JP3129598U - カードキー・テンキー式錠前装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カードキー施錠機構とテンキー操作部とが一体となった錠前装置をコンパクトで且つ簡易な構成に形成することができ、カードキーが錠前装置に差し込まれているか否かを確実且つ容易に確認できる把手を形成する。
【解決手段】カードキーの挿入によってシリンダー錠11におけるラッチ10の係止を解除し施錠を可能にするカードキー施錠機構Qと、押圧操作によってロックレバーをラッチ10の係合部から係合解除方向に退避して施錠を可能にするテンキー操作部K3と、挿入したカードキーを視認可能とした扉体開閉操作用の透視窓付き把持部P2とを錠前装置の前面に配してなる。また、透視窓付き把持部P2は、差し込んだカードキーを視認可能とするアクリル製もしくはガラス製の透明窓の窓口内側板を凹ませて把手構造とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、専用のカードのみならず、クレジットカードや定期券カード等の一般のカード類を使用することを可能にし、且つ非常解錠後の再度施錠時に、テンキーを操作して消去した電気信号記録を入力不要とした低コストで且つ簡易な構造によるカードキー・テンキー式錠前装置に関する。
従来、テンキーによる錠前装置やカードキーによる錠前装置それぞれは、周知の技術である。また、錠前装置の前面にシリンダー錠や操作用の把手部を設けることも周知の技術である。
また、従来におけるカードキー式錠前装置としては、本出願人自身によって出願され、特許登録となった特許文献1に開示されている技術がある。
すなわち、このカードキー式錠前装置は、無施錠時には、作動板がベースプレートの収納凹部内においてスプリングにより回動付勢されて先端側が所要角度立ち上がっているため、開口部のカードキーストッパはベースプレートの孔の上面側に位置していてカードキー差込口から退去している。
このとき、シリンダー錠のラッチの係合ピンは作動板の開口部に設けられたガイド片の係合凹部に弾圧状態で係合され、さらに錠係止板はスプリングにより付勢されてスライド溝の前端側へ移行し、先端のピンストッパがベースプレートの長孔の先端から上方へ貫通突出していてシリンダー錠の係合ピンを係止しているため、キー操作によるシリンダー錠のラッチの回動を阻止している。
このような状態において、カードキーをカードキー差込口から差し込んでケーシングの底部上のベースプレートの凹部内へ収納するが、このときカードキーの後端縁が錠係止板後端の係止片に当接して当該錠係止板をベースプレートのスライド溝内をスプリングのバネ力に抗して後退させるため、先端のピンストッパも長孔内を後退し、シリンダー錠の係合ピンに対する係止を解除する。
そこで、シリンダー錠の錠孔に差し込んだキーを回動させると、ラッチの係合ピンが錠取付プレートのガイド孔に沿って移動するのに伴い、作動板のガイド片の凹部を摺動して当該作動板を押圧回動させつつラッチを約90度回動してケーシングから突出しケース体の凹部内へ嵌入する。これによって扉板はケース体へ閉成状態に施錠ロックされる。
カードキーとして専用カードキーを使用するときは、ベースプレート後部のフレームの嵌合凹部へガイドピースを嵌合しておく。これにより、専用カードキーがケーシングの底板上においてベースプレートの凹部内へ収納されたとき、当該カードキー後端縁に設けられた凹部が上記ガイドピースの半球状の係合体内へ係合するため、錠係止板はシリンダー錠が施錠可能な状態まで後退する。
カードキーとして一般のカードキー(クレジットカード、定期券カード等)を使用するときは、ベースプレート後部のフレームの嵌合凹部に嵌合したガイドピースを外しておく。これにより、カードキーがケーシングの底板上においてベースプレートの凹部内へ収納されたとき、当該カードキー後端縁がフレーム内側へ当接するため、錠係止板はシリンダー錠が施錠可能な状態まで後退する。
而して、シリンダー錠が施錠ロックした状態のとき、ラッチの係合ピンは作動板を下側へ押圧保持していてそのカードキーストッパがベースプレートの孔を挿通してカードキー差込口内へ突出しているため、内部のカードキーの取り出しおよび新たなカードキーの差し込みはいずれも阻止される。
特許第3692250号公報
しかしながら、従来においては、特許文献1に示すようなカードキー式錠前装置が存在するものの、カードキー施錠機構とテンキー操作部とが一体となった錠前装置は未だ存在していないのが実状である。また、従来では、カードキーが錠前装置に差し込まれているか否かを確実に且つ容易に確認することができなかった。
