JPWO2007046133A1 - ミッドソールを備えた靴底 - Google Patents

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Abstract

本発明の靴底は、アウターソール2と、前記アウターソール2の上に配置され着地時の衝撃を緩和するミッドソール1とを備える。前記ミッドソール1は:母指球81aの真下の部位と、第5中足骨の骨頭85aの真下の部位、第5基節骨の骨頭75aの真下の部位および第5基節骨の骨底75cの真下の部位のうち少なくとも1つとを含む第1の領域R1と;前記第1の領域R1よりも前方の部位を含む第2の領域R2と;足の外側における前記第1の領域R1よりも後方の部位を含む第3の領域R3と;を備える。第3の領域R3におけるミッドソール1の硬度は第2の領域R2におけるそれより大きい。第2の領域R2におけるミッドソール1の硬度は前記第1の領域R1におけるそれより大きい。

Description

本発明はスムースな体重心移動や素早いターンに資する靴底に関するものである。
従来から、突起ないし隆起を設けた靴底や、部位により硬度が異なる靴底が知られている。
特開2004−337262号(要約) 特開2001─70004号(要約、図1、図2) 特開2002−282011号(要約) 特開平10−295404号(要約) 実公平5−40722号(第1図) 実開昭64−39004号(第2図) U.S.P.6,041,521(図1) 特開平10−66604号(要約) 特開2002−159302号(要約) 特開2003−289903号(要約) 実公昭62−27125号(第2図)
前記特許文献1〜11では、上方または下方に突出する突出部を設けた靴底や、部位により硬度が異なる靴底が開示されている。
特許文献11では、バレーボール、バスケットボール、バドミントン、卓球、体操、エアロビクスなどの各種の室内競技における特有の足の挙動、つまり、急激な方向転換や停止が繰り返しなされることについての記載がなされている。かかる特有の足の挙動の際に足が外側に傾く動きをした時に、この重心の傾きを平均化させて足の故障を防止するため、足の外側部分を他の部分よりも硬度の高い弾性材料で形成したミッドソールを有する靴底が開示されている。しかし、本文献は体重心の移動について何ら記載していない。
一般に、バドミントンなどの競技においては、打球時には球の落下点まで素早く移動し、かつ、打球後にはホームポジションまで素早く移動することを繰り返す。かかる動作には体重心を足の前方に素早く移動する必要があるだけでなく、素早くターンして、踏み出した足を素早く元の位置に移動させる必要がある(たとえば、いわゆるピボット動作)。そのためには、素早く体重心(の位置)を後方に戻す必要がある。
踏み出しや移動の際、体重心は踵の外側から足の外側を通って前足部の小指球および母指球の位置に向かって移動する。一方、体重心を戻すまでのターン動作が、前足部で床を蹴って体重心を後方に戻すことで行われる。
したがって、体重心を前方に素早く移動するには、体重心の踵から小指球および母指球に向かう移動をスムースに行うことが重要であり、素早く体重心を戻すためには、体重心の移動を止めて前足部で床を蹴るターン動作を素早く行うことが重要となる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、スムースな体重心移動および素早いターンを可能とする靴底を提供することを目的としている。
本発明の靴底は、着地時に接地する接地面を持つアウターソールと、前記アウターソールの上に配置され着地時の衝撃を緩和するミッドソールとを備え、前記ミッドソールは第1〜第3の領域を備える。前記第1の領域は、母指球の真下の部位と、第5中足骨の骨頭の真下の部位、第5基節骨の骨頭の真下の部位および第5基節骨の骨底の真下の部位のうち少なくとも1つとを含む領域である。前記第2の領域は、前記第1の領域よりも前方の部位を含む第2の領域である。前記第3の領域は、足の外側における前記第1の領域よりも後方の部位を含む領域である。前記第1の領域におけるミッドソールの硬度は第1の硬度範囲内にあり、前記第2の領域におけるミッドソールの硬度は、第2の硬度範囲内にあり、前記第3の領域におけるミッドソールの硬度は、第3の硬度範囲内にある。
前記スムースな体重心の移動を可能とするために、本発明では、前記第3の硬度範囲内の硬度は前記第2の硬度範囲内の硬度よりも大きく、かつ、前記第1の硬度範囲内の硬度よりも大きく設定されている。
