JPWO2008004660A1 - 含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法及び含フッ素ポリマー水性分散液 - Google Patents

含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法及び含フッ素ポリマー水性分散液 Download PDF

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Abstract

本発明は、pH調整により含フッ素界面活性剤の除去を効率的に行い、含フッ素界面活性剤の含有率の低い良好な含フッ素ポリマー水性分散液を得る方法を提供する。本発明は、陰イオン交換体と粗含フッ素ポリマー水性分散液とを接触させる接触処理からなり、上記接触処理は、上記粗含フッ素ポリマー水性分散液をpH2〜9に調整しながら行うことを特徴とする含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法である。

Description

本発明は、含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法及び含フッ素ポリマー水性分散液に関する。
含フッ素ポリマー水性分散液は、コーティング、含浸等の方法で、化学的安定性、非粘着性、耐候性等に優れた特性を示すフィルム、被膜等を形成することができるので、調理器具、配管のライニング、ガラスクロス含浸膜等の用途に広く使われている。含フッ素ポリマー水性分散液は、一般に、含フッ素界面活性剤の存在下での重合により得られる。しかしながら、含フッ素界面活性剤は、含フッ素ポリマーの優れた特性を損なう原因となるので、含フッ素ポリマー水性分散液から除去することが望ましい。また、上記含フッ素界面活性剤は、一般的に高価であるので、回収して再利用することが好ましい。
含フッ素界面活性剤の回収方法として、安定化のために非イオン性乳化剤を加えた含フッ素ポリマー水性分散液を塩基性陰イオン交換樹脂と接触させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、このような方法を継続的に行うと、水性分散液のpHがアルカリ性に傾くという問題があった。水性分散液がアルカリ性に傾きすぎると、含フッ素界面活性剤の解離が停滞するため好ましくない。特許文献1には、分散液の安定性を高めるために塩基を用いてpHを7〜9に調整してもよいとの記載はあるものの、具体的な開示はない。
特許文献2には、陰イオン交換樹脂をカラム等に充填せずに移動床として使用し、含フッ素ポリマー水性分散液を攪拌させながら接触させる方法が開示されている。しかしながら、このような方法もpH調整に関する記載はない。
特表2002−532583号公報 国際公開第03/099879号パンフレット
本発明の目的は、上記現状に鑑み、pH調整により含フッ素界面活性剤の除去を効率的に行い、含フッ素界面活性剤の含有率の低い良好な含フッ素ポリマー水性分散液を得る方法を提供することにある。
本発明は、陰イオン交換体と粗含フッ素ポリマー水性分散液とを接触させる接触処理からなり、上記接触処理は、上記粗含フッ素ポリマー水性分散液をpH2〜9に調整しながら行うことを特徴とする含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法である。
本発明は、上述の含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法により得られることを特徴とする含フッ素ポリマー水性分散液でもある。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明は、処理時の含フッ素ポリマー水性分散液(以下、粗含フッ素ポリマー水性分散液という)のpHを調整することにより、含フッ素界面活性剤の解離を促進し、効率的に含フッ素界面活性剤が除去された含フッ素ポリマー水性分散液を製造する方法である。例えば、含フッ素界面活性剤としてパーフルオロカルボン酸のアンモニウム塩を使用した場合について説明する。上記パーフルオロカルボン酸のアンモニウム塩は下記式に示した解離平衡を示す。
