JPS6033608Y2 - 可変インピ−ダンス変換器 - Google Patents

可変インピ−ダンス変換器

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JPS6033608Y2
JPS6033608Y2 JP14132078U JP14132078U JPS6033608Y2 JP S6033608 Y2 JPS6033608 Y2 JP S6033608Y2 JP 14132078 U JP14132078 U JP 14132078U JP 14132078 U JP14132078 U JP 14132078U JP S6033608 Y2 JPS6033608 Y2 JP S6033608Y2
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JP
Japan
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impedance
impedance converter
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susceptance
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JP14132078U
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JPS5558719U (ja
Inventor
禎彦 杉浦
正隆 海琳
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日本電気株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は可変インピーダンス変換器、とくにVHF、
UHFHF上の高周波で使用する可変インピーダンス
変換器に関する。
VHF、UHFHF上の高周波で増幅器、発振器あるい
は周波数変換器等の半導体素子を使用した回路を設計す
る場合、インピーダンス変換器が必要となる。
半導体素子のインピーダンス(通常は100以下)を外
部回路のインピーダンス(通常は50Ωか75Ω)に整
合させ、最大の出力を得るためである。
インピーダンス4をインピーダンスろに変換する場合、
特性インピーダンスZo= 、zz1z2、電気角θo
= ?r/2の分布定数線路を使用すればインピーダ
ンス変換ができることは良く知られている。
分布定数線路には特性インピーダンスと電気角の2つの
設計パラメータがあるが、これらの設計パラメータが製
作誤差等の影響で設定値から若干ずれる場合がある。
また変換すべきインピーダンス4.4が半導体素子等の
場合には素子のばらつきにより4.z2に正確な値が期
待できない。
このような場合、設計パラメータを若干変化させ調整を
行なうことが必要となるが、分布定数線路の特性インピ
ーダンスと電気角を簡単な構造で可変にすることは極め
て困難である。
そのため可変キャパシタを使用して等価的に設計パラメ
ータを可変にする方法が採用されている。
第1図aおよびbは従来の可変インピーダンス変換器の
回路図であり、昭和5坪5月12日公告された実用新案
出願公告昭53−17718号において提案されたもの
である。
第1図aは電気角?r/2の分布定数線路1の両端(す
なわち電気角Oおよびπ/2の位置)に可変キャパシタ
2,3を並列に接続し、端子6のインピーダンスを端子
5のインピーダンスに変換するものであり、第1図すは
さらに可変キャパシタ4を分布定数線路1の中央(すな
わち電気角π/4の位置)に並列接続したものである。
しかしながら第1図に示す従来の可変インピーダンス変
換器では満足な可変動作は得られなかった。
いま数直列として端子6のインピーダンス50Ωを端子
5のインピーダンス5Ωに変換する場合を考えると分布
定数線路1の特性インピーダンスは1%810となる。
そこで可変キャパシタ2. 3. 4の規格化サセプタ
ンス(分布定数線路1の特性インピーダンス15.81
0で規格したサセプタンス)をそれぞれ0から10%ま
で変化した場合の端子5のインピーダンスの変化の様子
を第2図および第3図の複素インピーダンス平面図に示
す。
第2図および第3図で横軸はインピーダンスの実数部(
抵抗成分)、縦軸は虚数部(リアクタンス成分)である
第2図は第1図aに示した可変インピーダンス変換器の
場合であり、実線Aは可変キャパシタ2のサセプタンス
を0に保ち、可変キャパシタ3のサセプタンスを変化さ
せた場合のインピーダンス軌跡、実線Bは可変キャパシ
タ3のサセプタンスをOに保ち、可変キャパシタ2のサ
セプタンスを変化させた場合のインピーダンス軌跡であ
る。
また実線A、 Bと点線で囲まれた領域Sは両方の可変
キャパシタを変化させた場合のインピーダンスの可変範
囲を示す。
同図A、 Bから明らかな如く可変キャパシタ2あるい
は3を変化させた場合、端子5のインピーダンスは虚数
部のみ変化し、実数部は殆んど変化しない、したがって
両方のキャパシタを同時に変化させた場合のインピーダ
ンス変化範囲Sも虚数部の変化が支配的となる。
とくに基準のインピーダンス5+jOΩの近傍では実数
部の変化範囲は殆んど無い。
次に第3図は第1図すに示した可変インピーダンス変換
