JP2020187811A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Yorinobu FUJINO
頼信 藤野
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Abstract

【課題】動作信頼性を向上する。【解決手段】実施形態の半導体記憶装置1は、抵抗変化素子30を含むメモリセルMCと、メモリセルMCに電圧を印加してデータを書き込むライトドライバWDと、それぞれの長さが第1時間である第1書き込みと第2書き込みとを実行する制御回路12とを備える。第1書き込みにおいて、ライトドライバWDは、メモリセルMCに第1電圧を第2時間印加し、第1電圧と異なる第2電圧を第3時間印加する。第2書き込みにおいて、ライトドライバWDは、メモリセルMCに第1電圧を第2時間よりも長く且つ第3時間よりも長い第4時間印加する。【選択図】図7

Description

本発明の実施形態は、半導体記憶装置に関する。
抵抗変化素子を有する半導体記憶装置が知られている。
特開2018−156556号公報
動作信頼性を向上する。
実施形態の半導体記憶装置は、抵抗変化素子を含むメモリセルと、メモリセルに電圧を印加してデータを書き込むライトドライバと、それぞれの長さが第1時間である第1書き込みと第2書き込みとを実行する制御回路とを備える。第1書き込みにおいて、ライトドライバは、メモリセルに第1電圧を第2時間印加し、第1電圧と異なる第2電圧を第3時間印加する。第2書き込みにおいて、ライトドライバは、メモリセルに第1電圧を第2時間よりも長く且つ第3時間よりも長い第4時間印加する。
実施形態に係る半導体記憶装置を含むメモリシステムの構成例を示すブロック図。 実施形態に係る半導体記憶装置の構成例を示すブロック図。 実施形態に係る半導体記憶装置の備えるメモリセルアレイの回路構成の一例を示す回路図。 実施形態に係る半導体記憶装置の備えるメモリセルの構成を説明するための模式図。 実施形態に係る半導体記憶装置の読み出し動作を説明するためのフローチャート。 実施形態に係る半導体記憶装置の破壊読み出し動作を説明するためのフローチャート。 実施形態に係る半導体記憶装置の書き戻し動作を説明するためのフローチャート。 実施形態に係る半導体記憶装置のエラーが有った場合における書き戻し動作を説明するためのタイミングチャート。 実施形態に係る半導体記憶装置のエラーが無かった場合における書き戻し動作を説明するためのタイミングチャート。 実施形態の比較例に係る半導体記憶装置の読み出し動作を説明するためのタイミングチャート。 実施形態に係る半導体記憶装置の読み出し動作を説明するためのタイミングチャート。
以下に、実施形態について図面を参照して説明する。各実施形態は、発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示している。図面は模式的又は概念的なものであり、各図面の寸法及び比率等は必ずしも現実のものと同一とは限らない。本発明の技術思想は、構成要素の形状、構造、配置等によって特定されるものではない。
なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付す。参照符号を構成する文字の後の数字は、同じ文字を含んだ参照符号によって参照され、且つ同様の構成を有する要素同士を区別するために使用される。同じ文字を含んだ参照符号で示される要素を相互に区別する必要がない場合、これらの要素はそれぞれ文字のみを含んだ参照符号により参照される。
[実施形態]
以下に、実施形態に係る半導体記憶装置1について説明する。
[1]半導体記憶装置1の構成
[1−1]半導体記憶装置1を含むメモリシステムMSの全体構成
図1は、実施形態に係る半導体記憶装置1を含むメモリシステムMSの構成例を示している。図1に示すように、メモリシステムMSは、半導体記憶装置1とメモリコントローラ2とを備えている。メモリシステムMSは、外部のホスト機器3に接続され、ホスト機器3からの命令に応じて各種動作を実行する。
半導体記憶装置1は、抵抗変化素子をメモリセルとして使用し、データを不揮発に保持する。抵抗変化素子としては、例えば磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunnel Junction)による磁気抵抗効果を有する素子が使用される。磁気抵抗効果を有する素子は、例えばMTJ素子、又は磁気抵抗効果素子と呼ばれる。半導体記憶装置1の詳細な構成については後述する。
メモリコントローラ2は、例えばSoC(System on Chip)であり、ホスト機器3からの命令に応答して半導体記憶装置1に対してデータの読み出しや、データの書き込み等を命令する。また、メモリコントローラ2は、ホストインターフェイス20、CPU(Central Processing Unit)21、ECC(Error Correction Code)回路22、RAM(Random Access Memory)23、データバッファ24、及びデバイスインターフェイス25を備えている。
