JPWO2007015330A1 - 半導体発光素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高品質の半導体発光素子を製造することのできる製造方法を提供する。【解決手段】 n型ZnO基板である第1の基板を準備する。第1の基板上に、ZnO系化合物半導体で形成された、発光層を含む発光積層構造を形成する。発光積層構造上に、p側電極を形成する。p側電極上に、共晶材料で形成された第1の共晶材料層を形成する。導電性を有する第2の基板上に、共晶材料で形成された第2の共晶材料層を形成する。第1の共晶材料層と第2の共晶材料層とを共晶させて、第1の基板と第2の基板とを接合する。第1の基板を加工する。第1の基板上の一部に、n側電極を形成する。

Description

本発明は、ZnO(酸化亜鉛)系化合物半導体発光素子、及びその製造方法に関する。
日本特開2002−111059号公報や、日本特開2004−342732号公報に記載されているように、活性層がZnO系化合物半導体で形成された半導体発光素子が知られている。ここで、ZnO系化合物半導体には、ZnOのみならずこれを母体としたMgZnO(マグネシウム・酸化亜鉛)あるいはCdZnO(カドミウム・酸化亜鉛)などの混晶も含まれる。
図5A及び図5Bは、ZnO系化合物半導体で形成された活性層を有する半導体発光素子の概略的な断面図である。
図5Aを参照して、活性層がZnO系化合物半導体で形成された半導体発光素子の製造方法について説明する。
n型ZnO基板51上に、300〜500℃で、厚さ10〜1000nmのn型ZnOバッファ層52を形成する。続いてn型ZnOバッファ層52上に、Gaをドープした、厚さ1μm以上のn型ZnO層53を形成する。厚さを1μm以上とするのは、n型ZnO基板51とn型ZnOバッファ層52との界面から伝わる欠陥の影響を除いて、n型ZnO層53より上の層の機能を十分に確保するためである。
n型ZnO層53上に、Gaをドープしたn型MgZnO層54を形成する。n型MgZnO層54は、n型キャリア注入層及びキャリア閉じ込め層としての機能を有する。
次に、n型MgZnO層54上に、活性層55を形成する。活性層55は、たとえばダブルヘテロ(double hetero ;DH)構造または量子井戸(quantum well ;QW)構造を備える。
DH構造の場合、活性層55として、アンドープのZnO層、CdZnO層、ZnOS層、ZnOSe層またはZnOTe層が形成される。また、QW構造の場合、活性層55は、たとえば薄膜のMgZnO/ZnO(またはCdZnOまたはZnOSまたはZnOSeまたはZnOTe)/MgZnOの積層構造を有する。
活性層55上に、Nをドープしたp型MgZnO層56を形成する。p型MgZnO層56は、p型キャリア注入層としての機能を有する。p型MgZnO層56は、キャリア密度とキャリア移動度とがともに低く、抵抗率が高い。したがってオーミック電極を形成するために、p型MgZnO層56上に、Nをドープしたp型ZnO層57を形成する。
p型ZnO層57の形成後、p側オーミック電極58を形成する。p側オーミック電極58は、p型ZnO層57の一部の領域上に形成される、たとえば円形部分電極である。
また、n側オーミック電極50をn型ZnO基板51の、n型ZnOバッファ層52が形成されている面とは反対の面に形成する。n側オーミック電極50は、たとえばAlで厚さ100nmに形成される。
図5Aに示した半導体発光素子においては、抵抗率の高い(キャリア移動度の低い)p型側から光が取り出される。p側オーミック電極58を部分電極としたのはこのためである。
p型ZnO層57は、正孔の有効質量が大きいため、移動度がたとえば数cm/Vsと小さく、抵抗率が大きい。また、図5Aに示した半導体発光素子の各層は、面内方向に比べ、厚さ方向の寸法が非常に小さい。このため、図5Aに示す構造の半導体発光素子に電流を流した場合、電流は主として厚さ方向に流れ、結果的に部分電極であるp側オーミック電極58直下にのみ電流が注入されやすく、各層の面内方向に拡散しにくい。したがって、活性層55における発光もp側オーミック電極58の直下でのみで生じ、発生した光の大部分が電極に遮られて、素子外部に取り出されない場合がある。
図5Bに、図5Aに示した半導体発光素子の変形例を示す。図5Aに示した半導体発光素子とは、p型ZnO層57上にたとえばNiで厚さ15nmの透明電極59が形成され、更に透明電極59上にp側ボンディング電極60が、たとえばAuで厚さ100nmに形成されている点において異なる。
発生した光の大部分が電極に遮られ、素子外部に取り出されないという問題は、透明電極59を用いることにより解決される。しかし、透明電極59を設けると、半導体発光素子の製造において、透明電極を作製する工程が必要となる。また、透明電極59によって、発生した光が吸収され、取り出し光量が低下するという問題が新たに生じる。
なお、p型ZnO基板を準備し、p型側からp型ZnO層、及びその他の各層を形成してn型ZnO層側を光取り出し面とする半導体発光素子を作製することも考えられるが、この場合、結晶性の良好な素子を得ることは難しい。p型ZnO層の形成にあたっては、n型ZnO層形成時よりも不純物のドープ量を多くする必要があり、また、ドープ量の増大に伴い結晶性は低下する。p型側から各層を成長させると、p型ZnO層形成時に多量にドープした不純物が、それ以降形成する層へも悪影響を及ぼすためである。
更に、p型ZnO基板を作製すること自体も困難である。p型ZnO基板を作製するためには、大量の不純物をドープする必要がある。ところが平衡状態においては不純物の溶解度が小さいため、基板の作製は、非平衡な成長条件の中で行わなければならない。しかしながら、大型・厚膜基板は、工業的には平衡状態で成長させることにより生産される。
本発明の目的は、高品質の半導体発光素子を提供することである。
また、本発明の他の目的は、高品質の半導体発光素子を製造することのできる製造方法を提供することである。
