JPWO2007043177A1 - インサート、テストトレイおよび半導体試験装置 - Google Patents

インサート、テストトレイおよび半導体試験装置 Download PDF

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Abstract

枠部520と、被試験半導体デバイス100を支持するIC収容部530と、枠部520およびIC収容部530の相対位置を変化させ得る状態で、枠部520およびIC収容部530を相互に連結する連結部と、特定の期間において、枠部520に対する相対的な所定位置にIC収容部530を案内する案内部とを備え、半導体試験装置において被試験半導体デバイス100を収容するインサート。

Description

本発明はインサート、テストトレイおよび半導体試験装置に関する。より詳細には、半導体試験装置において被試験半導体デバイスを収容するテストトレイに装着され、被試験半導体デバイスを直接に収容するインサートに関する。また、このインサートを複数備えたテストトレイと、さらにそのテストトレイを用いて試験を実施する半導体試験装置にも関する。
半導体装置の製造には試験工程が含まれている。試験工程は半導体試験装置により実施される。近年の生産量の増加に伴い、試験工程の効率も製造工程全体のスループットに大きな影響を与えるようになってきた。
半導体試験装置において被試験半導体デバイスを物理的に操作するハンドラには、カスタマテストトレイと呼ばれる容器に収容した被試験半導体デバイスが装入される。一方、試験装置に電気的に接続して試験を実行するときは、被試験半導体デバイスはテストトレイと呼ばれる容器に移しかえて取り扱われる。
テストトレイは被試験半導体デバイスと試験用ソケットとの電気的接続を得る操作に都合のよい構造を有している。即ち、テストトレイは下面の開放された容器で、被試験半導体デバイスを収容した状態でテストヘッドに設けられた試験用ソケットに向かって降下させることにより、被試験半導体デバイスのコンタクトパッドと試験用ソケットのコンタクトピンとを電気的に接続させることができる。
また、テストトレイには、多くの被試験半導体デバイスを収容して、これらを一括して試験に供することができるものがある。これにより、メモリ等の生産量の大きい半導体デバイスに対する試験工程の効率を向上させ、高いスループットを実現できる。
さらに、テストトレイにおいては、各被試験半導体デバイスはインサートと呼ばれる部材を介して収容される。また、インサートは、自身をテストトレイの枠体に固定するための枠部と、枠部に対して変位を許されたIC収容部とを備えている。このような構造により、インサート自体、テストトレイおよび被試験半導体デバイスの熱膨張等を吸収して被試験半導体デバイスを保持できる。
下記特許文献1には、上記のようなテストトレイに対してローディングまたはアンローディングするときにICチップを保持する部品吸着装置に関する記載がある。同文献の記載によると、保持するICチップを位置合わせするための機構が部品吸着装置に装着される。これにより、部品吸着装置に対して規定の位置においてICチップを保持させることができる。従って、テストヘッドにおいて、試験に供するICチップのコンタクトパッド(ハンダボール)をICソケットのコンタクトピンに正確に結合させ、有効な試験を確実に実行させることができる。
また、下記特許文献2には、前記したインサートに関する記載がある。同文献によると、インサートはそれ自体に対して変位可能に装着されたガイドコアを備え、このガイドコアに被試験電子部品ICを収容する。更に、ガイドコアにガイド穴を、試験用のICソケットにガイドピンをそれぞれ設けることにより、ICソケットに対して被試験電子部品ICを結合させるときに、被試験電子部品ICとICソケットとが自動的に位置合わせされる。これにより、有効な試験を確実に実行することができる。
特開平11−333775号公報 特開2001−33519号公報
特許文献1に記載された吸着装置による被試験半導体デバイスの位置合わせは確実な試験の実行に有効である。しかしながら、吸着装置は取り扱うすべてのICチップに対して位置合わせを行わなければならず、著しく高い耐久性が求められる。
一方、特許文献2に記載されたインサートは、変位するガイドコアに形成されたガイド穴と、試験用のICソケット側に設置されたガイドピンとを含む案内部を備え、試験用ICソケットに対してガイドコアが自動的に位置合わせをする。しかしながら、試験用ICソケットに合わせてガイドコアと共に変位した被試験電子部品ICは、試験用ICソケット以外の部品に対して位置が整合しているとは限らない。
このため、テストトレイ(インサート)からアンローディングするときに、ずれた位置で吸着装置に保持され、更に、そのためにカスタマテストトレイへの収納に失敗する場合がある。また、カスタマテストトレイからテストトレイにローディングする場合にも、変位し得るガイドコアが当初よりずれた位置にあり、そのためにずれた位置で吸着装置に保持され、テストトレイへのローディングに失敗する場合もある。
そこで、本発明の第1の形態として、枠部と、被試験半導体デバイスを支持するIC収容部と、枠部およびIC収容部の相対位置を変化させ得る状態で、枠部およびIC収容部を相互に連結する連結部と、特定の期間において、枠部に対する相対的な所定位置にIC収容部を案内する案内部とを備え、半導体試験装置において被試験半導体デバイスを収容するインサートが提供される。これにより、被試験半導体デバイスをインサートにローディングまたはアンローディングするときに、インサートのIC収容部が予め定められた所定位置に位置合わせされている。従って、IC収容部の変位に起因する吸着位置のずれ、ローディングされる被試験半導体デバイスのジャム等が生じることがない。