Figure 2008004660
陰イオン交換体は、RfCOOを吸着するものであるから、除去効率を良好なものとするためには、上記平衡反応が右へと進行することが好ましい。しかしながら、低減処理を進めていくと、NH が含フッ素水性ポリマー水性分散液中に多量に存在し、pHが上昇し、水性分散液のpHが9〜11程度のアルカリ側となる。したがって、平衡が解離方向には促進されず、ひいては含フッ素界面活性剤の低減が効率的に行われないという問題があった。
本発明の製造方法において、上記接触処理は、粗含フッ素ポリマー水性分散液をpH2〜9に調整しながら行う。pHを上述の範囲に調整することによって、含フッ素界面活性剤の解離が促進され、かつ、含フッ素界面活性剤の除去が効率的に行われるものである。
本発明の含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法は、陰イオン交換体と粗含フッ素ポリマー水性分散液とを接触させる接触処理を行うものであり、上記接触処理を行う間、継続的に粗含フッ素ポリマー水性分散液のpHを2〜9に調整することを特徴とする。pHが9を超えると、含フッ素界面活性剤の除去効率が悪くなる。上記pHが2未満であると、粗含フッ素ポリマー水性分散液の安定性が低下し、凝集が起こる。上記pHは、3〜8がより好ましい。
上記粗含フッ素ポリマー水性分散液は、含フッ素ポリマーが水性媒体に分散してなるものである。
本発明における含フッ素ポリマーとしては、特に限定されず、例えば、ポリテトラフルオロエチレン〔PTFE〕、テトラフルオロエチレン〔TFE〕/ヘキサフルオロプロピレン〔HFP〕共重合体〔FEP〕、TFE/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)〔PAVE〕共重合体〔PFA〕、エチレン/TFE共重合体〔ETFE〕、ポリビリニデンフルオライド〔PVDF〕、ポリクロロトリフルオロエチレン〔PCTFE〕等が挙げられる。
上記PTFEとしては、テトラフルオロエチレン〔TFE〕ホモポリマーであってもよいし、変性ポリテトラフルオロエチレン〔変性PTFE〕であってもよい。本明細書において、変性PTFEとは、TFEと微量単量体とを重合して得られる非溶融加工性の含フッ素ポリマーを意味する。上記微量単量体としては、例えば、HFP、クロロトリフルオロエチレン〔CTFE〕等のフルオロオレフィン、炭素原子1〜5個、特に炭素原子1〜3個を有するアルキル基を持つフルオロ(アルキルビニルエーテル);フルオロジオキソール;パーフルオロアルキルエチレン;ω−ヒドロパーフルオロオレフィン等が挙げられる。
上記含フッ素ポリマーとしては、パーフルオロポリマーが好ましく、なかでも、TFEホモポリマー、変性PTFEがより好ましい。
本発明の含フッ素ポリマー水性分散液は、平均一次粒子径50〜400nmの含フッ素ポリマー分散粒子を含有するものであることが好ましい。上記平均一次粒子径は、含フッ素ポリマー濃度を0.22質量%に調整した水性分散液の単位長さに対する550nmの投射光の透過率と、透過型電子顕微鏡写真における定方向径を測定して決定された平均一次粒子径との検量線をもとにして、上記透過率から決定するものである。
上記粗含フッ素ポリマー水性分散液における水性媒体は、水を含む液体であれば特に限定されず、水に加え、例えば、アルコール、エーテル、ケトン、パラフィンワックス等のフッ素非含有有機溶媒及び/又はフッ素含有有機溶媒をも含むものであってもよい。
上記粗含フッ素ポリマー水性分散液は、濃縮や希釈を経ていない重合上がりのディスパージョンであってもよいし、また、相分離濃縮、限外濾過濃縮等による濃縮、希釈等をしたものであってもよい。また、一般的な含フッ素界面活性剤除去処理を経たものであってもよい。これらの処理は、本発明における含フッ素界面活性剤除去工程の前でも後でも行ってよい。
上記粗含フッ素ポリマー水性分散液に含まれる含フッ素ポリマー濃度は特に限定されないが、含フッ素界面活性剤の除去効率の面から、40質量%以下であることが好ましい。上記濃度は、上述の濃縮、希釈等の処理を行った場合も含む。また、濃縮効率面から上記濃度は、15質量%以上であることが好ましい。
