時間により抵抗素子の抵抗値を変化させる。これについても、適宜各実施の形態を適用しても良い。ただし、書き込み動作については、実施の形態7が望ましい。
また、以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるマイクロコンピュータに適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、各種半導体装置に広く適用することができる。
本発明は、メモリセルを含む半導体装置に広く適用することができる。

Claims (31)

  1. 高電位側電源の供給を可能とする第1電源端子と、
    低電位側電源の供給を可能とする第2電源端子と、
    それぞれ上記第1電源端子に結合された第1磁気抵抗素子及び第2磁気抵抗素子と、
    それぞれ上記第2電源端子に結合された第1トランジスタ及び第2トランジスタと、を含み、
    上記第1磁気抵抗素子と上記第1トランジスタとが直列接続され、この2つが直列に接続される第1接続ノードが上記第2トランジスタの制御端子に結合され、
    上記第2磁気抵抗素子と上記第2トランジスタとが直列接続され、この2つが直列に接続される第2接続ノードが上記第1トランジスタの制御端子に結合されたメモリセルを含む半導体装置であって、
    上記第1磁気抵抗素子及び上記第2磁気抵抗素子は、層に電流が流れることで層内のスピンの向きを変更可能なフリー層と、層に電流が流れても上記フリー層に比べ層内のスピンの向きが変化しにくいピン層とを含み、
    上記第1磁気抵抗素子は、フリー層側が上記第1トランジスタに結合され、ピン層側が上記第1電源端子に結合され、
    上記第2磁気抵抗素子は、フリー層側が上記第2トランジスタに結合され、ピン層側が上記第1電源端子に結合されて成ることを特徴とする半導体装置。
  2. 上記第1接続ノードを第1ビット線に結合可能な第3トランジスタと、
    上記第2接続ノードを、上記第1ビット線と対の関係にある第2ビット線に結合可能な第4トランジスタと、を含む請求項1記載の半導体装置。
  3. 高電位側電源の供給を可能とする第1電源端子と、
    低電位側電源の供給を可能とする第2電源端子と、
    それぞれ上記第1電源端子に結合された第1磁気抵抗素子及び第2磁気抵抗素子と、
    上記第1磁気抵抗素子に結合された第1トランジスタと、
    上記第2電源端子に結合された第2トランジスタと、
    上記第2磁気抵抗素子に結合された第3トランジスタと、
    上記第2電源端子に結合された第4トランジスタと、を含み、
    上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとが直列接続され、上記3トランジスタと上記第4トランジスタとが直列接続され、上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとが直列接続される第1ノードが上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタの制御端子に結合され、上記第3トランジスタと上記第4トランジスタとが直列接続される第2ノードが上記第1トランジスタ及び上記第2トランジスタの制御端子に結合された磁気抵抗素子を含むメモリセルを備えた半導体装置であって、
    上記第1磁気抵抗素子及び上記第2磁気抵抗素子は、層に電流が流れることで層内のスピンの向きを変更可能なフリー層と、層に電流が流れても上記フリー層に比べて層内のスピンの向きが変化しにくいスピンの向きが固定されたピン層とを含み、
    上記第1磁気抵抗素子は、フリー層側が上記第1電源端子に結合され、ピン層側が上記第1トランジスタに結合され、
    上記第2磁気抵抗素子は、フリー層側が上記第1電源端子に結合され、ピン層側が上記第3トランジスタに結合されて成ることを特徴とする半導体装置。
  4. 上記第1接続ノードと、上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタの制御端子とを、第1ビット線に結合可能な第5トランジスタと、
    上記2接続ノードと、上記第1トランジスタ及び上記第2トランジスタの制御端子とを、上記第1ビット線と対の関係にある第2ビット線に結合可能な第6トランジスタと、を含む請求項3記載の半導体装置。
