JP4045687B2 - Icデバイスのテスト用キャリアボード - Google Patents
Icデバイスのテスト用キャリアボード Download PDFInfo
- Publication number
- JP4045687B2 JP4045687B2 JP09637599A JP9637599A JP4045687B2 JP 4045687 B2 JP4045687 B2 JP 4045687B2 JP 09637599 A JP09637599 A JP 09637599A JP 9637599 A JP9637599 A JP 9637599A JP 4045687 B2 JP4045687 B2 JP 4045687B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carrier
- board
- contact
- floating
- positioning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R31/00—Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
- G01R31/28—Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
- G01R31/2851—Testing of integrated circuits [IC]
- G01R31/2855—Environmental, reliability or burn-in testing
- G01R31/286—External aspects, e.g. related to chambers, contacting devices or handlers
- G01R31/2865—Holding devices, e.g. chucks; Handlers or transport devices
- G01R31/2867—Handlers or transport devices, e.g. loaders, carriers, trays
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R31/00—Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
- G01R31/28—Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
- G01R31/2851—Testing of integrated circuits [IC]
- G01R31/2886—Features relating to contacting the IC under test, e.g. probe heads; chucks
- G01R31/2887—Features relating to contacting the IC under test, e.g. probe heads; chucks involving moving the probe head or the IC under test; docking stations
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L22/00—Testing or measuring during manufacture or treatment; Reliability measurements, i.e. testing of parts without further processing to modify the parts as such; Structural arrangements therefor
- H01L22/10—Measuring as part of the manufacturing process
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICデバイス、特にBGA(ball grid array )型やCSP(chip scale package)型のICデバイスの電気的特性を試験するために用いられ、多数のICデバイスを載置してICテスタのテストヘッドに同時に接離させるためのICデバイスのテスト用キャリアボードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ICデバイスの電気的特性の試験を行うためにICテスタが用いられるが、このICテスタは、所定数の電極を設けたテストヘッドを有し、ICデバイスを搬送して、このICテスタのコンタクト部に接続し、その間で通電することにより試験を行う構成としたものである。試験効率を向上させるために、ボード本体に所定数のキャリアを設けたテスト用のキャリアボードを用い、これら各キャリアにICデバイスを着脱可能に載置できるようになし、もって多数のICデバイスを同時に試験するのが一般的である。キャリアボードは、ローダ部において各キャリアに試験すべきICデバイスを搭載して、コンベア等の適宜の搬送手段によりICテスタのテストヘッドに対面する位置にまで搬送し、プッシャ等でキャリアボードをテストヘッドに向けて押動することによって、各キャリアに載置したICデバイスの電極をテストヘッドの電極に当接させる。また、試験が終了してキャリアボードをテストヘッドから離脱させた後には、このキャリアボードをアンローダ部に搬送して、このアンローダ部で試験結果に基づいてICデバイスを分類分けした状態で所定の治具に収納させる。
【0003】
一般に、ICデバイスは、電子回路を内蔵させたパッケージ部に所要数の電極部を設けたものから構成されるが、回路の高集積化等により電極の数が多くなり、しかもパッケージ部自体が小型化される傾向にある。ICテスタのテストヘッドには、多数のICデバイスを同時に試験するために、所定数のコンタクト部が設けられ、これら各コンタクト部にはICデバイスの電極と同数のコンタクトプローブ、つまりテスタ側の電極が、ICデバイス側の電極の配列関係と一致する状態に設けられる。キャリアボードには所定数のキャリアが設けられているが、各キャリアに載置した全てのICデバイスの全電極と、コンタクト部の対応する各コンタクトプローブとを確実に接続しなければならない。このためには、まずICデバイスのキャリアに対する位置決めと、キャリアのICテスタにおけるコンタクト部に対する相対位置決めとを必要とする。また、ICデバイスに設けた全ての電極は確実にコンタクトプローブと電気的に接続するために、所定の圧接力をもって相互に圧接させる必要がある。
【0004】
