JPWO2009025371A1 - 錠剤印刷装置及び錠剤製造方法並びに錠剤 - Google Patents

錠剤印刷装置及び錠剤製造方法並びに錠剤 Download PDF

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Abstract

【課題】錠剤の間が不規則な状態で、大量且つ任意に供給された錠剤上に、高速で印刷でき、印刷品質の高い錠剤印刷装置を提供する。【解決手段】錠剤Tに多色印刷を施すための錠剤印刷装置1であって、錠剤Tを移動方向A1−A2に搬送する搬送ベルト24と、搬送ベルト24の移動方向A1−A2の途中位置に配設され搬送ベルト24で搬送される錠剤Tの表面に非接触で印刷を行うインクジェットプリンタ42と、搬送ベルト24で搬送される錠剤Tの移動位置を検出するエンコーダ28及び錠剤センサ29と、エンコーダ28と錠剤センサ29とで検出された錠剤Tの移動状態または/及び移動位置に基づいてインクジェットプリンタ42,46の錠剤Tへの印刷タイミングを制御するユニット制御基板32と、を備える。搬送ベルト24は、錠剤Tを移動方向A1−A2に不規則に吸着保持した状態で搬送する。

Description

本発明は錠剤印刷装置及び錠剤製造方法並びに錠剤に係り、特に錠剤に印刷を施すための錠剤印刷装置及び錠剤製造方法並びに印刷が施された錠剤に関する。
病院や薬局では、複数種類の錠剤を同時に服用する患者のために、2種類以上の錠剤の一包化調剤を行う場合がある。一般に、錠剤の表面には、製品名等の識別情報が表示されており、薬剤師がPTP(Press Through Package)から錠剤を取り出した後、錠剤表面に表示された識別情報を確認しながら錠剤の種類を識別し、必要な錠剤のみを分包紙などで分包していた。このため、錠剤をPTPから取り出した後でも他の錠剤との識別が容易な錠剤が望まれていた。同様に、患者の側からも、PTPから錠剤を取り出した後でもその識別が容易であれば、誤服用が無くなるため、錠剤単体での錠剤の識別容易化が求められていた。
従来、錠剤の表面に識別情報を表示する方法として、打錠等による成形の際の成形型による刻印や、オフセット印刷等による印刷などが行われていた。
しかしながら、刻印による表示では、錠剤表面のわずかな凹凸形状による陰影で識別情報が表示されるため、識別情報が不明りょうであり、錠剤の識別が困難であった。このため、誤った錠剤の分包が発生することによる医療過誤などが生じるおそれがあった。
一方、オフセット印刷等による錠剤表面への印刷では、錠剤の色調と異なるインクで印刷を行うことにより、錠剤表面に表示される識別情報を明りょう化することができる。このため、上述した刻印に比べて錠剤単体での識別力が向上し、医薬品の誤服用による医療過誤は生じにくい。
オフセット印刷は、錠剤に中間転写体を押圧して識別情報を印刷する接触方式で行われるため、錠剤表面がフィルムコーティングされているコーティング錠では識別情報を鮮明に印刷することができる。しかしながら、表面がコーティングされておらず、成形されたままの状態の裸錠では、表面に付着した粉末などが原因で、印刷された識別情報の一部に欠けなどが生じ、鮮明な印刷が困難であった。また、接触方式の印刷では、裸錠の表面の粉末が中間転写体に付着し、印刷面に刻設された識別情報の目詰まりが生じ、印刷不良を招くおそれがあった。
さらに、裸錠のうち特に打錠されずに成形された、あるいは小さい打錠圧で成形された速崩型錠(例えば、口腔内崩壊錠)では、錠剤の硬度が低く外部からの圧力により容易に崩壊するため、中間転写体の押圧時の圧力により錠剤が崩壊するおそれもあった。
このため、かねてから、非接触方式による錠剤への印刷技術が研究・開発されてきた。
このような非接触の印刷技術として、従来、インクジェットプリンタを用いて錠剤の表面にインクを吐出し、錠剤の表面に識別情報を印刷する技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。また、具体的方法は開示されていないものの、非圧縮多孔性網状構造を有する錠剤の表面にインクジェットプリンタを用いてマーキングする方法についても提案されている(特許文献2参照)。
これらの文献に記載の技術によれば、インクジェットプリンタにより可食性インクを錠剤に吐出することで、錠剤表面に製品名等の識別情報を印刷することが開示されている。このように、インクジェットプリンタにより非接触で錠剤印刷を行うことができると、従来のオフセット印刷と比較して、錠剤表面に付着した粉末の影響を受けにくく、鮮明な印刷が可能となると、期待されていた。
特に、特許文献1の技術では、多数の錠剤を錠剤移動台から供給コンベアに供給し、この供給コンベア上で、線状に整列させた状態で載せ、錠剤の流れをセンサにより検知し、インクジェットノズルの近傍を通過するタイミングでインクを吐出して錠剤に印刷を行うことが提案されている。
そして、前記特許文献1の提案技術によれば、錠剤移動台から供給される錠剤を供給コンベア上で一定間隔毎に整列させておく必要がなく、錠剤移動台から供給されるタイミングで不規則な間隔の状態で搬送し、不規則な間隔であっても、センサにより錠剤を検知してインク吐出タイミングを制御することで、インクを錠剤に確実に印刷できるものとされている。
このように、供給コンベア上にランダムに錠剤を載置して搬送でき、錠剤移動台から供給コンベアへ錠剤を供給する際に錠剤の移動待ち時間が生じることなく、錠剤を即座に搬送することが提案されている。
また、前記特許文献1の図5で示す技術では、回転ドラムの凹部内の空気路から錠剤を吸引し、ジェットノズルからインクを発射して、錠剤に印刷すること、図6で示すように、凹部を複数列とし、且つこれに対応してジェットノズルを並設して印刷することが提案されている。
特開平7−81050号公報(請求項1、請求項4、段落0021−0022、0031−0034、図2、図3、図5、図6) 特表2000−512303号公報(請求項2、第9頁) 特開昭57−1768号公報(請求項1)
しかしながら、前記各提案技術を用いても、実際に錠剤に印刷を行うことはできない。これは、前記各文献に記載されている提案技術では、内容を実現することが困難であったと推察されるからである。
つまり、前記特許文献1の印刷技術では、錠剤を供給コンベア上に単に載せた状態であるため、供給コンベアを高速で移動させると錠剤の位置ずれが生じ、錠剤の高速搬送が困難であるという技術的問題があった。錠剤の形状などの条件にもよるが、一般に供給コンベアの速度が100mm/秒以上になると、ほとんどの錠剤は搬送中に供給コンベア上で揺れたり位置ずれが生じたりする。このような錠剤にインクジェット印刷を行うと、印刷位置にずれが生じたり、印刷された識別情報が不明りょうとなったりする。
また、上記位置ずれなどを考慮して、特許文献1の図5及び図6で示す提案技術では、回転ドラムを使用しており、予め回転ドラムに形成された凹部内で錠剤を保持する技術が提案されている。しかし、この回転ドラムに形成された凹部内で錠剤を保持する技術では、不規則な状態で搬送されている錠剤を、予め規則正しく、回転ドラムの凹部内に入れ込むように整列させる必要がある。このため多数の不規則な搬送状態で、多数の錠剤に対応させることが困難であり、特許文献1の図2及び図3で示すような不規則な搬送状況で、特許文献1の図5及び図6で示す多数の印刷を同時に行う技術を適用することはできない。
以上のように、従来技術では、錠剤上に印刷するときに、錠剤の間が不規則な状態で、錠剤を高速搬送させて印刷することが困難であった。要するに、実際に錠剤上に非接触で印刷するときに、高速で運搬され、且つ錠剤の間が不規則な状態となっているものについて、高速でインクジェットプリンタによる印刷を行うことができなかったものである。
本発明の目的は、錠剤の間が不規則な状態で、大量且つ任意に供給された錠剤上に、高速で印刷でき、印刷品質の高い錠剤印刷装置及び錠剤製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、1種又は2種類以上の色のインクで印刷が施された錠剤、特に裸錠、さらには口腔内崩壊錠として好適な、これまでにない新規な錠剤を提供することにある。さらに本発明の他の目的は、裸錠、特に口腔内崩壊錠でありながら鮮明な印刷を施した新たな錠剤を提供することにある。
上記課題は、本発明の錠剤印刷装置によれば、上部に開口を有するケース体、該ケース体の前記開口上に配設されたスリット板、該スリット板のスリットに沿って並列に配設されたベルト間に前記ケース体の内部と連通するスリットが形成された錠剤を搬送するための搬送ベルトを備えた搬送路と、該搬送路を構成する搬送ベルトを移動させる駆動手段と、前記ケース体の内部を負圧にする負圧手段と、を有し、前記ケース体内部の負圧により前記両スリットを介して前記錠剤を吸引して前記搬送ベルト上に保持した状態で、前記錠剤を移動方向に搬送する錠剤搬送手段と、前記錠剤を検知する錠剤センサと前記搬送ベルトの移動状態を検出するエンコーダとによって、前記搬送ベルトの移動速度にかかわらず、前記錠剤搬送手段で搬送される前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置を検出する位置検出手段と、前記錠剤搬送手段に対して前記錠剤の移動方向の直角方向に沿って並列に配置し固定され、インクを吐出するための複数のノズル孔が直列かつ前記錠剤の移動方向に対して傾斜して配列された複数のプリンタヘッドによって、前記錠剤搬送手段で搬送される前記錠剤に非接触で印刷を行う印刷手段と、前記位置検出手段で検出された前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置に基づいて前記印刷手段の前記錠剤への印刷を制御する印刷制御手段と、を備えていること、により解決される。
このように、本発明の錠剤印刷装置は、錠剤に非接触で印刷を行なう印刷手段であるため、従来の接触式のオフセット印刷と比較して、表面に粉末が付着している錠剤(例えば裸錠)に対しても、印刷の欠落などが生じにくく鮮明な印刷を施すことができる。また複数のプリンタヘッドであるため、高速で多量の印刷を行なうことができる。
さらに、本発明の錠剤印刷装置は、錠剤を吸着保持した状態で搬送できるため、錠剤の位置ずれが生じにくい状態で、錠剤を高速搬送することが可能である。このため、印刷手段による印刷位置に位置ずれなどを生じさせることなく、錠剤表面上の一定の位置に、ゆがみのない鮮明な印刷を行うことができる。つまり、錠剤は、搬送ベルトのスリットを介して吸引して保持されるため、搬送ベルトに対して錠剤の位置ずれや脱落等が生じにくい。このため、錠剤を高速搬送することができるとともに、正確な印刷を行うことが可能となる。
また、錠剤搬送手段に対して、プリンタヘッドが、移動方向の直角方向に沿って並列に配置し固定され、かつ錠剤の移動方向の直角方向に沿って並列に配置されたラインヘッド方式であるため、シリアルヘッド方式のようにヘッドを移動させる必要が無く、印刷処理をより高速化することが可能になる。
また、複数のプリンタヘッドが錠剤の移動方向の直角方向に沿って並列に配置されているため、プリンタヘッドの配置数を適宜増減することで、所望の幅で印刷を行うことができる。
さらに、インクを吐出するための複数のノズル孔が直列かつ錠剤の移動方向に対して傾斜して配列しているため、移動方向の直角方向におけるノズル孔の数を増やすことができ、印刷の解像度を向上させることができる。
このように、錠剤センサで錠剤を検知し、エンコーダで錠剤搬送手段の移動位置を検出することで、錠剤センサで検知された位置を基準として錠剤の現在の移動位置を取得することができる。このため、錠剤搬送手段の速度が変化した場合であっても錠剤の移動状態や位置を正確に取得することができ、位置検出手段で検出された前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置に基づいて前記印刷手段によって印刷制御を行えば、錠剤への印刷を確実に行うことができる。