体重心は、まず、踵の外側から足の外側を通って前足部の小指球の位置に向かって移動する。
したがって、本発明では、踏み出しの際に体重心が移動する経路(軌跡)にあたる第3の領域においてミッドソールが硬く設定されているので、第3の領域でミッドソールが比較的圧縮変形し難くなり、体重心が踵から母指球に移動する時間を短縮することができる。
なお、前記「母指球の真下の部位と、第5中足骨の骨頭の真下の部位、第5基節骨の骨頭の真下の部位および第5基節骨の骨底の真下の部位のうち少なくとも1つとを含む領域」とは、前記各部位のうち2つの部位を含む領域(下記(1)〜(3))、前記各部位のうち3つの部位を含む領域(下記(4)〜(6))または前記各部位のうちすべてを含む領域(下記(7))である。
(1)母指球の真下の部位および第5中足骨の骨頭の真下の部位(小指球に相当する部位)を含む領域(2つの部位を含む領域)
(2)母指球の真下の部位および第5基節骨の骨頭の真下の部位を含む領域(2つの部位を含む領域)
(3)母指球の真下の部位および第5基節骨の骨底の真下の部位を含む領域(2つの部位を含む領域)
(4)母指球の真下の部位、第5中足骨の骨頭の真下の部位、および、第5基節骨の骨頭の真下の部位を含む領域
(5)母指球の真下の部位、第5中足骨の骨頭の真下の部位、および、第5基節骨の骨底の真下の部位を含む領域
(6)母指球の真下の部位、第5基節骨の骨頭の真下の部位、および、第5基節骨の骨底の真下の部位を含む領域
(7)母指球の真下の部位、第5中足骨の骨頭の真下の部位、第5基節骨の骨頭の真下の部位、および、第5基節骨の骨底の真下の部位を含む領域
また、前記「所定の領域におけるミッドソールの硬度が所定の硬度範囲内にある」とは、当該所定の領域におけるいずれの位置においてもミッドソールの硬度が前記所定の硬度範囲内である場合を含むほか、局所的に硬度が小さくまたは大きく前記所定の硬度範囲外になっている場合(例えば、ミッドソールに孔が形成されている場合や、ミッドソールにいわゆるゲルが装着されている場合)をも含む。また、前記所定の領域内でミッドソールの硬度が一定である必要はなく、同一の領域で硬度が大きい箇所と硬度が小さい箇所があってもよい。
本発明の好ましい態様においては、ミッドソールは、前記第1の領域よりも後方において足の内側から前記第3領域に向かう領域であって、第1〜第3中足骨の骨体の真下の部位を含む第4の領域を更に備え、前記第4の領域におけるミッドソールの硬度は第4の硬度範囲内にあり、前記第4の硬度範囲内の硬度は前記第2の硬度範囲内の硬度よりも大きく、かつ、前記第1の硬度範囲よりも大きく設定されている。
体重心は、前記足の外側を通って小指球の位置に向かって移動した後、前足部の後端の近傍において、足の外側から内側の母指球の位置に向かって移動する。
かかる態様によれば、体重心の移動の経路にあたる第4の領域においてもミッドソールが硬く設定されているので、体重心の移動を更にスムースに行い得る。第4の硬度範囲は前記第3の硬度範囲と同じであってもよい。
本発明の更に好ましい態様においては、ミッドソールは、前記第4の領域に加えて、足の内側において前記第4の領域よりも後方の部位から踵の後端にわたる第5の領域を更に備え、前記第5の領域におけるミッドソールの硬度は第5の硬度範囲内にあり、前記第5の硬度範囲内の硬度は、前記第1の硬度範囲内の硬度よりも大きく、かつ、第3の硬度範囲内の硬度よりも小さく設定されている。
かかる態様によれば、通常の硬度を有する第5の領域が足の内側の第4の領域の後方に設けられているので、体重心が第3の領域から第4の領域に移動し易くなる。第5の硬度範囲は、前記第2の硬度範囲と同じであってもよい。第5の硬度範囲内の硬度が第4の硬度範囲内の硬度よりも小さくてもよい。
前記素早いターン動作を可能とするための1つの構造として、本発明のある態様では、前記第2の領域における第2基節骨の骨体の真下の部位において、前記ミッドソールの下面に下方に向かって突出する隆起面が設けられている。
ターン動作は、前記体重心の移動の後、主に前記第1の領域(特に第1指〜第3指)で床を蹴ることで行われる。本態様では前記第1の領域の直前方の第2基節骨の骨体の真下の部位でミッドソールの下面が下方に隆起していることで、体重心の移動が第1の領域で素早く止まり易くなるので、体重心の移動から第1の領域で床を蹴る動作に移るまでの時間を短縮できる。したがって、ターン動作を素早くすることができる。なお、骨体とは、骨のうちの骨頭(遠位骨頭)および骨底(近位骨頭)の間の部分を意味する。
本態様では、前記隆起面が、概ね足の幅方向に沿って内外にわたって延びるように設けられているのが好ましい。これにより、前記第1領域の概ね全域にわたって、素早く床を蹴ることができる。
