JP4841736B2 - 前部に突起部を備えた中底およびこの中底を備えた靴 - Google Patents

前部に突起部を備えた中底およびこの中底を備えた靴 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前部に突起部を備えた中底およびこの中底を備えた靴に関し、特に前足部の回内運動を円滑に行わせて自然な歩行運動をサポートする突起部に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ヒール部を有する靴やウォーキングシューズの靴の中底前部において、中足骨パッドを前足部の中足骨下に入れて、荷重により痛みを生じる部分を圧迫から保護することが知られている。しかし、従来の中足骨パッドは、単に圧迫に対する保護のみで、外反母趾の予防を考慮したものではなかった。
【0003】
一方、履物の中底前部に突起部を設けることにより、外反母趾を予防することも従来から試みられている。例えば、実用新案登録番号第3003970号公報には、足母指(母趾)と足第2指(第2趾)との間に対接する位置において母趾線に並んで突設される第1凸部を設けて、母趾と第2趾とを無理に分離させることなく、母趾を母趾線に沿わせて外反母趾を予防することが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の突起部は、母趾と第2趾の間に介在させるものであることから、母趾および第2趾に依然として負担がかかり、外反母趾の予防には必ずしも十分といえないものであった。
【0005】
また、母趾および第2趾は、足の踵部で着地したのち前足部へ体重移動し、前足部(特に母趾)で体重を前にけり出して歩行するという、自然な歩行運動において重要な部分となっており、上記従来の突起部では、その位置および形状においてこの自然な歩行運動を十分にサポートするものではなかった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決して、外反母趾を予防しつつ、自然な歩行運動をサポートする前部に突起部を備えた中底とこの中底を備えた靴を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑み、本発明者による前足部の回内運動に関する以下の知見に基づき完成されたものである。
【0008】
図5に示すように、自然な歩行運動では、まず、(a)のように踵部Hで着地したのち、(b)のように前足部Fへ体重移動し、踵部Hの外甲側から母趾(第一趾)Mの付け根を結ぶ線を回転軸Aとして、足裏面を水平下向きにしたとき足の甲側が体の中心方向に向くように前足部F(母趾M)が回転する回内運動(pronation) を行いながら、前足部で体重を前にけり出して歩行する。具体的には、上記回転軸Aは、(c)に示すように、上方から見て、足の長手方向の中心線Oに対して外甲側から内甲側へ約16°〜20°傾斜させたものである。(d)に示す前足部Fの回内運動は、この回転軸Aを中心として、前足部Fの内甲側が下方向bに、外甲側が上方向aに回転する。(e)に示す回外運動(supination)は、これとは逆に、足の裏側が体の中心方向に向くように前足部Fが回転するものであり、前足部Fの内甲側が上方向aに、外甲側が下方向bに回転する。
【0009】
上記回内運動においては、前足部で体重を前にけり出す際、前足部の母趾と第2趾に最も荷重がかかり、しかも反発力が必要となる。
図6(a)〜(c)は、足部の骨格および第1〜3層筋群を示す平面図である。図6(a)において、母趾には第1中足骨4a、第1基節骨5aのように符号aを、第2趾には符号b、以下同様にして…、第5趾には符号eを付している。同図のように、足根骨3と第1〜5中足骨4a〜4e間に足根中足関節(MTP関節)11が形成されており、第1〜5中足骨4a〜4eと第1〜5基節骨5a〜5e間に中足趾節関節13が形成されており、第1基節骨5aと第1末節骨6a間、および第2〜5基節骨5b〜5eと第2〜5中節骨(または第2〜5末節骨)6b〜6e間にそれぞれ趾節間関節15が形成されている。図6(b)の第2層筋群に、長母趾屈筋72および長趾屈筋74が形成され、図6(a)、(c)の第1、3層筋群にそれぞれ短趾屈筋73、短母趾屈筋71が形成されている。
