JPWO2008029835A1 - 地中連続壁用鋼材、地中連続壁用鋼材の製造方法、地中連続壁、及び、地中連続壁を構築する方法 - Google Patents

地中連続壁用鋼材、地中連続壁用鋼材の製造方法、地中連続壁、及び、地中連続壁を構築する方法 Download PDF

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Abstract

この地中連続壁用鋼材(1)の一態様は、ハット形鋼矢板(2)とH形鋼(6)とを備え、前記ハット形鋼矢板の長さ方向における寸法(L1)よりもH形鋼の長さ方向における寸法(L2)が短く、かつハット形鋼矢板の寸法内にH形鋼の全長が配設され、ハット形鋼矢板の後端(18)よりもH形鋼の後端(20)が先端側に位置する。地中連続壁用鋼材の他の態様は、前記ハット形鋼矢板の後端と前記H形鋼の後端の長さ方向における位置が一致し、ハット形鋼矢板の先端(19)よりもH形鋼の先端(21)が後端側に位置し、前記ハット形鋼矢板の先端とH形鋼の先端との間の離間長さ(B)が、地中連続壁用鋼材の長さ方向における全長の35%以下である。この地中連続壁用鋼材の製造方法は、前記ハット形鋼矢板と前記H形鋼を溶接により互いに固定する。この地中連続壁は、前記地中連続壁用鋼材を複数使用して構築される。この地中連続壁を構築する方法は、前記地中連続壁用鋼材を複数使用する。

Description

本発明は、建築土木工事における土留め壁あるいは護岸壁等を構築する場合に広く用いられる地中連続壁用鋼材、地中連続壁用鋼材の製造方法、地中連続壁用鋼材により構築された地中連続壁、及び、地中連続壁用鋼材により地中連続壁を構築する方法に関する。 本願は、2006年9月5日に出願された特願2006−240654号に対し優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、土留め壁あるいは地中連続壁を構築する場合に用いられ、鋼矢板とH形鋼とを組み合わせて複合一体化した地中連続壁用鋼材(複合鋼矢板)としては、(1)H形鋼の一方のフランジに直線状鋼矢板あるいは壁版状鋼矢板を溶接により固定した地中連続壁用鋼材が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、前記(1)の地中連続壁用鋼材よりも、より剛性の高い地中連続壁用鋼材として、U形鋼矢板と、H形鋼またはI形鋼あるいはT形鋼とを組み合わせた地中連続壁用鋼材も知られている(例えば特許文献3乃至6参照)。
地中連続壁を構築する場合に、前記のような鋼矢板を多数横方向に連結して構築するため多額の費用がかかる。地中連続壁用鋼材一本の鋼矢板の長さ寸法を低減できると、多数の鋼矢板を使用して構築される地中連続壁あるいは土留め壁では、地中連続壁用鋼材の重量が軽量になる分、運搬が容易になる。また、打ち込みも容易になり、施工工期の短縮化も可能になる。このため地中連続壁を安価に構築でき、また施工コストを低減でき、格段の効果を生じることになる。そのため、軽量安価な地中連続壁用鋼材が望まれる。
U形鋼矢板における溝内にH形鋼を固定する形態では、U形鋼矢板のフランジの傾斜角が大きい内面側にH形鋼が固定されるために、地盤に打設した場合に、U形鋼矢板の溝内側の地盤が圧密されて閉塞しやすいという課題がある。これに対してU形鋼矢板の傾斜角よりも緩いハット形鋼矢板とH形鋼との組み合わせでは、地盤の圧密を低減し前記の課題をより解消しているという利点を有している。
ところで、図10に示すような圧延により製造されるハット形鋼矢板2は、その寸法が変わると、圧延製造設備費が多大にかかる。現存するハット形鋼矢板としては、図10および図11に示すような寸法(単位mm)のハット形鋼矢板2である。これらのハット形鋼矢板2では、ウェブ7の両端部に外側に向かって広がるように傾斜したフランジ5が一体に連設され、各フランジ5に前記ウェブ7と平行にアーム部3,4が一体に連設され、各アーム部3,4の端部に、継手14(14a、14b)が一体に形成されており、断面がハット形である。左右の各継手14a、14bは、アーム部3,4の中心軸線の中央点に対して、点対称形状とされ、隣り合うハット形鋼矢板2相互の継手14a、14bを嵌合した場合に、アーム中心軸線上にハット形鋼矢板2を配設できるようになっている。
前記のハット形鋼矢板2の利点は、傾斜したフランジ5およびその両側にアーム部3,4を備えているので、矢板幅寸法が広いため打ち込み枚数が少なくなり、安価な壁体を構築することができることである。反面、矢板幅寸法を変えずに高い曲げ剛性を有するハット形鋼矢板を安価に容易に製造できない課題を有している。
特開昭62−133209号公報 特開平11−140864号公報 特開昭55−68918号公報 特開平06−280251号公報 特開2005−127033号公報 特許第3603793号公報
前記各従来技術では、U形鋼矢板とH形鋼とを組み合わせることは開示されているが、U形鋼矢板に対するH形鋼の長さ寸法との関係を具体的に明らかにして、より経済的な地中連続壁用鋼材にすることについては開示されていない。
また、矢板幅寸法を変えずに高い曲げ剛性を有するハット形鋼矢板を安価に容易に製造できない課題を有しているため、現存するまたは将来製造されるハット形鋼矢板を利用して、より剛性の高い安価な地中連続壁用鋼材が望まれる。
本発明は、前記のハット形鋼矢板2の利点を生かしながら、これにH形鋼を組み込む地中連続壁用鋼材において、ハット形鋼矢板2に対するH形鋼の長さ寸法を具体的に規定して、より安価で実用的な地中連続壁用鋼材を提供することを目的とする。すなわち、より安価で実用的な土留め壁あるいは地中連続壁を構築可能な地中連続壁用鋼材の提供を目的とする。
本発明者は、ハット形鋼矢板2にH形鋼6を組み込んだ地中連続壁用鋼材を用いて地中連続壁あるいは土留め壁を構築する場合に、地中連続壁用鋼材はその上下方向の全長に渡って同じ断面である合理的な理由がないことに着目した。さらに土留め壁の天端変位を実用上問題のない変位に抑えることが可能であれば、より安価な地中連続壁用鋼材となり、そのような地中連続壁用鋼材を使用することにより、より安価な地中連続壁あるいは土留め壁となることを考慮して本発明を完成させた。
前記課題を解決するために、本発明は、以下の構成を有する。
本発明の地中連続壁用鋼材の第1の態様は、長さ方向に対し垂直な断面がハット形のハット形鋼矢板と、長さ方向に対し垂直な断面がH形のH形鋼とを備え、前記ハット形鋼矢板は、ウェブと、該ウェブの両端部に一体に連設され、外側に向かって広がるように傾斜した一対のフランジと、前記一対のフランジの各々に一体に連設され、前記ウェブと略平行な一対のアーム部とを有し、前記H形鋼は、互いに略平行な一対のフランジ部と、該一対のフランジ部同士を間隔を設けて連結するウェブ部とを有し、前記ハット形鋼矢板の前記ウェブと前記各フランジとにより形成される溝側と反対側のウェブ外面に、前記H形鋼の前記一対のフランジ部の一方における前記ウェブ部と連結される側の面と反対側の外面が固定され、前記ハット形鋼矢板の長さ方向における寸法よりもH形鋼の長さ方向における寸法が短く、かつ前記ハット形鋼矢板の前記長さ方向における寸法内に前記H形鋼の前記長さ方向における全長が配設され、前記ハット形鋼矢板の後端よりも前記H形鋼の後端が、前記長さ方向における先端側に位置する。
