JPWO2008084578A1 - 圧電薄膜共振子 - Google Patents

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Abstract

圧電薄膜共振子(101)は、基板(11)と、上下の電極間に圧電薄膜が配置された振動部(20)と、振動部(20)を基板(11)に対して支持する支持部(21a,21b)とを備え、支持部(21a,21b)は基板(11)と接続するアーチ状のアーチ部(23a,23b)と、アーチ部(23a,23b)と振動部(20)とを接続する橋部(22a,22b)とから構成する。これにより、圧電薄膜を用いることによる振動部の基板への接触の問題、長い支持梁に外部電極まで続く配線を引き回すことによる電気的特性の劣化の問題を解消し、信頼性を確保するとともに小型の圧電薄膜共振子を構成する。

Description

この発明は、基板、圧電薄膜を有する振動部、および基板上で振動部を支持する支持部を備える圧電薄膜共振子に関するものである。
従来、機械的品質係数Qmが高く、共振周波数が1〜10MHz程度の比較的低い周波数に設定でき、且つマイクロデバイスとして使用できる程度に小型化した拡がり振動型の圧電振動子が特許文献1に示されている。
図1は特許文献1に開示されている拡がり振動型圧電振動子91の構成を示す図である。
図1において、拡がり振動型圧電振動子91は、Si材料からなる基板92と、該基板92上に位置し、前後方向に対向して設けられたSi材料からなる一対の支持部93,93と、各支持部93に対向する支持梁94,94を介して支持された振動部95とを備えている。そして、振動部95は各支持梁94によって基板92に対して上側に浮上した状態で支持されている。
一方、振動部95は、Si材料によって形成され、振動板96と、該振動板96上に絶縁膜97を介して設けられたZnOの圧電薄膜98と、該圧電薄膜98を上側表面と下側表面とにそれぞれ接触して配設された上側電極99Aと下側電極100Aとから構成されている。さらに、上側電極99A,下側電極100Aにそれぞれ導通し、外部からのリード線等を接続する端子部99B,100Bが支持部93,93に形成されている。また、下側電極100の端子部100B上にはコンタクトホール100Cが形成されている。
特開平8−186467号公報
図1に示した拡がり振動型圧電振動子は、Siが基材(振動部のベース)となっていて、Siの支持部93、ZnOの圧電薄膜98がそれぞれ3〜10μmと厚いため、振動部の支持梁94部分の剛性が高い。このため、振動部95を構成する薄膜の応力が支持梁94に集中しても、支持梁94は撓むことがない。また、振動部95の基材もSiがベースとなっているので、薄膜の応力が支持梁94に集中することにより振動部95も撓むことがない。また、リフロー半田などの熱処理があったとしても、各材料の線膨張係数の差からくる応力に対して撓むことがない。
特許文献1では、むしろ、支持部分の根元の応力に着目していて、振動部95と支持梁94との結合部分にウェットまたはドライによる等方性エッチングを施すことにより丸みを持たせることで、各支持部と振動部との結合部位に作用する応力集中を緩和することが開示されている。
しかし、AlN薄膜からなる圧電薄膜とSiO2薄膜による支持部とから振動部を構成した圧電薄膜共振子においては、材料の剛性が低く且つ薄いので、振動部を構成する薄膜の応力により振動部および支持梁が変形し、振動部が基板に接触するおそれが生じる。
接触を防ぐためには、支持梁を長くして振動部と基板との間の空隙を広げることが考えられる。しかし、支持梁を長くすることで素子サイズが大きくなるばかりでなく、実用的な長さの範囲では支持部と垂直な方向の反りが解消されないため、振動部が上凸のときは振動部の角が、振動部が下凸のときは振動部の腹が、それぞれ基板と接触するのを防ぐことができない。また、支持梁が長く、振動部の反りも解消されていないため、CSPなどの小型低背パッケージに封入する際には、パッケージの蓋と振動部との接触が発生する。さらに、支持梁に外部電極まで続く配線を引き回すため、配線による電気抵抗が増大し、電気的特性が劣化するという問題も生じる。
そこでこの発明の目的は、上述の問題を解消して特性劣化を回避し信頼性を確保した小型の圧電薄膜共振子を提供することにある。