而して、ICデバイスのキャリアに対する位置決めは、通常、クランプ部材で行う。また、キャリアのコンタクト部に対する相対位置決めを行う機構の代表的なものとしては、キャリアをばねでフローティングさせ、テストヘッド側に位置決めピンを設け、またキャリア側にはこの位置決めピンが嵌入する位置決め孔を設けるように構成したものがある。さらに、ICデバイスの電極とコンタクトプローブとの電気的な接続を確保するために、ICデバイスの電極を弾性的に支持するようになし、この電極とコンタクトプローブとが当接した時に、弾性支持部材を所定量撓めることによって、電極とコンタクトプローブとの間に圧接力を作用させるのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ICデバイスにおける電極としては、パッケージ部から延在させたリードで構成したものがあり、この場合には各々のリードをばね性のある弾性支持部材に当接させれば、コンタクト時にリードとコンタクトプローブとの間に圧接力を作用させることはできる。
【0006】
しかしながら、近年においては、ICデバイスのパッケージ方式として、集積回路素子に直接、またはこの集積回路素子を封止するパッケージ用樹脂にハンダボール等からなる球形電極を設けるように構成したもの、例えばBGA型、CSP型のICデバイスが開発され、かつ実用化されている。このタイプのICデバイスでは、電極は集積回路素子またはパッケージ用樹脂に一体化されているので、試験する際にコンタクト時における電極とコンタクトプローブとの間に圧接力を作用させるには、コンタクトプローブ側にばね性を持たせなければならない。ただし、そうするとコンタクトプローブの強度が低下して、十分な耐久性が得られないという問題点がある。
【0007】
キャリアをばねでフローティングさせる構成とした場合には、このフローティング用ばねを電極とコンタクトプローブとの圧接用として利用することも考えられる。しかしながら、各ICデバイスに設けられる電極の数は、例えば100以上というように極めて数の多いものであるから、各電極とコンタクトプローブとの間に必要な圧接力を作用させるには、ばね力の大きいものを用いる必要がある。フローティング用ばねのばね力を大きくすると、フローティング機能が低下することになり、キャリアをコンタクト部に対して円滑に追従させることができなくなる等の問題点がある。
【0008】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、キャリアのフローティング機能を損なうことなく、キャリアに載置したICデバイスの電極とICテスタのコンタクト部を構成する電極との間を確実に電気的に接続できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、ボード本体にICデバイスが載置されるキャリアを複数個設けて、これら各キャリアに載置したICデバイスを同時にテストヘッドに設けた複数箇所のコンタクト部とそれぞれ接続して電気的特性の試験を行うためのものであって、複数本のガイドロッドを介して前記各キャリアが近接・離間する方向にのみ相対移動可能に連結したキャリア保持板を有するキャリア保持手段と、前記キャリア保持板と前記キャリアとの間に介装され、これらキャリア保持板とキャリアとを離間させる方向に付勢したキャリア付勢手段と、前記ボード本体と前記各キャリアとの間に介装されて、これら各キャリアをそれぞれ独立に前記テストヘッドの各コンタクト部に倣うようにフローティング支持するフローティング用ばねと、前記ボード本体に連結され、前記フローティング用ばねにより前記各キャリアが押し付けられるキャリアガイドとを有するキャリアフローティング手段とから構成され、前記フローティング用ばねは、前記キャリアが前記キャリアガイドから離間したときに、前記ICデバイスが前記コンタクト部に倣うようにフローティングさせるものであり、前記キャリア保持板は、前記ボード本体に当接することによって、前記フローティング用ばねによる前記キャリアのフローティングを解除するためのものであり、前記キャリア付勢手段は、フローティング解除された前記各キャリアを前記ガイドロッドにガイドさせて、これら各キャリアに載置したICデバイスとテストヘッドとのコンタクト時に各々のICデバイスをコンタクト部に圧接させるものであることをその特徴とするものである。
【0010】
ここで、キャリアフローティング手段は、キャリアをテストヘッドのコンタクト部に倣うように、任意の方向に変位できるように保持するものであり、空気圧やゴム等の弾性部材で支持させる等の構成を採用することもできるが、ボード本体と各キャリアとの間にそれぞれフローティング用ばねを介装するように構成するのが望ましい。そして、ボード本体にキャリアガイドを連設して設け、フローティング用ばねの作用により各キャリアをキャリアガイドに押し付けるようにする。また、キャリアガイドはキャリアを所定の範囲だけフローティング用ばねの付勢方向と直交する方向に変位可能に保持させる。
【0011】
ICデバイスのコンタクト時には、このICデバイスの電極とコンタクト部と電極との圧接時には、相対位置ずれを防止するためにフローティング状態を解除する。キャリア保持手段はこのために設けられるものであり、ボード本体に接離可能な保持板と、この保持板を各キャリアに対して近接・離間する方向にのみ移動できるように連結するガイドロッドとで構成できる。キャリアがフローティング状態にある時には保持板をボード本体から離間させ、各キャリアがコンタクト部に倣った後にはこの保持板をボード本体に当接させる。この結果、キャリアのフローティング状態が解除されて、キャリアは一方向にのみ移動可能となる。キャリアはガイドロッドに規制されるものであり、それが移動できる方向は、ICデバイスの電極とコンタクト部の電極との間を圧接させる方向となし、キャリアと位置決め板との間に圧縮ばねを作用させることにより、キャリアと位置決め板との間に圧縮するキャリア付勢手段を構成できる。これによって、キャリア付勢手段を構成する圧縮ばねのばね力をフローティング手段とは無関係に設定でき、しかもフローティング手段の作動に影響を与えることがなくなる。このように、キャリア付勢手段を圧縮ばねで構成した場合、フローティング用ばねのばね定数はキャリア付勢手段のばね定数より小さいものとする。
【0012】
ICデバイスのコンタクト時には、フローティング手段により支持されているキャリアをテストヘッドのコンタクト部に倣わせる。キャリアボード側を可動にするが、このためにはボード本体をプッシャ等により各キャリアが各コンタクト部に近接・離間する方向に変位させる構成とすれば良い。また、キャリアとコンタクト部との相対位置決めは、テストヘッドに位置決めピンを設け、また各キャリアには、この位置決めピンが嵌入する位置決め孔を形成すれば良い。そして、これら位置決めピンと位置決め孔はそれぞれ少なくとも2箇所設ける。
【0013】