そこで、本考案は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、カードキー施錠機構とテンキー操作部とが一体となった錠前装置がコンパクトで且つ簡易な構成で形成することができ、また、カードキーが錠前装置に差し込まれているか否かを確実に且つ容易に確認することができる把手を備えたカードキー・テンキー式錠前装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本考案にあっては、カードキーの挿入によってシリンダー錠におけるラッチの係止を解除し施錠を可能にするカードキー施錠機構と、押圧操作によってロックレバーをラッチの係合部から係合解除方向に退避させて施錠を可能にするテンキー操作部と、挿入されたカードキーを視認可能とした扉体開閉操作用の透視窓付き把持部とを錠前装置の前面に各配してなることを特徴とする。
透視窓付き把持部は、差し込まれたカードキーを視認可能とするアクリル製もしくはガラス製の透明窓の窓口内側板を凹ませて把手構造としてなる。
本考案によれば、カードキー施錠機構とテンキー操作部とが一体となった錠前装置がコンパクトで且つ簡易な構成で形成することができる。
また、透視窓付き把持部は、差し込まれたカードキーを視認可能とする透明窓の窓口内側板を凹ませて把手構造としたことにより構成されているので、透視窓付き把持部によって扉体の開閉操作がスムーズに行えると同時に、カードキーが錠前装置に差し込まれているか否かを透明窓を介して確実に且つ容易に確認することができる。
以下、図面を参照して本考案を実施するための最良の一形態を説明する。
本考案に係るカードキー・テンキー式錠前装置(以後、装置本体と称す)は、ケーシング1と、ベースプレート2と、錠取付プレート3と、カードキー16の抜止め用の作動板4と、錠係止板5と、ソレノイド31と、ロックレバー37と、リンクレバー44と、上下一対のスイッチSW1、SW2と、係合ピン9を突設したラッチ10を有するシリンダー錠11と、ガイドピース15とを主要構成部材としている。
上記装置本体は、図4および図5に示すように、硬質プラスチックを素材として、前面板1a、後面板1b、左右の側面板1c、1cおよび底面板1dにより上面に開口部1eを設けた矩形箱形状に形成されて成るケーシング1の開口部1e側に、図1に示すように、上側にテンキー操作部K3用の窓部P1を備え、下側にシリンダー錠11に隣接して、カードキー施錠機構Qのカードキー差込口と、カードキー16を視認できるようにした透視窓付き把持部P2とを備えたカバーPによって被蓋されて成る。
この透視窓付き把持部P2は、図1に示すように、差し込まれたカードキー16を視認可能とするよう例えばアクリル製もしくはガラス製の透明窓の窓口内側板に、手指が入る程度の深さの凹溝状となった把手P3が形成されている。そして、このようにして差し込まれたカードキー16はその真上に設けられた透明窓を透してカードキー上に記載された印刷面の詳細まではっきりと確認できる上に、その凹部側面を利用して手を入れ易いように横向きの凹みからなる把手P3を形成することができる。
尚、操作部用窓部P1と透視窓付き把持部P2との間には、施錠操作手順が記載されたラベルR1が付設されている。
また、ケーシング1の底面板1d側には、図3に示すように、電池カバーS1と、リセット用のキー孔S2と、カードキー16の挿入操作の注意事項が記載されたラベルR2が付設されている。
そして、図2に示すように、扉板6の錠前取付所定位置に形成された矩形開口部6aに内側から装着し、ケーシング1の底面板1dの周縁に突設した不図示の取付用ねじ孔部を介して扉体6の矩形開口部にねじで固定される。
図4および図5に示したように、ケーシング1の前面板1aにはシリンダー錠11のラッチ10およびカードキー16が出入りできるように半欠の切欠き1fとカードキー差込口を形成するための完欠の切欠き1gとを連設してある。底面板1dには、その周縁にベースプレート2、錠取付プレート3および扉板6の不図示の取付用ねじ孔部を突設すると共に、上記切欠き1g後方にカードキー16の差し込みとその保持のため前端を薄く後端に向って漸次厚くなるようにテーパ1iに形成してある。