本発明の一観点によれば、(a)n型ZnO基板である第1の基板を準備する工程と、(b)前記第1の基板上に、ZnO系化合物半導体で形成された、発光層を含む発光積層構造を形成する工程と、(c)前記発光積層構造上に、p側電極を形成する工程と、(d)前記p側電極上に、共晶材料で形成された第1の共晶材料層を形成する工程と、(e)導電性を有する第2の基板上に、共晶材料で形成された第2の共晶材料層を形成する工程と、(f)前記第1の共晶材料層と前記第2の共晶材料層とを共晶させて、前記第1の基板と前記第2の基板とを接合する工程と、(g)前記第1の基板を加工する工程と、(h)前記第1の基板上の一部に、n側電極を形成する工程とを有する半導体発光素子の製造方法が提供される。
また、本発明の他の観点によれば、 導電性基板と、前記導電性基板上に配置され、共晶材料で形成された共晶材料層と、前記共晶材料層上に形成されたp側電極と、前記p側電極上に配置され、ZnO系化合物半導体で形成された、発光層を含む発光積層構造と、前記発光積層構造上に配置され、n型ZnOで形成された電流拡散層と、前記電流拡散層の一部の領域上に形成されたn側電極とを有する半導体発光素子が提供される。
図1A〜図1Hは、実施例による半導体発光素子の製造方法を示す概略的な断面図である。
図2は、実施例による半導体発光素子の変形例を示す概略的な断面図である。
図3は、ZnO基板の厚さと光吸収率との関係を示すグラフである。
図4は、高反射率金属、及び高反射率金属を用いた積層構造について、入射する光の波長とその反射率の関係を示すグラフである。
図5A及び図5Bは、ZnO系化合物半導体で形成された活性層を有する半導体発光素子の概略的な断面図である。
図6Aは、CdxZn1−xOについて、エネルギギャップ及びギャップ波長のCd組成(x)依存性を示すグラフであり、図6Bは、波長390nm、395nm、400nm、及び455nmの光が発光される場合の、Cd組成(x)とエネルギギャップの値をまとめた表である。
図7Aは、数種類の化合物について、エネルギギャップのボンド長依存性を示すグラフであり、図7Bは、図7Aの点線円で囲んだ範囲に位置する曲線cについてより詳細に示すとともに、当該範囲におけるZnOSe(ZnO1−ySey)についてのギャップ波長のボンド長依存性を、曲線dに表したグラフであり、図7Cは、0〜0.1316の範囲のSe組成(y)の離散的な値について、ボンド長、エネルギギャップ、及びギャップ波長の値をまとめた表であり、図7Dは、様々な結晶についての、ボンド長とエネルギギャップ/ギャップ波長との関係を示す図である。
図8Aは、ZnOS(ZnO1−zSz)について、S組成(z)とエネルギギャップとの関係を示すグラフであり、図8Bは、図8Aの点線円で囲んだ範囲に位置する曲線eについてより詳細に示すとともに、当該範囲におけるZnOS(ZnO1−zSz)についてのギャップ波長のS組成(z)依存性を、曲線fに表したグラフであり、図8Cは、0.009〜0.400の範囲のS組成(z)の離散的な値について、エネルギギャップ、及びギャップ波長の値をまとめた表である。
図9は、活性層55の構成の一例を示す概略的な断面図である。
図1A〜図1Hは、実施例による半導体発光素子の製造方法を示す概略的な断面図である。
図1Aを参照する。厚さ300〜500μmのn型ZnO基板51上に、300〜500℃で、厚さ10〜1000nmのn型ZnOバッファ層52を形成する。なお、n型ZnO基板51は、後述するように、素子完成後において電流拡散層として機能するが、製造時においては、一時成長用基板としても機能する。したがって、平坦性と機械的強度を確保するため、300〜500μm以上の厚さを備えることが好ましい。
n型ZnOバッファ層52上に、n型ZnOバッファ層52の成長温度よりも高温、たとえば300〜1000℃で、厚さ1μm以上のn型ZnO層53を形成する。厚さを1μm以上とするのは、n型ZnO基板51とn型ZnOバッファ層52の界面から伝わる欠陥の影響を除いて、表面の結晶性を高めるためである。
n型ZnO層53上に、n型キャリア注入層及びキャリア閉じ込め層(クラッド層)として機能するn型MgZnO層54を、厚さ200nmに形成する。
n型MgZnO層54上に、活性層55を形成する。活性層55は、たとえばDH構造またはQW構造を備える、厚さ30〜100nmの層である。
DH構造の場合、活性層55として、アンドープの、または適当な伝導性をもたせたZnO層、CdZnO層、ZnOS層、ZnOSe層またはZnOTe層が形成される。
QW構造の場合、活性層55は、たとえば薄膜のMgZnO/ZnO(またはCdZnOまたはZnOSまたはZnOSeまたはZnOTe)/MgZnOの積層構造を有する。この場合、ZnO層等がウェルを構成し、MgZnO層がバリアを構成する。
なお、後述するが、n型ZnO基板51を用いる場合、活性層55には、ZnOよりもCdZnO、ZnOS、ZnOSeまたはZnOTeを用いる方が好ましい。ZnO活性層からの発光は、n型ZnO基板51による自己吸収の影響を受けるためである。
活性層55上に、たとえば厚さ200nmのp型MgZnO層56を形成する。p型MgZnO層56は、p型キャリア注入層として機能する。
p型MgZnO層56上に、厚さ100〜200nmのp型ZnO層57を形成する。
n型ZnO基板51上に形成されたn型ZnOバッファ層52からp型ZnO層57までの積層構造を発光積層構造61と呼ぶ。
発光積層構造61は、たとえば分子線エピタキシ法(molecular beamepitxy; MBE)を
用いて形成される。発光積層構造61の形成において、n型ZnO層53及びn型MgZnO層54に添加するn型のドーパントとしては、たとえばGaを用いる。Al、In等を用いることもできる。また、p型MgZnO層56及びp型ZnO層57に添加するp型のドーパントとしては、たとえばNを用いる。As、P等を用いてもよい。
n型、p型ともに、ドーパントの添加は、たとえばキャリア濃度が、5×1017〜1×1019cm−3となるように行う。ただし、2×1016cm−3のキャリア濃度で素子の発光が確認された例もある。
図1Bを参照する。p型ZnO層57上に、p側オーミック・反射電極62を形成する。p側オーミック・反射電極62は、p型ZnO層57上の全面電極とすることができる。
p側オーミック・反射電極62は、たとえばオーミック材料層と高反射率材料層の2層で構成される。オーミック材料層は、発光積層構造61(p型ZnO層57)上に、Ti、Ni等で形成され、発光積層構造61とオーミック接触を得ることができる。高反射率材料層は、オーミック材料層上に、Al、Ag、Rh、Pd等の高反射率材料で形成され、発光積層構造61側から入射した光を、有効に取り出し面側(n型ZnO基板51側)に反射することができる。p側オーミック・反射電極62の一構成例として、厚さ1nmのNi層(オーミック材料層)と厚さ2000nmのAg層(高反射率材料層)との積層構造を採用することができる。この場合、p側オーミック・反射電極62の形成は、電子線加熱蒸着法(EB法)、またはスパッタ法により行う。なお、p側オーミック・反射電極62を形成する材料については、後に考察する。
図1Cを参照する。p側オーミック・反射電極62上に、たとえば厚さ200nmのAu層63を、スパッタ法で形成する。Au層63は、後工程で共晶による接合のために用いられる。
図1Dを参照する。図1A〜図1Cを参照して説明した工程とは別工程により、たとえばn型またはp型不純物を高濃度に添加したシリコン基板64の両面に、それぞれAu層65、及び66を蒸着し、窒素雰囲気下において、400℃で合金化する。Au層65、66の厚さは、たとえば150〜600nmである。合金化により、シリコン基板64とAu層65、66とは共晶化し、一体化され、オーミック接触を形成する。このため、Au層65、66はシリコン基板64から剥離しない。
図1Eを参照する。Au層65上に、厚さ600〜1200nmのAuSn層67を、EB法、スパッタ法等により蒸着する。AuSn層67の組成は、重量比でAu:Sn=約20:約80である。
図1Fを参照する。図1C及び図1Eに示す構造体を、それぞれ保持台68a、68bに、Au層63とAuSn層67とが向き合うように保持し、両者を共晶ボンディングする。共晶ボンディングは、たとえば熱圧着(メタルボンディング)により行う。熱圧着(メタルボンディング)とは、共晶材料が溶融する温度を加え、更に加重することにより接着する方法である。接合は、AuSn層67とAu層63とを、たとえば、窒素雰囲気下、300℃で10分間、約1MPaの圧力で密着させることにより行う。
図1Gを参照する。Au層63とAuSn層67の共晶ボンディングにより、Au−Sn共晶ボンディングパット69が形成され、図1C及び図1Eに示す2つの構造体が接合される。
続いて、厚さ300〜500μmのn型ZnO基板51を、所望の厚さまで研削する。研削には、たとえば粒径5〜10μmのAl2O3粉末を用いる。どの程度の厚さまで研削するかについては、後に詳述する。研削されたn型ZnO基板51は、完成後の素子において、電流を拡散させる層として機能する。
研削した面に、ドライまたはウェットエッチングを施し、凹凸構造(テクスチャ構造)を構築する。凹凸構造(テクスチャ構造)によって、半導体発光素子の光取り出し効率を向上させることができる。また、ドライまたはウェットエッチングにより、研磨ダメージを除去することもできる。
図1Hを参照する。研削され、凹凸構造(テクスチャ構造)の形成されたn型ZnO基板51の一部の領域上に、部分電極であるn側オーミック電極70を形成する。n側オーミック電極70は、たとえばAlで厚さ100nmに形成される。
n側オーミック電極70の形成には、たとえばリフトオフ法を用いる。リフトオフ法とは、半導体発光層22上にフォトレジストを塗布し、フォトマスクを用いて露光することにより、所望の電極形状を開口し、電極材料を蒸着し、その後フォトレジストを、その上の金属層とともに取り除く方法である。電極材料を蒸着する方法として、EB法、スパッタ法などを用いることができる。
以上のような工程を経て、実施例による半導体発光素子を製造することができる。
なお、実施例による半導体発光素子においては、共晶材料層として、Au層63及びAuSn層67を形成した。これらはAuやAuSnに限らず、たとえばAuGe、AuSi等のAuを主体とする共晶材料(はんだ材料)で好ましく形成することもできる。
ただし、各層の成長温度より高温の共晶温度を有する材料は、発光積層構造61にダメージを与える可能性があるため、共晶材料層として好ましくは用いることができない。更に、図1A〜図1Hを参照して説明した製造方法により製造された半導体発光素子を、後にはんだを用いて実装基板に実装する場合には、一般的なはんだ材料を接合層材料として用いることは好ましくない。
また、実施例による半導体発光素子の製造方法においては、発光積層構造61を有する積層構造体を、支持構造体(図1Eに示すAu層66、シリコン基板64、Au層65、及びAuSn層67の積層構造からなる構造体)に接合した。これによりn型ZnO基板51を研削する際に機械的強度を保持し、ハンドリング効率を向上させることができる。更に、製造された半導体発光素子の使用に伴って発生した熱を、シリコン基板64を介して効率的に放熱することができる。
なお、支持構造体の構造は、製造される半導体発光素子の構造、特性、または用途に合わせて適宜選択することが可能である。たとえば、実施例においては、支持構造体中にシリコン基板を用いたが、その他にもCu基板など、導電性があり、熱伝導率が高く、更には、Auと合金化する材料で形成された基板を好ましく用いることができる。
支持構造体のサイズや材料によって、機械的強度のみならず、導電性や放熱性の優れた半導体発光素子を製造することができる。
図1Hに示す実施例による半導体発光素子においては、活性層55で光が発光され、n側オーミック電極70側の光取り出し面(n型ZnO基板51の凹凸構造(テクスチャ構造)形成面)から取り出される。光はp型側から取り出されないので、p側オーミック・反射電極62を全面電極とすることができる。一方、n型ZnO基板51は、電流拡散機能を備える。この結果、電流を各層の面内方向全域に拡散することができ、活性層55は面内方向の広い領域で発光を行うことが可能となる。したがって、発光領域が、電極の形成された領域及びその近傍に局在する場合と比べて、より多くの光を外部に取り出すことができる。
また、実施例による半導体発光素子においては、活性層55で発光された光のうち、p側オーミック・反射電極62側に向かった光が、p側オーミック・反射電極62により光取り出し面側に反射される。更に、実施例による半導体発光素子は、光取り出し面に凹凸構造(テクスチャ構造)を備えている。このため、実施例による半導体発光素子は、光取り出し効率が高い。
図1A〜図1Hを参照して説明した半導体発光素子の製造方法によれば、一時成長基板であるn型ZnO基板51を、研削して電流拡散層として利用する。したがって、新たに電流拡散層を成膜する工程を省くことができる。新たに、成膜に長時間を要する電流拡散層の成膜工程を省略することができるため、半導体発光素子の製造時間の長大化を抑制することができる。
また、電流拡散層(n型ZnO基板51)は、研削により層厚の制御が可能であるため、光取り出しに適当な電流拡散層を容易に実現することができる。
このように、実施例による半導体発光素子の製造方法によって、簡易に半導体発光素子を製造することができる。
図2は、実施例による半導体発光素子の変形例を示す概略的な断面図である。図1Hに示した実施例による半導体発光素子と比較した場合、シリコン基板64の面積がn型ZnO基板51の面積よりも大きい点、及びAu層65、66が形成されていない点において異なる。
シリコン基板64の面積をn型ZnO基板51の面積よりも大きく形成する(たとえば2倍以上の面積に形成する)ことで、半導体発光素子の使用により発生した熱の放熱性を向上させることができる。
図3は、ZnO基板の厚さと光吸収率との関係を示すグラフである。
グラフの横軸は、対数目盛りでZnO基板の厚さを単位「μm」で示す。グラフの縦軸は、リニアな目盛りでZnO基板の光吸収率を示す。a、b、及びcのグラフは、それぞれ390nm、395nm、及び400nmの波長の光に対するZnO基板の厚さと光吸収率との関係を表している。
ZnOの発光の中心波長は、378nmである。このためZnO基板の厚さにかかわらず、378nmに近い波長の光の吸収率が高い。すなわち、吸収率は390nm(aのグラフ)、395nm(bのグラフ)、400nm(cのグラフ)の順に大きい。また、390nm程度の波長の光までは吸収されやすく、400nmの光については、ZnO基板の厚さによらず、吸収率がほぼ0であることがわかる。
活性層を形成することが可能な材料として先にあげたCdZnO、ZnOS、ZnOSeまたはZnOTeはZnOよりも長い波長側で発光の中心波長を有する材料である。したがって、基板材料としてn型ZnOを用いる場合、活性層はCdZnO、ZnOS、ZnOSeまたはZnOTeを用いて形成する方が好ましい。基板に吸収される光量を少なくして、光取り出し効率を向上させることができる。
図4を用いて、p側オーミック・反射電極を形成する材料について考察する。図4は、高反射率金属、及び高反射率金属を用いた積層構造について、入射する光の波長とその反射率の関係を示すグラフである。
グラフの横軸は、入射光の波長を単位「nm」で示す。グラフの縦軸は、高反射率金属、または高反射率金属を用いた積層構造の光反射率を単位「%」示す。a、b、c、及びdのグラフは、それぞれAg、Al、Pd、及びRhについて、入射光の波長と光反射率の関係を表す。e、f、g、及びhのグラフは、それぞれ「ZnO層/1nmのTi層」の積層構造上に、更にAg、Al、Pd、及びRh層を形成した積層体について、両者の関係を表す。また、i、j、k、及びlのグラフは、それぞれZnO層上に、Ag、Al、Pd、及びRh層を形成した積層構造について、両者の関係を表す。
a、e、及びiのグラフを参照する。これらは高反射率金属としてAgを用いた場合のグラフである。378nm(ZnOの発光の中心波長)以上の波長範囲においては、aのグラフ(Ag)、iのグラフ(ZnO/Ag)、eのグラフ(ZnO/Ti/Ag)の順に反射率が高い。
b、f、及びjのグラフを参照する。これらは高反射率金属としてAlを用いた場合のグラフである。378nm以上の波長範囲においては、bのグラフ(Al)、jのグラフ(ZnO/Al)、fのグラフ(ZnO/Ti/Al)の順に反射率が高い。
c、g、及びkのグラフを参照する。これらは高反射率金属としてPdを用いた場合のグラフである。378nm以上の波長範囲においては、cのグラフ(Pd)、kのグラフ(ZnO/Pd)、gのグラフ(ZnO/Ti/Pd)の順に反射率が高い。
d、h、及びlのグラフを参照する。これらは高反射率金属としてRhを用いた場合のグラフである。378nm以上の波長範囲においては、dのグラフ(Rh)、lのグラフ(ZnO/Rh)、hのグラフ(ZnO/Ti/Rh)の順に反射率が高い。
このように、「ZnO/Ti/高反射率金属」の積層構造は、「高反射率金属層」や「ZnO/高反射率金属」の積層構造と比較すると、378nm以上の波長範囲において反射率が低い。
しかしながら、378nm以上の波長範囲においては、「ZnO/Ti/Rh」(hのグラフ)や「ZnO/Ti/Pd」(gのグラフ)と比較して、「ZnO/Ti/Al」(fのグラフ)、及び、「ZnO/Ti/Ag」(eのグラフ)は、高い光反射率を備える。
378nm以上の波長範囲において、「ZnO/Ti/Al」(fのグラフ)は80%を超える反射率を有し、「ZnO/Ti/Ag」(eのグラフ)も75%を超える反射率を有する。また、約450nm以上の波長範囲においては、「ZnO/Ti/Ag」(eのグラフ)の反射率は、「ZnO/Ti/Al」(fのグラフ)の反射率よりも高くなる。
したがって、p側オーミック・反射電極の高反射率材料層は、Ag、Al、Rh、Pd等で形成することが好ましく、Ag、Al等で形成することがより好ましい、ということができる。
続いて、n型ZnO基板51の研削後の厚さについて説明する。
前述したように、n型ZnO基板51は製造された半導体発光素子において、電流拡散機能を有し、半導体発光素子の発光量の増加に寄与する。ここで一般的にn型ZnO膜は、p型ZnO膜と比較した場合、膜内のキャリア移動度において2桁大きく、抵抗率が2桁小さい。そのため、実施例による半導体発光素子のn型ZnO基板51は、図5Aまたは図5Bに示した半導体発光素子におけるp型ZnO層よりも薄い厚さで、より大きな電流拡散機能を発揮することが可能である。しかしn型ZnO基板51の厚さが薄すぎた場合、厚さ方向の距離と面内方向の距離との差が大きくなる結果、面内方向へ電流が拡散しにくくなる。
したがって、n型ZnO基板51は、その抵抗率や半導体発光素子のサイズに応じた厚さまで研削することが好ましい。たとえば図1Hに示した半導体発光素子の面内方向のサイズが350μm×350μmであり、その中央にn側オーミック電極70が形成されており、n型ZnO基板51の抵抗率を標準的な0.1Ωcmであるとした場合、電流拡散の観点からn型ZnO基板51には5〜10μmの厚さが必要である。
次に、活性層で発光された光の吸収の観点から、n型ZnO基板51の厚さについて考察する。
再び図3を参照する。波長400nmの光については、ZnO基板による吸収はみられないものの、波長390nm及び395nmの光については、ZnO基板の厚さが厚くなるほど、光吸収率が増加する。
このように波長によって、基板の厚さと光吸収率との関係が異なるので、n型ZnO基板51の厚さは、活性層で発光される光の波長や外部に取り出す光の波長により、適宜定めることが可能である。
たとえば、活性層が、発光中心波長405nm、半値幅17nmの発光を示すZnOSeで形成されている場合、395nm以下の光の吸収を0.1以下に抑えるためには、n型ZnO基板51の厚さは、90μm以下とすることが好ましい。
本願発明者らは、n型ZnO基板51による光吸収との関係で、活性層55を構成するのに好ましい材料について、より深く考察した。
ZnO基板は、水熱合成法、CVT(Chemical Vapor Transport)法、フラックス法等で合成される。ZnOは、ウルツァイト構造(六方晶)の結晶で、エネルギギャップは、約3.4eV(3.361eV)である。これに対応するギャップ波長は365nmであり、光吸収における吸収端はそれより若干短い波長となる。
しかし、ZnO基板は、基板の結晶性による効果等で、実際のエネルギギャップより幾分狭いエネルギギャップに対応する波長の光(長波長の光)まで吸収する。
このため、図3のグラフに示したように、たとえば波長390nmの光は、厚さ40μmのZnO基板に約50%が吸収され、厚さ100μmのZnO基板には、80〜90%が吸収される。しかし波長395nmの光については、ZnO基板の厚さが40μm以下であれば、光吸収率は3〜4%にとどまる。更に、波長400nmの光については、ZnO基板の厚さが500μmであっても、光吸収率はほぼ0%である。
したがって活性層を、波長395nm以上(真空中)の光、より好ましくは400nm以上(真空中)の光を発光する材料を用いて構成することによって、半導体発光素子の発光効率を高めることができる。
前述のように、活性層は、CdZnO、ZnOSe、ZnOS等を用いて好ましく形成することができる。ここでCdZnO、ZnOSe、ZnOSとは、それぞれ一般的にCdxZn1−xO、ZnO1−ySey、ZnO1−zSzと示される化合物の総称的表記である。
まず、CdZnO(CdxZn1−xO)を用いた場合の、望ましいCd組成(x)の範囲について検討する。なお、CdO、ZnOのエネルギギャップは、それぞれ約2.2eV、約3.361eVであるため、CdxZn1−xOと表される結晶を用いることで、波長395nm以上の光を放射する活性層を形成することができる。
図6Aは、CdxZn1−xOについて、エネルギギャップ及びギャップ波長のCd組成(x)依存性を示すグラフである。
グラフの横軸には、Cd組成(x)の値を示し、縦軸には、エネルギギャップ及びギャップ波長を、それぞれ単位「eV」、「nm」で示した。
曲線aは、Cd組成(x)とエネルギギャップとの関係を表し、曲線bは、Cd組成(x)とギャップ波長との関係を表す。
Cd組成(x)が増加するほど、エネルギギャップは減少し、ギャップ波長は増加する。
図6Bは、波長390nm、395nm、400nm、及び455nmの光が発光される場合の、Cd組成(x)とエネルギギャップの値をまとめた表である。
Cd組成(x)が0.19のとき、波長395nmの光が発光され、Cd組成(x)が0.23のとき、波長400nmの光が発光される。
図6A及び図6Bより、CdxZn1−xOを用いて活性層を形成する場合、Cd組成(x)は、0.19以上であることが好ましく、0.23以上であることがより好ましいことがわかる。
次に、ZnOSe(ZnO1−ySey)を用いた場合の、望ましいSe組成(y)の範囲について検討する。
図7Aは、数種類の化合物について、エネルギギャップのボンド長依存性を示すグラフである。ここで曲線cは、ZnOSe(ZnO1−ySey)についてのそれを表す。
グラフの横軸には、ボンド長を単位「Å」で示し、縦軸には、エネルギギャップを単位「eV」で示した。
曲線cを参照する。ボンド長の変化量に対するエネルギギャップの変化量が大きい。ZnOSe(ZnO1−ySey)結晶のエネルギギャップは、Seの添加量に対して大きくボーイングする。この特性によって、ZnOSe(ZnO1−ySey)結晶は、微量のSeの添加で発光波長が長波長化される。
図7Bは、図7Aの点線円で囲んだ範囲に位置する曲線cについてより詳細に示すとともに、当該範囲におけるZnOSe(ZnO1−ySey)についてのギャップ波長のボンド長依存性を、曲線dに表したグラフである。
グラフの横軸には、ボンド長を単位「Å」で示し、縦軸には、エネルギギャップ及びギャップ波長を、それぞれ単位「eV」、「nm」で示した。
グラフに示す範囲においては、ボンド長が増加するほど、エネルギギャップは減少し(曲線c)、ギャップ波長は増加する(曲線d)。
図7Cは、0〜0.1316の範囲のSe組成(y)の離散的な値について、ボンド長、エネルギギャップ、及びギャップ波長の値をまとめた表である。
Se組成(y)が0.0210のとき、波長395nmの光が発光され、Se組成(y)が0.0240のとき、波長400nmの光(近紫外光)が発光される。また、Se組成(y)を0.0240以上の範囲で増加させると、たとえばSe組成(y)が、0.0565、0.0955、0.1064、0.1227のとき、それぞれ、波長460nm(青)、550nm(緑)、580nm(黄)、630nm(赤)の、ほとんど基板に吸収されることのない光を発光させることができる。Se組成(y)を更に大きな値とすることにより、赤外光を発光させることも可能である。ただし、ZnOSeは、非混和を起こす場合があるため、長波長化には限界があると思われる。
以上より、ZnO1−ySeyを用いて活性層を形成する場合、Se組成(y)は、0.0210以上であることが好ましく、0.0240以上であることがより好ましい。また、ZnOSe結晶は大きなボーイングパラメータをもつため、ZnOSe混晶を活性層(ウェル層またはバリア層)に用いることにより、近紫外光から緑色光まで発光可能な半導体発光素子を作製することが可能である。
図7Dに、様々な結晶についての、ボンド長とエネルギギャップ/ギャップ波長との関係を示す。
本図によると、ZnOのボンド長は1.99Å、ZnSeのボンド長は2.45Åであり、比較的大きな差がある。しかしながら、ZnO1−ySeyはボーイング特性を有し、わずかなSe組成(y)の差により、ギャップ波長に顕著な差が生じる。したがって、ZnO1−ySeyを用いて活性層を構成する場合には、Se添加によるギャップ波長の長波長化に伴うボンド長の増加量を小さく抑えることができる。
続いて、ZnOS(ZnO1−zSz)を用いた場合の、望ましいS組成(z)の範囲について検討する。
図8Aは、ZnOS(ZnO1−zSz)について、S組成(z)とエネルギギャップとの関係を示すグラフである。両者の関係を、曲線eで示した。
グラフの横軸は、S組成(z)を表し、縦軸は、エネルギギャップを単位「eV」で示す。
曲線eが示すように、ZnOS(ZnO1−zSz)結晶のエネルギギャップは、ZnOSe(ZnO1−ySey)の場合と同様、Sの添加量に対して大きくボーイングする。この特性によって、ZnOS(ZnO1−zSz)結晶は、微量のSの添加でギャップ波長が長波長化される。
図8Bは、図8Aの点線円で囲んだ範囲に位置する曲線eについてより詳細に示すとともに、当該範囲におけるZnOS(ZnO1−zSz)についてのギャップ波長のS組成(z)依存性を、曲線fに表したグラフである。
グラフの横軸は、S組成(z)を示し、縦軸は、エネルギギャップ及びギャップ波長を、それぞれ単位「eV」、「nm」で示す。
グラフに示す範囲においては、S組成(z)が増加するほど、エネルギギャップは減少し(曲線e)、ギャップ波長は増加する(曲線f)。
図8Cは、0.009〜0.400の範囲のS組成(z)の離散的な値について、エネルギギャップ、及びギャップ波長の値をまとめた表である。
S組成(z)が0.025のとき、波長395nmの光が発光され、S組成(z)が0.040のとき、波長400nmの光(近紫外光)が発光される。また、S組成(z)が、0.295のとき、発光波長は460nm(青色光)となる。S組成(z)を増加させることにより、緑〜赤外の光を発光させることもできる。
以上より、ZnO1−zSzを用いて活性層を形成する場合、S組成(z)は、0.025以上であることが好ましく、0.040以上であることがより好ましい。また、ZnOS結晶は大きなボーイングパラメータをもつため、ZnOS混晶を活性層(ウェル層またはバリア層)に用いることにより、近紫外光から赤外光まで発光可能な半導体発光素子を作製することが可能である。
更に、ZnO1−zSzを用いて活性層を構成する場合には、S添加によるギャップ波長の長波長化に伴うボンド長の増加量を小さく抑えることができる。
なお、ZnO、ZnSe、ZnSの屈折率は、それぞれ2.0、2.6、2.49である。ZnOに比べると、ZnSe及びZnSの屈折率は大きい。しかし、ZnO結晶にSeまたはSを混入すると、バンドボーイングを生じ、バンドギャップは狭くなる。このため、SeやSの含有比率が大きくなった場合であっても、屈折率は大きくならず、むしろ小さくなると予想される。したがって、SeやSの添加による屈折率の変化に起因する、半導体発光素子の発光効率の低下は生じにくいと考えられる。
活性層は、n型不純物を添加した材料、p型不純物を添加した材料、またはアンドープの材料のいずれで形成してもよい。添加するn型不純物には、Znサイトを置換するものとしてIII族元素のAl、Ga、In等を用いることができ、酸素(O)サイトを置換するものとして、Cl、Br、I等を用いることができる。また、添加するp型不純物には、Znサイトを置換するものとしてI族元素のLi、Na、K等を用いることができ、酸素(O)サイトを置換するものとして、N、P、As等を用いることができる。
活性層から発光される光の波長を、ZnO基板の吸収波長より長波長化することで、ZnO基板による光吸収を抑え、半導体発光素子の発光効率を向上させることができる。また、ZnO基板の厚さを、素子分離可能な70〜200μm程度とすることができる。
本願発明者らは、次に、MgZnO層(n型MgZnO層54、及びp型MgZnO層56)について、より深く考察した。なお、ここでMgZnOとは、一般的にMgwZn1−wOと示される化合物の総称的表記である。
ZnO結晶にMgを添加しMgZnO結晶とすると、Mg組成(w)に応じてバンドギャップは広がる。しかし、前述のように、ZnOは、ウルツァイト構造(六方晶)の結晶であるのに対し、MgO結晶は塩化ナトリウム構造であり、結晶形が異なる。
MgZnO(MgwZn1−wO)は、Mg組成(w)が小さい場合は、ウルツァイト構造(六方晶)であるが、Mg組成(w)が大きい場合は、結晶が塩化ナトリウム構造をとる。MgZnO(MgwZn1−wO)結晶が塩化ナトリウム構造をとるとき、ウルツァイト構造(六方晶)のZnO結晶と積層(エピタキシャル成長による積層)するのは困難である。
たとえば、Mg組成(w)が0.46以下の範囲においては、MgZnO(MgwZn1−wO)にウルツァイト構造を保たせつつ、Mgを添加し、MgZnO(MgwZn1−wO)層を形成することが可能である。
また、活性層55が、Cd組成の高いCdZnOや、ZnOSe、ZnOS、ZnOTe等を用いて構成された半導体発光素子にあっては、n型MgZnO(MgwZn1−wO)層54、及び、p型MgZnO(MgwZn1−wO)層56は、Mg組成(w)が0のとき(すなわちZnO層となるとき)でも、十分なバリアハイトの効果を備える場合がある。
以上より、n型、及び、p型MgZnO(MgwZn1−wO)層54、56におけるMg組成(w)は、0以上0.46以下であることが好ましい。
なお、n型MgZnO層54、p型MgZnO層56は、双方形成される必要はなく、いずれか一方が備わっているだけでもよい。添加するn型またはp型不純物としては、先に活性層に添加しうるとして挙げた不純物を用いることができる。
不純物の活性化率を高めるために、デルタドーピングを行ってもよい。また、[MgZnO(MgwZn1−wO)/(不純物の添加されたZnO)]nという構造のスーパーラティスストラクチャを採用してもよい。
図9は、活性層55の構成の一例を示す概略的な断面図である。本図を参照して、活性層55について、より詳細に説明する。
活性層55は、通電によって発光の行われるMQW層55e、及び、MQW層55eを厚さ方向の両側から挟む移行層55c、55dを含んで構成される。たとえば、移行層55dは、n型MgZnO層54上に形成され、移行層55c上には、p型MgZnO層56が形成される。