前記課題を解決するために、この発明の圧電薄膜共振子は次のように構成する。
(1)基板と、一対の電極間に圧電薄膜が配置された振動部と、前記基板と前記振動部とを互いに接続するとともに、前記基板と前記振動部との間に空隙部を設ける支持部とを備え、前記支持部は、前記基板と接続するアーチ状のアーチ部と、該アーチ部と前記振動部とを接続する橋部とから構成する。
(2)前記支持部は、前記振動部の対向する2つの辺の両方に接続される両持ち梁構造とする。
(3)前記支持部は、前記振動部の対向する2つの辺の一方に設けられる片持ち梁構造とする。
(4)前記アーチ部は、その一端のみが前記基板に接続された構造とする。
(5)前記振動部の膜の圧縮応力の大きさが、前記アーチ部の膜の圧縮応力の大きさに比べて小さいものとする。
(6)前記アーチ部には、その両端から前記振動部の前記一対の励振電極の一方に向けて配線が施されたものとする。
(7)前記橋部は前記アーチ部に対して略垂直に延びるものとする。
(8)前記橋部は前記アーチ部の頂点または頂点近傍から延びるものとする。
(9)前記振動部の振動モードは、拡がり振動モードまたは長さ振動モードとする。
この発明によれば次のような効果を奏する。
(1)基板と前記振動部との間に空隙部を設ける支持部を、基板と接続するアーチ状のアーチ部と、該アーチ部と前記振動部とを接続する橋部とから構成したことにより、支持部の基板との接続部から振動部との接続部までの直線的な距離を長くすることなく、振動部の反りを低減し、且つ振動部と基板との間の空隙部の高さを稼ぐことができ、振動部の膜の応力がばらついて膜に反りが多少発生しても振動部の角または腹が基板と接触するのを防ぐことができる。
また小さな素子サイズで必要な空隙を得ることが可能であり、全体に大型化することがない。さらに、犠牲層の膜厚を薄くしても振動部と基板との間の空間を確保でき、基板との接触を防げるので低コスト化できる。
(2)前記支持部を、前記振動部の対向する2つの辺の両方に接続される両持ち梁構造とすることにより対称性が保たれ、振動部の線対称または点対称の振動モードに悪影響を与えることなく、良好な電気的特性が得られる。
(3)前記支持部を、前記振動部の対向する2つの辺の一方に設けられる片持ち梁構造とすることにより、伸びを抑制するものがなくなり、振動部の膜形成時に振動部の膜が圧縮応力によりアーチ部と同方向に撓む場合でも、両持ち梁構造に比べて振動部の撓みが少なくなる。そのため、振動部と基板との間の空隙を容易に確保できる。
(4)前記アーチ部を、その一端のみが前記基板に接続された構造とすることにより、橋部とアーチ部の根元が基板に固定されず弾性状態で保持されるので、振動漏れによる特性の劣化をより効果的に抑制することができる。
(5)前記振動部の膜の圧縮応力の大きさが、前記アーチ部の膜の圧縮応力の大きさに比べて小さくすることにより、アーチ部の反りの方が振動部の反りよりも大きくなって、振動部の角または腹が基板に接触するのをより効果的に防ぐことができる。
(6)前記アーチ部には、その両端から前記振動部の前記一対の励振電極の一方に向けて配線が施されたものとすることにより、電気抵抗を減らすことができ、電気的特性の劣化を最低限なものにできる。また、アーチ部に電極の段差による構造上の膜の不連続部が発生しないため、アーチ部の強度を増すことができる。
(7)前記アーチ部に対して前記橋部が略垂直に延びるものとすることにより、最小限の素子サイズで必要な空隙を得ることが可能であり、全体に大型化することがない。
(8)アーチの頂点あるいはそれに近い部分から振動子を支持する橋が延びることにより、ほぼ最大限の空隙が確保され、基板と振動子の接触を防ぐことができる。
(9)前記振動部の振動モードは、拡がり振動モードまたは長さ振動モードとすることにより、アーチ部と橋部による支持構造の利点を最も高めることができる。