また、ひとつの実施形態として、上記インサートにおいて、被試験半導体デバイスがIC収容部へローディングまたはアンローディングされるときには所定位置に向かって案内され、被試験半導体デバイスが試験用ソケットに近づいたときに、IC収容部は案内部による案内から開放される。これにより、インサート全体が持ち上げられているときは、IC収容部は自動的に所定位置に位置合わせされる。一方、インサートが試験用ソケット上に降下したときは案内が無効になり、IC収容部を自由に変位させることができる。
また、ひとつの実施形態として、上記インサートにおいて、案内部が、枠部またはIC収容部を貫通して形成され、他方から遠ざかるほど内部が広くなるテーパ面を有する貫通穴を含み、連結部が、他方に結合された結合部と、枠部およびIC収容部が相対的に接近または離間できる長さを有して貫通穴に挿通された軸部と、軸部を介して結合部に連結され、IC収容部および枠部の間隔が拡がったときにテーパ面に当接する当接部とを含む。これにより、インサート全体が持ち上げられているときは、当接部がテーパ面を滑落し、IC収容部は自動的に所定位置に位置合わせされる。一方、インサートが試験用ソケット上に降下したときは、試験用ソケットに当接したIC収容部が枠部に対して相対的に持ち上げられるので、テーパ面および当接部による案内は無効になり、IC収容部を自由に変位させることができる。なお、具体的に後述するように、この構造は極めて簡潔に実現できるので、インサートの寸法およびコストを大きくすることもない。
また、ひとつの実施形態として、上記インサートにおいて、案内部が、枠部またはIC収容部を貫通して形成され、他方から遠ざかるほど内部が広くなるテーパ面を有する貫通穴を含み、連結部が、他方に結合された結合部と、枠部およびIC収容部が相対的に接近または離間できる長さを有して貫通穴に挿通された軸部と、軸部を介して結合部に連結され、且つ、自身から遠ざかるほど周面が広くなるテーパ面を有し、IC収容部および枠部の間隔が拡がったときにテーパ面に当接するテーパ状当接部とを含む。これにより、枠部に対するIC収容部の案内と開放の機能が上記の場合と同様に形成されると共に、IC収容部の案内および開放の動作がより円滑になる。
また、他の実施形態として、上記インサートにおいて、案内部が、枠部またはIC収容部を貫通して形成された貫通穴を含み、連結部が、枠部またはIC収容部の他方に結合された結合部と、枠部およびIC収容部が相対的に接近または離間できる長さを有して貫通穴に挿通された軸部と、軸部を介して結合部に連結され、IC収容部および枠部の間隔が拡がったときに貫通穴の開口端縁部に当接するテーパ状の当接部とを含む。これにより、インサート全体が持ち上げれられたときはIC収容部の降下に伴って開口端縁部がテーパ状の当接部に沿って滑落するので、IC収容部は自動的に所定位置に位置合わせされる。一方、インサートが試験用ソケット上に降下したときは、試験用ソケットに当接したIC収容部が枠部に対して相対的に持ち上げられるので、開口端縁部および当接部による案内は無効になり、IC収容部を自由に変位させることができる。また、具体的に後述するように、この構造も極めて簡潔に実現できるので、インサートの寸法およびコストを大きくすることがない。
また、他の実施形態として、上記インサートにおいて、案内部が、枠部に対して進退してIC収容部に向かって突出できる位置合わせ部材と、位置合わせ部材の先端が枠部のIC収容部に対向した面から後退するように位置合わせ部材を付勢する付勢部材と、IC収容部の枠部に対向した面に設けられ、位置合わせ部材に当接して先端を所定位置に案内する位置合わせ穴とを含み、被試験半導体デバイスをIC収容部へローディングまたはアンローディングするときには、付勢部材による付勢に逆らって位置合わせ部材を枠部からIC収容部に向かって突出させ、位置合わせ部材の先端と位置合わせ穴とを嵌合させてIC収容部を所定位置に案内する。これにより、位置合わせ部材を押すことにより、インサートの枠部およびIC収容部を所望のときに所定位置に位置合わせさせることができる。従って、被試験半導体デバイスのローディングまたはアンローディングの直前に位置合わせ部材を押すことにより、IC収容部の変位による被試験半導体デバイスの位置ずれを解消できる。
また、他の実施形態として、上記インサートにおいて、連結部が、枠部およびIC収容部を相対的に接近または離間させることができ、案内部が、枠部またはIC収容部のいずれか一方において他方に対向した面から隆起する雄部と、他方において一方に対向した面に雄部と相補的な形状で形成され雄部と嵌合することによりIC収容部を所定位置に案内する雌部と、IC収容部が枠部に近づくように枠部またはIC収容部を付勢する付勢部材とを含み、被試験半導体デバイスを試験用ソケットに対して位置合わせするときには、付勢部材による付勢に逆らってIC収容部を枠部から遠ざけることにより、IC収容部が雄部および雌部による案内から開放される。これにより、インサートの枠部とIC収容部とを意図的に離間させたときを除いて、両者の位置が常に整合する。従って、IC収容部を試験用ソケットに対して位置合わせしなければならないときにはIC収容部の変位を許し、それ以外の期間はIC収容部を所定位置に止めて位置ずれを発生させない。
更に、他の実施形態として、上記インサートにおいて、ひとつの枠部に対して複数のIC収容部が装着され、IC収容部の各々に対して案内部が個別に設けられている。従って、被試験半導体デバイスのローディングまたはアンローディングのときに、IC収容部の位置ずれに起因する被試験半導体デバイスの位置ずれ、ジャム等が防止され、試験工程のスループットが向上される。