上記含フッ素界面活性剤は、フッ素原子を有する界面活性剤であれば特に限定されないが、含フッ素ポリマーの分散性に優れる点で、アニオン界面活性剤が好ましい。
上記含フッ素アニオン界面活性剤としては、例えば、パーフルオロオクタン酸及び/又はその塩(以下、「パーフルオロオクタン酸及び/又はその塩」をまとめて「PFOA」と略記することがある。)等のパーフルオロカルボン酸及び/又はその塩;パーフルオロオクチルスルホン酸及び/又はその塩(以下、「パーフルオロオクチルスルホン酸及び/又はその塩」をまとめて「PFOS」と略記することがある。)等が挙げられる。なかでも、パーフルオロカルボン酸及び/又はその塩が好ましい。
上記含フッ素アニオン界面活性剤が塩である場合、該塩を形成する対イオンとしては、アルカリ金属イオン又はNH 等が挙げられ、アルカリ金属イオンとしては、例えば、Na、K等が挙げられる。上記対イオンとしては、NH が好ましい。上記含フッ素界面活性剤は、1種を用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記含フッ素界面活性剤は、除去容易である点で、数平均分子量が1000以下であるものが好ましく、500以下であるものがより好ましい。また、炭素数が5〜12であるものが好ましい。本明細書において、数平均分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフ)測定によるポリスチレン換算の測定値である。
上記陰イオン交換体としては特に限定されず、例えば、ハイドロタルサイト、ハイドロカルマイト等の無機化合物、陰イオン交換膜、陰イオン交換樹脂等を挙げることができるが、なかでも陰イオン交換樹脂が好ましい。上記陰イオン交換体を用いた接触処理は、カラムに充填した陰イオン交換体中を通液する方法、粗含フッ素ポリマー水性分散液に直接添加・攪拌して使用した後分離する方法等を挙げることができる。
上記陰イオン交換樹脂としては、例えば、官能基として−N(CH基(Xは、Cl又はOHを表す。)を有する強塩基性陰イオン交換樹脂、−N(CH(COH)基(Xは、上記と同じ。)を有する強塩基性陰イオン交換樹脂等、公知のものが挙げられる。
上記陰イオン交換樹脂は、pKa値が3以上の酸に対応する対イオンを有することが好ましく、またOH型で使用することが好ましい。
上記陰イオン交換樹脂は、Cl型樹脂を1M NaOH水溶液でOH型に処理し、純水で充分に洗浄したものを用いることが好ましい。
上記接触処理としては特に限定されず、陰イオン交換体と粗含フッ素ポリマー水性分散液が接触すればよい。具体的には、特表2002−532583号公報等、従来公知の方法に基づき適宜条件を設定することができるが、例えば、空間速度〔SV〕が0.1〜10、好ましくは0.5〜5となるよう行うことが好ましい。
上記接触処理中の含フッ素ポリマー水性分散液のpHの調整方法としては特に限定されず、例えば、陽イオン交換体との処理を行う方法、pHを調整するための酸性化合物を添加しながらpHメーターにて逐次pHを測定する方法、緩衝剤を加える方法等を挙げることができる。
上記酸性化合物としては特に限定されず、例えば、硝酸、過塩素酸、硫酸等の酸を挙げることができる。
上記方法のなかでも、陽イオン交換体との処理を行う方法が特に好ましい。これによってpHを調整した場合は、余分な陽イオンが除去されるため、得られた含フッ素ポリマー水性分散液における不純物の量を低減する効率を高めることができる点でも好ましいものである。
上記陽イオン交換体による処理は、アルカリ金属イオン、重金属イオン、重合開始剤由来のフッ素非含有有機酸等の陽イオン性の不純物を除去することができる点で好ましい。上記アルカリ金属を低減することにより、焼成などの処理後着色が少ない水性分散液を得ることができるため好ましい。上記アルカリ金属としては特に限定されず、ナトリウム、カリウム等を挙げることができる。
上記重金属としては鉄、クロム、ニッケル等を挙げることができる。水性分散液中の重金属濃度が低減されることにより、例えば電池用途で用いた場合、電極がさびにくいという利点がある。上記フッ素非含有有機酸としては、蟻酸、酢酸、酪酸、シュウ酸、コハク酸等が例示される。これらのフッ素非含有有機酸は、電池のバインダーに用いられた場合に、電極金属の腐食の原因となるため、低減することが望ましい。