また、上記印刷制御手段は、前記錠剤に印刷するマスターイメージを記憶したイメージデータメモリと、該マスターイメージを一時的に格納するバッファメモリと、前記マスターイメージを前記バッファメモリに書き込む書込みコントローラと、前記バッファメモリに格納された前記マスターイメージを読み出す読出しコントローラと、を備え、前記書込みコントローラは、前記錠剤センサによって前記錠剤が検知されたタイミングで前記マスターイメージを前記バッファメモリに書き込み、前記バッファメモリは、前記エンコーダのパルス信号に同期して、前記バッファメモリにおける前記マスターイメージが格納されたアドレスをシフトし、前記読出しコントローラは、前記マスターイメージが所定の読出しアドレスに格納された場合に、前記マスターイメージを読み出して印刷出力すること、が好ましい。
このように、書込みコントローラは、前記錠剤センサによって前記錠剤が検知されたタイミングでマスターイメージをバッファメモリに一時的に記憶し、エンコーダのパルス信号に同期して、前記バッファメモリにおける前記マスターイメージが格納されたアドレスをシフトし、読出しコントローラは、前記マスターイメージが所定の読出しアドレスに格納された場合に、前記マスターイメージを読み出して印刷出力しているため、錠剤センサで検知した位置を基準とし、錠剤搬送手段の移動位置に基づいて実際の錠剤の移動位置を取得することができる。
このため、錠剤搬送手段の速度が変化した場合であっても錠剤の位置を正確に取得することができ、その位置に基づいて錠剤への印刷を確実に行うことができる。
また、前記錠剤搬送手段は、前記錠剤を搬送するための複数の搬送路を有し、前記位置検出手段は、前記複数の搬送路のそれぞれにおける前記錠剤の移動位置を検出し、前記印刷制御手段は、前記複数の搬送路のそれぞれにおいて、前記位置検出手段で検出された錠剤の移動位置に基づいて、前記印刷手段による印刷タイミングを制御すると好適である。
このように、搬送路が複数設けられることで、複数の錠剤を異なる搬送路で同時に搬送し、印刷を行うことが可能となる。これにより、単一の搬送路で搬送する場合と比較して、錠剤印刷の処理能力をより向上させることが可能となる。
プリンタヘッドには、複数のノズル孔からなるノズル孔群が複数形成され、複数のノズル孔群はそれぞれが異なる色のインクを吐出し、少なくとも二色以上で印刷可能とすると好適である。これにより、一つのプリンタヘッドで、ノズル群ごとに異なる色のインクの吐出で、多色印刷を行なうことが可能となる。
また、錠剤は裸錠、特に口腔内崩壊錠でも、好適に適用することができる。一般に、裸錠、特に口腔内崩壊錠は、表面に粉末が多く、多孔性として形成されているため、印刷が困難であるが、本発明の錠剤印刷装置によれば、このような裸錠、特に口腔内崩壊錠に印刷を施すことが可能である。
本発明の錠剤印刷装置では、搬送ベルトとして、500mm/秒〜2000mm/秒の範囲の速度で移動するものに適用することが可能である。このように、通常の速度から高速まで変化させても、本発明の構成要素である錠剤搬送手段、位置検出手段、印刷手段、印刷制御手段によって、上記搬送ベルトの移動速度に適した印刷を行なうことが可能となる。
前記課題は、請求項7の錠剤印刷装置によれば、上部に開口を有するケース体、該ケース体の前記開口上に配設されたスリット板、該スリット板のスリットに沿って並列に配設されたベルト間に前記ケース体の内部と連通するスリットが形成された錠剤を搬送するための搬送ベルトを備えた搬送路と、該搬送路を構成する搬送ベルトを移動させる駆動手段と、前記ケース体の内部を負圧にする負圧手段と、を有し、前記ケース体内部の負圧により前記両スリットを介して前記錠剤を吸引して前記搬送ベルト上に保持した状態で、前記錠剤を移動方向に搬送する錠剤搬送手段と、前記錠剤を検知する錠剤センサと前記搬送ベルトの移動状態を検出するエンコーダとによって、前記搬送ベルトの移動速度にかかわらず、前記錠剤搬送手段で搬送される前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置を検出する位置検出手段と、前記錠剤搬送手段に対して前記錠剤の移動方向の直角方向に沿って並列に配置し固定され、インクを吐出するための複数のノズル孔が直列かつ前記錠剤の移動方向に対して傾斜して配列された複数のプリンタヘッドでプリンタユニットを構成し、該プリンタユニットを前記錠剤の移動方向に沿った異なる位置に複数設け、それぞれのプリンタユニットが異なる色のインクを吐出することで、前記錠剤搬送手段で搬送される前記錠剤に非接触で印刷を行う印刷手段と、前記位置検出手段で検出された前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置に基づいて前記印刷手段の前記錠剤への印刷を制御する印刷制御手段と、を備えていること、により解決される。
このように、印刷手段として、複数のプリンタヘッドでプリンタユニットを構成し、このプリンタユニットを錠剤の移動方向に沿った異なる位置に複数設けて構成し、それぞれのプリンタユニットが異なる色のインクを吐出することで、前記錠剤搬送手段で搬送される前記錠剤に非接触で印刷を行うようにしているので、移動方向の上流側と下流側とで異なる色のインクを吐出させることができる。
このため、例えば単一のプリンタユニットで多色印刷する場合は、その印刷ユニットのインク吐出アクチュエータやノズル孔を高集積化させる必要があるが、本発明のように複数のユニットを錠剤の移動方向に沿った異なる位置に配置することで、インク吐出アクチュエータ等を高集積化しなくてもよく、簡便な構成で高解像度の多色印刷を行うことが可能となる。
特に、2種類以上の色のインクで印刷する場合、単色で印刷する場合と比較して、印刷色のバリエーションを増やすことができる。また、複数のユニットで多色印刷することにより、鮮明なカラー画像として、錠剤に高速で印刷することが可能となる。
前記課題は、本発明の錠剤製造方法によれば、所定形状の錠剤を形成する錠剤成形工程と、形成された錠剤を搬送ベルト上に保持した状態で、前記錠剤を搬送する錠剤搬送工程と、前記錠剤を検知する錠剤センサと前記搬送ベルトの移動状態を検出するエンコーダとによって、前記搬送ベルトの移動速度にかかわらず、前記錠剤搬送工程で搬送される前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置を検出する位置検出工程と、前記位置検出工程で検出された前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置に基づいて前記錠剤への印刷を制御する印刷制御工程と、前記搬送ベルトの移動方向に直角方向に沿って並列に配置し固定され、インクを吐出するための複数のノズル孔が直列かつ前記錠剤搬送ベルトの移動方向に対して傾斜して配列された複数のプリンタヘッドによって、前記錠剤搬送工程で搬送される前記錠剤に非接触で印刷を行う印刷工程と、によって、前記搬送ベルトで不規則に搬送される多数の錠剤上に印刷すること、により解決される。
以上のように、錠剤成形工程、錠剤搬送工程、位置検出工程、印刷制御工程、印刷工程、によって、高速で大量の不規則に搬送される錠剤上に印刷することができる。
前記課題は、本発明の錠剤によれば、所定形状に形成された錠剤と、上部に開口を有するケース体、該ケース体の前記開口上に配設されたスリット板、該スリット板のスリットに沿って並列に配設されたベルト間に前記ケース体の内部と連通するスリットが形成された前記錠剤を搬送するための搬送ベルトを備えた搬送路と、該搬送路を構成する搬送ベルトを移動させる駆動手段と、前記ケース体の内部を負圧にする負圧手段と、を有し、前記ケース体内部の負圧により前記両スリットを介して前記錠剤を吸引して前記搬送ベルト上に保持した状態で、前記錠剤を移動方向に搬送する錠剤搬送手段と、前記搬送された錠剤を検知する錠剤センサと前記搬送ベルトの移動状態を検出するエンコーダとによって、前記搬送ベルトの移動速度にかかわらず、前記錠剤搬送手段で搬送される前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置を検出する位置検出手段と、前記錠剤搬送手段に対して前記錠剤の移動方向の直角方向に沿って並列に配置し固定され、インクを吐出するための複数のノズル孔が直列かつ前記錠剤の移動方向に対して傾斜して配列された複数のプリンタヘッドによって、前記錠剤搬送手段で搬送される前記錠剤に非接触で印刷を行う印刷手段と、前記位置検出手段で検出された前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置に基づいて前記印刷手段の前記錠剤への印刷を制御する印刷制御手段と、を備えた錠剤印刷装置によって、印刷が施されたこと、により解決される。
また前記課題は、本発明の錠剤によれば、所定形状の錠剤を形成する錠剤成形工程と、形成された錠剤を搬送ベルト上に保持した状態で、前記錠剤を搬送する錠剤搬送工程と、前記錠剤を検知する錠剤センサと前記搬送ベルトの移動状態を検出するエンコーダとによって、前記搬送ベルトの移動速度にかかわらず、前記錠剤搬送工程で搬送される前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置を検出する位置検出工程と、前記位置検出工程で検出された前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置に基づいて前記錠剤への印刷を制御する印刷制御工程と、前記搬送ベルトの移動方向に直角方向に沿って並列に配置し固定され、インクを吐出するための複数のノズル孔が直列かつ前記錠剤搬送ベルトの移動方向に対して傾斜して配列された複数のプリンタヘッドによって、前記錠剤搬送工程で搬送される前記錠剤に非接触で印刷を行う印刷工程と、によって、前記搬送ベルトで不規則に搬送される多数の錠剤上に印刷する錠剤製造方法によって、印刷が施されたこと、によって解決される。
以上のように、印刷が施された錠剤を、錠剤印刷装置や錠剤製造方法によって得ることができる。また、前記錠剤を裸錠とすることが可能であり、この裸錠に印刷を施した錠剤を得ることが可能となる。
上記課題は、本発明の錠剤によれば、裸錠に1種又は2種類以上の色のインクで印刷が施されてなることにより解決される。このように、裸錠に1種又は2種類以上の色のインクで印刷が施された新規な錠剤を提供することができる。
また、前記インクの色は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックからなる群より選択される1種又は2種類以上の色であることが好ましい。このように、識別情報がこれらの4色からなる群より選択される1種又は2種類以上の色のインクで印刷されることで、鮮明なカラー画像が錠剤に印刷された、従来にない新規な錠剤を提供することができる。
このとき、前記裸錠の空隙率は、5%以上40%以下の範囲内であることが好適である。このように、空隙率が40%よりも低い場合は、錠剤の多孔性が高すぎず、インクが孔内に浸潤することにより起きるインクのにじみが生じにくく、鮮明な識別情報を有する錠剤を提供することができる。また、好適な空隙率の別の態様としては、5%以上35%以下の範囲内が、さらに別の好適な態様としては、5%以上30%以下の範囲内が挙げられる。
なお、「空隙率」とは、以下の数式で求められる空隙率を意味する。本明細書中の他の記載も同様である。
Figure 2009025371

(ここで、V;錠剤の体積、W;錠剤の重量、ρ;錠剤を構成する粉体の比重である。)
この場合、前記裸錠は、有効成分を含む原料を圧縮成形して得られることが好ましい。このように、錠剤が圧縮成形された裸錠であるため、非圧縮の裸錠と比較して表面に印刷された識別情報のにじみなどが生じにくく、このため鮮明な識別情報を有する錠剤を提供することができる。