特許文献1に示されている圧電薄膜共振子の構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る圧電薄膜共振子の主要部の斜視図である。 同圧電薄膜共振子の主要部の平面図および断面図である。 アーチ部の形成について示す図である。 各部の膜構造の例を示す図である。 その他の膜構造の例を示す図である その他の膜構造の例を示す図である その他の膜構造の例を示す図である 第2の実施形態に係る圧電薄膜共振子の主要部の平面図および断面図である。 第2の実施形態に係る別の圧電薄膜共振子の主要部の平面図および断面図である。 第3の実施形態に係る圧電薄膜共振子の主要部の斜視図である。 第4の実施形態に係る圧電薄膜共振子の主要部の斜視図である。 第5の実施形態に係る圧電薄膜共振子の主要部の斜視図である。 第6の実施形態に係る圧電薄膜共振子の主要部の平面図である。
符号の説明
11−基板
12,45,52,62−絶縁層
13−下部電極
14,43,54,64−圧電薄膜
16,46,67−応力調整膜
15−上部電極
17,47,56,66−温度特性補償膜
20−振動部
21,25,27−支持部
22−橋部
23,24,26−アーチ部
30−犠牲層
31−空隙部
100−構造体
101,102,103−圧電薄膜共振子
《第1の実施形態》
第1の実施形態に係る圧電薄膜共振子について図2〜図8を参照して説明する。
図2は第1の実施形態に係る圧電薄膜共振子の主要部の斜視図である。また図3(A)はその上面図、図3(B)は図3(A)におけるB−B部分の断面図、図3(C)は図3(A)におけるC−C部分の断面図である。
圧電薄膜共振子101の主要部である構造体100は基板(素子ウエハ)11上に構成される。構造体100は、振動部20と、この振動部20を基板11上で空隙部31を設けるとともに支持する支持部21a,21bとを備えている。
図2・図3では図示していないが、基板11の上部には構造体100を覆うようにパッケージの蓋を配置する。また、この図2・図3では単一の圧電薄膜共振子についてのみ示しているが、製造上は、基板(素子ウエハ)11上に多数の構造体100を配列形成し、その上部に蓋体を重ねた後に、個々の圧電薄膜共振子に分割する。
支持部21a,21bはアーチ状のアーチ部23a,23bと橋部22a,22bとでそれぞれ構成している。
アーチ部23a,23bはそれぞれの両端部P,Pで基板11上に接して、基板11上の膜(配線パターン)と連続している。但し、基板11上の配線パターンについては図示を省略している。橋部22a,22bは、それによってアーチ部23a,23bと振動部20とを接続している。
橋部22a,22bはアーチ部23a,23bの頂点または頂点近傍からアーチ部23a,23bに対して略垂直方向に延びるように形成している。
振動部20は拡がり振動モードまたは長さ振動モードであり、橋部22a,22bはこの振動モードの振動を妨げない位置に設けている。
図3に示すように、振動部20は、絶縁層12、下部電極13、圧電薄膜14、上部電極15、応力調整膜16、温度特性補償膜17をこの順に備えている。アーチ部23aは、絶縁層12、圧電薄膜14、上部電極15、温度特性補償膜17をこの順に備えている。アーチ部23bは、絶縁層12、下部電極13、圧電薄膜14、温度特性補償膜17をこの順に備えている。
基板11上には振動部20またはアーチ部23a,23bと同様の膜を形成している。但し、上部電極15および下部電極13は圧電薄膜を挟むことなく引き出し電極として配線している。
構造体100は、先ず基板11上の所定位置に犠牲層30を形成し、その上部に図3に示した膜を順に形成し、その後に犠牲層30を除去することによって構成する。
図5(A)は振動部20・橋部22a,22bの膜構造、図5(B)はアーチ部23a,23bの膜構造についてそれぞれ示している。絶縁層12はSiO2からなり、厚さ1.7μmで−180MPaの圧縮応力が作用している。この絶縁層12の上部の圧電薄膜14はAlNからなり、厚さ1.6μmで−80MPaの圧縮応力が作用している。振動部20の圧電薄膜14の上下には上部電極15および下部電極13が存在するが、共に膜厚が薄く、応力の影響が小さいため、この図5では図示を省略している。応力調整膜16はAlNからなり、厚さ0.8μmで+100MPaの引っ張り応力が作用している。最上層の温度特性補償膜17はSiO2からなり、厚さ3.3μmで−180MPaの圧縮応力が作用している。
図5(A)に示すように振動部・橋部は圧縮応力が作用する圧電薄膜14と引っ張り応力が作用する応力調整膜16とで応力が相殺され、振動部の膜の圧縮応力の大きさがアーチ部の膜の圧縮応力の大きさに比べて小さい。そのため振動部・橋部は大きく撓むことがなく、平坦な状態を維持する。