また、本態様では、アウターソールの上面が前記隆起面に沿った曲面を有するようにアウターソールが予め成型されており、前記隆起面に対応する部位およびその前後の部位において、前記アウターソールの実質的な厚さが均等に設定されているのが好ましい。硬いアウターソールの厚さが局所的に大きいと足裏への感触が伝わり難い。また、アウターソールの上面と前記ミッドソールの隆起面との接着が容易になる。
なお、「アウターソールの実質的厚さ」とは、意匠を構成する凹凸を無視した場合のアウターソールの上面から接地面までの距離を意味する。
前記素早いターン動作を達成するための別の1つの構造として、本発明の別の態様では、前記第3の硬度範囲内の硬度は前記第2の硬度範囲内の硬度よりも大きく、かつ、前記第2の硬度範囲内の硬度は前記第1の硬度範囲内の硬度よりも大きく設定されている。
この態様によれば、第1の領域においてミッドソールが前後の領域に比べて柔らかく設定されているので、第5基節骨の骨頭の近傍や母指球が下方に沈み込み易くなる。そのため、体重心の移動を第1の領域で素早く止め易くなるので、体重心の移動から第1の領域で床を蹴る動作に移るまでの時間を短縮できる。したがって、ターン動作を素早くすることができる。
なお、かかる第1の硬度範囲の設定に加えて、前述の第1の領域におけるミッドソールの下面に下方への隆起面が設けられてもよい。このようにすれば、ターン動作を更に素早くし得る。
なお、前記スムースな体重心の移動および素早いターン動作の観点から、前記第1の硬度範囲はJISC硬度で40度以上50度未満であり、前記第2の硬度範囲はJISC硬度で50度以上60度未満であり、前記第3の硬度範囲はJISC硬度で60度以上70度未満であるのが好ましい。
同様の観点から、前記第2の領域におけるミッドソールの主たる硬度は、前記第1の領域におけるミッドソールの主たる硬度よりもJISC硬度で5度〜15度大きく、前記第3の領域におけるミッドソールの主たる硬度は前記第2の領域におけるミッドソールの主たる硬度よりもJISC硬度で5度〜15度大きいのが好ましい。
なお、各領域の「ミッドソールの主たる硬度」とは、各領域内のいずれの位置においても硬度が一定である場合にはその一定の硬度を意味し、各領域内の位置により硬度が異なる場合はその領域内で最も多く分布する硬度を意味する。
足のピボット動作を示す平面図である。 図2Aは第1モーションにおける足の動作を示す斜視図、図2Bは第5モーションにおける足の動作を示す斜視図である。 図3Aは第1モーションにおける各時点の体重心の位置を示す骨格図、図3Bは床反力の変化を示すグラフである。 図4Aは第5モーションにおける各時点の体重心の位置を示す骨格図、図4Bは床反力の変化を示すグラフである。 本発明の第1実施例にかかるミッドソールの底面図である。 図6Aは同ミッドソールの縦断面図、図6Bはアウターソール(前足部)の縦断面図である。 図7Aは図4のVIIa-VIIa 線断面図、図7Bは図4のVIIb-VIIb 線断面図、図7Cは図4のVIIc-VIIc 線断面図である。 ミッドソールと足の骨との関係を示す底面図である。 ミッドソールと足の骨との関係を示す内側面図である。 ミッドソールと足の骨との関係を示す外側面図である。 アウターソールの底面図である。 本発明の第2実施例にかかるミッドソールの底面図である。 図13Aは同ミッドソールの内側面図、図13Bは同ミッドソールの外側面図、Cは同ミッドソールの縦断面図である。 図14Aは第1モーションにおけるスムースな体重心移動についての検証結果を示すグラフ、図14Bは同素早いターン動作についての検証結果を示すグラフである。 図15Aは第5モーションにおけるスムースな体重心移動についての検証結果を示すグラフ、図15Bは同素早いターン動作についての検証結果を示すグラフである。
符号の説明
1:ミッドソール
15:隆起面
2:アウターソール
21:接地面
25,26:溝
22:上面
R1:第1の領域
R2:第2の領域
R3:第3の領域
R4:第4の領域
R5:第5の領域
72b:第2基節骨骨体
75a:第5基節骨骨頭
75c:第5基節骨骨底
81a:母指球
81b:第1中足骨骨体
82b:第2中足骨骨体
83b:第3中足骨骨体
85a:第5中足骨骨頭(小指球)
X:足幅方向
Y:足長方向
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲のみに基づいて定められる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