ホストインターフェイス20は、ホスト機器3と接続され、メモリコントローラ2及びホスト機器3間のデータ、コマンド、及びアドレスの転送を制御する回路である。
CPU21は、メモリコントローラ2全体の動作を制御する。CPU21は、例えばホスト機器3から受信した書き込み命令に応答して、半導体記憶装置1に対する書き込みコマンドを発行する。また、CPU21は、半導体記憶装置1のメモリ空間を管理するための様々な処理を実行する。
ECC回路22は、データのエラー訂正処理を実行する。書き込み動作時においてECC回路22は、外部のホスト機器から受信した書き込みデータに基づいてパリティを生成し、生成したパリティを書き込みデータに付与する。読み出し動作時においてECC回路22は、半導体記憶装置1から受信した読み出しデータに基づいてシンドロームを生成し、生成したシンドロームに基づいて読み出しデータのエラーを検出及び訂正する。
RAM23は、例えばSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。RAM23は、CPU21の作業領域として使用され、例えば半導体記憶装置1を管理するためのファームウェアや各種管理テーブル等を保持する。
データバッファ24は、ホストインターフェイス20を介して外部のホスト機器から受信したデータを一時的に保持する。また、データバッファ24は、デバイスインターフェイス25を介して半導体記憶装置1から受信したデータを一時的に保持する。
デバイスインターフェイス25は、半導体記憶装置1と接続され、メモリコントローラ2及び半導体記憶装置1間のデータ、コマンド、及びアドレスの転送を制御する回路である。
[1−2]半導体記憶装置1の構成
図2は、実施形態に係る半導体記憶装置1の構成例を示している。図2に示すように、半導体記憶装置1は、メモリセルアレイ10、入出力回路11、制御回路12、ページバッファ13、ロウデコーダ14、読み書き回路15、及びカレントシンク16を備えている。
メモリセルアレイ10は、複数のメモリセルMCと、複数のワード線WLと、複数のビット線BLと、複数のソース線SLとを含む。複数のビット線BLは、それぞれ複数のソース線SLと組み合わされる。複数のメモリセルMCのそれぞれは、行(row)及び列(column)に対応づけられ、1本のワード線WLと、1組のビット線BL及びソース線SLとに接続される。複数のワード線のそれぞれは、行に対応づけられる。ビット線BLとソース線SLとの組のそれぞれは、列に対応づけられる。同一行にある複数のメモリセルMCは、同一のワード線WLに接続される。同一列にある複数のメモリセルMCは、同一のビット線BL及び同一のソース線SLに接続される。メモリセルアレイ10の詳細な構成については後述する。
入出力回路11は、メモリコントローラ2から受信した各種信号を、制御回路12及びページバッファ13へと送信する。また、入出力回路11は、制御回路12及びページバッファ13から受信した各種情報を、メモリコントローラ2へと送信する。
制御回路12は、半導体記憶装置1全体の動作を制御する。具体的には、制御回路12は、ページバッファ13、ロウデコーダ14、読み書き回路15、及びカレントシンク16を制御する。例えば、制御回路12は、入出力回路11から転送されたコマンドに基づいて、読み出し動作、書き込み動作等を実行する。
ページバッファ13は、入出力回路11を介してメモリコントローラ2と送受信するデータを一時的に保持する。具体的には、ページバッファ13は、入出力回路11から受信したデータを一時的に保持し、読み書き回路15へ送信する。ページバッファ13は、読み書き回路15から受信したデータを一時的に保持し、入出力回路11へ送信する。
ロウデコーダ14は、ワード線WLの電圧を制御する。具体的には、ロウデコーダ14は、制御回路12の制御に基づいて、ワード線WLを選択する。そして、ロウデコーダ14は、選択したワード線WLに、データの書き込み及び読み出し等の動作に必要な電圧を印加する。
読み書き回路15は、複数のビット線BLと複数のソース線SLとに接続され、メモリセルに対するデータの読み出しとデータの書き込みとを制御する。読み書き回路15の詳細については後述する。
カレントシンク16は、ソース線SLと接地線との間の接続を制御する。例えば、カレントシンク16は、センスアンプSAがデータを読み出す際に、制御回路12の制御に基づいて、ソース線SLを接地電位とする。
[1−3]メモリセルアレイ10の回路構成
図3は、実施形態に係る半導体記憶装置1に含まれるメモリセルアレイ10の回路構成の一例を示している。図3に示すように、例えば複数のメモリセルMCは、メモリセルアレイ10内において行列状に配置される。ワード線WL0、WL1、…、WLm(mは正の整数)のそれぞれが、メモリセルアレイの行に対応して設けられる。ビット線BL0とソース線SL0との組、ビット線BL0とソース線SL1との組、…、ビット線BLnとソース線SLn(nは正の整数)との組のそれぞれが、メモリセルアレイの列に対応して設けられる。