【0010】
図7(a)は、上記回内運動における歩行時のけり出し時を示す模式図、(b)は、このけり出し時の前足部における例えば母趾部分を示す側面図である。
【0011】
本発明では、この歩行運動のけり出し時における、母趾の短母趾屈筋71および長母趾屈筋72(第2〜5趾では短趾屈筋73および長趾屈筋74)の筋肉の緊張(ウィンドラス機構)に着目したものである。
すなわち、図7(b)に示すように、けり出し時には、足関節は底屈運動をする。筋肉の力が弱っていたり靴の中で足が不安定な状態にある場合、中足趾節関節13において、中足骨4aの遠位部と第1基節骨5aの近位部が下方(実線α)へ底屈するとともに、第1末節部6aの遠位部が下方(実線γ)へ底屈する。また、趾節間関節15において、第1基節骨5aの遠位部と第1末節部6aの近位部(第2趾では第2中節部6bの近位部)が上方(実線β)へ背屈運動する。この第1基節骨5aの遠位部下方にはスペースS(および図示しない第2趾〜5趾の基節骨5b〜5eの遠位部下方のスペース)があり、第1基節骨5a〜5eの遠位部は着地の際に地面から浮いた状態にある。
【0012】
足底にある短母趾屈筋71、長母趾屈筋72などの屈筋群が緊張していくと、上記のように、足趾の各骨が実線α〜γのように運動をする。
【0013】
このとき、中足趾節関節13部分の屈筋群が過伸展し底屈しにくくなる。その結果、足趾の剛性は強くなるが、足趾が屈曲しながら地面をつかむ運動性が失われる。すると、回内運動がスムーズに安定して行われなくなり、歩行運動の際に、中足趾節関節、特に母趾と第2趾の中足趾節関節に負担がかかり、足趾が疲労しやすくなったり、中足趾節関節の下の皮膚が固くなりタコができたり、足趾を傷める場合があり、特に外反母趾の原因となる。
【0014】
したがって、MTP関節11の前方(中足趾節関節13の後方)の第1および第2中足骨4a、4bの遠位部下を支持(矢印Y)するのが効果的である。また、この支持により、短母趾屈筋71、長母趾屈筋72などの屈筋群の負担を軽減するので、足趾が容易に屈曲運動を行うことができる。こうして、前足部の運動性が向上するので、その回内運動を円滑に行わせることができる。
【0015】
また、下方にスペースSがある第1基節骨5a〜5eの遠位部(趾節間関節15の後方)を、着地の際に地面から浮いた状態にしないように、第1基節骨5a〜5eの遠位部下を支持するのも効果的である。この支持により、容易に第1基節骨5a〜5eの屈曲運動ができるようにして、足趾の運動性をより向上して、前足部の回内運動をより円滑に行わせることができる。
これらの第1および第2中足骨4a、4bの遠位部下および第1基節骨5a〜5eの遠位部下の支持により、特定の足趾の部分ではなく、全体で体を支え前に体を押し出す構造が形成される。
【0016】
さらに、中足趾節関節の中で、母趾と第2趾に次いで負担が大きいのが第5趾の中足趾節関節である。そこで、第3趾と第4趾の第3、4中足骨4c、4dの遠位部後方下を支持することにより、その第3趾と第4趾の短趾屈筋73、長趾屈筋74を支持して、それぞれの第3、4基節骨5c、5dの働きを促し、結果的に第5趾の中足趾節関節13への負担を分担し、足趾が無理なく屈曲運動を行うことができる。
【0017】
一方、図8に示す足部の横のアーチ構造も、歩行時の柔軟性に不可欠な緩衝器としての働きを持つ。この横アーチは、中足趾節関節でつくる横のアーチと足根骨でつくる横のアーチである。上記中足趾節関節でつくる横のアーチを支えることにより、第3趾、第4趾の働きを良くし、母趾および第5趾にかかる負担を少なくすることができる。
【0018】
本発明は、上記の知見に基づき、前部に突起部を備えた中底またはこの中底を備えた靴であって、上記突起部は、前足部の回内運動を円滑に行わせるように、平面視で略半月状に突設され、該半月状の凸となる方向がつま先方向に向いて形成されて、母趾および第2趾の中足骨を支持する第1の突起部を有するものである。