踏み出し動作およびターン動作
本発明の実施例の説明の前に、まず、本発明の前提となる踏み出し動作およびターン動作について説明する。
たとえば、バドミントンやスカッシュなどの競技においては、ホームポジションから球の落下点まで移動し、再びホームポジションに戻る動作を頻繁に行う。かかる動作は、ピボット動作により足を踏み出して姿勢を変更した後、足を元の位置(ホームポジション)に戻す動作に近似的に置き換えて考察することができると考えられる。
図1に示すピボット動作では、左足を軸として右足を位置M0から位置M1〜M7のいずれかに移動させた後、当該移動された右足を戻す動作が行われる。各位置M1〜M7への移動(モーション1〜7)において、着地〜ターン動作までの床反力、その分布、体重心の位置などを調べたところ、位置M5への移動以外はほぼ同様の結果が得られた。以下、位置M1への移動(モーション1)と位置M5への移動(モーション5)とに分けて説明し、その他のモーションについては説明を省略する。
モーション1では、右足は、図2Aの(a)〜(f)の一連の挙動を示す。すなわち、(a)踵の後端で着地し、(b)〜(c)膝を曲げて靴底の概ね全面が接地し、(d)踵が若干上がり、(e)〜(f)再び靴底の概ね全面が接地する、という一連の動作が行われる。(a)の状態、つまり、時点t0においては、図3AのGt0の位置(踵骨91の後端)が体重心の位置である。(b)の状態、つまり、時点t1においては、図3AのGt1の位置(踵骨91の中央)が体重心の位置であり、(d)の状態、つまり、時点t2においては、図3AのGt2の位置(第3中足骨81の骨頭)が体重心の位置であり、(e)の状態、つまり、時点t3においては、図3AのGt3の位置(距骨92の中央)が体重心の位置である。
すなわち、時点t1〜t2までの期間で体重心の位置が前方へ移動し、時点t2〜t3の期間で前記移動された体重心の位置が再び後方に戻る(ターン動作)。
モーション1の前記時点t0〜t3における床反力の変化は図3Bのグラフに示されている。Fyは蹴り出し方向の床反力を示し、Fzは垂直方向の床反力を示す。このグラフから分かるように、各時点t0〜t3において、床反力はピーク値を示す。
一方、モーション5では、右足は、図2Bの(a)〜(e)の一連の挙動を示す。すなわち、(a)〜(b)踵の後端で着地し、(c)靴底の概ね全面が接地して体重心の位置が踵から前方に移動し、(d)膝を曲げて体全体を前方に傾け、(e)体を後方に戻す、という一連の動作が行われる。モーション5の時点t0〜t3における体重心の位置は、それぞれ、図4AのGt0〜Gt3に示すとおりである。また、モーション5での床反力の変化は図4Bのグラフに示されている。
前記モーション1と異なる点は、モーション5の一連の動作に要する時点がモーション1のそれよりも短くなっている点や、時点t2から時点t3まで床反力が概ね変化しない点などである。また、モーション5の時点t1の体重心の位置Gt1は、前記モーション1におけるそれよりも足の幅方向の中央寄りにある。
前記両モーションの双方とも、足を踏み出した後素早く戻すためには、前記時点t1〜時点t2、つまり、前記体重心の移動に要する時間ΔT1を短縮することや、前記時点t2〜時点t3、つまり、前記ターン動作に要する時間ΔT2を短縮することが重要となる。
第1実施例:
以下、第1実施例が、図5〜図11を参照して説明される。
本実施例の靴底は図5に示すミッドソール1とミッドソール1の下面に接着されるアウターソール2(図11)とを備える。
ミッドソール1は、たとえば、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)などの樹脂の発泡体などの衝撃吸収に適した素材で形成される。ミッドソール1は第1〜第5の領域R1〜R5に分割されており、各領域R1〜R5におけるミッドソール1の硬度は所定の範囲に設定されている。
なお、図5において、各領域R1〜R5の硬度分布を分かり易くするために、複数種類の網かけを施しており、同種の網かけは硬度が同じ範囲を示す(後述の図12も同様)。以下の図において、INは足の内側、OUTは足の外側を示す。
図5および図8に示すように、前記第1の領域R1は母指球(第1中足骨骨頭)81aの真下の部位、第5基節骨骨頭75aの真下の部位、第5基節骨骨体75bの真下の部位、および、第5基節骨骨底75cの真下の部位を含む。第1の領域R1は、概ね足幅方向Xに沿って足の内側から足の外側まで帯状に延びている。第1の領域R1は、たとえば、通常ミッドソールに用いられるものよりも反発性を大きくしたEVAの発泡体で形成されており、その硬度はJISC硬度で約45度に設定されている。
第1の領域R1は、第5中足骨骨頭(小指球)85aの真下の部位を含んでいてもよいし、概ねMP関節79に沿うように弧状に設けられてもよい。また、第1の領域R1は、必ずしも足の内側から外側にわたって連なって設けられる必要はなく、足の内側と外側とに分離されて島状に設けられてもよい。
前記第2の領域R2は、第1の領域の直前方の部位から爪先にわたって延びる領域である。第2の領域R2は、たとえば、通常ミッドソールに用いられるEVAの発泡体で形成されている。その硬度はJISC硬度で約55度に設定されており、前記第1の領域R1におけるミッドソール1の硬度よりも大きい。
前記第3の領域R3は、足の中心線HCよりもやや外側において、第1の領域R1の直後方の第5中足骨骨体85bの近傍の部位から、足長方向Yに沿って踵骨91の内側まで延びる部位である。第3の領域R3は、たとえば、通常ミッドソールに用いられるものよりも硬度の高いEVAの発泡体で形成されている。その硬度はJISC硬度で約65度に設定されており、前記第1および第2の領域R1,R2におけるミッドソール1の硬度よりも高くなっている。
前記第4の領域R4は、前記第1の領域R1よりも後方において足の内側から足の中心線HCに向かう平面視において略扇形ないし略三角形状の領域である。第4の領域R4は、第3の領域R3の内側において、第1〜第3中足骨骨体81b,82b,83bから第1指〜第3指のショパール関節89まで延びている。第4の領域R4の素材および硬度は、前記第3の領域R3とそれと同じである。
第4の領域R4は、必ずしも略扇形や略三角形状である必要はなく、ショパール関節89よりも前方の第1〜第3中足骨骨体81b,82b,83bに沿って帯状に設けられていてもよい。この実施例では、前記第4の領域R4は前記第3の領域R3に連なっている。
前記第5の領域R5は、前記第4の領域の直後方から踵の後端まで延びる領域である。第5の領域R5の素材および硬度は、前記第2の領域R2とそれと同じである。
第2の領域R2,第5の領域R5は通常ミッドソールに用いられる一般的な硬度のEVAの発泡体で形成されている。これらの領域は、第1の領域R1のように柔らかくしたり、第3の領域R3のように硬くする必要もなく、むしろ、硬くしたり柔らかくすることで、足の動きを阻害したり足の支持が不安定になるなどの可能性があるからである。
なお、ミッドソール1の下面には中足部のネジレや屈曲を抑制するためのシャンク51が取り付けられている。
このように、本実施例では、第3および第4の領域R3,R4におけるミッドソール1の硬度が他の領域R1,R2,R5におけるそれよりも大きく設定されている。この第3および第4の領域R3,R4は前述の踏み出し動作の際の体重心の経路にあたる。この体重心の経路でミッドソール1が圧縮変形し難くなるから、体重心が踵から母指球に向って移動する時間(前述のΔT1)を短縮することができる。
また、第1の領域R1におけるミッドソール1の硬度がその前後の領域R2〜R4におけるそれよりも小さく設定されている。したがって、床を蹴って体重心を戻し始める部位、つまり、母指球から小指球にわたる部位が下方に沈み込み易くなる。体重心の移動を適切な位置で素早く止め易くなるので、床を蹴るターン動作に要する時間(前述のΔT2)を短縮できる。
なお、本実施例では、ミッドソール1の各領域R1〜R5が、それぞれ、1種類の素材で形成されているが、複数種類の素材の層を重ね合わせることでミッドソール1の各領域R1〜R5が形成されてもよい。たとえば、全領域R1〜R5を覆うと共に第1の領域R1、第3の領域R3および第4の領域R4に凹所が設けられた、一般的な硬度の1つの発泡樹脂層を用意し、第1の領域R1の凹所に柔らかい別の発泡樹脂層を重ね合わせ、第3の領域R3および第4の領域R4の凹所に硬い別の発泡樹脂層を重ね合わせることで、前述のような硬度分布を有するミッドソールを実現してもよい。
図6Aの縦断面図に示すように、前記第2の領域R2において、ミッドソール1の下面11に、下方に隆起した隆起面15が設けられている。
隆起面15は、縦断面において概ね滑らかに変化する曲線状に形成されており、第2領域R2のうち隆起面15が形成された部位におけるミッドソール1の厚さは、第1領域R1におけるミッドソール1の厚さよりも大きく設定されている。
前記隆起面の最大高さ(最も下方に突出した地点における突出高さH)は約3mm程度に設定されている。側面視における、足の骨とミッドソール1の隆起面15との関係は図9および図10に示されるとおりである。
この隆起面は図8の二点鎖線で示す位置から爪先までの範囲に広がっており、この範囲には、前記第1の領域R1の直前方の第1〜第3基節骨骨体71b,72b,73bの真下の部位が含まれる。
かかる隆起面15が第1の領域R1の直前方に設けられていることで、体重心の移動が第1の領域R1で素早く止まり易くなり、第1の領域R1で床を蹴るターン動作に要する時間(前述のΔT2)を短縮できる。
図7A,図7Bに示すように、第2領域R2および第1領域R1においては、ミッドソール1には、上方に巻き上がる巻上部16が足の外側にのみ設けられている。一方、図7Cに示すように、第3領域R3および第4領域R4においては、ミッドソール1には、巻上部16が足の内側および外側の双方に設けられている。これらの巻上部16は、体重心の移動の際に足を安定して支えるのに役立つ。
図6Bに示すように、前記アウターソール2は、接地面21と上面22を有する。アウターソール2の上面22には前記ミッドソール1の隆起面15に沿って凹んだ凹面22aが設けられている。前記凹面22aの真下の部位において、アウターソール2の接地面21には、下方に膨らんだ膨出面21aが設けられている。前記隆起面15に対応する部位およびその前後の部位において、アウターソール2の実質的な厚さは均等に設定されている。
図11に示すように、アウターソール2の接地面21には、前記第3の領域R3(図5)に対応する部位において、足幅方向Xに沿って延びる10本以上の溝25が形成されている。これにより、第3の領域R3において、アウターソール2が足長方向に沿って前後方向に移動する際のグリップ力が増大する。
また、アウターソール2の接地面21には、母指球81a(図8)に相当する部位において、同心円状の複数本の溝26が形成されている。これにより、母指球81aで全方向に床を蹴り易くなり、全方向への移動がし易くなる。
第2実施例:
図12,図13A〜図13Cは、第2実施例を示す。
図13A〜図13Cに示すように、本実施例では、ミッドソール1の隆起部が第2の領域R2の先端部分には設けられていない。つまり、隆起部15は第2の領域R2のうち、図12の2本の二点鎖線の間の範囲にのみ設けられている。
その他の構成は、前記第1実施例と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その詳しい説明および図示を省略する。
比較例および試験例
以下、本発明の効果を明瞭にするために、比較例1〜3および試験例1〜4を用いた試験が説明される。
比較例1〜3として、互いにメーカの異なる市販のバドミントンシューズを3足用意した。
試験例1として、前記図12,図13A〜Cの実施例に示された硬度分布および隆起面を有するミッドソール1を採用した靴を制作した。ミッドソール1の素材としてはEVAの発泡体を用いた。但し平坦な上面を有するアウターソール2をミッドソール1に接着した。ミッドソール1の隆起面15の最大高さHは3mmに設定した。なお、第1の領域R1の素材としては、他の領域R2〜R5よりも反発性の高いEVAの発泡体を用いた。
試験例2として、ミッドソール1の隆起面15の最大高さHを5mmとした以外は前記試験例1と同じ構造の靴を制作した。
試験例3として、第1の領域R1も他の領域R2〜R5と同様の反発性を持つEVAとした以外は前記試験例1と同じ構造の靴を制作した。
試験例4として、ミッドソール1の隆起面15の最大高さHを5mmとした以外は前記試験例3と同じ構造の靴を制作した。
試験方法;
前記比較例1〜3および試験例1〜4の靴を同一の被験者が着用し、図1〜図2Bのモーション1とモーション5の動作を行い、図3Bおよび図4Bの床反力を測定しながら、時点t1〜t3を計時した。その計時結果から時点t1〜t2までに要した時間(体重心の前方への移動に要した時間)ΔT1と、時点t2〜t3までに要した時間(ターン動作に要した時間)ΔT2とが計算された。その結果が、図14A,図14B,図15A,図15Bに示される。
図14Aの図表から分かるように、モーション1においては、試験例1〜4の場合が、比較例1〜3に比べ、約0.07秒〜1秒近く、体重心の前方への移動に要した時間(体重心の移動時間)ΔT1が大幅に短縮された。
このように体重心の移動時間ΔT1が大幅に短縮された原因は、体重心の移動の経路にあたる第3領域R3におけるミッドソール1の硬度が大きいので、足裏の力が床に早く伝わるためと推測される。
図15Aの図表から分かるように、モーション5においては、試験例1〜4の場合が、比較例1〜3に比べ、体重心の移動時間ΔT1が若干短縮された。
このように、モーション5において体重心の移動時間ΔT1が若干短縮された原因は、図4Aのように体重心の位置Gが足の概ね中心を通って前方に移動するから、第3領域R3のミッドソール1の硬度を大きく設定したことによる効果が若干発揮されるからであると推測される。
なお、競技中、モーション5の動作は比較的少なく、全体的に見るとモーション1〜4,6,7の動作が主となることから、本試験例の靴底は競技中の動作の迅速化に十分資することができるものと解される。
図14Bおよび図15Bの図表から分かるように、モーション1,5の双方において、試験例1〜4の場合が、比較例1〜3に比べ、ターン動作に要した時間(ターン動作時間)ΔT2が短縮された。
このように、時間ΔT2が短縮された要因の1つは、ミッドソール1に隆起面15が設けられたことであると推測される。
また、図14Bおよび図15Bの図表のモーション1,5の双方において、試験例1,2の場合が試験例3,4の場合に比べ、ターン動作時間ΔT2が短縮されている。その原因は試験例1,2の場合には、ミッドソール1に隆起面15を設けただけでなく、第1の領域R1におけるミッドソール1の硬度が第2および第3の領域R2,R3におけるそれよりも小さいことであると推測される。
試験例1,2において、ターン動作時間ΔT2に差程の大きな差が生じなかったことから、隆起面15の最大高さHは5mm,3mmのいずれでも殆ど効果の差が生じない。
隆起面15の最大高さHは所定の範囲にあることが好ましいと推測される。前記ターン動作時間ΔT2を短縮させる機能の発揮を考慮して、前記最大高さHの下限値は、約1.0mmとするのが好ましく、約1.5mmとするのが更に好ましいと推測される。足を安定して支えることを考慮して、前記最大高さHの上限値は、約6.0mmとするのが好ましく、約5.0mmとするが更に好ましく、約4.0mm程度とするのが最も好ましいと推測される。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、第4の領域におけるミッドソールの硬度は第5の領域におけるそれと同じに設定してもよい。また、ミッドソールの隆起部は足の内側から外側にわたる部位の一部にのみ設けられてもよいし、足の内側から外側にわたって断続的に設けられてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、本発明の範囲のものと解釈される。
本発明は、バドミントンシューズなどの種々の運動靴に適用することができる。

Claims (14)

  1. 着地時に接地する接地面を持つアウターソールと、前記アウターソールの上に配置され着地時の衝撃を緩和するミッドソールとを備えた靴底において、
    前記ミッドソールは:
    母指球の真下の部位と、第5中足骨の骨頭の真下の部位、第5基節骨の骨頭の真下の部位および第5基節骨の骨底の真下の部位のうち少なくとも1つとを含む第1の領域と;
    前記第1の領域よりも前方の部位を含む第2の領域と;
    足の外側における前記第1の領域よりも後方の部位を含む第3の領域と;を備え、
    前記第1の領域におけるミッドソールの硬度は、第1の硬度範囲内にあり、
    前記第2の領域におけるミッドソールの硬度は、第2の硬度範囲内にあり、
    前記第3の領域におけるミッドソールの硬度は、第3の硬度範囲内にあり、
    前記第3の硬度範囲内の硬度は前記第2の硬度範囲内の硬度よりも大きく、かつ、前記第2の硬度範囲内の硬度は前記第1の硬度範囲内の硬度よりも大きい靴底。
  2. 請求項1において、前記ミッドソールは、前記第1の領域よりも後方において足の内側から前記第3領域に向かう領域であって、第1〜第3中足骨の骨体の真下の部位を含む第4の領域を更に備え、
    前記第4の領域におけるミッドソールの硬度は第4の硬度範囲内にあり、
    前記第4の硬度範囲内の硬度は前記第2の硬度範囲内の硬度よりも大きい靴底。
  3. 請求項2において、前記ミッドソールは、足の内側において前記第4の領域よりも後方の部位から踵の後端にわたる第5の領域を更に備え、
    前記第5の領域におけるミッドソールの硬度は第5の硬度範囲内にあり、
    前記第5の硬度範囲内の硬度は、前記第1の硬度範囲内の硬度よりも大きく、かつ、第3の硬度範囲内の硬度よりも小さい靴底。
  4. 請求項1もしくは3において、前記第1の硬度範囲はJISC硬度で40度以上50度未満であり、前記第2の硬度範囲はJISC硬度で50度以上60度未満であり、前記第3の硬度範囲はJISC硬度で60度以上70度未満である靴底。
