JP5155611B2 - ZnO系半導体発光素子 - Google Patents

ZnO系半導体発光素子 Download PDF

Info

Publication number
JP5155611B2
JP5155611B2 JP2007178402A JP2007178402A JP5155611B2 JP 5155611 B2 JP5155611 B2 JP 5155611B2 JP 2007178402 A JP2007178402 A JP 2007178402A JP 2007178402 A JP2007178402 A JP 2007178402A JP 5155611 B2 JP5155611 B2 JP 5155611B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zno
layer
light
based semiconductor
emission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007178402A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009016656A (ja
Inventor
智文 山室
道宏 佐野
直史 堀尾
裕幸 加藤
昭雄 小川
泰司 小谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Stanley Electric Co Ltd filed Critical Stanley Electric Co Ltd
Priority to JP2007178402A priority Critical patent/JP5155611B2/ja
Priority to US12/165,794 priority patent/US7968905B2/en
Publication of JP2009016656A publication Critical patent/JP2009016656A/ja
Priority to US12/969,304 priority patent/US8436351B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5155611B2 publication Critical patent/JP5155611B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/02Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor bodies
    • H01L33/26Materials of the light emitting region
    • H01L33/28Materials of the light emitting region containing only elements of Group II and Group VI of the Periodic Table
    • H01L33/285Materials of the light emitting region containing only elements of Group II and Group VI of the Periodic Table characterised by the doping materials

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Led Devices (AREA)

Description

本発明は、ZnO系半導体発光素子に関し、特に、可視光の発光が可能なZnO系半導体発光素子に関する。
酸化亜鉛(ZnO)は、室温で3.37eVのバンドギャップを有している直接遷移型の半導体で、励起子の束縛エネルギが60meVと他の半導体に比べて大きく、高効率な発光材料として期待されている。
ZnOのバンド間遷移エネルギは、波長約370nmの紫外領域の発光エネルギに相当する。これは、産業上の利用価値の特に高い400nm以長の可視光領域よりも短波長である。
波長400nmよりも長波長の発光を得るため、ZnOのバンドギャップを狭くする(ナローギャップ化)する研究が進められている。図14(非特許文献1参照)に示すように、ZnOのOを、O以外のVI族の元素、具体的には硫黄(S)やセレン(Se)で置換することにより、ZnOのナローギャップ化が図られている。
S. Merita, T. Kramer, B. Mogwitz, B. Franz, A. Polity, and B.K. Meyer, phys. stat. sol. (c)3, No.4, 960-963 (2006)
可視光の発光に適したZnO系半導体材料の開発が望まれる。
本発明の一目的は、可視光の発光が可能であり、新規な発光特性を持つZnO系半導体層、及び、このようなZnO系半導体層を用いたZnO系半導体発光素子を提供することである。
本発明の一観点によれば、第1導電型の第1の半導体層と、前記第1導電型とは反対の第2導電型の第2の半導体層と、ZnO系半導体層を含み、前記第1の半導体層と前記第2の半導体層との間に配置された発光層と、前記第1の半導体層に電気的に接続される第1の電極と、前記第2の半導体層に電気的に接続される第2の電極とを有し、前記ZnO系半導体層は、ZnOにSeまたはSが添加され、ZnOにSeまたはSが添加されない場合に対応する紫外光の発光ピーク波長及び可視光の発光ピーク波長を持ち、さらに、前記ZnO系半導体層から発した紫外光で励起されて、該ZnO系半導体層の可視光のピーク波長とは異なる第1の可視光の発光ピーク波長を持つ光を発する第1の波長変換材料を含む第1の波長変換層を有するZnO系半導体発光素子が提供される。
例えば、ZnO系半導体層から放出される紫外光と可視光のうち、紫外光を波長変換し、ZnO系半導体層の放出する可視光とは異なるピーク波長の可視光を生成して、ZnO系半導体層の放出する可視光と混合することにより、多様な色の発光を得ることが可能となる。
まず、図1を参照し、酸化亜鉛(ZnO)系化合物半導体層を成長させるための結晶製造装置の例について説明する。成膜方法として、分子線エピタキシ(MBE)が用いられる。
超高真空容器1内に、基板ヒータ2を含むステージ3が配置され、基板4が、ステージ3に保持される。基板4として、サファイア(Al)基板、炭化珪素(SiC)基板、窒化ガリウム(GaN)基板、ZnO基板等が用いられる。結晶性の良いZnO系化合物半導体層を得るためには、格子不整合の小さな基板ほどよいので、ZnO基板を用いることが最も好ましい。
超高真空容器1が、亜鉛(Zn)ソースガン5、酸素(O)ソースガン6、セレン(Se)ソースガン7、硫化硫黄(ZnS)ソースガン8、窒素(N)ソースガン9、ガリウム(Ga)ソースガン10、及び、マグネシウム(Mg)ソースガン11を備える。
Znソースガン5、ZnSソースガン8、Gaソースガン10、及びMgソースガン11は、それぞれ、Zn、ZnS、Ga、及びMgの固体ソースを収容するクヌーセンセルを含み、Seソースガン7は、Seの固体ソースを収容するSUMOセルを含み、それぞれ、Znビーム、ZnSビーム、Gaビーム、Mgビーム、及びSeビームを出射する。
なお、S源として、ZnSソースガンの代わりに、Sビームを出射するSソースガンを用いることもできる。
Oソースガン6及びNソースガン9は、それぞれ、ラジオ周波(例えば13.56MHz)を用いる無電極放電管を含み、無電極放電官内で酸素ガス及び窒素ガスをラジカル化して、Oラジカルビーム及びNラジカルビームを出射する。