ここで、前足部の回内運動が円滑であるとは、足趾の運動性を確保しつつ、前足部が回内運動を行ない得ることをいう。
【0019】
上記構成によれば、前足部のけり出しの際、母趾および第2趾の中足骨を支持することにより、中足趾節関節を支え、短母趾屈筋、長母趾屈筋および長趾屈筋を支えることで、足部の横アーチを支えウィンドラスを高めて、足の剛性を保持しながら、足趾の運動性を向上することができる。また、第1突起は平面視で略半月状に突設され、該半月状の凸となる方向がつま先方向に向いて形成されているので、足趾の形に沿って母趾と第2趾を自然に分離させることができ、また、母趾および第2趾の安定した支持が容易に得られる。これにより、外反母趾を予防しつつ、前足部の回内運動を円滑に行わせて、自然な歩行運動をサポートすることができる。
【0020】
好ましくは、上記突起部は、前足部の回内運動を円滑に行わせるように、中足趾節関節の前方に突設されて、足趾の基節骨を支持する第2の突起部を有する。したがって、基節骨を支持することにより、容易に基節骨の屈曲運動ができるようにして、足趾の運動性をより向上して、前足部の回内運動をより円滑に行わせることができる。
【0021】
好ましくは、上記突起部は、前足部の回内運動を円滑に行わせるように、平面視で半月状に突設されて、第3趾および第4趾の中足骨遠位部後方を支持する第3突起を有する。したがって、第3趾と第4趾の第3、第4中足骨の遠位部後方下を支持することにより、その第3趾と第4趾の短趾屈筋、長趾屈筋を支持して、それぞれの基節骨の働きを促し、結果的に第5趾の中足趾節関節への負担を分担し、足趾が無理なく屈曲運動を行うことができる。これにより、前足部の運動性がより向上するので、その回内運動をより一層円滑に行わせることができる。
【0022】
好ましくは、上記中底を備えた靴は、靴底の土踏まず部に靴底の材質よりも硬い材質の細長いシャンク部を備え、上記シャンク部の長手方向に沿った中心線が、靴底に生じる上記前足部の回内運動の回転軸に平面視で合致しているか、またはほぼ平行である。したがって、シャンク部により靴底に前足部の回内運動の回転軸をつくることで、前足部の回内運動を助けることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る前部に突起部を備えた中底の平面図、図2はこの中底を備えた靴の側面図を示す。図2に示すように、この靴は、靴底10と中底17と、その上部に取り付けられた甲被(アッパー)15とを備えている。靴底10は、例えばミッドソール16およびアウトソール18を備えており、中底17は、例えば上記ミッドソール16の上面に接合される中底ボード14およびその上面のインソール12を備えている。図2に示すように、突起部28は、中底の中底ボード14の前部に設けられている。なお、突起部28をインソール12に設けてもよい。
【0024】
図1に示す中底ボード14には、平面視で半月状に突設され、該半月状の凸となる方向がつま先方向に向いて形成されている第1突起25が設けられており、この第1突起25は、図3(a)に示すように、MTP関節11の前方に位置する母趾の第1中足骨4aの下方、および(b)に示すように、第2趾の第2中足骨4bの下方に位置する。
【0025】
この第1突起25が第1および第2中足骨4a、4bを支持することにより、図3(a)の母趾においては、短母趾屈筋71および長母趾屈筋72などの筋肉、図3(b)の第2趾においては、短趾屈筋73および長趾屈筋74などの筋肉の負担を軽減することができ、中足趾節関節13を支持することと相俟って足趾が一部の関節に負担が集中することなく、容易に屈曲運動をすることができる。また、第1、2中足骨4a、4bを予め少し支えることで、母趾および第2趾に力が入り易くなり、反発力も得られるので、底屈運動において足の剛性を保持しながら、足趾の運動性を向上することができる。これにより、外反母趾を予防しつつ、前足部の回内運動を円滑に行わせて、自然な歩行運動をサポートすることができる。