一方、図5(B)に示すようにアーチ部には図5(A)の応力調整膜16が存在せず、アーチ部23a,23bはいずれも圧縮応力が作用する絶縁層12、圧電薄膜14、および温度特性補償膜17で構成している。そのため、犠牲層の除去後、アーチ部は基板11の面方向に延び、それに伴い、基板11に対し垂直方向に持ち上がってアーチ状となる。このとき、アーチ部を確実に上方向に反らすために、アーチ部の膜の圧縮応力を上方部と下方部とで比べた場合、上方部の方が大きくなるようにするとなお良い。その結果、図2に示したように振動部20は橋部22a,22bで支持された状態で基板11上に空隙部31を介して支持されることになる。
図4はアーチ部がアーチ状になる様子を示している。図4(A)は犠牲層30除去前の状態、図4(B)は犠牲層除去後の状態である。図4(A)のように、基板11上に犠牲層30を介してアーチ部の膜構造体23′が形成されている状態ではその膜構造体23′に圧縮応力が溜まっている。この状態で犠牲層30を除去すれば、空隙部31が形成されるとともに、膜構造体23′の圧縮応力が解放されて膜が伸び、アーチ状のアーチ部23となる。
図2・図3に示した構造によれば、振動部20への電気的な配線はアーチ部23a,23bおよび橋部22a,22bを介して行うが、アーチ部23a,23bは基板11に対してそれぞれ両端部P,Pで接しているため、それら2箇所から並行して配線することによって配線抵抗を減らすことができる。またそのことにより、アーチ部23a,23bに電極の段差が生じないので、その上に形成した膜において、電極の段差による膜の構造上の不連続性が生じることがなく、アーチ部23a,23bの機械的強度が増す。
但し、基板上への配線パターンの引回しの都合上アーチ部の片方から配線するようにしてもよい。また、2本の支持部21a,21bのうち片方の支持部から上部電極15および下部電極13への配線を行ってもよい。そのことにより外部電極の取り出しを基板の片側に寄せることができ、全体のチップサイズを縮小化が容易となる。
図6〜図8は基板上に形成する各部の膜構造の他の例を示す断面図である。いずれの図においても(A)は振動部・橋部の膜構造、(B)はアーチ部の膜構造である。
図6に示す例では圧電薄膜43はAlNからなり、厚さ1.6μmで−80MPaの圧縮応力が作用する。振動部の圧電薄膜43の上下には上部電極および下部電極が存在するが、共に膜厚が薄く、応力の影響が小さいため、この図6では図示を省略している。絶縁層45はSiO2からなり、厚さ2.0μmで−180MPaの圧縮応力が作用する。応力調整膜46はAlNからなり、厚さ0.8μmで+100MPaの引っ張り応力が作用する。最上層の温度特性補償膜47はSiO2からなり、厚さ3.0μmで−180MPaの圧縮応力が作用する。
振動部・橋部は、図6(A)に示すように圧縮応力が作用する圧電薄膜43と引っ張り応力が作用する応力調整膜46との応力相殺によって大きく撓むことがなく、平坦な状態を維持する。一方、アーチ部は図6(B)に示すように図6(A)の応力調整膜46が存在せず、いずれも圧縮応力が作用する圧電薄膜43、絶縁層45、および温度特性補償膜47で構成している。そのため、犠牲層の除去後、アーチ部は基板11の面方向に延び、それに伴い、基板11に対し垂直方向に持ち上がってアーチ状となる。
図7に示す例では、振動部・橋部およびアーチ部のいずれも同じ膜構造を備えている。絶縁層52はSiO2からなり、厚さ1.0μmで−180MPaの圧縮応力が作用する。この絶縁層52の上部の圧電薄膜54はAlNからなり、厚さ1.6μmで−80MPaの圧縮応力が作用する。振動部の圧電薄膜54の上下には上部電極および下部電極が存在するが、共に膜厚が薄く、応力の影響が小さいため、この図7では図示を省略している。最上層の温度特性補償膜56はSiO2からなり、厚さ4.0μmで−180MPaの圧縮応力が作用している。
このように全ての膜が圧縮応力を有する膜であっても、振動部・橋部は犠牲層の除去後に基板11からは分離され、アーチ部が振動部・橋部の膜の伸びを吸収するので圧縮応力が解放され、アーチ部のようには撓まない。このとき、振動部の上方部と下方部との膜の伸び量を同程度になるように応力を調整しておくことで、振動部の反りを最小限にできる。したがって図2に示したものと同様の構造体100が構成できる。