基板4上に、所望のタイミングで所望のビームを供給することにより、所望の組成のZnO系化合物半導体層を成長させることができる。
超高真空容器1にはまた、反射高速電子線回折(RHEED)用のガン12及び、RHEEDの回折像を映すスクリーン13が取り付けられている。RHEEDの回折像から、基板4上に形成されたZnO系化合物半導体層の結晶性を評価できる。排気ポンプ14が、超高真空容器1の内部を真空排気する。なお、超高真空とは、圧力が1×10−7Torr以下の真空を示す。
次に、第1の実施例による、Seが添加されたZnO層(ZnO(Se)層)の成長方法について説明する。まず、c面ZnO基板の+c面(Zn面)にサーマルアニールを施し、基板表面を洗浄した。サーマルアニールは、1×10−9Torrの高い真空下において、900℃で30分行った。
続いて、ZnO基板の+c面上に、Znビーム、及びOラジカルビームを同時に照射することにより、ZnOバッファ層を形成した。基板温度は350℃とした。Znビームの照射は、固体ソースとして純度7NのZnを用い、ビームフラックス量を9.86E+13atoms/(cms)として行った。Oラジカルビームの照射は、純度6Nの純酸素ガスを2sccmで導入しラジオ周波(RF)パワー300Wでプラズマ化して行った。
続いて、ZnOバッファ層のアニールを行った。基板温度を800℃とし、20分そのままの状態を保持した。このように、バッファ層を低温(基板温度例えば350℃)で堆積した後、高温(基板温度例えば800℃)でアニールすることにより、バッファ層の結晶性の向上が図られる。
続いて、アニールを施したZnOバッファ層上に、Znビーム、Oラジカルビーム、及びSeビームを同時に照射することにより、ZnO(Se)層を成長させた。基板温度は500℃とした。
Znビームの照射は、固体ソースとして純度7NのZnを用い、ビームフラックス量を1.97E+14atoms/(cms)として行った。Oラジカルビームの照射は、純度6Nの純酸素ガスを2sccmで導入しRFパワー300Wでプラズマ化して行った。Seビームの照射は、固体ソースとして純度6NのSeを用い、ビームフラックス量を2.5E+12atoms/(cms)以下(膜厚モニターの検出限界以下)として行った。このときのSeセルの温度は110℃である。
このようにして、2次イオン質量分析(SIMS)により測定したSe濃度が0.26%のZnO(Se)層が作製された。
次に、第2の実施例によるZnO(Se)層の成長方法について説明する。ZnO(Se)層形成工程でのZnのビームフラックス量を、3.29E+14atoms/(cms)とした点以外は、第1の実施例の成長方法と同様にして、ZnO(Se)層を作製した。これにより、SIMSで測定したSe濃度が0.03%のZnO(Se)層が作製された。
次に、第3の実施例によるZnO(Se)層の成長方法について説明する。ZnO(Se)層形成工程での酸素の導入量を3sccmとし、RFパワーを350Wとした点以外は、第1の実施例の成長方法と同様にして、ZnO(Se)層を作製した。SIMSで測定したSe濃度が0.22%のZnO(Se)層が作製された。
次に、第4の実施例によるZnO(Se)層の成長方法について説明する。ZnO(Se)層形成工程での基板温度を600℃とし、また、酸素の導入量を3sccmとしてRFパワーを300Wとした点以外は、第1の実施例の成長方法と同様にして、ZnO(Se)層を作製した。
次に、第1〜第4の実施例の方法で作製されたZnO(Se)層のホトルミネセンス(PL)測定結果について説明する。
図2は、第1〜第4の実施例のZnO(Se)層のPL発光スペクトルである。PL測定の励起光源として、波長325nmのHe−Cdレーザを用いた。測定温度は300Kとした。グラフの横軸がnm単位で示す波長であり、縦軸が任意単位で示す発光強度である。各スペクトルの発光強度は、1つのグラフに収まるように、適当に規格化してある。なお、図2には、比較のため、Seを照射していないZnO層(図中のundope)も載せている。曲線A1〜A5が、それぞれ、第1〜第4の実施例、及びアンドープのZnOのスペクトルである。
第1〜第4の実施例のZnO(Se)層は、どれも驚くべきことに、380nm付近に発光ピークを持つ近紫外の紫外発光、及び、450nm付近に発光ピークを持つ青色発光を示す。アンドープのZnOでは、380nm付近の紫外発光しか見られない。
第1〜第4の実施例のZnO(Se)層の紫外発光ピーク波長は、全て380nmである。
なお、ZnOを用いて量子井戸構造を作製した場合、量子準位が形成されるため井戸層の厚さを薄くしていくと、紫外の発光ピーク(ZnOのバンド端近傍からの発光)は、その波長が短波長側へシフトしていくことが知られている。
図13に示すグラフ(出典は、T. Makino, Y. Segawa, M. Kawasaki, and H. Koinuma, Semicond. Sci. Technol. 20 (2005) S78-S91)から読み取れるように、ZnOの発光ピークは、井戸幅を狭くしていくとともに、3.65eV(=約340nm)程度までシフトする。
ZnO(Se)層の紫外発光ピーク波長は、340nm〜380nmの範囲内にあると考えることができる。
また、第1〜第4の実施例のZnO(Se)層の可視の発光ピーク波長は、それぞれ、470nm、440nm、455nm、430nmである。
なお、例えば第3の実施例のZnO(Se)層のPLスペクトルの可視発光ピークは、励起強度を2.0mA〜0.005mAまで変化させると、そのピーク波長が455nm〜490nmまで変化する。
ZnO(Se)層の可視の発光ピーク波長は、430nm〜490nmの範囲内にあると考えられる。
アンドープのZnOの発光スペクトルと実施例の発光スペクトルとの比較から、ZnO結晶中にSeを微小ドープすることで、ZnO自身の示す380nm付近の紫外発光に加えて、新たに、Seに起因する、何らかの原理による450nm付近の青色発光が現れたと考えられる。
さらに驚くべきことに、第1〜第4の実施例のように、成膜条件を変えることにより、紫外発光と青色発光の相対強度を変化させることができる。これはつまり、用途に合わせた発光強度比の2ピーク発光素子を作製できることを示唆している。
なお、紫外発光と青色発光の両方を利用するとき、一方の発光ピークの他方に対する強度比がある程度以上であることが好ましいであろう。例えば、青色の発光ピーク強度に対する紫外の発光ピーク強度が1/20以上であり、紫外の発光ピーク強度に対する青色の発光ピーク強度が1/20以上であることが好ましいであろう。
また、第1〜第4の実施例のZnO(Se)層の吸収ピークを測定すると、どれも約375nmであり、アンドープのZnOのそれと一致する結果となった。これはつまり、この層は、可視光、例えば450nmの青色光に対して透明であることを示す。実施例のZnO(Se)層と青色発光層とを組み合わせて用いても、その発光層の青色光を吸収しないというメリットがあるであろう。
このように、ZnOにSeを添加することによって、単一のZnO(Se)層から紫外発光と青色発光の両方を得ることができる。
従来の、紫外発光や青色発光の発光ダイオード(LED)に用いられる発光材料としては、例えばGaN系材料が挙げられるが、このような材料では、紫外領域にピークを持つ発光と、可視領域にピークを持つ発光とを、単一層から同時発光させることはできない。
このような材料で、例えば紫外発光と青色発光とを同時に得ようとすると、例えば特開2002−176198号公報に開示されているように、複数の発光波長に対応した複数の井戸層を有する多重量子井戸構造を作製することが必要となる。
