JPWO2006022240A1 - かばんの錠装置 - Google Patents
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Abstract
鍵を錠装置に挿抜するという簡単な動作で錠装置の施解錠を行うことができるかばんの錠装置を提供することを目的として、本体100と蓋101とからなるかばんの本体に嵌着される基枠210と、該基枠の一端に仰伏動可能に取り付けられた作動枠230とを備え、前記作動枠には、上記作動枠の仰伏動に連動して本体と蓋体との間の施解錠と作動枠の仰伏動を制御する係止部とを備えたかばんの錠装置200において、鍵280を略板状のものとして形成し、該施解錠部における鍵の挿抜路231を前記作動枠230の自由端側部から固定端側へ向けて備ける共に、前記鍵の挿抜動作により前記施解錠部および係止部を駆動する錠駆動機構250を備えた。
Description
本発明は、かばんの錠装置に係り、特にかばん本体とこのかばん本体にヒンジで開閉可能に取り付けられた蓋体とからなるアタッシュケースや旅行用トランク等のかばんに使用される錠装置に関するものである。
上述したタイプのかばんの錠装置として、特許文献1に記載されたものがある。図26は従来のかばんの錠装置の構成を示した構成図であり、図27はこの錠装置を上から視た平面図、図28は図26に示した錠装置に使用される錠の構成図である。
本例に係るかばんは、図26に示すように、本体100と、この本体100にヒンジで開閉可能に構成された蓋101とを備えてなる。そして、本体100には、錠装置が設けられ、蓋101には、錠装置に係合する係合金具102が配設されている。
かばんの錠装置は、本体100に固定されているボックス状の基枠110と、この基枠110の一端側に固定端が回勅自在に支承され自由端が基枠110に開閉自在に構成されている作動枠120を備えてなる。作動枠120には、この作動枠120の閉止状態において蓋101の係合金具102に係合して蓋101を拘束する突片121が配設されている。また、作動枠120には、シリンダ錠130が配設されており、このシリンダ錠130は、施錠状態においては基枠110に係合して作動枠120の閉止状態を保つことによって蓋101の拘束状態を維持する。
基枠110は、図26に示したように中空に構成されており、この基枠110内において蓋101の係合金具102と作動枠120の突片121とが係合することができるように、基枠110の側面には、係合金具102が挿入可能な溝部111が設けられている。
図26において、131はシリンダ錠130の内筒である。このシリンダ錠130は施錠状態において内筒の下端部が基枠110に係合するように構成されており、シリンダ錠130の施解錠は、図28に示した鍵140を用いて内筒131を水平方向で回勅させることにより行う。132はシリンダ錠130に配設された内筒係止用の磁石ピンであり、この磁石ピン132はコイルバネ133により下方向に付勢されている。図28に示した鍵140には、シリンダ錠130の磁石ピン132を吸引する磁石ピン141が配設されている。
作動枠120の自出端側には、固定端の方向即ち作動枠120の長手方向に移動可能な爪片122が配設されている。この爪片122は、操作ボタン123に連結されており、コイルバネ124の弾性力に抗して操作ボタン123を押し込んで爪片122を移動させることにより、基枠110の係合口112と爪片122との係合状態を解除することができる。
爪片122と係合口112との係合状態が解除されると、固定端側に配設されているバネ113の作用により作動枠120の自出端は上方に開く。
ところで上述した従来のかばんの錠装置においては、当該錠装置を解錠するには、鍵を錠装置に当接して回転させる動作が必要となる。このような回転動作は鍵が小さいこともあり、容易ではない。そこで、本発明は鍵を錠装置に挿抜するという簡単な動作で錠装置の施解錠を行うことができるかばんの錠装置を提供することを目的とする。
また本発明の他の目的は、かばんの錠装置の施錠状態以外のときには鍵を錠装置と一体化させることができ、錠を紛失する可能性を著しく小さくすることができるかばんの錠装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、錠装置の施解錠を鍵の挿抜で行うに際して、鍵の操作を感覚で確認しつつ行うことができるかばんの錠装置を提供することである。
さらに、本発明の他の目的は、鍵の操作者が錠装置の施解錠状態を視覚でも確認することができるかばんの錠装置を提供することである。
上記課題を解決するための本発明の手段は以下のとおりである。請求項1の発明は、本体と蓋体とからなるかばんの本体に嵌着される基枠と、該基枠の一端に仰伏動可能に取り付けられた作動枠とを備え、前記作動枠には、上記作動枠の仰伏動に連動して本体と蓋体との間の施解錠と作動枠の仰伏動を制御する係止部とを備えたかばんの錠装置において、鍵を略板状のものとして形成し、該施解錠部における鍵の挿抜路を前記作動枠の自由端側部から固定端側へ向けて備ける共に、前記鍵の挿抜動作により前記施解錠部および係止部を駆動する錠駆動機構を備えた錠装置である。
請求項2の発明は、請求項1の錠装置において、前記錠駆動機構は、シリンダ錠を備え、該シリンダ錠は、鍵の抜出しを禁止する鍵固定手段と、鍵の挿抜操作により作動枠と基枠との間の施解錠を行う錠止片と、鍵の挿入方向に配設され、前記鍵の移動により駆動される操作片と、これら錠止片と操作片の作動を規制する駆動手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の錠装置において、前記錠駆動機構は、鍵の挿抜方向に摺動可能な摺動部材を備え、該摺動部材には、前記挿抜路上に配置され前記鍵が接触する衝合片と、基枠に形成された係合孔と係合する爪体を備え、前記鍵の衝合片への接触による摺動部材の移動により、前記爪体と前記係合孔との係合を解除することを特徴とする請求項2のである。