また、前記裸錠が、口腔内崩壊錠であることが好ましい。一般に、口腔内崩壊錠は、表面に粉末が多く多孔性であるため、印刷が困難であるが、本発明によれば、このような口腔内崩壊錠に印刷が施された、従来にない新規な錠剤を提供することができる。
本発明の錠剤印刷装置及び錠剤製造方法によれば、錠剤に対して非接触で印刷することができるため、表面に粉末が付着している錠剤(例えば裸錠)に対しても、印刷の欠落などが生じにくく鮮明な印刷を施すことができる。また複数のプリンタヘッドであるため、高速で多量の印刷を行なうことができ、印刷処理時間を短縮化することができる。
さらに、錠剤を吸着保持した状態で搬送できるため、錠剤の位置ずれが生じにくい状態で、錠剤を高速搬送することが可能である。このため、印刷手段による印刷位置に位置ずれなどを生じさせることなく、錠剤表面上の一定の位置に正確に印刷ができ、また、ゆがみのない鮮明な印刷を行うことができる。このため、錠剤を高速搬送して単位時間あたりの印刷処理の回数を増加させるとともに、そのように高速搬送させても印刷ずれが生じることがほとんどないため、印刷の品質を十分に確保することができる。
したがって、錠剤の間が不規則な状態で、大量且つ任意に供給された錠剤への印刷処理の高速化と印刷品質の確保とを両立させることが可能となる。
また、本発明の錠剤によれば、裸錠、特に口腔内崩壊錠に1種又は2種類以上の色のインクで印刷が施された、これまでにない新規な錠剤を提供することが可能となる。さらに、圧縮成形により得られる、空隙率5%以上40%以下の裸錠、特に口腔崩壊錠にあっては、鮮明な印刷が施された錠剤を提供することができる。
錠剤印刷装置の全体構成を示す斜視図である。 錠剤印刷装置の全体構成を示す概略図である。 搬送手段を錠剤移動方向に対して垂直方向に見た断面図である。 プリンタヘッド制御基板と周辺装置の機能ブロック図である。 プリンタヘッドの説明図である。 錠剤印刷装置による錠剤への印刷処理の概要を示す機能ブロック図である。 錠剤印刷装置による錠剤への印刷処理の概要を示す機能ブロック図である。 錠剤印刷装置による錠剤への印刷処理の概要を示す機能ブロック図である。 錠剤印刷装置による錠剤への印刷処理の概要を示す機能ブロック図である。 錠剤印刷装置による錠剤への印刷処理の概要を示す機能ブロック図である。 他の実施形態に係る錠剤印刷装置による錠剤への印刷処理の概要を示す機能ブロック図である。 錠剤製造方法の工程を示すブロック図である。 図13(a)〜(e)は錠剤へ文字を印刷した後の錠剤全体を撮影した写真である。
符号の説明
1 錠剤印刷装置
3 筐体
3a 中板
3b 側板
3c 天板
3d 開口
10 供給手段
11 供給ホッパ
12 振動フィーダ
13 整流ターンテーブル
20 錠剤搬送手段
20a スリット
21 ケース体
21a 突出部
22a,22b スリット板
24 搬送ベルト
24a,24b ベルト
25 モータ
26 プーリ
27 吸引ポンプ
28 エンコーダ(位置検出手段)
29 錠剤センサ(位置検出手段)
30 印刷制御手段
31 制御コンピュータ(印刷制御手段)
32 ユニット制御基板(印刷制御手段)
32a イメージデータメモリ
32b タイミング発生コントローラ
32c バッファメモリ
32d 書込みコントローラ
32e 第1の読出しコントローラ
32f 第2の読出しコントローラ
40 印刷手段
41 インクタンク
42 インクジェットプリンタ
43 プリンタヘッド
43a ノズル孔
43b ノズル孔列群
43b−1〜43b−3 イエロー用ノズル孔列
43c ノズル孔列群
43c−1,43c−2 マゼンタ用ノズル孔列
44 プリンタヘッド制御基板
44a 記憶部
44b 色変換部
44c ヘッド出力部
45 サブタンク
46 インクジェットプリンタ
47 プリンタヘッド
48 プリンタヘッド制御基板
48a 記憶部
48b 色変換部
48c ヘッド出力部
49 サブタンク
50 検査手段
51 印刷部検査ユニット
52 良否判別ユニット
128 エンコーダ
124a〜124c ベルト
129a〜129c 錠剤センサ
132 ユニット制御基板
132a イメージデータメモリ
132b タイミング発生コントローラ
132c バッファメモリ
132d 書込みコントローラ
132e 第1の読出しコントローラ
132f 第2の読出しコントローラ
142 インクジェットプリンタ
143 プリンタヘッド
144 プリンタヘッド制御基板
146 インクジェットプリンタ
147 プリンタヘッド
148 プリンタヘッド制御基板
T 錠剤
M,M1〜M3 マスターイメージ
A1−A2 移動方向
ST 先頭アドレス
RD1 第1の読出しアドレス
RD2 第2の読出しアドレス
END 終端アドレス
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。以下、本発明の錠剤印刷装置について詳細に説明する。
図1〜図10は本発明の錠剤印刷装置の一実施形態を示しており、図1は錠剤印刷装置の全体構成を示す斜視図、図2は錠剤印刷装置の全体構成を示す概略図、図3は搬送手段を錠剤移動方向に対して垂直方向に見た断面図、図4はプリンタヘッド制御基板と周辺装置の機能ブロック図、図5はプリンタヘッドの説明図、図6〜図10は錠剤印刷装置による錠剤への印刷処理の概要を示す機能ブロック図である。
また、図11は他の実施形態に係る錠剤印刷装置による錠剤への印刷処理の概要を示す機能ブロック図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る錠剤印刷装置を示す。本発明の錠剤印刷装置は、錠剤に単色又は多色印刷を施すための装置である。具体的には、インクジェットプリンタにより1種類又は2種類以上の色のインクを錠剤に吐出し、錠剤表面に色のドットを形成することで多色(カラー印刷を含む)を施す装置である。なお、本明細書における単色印刷とは1種類の色で行う印刷を意味し、多色印刷とは2種類以上の色で行う印刷でカラー印刷を含むものを意味する。
なお、以下に説明する実施形態では、錠剤印刷装置として異なる4色のインクで印刷を行う多色印刷用の装置が例示されているが、単色のインクで印刷できる単色印刷用の錠剤印刷装置として使用することも可能である。
図1と図2に示すように、本実施形態の錠剤印刷装置1は、筐体3と、筐体3の内部に設けられ錠剤Tを供給する供給手段10と、供給手段10に連続して配設され搬送路を有する錠剤搬送手段20と、位置検出手段(エンコーダ28,錠剤センサ29)と、錠剤搬送手段20で搬送される錠剤Tにインクを吐出して印刷を行う印刷手段40と、印刷制御手段30(制御コンピュータ31,ユニット制御基板32等)と、錠剤搬送手段20の搬送路の下流側に配設された検査手段50と、を主要な構成要素として備えている。
筐体3は、供給ホッパ11などの各種装置を収容するための方形状の箱型部材であり、中板3a、側板3b及び天板3cにより区画された上部空間が形成されている。なお、図1では、発明の理解を容易にするため、側板3b、天板3cを点線で示し、上部空間内に配設された各種装置を可視化している。天板3cのうち長手方向の一端側には円形の開口3dが形成されている。
筐体3の上部空間内のうち開口3dの下部には、供給手段10が設けられている。供給手段10は、供給ホッパ11と、供給ホッパ11の下方に配設され排出口を有する振動フィーダ12と、振動フィーダ12の排出口下方に配設された整流ターンテーブル13と、を備えている。
供給ホッパ11は、振動フィーダ12に錠剤Tを供給するための装置であり、本実施形態では上部に投入口を有するとともに下部が縮径した漏斗状の部材で構成されている。供給ホッパ11は、その投入口と天板3cの開口3dとが一致するよう上部空間内に位置決めされており、天板3cの開口3dを通じて供給ホッパ11内に錠剤Tが投入される。
振動フィーダ12は、供給ホッパ11から供給された錠剤Tを振動により整流ターンテーブル13に送出するための装置である。本実施形態の振動フィーダ12は、図示しない電磁振動装置を内部に備えており、電磁振動装置により発生する振動エネルギーにより錠剤Tを搬送できるようになっている。
振動フィーダ12は、長手方向の一端側が供給ホッパ11の下部と連結され、他端側が整流ターンテーブル13の上方に所定の距離を有して配置されている。振動フィーダ12は、供給ホッパ11側に位置し水平に配置された水平部と、整流ターンテーブル13側に位置し先端側が斜め下方に向けて傾斜した傾斜部とから構成されている。この傾斜部の先端面には、供給ホッパ11から搬送された錠剤Tを整流ターンテーブル13に落下させるための排出口が形成されている。
整流ターンテーブル13は、振動フィーダ12から落下した錠剤Tを一列に整列し、錠剤搬送手段20に移送するための装置である。整流ターンテーブル13の上面には、回転自在に設けられた円盤状の回転体と、回転体の外周部全体を囲むよう垂直上方に立設した周壁と、周壁の一部から錠剤搬送手段20に向けて形成された搬出路と、が設けられている。
整流ターンテーブル13の上面に落下した錠剤Tは、回転体の回転に伴って転動して外周へ移動し、周壁に沿って一列に整列する。周壁に沿って移動する錠剤Tの一部は、周壁に設けられた搬出路を通じて錠剤搬送手段20の搬送ベルト24に移送される。
錠剤搬送手段20は、ケース体21と、ケース体21の上面と内部を周回移動する搬送ベルト24と、搬送ベルト24を回転駆動する駆動手段としてのモータ25(図1では不図示)と、搬送ベルト24に巻回される複数のプーリ26と、ケース体21の内部を負圧にする負圧手段としての吸引ポンプ27(図1では不図示)と、を主要な構成要素としている。
図3は錠剤搬送手段20の縦断面図であり、図2の矢視B−B方向に見た状態を示している。この図に示すように、ケース体21は、上面が開口した方形状の箱体で構成され、内部に収容空間が形成されている。
ケース体21の開口には、ケース体21の長手方向に沿って左右一対のスリット板22a,22bが配設されている。スリット板22a,22bは、アルミニウムなどの材料で形成された部材である。スリット板22a,22bは、水平方向において互いに対向する状態でケース体21に固定されており、スリット板22a,22bの上端縁の間に吸気口となるスリット20aが形成されている。スリット板22a,22bのそれぞれの対向面は、上部側において相手側に向けて突出し、この突出した領域ではスリット20aの横幅が狭幅化している。
スリット板22a,22bの上面には、タフラム(登録商標)処理などが施されており、搬送ベルト24との間の滑りが円滑になっている。
搬送ベルト24は、錠剤Tを搬送するための部材であり、ケース体21の長手方向に沿って上面と内部を循環するエンドレスベルトとして構成されている。本実施形態の搬送ベルト24は、2本のベルト24a,24bが並列に配設され、その間にスリット20aが形成された構造を有している。また、本実施形態のベルト24a,24bは、いずれもベルトの一方の面に凸状の歯が形成されたタイミングベルトである。搬送ベルト24の材質としては、適度な弾性を有して表面に錠剤Tを吸着保持できるものであればよく、例えばゴム、プラスチックなどが使用される。
搬送ベルト24は、スリット板22a,22b上面の長手方向に沿って搬送路を形成している。搬送ベルト24は、モータ25の出力軸と複数のプーリ26に掛着されており、モータ25の回動により周回移動できるようになっている。モータ25の出力軸には歯車が取り付けられており、この歯車には2本のベルト24a,24bの両方が掛着され、ベルト24a,24bの凸状歯と歯車とが噛み合った状態になっている。また、複数のプーリ26は、いずれもベルト24a,24bの凸状歯と歯合する凹部が形成されたタイミングプーリで構成されており、これらのプーリ26にも2本のベルト24a,24bの両方が掛着され、ベルト24a,24bの凸状歯とプーリ26の凹部とが噛み合った状態となっている。