実施例のZnO(Se)層を応用すれば、単層の発光層であっても紫外発光及び青色発光の同時発光が可能な発光素子を作製できるであろう。
なお、ZnSe1−xのSe組成xを増やすことにより、ZnOのバンドギャップをナロー化させることができる。しかし、Se組成xが0.01以上となる程度にドープ量が増えると、ナロー化したバンドギャップに対応した発光ピークは観測されず、ディープ発光しか観測されなくなる(後述の第8の実施例、図7(A)参照)。これは、結晶性の低下に起因するものであろう。
実施例の方法で、Se組成xを0.01未満(1%未満)に抑えたZnSe1−x層を形成することにより、バンドギャップはZnOのままに保ち、すなわち、ZnOのバンドギャップに対応した紫外の発光のピークを残したまま、さらに、青色の発光ピークを得ることができると考えられる。
なお、成長温度を500℃とし、Znビームフラックス量を1.32E+15atoms/(cms)とし、Seビームフラックス量を3.67E+12atoms/(cms)とし、Oラジカルビームについて、酸素ガス導入量2sccm、RFパワー300Wとした条件で作製したZnO(Se)のSe濃度は0.9%であり、紫外発光ピーク波長は380nmであり、可視発光ピーク波長は455nmであった。図12の曲線A8が、このZnO(Se)層のPL発光スペクトルを示す。
また、成長温度を500℃とし、Znビームフラックス量を1.32E+15atoms/(cms)とし、Seビームフラックス量を2.5E+12atoms/(cms)以下(膜厚モニターの検出限界以下、その時のSeセル温度は110℃)とし、Oラジカルビームについて、酸素ガス導入量2sccm、RFパワー300Wとした条件で作製したZnO(Se)のSe濃度は0.001%であり、紫外発光ピーク波長は380nmであり、可視発光ピーク波長は450nmであった。図12の曲線A9が、このZnO(Se)層のPL発光スペクトルを示す。
なお、ZnO(Se)層の成長工程の基板温度は、700℃以下が好ましいと考えられる。Seの蒸気圧が、ZnOのそれに比べて非常に高いため、これ以上高い温度では、ZnO中にSeがドープされにくくなってしまう。なお、ZnO(Se)層の成長工程の基板温度の下限は、300℃と考えられる。これより低い温度でZnO(Se)層を成長させると、結晶中の非発光サイトが多くなり、発光層に適さなくなる。
次に、上記実施例のZnO(Se)層を発光層に適用した発光ダイオード(LED)について説明する。図3(A)〜図3(D)は、第5、第6の実施例による発光素子の概略断面図である。
まず、図3(A)〜図3(C)を参照して、第5の実施例によるLEDの作製方法について説明する。基板21として、n型の導電型を有するc面ZnO基板を用いる。+c面上に、n型ZnOバッファ層22を形成する。
n型ZnOバッファ層22は、300℃〜500℃に加熱した基板に、Znビーム、及びOラジカルビームを同時に照射することにより成長させる。n型ZnOバッファ層22の厚さは、10nm〜30nm程度が好ましい。
なお、さらに800℃〜900℃で30分程度のアニールを行ってもよい。このように、バッファ層を低温で堆積した後、高温でアニールすることにより、バッファ層の結晶性をさらに高めることができる。
次に、n型ZnOバッファ層22の上に、Gaをドープしたn型ZnO層23を形成する。n型ZnO層23は、500℃〜1000℃に加熱した基板に、Znビーム、Oラジカルビーム、及びGaビームを同時に照射することにより成長させる。n型ZnO層23の厚さは0.1μm〜1μmとし、Ga密度は1×1018cm−3以上とすることが好ましい。
次に、n型ZnO層23の上に、Gaをドープしたn型MgZnO層24を形成する。n型MgZnO層24は、n型ZnOバッファ層22の成長時よりも低い基板温度とし、Znビーム、Oラジカルビーム、Gaビーム、及びMgビームを同時に照射することにより成長させる。n型MgZnO層24の厚さは100nm〜600nmとし、Ga密度は1×1018cm−3以上とすることが好ましい。
続いて、n型MgZnO層24の上に、発光層25を形成する。発光層25は、ZnO(Se)層を井戸層とし、ZnMgO層を障壁層とする量子井戸構造を有する。
発光層25は、例えば、図3(B)に示すように、ZnO(Se)井戸層25wの上にZnMgO障壁層25bが積層された積層構造を1周期形成することにより作製される。発光層25は、また例えば、図3(C)に示すように、上記積層構造を複数周期形成して、多重量子井戸構造としてもよい。
ZnO(Se)井戸層25wは、第1〜第4の実施例と同様にして作製される。ZnO(Se)井戸層25wの1層の厚さは、0.1nm〜10nmとする。ZnMgO障壁層25bは、基板温度を300℃〜1000℃とし、Znビーム、Oラジカルビーム、及びMgビームを同時に照射することにより成長させ、1層の厚さは3nm〜20nmとする。
次に、発光層25の上に、Nをドープしたp型ZnMgO層26を形成する。p型ZnMgO層26は、300℃〜1000℃に加熱した基板に、Znビーム、Oラジカルビーム、Mgビーム及びNラジカルビームを同時に照射することにより成長させる。p型ZnMgO層26の厚さは100nm〜300nmとし、N密度は1×1018cm−3以上とすることが好ましい。
次に、p型ZnMgO層26の上に、Nをドープしたp型ZnO層27を形成する。p型ZnO層27は、500℃〜1000℃に加熱した基板に、Znビーム、Oラジカルビーム、及びNラジカルビームを同時に照射することにより成長させる。p型ZnO層27の厚さは100nm〜200nmで、N密度は1×1019cm−3以上であることが好ましい。Nが膜中に均一にドープされたp型ZnO層を得ることができる。
次に、電極を形成する。基板21の下面上にn側電極31を形成する。n側電極31は、例えば、基板21の下面上に厚さ2nm〜10nmのTi層を形成し、このTi層に厚さ300nm〜500nmのAl層を積層することにより形成される。
また、p型ZnO層27の上面上に、p側電極32を形成する。p側電極32は、例えば、p型ZnO層27の上に厚さ0.5nm〜1nmのNi層を形成し、このNi層に、厚さ10nmのAu層を積層することにより形成される。さらに、p側電極32上にボンディング電極33を形成する。ボンディング電極33は、例えば、厚さ500nmのAu層からなる。
これらの電極を形成した後、例えば400℃〜800℃の酸素雰囲気中で、電極合金化処理を行う。合金化処理時間は、例えば1分〜10分である。このようにして、第5の実施例によるZnO系LEDが作製される。なお、基板21として、n型の導電型を有するZnO基板を用いたが、n型の導電型を有するSiC基板やGaN基板を用いることもできる。
なお、上記実施例ではc面ZnO基板を用い、+c面上に半導体素子を形成する例を説明したが、−c面上に半導体素子を形成することもできる。また、a面やm面を有するZnO基板上に半導体素子を形成することもできる。
次に、図3(D)を参照して、第6の実施例によるLEDの作製方法について説明する。絶縁性基板を用いることができることと、それに伴い、電極の形成工程とが、第5の実施例と異なる。基板21aとして、例えばサファイア基板が用いられる。
第5の実施例と同様にして、基板21a上に、n型ZnOバッファ層22からp型ZnO層27までを形成する。p型ZnO層27までが形成されたウエハを成膜装置から取り出した後、p型ZnO層27上に、レジスト膜または保護膜等を設けてパタニングし、n側電極が形成される領域に対応する切り欠き窓を有するエッチングマスクを形成する。このエッチングマスクを用いて、例えばウエットエッチングやリアクティブイオンエッチングにより、p型ZnO層27〜n型ZnMgO層24をエッチングして、n型ZnO層23を露出させる。