請求項4の発明は、記載の錠装置において、前記シリンダ錠は、基枠に形成された係合部と係合して施錠状態となる爪体を供えると共に、前記鍵の挿抜方向に摺動可能な摺動部材と一体となって摺動可能とされることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3または4に記載の錠装置において、前記シリンダ錠には前記鍵の挿抜により前記爪体を動作させ施解錠を行うカム機構を備えた。
請求項6の発明は、請求項5の錠装置において、前記カム機構は、溝カムが形成された板状部材と、前記溝カムに挿入され、カム部材の移動により駆動される従動部材とを備え、前記板状部材の移動による前記フォロアーピン部材の動作で前記シリンダ錠が駆動される。
請求項7の発明は、請求項6の錠装置において、前記カム機構の板状部材は、前記錠と一体に形成されている。
請求項8の発明は、請求項7の錠装置において、前記カム機構は、最初の鍵の挿入により前記鍵を前記挿抜路内に保持すると共に前記シリンダ錠を解錠状態とし、続いての鍵の押し込みにおり前記鍵の保持を解除すると共に前記シリンダ錠を施錠状態とすることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項7の錠装置において、前記カム機構の板状部材は、前記錠と別部材に形成され、前記挿抜路延長に配置され、最初の鍵の挿入により前記シリンダ錠を解錠状態とし、続いての鍵の押し込みにより前記シリンダ錠を施錠状態とすることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9の錠装置において、前記カム機構は、鍵を挿入して解錠状態としたときおよび施錠状態としたとき鍵に操作感を発生させることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項9または10の錠装置において、前記作動枠には、前記カム機構の板状部材と連動して施解錠の状態を表示する表示手段を備えたことを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項11の錠装置において、表示手段として、作動枠表面には観察孔部が開設される一方、前記カム機構の板状部材に連動して移動すると共に、複数色に塗り分けられ、前記錠の状態により、前記観察孔部に異なる色を表示する色板とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、鍵を錠装置に挿抜するという簡単な動作で錠装置の施解錠を行うことができる。
また本発明によれば、かばんの錠装置の施錠状態以外のときには鍵を錠装置と一体化させることができ、錠を紛失する可能性を著しく小さくすることができる。
また、本発明によれば、錠装置の施解錠を鍵の挿抜で行うに際して、解錠施錠時において、鍵から鍵を操作するものに施解錠におけるカム装置への接触力、反発力、作動時の動作振動、動作音を操作感として感じさせることができ、鍵の操作を感覚で確認しつつ行うことができる。
さらに、本発明によれば、施解錠の状態を観察孔部に表示する色で表示することができるので、鍵の操作者は錠装置の施解錠状態を視覚でも確認することができる。
る。
以下本発明に係るかばんの錠装置の実施の形態の第1の例を説明する。図1において、100はかばんの本体である本体、101はかばんの蓋であり、蓋101には係合金具102が配設されており、この係合金具102は、基軸20を介して基枠10に固定端が回勅自在に支承されている作動枠30の突片(不図示)に係合する。基枠10の側面には、係合金具102が挿入可能な溝部11が設けられている。基枠10の内側には、作動枠30に配設されているシリンダ錠(不図示)と施錠時において係合する係止突部12が設けられている。また基枠10の端部には、作動枠30に移動自在に装着されている爪片(不図示)に係合する係合口13が設けられている。
以上説明した本実施例1に係る錠装置の基本的構成は先に説明した従来からある一般的な錠装置と同様の構成となっている。
次に、図2に示した本実施例1の分解斜視図、図3(a)に示した本実施例1の要部の平面構成を示した図、図3(b),(c)に示した本実施例1の要部の断面構成を示した図を用いて本実施例1の構成を詳しく説明する。なお、図3は基枠10に作動枠30が閉止された状態を示したものである。ここで、図3(b)は図3(a)のA−A断面図であり、図3(c)はピン80の状態を示すための断面図である。
図2に示したように基枠10には、溝部11、係止突起12,係合口13の他に、作動枠30の軸受口31に挿入される基軸20の軸受口と、ピン21が挿入される長穴5と、作動杆22挿入される挿入口16が設けられている。
長穴15に挿入されるピン21は、連結金具23のピン孔23aと、連結金具24のピン孔24aとに挿入されるものである。連結金具23の下端部は基枠10の挿入口17に挿入され、連結金具23は基枠10によって揺動自在に支持される。
連結金具24のピン孔24bには、ピン25が挿入され、このピン25はピン支持金具26によって作動枠30に回勅自在の状態で装着される。作動杆22は、連結金具23の挿人口23bと基枠10の挿入口16に挿入され、その一端が連結金具23に係止された状態で、コイルバネ27が装着される。このコイルバネ27は、図3(a)〜(c)に示したようにナット28によって作動杆22に装着されている。
コイルバネ27,作動杆22,連結金具23,連結金具24は共動して、作動枠30が所定角度以上開くとさらに開く方向に作動枠30に対して力を及ぼし、前述した所定角度以下のときは作動枠30に対して閉じる方向に力を及ぼす。
作動枠30には、ピン25を装着するためのピン支持金具26の他、図1に示したかばんの蓋101の係合金具102と係合する突片32と、後に詳述する摺動部材40をその長手方向に摺動自在な状態で装着するための底板33とがビスによって固定されている。