各キャリアにはICデバイスを所定の位置に位置決め固定する位置決め手段を設けるが、位置決め手段としては、例えばICデバイスの相隣接する2辺が当接する基準壁と、これら各基準壁にICデバイスの側面を押し付けるレバーとを備える構成とすることができる。そして、レバーをICデバイスの側面に近接・離間する方向に回動するようになし、このICデバイスとの係合時には、その側面における上側のエッジ部分に当接するように構成すれば、ICデバイスの位置決めをより円滑かつ確実に行えるし、またICデバイスをクランプ保持することも可能になる。
【0014】
ここで、レバーの他の構成としては、ICデバイスとの係合時に、その側面における上側のエッジ部分に当接する第1の係合部と、この第1の係合部から所定長さ突出し、ICデバイスの上面に当接するか、または僅かな間隔を置いて対面する第2の係合部とを有するもので構成とすると、ICデバイスの安定性がさらに向上する。しかも、レバーを基準壁を設けない側の2辺と、基準壁を設けた側の1辺とに設ける構成とすれば、ICデバイスがキャリアに移載された時に部分的に浮き上がっていても、その姿勢を修正することができる等、ICデバイスの位置決め精度がより向上する。
【0015】
以上の構成を有するテスト用キャリアボードにおいては、試験されるICデバイスの種類は問わないが、基板の一面側に所定数の球形電極を形成したBGA型,CSP型等のICデバイスを試験するのに好適に用いられる。この場合には、テストヘッドのコンタクト部には、これら各球形電極に接離するコンタクトピンを設ける構成とすれば良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず、図1にICデバイスの電気的特性の試験装置の概略構成を示す。同図において、1はローダ・アンローダ部、2はテスト部である。ローダ・アンローダ部1では、トレーTから試験すべきICデバイスを取り出して、テスト部2に搬送して、その電気的特性の試験が行われる。このために、テスト部2にはICテスタ3が設置され、またICデバイスを加熱したり、冷却したりするための恒温槽4を備える構成としている。なお、ローダ部とアンローダ部とは別個の位置に設けても良く、また常温で試験する場合には、恒温槽4を設置する必要はない。
【0017】
以上の試験装置を用いて電気的特性の試験が行われるICデバイスの構成の一例を図2に示す。同図から明らかなように、ICデバイス10は、集積回路素子11と基板12とを有し、集積回路素子11は封止樹脂13によって封止されている。また、集積回路素子11と基板12との間はワイヤ14で電気的に接続されており、基板12の集積回路素子11を搭載した側とは反対側の面には、例えばハンダボールからなる球形電極15が多数設けられている。従って、集積回路素子11とその基板12及び封止樹脂13によりパッケージ部16が構成され、このパッケージ部16の基板12側の面に縦横に所定数の球形電極15が所定のピッチ間隔で配列されている。ICデバイス10をこのように構成することによって、その全体が集積回路素子11より僅かに大きいサイズのパッケージとなり、電気機器の回路基板等に対して極めてコンパクトに実装することができる。
【0018】
ICテスタ3では、前述した構成を有するICデバイス10を、例えば32個、64個等というように、多数のICデバイス10を同時に試験するようになっており、多数のICデバイス10をローダ・アンローダ部1とテスト部2との間に搬送するために、キャリアボード5が用いられる。キャリアボード5は、従って、搬送コンベア等、水平搬送手段によりローダ・アンローダ部1とテスト部2との間を往復移動するものとなる。そして、キャリアボード5を恒温槽4内で所定時間滞留させることによって、ICデバイス10を所定の温度条件にした上で、キャリアボード5をICテスタ3のテストヘッド3aに向けて移動させることによって、ICデバイス10がテストヘッド3aに接続される。
【0019】
キャリアボード5は所定数のICデバイス10が載置されるものであって、このためにキャリアボード5は、図3乃至図5に示したように、ボード本体19に所定数のキャリア20を設ける構成としている。ICデバイス10はこれら各キャリア20に着脱可能に載置されるが、ICデバイス10がその球形電極15が上向きとなるように載置されることになる。テストヘッド3aの下面にはキャリアボード5のキャリア20と同数のコンタクトブロック6が設けられ、これら各コンタクトブロック6には、ICデバイス10の球形電極15と同数のプローブピン7が垂設される(図8参照)。従って、テストヘッド3aにおける各コンタクトブロック6がICデバイス10を試験するためのコンタクト部を構成し、コンタクトピン7が電極である。キャリアボード5を押し上げると、各キャリア20に載置したICデバイス10の球形電極15とコンタクトブロック6に設けたプローブピン7とが電気的に接続されることになる。
【0020】
図6に球形電極15とプローブピン7との接続状態を示す。プローブピン7は弾性を有する導電部材からなり、その下端部は複数の接触爪部7aに分割されており、球形電極15をプローブピン7に押し付けると、接触爪部7aが拡開する方向に弾性変形することになる結果、球形電極15はプローブピン7と確実に電気的に接続される。従って、試験を行うには、まずICデバイス10の各球形電極15がそれに対応するプローブピン7と確実に接続されなければならず、また各球形電極15はプローブピン7に対して所定の圧接力が作用するようになっていなければならない。
【0021】
まず、キャリアボード5に所定数設けた各キャリア20には、ICデバイス10が載置されるデバイス載置部21が設けられる。このデバイス載置部21は2箇所に基準壁22,22を形成してなるものであり、ICデバイス10は、そのパッケージ部16の相隣接する2つの端面がこれら基準壁22に当接することにより位置決めされるようになっている。ICデバイス10をこれらの基準壁22に当接させるために、両基準壁22に対面する位置にクランプレバー23が設けられる。クランプレバー23は、水平軸24により上下方向に回動可能に装着されており、常時においては、捩りコイルばね25によりクランプ方向に付勢されている。そして、クランプレバー23は水平軸24を挿通させた作動板26の両側部から延在させたものからなり、図7に示したように、この作動板26は、クランプ解除板8に設けた押動杆8aにより上方から押動できるようになっている。これにより、クランプレバー23は捩りコイルばね25の付勢力に抗して、クランプ解除方向に変位することになる。また、作動板26を回動できるようにするために、キャリア20には透孔20aが形成されている。そして、クランプ解除板8には挿通用開口8bが形成されており、ICデバイス10を真空吸着する真空吸着ヘッド9は、この挿通用開口8bに対して挿脱可能となっている。
【0022】