次に、露出したn型ZnO層23の表面に、例えば、厚さ10nm〜100nmのTi層を形成し、このTi層に厚さ100nm〜1000nmのAu層を積層することにより、n側電極31aを形成する。n側電極31aの形成後、エッチングマスクを除去する。
次に、p型ZnO層27の表面に、例えば、厚さ0.1nm〜1nmのNi層を形成し、このNi層に厚さ1nm〜10nmのAu層を積層することにより、p側透明電極32aを形成する。さらに、p側電極32aの上に、例えば、厚さ100nmのNi層を形成し、このNi層に厚さ1000nmのAu層を積層することにより、ボンディング電極33aを形成する。なお、p側の電極の材料がn側電極31a上に積層されないように、適宜マスクを用いて、p側電極32a及びボンディング電極33aを形成する。
これらの電極を形成した後、第5の実施例と同様に、例えば400℃〜800℃の酸素雰囲気中で、電極合金化処理を行う。合金化処理時間は、例えば30秒〜10分である。このようにして、第6の実施例によるZnO系LEDが作製される。なお、基板21aとして、サファイア基板を用いたが、ZnO基板、SiC基板、またはGaN基板を用いることもできる。
第5、第6の実施例のLEDは、発光層に第1〜第4の実施例のZnO(Se)層を用いることにより、紫外及び青色領域にピークを有する発光を得ることができる。
なお、図4(A)、図4(B)に示すように、第5、第6の実施例において、発光層25の下に配置されるn型ZnMgO層24は、省くことが可能である。また、図4(C)、図4(D)に示すように、発光層25の上下に配置されるp型ZnMgO層26及びn型ZnMgO層24の双方を省くことも可能である。
なお、第5、第6の実施例において、n型ZnMgOクラッド層24とp型ZnMgOクラッド層26の間に、単層のZnO(Se)層を挟んだダブルヘテロ(DH)構造の発光層25とすることもできる。
次に、上記実施例のLEDを応用した、第7の実施例による光照射装置について説明する。特開2003−305058号公報の[発明の実施の形態]の欄に、歯科用光重合型コンポジットレジン用光照射装置が開示されている。
この光照射装置は、発光波長450nm以上490nm以下にピークを有する青色光線放射LEDと、発光波長370nm以上410nm未満にピークを有する近紫外線及び/又は紫色光線放射LEDの2種のLEDを光源として有する(同公報段落[0019])。
上記第5、第6の実施例のLEDは、波長380nm付近の紫外発光と、波長450nm付近の青色発光を1つのLEDから得られるものである。そこで、上記公報の開示する光照射装置において、2種のLEDを、第5または第6の実施例のLED1種に置き換えることができるであろう。これにより、歯科用光重合型コンポジットレジン用光照射装置の小型化、作製工数の削減等が図れるであろう。
図5は、第7の実施例による光照射装置の概略断面図である。光照射器本体41の内部に、実施例によるLED45が配置されている。ライトガイド42を通って、LED45から放出された紫外光及び青色光が、光照射装置の外に取り出される。光照射装置の外に取り出された紫外光及び青色光が、歯牙43に充填された歯科用光重合型コンポジットレジン43aに照射され、歯科用光重合型コンポジットレジン43aを重合硬化させる。
次に、上記実施例のLEDを応用した、第8〜第12の実施例による白色LEDについて説明する。図6(A)、図6(B)は、それぞれ、第8、第9の実施例の白色LEDの概略断面図であり、図8は、第10〜第12の実施例の白色LEDの概略斜視図である。
図6(A)を参照して、第8の実施例による白色LEDについて説明する。第8の実施例の白色LEDは、第6の実施例のLED構造(図3(D)参照)に、発光層25から放出された紫外光で励起されて緑色光を発する(紫外光を緑色光に変換する)波長変換層と、発光層25から放出された紫外光で励起されて赤色光を発する(紫外光を赤色光に変換する)波長変換層とを積層したものである。
図6(A)の基板21aから下側は、図3(D)に示した第6の実施例のLEDを、図面上、上下を逆にした構造体を示す。ただし、本実施例のLEDでは、n側電極31aがn型ZnMgO層24上に形成され、p側電極32a上のボンディング電極33aが省かれている。
基板21の、発光層25が形成されているのと反対側の表面上に、絶縁層51を介して、紫外光を緑色光に変換する波長変換層52と、紫外光を赤色光に変換する波長変換層53とが積層されている。なお、基板21aがサファイアの場合、絶縁層51は省略できる。絶縁層51として、発光層25から放出された紫外光及び青色光に対して透明なものを用いる。例えば、ZnOを用いることができる。
波長変換層52、53は、例えば、蛍光物質を塗布により堆積させて形成することができる。なお、電子ビーム蒸着や、スパッタリングを用いることもできよう。また、蛍光物質を半導体層に含有させる方法も考えられる。その場合は、結晶成長工程において蛍光物質を同時に添加する方法や、結晶成長後に、例えばイオン注入法により蛍光物質を半導体結晶中に打ち込む方法を挙げることができる。
発光層25から放出された紫外光を緑色光に変換する波長変換層52に用いる蛍光体としては、例えば、SrAl:Eu等を挙げることができる。また、発光層25から放出された紫外光を赤色光に変換する波長変換層53に用いる蛍光体としては、例えば、YS:Eu等を挙げることができる。なお、蛍光体を用いた波長変換層については、例えば特開平11−87778号公報の[発明の実施の形態]の欄等に開示されている。
波長変換層に蛍光体を用いず、発光層25から放出された紫外領域の光で励起され緑色発光及び赤色発光する半導体層を積層してもよい。緑色光を発する波長変換層52に用いられる材料として、ZnS1−y(y≧0.01)が挙げられ、赤色光を発する波長変換層53に用いられる材料として、ZnSe1−x(x≧0.01)が挙げられる。
赤色光を発するZnSe1−x(x≧0.01)について説明する。Se組成xは、例えば0.01である。図7(A)は、ZnSe1−x(x=0.01)のPL発光スペクトルである。630nm付近に発光ピークを持つ赤色発光を示している。
ZnOのOサイトをSeで置換することにより、バンドギャップがナロー化して、実施例のZnO(Se)層から発する380nm付近の紫外光を吸収する。ZnSe1−x(x=0.01)のバンドギャップエネルギEgは、波長410nmに対応する。ただし、バンド端の発光は起こらず、ディープで発光することにより、630nm付近にピークを持つ発光を示すと考えられる。
ZnSe1−x(x=0.01)の成長条件の例を説明する。実施例のZnO(Se)層の成長と同様に、MBEを用いる。基板温度を500℃として、Znビーム、Oラジカルビーム、及びSeビームを同時に照射する。
Znビームの照射は、固体ソースとして純度7NのZnを用い、ビームフラックス量を1.32E+15atoms/(cms)として行う。Oラジカルビームの照射は、純度6Nの純酸素ガスを2sccmで導入しRFパワー300Wでプラズマ化して行う。Seビームの照射は、固体ソースとして純度6NのSeを用い、ビームフラックス量を1.10E+14atoms/(cms)として行う。
次に、緑色光を発するZnS1−y(y≧0.01)について説明する。S組成yは、例えば0.01である。図7(B)は、ZnS1−y(y=0.01)のPL発光スペクトルである。520nm付近に発光ピークを持つ緑色発光を示している。
ZnOのOサイトをSで置換することにより、バンドギャップがナロー化して、実施例のZnO(Se)層から発する380nm付近の紫外光を吸収する。ZnS1−y(y=0.01)のバンドギャップエネルギEgは、波長398nmに対応する。ただし、バンド端の発光は起こらず、ディープで発光することにより、520nm付近にピークを持つ発光を示すと考えられる。