上記ベースプレート2は、図4および図5に示したように、硬質プラスチック材を素材として、その下面前部において上記ケーシング1前面板1aの切欠き1gおよび底面板1dのテーパ1iと対応するようにテーパ2aを形成したカードキー係止板2bを突設し、その後方および左右両側に略コ字形状のフレーム2c、2d、2eを突設することによりカードキー収納部2fを形成し、且つカードキー収納部2fの収納方向(フレーム2d)に沿って錠係止板5のスライド溝2gを形成してある。このスライド溝2gは、前方底壁が抜けて長孔2hとなっており、その後方両側にはスプリング7の収納凹部2iを形成してある。上記したフレーム2d、2eの対向側は各々切欠かれており、スライド溝2gと連通するように錠係止板5後端の可動凹所2jを形成してある。
また、上記フレーム2cの略中央部と左右両側との上端には、図9および図10に示すように、後述するガイドピース用の、内方より外方へ拡がったテーパ状の嵌合凹部2kを形成してある。
一方、上記ベースプレート2は、その上面前方に作動板4の収納凹部2lを形成してある。この収納凹部2l上方の前後方向に上記した長孔2hが位置しており、該長孔2hに隣接して平面L字型のガイド突起2mが突設されている。また、この収納凹部2lの上部後方にバネ掛け2nが突設してあり、且つ前方の略中央に作動板4のカードキーストッパ出入用の孔2oを穿設してある。
図中2pはベースプレート2の収納凹部2lの後方に開設された窓穴、2qはこの窓穴2pの上面周縁に形成された透明な遮蔽板8の嵌合凹部、2r…はベースプレート2の周縁に上記したケーシング1の取付用ねじ孔部1h…と対応して穿設されたねじ孔を各々示す。
上記錠取付プレート3は図4に示したように、金属板よりなり、前方上面の略中央部に、下面に係合ピン9を突設したラッチ10を有するシリンダー錠11を垂直に植設してある。また、上記錠取付プレート3の前方には、シリンダー錠11のキー操作によってラッチ10が90度回動するように係合ピン9挿通用の弧状のガイド孔3a(図8参照)が、後方には上記ベースプレート2の窓穴2pと対応する位置に窓穴3bが各開設してある。
上記作動板4は図4および図5に示したように、金属板よりなり、上方およびその下部前方寄りに大小の開口部4a、4bを各穿設させてあり、大きい開口部4aの上方には、シリンダー錠11におけるラッチ10の係合ピン9が係合する係合凹部4cを備えたガイド片4dを横方向へ連設してあり、一方、小さい開口部4bには、その前端縁を下側へ直角に折曲することでベースプレート2の孔2oに出入りするカードストッパ4eを突設してある。また、作動板4の上部後端には、ベースプレート2のバネ掛け2nに対向するようにバネ掛け4fを上方に直角に折曲することで突設してある。この作動板4のバネ掛け4fとベースプレート2のバネ掛け2n間にバネ12を掛け止めすることにより、作動板4は、ベースプレート2上面の収納凹部2lにおいて上記シリンダー錠11の施錠操作により後方へ回動自在に上記バネ12にて前方へ回動付勢されつつ保持させてある。
上記錠係止板5は図9および図10に示したように、金属板よりなり、先端上方に、シリンダー錠11におけるラッチ10の係合ピン9を係止するピンストッパ5aが、後端にカードキー用の係止片5bが上記カードキー収納部2f側へ略直角に折曲することにより各形成してある。また、この錠係止板5の略中央部には、長手方向へスプリング7挿入用の長孔5cを穿設してある。
図中13はケーシング1の切欠き1gとベースプレート2のカードキー係止板2b間に形成されたカードキーの差入口、14はシリンダー錠11のラッチ10が嵌入するケース体、15は上記ベースプレート2後方のフレーム2cの嵌合凹部2kに脱着自在に嵌合するガイドピースを各示す。
また、錠取付プレート3上面には、図6および図7に示すように、シリンダー錠11に隣接してソレノイド31がロック機構ベース30を介して取り付けられている。このソレノイド31は、可動軸32がスプリング33を介して挿入されており、通電による電磁力によって可動軸32がスプリング33の弾性力に抗してソレノイド31内に吸引退避されるものである。そして、当該可動軸32の先端にはスプリング33を係止するようにして直角に連結バー34が嵌着され、該連結バー34の一端は、錠取付プレート3上においてロック機構ベース30の起立側面から突出した支軸35に挿通されて揺動自在とされたソレノイドレバー36の一端の孔部に回動可能に装着されている。
また、上記支軸35には、ソレノイドレバー36に隣接してアーム状のロックレバー37の基端側の孔部が回動可能に装着され、このロックレバー37の基端側にL字状に折曲形成された作動片38を、ソレノイドレバー36の略中央に穿設した幅広な矩形開口状の係止孔部36aに任意のガタを持たせて挿入した状態とし、支軸35に側面からCリング状の止め輪39を嵌め込むことによって係止されている。
このロックレバー37の先端にはL字片状のロック片37aが形成されており、当該ロックレバー37が支軸35の廻りに回動されることによって、ラッチ10の左右いずれかに形成されている切欠き状の係合部10aに係架される。
このとき、ソレノイドレバー36とロックレバー37との間における支軸35には、つるまきバネ40が巻挿され、該つるまきバネ40の一端は、ロックレバー37の基端側に架けられ、他端はソレノイドレバー36の係止孔部36aの内縁部に架けられることにより、作動片38を係止孔部36aの内縁部に常時圧接させている。したがって、ロックレバー37先端側のL字片状のロック片37aは、ラッチ10側に向けて常時付勢されている。
また、図6、図7に示すように、ラッチ10の90度回転域範囲内においてシリンダー錠11の上側(解錠)位置と左側(施錠)位置とには、ソレノイド31通電入力用のスイッチSW1、SW2がそれぞれ配置されており、ラッチ10が解錠方向または施錠方向に回転したときには、上側(解錠)位置または左側(施錠)位置のスイッチSW1、SW2がON状態となってソレノイド31を通電させ、電磁力によって可動軸32がスプリング33の弾性力に抗してソレノイド31外に伸長されることでソレノイドレバー36を介してロックレバー37のロック片37aをラッチ10の係合部10aに係架させる。これによって、ラッチ10の回転が阻止され、再びキーをシリンダー錠11に差し込んで廻してもテンキーを解錠操作しない限り、ラッチ10の切欠き状の係合部10aに対するロックレバー37のロック片37aによる係止は維持されるため解錠はできない。
また、図7、図8に示すように、シリンダー錠11のキー挿入孔の内奥中央部から錠取付プレート3にかけては、リンクレバーピン41が不図示のバネで付勢された状態で嵌挿され、錠取付プレート3下面側に互いに対向して配置された軸支板42に支軸43を介して回動可能に枢着されたリンクレバー44の一辺側に突設した一対のアーム片45にリンクレバーピン41の先端側が咬持されている。そして、リンクレバー44の端部には押片部44aが突設され、ロックレバー37の基端側にある三角突起状の係架部37bを当該押片部44aによって押圧することで、ロックレバー37先端側のロック片37aを、ラッチ10の係合部10aから係合解除方向に退避させる。
次に、以上のように構成された最良の形態についての使用、動作の一例について説明する。
先ず、カードキー16の挿入とテンキー操作部K3の操作による通常使用時の場合について説明する。透視窓付き把持部P2の側面に設けられた把手P3に手指を横向きに入れて扉板6を開け、物品をロッカー内に収納し、装置本体のカードキー16の差込口にカードキー16を挿入する。このとき、透視窓付き把持部P2の透明窓を通して、差込口にカードキー16が確実に挿入されたか否かを確認する。同時に、カードキー16の表面に記載された印刷面を視認することにより当該カードキー16の種類その他も確認できる。
カードキー16が挿入されると、図9および図10に示すように、カードキー16後端部中央の係合凹部16aがガイドピース15の係合体15bに係合すると同時に、カードキー16の後端縁が錠係止板5後端の係止片5bに当接して当該錠係止板5をベースプレート2のスライド溝2g内をスプリング7のバネ力に抗して後退させるため、先端のピンストッパ5aも長孔2h内を後退し、シリンダー錠11の係合ピン9に対する係止を解除する。また、この状態でのソレノイド31の可動軸32は伸長状態となっていて、ラッチ10はロックレバー37によって係止されている。
図1に示すテンキー操作部K3を4桁押した後、入力ボタンを押すと、ソレノイド31の可動軸32が退避してロックレバー37先端のロック片37aがロック解除位置まで上がる。このためラッチ10はロック片37aによる係止が解除されてフリーな状態となる。
差し込まれている通常使用キーをそのまま左側へ廻し、ラッチ10を90度廻して施錠する。これによって扉板6はロックされるが、このラッチ10を左側へ廻した際に、下側に位置するスイッチSW1の接点が押されてON状態となり、再びソレノイド31の可動軸32は伸長状態となってロックレバー37先端のロック片37aがロック位置まで下がる。このため、ラッチ10はそのままロック片37aによって係合固定されて施錠状態を維持する。
通常使用キーを引き抜いた後の物品を保管中は勿論、再び当該キーを差し込んで廻してもテンキー操作部K3を解錠操作していないため、ラッチ10の切欠き状の係合部10aに対するロックレバー37のロック片37aによる係止は維持されるため解錠はできない。
そこで、再びテンキー操作部K3を押して入力ボタンを押すことにより、ソレノイド31の可動軸32が退避してロックレバー37のロック片37aがロック解除位置まで上がり、ラッチ10に対する係止が外れる。この状態で通常使用キーを右へ90度廻すことでラッチ10による扉板6の施錠状態から解錠状態へ移行する。
このようにしてラッチ10を90度右へ廻した際に、上側に位置するもう一つのスイッチSW2の接点が押されてON状態となり、再びソレノイド31の可動軸32は伸長状態となってロックレバー37先端のロック片37aがロック位置まで下がる。したがって、ラッチ10はロック片37aによって係止され、この状態で施錠を行うことは、テンキー操作部K3を解錠操作しない限りできなくなる。
次に、長尺マスターキーの差し込みによる非常解錠時の場合について説明する。先ず、図7および図8に示すように、キー挿入孔へ通常キーを差し込んでもキー先端はリンクレバーピン41に接触せずに、リンクレバー44の押片部44aはロックレバー37の基端側にある三角突起状の係架部37bを押圧しない。したがって、ロックレバー37先端側のロック片37aによるラッチ10の係合部10aの係止は維持され、解錠が不可能な状態となったままである。
一方、非常解錠の際に、若干先端が突出しているマスターキーがキー挿入孔へ差し込まれた際には、キー先端はリンクレバーピン41を押圧してリンクレバー44を揺動させる。そして、ロックレバー37の基端側にある三角突起状の係架部37bがリンクレバー44の押片部44aによって押圧され、これによってロックレバー37先端側のロック片37aは、ラッチ10の係合部10aから係合解除方向に退避させられる。したがって、マスターキーを使ってのラッチ10の回転が許容されて解錠が可能となる。
本考案に係るカード式錠前装置の実施の一形態を示す正面図である。 図1のX−X断面図である。 同じくカード式錠前装置の背面図である。 同じくカード式錠前装置の断面図である。 専用カードキーの一部と作動板付のベースプレートを示す平面図である。 同じく錠取付プレートを示す平面図である。 図5中のY−Y断面図である。 図6中のZ−Z断面図である。 専用カードキーの動作前を示す説明図である。 同じく専用カードキーの動作後を示す説明図である。
符号の説明
P1 操作部用窓部
P2 透視窓付き把持部
P3 把手
P カバー
K3 テンキー操作部
Q カードキー施錠機構
R1、R2 ラベル
S1 電池カバー
S2 リセット用のキー孔
1 ケーシング
1d 底面板
1e 開口部
2 ベースプレート
2b カードキー係止板
2c、2d、2e フレーム
2f カードキー収納部
2g スライド溝
2h 長孔
2j 可動凹所
2l 収納凹部
2n バネ掛け
2m ガイド突起
2o 孔
2p 窓孔
2k 嵌合凹部
3 錠取付プレート
4 作動板
4c 係合凹部
4d ガイド片
4e カードキーストッパ
5 錠係止板
5a ピンストッパ
5b 係止片
6 扉板
6a 矩形開口部
7 スプリング
9 係合ピン
10 ラッチ
10a 係合部
11 シリンダー錠
12 バネ
15 ガイドピース
15a 脚
15b 係合体
16 カードキー
16a 係合凹部
21 開口部
22 ガイドピースカバー
23 ねじ
31 ソレノイド
32 可動軸
33 スプリング
34 連結バー
35 支軸
36 ソレノイドレバー
36a 係止孔部
37 ロックレバー
37a ロック片
38 作動片
39 止め輪

Claims (2)

  1. カードキーの挿入によってシリンダー錠におけるラッチの係止を解除し施錠を可能にするカードキー施錠機構と、押圧操作によってロックレバーをラッチの係合部から係合解除方向に退避させて施錠を可能にするテンキー操作部と、挿入されたカードキーを視認可能とした扉体開閉操作用の透視窓付き把持部とを錠前装置の前面に各配してなることを特徴とするカードキー・テンキー式錠前装置。
  2. 透視窓付き把持部は、差し込まれたカードキーを視認可能とするアクリル製もしくはガラス製の透明窓の窓口内側板を凹ませて把手構造としてなる請求項1記載のカードキー・テンキー式錠前装置。
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