  5. 請求項1もしくは3において、前記第2の領域におけるミッドソールの主たる硬度は、前記第1の領域におけるミッドソールの主たる硬度よりもJISC硬度で5度〜15度大きく、前記第3の領域におけるミッドソールの主たる硬度は前記第2の領域におけるミッドソールの主たる硬度よりもJISC硬度で5度〜15度大きい靴底。
  6. 着地時に接地する接地面を持つアウターソールと、前記アウターソールの上に配置され着地時の衝撃を緩和するミッドソールとを備えた靴底において、
    前記ミッドソールは:
    母指球の真下の部位と、第5中足骨の骨頭の真下の部位、第5基節骨の骨頭の真下の部位および第5基節骨の骨底の真下の部位のうち少なくとも1つとを含む第1の領域と;
    前記第1の領域よりも前方の部位を含む第2の領域と;
    足の外側における前記第1の領域よりも後方の部位を含む第3の領域と;を備え、
    前記第1の領域におけるミッドソールの硬度は、第1の硬度範囲内にあり、
    前記第2の領域におけるミッドソールの硬度は、第2の硬度範囲内にあり、
    前記第3の領域におけるミッドソールの硬度は、第3の硬度範囲内にあり、
    前記第3の硬度範囲内の硬度は前記第2の硬度範囲内の硬度よりも大きく、かつ、前記第1の硬度範囲内の硬度よりも大きく、
    前記第2の領域における第2基節骨の骨体の真下の部位において、前記ミッドソールの下面に下方に向かって突出する隆起面が設けられている靴底。
  7. 請求項6において、前記第2領域のうちの前記隆起面が形成された部位におけるミッドソールの厚さは、第1領域におけるミッドソールの厚さよりも大きい靴底。
  8. 請求項6において、前記隆起面は、概ね足の幅方向に沿って内外にわたって延びるように設けられている靴底。
  9. 請求項8において、前記アウターソールは前記接地面の反対側の上面を有し、前記アウターソールの上面が前記隆起面に沿った曲面を有するように前記アウターソールが予め成型されており、
    前記隆起面に対応する部位およびその前後の部位において、前記アウターソールの実質的な厚さが均等に設定されている靴底。
  10. 請求項6において、
    前記第2の硬度範囲内の硬度は前記第1の硬度範囲内の硬度よりも大きい靴底。
  11. 請求項10において、前記ミッドソールは、前記第1の領域よりも後方において足の内側から前記第3領域に向かう領域であって、第1〜第3中足骨の骨体の真下の部位を含む第4の領域を更に備え、
    前記第4の領域におけるミッドソールの硬度は第4の硬度範囲内にあり、
    前記第4の硬度範囲内の硬度は前記第2の硬度範囲内の硬度よりも大きい靴底。
  12. 請求項11において、前記ミッドソールは、足の内側において前記第4の領域よりも後方の部位から踵の後端にわたる第5の領域を更に備え、
    前記第5の領域におけるミッドソールの硬度は第5の硬度範囲内にあり、
    前記第5の硬度範囲内の硬度は、前記第1の硬度範囲内の硬度よりも大きく、かつ、第3の硬度範囲内の硬度よりも小さい靴底。
  13. 着地時に接地する接地面を持つアウターソールと、前記アウターソールの上に配置され着地時の衝撃を緩衝するミッドソールとを備えた靴底において、
    前記ミッドソールは:
    母指球の真下の部位と、第5中足骨の骨頭の真下の部位、第5基節骨の骨頭の真下の部位および第5基節骨の骨底の真下の部位のうち少なくとも1つとを含む第1の領域と;
    前記第1の領域よりも前方の部位を含む第2の領域と;
    足の外側における前記第1の領域よりも後方の部位を含む第3の領域と;を備え、
    前記第2の領域における第2基節骨の骨体の真下の部位において、前記ミッドソールの下面に下方に向かって突出する隆起面が設けられており、
    前記第2領域のうちの前記隆起面が形成された部位におけるミッドソールの厚さは、第1領域におけるミッドソールの厚さよりも大きく、
    前記隆起面は、概ね足の幅方向に沿って内外にわたって延びるように設けられている靴底。
  14. 請求項1、6もしくは13において、前記第3の領域に対応する部位において、前記アウターソールの接地面に足の幅方向に沿って延びる10本以上の溝が形成され、
    前記母指球の直下の部位において、前記アウターソールの接地面に同心円状の複数本の溝が形成されている靴底。
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