JPWO2007096940A1 - 半導体回路 - Google Patents

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Abstract

入力信号を分配するウィルキンソン型分配合成器と、その出力を増幅する増幅素子と、各増幅素子の出力を合成するウィルキンソン型分配合成器とを備え、ウィルキンソン分配合成器における信号伝達経路の分岐点に可変容量素子を接続する。この可変容量素子の容量値を入力信号の周波数に応じて制御するようにして、整合周波数を補正し動作周波数帯域を増大させることができるようにする。

Description

本発明は、半導体回路に関し、特に、周波数変調方式の無線システムなどに用いられる高出力増幅器に用いて好適なものである。
10W以上の極めて大きな電力を出力するためには、例えば大きなゲート幅を有するトランジスタのような飽和出力が大きい増幅素子を用いた高出力増幅器が必要である。これを実現する回路として、ウィルキンソン型分配合成器によるパワー合成を基本とした増幅器(合成型増幅器)がある(例えば、特許文献1参照。)。この増幅器は、ウィルキンソン型分配合成器を用いて、複数の増幅素子(例えば、トランジスタ)に信号を分配するとともに、それら増幅素子の出力を合成することで大きな飽和出力を得る。しかしながら、この増幅器ではウィルキンソン型分配合成器に配置された両伝送線路の特性インピーダンスが低くなるために回路規模が大きくなってしまうという問題がある。
この問題の解決方法として、図9に示す高出力増幅器(合成型増幅器)90が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
図9に示す増幅器90は、分配器として機能する第1のウィルキンソン型分配合成器と、増幅素子であるトランジスタTR1、TR2と、合成器として機能する第2のウィルキンソン型分配合成器とを有する。第1のウィルキンソン型分配合成器は、伝送線路L1、L2、容量素子C1、及びアイソレーション用抵抗R1で構成され、第2のウィルキンソン型分配合成器は、伝送線路L3、L4、容量素子C2、及びアイソレーション用抵抗R2で構成される。
入力端子INを介して増幅器90に入力された高周波信号は、第1のウィルキンソン型分配合成器で二分配され、トランジスタTR1、TR2に分岐出力される。分岐出力された高周波信号は、トランジスタTR1、TR2にてそれぞれ増幅された後、第2のウィルキンソン型分配合成器で合成され出力端子OUTから出力される。
図9に示した高出力増幅器90は、ウィルキンソン型分配合成器において配線のみでは電気長が(1/4)波長よりも短い伝送線路L1〜L4を用いながらも、電気長が約(1/4)波長となるように容量素子C1、C2を分岐点に挿入することで、回路の小型化を図っている。
ここで、図9に示した高出力増幅器90において、トランジスタTR1、TR2のサイズが大きくなると、インピーダンス整合をとるために容量素子C1、C2の容量値を大きくする必要がある。その結果、高出力増幅器90は、その動作周波数帯域が極めて狭くなる。
図10は、図9に示した高出力増幅器90の動作周波数帯域を説明するための図である。図10においては、最も簡単な周波数変調方式であるチャープ変調を行った場合の入出力波形を一例として示している。入力波形に示す入力端子INを介して入力される信号の周波数が低い場合及び高い場合には、出力端子OUTから出力される出力波形に見られるように(101、102参照。)、周波数帯域不足により増幅波形が劣化している。
特開2003−209447号公報 特開2001−244710号公報
本発明は、動作周波数帯域が広く、かつ高出力な半導体回路を提供することを目的とする。
本発明の半導体回路は、入力信号を分配するウィルキンソン型分配合成器、その出力を増幅する増幅素子、及び各増幅素子の出力を合成するウィルキンソン型分配合成器を備える。これらウィルキンソン分配合成器における信号伝達経路の分岐点に可変容量素子が接続される。
本発明によれば、増幅される入力信号の周波数が低いときには可変容量素子の容量値を大きくして整合周波数を低周波数側にシフトさせ、入力信号の周波数が高いときには可変容量素子の容量値を小さくして整合周波数を高周波数側にシフトさせることができるようになる。このように入力信号の周波数に応じて可変容量素子の容量値を制御することで、高出力半導体回路の整合周波数を補正することができ、動作周波数帯域を増大させることができる。
