JP2007166394A - 電力分配器、電力分配器の特性制御方法 - Google Patents
電力分配器、電力分配器の特性制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 入力電力の周波数によらず、最良なアイソレーション特性で電力分配を行うことのできる電力分配器とその特性制御方法を実現する。
【解決手段】 入力ポートと、入力ポートと接続され、該入力ポートに入力された電力を分配して出力する第1の出力ポートおよび第2の出力ポートと、第1の出力ポートと第2の出力ポートの間に並列に設けられた吸収抵抗および可変容量ダイオードと、周波数を示す周波数情報を出力する上位装置と、上位装置が出力する周波数情報に応じて可変容量ダイオードの容量を制御する制御回路と、を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 入力ポートと、入力ポートと接続され、該入力ポートに入力された電力を分配して出力する第1の出力ポートおよび第2の出力ポートと、第1の出力ポートと第2の出力ポートの間に並列に設けられた吸収抵抗および可変容量ダイオードと、周波数を示す周波数情報を出力する上位装置と、上位装置が出力する周波数情報に応じて可変容量ダイオードの容量を制御する制御回路と、を有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は電力分配器に関し、特に、入力ポートと、入力ポートと接続され、該入力ポートに入力された電力を分配して出力する第1の出力ポートおよび第2の出力ポートと、第1の出力ポートと第2の出力ポートの間に設けられた吸収抵抗を備えるウィルキンソン型電力分配器に関する。
電力分配器として、特許文献1(特開昭59−57501号公報)および特許文献2(特開昭61−123201号公報)に開示されるようなウィルキンソン型分配器が知られている。
図3はウィルキンソン型分配器の構成を示す回路図である。
図3に示すウィルキンソン型分配器451は、入力ポート401と出力ポート402および出力ポート403の特性インピーダンスをZ0とすると、出力ポート402および出力ポート403のそれぞれは、入力ポート401と特性インピーダンス√2Z0を持つ1/4波長変成器404および405をそれぞれ介して接続されている。また、出力ポート402と出力ポート403には吸収抵抗406が接続されている。
電力が入力ポート401に入力されると、その1/2の電力が出力ポート402および403にそれぞれ出力されることとなる。しかし、このような状態は理想的な状態を仮定したもので、実際に基板上に構成すると、吸収抵抗とマイクロストリップラインとの結合部分に寄生リアクタンス成分が生じてしまい出力ポート間のアイソレーション特性の劣化が起こってしまう。
そこで上記の問題を解決する方法として、図4に示すようなウィルキンソン型分配器が提案されている。このウィルキンソン型分配器552を構成する、入力ポート501、出力ポート502、503、1/4波長変成器504、505、吸収抵抗506のそれぞれは、図3に示した入力ポート401、出力ポート402、403、1/4波長変成器404、405、吸収抵抗406と同様である。ウィルキンソン型分配器552にはこの他に、寄生リアクタンス成分を補償するためのコンデンサ(またはインダクタ)507が吸収抵抗506に接続され、特性改善を行っている。
図5は図4に示したウィルキンソン型分配器552の出力ポート間のアイソレーション特性を示す図である。横軸は入力ポート501への入力電力の周波数、縦軸は出力ポート502、503の出力比である。
この場合、最良な出力ポート間アイソレーション特性をもつ周波数f0はコンデンサ(またはインダクタ)507の定数により決定されることとなる。例えば、入力信号の周波数がf0’に変化した場合には、周波数f0の入力信号のような最良なアイソレーション特性を得ることができなくなる。
特開昭59−57501号公報
特開昭61−123201号公報
一般にウィルキンソン型分配器を基板上に構成すると吸収抵抗とマイクロストリップラインとの結合部分に寄生リアクタンス成分が生じてしまいアイソレーション特性の劣化が起こってしまう。
図4に示したような吸収抵抗に寄生リアクタンス補償用のコンデンサ(またはインダクタ)を接続することによりアイソレーション特性を改善することができるが、この場合最良なアイソレーション特性をもつ周波数は吸収抵抗に接続する補償用のコンデンサ(またはインダクタ)の定数により決定されるため、入力電力の周波数が変わった場合、その周波数では最良なアイソレーション特性を得ることができなくなってしまうという問題がある。