上記陽イオン交換体としては、陽イオン交換樹脂を挙げることができる。上記陽イオン交換樹脂としては特に限定されず、例えば、官能基として−SO 基を有する強酸性陽イオン交換樹脂、官能基として−COO基を有する弱酸性陽イオン交換樹脂等、公知のものが挙げられるが、なかでも、除去効率の観点から、強酸性陽イオン交換樹脂が好ましく、H型の強酸性陽イオン交換樹脂がより好ましい。
上記陽イオン交換樹脂は、Na型樹脂を1M HCl水溶液でH型に処理し、純水で充分に洗浄したものを用いることが好ましい。
上記陽イオン交換樹脂としては、例えば、アンバーライトIRA120B Na(商品名、Rohm and Haas社製)、IRA120BN Na(商品名、Rohm and Haas社製)、アンバージェットIRA1006F H(商品名、Rohm and Haas社製)等の市販品を使用することができる。
陽イオン交換体との処理を行う方法としては、陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂とからなる混床を使用する方法が挙げられる。上記陽イオン交換樹脂は、上述の陰イオン交換樹脂で述べたようにカラムに充填して使用してもよく、粗含フッ素ポリマー水性分散液に直接添加・攪拌して使用してもよい。上記「陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂とからなる混床」としては特に限定されず、両者が同一のカラムに充填されている場合、両者がそれぞれ異なるカラムに充填されている場合、両者が粗含フッ素ポリマー水性分散液に分散している場合等を含むものである。すなわち、形態は特に限定されず接触処理において粗含フッ素ポリマー水性分散液が陰イオン交換樹脂及び陽イオン交換樹脂に接触する状態であればよい。
上記混床における陰イオン交換樹脂に対する陽イオン交換樹脂の体積比(以下、混床比と記す)は、pHを保つことができる範囲であれば特に限定はされないが、0.1〜10であることが好ましく、0.2〜5がより好ましい。陽イオン交換樹脂の割合が高くなり、必要量以上の陽イオン交換樹脂を用いるとコストが過剰にかかりすぎる。また、陰イオン交換樹脂の割合が高くなるとpHがアルカリ性に偏り、有機酸の除去効率が下がる。
イオン交換樹脂は、純水に均一になるように分散させた上で用いるが、上記混床比はその際の体積を基準にした値である。また一度水性分散液処理に用いたイオン交換樹脂は体積が変わってくるが、混床比は新品のイオン交換樹脂もしくは充分に洗浄した使用済みイオン交換樹脂の体積から求めた値とする。
本発明の製造方法は、接触処理時にフッ素非含有ノニオン界面活性剤を粗含フッ素ポリマー水性分散液に添加することが好ましい。上記フッ素非含有ノニオン界面活性剤を有することにより、含フッ素ポリマーの分散性を安定化させることができるため好ましい。
上記フッ素非含有ノニオン界面活性剤としては、フッ素を含有しないノニオンの化合物からなるものであれば特に限定されず、公知のものを使用できる。上記ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキレンアルキルエーテル等のエーテル型ノニオン界面活性剤;エチレンオキサイド/プロピレンオキサイドブロック共重合体等のポリオキシエチレン誘導体;ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等のエステル型ノニオン界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアルカノールアミド等のアミン系ノニオン界面活性剤;等が挙げられる。
上記フッ素非含有ノニオン界面活性剤を構成する化合物において、その疎水基は、アルキルフェノール基、直鎖アルキル基及び分岐アルキル基の何れであってもよいが、アルキルフェノール基を構造中に有しない化合物等、ベンゼン環を有さないものであることが好ましい。
