JPWO2006109809A1 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
操舵部材に加えられた操舵トルクTsを検出し、検出した操舵トルクTsに基づき、モータのdq座標におけるq軸電流i*q及びd軸電流i*dを定め、定めたq軸電流i*q及びd軸電流i*dがモータに流れるように、電源電圧Edに基づきq軸電圧V*q及びd軸電圧V*dを定め、定めたq軸電圧V*q及びd軸電圧V*dを三相変換して三相電圧Vu,Vv,Vwを定め、定めた三相電圧Vu,Vv,Vwを印加することによりモータを駆動して操舵補助する電動パワーステアリング装置。q軸電圧V*qを√(3n2Ed2/8−Vd2)(n=1,2又は2/√3)以下に制限する制限手段を備える構成である。
Description
本発明は、操舵部材に加えられた操舵トルクを検出し、検出した操舵トルクに基づき、モータのdq座標における二相電流を定め、定めた二相電流がモータに流れるように、電源電圧に基づき二相電圧を定め、定めた二相電圧を三相変換した三相電圧を印加することにより、モータを駆動して操舵補助する電動パワーステアリング装置に関するものである。
モータを駆動して操舵補助を行ない、運転者の負担を軽減する電動パワーステアリング装置は、操舵部材(ステアリングホイール、ハンドル)に繋がる入力軸と、ピニオン及びラック等により操向車輪に繋がる出力軸と、入力軸及び出力軸を連結する連結軸とを備え、連結軸に生じる捩れ角度によって、トルクセンサが入力軸に加わる操舵トルク値を検出し、検出した操舵トルク値に基づき、出力軸に連動する操舵補助用のモータを駆動制御するものである。
このような電動パワーステアリング装置では、最近、ブラシレスDCモータが使用されるようになっている。電動パワーステアリング装置用のブラシレスDCモータでは、回転する永久磁石の磁極の位置に対して、界磁電流が正弦波状となるように制御しており、モータに印加する各相電圧も正弦波状となる(一定速度で回転している場合)。各相の電圧指令値が常に正弦波となるように制限するには、振幅の最大値を電源電圧Edの1/2以下とする必要がある。
また、特許文献1に記載されているように、各相の電圧指令値が常に台形波となるように制限するには、振幅の最大値を電源電圧Ed以下とする必要があり、各相の電圧指令値が常に正弦波に第三次高調波が重畳するように制限するには、振幅の最大値を電源電圧Edの1/√3以下とする必要がある。
また、特許文献1に記載されているように、各相の電圧指令値が常に台形波となるように制限するには、振幅の最大値を電源電圧Ed以下とする必要があり、各相の電圧指令値が常に正弦波に第三次高調波が重畳するように制限するには、振幅の最大値を電源電圧Edの1/√3以下とする必要がある。
dq座標変換を用いて正弦波でブラシレスDCモータを制御する場合、座標変換の式は(1)式のようになる。
V*u=√(2/3)(V*dcosθre−V*qsinθre)
V*v=√(2/3)(V*dcos(θre−(2π/3))−V*qsin(θre−(2π/3))) (1)
V*w=−V*u−V*v
(V*u,V*v,V*w;u,v,w相の電圧指令値、V*d,V*q;d軸、q軸の電圧指令値、θre;電気角)
V*u=√(2/3)(V*dcosθre−V*qsinθre)
V*v=√(2/3)(V*dcos(θre−(2π/3))−V*qsin(θre−(2π/3))) (1)
V*w=−V*u−V*v
(V*u,V*v,V*w;u,v,w相の電圧指令値、V*d,V*q;d軸、q軸の電圧指令値、θre;電気角)
従って、d軸、q軸の各電圧指令値について、(2)式の関係を満足する必要がある。
√(V*d2+V*q2)≦Ed√3/2√2 (2)
従来は、処理を簡易にする為、d軸、q軸の電圧指令値の各制限値Vdmax,Vqmaxを一定にしていた。例えば、
Vdmax=Vqmax=Ed√3/4 (3)
とすれば、(2)式は常に満足する。
√(V*d2+V*q2)≦Ed√3/2√2 (2)
従来は、処理を簡易にする為、d軸、q軸の電圧指令値の各制限値Vdmax,Vqmaxを一定にしていた。例えば、
Vdmax=Vqmax=Ed√3/4 (3)
とすれば、(2)式は常に満足する。
特許文献1には、操舵補助用のブラシレスモータの各相電圧指令値を−Ed/2〜Ed/2(Ed;電源電圧)の範囲に制限するリミッタ手段を備えた電動パワーステアリング装置が記載されている。
特開2003−304697号公報
従来の電動パワーステアリング装置は、上述したように、ブラシレスDCモータのd軸、q軸の電圧指令値の各制限値Vdmax,Vqmaxを一定にしており、これをdq座標に図示すると、図7に示すようになる。ここで、例えば、d軸の電圧指令値がVdbをとる場合、本来は、q軸の電圧指令値はVqa迄とることが可能であるが、実際には、q軸の制限値Vqmax以下に制限される。つまり、d軸、q軸の各電圧指令値が各制限値Vdmax,Vqmaxをとるという限られた場合以外は、電源電圧を最大限利用することができないという問題がある。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、モータの電源電圧を最大限利用することが可能な電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、モータの電源電圧を最大限利用することが可能な電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
第1発明に係るモータを駆動して操舵補助する電動パワーステアリング装置であって、
操舵部材に加えられた操舵トルクを検出するトルクセンサと、
前記トルクセンサにより検出された操舵トルクに基づき、該モータのdq座標におけるq軸電流及びd軸電流を定める電流決定手段と、
前記電流決定手段により定められたq軸電流及びd軸電流がモータに流れるように、電源電圧Edに基づきq軸電圧Vq及びd軸電圧Vdを決定する電圧決定手段と、前記q軸電圧
操舵部材に加えられた操舵トルクを検出するトルクセンサと、
前記トルクセンサにより検出された操舵トルクに基づき、該モータのdq座標におけるq軸電流及びd軸電流を定める電流決定手段と、
前記電流決定手段により定められたq軸電流及びd軸電流がモータに流れるように、電源電圧Edに基づきq軸電圧Vq及びd軸電圧Vdを決定する電圧決定手段と、前記q軸電圧
を満たすように前記q軸電圧Vqを制限する制限手段;
前記制限手段により制限されたq軸電圧Vq及び前記電圧決定手段により定められたd軸電圧Vdを三相変換して三相電圧を出力する変換手段と、
変換手段から出力された三相電圧を基にモータを駆動する駆動手段と、
を備える電動パワーステアリング装置。
前記制限手段により制限されたq軸電圧Vq及び前記電圧決定手段により定められたd軸電圧Vdを三相変換して三相電圧を出力する変換手段と、
変換手段から出力された三相電圧を基にモータを駆動する駆動手段と、
を備える電動パワーステアリング装置。
により定義されるdq座標における円について、所定角度毎のVq値及びVd値の対を記憶してあり、与えられたVd値及び前記対に基づく線形補間によりVq値を求め、求めた該Vq値以下に前記q軸電圧Vqを制限するように構成してある。
第1発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、操舵部材に加えられた操舵トルクを検出し、検出した操舵トルクに基づき、モータのdq座標におけるq軸電流及びd軸電流を定め、定めたq軸電流及びd軸電流がモータに流れるように、電源電圧Edに基づきq軸電圧Vq及びd軸電圧Vdを定め、定めたq軸電圧Vq及びd軸電圧Vdを三相変換した三相電圧を印加することによりモータを駆動して操舵補助し、制限手段が、q軸電圧Vqを
以下に制限するので、モータの電源電圧を最大限利用することが可能な電動パワーステアリング装置を実現することができる。
ここで、n=1は、各相の電圧指令値が常に正弦波となるように制限する場合であり、n=2は、各相の電圧指令値が常に台形波となるように制限する場合であり、n=2/√3は、各相の電圧指令値が常に正弦波に第三次高調波が重畳するように制限する場合である。
の所定角度毎のVq値及びVd値の対を記憶してあり、与えられたVd値及びそれらの対に基づく線形補間によりVq値を求め、求めたそのVq値以下にq軸電圧Vqを制限するので、モータの電源電圧を略最大限利用することが可能な電動パワーステアリング装置を実現することができる。
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態の構成を示す模式図である。この電動パワーステアリング装置は、例えば舵取りの為のハンドル1(操舵部材)と、ハンドル1の操舵に応じて駆動される操舵補助用のブラシレスDCモータ6と、モータ6の回転を減速歯車機構7を介して舵取機構12,12に伝える伝動手段13と、モータ6を駆動制御するECU(コントローラ)5とを備えている。ECU5には、車両の走行速度を検出する車速センサ4が出力した車速信号が与えられている。
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態の構成を示す模式図である。この電動パワーステアリング装置は、例えば舵取りの為のハンドル1(操舵部材)と、ハンドル1の操舵に応じて駆動される操舵補助用のブラシレスDCモータ6と、モータ6の回転を減速歯車機構7を介して舵取機構12,12に伝える伝動手段13と、モータ6を駆動制御するECU(コントローラ)5とを備えている。ECU5には、車両の走行速度を検出する車速センサ4が出力した車速信号が与えられている。
伝動手段13は、ハンドル1に連結された入力軸2に図示しないトーションバーを介して連結される出力軸8と、出力軸8にユニバーサルジョイントを介して連結される連結軸9と、連結軸9にユニバーサルジョイントを介して連結されるピニオン軸10と、ピニオン軸10のピニオンに噛合するラック歯を有し、左右の操向輪A,Aに舵取機構12,12を介して連結されるラック軸11とを備えている。入力軸2及び伝動手段13は操舵軸14を構成している。
入力軸2の周りには、ハンドル1を操作することにより入力軸2に加わる操舵トルクを、トーションバーに生じる捩れによって検出するトルクセンサ3が配置されており、トルクセンサ3が検出した操舵トルクに基づいて、ECU5がモータ6を駆動制御するように構成してある。
減速歯車機構7は、モータ6の出力軸に繋がるウォームと、出力軸8の途中に嵌合されるウォームホイールとを備えており、モータ6の回転をウォーム及ウォームホイールから出力軸8に伝達するように構成してある。
減速歯車機構7は、モータ6の出力軸に繋がるウォームと、出力軸8の途中に嵌合されるウォームホイールとを備えており、モータ6の回転をウォーム及ウォームホイールから出力軸8に伝達するように構成してある。
このような構成の電動パワーステアリング装置では、ハンドル1の操作による舵取り操作力を入力軸2、トーションバー(図示せず)、出力軸8、連結軸9、及びピニオン軸10を介してラック軸11に伝達し、ラック軸11を軸長方向へ移動させ、舵取機構12,12を作動させる。また、それと共に、トルクセンサ3が検出した操舵トルクに基づき、ECU5がモータ6を駆動制御し、モータ6の駆動力を出力軸8に伝達することにより、舵取り操作力を補助し、舵取りの為の運転者の労力負担を軽減する。
図2は、図1に示す電動パワーステアリング装置の要部構成を示すブロック図である。この電動パワーステアリング装置は、トルクセンサ3が検出した操舵トルク値Tsが、位相補償器31に与えられ、位相補償器31で位相補償された操舵トルク値が、ECU5のトルク‐電流テーブル33に与えられる。また、車速センサ4が検出した車速値Vsが、トルク‐電流テーブル33及び収斂性補正部27に与えられている。
トルク‐電流テーブル33では、操舵トルク値が所定の不感帯を超えると、操舵トルク値の増加に従ってモータ電流の目標値が比例的に増加し、さらに操舵トルク値が所定値以上になると目標値が飽和するような関数が、車速値Vsに応じて可変的に定められている。前記関数は車速値Vsが大となるに従って操舵トルク値に対するモータ電流の目標値の比が小となると共に、目標値の飽和値が小となるように定められている。トルク‐電流テーブル33が定めたモータ電流の目標値Itは、加算手段20及び指令電流方向指定部29へ与えられる。
モータ電流の目標値Itは、dq座標変換を用いたモータ制御におけるd軸電流の目標値を示す符号付きの値であり、その正負は、操舵補助の方向を示している。
指令電流方向指定部29は、与えられたモータ電流の目標値Itの正負符号に基づき、操舵補助の方向を示す方向信号Sdirを作成し、収斂性補正部27に与える。
指令電流方向指定部29は、与えられたモータ電流の目標値Itの正負符号に基づき、操舵補助の方向を示す方向信号Sdirを作成し、収斂性補正部27に与える。
操舵補助を行うブラシレスモータであるモータ6には、そのロータの回転位置を検出する位置センサ25が内蔵され、位置センサ25が検出し出力した位置信号は、ECU5内のロータ角度センサ62に与えられ、電気角θreに換算されて、正弦波ROMテーブル40及びロータ角速度演算部42に与えられる。
正弦波ROMテーブル40は、与えられた電気角θreにより正弦波値sinθreを出力し、三相交流/dq座標変換部38及びdq/三相交流変換部32に与える。
正弦波ROMテーブル40は、与えられた電気角θreにより正弦波値sinθreを出力し、三相交流/dq座標変換部38及びdq/三相交流変換部32に与える。
ロータ角速度演算部42は、与えられた電気角θreによりロータ角速度ωreを算出し、収斂性補正部27に与える。収斂性補正部27は、与えられた車速値Vs、方向信号Sdir及びロータ角速度ωreに基づき、車両収斂性を確保する為の補償電流値icを作成し、加算手段20に与える。
加算手段20は、モータ電流の目標値Itに補償電流値icを加算し、その結果をq軸電流指令値i*qとして減算手段24に与える。
加算手段20は、モータ電流の目標値Itに補償電流値icを加算し、その結果をq軸電流指令値i*qとして減算手段24に与える。
ECU5内のv相電流検出器54及びu相電流検出器56が、モータ6のv相界磁コイル及びu相界磁コイルにそれぞれ流れる電流値iv及びiuを検出し、三相交流/dq座標変換部38に与える。
三相交流/dq座標変換部38は、与えられた電流値iv,iu及び正弦波値sinθreに基づき、q軸電流値iq及びd軸電流値idへdq変換し、q軸電流値iqを減算手段24へ、d軸電流値idを減算手段22へそれぞれ与える。
三相交流/dq座標変換部38は、与えられた電流値iv,iu及び正弦波値sinθreに基づき、q軸電流値iq及びd軸電流値idへdq変換し、q軸電流値iqを減算手段24へ、d軸電流値idを減算手段22へそれぞれ与える。
減算手段24は、q軸電流指令値i*qとq軸電流値iqとの偏差eqを演算し、その偏差eqをq軸電流PI制御部28へ与える。
減算手段22は、トルクに関与しないので0であるd軸電流指令値i*dとd軸電流値idとの偏差edを演算し、その偏差edをd軸電流PI制御部26へ与える。
q軸電流PI制御部28及びd軸電流PI制御部26は、与えられた偏差eq及び偏差edに基づき、PI制御の為のq軸電圧Vq及びd軸電圧Vdを演算して、制限処理部30に与える。
減算手段22は、トルクに関与しないので0であるd軸電流指令値i*dとd軸電流値idとの偏差edを演算し、その偏差edをd軸電流PI制御部26へ与える。
q軸電流PI制御部28及びd軸電流PI制御部26は、与えられた偏差eq及び偏差edに基づき、PI制御の為のq軸電圧Vq及びd軸電圧Vdを演算して、制限処理部30に与える。
制限処理部(制限手段)30は、与えられたd軸電圧Vdをd軸電圧指令値V*dとしてdq/三相交流変換部32に与える。また、各相の電圧指令値が常に正弦波となるように、q軸電圧Vqを√(3Ed2/8−Vd2)(Ed;電源電圧)以下に制限したq軸電圧指令値V*qを作成して、dq/三相交流変換部32に与える。
dq/三相交流変換部32は、与えられたq軸電圧指令値V*q及びd軸電圧指令値V*dに基づき、dq逆変換(三相変換)して、三相のu相電圧指令値V*u及びv相電圧指令値V*vを演算し、減算手段34及び三相PWM変調部50へ与える。
dq/三相交流変換部32は、与えられたq軸電圧指令値V*q及びd軸電圧指令値V*dに基づき、dq逆変換(三相変換)して、三相のu相電圧指令値V*u及びv相電圧指令値V*vを演算し、減算手段34及び三相PWM変調部50へ与える。
減算手段34は、V*w=−V*u−V*vを演算し、演算したw相電圧指令値V*wを三相PWM変調部50へ与える。
三相PWM変調部50は、与えられた三相の各電圧指令値V*u,V*v,V*wをパルス幅変調し、三相の各PWM信号Su,Sv,Swとしてモータ駆動回路52へ与える。
モータ駆動回路52は、与えられた各PWM信号Su,Sv,Sw(パルス信号)により、図示しない各相の界磁コイルと電源及び接地端子との間をスイッチングして、モータ6をPWM駆動し、モータ6はトルクTmを出力する。
三相PWM変調部50は、与えられた三相の各電圧指令値V*u,V*v,V*wをパルス幅変調し、三相の各PWM信号Su,Sv,Swとしてモータ駆動回路52へ与える。
モータ駆動回路52は、与えられた各PWM信号Su,Sv,Sw(パルス信号)により、図示しない各相の界磁コイルと電源及び接地端子との間をスイッチングして、モータ6をPWM駆動し、モータ6はトルクTmを出力する。
尚、上述したトルク‐電流テーブル33、収斂性補正部27、加算手段20、指令電流方向指定部29、ロータ角速度演算部42、正弦波ROMテーブル40、三相交流/dq座標変換部38、dq/三相交流変換部32、減算手段24、減算手段22、q軸電流PI制御部28、d軸電流PI制御部26、制限処理部30及び減算手段34は、マイクロコンピュータ21により実現されている。
以下に、このような構成の電動パワーステアリング装置の電流制御演算の動作を、それを示す図3のフローチャートを参照しながら説明する。
ECU5は、位置センサ25が検出し出力した磁極の位置信号を読込み、ロータ角度センサ62で電気角θreに換算し、正弦波ROMテーブル40で電気角θreにより正弦波値sinθreを出力させる(S10)。一方、v相電流検出器54及びu相電流検出器56で、モータ6のv相界磁コイル及びu相界磁コイルにそれぞれ流れる電流値iv及びiuを検出する(S12)。
ECU5は、次に、三相交流/dq座標変換部38で、電流値iv,iu及び正弦波値sinθreに基づき、q軸電流値iq及びd軸電流値idへdq変換する(S14)。
ECU5は、位置センサ25が検出し出力した磁極の位置信号を読込み、ロータ角度センサ62で電気角θreに換算し、正弦波ROMテーブル40で電気角θreにより正弦波値sinθreを出力させる(S10)。一方、v相電流検出器54及びu相電流検出器56で、モータ6のv相界磁コイル及びu相界磁コイルにそれぞれ流れる電流値iv及びiuを検出する(S12)。
ECU5は、次に、三相交流/dq座標変換部38で、電流値iv,iu及び正弦波値sinθreに基づき、q軸電流値iq及びd軸電流値idへdq変換する(S14)。
ECU5は、次に、減算手段24で、q軸電流指令値i*qとq軸電流値iqとの偏差eqを演算し、減算手段22で、0であるd軸電流指令値i*dとd軸電流値idとの偏差edを演算する(S16)。次いで、q軸電流PI制御部28及びd軸電流PI制御部26で、偏差eq及び偏差edに基づき、PI制御の為のq軸電圧Vq及びd軸電圧Vdを演算する(S18)。
ECU5は、次に、制限処理部30で、d軸電圧Vdをd軸電圧指令値V*dとし、また、各相の電圧指令値が常に正弦波となるように、q軸電圧Vqを
以下に制限したq軸電圧指令値V*qを作成して、制限処理を行う(S20)。これにより、図4に示すように、例えば、d軸の電圧指令値がVdcをとる場合、q軸の電圧指令値は、
で示される電源電圧を最大限利用することが可能な電圧値Vqcをとることができる。
以下に制限したq軸電圧指令値V*qを作成して、制限処理を行う(S20)。これにより、図4に示すように、例えば、d軸の電圧指令値がVdcをとる場合、q軸の電圧指令値は、
で示される電源電圧を最大限利用することが可能な電圧値Vqcをとることができる。
ECU5は、次に、dq/三相交流変換部32及び減算手段34で、q軸電圧指令値V*q及びd軸電圧指令値V*dに基づき、dq逆変換(三相変換)して、三相のu相電圧指令値V*u、v相電圧指令値V*v及びw相電圧指令値V*wを演算する(S22)。次いで、三相PWM変調部50で、三相の各電圧指令値V*u,V*v,V*wをパルス幅変調して、PWM信号Su,Sv,Swとし、モータ駆動回路52で、PWM信号Su,Sv,Swにより、各相の界磁コイルと電源及び接地端子との間をスイッチングして各相電圧を出力し(S24)リターンする。モータ6は、出力された各相電圧によりPWM駆動される。
図5は、ブラシレスDCモータ6の特性曲線の例であり、d軸電圧指令値V*d及びq軸電圧指令値V*qを従来通りに制限した場合と、本実施の形態のように制限した場合とを比較したものである。本実施の形態のように制限した場合、同一回転数であっても、モータ電流及びモータ印加電圧が増大し、出力トルクが増加して、効率が向上することが分かる。
尚、制限処理部30は、
により定義されるdq座標における円について、例えば10度毎のVq値及びVd値の対を記憶しておき、与えられたVd値及び記憶している対に基づく線形補間によりVq値を求め、求めたVq値以下にq軸電圧Vqを制限するようにすると、演算負荷を軽減できる。
例えば、図6に示すように、与えられたVd値の前後に当たるVd1,Vd2の対(Vq1,Vd1)、(Vq2,Vd2)を使用して、
Vq=(Vq2−Vq1)(Vd−Vd1)/(Vd2−Vd1)+Vq1
を演算して線形補間を行う。
により定義されるdq座標における円について、例えば10度毎のVq値及びVd値の対を記憶しておき、与えられたVd値及び記憶している対に基づく線形補間によりVq値を求め、求めたVq値以下にq軸電圧Vqを制限するようにすると、演算負荷を軽減できる。
例えば、図6に示すように、与えられたVd値の前後に当たるVd1,Vd2の対(Vq1,Vd1)、(Vq2,Vd2)を使用して、
Vq=(Vq2−Vq1)(Vd−Vd1)/(Vd2−Vd1)+Vq1
を演算して線形補間を行う。
この場合、例えば、図6において、電気角が5°,15°,25°,・・・・85°の何れかである記憶してある対、例えば(Vqf,Vdf)にd軸電圧指令値V*d及びq軸電圧指令値V*qが該当する場合は、電源電圧利用率は100%である。また、電源電圧利用率が最も不利となる、電気角が0°,10°,20°,・・・・90°の何れかである例えば(Vqd,Vdd)にd軸電圧指令値V*d及びq軸電圧指令値V*qが該当する場合でも、電源電圧利用率は、理論上cos5°より求まり、99.6%まで確保できる。
尚、上述した実施の形態1は、各相の電圧指令値が常に正弦波となるように振幅の最大値を制限する場合(n=1)であるが、各相の電圧指令値が常に台形波となるように振幅の最大値を制限する場合(n=2)、及び各相の電圧指令値が常に正弦波に第三次高調波が重畳するように振幅の最大値を制限する場合(n=2/√3)でも同様にすることができる。
Claims (2)
- モータを駆動して操舵補助する電動パワーステアリング装置であって、
操舵部材に加えられた操舵トルクを検出するトルクセンサと、
前記トルクセンサにより検出された操舵トルクに基づき、該モータのdq座標におけるq軸電流及びd軸電流を定める電流決定手段と、
前記電流決定手段により定められたq軸電流及びd軸電流がモータに流れるように、電源電圧Edに基づきq軸電圧Vq及びd軸電圧Vdを決定する電圧決定手段と、前記q軸電圧
を満たすように前記q軸電圧Vqを制限する制限手段;
前記制限手段により制限されたq軸電圧Vq及び前記電圧決定手段により定められたd軸電圧Vdを三相変換して三相電圧を出力する変換手段と、
変換手段から出力された三相電圧を基にモータを駆動する駆動手段と、
を備える電動パワーステアリング装置。
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