本発明は上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、入力電力の周波数によらず、最良なアイソレーション特性で電力分配を行うことのできる電力分配器とその特性制御方法を実現することを目的とする。
本発明の電力分配器は、入力ポートと、
前記入力ポートと接続され、該入力ポートに入力された電力を分配して出力する第1の出力ポートおよび第2の出力ポートと、
前記第1の出力ポートと第2の出力ポートの間に並列に設けられた吸収抵抗および可変容量ダイオードと、
周波数を示す周波数情報を出力する上位装置と、
前記上位装置が出力する周波数情報に応じて前記可変容量ダイオードの容量を制御する制御回路と、を有することを特徴とする。
前記入力ポートと接続され、該入力ポートに入力された電力を分配して出力する第1の出力ポートおよび第2の出力ポートと、
前記第1の出力ポートと第2の出力ポートの間に並列に設けられた吸収抵抗および可変容量ダイオードと、
周波数を示す周波数情報を出力する上位装置と、
前記上位装置が出力する周波数情報に応じて前記可変容量ダイオードの容量を制御する制御回路と、を有することを特徴とする。
本発明の電力分配器の特性制御方法は、入力ポートと、前記入力ポートと接続され、該入力ポートに入力された電力を分配して出力する第1の出力ポートおよび第2の出力ポートと、前記第1の出力ポートと第2の出力ポートの間に設けられた吸収抵抗を備える電力分配器の特性制御方法であって、
前記吸収抵抗に並列に可変容量ダイオードを設け、
前記入力ポートへ入力される電力の周波数に応じて前記可変容量ダイオードの容量を制御することを特徴とする。
前記吸収抵抗に並列に可変容量ダイオードを設け、
前記入力ポートへ入力される電力の周波数に応じて前記可変容量ダイオードの容量を制御することを特徴とする。
上記のように構成される本発明の効果はウィルキンソン型電力分配器のアイソレーション特性を所望の周波数で最適化できることである。
その理由は以下の通りである。ウィルキンソン型分配器における吸収抵抗に並列に接続される可変容量ダイオードに対して制御回路を接続する。この制御回路は上位装置から与えられた周波数情報で可変容量ダイオードに印加する電圧を制御し、その容量を制御する。この結果、出力ポート間のアイソレーション特性を変化させ、所望の周波数f0’に最良なアイソレーション特性にシフトさせることができる。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例の構成を示す回路図である。
図1に示されるウィルキンソン型分配器50は、入力ポート1、出力ポート2、3、1/4波長変成器4、5、吸収抵抗6、可変容量ダイオード8、コンデンサ9、制御回路11、上位装置12、インダクタ13、マイクロストリップライン100、200、300から構成されている。
入力ポート1、出力ポート2、出力ポート3はそれぞれ特性インピーダンス50オームのマイクロストリップライン100、200、300の一端に接続されている。マイクロストリップライン100と200、および、100と300のそれぞれは、特性インピーダンス70.7オームの1/4波長変成器4、5を介して接続されている。また、マイクロストリップライン200と300は100オームの吸収抵抗6を介して接続され、また、コンデンサ9を介してマイクロストリップライン200と300と接続する可変容量ダイオード8が吸収抵抗6と並列に設けられている。
制御回路11は上位装置12より周波数情報が与えられるもので、インダクタ13を介して可変容量ダイオード8に印加する電圧を変化させる。
次に、本実施例の動作について説明する。ウィルキンソン型分配器50において入力ポート1から入力された電力は特性インピーダンス50オームのマイクロストリップライン100を通り、接合部部分10において特性インピーダンス70.7オームの1/4波長変成器4および5に分配され、再び特性インピーダンス50オームのマイクロストリップライン200、300をそれぞれ通って1/2ずつの電力が出力ポート2および出力ポート3にそれぞれ分配出力される。
制御回路11は上位装置12より周波数情報を与えられることにより吸収抵抗6に並列に接続されている可変容量ダイオード8に対して印加する電圧を制御し、その結果、所望の周波数で最良なアイソレーション特性を得ることができる。
上位装置12の具体的な構成としては、ビットスイッチやボリュームスイッチなど人為的な操作で周波数を示す電圧を発生するものや、入力ポート1への入力電力の周波数を検出する周波数検出器が挙げられる。
制御回路11の具体的な構成としては、入力電力の周波数に対応する制御電圧をテーブルの形態にて格納し、上位装置12から与えられた周波数に対応して格納されている制御電圧を読み出して可変容量ダイオード8に対して印加する形態が挙げられる。