  5. 第1の電源電位を供給する第1電源端子と、
    第1の電源電位より低い第2の電源電位を供給する第2電源端子と、
    それぞれ上記第1電源端子に結合され、電気的、可逆的にその抵抗値を変化させ保持することが可能な第1抵抗素子及び第2抵抗素子と、
    それぞれ上記第2電源端子に結合された第1トランジスタ及び第2トランジスタと、を含み、
    上記第1抵抗素子と上記第1トランジスタとが直列接続され、この2つが直列に接続される第1接続ノードが上記第2トランジスタの制御端子に結合され、
    上記第2抵抗素子と上記第2トランジスタとが直列接続され、この2つが直列に接続される第2接続ノードが上記第1トランジスタの制御端子に結合されたメモリセルを含む半導体装置であって、
    上記第1接続ノードを第1ビット線に結合可能な第3トランジスタと、
    上記第2直列接続ノードを、上記第1ビット線と相補レベルの関係にある第2ビット線に結合可能な第4トランジスタと、
    上記メモリセルへのデータの書き込み用情報が上記第1ビット線及び上記第2ビット線に蓄えられた状態で、上記第1電源端子の電圧レベルを、上記第1ビット線と上記第2ビット線との電圧レベルの間に調整することで上記メモリセルの書き換えを可能とする制御回路と、を含むことを特徴とする半導体装置。
  6. 第1の電源電位を供給する第1電源端子と、
    第1の電源電位より低い第2の電源電位を供給する第2電源端子と、
    それぞれ上記第1電源端子に結合され、電気的、可逆的にその抵抗値を変化させ保持することが可能な第1抵抗素子及び第2抵抗素子と、
    それぞれ上記第2電源端子に結合された第1トランジスタ及び第2トランジスタと、を含み、
    上記第1抵抗素子と上記第1トランジスタとが直列接続され、この2つが直列に接続される第1接続ノードが上記第2トランジスタの制御端子に結合され、
    上記第2抵抗素子と上記第2トランジスタとが直列接続され、この2つが直列に接続される第2接続ノードが上記第1トランジスタの制御端子に結合されたメモリセルを含む半導体装置であって、
    上記第1接続ノードを第1ビット線に結合可能な第3トランジスタと、
    上記第2接続ノードを、上記第1ビット線と対の関係にある第2ビット線に結合可能な第4トランジスタと、
    上記メモリセルへの書き込み用情報が上記第1ビット線及び上記第2ビット線に蓄えられた状態で、上記第1電源端子の電圧レベルを、上記第1ビット線及び上記第2ビット線における一方のビット線レベルよりも他方のビット線レベルに近い電圧にした後、他方のビット線レベルよりも一方のビット線レベルに近い電圧に調整することによって、上記メモリセルの書き換えを可能とする制御回路と、を含む半導体装置。
  7. 第1の電源電位を供給する第1電源端子と、
    第1の電源電位より低い第2の電源電位を供給する第2電源端子と、
    それぞれ上記第1電源端子に結合され、電気的、可逆的にその抵抗値を変化させ保持することが可能な第1抵抗素子及び第2抵抗素子と、
    上記第1抵抗素子に結合された第1トランジスタと、
    上記第2電源端子に結合された第2トランジスタと、
    上記第2抵抗素子に結合された第3トランジスタと、
    上記第2電源端子に結合された第4トランジスタと、を含み、
    上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとが直列接続され、上記3トランジスタと上記第4トランジスタとが直列接続され、上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとが直列に接続される第1接続ノードが上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタの制御端子に結合され、上記第3トランジスタと上記第4トランジスタとが直列接続される第2接続ノードが上記第1トランジスタ及び上記第2トランジスタの制御端子に結合されたメモリセルを含む半導体装置であって、
    上記第1接続ノードと、上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタの制御端子とを、第1ビット線に結合可能な第5トランジスタと、
    上記第2接続ノードと、上記第1トランジスタ及び上記第2トランジスタの制御端子とを、上記第1ビット線と対の関係にある第2ビット線に結合可能な第6トランジスタと、
    上記第1抵抗素子及び上記第2抵抗素子をいずれも一方の同じ状態にし、その後、一方の抵抗素子を他方の状態に変化させることで上記メモリセルの書き換えを可能とする制御回路と、を含んで成る半導体装置。
  8. 上記制御回路は、上記第1ビット線及び上記第2ビット線の双方を上記第2電源端子の電圧レベルになるようにし、その状態で、上記第1電源端子の電圧レベルを、上記第1ビット線及び上記第2ビット線における上記書き込み用情報のハイレベルとローレベルとの中間レベルの電位に調整し、所定時間経過後に、上記メモリセルへの書き込み用情報が上記第1ビット線及び上記第2ビット線に蓄えられることで、上記メモリセルの書き換えが可能とされる請求項7記載の半導体装置。
  9. 第1の電源電位を供給する第1電源と、
    第1の電源電位より低い第2の電源電位を供給する第2電源と、
    それぞれ上記第1電源に結合され、電気的、可逆的にその抵抗値を変化させ保持することが可能な第1抵抗素子及び第2抵抗素子と、
    上記第1抵抗素子に結合された第1トランジスタと、
    上記第2電源に結合された第2トランジスタと、
    上記第2抵抗素子に結合された第3トランジスタと、
    上記第2電源に結合された第4トランジスタと、を含み、
    上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとが直列接続され、上記3トランジスタと上記第4トランジスタとが直列接続され、上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとが直列接続される第1接続ノードが上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタの制御端子に結合され、上記第3トランジスタと上記第4トランジスタとが直列接続される第2接続ノードが上記第1トランジスタ及び上記第2トランジスタの制御端子に結合され、
    更に上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとの直列接続ノードと、上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタの制御端子とを、第1ビット線に結合可能な第5トランジスタと、
    上記第3トランジスタと上記第4トランジスタとの直列接続ノードと、上記第1トランジスタ及び上記第2トランジスタの制御端子とを、上記第1ビット線と相補レベルの関係にある第2ビット線に結合可能な第6トランジスタと、が設けられたメモリセルを含む半導体装置であって、
    メモリセルへの電圧供給を制御する制御回路と、を含み、
    上記制御回路は、電源遮断後の立ち上げシーケンス制御モードを有し、
    立ち上げシーケンス制御モードでは、上記第1電源の電圧レベルと、上記第1ビット線及び上記第2ビット線の電圧レベルとが、上記第2電源の電圧レベルに等しくされ、その状態で、上記第5トランジスタ及び上記第6トランジスタが導通されることで、上記第2トランジスタの制御端子の電位と、上記第4トランジスタの制御端子の電位とが揃えられ、その後、第1抵抗素子及び第2抵抗素子の抵抗状態に従って、上記第2トランジスタの制御端子の電位と、上記第4トランジスタの制御端子の電位が復帰されることを特徴とする半導体装置。
  10. 第1の電源電位を供給する第1電源と、
    第1の電源電位より低い第2の電源電位を供給する第2電源と、
    それぞれ上記第1電源に結合され、電気的、可逆的にその抵抗値を変化させ保持することが可能な第1抵抗素子及び第2抵抗素子と、
    それぞれ上記第2電源に結合された第1トランジスタ及び第2トランジスタと、を含み、
    上記第1抵抗素子と上記第1トランジスタとが直列接続され、この2つが直列に接続される第1接続ノードが上記第2トランジスタの制御端子に結合され、
    上記第2抵抗素子と上記第2トランジスタとが直列接続され、この2つが直列に接続される第2接続ノードが上記第1トランジスタの制御端子に結合され、
    更に上記第1接続ノードを第1ビット線に結合可能な第3トランジスタと、
    上記第2接続ノードを、上記第1ビット線と対の関係にある第2ビット線に結合可能な第4トランジスタと、が設けられたメモリセルを含む半導体装置であって、
    上記メモリセルへの電圧供給を制御する制御回路を含み、
    上記制御回路は、電源遮断後の立ち上げシーケンス制御モードを有し、
    立ち上げシーケンス制御モードでは、上記第1電源の電圧レベルと、上記第1ビット線及び上記第2ビット線の電圧レベルとが、上記第2電源の電圧レベルに等しくされ、その状態で、上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタが導通されることで、上記第3トランジスタの制御端子の電位と、上記第4トランジスタの制御端子の電位とが揃えられ、その後、第1抵抗素子及び第2抵抗素子の抵抗状態に従って、上記第3トランジスタの制御端子の電位と、上記第4トランジスタの制御端子の電位が復帰されることを特徴とする半導体装置。
  11. 複数のワード線と、
    上記ワード線に交差するように配置された複数のビット線と、を含み、
    上記メモリセルは、上記ワード線と上記ビット線とに結合されるとともに、マトリクス状に複数配置され、
    上記ワード線が共有される複数の上記メモリセル毎に上記第1電源端子への電圧供給を可能とする複数の電圧供給ラインが設けられる請求項2又は4に記載の半導体装置。
  12. 上記電圧供給ラインは、それに対応する上記ワード線に結合されて成る請求項11記載の半導体装置。
  13. 複数のワード線と、
    上記ワード線に交差するように配置された複数のビット線と、を含み、
    上記メモリセルは、上記ワード線と上記ビット線とに結合されるとともに、マトリクス状に複数配置され、
    上記ビット線が共有される複数の上記磁気抵抗メモリセル毎に上記第1電源端子への電圧供給を可能とする複数の電圧供給ライン設けられる請求項2又は4に記載の半導体装置。
  14. それぞれ選択可能な複数のメモリマットを含み、
    上記メモリマットは、上記メモリセルがマトリクス状に複数配列されて成り、
    選択されたメモリマットに対して、上記磁気抵抗メモリセルにおける上記第1電源端子への電圧供給を可能とする制御回路を含む請求項2又は4に記載の半導体装置。
  15. 第1メモリ又は第2メモリ及び第3メモリと、
    上記第1メモリ又は第2メモリ及び第3メモリにアクセス可能な中央処理装置と、を含む半導体装置であって、
    上記第1メモリは、第1の電源電位を供給する第1電源と、
    第1の電源電位より低い第2の電源電位を供給する第2電源と、
    それぞれ上記第1電源に結合され、電気的、可逆的にその抵抗値を変化させ保持することが可能な第1抵抗素子及び第2抵抗素子と、
    上記第1抵抗素子に結合された第1トランジスタと、
    上記第2電源に結合された第2トランジスタと、
    上記第2抵抗素子に結合された第3トランジスタと、
    上記第2電源に結合された第4トランジスタと、を含み、
    上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとが直列接続され、上記3トランジスタと上記第4トランジスタとが直列接続され、上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとが直列接続される第1接続ノードが上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタの制御端子に結合され、上記第3トランジスタと上記第4トランジスタとが直列接続される第2接続ノードが上記第1トランジスタ及び上記第2トランジスタの制御端子に結合され、
    更に上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとが直列接続される第3接続ノードと、上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタの制御端子とを、第1ビット線に結合可能な第5トランジスタと、
    上記第3トランジスタと上記第4トランジスタとが直列接続される第4接続ノードと、上記第1トランジスタ及び上記第2トランジスタの制御端子とを、上記第1ビット線と相補レベルの関係にある第2ビット線に結合可能な第6トランジスタと、が設けられて成り、
    上記第2メモリは、第3の電源電位を供給する第3電源と、
    第3の電源電位より低い第4の電源電位を供給する第4電源と、
    それぞれ上記第3電源に結合され、電気的、可逆的にその抵抗値を変化させ保持することが可能な第3抵抗素子及び第4抵抗素子と、
    それぞれ上記第3電源に結合された第7トランジスタ及び第8トランジスタと、を含み、
    上記第3抵抗素子と上記第7トランジスタとが直列接続され、この2つが直列に接続される第5接続ノードが上記第8トランジスタの制御端子に結合され、
    上記第4抵抗素子と上記第8トランジスタとが直列接続され、この2つが直列に接続される第6接続ノードが上記第7トランジスタの制御端子に結合され、
    更に上記第5接続ノードを第3ビット線に結合可能な第9トランジスタと、
    上記第6接続ノードを、上記第3ビット線と対の関係にある第4ビット線に結合可能な第9トランジスタと、が設けられたメモリセルを含んで成り、
    上記第3メモリは、ひとつの抵抗素子に、ひとつのトランジスタが直列接続されて成るメモリセルを含んで成る半導体装置。
  16. 上記メモリセルにアクセス可能な中央処理装置を含み、
    上記メモリセルに対するアクセスモードとして、上記第1抵抗素子及び上記第2抵抗素子の抵抗状態の変化を伴わずに上記メモリセルへの情報書込みを行う揮発書き込みモードと、
    上記第1抵抗素子又は上記第2抵抗素子の抵抗状態の変化を伴って上記メモリセルへの情報書込みを行う不揮発書き込みモードと、を含む請求項3記載の半導体装置。
  17. 第1の電源電位を供給する第1電源と、
    第1の電源電位より低い第2の電源電位を供給する第2電源と、
    それぞれ上記第1電源に結合され、電気的、可逆的にその抵抗値を変化させ保持することが可能な第1抵抗素子及び第2抵抗素子と、
    それぞれ上記第2電源に結合された第1トランジスタ及び第2トランジスタと、を含み、
    上記第1抵抗素子と上記第1トランジスタとが直列接続され、この2つが直列に接続される第1接続ノードが上記第2トランジスタの制御端子に結合され、
    上記第2抵抗素子と上記第2トランジスタとが直列接続され、この2つが直列に接続される第2接続ノードが上記第1トランジスタの制御端子に結合され、
    更に上記第1接続ノードを第1ビット線に結合可能な第3トランジスタと、
    上記第2接続ノードを、上記第1ビット線と対の関係にある第2ビット線に結合可能な第4トランジスタと、が設けられたメモリセルを含み、
    上記第1ビット線と、上記第1電源端子との間に所定の電位差が与えられた状態で、上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタが導通されることで、上記第1抵抗素子の書き換えが可能とされ、
    上記第2ビット線と、上記第1電源端子との間に所定の電位差が与えられた状態で、上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタが導通されることで、上記第2抵抗素子の書き換えが可能とされる半導体装置。
  18. 高電位側電源の供給を可能とする第1電源端子と、
    低電位側電源の供給を可能とする第2電源端子と、
    それぞれ上記第1電源端子に結合された第1抵抗素子及び第2抵抗素子と、
    上記第1抵抗素子に結合された第1トランジスタと、
    上記第2電源端子に結合された第2トランジスタと、
    上記第2抵抗素子に結合された第3トランジスタと、
    上記第2電源端子に結合された第4トランジスタと、を含み、
    上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとが直列接続され、上記3トランジスタと上記第4トランジスタとが直列接続され、上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとの直列接続ノードが上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタの制御端子に結合され、上記第3トランジスタと上記第4トランジスタとの直列接続ノードが上記第1トランジスタ及び上記第2トランジスタの制御端子に結合されたメモリセルであって、
    上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとの直列接続ノードと、上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタの制御端子とを、第1ビット線に結合可能な第5トランジスタと、
    上記第3トランジスタと上記第4トランジスタとの直列接続ノードと、上記第1トランジスタ及び上記第2トランジスタの制御端子とを、上記第1ビット線と対の関係にある第2ビット線に結合可能な第6トランジスタと、が設けられたメモリセルを含み、
    上記第1ビット線と、上記第1電源端子との間に所定の電位差が与えられた状態で、上記第5トランジスタ及び上記第6トランジスタが導通されることで、上記第1抵抗素子の書き換えが可能とされ、
    上記第2ビット線と、上記第1電源端子との間に所定の電位差が与えられた状態で、上記第5トランジスタ及び上記第6トランジスタが導通されることで、上記第2抵抗素子の書き換えが可能とされる半導体装置。
  19. 上記メモリセルの書き換え後にベリファイを可能とする制御回路を含む請求項5,6,7,8,17又は18記載の半導体装置。
  20. 上記メモリセルからの読み出しモードとして、読み出しが指示された際、上記第1電源端子への電圧供給が停止されている状態から上記第1電源端子への電圧供給が供給され、その後メモリセルからの読み出しを可能とする第1読み出しモードと、
    読み出しが指示された際、上記第1電源端子への電圧供給が供給された状態からの読み出しを可能とする第2読み出しモードと、を含む請求項1乃至4の何れか1項記載の半導体装置。
  21. 上記第1メモリ又は上記第2メモリは、上記中央処理装置によって上記第3メモリから情報を読み出す際のキャッシュメモリとして機能する請求項15記載の半導体装置。
  22. 上記第1メモリ又は上記第2メモリ及び上記第3メモリは、相互にデータのやり取り可能に結合されて成る請求項15記載の半導体装置。
  23. 上記第1トランジスタ及び上記第3トランジスタは、互いに隣接するトランジスタ間で拡散層が分離されて成る請求項3記載の半導体装置。
  24. 上記各磁気抵抗素子のフリー層は、上記ピン層と、このピン層と別に設けられた第2のピン層とに挟まれるようにそれぞれ形成され、
    上記第1磁気抵抗素子のフリー層は、上記第2のピン層を介して、上記第1トランジスタに結合され、
    上記第2磁気抵抗素子のフリー層は、上記第2のピン層を介して、上記第2トランジスタに結合される請求項1又は2記載の半導体装置。
  25. 上記各磁気抵抗素子のフリー層は、上記ピン層と、このピン層と別に設けられた第2のピン層とに挟まれるようにそれぞれ形成され、
    上記第1磁気抵抗素子のフリー層は、上記第2のピン層を介して、上記第1電源端子に結合され、
    上記第2磁気抵抗素子のフリー層は、上記第2のピン層を介して上記第1電源端子に結合される請求項3又は4記載の半導体装置。
  26. 高電位側電源の供給を可能とする第1電源端子と、
    低電位側電源の供給を可能とする第2電源端子と、
    それぞれ上記第1電源端子に結合された第1抵抗素子及び第2抵抗素子と、
    それぞれ上記第2電源端子に結合された第1トランジスタ及び第2トランジスタと、を含み、
    上記第1抵抗素子と上記第1トランジスタとが直列接続され、この2つが直列に接続される第1接続ノードが上記第2トランジスタの制御端子に結合され、
    上記第2抵抗素子と上記第2トランジスタとが直列接続され、この2つが直列に接続される第2接続ノードが上記第1トランジスタの制御端子に結合されたメモリセルを含む半導体装置であって、
    上記第1抵抗素子及び上記第2抵抗素子は、抵抗素子に電子を注入する向きによって、その抵抗値が変化させうる抵抗素子であり、
    上記第1電源端子側から上記抵抗素子に電子を注入することによって、高抵抗状態から低抵抗状態への変化が可能とされ、上記抵抗素子の逆側から電子を注入することによって、低抵抗状態から高抵抗状態への変化が可能とされることを特徴とする半導体装置。
  27. 高電位側電源の供給を可能とする第1電源端子と、
    低電位側電源の供給を可能とする第2電源端子と、
    それぞれ上記第1電源端子に結合された第1抵抗素子及び第2抵抗素子と、
    上記第1抵抗素子に結合された第1トランジスタと、
    上記第2電源端子に結合された第2トランジスタと、
    上記第2抵抗素子に結合された第3トランジスタと、
    上記第2電源端子に結合された第4トランジスタと、を含み、
    上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとが直列接続され、上記3トランジスタと上記第4トランジスタとが直列接続され、上記第1トランジスタと上記第2トランジスタとが直列接続される第1ノードが上記第3トランジスタ及び上記第4トランジスタの制御端子に結合され、上記第3トランジスタと上記第4トランジスタとが直列接続される第2ノードが上記第1トランジスタ及び上記第2トランジスタの制御端子に結合された抵抗素子を含むメモリセルを備えた半導体装置であって、
    上記第1抵抗素子及び上記第2抵抗素子は、抵抗素子に電子を注入する向きによって、その抵抗値が変化させうる抵抗素子とされ、第1電源端子側から上記抵抗素子に電子を注入することによって低抵抗状態から高抵抗状態への変化が可能とされ、抵抗素子の逆側から電子を注入することによって高抵抗状態から低抵抗状態への変化が可能とされることを特徴とする半導体装置。
  28. 電源が投入された状態での待機状態として、上記第1電源端子、上記第1ビット線、および上記第2ビット線への電圧の供給が停止された状態にあるモードを含む請求項2又は4記載の半導体装置。
  29. 上記第2トランジスタ、上記第4トランジスタ、上記第5トランジスタ、及び上記第6トランジスタは、半導体基板の主面に形成され、上記第1トランジスタ及び上記第3トランジスタは、上記第2トランジスタ、上記第4トランジスタ、上記第5トランジスタ、及び上記第6トランジスタのそれぞれよりも上部に形成され、上記第1トランジスタと上記第1電源端子との間に上記第1磁気抵抗素子が介在され、上記第3トランジスタと上記第1電源端子との間に上記第2磁気抵抗素子が介在されて成る請求項4記載の半導体装置。
  30. 上記第2トランジスタ、上記第4トランジスタ、上記第5トランジスタ、及び上記第6トランジスタは、半導体基板の主面に形成され、上記第1トランジスタ及び上記第3トランジスタは、上記第2トランジスタ、上記第4トランジスタ、上記第5トランジスタ、及び上記第6トランジスタのそれぞれよりも上部に形成され、
    上記第1トランジスタは、上記半導体基板の主面に垂直な方向に延在する第1積層体に形成されたソース、チャネル領域およびドレインと、上記第1積層体の側壁部に形成されたゲート電極とを有し、
    上記第3トランジスタは、上記半導体基板の主面に垂直な方向に延在する第2積層体に形成されたソース、チャネル領域およびドレインと、上記第2積層体の側壁部にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有し、
    上記第1トランジスタのソースは、上記第1積層体よりも上部に形成された上記第1磁気抵抗素子を介して上記第1電源端子に接続され、
    上記第3トランジスタのソースは、上記第1積層体よりも上部に形成された上記第2磁気抵抗素子を介して上記第1電源端子に接続されて成る請求項4記載の半導体装置。
  31. 上記第2トランジスタ、上記第4トランジスタ、上記第5トランジスタ、及び上記第6トランジスタは、半導体基板の主面に形成され、上記第1トランジスタ及び上記第3トランジスタは、上記第2トランジスタ、上記第4トランジスタ、上記第5トランジスタ、及び上記第6トランジスタのそれぞれよりも上部に形成され、上記第1トランジスタと上記第1磁気抵抗素子とが接続される配線と、上記第3トランジスタと上記第2磁気抵抗素子とが接続される配線とは、上記メモリセル内および隣接するメモリセルとの間においてそれぞれ独立して形成された請求項4記載の半導体装置。
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