上記フッ素非含有ノニオン界面活性剤としては、なかでも、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤が好ましい。上記ポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤としては、炭素数10〜20のアルキル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル構造からなるものが好ましく、炭素数10〜15のアルキル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル構造からなるものがより好ましい。上記ポリオキシエチレンアルキルエーテル構造におけるアルキル基は、分岐構造を有していることが好ましい。
上記ポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤の市販品としては、例えば、Genapol X080(製品名、クラリアント社製)、タージトール9−S−15(製品名、クラリアント社製)、ノイゲンTDS−80(製品名、第一工業製薬社製)、レオコールTD90(製品名、ライオン社製)等が挙げられる。
上記フッ素非含有ノニオン界面活性剤を添加して、上記イオン交換樹脂による処理を行う際、上記フッ素非含有ノニオン界面活性剤の添加量は、上記含フッ素ポリマー(固形分)100質量%に対して1〜40質量%であることが好ましく、1〜30質量%であることがより好ましく、1〜20質量%であることが更に好ましい。
本発明の含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法は、上記接触処理の後、必要に応じて濃縮することが好ましい。上記濃縮は、相分離濃縮法、限外濾過法、電気濃縮法等、従来公知の方法にて行うことができる。濃縮を行う際は、含フッ素ポリマー水性分散液にフッ素非含有ノニオン界面活性剤を添加することが好ましい。上記フッ素非含有ノニオン界面活性剤としては特に限定されず、上述のものを挙げることができる。更に、必要に応じて、フッ素非含有アニオン乳化剤、電解質等を添加してもよい。
本発明の含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法により得られる含フッ素ポリマー水性分散液も本発明の一つである。本発明の含フッ素ポリマー水性分散液は、含フッ素界面活性剤が低減されたものであり、優れた特性を有するものである。
上記含フッ素ポリマー水性分散液は、含フッ素界面活性剤の含有量が上記分散液中の含フッ素ポリマーに対して1000ppm以下であることが好ましい。含フッ素界面活性剤を上記範囲とすることで、優れた特性を損なうことなく、良好な含フッ素ポリマー水性分散液を得ることができる。上記含有量は、500ppm以下であることがより好ましい。上記含有量の上限は、順に、100ppm、50ppm、30ppmであることがより好ましい。
本発明の好ましい態様においては、上記含フッ素界面活性剤は、含フッ素アニオン界面活性剤であり、上記含フッ素アニオン界面活性剤の含有量は、含フッ素ポリマーに対して100ppm以下であることが好ましい。
本明細書において、含フッ素界面活性剤の含有量は、含フッ素ポリマー水性分散液と等量のメタノールを添加して凝析し、ソックスレー抽出を行った後、高速液体クロマトグラフィー〔HPLC〕を行うことにより測定するものである。
本発明の含フッ素ポリマー水性分散液は、含フッ素ポリマーの含有量が25〜75質量%であることが好ましい。25質量%未満であると、移送時のコスト面で不利である場合がある。75質量%を超えると、凝集しやすいという問題が生じるおそれがある。好ましくは30〜70質量%、より好ましくは50〜65質量%である。
本明細書において、上記含フッ素ポリマーの含有量(P)は、試料約1g(X)を直径5cmのアルミカップにとり、100℃、1時間で乾燥し、更に300℃、1時間乾燥した加熱残分(Z)に基づき、式:P=Z/X×100(%)にて決定するものである。
本発明の含フッ素ポリマー水性分散液において、フッ素非含有ノニオン界面活性剤の含有量は、上記分散液中の含フッ素ポリマー100質量%に対して2〜15質量%であることが好ましい。2質量%未満であると、安定性が悪くなる可能性がある。15質量%を超えると、コスト面で劣る。好ましくは3〜13質量%、より好ましくは4〜10質量%である。