器の場合であり、実線A、B、Cはそれぞれ他の可変キ
ャパシタのサセプタンスをOに保ち、可変キャパシタ3
. 2. 4のサセプタンスを変化させた場合のインピ
ーダンス軌跡、点線で囲まれた領域Sはすべての可変キ
ャパシタを変化させた場合のインピーダンスの可変範囲
である。
この場合は可変素子を3個も使用しているのでインピー
ダンスの可変範囲Sはかなり広く、実数部も変化させる
ことができる。
しかしながら同図の実線Cに明らかなごとく可変キャパ
シタ4を変化させた場合端子5のインピーダンスは実数
部も変化するが同時にまた虚数部も変化してしまい、実
数部のみを独立に変化させることができない。
すなわち基準インピーダンス5+jOΩの近傍で虚数部
変化をOに保ち実数部のみを変化させようとすると2つ
以上の可変キャパシタを同時に変化させなければならな
い。
2つ以上の可変素子を同時に変化させるということは実
際に調整を行なう場合極めて手間のかかることであり、
多大の時間を必要とする。
以上に述べたように従来の可変インピーダンス変換器は
可変素子が2個の場合はインピーダンスの可変範囲が虚
数部のみであり、実数部は殆んど変化できない欠点があ
り、実数部を変化させるためには3個の可変素子を必要
とした。
しかも可変素子を3個使用した場合でも実数部と虚数部
を独立に変化させることができないため調整に多大の時
間を必要とする欠点があった。
この考案の目的は前記従来の可変インピーダンス変換器
の欠点を除去し、2個の可変素子で実数部と虚数部をほ
ぼ独立に変化しうる可変インピーダンス変換器を提供す
ることにある。
この考案によればインピーダンス4をインピーダンス4
に変換する可変インピーダンス変換器において、特性イ
ンピーダンス22,2.、電気角π/2の分布定数線路
の一端に可変サセプタンス素子が並列接続され、該端部
より電気角jan ” JZ、、 /4の位置に他の可
変サセプタンス素子が並列接続されていることを特徴と
する可変インピーダンス変換器が得られる。
第4図はこの考案の一実施例の構成を示す図であり、a
は平面図、bはその等価回路図である。
同図において接地導体を兼ねたケース9中に誘電体基板
10が収められ、基板10上に端子15゜16を有する
可変インピーダンス変換器が構成されている。
端子16のインピーダンス4を端子15のインピーダン
ス4に変換する場合、ストリップ線路11の特性インピ
ーダンスはπ/44、電気角は?r/2であり、ストリ
ップ線路による開放スタブ23,13がストリップ線路
11の端部および電気角tan−17z、7z、、の位
置に接続されている。
開放スタブ12,13はその先端に数個(図の場合は5
個)のランドを有し、このランドを次々とワイヤボンデ
ィングあるいは半田付等の手段で接続することにより、
電気角が離散的に可変となるようにし、等価的に並列可
変キャパシタを実現している。
この考案による可変インピーダンス変換器の可変動作を
調べるため、前述の場合と同様に端子16のインピーダ
ンス50Ωを端子15のインピーダンス5Ωに変換する
場合を考え、可変キャパシタ12.13の規格化サセプ
タンスを0から10%まで変化させたときの端子15の
インピーダンス変化の様子を第5図の複素インピーダン
ス平面図に示す。
第5図において実線A、 Bはそれぞれ他の可変キャパ
シタのサセプタンスをOに保ち、可変キャパシタ3,2
のサセプタンスを変化させた場合のインピーダンス軌跡
、実線A。
Bと点線で囲まれた領域Sは両方の可変キャパシタを変
化させた場合のインピーダンスの可変範囲である。
第5図から明らかなように実線Aすなわち可変キャパシ
タ13の変化はほぼ虚数部のみの変化を実現し、実線B
すなわち可変キャパシタ12の変化はほぼ実数部のみの
変化を実現している。
すなわち本考案の可変インピーダンス変換器では一方の
可変素子で虚数部を他方の可変素子で実数部をほぼ独立
に変化させることができるのでインピーダンスの可変範
囲Sも広く、調整も極めて容易に実行することができる
第4図の実施例では第5図に示されるごとく基準のイン
ピーダンス5+jOΩからの変化は実数部、虚数部とも
に一方向のみで逆の方向には変化しえない。
場合によってはこれは不都合なこともある。
そこで基準のインピーダンスから実数部、虚数部ともに
両方向に変化しうる実施例を次に示す。
第6図はこの考案の他の実施例の構成を示す図であり、
aは平面図すはその等価回路図である。
第6図では第4図と同−構成要素は同一番号が付けられ
ている。
第6図の実施例ではストリップ線路による短絡スタブ1
7,18で実現された並列インダクタが開放スタブによ
る可変キャパシタ12.13と並列に接続され、共振周
波数が可変の並列共振回路を形成している。
並列共振回路のサセプタンスは動作周波数が共振周波数
より低い場合は負(誘導性)となり、動作周波数が共振
周波数より高い場合に正(容量性)となる。
すなわち第4図の実施例では可変素子のサセプタンスは
Oから正にしか変化できなかったが、第6図の実施例に
おいては正負両方向に変化させることができる。
前述と同じ条件でのインピーダンス変換を行なう場合可
変素子(12,17および13,1Bで形成された並列
共振回路)が負のサセプタンスにできるので、規格化サ
セプタンスを一5%から5%まで変化させたときのイン
ピーダンス変化の様子を第7図に示す。
第7図で実線A、 Bおよび領域Sの説明は第5図と同