以上のように構成することによって、クランプ解除板8と真空吸着ヘッド9とからなるロード・アンロード作業手段でロード・アンロード作業、つまりキャリア20にICデバイス10を載置したり、取り出したりする作業が行われる。ロード・アンロード作業を行う際には、まずクランプ解除板8を下降させて、その押動杆8aにより作動板26を押動することによって、クランプレバー23を水平軸24を中心として回動変位させるようになし、もってクランプ解除状態に変位させる。そして、真空吸着ヘッド9に吸着したICデバイス10をこの挿通用開口8b内に挿通させることによって、デバイス載置部21にICデバイス10を載置したり、デバイス載置部21からICデバイス10を取り出したりすることができる。
【0023】
ロード作業においては、真空吸着ヘッド9によりICデバイス10が全てのキャリア20に載置された後に、クランプ解除板8を上昇させると、押動杆8aが作動板26から離間することになって、クランプレバー23は、その捩りコイルばね25の作用により下方に回動して、パッケージ部16の2面をそれぞれ2箇所で押動することにより、それぞれ基準壁22に当接することになる。この時に、クランプレバー23はICデバイス10に対して、そのパッケージ部16の上面部分、つまり基板12のエッジ部分に当接することになり、これによって両基準壁22に圧接されて位置決めされると共に、ICデバイス10がデバイス載置部21にクランプ保持される。
【0024】
このようにしてキャリア20に載置されたICデバイス10は、ロード・アンロード部1からテスト部2に移行して、ICテスタ3により、その電気的特性の試験が行われるが、試験はICデバイス10の各球形電極15がそれに対応するプローブピン7と接続した状態で行う。このためには、まずキャリアボード5の全体をテストヘッド3aに対して相対位置決めする。このキャリアボード5の機構としては、図示は省略するが、キャリアボード5に少なくとも2箇所の位置決め孔が設けられており、またテストヘッド3aにはこれら各位置決め孔に挿嵌される位置決めピンを垂設させる構成とする。これによって、キャリアボード5を押し上げると、キャリアボード5はテストヘッド3aに倣うように位置合わせされることになる。
【0025】
キャリアボード5には多数のキャリア20が設けられている。従って、たとえキャリアボード5がテストヘッド3aに対して正確に位置合わせされても、キャリア20とコンタクトブロック6との位置が合って、ICデバイス10の球形電極15とプローブピン7とが必ず図6に示したような接続状態になるとは限らない。つまり、キャリアボード5における各キャリア20には、組み付け誤差や寸法公差等が存在するから、キャリアボード5を位置決めしただけで、このキャリアボード5に設けた全てのキャリア20に載置した各ICデバイス10の球形電極15とテストヘッド3a側における各コンタクトブロック6の全てのプローブピン7とが一致することにはならない。
【0026】
以上のことから、各キャリア20はそれぞれ対応するコンタクトブロック6に倣うように位置調整できる構成としている。このために、フローティング手段を設けて、キャリア20をボード本体19に対して、それぞれ独立に水平方向にフローティング状態に装着される。キャリア20のフローティングは制限された範囲でのものであり、ボード本体19には、図4から明らかなように、キャリアガイド30が設けられている。キャリアガイド30は、ボード本体19のほぼ全長に及ぶようにして、キャリア20の長手方向に延在させた所定高さを有する突条31の上部から左右方向に所定量張り出す状態に連設したものである。キャリアガイド30は、平面状態において長さ方向に所定の間隔毎に細幅部30aを形成することによって、図3から明らかなように、両側の細幅部30a,30a間の部位がキャリア20の可動範囲を形成する。一方、キャリア20の左右の側面部分には、段差部20bが形成されており、この段差部20bによる落ち込み部分は、前後の両端部分の幅は広く、中間部分の幅は狭くなっている。これにより、キャリア20には、キャリアガイド30の細幅部30aにより形成される規制空間内で前後及び左右に所定の隙間dをもって配置される規制部32が形成され、キャリア20はこの隙間d分だけ水平方向に変位できる。
【0027】
さらに、キャリア20とボード本体19との間には、フローティング用ばね33が6箇所弾装されている。このフローティング用ばね33は、キャリア20の段差部20bをキャリアガイド30の内面に当接させるものであって、その付勢力は、キャリア20の全荷重を支承して、しかもキャリアガイド30に弱い力で押し付けるためのものである。従って、フローティング用ばね33全体の付勢力はキャリア20の全重量以上であり、かつその2倍以下となっており、僅かな外力が作用しただけで、各キャリア20はそれぞれ独立に規制空間で規制された範囲で水平方向に任意の方向に円滑に動くようになっている。
【0028】
キャリア20には、その中心線を外した位置に2箇所の位置決め孔34が設けられており、またテストヘッド3aにおける各コンタクトブロック6には、これら各位置決め孔34に嵌入する位置決めピン35が垂設されている。位置決めピン35は、図8に示したように、位置決め孔34に実質的に隙間のない状態で嵌入される円柱状部を有し、またその先端には呼び込み部となる概略円錐形状が形成され、一方位置決め孔34の上部側には外向きに拡開するテーパ形状となっている。従って、キャリア20とコンタクトブロック6との位置があっていなくても、その間の位置ずれが前述した隙間d分以下の範囲であれば、このキャリア20がコンタクトブロック6に近接した時に、位置決めピン35がキャリア20の位置決め孔34に嵌入することによって、キャリア20がコンタクトブロック6に倣うように位置の修正が行われる。この結果、キャリアボード5のボード本体19にキャリア20を装着する際に、それらが多少位置ずれしていたとしても、各キャリア20がそれぞれ個別的にテストヘッド3aのコンタクトブロック6に倣うようにして相対位置合わせが行われる。そして、フローティング用ばね33はこの位置決め孔34にも設けられており、これによって位置決めピン35が位置決め孔34に進入する動作が円滑に行われるようになる。
【0029】
次に、各キャリア20において、クランプレバー23と基準壁22とによりデバイス載置部21における所定の位置に位置決め保持されているICデバイス10の各球形電極15をコンタクトブロック6における各プローブピン7に対して所定の圧接力をもって圧接させるように接続しなければならない。このためには、まずキャリア20に対するフローティング作用を解除し、かつこのキャリア20をプローブピン7に近接・離間する方向に弾性的に支持させる。そこで、図3から明らかなように、キャリア20の下部位置にキャリア保持手段としてのキャリア保持板36を配置して、このキャリア保持板36とキャリア20との間を4本のガイドロッド37で連結している。キャリア保持板36は、キャリア20に対して外力が作用しない状態では、ボード本体17から浮いた状態に保持されたフローティング状態となり、キャリア20が上方から押圧されると、このキャリア保持板36はボード本体17に当接してフローティング解除状態となる。
【0030】