本明細書において、上記フッ素非含有ノニオン界面活性剤の含有量(N)は、試料約1g(Xg)を直径5cmのアルミカップにとり、100℃にて1時間で加熱した加熱残分(Yg)、更に、得られた加熱残分(Yg)を300℃にて1時間加熱した加熱残分(Zg)より、式:N=[(Y−Z)/Z]×100(%)から算出するものである。
本発明の含フッ素ポリマー水性分散液は、陰イオン交換樹脂と陽イオン交換樹脂とからなる混床を用いて得られるものであると、上述したようにアルカリ金属、フッ素非含有有機酸、重金属等を低減した含フッ素ポリマー水性分散液である点で好ましいものである。
上記アルカリ金属の含有量は、1ppm以下であることが好ましく、0.5ppm以下であることがより好ましい。
上記フッ素非含有有機酸の含有量は、100ppm以下であることが好ましく、50ppm以下であることがより好ましい。
上記重金属の含有量は、1ppm以下であることが好ましく、0.5ppm以下であることがより好ましい。
本明細書において、上記重金属の含有量は、国際特許出願公開WO94/28394に記載されたフレームレス原子吸光分光光度計を用いる測定方法により測定することができる。この方法は、定量すべき金属の種類に応じて所定量のサンプルを約400〜1200℃の灰化温度および少なくとも約100秒の灰化時間を含む灰化条件の下で灰化した後、フレームレス原子吸光分光光度計により吸光度を測定することからなる。ここで、フレームレス原子吸光分光光度計とは、電気的に試料を加熱し、含まれている金属を原子化し、原子化された金属の吸光度から金属量を定量する測定方法を用いる分光光度計を意味する。具体的には、例えばいわゆる偏光ゼーマン原子吸光高度計を使用して測定できる。
本発明の含フッ素ポリマー水性分散液は、そのまま又は各種添加剤を加えて、コーティング、キャストフィルム、含浸体等に加工することができる。
上記含フッ素ポリマー水性分散液の用途としては、例えば、オーブン内張り、製氷トレー等の調理器具、電線、パイプ、船底、高周波プリント基板、搬送用ベルト、アイロン底板における被覆材;繊維基材、織布・不織布等が挙げられる。上記繊維基材としては特に限定されず、例えば、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維(ケブラー(登録商標)繊維等)を被含浸体とする含浸物;等に加工することができる。上記フッ素樹脂水性分散液の加工は、従来公知の方法にて行うことができる。
本発明の含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法により、効率的に含フッ素界面活性剤を低減することができる。
以下本発明について実施例を掲げて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。また実施例中、「部」、「%」は特に断りのない限り「質量部」、「質量%」を意味する。
各実施例、比較例における測定は、以下の方法により行った。
(1)含フッ素ポリマーの含有量(P)
試料約1g(X)を直径5cmのアルミカップにとり、100℃、1時間で乾燥し、更に300℃、1時間乾燥した加熱残分(Z)に基づき、式:P=Z/X×100(%)にて決定した。
(2)含フッ素界面活性剤の含有量
得られた水性分散液に等量のメタノールを添加し、ソックスレー抽出を行った後、高速液体クロマトグラフィー〔HPLC〕を以下の条件にて行うことにより求めた。なお、含フッ素界面活性剤の含有量算出にあたり、既知の濃度の含フッ素界面活性剤濃度について下記溶出液及び条件にてHPLC測定して得られた検量線を用いた。
(測定条件)
カラム:ODS−120T(4.6φ×250mm、トーソー社製)
展開液:アセトニトリル/0.6%過塩素酸水溶液=1/1(vol/vol%)
サンプル量:20μL
流速:1.0ml/分
検出波長:UV210nm
カラム温度:40℃
(3)水性分散液中のフッ素非含有ノニオン界面活性剤の含有量(N)
試料約1g(Xg)を直径5cmのアルミカップにとり、100℃にて1時間で加熱した加熱残分(Yg)、更に、得られた加熱残分(Yg)を300℃にて1時間加熱した加熱残分(Zg)より、式:N=[(Y−Z)/Z]×100(%)から算出した。
(4)重金属の含有量