なお、後述するように、本発明において、地中連続壁用鋼材を地中に打設して、土留め壁または護岸壁等を構築する際、土留め壁または護岸壁等を構築した状態における地中連続壁用鋼材の上端側を、打設機(クランプ(把持部)および加振装置からなる)により把持し、地中連続壁用鋼材の下端側を先頭にし、地中連続壁用鋼材の上端側を後尾にして、地中連続壁用鋼材を地中に打設する。よって、本発明において、地中連続壁用鋼材の先端とは、地中連続壁用鋼材により土留め壁または護岸壁等を構築した際の下端であり、地中連続壁用鋼材の後端とは、地中連続壁用鋼材により土留め壁または護岸壁等を構築した際の上端である。
前記地中連続壁用鋼材の第1の態様によれば、ハット形鋼矢板の長さ方向における寸法よりもH形鋼の長さ方向における寸法が短いので、安価で軽量な地中連続壁用鋼材を得ることができる。この地中連続壁用鋼材を使用した場合、経済的な土留め壁または護岸壁を構築できる。
また、打設機により、地中連続壁用鋼材の後端部を把持する場合、ハット形鋼矢板の後端とH形鋼の後端の長さ方向における位置が一致する地中連続壁用鋼材では、打設機が把持しようとする地中連続壁用鋼材の後端には、ハット形鋼矢板とH形鋼の双方が存在してしまい、打設機による地中連続壁用鋼材の把持が著しく困難になる。これに対して、前記第1の態様では、ハット形鋼矢板の後端よりもH形鋼の後端が、長さ方向における先端側に位置するので、地中連続壁用鋼材の後端にはハット形鋼矢板のみが存在する。このため、打設機により、容易に、地中連続壁用鋼材の後端部を把持できる。例えばハット形鋼矢板の後端部のみを把持する場合、H形鋼により干渉されずに容易に把持できる。
地中連続壁を構築する際、ハット形鋼矢板とH形鋼を一体化させた地中連続壁用鋼材、及びハット形鋼矢板のみからなる地中連続壁用鋼材を横方向に交互に接続することがあり得る。ハット形鋼矢板とH形鋼を一体化させた地中連続壁用鋼材として、ハット形鋼矢板の後端とH形鋼の後端の長さ方向における位置が一致するものを用いる場合、この地中連続壁用鋼材を地中に打設するためには特殊な打設機を用いる必要がある。このため、特殊な打設機と、ハット形鋼矢板のみからなる地中連続壁用鋼材を打設するための通常使用される打設機とを交互に使用して、打設作業を行う必要が生じ、非常に、作業が煩雑になってしまう。これに対し、本発明の第1の態様であれば、H形鋼により干渉されずにハット形鋼矢板の後端部のみを把持できる。このため、ハット形鋼矢板を打設するための通常使用される打設機のみを使用して双方の打設作業を行うことができ、打設作業の簡略化を図ることができる。
前記地中連続壁用鋼材の第1の態様では、前記ハット形鋼矢板の先端と前記H形鋼の先端の、前記長さ方向における位置が一致してもよい。
この場合、地中連続壁用鋼材の第1の態様における上記効果が同様に得られる。
前記ハット形鋼矢板の前記後端と前記H形鋼の前記後端との間の離間長さは、地中連続壁用鋼材による土留め壁における設計地盤から地表面までの壁高の50%以下であってもよい。
地中連続壁用鋼材を一側面側から土圧が作用する土留め壁用の鋼材として使用した場合に、土圧が作用して土留め壁の天端が土圧作用方向に変位しても、同じ長さのハット形鋼矢板とH形鋼矢板を全長に渡って溶接した地中連続壁用鋼材を用いた時の設計上の天端変位Yの10%増以下(すなわち、天端変位Yの110%以下)の変位に抑えることができ、十分な剛性を有すると共に、安価で軽量な地中連続壁用鋼材とすることができる。
また、後述する実験結果で記載されているように、ハット形鋼矢板の後端とH形鋼の後端との間の離間長さが、地中連続壁用鋼材による土留め壁における設計地盤から地表面までの壁高の50%を超えると、天端変位が急激に上昇することが把握される。これに対し、ハット形鋼矢板の後端とH形鋼の後端との間の離間長さが、地中連続壁用鋼材による土留め壁における設計地盤から地表面までの壁高の50%以下の場合、天端変位の上昇率は低く抑えられている。以上のように、離間長さが壁高の50%以下の場合は、離間長さが壁高の50%を超える場合と比較し、十分な剛性を有すると共に、安価で軽量である。
前記ハット形鋼矢板の前記後端と前記H形鋼の前記後端との間の離間長さは、地中連続壁用鋼材による土留め壁における設計地盤から地表面までの壁高の10%以上50%以下であってもよい。
この場合、離間長さが壁高の50%以下であるので、地中連続壁用鋼材を一側面側から土圧が作用する土留め壁用の鋼材として使用した場合に、土圧が作用して土留め壁の天端が土圧作用方向に変位しても、同じ長さのハット形鋼矢板とH形鋼矢板を全長に渡って溶接した地中連続壁用鋼材を用いた時の設計上の天端変位Yの10%増以下(すなわち、天端変位Yの110%以下)の変位に抑えることができ、十分な剛性を有する地中連続壁用鋼材とすることができる。また、離間長さが壁高の10%以上であるので、経済的効果が大きく、安価で軽量な地中連続壁用鋼材とすることができる。
前記ハット形鋼矢板の前記後端と前記H形鋼の前記後端との間の離間長さは、地中連続壁用鋼材による土留め壁における設計地盤から地表面までの壁高の30%以下であってもよい。
この場合、後述の実験結果から把握されるように、同じ長さのハット形鋼矢板とH形鋼矢板を全長に渡って溶接した地中連続壁用鋼材を用いた時の天端変位とほぼ同様の天端変位を維持でき、十分な剛性を有する地中連続壁用鋼材とすることができる。
前記ハット形鋼矢板の先端よりも前記H形鋼の先端が、前記長さ方向における後端側に位置してもよい。
この場合、後述の実験結果から把握されるように、ハット形鋼矢板の先端よりもH形鋼の先端を後端側に配置したのみの構成、及び、ハット形鋼矢板の後端よりもH形鋼の後端を先端側に配置したのみの構成と比較し、H形鋼のカット長さ(H形鋼の先端部のカット長さとH形鋼の後端部のカット長さの和)をより大きくしても、問題がない高剛性を維持できる。よって、上記2つの構成と比較し、より安価とでき、更により軽量として作業性を向上できる。
前記ハット形鋼矢板の前記後端と前記H形鋼の前記後端との間の離間長さは、前記地中連続壁用鋼材による土留め壁における設計地盤から地表面までの壁高の50%以下であり、かつ前記ハット形鋼矢板の前記先端と前記H形鋼の前記先端との間の離間長さは、前記地中連続壁用鋼材の長さ方向における全長の30%以下であってもよい。
この場合、後述の実験結果から把握されるように、地中連続壁用鋼材を一側面側から土圧が作用する土留め壁用の鋼材として使用した場合に、土圧が作用して土留め壁の天端が土圧作用方向に変位しても、同じ長さのハット形鋼矢板とH形鋼矢板を全長に渡って溶接した地中連続壁用鋼材を用いた時の設計上の天端変位Yの10%増以下(すなわち、天端変位Yの110%以下)の変位に抑えることができ、十分な剛性を有すると共に、安価で軽量な地中連続壁用鋼材とすることができる。
また、後述する実験結果で記載されているように、ハット形鋼矢板の後端とH形鋼の後端との間の離間長さが、地中連続壁用鋼材による土留め壁における設計地盤から地表面までの壁高の50%を超え、かつ、ハット形鋼矢板の先端とH形鋼の先端との間の離間長さが、地中連続壁用鋼材の長さ方向における全長の30%を超えた場合、天端変位が急激に上昇することが把握される。これに対し、ハット形鋼矢板の後端とH形鋼の後端との間の離間長さが、地中連続壁用鋼材による土留め壁における設計地盤から地表面までの壁高の50%以下であり、かつ、ハット形鋼矢板の先端とH形鋼の先端との間の離間長さが、地中連続壁用鋼材の長さ方向における全長の30%以下の場合、天端変位の上昇率は低く抑えられている。以上のように、他の場合と比較し、十分な剛性を有すると共に、安価で軽量である。