図1は、本発明の一実施形態による半導体回路を適用した高出力増幅器の構成例を示す図である。 図2は、本実施形態における高出力増幅器の具体的構成の一例を示す図である。 図3は、図2に示した高出力増幅器での入出力波形と可変容量値との関係を示す図である。 図4は、図2に示した高出力増幅器の動作周波数帯域を説明するための図である。 図5は、本実施形態にて適用可能な可変容量素子の一例を示す図である。 図6は、制御信号を生成する制御回路の構成例を示す図である。 図7は、図6に示した制御回路の動作を説明するための図である。 図8は、本実施形態による半導体回路の製作工程例を示す図である。 図9は、従来の高出力増幅器の構成を示す図である。 図10は、図9に示した高出力増幅器の入出力波形の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による半導体回路を適用した高出力増幅器10の構成例を概念的に示す図である。図1に示す高出力増幅器10は、ウィルキンソン型分配合成器によるパワー合成を基本とした合成型増幅器であり、例えば周波数変調方式を用いた無線システムに適用可能である。
図1に示すように高出力増幅器10は、第1のウィルキンソン型分配合成器と、増幅素子であるトランジスタTR1、TR2と、第2のウィルキンソン型分配合成器とを備える。
第1のウィルキンソン型分配合成器は、入力端子INより入力される高周波信号(入力信号)を同相(等位相)で分配し、分配信号(分岐出力)として出力する分配器として機能する。第1のウィルキンソン型分配合成器は、伝送線路(分布定数線路)L1、L2、アイソレーション抵抗R1、及び可変容量素子CV1を有する。
伝送線路L1、L2の一端は入力端子INに接続されている。伝送線路L1の他端はトランジスタTR1のゲートに接続され、伝送線路L2の他端はトランジスタTR2のゲートに接続されている。アイソレーション抵抗R1は、伝送線路L1及びL2の上記他端間に接続されている。
可変容量素子CV1は、第1のウィルキンソン型分配合成器における信号伝達経路の分岐点(入力端子INに対して伝送線路L1、L2が共通接続される接続点)に接続されている。より詳細には、可変容量素子CV1は、一方の電極が信号伝達経路の分岐点に接続され、他方の電極が接地される。可変容量素子CV1は、制御端子CONTから入力される制御信号(制御電圧)により容量値が制御される。
第1のウィルキンソン型分配合成器の伝送線路L1、L2は、その電気長が4分の1波長未満の伝送線路である。この(1/4)波長よりも電気長が短い伝送線路L1、L2に(可変)容量素子CV1を接続することで、伝送線路L1、L2及び容量素子CV1により約(1/4)波長の電気長を実現している。
トランジスタTR1、TR2は、第1のウィルキンソン型分配合成器より出力される分配信号を増幅して出力する。トランジスタTR1、TR2は、増幅素子としての入力端に相当するゲートで第1のウィルキンソン型分配合成器からの分配信号を受け、増幅素子としての出力端に相当するドレインより増幅した分配信号を出力する。なお、トランジスタTR1、TR2のソースは接地されている。
第2のウィルキンソン型分配合成器は、トランジスタTR1、TR2の出力を同相(等位相)で合成して、得られる合成信号(出力信号)を出力端子OUTから出力する合成器として機能する。第2のウィルキンソン型分配合成器は、伝送線路(分布定数線路)L3、L4、アイソレーション抵抗R2、及び可変容量素子CV2を有する。
伝送線路L3の一端はトランジスタTR1のドレインに接続され、伝送線路L4の一端はトランジスタTR2のドレインに接続されている。伝送線路L3、L4の他端は出力端子OUTに接続されている。アイソレーション抵抗R2は、伝送線路L3及びL4の上記一端間に接続されている。
可変容量素子CV2は、第2のウィルキンソン型分配合成器における信号伝達経路の分岐点(出力端子OUTに対して伝送線路L3、L4が共通接続される接続点)に接続されている。詳細には、可変容量素子CV2は、一方の電極が信号伝達経路の分岐点に接続され、他方の電極が接地される。可変容量素子CV2は、制御端子CONTから入力される制御信号(制御電圧)により容量値が制御される。
第2のウィルキンソン型分配合成器の伝送線路L3、L4は、その電気長が(1/4)波長未満の伝送線路である。この(1/4)波長よりも電気長が短い伝送線路L3、L4に(可変)容量素子CV2を接続することで、伝送線路L3、L4及び容量素子CV2により約(1/4)波長の電気長を実現している。
入力端子INより入力された入力信号(高周波信号)は、第1のウィルキンソン型分配合成器において同相等振幅で2つの信号伝達経路の伝送線路L1、L2に分配され、分配信号としてトランジスタTR1、TR2に出力される。分配信号は、トランジスタTR1、TR2でそれぞれ増幅されて第2のウィルキンソン型分配合成器に出力される。第2のウィルキンソン型分配合成器において、2つの信号伝達経路の伝送線路L3、L4を伝送してきた増幅後の高周波信号は、合成されて出力端子OUTより出力される。
ここで、高出力増幅器10の制御端子CONTには、入力端子INより入力される信号の周波数に応じた制御信号(制御電圧)が供給され、可変容量素子CV1、CV2の容量値が制御される。具体的には、入力信号の周波数が低いときには容量値が大きくなるように設定し、入力信号の周波数が高いときには容量値が小さくなるように設定する。これにより、入力信号の周波数が低いときには高出力増幅器10(ウィルキンソン型分配合成器)における整合周波数を低周波数側にシフトさせ、逆に入力信号の周波数が高いときには整合周波数を高周波数側にシフトさせることが可能になり、動作周波数帯域を増大させることができる。
図2は、本実施形態における高出力増幅器の具体的構成の一例を示す図である。この図2において、図1に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図2に示す高出力増幅器20において、分配器として機能する第1のウィルキンソン型分配合成器は、伝送線路L1、L2、アイソレーション抵抗R1、容量素子Cdc1、及び可変容量素子Cvar1を有する。
可変容量素子Cvar1は、第1のウィルキンソン型分配合成器における信号伝達経路の分岐点に対して、信号伝達経路の分岐点と可変容量素子Cvar1を直流的に分離するための容量素子Cdc1を介して接続されている。詳細には、可変容量素子Cvar1は、一方の電極が容量素子Cdc1の一方の電極に接続され、他方の電極が接地される。容量素子Cdc1の他方の電極は、信号伝達経路の分岐点に接続されている。
また、可変容量素子Cvar1及び容量素子Cdc1の相互接続点が、抵抗R3を介して制御端子CONTに接続されており、制御端子CONTから入力される制御信号(制御電圧)により可変容量素子Cvar1の容量値が制御される。
同様に、合成器として機能する第2のウィルキンソン型分配合成器は、伝送線路L3、L4、アイソレーション抵抗R2、容量素子Cdc2、及び可変容量素子Cvar2を有する。
可変容量素子Cvar2は、第2のウィルキンソン型分配合成器における信号伝達経路の分岐点に対して、信号伝達経路の分岐点と可変容量素子Cvar2を直流的に分離するための容量素子Cdc2を介して接続されている。可変容量素子Cvar2は、一方の電極が容量素子Cdc2の一方の電極に接続され、他方の電極が接地される。容量素子Cdc2の他方の電極は、信号伝達経路の分岐点に接続されている。
また、可変容量素子Cvar2及び容量素子Cdc2の相互接続点が、抵抗R4を介して制御端子CONTに接続されており、制御端子CONTから入力される制御信号(制御電圧)により可変容量素子Cvar2の容量値が制御される。
図2に示した高出力増幅器20での入出力波形と可変容量値の関係を図3に示す。図3において、入力波形は入力端子INより入力される入力信号(高周波信号)の波形を示しており、出力波形は出力端子OUTより出力される信号(増幅後の高周波信号)の波形を示している。また、可変容量値は、可変容量素子Cvar1、Cvar2の容量値を示している。
図3には、チャープ変調を行った場合を一例として図示しており、入力信号の周波数を高くする方向へのチャープに合わせて、可変容量素子の容量値を小さくしていくように制御する。これにより、入力信号の周波数が高くなるのにあわせて高出力増幅器20の整合周波数を高周波数側にシフトさせ、広範な周波数帯域において、劣化(図10に示した101、102参照。)が見られない良好な増幅波形が得られる。
図4は、図2に示した高出力増幅器20の動作周波数帯域を説明するための図である。図4には、0.5μmGaN(gallium nitride)−HEMT(high electron mobility
transistor:高電子移動度トランジスタ)技術を適用した高出力増幅器20の出力パワーの周波数特性を示している。また、高出力増幅器20の出力パワーの周波数特性を実線により示すとともに、比較参照のために図9に示した高出力増幅器90の出力パワーの周波数特性を破線により示す。
高出力増幅器90では、容量C1、C2は大きい容量値を有し、かつその容量値が一定であるため、図4に示されるように動作周波数帯域は範囲B2に制限される。それに対して、本実施形態における高出力増幅器20は、ウィルキンソン型分配合成器における信号伝達経路の分岐点に可変容量素子を接続することで、その容量値を変化させることにより整合周波数を変化させることが可能である。したがって、高出力増幅器20は、図4に示すように高出力増幅器90と比較して広帯域な動作範囲B1を有する。
本実施形態における高出力増幅器において、可変容量素子CV1、CV2(Cvar1、Cvar2)として適用可能な回路素子の一例を図5に示している。図示したように、本実施形態における可変容量素子としては、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)、バラクタダイオード、及びMEMS(Micro
Electro Mechanical Systems)などが適用可能である。要求される仕様やコスト等に応じて、これらの可変容量素子から適宜選択すれば良い。なお、電界効果トランジスタは、例えばCMOS、InP(indium phosphide)−HEMT、InP−HBT(hetero-junction
bipolar transistor:ヘテロ接合バイポーラトランジスタ)、GaN−HEMT、及びSiC(silicon
carbide)−HEMTなどが適用可能である。
図6は、制御端子CONTに供給される制御信号を生成する制御回路の構成例を示す図であり、図7は、図6に示した制御回路の動作を説明するための図である。
図6において、20は本実施形態における高出力増幅器、30はカプラー、40は制御回路である。制御回路40は、分配器41、位相シフタ42、ミキサ43、ローパスフィルタ44、可変利得増幅器45、及びレベルシフタ46を有する。
入力端子SINより入力される入力信号(周波数変調されたパルス信号)は、高出力増幅器20の入力端子INに供給されるとともに、カプラー30によって一部が取り出されて制御回路40内の分配器41に供給される。分配器41に供給された信号は、2つの経路に分岐されてミキサ43のRF(高周波)ポート及びLO(ローカル)ポートに入力される。2つの経路に分岐されて伝送される信号のうち、一方の経路を伝送される信号は位相シフタ42を介して、すなわち位相シフトされてミキサ43に入力される。そして、ミキサ43の出力にローパスフィルタ44でフィルタ処理を施すことにより、ノードNAにおいて、図7に示す信号波形NAが得られる。
さらに、フィルタ44の出力(信号波形NAで示される信号)におけるパルス内電圧偏差を可変利得増幅器45によって調整することで、ノードNBにおいて、図7に示す信号波形NBが得られる。さらに、可変利得増幅器45の出力(信号波形NBで示される信号)におけるパルス内電圧レベルをレベルシフタ46によって調整することで、制御端子CONTに図7に示す信号波形CONTが供給可能となる。
このように制御回路40は、入力端子SINより入力されて高出力増幅器20に入力される入力信号を基に得た信号に対して電圧偏差及び電圧レベルの調整を行うことで、入力信号の周波数に応じて所望の制御信号を生成し、高出力増幅器20の制御端子に供給することができる。
これにより、高出力増幅器内の可変容量素子の容量値を制御するために設けた制御端子に、入力信号の周波数に応じた適切な制御信号(制御電圧)を供給することができる。したがって、入力信号の周波数が低いときには可変容量素子の容量値が大きくなるように設定し、入力信号の周波数が高いときには可変容量素子の容量値が小さくなるように設定することが可能になり、本実施形態における高出力増幅器の広帯域動作を実現することができる。
以上、説明したように本実施形態によれば、入力端子INより入力される入力信号の周波数に応じて可変容量素子の容量値を制御する。これにより、高出力増幅器(より詳細には、ウィルキンソン型分配合成器)における整合周波数を入力信号にあわせて適切に補正し、広帯域な周波数範囲において利得の劣化なく信号を増幅することができ、動作周波数帯域を増大させることができる。
また、本実施形態における高出力増幅器のような半導体回路を製作する場合には、図8に示すようにマスク作製(S1)、半導体プロセス(S2)、オンウエハ評価(S3)、パッケージ工程(S5)の各工程が順に行われる。例えば、高出力増幅器を製作する場合、オンウエハ評価(S3)において整合周波数が所望の周波数でないと、従来はマスク作製(S1)の工程に戻って、工程S1〜S3が再び行われる。それに対して、本実施形態によれば、オンウエハ評価(S3)において整合周波数が所望の周波数でないときには、マスク作製(S1)の工程に戻らずとも、制御端子に供給する制御電圧調整(S4)で対応することが可能になり、工期短縮及びコスト削減を図ることができる。