試料を約400〜1200℃の灰化温度および少なくとも約100秒の灰化時間を含む灰化条件の下で灰化した後、フレームレス原子吸光分光光度計を用いて重金属の含有量を測定した。
(5)ナトリウム濃度
試料を必要に応じて濃縮した後、キャピラリー電気泳動3DCE(YOKOGAWA HEWLETT PACKARD社製)により下記の条件により測定した。
キャピラリーカラム;Fused Silica 径75μm 長さ56cm
バッファー;陽イオン分析用緩衝液
検出;310nm(リファレンス;215nm)
調製例1 含フッ素ポリマー水性分散液の調製
ポリテトラフルオロエチレン〔PTFE〕水性分散液(一次平均粒子径240nm、含フッ素ポリマー含有量33%)に、ノニオン性界面活性剤(ノイゲンTDS−80、第一工業製薬社製)を該含フッ素ポリマーに対し5%、及び、PFOAを該含フッ素ポリマーの2000ppmに相当する量加え、更に水を加えて含フッ素ポリマーの含有量が30%となるように調整した。得られた含フッ素ポリマー水性分散液の25℃でのpHは、3.5であった。
実施例1
陰イオン交換樹脂アンバージェットIRA4002OH(商品名、ローム・アンド・ハース社製)を20ml、陽イオン交換樹脂アンバーライトIRA120B H(商品名、ローム・アンド・ハース社製)を5ml(混床比0.25)、ポリエチレン製のカップに入れ、イオン交換水に分散させた状態で均一に混合するよう撹拌し、混床とした。
調製例1で得られた水性分散液500mlを1Lのビーカーにとり、上記で得られた混床を19ml(内、アンバージェットIRA4002OHは15ml)加え、凝集しない程度の強さでスターラーを用いて10時間撹拌した。その後、メッシュを用いてイオン交換樹脂と水性分散液を分離した。得られた水性分散液中のPFOA濃度は該含フッ素ポリマーの810ppm、25℃でのpHは8.0であった。
実施例2
陰イオン交換樹脂アンバージェットIRA4002OHを20ml、陽イオン交換樹脂アンバーライトIRA120B Hを28ml(混床比1.4)、ポリエチレン製のカップに入れ、イオン交換水に分散させた状態で均一に混合するよう撹拌し、混床とした。
調製例1で得られた水性分散液500mlを1Lのビーカーにとり、上記で得られた混床を36ml(内、アンバージェットIRA4002OHは12ml)加え、凝集しない程度の強さでスターラーを用いて10時間撹拌した。その後、メッシュを用いてイオン交換樹脂と水性分散液を分離した。得られた水性分散液中のPFOA濃度は該含フッ素ポリマーの800ppm、25℃でのpHは3.7であった。
実施例3
陰イオン交換樹脂アンバージェットIRA4002OHを15ml、陽イオン交換樹脂アンバーライトIRA120B Hを60ml(混床比4)、ポリエチレン製のカップに入れ、イオン交換水に分散させた状態で均一に混合するよう撹拌し、混床とした。
調製例1で得られた水性分散液500mlを1Lのビーカーにとり、上記で得られた混床を75ml(内、アンバージェットIRA4002OHは15ml)加え、凝集しない程度の強さでスターラーを用いて10時間撹拌した。その後、メッシュを用いてイオン交換樹脂と水性分散液を分離した。得られた水性分散液中のPFOA濃度は該含フッ素ポリマーの790ppm、25℃でのpHは3.7であった。
比較例1
調製例1で得られた水性分散液500mlを1Lのビーカーにとり、陰イオン交換樹脂アンバージェットIRA4002OHを12ml加え、実施例1と同様の操作を行なった。得られた水性分散液中のPFOA濃度は該含フッ素ポリマーの1400ppm、25℃でのpHは11.0であった。
調製例2
ポリテトラフルオロエチレン〔PTFE〕水性分散液(一次平均粒子径270nm、含フッ素ポリマー含有量34%)に、ノニオン性界面活性剤(ノイゲンTDS−80、第一工業製薬社製)を該含フッ素ポリマーに対し5%、及び、PFOAを該含フッ素ポリマーの2500ppmに相当する量加え、更に水を加えて含フッ素ポリマーの含有量が30%となるように調整した。得られた含フッ素ポリマー水性分散液の25℃でのpHは、3.5であった。
実施例4
陰イオン交換樹脂アンバージェットIRA4002OHを500ml、陽イオン交換樹脂アンバーライトIRA120B Hを710ml(混床比1.42)、ポリエチレン製のカップに入れ、イオン交換水に分散させた状態で均一に混合するよう撹拌し、混床とした。カラム(直径2cm)に上記混床を544ml充填し、ノイゲンTDS−80(第一工業製薬社製)の2%水溶液を[SV]=1で544ml通液した。このカラムに、調製例2で得たPTFE水性分散液を[SV]=1で通液した。得られた水性分散液は、25℃でのpHが3.6、PFOA濃度は検出限界未満、含フッ素ポリマー含有量は30%であった。得られた水性分散液中の鉄濃度、ナトリウム濃度は共に検出限界未満であった。
比較例2
陰イオン交換樹脂アンバージェットIRA4002OHを225ml、カラム(直径2cm)に充填し、ノイゲンTDS−80(第一工業製薬社製)の2%水溶液を[SV]=1で225ml通液した。このカラムに、調製例2で得たPTFE水性分散液を[SV]=2で通液した。100ml通液した時点で徐々にPFOA濃度が上がり始め、該含フッ素ポリマーの150ppmとなった。この時点での水性分散液は、25℃でのpHが10.8、含フッ素ポリマー含有量は30%であった。得られた水性分散液中の鉄濃度は35ppb、ナトリウム濃度は15ppmであった。
本発明により得られる含フッ素ポリマー水性分散液は、調理器具、配管のライニング、ガラスクロス含浸膜等の用途に好適に用いることができる。

Claims (12)

  1. 陰イオン交換体と粗含フッ素ポリマー水性分散液とを接触させる接触処理からなり、
    前記接触処理は、前記粗含フッ素ポリマー水性分散液をpH2〜9に調整しながら行うことを特徴とする含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法。
  2. 接触処理において、粗含フッ素ポリマー水性分散液にフッ素非含有ノニオン界面活性剤を添加する請求項1記載の含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法。
  3. 陰イオン交換体は、陰イオン交換樹脂である請求項1又は2記載の含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法。
  4. pH2〜9への調整は、粗含フッ素ポリマー水性分散液を陽イオン交換樹脂と接触させることによって行うものである請求項3記載の含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法。
  5. 接触処理は、陰イオン交換樹脂と陽イオン交換樹脂との混床によって粗含フッ素ポリマー水性分散液を処理するものである請求項4記載の含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法。
  6. 混床は、陰イオン交換樹脂に対する陽イオン交換樹脂の体積比が0.1〜10である請求項5記載の含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法。
  7. 請求項1、2、3、4、5又は6記載の含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法により得られることを特徴とする含フッ素ポリマー水性分散液。
  8. 含フッ素ポリマーの含有量は、25〜75質量%であり、
    含フッ素界面活性剤の含有量は、含フッ素ポリマーに対して1000ppm以下であり、
    フッ素非含有ノニオン界面活性剤の含有量は、含フッ素ポリマー100質量%に対して2〜15質量%である請求項7記載の含フッ素ポリマー水性分散液。
  9. アルカリ金属の含有量は、1ppm以下である請求項7又は8記載の含フッ素ポリマー水性分散液。
  10. フッ素非含有有機酸の含有量は、100ppm以下である請求項7、8又は9記載の含フッ素ポリマー水性分散液。
  11. 重金属の含有量は、1ppm以下である請求項7、8、9又は10記載の含フッ素ポリマー水性分散液。
  12. 含フッ素界面活性剤は、含フッ素アニオン界面活性剤であり、
    前記含フッ素アニオン界面活性剤の含有量は、含フッ素ポリマーに対して100ppm以下である8、9,10又は11記載の含フッ素ポリマー水性分散液。
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