前記ハット形鋼矢板の前記後端と前記H形鋼の前記後端との間の離間長さは、前記地中連続壁用鋼材による土留め壁における設計地盤から地表面までの壁高の10%以上50%以下であり、かつ前記ハット形鋼矢板の前記先端と前記H形鋼の前記先端との間の離間長さは、前記地中連続壁用鋼材の長さ方向における全長の5%以上30%以下であってもよい。
この場合、ハット形鋼矢板の後端とH形鋼記後端との間の離間長さが壁高の50%以下であり、かつ、ハット形鋼矢板の先端とH形鋼の先端との間の離間長さが全長の30%以下であるので、地中連続壁用鋼材を一側面側から土圧が作用する土留め壁用の鋼材として使用した場合に、土圧が作用して土留め壁の天端が土圧作用方向に変位しても、同じ長さのハット形鋼矢板とH形鋼矢板を全長に渡って溶接した地中連続壁用鋼材を用いた時の設計上の天端変位Yの10%増以下(すなわち、天端変位Yの110%以下)の変位に抑えることができ、十分な剛性を有する地中連続壁用鋼材とすることができる。また、ハット形鋼矢板の後端とH形鋼記後端との間の離間長さが壁高の10%以上であり、かつ、ハット形鋼矢板の先端とH形鋼の先端との間の離間長さが全長の5%以上であるので、経済的効果が大きく、安価で軽量な地中連続壁用鋼材とすることができる。
前記ハット形鋼矢板の前記後端と前記H形鋼の前記後端との間の離間長さは、500mm以上であってもよい。
通常、打設機が把持する、地中連続壁用鋼材の後端部の長さは500mm以下である。よって、打設機が把持する部分にH形鋼は存在せず、打設機により、容易に地中連続壁用鋼材の後端部(ハット形鋼矢板の後端部)を把持でき、打設作業を行うことができる。
本発明の地中連続壁用鋼材の第2の態様は、長さ方向に対し垂直な断面がハット形のハット形鋼矢板と、長さ方向に対し垂直な断面がH形のH形鋼とを備え、前記ハット形鋼矢板は、ウェブと、該ウェブの両端部に一体に連設され、外側に向かって広がるように傾斜した一対のフランジと、前記一対のフランジの各々に一体に連設され、前記ウェブと略平行な一対のアーム部とを有し、前記H形鋼は、互いに略平行な一対のフランジ部と、該一対のフランジ部同士を間隔を設けて連結するウェブ部とを有し、前記ハット形鋼矢板の前記ウェブと前記各フランジとにより形成される溝側と反対側のウェブ外面に、前記H形鋼の前記一対のフランジ部の一方における前記ウェブ部と連結される側の面と反対側の外面が固定され、前記ハット形鋼矢板の長さ方向における寸法よりもH形鋼の長さ方向における寸法が短く、かつ前記ハット形鋼矢板の前記長さ方向における寸法内に前記H形鋼の前記長さ方向における全長が配設され、前記ハット形鋼矢板の後端と前記H形鋼の後端の、前記長さ方向における位置が一致し、前記ハット形鋼矢板の先端よりも前記H形鋼の先端が、前記長さ方向における後端側に位置し、前記ハット形鋼矢板の前記先端と前記H形鋼の前記先端との間の離間長さは、前記地中連続壁用鋼材の長さ方向における全長の35%以下である。
本発明の地中連続壁用鋼材の第2の態様によれば、後述の実験結果から把握されるように、地中連続壁用鋼材を一側面側から土圧が作用する土留め壁用の鋼材として使用した場合に、土圧が作用して土留め壁の天端が土圧作用方向に変位しても、同じ長さのハット形鋼矢板とH形鋼矢板を全長に渡って溶接した地中連続壁用鋼材を用いた時の設計上の天端変位Yの10%増以下(すなわち、天端変位Yの110%以下)の変位に抑えることができ、十分な剛性を有すると共に、安価で軽量な地中連続壁用鋼材とすることができる。
また、後述する実験結果で記載されているように、ハット形鋼矢板の先端とH形鋼の先端との間の離間長さが、地中連続壁用鋼材の長さ方向における全長の35%を超えると、天端変位が急激に上昇することが把握される。これに対し、ハット形鋼矢板の先端とH形鋼の先端との間の離間長さが、地中連続壁用鋼材の長さ方向における全長の35%以下の場合、天端変位の上昇率は低く抑えられている。以上のように、離間長さが全長の35%以下の場合は、離間長さが全長の35%を超える場合と比較し、十分な剛性を有すると共に、安価で軽量である。
本発明の地中連続壁用鋼材の第2の態様では、前記ハット形鋼矢板の前記先端と前記H形鋼の前記先端との間の離間長さは、前記地中連続壁用鋼材の長さ方向における全長の5%以上であってもよい。
この場合、経済的効果が大きく、安価で軽量な地中連続壁用鋼材とすることができる。
前記ハット形鋼矢板の前記先端と前記H形鋼の前記先端との間の離間長さは、前記地中連続壁用鋼材の長さ方向における全長の20%以下であってもよい。
この場合、後述の実験結果から把握されるように、同じ長さのハット形鋼矢板とH形鋼矢板を全長に渡って溶接した地中連続壁用鋼材を用いた時の天端変位とほぼ同様の天端変位を維持でき、十分な剛性を有する地中連続壁用鋼材とすることができる。
本発明の地中連続壁用鋼材の製造方法の第1の態様は、長さ方向に対し垂直な断面がハット形のハット形鋼矢板と、長さ方向に対し垂直な断面がH形のH形鋼とを用意し、前記ハット形鋼矢板は、ウェブと、該ウェブの両端部に一体に連設され、外側に向かって広がるように傾斜した一対のフランジと、前記一対のフランジの各々に一体に連設され、前記ウェブと略平行な一対のアーム部とを有し、前記H形鋼は、互いに略平行な一対のフランジ部と、該一対のフランジ部同士を間隔を設けて連結するウェブ部とを有し、前記H形鋼の長さ方向における寸法が前記ハット形鋼矢板の長さ方向における寸法より短く、前記ハット形鋼矢板の前記長さ方向における寸法内に前記H形鋼の前記長さ方向における全長を配設し、かつ前記ハット形鋼矢板の後端よりも前記H形鋼の後端を、前記長さ方向における先端側に位置させるように配置した状態で、前記ハット形鋼矢板の前記ウェブと前記各フランジとにより形成される溝側と反対側のウェブ外面に、前記H形鋼の前記一対のフランジ部の一方における前記ウェブ部と連結される側の面と反対側の外面を当接させ、互いに当接されている前記ハット形鋼矢板の前記ウェブ及び前記H形鋼の前記フランジ部を、溶接により互いに固定する。
本発明の地中連続壁用鋼材の製造方法の第1の態様によれば、安価で軽量な本発明の地中連続壁用鋼材の第1の態様を製造できる。
本発明の地中連続壁用鋼材の製造方法の第1の態様では、前記ハット形鋼矢板の先端と前記H形鋼の先端の、前記長さ方向における位置を一致させるように配置してもよい。
前記ハット形鋼矢板の先端よりも前記H形鋼の先端を、前記長さ方向における後端側に位置させるように配置してもよい。
本発明の地中連続壁用鋼材の製造方法の第2の態様は、長さ方向に対し垂直な断面がハット形のハット形鋼矢板と、長さ方向に対し垂直な断面がH形のH形鋼とを用意し、前記ハット形鋼矢板は、ウェブと、該ウェブの両端部に一体に連設され、外側に向かって広がるように傾斜した一対のフランジと、前記一対のフランジの各々に一体に連設され、前記ウェブと略平行な一対のアーム部とを有し、前記H形鋼は、互いに略平行な一対のフランジ部と、該一対のフランジ部同士を間隔を設けて連結するウェブ部とを有し、前記H形鋼の長さ方向における寸法が前記ハット形鋼矢板の長さ方向における寸法より地中連続壁用鋼材の長さ方向における全長の35%以下の長さ分だけ短く、前記ハット形鋼矢板の前記長さ方向における寸法内に前記H形鋼の前記長さ方向における全長を配設し、かつ前記ハット形鋼矢板の後端と前記H形鋼の後端の、前記長さ方向における位置を一致させ、前記ハット形鋼矢板の先端よりも前記H形鋼の先端を、前記長さ方向における後端側に位置させるように配置した状態で、前記ハット形鋼矢板の前記ウェブと前記各フランジとにより形成される溝側と反対側のウェブ外面に、前記H形鋼の前記一対のフランジ部の一方における前記ウェブ部と連結される側の面と反対側の外面を当接させ、互いに当接されている前記ハット形鋼矢板の前記ウェブ及び前記H形鋼の前記フランジ部を、溶接により互いに固定する。