このように、ベルト24a,24bとプーリ26とが噛み合っているため、搬送ベルト24を高速で移動させてもベルト24a,24bとプーリ26との間で滑りが生じることがない。このため、ベルト24a,24bを高速移動させることが可能となり、錠剤Tを高速搬送することができる。また、2本のベルト24a,24bの両方が同一のプーリ26と噛み合っているため、2本のベルト24a,24bの速度同期を図りつつ周回移動させることができる。このため、ベルト24a,24bの間で速度差が発生せず、錠剤Tの位置ずれが生じにくくなっている。
ベルト24a,24bの下面には、いずれも長手方向に沿って下方へ突出する突出部が形成されている。一方、スリット板22a,22bの上面には、それぞれベルト24a,24bの突出部を嵌挿するための凹溝が形成されている。ベルト24aは、スリット板22aの凹溝に突起部を嵌挿した状態で凹溝に沿って周回移動する。ベルト24bも同様にスリット板22bの凹溝に嵌挿されて周回移動する。このように、ベルト24a,24bの突出部がスリット板22a,22bの凹溝に嵌挿されているため、搬送ベルト24が横方向にずれたり脱落したりすることが防止される。
ケース体21の下面には下方に突出した中空の突出部21aが形成されており、この突出部21aは吸引ポンプ27に接続されている。吸引ポンプ27は、ケース体21の内部の空気を吸引し、内部を負圧にする装置である。吸引ポンプ27は、筐体3の中板3a(図1参照)で仕切られた下部空間内に配設されており、ケース体21の突出部21aはこの中板3aを貫通して下部空間内に連通している。
ケース体21の内部は、スリット20aの部分のみによって外部と連通し、その他の部分は気密性が確保されている。このため、吸引ポンプ27によりケース体21の内部が負圧になると、スリット20aを介して外気がケース体21内に吸引される。ベルト24a,24bにまたがって搬送ベルト24の上面に載置されている錠剤Tは、この外気の吸引により、ベルト24a,24bの上面に吸着された状態で保持固定される。この状態で、搬送ベルト24の回動により、錠剤Tは移動方向A1−A2に向かって搬送される。
このように、本実施形態の錠剤搬送手段20は、錠剤Tを搬送ベルト24に吸着した状態で搬送するため、搬送ベルト24を高速で移動させても錠剤Tが脱落しにくく、したがって錠剤Tの高速搬送が可能である。
なお、本発明における吸着とは、吸引力により錠剤Tを固定することを包含する。錠剤搬送手段20としては、実施形態のようにポンプによる吸引で錠剤Tを搬送ベルト24に吸着するものに限定されず、その他の手段で吸引力(例えば、磁力、静電気など)を発生させて錠剤Tを吸着保持するものであってもよい。また、錠剤搬送手段20としては、このような吸引力によるものに限定されず、例えば表面に粘着層が形成された搬送ベルト24を用いて錠剤Tを搬送ベルト24の表面に吸着させるものであってもよい。
また、本実施形態では、整流ターンテーブル13から移送される錠剤Tを所定間隔毎に整列させることなく、整流ターンテーブル13から移送される毎に順次搬送ベルト24の移動方向A1−A2に沿った不規則な位置で吸着して搬送することができる。このため、錠剤Tを搬送ベルト24に所定間隔で整列させる必要がなく、整流ターンテーブル13から搬送ベルト24へ錠剤Tを移送する際の待ち時間がほとんど発生しない。このため、整流ターンテーブル13から移送される錠剤Tを即座に搬送することができるため、錠剤搬送時間の短縮化を図ることができる。
また、錠剤Tが搬送ベルト24に吸着されているため、搬送ベルト24を高速移動させても錠剤Tの位置ずれや脱落がほとんど生じることがない。このため、搬送ベルト24の回転速度を早くして錠剤Tを高速移動させることができる。
搬送ベルトは500mm/秒〜2000mm/秒の範囲の速度で移動することが可能であるが、本実施形態では、1000mm/秒以上の移動速度で錠剤Tを搬送している。このように高速で錠剤Tを搬送させても、以下に説明する位置検出手段(エンコーダ28と錠剤センサ29)により錠剤Tの移動状態や移動位置を検出し、印刷制御手段によって錠剤への印刷が調整されるため、錠剤Tに対して正確な位置に印刷を行うことが可能となっている。
図1、図2に戻って、エンコーダ28は、プーリ26のうちの1つに取り付けられ、プーリ26の回転位置を検出するための手段である。エンコーダ28は、このようにプーリ26の回転位置または/及び回転状態を検出することで、プーリ26に巻着された搬送ベルト24の移動位置または/及び移動状態を取得している。これにより、錠剤Tの移動状態または/及び移動位置を間接的に取得することができる。
エンコーダ28としては、公知のロータリーエンコーダを用いることができる。ロータリーエンコーダの種類としては、アブソリュート式、インクリメンタル式のいずれであってもかまわない。
また、錠剤Tの位置を検出するための手段としては、上述したエンコーダ28に限定されず、例えば搬送ベルトを所定間隔毎に着磁し、磁気センサを用いて搬送ベルトの移動位置または/及び移動状態を検出するなど、他の手段を用いてもよい。
錠剤センサ29は、搬送ベルト24の上流側の上部に設けられ、搬送ベルト24で搬送される錠剤Tを検知するための手段である。そして、錠剤センサ29は、例えば搬送ベルト24のスリット20aに向けて赤外線を照射し、錠剤Tの通過により赤外線が遮られる赤外線センサなどを用いることができる。錠剤Tを検知すると、錠剤センサ29は錠剤検知信号を出力する。なお、錠剤センサ29としては、他の光学的検知手段を用いるものや、光学的手段以外の手段、例えば静電容量の変化を検知する近接センサなども用いることができる。
搬送ベルト24で搬送される錠剤Tの移動位置は、エンコーダ28と錠剤センサ29により取得することができる。すなわち、錠剤センサ29により錠剤Tが所定の位置を通過したことを検知し、エンコーダ28で出力されるパルス信号をカウントすることで搬送ベルト24の移動位置を計測することができる。エンコーダ28で出力されるパルス信号は、例えば、10μsが経過する間に出力されるパルス数であり、このパルス数に1パルス数あたりの波長を積算したものが10ns単位にしたものを用いることが可能である。
また、このエンコーダ28から出力されるパルス信号に同期して、後述するインク吐出信号が出力されるように構成することができる。この場合、エンコーダ28の出力パルス信号は印字解像度に合致させておく。また、印字解像度と錠剤Tの搬送速度と、インク吐出周波数(Hz)は密接な関係を有するもので、インク吐出周波数は、1秒あたりのミリメートル単位の移動距離/印字解像度単位のライン間距離、としている。例えば、移動速度が75メートル/分で、600dpiによる印字をする場合には、(75/60×1000)/(25.4/600)=29527.56Hzの関係がある。
これにより、錠剤センサ29による錠剤検知位置からどの位置まで錠剤Tが搬送されたのかを間接的に取得することができる。
このようにエンコーダ28と錠剤センサ29は、協働して錠剤Tの移動位置及び移動状態を取得するための手段であり、いずれも本発明の位置検出手段を構成する。
印刷制御手段30は、制御コンピュータ31、ユニット制御基板32等から構成されている。
制御コンピュータ31は、中央演算装置(CPU)、記憶装置(HDD,ROM,RAMなど)、入出力インターフェース等を備えており、後述するユニット制御基板32と共に、本発明の印刷制御手段を構成するものである。この制御コンピュータ31は、装置全体の電源のON/OFF、装置全体の各種設定や変更、装置全体の状態の表示など、装置全体の管理を行う。
例えば、印刷対象である錠剤Tの形状や大きさ、錠剤印刷装置1による錠剤Tの処理速度、錠剤印刷装置1の設置環境などに応じて適宜設定することができる。一例として、本実施形態では、ノズル孔43aと錠剤Tとの距離を2mm程度、ノズル孔43aの口径を約20μm、インク吐出量(1小滴あたり)を約11ピコリットル、錠剤センサ29からプリンタヘッド43までの距離を約120mm、プリンタヘッド43からプリンタヘッド47までの距離を約850mmとしている。
また、制御コンピュータ31は、錠剤Tの印刷画像をオペレータが直接作成したり、外部の装置で作成した印刷画像を入力したりすることができるようになっている。印刷画像は、ビットマップ、JPEGなどのフォーマットで作成され、RGB(レッド、グリーン、ブルー)からなる光の3原色で表される画素を構成単位とするデータである。作成あるいは入力された印刷画像は、制御コンピュータ31に記憶される。制御コンピュータ31は、ユニット制御基板32と電気的に接続されており、記憶されている印刷画像をユニット制御基板32に出力する。
ユニット制御基板32は、インクジェットプリンタ42,46を制御するための基板であり、インクジェットプリンタ42とインクジェットプリンタ46のそれぞれのプリンタヘッド制御基板44,48とバスを介して電気的に接続されて、制御信号や画像データの入出力を行う。また、ユニット制御基板32は、エンコーダ28と錠剤センサ29にも接続されており、エンコーダ28から送信されるパルス信号や錠剤センサ29から送信される錠剤検知信号に基づいて、印刷画像の処理と出力を行う。
図4に示すように、ユニット制御基板32は、錠剤Tに印刷する画像をマスターイメージMに記憶するイメージデータメモリ32aと、エンコーダ28からの信号に基づいてタイミング信号を発生させるタイミング発生コントローラ32bと、イメージデータメモリ32aのマスターイメージMを一時的に格納するバッファメモリ32cと、錠剤センサ29からの錠剤検知信号とタイミング発生コントローラ32bからのタイミング信号とに基づいてバッファメモリ32cへのマスターイメージMの書込み制御を行う書込みコントローラ32dと、バッファメモリ32cからのマスターイメージMの読み出しを制御する第1の読出しコントローラ32eと、同じくバッファメモリ32cからのマスターイメージMの読み出しを制御する第2の読出しコントローラ32fと、を主要な構成要素としている。
イメージデータメモリ32aは、錠剤Tに印刷する画像をマスターイメージMとして記憶するための手段である。マスターイメージMは、制御コンピュータ31で作成されたビットマップなどの形式の画像データであり、錠剤Tの移動方向A1−A2に沿った1ライン分のイメージ(ラスタイメージ)に対応する行データ(ラインデータ)を列方向に複数備えている。
タイミング発生コントローラ32bは、エンコーダ28からのパルス信号に同期してバッファメモリ32cに格納されたラインデータのアドレス移動と書込みコントローラ32dによるバッファメモリ32cへのラインデータの書き込みを制御するための手段である。タイミング発生コントローラ32bは、エンコーダ28から周期的に出力されるパルス信号を受信する毎にタイミング信号であるラッチ信号を発生し、バッファメモリ32cと書込みコントローラ32dに送信する。
バッファメモリ32cは、イメージデータメモリ32aに記憶されたマスターイメージMをラインデータ毎に一時的に格納するための手段である。本実施形態のバッファメモリ32cは、FIFO形式のリングバッファで構成されている。すなわち、バッファメモリ32cは、先頭アドレスSTと終端アドレスENDを有する固定長バッファであり、終端アドレスENDの次のアドレスが先頭アドレスSTと一致する構成となっている。
バッファメモリ32cは、錠剤センサ29の直下に対応する位置からプリンタヘッド47の直下(すなわち、印刷ポイント)に対応する位置までの物理距離を、ラインヘッドの印刷単位で割ったライン数を格納できる容量を少なくとも備えている。
また、バッファメモリ32cは、ポインタ制御回路(不図示)を備え、このポインタ制御回路の指定するポインタにより、メモリアレイ中のデータの書込みアドレスと読出しアドレスが指示される。