図2は本実施例による出力ポート間のアイソレーション特性を示す図である。横軸は入力ポート1への入力電力の周波数、縦軸は出力ポート2、3の出力比である。
図2に示されるように、周波数f0の入力電力に対して最良なアイソレーション特性が得ることができるような設定状態から、入力電力の周波数がf0’となり、上位装置12から、周波数がf0’である周波数が入力されると、制御回路11が可変容量ダイオード8に対して印加する電圧を変更し、周波数f0’の入力電力に対して最良なアイソレーション特性が得ることができるような設定状態に遷移する。
1 入力ポート
2、3出力ポート
4、5 1/4波長変成器
6 吸収抵抗
8 可変容量ダイオード
9 コンデンサ
11 制御回路
12 上位装置
13 インダクタ
100、200、300 マイクロストリップライン
2、3出力ポート
4、5 1/4波長変成器
6 吸収抵抗
8 可変容量ダイオード
9 コンデンサ
11 制御回路
12 上位装置
13 インダクタ
100、200、300 マイクロストリップライン
Claims (2)
- 入力ポートと、
前記入力ポートと接続され、該入力ポートに入力された電力を分配して出力する第1の出力ポートおよび第2の出力ポートと、
前記第1の出力ポートと第2の出力ポートの間に並列に設けられた吸収抵抗および可変容量ダイオードと、
周波数を示す周波数情報を出力する上位装置と、
前記上位装置が出力する周波数情報に応じて前記可変容量ダイオードの容量を制御する制御回路と、を有することを特徴とする電力分配器。 - 入力ポートと、前記入力ポートと接続され、該入力ポートに入力された電力を分配して出力する第1の出力ポートおよび第2の出力ポートと、前記第1の出力ポートと第2の出力ポートの間に設けられた吸収抵抗を備える電力分配器の特性制御方法であって、
前記吸収抵抗に並列に可変容量ダイオードを設け、
前記入力ポートへ入力される電力の周波数に応じて前記可変容量ダイオードの容量を制御することを特徴とする電力分配器の特性制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005361898A JP2007166394A (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 電力分配器、電力分配器の特性制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005361898A JP2007166394A (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 電力分配器、電力分配器の特性制御方法 |
Publications (1)
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JP2007166394A true JP2007166394A (ja) | 2007-06-28 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005361898A Pending JP2007166394A (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 電力分配器、電力分配器の特性制御方法 |
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JP (1) | JP2007166394A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4905448B2 (ja) * | 2006-02-20 | 2012-03-28 | 富士通株式会社 | 半導体回路 |
CN103490131A (zh) * | 2013-09-06 | 2014-01-01 | 西安空间无线电技术研究所 | 一种传输线结构微波射频功率分配器 |
CN117595833A (zh) * | 2024-01-16 | 2024-02-23 | 南京迈矽科微电子科技有限公司 | 功率分配器及电子设备 |
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2005
- 2005-12-15 JP JP2005361898A patent/JP2007166394A/ja active Pending
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CN117595833B (zh) * | 2024-01-16 | 2024-04-26 | 南京迈矽科微电子科技有限公司 | 功率分配器及电子设备 |
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