様である。
第7図から明らかなように第6図の実施例ではインピー
ダンスの実数部と虚数部をほぼ独立に変化しうろことは
もとより、基準インピーダンス5+jOΩを中心として
実数部、虚数部とも大小両方向に変化しうるので基準イ
ンピーダンスの近傍を完全に調整することができる。
第4図および第6図の実施例では分布定数線路にストリ
ップ線路11を使用したが、同軸線路あるいはレツヘル
線路等任意の分布定数線路に関してこの考案が有効なこ
とは明らかである。
また可変サセプタンス素子もストリップ線路で実現した
等価的なキャパシタやインダクタに限らず、通常の集中
定数キャパシタや集中定数インダクタを使用してもさし
つかえないことはいうまでもない。
以上図を用いて詳細に説明したようにこの考案による可
変インピーダンス変換器では2個の可変サセプタンス素
子がそれぞれインピーダンス変化の実数部、虚数部を独
立して分担するため広い範囲のインピーダンス変化をカ
バーできるうえ、その調整も極めて容易に行なうことが
できる。
したがってこの考案によるインピーダンス変換器を増幅
器、発振器等の半導体素子を使用した回路に適用すれば
、調整による工数が大幅に削減され極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図a、 bは従来の可変インピーダンス変換器の回
路図であり、1は分布定数線路、2,3および4は可変
キャパシタ、5,6は端子である。 第2図および第3図は第1図の可変インピーダンス変換
器の可変動作を説明するための複素インピーダンス平面
図である。 第4図および第6図はこの考案による可変インピーダン
ス変換器の実施例を示す図であり、aは平面図すは等価
回路図である。 これらの図において9はケース、10は誘電体基板、1
1はストリップ線路、12,13は開放スタブ、15,
16は端子、17.18は短絡スタブである。 第5図および第7図はそれぞれ第4図および第6図の可
変インピーダンス変換器の可変動作を説明するための複
素インピーダンス平面図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 インピーダンス4をインピーダンス4に変換する可
    変インピーダンス変換器において、特性インピーダンス
    4、電気角π/2の分布定数線路の一端に可変サセプタ
    ンス素子が並列接続され、該端部より電気角jan−’
    Jz1/Z2の位置に他の可変サセプタンス素子が並
    列接続されていることを特徴とする可変インピーダンス
    変換器。 2 分布定数線路がストリップ線路であることを特徴と
    する第1項記載の可変インピーダンス変換器。 3 可変サセプタンス素子が集中定数可変キャパシタで
    あることを特徴とする第1項記載の可変インピーダンス
    変換器。 4 可変サセプタンス素子が離散的に電気角が可変なス
    トリップ線路開放スタブであ乙ことを特徴とする第1項
    記載の可変インピーダンス変換器。 5 可変サセプタンス素子が集中定数固定インダクタ集
    中定数可変キャパシタの並列共振回路であることを特徴
    とする第1項記載の可変インピーダンス変換器。 6 可変サセプタンス素子が電気角固定のストリップ線
    路短絡スタブと離散的に電気角が可変なストリップ線路
    開放スタブであることを特徴とする第1項記載の可変イ
    ンピーダンス変換器。
JP14132078U 1978-10-13 1978-10-13 可変インピ−ダンス変換器 Expired JPS6033608Y2 (ja)

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JP14132078U JPS6033608Y2 (ja) 1978-10-13 1978-10-13 可変インピ−ダンス変換器

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JP14132078U JPS6033608Y2 (ja) 1978-10-13 1978-10-13 可変インピ−ダンス変換器

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JPS5558719U JPS5558719U (ja) 1980-04-21
JPS6033608Y2 true JPS6033608Y2 (ja) 1985-10-07

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1013156A (ja) * 1996-06-24 1998-01-16 Nec Corp 平衡変調器
JP4905448B2 (ja) * 2006-02-20 2012-03-28 富士通株式会社 半導体回路
JP2017055225A (ja) * 2015-09-08 2017-03-16 株式会社東芝 高周波半導体装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60146516A (ja) * 1984-01-11 1985-08-02 Nippon Koshuha Kk 高周波出力整合回路

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