図8に示す例では、絶縁層62はSiO2からなり、厚さ1.7μmで−180MPaの圧縮応力が作用する。この絶縁層62の上部の圧電薄膜64はAlNからなり、厚さ1.6μmで+80MPaの引っ張り応力が作用する。振動部の圧電薄膜64の上下には上部電極および下部電極が存在するが、共に膜厚が薄く、応力の影響が小さいため、この図8では図示を省略している。温度特性補償膜66はSiO2からなり、厚さ3.3μmで−180MPaの圧縮応力が作用している。さらに応力調整膜67はAlNからなり、厚さ0.8μmで−80MPaの圧縮応力が作用する。
このようにアーチ部に引っ張り応力の膜が存在していても全体として圧縮応力が作用することにより、犠牲層の除去後、アーチ部は基板11の面方向に延び、それに伴い、基板11に対し垂直方向に持ち上がってアーチ状となる。
なお、アーチ部の撓み量(高さ)はアーチ部の長さおよび圧縮応力の強度によって設定することができる。
《第2の実施形態》
第2の実施形態に係る圧電薄膜共振子について図9・図10を参照して説明する。
図9・図10はそれぞれ第2の実施形態に係る圧電薄膜共振子の三面図である。両図において(A)は上面図、(B)は(A)におけるB−B部分の断面図、(C)は(A)におけるC−C部分の断面図である。
図9の圧電薄膜共振子102および図10の圧電薄膜共振子103の基本的な構成は図3に示した圧電薄膜共振子101と同様である。異なるのは、圧力調整膜16の形成範囲である。図3に示した例では、圧力調整膜16を、その端縁が橋部22とアーチ部23との境界に位置する範囲に形成したが、図9の例では、圧力調整膜16を、その端縁が橋部22に位置する範囲に形成している。また、図10の例では、圧力調整膜16を、その端縁がアーチ部23にまで広がる範囲に形成している。
図9の構造によれば、アーチ部にかかる応力が非常に大きい(撓みが大きい)場合、応力調整膜の境界部を、アーチ部と橋部との境界からおよびアーチ内部からずらして、橋内部にすることで、アーチ部の強度を向上させることができる。
また、図10の構造によれば、橋部にかかる応力が非常に大きい(振動部の上下の応力がつりあっているが、全体として0応力から大きくずれている)場合、応力調整膜の境界部を、アーチ部と橋部との境界からおよび橋内部からずらして、アーチ内部にすることで、橋部の強度を向上させることができる。
《第3の実施形態》
図11は第3の実施形態に係る圧電薄膜共振子の主要部の斜視図である。図2に示した圧電薄膜共振子と異なるのはアーチ部24a,24bの形状である。
図11において振動部20は支持部25a,25bによって、基板との間に所定の空隙層を設けて支持している。支持部25aは振動部20の一方の短辺中央から引き出した橋部22aと一端が基板に接するアーチ部24aとで構成している。同様に支持部25bは振動部20の他方の短辺中央から引き出した橋部22bと一端が基板に接するアーチ部24bとで構成している。
アーチ部24a,24bはそれぞれ一端Pのみで基板に接続するので犠牲層の除去後の圧縮応力の解放による撓みを利用することができない。そのためアーチ部24a,24bの下部の犠牲層は予めアーチ状に形成しておく。
なお、図11に示した例では2つのアーチ部24a,24bが基板から立ち上がって延びる方向が同一方向になるようにしたが、互いに逆向きに延びるようにアーチ部の基板への接続位置を定めてもよい。
《第4の実施形態》
図12は第4の実施形態に係る圧電薄膜共振子の主要部の斜視図である。図2に示した圧電薄膜共振子と異なるのはアーチ部26a,26bの形状である。この例ではアーチ部26a,26bをミアンダ形状としている。
図12において振動部20は支持部27a,27bによって、基板との間に所定の空隙層を設けて支持している。このような形状によってアーチ部26a,26bの弾性が増し、振動部20からの振動漏れによる特性の劣化がさらに抑制できる。
図12に示した例ではアーチ部をミアンダ形状としたが、アーチ部の基板への接続点P−Pの間が最短距離で繋いだ円弧状とはならないようにパターン化すれば同様の効果が得られる。
《第5の実施形態》