本発明の地中連続壁用鋼材の製造方法の第2の態様によれば、十分な剛性を有すると共に、安価で軽量な本発明の地中連続壁用鋼材の第2の態様を製造できる。
本発明の地中連続壁用鋼材の製造方法の第2の態様では、前記H形鋼の前記長さ方向における寸法は、前記ハット形鋼矢板の前記長さ方向における寸法より、前記地中連続壁用鋼材の長さ方向における全長の20%以下の長さ分だけ短くてもよい。
本発明の地中連続壁は、本発明の地中連続壁用鋼材を複数使用して構築されている。
本発明の地中連続壁を構築する方法は、本発明の地中連続壁用鋼材を複数使用して構築する。
本発明によれば、安価で軽量な地中連続壁用鋼材が得られ、この地中連続壁用鋼材を使用した場合、経済的に問題がない土留め壁または護岸壁を構築できる。
図1Aは、本発明の第1〜第3実施形態の地中連続壁用鋼材を並列配置して嵌合させた状態を示す平面図である。 図1Bは、第1実施形態の地中連続壁用鋼材の側面図である。 図1Cは、第2実施形態の地中連続壁用鋼材の側面図である。 図1Dは、第3実施形態の地中連続壁用鋼材の側面図である。 図2は、本発明の実施形態の地中連続壁用鋼材の後端側の平面図である。 図3Aは、本発明の実施形態の地中連続壁用鋼材の製造方法において、ハット形鋼矢板とH形鋼とを当接させた状態を示す図である。 図3Bは、本発明の実施形態の地中連続壁用鋼材の製造方法において、ハット形鋼矢板とH形鋼とを溶接により接合した状態を示す図である。 図4は、本発明の実施形態の地中連続壁用鋼材を、打設機により、地中に打設している状態を示す図である。 図5は、各実施形態の地中連続壁用鋼材を土留め壁として使用した場合の縦断側面図であり、地中連続壁用鋼材の寸法と天端変位との関係を説明するための説明図である。 図6は、本発明の第1実施形態の地中連続壁用鋼材を使用して土留め壁を構築した場合に、H形鋼の後端のカット長さと壁高との比(省略長A/壁高H)と、天端変位との関係を示す図である。 図7は、本発明の第2実施形態の地中連続壁用鋼材を使用して土留め壁を構築した場合に、H形鋼の先端のカット長さとハット形鋼矢板の全長との比(省略長B/矢板全長)と、天端変位との関係を示す図である。 図8は、本発明の第3実施形態の地中連続壁用鋼材を使用して土留め壁を構築した場合に、先端位置を一定にした際のH形鋼の後端のカット長さと壁高との比(省略長A/壁高H)と天端変位との関係を示す図である。 図9は、本発明の第3実施形態の地中連続壁用鋼材を使用して土留め壁を構築した場合に、後端位置を一定にした際のH形鋼の先端のカット長さとハット形鋼矢板の全長との比(省略長B/矢板全長)と、天端変位との関係を示す図である。 図10は、従来のハット形鋼矢板の一形態を示す平面図である。 図11は、従来のハット形鋼矢板の他の形態を示す平面図である。
符号の説明
1 地中連続壁用鋼材、2 ハット形鋼矢板、3 ハット形鋼矢板のアーム部、4 ハット形鋼矢板のアーム部、5 ハット形鋼矢板のフランジ、6 H形鋼、6a H形鋼の一方のフランジ部、6a1 H形鋼の一方のフランジ部の接合面、6b H形鋼の他方のフランジ部、6c H形鋼のウェブ部、7 ハット形鋼矢板のウェブ、8 土留め壁、9 地表面(地盤表面)、10 設計地盤面、11 仮想地盤面、12a、12b 溝、13 係止爪部、14、14a、14b 継手、15 打設機、16 クランプ、17 加振装置、18 ハット形鋼矢板の後端、19 ハット形鋼矢板の先端、20 H形鋼の後端、21 H形鋼の先端、71 ハット形鋼矢板のウェブの接合面、A ハット形鋼矢板の後端とH形鋼の後端との間の離間長さ、B ハット形鋼矢板の先端とH形鋼の先端との間の離間長さ、C ハット形鋼矢板とH形鋼とが一体化された断面の高剛性部、D ハット形鋼矢板におけるウェブとフランジとにより形成される溝。
本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
まず、図1A〜図1D、および図2を参照して本発明において使用される地中連続壁用鋼材1の基本形態について説明する。
本発明の地中連続壁用鋼材1は、ハット形鋼矢板2と、そのハット形鋼矢板2の長さ寸法よりも短い長さ寸法のH形鋼6とが組み合わされ、かつハット形鋼矢板2の長さ寸法内に収まるようにH形鋼6が配置された特殊な組み合わせ構成を有する。前記のハット形鋼矢板2およびH形鋼6はいずれも熱間圧延加工による圧延鋼材である。
なお、本発明において、図4に示されたように、地中連続壁用鋼材1を地中に打設して、土留め壁または護岸壁等を構築する際、土留め壁または護岸壁等を構築した状態における地中連続壁用鋼材1の上端側を、打設機15(クランプ(把持部)16および加振装置17からなる)により把持する。そして、地中連続壁用鋼材1の下端側を先頭にし、地中連続壁用鋼材1の上端側を後尾にして、地中連続壁用鋼材1を地中方向Sに移動し、地中連続壁用鋼材1を地中に打設する。よって、本発明において、地中連続壁用鋼材1の先端とは、地中連続壁用鋼材1により土留め壁または護岸壁等を構築した際の下端であり、地中連続壁用鋼材1の後端とは、地中連続壁用鋼材により土留め壁または護岸壁等を構築した際の上端である。
また、図2に示されたように、通常、ハット形鋼矢板2の一方の継手14aにおける溝12a、及び、ハット形鋼矢板2の他方の継手14bにおける溝12bは、地中連続壁用鋼材1の長さ方向(地中連続壁用鋼材1を使用した土留め壁における高さ方向)において、互いに反対側に開口している。このため、複数の地中連続壁用鋼材1をアーム部3,4の長手方向に沿って一列に配設した場合、隣り合うハット形鋼矢板2相互の継手14a、14bを嵌合できるようになっている。もし、地中連続壁用鋼材1により土留め壁等を構築する際、地中連続壁用鋼材1の上下を逆さまにして施工しようとすれば、逆さまにして施工した地中連続壁用鋼材1と隣接する地中連続壁用鋼材1との継手14a、14b同士を接続できず、複数の地中連続壁用鋼材1同士を接続できなくなってしまう。以上のような理由等により、地中連続壁の施工段階において、地中連続壁用鋼材1の先端と後端は、明確に把握され得る。
第1実施形態の地中連続壁用鋼材1では、図1Bに示されたように、長さ方向において、ハット形鋼矢板2の先端19位置とH形鋼6の先端21位置が一致し、ハット形鋼矢板2の後端18位置よりもH形鋼6の後端20位置が先端側となっている。すなわち、H形鋼6の後端20側を短くカットした地中連続壁用鋼材1であり、その地中連続壁用鋼材1は、横断面で、ハット形鋼矢板2のみで構成されるハット形の横断面と、ハット形鋼矢板2とH形鋼6で構成される合成断面との両方の横断面とを備えた鋼材である。より具体的には、地中連続壁用鋼材1を土留め壁用の壁材として用いる場合に、前記の地中連続壁用鋼材1におけるハット形鋼矢板2の後端18位置とH形鋼6の後端20位置との差寸法(A)は、前記地中連続壁用鋼材1による土留め壁8における設計地盤面10から地盤表面9までの壁高H(図5参照)の50%以下の寸法にされ、H形鋼6は、前記の差寸法(A)分、短くカットされている。