ガイドロッド37はキャリア保持板36にねじ38で固定されている。また、キャリア20にはガイドロッド37を挿通するための挿通孔39が4箇所形成され、キャリア保持板36をキャリア20に対して近接・離間する方向に移動可能に連結している。ガイドロッド37がキャリア20から逸脱しないようにするために、ガイドロッド37の上端部には大径のストッパ部37aを形成し、またキャリア20の挿通孔39の上部側には大径部39aを形成し、ストッパ部37aを大径部39aに係合させている。これによって、キャリア20とキャリア保持板36との間の最大離間距離が規制される。
【0031】
キャリア20とキャリア保持板36との間には、キャリア付勢手段を構成する圧縮ばね40が介装されている。圧縮ばね40は各ガイドロッド37に嵌合するように4箇所設けられる。これら4個の圧縮ばね40は球形電極15とプローブピン7とを圧接させて、その間を確実に電気的に接続するためのものであり、その合計のばね力は、ICデバイス10の全ての球形電極15が各プローブピン7と確実に電気的に接続されるのに必要な圧接力を保持するように設定される。従って、圧縮ばね40のばね定数はフローティング用ばね33よりかなり大きなものとなっている。
【0032】
而して、ローダ・アンローダ部1にキャリアボード5を配置して、真空吸着ヘッド9によって、各キャリア20にICデバイス10を載置して、クランプレバー23により基準壁22との間で、ICデバイス10をキャリア20に対して位置決めして固定的に保持させる。この状態で、キャリアボード5をローダ・アンローダ部1からテスト部2に移行させ、キャリアボード5をテストヘッド3aに近接する方向に押動させる。キャリアボード5の上昇により、まずこのキャリアボード5全体がテストヘッド3aに倣うように第1段の位置調整が行われる。
【0033】
キャリアボード5をさらに上昇させると、この上昇ストロークにおいて、図9に示したように、テストヘッド3aにおける各コンタクトブロック6に設けた位置決めピン35がキャリア20の位置決め孔34に嵌入する。各キャリア20はキャリアボード5に対してフローティング用ばね33によりそれぞれ独立にフローティングしているので、各キャリア20は相互に無関係にそれぞれのコンタクトブロック6に個別的に倣うように第2段の位置調整がなされる。ここで、フローティング用ばね33は弱いばね力しか作用していないので、全てのキャリア20は実質的に同時に、しかも円滑に各コンタクトブロック6に倣うことになる。この結果、コンタクトブロック6に設けた各プローブピン7はICデバイス10の各球形電極15に当接する。
【0034】
そして、キャリアボード5がさらに上昇すると、フローティング用ばね33が所定量撓むことにより、図10に示したように、キャリア20にガイドロッド37を介して連結されているキャリア保持板36がボード本体19の表面に当接する結果、このキャリア20のフローティングは解除される。ただし、キャリア20とキャリア保持板36とは相互に近接する方向に移動できるようになっており、しかもその間には圧縮ばね40が弾装されているので、キャリアボード5の上昇が継続されると、今度は圧縮ばね40が撓むことになる。この時には、キャリア保持板36がボード本体19に当接しているから、圧縮ばね40の反力はこのボード本体19により受承される。従って、キャリア20に圧縮ばね40の付勢力が各球形電極15が各々プローブピン7に圧接させる方向に作用する。
【0035】
図11に示したように、圧縮ばね40が所定量撓んだ時に、つまりキャリア保持板36がボード本体19に当接することによって、圧縮ばね40の付勢力により全てのプローブピン7の接触爪部7aが弾性変形する状態にまで各球形電極15と圧接した時に、キャリアボード5の上昇を停止させる。この状態で、ICデバイス10に通電することにより、その電気的特性の測定が行われる。
【0036】
このように、キャリアボード5に載置されている多数のキャリア20をまず弱いばね力を有するフローティング用ばね33の作用によりフローティングさせることによって、各々のキャリア20は独立に、円滑かつ確実に、しかも格別抵抗なくテストヘッド3aのコンタクトブロック6に倣うように位置調整される。この結果、キャリア20に載置したICデバイス10の全ての球形電極15は確実にコンタクトブロック6のプローブピン7が当接可能な状態になる。また、各キャリア20の位置調整がなされると、しかも位置調整がなされた後にも、キャリアボード5の上昇動作を継続させることにより、キャリア20のフローティングが解除されて、このキャリア20とコンタクトブロック6との相対位置が変化することなく、圧縮ばね40の撓みが開始することになり、この圧縮ばね40が所定量撓むことによって、全ての球形電極15に対してプローブピン7と電気的に接続される状態にまでばね荷重を作用させることができ、コンタクト不良等の事態が発生するおそれはない。
【0037】
そして、ICデバイス10に対する通電試験が終了すると、キャリアボード5を下降させることによって、テストヘッド3aのコンタクトブロック6から離脱させる。これによって、キャリアボード5は図8の状態に復帰することになり、このキャリアボード5は恒温槽4からローダ・アンローダ部1に移行して、試験済のICデバイス10は試験結果に基づいて分類別にトレーTに移載される。
【0038】
ところで、ICデバイス10の球形電極15にコンタクトプローブ6のプローブピン7を確実に接続させるために、この球形電極15とプローブピン7との間に圧接力を作用させて、図6に示したように、プローブピン7の接触爪部7aが拡開するから、接触爪部7aにより球形電極15に対する挾持力が作用する場合もある。一方、キャリア20内でICデバイス10はクランプレバー23と基準壁22との間で位置決め保持されているが、クランプレバー23はICデバイス10の上側のエッジ部分を基準壁22に押しているだけであり、キャリア20の表面に当接する方向に押えている訳ではない。従って、プローブピン7の接触爪部7aが球形電極15を挾持した状態になっていると、キャリアボード5を下降させた時に、プローブピン7による挾持力の作用でICデバイス10が浮き上がる等、その安定性が失われる可能性もないとは言えない。
【0039】
以上のようなICデバイス10の不安定さを解消するには、クランプレバーを図12に示したように構成する。同図において、123はクランプレバーであって、このクランプレバー123は作動板126の両側部に設けられ、この作動板126は水平軸124に上下方向に回動可能に装着されている。そして、クランプレバー123は捩りコイルばね125によりクランプ方向に付勢されており、また作動板126を押圧することによって、捩りコイルばね125の付勢力に抗してクランプレバー123をクランプ解除方向に変位させるようになっている。以上の点については、クランプレバー23と格別の差異はない。
【0040】