【0026】
図2の第1突起25は平面視で略半月状に形成されているので、足趾の形に沿って母趾と第2趾を自然に分離させることができ、また、従来のように、母趾と第2趾間に突起部を介在させることなく、母趾および第2趾の両方の中足骨を下方から支持するので、母趾および第2趾の安定した支持が容易に得られる。
【0027】
図1に示す中底ボード14には、第1突起25より前方に突設された第2突起26が設けられている。この第2突起26は例えば平面視で略V字状に形成されており、図7(b)に示す下方にスペースSがある第1基節骨5a〜5eの遠位部(趾節間関節15の後方)を、着地の際に地面から浮いた状態にしないように、第1基節骨5a〜5eの遠位部下を支持する。この例では、第1〜5基節骨5a〜5eの全体を支持する。
【0028】
この第2突起26が第1〜5基節骨5a〜5eを支持することにより、基節骨5a〜5eが底屈して容易に屈曲運動ができるようになり、足趾に力が入り易くなって、足趾の剛性をより一層向上させることができ、前足部の回内運動をより円滑に行わせることができる。
【0029】
なお、この実施形態では、第2突起26は基節骨5a〜5eを支持しているが、母趾と第2趾の基節骨5a、5bのみを支持するようにしてもよい。この場合、第2突起26の形状を、第1突起25と同様に、平面視で略半月状にしてもよい。
【0030】
図1に示す中底ボード14には、平面視で半月状に突設された第3突起27が設けられている。この第3突起27は、MTP関節11の前方で第2突起26よりやや後方の第3趾および第4趾の第3、4中足骨4c、4dの遠位部後方に位置する。
【0031】
この第3突起27が第3、4中足骨4c、4dの遠位部後方下を支持することにより、その第3趾と第4趾の短趾屈筋73、長趾屈筋74(図6(a)(b)参照)を支持して、それぞれの第3、4基節骨5c、5dの働きを促し、結果的に第5趾の中足趾節関節15への負担を分担し、足趾が無理なく屈曲運動を行うことができる。これにより、前足部の運動性がより向上するので、その回内運動をより一層円滑に行わせることができる。
【0032】
また、上記第1および第3支持部25、27の支持により、歩行時の柔軟性に不可欠な緩衝器としての働きを持つ中足趾節関節13でつくる横のアーチ(図8参照)を支えることができる。これにより、第3趾、第4趾の働きを良くし、横のアーチを支える第5趾や母趾にかかる負担を少なくすることができる。
【0033】
上記第1〜第3支持部25〜27は、例えば、中底ボード14の型成形時に、同時に型成形により形成される。
【0034】
本発明にかかる靴は、さらに、上記前足部の回内運動をつくるために、図4に示すように靴底にシャンク部30を備えている。図4(a)において、アウトソール18の前部アウトソール22と後部アウトソール24間の中間に土踏まず部20が位置しており、この土踏まず部20に、上記前足部Fの回内運動の回転軸Aに沿った方向を作る細長いシャンク部30が形成されている。
【0035】
図4(a)に示す土踏まず部20のシャンク部30は、例えばミッドソール16の下面位置に、形状が平行四辺形の細長いプレート状に形成されており、その長手方向に沿った中心線が、靴底10に生じる前足部の回内運動の回転軸Aに平面視で合致している。このシャンク部30は、靴底10に前足部Fの回内運動の回転軸Aとなるように、図2のシャンク部30を除く靴底10および中底17、つまり、インソール12、中底ボード14、ミッドソール16のシャンク部30を除く部分、およびアウトソール18(前部アウトソール22、後部アウトソール24)の各材質よりも硬い材質を有する。これらシャンク部30を除く靴底10および中底17は、前足部Fの回内運動の際、シャンク部30の回転軸Aに沿って適切な変形や捩れを発生させて、前足部Fの回内運動を助ける。
【0036】
図4(b)に示すように、上記シャンク部30は、ミッドソール16とは別部材であり、例えば、ミッドソール16の型成形の際に、インサート成形などにより形成される。
【0037】
上記シャンク部30には、例えばポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂およびポリカーボネート樹脂、鋼のような金属等が用いられる。インソール12には、例えばEVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)、エラストマー樹脂、または弾性ポリウレタン、コルクまたはゴム等が用いられる。中底ボード14には、例えば天然皮革、レザーボード、パルプボード、樹脂ボード等が用いられる。ミッドソール16には、例えばEVAスポンジ、ポリブタジエンスポンジまたは発泡ウレタン等が用いられる。アウトソール18(前部アウトソール22、後部アウトソール24)には、例えばソリッドラバー、発泡ラバー、発泡ポリウレタンまたは発泡ポリブタジエン等が用いられる。
【0038】
なお、この実施形態では、シャンク部30の長手方向に沿った中心線が、靴底10に生じる前足部の回内運動の回転軸Aに平面視で合致しているが、平面視でほぼ平行であってもよい。
【0039】
なお、この実施形態では、土踏まず部20のシャンク部30を、靴底10のミッドソール16の下面に設けているが、ミッドソール16と中底ボード14間に設けてもよく、また、中底17のインソール12と中底ボード14間に設けてもよい。
【0040】
また、この実施形態では、シャンク部30の形状は、平行四辺形になっているが、前足部Fの回内運動の回転軸A方向に細長い形状であればよく、長方形や楕円形等の形状でもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、前足部のけり出しの際、第1突起により母趾および第2趾の中足骨を支持することにより、外反母趾を予防しつつ、前足部の回内運動を円滑に行わせて、自然な歩行運動をサポートすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る中底前部に突起部を備えた中底を示す平面図である。
【図2】図1の中底を備えた靴を示す側面図である。
【図3】(a)は母趾を示す概略側面図、(b)は第2趾を示す概略側面図である。
【図4】(a)は図1の靴の底面図、(b)は(a)のI-I 線断面図である。
【図5】(a)〜(d)は前足部の回内運動を、(e)は回外運動を示す模式図である。
【図6】(a)〜(c)は、足部(右足)の骨格および第1〜3層筋群を示す平面図である。
【図7】(a)は歩行運動の模式図、(b)は前足部(母趾)を示す側面図である。
【図8】足部の横のアーチ構造を示す模式図である。
【符号の説明】
3…足根骨、4a…第1中足骨、4b…第2中足骨、5a〜5e…趾節、11…MTP関節、13…中足趾節関節、14…中底ボード、16…インソール、20…土踏まず部、25…第1突起、26…第2突起、27…第3突起、28…突起部、30…シャンク部。

Claims (5)

  1. 前部に突起部を備えた中底であって、
    上記突起部は、前足部の回内運動を円滑に行わせるように、平面視で半月状に突設され、該半月状の凸となる方向がつま先方向に向いて形成されて、母趾および第2趾の中足骨を支持する第1突起を有する中底。
  2. 請求項1において、上記突起部は、前足部の回内運動を円滑に行わせるように、中足趾節関節の前方に突設されて、足趾の趾節を支持する第2突起を有する中底。
  3. 請求項1において、上記突起部は、前足部の回内運動を円滑に行わせるように、平面視で半月状に突設されて、第3趾および第4趾の中足骨遠位部後方を支持する第3突起を有する中底。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の中底を備えた靴。
  5. 請求項4において、上記靴は、靴底の土踏まず部に靴底の材質よりも硬い材質の細長いシャンク部を備え、上記シャンク部の長手方向に沿った中心線が、靴底に生じる上記前足部の回内運動の回転軸に平面視で合致しているか、またはほぼ平行である靴。
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