ZnS1−y(y=0.01)の成長条件の例を説明する。実施例のZnO(Se)層の成長と同様に、MBEを用いる。基板温度を600℃として、Znビーム、Oラジカルビーム、及びZnSビームを同時に照射する。
Znビームの照射は、固体ソースとして純度7NのZnを用い、ビームフラックス量を1.98E+15atoms/(cms)として行う。Oラジカルビームの照射は、純度6Nの純酸素ガスを2sccmで導入しRFパワー300Wでプラズマ化して行う。ZnSビームの照射は、固体ソースとして純度5NのZnSを用い、ビームフラックス量を6.08E+15atoms/(cms)として行う。
なお、図7(C)に、ZnSe1−x(x=0.011)のPL発光スペクトル(赤色の発光ピークのグラフ)と、ZnS1−y(y=0.011)のPL発光スペクトル(緑色の発光ピークのグラフ)とを示す。
次に、図6(B)を参照して、第9の実施例による白色LEDについて説明する。第9の実施例の白色LEDは、第5の実施例のLED構造(図3(A)参照)に、発光層25から放出された紫外光で励起されて緑色光を発する波長変換層と、発光層25から放出された紫外光で励起されて赤色光を発する波長変換層とを積層したものである。
図3(A)に示した第5の実施例のLEDと同様に、基板21の上に、p型ZnO層27までが積層されており、基板21の下にn側電極31が形成され、p型ZnO層27の上にp側電極32及びボンディング電極33が形成されている。ただし、本実施例のLEDでは、p側ZnO層27上面の一部に、p側電極32及びボンディング電極33が形成されている。
p側ZnO層27上面の、p側電極32及びボンディング電極33が形成されていない領域上に、絶縁層51aを介して、紫外光を緑色光に変換する波長変換層52aと、紫外光を赤色光に変換する波長変換層53aとが積層されている。
絶縁層51a、紫外光を緑色光に変換する波長変換層52a、紫外光を赤色光に変換する波長変換層53aとして、それぞれ、第8の実施例の絶縁層51、波長変換層52、53と同様なものを用いることができる。
第8、第9の実施例の白色LEDは、実施例のZnO(Se)層を用いた発光層から放出される紫外光及び青色光のうち、紫外光を緑色光及び赤色光に変換する。発光層から放出された青色光と、波長変換層で生成された緑色光及び赤色光とが混合されることにより、白色光が得られる。
なお、第5、第6の実施例で説明したように、第8、第9の実施例のLEDでも、n型ZnMgO層24を省くことが可能であり、また、p型ZnMgO層26及びn型ZnMgO層24の双方を省くことも可能である。また、n型ZnMgOクラッド層24とp型ZnMgOクラッド層26の間に、単層のZnO(Se)層を挟んだダブルヘテロ(DH)構造の発光層25とすることもできる。
なお、青色光に、緑色光及び赤色光を混合することで白色を得る構成の例を説明したが、白色を得る構成はこれに限らない。緑色光及び赤色光を生成する波長変換層の代わりに、青の補色、例えば黄色発光を生ずる波長変換層を用いてもよい。
次に、図8を参照して、第10の実施例による白色LEDについて説明する。第5または第6の実施例の、紫外光UV及び青色光Bを放出するLED61が、封止樹脂71で封止されている。封止樹脂71中に、LED61から放出された紫外光UVを緑色光Gに変換する蛍光体72と、LED61から放出された紫外光UVを赤色光Rに変換する蛍光体73とが混ぜられている。
LED61から放出された青色光Bと、蛍光体72で生成された緑色光Gと、蛍光体73で生成された赤色光Rとが混合されることにより、白色光Wが得られる。
従来の白色LEDの構成として、青色発光を示すLEDと、このLEDから放出された青色光を、蛍光体で緑色光及び赤色光に変換するものがある。青色発光LEDとして、例えばGaN系やZnSe系のものが用いられる。
第8〜第10の実施例の白色LEDでは、発光層が放出する紫外光及び青色光のうち、紫外光が、青色以外の色を生成するための波長変換材料の励起に利用される。
また、従来の白色LEDの他の構成として、紫外発光を示すLEDと、このLEDから放出された紫外光を、蛍光体で青色光、緑色光、及び赤色光に変換するものがある。このような白色LEDでは、青色発光、緑色発光、及び赤色発光の3種の蛍光体を用いる必要がある。
第8〜第10の実施例の白色LEDでは、発光層が紫外光及び青色光の両方を放出するので、青色発光の蛍光体を用いる必要がない。必要な蛍光体の種類が減るので、白色LEDの作製工程数及びコストの削減が期待される。また、蛍光体の量を減らすことができるので、蛍光体による内部反射が抑制され、白色の明るさの向上が図られる。
次に、再び図8を参照して、第11の実施例による白色LEDについて説明する。蛍光体72が、緑色光Gを生成するものでなく、青の補色の黄色光Yを生成するものである点が、第10の実施例と異なる。なお、黄色光Yを生成する蛍光体72は、LED61から放出された青色光Bを黄色光Yに変換するものであってもよいし、LED61から放出された紫外光UVを黄色光Yに変換するものであってもよい。
第11の実施例の白色LEDは、LED61から放出された青色光Bと、蛍光体72で生成された黄色光Yとを混合することにより白色が得られるものであるが、赤色発光を示す蛍光体73が追加されていることにより、演色性が向上する。
蛍光体73が、LED61から放出された紫外光UVを赤色光Rに変換する。本実施例に用いる紫外励起の赤色発光蛍光体73として、例えばLi1.8Eu0.2が挙げられる。図9(A)に、Li1.8Eu0.2の励起スペクトルと、発光スペクトルを示す。なお、このような蛍光体は、特開2004−123764号公報に開示されている。
青色光及び黄色光に赤色光を混合して、演色性を高めた白色を得るLEDの従来の構成として、青色発光を示すLEDと、このLEDから放出された青色光を、蛍光体で黄色光及び赤色光に変換するものがある。このような白色LEDでは、黄色発光の蛍光体で生成された黄色光(主波長560nm)が、赤色発光の蛍光体で吸収される懸念がある。
このような白色LEDに用いられる青色励起の赤色発光蛍光体として、例えばCaAlSiN:Eu2+が挙げられる。図9(B)に、CaAlSiN:Eu2+の励起スペクトルと、発光スペクトル(460nm励起)を示す。
第11の実施例の白色LEDでは、赤色発光蛍光体が、青色光ではなく紫外光を赤色光に変換する。黄色発光蛍光体で生成された黄色光が、赤色発光蛍光体で吸収されにくいので、黄色光の強度低下を抑制することができる。
次に、引き続き図8を参照して、第12の実施例による白色LEDについて説明する。蛍光体72が、黄色光Yを生成するものである点は、第11の実施例と同様であるが、第12の実施例の白色LEDでは、赤色発光を示す蛍光体73が省かれる。
本実施例に用いる黄色発光蛍光体72として、例えば(Ba,Sr)SiO:Eu2+が挙げられる。図10に、(Ba,Sr)SiO:Eu2+の励起スペクトルと、発光スペクトル(460nm励起)とを示す。
青色光及び黄色光を混合して白色を得るLEDの従来の構成として、青色発光を示すLED(例えば発光波長460nmのGaN系LED)から放出された青色光で、このような黄色発光蛍光体を励起するものがある。このような構成では、青色光の強度低下、色度ズレが懸念される。
第12の実施例では、発光層が波長380nm付近の近紫外光と波長450nm付近の青色光とを放出する。図10に示す黄色発光蛍光体の励起スペクトルの強度は、紫外光側の方が青色光側よりも大きいので、青色光のみでの励起に比べて、近紫外光による効率のよい励起も期待される。これにより、青色光の強度低下、色度ズレの抑制が図られる。また、励起効率が向上すれば、黄色発光蛍光体の量を減らすことができるので、蛍光体による内部反射が抑制され、白色の明るさ向上が期待される。