この実施形態では、前記の壁高Hと、ハット形鋼矢板2の長さ寸法L1と、H形鋼6の長さ寸法L2との関係は、H×0.50≧(L1−L2)を満足する。前記の(L1−L2)が、地中連続壁用鋼材1における後端側のハット形鋼矢板2のみで構成される断面を有する部分の長さAである。
したがって、この実施形態では、地中連続壁用鋼材1の中間から先端部側で、ハット形鋼矢板2とH形鋼6とが一体化された断面の高剛性部Cを形成している。なお、図中、6aはH形鋼6の一方のフランジ部、6bはH形鋼6の他方のフランジ部、6cはH形鋼のウェブ部である。
また、図1A、図1Cおよび図2に示す第2実施形態では、ハット形鋼矢板2の後端18位置とH形鋼6の後端20位置を一致させて、ハット形鋼矢板2の先端19位置よりもH形鋼6の先端21位置を後端側としている。すなわち、H形鋼6の先端21側を短くカットした地中連続壁用鋼材1である。より具体的には、前記の地中連続壁用鋼材1におけるハット形鋼矢板2の先端19位置とH形鋼6の先端21位置との差寸法(B)が、地中連続壁用鋼材1の全長の35%以下となるように短くカットされたH形鋼6とされている。したがって、この実施形態では、地中連続壁用鋼材1の中間から上部側で、ハット形鋼矢板2とH形鋼6とが一体化された断面の高剛性部Cを形成している。
この実施形態では、ハット形鋼矢板2の長さ寸法L1と、H形鋼6の長さ寸法L2との関係は、L1×0.35≧(L1−L2)を満足するようにされている。前記の(L1−L2)が、地中連続壁用鋼材1における先端側のハット形鋼矢板2のみで構成される断面を有する部分の長さBである。
さらに、図1A、図1Dおよび図2に示す第3実施形態では、ハット形鋼矢板2の後端18位置よりもH形鋼6の後端20位置を先端側とし、かつハット形鋼矢板2の先端19位置よりもH形鋼6の先端21位置を後端側としている。すなわち、H形鋼6の後端20および先端21を短くカットした地中連続壁用鋼材1である。より具体的には、前記の地中連続壁用鋼材1におけるハット形鋼矢板2の先端18位置とH形鋼6の先端20位置との差寸法(B)が、地中連続壁用鋼材1の全長の30%以下となるようにH形鋼6の先端20側は短くカットされている。また、ハット形鋼矢板2の後端18位置とH形鋼6の後端20位置との差寸法(A)が、壁高Hの50%以下となるようにH形鋼6の後端20側は短くカットされている。したがって、この実施形態では、地中連続壁用鋼材1の上下両端部を除く中間部で、ハット形鋼矢板2とH形鋼6の一方のフランジ6aとが一体化された断面の高剛性部Cを形成している。
この実施形態では、ハット形鋼矢板2の長さ寸法(地中連続壁用鋼材1の全長)L1と、H形鋼6の長さ寸法L2と、地中連続壁用鋼材1における後端側のハット形鋼矢板2のみで構成される断面を有する部分の長さAと、地中連続壁用鋼材1における先端側のハット形鋼矢板2のみで構成される断面を有する部分の長さBとの関係は、A+B=L1−L2を満足させ、かつA≦H×0.50を満足させ、さらにB≦L1×0.30を満足するようにされている。
なお、前述のように、各実施形態のハット形鋼矢板2では、熱間圧延加工により製造されたハット形鋼矢板2の端部のアーム部3,4には一体に継手14a、14bが形成されている。紙面上左側に位置する一方のアーム部3の端部に、H形鋼6側とは反対側(紙面上側)に向かって紙面上向きに開口する溝12aおよび係止爪部13を有する上向き開口溝形継ぎ手14aが設けられ、また紙面上右側に位置する他方のアーム部4の端部に、H形鋼6側(紙面下側)に向かって紙面下向きに開口する溝12bおよび係止爪部13を有する下向き開口溝形継ぎ手14bが設けられている。
前記の第1実施形態から第3実施形態について、実用上支障がなく、より経済的な地中連続壁用鋼材1を実現するために検討を行った。具体的には、図5に示すような土留め壁8を構築した場合において、地中連続壁用鋼材1の天端変位(上端(後端)変位)を、同じ長さのハット形鋼矢板とH形鋼矢板を全長に渡って溶接した地中連続壁用鋼材を用いた時の設計上の天端変位Yの10%増以下(すなわち、天端変位Yの110%以下)に抑え、これにより合理的な土留め壁8を構築可能とするために、以下のように地中連続壁用鋼材1の寸法を検討した。各実施形態について、各種の地盤N値と壁高Hを変化させた骨組計算解析をし、図6〜図9に示すような天端変位のグラフを作成した。
なお、図5中の主な寸法は、下記の通りである。
(1)壁高Hは、設計地盤面(地盤を掘削したときの底面)10から地盤表面9までの高さ寸法
(2)ELは、仮想地盤面(図5において、地中連続壁用鋼材1に対する、地中連続壁用鋼材1の右側の地盤からの土圧と地中連続壁用鋼材1の左側の地盤からの土圧が同一となる高さにおける地盤面)11から設計地盤面10までの高さ寸法
(3)根入れ長Lは、仮想地盤面11からハット形鋼矢板2先端19までの高さ寸法
図1Bに示す第1実施形態の地中連続壁用鋼材1について、さらに具体的に、図5に示すような形態の土留め壁8として使用し、地表面9に単位面積あたり10kN/mの荷重を載荷した場合に、壁高Hに対してどの程度の長さ寸法までH形鋼6の後端20側を実用上カット可能かについて、前記の骨組計算解析により検討した。得られた結果を図6に示す。
ハット形鋼矢板とH形鋼矢板の長さが同じであり全長に渡って溶接された地中連続壁用鋼材(全長にわたって図2に示す断面を有する従来の地中連続壁用鋼材)を用いた場合の天端変位の最大値は0.05m[50mm]とされている。このため、通常使用される従来の地中連続壁用鋼材は、設計上の天端変位Yが最大で40mm〜45mmとなる性能を有するように製造されている。よって、従来の地中連続壁用鋼材の設計上の天端変位Y(45mm)に対して10%増以下の天端変位が生じる範囲内で地中連続壁用鋼材を設計すれば、天端変位を50mm以下に抑えられる。このため、地中連続壁用鋼材の設計が容易になると共に、これを使用した土留め壁8としても実用上特に支障がない。そこで本発明では、天端変位を、従来の地中連続壁用鋼材の設計上の天端変位Y[m]の最大10%増以下に設定した。
図6では、横軸は、H形鋼6の後端20のカット長さ(省略長A[m])と壁高H[m]との比(省略長A[m]/壁高H[m])として無次元化して示されている。縦軸は、後端20側をカットしたH形鋼6とハット形鋼矢板2との組み合わせの場合の天端変位(グラフでは、H形鋼省略時の天端変位と記した)と、ハット形鋼矢板2と同じ長さのH形鋼6を全長溶接した場合の天端変位(グラフでは、全長溶接時の天端変位と記した)との比(H鋼省略時の天端変位/全長溶接時の天端変位)、すなわち天端変位の増加割合として無次元化して示されている。H形鋼の後端20側のカット寸法A[m]の割合と、天端変位の増加割合との関係に示されたように、いずれの場合も、天端変位の増加割合を10%以下に収めるには、縦点線で示すように、壁高Hの50%以下までカットすることが可能であることがわかる。
また、ハット形鋼矢板2の後端18とH形鋼6の後端20との間の離間長さ(A)が、地中連続壁用鋼材1による土留め壁8における設計地盤10から地表面9までの壁高Hの50%を超えると、天端変位が急激に上昇することが把握される。これに対し、ハット形鋼矢板2の後端18とH形鋼6の後端20との間の離間長さ(A)が、地中連続壁用鋼材1による土留め壁8における設計地盤10から地表面9までの壁高Hの50%以下の場合、天端変位の上昇率は低く抑えられている。以上のように、離間長さ(A)が壁高Hの50%以下の場合は、離間長さ(A)が壁高Hの50%を超える場合と比較し、十分な剛性を有すると共に、安価で軽量である。
さらに、図6に示されたように、壁高Hの30%以下にH形鋼6の後端20側をカットした場合、同じ長さのハット形鋼矢板とH形鋼を全長に渡って溶接した地中連続壁用鋼材を用いた時の天端変位とほぼ同じ天端変位を維持でき、十分な剛性を有する地中連続壁用鋼材とすることができる。
したがって、壁高Hの0%を超え壁高Hの50%以下までH形鋼6をカットできる。たとえば、壁高Hの10%までH形鋼6をカットする場合、壁高Hが5.5mでは、H形鋼6の0.55mをカットでき、壁高6mでは、H形鋼6の0.6mをカットでき、安価なH形鋼となる。壁高Hの50%までH形鋼6をカットする場合、壁高Hが5.5mでは、H形鋼6の2.75mをカットでき、壁高Hが6.0mでは、H形鋼6の3.0mをカットでき、格段に安価なH形鋼6を使用でき、安価な地中連続壁用鋼材1となる。また、壁高Hの30%以下までなら天端変位の増加割合にほとんど変化がなく、ハット形鋼矢板2とH形鋼6とが同じ長さ寸法とした地中連続壁用鋼材と同等の部材であることがわかる。
なお、前記の図6および後記する図7〜図9のグラフでは、地盤のN値が10で壁高Hが5.5mの場合を黒丸で示し、N値が20で壁高Hが5.5mの場合を白丸で示し、N値が5で壁高Hが5.5mの場合を白四角で示し、N値が10で壁高Hが6.0mの場合を黒四角で示している。
ここで、N値とは、標準貫入試験により求めた地盤の硬軟や締り具合を示す値であり、所定質量の重りを所定高さから自由落下させ、サンプラーを地盤内に所定深さ貫入させるために要する打撃回数のことである。
N値が大きくなると天端変位が小さくなり、壁高Hが高くなると天端変位が大きくなることが予想されるが、これらのグラフからも同様なことがわかる。
次に、前記第2実施形態の地中連続壁用鋼材1について、前記第1実施形態と同様に、天端変位が前記Y[m]の10%増以下に収まる寸法を見出すために骨組計算解析を行った。得られた結果を図7に示す。
図7では、横軸は、H形鋼6の先端21のカット長さ(省略長B[m])とハット形鋼矢板2の全長[m]との比(省略長B[m]/矢板全長[m])として無次元化して示されている。縦軸は、先端21側をカットしたH形鋼6とハット形鋼矢板2との組み合わせの場合の天端変位(グラフでは、H形鋼省略時の天端変位と記した)と、前記ハット形鋼矢板2と同じ長さの(カットしない)H形鋼6を全長溶接した場合の天端変位(グラフでは、全長溶接時の天端変位と記した)との比(H鋼省略時の天端変位/全長溶接時の天端変位)、すなわち天端変位の増加割合として無次元化して示されている。H形鋼6の先端21側のカット寸法B[m]の全長に対する割合と、天端変位の増加割合との関係に示されたように、いずれの場合も、天端変位の増加割合を10%以下に収めるには、縦点線で示すように、ハット形鋼矢板2の全長の35%以下までカットすることが可能であることがわかる。
また、ハット形鋼矢板2の先端19とH形鋼6の先端21との間の離間長さ(B)が、地中連続壁用鋼材1の長さ方向における全長の35%を超えると、天端変位が急激に上昇することが把握される。これに対し、ハット形鋼矢板2の先端19とH形鋼6の先端21との間の離間長さ(B)が、地中連続壁用鋼材1の長さ方向における全長の35%以下の場合、天端変位の上昇率は低く抑えられている。以上のように、離間長さが全長の35%以下の場合は、離間長さが全長の35%を超える場合と比較し、十分な剛性を有すると共に、安価で軽量である。
したがって、ハット形鋼矢板2の全長の0%を超え35%以下までH形鋼6をカットすることが可能である。また、ハット形鋼矢板2の全長の20%以下では、天端変位の増加割合にほとんど変化がなく、ハット形鋼矢板2とH形鋼6とが同じ長さ寸法とした地中連続壁用鋼材と同等の部材であることがわかる。
その他の構成は前記実施形態の場合と同様である。
次に、第3実施形態の地中連続壁用鋼材1について、前記第1実施形態と同様に、天端変位が前記天端変位Y[m]の10%増以下に収まる寸法(H形鋼の後端20側および先端21側の両方のカット長さの割合)を具体的に見出すために骨組計算解析を行った。得られた結果を図8および図9に示す。図8は、H形鋼6の先端21のカット長さB[m]の割合を一定に固定して、H形鋼6の後端20のカット長さA[m]の割合を変化させた場合の結果を示す。図9は、H形鋼6の後端20側のカット長さA[m]の割合を一定に固定して、H形鋼6の先端21のカット長さB[m]の割合を変化させた場合の結果を示す。これら図8,9より、H形鋼6の先端21と後端20の両端をカットする場合に、H形鋼6の後端20のカット長さA[m]の壁高Hに対する可能な割合と、H形鋼6の先端21のカット長さB[m]の矢板全長に対するカット可能な割合が、以下のように導き出される。
具体的には、図8では、地中連続壁用鋼材(ハット形鋼矢板2の矢板全長)1に対するH形鋼6の先端21側のカット長さB[m]の割合を0.30に固定し、すなわちH形鋼6の先端21側のカット長さB[m]を一定に固定した状態で、H形鋼6の後端20側のカット長さA[m]を変化させた結果を示す。この図8より、天端変位を前記天端変位Yの10%増以下に抑えるには、壁高Hに対してどの程度の割合でH形鋼6の後端20側をカットできるか調べる。H形鋼6の後端20側のカット長さA[m]が少なくなれば、当然、地中連続壁用鋼材1の剛性が高まり、天端変位が少なくなるから、後端20側のカット長さAが壁高Hの0%を超え、かつ縦点線で示すように50%以下であれば、前記天端変位Y[m]の10%増以下に抑えることができることがわかる。なお、縦軸および横軸は、図6と同様である。
また、図9では、壁高Hに対するH形鋼6の後端20側のカット長さA[m]の割合を0.50に固定し、すなわち、H形鋼6の後端20のカット長さA[m]を一定に固定した状態で、H形鋼6の先端21側のカット長さB[m]を変化させた結果を示す。この図9より、天端変位を10%増以下に抑えるには、地中連続壁用鋼材1の全長に対してどの程度の割合でH形鋼6の先端21側をカットできるか調べる。H形鋼6の先端21側のカット長さB[m]が少なくなれば、当然、地中連続壁用鋼材1の剛性が高まり、天端変位が少なくなるから、先端21側のカット長さBが、地中連続壁用鋼材1(ハット形鋼矢板2)の全長の0%を超え、かつ縦点線で示すように30%以下であれば、前記天端変位Y[m]の10%増以下に抑えることができることがわかる。なお、縦軸および横軸は、図7と同様である。
また、図8,9に示されたように、ハット形鋼矢板2の後端18とH形鋼6の後端20との間の離間長さ(A)が、地中連続壁用鋼材1による土留め壁8における設計地盤10から地表面9までの壁高Hの50%を超え、かつ、ハット形鋼矢板2の先端19とH形鋼6の先端21との間の離間長さ(B)が、地中連続壁用鋼材1の長さ方向における全長の30%を超えた場合、天端変位が急激に上昇することが把握される。これに対し、ハット形鋼矢板2の後端18とH形鋼6の後端20との間の離間長さ(A)が、地中連続壁用鋼材1による土留め壁8における設計地盤10から地表面9までの壁高Hの50%以下であり、かつ、ハット形鋼矢板2の先端19とH形鋼6の先端21との間の離間長さ(B)が、地中連続壁用鋼材1の長さ方向における全長の30%以下の場合、天端変位の上昇率は低く抑えられている。以上のように、この場合、他の場合と比較し、十分な剛性を有すると共に、安価で軽量である。
H形鋼6の後端20側をカットする場合に、前記のように壁高Hの0%を超える値であれば、経済的なメリットが生じるが、壁高Hの0%に近い数値では、経済的なメリットが小さい。このため、実用的には、例えば、前記の壁高Hの10%以上50%以下で設定するのが好ましい。また、H形鋼6の先端21側をカットする場合に、前記のように地中連続壁用鋼材1全長の0%を超える値であれば、経済的なメリットが生じるが、地中連続壁用鋼材1全長の0%に近い数値のカットの割合では、経済的なメリットが小さい。このため、例えば、実用的には、地中連続壁用鋼材1全長の5%以上35%以下の範囲で設定するようにするとよい。なお、H形鋼6の先端21側および後端20側をカットする場合、H形鋼6の後端20側のカットは、前記壁高Hの10%以上50%以下で設定し、H形鋼6の先端21側のカットは、地中連続壁用鋼材1全長の5%以上30%以下の範囲で設定するようにするとよい。
また、通常、打設機が把持する地中連続壁用鋼材1の後端部の長さは500mm以下である。よって、ハット形鋼矢板2の後端18からH形鋼6の後端20を離間させる場合、ハット形鋼矢板2の後端18とH形鋼6の後端20との間の離間長さ(A)は、500mm以上であることが望ましい。
本発明の地中連続壁用鋼材1の製造方法は以下の通りである。
まず前述した本発明の地中連続壁用鋼材1を構成するハット形鋼矢板2とH形鋼6を用意する。ハット形鋼矢板2とH形鋼6の形状および寸法は、前述した実施形態の通りである。本発明においては、部材全体を熱間圧延加工により製造したハット形鋼矢板2を使用してもよく、継手部を熱間圧延加工により製作し、アーム部3,4に溶接により固定するようなハット形鋼矢板2を使用してもよい。
図3Aに示されたように、H形鋼6における一方のフランジ部6aを、ハット形鋼矢板2におけるウェブ7とフランジ5とにより形成される溝Dと反対側に配置し、H形鋼6における一方のフランジ部6aを、ハット形鋼矢板2のウェブ7外面71に当接する。ここで、ハット形鋼矢板2の後端18とH形鋼6の後端20との間の離間長さ(A)およびハット形鋼矢板2の先端19とH形鋼6の先端21との間の離間長さ(B)は、前述した実施形態の地中連続壁用鋼材1となるように適宜調整される。
このように、ハット形鋼矢板2とH形鋼6が当接された状態で、図3Bに示されたように、H形鋼6のフランジ部6aの両側部を、全長に渡って溶接Wにより、ハット形鋼矢板2におけるウェブ7外面71(外側面)側に固定する。
本発明の地中連続壁を構築する方法を以下に示す。
図4に示されたように、本発明の地中連続壁用鋼材1の先端部を地盤表面9に向けて地中連続壁用鋼材1を直立した状態で、打設機15のクランプ(把持部)16により地中連続壁用鋼材1の後端部を把持する。なお、図4では、クランプ16によりハット形鋼矢板2の一対のフランジ7をそれぞれ把持した場合を示しているが、ウェブ5のみ、またはウェブ5とフランジ7を把持しても構わない。
そして、地中連続壁用鋼材1の先端部側を先頭にして、加振装置17により地中連続壁用鋼材1を地中方向Sに所定の深さまで打設する。
次に別の地中連続壁用鋼材1を用意し、この地中連続壁用鋼材1の継手14aと、既に打設済みの地中連続壁用鋼材1の継手14bとを嵌合させた状態で、別の地中連続壁用鋼材1を打設する位置に配置する。そして、前述したようにクランプ16によりハット形鋼矢板2の一対のフランジ7をそれぞれ把持し、加振装置17により地中方向Sに所定の深さまで打設する。
以上の操作を繰り返し、複数の地中連続壁用鋼材1を地盤表面9に打設し、本発明の地中連続壁を構築する。
なお、形成する地中連続壁となるように、予め複数の地中連続壁用鋼材1を地盤表面9上に配置し、隣接する地中連続壁用鋼材1のそれぞれの継手14a,14bを嵌合させ、この状態で地中連続壁用鋼材1を順次、打設機15によって打設しても構わない。
また本発明の地中連続壁用鋼材1と共に、他の地中連続壁用鋼材を用いても構わない。例えば地中連続壁用鋼材1と、ハット形鋼矢板のみからなる地中連続壁用鋼材とを横方向に交互に接続して地中連続壁を構築してもよい。

Claims (19)

  1. 長さ方向に対し垂直な断面がハット形のハット形鋼矢板(2)と、長さ方向に対し垂直な断面がH形のH形鋼(6)とを備え、
    前記ハット形鋼矢板(2)は、ウェブ(7)と、該ウェブ(7)の両端部に一体に連設され、外側に向かって広がるように傾斜した一対のフランジ(5)と、前記一対のフランジ(5)の各々に一体に連設され、前記ウェブ(7)と略平行な一対のアーム部(3、4)とを有し、
    前記H形鋼(6)は、互いに略平行な一対のフランジ部(6a、6b)と、該一対のフランジ部(6a、6b)同士を間隔を設けて連結するウェブ部(6c)とを有し、
    前記ハット形鋼矢板(2)の前記ウェブ(7)と前記各フランジ(5)とにより形成される溝(D)側と反対側のウェブ(7)外面(71)に、前記H形鋼(6)の前記一対のフランジ部(6a、6b)の一方(6a)における前記ウェブ部(6c)と連結される側の面と反対側の外面(6a1)が固定され、
    前記ハット形鋼矢板(2)の長さ方向における寸法(L1)よりもH形鋼(6)の長さ方向における寸法(L2)が短く、かつ前記ハット形鋼矢板(2)の前記長さ方向における寸法(L1)内に前記H形鋼(6)の前記長さ方向における全長が配設され、
    前記ハット形鋼矢板(2)の後端(18)よりも前記H形鋼(6)の後端(20)が、前記長さ方向における先端側に位置することを特徴とする地中連続壁用鋼材(1)。
  2. 前記ハット形鋼矢板(2)の先端(19)と前記H形鋼(6)の先端(21)の、前記長さ方向における位置が一致している請求項1に記載の地中連続壁用鋼材(1)。
  3. 前記ハット形鋼矢板(2)の前記後端(18)と前記H形鋼(6)の前記後端(20)との間の離間長さ(A)は、地中連続壁用鋼材(1)による土留め壁(8)における設計地盤(10)から地表面(9)までの壁高(H)の50%以下である請求項2に記載の地中連続壁用鋼材(1)。
  4. 前記ハット形鋼矢板(2)の前記後端(18)と前記H形鋼(6)の前記後端(20)との間の離間長さ(A)は、地中連続壁用鋼材(1)による土留め壁(8)における設計地盤(10)から地表面(9)までの壁高(H)の10%以上50%以下である請求項2に記載の地中連続壁用鋼材(1)。
  5. 前記ハット形鋼矢板(2)の前記後端(18)と前記H形鋼(6)の前記後端(20)との間の離間長さ(A)は、地中連続壁用鋼材(1)による土留め壁(8)における設計地盤(10)から地表面(9)までの壁高(H)の30%以下である請求項2に記載の地中連続壁用鋼材(1)。
  6. 前記ハット形鋼矢板(2)の先端(19)よりも前記H形鋼(6)の先端(21)が、前記長さ方向における後端側に位置する請求項1に記載の地中連続壁用鋼材(1)。
  7. 前記ハット形鋼矢板(2)の前記後端(18)と前記H形鋼(6)の前記後端(20)との間の離間長さ(A)は、前記地中連続壁用鋼材(1)による土留め壁(8)における設計地盤(10)から地表面(9)までの壁高(H)の50%以下であり、かつ前記ハット形鋼矢板(2)の前記先端(19)と前記H形鋼(6)の前記先端(21)との間の離間長さ(B)は、前記地中連続壁用鋼材(1)の長さ方向における全長の30%以下である請求項6に記載の地中連続壁用鋼材(1)。