図13は第5の実施形態に係る圧電薄膜共振子の主要部の斜視図である。この圧電薄膜共振子は図2に示したものにおいて振動部20の一方の短辺の中央からのみ支持部21aで支持するようにしたものに相当する。このような片持ち梁構造とすれば支持部の基板上での占有面積を縮小化でき全体に小型化が図れる。また、振動部の片側が支持されていないので、図7のように振動部とアーチ部とで膜構造を変えなくても、膜の上方部と下方部との応力を等しくしておけば、アーチ部は撓んだ状態を、且つ振動部は平坦な状態を、それぞれ実現できる。
《第6の実施形態》
これまでに示した各実施形態では、単一の振動部を備えた圧電薄膜共振子について示したが、この第6の実施形態では二つの振動部を備えた圧電薄膜共振子について示す。
図14は第6の実施形態に係る3つのタイプの圧電薄膜共振子の主要部(基板上の構造体)の平面図である。これらはいずれも、二つの振動部と、それを支持する支持部を同一の犠牲層上に形成した後に犠牲層を除去することによって、二つの振動部を複数の支持部で支持するようにしたものである。
図14(A)(B)は、いずれも二つの振動部20a,20bを縦につないだ例、図14(C)は、二つの振動部20a,20bを横につないだ例である。
図14(A)の例では、二つの振動部20a,20bを橋部22cで連結するとともに、振動部20aとアーチ部23aとの間を橋部22aで連結し、振動部20bとアーチ部23bとの間を橋部22bで連結している。また、図14(B)の例では、振動部20aを橋部22a,22cでアーチ部23a,23cにそれぞれ連結し、振動部20bを橋部22b,22dでアーチ部23b,23cにそれぞれ連結している。
図14(C)の例では、振動部20aを橋部22a,22bでアーチ部23a,23bにそれぞれ連結し、振動部20bを橋部22c,22dでアーチ部23a,23bにそれぞれ連結している。
なお、破線の楕円で囲んだ部分が基板との接続部である。
図14に示した例では二つの振動部を連結したが、同様にして三つ以上の振動部を連結してもよい。
このように、複数の振動部を備えることにより、個別の圧電薄膜共振子を回路上でつなぐ場合よりも省スペース化が図れる。また、電気的だけでなく、機械的にも結合するので、設計上の自由度が高く、スプリアスの低減設計も可能である。
なお、第1〜第6のいずれの実施形態においても、振動部20は平坦であり且つ基板にほぼ平行であることが望ましいが、少なくとも振動部20が基板に接触しなければよい。この発明によれば、振動部20と基板11との間に十分な空隙部を形成することができるので、振動部20は上方向に凸、下方向に凸またはその複合された形状に多少撓んでいてもよい。また、基板に対して多少非平行であってもよい。

Claims (9)

  1. 基板と、一対の電極間に圧電薄膜が配置された振動部と、前記基板と前記振動部とを互いに接続するとともに、前記基板と前記振動部との間に空隙部を設ける支持部とを備えた圧電薄膜共振子において、
    前記支持部は、前記基板と接続するアーチ状のアーチ部と、該アーチ部と前記振動部とを接続する橋部とからなる、圧電薄膜共振子。
  2. 前記支持部は、前記振動部の対向する2つの辺の両方に接続される両持ち梁構造である、請求項1に記載の圧電薄膜共振子。
  3. 前記支持部は、前記振動部の対向する2つの辺の一方に設けられる片持ち梁構造である、請求項1に記載の圧電薄膜共振子。
  4. 前記アーチ部は、その一端のみが前記基板に接続される、請求項1〜3のいずれかに記載の圧電薄膜共振子。
  5. 前記振動部の膜の圧縮応力の大きさが、前記アーチ部の膜の圧縮応力の大きさに比べて小さい、請求項1〜4のいずれかに記載の圧電薄膜共振子。
  6. 前記アーチ部には、その両端から前記振動部の前記一対の電極の一方に向けて配線が施されている、請求項1または2に記載の圧電薄膜共振子。
  7. 前記橋部は前記アーチ部に対して略垂直に延びる、請求項1〜6のいずれかに記載の圧電薄膜共振子。
  8. 前記橋部は前記アーチ部の頂点または頂点近傍から延びる、請求項1〜7のいずれかに記載の圧電薄膜共振子。
  9. 前記振動部の振動モードは拡がり振動モードまたは長さ振動モードである、請求項1〜8のいずれかに記載の圧電薄膜共振子。
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