然るに、クランプレバー123においては、ICデバイス10に対する作用箇所は2箇所となっている。まず、第1の係合部123aは、クランプレバー123がクランプ状態となった時に、ICデバイス10の上側のエッジ部分に当接する位置決め作用部であり、この第1の係合部123aはICデバイス10の上面に対して所定角度傾斜している。この第1の係合部123aはICデバイス10のクランプ時には、必ずICデバイス10と当接するものであり、かつICデバイス10を基準壁側に押し付けるように、水平方向の押動力を作用させるようになっている。また、クランプレバー123における第1の係合部123aの上部側には、クランプ時に概略水平方向に延在される第2の係合部123bが形成されている。この第2の係合部123bは、ICデバイス10の上面に対して僅かに接触するか、または極僅かな隙間を置いて対面するもので、ICデバイス10が外力の作用で浮き上がるのを抑制するデバイス押えの機能を発揮する。
【0041】
従って、クランプレバー123がクランプ解除状態となし、キャリア20のデバイス載置部21にICデバイス10が載置された後に、クランプレバー123がクランプ位置に回動変位する動作の間に、まず第1の係合部123aがICデバイス10のエッジに当接して、このICデバイス10が図12の矢印方向に押動されて、基準壁に倣うように位置修正される。その間は第2の係合部123bはICデバイス10とは非接触状態に保たれ、クランプレバー123でICデバイス10の位置決めが実質的に完了した時に、第2の係合部123bはICデバイス10の上面に触れるか、あるいはそれと僅かな間隔を置いて対面する状態に保持されることになる。
【0042】
このように、クランプレバー123に第2の係合部123bを設けることによって、ICデバイス10をクランプした時に、その浮き上がり方向に固定できるようになる。従って、プローブピン7の接触爪部7aが球形電極15に対して挾持力が作用し、キャリアボード5を下降させた時にICデバイス10が持ち上げられようとしても、クランプレバー123の第2の係合部123bで押えられるから、キャリア20のデバイス載置部21に安定的に保持され、その浮き上がりが確実に防止される。
【0043】
ここで、第2の係合部123bでICデバイス10を確実に押えるために、この第2の係合部123bの長さを長くすると、クランプレバー123をクランプ解除位置として、ICデバイス10をデバイス載置部21に載置する操作を行う際に、クランプレバー123を大きく回動しなければならなくなる。しかしながら、ICデバイス10の浮き上がりはプローブピン7からの離脱時に生じるものであって、通常、プローブピン7の接触爪部7aによる球形電極15に対する挾持力はあまり大きくはないので、第2の係合部123bはICデバイス10の上面側に僅かに回り込ませておく程度で良く、従ってクランプ解除時におけるクランプレバー123の回動動作をあまり大きくする必要はない。
【0044】
また、クランプレバー123に第2の係合部123bを設けることにより、ICデバイス10がデバイス載置部21に載置される際における位置決め精度を向上させる機能をも発揮させることができる。ICデバイス10は、水平方向においては、第1の係合部123aによる基準壁への押し付けにより正確に位置決めできる。ただし、ICデバイス10を載置する際に、デバイス載置部21の表面から浮き上がっている場合もある。この位置の修正は第1の係合部123aによっては行えない。そこで、ICデバイス10の側面における相対向する辺には基準壁が設けられていない側だけでなく、基準壁を設けた側にも少なくとも1箇所にクランプレバー123を配置する。従って、図13及び図14に示したように、クランプレバー123が設けられている側の基準壁122は、クランプレバー123に対応する位置に切欠部122aを形成しておく。このように、切欠部122aを形成したとしても、ICデバイス10の側面に対する位置決め機能が実質的に損なわれることはない。
【0045】
このように構成すれば、3個のクランプレバー123をクランプ解除位置に保持した状態で、ICデバイス10をデバイス載置部21に載置した時に、このICデバイス10がデバイス載置部21から部分的に浮き上がっていたとしても、デバイス載置部21の表面に確実に当接させることができる。従って、このためには、第2の係合部123bはクランプ時にはICデバイス10の上面に僅かに触れるように設定するのが望ましい。また、作動板126の両側に位置する一対からなるクランプレバー123の間隔はある程度広く取っておくのがさらに望ましい。
【0046】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、キャリアのフローティング機能を損なうことなく、キャリアに載置したICデバイスの電極とICテスタのコンタクト部を構成する電極との間を確実に電気的に接続できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ICデバイスの電気的特性の試験装置の概略構成図である。
【図2】試験が行われるICデバイスの一例を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の一形態を示すキャリアボードの要部平面図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】図3のY−Y断面図である。
【図6】ICデバイスにおける球形電極とプローブピンとの接続状態を示す動作説明図である。
【図7】ICデバイスのクランプ機構の構成説明図である。
【図8】コンタクトブロックとキャリアとの位置合わせ機構の構成説明図である。
【図9】キャリアのコンタクトブロックへの倣い状態を示す作動説明図である。
【図10】キャリアに対する付勢力の作用開始時の状態を示す作動説明図である。
【図11】ICデバイスの球形電極とコンタクトブロックのプローブピンとが接続された状態を示す作動説明図である。
【図12】クランプ機構の他の構成例を示す構成説明図である。
【図13】図12のクランプ機構を3箇所設ける構成としたキャリアボードの要部平面図である。
【図14】図13のZ−Z断面図である。
【符号の説明】
1 ローダ・アンローダ部 2 テスト部
4 キャリアボード 5 プッシャ
6 コンタクト部 7 プローブピン
10 ICデバイス 15 球形電極
16 パッケージ部 19 ボード本体
20 キャリア 20a 透孔
20b 段差部 21 デバイス載置部
22,122 基準壁 23,123 クランプレバー
30 キャリアガイド 31 突条
32 規制部 33 フローティング用ばね
34 位置決め孔 35 位置決めピン
36 キャリア保持板 37 ガイドロッド
38 挿通孔 40 圧縮ばね
123a 第1の係合部 123b 第2の係合部
Claims (10)
- ボード本体にICデバイスが載置されるキャリアを複数個設けて、これら各キャリアに載置したICデバイスをテストヘッドに設けた複数箇所のコンタクト部とそれぞれ接続して電気的特性の試験を同時に行うためのものにおいて、
複数本のガイドロッドを介して前記各キャリアが近接・離間する方向にのみ相対移動可能に連結したキャリア保持板を有するキャリア保持手段と、
前記キャリア保持板と前記キャリアとの間に介装され、これらキャリア保持板とキャリアとを離間させる方向に付勢したキャリア付勢手段と、
前記ボード本体と前記各キャリアとの間に介装されて、これら各キャリアをそれぞれ独立に前記テストヘッドの各コンタクト部に倣うようにフローティング支持するフローティング用ばねと、前記ボード本体に連結され、前記フローティング用ばねにより前記各キャリアが押し付けられるキャリアガイドとを有するキャリアフローティング手段とから構成され、
前記フローティング用ばねは、前記キャリアが前記キャリアガイドから離間したときに、前記ICデバイスが前記コンタクト部に倣うようにフローティングさせるものであり、
前記キャリア保持板は、前記ボード本体に当接することによって、前記フローティング用ばねによる前記キャリアのフローティングを解除するためのものであり、
前記キャリア付勢手段は、フローティング解除された前記各キャリアを前記ガイドロッドにガイドさせて、これら各キャリアに載置したICデバイスとテストヘッドとのコンタクト時に各々のICデバイスをコンタクト部に圧接させるものである
ことを特徴とするICデバイスのテスト用キャリアボード。 - 前記フローティング用ばねは前記ボード本体と前記キャリアとの間に介装した圧縮ばねからなり、また前記キャリア付勢手段は圧縮ばねで構成し、前記フローティング用ばねのばね定数は、前記キャリア付勢手段のばね定数より小さいものであることを特徴とする請求項1記載のICデバイスのテスト用キャリアボード。
- 前記ガイドロッドは前記キャリア保持板に取り付けられ、前記キャリアには、これらガイドロッドを挿通させる挿通孔を形成し、かつ前記ガイドロッドには前記キャリアがこのガイドロッドから脱出するのを防止するストッパを設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載のICデバイスのテスト用キャリアボード。
- 前記ボード本体はプッシャにより前記各キャリアを前記テストヘッドの各コンタクト部に対して近接・離間する方向に変位させる構成となし、前記テストヘッドに位置決めピンを設けて、前記各キャリアには、この位置決めピンが嵌入する位置決め孔を形成するようになし、これら位置決めピンと位置決め孔はそれぞれ少なくとも2箇所設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載のICデバイスのテスト用キャリアボード。
- 前記各キャリアには前記ICデバイスを所定の位置に位置決め固定する位置決め手段を備える構成としたことを特徴とする請求項1記載のI
Cデバイスのテスト用キャリアボード。 - 前記位置決め手段は、ICデバイスの相隣接する2辺が当接する基準壁と、これら各基準壁にICデバイスの側面を押し付けるレバーとを備える構成としたことを特徴とする請求項5記載のICデバイスのテスト用キャリアボード。
- 前記レバーは、前記ICデバイスの側面に近接・離間する方向に回動するものであり、このICデバイスとの係合時には、その側面における上側のエッジ部分に当接するものであることを特徴とする請求項6記載のICデバイスのテスト用キャリアボード。
- 前記レバーは、前記ICデバイスの側面に近接・離間する方向に回動するものであり、このICデバイスとの係合時には、その側面における上側のエッジ部分に当接する第1の係合部と、この第1の係合部から所定長さ突出し、前記ICデバイスの上面に当接するか、または僅かな間隔を置いて対面する第2の係合部とを有するもので構成したことを特徴とする請求項7記載のICデバイスのテスト用キャリアボード。
- 前記レバーは基準壁を設けない側の2辺と、基準壁を設けた側の1辺とに装着する構成としたことを特徴とする請求項8記載のICデバイス
のテスト用キャリアボード。 - 前記ICデバイスは、基板の一面側に所定数の球形電極を形成したものからなり、前記テストヘッドのコンタクト部には、これら各球形電極に接離するコンタクトピンを設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載のICデバイスのテスト用キャリアボード。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09637599A JP4045687B2 (ja) | 1998-06-05 | 1999-04-02 | Icデバイスのテスト用キャリアボード |
KR1019990020576A KR20000005901A (ko) | 1998-06-05 | 1999-06-04 | Ic디바이스의테스트용캐리어보드 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15733098 | 1998-06-05 | ||
JP10-157330 | 1998-06-05 | ||
JP09637599A JP4045687B2 (ja) | 1998-06-05 | 1999-04-02 | Icデバイスのテスト用キャリアボード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000055983A JP2000055983A (ja) | 2000-02-25 |
JP4045687B2 true JP4045687B2 (ja) | 2008-02-13 |
Family
ID=26437581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09637599A Expired - Fee Related JP4045687B2 (ja) | 1998-06-05 | 1999-04-02 | Icデバイスのテスト用キャリアボード |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4045687B2 (ja) |
KR (1) | KR20000005901A (ja) |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4558310B2 (ja) * | 2003-12-04 | 2010-10-06 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体パッケージのテストシステム及びテスト方法 |
KR101073033B1 (ko) * | 2008-07-14 | 2011-10-13 | 유병이 | 이물질 제거 숏트볼 정량 공급기 |
CN105004894B (zh) * | 2015-08-05 | 2017-10-27 | 哈尔滨工业大学 | 有机光电器件测试夹具 |
CN106405274B (zh) * | 2016-08-25 | 2023-12-29 | 深圳振华富电子有限公司 | 电子元件老化测试装置 |
CN109490680B (zh) * | 2019-01-02 | 2024-03-19 | 珠海市运泰利自动化设备有限公司 | 一种pcba公头连接器的测试机构 |
CN112285524B (zh) * | 2019-07-24 | 2024-06-07 | 北京振兴计量测试研究所 | 一种混合集成电路老炼试验工装及方法 |
KR102258757B1 (ko) * | 2020-04-13 | 2021-06-01 | 주식회사 씽크윈텍 | 자기적 척력을 이용하는 기판 검사용 캐리어 장치 |
CN113533805B (zh) * | 2020-04-20 | 2024-01-23 | 台湾中华精测科技股份有限公司 | 分隔式薄膜探针卡及其弹性模块 |
KR102291036B1 (ko) * | 2020-04-24 | 2021-08-20 | (주)마이크로컨텍솔루션 | 가변 젠더 장치 |
CN111856252B (zh) * | 2020-08-24 | 2022-05-27 | 珠海市精实测控技术有限公司 | 一种单基准定位全浮动式pcb功能测试结构 |
KR102536724B1 (ko) * | 2021-05-07 | 2023-05-30 | 주식회사 씽크윈텍 | 자기적 척력을 이용하는 기판 검사용 캐리어 장치 |
CN113350173B (zh) * | 2021-06-16 | 2022-09-16 | 深圳市中医院 | 一种基于电极阵列的经络穴位针疗装置 |
CN114371314B (zh) * | 2021-12-23 | 2022-09-30 | 苏州玻色智能科技有限公司 | 一种电芯产品测试设备 |
CN114705972B (zh) * | 2022-05-06 | 2023-05-09 | 中国软件评测中心(工业和信息化部软件与集成电路促进中心) | 一种集成电路性能测试装置及其测试方法 |
CN118425744B (zh) * | 2024-07-04 | 2024-09-10 | 成都云绎智创科技有限公司 | 载片测试方法、装置、设备、存储介质以及程序产品 |
-
1999
- 1999-04-02 JP JP09637599A patent/JP4045687B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1999-06-04 KR KR1019990020576A patent/KR20000005901A/ko not_active Application Discontinuation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20000005901A (ko) | 2000-01-25 |
JP2000055983A (ja) | 2000-02-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4045687B2 (ja) | Icデバイスのテスト用キャリアボード | |
KR100495819B1 (ko) | 반도체 소자 테스트 핸들러의 소자 안착장치 | |
KR100933013B1 (ko) | 전자 장치 장착용 소켓 | |
JP2889781B2 (ja) | 自動テストハンドラー用コンタクトアセンブリー | |
JP2854276B2 (ja) | 半導体素子テスト用のトレーユニット | |
WO2005069019A1 (ja) | プローブカード | |
US5151651A (en) | Apparatus for testing IC elements | |
JP3940979B2 (ja) | ソケットタイプのモジュールテスト装置 | |
US7371078B2 (en) | Insert attachable to an insert magazine of a tray for holding an area array type electronic component to be tested | |
KR20170066756A (ko) | 소켓 핀 및 반도체 패키지 테스트 시스템 | |
JP2016095141A (ja) | 半導体デバイスの検査ユニット | |
KR102413745B1 (ko) | 전기적 접속 장치, 검사 장치, 및 접촉 대상체와 접촉자의 전기적 접속 방법 | |
KR102702979B1 (ko) | 검사용 소켓 | |
JP4093600B2 (ja) | Ic測定治具及びic測定方法 | |
KR102450768B1 (ko) | 디바이스 테스트용 핸들러 | |
JP3225685B2 (ja) | コンタクトユニット及びic半導体装置の機能テスト方法 | |
KR20030068577A (ko) | 푸숴 및 이것을 갖춘 전자부품시험장치 | |
CN110716123B (zh) | 中间连接部件和检查装置 | |
KR101864939B1 (ko) | 반도체 소자 테스트 장치 | |
KR20030016060A (ko) | 모듈 아이씨 테스트 핸들러용 픽커 | |
JP2652711B2 (ja) | 半導体検査装置及び検査方法 | |
KR100267213B1 (ko) | 캐리어모듈에 마이크로 비지에이(μBGA)타입의 소자를 로딩하여 소켓에 콘택하는 장치 | |
JPH0843487A (ja) | 搬送装置 | |
KR100316807B1 (ko) | 테스트 핸들러의 캐리어 모듈 | |
JP4825133B2 (ja) | 電子部品ハンドリング装置および電子部品の位置ずれ修正方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050215 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060516 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060912 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061010 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071030 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071112 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131130 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |