JP6136717B2 - 発光素子、発光装置及び発光素子の製造方法 - Google Patents

発光素子、発光装置及び発光素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、Si基板を使用した、特定の金属層を有する発光素子、当該発光素子を使用した発光装置及び前記発光素子の製造方法に関する。
従来、GaN系半導体層を用いた発光素子で高効率なものとして、サファイア基板などの成長基板上に発光層を有する半導体層を成長させたウェハを、AuSnなどのはんだ材料を用いて300℃程度に加熱・加圧することによってSi基板(支持基板)と貼り合わせた後に、成長基板を半導体層から剥離して形成される発光素子(貼合素子)が知られている。
この発光素子は、Si基板上に形成された第1金属層(接合層)と半導体層とがAuSn材料によって接合された構造を有し、さらにSi基板の裏面には外部と電気的に接続するための電極として第2金属層(裏面メタライズ層)が形成されている。このような裏面メタライズ層には、Si基板と密着性が良いこと、Si基板と通電するためにSiとオーミック接触する金属材料から構成されていることが要求される。
また、接合層には、発光素子を良好に接合するためにAuSnに対して塗れ性があること、安定してオーミック接触を得るために、AuやSnなどのはんだ材料が接合層を通してSi基板側に拡散しないようにバリア性を有すること、が要求される。
また、この発光素子(貼合素子)については、ダイスの排熱性・実装性・パッケージの小型化などの観点から、Si基板の膜厚が100〜200μm程度に薄いことが望ましい。しかし薄いSi基板では半導体層と貼り合わせる際の熱応力で割れてしまったり、大きく反りかえってしまったりして後工程に支障をきたすことがある。
そのため、Si基板と貼り合わせる際のSi基板の厚みは厚くしておいて割れ・反りを抑え、ウェハをチップ化する前にSi基板を裏面から研磨して薄くするなどの方法が取られる。こうした場合、研磨されたSi基板面に裏面メタライズ層を形成する必要があるが、ここで形成する裏面メタライズ層は成膜直後もしくはごく低温での熱処理で上記の要求を満たす、つまりSi基板と密着性が良く、オーミック接触することが望ましい。高温で熱処理を行ってしまうと薄くなったSi基板の割れや、AuSnはんだ接合部の再融解による剥がれが発生するためである。
そこで、例えば特許文献1では、シリコン基板に接して離散した島状に形成された、Ti、W、Co、Niから選択された少なくとも1種とシリコンとを含む合金から成る第1金属層と、前記第1金属層の島同士の間から露出したシリコン基板に接して前記第1金属層を覆うよう形成された、白金族金属を含む第2金属層とを有する金属電極の構成を有する半導体素子が提案されている。前記第1金属層によってシリコン基板との良好な密着性が付与され、前記第2金属層によってシリコンとの良好なオーミック接触が達成される。
また特許文献2では、オーミックコンタクト接合電極を利用した半導体発光素子において、その製造工程においてオーミックコンタクト接合電極が酸化されてオーミック接触が維持できなくなる課題を解決すべく、オーミックコンタクト金属層上に白金や金などの酸化防止金属層を設けた構成とする技術が提案されている。なお、当該文献の実施例では、前記オーミックコンタクト接合電極の構成としたうえで、導電性支持基板であるシリコン基板表面上に、オーミックコンタクト金属層であるチタン層、拡散防止バリア層である白金層、そして接合層である金層が設けられている。
特開2009−10359号公報 特開2008−283096号公報
上記従来技術について、特許文献1の技術では島状に第1金属層を形成する必要があるため工程制御がシビアである。このため第1金属層を島状に形成することができずにシリコン基板面を覆ってしまうと、白金族金属を含む第2金属層がシリコン基板と接触できないためオーミック接触が維持できなくなってしまう。
特許文献2の技術についても、オーミックコンタクト接合電極は柱状に複数形成されていることから、工程制御がシビアである。またシリコン基板の方には拡散防止バリア層として白金層が設けられているが、白金は材料コストが非常に高い。
またこれら従来技術については、シリコン基板との密着性やさらなる電気的特性の改善の課題もある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、シリコン基板を用いた発光素子において、シリコン基板と良好な密着性とオーミック接触性を両立し、かつシリコン基板と半導体層との貼り合わせに使用される材料等のシリコン基板側への拡散防止を担保することで電気特性と信頼性に優れ、しかも生産性も良好で安価な発光素子を提供することを課題とする。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、シリコン基板との密着性に優れる特定の金属層、上記材料等の拡散を防止する特定の低コストなバリア層及び半導体層との接合に利用できる特定の接合層の金属積層体を利用することで、電気特性及び信頼性に優れ、かつ生産性も良好で安価な発光素子が得られることを見出し、本発明を完成するにいたった。
すなわち本発明に係る発光素子は、Si基板と、該Si基板の一方の面に設けられた第1金属層と、前記Si基板の他方の面に設けられた第2金属層と、該第2金属層上に設けられた半導体層とを備える発光素子であって、前記第1金属層又は第2金属層の少なくとも一方は、前記Si基板の側から、Coを含む層と、Mo、W、Ti、TiN、TiW、Rh、Ru、Pd又はIrを含む層と、Auを含む層とが順に積層されてなる金属積層体である、発光素子である。
また、本発明に係る発光素子は、例えば、成長基板上で結晶成長により半導体層を形成して、半導体層を得る工程Aと、Si基板の少なくとも一方の面に、Coを含む層と、Mo、W、Ti、TiN、TiW、Rh、Ru、Pd又はIrを含む層と、Auを含む層とをこの順に積層して金属積層Si基板を得る工程Bと、前記工程Aで得られた半導体層と前記工程Bで得られた金属積層Si基板とを、Auを介して貼り合わせる工程Cとを実施することで製造することができる。
本発明によれば、シリコン基板を用いた発光素子において、シリコン基板と良好な密着性とオーミック接触性を両立し、かつシリコン基板と半導体層との貼り合わせに使用される材料等のシリコン基板側への拡散防止を担保することで電気特性と信頼性に優れ、しかも生産性も良好で安価な発光素子が提供される。
本発明の発光素子を示す模式図である。 Si基板と金属積層体との積層構造の部分を示した模式図である。 第2金属層16及び半導体層18の積層構造の部分を示した模式図である。 本発明の発光素子の具体的態様における好ましい態様1を示す模式図である。 本発明の発光素子の具体的態様における好ましい態様2を示す模式図である。 発光素子の製造方法における工程Aを説明する模式図である。 発光素子の製造方法における工程B及びCを説明する模式図である。 態様2の発光素子の製造方法の工程を示す模式図である。 態様2の発光素子の製造方法の工程を示す模式図である。 態様2の発光素子の製造方法の工程を示す模式図である。 本発明の発光装置の構成の一例を示す模式図である。 実施例1及び比較例1におけるテープ試験の評価結果を示す図である。 実施例2及び比較例2における耐熱試験の評価結果を示す図である。 実施例3及び比較例3における電気特性評価の結果を示す図である。
以下、本発明の発光素子、当該素子の製造方法及び発光装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。必要に応じて具体的な実施例を示すが、それは本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明をそれらに限定するものではない。また、以下に記載する構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
また、本明細書において、層上などでいう「上」とは、必ずしも上面に接触して形成される場合に限られず、離間して上方に形成される場合も含んでおり、層と層の間に介在層が存在する場合も包含する意味で使用する。
[発光素子]
以下、図1を参照しながら本発明の発光素子について説明する。図1は本発明の発光素子の必須の構成を示す模式図である。本発明の発光素子10は、Si基板12と、その一方の主表面に設けられた第1金属層14と、前記Si基板12の他方の主表面に設けられた第2金属層16と、当該第2金属層16上に設けられた半導体層18とを備え、前記第1金属層14及び第2金属層16の少なくとも一方が特定の金属積層体である構成をとっている。符号20が付けられた部分には、電極や保護膜等、発光素子におけるその他の必要な構成要素が形成される。また後述する発光素子の具体的態様において説明する通り、符号20が付けられた部分と半導体層18とは必ずしも平坦な二つの層の積層構造とはならない場合もある。
〔Si基板〕
本発明においては、発光素子10の支持基板としてSi基板12を使用する。Si基板12は抵抗率が0.02Ω・cm以下と導電性に優れ、安価でチップ化しやすく、従来広く用いられている。Si基板12の厚みは特に制限されないが、チップの排熱性・実装性・パッケージの小型化などの観点から、通常50〜400μmであり、好ましくは100〜200μmである。
〔金属積層体〕
本発明の発光素子10においては、前記Si基板12の積層方向の一方(例えば、積層方向における下方)の面に第1金属層14が設けられ、そして他方(例えば、積層方向における上方)の面に第2金属層16が設けられている。第1金属層14は本発明の発光素子10を発光装置パッケージとする際に基台に載置するときの、Si基板12と基台とを接合する役割などを果たす。第2金属層16はSi基板12と半導体層18とを接合する役割などを果たす。
本発明においては、これら第1金属層14及び第2金属層16の少なくとも一方は、Si基板12の側から、Coを含む層と、Mo、W、Ti、TiN、TiW、Rh、Ru、Pd又はIrを含む層と、Auを含む層とが順に積層されてなる金属積層体である。
図2はSi基板と金属積層体との積層構造の部分を示した模式図であり、以下この図2を参照して前記金属積層体について説明する。当該金属積層体において、前記Coを含む層(第一層22)がSi基板12に積層されている。当該層22はSi基板12との密着性が良好であり、オーミック接触も確保することができる。この第一層22の存在により、Si基板12と半導体層18とが(第2金属層16が金属積層体の場合)、あるいは発光装置パッケージとする際にSi基板12と基台とが(第1金属層14が金属積層体の場合)、強く接合される。第一層22の厚みは、十分な密着性及びオーミック接触を確保する観点及びコストの観点から、好ましくは5〜250nmであり、より好ましくは10〜250nmである。
そして前記第一層22に、Mo、W、Ti、TiN、TiW、Rh、Ru、Pd又はIrを含む層(第二層24)が積層されている。これらのいずれか少なくとも一種の物質を含む層24はバリア性に優れ、Si基板12を半導体層18や基台と接合する際に、半導体層18若しくは基台側の部材の構成材料や、貼り合わせ材料がSi基板12側に拡散するのを防止することができる。これによりSi基板12とのオーミック接触が担保される。これらの物質は特許文献2で使用されているようなPtに比べるとコストが低いが、十分なバリア性能を有している。バリア性能とコストのバランスの点からは、前記の金属の中でもMoが特に好ましい。第二層24の厚みは、十分なバリア性を確保する観点及びコストの観点から、好ましくは50〜250nmであり、より好ましくは75〜250nmである。
さらに前記第二層24に、Auを含む層(第三層26)が積層されている。Auは、AuやAuSnなどとの塗れ性に優れ、Si基板12と半導体層18又は基台との接合に好適に利用することができる。後述する通り、本発明の発光素子の製造において、Si基板12と半導体層18とをAuを介して貼り合わせる(接合する)が、その際例えばSi基板上に前記第一層22および第二層24を形成し、さらに第二層24上にAuを含む層を形成し、一方半導体層18上にもAuを含む層を形成し、これら二つのAuを含む層が接するようにしてSi基板12と半導体層18とを接合する。その結果上記金属積層体における第三層26が形成される。第三層26においては接合の方法によって、二つのAuを含む層の接合部界面が確認できる場合も確認できない場合もある。また接合にAuSnを使用した場合には、第三層26にSnが含まれることもある。このような第三層26の厚みは、Si基板12と半導体層18又は基台との良好な接合性及びコストの観点から、好ましくは100〜1000nmであり、より好ましくは300〜700nmである。