また、本発明の第2の形態として、枠部、被試験半導体デバイスを支持するIC収容部、枠部およびIC収容部の相対位置を変化させ得る状態で枠部およびIC収容部を相互に連結する連結部、および、特定の期間において枠部に対する相対的な所定位置にIC収容部を案内する案内部を備える複数のインサートと、複数のインサートを支持する一部が開放された枠体とを備え、半導体試験装置において被試験半導体デバイスを収容するテストトレイが提供される。これにより、多数のインサートを備えたテストトレイであって、各インサートにおいて各IC収容部がそれぞれ枠部に対して自動的に位置合わせするものが提供される。従って、被試験半導体デバイスの位置ずれを生じることなく、大量の被試験半導体デバイスを一括して確実に試験に供することができ、半導体製品の試験工程のスループットを向上させることができる。
また、本発明の第3の形態として、枠部、被試験半導体デバイスを支持するIC収容部、枠部およびIC収容部の相対位置を変化させ得る状態で枠部およびIC収容部を相互に連結する連結部、および、特定の期間において枠部に対する相対的な所定位置にIC収容部を案内する案内部を備えるインサートと、複数のインサートを支持する、一部が開放された枠体を含む被試験半導体デバイス用テストトレイと、被試験半導体デバイス用テストトレイに収容された被試験半導体デバイスに対してテストを実行するテスト部とを含む半導体試験装置が提供される。これにより、大量の被試験半導体デバイスに対して一括して試験を実行できる試験装置が提供される。従って、半導体製品の試験工程のスループットを向上させることができる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションも発明となり得る。
上記のようなインサートは、被試験半導体デバイスを試験用ソケットに装荷するときにはIC収容部の変位を許す一方で、自身に対して被試験半導体デバイスをローディングまたはアンローディングするときには、枠部およびIC収容部の相互の位置関係が自動的に整合される。従って、試験用ソケットに対して良好な電気的接続が得られると同時に、吸着装置に対してずれた位置で保持されことがなく、ローディングまたはアンローディングのときにジャム等が生じない。
半導体試験装置10の全体構造を示す図。 ハンドラ20の機能的な構造を模式的に示す図。 テストトレイ30の構造を示す分解斜視図。 単独のインサート40を抜き出して示す斜視図。 ひとつの実施形態に係るインサート50の構造を模式的に示す断面図。 ローディング部230またはアンローディング部280におけるインサート50に対するローディングまたはアンローディングの過程60を模式的に示す断面図。 テストチャンバ250内のテストヘッド110におけるインサート50による被試験半導体デバイス100の装荷の過程70を模式的に示す断面図。 他の実施形態に係るインサート55の構造を模式的に示す断面図。 更に他の実施形態に係るインサート56の構造を模式的に示す断面図。 他の実施形態に係るインサート80の構造とその機能を模式的に示す断面図。 他の実施形態に係るインサート90の構造とその機能を模式的に示す断面図。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明する。ただし、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、半導体試験装置10の全体構造を示す図である。同図に示すように、半導体試験装置10は、被試験半導体デバイスを物理的に操作するハンドラ20と、ハンドラ20によって順次供給される被試験半導体デバイスに対して試験を実行するテストヘッド110と、被試験半導体デバイスに対して実行する試験を制御すると共に試験結果を評価するメイン装置130とを含んでいる。
ここで、メイン装置130、ケーブル120を介してテストヘッド110に接続され、その動作を制御している。また、テストヘッド110は、ハンドラ20から供給される被試験半導体デバイスの各々に対してその都度電気的に結合され、メイン装置130による試験を被試験半導体デバイス上で実行させる。実行された試験の結果により評価を受けた被試験半導体デバイスは、再びハンドラ20により搬送され、評価結果に応じて分類されて格納される。
図2は、図1に示した半導体試験装置10で用いられるハンドラ20の構造を模式的に示す図である。同図に示すように、ハンドラ20は、格納部210を備えている。ここには試験に供される大量の被試験半導体デバイスが、カスタマトレイ(不図示)に収容された状態で格納されている。また、後述するように、試験後に分類された被試験半導体デバイスもここに格納される。
被試験半導体デバイスは、格納部210から順次搬出され、ローディング部230においてカスタマトレイからテストトレイ30にローディングされる。このとき、各被試験半導体デバイスは、図示されていない吸着装置により吸着・保持され、ひとつずつテストトレイ30に移し替られる。
多数の被試験半導体デバイスを収容したテストトレイ30は、搬送部220により恒温槽240に搬送される。ここでは、設定された試験の条件に合わせて被試験半導体デバイスが加熱される場合もある。続いて、テストトレイ30は、恒温槽240に隣接したテストチャンバ250に搬送される。
図1に示したように、ハンドラ20はテストヘッド110の上方にせり出しており、このテストチャンバ250は、テストヘッド110の直上に位置している。従って、このテストチャンバ250の内部において、被試験半導体デバイスはテストヘッド110の試験用ソケットに装荷され、試験が実行される。このときも、試験用ソケットへの装荷はテストトレイ30ごと一括して行われる。