バッファメモリ32cには、第1の読出しアドレスRD1と第2の読出しアドレスRD2が設けられている。第1の読出しアドレスRD1は、インクジェットプリンタ42のプリンタヘッド43の直下の位置に対応する。また、先頭アドレスSTと第1の読出しアドレスRD1との間に格納できるライン数は、錠剤センサ29の直下の位置からプリンタヘッド43の直下の位置までの物理距離をラインヘッドの印刷単位で割った数と一致している。
第2の読出しアドレスRD2は、第1の読出しアドレスRD1よりも終端アドレスEND側に位置している。第2の読出しアドレスRD2は、インクジェットプリンタ46のプリンタヘッド47の直下の位置に対応する。また、第1の読出しアドレスRD1と第2の読出しアドレスRD2との間に格納できるライン数は、プリンタヘッド43の直下の位置からプリンタヘッド47の直下の位置までの物理距離をラインヘッドの印刷単位で割った数と一致している。
書込みコントローラ32dは、錠剤センサ29からの錠剤検知信号に基づいて、イメージデータメモリ32aからラインデータを読み出し、バッファメモリ32cに書き込むための手段である。書込みコントローラ32dは、錠剤センサ29から錠剤検知信号を受信すると、タイミング発生コントローラ32bからのラッチ信号を受信したタイミングでイメージデータメモリ32aのマスターイメージMから1ライン分のラインデータを読み出し、バッファメモリ32cの先頭アドレスSTに書き込む。
このとき、バッファメモリ32cのポインタ制御回路は、タイミング発生コントローラ32bからのラッチ信号を受信し、バッファメモリ32cに指示してポインタを移動させ、バッファメモリ32cのマスターイメージMが格納されたアドレスを終端アドレスEND側に向けて所定ビットずつシフトする。
このような構成を備えることで、バッファメモリ32cは、エンコーダ28の回転に同期して、イメージデータメモリ32aから読み出されたラインデータを列方向に順に格納するとともに、既に格納されているラインデータを終端アドレスENDに向けてシフトする。
第1の読出しコントローラ32eは、バッファメモリ32cの読出しアドレスRD1に記憶されているイメージデータを読み出し、プリンタヘッド制御基板44を介してプリンタヘッド43へ出力するための手段である。タイミング発生コントローラ32bによりマスターイメージMのアドレスがシフトして第1の読出しアドレスRD1に位置すると、第1の読出しコントローラ32eはバッファメモリ32cからマスターイメージMを読み出す。読み出されたマスターイメージMは、インクジェットプリンタ42のプリンタヘッド制御基板44へ出力される。
第2の読出しコントローラ32fは、バッファメモリ32cの読出しアドレスRD2に記憶されているイメージデータを読み出し、プリンタヘッド制御基板48を介してプリンタヘッド47へ出力するための手段である。タイミング発生コントローラ32bによりマスターイメージMのアドレスがシフトして第2の読出しアドレスRD2に位置すると、第2の読出しコントローラ32fはバッファメモリ32cからマスターイメージMを読み出す。読み出されたマスターイメージMは、インクジェットプリンタ46のプリンタヘッド制御基板48へ出力される。
次に、インクジェットプリンタ42,46について説明する。
本実施形態のインクジェットプリンタ42は、イエロー/マゼンタインクを錠剤Tに吐出してイエロー/マゼンタの画像を印刷するプリンタユニットである。一方、インクジェットプリンタ46は、シアン/ブラックインクを錠剤Tに吐出してシアン/ブラックの画像を印刷するプリンタユニットである。
図2に示すように、インクジェットプリンタ42は、錠剤Tに対してインクを吐出するための複数のプリンタヘッド43と、これらプリンタヘッド43を制御するプリンタヘッド制御基板44と、インクを貯蔵するサブタンク45と、を備えている。インクジェットプリンタ42,46の上方にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクが貯留されたインクタンク41が配設されている。本実施形態の印刷手段40は、搬送ベルト24の上方の所定位置に複数のプリンタヘッド43が並列に配置された状態で固定され、印刷対象物である錠剤T自体が移動するラインヘッド方式を採用している。
プリンタヘッド43は、錠剤Tにインクの小滴を吐出するための装置である。それぞれのプリンタヘッド43は、インクを収容するインク室と、インク室から外部に連通するノズル孔と、インク室内のインクに圧力を加えてノズル孔から吐出させるアクチュエータとしてのピエゾ素子(圧電アクチュエータ)と、ピエゾ素子を変形させるための電圧を印加する電極と、を主要な構成要素として備えている(いずれも不図示)。
インク室は、サブタンク45と連通しており、サブタンク45に収容されたインクが内部に充填されている。サブタンク45は、インクタンク41と連通しており、インクタンク41に貯留されたイエローインクとマゼンタインクをそれぞれ収容できるようになっている。インク室の下部には、ノズル孔が形成され、インク室内に充填されるインクを外部に吐出可能となっている。
インク室内部のうちノズル孔と反対側には、ピエゾ素子が配設されている。ピエゾ素子は、一対の電極に挟まれた構造を有しており、この電極に接続された図示しない電源から印加される電圧により変形する性質を有している。ピエゾ素子の変形により、インク室内の体積変化が生じ、インク室内に充填されているインクの一部がノズル孔を通じて吐出される。
本実施形態のピエゾ素子は、分極方向を制御して形成されたピエゾ薄膜を用いている。ピエゾ薄膜は、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr、Ti1−x)O)等で形成された約2〜5μmの膜厚の薄膜で、スパッタリングなどの手法により形成される。このピエゾ薄膜素子は、材料を焼結して製造される一般的な焼結体ピエゾ素子と比較すると、分極方向が一方向に向かって整列された構造を有している。このため、ピエゾ薄膜は、高い電界強度と高い圧電特性を有しており、電気−機械変換効率や強度が焼結体ピエゾ素子と比較していずれも2倍程度高い。したがって、従来の焼結体ピエゾ素子と比較すると、単位面積あたりのノズル孔の数を2倍以上高集積化している。
次に、プリンタヘッド43について詳細に説明する。図5(a)はプリンタヘッド43を斜め上方から見た斜視図である。この図に示すように、本実施形態では複数のプリンタヘッド43が並列に配置されている。さらに、各プリンタヘッド43は、錠剤Tの移動方向A1−A2に対して斜め方向に傾斜するように配置されている。
図5(b)はプリンタヘッド43を下側から見た下面図であり、ノズル孔を正面から見た状態を示している。この図に示すように、プリンタヘッド43には、円形のノズル孔43aが複数設けられており、これらのノズル孔43aから錠剤Tに向けてインクが吐出される。
各プリンタヘッド43には、長手方向に沿って2列のノズル孔列が形成されており、各ノズル孔列は、プリンタヘッド43の中央部において左右に分断されている。左右のノズル孔列は、それぞれノズル孔列群43b(43b−1,43b−2)とノズル孔列群43c(43c−1,43c−2)として形成されている。そして、プリンタヘッド43の長手方向の一端側の2列がイエローインクを吐出するイエロー用ノズル孔列43b−1,43b−2、他端側の2列がマゼンタインクを吐出するマゼンタ用ノズル孔列43c−1,43c−2となっている。
本実施形態のプリンタヘッド43は、ノズル孔43aの配列方向が錠剤Tの移動方向A1−A2に対して斜め方向に傾斜するよう配置されている。移動方向A1−A2に対するノズル孔43aの配列方向の傾斜角度は、ノズル孔43aの配置にもよるが、5〜60°程度である。
このようにプリンタヘッド43を傾斜させて配置することで、移動方向A1−A2に対してノズル孔43aが傾斜して配置される。各ノズル孔43aは、移動方向A1−A2の直角方向(すなわち、搬送ベルト24の幅方向)に沿って一列に並ぶように平行移動したときに、隣接するノズル孔43aの一部と重なった状態で等間隔に並ぶ位置に配置されている。
また、イエロー用ノズル孔列43b−1とこれに隣接するイエロー用ノズル孔列43b−2との間も、移動方向A1−A2の直角方向に沿って投影したときに、隣接するノズル孔43aどうしが一部重なった状態で等間隔に並ぶ。さらに、イエロー用ノズル孔列43b−2とこれに隣接する他のプリンタヘッド43のイエロー用ノズル孔列43b−3の間の間隔も、同様に等間隔に並ぶ。
すなわち、隣接するプリンタヘッド43も含めてすべてのイエロー用ノズル孔列43b−1〜43b−3のノズル孔43aは、移動方向A1−A2の直角方向に向けて一列に並ぶように投影したときに、隣接するノズル孔43aどうしが、一部重なった状態で等間隔に並ぶよう配置されている。
このように、プリンタヘッド43を移動方向A1−A2の直角方向(搬送ベルト24の幅方向)に対して傾斜させることで、搬送ベルト24の幅方向の単位長さあたりのノズル孔43aの数が増加し、ノズル孔43aの高集積化を図ることができる。したがって、錠剤Tに印刷される識別情報の解像度が向上する。
なお、マゼンタ用ノズル孔列43c−1,43c−2のノズル孔43aについても同様に配置されている。
次に、プリンタヘッド制御基板44について説明する。プリンタヘッド制御基板44は、並列に配置された複数のプリンタヘッド43を一括して制御する手段である。
すなわち、プリンタヘッド制御基板44は、ユニット制御基板32からの印刷データ(ラインデータ)を受信し、このラインデータに基づいて複数のプリンタヘッド43を駆動制御し、錠剤Tに印刷を行う。
図4に示すように、プリンタヘッド制御基板44は、ユニット制御基板32から送信されるラインデータを格納する記憶部44aと、ラインデータの画素毎のRGB情報をCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の色情報に変換する色変換部44bと、色変換部の色情報に基づいてプリンタヘッド43を駆動するヘッド出力部44cと、を備えている。
記憶部44aは、RAMなどのメモリなどで構成され、ユニット制御基板32から送信されるラインデータ(RGB情報)を一時的に記憶する。
色変換部44bは、DSPなどの演算装置で構成され、記憶部44aに記憶されたラインデータを読み出してCMYKの色情報に変換する。ユニット制御基板32から送信されるラインデータは、RGBの256階調データで構成されているが、色変換部44bはこのRGBデータをCMYKの256階調データに変換する。色変換されたラインデータは、ヘッド出力部44cに送信される。
ヘッド出力部44cは、ラインデータを受信して並べ替え、CMYKのうちイエロー(Y)とマゼンタ(M)のデータのみに基づいてプリンタヘッド43を駆動制御する。
より詳細に説明すると、ヘッド出力部44cは、CMYK色情報を受信し、このうちイエロー(Y)とマゼンタ(M)の色情報をそれぞれ吐出順に並べ替える処理を行う。この並べ替えでは、プリンタヘッド43のインク孔43aのうちインクが吐出される順にデータが出力されるよう、ヘッド出力部44cの図示しないRAMなどのメモリ内でデータが並べ替えられて格納される。
ここで、インクが吐出される順とは、錠剤Tの移動方向に沿って錠剤Tが搬送される順である。具体的には、図5(b)のイエロー用ノズル孔列43b−1,43b−2のインク孔43では、左側(上流側)から右側(下流側)へ向かう順である。
次に、ヘッド出力部44cは、CMYKの色情報のうちイエローとマゼンタのデータをプリンタヘッド43に出力する。
プリンタヘッド43は、データを受信すると、イエロー用ノズル孔列43b−1,43b−2のノズル孔43aからイエローインクを吐出させ、マゼンタ用ノズル孔列43c−1,43c−2のノズル孔43aからマゼンタインクを吐出させるよう、それぞれのインク孔43aに対応する位置のピエゾ素子を駆動する。
このように、錠剤Tの移動方向に沿って上流側のインク孔43aから順にインクを吐出することで、1ライン分のデータの出力が完了したときに、移動方向A1−A2と直角方向に沿った1ライン分の画像(イエローとマゼンタ)が錠剤Tの表面に印刷される。
以上はインクジェットプリンタ42についての説明であるが、インクジェットプリンタ46も同様の構成を備えている。すなわち、インクジェットプリンタ46は、プリンタヘッド47、プリンタヘッド制御基板48、サブタンク49を主要な構成要素として備えている。サブタンク49は、インクタンク41と連通しており、インクタンク41に貯留されたシアンインクとブラックインクをそれぞれ収容できるようになっている。
なお、これらの構成要素のうちプリンタヘッド制御基板48以外はインクジェットプリンタ42で説明したものと同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
プリンタヘッド制御基板48は、ユニット制御基板32から送信されるラインデータを格納する記憶部48aと、ラインデータの画素毎のRGB情報をCMYKの色情報に変換する色変換部48bと、色変換部の色情報に基づいてプリンタヘッド47を駆動するヘッド出力部48cと、を備えている。
色変換部48bは、記憶部48aに記憶されたラインデータを読み出してCMYKの色情報に変換する。
ヘッド出力部48cは、ヘッド出力部44cと異なり、CMYKのうちシアン(C)とブラック(K)のデータのみに基づいてプリンタヘッド47を駆動制御する。プリンタヘッド47は、ヘッド出力部48cからの制御信号に基づいて、シアンインクとブラックインクを錠剤Tに吐出する。これにより、インクジェットプリンタ46では、シアンとブラックの画像が錠剤Tに印刷される。
検査手段50は、印刷部検査ユニット51と、印刷部検査ユニット51と隣接して設けられた良否判別ユニット52と、を備えている。
印刷部検査ユニット51は、印刷された錠剤Tの表面に印刷された識別情報を検出するための手段である。印刷部検査ユニット51は、CCDカラーカメラなどを備え、錠剤Tを撮像し、撮像データを良否判別ユニット52に送信する。
良否判別ユニット52は、錠剤Tの印刷の良否を判別するための手段である。良否判別ユニット52は、良品印刷パターンを予め記憶装置に記憶し、印刷部検査ユニット51から送信された錠剤Tの撮像データと良品印刷パターンとを比較して、予め定められた画像が錠剤Tに印刷されているか否かを判別する。この結果、所定のパターンが錠剤Tに印刷されていないと判断すると、不良品として他の良品群とは別ルートで回収する。
次に、本発明の錠剤印刷装置の印刷対象物である錠剤について説明する。
錠剤印刷装置で印刷される錠剤の種類は、特には限定されないが、有効成分を含む原料を成形したままで表面コーティングを行わない裸錠(素錠)や、裸錠の表面に白糖、水溶性高分子で皮膜を施したコーティング錠に対して印刷を行うことができる。
また、錠剤の成形方法としては、原料を打錠して成形する圧縮成形法や、打錠せずに湿式練合した原料を型内で乾燥させる非圧縮成形法などが挙げられる。
本実施形態の錠剤印刷装置1は、非接触で印刷を行うことができることから、表面に粉が付着し通常のオフセット印刷では鮮明な印刷が困難な裸錠に対しても好適に使用することができる。
裸錠の種類としては、例えば口腔内崩壊錠が挙げられる。口腔内崩壊錠は、口腔内で唾液に溶解して液剤状となる薬剤であり、水なしで服用できることから、通常の錠剤を嚥下することが困難な高齢者や小児でも服用しやすいことや、水を入手しにくい環境下でも服用が可能である点を特徴としている。
口腔内崩壊錠は、その成形方法により、非圧縮成形により製造される鋳型錠、きわめて低い圧力で打錠して成形される湿製錠、比較的高い打錠圧により成形される圧縮錠に大別される。
以下に、各錠剤の具体的な製造方法や処方をいくつか示す。なお、以下に説明する製造方法や処方はあくまで例示であって、本発明の錠剤はこれらの製造方法や処方によって製造されたものに限定されるわけではない。
鋳型錠は、薬物、糖類、結合剤等を鋳型に精密充填し、凍結乾燥や低温通風乾燥により水分を除去することで製造することができる。このような鋳型錠の具体例としては、「Zydis」(製品名:ゾフラン(登録商標)ザイディス(登録商標))が挙げられる。
湿製錠は、上記鋳型錠と同等の多孔性を維持しながら、打錠による製造が可能な錠剤であり、例えば、薬物、糖類、結合剤の混合物を少量の水とアルコールの混液で湿潤させ、この湿潤混合物を極めて低い圧力で成形し乾燥することで製造される。
また、湿製錠としては、例えば加圧重量充填機構と付着防止のための高分子フィルム介在成形機構を組み込んだ打錠機により製造される錠剤でもよい。
圧縮錠は、薬剤、結合剤等を一般の打錠設備で打錠することで製造される。圧縮錠は、鋳型錠や湿製錠に比べると打錠圧を高くして成形されるため、これらの錠剤と比較して硬度が高く、空隙率が低い。なお、圧縮錠としては、高い多孔性を維持するための糖や崩壊機能を有する添加剤を含有する場合も含まれる。
圧縮錠は、例えば成形性の低い糖を成形性の高い糖で造粒し、圧縮成形することで製造することができる。このような圧縮錠は、崩壊性に優れるが成形性の低い糖による崩壊性と、崩壊性は劣るが成形性の高い糖による錠剤成形性の異なる物理的特性を応用したものであり、所定の強度を有し、かつ口腔内で速やかに崩壊する特性を備えている。
成形性の低い糖としては、乳糖、マンニトール、ブドウ糖、白糖、キシロットなどから選択される糖が挙げられる。また、成形性の高い糖としては、マルトース、マルチトール、ソルビトール、乳糖果糖などから選択される糖が挙げられる。成形性の高い糖を結合剤とし、成形性の低い糖を噴霧して被覆・造粒することにより、口腔内溶解型圧縮成形物を得ることができる。
また、圧縮錠は、糖類(A)と非晶質糖類(B)とを結合剤として圧縮成形することで得ることもできる。この圧縮錠は、糖類の非晶質から結晶への転移による物性変化を利用し、錠剤の強度を向上させている。糖類(A)としては、口腔内において溶解しうる糖又は糖アルコールであり、例えば乳糖、ブドウ糖、トレハロース、マンニトール、エリスリトールなどが挙げられる。また、非晶質糖類(B)としては、非晶質又は非晶質になりうる状態にある糖を意味し、例えば非晶質になりうる結晶状態の糖類を水、アルコールなどの溶媒に溶解し、この溶解液から溶媒を除去し乾燥することで得られる。非晶質糖類(B)の添加量としては、糖類(A)に対して2〜20重量%程度である。
さらに、マイクロカプセル化された薬物と、水分により発泡する発泡崩壊剤(有機酸と炭酸塩)とを賦形剤とともに圧縮成形して得られる圧縮錠でもよい。有機酸としては、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、コハク酸、これらの酸無水物及び塩並びにこれらの混合物からなる群より選択される少なくとも1つの酸が好適に選択される。この圧縮錠は、口中で唾液の浸透により発泡崩壊剤が発泡し、錠剤の崩壊を助けるとともに発泡の刺激により唾液の分泌が促進されることで、より錠剤の崩壊が進む。
また、圧縮錠としては、有効成分を微結晶又は微粒子として含有し、これに崩壊剤と膨張剤を混合して圧縮成形することで得られる錠剤でもよい。崩壊剤としてはカルボキシメチルセルロースや網状のポリビニルピロリドンなど、膨張剤としては微結晶セルロース、澱粉、加工澱粉などが挙げられる。
さらにまた、圧縮錠としては、特殊な打錠機で圧縮成形して得られる錠剤であってもよい。このような錠剤として、例えば、高圧脈動空気発生装置により滑沢剤を臼・杵の表面に噴霧供給して拡散させ、外部滑沢打錠することで得られる錠剤が挙げられる。このように、高圧脈動空気により臼・杵の所望の部位に対して滑沢剤を均一に散布できるため、従来の方法と比較して添加量を通常の1/10以上減量させることができるとともに、錠剤の品質も向上させることができる。
その他、微結晶セルロースと低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの2つの崩壊剤を組み合わせて形成した錠剤がある。
裸錠の形状としては、平面視形状が円形のみならず、楕円形、長楕円形、三角形、四角形、多角形など、錠剤搬送手段20で搬送できる形状であればどのような形状であってもよい。
裸錠の多孔性の度合いを示す空隙率については特に限定されないが、空隙率が高いほどインクが錠剤の細孔内に浸潤しやすく、また表面の粉末量が多くなるため、インクのにじみや剥離などが生じやすい。このため、空隙率は5%以上40%以下の範囲内であることが好ましく、より好ましくは5%以上35%以下の範囲内が好適であり、別の好ましい態様としては5%以上30%以下の範囲内である。この範囲であると、印刷されたインクのにじみや剥離がほとんど生じることなく、錠剤の表面に識別情報を鮮明に印刷することができる。また、空隙率が40%以下であれば、吸湿性が低く、インクに含まれる水分による錠剤の崩壊も生じにくいため、好ましい。
なお、錠剤に含まれる有効成分は特に限定されず、各錠剤の薬効によって所望の成分構成とされているものを有効成分とすることができる。錠剤に含まれる特に好ましい有効成分としては、ファモチジン、塩酸タムスロシンが挙げられる。
以上、本発明の錠剤印刷装置は、錠剤に対して好適に使用されるものであるが、錠剤以外にも例えばカプセル剤やトローチ剤といった他の固形製剤に対して使用することも可能である。
また、ラムネ、角砂糖などの菓子や食料品に対しても用いることができる。
すなわち、搬送装置によって搬送可能であってかつ識別情報を印刷可能な小物品であれば、錠剤を含むどのような小物品でも基本的に印刷することができる。
本発明において使用しうるインクとしては、人が摂取しても安全な可食性インクが好ましい。可食性インクは、主に食用色素、水溶性溶剤、精製水からなる組成物である。
食用色素としては、食品衛生法により定められた着色料のうち指定添加物リストに挙げられる色素が好ましい。
錠剤の表面に印刷される識別情報としては、文字、図形、写真画像などが挙げられる。例えば、薬剤の製品名、力価、製薬メーカ名、製薬メーカのロゴなどを印刷することができる。
次に、錠剤印刷装置1を用いた錠剤Tの錠剤製造方法について説明する。
図12で示すように、本実施形態の錠剤製造方法は、錠剤成形工程S1、錠剤搬送工程S2、位置検出工程S3、印刷制御工程S4、印刷工程S5、を含んでいる。これによって、高速で大量の不規則に搬送される錠剤上に印刷することができるものである。
まず、錠剤成形工程S1で、既存技術により、有効成分を含む原料を圧縮成形で錠剤を成形する。
次に錠剤搬送工程S2を行なう。この錠剤搬送工程S2は、先ず、図2に示すように、錠剤Tを供給ホッパ11に供給し、振動フィーダ12の振動エネルギーにより整流ターンテーブル13に供給する。整流ターンテーブル13に供給された錠剤Tは、回転体により一列に整列された状態で錠剤搬送手段20の搬送ベルト24上に順次押し出される。
搬送ベルト24上に押し出されて載置された錠剤Tは、吸引ポンプ27により搬送ベルト24上に保持固定され、移動方向A1−A2に向けて高速搬送される。
次に、位置検出工程S3を行なう。図6に示すように、錠剤搬送手段20の搬送路の途中には錠剤センサ29が設けられており、錠剤センサ29の直下を搬送される錠剤Tは錠剤センサ29により検知され錠剤検知信号が発生する。錠剤検知信号は、ユニット制御基板32の書込みコントローラ32dに入力される。
また、搬送ベルト24が回転している間は、プーリ26に連結されたエンコーダ28から一回転毎に所定数のパルス信号が出力される。パルス信号はユニット制御基板32を介してインクジェットプリンタ42のタイミング発生コントローラ32bに入力される。
次に、印刷制御工程S4を行なう。タイミング発生コントローラ32bは、パルス信号に同期したラッチ信号を発生し、書込みコントローラ32dとバッファメモリ32cに出力する。
書込みコントローラ32dは、錠剤センサ29からの錠剤検知信号を受信した後、タイミング発生コントローラ32bからラッチ信号を最初に受信したタイミングで、イメージデータメモリ32aからマスターイメージMの1ライン分のラインデータを読み出し、バッファメモリ32cの先頭アドレスSTに書き込む。