MQW層55eは、ウェル層55aとバリア層55bとの積層構造を含んで構成される。両層55a、55bの積層態様は、(i)ZnO基板側(本図においては下側)から、バリア層55b、ウェル層55aが、この順に交互に積層され、両層55a、55bの積層体を2つ以上含む態様(すなわち本図に示す態様)、(ii)ZnO基板側(本図においては下側)から、ウェル層55a、バリア層55bが、この順に交互に積層され、両層55a、55bの積層体を2つ以上含む態様、(iii)ウェル層55aをバリア層55bで挟んだ態様、(iv)バリア層55bをウェル層55aで挟んだ態様、等がある。発光効率の高い態様を選択すればよい。
ウェル層55aは、たとえば、CdZnO、ZnOS、ZnOSe、及び、ZnOTeのうちの1つまたは複数の結晶を用いて構成することができる。
バリア層55bは、たとえば、ウェル層55aよりエネルギギャップの大きい、MgZnO、ZnO、CdZnO、ZnOS、ZnOSe、及び、ZnOTeのうちの1つまたは複数の結晶を用いて構成することができる。
発光波長は、ウェル層55aの結晶組成、バリア層55bの結晶組成、及び、両層55a、55bの厚さ等によって変化する。QW構造により実効バンドギャップが広がるため、たとえば、CdxZn1−xOを用いて活性層(たとえばウェル層)を形成する場合、前述した好ましいCd組成(x)(0.19以上、より好ましくは、0.23以上)よりも、少し広い範囲のCd組成(x)を好ましく用いることが可能である。
同様に、ZnO1−ySey、ZnO1−zSz、MgwZn1−wOを用いて活性層(たとえばウェル層)を形成する場合も、それぞれ前述した好ましい組成よりも、少し広い範囲の組成を好ましく用いることができる。
ウェル層55aの厚さは、たとえば1〜5nm、バリア層55bの厚さは、たとえば2〜15nmである。
なお、活性層55は、MQW構造に限らず、SQW構造やDH構造を含んで構成することもできる。
移行層55c、55dについて説明する。移行層55c、55dは、それぞれたとえば、p型MgZnO層56、n型MgZnO層54とMQW層55eとの間の接合障壁(スパイク)を小さくするための組成変化層である。たとえばMgvZn1−vO(v1≦v≦v2)で形成され、MQW層55eに向かう厚さ方向に、連続的にMg組成(v)が変化(v2からv1に連続的に変化)する構成を備えている。Mg組成(v)を段階的に変化させる構成とすることもできる。MQW層55eへのキャリア注入を促進させることができる。
また、移行層55c、55dは、たとえば通電時に、MQW層55e内にジャンクション領域が形成されるように、キャリア濃度を調整する層、すなわちジャンクションの位置調整層であってもよい。
更に、移行層55c、55dは、MQW層55eへの歪を緩和させるスーパーラティスストラクチャを有する層であってもよい。この場合、活性層55の結晶性を向上させることができる。
このように移行層55c、55dを設けることによって、たとえばQW層の発光効率を高めることができる。
なお、図9においては、MQW層55eの両側に移行層を設けたが、片側だけに設けることもできる。
最後に、シリコン基板64を含む支持構造体について補足する。
半導体発光素子の発光波長が、ZnO基板に吸収されやすい波長、たとえば395nm未満である場合には、図1A〜図1Hを参照して製造方法を説明したように、発光積層構造61を有する積層構造体を支持構造体に接合し、その後、n型ZnO基板51を研削することが有効である。
しかし、たとえば、半導体発光素子の発光波長が400nm以上であれば、光吸収の観点からは、n型ZnO基板51を薄くする必要はない。このため、たとえば支持構造体の作製工程や、支持構造体と積層構造体との接合工程は不要となる。
したがって、発光積層構造61、n型ZnO基板51、p側オーミック・反射電極62、及び、n側オーミック電極70を含む構造を作製した後、支持構造体の代わりに、用途に応じた永久基板を選択し、永久基板と当該構造とを接着すればよい。当該構造の面内方向全面で接着することが可能であるため、接着は容易に行うことができる。
永久基板は、Siウエハ、Siサブマウント、ホーン型シリコンの他、永久基板にリード配線を施したセラミック、たとえばアルミナ、窒化アルミ等を用いることができる。メタライズ済セラミックの例として、Au/アルミナ、Ag/アルミナ、Al/アルミナ、Au/窒化アルミ、Ag/窒化アルミ、Al/窒化アルミという構成を挙げることができる。
また、CuW等の、放熱性の高い、導電性金属間化合物を用いてもよい。更に、Au、Al、Cu、Ag/Cu、Al/Cu、真鍮、インバー(超低熱膨張金属)等金属材料に、前記構造との接着面処理を施した材料を使用してもよい。
たとえば、ZnOの熱伝導率が約30(W/mK)であるのに対し、Cu、窒化アルミ(セラミック)、CuWのそれは、それぞれ約200、約200または250〜270、約200(W/mK)である。
このように、波長395nm以上の光、より好ましくは400nm以上の光を発光するように活性層を形成した場合、様々な材料の永久基板を利用することが可能となり、たとえば放熱性に優れた半導体発光素子を作製することができる。
以上、実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者には自明であろう。
ZnO系化合物半導体発光素子は、ディスプレイ、インディケータ、照明光源、バックライト等に好適に用いられる。
本発明の一観点によれば、(a)n型ZnO基板である第1の基板を準備する工程と、(b)前記第1の基板上に、ZnO系化合物半導体で形成された、発光層を含む発光積層構造を形成する工程と、(c)前記発光積層構造上に、p側電極を形成する工程と、(d)前記p側電極上に、共晶材料で形成された第1の共晶材料層を形成する工程と、(e)導電性を有する第2の基板上に、共晶材料で形成された第2の共晶材料層を形成する工程と、(f)前記第1の共晶材料層と前記第2の共晶材料層とを共晶させて、前記第1の基板と前記第2の基板とを接合する工程と、(g)前記第1の基板を薄くする工程と、(h)前記第1の基板上の一部に、n側電極を形成する工程とを有する半導体発光素子の製造方法が提供される。
また、本発明の他の観点によれば、 導電性基板と、前記導電性基板上に配置され、共晶材料で形成された共晶材料層と、前記共晶材料層上に形成されたp側電極と、前記p側電極上に配置され、ZnO系化合物半導体で形成された、発光層を含む発光積層構造と、前記発光積層構造上に配置され、n型ZnO基板で形成された電流拡散層と、前記電流拡散層の一部の領域上に形成されたn側電極とを有する半導体発光素子が提供される。

Claims (21)

  1. (a)n型ZnO基板である第1の基板を準備する工程と、
    (b)前記第1の基板上に、ZnO系化合物半導体で形成された、発光層を含む発光積層構造を形成する工程と、
    (c)前記発光積層構造上に、p側電極を形成する工程と、
    (d)前記p側電極上に、共晶材料で形成された第1の共晶材料層を形成する工程と、
    (e)導電性を有する第2の基板上に、共晶材料で形成された第2の共晶材料層を形成する工程と、
    (f)前記第1の共晶材料層と前記第2の共晶材料層とを共晶させて、前記第1の基板と前記第2の基板とを接合する工程と、
    (g)前記第1の基板を加工する工程と、
    (h)前記第1の基板上の一部に、n側電極を形成する工程と
    を有する半導体発光素子の製造方法。
  2. 前記工程(g)が、前記第1の基板を薄くする工程を含む請求項1に記載の半導体発光素子の製造方法。
  3. 前記工程(g)が、前記第1の基板を薄くした後、前記第1の基板の表面に凹凸構造を形成する工程を含む請求項2に記載の半導体発光素子の製造方法。
  4. 前記工程(g)において、前記第1の基板を研削によって薄くする請求項2または3に記載の半導体発光素子の製造方法。
  5. 前記工程(g)において、前記第1の基板の表面にドライエッチングまたはウェットエッチングによって、凹凸構造を形成する請求項3に記載の半導体発光素子の製造方法。
  6. 前記工程(g)において、残された前記第1の基板の厚さが5μm以上とされる請求項2〜5のいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  7. 前記工程(c)において、前記発光積層構造上に、前記発光積層構造とオーミック接続をとることのできるオーミック材料層、及び、Ag、Al、Pd、またはRhで形成された高反射率材料層の積層構造を有するp側電極を形成する請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  8. 前記第2の基板の面積が、前記第1の基板の面積よりも大きい請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  9. 前記第2の基板がn型またはp型の不純物を添加されたシリコン基板である請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  10. 導電性基板と、
    前記導電性基板上に配置され、共晶材料で形成された共晶材料層と、
    前記共晶材料層上に形成されたp側電極と、
    前記p側電極上に配置され、ZnO系化合物半導体で形成された、発光層を含む発光積層構造と、
    前記発光積層構造上に配置され、n型ZnOで形成された電流拡散層と、
    前記電流拡散層の一部の領域上に形成されたn側電極と
    を有する半導体発光素子。
  11. 前記電流拡散層が表面に凹凸構造を備える請求項10に記載の半導体発光素子。
  12. 前記p側電極が、前記共晶材料層上にAg、Al、Pd、またはRhで形成された高反射率材料層、及び、前記高反射率材料層上に形成され、前記発光積層構造とオーミック接続をとることのできるオーミック材料層の積層構造を備える請求項10または11に記載の半導体発光素子。
  13. 前記導電性基板の面積が、前記電流拡散層の面積よりも大きい請求項10〜12のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  14. 前記導電性基板がn型またはp型の不純物を添加されたシリコン基板である請求項10〜13のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  15. 前記発光積層構造は、前記発光層の片側または両側に形成されたMgZn1−wO層であって、wが0以上0.46以下であるMgZn1−wO層を含む請求項10〜14のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  16. 前記発光層は、CdZn1−xO、ZnO1−ySe、ZnO1−z、及び、ZnOTeのうちの1つまたは複数の結晶を含んで構成されている請求項10〜15のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  17. 前記発光層が、CdZn1−xOの結晶を含んで構成されているとき、xは0.19以上であり、ZnO1−ySeの結晶を含んで構成されているとき、yは0.021以上であり、ZnO1−zの結晶を含んで構成されているとき、zは0.025以上である請求項16に記載の半導体発光素子。
  18. 前記発光層は、ウェル層及びバリア層を備える量子井戸構造を有し、前記ウェル層は、Cdx1Zn1−x1O、ZnO1−y1Sey1、ZnO1−z1z1、及び、ZnOTeのうちの1つまたは複数の結晶を含んで構成されており、前記バリア層は、前記ウェル層よりエネルギギャップの大きい、MgZnO、CdZnO、ZnOSe、ZnOS、及び、ZnOTeのうちの1つまたは複数の結晶を含んで構成されている請求項10〜15のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  19. 前記ウェル層が、Cdx1Zn1−x1Oの結晶を含んで構成されているとき、x1は0.19以上であり、ZnO1−y1Sey1の結晶を含んで構成されているとき、y1は0.021以上であり、ZnO1−z1z1の結晶を含んで構成されているとき、z1は0.025以上である請求項18に記載の半導体発光素子。
  20. 前記発光層は、通電により395nm以上の波長の光を発光する請求項10〜19のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  21. 前記導電性基板は、リード配線を備えたセラミック基板であるか、金属または導電性の金属間化合物で形成されている請求項10〜20のいずれか1項に記載の半導体発光素子。


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