テストチャンバ250内において試験を終えた被試験半導体デバイスは、除温槽260を経由して温度調節された後、依然としてテストトレイ30に収容されたまたまま搬送部270によりアンローディング部280に載置される。アンローディング部280では、図示されていない吸着装置を用いてテストトレイ30から被試験半導体デバイスが取り出され、試験結果に基づく評価に応じて分類され、分類毎にカスタマトレイに収容される。さらに、カスタマトレイに格納された被試験半導体デバイスは、再び格納部210に格納される。こうして、半導体試験装置に装入された被試験半導体デバイスは、試験による評価結果に応じて分類される。
図3は、図2に示したハンドラ20で用いられるテストトレイ30の構造を示す分解斜視図である。同図に示すように、テストトレイ30は、枠体310と、それに装着されたインサート40とを含んで形成されている。
枠体310は、互いに平行な複数の桟320と、枠体310および桟320の互いに対向した側面に形成された複数の取付片312を備え、下面は開放されている。これに対して、インサート40は、取付片312に上方から搭載され、取付片312を貫通して装着されたファスナ330により枠体310または桟320に固定されている。
なお、図3中にはただひとつのインサート40が描かれているが、実際には各取付片にインサート40が装着される。また、各インサート40は、後述するように、それぞれが複数の被試験半導体デバイスを収容できる。従って、テストトレイ30全体では、例えば128個あるいは256個といったように大量の被試験半導体デバイスを収容できる。
図4は、図3に示したテストトレイ30に装着されたインサート40を単独で示す斜視図である。同図に示すように、各インサート40は、被試験半導体デバイスを直接に収容する4個のIC収容部430と、IC収容部430を一括して支持する枠部420とを備えている。また、インサート40は、その上面から側面に回り込んで装着されたカバー410も備えている。
ここで、各IC収容部430は、枠部420に対して間隙をおいて装着されており、枠部420に対して少なくとも水平方向に、個別に変位できるように装着されている。また、IC収容部430の内側は、下方ほど狭くなるように形成されている。従って、上側から枠部420の開口を通過して装入された被試験半導体デバイスは、IC収容部430から抜け落ちることなく保持される。ただし、IC収容部430の底面は開放されているので、ここに収容された被試験半導体デバイスの下面は下方にむかって露出する。
図5は、インサート50におけるIC収容部530の枠部520に対する取付構造を示す部分断面図であり、図4中に示す矢印Sを含む鉛直面で切った断面を部分的に示している。なお、説明の便宜のために、図4でインサート40に装着されていたカバー410の記載は省略している。
同図に示すように、インサート40は、水平に配置された枠部520と、連結部材550により枠部520から懸架されたIC収容部530とを備えている。
枠部520は、図上の略中央に、水平状態の被試験半導体デバイスを通過させ得る大きさの開口522を有する。IC収容部530に収容される被試験半導体デバイスは、この開口522を通過して装入される。
IC収容部530も、その略中央に被試験半導体デバイスを収容するための開口532を有する。ただし、この開口532は下方に向かって内部が狭くなり、装入された被試験半導体デバイスが落下しないように形成されている。従って、この開口532にローディングされた被試験半導体デバイスは、開口532内に支持されると同時に、その下面に形成されたコンタクトパッドを下方に向かって露出している。
連結部材550は、その軸部551の上端部553を枠部520に固定されている。また、軸部551は、IC収容部530に形成された貫通穴535の内側を通って、IC収容部530の略下面まで延在している。更に、軸部551の下端には、軸部551よりも大きな径を有する当接部555を備えている。また、枠部520の下面および当接部555の間の軸部551の長さは貫通穴535の長さに略等しい。
ここで、貫通穴535の内面は、その上端に比較して下端で開口が大きくなるようなテーパ面を形成している。これに対して、連結部材550の当接部555の径は、テーパ面の小径側内径よりも大きく、大径側内径よりも小さい。従って、IC収容部530が枠部520から遠ざかって降下しているとき、当接部555は貫通穴535のテーパ面に当接する。
更に、当接部555がテーパ面に当接したとき、IC収容部530はテーパ面の傾斜に従って滑落する。従って、IC収容部530は連結部材550と貫通穴535の各中心軸が一致する所定位置に自動的に案内される。このように、このインサート50では、貫通穴535のテーパ面と連結部材550の当接部555とによって案内部500が形成されている。
また、IC収容部530に形成された貫通穴535の内面は、軸部551よりも大きな内径を有している。従って、IC収容部530が枠部520に近づいた位置にあるときは、貫通穴535内面および軸部551の間隙により、IC収容部530は連結部材550および枠部520に対して水平方向に変位できる。
なお、以下、「所定位置」と記載した場合は、枠部520に対するIC収容部530の相対位置について、枠部520の開口522の中心とIC収容部530の開口532の中心とが同一鉛直線上に位置する状態を意味する。また、IC収容部530の開口532下端の縁部下面に形成されたガイド穴533については別途後述する。
図6は、図2に示したハンドラ20のローディング部230またはアンローディング部280における、図5に示したインサート50に対する被試験半導体デバイス100のローディングまたはアンローディングの過程60を模式的に示す図である。なお、ここで、他の図面と同じ構成要素に対しては同じ参照符号を付して重複する説明を省いている。
図6において、インサート50は、図3に示したテストトレイ30の枠体310に装着され、さらに、図2に示したハンドラ20においてローディング部230またはアンローディング部280に載置されている。また、このインサート50に対して、吸着装置225に吸着された被試験半導体デバイス100が上方からローディングまたはアンローディングされようとしている。
ここで、インサート50は、その一端(図中の左端)において、テストトレイ30の枠体310の取付片312に枠部520の端部を固定されている(ファスナ330は不図示)。なお、図示は省略されているが、枠部520の他端は、テストトレイ30の桟320に形成された取付片312に固定されている。
また、テストトレイ30の枠体310はインサート50よりも大きな高さを有している。従って、IC収容部530の下面は全く開放されており、自重により連結部材550の軸部551に沿って降下し切っている。従って、IC収容部530は、貫通穴535のテーパ面と連結部材550の当接部555とが当接することで枠部520から懸架されている。また、IC収容部530はテーパ面の傾斜に従って滑落するので、IC収容部530の開口532と枠部520の開口522とが同軸になる所定位置まで自動的に案内されている。
このように、IC収容部530が所定位置に位置合わせされているので、IC収容部530の開口532に被試験半導体デバイス100をローディングする場合、吸着装置225と開口532も位置合わせされており、ジャム等が生じることがない。また、IC収容部530から被試験半導体デバイス100をアンローディングするときも、IC収容部530が位置合わせされているので、吸着装置225は被試験半導体デバイス100の適切な位置を吸着して保持できる。
図7は、図2に示したハンドラ20のテストチャンバ250(テストヘッド110上)における、図5に示したインサート50に収容された被試験半導体デバイス100の試験用ソケット112への装荷の過程70を模式的に示す図である。なお、ここで、他の図面と同じ構成要素に対しては同じ参照符号を付して重複する説明を省いている。また、テストトレイ30の枠体310は図示を省略している。
ここでインサート50は、図2に示したハンドラ20のテストチャンバ250内で、テストヘッド110上の試験用ソケット112に向かって降下している。また、IC収容部530の開口532に収容された被試験半導体デバイス100は、試験用ソケット112のコンタクトピン113に当接している。このため、枠部520の降下により、枠部520およびIC収容部530の間が接近する。従って、連結部材550の当接部555と貫通穴535のテーパ面とが離れて案内部500による案内から開放されたIC収容部530は、水平に変位できるようになる。
さらに、IC収容部530の開口532下端の縁部下面に形成されたガイド穴533は、試験用ソケット112の側方に設けられたガイドピン114と嵌合する。従って、IC収容部530の開口532に収容された被試験半導体デバイス100も、試験用ソケット112に対して正確に位置合わせされる。かくして、被試験半導体デバイス100の下面に形成されたコンタクトパッド102は、コンタクトピン113に正確に結合される。
ここで、被試験半導体デバイス100と試験用ソケット112とが結合された状態では、インサート50において、枠部520およびIC収容部530が水平方向について相互に位置がずれている場合がある。このような位置ずれが残った状態で例えば被試験半導体デバイス100をアンローディングしようとすると、被試験半導体デバイス100が枠部520の開口522に触れる等して搬送不良が生じる場合がある。しかしながら、この実施形態では、試験を終えてインサート50が持ち上げられると、案内部500が再び作用して、IC収容部530は所定位置に案内される。なお、案内部500は、各IC収容部430に個別に形成することができる。
以上、図6および図7を参照して説明したように、このインサート50は、ローディングまたはアンローディングのときのIC収容部530の位置合わせと、試験用ソケット112に被試験半導体デバイス100を装荷するときのIC収容部530の水平方向の変位とを両立させている。従って、大量の被試験半導体デバイス100を一括して扱いながら、ジャム等の障害が生じることがない。また、被試験半導体デバイス100を試験用ソケット112に正確に装荷できるので有効な試験が確実に実行される。こうして、半導体装置製造のスループットが向上される。
図8は、図5に示したインサート50の変形例であるインサート55におけるIC収容部530の取付構造を示す部分断面図である。なお、図6において、図5と同じ構成要素には同じ参照符号を付して重複する説明を省略している。
同図に示すように、このインサート55では、IC収容部530に形成された貫通穴536の内面形状と、上端部563において枠部520に固定された連結部材560の当接部565の形状とが、図5に示したインサート50に対して異なっている。即ち、インサート55においてIC収容部530に形成された貫通穴536の内径は、連結部材560の軸部561よりも大きな一定の径を有する。また、連結部材560の下端に形成された当接部565の径は、その上端において軸部561と等しく、その下端において貫通穴536の内径よりも大きい。
IC収容部530が枠部520から遠ざかって降下しているとき、連結部材560の当接部565は貫通穴536の下端縁部に当接する。当接した下端端部は当接部565のテーパ面の傾斜に従って滑落するので、IC収容部530は所定位置に自動的に案内される。このように、この実施形態では、貫通穴536の下端縁部と当接部565のテーパ面とによって案内部500が形成されている。
一方、IC収容部530が枠部520に近づくように上昇した位置にあるとき、貫通穴535内面および連結部材560の軸部561の間隙により、IC収容部530は連結部材550に対して水平方向に変位できる。従って、例えばガイド穴533にガイドピン114が嵌合することにより、IC収容部530を試験用ソケット112に対して位置合わせすることができる。
図9は、図5に示したインサート50の変形例であるインサート56におけるIC収容部530の取付構造を示す部分断面図である。なお、図9において、図5と同じ構成要素には同じ参照符号を付して重複する説明を省略している。
同図に示すように、このインサート56では、上端部563において枠部520に固定された連結部材560の当接部565の形状が、図5に示したインサート50に対して異なっている。即ち、インサート56においてIC収容部530に形成された貫通穴535の内径は、上端において内径が小さく、下端において内径が大きくなるテーパ状の内面を有する。
従って、IC収容部530が枠部520から遠ざかって降下しているときは、連結部材560の当接部565は貫通穴535の内面に当接する。貫通穴535内面は、当接部565のテーパ面の傾斜に従って滑落するので、IC収容部530は所定位置に自動的に案内される。このように、この実施形態では、貫通穴535の内面および当接部565のテーパ面によって案内部500が形成されている。
一方、IC収容部530が枠部520に近づくように上昇した位置にあるとき、貫通穴535内面および連結部材560の軸部561の間隙により、IC収容部530は連結部材550に対して水平方向に変位できる。従って、例えばガイド穴533にガイドピン114が嵌合することにより、IC収容部520を試験用ソケット112に対して位置合わせすることができる。このように、貫通穴535および当接部565に同時にテーパ面を形成しても同様の効果を得ることができる。
なお、ここまでの各実施形態においては、連結部材550、560の一端を枠部520に固定していた。しかしながら、連結部材550、560の一端をIC収容部530側に固定して、案内部500を枠部520側に形成することもできる。
図10は、他の実施形態に係るインサート80の構造とその動作を説明する断面図である。同図に示すように、このインサート80は、連結部材850とは別に、位置合わせ部材860を含む案内部800を備えている。
即ち、連結部材850は、その軸部851の上端部853を枠部820に固定されている。また、軸部851は、IC収容部830に形成された貫通穴835に挿通され、IC収容部830下面側に形成された係止部855まで延在しており、枠部820に対してIC収容部830を懸架している。ここで、貫通穴835の内径は、連結部材850の軸部851の径よりも大きく、連結部材850および枠部820に対してIC収容部830が水平に変位することを許している。
なお、枠部820の下面から係止部855までの軸部851の長さは、IC収容部830の厚さよりも僅かに大きい程度となっている。これにより、IC収容部830は鉛直方向へは略変位しないが、水平方向には変位する。
一方、位置合わせ部材860は、枠部820に対して鉛直方向に変位できるように装着されている。位置合わせ部材860の下端部は、下方に行くほど細くなるテーパ部862をなす。これに対して、位置合わせ部材860の上端部866は水平な平坦面をなしている。また、位置合わせ部材860の中程には、径の大きな鍔部864が形成され、枠部820上面および鍔部864下面の間に付勢部材870を挟んでいる。
鍔部864および付勢部材870は、枠部820上面に形成された収容室825の内部に収容されている。付勢部材870は鍔部864を上方に付勢しているので、位置合わせ部材860全体が上方に付勢されている。なお、位置合わせ部材860および鍔部864が収容室825から抜け出さないように、止め具880が収容室825の上部を封止している。
さらに、IC収容部830には、連結部材850の軸部851を挿通した貫通穴835とは別に、上記位置合わせ部材860に対応した位置でIC収容部830を貫通する位置合わせ穴836が形成されている。位置合わせ穴836は、IC収容部830が枠部820に対して所定位置にあるとき、位置合わせ部材860の直下に位置している。また、位置合わせ穴836の内径は位置合わせ部材860の外径と略等しい。
以上のように構成されたインサート80において、位置合わせ部材860は上方に付勢されているので、押圧されていないときは枠部820に対して上昇して、下端のテーパ部862を、枠部820の下面よりも上方に後退させている。従って、IC収容部830は、連結部材850の軸部851と貫通穴835内面との間隙により水平に変位できる。
一方、IC収容部830を枠部820に対して位置合わせすべきとき、例えば被試験半導体デバイス100をローディングまたはアンローディングするときは、まず、位置合わせ部材860の上端部866を適切な押圧部材227により押圧する。これにより、付勢部材870の付勢に逆らって位置合わせ部材860が枠部820に対して降下して、その下端のテーパ部862は枠部820の下方面に突出する。
位置合わせ部材860がさらに降下すると、テーパ部862は位置合わせ穴836の内部に進入する。このとき、位置合わせ穴836の上端縁部と、テーパ部862とが当接するので、IC収容部830はテーパ面の傾斜に沿って滑動して、所定位置まで変位する。こうして、IC収容部830は、枠部820に対して位置合わせされる。このように、このインサート80では、位置合わせ部材860および位置合わせ穴836を用いて案内部800が形成されている。
なお、上記インサート80において、IC収容部830を位置合わせは吸着装置225の動作に先立つことが好ましい。そこで、押圧部材227に開口228を設け、その内側に吸着装置225を挿通している。これにより、吸着装置225および押圧部材227をそれぞれ個別に降下または上昇させられる。
上記のような実施形態では、IC収容部830の変位は水平方向に限られるので、鉛直方向についてインサート80の寸法が増すことがない。また、IC収容部830が変位できる状態を基本として、位置合わせ部材860が押圧されたときに位置合わせされるという特徴がある。
図11は、更に他の実施形態に係るインサート90の構造とその動作を説明する断面図である。同図に示すように、このインサート90も、連結部材950と案内部900とを個別に備えている。
即ち、このインサート90においても、枠部920およびIC収容部930は連結部材950により結合されている。ただし、連結部材950の軸部951は、枠部920に形成された貫通穴924と、IC収容部930に形成された貫通穴934のいずれに対しても摺動できるように挿通されており、固定されていない。従って、枠部920およびIC収容部930は相互に接近または離間する。
また、連結部材950の上端および下端には、各貫通穴924、934よりも径の大きな被当接部953および係止部955が形成されており、連結部材950は抜け落ちない。さらに、被当接部953および枠部920上面の間には、伸張方向に付勢された付勢部材970が装着されている。
ここで、枠部920に形成された貫通穴924の内径は、連結部材950の軸部951の外径と略等しい。従って、連結部材950は枠部920に対して、鉛直方向には摺動できるが、水平方向には変位しない。これに対して、IC収容部930に形成された貫通穴934は、連結部材950の軸部951の外径よりも十分に大きな内径を有する。従って、枠部920および連結部材950に対してIC収容部930が水平方向に変位することが許される。
さらに、このインサート90は、雄部926および雌部936を含む案内部900を備えている。即ち、枠部920の下面には、突起状の雄部926が形成されている。一方、IC収容部930の上面には、雄部926と相補的な内面形状を有して陥没したが雌部936が形成されている。雄部926および雌部936は、枠部920およびIC収容部930が略当接するまで接近したときに相互に嵌合して、IC収容部930を所定位置に案内する。なお、前記した連結部材950の軸部951は、連結部材950が押し下げられたときに雄部926が雌部936から抜け出るに足る間隔が枠部920およびIC収容部930の間に形成されるに足る長さを有している。
以上のように構成されたインサート90において、連結部材950は上方に付勢されているので、自身が押圧されていないときは、その下端の係止部955によりIC収容部930を枠部920に向かって引き上げる。従って、雄部926および雌部936が嵌合してIC収容部930は所定位置に案内される。
一方、IC収容部930の水平方向の変位を許すべきとき、例えば、試験用ソケット112に被試験半導体デバイス100を装荷するときは、まず、連結部材950の上端を適切な押圧部材254により押圧して、付勢部材970の付勢に逆らって連結部材950を枠部920に対して降下させる。これにより、連結部材950下端の係止部955と共にIC収容部930が降下するので、雄部926および雌部936の嵌合が解ける。
なお、案内部900による位置合わせは、被試験半導体デバイス100のコンタクトパッド102がコンタクトピン113に当接する前に開放されることが好ましい。そこで、両者が当接する前に連結部材950を押圧できるように、押圧部材254に開口256を設け、その内側にプッシャ252を挿通させている。これにより、プッシャ252および押圧部材254をそれぞれ個別に降下または上昇させられる。
上記のようにして、IC収容部930は枠部920に対して変位できる状態になる。この状態でインサート90が降下すると、試験用ソケット112側部に設けられたガイドピン114と、IC収容部930の開口932の縁部下面に形成されたガイド穴933とが嵌合して、IC収容部930は試験用ソケット112に対して適切な位置に案内される。従って、被試験半導体デバイス100と試験用ソケット112との間に良好な結合が得られる。
このように、この実施形態では、雄部926および雌部936を用いて案内部900が形成されている。このインサート90は、枠部920およびIC収容部930が位置合わせされた状態を維持した状態を基本として、連結部材950が押し下げられたときにはじめてIC収容部930の変位を許す。この点が図8に示したインサート80と異なるので、用途に応じて適宜選択できる。
なお、上記実施形態では、枠部920側に雄部926を、IC収容部930側に雌部936をそれぞれ設けたが、これは逆でも差し支えないことはいうまでもない。また、上記実施形態では結合部材とは別に案内部900を設けたが、図5あるいは図8に示したように、連結部材950を利用して案内部900を形成することもできる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることができることは当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
図4は、図3に示したテストトレイ30に装着されたインサート40を単独で示す斜視図である。同図に示すように、各インサート40は、被試験半導体デバイスを直接に収容する2個のIC収容部430と、IC収容部430を一括して支持する枠部420とを備えている。また、インサート40は、その上面から側面に回り込んで装着されたカバー410も備えている。

Claims (10)

  1. 枠部と、
    被試験半導体デバイスを支持するIC収容部と、
    前記枠部および前記IC収容部の相対位置を変化させ得る状態で、前記枠部および前記IC収容部を相互に連結する連結部と、
    特定の期間において、前記枠部に対する相対的な所定位置に前記IC収容部を案内する案内部と
    を備え、半導体試験装置において前記被試験半導体デバイスを収容するインサート。
  2. 前記被試験半導体デバイスが前記IC収容部へローディングまたはアンローディングされるときには前記所定位置に向かって案内され、
    前記被試験半導体デバイスが試験用ソケットに近づいたときに、前記IC収容部は前記案内部による案内から開放される
    請求項1に記載のインサート。
  3. 前記案内部が、前記枠部または前記IC収容部を貫通して形成され、他方から遠ざかるほど内部が広くなるテーパ面を有する貫通穴を含み、
    前記連結部が、前記他方に結合された結合部と、前記枠部および前記IC収容部が相対的に接近または離間できる長さを有して前記貫通穴に挿通された軸部と、前記軸部を介して前記結合部に連結され、前記IC収容部および前記枠部の間隔が拡がったときに前記テーパ面に当接する当接部と
    を含む請求項1または請求項2に記載のインサート。
  4. 前記案内部が、前記枠部または前記IC収容部を貫通して形成され、他方から遠ざかるほど内部が広くなるテーパ面を有する貫通穴を含み、
    前記連結部が、前記他方に結合された結合部と、前記枠部および前記IC収容部が相対的に接近または離間できる長さを有して前記貫通穴に挿通された軸部と、前記軸部を介して前記結合部に連結され、且つ、自身から遠ざかるほど周面が広くなるテーパ面を有し、前記IC収容部および前記枠部の間隔が拡がったときに前記テーパ面に当接するテーパ状当接部とを含む請求項1または請求項2に記載のインサート。
  5. 前記案内部が、前記枠部または前記IC収容部を貫通して形成された貫通穴を含み、
    前記連結部が、前記枠部または前記IC収容部の他方に結合された結合部と、前記枠部および前記IC収容部が相対的に接近または離間できる長さを有して前記貫通穴に挿通された軸部と、前記軸部を介して前記結合部に連結され、前記IC収容部および前記枠部の間隔が拡がったときに前記貫通穴の開口端縁部に当接するテーパ状の当接部とを含む請求項1または請求項2に記載のインサート。
  6. 前記案内部が、
    前記枠部に対して進退して前記IC収容部に向かって突出できる位置合わせ部材と、
    前記位置合わせ部材の先端が前記枠部の前記IC収容部に対向した面から後退するように前記位置合わせ部材を付勢する付勢部材と、
    前記IC収容部の前記枠部に対向した面に設けられ、前記位置合わせ部材に当接して前記先端を前記所定位置に案内する位置合わせ穴とを含み、
    前記被試験半導体デバイスを前記IC収容部へローディングまたはアンローディングするときには、前記付勢部材による付勢に逆らって前記位置合わせ部材を前記枠部から前記IC収容部に向かって突出させ、前記位置合わせ部材の先端と前記位置合わせ穴とを嵌合させて前記IC収容部を前記所定位置に案内する請求項1に記載のインサート。
  7. 前記連結部が、前記枠部および前記IC収容部を相対的に接近または離間させることができ、
    前記案内部が、前記枠部または前記IC収容部のいずれか一方において他方に対向した面から隆起する雄部と、前記他方において前記一方に対向した面に前記雄部と相補的な形状で形成され前記雄部と嵌合することにより前記IC収容部を前記所定位置に案内する雌部と、前記IC収容部が前記枠部に近づくように前記枠部または前記IC収容部を付勢する付勢部材とを含み、
    前記被試験半導体デバイスを前記試験用ソケットに対して位置合わせするときには、前記付勢部材による付勢に逆らって前記IC収容部を前記枠部から遠ざけることにより、前記IC収容部が前記雄部および前記雌部による案内から開放される請求項1に記載のインサート。
  8. ひとつの前記枠部に対して複数の前記IC収容部が装着され、前記IC収容部の各々に対して前記案内部が個別に設けられている請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のインサート。
  9. 枠部、被試験半導体デバイスを支持するIC収容部、前記枠部および前記IC収容部の相対位置を変化させ得る状態で前記枠部および前記IC収容部を相互に連結する連結部、および、特定の期間において前記枠部に対する相対的な所定位置に前記IC収容部を案内する案内部を備える複数のインサートと、
    前記複数のインサートを支持する一部が開放された枠体と
    を備え、半導体試験装置において前記被試験半導体デバイスを収容するテストトレイ。
  10. 枠部、被試験半導体デバイスを支持するIC収容部、前記枠部および前記IC収容部の相対位置を変化させ得る状態で前記枠部および前記IC収容部を相互に連結する連結部、および、特定の期間において前記枠部に対する相対的な所定位置に前記IC収容部を案内する案内部を備えるインサートと、
    複数の前記インサートを支持する、一部が開放された枠体を含む被試験半導体デバイス用テストトレイと、
    前記被試験半導体デバイス用テストトレイに収容された前記被試験半導体デバイスに対してテストを実行するテスト部と
    を含む半導体試験装置。
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