図7に示すように、タイミング発生コントローラ32bは、パルス信号を受信する毎にバッファメモリ32cに記憶されたマスターイメージMが格納されたアドレスを所定ビットだけ終端アドレスEND方向にシフトする。このアドレスシフトに同期して、書込みコントローラ32dは、イメージデータメモリ32aに記憶されたマスターイメージMのラインデータを列方向に1ラインずつ順次読み出し、バッファメモリ32cの先頭アドレスSTに書き込む。これにより、バッファメモリ32cには、マスターイメージMが1ラインずつ順次書き込まれる。
図8に示すように、エンコーダ28からのパルス信号が所定回数出力されると、マスターイメージMの1行目のラインデータは第1の読出しアドレスRD1に到達する。バッファメモリ32cの第1の読出しアドレスRD1は、プリンタヘッド43の直下に対応する位置である。第1の読出しコントローラ32eは、第1の読出しアドレスRD1に格納されているマスターイメージMのラインデータを読み出し、インクジェットプリンタ42のプリンタヘッド制御基板44に出力する。
次に、印刷工程S5を行なう。上記プリンタヘッド制御基板44では、ラインデータは記憶部44aに一時的に記憶され、色変換部44bでCMYKの色情報に変換された後、ヘッド出力部44cでイエロー、マゼンタ情報がプリンタヘッド43に出力されるとともにインク吐出制御が行われる。プリンタヘッド43は、ヘッド出力部44cから送信されたイエロー、マゼンタ情報に基づいてそれぞれイエローインク、マゼンタインクを錠剤Tに吐出する。これにより、ラインデータのうち、イエロー、マゼンタの画像が錠剤Tの表面に印刷される。
図9に示すように、上述のエンコーダ28からパルス信号が出力される毎にマスターイメージMのアドレスシフトと第1の読出しアドレスRD1からのラインデータの読出しが行われ、プリンタヘッド43の直下を搬送される錠剤Tに対して順次印刷が行われる。これにより、錠剤Tがプリンタヘッド43を通過し終わると、最終的にマスターイメージMの画像のうちイエロー、マゼンタの画像が錠剤Tの表面に印刷される。
搬送ベルト24が移動して錠剤Tが更に移動すると、これに伴ってバッファメモリ32cに記憶されたラインデータがアドレスシフトし、図10に示すように第2の読出しアドレスRD2に到達する。第2の読出しコントローラ32fは、第2の読出しアドレスRD2に格納されているラインデータを読み出し、インクジェットプリンタ46のプリンタヘッド制御基板48に出力する。
プリンタヘッド制御基板48では、マスターイメージMのラインデータは記憶部48aに一時的に記憶され、色変換部48bでCMYKの色情報に変換された後、ヘッド出力部48cでシアン、ブラック情報がプリンタヘッド47に出力されるとともにインク吐出制御が行われる。プリンタヘッド47は、ヘッド出力部48cから送信されたシアン、ブラック情報に基づいてそれぞれシアンインク、ブラックインクを錠剤Tに吐出する。これにより、ラインデータのうち、シアン、ブラックの画像が錠剤Tの表面に印刷される。
バッファメモリ32cに格納されたマスターイメージMは、エンコーダ28のパルス信号に同期してアドレスシフトし、終端アドレスENDに位置するとデータ消去される。
このように、インクジェットプリンタ42では、イエロー/マゼンタのインクを吐出し、イエロー/マゼンタのマスターイメージMを印刷する。続く下流側のインクジェットプリンタ46では、インクジェットプリンタ42の吐出タイミングから更に遅延したタイミングでシアン/ブラックインクを吐出する。これにより、上流側で錠剤Tの表面に印刷されたイエロー/マゼンタイメージの上に、下流側でシアン/ブラックの画像が印刷される。以上の工程により、錠剤Tの表面に4種類の色のインクを用いた多色印刷が行われる。
以上のように、錠剤センサ29からの錠剤検知信号を受信し、同時に、搬送ベルト24に設けたエンコーダ28から受けたパルス信号数に同期させて、高速で搬送される錠剤に印刷を行なうものである。つまり、搬送ベルト24の移動距離をエンコーダ28で検知しているので、搬送ベルト24の移動のブレが生じても、印刷タイミング等を合わせることが可能となり、印刷がイメージどおりのものとして得られることになる。
印刷後の錠剤Tは、搬送ベルト24で更に下流側に搬送され、印刷部検査ユニット51で撮像される。良否判別ユニット52は撮像データに基づいて錠剤Tの印刷状態の良否を判別し、その結果、印刷不良であると判断された錠剤Tは、通常とは別の搬送ルートで回収される。以上により、錠剤Tへの多色印刷が完了する。本実施形態の錠剤印刷装置1を用いることで、100000個/時間以上という高速な処理速度で錠剤Tに印刷を行うことができる。
次に、本発明の他の実施形態(第2の実施形態)に係る錠剤印刷装置について説明する。
上述した実施形態(以下、第1の実施形態)の錠剤印刷装置1では、錠剤Tの搬送路が単列であったが、本実施形態の錠剤印刷装置では、錠剤Tの搬送路を多列とし、複数の錠剤Tに対して並列印刷処理を行うことが可能である点を特徴としている。
本実施形態では、第1の実施形態の錠剤印刷装置1とほぼ同様の構成を備えているが、一部についてのみ異なっている。以下に、その異なる構成についてのみ説明する。
図11に示すように、本実施形態では、複数のベルト124a〜124c(すなわち、搬送路)を備えており、ベルト124a〜124cに対してそれぞれ錠剤センサ129a〜129cが配設されている。
なお、ベルト124a〜124cは、第1の実施形態の錠剤搬送手段20を単に並設することにより構成してもよく、また、ケース体21や吸引ポンプ27などの他の装置を共通化してベルトのみを複数並設することで構成してもよい。
一方、ユニット制御基板132には、第1の実施形態と同様にイメージデータメモリ132a、タイミング発生コントローラ132b、バッファメモリ132c、書込みコントローラ132d、第1の読出しコントローラ132e、第2の読出しコントローラ132fが設けられている。
イメージデータメモリ132aは、ベルト124a〜124cに対応するマスターイメージM1〜M3を格納している。
書込みコントローラ132dは、錠剤センサ129a〜129cからの錠剤検知信号を受信してマスターイメージM1〜M3へのバッファメモリ132cへの書込みを制御する。例えば、錠剤センサ129cから錠剤検知信号を受信すると、書込みコントローラ132dは、イメージデータメモリ132aのマスターイメージM3を1ライン分読み出し、バッファメモリ132cの先頭アドレスSTに書き込む。その後は、エンコーダ128から入力されるパルス信号に同期して、バッファメモリ132cのラインデータを終端アドレスEND方向へシフトするとともに、マスターイメージM3を1ラインずつ読出して先頭アドレスSTに書き込む。
マスターイメージM3を1ラインずつ読み出してバッファメモリ132cに書き込んでいる間に、他の錠剤センサ(例えば、錠剤センサ129a)で錠剤Tが検知された場合には、以下の手順で書込み処理を行う。
まず、書込みコントローラ132dで錠剤検知信号が受信されると、その錠剤センサ129aに対応したマスターイメージM2が書込みコントローラ132dによりイメージデータメモリ132aから読み出される。同時に、すでに錠剤センサ129cで錠剤Tが検知され、マスターイメージM3のラインデータがすでに1ラインずつ読み出されている。
書込みコントローラ132dは、同時に読み出したマスターイメージM2とM3のラインデータをOR演算(論理和演算)してマスターイメージM2,M3のラインデータを合成した画像データ(合成マスターイメージ)を作成する。この合成マスターイメージをバッファメモリ132cの先頭アドレスSTに書き込む。合成マスターイメージは、第1の実施形態と同様にエンコーダ128からのパルス信号によりアドレスシフトし、第2の読出しアドレスRD1で第1の読出しコントローラ132eにより読み出され、インクジェットプリンタ142のプリンタヘッド制御基板144に出力される。プリンタヘッド制御基板144は、プリンタヘッド143を駆動制御し、イエロー、マゼンタの画像を錠剤Tに印刷する。
また、合成マスターイメージは、第2の読出しアドレスRD2で第2の読出しコントローラ132fにより読み出され、インクジェットプリンタ146のプリンタヘッド制御基板148に出力される。プリンタヘッド制御基板148は、プリンタヘッド147を駆動制御し、シアン、ブラックの画像を錠剤Tに印刷する。
このように、各マスターイメージを合成してバッファメモリ132cに格納することで、搬送路毎にそれぞれバッファメモリを備える必要がなく、錠剤印刷装置の構成を簡略化することができる。
なお、本実施形態では、搬送路が3列の例について説明したが、これ以外の多列搬送路、例えば2列や4列以上とすることも可能である。
本発明の概要は上述したとおりである。次に、本発明の変形例について説明する。
上述した各実施形態では、4種類の色のインクを用いて錠剤Tの印刷を行っているが、1色のインクのみで印刷を行う単色印刷装置としてもよい。この場合、インクジェットプリンタ42,46のうち一方のみを備える構成とし、さらにそのインクジェットプリンタの吐出するインクを1種類のみとすることで、単色印刷を実現することができる。
また、2種類以上の色のインクで行う多色印刷の場合も、上述した実施形態のように4種類のインクを用いる装置に限定されない。例えば、4種類の色のインクのうち2種類のみ(例えば、イエローとシアン)で印刷を行うようにしてもよい。
また、上述した各実施形態では、インクジェットプリンタ42でイエロー/マゼンタイメージを、インクジェットプリンタ46でシアン/ブラックイメージを印刷しているが、それぞれのプリンタが吐出する色の種類としてはこのような実施態様に限定されない。例えば、シアンをインクジェットプリンタ42で吐出させるようにしてもよい。
さらに、各実施形態では、2種類の色のインクにつき1基のインクジェットプリンタで印刷を行っているが、このような実施態様に限定されない。例えば、各色のインクにつき1基ずつインクジェットプリンタを設けるようにしてもよく、また、3種類のインクを1基、残りの1種類を1基のインクジェットプリンタで印刷する実施態様も可能である。
また、上述した実施形態では、RGBのラインデータをインクジェットプリンタのプリンタヘッド制御基板でCMYKの色情報に変換しているが、ユニット制御基板側でRGB情報をCMYKの色情報に変換してプリンタヘッド制御基板に色情報を出力し、プリンタヘッド制御基板は出力された色情報に基づいて印刷出力するようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態では、各インクジェットプリンタに共通のインクタンクを備え、各インクジェットプリンタにインクを供給しているが、それぞれの色のインクが収容された複数のインクカートリッジをインクジェットプリンタに差し込んで使用するカートリッジ式としてもよい。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、これは単なる例示であって、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
空隙率及び成形法の異なる3種類の裸錠に対して同一の錠剤印刷装置を用いて同一の条件で印刷を行った。
錠剤印刷装置として、インクジェットプリンタ(マスターマインド製、MMP813BT)を用いた。インクはブラックを用い、印刷文字は「H A」、「0.2」を2段書きしたものとした。
印刷対象である裸錠は、以下の3種類である。
・セレコックス(登録商標)錠100mg(アステラス製薬):空隙率約9.7%:裸錠(圧縮錠)
・ハルナール(登録商標)D錠0.2mg(アステラス製薬):空隙率約30%:口腔内崩壊錠(圧縮錠)。