  8. 前記ハット形鋼矢板(2)の前記後端(18)と前記H形鋼(6)の前記後端(20)との間の離間長さ(A)は、前記地中連続壁用鋼材(1)による土留め壁(8)における設計地盤(10)から地表面(9)までの壁高(H)の10%以上50%以下であり、かつ前記ハット形鋼矢板(2)の前記先端(19)と前記H形鋼(6)の前記先端(21)との間の離間長さ(B)は、前記地中連続壁用鋼材(1)の長さ方向における全長の5%以上30%以下である請求項6に記載の地中連続壁用鋼材(1)。
  9. 前記ハット形鋼矢板(2)の前記後端(18)と前記H形鋼(6)の前記後端(20)との間の離間長さ(A)は、500mm以上である請求項1に記載の地中連続壁用鋼材(1)。
  10. 長さ方向に対し垂直な断面がハット形のハット形鋼矢板(2)と、長さ方向に対し垂直な断面がH形のH形鋼(6)とを備え、
    前記ハット形鋼矢板(2)は、ウェブ(7)と、該ウェブ(7)の両端部に一体に連設され、外側に向かって広がるように傾斜した一対のフランジ(5)と、前記一対のフランジ(5)の各々に一体に連設され、前記ウェブ(7)と略平行な一対のアーム部(3、4)とを有し、
    前記H形鋼(6)は、互いに略平行な一対のフランジ部(6a、6b)と、該一対のフランジ部(6a、6b)同士を間隔を設けて連結するウェブ部(6c)とを有し、
    前記ハット形鋼矢板(2)の前記ウェブ(7)と前記各フランジ(5)とにより形成される溝(D)側と反対側のウェブ(7)外面(71)に、前記H形鋼(6)の前記一対のフランジ部(6a、6b)の一方(6a)における前記ウェブ部(6c)と連結される側の面と反対側の外面(6a1)が固定され、
    前記ハット形鋼矢板(2)の長さ方向における寸法(L1)よりもH形鋼(6)の長さ方向における寸法(L2)が短く、かつ前記ハット形鋼矢板(2)の前記長さ方向における寸法(L1)内に前記H形鋼(6)の前記長さ方向における全長が配設され、
    前記ハット形鋼矢板(2)の後端(18)と前記H形鋼(6)の後端(20)の、前記長さ方向における位置が一致し、
    前記ハット形鋼矢板(2)の先端(19)よりも前記H形鋼(6)の先端(21)が、前記長さ方向における後端側に位置し、
    前記ハット形鋼矢板(2)の前記先端(19)と前記H形鋼(6)の前記先端(21)との間の離間長さ(B)は、前記地中連続壁用鋼材(1)の長さ方向における全長の35%以下であることを特徴とする地中連続壁用鋼材(1)。
  11. 前記ハット形鋼矢板(2)の前記先端(19)と前記H形鋼(6)の前記先端(21)との間の離間長さ(B)は、前記地中連続壁用鋼材(1)の長さ方向における全長の5%以上である請求項10に記載の地中連続壁用鋼材(1)。
  12. 前記ハット形鋼矢板(2)の前記先端(19)と前記H形鋼(6)の前記先端(21)との間の離間長さ(B)は、前記地中連続壁用鋼材(1)の長さ方向における全長の20%以下である請求項10に記載の地中連続壁用鋼材(1)。
  13. 長さ方向に対し垂直な断面がハット形のハット形鋼矢板(2)と、長さ方向に対し垂直な断面がH形のH形鋼(6)とを用意し、前記ハット形鋼矢板(2)は、ウェブ(7)と、該ウェブ(7)の両端部に一体に連設され、外側に向かって広がるように傾斜した一対のフランジ(5)と、前記一対のフランジ(5)の各々に一体に連設され、前記ウェブ(7)と略平行な一対のアーム部(3、4)とを有し、前記H形鋼(6)は、互いに略平行な一対のフランジ部(6a、6b)と、該一対のフランジ部(6a、6b)同士を間隔を設けて連結するウェブ部(6c)とを有し、前記H形鋼(6)の長さ方向における寸法(L2)が前記ハット形鋼矢板(2)の長さ方向における寸法(L1)より短く、
    前記ハット形鋼矢板(2)の前記長さ方向における寸法(L1)内に前記H形鋼(6)の前記長さ方向における全長を配設し、かつ前記ハット形鋼矢板(2)の後端(18)よりも前記H形鋼(6)の後端(20)を、前記長さ方向における先端側に位置させるように配置した状態で、前記ハット形鋼矢板(2)の前記ウェブ(7)と前記各フランジ(5)とにより形成される溝(D)側と反対側のウェブ(7)外面(71)に、前記H形鋼(6)の前記一対のフランジ部(6a、6b)の一方(6a)における前記ウェブ部(6c)と連結される側の面と反対側の外面(6a1)を当接させ、
    互いに当接されている前記ハット形鋼矢板(2)の前記ウェブ(7)及び前記H形鋼の前記フランジ部(6a)を、溶接により互いに固定することを特徴とする地中連続壁用鋼材(1)の製造方法。
  14. 前記ハット形鋼矢板(2)の先端(19)と前記H形鋼(6)の先端(21)の、前記長さ方向における位置を一致させるように配置する請求項13に記載の地中連続壁用鋼材(1)の製造方法。
  15. 前記ハット形鋼矢板(2)の先端(19)よりも前記H形鋼(6)の先端(21)を、前記長さ方向における後端側に位置させるように配置する請求項13に記載の地中連続壁用鋼材(1)の製造方法。
  16. 長さ方向に対し垂直な断面がハット形のハット形鋼矢板(2)と、長さ方向に対し垂直な断面がH形のH形鋼(6)とを用意し、前記ハット形鋼矢板(2)は、ウェブ(7)と、該ウェブ(7)の両端部に一体に連設され、外側に向かって広がるように傾斜した一対のフランジ(5)と、前記一対のフランジ(5)の各々に一体に連設され、前記ウェブ(7)と略平行な一対のアーム部(3、4)とを有し、前記H形鋼(6)は、互いに略平行な一対のフランジ部(6a、6b)と、該一対のフランジ部(6a、6b)同士を間隔を設けて連結するウェブ部(6c)とを有し、前記H形鋼(6)の長さ方向における寸法(L2)が前記ハット形鋼矢板(2)の長さ方向における寸法(L1)より地中連続壁用鋼材(1)の長さ方向における全長の35%以下の長さ分だけ短く、
    前記ハット形鋼矢板(2)の前記長さ方向における寸法(L1)内に前記H形鋼(6)の前記長さ方向における全長を配設し、かつ前記ハット形鋼矢板(2)の後端(18)と前記H形鋼(6)の後端(20)の、前記長さ方向における位置を一致させ、前記ハット形鋼矢板(2)の先端(19)よりも前記H形鋼(6)の先端(21)を、前記長さ方向における後端側に位置させるように配置した状態で、前記ハット形鋼矢板(2)の前記ウェブ(7)と前記各フランジ(5)とにより形成される溝(D)側と反対側のウェブ(7)外面(71)に、前記H形鋼(6)の前記一対のフランジ部(6a、6b)の一方(6a)における前記ウェブ部(6c)と連結される側の面と反対側の外面(6a1)を当接させ、
    互いに当接されている前記ハット形鋼矢板(2)の前記ウェブ(7)及び前記H形鋼(6)の前記フランジ部(6a)を、溶接により互いに固定することを特徴とする地中連続壁用鋼材(1)の製造方法。
  17. 前記H形鋼(6)の前記長さ方向における寸法(L2)は、前記ハット形鋼矢板(2)の前記長さ方向における寸法(L1)より、前記地中連続壁用鋼材(1)の長さ方向における全長の20%以下の長さ分だけ短い請求項16に記載の地中連続壁用鋼材(1)の製造方法。
  18. 請求項1〜12の何れか1つに記載の地中連続壁用鋼材(1)を複数使用して構築された地中連続壁。
  19. 請求項1〜12の何れか1つに記載の地中連続壁用鋼材(1)を複数使用して、地中連続壁を構築する方法。
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