また、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明によれば、ウィルキンソン分配合成器における信号伝達経路の分岐点に接続した容量の容量値を制御可能にし、その容量値を入力信号の周波数に応じて制御することで、整合周波数の補正が可能になり、動作周波数帯域を増大させることができる。したがって、広帯域で動作可能な高出力半導体回路を提供することができる。

Claims (14)

  1. 入力端子より入力される入力信号を分配し出力する第1のウィルキンソン型分配合成器と、
    上記第1のウィルキンソン型分配合成器の出力を増幅する増幅素子と、
    上記増幅素子の出力を合成し出力信号として出力端子から出力する第2のウィルキンソン型分配合成器とを備え、
    上記第1及び第2のウィルキンソン分配合成器における信号伝達経路の分岐点に可変容量素子を接続したことを特徴とする半導体回路。
  2. 上記可変容量素子の容量値を制御するための制御信号が入力される制御端子を備えることを特徴とする請求項1記載の半導体回路。
  3. 上記入力信号を基に上記制御信号を生成して上記制御端子に供給する制御回路を備えることを特徴とする請求項2記載の半導体回路。
  4. 上記制御回路は、上記入力信号及び位相シフトされた入力信号が入力されるミキサと、
    上記ミキサの出力が入力されるローパスフィルタと、
    上記ローパスフィルタの出力が入力され、その電圧偏差及び電圧レベルを調整し上記制御信号として出力する調整回路とを備えることを特徴とする請求項3記載の半導体回路。
  5. 上記入力信号の周波数に応じて、上記可変容量素子の容量値が制御されることを特徴とする請求項1記載の半導体回路。
  6. 上記可変容量素子は、上記入力信号の周波数が低いときには容量値を大きくし、入力信号の周波数が高いときには容量値を小さくするように制御されることを特徴とする請求項5記載の半導体回路。
  7. 上記第1及び第2のウィルキンソン分配合成器における信号伝達経路の分岐点に、容量素子を介して上記可変容量素子を接続したことを特徴とする請求項1記載の半導体回路。
  8. 上記可変容量素子が電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1記載の半導体回路。
  9. 上記可変容量素子がバラクタダイオードであることを特徴とする請求項1記載の半導体回路。
  10. 上記可変容量素子がMEMS(Micro Electro
    Mechanical Systems)素子であることを特徴とする請求項1記載の半導体回路。
  11. 入力端子に一端が接続される第1及び第2の伝送線路、並びに上記第1及び第2の伝送線路に係る分岐点に一方の電極が接続され、他方の電極が接地される第1の可変容量素子を有する分配器と、
    上記第1の伝送線路の他端に入力端が接続される第1の増幅素子と、
    上記第2の伝送線路の他端に入力端が接続される第2の増幅素子と、
    上記第1及び第2の増幅素子の出力端に一端がそれぞれ接続され、他端が出力端子に接続される第3及び第4の伝送線路、並びに上記第3及び第4の伝送線路に係る分岐点に一方の電極が接続され、他方の電極が接地される第2の可変容量素子を有する合成器とを備えることを特徴とする半導体回路。
  12. 上記分配器は、上記第1及び第2の伝送線路に係る分岐点に一方の電極が接続される第1の容量素子をさらに有し、上記第1の可変容量素子の上記一方の電極が上記第1の容量の他方の電極に接続され、
    上記合成器は、上記第3及び第4の伝送線路に係る分岐点に一方の電極が接続される第2の容量素子をさらに有し、上記第2の可変容量素子の上記一方の電極が上記第2の容量の他方の電極に接続されることを特徴とする請求項11記載の半導体回路。
  13. 上記第1及び第2の可変容量素子の容量値を制御するための制御電圧が供給される制御端子を備え、
    上記第1の可変容量素子及び上記第1の容量素子の相互接続点、並びに上記第2の可変容量素子及び上記第2の容量素子の相互接続点が上記制御端子にそれぞれ接続されることを特徴とする請求項12記載の半導体回路。
  14. 上記伝送線路の各々は、電気長が4分の1波長未満であることを特徴とする請求項11記載の半導体回路。
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