・ゾフラン(登録商標)ザイディス(登録商標)4mg(グラクソ・スミスクライン):空隙率約93%:口腔内崩壊錠(鋳型錠)。
印刷結果を図13(a)〜(e)に示す。図13(a)は、セレコックス(登録商標)錠へ文字を印刷した後の錠剤全体を撮影した写真、図13(b)は、ハルナール(登録商標)D錠へ文字を印刷した後の錠剤全体を撮影した写真、図13(c)は、セレコックス(登録商標)錠へ文字を印刷した後の印刷文字の拡大写真、図13(d)は、ハルナール(登録商標)D錠へ文字を印刷した後の印刷文字の拡大写真、図13(e)は、ゾフラン(登録商標)ザイディス(登録商標)へ文字を印刷した後の印刷文字の拡大写真をそれぞれ示している。
図13(a)〜(d)に示す結果から、空隙率の小さな圧縮錠であるセレコックス(登録商標)錠及びハルナール(登録商標)D錠では、印刷文字は錠剤中央部を中心に印刷され、錠剤外へのはみ出しや印刷文字の欠けなどが生じておらず、鮮明な印刷となっていることがわかる。
また、図13(e)に示す結果から、空隙率の大きなゾフラン(登録商標)ザイディス(登録商標)でも、印刷が可能であったが、印刷文字のインクがにじみ、やや不鮮明であった。
次に、前記条件下で印刷された文字の線幅を比較することで、印刷の鮮明度に対する空隙率の影響について評価した。セレコックス(登録商標)錠(実施例1、2)、ハルナール(登録商標)D錠(実施例3、4)、及びゾフラン(登録商標)ザイディス(登録商標)(実施例5、6)に印刷した文字のうち「H」の文字の縦線幅及び横線幅を測定した結果を表1に示す。
Figure 2009025371
表1に示すように、空隙率約9.7%のセレコックス(登録商標)錠(実施例1、2)及び空隙率約30%のハルナール(登録商標)D錠(実施例3、4)のほうが、空隙率約93%のゾフラン(登録商標)ザイディス(登録商標)よりも線幅が狭く、印刷文字が鮮明であることが認められた。つまり、空隙率が小さいほどインクがにじみにくく、印刷文字が判別し易くなるものと考えられる。
この結果から、鮮明に印刷された錠剤を得られる点で、裸錠の空隙率は小さいほうが印刷が好ましいことがわかる。

Claims (16)

  1. 上部に開口を有するケース体、該ケース体の前記開口上に配設されたスリット板、該スリット板のスリットに沿って並列に配設されたベルト間に前記ケース体の内部と連通するスリットが形成された錠剤を搬送するための搬送ベルトを備えた搬送路と、該搬送路を構成する搬送ベルトを移動させる駆動手段と、前記ケース体の内部を負圧にする負圧手段と、を有し、前記ケース体内部の負圧により前記両スリットを介して前記錠剤を吸引して前記搬送ベルト上に保持した状態で、前記錠剤を移動方向に搬送する錠剤搬送手段と、
    前記錠剤を検知する錠剤センサと前記搬送ベルトの移動状態を検出するエンコーダとによって、前記搬送ベルトの移動速度にかかわらず、前記錠剤搬送手段で搬送される前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置を検出する位置検出手段と、
    前記錠剤搬送手段に対して前記錠剤の移動方向の直角方向に沿って並列に配置し固定され、インクを吐出するための複数のノズル孔が直列かつ前記錠剤の移動方向に対して傾斜して配列された複数のプリンタヘッドによって、前記錠剤搬送手段で搬送される前記錠剤に非接触で印刷を行う印刷手段と、
    前記位置検出手段で検出された前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置に基づいて前記印刷手段の前記錠剤への印刷を制御する印刷制御手段と、を備えていることを特徴とする錠剤印刷装置。
  2. 前記印刷制御手段は、前記錠剤に印刷するマスターイメージを記憶したイメージデータメモリと、該マスターイメージを一時的に格納するバッファメモリと、前記マスターイメージを前記バッファメモリに書き込む書込みコントローラと、前記バッファメモリに格納された前記マスターイメージを読み出す読出しコントローラと、を備え、
    前記書込みコントローラは、前記錠剤センサによって前記錠剤が検知されたタイミングで前記マスターイメージを前記バッファメモリに書き込み、
    前記バッファメモリは、前記エンコーダのパルス信号に同期して、前記バッファメモリにおける前記マスターイメージが格納されたアドレスをシフトし、
    前記読出しコントローラは、前記マスターイメージが所定の読出しアドレスに格納された場合に、前記マスターイメージを読み出して印刷出力すること、を特徴とする請求項1に記載の錠剤印刷装置。
  3. 前記錠剤搬送手段は、前記錠剤を搬送するための複数の搬送路を有し、
    前記位置検出手段は、前記複数の搬送路のそれぞれにおける前記錠剤の移動位置を検出し、
    前記印刷制御手段は、前記複数の搬送路のそれぞれにおいて、前記位置検出手段で検出された前記錠剤の移動位置に基づいて、前記印刷手段による印刷タイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の錠剤印刷装置。
  4. 前記プリンタヘッドには、前記複数のノズル孔からなるノズル孔群が複数形成され、該複数のノズル孔群はそれぞれが異なる色のインクを吐出し、少なくとも二色以上で印刷可能であることを特徴とする請求項1に記載の錠剤印刷装置。
  5. 前記錠剤は裸錠であることを特徴とする請求項1に記載の錠剤印刷装置。
  6. 前記裸剤は口腔内崩壊錠であることを特徴とする請求項5に記載の錠剤印刷装置。
  7. 前記搬送ベルトは500mm/秒〜2000mm/秒の範囲の速度で移動することを特徴とする請求項1に記載の錠剤印刷装置。
  8. 上部に開口を有するケース体、該ケース体の前記開口上に配設されたスリット板、該スリット板のスリットに沿って並列に配設されたベルト間に前記ケース体の内部と連通するスリットが形成された錠剤を搬送するための搬送ベルトを備えた搬送路と、該搬送路を構成する搬送ベルトを移動させる駆動手段と、前記ケース体の内部を負圧にする負圧手段と、を有し、前記ケース体内部の負圧により前記両スリットを介して前記錠剤を吸引して前記搬送ベルト上に保持した状態で、前記錠剤を移動方向に搬送する錠剤搬送手段と、
    前記錠剤を検知する錠剤センサと前記搬送ベルトの移動状態を検出するエンコーダとによって、前記搬送ベルトの移動速度にかかわらず、前記錠剤搬送手段で搬送される前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置を検出する位置検出手段と、
    前記錠剤搬送手段に対して前記錠剤の移動方向の直角方向に沿って並列に配置し固定され、インクを吐出するための複数のノズル孔が直列かつ前記錠剤の移動方向に対して傾斜して配列された複数のプリンタヘッドでプリンタユニットを構成し、該プリンタユニットを前記錠剤の移動方向に沿った異なる位置に複数設け、それぞれのプリンタユニットが異なる色のインクを吐出することで、前記錠剤搬送手段で搬送される前記錠剤に非接触で印刷を行う印刷手段と、
    前記位置検出手段で検出された前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置に基づいて前記印刷手段の前記錠剤への印刷を制御する印刷制御手段と、を備えていることを特徴とする錠剤印刷装置。
  9. 所定形状の錠剤を形成する錠剤成形工程と、
    形成された前記錠剤を搬送ベルト上に保持した状態で、前記錠剤を搬送する錠剤搬送工程と、
    前記錠剤を検知する錠剤センサと前記搬送ベルトの移動状態を検出するエンコーダとによって、前記搬送ベルトの移動速度にかかわらず、前記錠剤搬送工程で搬送される前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置を検出する位置検出工程と、
    前記位置検出工程で検出された前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置に基づいて前記錠剤への印刷を制御する印刷制御工程と、
    前記搬送ベルトの移動方向に直角方向に沿って並列に配置し固定され、インクを吐出するための複数のノズル孔が直列かつ前記錠剤搬送ベルトの移動方向に対して傾斜して配列された複数のプリンタヘッドによって、前記錠剤搬送工程で搬送される前記錠剤に非接触で印刷を行う印刷工程と、
    によって、前記搬送ベルトで不規則に搬送される多数の前記錠剤上に印刷することを特徴とする錠剤製造方法。
  10. 所定形状に形成された錠剤と、
    上部に開口を有するケース体、該ケース体の前記開口上に配設されたスリット板、該スリット板のスリットに沿って並列に配設されたベルト間に前記ケース体の内部と連通するスリットが形成された前記錠剤を搬送するための搬送ベルトを備えた搬送路と、該搬送路を構成する搬送ベルトを移動させる駆動手段と、前記ケース体の内部を負圧にする負圧手段と、を有し、前記ケース体内部の負圧により前記両スリットを介して前記錠剤を吸引して前記搬送ベルト上に保持した状態で、前記錠剤を移動方向に搬送する錠剤搬送手段と、
    前記搬送された錠剤を検知する錠剤センサと前記搬送ベルトの移動状態を検出するエンコーダとによって、前記搬送ベルトの移動速度にかかわらず、前記錠剤搬送手段で搬送される前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置を検出する位置検出手段と、
    前記錠剤搬送手段に対して前記錠剤の移動方向の直角方向に沿って並列に配置し固定され、インクを吐出するための複数のノズル孔が直列かつ前記錠剤の移動方向に対して傾斜して配列された複数のプリンタヘッドによって、前記錠剤搬送手段で搬送される前記錠剤に非接触で印刷を行う印刷手段と、
    前記位置検出手段で検出された前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置に基づいて前記印刷手段の前記錠剤への印刷を制御する印刷制御手段と、
    を備えた錠剤印刷装置によって、印刷が施されたことを特徴とする錠剤。
  11. 所定形状の錠剤を形成する錠剤成形工程と、
    形成された前記錠剤を搬送ベルト上に保持した状態で、前記錠剤を搬送する錠剤搬送工程と、
    前記錠剤を検知する錠剤センサと前記搬送ベルトの移動状態を検出するエンコーダとによって、前記搬送ベルトの移動速度にかかわらず、前記錠剤搬送工程で搬送される前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置を検出する位置検出工程と、
    前記位置検出工程で検出された前記錠剤の前記搬送ベルト上の位置に基づいて前記錠剤への印刷を制御する印刷制御工程と、
    前記搬送ベルトの移動方向に直角方向に沿って並列に配置し固定され、インクを吐出するための複数のノズル孔が直列かつ前記錠剤搬送ベルトの移動方向に対して傾斜して配列された複数のプリンタヘッドによって、前記錠剤搬送工程で搬送される前記錠剤に非接触で印刷を行う印刷工程と、
    によって、前記搬送ベルトで不規則に搬送される多数の前記錠剤上に印刷する錠剤製造方法によって、印刷が施されたことを特徴とする錠剤。
  12. 前記錠剤は、裸錠であることを特徴とする請求項10又は11に記載の錠剤。
  13. 裸錠に1種又は2種類以上の色のインクで印刷が施されてなることを特徴とする錠剤。
  14. 前記裸錠は、空隙率5%以上40%以下の範囲内であることを特徴とする請求項13に記載の錠剤。
  15. 前記裸錠は、有効成分を含む原料を圧縮成形して得られることを特徴とする請求項13に記載の錠剤。
  16. 前記裸錠は、口腔内崩壊錠であることを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載の錠剤。
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