以上、ZnO層にSeを添加することにより、紫外発光と青色発光とを同時に得られる実施例について説明したが、以下に説明するように、ZnO層にSを添加すれば、紫外発光と緑色発光とを同時に得ることができる。
次に、第13の実施例による、Sが添加されたZnO層(ZnO(S)層)の成長方法について説明する。まず、c面ZnO基板の+c面(Zn面)にサーマルアニールを施し、基板表面を洗浄した。サーマルアニールは、1×10−9Torrの高い真空下において、900℃で30分行った。
続いて、ZnO基板の+c面上に、Znビーム、及びOラジカルビームを同時に照射することにより、ZnOバッファ層を形成した。基板温度は350℃とした。Znビームの照射は、固体ソースとして純度7NのZnを用い、ビームフラックス量を9.86E+13atoms/(cms)として行った。Oラジカルビームの照射は、純度6Nの純酸素ガスを2sccmで導入しRFパワー300Wでプラズマ化して行った。
続いて、ZnOバッファ層のアニールを行った。基板温度を800℃とし、20分そのままの状態を保持した。
続いて、アニールを施したZnOバッファ層上に、Znビーム、Oラジカルビーム、及びZnSビームを同時に照射することにより、ZnO(S)層を成長させた。基板温度は700℃とした。
Znビームの照射は、固体ソースとして純度7NのZnを用い、ビームフラックス量を6.58E+14atoms/(cms)として行った。Oラジカルビームの照射は、純度6Nの純酸素ガスを2sccmで導入しRFパワー300Wでプラズマ化して行った。ZnSビームの照射は、固体ソースとして純度5NのZnSを用い、ビームフラックス量を2.51E+14atoms/(cms)として行った。ZnS/Znフラックス比は約0.4である。
次に、第14の実施例によるZnO(S)層の成長方法について説明する。ZnO(S)層形成工程でのZnSのビームフラックス量を、1.32E+14atoms/(cms)とした点以外は、第13の実施例の成長方法と同様にして、ZnO(S)層を作製した。ZnS/Znフラックス比は約0.2である。
エネルギ分散型X線分析(EDX)による組成分析から、第13、第14の実施例で作製したZnO(S)層中のS濃度は、0.1atom%以下(EDXの測定下限以下)であった。
図11は、第13、第14の実施例のZnO(S)層のPL発光スペクトルである。PL測定の励起光源として、波長325nmのHe−Cdレーザを用いた。測定温度は300Kとした。グラフの横軸がnm単位で示す波長であり、縦軸が任意単位で示す発光強度である。曲線A6、A7が、それぞれ、第13、第14の実施例のスペクトルである。
第13、第14の実施例のZnO(S)層は、どちらも驚くべきことに、380nm付近に発光ピークを持つ紫外発光、及び、500nm付近に発光ピークを持つ緑色発光を示す。このように、ZnOにSを添加することによって、単一のZnO(S)層から紫外発光と緑色発光の両方を得ることができる。
第13、第14の実施例のZnO(S)層の紫外発光ピーク波長は、どちらも380nmである。上述の実施例のZnO(Se)層と同様に、紫外発光ピーク波長は、340nm〜380nmの範囲内にあると考えることができる。
また、第13、第14の実施例のZnO(S)層の可視発光ピーク波長は、それぞれ、490nm、510nmである。ZnO(S)層の可視の発光ピーク波長は、490nm〜510nmの範囲内にあると考えられる。なお、可視発光ピークの半値全幅は、50nm以上となっている。
なお、紫外発光と緑色発光の両方を利用するとき、一方の発光ピークの他方に対する強度比がある程度以上であることが好ましいであろう。例えば、緑色の発光ピーク強度に対する紫外の発光ピーク強度が1/20以上であり、紫外の発光ピーク強度に対する緑色の発光ピーク強度が1/20以上であることが好ましいであろう。
なお、ZnSe1−xのSe組成xを増やす場合と同様に、ZnS1−yのS組成yを増やすことにより、ZnOのバンドギャップをナロー化させることができる。しかし、S組成yが0.01以上となる程度にドープ量が増えると、ナロー化したバンドギャップに対応した発光ピークは観測されず、ディープ発光しか観測されなくなる(第8の実施例、図7(B)参照)。
実施例の方法で、S組成yを0.01未満(1%未満)に抑えたZnS1−y層を形成することにより、バンドギャップはZnOのままに保ち、すなわち、ZnOのバンドギャップに対応した紫外の発光のピークを残したまま、さらに、緑色の発光ピークを得ることができると考えられる。なお、ZnS/Znフラックス比を0.4以下として成長させることが有効であろう。
実施例のZnO(Se)層と同様に、実施例のZnO(S)層も、LEDの発光層に適用することができるであろう。実施例のZnO(S)層は、紫外発光と緑色発光とを示すので、例えば、青、緑、赤の3原色を混色する白色LEDを作製する場合には、紫外光を青色光に変換する波長変換部材と、紫外光を赤色光に変換する波長変換部材とを用いる。380nm付近の近紫外励起で青色発光する蛍光体の一例としては、(Sr,Ca,Ba,Mg)10(PO・Cl:Eu2+等が挙げられる。
以上説明したように、ZnOにSeまたはSを添加することにより、単層でも紫外光の発光ピーク波長と可視光の発光ピーク波長とを持つZnO系半導体層が得られる。可視光の発光ピーク波長として、Seを添加することにより青色が得られ、Sを添加することにより緑色が得られる。
このようなZnO系半導体材料を、発光素子の発光層として利用することができる。ZnO系半導体材料が放出する紫外光及び可視光のうち、紫外光を、波長変換材料の励起に用いることができる。
波長変換材料で、ZnO系半導体材料が放出する可視光のピーク波長とは異なる発光ピーク波長を持つ可視光を生成することにより、ZnO系半導体材料から放出される可視光の色と、波長変換材料で生成された可視光の色とを混合して、多様な色(例えば白色)を示す発光素子を作製することができる。ZnO系半導体材料が放出する紫外光を波長変換材料の励起に利用することにより、ZnO系半導体材料が放出する可視光の強度低下が抑制される。
なお、上記実施例では、成膜方法としてMBEを用いたが、他の成膜方法、例えば、有機金属化学気相堆積(MOCVD)や、パルスレーザ堆積(PLD)を用いることもできるであろう。
なお、上記実施例ではLEDを作製する例を説明したが、例えば、へき開でキャビティを形成して、レーザダイオード(LD)を作製することもできる。さらに、それらの応用製品、例えば、各種インジケータや、LEDディスプレイ、LDディスプレイ、照明器具、表示器のバック照明等を作ることもできる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