36は、摺動部材40を作動枠30の自出端方向に付勢するコイルバネである。60は、作動枠30に摺動自在に装着された摺動部材40の上面と、作動枠30の天板部35の下面との間に形成される空間に外部から挿入可能な形態に形成された錠である。
この鍵60と摺動部材40との構成を図4を用いて説明する。摺動部材40には、基枠10に係合する爪片41とシリンダ錠50が配設されている。シリンダ錠50は、摺動部材40の一部に形成されている外筒51と、この外筒51の内部で回勅可能な内筒52と、内筒52の下端部にボルト54によって固定されており内筒52と共に回勅して基枠10の係止突起12に係合可能な逆T字状の錠止片53とによって構成されている。
コイルバネ55は、一端が外筒51に固定され、他端が内筒52に固定されるものであり、このコイルバネ55によってシリンダ錠50は、施錠状態に維持される。内筒52の上面には、鍵60の先端部が当接する操作杆52aが配設されており、鍵60の挿入に伴って内筒52が反時計方向に回転して、シリンダ錠50は施錠状態から解錠状態に移行する。
シリンダ錠50の上面の中央部には、コイルバネ56によって上方向に付勢されている係止突起57が突設されている。この係止突起57は、摺動部材40に固定される押圧板58によって上方向への移動が規制されており、コイルバネ56の弾性力に抗する下方向への移動のみが可能となっている。
係止突起57の上面はテーパー状に形成されており、鍵60の挿入に伴って係止突起57は下方向に移動する。内筒52が反時計方向に回転してシリンダ錠50が解錠状態になると、錠60の係合口61が係止突起57の上方に位置し、係止突起57はコイルバネ56の弾性力で上方に移動し鍵60の係合口61に嵌合して鍵60を摺動部材40に係止する。このような係止突起57と、鍵60の係合口61とによって、本実施例1の鍵係止機構は構成されている。
鍵60の係合口61には錠60の先端部に至る切欠部62が形成されている。この切欠部62は、係合口61に嵌合している係止突起57を下方向に移動させて、錠60と摺動部材40との係止状態を解除する錠係止解除機構に係る押圧片の通路となるものである。
次に鍵係止解除機構の構成について、図3と図5を用いて説明する。ここで図5(a),(b)は作動枠30の上部の天板部35の平面構成を示した図である。
図3において、係止突起57を下方に押圧して鍵60の係止状態を解除する押圧片は、作動枠30の天板部35に摺動自在に装着される前カバー70と後カバー71とにそれぞれ配設されている。即ち前カバー70には下方に延在する押圧片70aが配設され、後カバー71には下方に延在する押圧片71aが配設されている。
作動枠30の天板部35には、図5(a),(b)に示すようなその長手方向(作動枠30の固定端から自出端に至る方向)に延在する溝部35aが設けられており、図3に示す押圧片70a,71aは共に溝部35aを貫通して下方に延在している。
図3において、前カバー70と後カバー71とは、天板部35に蔵置された状態で、後カバー71が前カバー70に対して横方向(長手方向に直交する方向)に若干移動できるように接続金具73によって接続されている。
前カバー70には、天板部35の下側に位置するカバー係止金具74が装着されており、このカバー係止金具74によって前カバー70および後カバー71は長手方向に摺動可能な状態で天板部35に装着されている。また、後カバー71の押圧片71aの下端部には、一端がピン75により作動枠30に固定されているコイルバネ76の他端部が固定されており、このコイルバネ76の付勢力によって前カバー70および後カバー71の前方向への移動は抑制されている。
図5(b)に示したような状態で前カバー70および後カバー71をコイルバネ76の弾性力に抗して前方向に移動させると、押圧片70a,71aが係止突起57を下方に押し下げて、鍵60の係止状態が解除される。以上が本実施例1の錠係止解除機構の構成である。なお、後カバー71の押圧片71aが図5(a)に示した位置にあるときは、後カバー71の前方向への移動が規制されるので、後カバー71を図5(b)に示すように横方向に移動させてから前カバー70および後カバー71を前方向に移動させる。
ここで、本実施例1に設けられている爪片係止機構の構成について説明する。この爪片係止機構は、鍵60が錠装置から外れている施錠状態においては、基枠10の係合口13に係合している爪片41の移動を規制して、爪片41と基枠10との係合状態を維持する機構である。このような爪片係止機構を設けておけば、何らかの原因で施錠状態にあるシリンダ錠50が壊れたとしても、錠装置の施錠状態は維持されることになる。
本実施例1の爪片係止機構について図2ないし図4を用いて説明する。この爪片係止機構は、摺動部材40に装着するために作動枠30に固定されている底板33と、摺動部材40と、こめ両者の間に介設された磁石ピン80と、磁石ピン80を付勢するコイルバネ81とによって構成されている。
図2に示すように、摺動部材40の下面側には、磁石ピン80と、この磁石ピン80を下方に付勢するコイルバネ81とを共に収納可能な複数個のピン収納凹部42が穿設されている。また、図3(c)に示すように作動枠30の閉止状態において、前記した複数個のピン収納凹部42と対向する底板33の上面には磁石ピン80が嵌合可能なピン係合凹部34が穿設されている。ここで図3(c)に示した状態においては、鍵60が摺動部材40に係止されており、磁石ピン80の上方にはこれらの磁石ピン80を吸引するように配設されている鍵60の磁石ピン63が位置している。従って磁石ピン80はピン収納凹部42に収納されており、磁石ピン80は底板33のピン係合凹部34に嵌合していない。従って、このような摺動部材40に鍵60が係止されている状態においては、摺動部材40および鍵60は作動枠30の固定端側に移動可能な状態となっている。
このような状態から、先に説明した鍵係止解除機構を用いて鍵60の係止状態を解除して錠装置から鍵60を外すと、コイルバネ81に付勢されて磁石ピン80は底板34のピン係合凹部34に嵌合する。このように摺動部材40と底板33との問に磁石ピン80が位置すると、この磁石ピン80の存在により、摺動部材40箱定端側に移動することができず、従って爪片42と基枠10との係合状態は維持されることとなる。
ここで、図2,図3(c)の存在により、摺動部材40は固定端側に移動することが10との係合状態は維持されることになる。
図4に示した90は、コイルバネ91によって上方に付勢されている係止突起であり、押圧板92によって、摺動部材40の上面に突出した状態に装着される。この係止突起90は、押圧板92によって上方への移動が規制されており、コイルバネ91の恰陛力に抗して下方向にのみ移動させることができる。
図4に示した90は、コイルバネ91によって上方に付勢されている係止突起であり、押圧板92によって、摺動部材40の上面に突出した状態に装着される。この係止突起90は、押圧板92によって上方への移動が規制されており、コイルバネ91の恰陛力に抗して下方向にのみ移動させることができる。
図3(c)に示した鍵60の係止状態においては、係止突起90は、鍵60の下面側に配設されている係合凹部64に係合している。この鍵60の係合凹部64および係止突起90は、先に説明した鍵係止解除機構により鍵60の係止状態が解除されると、シリンダ錠50の内筒51が、伸びているコイルバネ55の復元力により時計回りに回転し、こ
の内筒51の上面の操作杆52aによって鍵60が外側に押し出されるので、このときl60が錠装置から飛び出してしまわないようにするために設けられているものである。次に、以上のように構成された本実施例1の動作について図を用いて説明する。
の内筒51の上面の操作杆52aによって鍵60が外側に押し出されるので、このときl60が錠装置から飛び出してしまわないようにするために設けられているものである。次に、以上のように構成された本実施例1の動作について図を用いて説明する。
先ず、作動枠30が閉止されている図3に示した状態においては、作動枠30に固定されている突片32は、図1に示すかばんの蓋101の係合金具102に係合してかばんの蓋101を拘束している。
また、図3に示した作動枠30の閉止状態においては、鍵60は係止突起57によって摺動部材40に係止されており、摺動部材40と一体化して作動枠30の長手方向に摺動可能な状態となっている。本実施例1においては、外部に露出している鍵60の先端部が
爪片13の操作ボタンの機能を果たすように構成されている。
爪片13の操作ボタンの機能を果たすように構成されている。
このような状態において、前カバー70および後カバー71をコイルバネ76の付勢力に抗して前方向に移動させると、押圧片70a,71aが係止突起57を下方に押し下げ、係止突起57と錠60との係合状態を解除すると共に、シリンダ錠の内筒52が伸びているコイルバネ55の復元力によって時計回りに回転し、シリンダ錠の錠止片53が基枠10に係合して本実施例1は、施錠状態となる。このような施錠状態のときには、図3(c)に示す磁石ピン80はコイルバネ81に付勢されて底板33のピン係合凹部34に嵌合する。このように磁石ピン80が摺動部材40と底板33との間に位置することにより、摺動部材40の移動が規制されるので、施錠状態においては爪片41と基枠10どの係合状態は維持される。このような本実施例1の施錠状態を図6に示す。図6(b)は図6(a)のA−A断面図である。
図6に示した施錠状態において、錠60を再び摺動部材40の上部に挿入した状態を図7に示す。
図7に示した状態から、鍵60をさらに固定端の方向(基軸20の方向)に挿入すると、鍵60の先端部がシリンダ錠の内筒52の操作杆52aに当接して、コイルバネ55の付勢力に抗して内筒52を反時計方向に回転させ錠止片53と基枠10との係合が解除
されて、本実施例1は図3(a)〜(c)に示す解錠状態となる。
されて、本実施例1は図3(a)〜(c)に示す解錠状態となる。
図3に示す解錠状態においては、鍵60は係止突起57により摺動部材40に係止されており、磁石ピン80は鍵60の磁石ピン63に吸引されて底板33のピン係合凹部34に嵌合していないので、鍵60と摺動部材40は一体となって作動枠30の長手方向に移動可能な状態となっている。
このような図3に示す状態で、外部に露出している鍵60の先端部をコイルバネ36の力に抗して押し込むと、図8に示すように摺動部材40が基軸20の方向に移動して基枠10の係合口13から爪片41が外れる。
この図8に示した状態で突片32を含む作動枠30が基軸20の自出端を上に持ち上げると、図9に示したようにOを中心として上方に移動する。
このように図9に示した状態のときには、図1に示すかばんの蓋101の係合金具102は突片32と係合していないので、かばんの蓋101は自出に開閉することができる。
次に本発明に係るかばんの錠装置の実施の形態の第2の例について説明する。図10は本発明の第2の実施の形態例に係る錠装置を示す構成図、図11は図10に示した錠装置に鍵が差し込まれた解錠状態を示す図、図12は図10に示した錠装置において摺動部材を摺動させ爪片を基枠から外した状態を示す図、図13は図10に示した錠装置においてか作動枠を基枠から開いた状態を示す図、図14は図10に示した錠装置の鍵を示す図、図15は図10に示した錠装置の錠駆動機構を示す図。図16は図15に示した錠駆動機構の作動を示す図である。本例において、錠装置の基本的構成およびシリンダ錠240の構成は、上述した第1の例と同様である。
即ち、本例に係る錠装置200は、上述した第1の例と同様に、かばんの本体に基枠210を、かばんの蓋には作動枠230が配置されており、作動枠230は基枠210に対して軸211で軸支されており、仰伏動可即ち開閉可能に、配設されている。また、この作動枠230にはシリンダ錠240と、このシリンダ錠240を駆動する錠駆動機構250が設けられている。
錠駆動機構250は鍵280を前記作動枠230内に作動枠230の自由端側部から固定端側へ向けて設けた挿抜路231に挿抜されることにより駆動され、前記シリンダ錠240の錠止片241を回転駆動させ、基枠210の係合部と係合、離脱させることにより、施錠解錠を行う。
また、作動枠230内には、作動枠230の自由端側から固定端側に摺動する摺動部材260が設けられおり、この摺動部材260には、前記シリンダ錠240と、錠駆動機構250と、上述した第1の例と同様の爪片270が取り付けられている。本例では、この摺動部材260は前記作動枠230内に配置した鍵280を押し込むことにより前記シリンダ錠240が解錠状態となった後において摺動し、爪片270と基枠210の係合部212の係合を解除することができる。なお摺動部材260は図示外のスプリングにより常時作動枠の自由端側に付勢されている。また、摺動部材260には鍵280が所定位置まで進入したとき当接して鍵280のそれ以上の進入を止める停止部材261が設けられている。また、この停止部材261には、当接した鍵280を反進入方向に付勢するコイルスプリング262を設けている。
本例では、鍵280の操作で錠装置200を以下の4つの状態とすることができる。
「施錠状態」:鍵280が錠装置200に挿入されておらず、シリンダ錠の錠止片241が基枠210に係合し、かつ、爪片270が係合部212に係合している状態(図10)。本例では、作動枠230の挿抜路231には、正規の鍵280以外の鍵の進入を禁止する挿入規制部233が設けられている。この挿入規制部233は前記第1の例と同様に挿入規制部233側に配置した磁石ピン、鍵280に配置した磁石により、正しい鍵280のみの進入を許可する。
、
「解錠状態」:鍵280が錠装置200の挿抜路231に挿入されて、シリンダ錠の錠止片241が基枠210から解除され、かつ、爪片270が係合部212に係合(ラッチ)している状態(図11)。この状態において、鍵280は、錠駆動機構250により保持され、取り外すことができない。この鍵280をさらに奥に押し込むと、錠駆動機構250は鍵280の保持状態を解除し、鍵280を挿抜路231から抜き出すことができ、鍵280を抜き出した状態で錠装置200は上記「施錠状態」となる、
「解錠状態」:鍵280が錠装置200の挿抜路231に挿入されて、シリンダ錠の錠止片241が基枠210から解除され、かつ、爪片270が係合部212に係合(ラッチ)している状態(図11)。この状態において、鍵280は、錠駆動機構250により保持され、取り外すことができない。この鍵280をさらに奥に押し込むと、錠駆動機構250は鍵280の保持状態を解除し、鍵280を挿抜路231から抜き出すことができ、鍵280を抜き出した状態で錠装置200は上記「施錠状態」となる、
「アンラッチ状態」:鍵280が錠装置200に挿入保持されて、シリンダ錠の錠止片241が基枠210から解除され、かつ、爪片270が係合部211に係合していない(アンラッチ)状態。この状態は、上記「解錠状態」において鍵280をさらに押し込み、停止部材261に当接させ、摺動部材260を摺動させることにより実現する。この状態で作動枠230は軸211を中心して開方向に回動できるようになる。
「作動枠開状態」:鍵280が錠装置200に挿入保持されて、シリンダ錠の錠止片241が基枠210から解除され、かつ、爪片270が係合部211に係合しておらず(アンラッチ状態)、作動枠230が開いた状態(図13)
次に本例に係る錠駆動機構250と鍵280について説明する。本例では錠駆動機構250と鍵280との間には、鍵280の抜き差し動作により、錠装置200を「施錠状態」から「解錠状態」にするカム機構が構成されている。
即ち、鍵280は、金属板881に所定形状の溝部290が形成されている。なお、鍵280には、記磁石式の規制機構に使用される磁石配置部282が形成されている。
錠駆動機構250には、図15に示すように、鍵280の進入方向に直交する方向に設けられたスライド溝251と、このスライド溝251内を摺動するスライダ252と、スライダ252に立設され前記鍵280の溝部290に係合する駆動ピン253とが配置されている。また、この駆動ピン253は前記スライダ252に弾性体で上下方向に移動可能に保持されている。本例では、前記スライダ252はシリンダ錠240に接続され、錠止片241を回動させ、施錠解錠を行う。また、本例では、スライダ252は圧縮バネ254で付勢され常時はシリンダ錠240が施錠される位置(図中左端実線で示した)に配置される。
次に鍵280の挿入によるスライダ252の移動状態について説明する。まず鍵280の溝部290の形状について説明する。本例では図15に示すように、溝部290は鍵280が挿入されたとき駆動ピン253に最初に接触して、スプリングの付勢力に抗してスライダ252を移動させる斜面部291と、2つの段部を備えた略M字状の溝部292と、駆動ピン253から鍵280を外す離脱溝部293とを備える。M字状の溝部292は第1の段部294と、第2の段部225と、2つの保持凹部296,297を備える。離脱溝部293は、鍵280を抜くときに駆動ピン253が通過する通過溝部298と、鍵280と駆動ピン253とを分離する傾斜面299を備える。
次に鍵280の挿入と駆動ピン253の移動について説明する。図16は、鍵280を固定して駆動ピン253の位置を移動して表示したものである。実際には、鍵280が移動され、駆動ピン253は鍵280の挿入方向に直交する方向にのみ移動する。鍵280を挿抜路231に挿入すると、錠駆動機構250の駆動ピン253は斜面部291に接触して、図16に示すように、位置253−1、位置253−2、位置253−3と移動する。これにより、駆動ピン253は、図16中のa(施錠位置)からbまで移動したこととなる。鍵280が挿入され停止部材261に当接すると、鍵280は前記コイルスプリング262で押し戻され、駆動ピン253が圧縮バネ254で付勢され、駆動ピン253は段部294を乗り越えbからc(解錠状態)まで移動し、保持凹部296で保持される。
これにより、スライダ252が移動され、錠駆動機構250のシリンダ錠240の錠止片241が駆動され、錠装置200は「施錠状態」から「解錠状態」となる。
この状態では、鍵280は駆動ピン253に係合しており、引き抜けない状態であり、鍵を内部に保持したままで錠装置200の解錠状態を維持する。この状態において、鍵を押し込むことによりスライダを移動させて「アンラッチ状態」とし、さらに作動枠を開いて「作動枠開状態」とし、かばんの蓋を開くことができる。
次に、上記「施錠状態」において、鍵280をコイルスプリング262に抗してさらに押し込むと、駆動ピン253は保持凹部295から圧縮バネ254で付勢され保持凹部296に移動して保持される。これにより、駆動ピン253は位置253−4から、位置253−5を経て位置253−5に移動する。このこれにより、駆動ピン253はa(施錠位置)に戻り、鍵280を引き抜くことができるようになる。駆動ピン253は通過溝部297,傾斜面298を通過し、駆動ピン253と鍵280の係合が解除できる。
本例では、鍵280の挿入による施解錠操作、鍵の押し込みによるアンラッチ操作において使用者は、鍵280を介して駆動ピン253がカムの段差を乗り越える手応えを感じることができ確かな手応えを持って錠装置の操作を行うことができる。
また、本例に係る錠装置200によれば、鍵の挿入操作、挿入状態で押し込み操作により、錠装置200を施解錠することができる。また、本例によれば、施錠状態において、鍵280は錠装置200から取り外されることがなく、鍵の紛失などの不具合を解消できる。
次に本発明に係るかばんの錠装置の実施の形態の第3の例について説明する。図17は本発明の第3の実施の形態例に係る錠装置を示す構成図、図18は図17に示した錠装置に鍵が差し込まれた解錠状態を示す図、図19は図10に示した錠装置において摺動部材を摺動させ爪片を基枠から外した状態を示す図、図20は図17に示した錠装置においてか作動枠を基枠から開いた状態を示す図、図21は図17に示した錠装置の錠駆動機構を示す図、図22は図17に示した錠装置の色板を示す図。図23は図15に示した錠駆動機構の作動を示す図、図24は図17に示した錠装置に使用する鍵を示す図である。本例において、錠装置の基本的構成およびシリンダ錠240の構成は、上述した第1の例と同様である。
即ち、本例に係る錠装置300は、上述した第1の例と同様に、かばんの本体に基枠310を、かばんの蓋には作動枠330が配置されており、作動枠330は基枠310に対して軸311で軸支されており、仰伏動可即ち開閉可能に、配設されている。また、この作動枠330にはシリンダ錠340と、このシリンダ錠340を駆動する錠駆動機構350が設けられている。
錠駆動機構350は鍵380を前記作動枠330内に作動枠330の自由端側部から固定端側へ向けて設けた挿抜路331に挿抜されることにより駆動され、前記シリンダ錠240の錠止片341を回転駆動させ、基枠310の係合部と係合、離脱させることにより、施錠解錠を行う。なお、図17中符号332は回動自在に設けられた挿抜路331の蓋部材である。
また、作動枠330内には、作動枠330の自由端側から固定端側に摺動する摺動部材360が設けられおり、この摺動部材360には、前記シリンダ錠340と、錠駆動機構350と、上述した第2の例と同様の爪片370が取り付けられている。本例では、この摺動部材360は前記作動枠330内に配置した鍵380を押し込むことにより前記シリンダ錠340が解錠状態となった後において摺動し、爪片370と基枠310の係合部312の係合を解除することができる。なお摺動部材360は図示外のスプリングにより常時作動枠の自由端側に付勢されている。また、摺動部材360に配置される錠駆動機構350には鍵380が所定位置まで進入したとき当接して鍵380のそれ以上の進入を止める当接部361が設けられている。
また、本例では、錠駆動機構350の上部には、薄い金属板に例えば赤、緑の2色の着色部を設けた色板390を配置している。この色板390は図22に示すように、板状部材に2個所の着色部391,392を配置したものであり、摺動部材360と連動し、作動枠330の上部に開設された観察孔部362から前記着色部391,392のいずれかが表示される。本例では錠駆動機構350が施錠状態で赤、解錠状態で緑が表示される。
本例では、鍵380の操作により錠装置300を以下の4つの状態にすることができる。
「施錠状態」:鍵380が錠装置300に挿入されておらず、シリンダ錠の錠止片341が基枠310に係合し、かつ、爪片370が係合部312に係合している状態(図17)。本例では、作動枠330の挿抜路331には、正規の鍵280以外の鍵の進入を禁止する挿入規制部333が設けられている。この挿入規制部333は前記第2の例と同様に挿入規制部333側に配置した磁石ピン、鍵380に配置した磁石により、正しい鍵380のみの進入を許可する。本例では、鍵380は図24に示すように、板状部材に磁石配置部381を形成したものである。なお、符号383は屈曲部、384はキーホルダ用の穴を示している。
、
「解錠状態」:鍵380が錠装置300の挿抜路331に挿入されて、錠駆動機構350が作動しシリンダ錠340の錠止片351が基枠310から解除され、かつ、爪片370が係合部312に係合(ラッチ)している状態(図18)。本例では、この状態において、鍵380は、取り外すことができる。この鍵380をさらに奥に押し込むと、鍵380は錠駆動機構350の当接部361に当接して摺動部材360を押し下記の「アンラッチ状態」になる。
「解錠状態」:鍵380が錠装置300の挿抜路331に挿入されて、錠駆動機構350が作動しシリンダ錠340の錠止片351が基枠310から解除され、かつ、爪片370が係合部312に係合(ラッチ)している状態(図18)。本例では、この状態において、鍵380は、取り外すことができる。この鍵380をさらに奥に押し込むと、鍵380は錠駆動機構350の当接部361に当接して摺動部材360を押し下記の「アンラッチ状態」になる。
「アンラッチ状態」:鍵380が錠装置300に挿入保持されて、シリンダ錠の錠止片341が基枠310から解除され、かつ、爪片370が係合部312に係合していない(アンラッチ)状態(図19)。この状態では、上記「解錠状態」において鍵380をさらに押し込み、錠駆動機構350の当接部361に当接させ、摺動部材360を摺動させることにより実現する。この状態で作動枠330は軸311を中心して開方向に回動できるようになる。
「作動枠開状態」:鍵380が錠装置300に挿入保持されて、シリンダ錠340の錠止片341が基枠310から解除され、かつ、爪片370が係合部312に係合しておらず(アンラッチ状態)、作動枠330が開いた状態(図20)
次に本例に係る錠駆動機構350について説明する。本例では錠駆動機構350は、鍵380の押し込み動作により、錠装置300を「施錠状態」から「解錠状態」にするカム機構が構成されている。
即ち、錠駆動機構350にはカム板400が配置されている。このカム板400は金属板で構成され、図21に示すように、所定形状のカム溝410と挿入規制部333をなす磁石ピン取付孔334が開設される他、色板390が取り付けられるねじ穴335が形成されてなる。また、
錠駆動機構350、前記カム板400のカム溝410に係合してシリンダ錠340を駆動するシリンダ錠駆動機構430を備える。このシリンダ錠駆動機構430は図25に示すように、カム板400の移動方向に直交する方向に設けられたスライド溝431と、このスライド溝431内を摺動するスライダ432と、スライダ432に立設され前記カム板400のカム溝410に係合する駆動ピン433とが配置されている。また、この駆動ピン353は前記スライダ52に弾性体で上下方向に移動可能に保持されている。本例では、前記スライダ432はシリンダ錠340に接続され、錠止片341を回動させ、施錠解錠を行う。また、本例では、スライダ432は圧縮バネ434で付勢され常時はシリンダ錠340が施錠される位置(図中左端実線で示した)に配置される。
次に鍵380を挿入して、カム板400を移動させたときの状態について説明する。本例では、カム板400のカム溝410の形状は上述した第2の例の鍵280の溝部290の形状と略同一である。本例では図23に示すように、カム溝410は常時駆動ピン433が挿入されており、鍵380によりカム板400が移動されたとき駆動ピン433を横方向に移動させる傾斜溝411と、2つの段部を備えた略M字状の溝部412と、駆動ピン353から鍵280を外す離脱溝部とを備える。
カム溝410は当初、駆動ピン433が収納され、カム板400が鍵380に押されて移動したとき、駆動ピン433を移動させる傾斜溝411と、2つの段部を備えた略M字状の溝部412と、駆動ピン353を前記傾斜溝411に戻す離脱溝部413とを備える。M字状の溝部412は第1の段部414と、第2の段部415と、2つの保持凹部416,417を備える。離脱溝部413は、直線溝部418と、駆動ピン433を押し込む傾斜面419を備える。
次に鍵280の挿入と駆動ピン253の移動について説明する。図23はカム板400を固定して駆動ピン433の位置を移動して表示したものである。実際には、カム板400が移動され、駆動ピン433はカム板400の移動方向に直交する方向に移動する。当初、鍵380が挿抜路331に挿入されていない状態において、駆動ピン433は傾斜溝411の位置433−1に配置され、錠装置300は施錠状態である。このとき観察孔部362には色板390の赤が表示されている。鍵380を挿抜路331に挿入して押し込むと、シリンダ錠駆動機構430のカム板400は移動して駆動ピン433は傾斜溝411内を移動する。位置253−1、位置253−2、位置253−3と移動する。これにより、駆動ピン433は、図23中のa(施錠位置)からbまで移動したこととなる。この状態で鍵380の押し込みをやめると、カム板400はコイルスプリングで押し戻され、駆動ピン433が圧縮バネ434で付勢され、駆動ピン433は段部414を乗り越えbからc(解錠状態)まで移動し、保持凹部416で保持される。
これにより、スライダ432が移動され、シリンダ錠駆動機構430によりシリンダ錠340の錠止片341が駆動され、錠装置300は「施錠状態」から「解錠状態」となる。これにより錠装置300は解錠状態となり、観察孔部362には色板390の緑が表示される。またこのとき、鍵380には前記シリンダ錠駆動機構430の作動ショックおよび作動音が伝わり、操作者は鍵の操作感を得ることができる。
この状態において、鍵380を差し込み、さらに鍵380を押し込むことにより摺動部材を移動させて「アンラッチ状態」とし、さらに作動枠を開いて「作動枠開状態」とし、かばんの蓋を開くことができる。また、本例では上記「施錠状態」で、鍵380は自由に引き抜くことができる状態であり、鍵380を引き抜くことにより錠装置300の「施錠状態」を維持することができる。
次に、上記「施錠状態」において、鍵380をさらに押し込むと、駆動ピン433は保持凹部415から圧縮バネ434で付勢され保持凹部416に移動して保持される。これにより、駆動ピン433は位置433−4から、位置443−5を経て位置253−1に移動する。このこれにより、駆動ピン253はa(施錠位置)に戻る。この際、駆動ピン433は直線溝部418、傾斜面419を通過し位置433―1に戻ることとなる。これにより錠装置300は施錠状態となり、観察孔部362には色板390の赤が表示される。またこのとき、鍵380には前記シリンダ錠駆動機構430の作動ショックおよび作動音が伝わり、操作者は鍵の操作感を得ることができる。
10 基枠
11,35a 溝部
12 係止突部
13 係合口
14,31 軸受口
20 基軸
30 作動枠
32 突片
33 底板
34 ピン係合凹部
35 天板部
40 摺動部材
41 爪片
42 ピン収納部
50 シリンダ錠
51 外筒
52 内筒
52a 操作粁
53 係止片
56,81,91 コイルバネ
57,90 係止突起
60 鍵
61 係合口
62 切欠部
63,80 磁石ピン
64 係合凹部
70 前カバー
70a,71a 押圧片
71 後カバー
74 カバー係止金具
100 かばんの本体
101 かばんの蓋
102 係合金具
200 錠装置
210 基枠
211 軸
212 係合部
230 作動枠
231 挿抜路
233 挿入規制部
240 シリンダ錠
241 錠止片
250 錠駆動機構
251 スライド溝
252 スライダ
253 駆動ピン
254 圧縮バネ
260 摺動部材
261 停止部材
262 コイルスプリング
270 爪片
280 鍵
282 磁石配置部
290 溝部
291 斜面部
292 溝部
293 離脱溝部
300 錠装置
310 基枠
311 軸
312 係合部
330 作動枠
331 挿抜路
333 挿入規制部
340 シリンダ錠
341 錠止片
350 錠駆動機構
351 錠止片
353 駆動ピン
360 摺動部材
361 当接部
362 観察孔部
370 爪片
380 鍵
381 磁石配置部
390 色板
391,392 着色部
400 カム板
410 カム溝
411 傾斜溝
412 溝部
413 離脱溝部
430 シリンダ錠駆動機構
431 スライド溝
432 スライダ
433 駆動ピン
11,35a 溝部
12 係止突部
13 係合口
14,31 軸受口
20 基軸
30 作動枠
32 突片
33 底板
34 ピン係合凹部
35 天板部
40 摺動部材
41 爪片
42 ピン収納部
50 シリンダ錠
51 外筒
52 内筒
52a 操作粁
53 係止片
56,81,91 コイルバネ
57,90 係止突起
60 鍵
61 係合口
62 切欠部
63,80 磁石ピン
64 係合凹部
70 前カバー
70a,71a 押圧片
71 後カバー
74 カバー係止金具
100 かばんの本体
101 かばんの蓋
102 係合金具
200 錠装置
210 基枠
211 軸
212 係合部
230 作動枠
231 挿抜路
233 挿入規制部
240 シリンダ錠
241 錠止片
250 錠駆動機構
251 スライド溝
252 スライダ
253 駆動ピン
254 圧縮バネ
260 摺動部材
261 停止部材
262 コイルスプリング
270 爪片
280 鍵
282 磁石配置部
290 溝部
291 斜面部
292 溝部
293 離脱溝部
300 錠装置
310 基枠
311 軸
312 係合部
330 作動枠
331 挿抜路
333 挿入規制部
340 シリンダ錠
341 錠止片
350 錠駆動機構
351 錠止片
353 駆動ピン
360 摺動部材
361 当接部
362 観察孔部
370 爪片
380 鍵
381 磁石配置部
390 色板
391,392 着色部
400 カム板
410 カム溝
411 傾斜溝
412 溝部
413 離脱溝部
430 シリンダ錠駆動機構
431 スライド溝
432 スライダ
433 駆動ピン
Claims (12)
- 本体と蓋体とからなるかばんの本体に嵌着される基枠と、該基枠の一端に仰伏動可能に取り付けられた作動枠とを備え、
前記作動枠には、上記作動枠の仰伏動に連動して本体と蓋体との間の施解錠と作動枠の仰伏動を制御する係止部とを備えたかばんの錠装置において、
鍵を略板状のものとして形成し、該施解錠部における鍵の挿抜路を前記作動枠の自由端側部から固定端側へ向けて備ける共に、前記鍵の挿抜動作により前記施解錠部および係止部を駆動する錠駆動機構を備えたことを特徴とする錠装置。 - 前記錠駆動機構は、シリンダ錠を備え、
該シリンダ錠は、鍵の抜出しを禁止する鍵固定手段と、
鍵の挿抜操作により作動枠と基枠との間の施解錠を行う錠止片と、
鍵の挿入方向に配設され、前記鍵の移動により駆動される操作片と、
これら錠止片と操作片の作動を規制する駆動手段とを備えたことを特徴とする請求項1の錠装置。 - 前記錠駆動機構は、鍵の挿抜方向に摺動可能な摺動部材を備え、
該摺動部材には、前記挿抜路上に配置され前記鍵が接触する衝合片と、基枠に形成された係合孔と係合する爪体を備え、前記鍵の衝合片への接触による摺動部材の移動により、前記爪体と前記係合孔との係合を解除することを特徴とする請求項2の錠装置。 - 前記シリンダ錠は、基枠に形成された係合部と係合して施錠状態となる爪体を供えると共に、前記鍵の挿抜方向に摺動可能な摺動部材と一体となって摺動可能とされることを特徴とする請求項2の記載の錠装置。
- 前記シリンダ錠には前記鍵の挿抜により前記爪体を動作させ施解錠を行うカム機構を備えた請求項3または4に記載の錠装置。
- 前記カム機構は、溝カムが形成された板状部材と、前記溝カムに挿入され、カム部材の移動により駆動される従動部材とを備え、前記板状部材の移動による前記フォロアーピン部材の動作で前記シリンダ錠が駆動される請求項5の錠装置。
- 前記カム機構の板状部材は、前記錠と一体に形成されている請求項6の錠装置。
- 前記カム機構は、最初の鍵の挿入により前記鍵を前記挿抜路内に保持すると共に前記シリンダ錠を解錠状態とし、続いての鍵の押し込みにおり前記鍵の保持を解除すると共に前記シリンダ錠を施錠状態とすることを特徴とする請求項7の錠装置。
- 前記カム機構の板状部材は、前記錠と別部材に形成され、前記挿抜路延長に配置され、最初の鍵の挿入により前記シリンダ錠を解錠状態とし、続いての鍵の押し込みにより前記シリンダ錠を施錠状態とすることを特徴とする請求項7の錠装置。
- 前記カム機構は、鍵を挿入して解錠状態としたときおよび施錠状態としたとき鍵に操作感を発生させることを特徴とする請求項9の錠装置。
- 前記作動枠には、前記カム機構の板状部材と連動して施解錠の状態を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項9または10の錠装置。
- 表示手段として、作動枠表面には観察孔部が開設される一方、前記カム機構の板状部材に連動して移動すると共に、複数色に塗り分けられ、前記錠の状態により、前記観察孔部に異なる色を表示する色板とを備えたことを特徴とする請求項11の錠装置。
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