本発明の発光素子10においては上記第1金属層14及び第2金属層16の少なくとも一方が以上説明した金属積層体であり、この積層構造により、Si基板12と半導体層18又は基台との良好な密着性及びオーミック接触が確保され、熱環境においても剥がれなどが無く良好な信頼性が確保され、さらに第二層24は低コストで充分なバリア機能を発揮し、上記接合に使用される材料等のSi基板12側への拡散が良好に抑制され、オーミック接触が非常に阻害され難い。さらにCoを含む層はSi基板との電気的相性がよいと考えられ、本発明においてこのような金属積層体の構成を採用することで、特許文献1に代表される従来技術に比較して、Si基板上に効率よく電流注入ができ、そしてその上の半導体層に効率よく、かつ安定して電気を注入することができる。このような優れた効果を有していることから、上記第1金属層14及び第2金属層16の両方が前記金属積層体であることが好ましい。
なお、第1金属層14又は第2金属層16の一方が前記金属積層体である場合には、他方の層は従来公知の各種構成の金属層とすることができる。例えば第1金属層として公知の構成としては、TiSi,Ti,Ni,Ru,Au,Sn,Alなどの金属を含む層やその積層構造が挙げられる。なお、第1金属層は導電性金属フィラーを分散させた導電性樹脂材料で形成されていてもよい。また第2金属層として公知の構成としては、Al,Al合金,TiSi,Si,Ti,Ni,Au,Sn,Pd,Rh,Ru,Inなどの金属を含む層やその積層構造が挙げられる。
〔半導体層〕
本発明の発光素子10においては、上記第2金属層16の上に半導体層18が設けられている。半導体層18の構成は特に制限されず、従来公知の発光素子において採用されている種々の構成を採用することができる。
図3は第2金属層16及び半導体層18の積層構造の部分を示した模式図であり、前記半導体層18は通常、前記第2金属層16の側から、第2半導体層28と発光層30と第1半導体層32とが順に積層されてなる半導体積層体の構造をとる。通常第2半導体層28はp型で、第1半導体層32はn型であり、本発明の発光素子10において半導体層18は通常pn接合の発光構造を取る。なお、本発明において前記半導体層18はまた、p−i−n構造、MIS構造など種々の発光構造をとることができる。また、第1半導体層32側が光取り出し側になる。第1半導体層32の上部(光取り出し側)は平坦な面を形成していてもよいが、光取り出し率向上のため、凹凸形状になっていてもよい。
このような半導体層18(前記第1半導体層32、発光層30、及び第2半導体層28)の材料としては、例えば、III-V族化合物半導体、II-VI族化合物半導体等、種々の半導体が挙げられる。具体的には、InXAlYGa1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)等の窒化物系の半導体材料が挙げられ、特にInN、AlN、GaN、InGaN、AlGaN、InGaAlN等を用いることができる。
〔発光素子の具体的態様〕
本発明の発光素子は、以上説明した第1金属層14、Si基板12、第2金属層16及び半導体層18を必須の構成として備え(第1及び第2金属層の少なくとも一方は上記金属積層体である)、その他の構成としては公知の各種のものを採用することができる。
例えば、第1半導体層32に電気的に接続した第1電極を設け、また第2半導体層28に電気的に接続した第2電極を設ける。これらの電極が基台の対応する電極と電気的に接続され、発光装置とすることができる。これら第1電極及び第2電極の構成としては従来各種の構成が公知であり、本発明においてはそのいずれもが採用可能であるが、以下では本発明において好ましい二つの態様を説明する。
<態様1>
本発明において好ましい態様の一つは、図4に示すように、第1電極及び第2電極を本発明の発光素子10の積層方向との直交方向においてオフセット配置する態様である。これは、半導体層18を挟んで形成された第1電極34及び一対の第2電極36が、光取り出し側からの平面視において、重畳領域を有しないように、互いに一致しない中心軸をもって配置されるものである。このような配置とすることで、電流拡散を促進でき、内部量子効率を向上させることができる。また、第1電極34及び第2電極36の電極形成面での電流均一性が高まると共に、光ムラの低減された出射光とすることができる。
この態様では、前記第1電極34は発光層30から見て光取り出し側にあるため、光取り出し効率向上のため、光反射率の高い材料で形成した電極又は透明電極であることが好ましい。また前記第2電極36は発光層30から見て光取り出し側と反対側に位置するので、光反射率の高い材料で形成することが好ましい。あるいは半導体層18と第2金属層16との間に、当該第2金属層16に含まれる金属材料よりも光反射率の高い金属材料を含む光反射層を設けることも可能である。この光反射層の少なくとも一部を、前記第2電極36が構成していてもよい。
そしてこの態様では、隣接する第2電極36同士の離間領域及び一対の第2電極36の外側で第2金属層16の上方の領域には、保護膜38が形成されて絶縁される。保護膜38の厚さは特に限定されず、所望の特性に応じて適宜調整することができる。また、保護膜38の具体例としては、例えばSi,Ti,V,Zr,Nb,Hf,Ta,Alからなる群から選択された少なくとも一種の元素を含む酸化膜、窒化膜、酸化窒化膜などが挙げられ、特に、SiO,ZrO,SiN,SiON,BN,SiC,SiOC,Al,AlN,AlGaNなどが挙げられる。また、保護膜38は、単一の材料の単層膜または積層膜で構成してもよく、異なる材料の積層膜で構成してもよい。さらに、保護膜38は、分布ブラッグ反射鏡(DBR:Distributed Bragg Reflector)膜で構成してもよい。