図1は、ZnO系化合物半導体層を成長させるための成膜装置の例を示す概略図である。 図2は、第1〜第4の実施例のZnO(Se)層のPL発光スペクトルである。 図3(A)は、第5の実施例のLEDの概略断面図であり、図3(B)及び図3(C)は、発光層の構造の例を示す概略断面図であり、図3(D)は、第6の実施例のLEDの概略断面図である。 図4(A)〜図4(D)は、第5及び第6の実施例の変形例のLEDの概略断面図である。 図5は、第7の実施例による光照射装置の概略断面図である。 図6(A)は、第8の実施例の白色LEDの概略断面図であり、図6(B)は、第9の実施例の白色LEDの概略断面図である。 図7(A)は、ZnSe1−x(x=0.01)のPL発光スペクトルであり、図7(B)は、ZnS1−y(y=0.01)のPL発光スペクトルであり、図7(C)は、ZnSe1−x(x=0.011)及びZnS1−y(y=0.011)のPL発光スペクトルである。 図8は、第10〜第12の実施例の白色LEDの概略斜視図である。 図9(A)は、Li1.8Eu0.2の励起及び発光スペクトルであり、図9(B)は、CaAlSiN:Eu2+の励起及び発光スペクトルである。 図10は、(Ba,Sr)SiO:Eu2+の励起及び発光スペクトルである。 図11は、第13及び第14の実施例のZnO(S)層のPL発光スペクトルである。 図12は、他の実施例のZnO(Se)層のPL発光スペクトルである。 図13は、井戸幅とZnOの発光ピーク波長との関係を示すグラフである。 図14は、ZnOS、ZnOSeのバンドギャップを示すグラフである。
符号の説明
1 超高真空容器
2 基板ヒータ
3 ステージ
4 基板
5 Znソースガン
6 Oソースガン
7 Seソースガン
8 ZnSソースガン
9 Nソースガン
10 Gaソースガン
11 Mgソースガン
12 (RHEED用の)ガン
13 (RHEED用の)スクリーン
14 真空ポンプ
21 基板
22 n型ZnOバッファ層
23 n型ZnO層
24 n型ZnMgO層
25 発光層
25w 井戸層
25b 障壁層
26 p型ZnMgO層
27 p型ZnO層
31、31a n側電極
32、32a p側電極
33、33a ボンディング電極
51、51a 絶縁層
52、52a 波長変換層
53、53a 波長変換層
61 LED
71 封止樹脂
72 蛍光体
73 蛍光体
UV 紫外光
B 青色光
G 緑色光
Y 黄色光
R 赤色光
W 白色光

Claims (7)

  1. 第1導電型の第1の半導体層と、
    前記第1導電型とは反対の第2導電型の第2の半導体層と、
    ZnO系半導体層を含み、前記第1の半導体層と前記第2の半導体層との間に配置された発光層と、
    前記第1の半導体層に電気的に接続される第1の電極と、
    前記第2の半導体層に電気的に接続される第2の電極と
    を有し、
    前記ZnO系半導体層は、ZnOにSeまたはSが添加され、ZnOにSeまたはSが添加されない場合に対応する紫外光の発光ピーク波長及び可視光の発光ピーク波長を持ち、
    さらに、前記ZnO系半導体層から発した紫外光で励起されて、該ZnO系半導体層の可視光のピーク波長とは異なる第1の可視光の発光ピーク波長を持つ光を発する第1の波長変換材料を含む第1の波長変換層を有するZnO系半導体発光素子。
  2. さらに、前記ZnO系半導体層から発した紫外光で励起されて、該ZnO系半導体層の可視光のピーク波長、及び、前記第1の波長変換材料の第1の発光ピーク波長の双方と異なる第2の可視光の発光ピーク波長を持つ光を発する第2の波長変換材料を含む第2の波長変換層を有する請求項に記載のZnO系半導体発光素子。
  3. 前記ZnO系半導体層は、ZnOにSeが添加され、その可視光の発光ピーク波長が青色である請求項1または2に記載のZnO系半導体発光素子。
  4. 前記ZnO系半導体層は、ZnOにSeが添加され、その可視光の発光ピーク波長が430nm〜490nmの範囲内にある請求項1または2に記載のZnO系半導体発光素子。
  5. 前記ZnO系半導体層は、ZnOにSeが添加され、その可視光の発光ピーク波長が青色であり、前記第1の波長変換材料が、赤色の第1の発光ピーク波長を持つZnSeOを含み、前記第2の波長変換材料が、緑色の第2の発光ピーク波長を持つZnSOを含む請求項に記載のZnO系半導体発光素子。
  6. 前記ZnO系半導体層は、ZnOにSが添加され、その可視光の発光ピーク波長が緑色である請求項1または2に記載のZnO系半導体発光素子。
  7. 前記ZnO系半導体層は、ZnOにSが添加され、その可視光の発光ピーク波長が490nm〜510nmの範囲内にある請求項1または2に記載のZnO系半導体発光素子。
JP2007178402A 2007-07-06 2007-07-06 ZnO系半導体発光素子 Expired - Fee Related JP5155611B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007178402A JP5155611B2 (ja) 2007-07-06 2007-07-06 ZnO系半導体発光素子
US12/165,794 US7968905B2 (en) 2007-07-06 2008-07-01 ZnO-containing semiconductor layer and ZnO-containing semiconductor light emitting device
US12/969,304 US8436351B2 (en) 2007-07-06 2010-12-15 ZnO-containing semiconductor layer and ZnO-containing semiconductor light emitting device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007178402A JP5155611B2 (ja) 2007-07-06 2007-07-06 ZnO系半導体発光素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009016656A JP2009016656A (ja) 2009-01-22
JP5155611B2 true JP5155611B2 (ja) 2013-03-06

Family

ID=40220742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007178402A Expired - Fee Related JP5155611B2 (ja) 2007-07-06 2007-07-06 ZnO系半導体発光素子

Country Status (2)

Country Link
US (2) US7968905B2 (ja)
JP (1) JP5155611B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112006002133B4 (de) * 2005-08-09 2017-10-12 Stanley Electric Co. Ltd. ZnO-Kristall, sein Aufwuchsverfahren und ein Herstellungsverfahren für eine Leuchtvorrichtung
JP5547989B2 (ja) * 2010-03-01 2014-07-16 スタンレー電気株式会社 ZnO系半導体素子の製造方法
CN103205252B (zh) * 2013-05-16 2015-04-15 江西财经大学 一种新型蓝色无机发光材料及其制备方法
WO2016048241A1 (en) 2014-09-23 2016-03-31 Heptagon Micro Optics Pte. Ltd. Compact, power-efficient stacked broadband optical emitters
CN104538457A (zh) * 2015-01-15 2015-04-22 京东方科技集团股份有限公司 薄膜晶体管及其制作方法、阵列基板和显示装置
MX2022004328A (es) * 2019-10-15 2022-04-26 Cedars Sinai Medical Center Terapia ultravioleta interna.
US11179575B2 (en) 2019-10-15 2021-11-23 Cedars-Sinai Medical Center Internal ultraviolet therapy

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06256760A (ja) * 1993-03-05 1994-09-13 Olympus Optical Co Ltd ZnO発光体
JPH1187778A (ja) 1997-09-02 1999-03-30 Toshiba Corp 半導体発光素子、半導体発光装置およびその製造方法
US6340824B1 (en) * 1997-09-01 2002-01-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor light emitting device including a fluorescent material
DE10001189A1 (de) * 2000-01-14 2001-07-19 Philips Corp Intellectual Pty Flüssigkristallbildschirm mit fluoreszierender Frontplatte
JP2002016285A (ja) * 2000-06-27 2002-01-18 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 半導体発光素子
JP2002176198A (ja) * 2000-12-11 2002-06-21 Mitsubishi Cable Ind Ltd 多波長発光素子
TW541723B (en) * 2001-04-27 2003-07-11 Shinetsu Handotai Kk Method for manufacturing light-emitting element
JP4232363B2 (ja) * 2001-08-30 2009-03-04 信越半導体株式会社 ZnO系半導体発光素子
JP2003027057A (ja) * 2001-07-17 2003-01-29 Hitachi Ltd 光源およびそれを用いた画像表示装置
JP4543162B2 (ja) * 2001-09-05 2010-09-15 独立行政法人産業技術総合研究所 ZnOSSe混晶半導体
JP4141855B2 (ja) 2002-02-14 2008-08-27 株式会社ジーシー 歯科用光重合型コンポジットレジン用光照射装置
AU2003200381A1 (en) * 2002-02-14 2003-09-04 Gc Corporation Light irradiation apparatus for dental photo polymerization composite resin
JP2004123764A (ja) 2002-08-07 2004-04-22 Nec Lighting Ltd 赤色発光蛍光体およびそれを用いた発光素子
JP3717480B2 (ja) * 2003-01-27 2005-11-16 ローム株式会社 半導体発光装置
JP4185797B2 (ja) * 2003-03-25 2008-11-26 シャープ株式会社 酸化物半導体発光素子およびその製造方法
JP4274843B2 (ja) * 2003-04-21 2009-06-10 シャープ株式会社 Ledデバイスおよびそれを用いた携帯電話機器、デジタルカメラおよびlcd表示装置
TWM275540U (en) 2005-02-04 2005-09-11 Super Nova Optoelectronics Cor Light emitting device
DE602006020138D1 (de) 2005-06-29 2011-03-31 Compumedics Ltd Sensoranordnung mit leitfähiger brücke
KR101232881B1 (ko) 2005-08-03 2013-02-13 스탄레 덴끼 가부시키가이샤 반도체발광소자 및 그 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
US20110084275A1 (en) 2011-04-14
US7968905B2 (en) 2011-06-28
JP2009016656A (ja) 2009-01-22
US8436351B2 (en) 2013-05-07
US20090008660A1 (en) 2009-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7482641B2 (en) White light emitting element and white light source
JP5155611B2 (ja) ZnO系半導体発光素子
US8421058B2 (en) Light emitting diode structure having superlattice with reduced electron kinetic energy therein
JP2006295132A (ja) 発光装置
WO2007058153A1 (ja) SiC蛍光体および発光ダイオード
RU2639605C2 (ru) Светоизлучающий полупроводниковый прибор на основе элементов ii-vi групп
JP2012089651A (ja) Iii族窒化物半導体素子、多波長発光iii族窒化物半導体層及び多波長発光iii族窒化物半導体層の形成方法
JP5187634B2 (ja) ZnO単結晶層及び半導体発光素子とその製造方法
US7943927B2 (en) ZnO based semiconductor light emitting device and its manufacture method
JP5346200B2 (ja) ZnO系半導体層とその製造方法、ZnO系半導体発光素子、及びZnO系半導体素子
JP5207511B2 (ja) 半導体素子
JP5259103B2 (ja) ZnO系半導体層の製造方法
WO2012053332A1 (ja) Iii族窒化物半導体素子及び多波長発光iii族窒化物半導体層
JP2004335716A (ja) 白色led
TWI816705B (zh) 半導體型螢光體
Bhat et al. Metal Oxide‐Based Light‐Emitting Diodes
JP2008160057A (ja) 半導体発光素子の製造方法
WO2014203974A1 (ja) 発光装置
JP4911082B2 (ja) 表示装置および照明装置
JP2008218965A (ja) 半導体発光素子及びフォトルミネッセンス素子の製造方法
JP2005340231A (ja) 半導体発光素子およびその製造方法
KR101156228B1 (ko) 백색 발광 다이오드 및 그 제조방법
JP4864940B2 (ja) 白色光源
TWI297552B (en) The process fo white-light led by zinc sulfur doped dysprosium thin film
KR20170024461A (ko) 형광체 없이 백색광을 방출할 수 있는 발광 다이오드 및 그것을 제조하는 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5155611

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees