JP2000055983A - Icデバイスのテスト用キャリアボ―ド - Google Patents

Icデバイスのテスト用キャリアボ―ド

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリアボードに多数設けたキャリアのフロ
ーティング機能を損なうことなく、キャリアに載置した
ICデバイスの電極とICテスタのコンタクト部を構成
する電極との間を確実に電気的に接続できるようにす
る。 【解決手段】 キャリアボード5に所定数設けた各キャ
リア20のデバイス載置部21にICデバイス10が載
置されると、基準壁22とクランプレバー23とにより
位置決めクランプされる。キャリア20とボード本体1
9との間にフローティング用ばね33で水平方向にフロ
ーティング状態に装着し、キャリア20がコンタクトブ
ロック6に倣った後にフローティングを解除するため
に、キャリア20の下部位置にキャリア保持板36を配
置して、このキャリア保持板36とキャリア20との間
を4本のガイドロッド37で連結し、キャリア20とキ
ャリア保持板36との間には圧縮ばね40を弾装して、
その付勢力で球形電極15とプローブピン7とを圧接さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICデバイス、特
にBGA(ball grid array )型やCSP(chipscale
package)型のICデバイスの電気的特性を試験するた
めに用いられ、多数のICデバイスを載置してICテス
タのテストヘッドに同時に接離させるためのICデバイ
スのテスト用キャリアボードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ICデバイスの電気的特性の試験を行う
ためにICテスタが用いられるが、このICテスタは、
所定数の電極を設けたテストヘッドを有し、ICデバイ
スを搬送して、このICテスタのコンタクト部に接続
し、その間で通電することにより試験を行う構成とした
ものである。試験効率を向上させるために、ボード本体
に所定数のキャリアを設けたテスト用のキャリアボード
を用い、これら各キャリアにICデバイスを着脱可能に
載置できるようになし、もって多数のICデバイスを同
時に試験するのが一般的である。キャリアボードは、ロ
ーダ部において各キャリアに試験すべきICデバイスを
搭載して、コンベア等の適宜の搬送手段によりICテス
タのテストヘッドに対面する位置にまで搬送し、プッシ
ャ等でキャリアボードをテストヘッドに向けて押動する
ことによって、各キャリアに載置したICデバイスの電
極をテストヘッドの電極に当接させる。また、試験が終
了してキャリアボードをテストヘッドから離脱させた後
には、このキャリアボードをアンローダ部に搬送して、
このアンローダ部で試験結果に基づいてICデバイスを
分類分けした状態で所定の治具に収納させる。
【0003】一般に、ICデバイスは、電子回路を内蔵
させたパッケージ部に所要数の電極部を設けたものから
構成されるが、回路の高集積化等により電極の数が多く
なり、しかもパッケージ部自体が小型化される傾向にあ
る。ICテスタのテストヘッドには、多数のICデバイ
スを同時に試験するために、所定数のコンタクト部が設
けられ、これら各コンタクト部にはICデバイスの電極
と同数のコンタクトプローブ、つまりテスタ側の電極
が、ICデバイス側の電極の配列関係と一致する状態に
設けられる。キャリアボードには所定数のキャリアが設
けられているが、各キャリアに載置した全てのICデバ
イスの全電極と、コンタクト部の対応する各コンタクト
プローブとを確実に接続しなければならない。このため
には、まずICデバイスのキャリアに対する位置決め
と、キャリアのICテスタにおけるコンタクト部に対す
る相対位置決めとを必要とする。また、ICデバイスに
設けた全ての電極は確実にコンタクトプローブと電気的
に接続するために、所定の圧接力をもって相互に圧接さ
せる必要がある。
【0004】而して、ICデバイスのキャリアに対する
位置決めは、通常、クランプ部材で行う。また、キャリ
アのコンタクト部に対する相対位置決めを行う機構の代
表的なものとしては、キャリアをばねでフローティング
させ、テストヘッド側に位置決めピンを設け、またキャ
リア側にはこの位置決めピンが嵌入する位置決め孔を設
けるように構成したものがある。さらに、ICデバイス
の電極とコンタクトプローブとの電気的な接続を確保す
るために、ICデバイスの電極を弾性的に支持するよう
になし、この電極とコンタクトプローブとが当接した時
に、弾性支持部材を所定量撓めることによって、電極と
コンタクトプローブとの間に圧接力を作用させるのが一
般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ICデバイ
スにおける電極としては、パッケージ部から延在させた
リードで構成したものがあり、この場合には各々のリー
ドをばね性のある弾性支持部材に当接させれば、コンタ
クト時にリードとコンタクトプローブとの間に圧接力を
作用させることはできる。
【0006】しかしながら、近年においては、ICデバ
イスのパッケージ方式として、集積回路素子に直接、ま
たはこの集積回路素子を封止するパッケージ用樹脂にハ
ンダボール等からなる球形電極を設けるように構成した
もの、例えばBGA型、CSP型のICデバイスが開発
され、かつ実用化されている。このタイプのICデバイ
スでは、電極は集積回路素子またはパッケージ用樹脂に
一体化されているので、試験する際にコンタクト時にお
ける電極とコンタクトプローブとの間に圧接力を作用さ
せるには、コンタクトプローブ側にばね性を持たせなけ
ればならない。ただし、そうするとコンタクトプローブ
の強度が低下して、十分な耐久性が得られないという問
題点がある。
【0007】キャリアをばねでフローティングさせる構
成とした場合には、このフローティング用ばねを電極と
コンタクトプローブとの圧接用として利用することも考
えられる。しかしながら、各ICデバイスに設けられる
電極の数は、例えば100以上というように極めて数の
多いものであるから、各電極とコンタクトプローブとの
間に必要な圧接力を作用させるには、ばね力の大きいも
のを用いる必要がある。フローティング用ばねのばね力
を大きくすると、フローティング機能が低下することに
なり、キャリアをコンタクト部に対して円滑に追従させ
ることができなくなる等の問題点がある。
【0008】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、キャリアのフローテ
ィング機能を損なうことなく、キャリアに載置したIC
デバイスの電極とICテスタのコンタクト部を構成する
電極との間を確実に電気的に接続できるようにすること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、ボード本体にICデバイスが載置さ
れるキャリアを複数個設けて、これら各キャリアに載置
したICデバイスを同時にテストヘッドに設けた複数箇
所のコンタクト部とそれぞれ接続して電気的特性の試験
を行うためのものであって、前記ボード本体と前記各キ
ャリアとの間に設けられ、これら各キャリアをそれぞれ
独立に前記テストヘッドの各コンタクト部に倣うように
フローティング支持するキャリアフローティング手段
と、前記各キャリアが各々コンタクト部に倣った位置に
保持するキャリア保持手段と、各キャリアに載置したI
Cデバイスとテストヘッドとのコンタクト時に、各々の
ICデバイスをコンタクト部に圧接させるキャリア付勢
手段とを備える構成としたことをその特徴とするもので
ある。
【0010】ここで、キャリアフローティング手段は、
キャリアをテストヘッドのコンタクト部に倣うように、
任意の方向に変位できるように保持するものであり、空
気圧やゴム等の弾性部材で支持させる等の構成を採用す
ることもできるが、ボード本体と各キャリアとの間にそ
れぞれフローティング用ばねを介装するように構成する
のが望ましい。そして、ボード本体にキャリアガイドを
連設して設け、フローティング用ばねの作用により各キ
ャリアをキャリアガイドに押し付けるようにする。ま
た、キャリアガイドはキャリアを所定の範囲だけフロー
ティング用ばねの付勢方向と直交する方向に変位可能に
保持させる。
【0011】ICデバイスのコンタクト時には、このI
Cデバイスの電極とコンタクト部の電極との圧接時に
は、相対位置ずれを防止するためにフローティング状態
を解除する。キャリア保持手段はこのために設けられる
ものであり、ボード本体に接離可能な保持板と、この保
持板を各キャリアに対して近接・離間する方向にのみ移
動できるように連結するガイドロッドとで構成できる。
キャリアがフローティング状態にある時には保持板をボ
ード本体から離間させ、各キャリアがコンタクト部に倣
った後にはこの保持板をボード本体に当接させる。この
結果、キャリアは一方向にのみ移動可能となる。キャリ
アが移動できる方向は、ICデバイスの電極とコンタク
ト部の電極との間を圧接させる方向となし、キャリアと
位置決め板との間に圧縮ばねを作用させることにより、
キャリアと位置決め板との間に圧縮するキャリア付勢手
段を構成できる。これによって、キャリア付勢手段を構
成する圧縮ばねのばね力をフローティング手段とは無関
係に設定でき、しかもフローティング手段の作動に影響
を与えることがなくなる。
【0012】ICデバイスのコンタクト時には、フロー
ティング手段により支持されているキャリアをテストヘ
ッドのコンタクト部に倣わせる。キャリアボード側を可
動にするが、このためにはボード本体をプッシャ等によ
り各キャリアが各コンタクト部に近接・離間する方向に
変位させる構成とすれば良い。また、キャリアとコンタ
クト部との相対位置決めは、テストヘッドに位置決めピ
ンを設け、また各キャリアには、この位置決めピンが嵌
入する位置決め孔を形成すれば良い。そして、これら位
置決めピンと位置決め孔はそれぞれ少なくとも2箇所設
ける。
【0013】各キャリアにはICデバイスを所定の位置
に位置決め固定する位置決め手段を設けるが、位置決め
手段としては、例えばICデバイスの相隣接する2辺が
当接する基準壁と、これら各基準壁にICデバイスの側
面を押し付けるレバーとを備える構成とすることができ
る。そして、レバーをICデバイスの側面に近接・離間
する方向に回動するようになし、このICデバイスとの
係合時には、その側面における上側のエッジ部分に当接
するように構成すれば、ICデバイスの位置決めをより
円滑かつ確実に行えるし、またICデバイスをクランプ
保持することも可能になる。
【0014】ここで、レバーの他の構成としては、IC
デバイスとの係合時に、その側面における上側のエッジ
部分に当接する第1の係合部と、この第1の係合部から
所定長さ突出し、ICデバイスの上面に当接するか、ま
たは僅かな間隔を置いて対面する第2の係合部とを有す
るもので構成とすると、ICデバイスの安定性がさらに
向上する。しかも、レバーを基準壁を設けない側の2辺
と、基準壁を設けた側の1辺とに設ける構成とすれば、
ICデバイスがキャリアに移載された時に部分的に浮き
上がっていても、その姿勢を修正することができる等、
ICデバイスの位置決め精度がより向上する。
【0015】以上の構成を有するテスト用キャリアボー
ドにおいては、試験されるICデバイスの種類は問わな
いが、基板の一面側に所定数の球形電極を形成したBG
A型,CSP型等のICデバイスを試験するのに好適に
用いられる。この場合には、テストヘッドのコンタクト
部には、これら各球形電極に接離するコンタクトピンを
設ける構成とすれば良い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。まず、図1にICデバイス
の電気的特性の試験装置の概略構成を示す。同図におい
て、1はローダ・アンローダ部、2はテスト部である。
ローダ・アンローダ部1では、トレーTから試験すべき
ICデバイスを取り出して、テスト部2に搬送して、そ
の電気的特性の試験が行われる。このために、テスト部
2にはICテスタ3が設置され、またICデバイスを加
熱したり、冷却したりするための恒温槽4を備える構成
としている。なお、ローダ部とアンローダ部とは別個の
位置に設けても良く、また常温で試験する場合には、恒
温槽4を設置する必要はない。
【0017】以上の試験装置を用いて電気的特性の試験
が行われるICデバイスの構成の一例を図2に示す。同
図から明らかなように、ICデバイス10は、集積回路
素子11と基板12とを有し、集積回路素子11は封止
樹脂13によって封止されている。また、集積回路素子
11と基板12との間はワイヤ14で電気的に接続され
ており、基板12の集積回路素子11を搭載した側とは
反対側の面には、例えばハンダボールからなる球形電極
15が多数設けられている。従って、集積回路素子11
とその基板12及び封止樹脂13によりパッケージ部1
6が構成され、このパッケージ部16の基板12側の面
に縦横に所定数の球形電極15が所定のピッチ間隔で配
列されている。ICデバイス10をこのように構成する
ことによって、その全体が集積回路素子11より僅かに
大きいサイズのパッケージとなり、電気機器の回路基板
等に対して極めてコンパクトに実装することができる。
【0018】ICテスタ3では、前述した構成を有する
ICデバイス10を、例えば32個、64個等というよ
うに、多数のICデバイス10を同時に試験するように
なっており、多数のICデバイス10をローダ・アンロ
ーダ部1とテスト部2との間に搬送するために、キャリ
アボード5が用いられる。キャリアボード5は、従っ
て、搬送コンベア等、水平搬送手段によりローダ・アン
ローダ部1とテスト部2との間を往復移動するものとな
る。そして、キャリアボード5を恒温槽4内で所定時間
滞留させることによって、ICデバイス10を所定の温
度条件にした上で、キャリアボード5をICテスタ3の
テストヘッド3aに向けて移動させることによって、I
Cデバイス10がテストヘッド3aに接続される。
【0019】キャリアボード5は所定数のICデバイス
10が載置されるものであって、このためにキャリアボ
ード5は、図3乃至図5に示したように、ボード本体1
9に所定数のキャリア20を設ける構成としている。I
Cデバイス10はこれら各キャリア20に着脱可能に載
置されるが、ICデバイス10がその球形電極15が上
向きとなるように載置されることになる。テストヘッド
3aの下面にはキャリアボード5のキャリア20と同数
のコンタクトブロック6が設けられ、これら各コンタク
トブロック6には、ICデバイス10の球形電極15と
同数のプローブピン7が垂設される(図8参照)。従っ
て、テストヘッド3aにおける各コンタクトブロック6
がICデバイス10を試験するためのコンタクト部を構
成し、コンタクトピン7が電極である。キャリアボード
5を押し上げると、各キャリア20に載置したICデバ
イス10の球形電極15とコンタクトブロック6に設け
たプローブピン7とが電気的に接続されることになる。
【0020】図6に球形電極15とプローブピン7との
接続状態を示す。プローブピン7は弾性を有する導電部
材からなり、その下端部は複数の接触爪部7aに分割さ
れており、球形電極15をプローブピン7に押し付ける
と、接触爪部7aが拡開する方向に弾性変形することに
なる結果、球形電極15はプローブピン7と確実に電気
的に接続される。従って、試験を行うには、まずICデ
バイス10の各球形電極15がそれに対応するプローブ
ピン7と確実に接続されなければならず、また各球形電
極15はプローブピン7に対して所定の圧接力が作用す
るようになっていなければならない。
【0021】まず、キャリアボード5に所定数設けた各
キャリア20には、ICデバイス10が載置されるデバ
イス載置部21が設けられる。このデバイス載置部21
は2箇所に基準壁22,22を形成してなるものであ
り、ICデバイス10は、そのパッケージ部16の相隣
接する2つの端面がこれら基準壁22に当接することに
より位置決めされるようになっている。ICデバイス1
0をこれらの基準壁22に当接させるために、両基準壁
22に対面する位置にクランプレバー23が設けられ
る。クランプレバー23は、水平軸24により上下方向
に回動可能に装着されており、常時においては、捩りコ
イルばね25によりクランプ方向に付勢されている。そ
して、クランプレバー23は水平軸24を挿通させた作
動板26の両側部から延在させたものからなり、図7に
示したように、この作動板26は、クランプ解除板8に
設けた押動杆8aにより上方から押動できるようになっ
ている。これにより、クランプレバー23は捩りコイル
ばね25の付勢力に抗して、クランプ解除方向に変位す
ることになる。また、作動板26を回動できるようにす
るために、キャリア20には透孔20aが形成されてい
る。そして、クランプ解除板8には挿通用開口8bが形
成されており、ICデバイス10を真空吸着する真空吸
着ヘッド9は、この挿通用開口8bに対して挿脱可能と
なっている。
【0022】以上のように構成することによって、クラ
ンプ解除板8と真空吸着ヘッド9とからなるロード・ア
ンロード作業手段でロード・アンロード作業、つまりキ
ャリア20にICデバイス10を載置したり、取り出し
たりする作業が行われる。ロード・アンロード作業を行
う際には、まずクランプ解除板8を下降させて、その押
動杆8aにより作動板26を押動することによって、ク
ランプレバー23を水平軸24を中心として回動変位さ
せるようになし、もってクランプ解除状態に変位させ
る。そして、真空吸着ヘッド9に吸着したICデバイス
10をこの挿通用開口8b内に挿通させることによっ
て、デバイス載置部21にICデバイス10を載置した
り、デバイス載置部21からICデバイス10を取り出
したりすることができる。
【0023】ロード作業においては、真空吸着ヘッド9
によりICデバイス10が全てのキャリア20に載置さ
れた後に、クランプ解除板8を上昇させると、押動杆8
aが作動板26から離間することになって、クランプレ
バー23は、その捩りコイルばね25の作用により下方
に回動して、パッケージ部16の2面をそれぞれ2箇所
で押動することにより、それぞれ基準壁22に当接する
ことになる。この時に、クランプレバー23はICデバ
イス10に対して、そのパッケージ部16の上面部分、
つまり基板12のエッジ部分に当接することになり、こ
れによって両基準壁22に圧接されて位置決めされると
共に、ICデバイス10がデバイス載置部21にクラン
プ保持される。
【0024】このようにしてキャリア20に載置された
ICデバイス10は、ロード・アンロード部1からテス
ト部2に移行して、ICテスタ3により、その電気的特
性の試験が行われるが、試験はICデバイス10の各球
形電極15がそれに対応するプローブピン7と接続した
状態で行う。このためには、まずキャリアボード5の全
体をテストヘッド3aに対して相対位置決めする。この
キャリアボード5の機構としては、図示は省略するが、
キャリアボード5に少なくとも2箇所の位置決め孔が設
けられており、またテストヘッド3aにはこれら各位置
決め孔に挿嵌される位置決めピンを垂設させる構成とす
る。これによって、キャリアボード5を押し上げると、
キャリアボード5はテストヘッド3aに倣うように位置
合わせされることになる。
【0025】キャリアボード5には多数のキャリア20
が設けられている。従って、たとえキャリアボード5が
テストヘッド3aに対して正確に位置合わせされても、
キャリア20とコンタクトブロック6との位置が合っ
て、ICデバイス10の球形電極15とプローブピン7
とが必ず図6に示したような接続状態になるとは限らな
い。つまり、キャリアボード5における各キャリア20
には、組み付け誤差や寸法公差等が存在するから、キャ
リアボード5を位置決めしただけで、このキャリアボー
ド5に設けた全てのキャリア20に載置した各ICデバ
イス10の球形電極15とテストヘッド3a側における
各コンタクトブロック6の全てのプローブピン7とが一
致することにはならない。
【0026】以上のことから、各キャリア20はそれぞ
れ対応するコンタクトブロック6に倣うように位置調整
できる構成としている。このために、フローティング手
段を設けて、キャリア20をボード本体19に対して、
それぞれ独立に水平方向にフローティング状態に装着さ
れる。キャリア20のフローティングは制限された範囲
でのものであり、ボード本体19には、図4から明らか
なように、キャリアガイド30が設けられている。キャ
リアガイド30は、ボード本体19のほぼ全長に及ぶよ
うにして、キャリア20の長手方向に延在させた所定高
さを有する突条31の上部から左右方向に所定量張り出
す状態に連設したものである。キャリアガイド30は、
平面状態において長さ方向に所定の間隔毎に細幅部30
aを形成することによって、図3から明らかなように、
両側の細幅部30a,30a間の部位がキャリア20の
可動範囲を形成する。一方、キャリア20の左右の側面
部分には、段差部20bが形成されており、この段差部
20bによる落ち込み部分は、前後の両端部分の幅は広
く、中間部分の幅は狭くなっている。これにより、キャ
リア20には、キャリアガイド30の細幅部30aによ
り形成される規制空間内で前後及び左右に所定の隙間d
をもって配置される規制部32が形成され、キャリア2
0はこの隙間d分だけ水平方向に変位できる。
【0027】さらに、キャリア20とボード本体19と
の間には、フローティング用ばね33が6箇所弾装され
ている。このフローティング用ばね33は、キャリア2
0の段差部20bをキャリアガイド30の内面に当接さ
せるものであって、その付勢力は、キャリア20の全荷
重を支承して、しかもキャリアガイド30に弱い力で押
し付けるためのものである。従って、フローティング用
ばね33全体の付勢力はキャリア20の全重量以上であ
り、かつその2倍以下となっており、僅かな外力が作用
しただけで、各キャリア20はそれぞれ独立に規制空間
で規制された範囲で水平方向に任意の方向に円滑に動く
ようになっている。
【0028】キャリア20には、その中心線を外した位
置に2箇所の位置決め孔34が設けられており、またテ
ストヘッド3aにおける各コンタクトブロック6には、
これら各位置決め孔34に嵌入する位置決めピン35が
垂設されている。位置決めピン35は、図8に示したよ
うに、位置決め孔34に実質的に隙間のない状態で嵌入
される円柱状部を有し、またその先端には呼び込み部と
なる概略円錐形状が形成され、一方位置決め孔34の上
部側には外向きに拡開するテーパ形状となっている。従
って、キャリア20とコンタクトブロック6との位置が
あっていなくても、その間の位置ずれが前述した隙間d
分以下の範囲であれば、このキャリア20がコンタクト
ブロック6に近接した時に、位置決めピン35がキャリ
ア20の位置決め孔34に嵌入することによって、キャ
リア20がコンタクトブロック6に倣うように位置の修
正が行われる。この結果、キャリアボード5のボード本
体19にキャリア20を装着する際に、それらが多少位
置ずれしていたとしても、各キャリア20がそれぞれ個
別的にテストヘッド3aのコンタクトブロック6に倣う
ようにして相対位置合わせが行われる。そして、フロー
ティング用ばね33はこの位置決め孔34にも設けられ
ており、これによって位置決めピン35が位置決め孔3
4に進入する動作が円滑に行われるようになる。
【0029】次に、各キャリア20において、クランプ
レバー23と基準壁22とによりデバイス載置部21に
おける所定の位置に位置決め保持されているICデバイ
ス10の各球形電極15をコンタクトブロック6におけ
る各プローブピン7に対して所定の圧接力をもって圧接
させるように接続しなければならない。このためには、
まずキャリア20に対するフローティング作用を解除
し、かつこのキャリア20をプローブピン7に近接・離
間する方向に弾性的に支持させる。そこで、図3から明
らかなように、キャリア20の下部位置にキャリア保持
手段としてのキャリア保持板36を配置して、このキャ
リア保持板36とキャリア20との間を4本のガイドロ
ッド37で連結している。キャリア保持板36は、キャ
リア20に対して外力が作用しない状態では、ボード本
体10から浮いた状態に保持されたフローティング状態
となり、キャリア20が上方から押圧されると、このキ
ャリア保持板36はボード本体10に当接してフローテ
ィング解除状態となる。
【0030】ガイドロッド37はキャリア保持板36に
はねじ38で固定されている。また、キャリア20には
ガイドロッド37を挿通するための挿通孔39が4箇所
形成され、キャリア保持板36をキャリア20に対して
近接・離間する方向に移動可能に連結している。ガイド
ロッド37がキャリア20から逸脱しないようにするた
めに、ガイドロッド37の上端部には大径のストッパ部
37aを形成し、またキャリア20の挿通孔39の上部
側には大径部39aを形成し、ストッパ部37aを大径
部39aに係合させている。これによって、キャリア2
0とキャリア保持板36との間の最大離間距離が規制さ
れる。
【0031】キャリア20とキャリア保持板36との間
には、キャリア付勢手段を構成する圧縮ばね40が介装
されている。圧縮ばね40は各ガイドロッド37に嵌合
するように4箇所設けられる。これら4個の圧縮ばね4
0は球形電極15とプローブピン7とを圧接させて、そ
の間を確実に電気的に接続するためのものであり、その
合計のばね力は、ICデバイス10の全ての球形電極1
5が各プローブピン7と確実に電気的に接続されるのに
必要な圧接力を保持するように設定される。従って、圧
縮ばね40のばね定数はフローティング用ばね33より
かなり大きなものとなっている。
【0032】而して、ローダ・アンローダ部1にキャリ
アボード5を配置して、真空吸着ヘッド9によって、各
キャリア20にICデバイス10を載置して、クランプ
レバー23により基準壁22との間で、ICデバイス1
0をキャリア20に対して位置決めして固定的に保持さ
せる。この状態で、キャリアボード5をローダ・アンロ
ーダ部1からテスト部2に移行させ、キャリアボード5
をテストヘッド3aに近接する方向に押動させる。キャ
リアボード5の上昇により、まずこのキャリアボード5
全体がテストヘッド3aに倣うように第1段の位置調整
が行われる。
【0033】キャリアボード5をさらに上昇させると、
この上昇ストロークにおいて、図9に示したように、テ
ストヘッド3aにおける各コンタクトブロック6に設け
た位置決めピン35がキャリア20の位置決め孔34に
嵌入する。各キャリア20はキャリアボード5に対して
フローティング用ばね33によりそれぞれ独立にフロー
ティングしているので、各キャリア20は相互に無関係
にそれぞれのコンタクトブロック6に個別的に倣うよう
に第2段の位置調整がなされる。ここで、フローティン
グ用ばね33は弱いばね力しか作用していないので、全
てのキャリア20は実質的に同時に、しかも円滑に各コ
ンタクトブロック6に倣うことになる。この結果、コン
タクトブロック6に設けた各プローブピン7はICデバ
イス10の各球形電極15に当接する。
【0034】そして、キャリアボード5がさらに上昇す
ると、フローティング用ばね33が所定量撓むことによ
り、図10に示したように、キャリア20にガイドロッ
ド37を介して連結されているキャリア保持板36がボ
ード本体19の表面に当接する結果、このキャリア20
のフローティングは解除される。ただし、キャリア20
とキャリア保持板36とは相互に近接する方向に移動で
きるようになっており、しかもその間には圧縮ばね40
が弾装されているので、キャリアボード5の上昇が継続
されると、今度は圧縮ばね40が撓むことになる。この
時には、キャリア保持板36がボード本体19に当接し
ているから、圧縮ばね40の反力はこのボード本体19
により受承される。従って、キャリア20に圧縮ばね4
0の付勢力が各球形電極15が各々プローブピン7に圧
接させる方向に作用する。
【0035】図11に示したように、圧縮ばね40が所
定量撓んだ時に、つまりキャリア保持板36がボード本
体19に当接することによって、圧縮ばね40の付勢力
により全てのプローブピン7の接触爪部7aが弾性変形
する状態にまで各球形電極15と圧接した時に、キャリ
アボード5の上昇を停止させる。この状態で、ICデバ
イス10に通電することにより、その電気的特性の測定
が行われる。
【0036】このように、キャリアボード5に載置され
ている多数のキャリア20をまず弱いばね力を有するフ
ローティング用ばね33の作用によりフローティングさ
せることによって、各々のキャリア20は独立に、円滑
かつ確実に、しかも格別抵抗なくテストヘッド3aのコ
ンタクトブロック6に倣うように位置調整される。この
結果、キャリア20に載置したICデバイス10の全て
の球形電極15は確実にコンタクトブロック6のプロー
ブピン7が当接可能な状態になる。また、各キャリア2
0の位置調整がなされると、しかも位置調整がなされた
後にも、キャリアボード5の上昇動作を継続させること
により、キャリア20のフローティングが解除されて、
このキャリア20とコンタクトブロック6との相対位置
が変化することなく、圧縮ばね40の撓みが開始するこ
とになり、この圧縮ばね40が所定量撓むことによっ
て、全ての球形電極15に対してプローブピン7と電気
的に接続される状態にまでばね荷重を作用させることが
でき、コンタクト不良等の事態が発生するおそれはな
い。
【0037】そして、ICデバイス10に対する通電試
験が終了すると、キャリアボード5を下降させることに
よって、テストヘッド3aのコンタクトブロック6から
離脱させる。これによって、キャリアボード5は図8の
状態に復帰することになり、このキャリアボード5は恒
温槽4からローダ・アンローダ部1に移行して、試験済
のICデバイス10は試験結果に基づいて分類別にトレ
ーTに移載される。
【0038】ところで、ICデバイス10の球形電極1
5にコンタクトプローブ6のプローブピン7を確実に接
続させるために、この球形電極15とプローブピン7と
の間に圧接力を作用させて、図6に示したように、プロ
ーブピン7の接触爪部7aが拡開するから、接触爪部7
aにより球形電極15に対する挾持力が作用する場合も
ある。一方、キャリア20内でICデバイス10はクラ
ンプレバー23と基準壁22との間で位置決め保持され
ているが、クランプレバー23はICデバイス10の上
側のエッジ部分を基準壁22に押しているだけであり、
キャリア20の表面に当接する方向に押えている訳では
ない。従って、プローブピン7の接触爪部7aが球形電
極15を挾持した状態になっていると、キャリアボード
5を下降させた時に、プローブピン7による挾持力の作
用でICデバイス10が浮き上がる等、その安定性が失
われる可能性もないとは言えない。
【0039】以上のようなICデバイス10の不安定さ
を解消するには、クランプレバーを図12に示したよう
に構成する。同図において、123はクランプレバーで
あって、このクランプレバー123は作動板126の両
側部に設けられ、この作動板126は水平軸124に上
下方向に回動可能に装着されている。そして、クランプ
レバー123は捩りコイルばね125によりクランプ方
向に付勢されており、また作動板126を押圧すること
によって、捩りコイルばね125の付勢力に抗してクラ
ンプレバー123をクランプ解除方向に変位させるよう
になっている。以上の点については、クランプレバー2
3と格別の差異はない。
【0040】然るに、クランプレバー123において
は、ICデバイス10に対する作用箇所は2箇所となっ
ている。まず、第1の係合部123aは、クランプレバ
ー123がクランプ状態となった時に、ICデバイス1
0の上側のエッジ部分に当接する位置決め作用部であ
り、この第1の係合部123aはICデバイス10の上
面に対して所定角度傾斜している。この第1の係合部1
23aはICデバイス10のクランプ時には、必ずIC
デバイス10と当接するものであり、かつICデバイス
10を基準壁側に押し付けるように、水平方向の押動力
を作用させるようになっている。また、クランプレバー
123における第1の係合部123aの上部側には、ク
ランプ時に概略水平方向に延在される第2の係合部12
3bが形成されている。この第2の係合部123bは、
ICデバイス10の上面に対して僅かに接触するか、ま
たは極僅かな隙間を置いて対面するもので、ICデバイ
ス10が外力の作用で浮き上がるのを抑制するデバイス
押えの機能を発揮する。
【0041】従って、クランプレバー123がクランプ
解除状態となし、キャリア20のデバイス載置部21に
ICデバイス10が載置された後に、クランプレバー1
23がクランプ位置に回動変位する動作の間に、まず第
1の係合部123aがICデバイス10のエッジに当接
して、このICデバイス10が図12の矢印方向に押動
されて、基準壁に倣うように位置修正される。その間は
第2の係合部123bはICデバイス10とは非接触状
態に保たれ、クランプレバー123でICデバイス10
の位置決めが実質的に完了した時に、第2の係合部12
3bはICデバイス10の上面に触れるか、あるいはそ
れと僅かな間隔を置いて対面する状態に保持されること
になる。
【0042】このように、クランプレバー123に第2
の係合部123bを設けることによって、ICデバイス
10をクランプした時に、その浮き上がり方向に固定で
きるようになる。従って、プローブピン7の接触爪部7
aが球形電極15に対して挾持力が作用し、キャリアボ
ード5を下降させた時にICデバイス10が持ち上げら
れようとしても、クランプレバー123の第2の係合部
123bで押えられるから、キャリア20のデバイス載
置部21に安定的に保持され、その浮き上がりが確実に
防止される。
【0043】ここで、第2の係合部123bでICデバ
イス10を確実に押えるために、この第2の係合部12
3bの長さを長くすると、クランプレバー123をクラ
ンプ解除位置として、ICデバイス10をデバイス載置
部21に載置する操作を行う際に、クランプレバー12
3を大きく回動しなければならなくなる。しかしなが
ら、ICデバイス10の浮き上がりはプローブピン7か
らの離脱時に生じるものであって、通常、プローブピン
7の接触爪部7aによる球形電極15に対する挾持力は
あまり大きくはないので、第2の係合部123bはIC
デバイス10の上面側に僅かに回り込ませておく程度で
良く、従ってクランプ解除時におけるクランプレバー1
23の回動動作をあまり大きくする必要はない。
【0044】また、クランプレバー123に第2の係合
部123bを設けることにより、ICデバイス10がデ
バイス載置部21に載置される際における位置決め精度
を向上させる機能をも発揮させることができる。ICデ
バイス10は、水平方向においては、第1の係合部12
3aによる基準壁への押し付けにより正確に位置決めで
きる。ただし、ICデバイス10を載置する際に、デバ
イス載置部21の表面から浮き上がっている場合もあ
る。この位置の修正は第1の係合部123aによっては
行えない。そこで、ICデバイス10の側面における相
対向する辺には基準壁が設けられていない側だけでな
く、基準壁を設けた側にも少なくとも1箇所にクランプ
レバー123を配置する。従って、図13及び図14に
示したように、クランプレバー123が設けられている
側の基準壁122は、クランプレバー123に対応する
位置に切欠部122aを形成しておく。このように、切
欠部122aを形成したとしても、ICデバイス10の
側面に対する位置決め機能が実質的に損なわれることは
ない。
【0045】このように構成すれば、3個のクランプレ
バー123をクランプ解除位置に保持した状態で、IC
デバイス10をデバイス載置部21に載置した時に、こ
のICデバイス10がデバイス載置部21から部分的に
浮き上がっていたとしても、デバイス載置部21の表面
に確実に当接させることができる。従って、このために
は、第2の係合部123bはクランプ時にはICデバイ
ス10の上面に僅かに触れるように設定するのが望まし
い。また、作動板126の両側に位置する一対からなる
クランプレバー123の間隔はある程度広く取っておく
のがさらに望ましい。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、キ
ャリアのフローティング機能を損なうことなく、キャリ
アに載置したICデバイスの電極とICテスタのコンタ
クト部を構成する電極との間を確実に電気的に接続でき
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ICデバイスの電気的特性の試験装置の概略構
成図である。
【図2】試験が行われるICデバイスの一例を示す断面
図である。
【図3】本発明の実施の一形態を示すキャリアボードの
要部平面図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】図3のY−Y断面図である。
【図6】ICデバイスにおける球形電極とプローブピン
との接続状態を示す動作説明図である。
【図7】ICデバイスのクランプ機構の構成説明図であ
る。
【図8】コンタクトブロックとキャリアとの位置合わせ
機構の構成説明図である。
【図9】キャリアのコンタクトブロックへの倣い状態を
示す作動説明図である。
【図10】キャリアに対する付勢力の作用開始時の状態
を示す作動説明図である。
【図11】ICデバイスの球形電極とコンタクトブロッ
クのプローブピンとが接続された状態を示す作動説明図
である。
【図12】クランプ機構の他の構成例を示す構成説明図
である。
【図13】図12のクランプ機構を3箇所設ける構成と
したキャリアボードの要部平面図である。
【図14】図13のZ−Z断面図である。
【符号の説明】
1 ローダ・アンローダ部 2 テスト
部 4 キャリアボード 5 プッシ
ャ 6 コンタクト部 7 プロー
ブピン 10 ICデバイス 15 球形
電極 16 パッケージ部 19 ボー
ド本体 20 キャリア 20a 透
孔 20b 段差部 21 デバ
イス載置部 22,122 基準壁 23,12
3 クランプレバー 30 キャリアガイド 31 突条 32 規制部 33 フロ
ーティング用ばね 34 位置決め孔 35 位置
決めピン 36 キャリア保持板 37 ガイ
ドロッド 38 挿通孔 40 圧縮
ばね 123a 第1の係合部 123b
第2の係合部
フロントページの続き (72)発明者 福島 真 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 酒井 絹也 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 村野 寿 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボード本体にICデバイスが載置される
    キャリアを複数個設けて、これら各キャリアに載置した
    ICデバイスをテストヘッドに設けた複数箇所のコンタ
    クト部とそれぞれ接続して電気的特性の試験を同時に行
    うためのものにおいて、前記ボード本体と前記各キャリ
    アとの間に設けられ、これら各キャリアをそれぞれ独立
    に前記テストヘッドの各コンタクト部に倣うようにフロ
    ーティング支持するキャリアフローティング手段と、前
    記各キャリアが各々コンタクト部に倣った位置に保持す
    るキャリア保持手段と、各キャリアに載置したICデバ
    イスとテストヘッドとのコンタクト時に、各々のICデ
    バイスをコンタクト部に圧接させるキャリア付勢手段と
    を備える構成としたことを特徴とするICデバイスのテ
    スト用キャリアボード。
  2. 【請求項2】 前記キャリアフローティング手段は、前
    記ボード本体と前記各キャリアとの間にそれぞれ介装し
    たフローティング用ばねと、このボード本体に連設さ
    れ、前記フローティング用ばねによりこれら各キャリア
    が押し付けられるキャリアガイドとからなり、このキャ
    リアガイドは前記キャリアを所定の範囲だけ前記フロー
    ティング用ばねの付勢方向と直交する方向に変位可能に
    保持する構成としたことを特徴とする請求項1記載のI
    Cデバイスのテスト用キャリアボード。
  3. 【請求項3】 前記キャリア保持手段は、前記ボード本
    体に接離可能な保持板と、この保持板を前記各キャリア
    に対して近接・離間する方向にのみ移動できるように連
    結したガイドロッドとで構成して、このガイドロッド
    は、前記キャリアがフローティング状態にある時には前
    記保持板を前記ボード本体から離間し、各キャリアが前
    記コンタクト部に倣った後にはこの保持板を前記ボード
    本体に当接するものであり、また前記キャリア付勢手段
    は、前記キャリアと前記位置決め板との間に弾装した圧
    縮ばねで構成したことを特徴とする請求項1記載のIC
    デバイスのテスト用キャリアボード。
  4. 【請求項4】 前記ボード本体はプッシャにより前記各
    キャリアを前記テストヘッドの各コンタクト部に対して
    近接・離間する方向に変位させる構成となし、前記テス
    トヘッドに位置決めピンを設けて、前記各キャリアに
    は、この位置決めピンが嵌入する位置決め孔を形成する
    ようになし、これら位置決めピンと位置決め孔はそれぞ
    れ少なくとも2箇所設ける構成としたことを特徴とする
    請求項1記載のICデバイスのテスト用キャリアボー
    ド。
  5. 【請求項5】 前記各キャリアには前記ICデバイスを
    所定の位置に位置決め固定する位置決め手段を備える構
    成としたことを特徴とする請求項1記載のICデバイス
    のテスト用キャリアボード。
  6. 【請求項6】 前記位置決め手段は、ICデバイスの相
    隣接する2辺が当接する基準壁と、これら各基準壁にI
    Cデバイスの側面を押し付けるレバーとを備える構成と
    したことを特徴とする請求項5記載のICデバイスのテ
    スト用キャリアボード。
  7. 【請求項7】 前記レバーは、前記ICデバイスの側面
    に近接・離間する方向に回動するものであり、このIC
    デバイスとの係合時には、その側面における上側のエッ
    ジ部分に当接するものであることを特徴とする請求項6
    記載のICデバイスのテスト用キャリアボード。
  8. 【請求項8】 前記レバーは、前記ICデバイスの側面
    に近接・離間する方向に回動するものであり、このIC
    デバイスとの係合時には、その側面における上側のエッ
    ジ部分に当接する第1の係合部と、この第1の係合部か
    ら所定長さ突出し、前記ICデバイスの上面に当接する
    か、または僅かな間隔を置いて対面する第2の係合部と
    を有するもので構成したことを特徴とする請求項7記載
    のICデバイスのテスト用キャリアボード。
  9. 【請求項9】 前記レバーは基準壁を設けない側の2辺
    と、基準壁を設けた側の1辺とに装着する構成としたこ
    とを特徴とする請求項8記載のICデバイスのテスト用
    キャリアボード。
  10. 【請求項10】 前記ICデバイスは、基板の一面側に
    所定数の球形電極を形成したものからなり、前記テスト
    ヘッドのコンタクト部には、これら各球形電極に接離す
    るコンタクトピンを設ける構成としたことを特徴とする
    請求項1記載のICデバイスのテスト用キャリアボー
    ド。
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