各メモリセルMCは、抵抗変化素子30と、選択トランジスタ31とを含む。抵抗変化素子30は、例えば磁気抵抗効果素子である。選択トランジスタ31は、ワード線WLの電圧に基づいて、抵抗変化素子30とソース線SLとを電気的に接続又は遮断する。抵抗変化素子30の一端は、ビット線BLと接続されている。抵抗変化素子30の他端は、選択トランジスタ31の一端と接続されている。選択トランジスタ31の他端は、ソース線SLと接続されている。選択トランジスタ31のゲートは、ワード線WLと接続されている。
読み書き回路15は、複数のセンスアンプSA及び複数のライトドライバWDを含む。各センスアンプSAは、2種類の電圧を保持可能な電圧保持部と、保持した2種類の電圧の差を増幅するアンプとを含む。複数のセンスアンプSAは、複数のビット線BLにそれぞれ対応して設けられる。各センスアンプSAは、対応するビット線BLと接続される。センスアンプSAは、ビット線BLに読み出し電流を流し、ビット線BLの電圧を検知することで、メモリセルMCに記憶されたデータを読み出す。複数のライトドライバWDは、ビット線BLとソース線SLとの複数組にそれぞれ対応して設けられる。各ライトドライバWDは、対応するビット線BLとソース線SLとの組と接続される。ライトドライバWDは、ビット線BL及びソース線SL間に電位差を与え、メモリセルMCに書き込み電流を流すことで、メモリセルMCにデータを書き込む。
本明細書では、共通のワード線WLに接続されたメモリセルMCの集合のことをページと称する。ページを構成する複数のメモリセルMCは、それぞれが1ビットのデータを記憶する。また、ページを構成する複数のメモリセルMCによって記憶された複数ビットデータの集合のことを、ページデータと称する。例えば、ページデータは、ページバッファ13に保持されるデータの単位、半導体記憶装置1とメモリコントローラ2との間で送受信されるデータの単位、ECC回路22によってエラー訂正が実行されるデータの単位に対応している。
読み書き回路15は、複数のセンスアンプSAが並列に制御されることによって、ページ単位でデータを読み出すことが出来る。同様に、読み書き回路15は、複数のライトドライバWDが並列に制御されることによって、ページ単位でデータを書き込むことが出来る。言い換えると、読み書き回路15は、あるページに含まれる複数のメモリセルMCに対して、それぞれ同時にデータを読み出すことが出来る。また、読み書き回路15は、あるページに含まれる複数のメモリセルMCに対して、それぞれ同時にデータを書き込むことが出来る。
[1−4]メモリセルMCの構造
図4は、実施形態に係る半導体記憶装置1に含まれるメモリセルMCの構成を説明するための模式図である。図4に示すように、抵抗変化素子30は、記憶層32、トンネルバリア層33、及び参照層34を含む。記憶層32、トンネルバリア層33、及び参照層34は、この順番で積層され、記憶層32側に選択トランジスタ31を介してソース線SLが接続され、参照層34側にビット線BLが接続される。
抵抗変化素子30において、記憶層32及び参照層34のそれぞれの磁化方向(magnetization orientation)は、それぞれの膜面に対して垂直である。つまり、本例における抵抗変化素子30は、垂直磁化型の磁気抵抗効果素子である。
記憶層32は、膜面に垂直な方向に磁化容易軸方向を有する強磁性層であり、例えばコバルト鉄ボロン(CoFeB)又はホウ化鉄(FeB)を含む。記憶層32の磁化方向は、トンネルバリア層33へ向かう方向、トンネルバリア層33とは反対へ向かう方向のいずれかである。記憶層32の磁化方向は、参照層34の磁化方向と比較して容易に反転する。すなわち、記憶層32は参照層34よりも、磁化反転閾値が低い。
トンネルバリア層33は、非磁性の絶縁膜であり、例えば酸化マグネシウム(MgO)を含む。
参照層34は、膜面に垂直な方向に磁化容易軸方向を有する強磁性層であり、例えばコバルト白金(CoPt)、コバルトニッケル(CoNi)、又はコバルトパラジウム(CoPd)を含む。参照層34の磁化方向は、固定されている。図4に示した例では、参照層34の磁化方向は、トンネルバリア層33とは反対側へ向かう方向に固定されている。なお、「磁化方向が固定されている」とは、記憶層32の磁化方向を反転させ得る大きさの電流によって、磁化方向が変化しないことを意味する。記憶層32、トンネルバリア層33、及び参照層34は、磁気トンネル接合を構成している。
なお、実施形態では、抵抗変化素子30に直接書き込み電流を流し、この書き込み電流によって記憶層32の磁化方向を制御するスピン注入書き込み方式を採用する。抵抗変化素子30は、記憶層32の磁化方向と参照層34の磁化方向との相対関係が平行か反平行かによって、低抵抗状態又は高抵抗状態となる。
抵抗変化素子30に、図4における矢印A1の方向、即ち記憶層32から参照層34に向かう書込み電流を流すと、記憶層32及び参照層34の磁化方向の相対関係は、平行になる。この平行状態の場合、抵抗変化素子30の抵抗値は低くなり、抵抗変化素子30は低抵抗状態に設定される。この低抵抗状態は、「P(Parallel)状態」と呼ばれ、例えばデータ“0”の状態と規定される。
抵抗変化素子30に図4における矢印A2の方向、即ち参照層34から記憶層32に向かう書込み電流を流すと、記憶層32及び参照層34の磁化方向の相対関係は、反平行になる。この反平行状態の場合、抵抗変化素子30の抵抗値は高くなり、抵抗変化素子30は高抵抗状態に設定される。この高抵抗状態は、「AP(Anti-Parallel)状態」と呼ばれ、例えばデータ“1”の状態と規定される。
以上のように、抵抗変化素子30は、低抵抗状態と高抵抗状態とを有し、書き込み電流が流された方向に応じて低抵抗状態と高抵抗状態との間で遷移する。すなわち抵抗変化素子30は、低抵抗状態と高抵抗状態とをデータと対応づけることで、データを不揮発に保持することが出来る記憶素子として機能する。
なお、以下の説明では、上述したデータの規定方法に従って説明するが、データ“1”及びデータ“0”の規定の仕方は、上述した例に限られない。例えば、P状態をデータ“1”と規定し、AP状態をデータ“0”と規定してもよい。
[2]半導体記憶装置1の読み出し動作
次に、実施形態に係る半導体記憶装置1の読み出し動作について説明する。図5は、実施形態に係る半導体記憶装置1の読み出し動作を説明するためのフローチャートである。図5に示すように、読み出し動作において半導体記憶装置1は、破壊読み出し動作(ステップS10)と、書き戻し動作(ステップS20)とを順に実行する。
破壊読み出し動作は、書き込みを伴う読み出し動作である。破壊読み出し動作では、書き込みの前に読み出した情報と、書き込みの後に読み出した情報とを比較することで、メモリセルMCに記憶されていたデータを判別する。破壊読み出しを行うと、メモリセルMCに記憶されていたデータは上書きされる。
書き戻し動作は、破壊読み出しの結果データが上書きされたメモリセルMCに、データを書き込む動作である。メモリセルMCに書き込むデータは、破壊読み出しの結果判別されたデータ、又はエラー訂正の結果得られたデータである。
上述した破壊読み出し動作と書き戻し動作とが実行される読み出し動作は、自己参照方式の読み出し動作とも称される。以下に、破壊読み出し動作と書き戻し動作とのそれぞれの詳細について説明する。
(破壊読み出し動作について)
まず、図6を用いて半導体記憶装置1の破壊読み出し動作について説明する。図6は、破壊読み出し動作を説明するためのフローチャートである。
はじめに、制御回路12は、ロウデコーダ14、読み書き回路15、及びカレントシンク16等を制御して、第1読み出しを実行する(ステップS11)。具体的には、ロウデコーダ14が、1本のワード線WLを選択する。カレントシンク16が、ソース線SLを接地する。読み書き回路15内の各センスアンプSAが、対応するビット線BLに読み出し電流を供給する。そして、各センスアンプSAが、対応するビット線BLの電圧に基づいて、選択されたメモリセルMCが記憶するデータに基づいた電圧VBL1を保持する。
続いて、制御回路12は、読み書き回路15及びカレントシンク16等を制御して、“0”書き込みを実行する(ステップS12)。具体的には、カレントシンク16が、ソース線SLと接地電位との接続を遮断する。読み書き回路15内の各ライトドライバWDが、対応するビット線BLとソース線SLとの組に書き込み電流を供給し、各メモリセルMCにデータ“0”を書き込む。
続いて、制御回路12は、読み書き回路15及びカレントシンク16等を制御して、第2読み出しを実行する(ステップS13)。具体的には、カレントシンク16が、ソース線SLを接地する。読み書き回路15内の各センスアンプSAが、対応するビット線BLに読み出し電流を供給する。そして、各センスアンプSAが、各選択されたメモリセルMCが記憶するデータに基づいた電圧VBL2を保持する。
続いて、制御回路12は、各センスアンプSA等を制御することで、データの判定を行う(ステップS14)。具体的には、各センスアンプSAは、電圧VBL1と電圧VBL2とを比較することで、各メモリセルMCに記憶されていたデータが“0”であるか、又は“1”であるかを判定する。判定されたデータは、ページバッファ13へ送信され、保持される。
破壊読み出し動作が完了した半導体記憶装置1では、選択されたワード線WLに接続されたメモリセルMCによって記憶されたページデータが、ページバッファ13によって保持されている。かつ、選択されたワード線WLに接続された各メモリセルMCには、ステップS12の“0”書き込みによって、データ“0”が上書きされている。
破壊読み出し動作が完了すると、制御回路12は、ページバッファ13に保持されている読み出されたページデータを、入出力回路11を介してメモリコントローラ2へ送信する。メモリコントローラ2が読み出されたページデータを受信すると、ECC回路22がエラー訂正処理を開始する。
なお、ページバッファ13は、メモリコントローラ2へ読み出されたページデータを送信した後も、読み出されたページデータを保持する。そして、制御回路12は、読み出されたページデータを用いて、書き戻し動作を開始する。つまり、実施形態に係る半導体記憶装置1の読み出し動作では、破壊読み出し動作によって得られた読み出しデータのエラー訂正処理と、書き戻し動作とが並列で実行される。
(書き戻し動作について)
次に、図7を用いて半導体記憶装置1の書き戻し動作について説明する。図7は、書き戻し動作を説明するためのフローチャートであり、選択されたワード線WLに接続されたメモリセルMCのうち1つのメモリセルMCに対する書き戻し動作に着目して説明する。
はじめに、制御回路12は、ライトドライバWD等を制御して、第1電圧を用いた書き込みを開始する(ステップS21)。具体的には、ライトドライバWDが、ページバッファ13に保持されている読み出しデータを、メモリセルMCに書き込む。この際、ライトドライバWDは、第1電圧を用いて書き込みを開始する。
そして、第1電圧を用いた書き込みの途中で、ECC回路22によるエラー訂正処理が完了する(ステップS22)。エラー訂正処理が行われた読み出しデータは、半導体記憶装置1に送信され、ページバッファ13に保持される。以下では、エラー訂正が行われた読み出しデータのことを訂正されたデータと称する。
続いて、制御回路12は、エラーの有無を判定する(ステップS23)。具体的には、制御回路12は、ページバッファ13に保持されたデータを参照して、読み出しデータと、訂正されたデータとに差異があるか否かを確認する。
読み出しデータと訂正されたデータが異なる、すなわち読み出しデータにエラーがあった場合(ステップS23、Yes)、制御回路12は、第1電圧を用いた書き込みを中止する(ステップS24)。そして制御回路12は、当該ライトドライバWDに、訂正されたデータに基づく、第2電圧を用いた書き込みを開始させる。(ステップS25)。そして、定められた動作タイミングまで書き込みが継続され、書き込みが完了する(ステップS26)。
対して、読み出しデータと訂正されたデータが同じ、すなわち読み出しデータにエラーが無かった場合(ステップS23、No)、制御回路12は、ステップS21で開始された第1電圧を用いた書き込みを継続する。その後、定められた動作タイミングまで書き込みが継続され、書き込みが完了する(ステップS26)。
書き戻し動作では、エラーの有無によってメモリセルMCに対する動作が異なるが、エラーの有無に関わらず、書き戻し動作が完了するタイミングは同一である。言い換えると、ステップS21からステップS26までの処理時間は、ステップS23においてエラーがあった場合と、エラーが無かった場合とで等しい。
書き戻し動作が完了すると、選択されたワード線WLに接続された各メモリセルMCは、読み出しデータ又は訂正されたデータを記憶した状態となる。
以上で説明したように破壊読み出し動作及び書き戻し動作が完了すると、半導体記憶装置1は読み出し動作を完了する。
以下に、図8及び図9を用いて、書き戻し動作においてメモリセルMCに印加される電圧の一例について説明する。図8は、書き戻し動作において、エラーがあった場合に、メモリセルMCに印加される電圧の大きさを示すタイミングチャートである。図9は、書き戻し動作において、エラーが無かった場合に、メモリセルMCに印加される電圧の大きさを示すタイミングチャートである。
図8及び図9において、横軸は時間を示し、縦軸はビット線電圧VBLとソース線電圧VSLとの差の絶対値、すなわちメモリセルMCに印加される電圧Vwriteの大きさを示している。また、図8及び図9に示された時刻t1〜t4は同一の時刻を示し、時刻t1及び時刻t4間の時間は図8と図9とで等しい。また、時刻t1は、図7のステップS21において、第1電圧での書き込みが開始される時刻に対応している。時刻t2は、図7のステップS24において、第1電圧での書き込みが中止される時刻に対応している。時刻t3は、図7のステップS25において、第2電圧での書き込みを開始した時刻に対応している。時刻t4は、図7のステップS26において、書き込みが完了した時刻に対応している。
図8及び図9に示すように、時刻t1において、メモリセルMCには第1電圧V1が印加される。そして、第1電圧V1は、時刻t1から時刻t2までメモリセルMCに印加され続ける。
第1電圧V1を用いた書き込みで参照されたデータにエラーがあった場合、図8に示すように、時刻t2において第1電圧V1の印加が中止され、時刻t3においてメモリセルMCに第2電圧V2が印加される。第2電圧V2は、第1電圧V1よりも大きい電圧である。そして、第2電圧V2は、時刻t3から時刻t4までメモリセルMCに印加され続ける。
一方で、第1電圧V1を用いた書き込みで参照されたデータにエラーが無かった場合、図9に示すように、第1電圧V1が時刻t2から時刻t4までメモリセルMCに印加され続ける。つまり、第1電圧V1を用いた書き込みで参照された読み出しデータにエラーが無かった場合、第1電圧V1が時刻t1から時刻t4まで印加され続ける。
なお、以上で説明した書き戻し動作においてメモリセルMCに印加される電圧の正負は、選択されたメモリセルMCに書き込まれるデータに応じて変化する。このため、読み出しデータにエラーがあったメモリセルに対する書き戻し動作では、時刻t1及び時刻t2間に印加される電圧と、時刻t3及び時刻t4間に印加される電圧の正負が異なっている。言い換えると、電圧が印加される方向が異なっている。
[3]実施形態の効果
以上で説明した実施形態に係る半導体記憶装置1に依れば、メモリセルMCに対するストレスを低減することが出来、メモリセルMCの寿命を延ばすことが出来る。以下に、第1実施形態に係る半導体記憶装置1の効果の詳細について説明する。
抵抗変化素子を使用した半導体記憶装置として、磁気抵抗素子を使用したMRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などが知られている。抵抗変化素子を使用したメモリセルの特徴は、データの記憶に抵抗値の変化を使用することである。例えば、MRAMの読み出し動作では、抵抗変化素子に読み出し電流が流される。そして、抵抗変化素子の抵抗値に基づいた電流値あるいは電圧値が取得され、参照しきい値と比較されることによって、抵抗状態が判断される。
しかしながら、抵抗変化素子における抵抗値のばらつきが増加すると、高抵抗状態と低抵抗状態との二種類の抵抗値分布の間隔が狭くなる。このため、読み出し動作において高抵抗状態と低抵抗状態とに対して共通の参照しきい値が設定される場合に、読み出しマージンが減少するおそれがある。
これに対して、抵抗変化素子の高抵抗状態と低抵抗状態のうち片方の抵抗状態を基準とした自己参照方式の読み出し動作が知られている。自己参照方式の読み出し動作は、1回目の読み出し、特定データの書き込み、及び2回目の読み出しを含む。自己参照方式の読み出し動作では、例えば1回目の読み出しの後に特定のデータが書き込まれ、続けて2回目の読み出しが実行される。そして、1回目の読み出し結果と、2回目の読み出し結果に対してオフセットを載せた信号とが比較されることによって、データが判定される。
つまり、自己参照方式の読み出し動作では、2回目の読み出し結果に対してオフセットを載せた信号が参照信号として使用され、メモリセル毎に参照信号が設定される。このため、メモリセルの特性ばらつき起因の誤読み出しを抑制することが出来る。一方で、自己参照方式の読み出し動作は、メモリセルへの書き込みを伴う破壊読み出し動作であるため、読み出したデータを再びメモリセルに書き込む(書き戻す)必要がある。
例えば、書き戻し動作において半導体記憶装置は、まず破壊読み出し動作の読み出しデータを用いた書き込みを開始し、この書き込みと並行してエラー訂正処理が実行される。そして、エラー訂正処理が完了すると、半導体記憶装置は、エラービットに対応するメモリセルに対して訂正されたデータの書き込みを実行する。半導体記憶装置の書き戻し動作の処理時間は、破壊読み出し動作の読み出しデータを用いた書き込みの開始から、エラービットが検出された場合の書き込みが完了するまでの時間に設定される。
また、メモリセルとして用いられる抵抗変化素子では、書き込み電圧の大きさ及び印加時間に応じて、書き込みエラー率が変化する。具体的には、書き込み電圧が大きいと、書き込みエラー率は低下する。書き込み電圧が小さいと、書き込みエラー率は上昇する。また、書き込み電圧を印加する時間が長いと、書き込みエラー率は低下する。書き込み電圧を印加する時間が短いと、書き込みエラー率は上昇する。これらの関係から、書き込み電圧を印加する時間を長くすると、一定の書き込みエラー率を維持したまま、書き込み電圧を下げることが可能になる。言い換えると、書き込み電圧を下げ、電圧を印加する時間を長くすることにより、一定のエラー率を維持したまま、低ストレスで書き込むことが出来る。
図10は、実施形態の比較例に係る半導体記憶装置の読み出し動作を説明するためのタイミングチャートである。図10における時刻t1からt2の期間、及び時刻t3からt4の期間のそれぞれは、例えば図8及び図9の時刻t3からt4の期間と同じ長さに対応している。なお、以下で参照される図面において、“エラー有り”は、エラー訂正処理によってエラーが検出されたメモリセルに対応する動作に対応し、“エラー無し”は、エラー訂正処理によってエラーが検出されなかったメモリセルに対応する動作に対応している。
図10に示すように、実施形態の比較例に係る半導体記憶装置では、訂正されたデータの書き込みが実行されている間、破壊読み出し動作で正しいデータが読み出され且つ当該データの書き込みが完了したメモリセルが待ち状態(アイドル状態)になっている。
また、比較例における読み出し動作は、実施形態における読み出し動作に対して、書き戻し動作で実行される書き込みが、通常書き込みの1種類である点が異なる。通常書き込みで使用される電圧の大きさは、半導体記憶装置の書き込み動作で使用される書き込み電圧と同様であり、例えば実施形態の第2電圧に対応している。
これに対して、実施形態に係る半導体記憶装置1は、書き戻し動作において、破壊読み出し動作の読み出しデータを用いた書き込みを通常書き込みよりも低い電圧で実行し、エラーが検出された場合の書き込みを通常書き込みと同様の電圧で実行する。
図11は、実施形態に係る半導体記憶装置1の読み出し動作を説明するためのタイミングチャートである。図11における時刻t1〜t4は、それぞれ図8及び図9の時刻t1〜t4に対応している。
図11に示すように、実施形態に係る半導体記憶装置1は、破壊読み出し動作の読み出しデータを用いた書き込みを、通常書き込みよりも低ストレスな第1電圧を用いて開始する。そして、読み出しデータのエラー訂正処理が完了すると、エラー無しのメモリセルには第1電圧を用いた書き込みが継続され、エラー有りのメモリセルには第1電圧を用いた書き込みから第2電圧を用いた書き込みに移行する。
第1電圧を用いた書き込みは、通常書き込みよりも低い電圧が使用されるが、時刻t1からt4までメモリセルに第1電圧を印加することにより書き込みエラー率を下げることが出来る、または、書き込みエラー率を維持したまま低ストレスで書き込むことが出来る。第2電圧を用いた書き込みは、通常書き込みと同様の電圧を使用することにより、第1電圧を用いた書き込みに比べて短時間で書き込みを完了することが出来る。
また、実施形態における“エラー有り”のメモリセルは、時刻t1から時刻t2まで第1電圧を用いた低ストレスな書き込みが実行されるため、書き戻し動作におけるストレスが比較例よりも小さくなる。同様に、実施形態における“エラー無し”のメモリセルは、時刻t1から時刻t4まで第1電圧を用いた書き込みが実行されるため、書き戻し動作におけるストレスが比較例よりも小さくなる。
以上のように、実施形態に係る半導体記憶装置1は、全体の動作を遅延させることなく、低ストレスな書き戻し動作を実行することが出来る。言い換えると、実施形態に係る半導体記憶装置1は、動作を遅延させずに、メモリセルMCに対するストレスを低減することが出来、メモリセルMCの寿命を延ばすことが出来る。すなわち、メモリセルの信頼性を向上することができる。
[4]その他の変形例等
実施形態では、メモリセルMCが、3端子の素子である選択トランジスタ31を含む場合を示したが、これに限定されない。例えば、メモリセルMCが、抵抗変化素子と、2端子のスイッチング素子とによって構成されてもよい。例えば、2端子のスイッチング素子は、2端子間に印加する電圧が閾値未満の場合に高抵抗状態となり、2端子間を電気的に遮断する。また、2端子間に印加する電圧が閾値以上の場合には低抵抗状態となり、2端子間を電気的に接続する。2端子のスイッチング素子は、2端子間に印加される電圧がどちらの方向であっても、この機能を有する。すなわち、抵抗変化素子と、2端子のスイッチング素子とを含むメモリセルは、メモリセルに印加される電圧の大きさに応じて、電流を流すか遮断するかを切り替え可能な機能を有する。
抵抗変化素子30に含まれる、記憶層32、トンネルバリア層33、及び参照層34において、膜面とは、積層方向に対して垂直な面であり、隣接する層との境界面でもある。すなわち、膜面に対して垂直な方向は、積層方向と等しい。記憶層32、トンネルバリア層33、及び参照層34それぞれの膜面は、互いに平行である。
実施形態において、破壊読み出し動作の際に実行される書き込みで使用されるデータには、任意のデータが使用され得る。よって、実施形態では破壊読み出し動作において“0”書き込みする場合を示したが、“1”書き込みでもよい。
実施形態では、メモリコントローラ2がECC回路22を備え、メモリコントローラ2によってエラー訂正処理が実行される場合について例示したが、これに限定されない。例えば、半導体記憶装置1がECC回路を備え、半導体記憶装置1内でエラー訂正処理が実行されてもよい。このような場合においても、半導体記憶装置1は、実施形態と同様の書き戻し動作を実行することが出来る。
また、実施形態では、ECC回路22がエラー訂正したデータは、メモリコントローラ2から半導体記憶装置1へ送信され、ページバッファ13に保持された。そして、制御回路12が、ページバッファ13に保持された読み出しデータと訂正されたデータとを比較することで、エラーの有無を判定した。メモリコントローラ2と半導体記憶装置1とのエラー訂正に関するやりとりは、これに限定されない。例えば、ECC回路22が、読み出しデータと訂正されたデータとを比較し、エラーの有無を判定してもよい。そして、ECC回路22が、エラーの生じているビットを特定するデータを、半導体記憶装置1へ送信してもよい。
本明細書において、メモリセルMCに電圧を印加する、メモリセルMCにある電圧を用いた書き込みを行うとは、ビット線BLの電圧と、ソース線SLの電圧とをそれぞれ制御することで、メモリセルMCの一端と他端との間に電位差を与えることを意味する。また、ビット線BLの電圧がソース線SLの電圧より高くてもよいし、ソース線SLの電圧がビット線BLの電圧より高くてもよい。
また、本明細書において、書き込みに用いる電圧の大小、上下、及び高低は、電圧の絶対値の大小関係を示している。例えば、第2電圧V2が第1電圧V1よりも大きいとは、第2電圧V2の絶対値が第1電圧V1の絶対値よりも大きいことを示している。また、書き込み電圧を下げるとは、書き込み電圧の絶対値を小さくすることを示している。また、低い電圧とは、絶対値の小さい電圧を示している。
実施形態では、メモリセルMCの一端はビット線BLと接続され、他端はソース線SLと接続されている構成を示したが、配線の名称はこれに限定されない。例えば、ビット線BLを第1ビット線、ソース線SLを第2ビット線と読み替えてもよい。
実施形態では、第2電圧V2が第1電圧V1よりも大きい電圧であり、第1電圧V1を用いた書き込みが低ストレスである場合について説明した。第1電圧V1と第2電圧V2の大きさの大小関係は、これに限定されない。たとえば、第1電圧V1が、第2電圧V2と同じ大きさの電圧であってもよい。第1電圧V1及び第2電圧V2のそれぞれは、半導体記憶装置1で許容される書き込みエラー率に応じて任意の電圧が使用され得る。
実施形態では、書き戻し動作において、エラーが無かった場合における第1電圧を用いた書き込みと、エラーが有った場合における第2電圧を用いた書き込みとが、同一のタイミングで完了する場合を説明した。しかしながら、エラーが無かった場合における第1電圧を用いた書き込みを完了するタイミングは、これに限定されない。例えば、エラーが無かった場合における書き戻し動作では、第1電圧が印加される時間が、少なくともエラーが有った場合に第1電圧が印加される時間よりも長く且つエラーが有った場合に第2電圧が印加される時間よりも長ければよい。この場合、第1電圧の印加を完了してから書き戻し動作が完了するまでの時間をアイドル状態としてもよい。このような場合においても、半導体記憶装置1は、メモリセルの信頼性を向上することが出来る。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…半導体記憶装置、2…メモリコントローラ、10…メモリセルアレイ、11…入出力回路、12…制御回路、13…ページバッファ、14…ロウデコーダ、15…読み書き回路、16…カレントシンク、20…ホストインターフェイス、21…CPU、22…ECC回路、23…RAM、24…データバッファ、30…抵抗変化素子、31…選択トランジスタ、MC…メモリセル、SA…センスアンプ、WD…ライトドライバ

Claims (8)

  1. 抵抗変化素子を含むメモリセルと、
    前記メモリセルに電圧を印加してデータを書き込むライトドライバと、
    それぞれの長さが第1時間である第1書き込みと第2書き込みとを実行する制御回路と
    を備え、
    前記第1書き込みにおいて、前記ライトドライバは、前記メモリセルに第1電圧を第2時間印加し、前記第1電圧と異なる第2電圧を第3時間印加し、
    前記第2書き込みにおいて、前記ライトドライバは、前記メモリセルに前記第1電圧を前記第2時間よりも長く且つ前記第3時間よりも長い第4時間印加する、
    半導体記憶装置。
  2. 前記メモリセルに保持されたデータを読み出すセンスアンプをさらに備え、
    前記制御回路は、第1読み出しと、第2読み出しと、前記第1書き込みと、前記第2書き込みと、第3書き込みとを含む読み出し動作を実行し、
    前記読み出し動作において、前記制御回路は、前記第1読み出し、前記第3書き込み、及び前記第2読み出しを順に実行し、
    前記第1読み出しにおいて、前記センスアンプは、前記メモリセルに保持されたデータに基づいた第3電圧を取得し、
    前記第3書き込みにおいて、前記ライトドライバは、第1データを前記メモリセルに書き込み、
    前記第2読み出しにおいて、前記センスアンプは、前記メモリセルに書き込まれた前記第1データに基づいた第4電圧を取得し、
    前記第2読み出しの後に、前記制御回路は、前記第3電圧と前記第4電圧とに基づいてデータを判定し、判定したデータを用いて前記第1書き込み又は前記第2書き込みを実行する、
    請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記読み出し動作では、前記判定したデータに対するエラー訂正処理が実行され、
    前記読み出し動作における前記第2読み出しの後の動作は、
    前記判定したデータにエラーがあった場合が前記第1書き込みに対応し、
    前記判定したデータにエラーが無かった場合が前記第2書き込みに対応する、
    請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第1書き込みにおいて、前記ライトドライバは、前記第1電圧を印加した後に前記第2電圧を印加し、前記第1電圧を用いた書き込みは前記判定したデータの書き込みに対応し、前記第2電圧を用いた書き込みは前記判定したデータが訂正されたデータの書き込みに対応し、
    前記第2書き込みにおいて、前記第1電圧を用いた書き込みは前記判定したデータの書き込みに対応する、
    請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第1電圧の絶対値は、前記第2電圧の絶対値よりも小さい、
    請求項1に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記第1書き込み動作において、前記メモリセルに前記第1電圧が印加される方向は、前記メモリセルに前記第2電圧が印加される方向と異なる、
    請求項1に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記メモリセルの一端に接続された第1ビット線と、
    前記メモリセルの他端に接続された第2ビット線と、をさらに備え、
    前記ライトドライバは、前記第1ビット線と前記第2ビット線とに電圧を印加し、前記第1ビット線と前記第2ビット線との電圧差に基づいて前記メモリセルに電圧を印加する、
    請求項1に記載の半導体記憶装置。
  8. 前記第4時間は、前記第2時間と前記第3時間との合計よりも長い、
    請求項1に記載の半導体記憶装置。
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