また、前記第1電極34の具体例としては、例えばNi,Pt,Pd,Rh,Ru,Os,Ir,Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Co,Fe,Mn,Mo,Cr,W,La,Cu,Ag,Y,Al,Si,Auなどの金属またはこれらの酸化物あるいはこれらの窒化物が挙げられ、その他にも、ITO,ZnO,Inなどの透明導電性酸化物からなる群から選択された少なくとも一種を含む金属、合金の単層膜または積層膜により形成することができる。また、図4の態様では第1電極34は半導体層18(の第1半導体層32)と接しているため、半導体層18とのオーミック性接触を考慮するとともに、半導体層18から出た光を反射する材料を用いて形成することが好ましく、具体的には、前記半導体層18側からTi/Pt/Auの積層構造とすることができる。
前記第2電極36は上記の通り光反射側であるため光反射率の高い材料で形成することが好ましいが、光透過する薄膜の密着層を介して、例えば密着層/反射層の順に積層した多層構造とすることもできる。第2電極36の具体的な形成材料としては、Rh、Ag、Ni、Au、Ti、Al、Pt、ITOが挙げられる。特に好ましい第2電極36の構成としては、半導体層18側からAg/Ni/Ti/PtやITO/Agなどの積層構造が挙げられる。また、第2電極36は、光取り出し側から見て、第1電極34が形成される領域に対応する領域を除く半導体層18のほぼ全領域に形成されると、電流注入の発光領域を大きくでき、好ましい。
なお、図4では光取り出し側からみた場合に、半導体層18の中央部分に第1電極34が配置され、その両側(の反対面)に第2電極36が配置される構成となっているが、第1電極34を半導体層18の端に近い部分に配置し、第2電極36がその反対側の端の部分を占めるように配置するなど、種々の変形が可能である。
さらに、図4の態様は、半導体層18の上部(光取り出し側)に凹凸形状を設けて光取り出し効率を高めたものであるが、上部の部分は平坦であってもよい。その他、本態様の詳細は、例えば再公表特許WO2009/041318号公報などに記載されている。
<態様2>
本発明において好ましい態様として、図5に示す態様が挙げられる。本態様では、Si基板12と半導体層18との間に第1電極42および第2電極44を配設し、前記半導体層18が、溝部40によって複数の半導体ブロック(46A、46B)に分離されている。前記第1電極42は、前記複数の半導体ブロックのそれぞれにおいて、前記半導体層18における第2半導体層28および発光層30を貫通して形成された貫通孔422内に挿通された保護膜38の開口突出部423内に挿入され、第1半導体層32と接続される突出部421を有する。前記第2電極44は、外部接続部443と、前記半導体ブロック46A,46B同士を接続し、前記外部接続部443と接続される配線部442と、前記配線部442と接続されるとともに半導体層18の第2半導体層28と接続される内部接続部441とから構成される。
このような構成とすることで、半導体層18を分離する溝部40の底部、すなわち複数の半導体ブロックの間に外部接続部443が設けられているため、当該外部接続部443に電流が供給されると、各半導体ブロックに電流が均一に流れ、一部の半導体ブロックに対する電流集中が緩和される。また、半導体層18が溝部40によって分離されることで、当該溝部40の位置で発光層30が露出するため、当該発光層30から放出された光が溝部40からも出射し、光の取り出し効率が向上する。
また、前記第1電極42の具体例としては、例えばNi,Pt,Pd,Rh,Ru,Os,Ir,Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Co,Fe,Mn,Mo,Cr,W,La,Cu,Ag,Y,Al,Si,Auなどの金属またはこれらの酸化物あるいはこれらの窒化物により形成することができ、その他にも、ITO,ZnO,Inなどの透明導電性酸化物からなる群から選択された少なくとも一種を含む金属、合金の単層膜または積層膜により形成することができる。また、第1電極42は、図5に示すように、先端の位置では第1半導体層32と接し、また半導体層18の下部の位置では保護膜38を介して半導体層18と隣接しているため、第1半導体層32とのオーミック性接触を考慮するとともに、発光層30から出た光を反射する材料を用いて形成することが好ましく、具体的にはAl又はAl合金(AlCuなど)を用いて形成することが好ましい。
前記保護膜38の厚さは特に限定されず、所望の特性に応じて適宜調整することができる。また、保護膜38の具体例としては、例えばSi,Ti,V,Zr,Nb,Hf,Ta,Alからなる群から選択された少なくとも一種の元素を含む酸化膜、窒化膜、酸化窒化膜などで構成することができ、特に、SiO,ZrO,SiN,SiON,BN,SiC,SiOC,Al,AlN,AlGaNなどで構成することができる。また、保護膜38は、単一の材料の単層膜または積層膜で構成してもよく、異なる材料の積層膜で構成してもよい。さらに、保護膜38は、分布ブラッグ反射鏡(DBR:Distributed Bragg Reflector)膜で構成してもよい。
また上記の通り、第2電極44は、内部接続部441、配線部442及び外部接続部443から構成されている。
内部接続部441は光取り出し側からみて発光層30よりも下側にあるので、光反射率の高い材料で構成することが好ましい。そして半導体層18とのオーミック接触性も考慮すると、内部接続部441は例えばAg,Ni,Ti,Rh,Pt,ITOなどで構成することが好ましい。内部接続部441はこれらの単層膜であってもよいし、多層積層膜(例えば、ITO/Agなど)であってもよい。
内部接続部441を積層膜により形成する場合には、半導体層18側がAgとなるようにし、Si基板12側から順に積層されたPt/Ti/Ni/Agなどが挙げられる。なお、内部接続部441は、マイグレーション防止のために、カバー電極となる別の金属含有層で側面と下側(Si基板12側)が完全に被覆された構成であってもよい。
次に前記内部接続部441と接続され、外部接続部443と接続する配線部442について、これも光取り出し側からみて発光層30よりも下側にあり、半導体層18の下方であって前記内部接続部441によりカバーされない領域に形成されるので、こちらも光反射率の高い材料で形成することが好ましい。例えば、配線部442は、Ag,Pt,Rh,Ti,Al,Al合金から選択される材料を含む構成とすることができる。
配線部442は、ここでは図示を省略したが、具体的には半導体層18の底面積とほぼ同様の面積からなる板状の部材で構成されており、ただし、上記突出部421に対応する部分が開口した構造となっている。
そして前記配線部442と接続され、外部の電極と接続する外部接続部443は、複数の半導体ブロックの間の溝部40にそれぞれ配置される。このため、溝部40の一端および他端の位置から半導体層18に電流が均等に注入される。
第2電極44の配線部442および外部接続部443は、例えばNi,Pt,Pd,Rh,Ru,Os,Ir,Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Co,Fe,Mn,Mo,Cr,W,La,Cu,Ag,Y,Al,Si,Auなどの金属またはこれらの酸化物あるいはこれらの窒化物により形成することができ、その他にも、ITO,ZnO,Inなどの透明導電性酸化物からなる群から選択された少なくとも一種を含む金属、合金の単層膜または積層膜により形成することができる。
続いて保護膜38について、図5に示す通り、各種の必要な部位に保護膜38が形成されて、適切な絶縁が行われる。これにより発光素子10内の各種電極部材の短絡や、塵の付着などによる電流のショートや半導体層18への物理的ダメージなどを防止することができる。
また保護膜38は、絶縁部材として機能すると同時に、発光層30から放出された光の一部を反射するための光反射部材として機能させることができ、例えば樹脂にTiOなどの光拡散材を含有させた白樹脂や、分布ブラッグ反射鏡膜などから構成することができる。また、保護膜38として、光反射部材であるSiOなどの透光性絶縁膜を用いることもでき、透光性絶縁膜が形成された前記各部材との界面で光を反射することができる。また、保護膜38の厚さは特に限定されず、所望の特性に応じて適宜調整することができる。
保護膜38は公知の各種の材料から形成が可能であり、前記の樹脂の他、例えばSi,Ti,V,Zr,Nb,Hf,Ta,Alからなる群から選択された少なくとも一種の元素を含む酸化膜、窒化膜、酸化窒化膜などを、形成位置や付与すべき機能から適宜選択して構成することができ、特に、SiO,ZrO,SiN,SiON,BN,SiC,SiOC,Al,AlN,AlGaNなどで構成することができる。また、保護膜38は、単一の材料の単層膜または積層膜で構成してもよく、異なる材料の積層膜で構成してもよい。
その他、本態様の詳細は、本願出願人による特許出願である、特願2012−234537の明細書等に記載されている。
[発光素子の製造方法]
本発明の発光素子の製造方法は、以上説明した発光素子の構成を実現できる方法であれば特に制限されないが、例えば以下の各工程A〜Dを実施することで製造することができる。なお、上記で説明した態様2の場合の発光素子の製造工程については、工程A〜Dとは異なるところがあるので、以下の工程Dの説明個所の後にてまとめて説明する。
<半導体層の形成(工程A)>
成長基板上で結晶成長により半導体層を形成する。より具体的には、図6(a)に示すように、成長基板50上に第1半導体層32、発光層30及び第2半導体層28をこの順に形成する。半導体層はこれら3層の半導体積層体であってもよいし、その他の層を有していてもよい。成長基板は、各種半導体化合物(特にGaN系半導体などの窒化物半導体)をエピタキシャル成長させることができる基板であればよく、成長基板の大きさや厚さ等は特に限定されない。この成長基板としては、C面、R面、及びA面のいずれかを主面とするサファイアやスピネル(MgAl24)のような絶縁性基板、また炭化珪素(6H、4H、3C)、シリコン、ZnS、ZnO、Si、GaAsが挙げられる。また、GaNやAlN等の窒化物半導体基板を用いることもできる。
そして、図6(b)に示すように、半導体層18の上面(光取り出し側と反対側の面)に第2電極36を形成する。第2電極36は前記上面の全面に形成してもよいし、上記で説明した発光素子の態様1のように、第1電極34が形成される部分に対応する上面の位置には形成しないようにして、上面の一部に形成するようにしてもよい。第2電極36はスパッタリング、蒸着など公知の方法で形成することができる。第2電極36を半導体層18の上面の一部に形成する場合には、残りの部分に保護膜38を形成する。
さらに図6(c)に示すように、第2電極36(及び保護膜38)の上面に、後記工程Cにおける金属積層Si基板との貼り合わせのため、通常接着層52を設ける。接着層52は後述する金属積層Si基板との良好な接着性を達成するため、金属積層Si基板のAuを含む層との塗れ性に優れた材料で形成することが好ましく、そのような材料として例えば、Au、Sn、及びSn合金(例えば、AuSnやAgSnなど)が挙げられる。これらの中でも、良好な接着性・耐熱性を達成する観点から、Auが特に好ましい。さらにこの接着層52は多層積層膜で構成してもよく、より良好な接着性やオーミック接触を確保するため、Si基板上に形成する第1金属層や第2金属層と同様に、第2電極36側からCoを含む層、Mo等の特定の金属を含む層及びAuを含む層の金属積層体としてもよい。
<金属積層Si基板の製造(工程B)>
工程Bとして、Si基板の少なくとも一方の面に、上記で説明した金属積層体(図7において符号54がつけられた層)を形成し、金属積層Si基板を得る。図7は、本発明の発光素子の製造方法における工程B及び後述する工程Cを説明する模式図である。
工程Bにおいて、具体的には、Si基板12の表面にまずCoを含む層(第一層)を所定の厚みで積層し、続いて第一層にMo等の特定の金属を含む層(第二層)を所定の厚みで積層し、さらに第二層にAuを含む層(第三層)を所定の厚みで積層する。それぞれの層は連続スパッタで形成してもよく、またスパッタリングや蒸着などを組み合わせて形成してもよいが、第一層は、Si基板12との密着性を得るためにスパッタリング法で積層することが好ましい。このようにして金属積層Si基板56を得る。なお、工程Bにおいては通常Si基板12の片面上に金属積層体54を形成し、後述する工程Cの後に、Si基板12の他方の面上に金属積層体54を形成する。
なお、Si基板12の他方の面には前記金属積層体54以外の、発光装置とするための基台との接着層(基台と電気的に接続する)を形成してもよい。この場合には、Al,Al合金,TiSi,Si,Ti,Ni,Pt,Au,Sn,Pd,Rh,Ru,Inなどの金属を含む層で接着層を構成したり、又はそれらの積層構造で構成することができる。前記接着層の厚さは特に限定されず、所望の接合性および導電性に応じて適宜調整することができる。
<半導体層と金属積層Si基板の貼り合わせ(工程C)>
工程Cとして、図7に示すように、上記工程Aで得られた半導体層18と工程Bで得られた金属積層Si基板56とを、Auを介して貼り合わせる。具体的には、例えば上述の通り工程Aにおいて半導体層18上にAuを含む層52(接着層52)を形成しておき、前記半導体層18と前記金属積層Si基板56とを、それぞれのAuを含む層(金属積層Si基板56においては、金属積層体54における最上層)同士が接するようにして貼り合わせる。
Auを含む層同士は互いに塗れ性に優れるので、半導体層18と金属積層Si基板56とが良好に接着される。この貼り合わせは、例えば半導体層18と金属積層Si基板56とを加熱した状態で圧着する方法、原子拡散接合法、水酸基接合法、及び表面活性化接合法などの常温接合法などによって実施される。
この貼り合わせによって、金属積層体54及び接着層52から第2金属層16が形成される。なお、第2金属層16においては二つのAuを含む層の接合部が確認できるものと考えられるが、例えば原子拡散接合法で貼り合わせを行った場合には、完全に二つのAuを含む層が一体化し、両者の界面が確認できなくなっていると考えられる。
さらに前記貼り合わせは、AuSnはんだを利用して行うこともできる。具体的には、前記の金属積層体54及び接着層52の間にはんだを介在させ、これにより両者を接着する。金属積層体54のはんだと接する面はAuを含む層で構成され、接着層52のはんだと接する面は好ましくはAuを含む層で構成されており、これらの層ははんだとの塗れ性に優れ、この場合にも良好な接着性が達成される。
なお、Au−Au接合の方がAuSnはんだを使用した場合に比べて接合部の耐熱性が良いので、本発明では前記はんだを利用せずに、Auを含む層同士を貼り合わせる方法が好適に採用される。
このような貼り合わせ工程や発光素子の製造におけるその他の工程、さらに発光装置パッケージとする工程などにおいて加熱下におかれても、Si基板12上に設けられた、金属積層体54の最下層であるCoを含む層は密着性に優れ、剥がれが生じにくくオーミック接触も確保され、金属積層体54の中間層であるMo等の金属を含む層によって、当該層の上部に存在する層や貼り合わせに使用される材料などがSi基板12側に拡散することが防がれ、しかもこれらの金属はPtに比べると安価であり、金属積層体54の最上層であるAuを含む層により、半導体層18上の接着層52との良好な接着が達成される。
なお、以上説明した貼り合わせ工程ではSi基板12の一方の面における金属積層体54が使用されるので、通常Si基板12の反対側の面への金属積層体の積層や接着層の形成は、この工程Cの後に実施される。そして、この貼り合わせの際におけるSi基板12の厚みは厚くしておいて割れ・反りを抑え、その後のウェハをチップ化する際にSi基板12を裏面から研磨などして薄くし、そこに金属積層体54や接着層を形成し、発光素子10とすることができる。
<成長基板の除去(工程D)>
工程Cまで実施することで本発明の発光素子が得られるが、この状態では成長基板がSi基板と反対側に残存している。青色系LEDの場合にはこの状態で使用可能であるが、発光素子をUV系LEDとする場合で、成長基板がGaN系の基板の場合には、成長基板を除去する。その他、上下電極を備えた垂直LEDにする場合にも、成長基板の除去を行う。
成長基板の除去は、レーザーリフトオフ法や研削により実施できる。成長基板を除去後、露出した第1半導体層の表面をCMP(ケミカル・メカニカル・ポリッシュ)処理することで所望の膜である第1半導体層を露出させる。このとき、発光素子の光に対し吸収率の高い下地層、例えば低温成長したGaN層を除去、あるいは膜厚を低減することによって、紫外領域の発光波長を持つLEDにおいても吸収の影響を低減することができる。
(態様2について)
なお、上述の態様2の場合の本発明の発光素子10の製造方法について、図8〜10を参照しながら以下に説明する。なお、以下で参照する図8〜図10は、前記した図5と同様の断面図であり、貫通孔422、第1電極42の突出部421および保護膜38の開口突出部423をそれぞれ2個だけ図示し、その他を省略している。
まず図8(a)に示すように、成長基板50上に第1半導体層32、発光層30および第2半導体層28からなる半導体層18を結晶成長させ、第2半導体層28上の所定領域に、例えばスパッタリングを利用して第2電極44の内部接続部441を形成する。次に、第2半導体層28上における内部接続部441間に、例えばスパッタリングを利用して保護膜38を形成する(図8(b))。次に、内部接続部441上および保護膜38上の所定領域に、例えばスパッタリングを利用して配線部442を形成する(図8(c))。
次に、例えばドライエッチングによって保護膜38、第2半導体層28、発光層30および第1半導体層32を部分的に除去して複数の貫通孔422を形成する(図8(d))。次に、配線部442上、保護膜38上および貫通孔422内に、突出部421の輪郭を形成するように、例えばスパッタリングを利用して保護膜38を形成する(図8(e))。次に、例えばドライエッチングによって貫通孔422の底部に形成された保護膜38を所定深さまで除去して第1半導体層32を露出させる(図8(f))。
次に、図9(a)に示すように、保護膜38上および貫通孔422内に、例えばスパッタリングを利用して第1電極42を厚めに形成する。次に、例えばCMPなどの研磨によって第1電極42を平坦化する(図9(b))。
次に、上記工程B及びCと同様にして、金属積層Si基板56を用意し、これの金属積層体54と、第1電極42上に形成した接着層52とを貼り合わせる(図9(c)〜(e))。次に、工程Dと同様にして、レーザーリフトオフ法によって成長基板50を剥離する(図9(f))。
次に、図10(a)に示すように、半導体層18の中央領域を保護膜38が露出するまで、例えばドライエッチングによってエッチングし、溝部40を形成して、半導体層18を複数の半導体ブロック46A,46Bに分離する。また、ここでは周縁領域についても保護膜38が露出するまでエッチングを行い、各半導体ブロック46A,46Bの側面を順テーパ状に形成した態様としている。
光取り出し効率向上のため、各半導体ブロック46A,46Bの上面は、例えばウェットエッチングによってエッチングして粗面化して凹凸部を形成してもよい(図10(b))。次に、中央領域に形成された保護膜38を、例えばウェットエッチングによってエッチングして配線部442を露出させ、露出した配線部442上に外部接続部443を形成する(図10(c)及び(d))。
次に、各半導体ブロック46A,46Bの上面および側面に、例えばスパッタリングを利用して保護膜38を形成する(図10(e))。そして、最後にSi基板12の下面に、例えばスパッタリングを利用して第1金属層14を形成する(図10(f))。以上の工程により、態様2に係る本発明の発光素子10を製造することができる。
[発光装置]
以上説明した本発明の発光素子を、例えば図11に示すように半導体実装基板の基台60に第1金属層14を介して載置して、発光素子10の第1電極34及び第2電極36を、対応する基台60における電極と接続することで、半導体層18における第1半導体層32及び第2半導体層28がそれぞれ基台60における第1電極及び第2電極と電気的に接続された発光装置100として、発光が可能となる。
図11は本発明の発光装置の代表的な構成を示しているが、これは、それぞれが基台の一対の電極(第2及び第1電極)と対応しているリード62、64を備えた基台60を有する。基台60上に載置された発光素子10においては、Si基板12の半導体層18側に形成されている外部接続用の第2電極36と、基台60の一方のリード62とが前記第1金属層14を介して電気的に接続されている。
また、発光素子10の第1半導体層32側に装着された第1電極34は、他方のリード64と導電性ワイヤ66などにより電気的に接続されている。
なお、本発明の発光装置100においては、発光素子が1つのみ載置されてもよいが、2つ以上の発光素子が載置されていてもよいし、発光素子の他に、例えばツェナーダイオード、コンデンサ等の保護素子と組み合わせられていてもよい。
また、発光装置100には、側面を有する略凹形状のカップ68が形成されており、上方に幅広な開口部70を有する。さらに、発光装置100の開口部70の上部は、球面レンズ、非球面レンズ、シリンドリカルレンズ、楕円レンズ等のレンズ72により閉塞されている。
また、開口部70内は、発光素子10を被覆する素子被覆部材74により充填されている。素子被覆部材74としては気体の他、透光性のあるシリコーン樹脂組成物、変性シリコーン樹脂組成物等を使用することが好ましい。また、エポキシ樹脂組成物、変性エポキシ樹脂組成物、アクリル樹脂組成物等の透光性を有する絶縁樹脂組成物を用いることができる。さらに、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、フッ素樹脂およびこれらの樹脂を少なくとも二種含むハイブリッド樹脂等、耐候性に優れた樹脂も利用できる。また、有機物に限られず、ガラス、シリカゲル等の耐光性に優れた無機物を用いることもできる。
また、素子被覆部材74内に、発光層30からの出射光の少なくとも一部を吸収して波長変換を行う波長変換部材76を含有させることができる。当該部材は、代表的には前記出射光によって励起され蛍光を発する蛍光物質である。波長変換部材76を含有させることにより、光源の光を異なる波長の光に変換し、光源と波長変換部材76で波長変換された光との混色光を外部に取り出すことが可能となる。なお、蛍光物質は、素子被覆部材74中に一種類或いは二種類以上含有させてもよい。
さらに、素子被覆部材74は、波長変換部材76の他、粘度増量剤、顔料、フィラー及び拡散剤等、使用用途に応じて適切な部材を含有することができ、これによって良好な指向特性を有する発光装置が得られる。同様に外来光や発光素子からの不要な波長をカットするフィルター効果を持たせたフィルター材として各種着色剤を含有させることもできる。
以下実施例により本発明を説明するが、これらは本発明を何ら限定するものではない。
[実施例1・比較例1]
実施例1として、Si基板上に、Co層、Mo層及びAu層をスパッタリングにより、この順にそれぞれ厚さ250nm、250nm及び500nmで積層した。
比較例1として、Si基板上にMo層及びAu層をスパッタリングにより、この順にそれぞれ厚さ250nm及び500nmで積層した。
以上のようにして得られた実施例1及び比較例1の金属積層Si基板について、以下の条件でテープ試験を実施し、密着性を評価した。
<評価条件>
実施例1及び比較例1のサンプルをダイシングにより一辺1mmの正方形にカットし、ダイシングされたサンプル(Si基板側)をそのまま、固定用シートに貼り付け固定した。続いて、サンプルの金属層が成膜された面に、テープ試験用シート(前記固定用シートより粘着力が弱いシート)を貼り付けた後、手動にてテープ試験用シートを剥がし、サンプルの金属層に剥がれが生じているかを確認した。
評価結果を図12に示す。実施例1の金属積層Si基板の場合(左側)には、Si基板上のCo層、Mo層及びAu層の積層体が剥離することはなく、Si基板ごと剥離した試験片があった。一方比較例1の金属積層Si基板(右側)では、多くの試験片についてSi基板上のMo層及びAu層の積層体のうち少なくとも一部が剥離し、Mo層以下の部分が露出してしまった。
[実施例2・比較例2]
実施例2として、まずSi基板上にフォトリソグラフィにより複数のリング形状のフォトレジストを形成した。そしてこのフォトレジストが形成された部分を含めて、Si基板上にCo層、Mo層及びAu層をスパッタリングにより、この順にそれぞれ厚さ250nm、250nm及び500nmで積層した。次にリフトオフによりフォトレジストを除去することで、リング形状にSi基板が露出した部分を複数有する金属積層Si基板を作製した。
比較例2として、実施例2と同様にして、Si基板上に複数のリング形状のフォトレジストを形成し、続けてCo層及びAu層をスパッタリングにより、この順にそれぞれ厚さ250nm及び500nmで積層し、そしてフォトレジストを除去することで、リング形状にSi基板が露出した部分を複数有する金属積層Si基板を作製した。
以上のようにして得られた実施例2及び比較例2の金属積層Si基板について、400℃10分間加熱の条件で耐熱試験を実施し、耐熱性を評価した。
結果を図13に示す。左側が実施例2の金属積層Si基板、右側が比較例2の金属積層Si基板である。また両者においてリング形状になっている部分がSi基板が露出している部分であり、それ以外の部分がCo層などが設けられた部分である。
実施例2の金属積層Si基板(左側)では加熱によるAuの拡散が防止され、Co層、Mo層及びAu層の金属積層構造に変化が起こっていないことがわかる。一方比較例2の金属積層Si基板(右側)では、当初Co層等を設けた部分に凹凸が発生し、さらにAuがCo層に拡散した結果か、金属積層部分が変色していた。
[実施例3・比較例3]
実施例3として、Si基板上に、Co層、Mo層及びAu層をスパッタリングにより、この順にそれぞれ厚さ250nm、250nm及び500nmで積層した。
比較例3として、Si基板上にTi層、Pt層及びAu層をスパッタリングにより、この順にそれぞれ厚さ3nm、200nm及び500nmで積層した。
得られた実施例3及び比較例3の金属積層Si基板について電気特性(I−V特性)を評価した。結果を図14に示す。なお、実施例3の金属積層Si基板については所定の温度で加熱した後のI−V特性も評価した。
図14より、実施例3の金属積層Si基板は比較例3の金属積層Si基板に比べて効率よく電流を注入できていることがわかる。これは、Si基板上にCo層を積層することが、Si基板上にTi層を形成することよりも電気的相性がよいためと考えられる。
さらに図14の結果より、実施例3の金属積層Si基板は、加熱を行っても良好な電気特性を維持することができたことがわかる。
10 発光素子
12 Si基板
14 第1金属層
16 第2金属層
18 半導体層
22 第一層
24 第二層
26 第三層
28 第2半導体層
30 発光層
32 第1半導体層
34 第1電極
36 第2電極
38 保護膜
40 溝部
42 第1電極
421 突出部
422 貫通孔
423 開口突出部
44 第2電極
441 内部接続部
442 配線部
443 外部接続部
46A、46B 半導体ブロック
50 成長基板
52 接着層
54 金属積層体
56 金属積層Si基板
60 基台
62 リード(基台の第2電極に対応)
64 リード(基台の第1電極に対応)
66 導電性ワイヤ
68 カップ
70 開口部
72 レンズ
74 素子被覆部材
76 波長変換部材
100 発光装置

Claims (9)

  1. Si基板と、該Si基板の一方の面に設けられた第1金属層と、前記Si基板の他方の面に設けられた第2金属層と、該第2金属層上に設けられた半導体層とを備える発光素子であって、
    前記第1金属層又は第2金属層の少なくとも一方は、前記Si基板の側から、Coを含む層と、Moを含む層と、Auを含む層とが順に積層されてなる金属積層体である、発光素子。
  2. 前記第1金属層及び第2金属層の両方が前記金属積層体である、請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記第2金属層と前記半導体層との間に、前記第2金属層に含まれる金属材料よりも光反射率の高い金属材料を含む光反射層が設けられている、請求項1又は2に記載の発光素子。
  4. 前記光反射層の少なくとも一部が、前記半導体層と電気的に接続した電極である、請求項3に記載の発光素子。
  5. 前記半導体層が、前記第2金属層の側から、III-V族又はII-VI族化合物半導体を含む第2半導体層とIII-V族又はII-VI族化合物半導体を含む発光層とIII-V族又はII-VI族化合物半導体を含む第1半導体層とが順に積層されてなる半導体積層体である、請求項1〜4のいずれかに記載の発光素子。
  6. 第1電極及び第2電極を有する基台と、該基台上に載置された発光素子とを備える発光装置であって、
    前記発光素子が、請求項5に記載の発光素子であって、該発光素子の第1金属層を介して前記基台に載置されており、
    前記第1電極が前記第1半導体層と、前記第2電極が前記第2半導体層と、それぞれ電気的に接続している、発光装置。
  7. 前記発光素子が被覆部材により被覆されており、該被覆部材が、前記発光素子からの出射光の少なくとも一部を吸収して波長変換を行う波長変換部材を含む、請求項6に記載の発光装置。
  8. 成長基板上で結晶成長により半導体層を形成して、半導体層を得る工程Aと、
    Si基板の少なくとも一方の面に、Coを含む層と、Moを含む層と、Auを含む層とをこの順に積層して金属積層Si基板を得る工程Bと、
    前記工程Aで得られた半導体層と前記工程Bで得られた金属積層Si基板とを、Auを介して貼り合わせる工程Cと
    を有する、発光素子の製造方法。
  9. 前記工程Aにおいて前記半導体層上にAuを含む層を形成し、
    前記工程Cにおいて前記半導体層と金属積層Si基板とを、該半導体層上のAuを含む層と該金属積層Si基板のAuを含む層とが接するようにして貼り合わせる、請求項8に記載の発光素子の製造方法。
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