JPWO2005101393A1 - 光ピックアップ装置用の対物光学系、光ピックアップ装置、光情報記録媒体のドライブ装置、集光レンズ、及び光路合成素子 - Google Patents

光ピックアップ装置用の対物光学系、光ピックアップ装置、光情報記録媒体のドライブ装置、集光レンズ、及び光路合成素子 Download PDF

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Abstract

対物レンズOBJが物体側から順に配置された負の近軸パワーP1(mm−1)を有する第1レンズ群L1と、第1レンズ群L1から射出された光束を光情報記録媒体の情報記録面上に集光させるための正の近軸パワーP2(mm−1)を有する第2レンズ群とから構成され、以下の(1)式を満たす。0.03<|P1/P2|<0.30 (1)パワー配分|P1/P2|が(1)式の下限より大きいと、小径化した場合でも十分な作動距離を確保でき、(1)式の上限より小さいと、各レンズ群の近軸パワーの絶対値が大きくなり過ぎないので各レンズ群の製造誤差感度を低減でき、製造し易く、また、第2レンズ群の有効径が大きくなり過ぎないので光ピックアップ装置をコンパクト化できるとともに、対物レンズ系の重量を小さくできる。

Description

本発明は、異なる種類の光情報記録媒体に対して互換可能に情報の記録及び/又は再生を行える光ピックアップ装置用の対物光学系、光ピックアップ装置、光情報記録媒体のドライブ装置、及び集光レンズに関する。
近年、光ピックアップ装置において、光ディスクに記録された情報の再生や、光ディスクへの情報の記録のための光源として使用されるレーザ光源の短波長化が進み、例えば、青紫色半導体レーザや、第2高調波を利用して赤外半導体レーザの波長変換を行う青色SHGレーザ等、波長400〜420nmのレーザ光源が実用化されつつある。これら青紫色レーザ光源を使用すると、DVD(デジタルバーサタイルディスク)と同じ開口数(NA)の対物レンズを使用する場合で、直径12cmの光ディスクに対して、15〜20GBの情報の記録が可能となり、対物レンズのNAを0.85にまで高めた場合には、直径12cmの光ディスクに対して、23〜25GBの情報の記録が可能となる。以下、本明細書では、青紫色レーザ光源を使用する光ディスク及び光磁気ディスクを総称して「高密度光ディスク」という。尚、NA0.85の対物レンズを使用する高密度光ディスクでは、光ディスクの傾き(スキュー)に起因して発生するコマ収差が増大するため、DVDにおける場合よりも保護層を薄く設計し(DVDの0.6mmに対して、0.1mm)、スキューによるコマ収差量を低減しているものがある。
特開平10−123410号公報 特開2001−236680号公報
まず、第1の課題として、例えばノート型パソコン用途等においては、高密度光ディスクに対して情報の記録及び/又は再生を行える光ピックアップ装置の小型化の要求がある。この場合、光ピックアップ装置の小型化のためには、小径の対物レンズを用いることが好ましい。しかるに、高密度記録及び/又は再生のために高NA化に対応した対物レンズが、特許文献1に開示されているが、この対物レンズは正の近軸パワーを有する2つのレンズを組合せているため、光ディスク側光学面の光線通過高さが低くなり、もともと小さくなりがちな高NA対物レンズの作動距離が更に小さくなってしまい、小径の対物レンズには不向きである。
次に第2の課題を説明する。一般的には高密度光ディスクに対して適切に情報の記録/再生ができると言うだけでは、光ディスクプレーヤ/レコーダの製品としての価値は十分なものとはいえない。現在において、多種多様な情報を記録したDVDやCD(コンパクトディスク)が販売されている現実をふまえると、高密度光ディスクに対して情報の記録/再生ができるだけでは足らず、例えばユーザが所有しているDVDやCDに対しても同様に適切に情報の記録/再生ができるようにすることが、高密度光ディスク用の光ディスクプレーヤ/レコーダとしての商品価値を高めることに通じるのである。このような背景から、高密度光ディスク用の光ディスクプレーヤ/レコーダに搭載される光ピックアップ装置は、高密度光ディスクとDVD、更にはCDとの何れに対しても互換性を維持しながら適切に情報を記録/再生できる性能を有することが望まれる。
高密度光ディスクとDVD、更にはCDとの何れに対しても互換性を維持しながら適切に情報を記録/再生できるようにする方法として、高密度光ディスク用の光学系とDVDやCD用の光学系とを情報を記録/再生する光ディスクの記録密度に応じて選択的に切り替える方法が考えられるが、複数の光学系が必要となるので、小型化に不利であり、またコストが増大する。
これに対し、高密度光ディスク用の発光部、DVD用の発光部、更にはCD用の発光部の3つをまとめて一体化した光源ユニットを用いれば、集光光学系を共通に用いることができ、光ピックアップ装置の小型化や低コスト化を図れるという利点がある。しかしながら、複数光源を一体化させた光源ユニットを使用する場合、少なくとも一つの発光点は、集光光学系の光軸からずれてしまい、像高が生じる。そこで、このような像高を解消するために、プリズムや回折素子を利用した様々な方法が提案されている。たとえば2つの異なった波長の発光部を備えた光源ユニットについては、一方の発光部の光軸を基準として、他方の発光部の光軸をそれにあわせる方法がある。しかし、光路中に存在するカップリングレンズ(コリメートレンズを含む)に対して、共通の光源ユニットから波長の異なった光束が出射される場合、波長によって焦点距離が変動してしまい、対物光学素子に入射する光束の倍率が変動してしまうという問題がある。またビーム整形素子に対して、共通の発光ユニットから波長の異なった光束が出射される場合、非点収差が発生するという問題もある。このような場合、カップリングレンズ、ビーム整形素子、あるいは光源ユニットそのものを光軸方向に進退させて調整することも考えられるが、駆動機構を設けることによるコストアップと設置スペースの増大(大型化)を招いてしまう。このような駆動方式のかわりに、回折面などの波長選択性のある光学機能面によって対応することも考えられるが、回折効率を高く維持することが困難なため、光量の低下を招いてしまうという問題がある(特許文献2参照)。
更に第3の課題について説明する。高密度な情報の記録及び/又は再生に対応するために、像側開口数NAが0.85とされた単レンズ構成の対物レンズにおける製造上の最も注意すべき点の1つは、光学面同士の光軸方向のシフト誤差(以下、面シフト誤差)によりコマ収差の発生が大きくなることである。これは、高NA化に伴い対物レンズの光源側光学面の有効径最周辺での非球面の傾斜角(非球面の法線と光軸とのなす角)が大きくなることに起因するものである。また、高NAの対物レンズの設計においては、上述の面シフト誤差のほかに、作動距離の問題も十分に考慮しなくてはならない。ここで、非球面の傾斜角は、屈折率を大きくしていくことで緩和される傾向があるが、あまり屈折率が大きくなりすぎるとレンズ形状が、光源側に凸のメニスカス形状になるため、光ディスク側光学面において、面頂点よりも有効径周辺部のほうが光ディスク側に張り出す形状となり、作動距離が短くなるという問題がある。更に、屈折率を大きくしていくと、非球面の傾斜角は緩和されるものの、レンズ形状がメニスカス形状になることで面シフト誤差によるコマ収差の低減の効果が得られなくなる。従って、高NAの対物レンズを設計する際には、レンズ形状がメニスカス形状にならない範囲で、最適な屈折率の材料を選択することとで、面シフト誤差によるコマ収差の発生を抑制するとともに、作動距離を十分確保する必要がある。この最適な屈折率の条件は、光軸上のレンズ厚さや倍率等の設計条件によっても変わるが、これらの設計条件に対応した最適な屈折率の条件を開示した公知例はない。
本発明の第1の目的は、高NAにより高密度な情報の記録及び/又は再生を行うことができるにも関わらず、小型化を図れる光ピックアップ装置及び光情報記録媒体のドライブ装置、及びそれに用いる対物レンズ系、集光レンズを提供することにある。本発明の第2の目的は、複数の発光部を有し一体化された光源ユニットを用いて情報の記録及び/又は再生を適切に行える光ピックアップ装置、光路合成素子を提供することにある。本発明の第3の目的は、特定の倍率及び作動距離に対して、最適な屈折率範囲が一意に定まるレンズ設計に基づき得られる光ピックアップ装置用の対物レンズ系、及び光ピックアップ装置並びに光情報記録媒体のドライブ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための、本発明の一つの態様は、物体側から順に配置された負の近軸パワーを有する第1レンズ群と、該第1レンズ群から射出された光束を光情報記録媒体の情報記録面上に集光させるための正の近軸パワーを有する第2レンズ群とから構成されたことを特徴とする光ピックアップ装置用の対物レンズ系にある。
回折構造の例を示す図である。 回折構造の例を示す図である。 回折構造の例を示す図である。 回折構造の例を示す図である。 回折構造の例を示す図である。 第1の光ピックアップ装置PU1の構成を概略的に示す図である。 図7(a)は、高密度光ディスクBDとDVDとCDの何れに対しても適切に情報の記録/再生を行える第2の光ピックアップ装置PU2の構成を概略的に示す図であり、図7(b)は、第2の光ピックアップ装置PU2に用いる光源ユニットの正面図である。 対物レンズOBJの断面図である。 対物レンズOBJの断面図である。 対物レンズOBJの断面図である。 対物レンズOBJの断面図である。 第3の光ピックアップ装置PU3の構成を概略的に示す図である。 第3の実施の形態にかかる光ピックアップ装置PU3に用いることができる3レーザ1パッケージ3L1Pの概略構成を示す図である。 第3の実施の形態にかかる光ピックアップ装置PU3に用いることができる3レーザ1パッケージ3L1Pの概略構成を示す図である。
本発明の上記目的は、以下の構成によって達成される。
1.物体側から順に配置された負の近軸パワーを有する第1レンズ群と、該第1レンズ群から射出された光束を光情報記録媒体の情報記録面上に集光させるための正の近軸パワーを有する第2レンズ群とから構成されたことを特徴とする光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
2.前記第1レンズ群の近軸パワーP(mm−1)と、前記第2レンズ群の近軸パワーP(mm−1)とが以下の(1)式を満たすことを特徴とする前記1に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
0.02<|P/P|<0.30 (1)
パワー配分|P/P|が(1)式の下限より大きいと、小径化した場合でも十分な作動距離を確保でき、(1)式の上限より小さいと、各レンズ群の近軸パワーの絶対値が大きくなり過ぎないので各レンズ群の製造誤差感度を低減でき、製造し易く、また、第2レンズ群の有効径が大きくなり過ぎないので光ピックアップ装置をコンパクト化できるとともに、対物レンズ系の重量を小さくできる。それぞれのレンズ群は1群構成であってもよいし、2群以上のレンズ群から構成されていても良い。以上の作用効果を一層発揮するためには、0.03<|P/P|<0.20 (1’)
を満たすのが好ましい。
3.光ピックアップ装置用の対物レンズ系は、前記2に記載の構成において、像側開口数が0.8以上とされたことを特徴とするので、高密度記録に対応できる。高NAであっても(1)式を満たすので十分な作動距離を確保できる。
4.光ピックアップ装置用の対物レンズ系は、前記1又は2に記載の構成において、前記対物レンズ系に入射する光束の径D(mm)が以下の(2)式を満たすことを特徴とするので、光ピックアップ装置の小型化に寄与できる。前記対物レンズ系が小径であっても(1)式を満たすので、十分な作動距離を確保できる。更に、前記光束の径Dが(2)式の下限以上で十分な作動距離を確保でき、(2)式の上限より小さいと光ピックアップ装置をコンパクト化できる。
0.7<D<3.0 (2)
5.光ピックアップ装置用の対物レンズ系は、前記1〜3のいずれかに記載の構成において、前記第2レンズ群は単レンズよりなることを特徴とする。前記第2レンズ群が単レンズよりなると、特に作動距離を確保し易いという利点がある。前記第2レンズ群はガラスレンズであってもプラスチックレンズであっても良い。またガラスレンズの光学面上に、プラスチック非球面層を形成したハイブリッドレンズでも良い。
6.前記第1レンズ群は単レンズよりなることを特徴とする前記に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
7.前記第1レンズ群の物体側の面は凹面であることを特徴とする前記に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
8.前記第1レンズ群は凹平レンズであり、その平面側に前記位相構造を有することを特徴とする前記に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
9.光ピックアップ装置用の対物レンズ系は、前記4に記載の構成において、前記対物レンズ系の焦点距離f(mm)と、前記第2レンズ群の軸上厚さd(mm)が以下の(3)式を満たすことを特徴とする。前記第2レンズ群が単レンズよりなる場合には、d/fが(3)式の下限以上で、前記第1レンズ群側光学面の法線と光軸とがなす角(非球面の傾斜角)を小さくでき、また、前記第2レンズ群のコバ厚を確保でき、製造し易くなる。一方、d/fが(3)式の上限以下で作動距離を十分に確保できる。
0.7≦d/f≦1.4 (3)
10.光ピックアップ装置用の対物レンズ系は、前記5又は9に記載の構成において、前記第2レンズ群のd線における屈折率Nd2が以下の(4)式を満たすことを特徴とする。前記第2レンズ群が1群構成である場合には、d線における屈折率Nd2が(4)式の下限以上で、前記第1レンズ群側光学面の法線と光軸とがなす角(非球面の傾斜角)を小さくでき、また、コバ厚を確保でき、製造し易くなる。また、d線における屈折率Nd2が(4)式の上限以下で、光ディスク側光学面の有効径周辺の非球面形状が、面頂点位置から光ディスク側に張り出す量を小さく抑えることができるので、有効作動距離を十分に確保できる。
1.60≦Nd2≦1.85 (4)
11.光ピックアップ装置用の対物レンズ系は、前記10に記載の構成において、前記第2レンズ群はガラスレンズであることを特徴とする。第2レンズ群がガラスレンズであると、d線における屈折率が大きい材料を使用できる。また単波長の光に対する信頼性が高く、温度変化に伴う球面収差を抑制できる。
12.光ピックアップ装置用の対物レンズ系は、前記5〜11のいずれかに記載の構成において、前記第2レンズ群の焦点距離f(mm)と、前記第2レンズ群のd線におけるアッベ数νd2が以下の(5)式を満たすことを特徴とする。前記第2レンズ群のアッベ数νd2が(5)式を満たすと、前記第2レンズ群の色収差を小さく抑制できるので、青紫色レーザ光源を使用する高密度光ディスク用の対物レンズ系として好適である。
/νd2≦0.05 (5)
13.光ピックアップ装置用の対物レンズ系は、前記12に記載の構成において、前記第1レンズ群のd線におけるアッベ数νd1と、前記第2レンズ群のd線におけるアッベ数νd2が以下の(6)式を満たすことを特徴とする。上記(5)式の条件に加えて、更に負の近軸パワーを有する前記第1レンズ群のアッベ数νd1を(6)式を満たすようにすると、前記第2レンズ群の色収差を補正することができ、青紫色レーザ光源を使用する高密度光ディスク用の対物レンズ系としてより好適である。
νd1<νd2 (6)
14.光ピックアップ装置用の対物レンズ系は、前記2〜13のいずれかに記載の構成において、前記対物レンズ系の倍率は略ゼロであることを特徴とする。対物レンズ系の倍率が略ゼロ(前記第1レンズ群に入射する光束が平行光束)であると、良好なトラッキング特性を得られるとともに、光ピックアップ装置の構成を簡略化できる。
対物レンズ系の倍率が「略ゼロ」とは、倍率をmとした場合に、mが、−0.02≦m≦0.02を満足することを指す。
15.光ピックアップ装置用の対物レンズ系は、前記14に記載の構成において、球面収差補正が最適化される前記第2レンズ群の倍率mは、以下の(7)式を満たすことを特徴とする。前記第2レンズ群を(7)式を満たす倍率mで球面収差補正をしておくと、前記対物レンズ系の作動距離を十分確保できるとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の相対位置変化時の収差発生を抑制できる。倍率mが(7)式の下限以上であれば、小径化した場合でも十分な作動距離を確保でき、(7)式の上限以下であれば、第2レンズ群の近軸パワーが大きくなり過ぎないので製造誤差感度を低減でき、製造し易いという利点がある。
−0.15≦m≦−0.03 (7)
第2レンズ群が、(7)式を満たす倍率m2において球面収差が最適化されているとは、第2レンズの倍率を変化させて集光スポットの球面収差を測定した場合に、球面収差が最小となる倍率が(7)式の範囲内にあることを指す。
尚、本発明による対物レンズ系が、光ピックアップ装置において、像側に平行平面板を挿入した状態で使用される場合は(即ち、上記平行平面板で発生する球面収差を相殺するように、本発明による対物レンズ系が設計されている場合)、第2レンズの球面収差は、上記平行平面板を像側に挿入した状態で測定するものとする。
16.光ピックアップ装置用の対物レンズ系は、前記2〜15のいずれかに記載の構成において、前記対物レンズ系は、回折構造或いは光路差付与構造の何れかの位相構造を有するとともに、波長が互いに異なる複数の光束を記録密度が互いに異なる複数の光情報記録媒体の情報記録面上に集光させることが可能となっていることを特徴とする。位相構造を何れかの光学面上に形成することで、記録/再生波長が互いに異なる複数規格の光ディスクに対して情報の記録/再生を行える。
位相構造の球面収差補正作用を利用して記録/再生波長が互いに異なる複数規格の光ディスクに対してコンパチブルに記録/再生を行えるとともに、小径化した場合でも作動距離を十分に確保できる対物レンズ系を提供できる。
位相構造は、回折構造或いは光路差付与構造(位相差付与構造ともいう)であることが好ましく、回折構造の代表的なものは、図1に概略的に示すような断面形状が鋸歯状の回折構造である。これは光軸を中心として、同心円状に細かい段差を設けたものであり、隣り合う輪帯を通過した光束は、所定の光路差を与えられる。そしてこの鋸歯のピッチ(回折パワー)や深さ(製造波長(ブレーズ化波長ともいう))を設定することにより、たとえばある光ディスクに対しては、特定のNA内の光源からの光束が8次回折光による集光スポットとして形成され、別な光ディスクに対しては、同じNA内の光源からの光束が5次回折光による集光スポットとして形成されるようになっている。しかしその外側の領域(特定のNA以上の領域)からの光束については、例えば高密度光ディスクの場合は集光スポット形成に寄与するし、例えばDVDの場合はフレア光となって集光スポット形成には寄与しない。尚、回折構造は図1に概略的に示したような断面形状が鋸歯形状である構造であっても良いし、図2、3に概略的に示したような断面形状が階段形状である構造であっても良いし、図4、5に概略的に示したような各輪帯が更に階段状に分割された構造(波長選択回折構造或いはマルチレベル構造ともいう)であっても良い。また、光路差付与構造の代表的なものは、図3に概略的に示すような断面形状が階段形状の構造である。
尚、図1乃至5に概略的に示した構造は、各構造を平面上に形成した場合を示した場合であり、各構造は球面上或いは非球面上に形成しても良い。また、図4、5に概略的に示した回折構造において、各輪帯の分割数は、図4での5つ、図5での2つに限られるものではない。
このように、特に回折次数が異なる光を利用することにより、各々の場合における回折効率を高くすることができ、光量を確保することができる。このような回折構造は、位相構造の一例であるが、他に公知の「位相差付与構造(光路差付与構造)」や「波長選択回折構造(マルチレベル構造ともいう)」も採用することができる。位相差付与構造は、この構造を対物レンズ表面に形成した輪帯位相補正対物レンズ方式が、例えば特開平11−2759号や特開平11−16190号にその実施例が記載されている。
特開平11−2759号に記載されているのは、基本的な対物レンズの面形状をDVDの記録再生において最適となるように設定し、CDの記録再生のために位相差付与構造による補正を行う場合である。つまりDVD系で波面収差が最小となるように設計された対物レンズの表面に輪帯状に段差を形成し、DVD系での波面収差増大を抑制しつつCD系での波面収差を減少させるものである。
この技術ではDVD波長に対して位相差付与構造は位相分布をほとんど変化させないため、RMS(Root Mean Square)波面収差はDVD系に最適設計された対物レンズの値を維持し、CD系のRMS波面収差を低減するように作用するため、記録再生性能が波面収差に敏感なDVD系に対して有効である。
またこれとは逆に基本的な対物レンズの光学性能を、CDの記録再生において最適となるように設定し、DVDの記録再生のために位相差付与構造による補正を行う場合が特開平10−334504号に記載されている。
これらは何れも、DVDの記録再生、CDの記録再生共に、そのRMS波面収差は改善されている。
輪帯位相補正対物レンズの場合、例えば特開平11−16190号には、CDとDVDとの中間の保護基板厚の光ディスクを想定して、このような光ディスクの記録再生に最適となるように基本的な対物レンズの面形状を設定し、さらに位相差付与構造によりDVDとCDの両方のRMS波面収差補正を行う場合について記載されている。
また特開2001−51192号では、各輪帯の段差量と面形状とを変えることで、RMS波面収差を小さくし、光線の集光位置を一点にする技術が開示されている。
また、「波長選択回折構造(マルチレベル構造ともいう)」とは、所定の段数を有する階段状の形状を、周期的に繰り返した形状であることから、重畳型回折構造ともいう。この階段の段数や、段の高さ、幅(ピッチ)は適宜設定でき、たとえば特開平9−54973号に記載されている。このような階段構造により、複数の波長に対して選択的に回折作用を生ぜしめることが可能になっている。そして他の波長に対しては回折せず、素通しとなって、光学的作用を生じない。
またここでは、光ディスク規格の保護基板厚の違いにもとづく球面収差を補正する目的で位相構造が採用されているが、それだけでなく、使用温度による屈折率変化によって生じる収差の補正、使用波長の波長差や、使用波長の変動(モードホップ)に基づいて生じる収差の補正にも、もちろん使用可能である。特に波長差による収差の場合、前者の場合は50nm以上の波長差に基づいて生じる球面色収差の補正であり、後者の場合は5nm以内の微小な波長変動を補正する。
また屈折面、非球面を有する光学素子に、このような構造を用いることが、もっとも好ましい。
17.光ピックアップ装置用の対物レンズ系は、前記16に記載の構成において、前記複数の光情報記録媒体は、記録密度が高いほど薄い保護層を有することを特徴とする。例えば、CDでは1.2mm、DVDでは0.6mm、BD(ブルーレイディスク)では0.1mmと、記録密度が高まるほど保護層厚さが薄くなるため、高密度光ディスク(BD)と従来の光ディスク(DVDやCD)に対して互換性を有する対物レンズ系では、従来の光情報記録媒体に対する作動距離が問題となる。しかし、前記1に記載の構成を有するので、厚い保護層を有する従来の光情報記録媒体に対しても十分な作動距離を確保できる。
18.光ピックアップ装置用の対物レンズ系は、前記16又は17に記載の構成において、前記第1レンズ群が前記位相構造を有することを特徴とする。近軸パワーの絶対値が小さい前記第1レンズ群に位相構造を形成することで、位相構造の段差部分による光線のけられによる透過率低下を防ぐことができる。
19.光ピックアップ装置用の対物レンズ系は、前記16〜18のいずれかに記載の構成において、前記複数の光束の波長は、380nmから420nmの範囲内の第1波長と、630nmから680nmの範囲内の第2波長であることを特徴とする。本構成によれば、青紫色レーザ光源を使用する高密度光ディスクとDVDとに対して情報の記録/再生を行える。
20.光ピックアップ装置用の対物レンズ系は、前記16〜18のいずれかに記載の構成において、前記複数の光束の波長は、380nmから420nmの範囲内の第1波長と、630nmから680nmの範囲内の第2波長と、740nmから840nmの範囲内の第3波長であることを特徴とする。本構成によれば、青紫色レーザ光源を使用する高密度光ディスクとDVDに加え、更にCDに対して情報の記録/再生を行える。
21.光ピックアップ装置用の対物レンズ系は、前記2〜20のいずれかに記載の構成において、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群は、互いの相対位置が不変であるように保持されていることを特徴とするので、良好なトラッキング特性が得られる。相対位置の不変を実現するために、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群のフランジ部同士を嵌合或いは接着することで一体化しても良いし、別部材の保持部材を介して一体化しても良い。
22.光ピックアップ装置は、光源と、前記2〜21のいずれか一項に記載の対物レンズ系と、光情報記録媒体の情報記録面からの反射光を受光する受光系とを有し、前記光源からの光束を前記対物レンズ系を介して前記光情報記録媒体の情報記録面上に集光させることによって情報の記録及び/又は再生を行うことを特徴とする。
23.光情報記録媒体のドライブ装置は、前記22に記載の光ピックアップ装置を搭載し、回転する光情報記録媒体に対して、該光情報記録媒体の半径方向に移動自在とされた光ピックアップ装置により情報の記録及び/又は再生を行うようになっていることを特徴とする。
24.集光レンズは、光ピックアップ装置用の対物レンズ系で使用される集光レンズであって、該集光レンズは、発散光である入射光束を光情報記録媒体の情報記録面上に集光する機能を有し、1群構成であって、像側開口数が0.8以上であって、入射面の有効径D(mm)と、焦点距離f(mm)と、軸上厚さd(mm)が以下の(8)及び(9)式を満たすことを特徴とするので、光ピックアップ装置の小型化に寄与できる。入射面の有効径DCが、(8)式の下限以上で十分な作動距離を確保でき、(8)式の上限より小さいと光ピックアップ装置をコンパクト化できる。又、軸上厚さが(9)式の下限以上で、光源側光学面の法線と光軸とがなす角(非球面の傾斜角)を小さくでき、また、集光レンズのコバ厚を確保でき、製造し易くなる。軸上厚さが(3)式の上限以下で作動距離を十分に確保できる。
0.7≦D<3.0 (8)
0.7≦d/f≦1.4 (9)
25.集光レンズは、前記24に記載の構成において、d線における屈折率NdCが以下の(10)式を満たすことを特徴とする。
1.60≦NdC≦1.85 (10)
26.集光レンズは、前記25に記載の構成において、ガラスレンズであることを特徴とする。
27.集光レンズは、前記24〜26のいずれかに記載の構成において、焦点距離f(mm)と、d線におけるアッベ数νdCが以下の(11)式を満たすことを特徴とする。
/νdC≦0.05 (11)
28.集光レンズは、前記24〜27のいずれかに記載の構成において、倍率mが以下の(12)式を満たすことを特徴とする。
−0.15≦m≦−0.03 (12)
29.波長λ1の光源を用いて保護基板厚t1の第1光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行い、波長λ2(λ1<λ2)の光源を用いて保護基板厚t2(t1≦t2)の第2光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行い、波長λ3(λ2<λ3)の光源を用いて保護基板厚t3(t2<t3)の第3光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う光ピックアップ装置であって、
前記波長λ1の光束を出射する第1発光部、前記波長λ2の光束を出射する第2発光部、前記波長λ3の光束を出射する第3発光部の3つの発光部が近接して配置され、一体に構成された光源部と、
前記光源部から出射された光束の発散角が小さくなるように変換するカップリングレンズと、
前記カップリングレンズから出射された光束を、前記第1乃至第3光情報記録媒体のいずれかに集光させるために共通に用いられる対物光学素子と、
前記光源部と前記カップリングレンズとの間に配置され、前記第1発光部乃至第3発光部から出射される光束のうち少なくとも2つの光束の光軸を一致せしめる光路合成素子を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
30.光ピックアップ装置は、前記29に記載の構成において、さらに、前記第1乃至第3光情報記録媒体の情報記録面で反射された光を受光して電気信号に変換するために共通に用いられる受光素子を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
本構成によれば、前記光路合成素子が、異なる3つの波長の光束について、前記光源部と前記カップリングレンズとの間で光路の合成を行うので、駆動系を何ら必要とすることなく光学作用のみで光路合成を実現でき、それにより省スペース化を図れると共に、前記光路合成素子と前記対物レンズとの間における光束の取り扱いが容易となり、例えば集光光学系をより簡素化できる。
31.光ピックアップ装置は、前記30に記載の構成において、前記光路合成素子は、少なくとも2つの波長に対して選択的に透過または反射させる面を2つ以上備えたプリズムから構成されることを特徴とするので、コンパクトでありながら高精度の光路合成を実現できる。
32.光ピックアップ装置は、前記30又は31に記載の構成において、前記光路合成素子は、回折素子を備えることを特徴とするので、かかる回折素子に設けた回折構造によって、光路合成を支援したり、光路長調整を行うことができる。
33.光ピックアップ装置は、前記30乃至32のいずれかに記載の構成において、前記対物光学素子には、前記第1波長の光束が無限平行光で、第2波長の光束が第1の発散度合いの有限発散光で、前記第3波長の光束が前記第1の発散度合いよりも大きい第2の発散度合いで入射することを特徴とするので、波長毎に異なった倍率で光束を前記対物光学素子に入射させることにより、適切に情報の記録及び/又は再生を行えると共に、ワーキングディスタンスを確保することができる。
34.光ピックアップ装置は、前記30乃至33のいずれかに記載の構成において、前記対物光学素子と前記受光素子との間に、波長毎に異なった光路長を付与する光路長調整手段を備えることを特徴とするので、前記対物光学素子が、波長ごとに異なる屈折力を有している場合でも、光路長を変更することによって、その焦点位置を調整できる。
35.光ピックアップ装置は、前記30乃至34のいずれかに記載の構成において、前記光路合成素子は、波長毎に異なった光路長を付与する光路長調整手段を備えることを特徴とするので、前記対物光学素子が、波長ごとに異なる屈折力を有している場合でも、光路長を変更することによって、その焦点位置を調整でき、また光ピックアップ装置の構成がよりコンパクトとなる。
36.光ピックアップ装置は、前記35に記載の構成において、前記対物光学素子には、前記第1乃至第3波長の光束がすべて無限平行光で入射することを特徴とするので、いずれの波長の光束を使用する場合にも良好なトラッキング特性を得ることができる。
37.光ピックアップ装置は、前記35又は36に記載の構成において、前記光路合成素子は、前記カップリングレンズにおいて、前記第1波長乃至第3波長の、波長差に起因して生じる焦点距離変動を補正することを特徴とするので、前記対物光学素子が、波長ごとに異なる屈折力を有している場合でも、前記カップリングレンズによって、その焦点位置を調整できる。
38.光ピックアップ装置は、前記35乃至37のいずれかに記載の構成において、前記光路合成素子は、前記光路合成素子と前記カップリングレンズとの間にビーム整形光学素子を備え、当該ビーム整形光学素子において、前記第1波長乃至第3波長の、波長差に起因して生じる非点収差を補正することを特徴とするので、非点収差を適切に補正できる。
39.光路合成素子は、前記30乃至37に記載の光ピックアップ装置に用いる光路合成素子であって、前記光源部と前記カップリングレンズとの間に配置され、前記第1発光部乃至第3発光部から出射される光束の光軸を一致せしめることを特徴とする。
40.光ピックアップ装置は、波長λ1の光源を用いて保護基板厚t1の第1光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行い、波長λ2(λ1<λ2)の光源を用いて保護基板厚t2(t1≦t2)の第2光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行い、波長λ3(λ2<λ3)の光源を用いて保護基板厚t3(t2<t3)の第3光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う光ピックアップ装置であって、
前記波長λ1の光束を出射する第1発光部、前記波長λ2の光束を出射する第2発光部、前記波長λ3の光束を出射する第3発光部の3つの発光部が近接して配置され、一体に構成された光源部と、
前記光源部から出射された光束を透過するカップリングレンズと、
前記カップリングレンズから出射された光束を、光情報記録媒体に集光させるために共通に用いられる対物光学素子と、
前記第1乃至第3光情報記録媒体の情報記録面で反射された光を受光して電気信号に変換するために共通に用いられる受光素子と、
各々異なった回折作用を有する2つの光路差付与機能を有する光学面を備え、前記光源部と前記カップリングレンズとの間、または前記カップリングレンズと前記対物光学素子との間に配置され、前記第1発光部乃至第3発光部から出射される光束の光軸を一致せしめる光路合成素子を有することを特徴とする。
本構成によれば、前記光路合成素子が、異なる3つの波長の光束について、前記光源部と前記カップリングレンズとの間、または前記カップリングレンズと前記対物光学素子との間で光路の合成を行うので、駆動系を何ら必要とすることなく光学作用のみで光路合成を実現でき、それにより省スペース化を図れると共に、前記光路合成素子と前記対物レンズとの間における光束の取り扱いが容易となり、例えば集光光学系をより簡素化できる。
41.光ピックアップ装置は、波長λ1の光源を用いて保護基板厚t1の第1光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行い、波長λ2(λ1<λ2)の光源を用いて保護基板厚t2(t1≦t2)の第2光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行い、波長λ3(λ2<λ3)の光源を用いて保護基板厚t3(t2<t3)の第3光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う光ピックアップ装置であって、
前記波長λ1の光束を出射する第1発光部、前記波長λ2の光束を出射する第2発光部、前記波長λ3の光束を出射する第3発光部の3つの発光部が近接して配置され、一体に構成された光源部と、
前記光源部から出射された光束を透過するカップリングレンズと、
前記カップリングレンズから出射された光束を、光情報記録媒体に集光させるために共通に用いられる対物光学素子と、
前記第1乃至第3光情報記録媒体の情報記録面で反射された光を受光して電気信号に変換するために共通に用いられる受光素子と、
各々異なった回折作用を有する2つの光路差付与機能を有する光学面を備え、前記対物光学素子と前記受光素子との間に配置され、前記第1発光部乃至第3発光部から出射される光束の光軸を一致せしめる光路合成素子を有することを特徴とする。
本構成によれば、前記光路合成素子が、異なる3つの波長の光束について、前記対物光学素子と前記受光素子との間で光路の合成を行うので、駆動系を何ら必要とすることなく光学作用のみで光路合成を実現でき、それにより省スペース化を図れると共に、前記光路合成素子と前記対物レンズとの間における光束の取り扱いが容易となる。
42.波長380nmから420nmの範囲内にある波長を出射する第1の光源と、前記波長とは異なる波長を出射する第2の光源との少なくとも2つの光源を備えると共に、コリメートレンズを備え、前記第1の光源から出射される光束と前記第2の光源から出射される光束との少なくとも2つの光束に対して、前記コリメートレンズから無限平行光が出射されるように光路長が調整されたことを特徴とする光ピックアップ装置。
43.光ピックアップ装置用の対物レンズは、単レンズ構成を有し、像側開口数が0.83より大とされ、光源側の光学面の最大有効径をD(mm)、光ディスク側の光学面の頂点から光ディスク表面までの距離をfB(mm)、倍率をm、波長405nmでの屈折率をN405としたとき、以下の(13)式乃至(15)式を満たすとともに、以下の(I)乃至(VI)の何れか1つの条件を満たすことを特徴とする。
−0.15<m<0.015 (13)
0.10≦fB/D<0.28 (14)
1.55<N405<1.90 (15)
(I)−0.05<m<0.015、 0.10≦fB/D<0.15、 1.65<N405<1.85;
(II)−0.05<m<0.015、 0.15≦fB/D<0.20、 1.60<N405<1.80;
(III)−0.05<m<0.015、 0.20≦fB/D≦0.25、 1.55<N405<1.75;
(IV)−0.15<m≦−0.05、 0.13≦fB/D<0.18、 1.70<N405<1.90;
(V)−0.15<m≦−0.05、 0.18≦fB/D<0.23、 1.65<N405<1.85;
(VI)−0.15<m≦−0.05、 0.23≦fB/D≦0.28、 1.60<N405<1.80
本構成にかかる対物レンズは、(13)式乃至(15)式を満たしているので、(I)〜(VI)の条件のうち何れか1つの条件を満たすようにすると、メニスカス形状にならない範囲で、面シフト誤差によるコマ収差の発生が抑制され、製造しやすく、且つ十分な作動距離が確保された対物レンズを得ることができる。
尚、本構成にかかる対物レンズでは、以下の形状に関する条件式を満たすことが好ましい。0.45<(SAG−SAG)・(N405−1)/{NA・f/√(1+|m|)}<0.68ここで、SAG:光源側光学面の頂点に接し光軸に垂直な平面と、最大有効径位置における光源側光学面との光軸方向の差(mm)で、上記接平面を基準として光ディスクの方向に測る場合を正、光源の方向に測る場合を負とする。SAG:光ディスク側光学面の頂点に接し光軸に垂直な平面と、最大有効径位置における光源側光学面との光軸方向の差(mm)で、上記接平面を基準として光ディスクの方向に測る場合を正、光源の方向に測る場合を負とする。N405:波長405nmでの屈折率NA:像側開口数f:焦点距離(mm)m:倍率
44.光ピックアップ装置用の対物レンズは、前記43に記載の構成において、ガラスレンズであることを特徴とする。これにより、d線における屈折率が大きい材料を使用でき、また単波長の光に対する信頼性が高く、温度変化に伴う球面収差変化が小さい高NA対物レンズを提供できる。
45.光ピックアップ装置用の対物レンズは、前記43又は44に記載の構成において、焦点距離f(mm)と、光軸上のレンズ厚さd(mm)が以下の(16)式を満たすことを特徴とする。
0.7≦d/f≦1.4 (16)
(16)式の下限以上で、光源側光学面の法線と光軸とがなす角(非球面の傾斜角)を小さくでき、また、コバ厚を確保でき、製造し易くなる。一方、(16)式の上限以下で作動距離を十分に確保できる。
46.光ピックアップ装置用の対物レンズは、前記43乃至45のいずれかに記載の構成において、前記対物レンズは、390乃至420nmの範囲内の波長の光源を使用する光ピックアップ装置用の対物レンズであって、焦点距離f(mm)と、d線におけるアッベ数νが以下の(17)式を満たすことを特徴とする。
f/ν≦0.05 (17)
アッベ数νd2が(17)式を満たすと、対物レンズの色収差を小さく抑制できるので、青紫色レーザ光源を使用する高密度光ディスク用の対物レンズとして好適である
47.光ピックアップ装置用の対物レンズは、前記44に記載の構成において、比重ρが以下の(18)式を満たすことを特徴とする。
2.3<ρ<4.7 (18)
比重が(18)式を満たすことで、ガラスレンズでありながら軽量な対物レンズを提供できる。
48.光ピックアップ装置は、光源と、該光源から射出された光束を光情報記録媒体の情報記録面上に集光させる前記43乃至47のいずれかに記載の対物レンズと、光情報記録媒体の情報記録面からの反射光を受光する受光系とを有することを特徴とする。
49.光情報記録媒体のドライブ装置は、前記48に記載の光ピックアップ装置を搭載し、回転する光情報記録媒体に対して、該光情報記録媒体の半径方向に移動自在とされた光ピックアップ装置により情報の記録及び/又は再生を行うようになっていることを特徴とする。
本明細書においては、情報の記録/再生用の光源として、青紫色半導体レーザや青紫色SHGレーザを使用する光ディスク(光情報記録媒体ともいう)を総称して「高密度光ディスク」といい、NA0.85の対物光学系により情報の記録/再生を行い、保護層の厚さが0.1mm程度である規格の光ディスク(例えば、BD:ブルーレイディスク)の他に、NA0.65乃至0.67の対物光学系により情報の記録/再生を行い、保護層の厚さが0.6mm程度である規格の光ディスク(例えば、HD DVD)も含むものとする。また、このような保護層をその情報記録面上に有する光ディスクの他に、情報記録面上に数〜数十nm程度の厚さの保護膜を有する光ディスクや、保護層或いは保護膜の厚さが0の光ディスクも含むものとする。また、本明細書においては、高密度光ディスクには、情報の記録/再生用の光源として、青紫色半導体レーザや青紫色SHGレーザを使用する光磁気ディスクも含まれるものとする。
更に、本明細書においては、DVDとは、DVD−ROM、DVD−Video、DVD−Audio、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW等のDVD系列光ディスクの総称であり、CDとは、CD−ROM、CD−Audio、CD−Video、CD−R、CD−RW等のCD系列光ディスクの総称である。記録密度は、高密度光ディスクが最も高く、次いでDVD、CDの順に低くなる。
また、本明細書において、「対物光学系(対物光学素子、対物レンズ系ともいう)」は、光ピックアップ装置において光情報記録媒体(光ディスクともいう)に対向する位置に配置され、光源から射出された波長が互いに異なる光束を、記録密度が互いに異なる光ディスクのそれぞれの情報記録面上に集光する機能を有する集光素子を少なくとも含む光学系を指す。
更に、上述の集光素子と一体となってアクチュエータによりトラッキング及びフォーカシングを行う光学素子がある場合には、これら光学素子と集光素子とから構成される光学系が対物光学系となる。対物光学系がこのように、複数の光学素子から構成される場合には、集光素子の光学面上に位相構造を形成しても良いが、位相構造の段差部分による光束のけられの影響を低減するためには、集光素子以外の光学素子の光学面上に位相構造を形成するのが好ましい。「光学素子」には、レンズや位相板(平行平板状の位相板など)が含まれる。また、「レンズ」には、単レンズのみならず、貼り合わせレンズが含まれるものである。
また更に、本明細書において、対物レンズ系における第2レンズ群とは、最も光情報記録媒体側(最も像側)に配置される正の近軸パワーを有するレンズから順に、正の近軸パワー有するレンズが順次、継続して配置されている限りは、それらを纏めて第2レンズ群とする。従って、対物レンズ系における第1レンズ群とは、前述の第2レンズ群よりも光源側(物体側)に配置された、対物レンズ系中の光学素子の全てが第1レンズ群となる。尚、第2レンズ群が、最も光情報記録媒体側(最も像側)に配置される正の近軸パワーを有するレンズよりなる場合も有り得る。また、最も光情報記録媒体側(最も像側)より順に光学素子を観ていった際に、負の近軸パワーを有するレンズ以外でも、近軸パワーがゼロである光学素子が出現したところで、その光学素子を含めたそれより光源側(物体側)に配置された光学素子の全てが第1レンズ群となるものである。
本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しつつ説明する。尚、光ピックアップ装置を搭載し、かかる光ピックアップ装置と、回転する光情報記録媒体とを相対的に移動させながら情報の記録及び/又は再生を行う装置を光情報記録媒体のドライブ装置という。
[第1の実施の形態]
図6は、高密度光ディスクBD(光ディスク)に対して情報の記録/再生を行える第1の光ピックアップ装置PU1の構成を概略的に示す図である。高密度光ディスクBDの光学的仕様は、波長λ1=408nm、保護基板層PL1の厚さt1=0.1mm、開口数NA1=0.85である。
光ピックアップ装置PU1は、高密度光ディスクBDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され408nmのレーザ光束を射出する半導体レーザLDと、ビームスプリッタBSと、コリメートレンズCOLと、1/4波長板QWPと、対物レンズ系OBJと、センサレンズSENと、光検出器(受光系又は受光素子ともいう)PDとを有している。
光ピックアップ装置PU1において、高密度光ディスクBDに対して情報の記録/再生を行う場合には、半導体レーザLDを発光させる。半導体レーザLDから射出された発散光束は、ビームスプリッタBSを透過し、コリメートレンズCOLを経て平行光束とされた後、1/4波長板QWPを透過し、対物レンズ系OBJによって保護基板を介して高密度光ディスクODの情報記録面RL上に形成されるスポットとなる。対物光学系OBJは、その周辺に配置された2軸アクチュエータAC1によってフォーカシングやトラッキングのために駆動される。情報記録面RLで情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物レンズ系OBJ、1/4波長板QWPを透過し、コリメートレンズCOLによって収斂光束とされ、ビームスプリッタBSで反射され、センサレンズSENを透過した後、光検出器PDで受光される。かかる光検出器PDの出力信号を用いて、高密度光ディスクBDに記録された情報を読み取ることができる。尚、コリメートレンズCOLは、光軸方向に移動可能で、高密度光ディスクBDに対する情報の記録/再生時に球面収差を補正できるようになっている。
次に、対物レンズ系OBJについて説明する。対物レンズ系OBJは、物体側に配置された負の近軸パワーP1(mm−1)を有する第1レンズ群L1と、第1レンズ群L1から射出された光束を光ディスクBDの情報記録面RL上に集光させるための集光レンズ群であって、正の近軸パワーP2(mm−1)を有する第2レンズ群(集光レンズともいう)L2を、ホルダBにより一体的に連結した構成を有し、以下の(1)式を満たしている。
0.02<|P/P|<0.30 (1)
尚、第1レンズ群L1の光源側の光学面には、図1に示したような断面形状が鋸歯形状の回折構造が形成されている。この回折構造は、青紫色領域の色収差を補正するための構造である。
(実施例1)
第1の光ピックアップ装置PU1に好適な対物レンズ系について説明する。実施例1の対物レンズ系の光路図を図8に示す。又、そのレンズデータを表1に示す。尚、これ以降(表のレンズデータ含む)において、10のべき乗数(例えば、2.5×10−3)を、E(例えば、2.5E―3)を用いて表すものとする。
尚、各実施例の非球面は、それぞれ数1式に表1に示す係数を代入した数式で規定される。
(数1)
X=(h/r)/(1+√(1−(1+κ)(h/r))+A+A+A+・・・ここで、Xは光軸方向の軸(光の進行方向を正とする)、κは円錐係数、A2iは非球面係数、hは光軸からの高さである。
また、各実施例の回折構造は、回折構造により各波長の光束に対して与えられる光路長は数2式の光路差関数に、表1に示す係数を代入した数式で規定される。
(数2)
φ=(λ/λ)×n×(B+B+B+・・・)ここで、λは入射光束の波長、λは回折構造の製造波長、nは、回折構造で発生する回折光のうち、最大の回折効率を有する回折光の回折次数、B2iは光路差関数の係数である。
本実施例において、第1レンズ群はプラスチックレンズであり、第2レンズ群は、ガラスレンズ(HOYA社製の「M−LAC130」を使用)である。第1レンズ群の光源側光学面(表1で第1面)に形成した回折構造により、近軸色収差と入射波長変化に伴う球面収差変化を補正する設計となっている。入射光束の径D=1.914mmと小径の対物レンズ系であるが、作動距離を0.5mm確保している。[対物レンズ系の仕様]
波長λ=408nm、像側開口数NA=0.85、入射光束の径D=1.914mm、焦点距離f=1.132mm、倍率m=0、近軸パワー比|P/P|=0.090[第1レンズ群の仕様]
近軸パワーP=−0.083(mm−1)[第2レンズ群の仕様]
焦点距離f=1.084mm、倍率m=−0.094、近軸パワーP=0.923(mm−1
[第2の実施の形態]
図7(a)は、高密度光ディスクBDとDVDとCDの何れに対しても適切に情報の記録/再生を行える第2の光ピックアップ装置PU2の構成を概略的に示す図であり、図7(b)は、第2の光ピックアップ装置PU2に用いる光源ユニットの正面図である。高密度光ディスクBDの光学的仕様は、波長λ1=408nm、保護層PL1の厚さt1=0.1mm、開口数NA1=0.85であり、DVDの光学的仕様は、波長λ2=658nm、保護層PL2の厚さt2=0.6mm、開口数NA2=0.65であり、CDの光学的仕様は、波長λ3=785nm、保護層PL3の厚さt2=1.2mm、開口数NA3=0.45である。但し、波長、保護層の厚さ、及び開口数の組合せはこれに限られない。
光ピックアップ装置PU2は、高密度光ディスクBDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され408nmのレーザ光束(第1光束)を射出する第1の発光点EP1(第1光源)と、DVDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され658nmのレーザ光束(第2光束)を射出する第2の発光点EP2(第2光源)と、CDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され785nmのレーザ光束(第3光束)を射出する第3の発光点EP3(第3光源)と、高密度光ディスクBDの情報記録面RL1からの反射光束を受光する第1の受光部DS1と、DVDの情報記録面RL2からの反射光束を受光する第2の受光部DS2と、CDの情報記録面RL3からの反射光束を受光する第3の受光部DS3と、プリズムPSとから構成されたレーザモジュールLMと、コリメートレンズCOLと、正レンズE1、負レンズE2からなるエキスパンダー光学系EXPと、開口制限素子APと、対物レンズ系OBJとを有している。尚、受光部DS1〜DS3が受光系を構成する。
光ピックアップ装置PU2において、高密度光ディスクBDに対して情報の記録/再生を行う場合には、レーザモジュールLMを作動させて第1の発光点EP1を発光させる。第1の発光点EP1から射出された発散光束は、図7(a)において実線でその光線経路を描いたように、プリズムPSで反射され、コリメートレンズCOLを経て平行光束とされ、エキスパンダー光学系EXPにより光束径が拡径され、図示しない絞りにより光束径が規制され、開口制限素子APを透過し、対物レンズ系OBJによって第1保護層PL1を介して情報記録面RL1上に形成されるスポットとなる。対物レンズ系OBJは、その周辺に配置された2軸アクチュエータAC1によってフォーカシングやトラッキングのために駆動される。情報記録面RL1で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物レンズ系OBJ、開口制限素子AP、エキスパンダー光学系EXPを透過し、コリメートレンズCOLによって収斂光束とされ、プリズムPS内部で2回反射され受光部DS1に集光する。そして、受光部DS1の出力信号を用いて高密度光ディスクBDに記録された情報を読み取ることができる。
この際、負レンズE1を不図示の1軸アクチュエータにより光軸方向に駆動させることで、高密度光ディスクBDの情報記録面RL1上に形成されたスポットの球面収差を補正することができる負レンズE1の位置調整により補正する球面収差の発生原因は、例えば、第1光源の製造誤差による波長ばらつき、温度変化に伴う対物光学系OBJの屈折率変化や屈折率分布、2層ディスク、4層ディスク等の多層記録型の高密度光ディスクの情報記録層間のフォーカスジャンプ、保護層PL1の製造誤差による厚みばらつきや厚み分布、等である。
また、光ピックアップ装置PU2においてDVDに対して情報の記録/再生を行う場合には、レーザモジュールLMを作動させて第2の発光点EP2を発光させる。第2の発光点EP2から射出された発散光束は、図2(a)において点線でその光線経路を描いたように、プリズムPSで反射され、コリメートレンズCOLを経て略平行光束とされ、エキスパンダー光学系EXPを透過することにより発散光束に変換され、開口制限素子APにより光束径が規制された後、対物レンズ系OBJによって第2保護層PL2を介して情報記録面RL2上に形成されるスポットとなる。対物レンズ系OBJは、その周辺に配置された2軸アクチュエータAC1によってフォーカシングやトラッキングのために駆動される。情報記録面RL2で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物レンズ系OBJ、開口制限素子AP、エキスパンダー光学系EXPを透過し、コリメートレンズCOLによって収斂光束とされ、プリズムPS内部で2回反射され受光部DS2に集光する。そして、受光部DS2の出力信号を用いてDVDに記録された情報を読み取ることができる。
また、光ピックアップ装置PU2においてCDに対して情報の記録/再生を行う場合には、レーザモジュールLMを作動させて第3の発光点EP3を発光させる。第3の発光点EP3から射出された発散光束は、図7(a)において一点鎖線でその光線経路を描いたように、プリズムPSで反射され、コリメートレンズCOLを経て略平行光束とされ、エキスパンダー光学系EXPを透過することにより発散光束に変換され、開口制限素子APにより光束径が規制された後、対物レンズ系OBJによって第3保護層PL3を介して情報記録面RL3上に形成されるスポットとなる。対物レンズ系OBJは、その周辺に配置された2軸アクチュエータAC1によってフォーカシングやトラッキングのために駆動される。情報記録面RL3で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物レンズ系OBJ、開口制限素子AP、エキスパンダー光学系EXPを透過し、コリメートレンズCOLによって収斂光束とされ、プリズムPS内部で2回反射され受光部DS3に集光する。そして、受光部DS3の出力信号を用いてCDに記録された情報を読み取ることができる。
次に、対物レンズ系OBJについて説明する。対物レンズ系OBJは、物体側に配置された負の近軸パワーP(mm−1)を有する第1レンズ群L1と、第1レンズ群L1から射出された光束を光ディスクBDの情報記録面RL上に集光させるための集光レンズ群であって、正の近軸パワーP(mm−1)を有する第2レンズ群L2を、ホルダB1により一体的に連結した構成を有し、以下の(1)式を満たしている。尚、ホルダB1の光源側には、開口制限素子APを取り付けたホルダB2を嵌合させている。
0.03<|P/P|<0.30 (1)
対物レンズ系OBJの第1レンズ群L1の光源側の光学面には、図4に示したような、各輪帯が階段状に5分割され、かつ各階段の高さが2×λ/(Nλ11−1)に設定されている波長選択回折構造が設けられている。ここでλは第1波長、Nλ11は第1レンズ群のλに対する屈折率である。この波長選択回折構造は、波長λの第1光束と波長λの第3光束は透過し、波長λの第2光束のみ選択的に回折させ、BDとDVDの保護層厚さの違いによる球面収差を補正するようになっている。
更に、第1レンズ群L1の光ディスク側の光学面には、図5に示したような、各輪帯が階段状に2分割され、かつ各階段の高さが5×λ/(Nλ11−1)に設定されている波長選択回折構造が設けられている。ここでλは第1波長、Nλ11は第1レンズ群L1のλ1に対する屈折率である。この波長選択回折構造は、波長λの第1光束と波長λの第2光束は透過し、波長λの第3光束のみ選択的に回折させ、BDとCDの保護層厚さの違いによる球面収差を補正するようになっている。
(実施例2)
第2の光ピックアップ装置PU2に好適な対物レンズ系について説明する。実施例2の対物レンズ系の光路図を図9〜11に示し、そのレンズデータを表2に示す。第1レンズ群はプラスチックレンズであり、第2レンズ群は、ガラスレンズ(HOYA社製の「M−NBF1」を使用)である。第1レンズ群の光源側光学面(表2で第1面)に形成した波長選択回折構造により、BDの保護層厚さとDVDの保護層厚さの違いによる球面収差を補正し、第1レンズ群の光ディスク側光学面(表2で第2面)に形成した波長選択回折構造により、BDの保護層厚さとCDの保護層厚さの違いによる球面収差を補正した設計となっている。入射光束の径D=2.285mmと小径の対物レンズ系であるが、BDの作動距離を0.643mmを確保し、保護層が厚いCDの作動距離を0.4mm確保している。
[対物レンズ系の仕様]
第1波長λ1=408nm、第2波長λ2=658nm、第3波長λ3=785nm、BD使用時の像側開口数NABD=0.85、DVD使用時の像側開口数NADVD=0.65、CD使用時の像側開口数NACD=0.45、BD使用時の入射光束の径DBD=2.285mm、BD使用時の焦点距離fBD=1.243mm、BD使用時の倍率mBD=0、DVD使用時の倍率mDVD=0、CD使用時の倍率mCD=0、近軸パワー比|P/PBD=0.1029[第1レンズ群の仕様]
近軸パワーP1BD=−0.080(mm−1
[第2レンズ群の仕様]
焦点距離f2BD=1.278mm、倍率m2BD=−0.108、近軸パワーP2BD=0.782(mm−1
[第1面の波長選択回折構造の説明]
この波長選択回折構造は複数の輪帯から構成されており、各輪帯は階段状に5分割されている。各輪帯内の階段構造の段差Δは、Δ=2・λ1/(NBD−1)を満たす高さに設定されている。ここで、NBDは第1波長λ1における第1レンズ群の屈折率である。この階段構造により第1光束に付加される光路差は2×λ1であるので、第1光束は波長選択回折構造により何ら作用を受けずにそのまま透過する。また、この階段構造により第3光束に付加される光路差は1×λ3であるので、第3光束も波長選択回折構造により何ら作用を受けずにそのまま透過する。一方、この階段構造により第2光束に付加される光路差は約0.2×λ2であり、5分割された輪帯1つ分ではちょうど1×λ2の光路差が付加されることになり、1次回折光が発生する。このように、第2光束のみを選択的に回折させることにより、BDの保護層厚さとDVDの保護層厚さの違いによる球面収差を補正する。尚、回折構造で発生する第1光束の0次回折光(透過光)の回折効率は100%、第2光束の1次回折光の回折効率は87%、第3光束の0次回折光(透過光)の回折効率は100%であり、何れの光束に対しても高い回折効率を得ている。
[第2面の波長選択回折構造の説明]
この波長選択回折構造は複数の輪帯から構成されており、各輪帯は階段状に2分割されている。各輪帯内の階段構造の段差Δは、Δ=5・λ1/(NBD−1)を満たす高さに設定されている。ここで、NBDは第1波長λ1における第1レンズ群の屈折率である。この階段構造により第1光束に付加される光路差は5×λ1であるので、第1光束は波長選択回折構造により何ら作用を受けずにそのまま透過する。また、この階段構造により第2光束に付加される光路差は3×λ2であるので、第2光束も波長選択回折構造により何ら作用を受けずにそのまま透過する。一方、この階段構造により第3光束に付加される光路差は約0.5×λ3であり、2分割された輪帯1つ分ではちょうど半波長分だけ光路差がずれることとになり、波長選択回折構造に入射する第3光束は、その光量の殆どが1次回折光と−1次回折光とに振り分けられる。この波長選択回折構造は、このうち1次回折光をCDの情報記録面上に集光させるように設計されており、この回折作用を利用してBDの保護層厚さとCDの保護層厚さの違いによる球面収差が補正される。尚、回折構造で発生する第1光束の0次回折光(透過光)の回折効率は100%、第2光束の0次回折光(透過光)の回折効率は100%、第3光束の1次回折光の回折効率は40.5%であり、記録時の高速化が要求されるBDとDVDに対して高い回折効率を得ている。
尚、本実施例の対物レンズ系では、CD使用時の倍率mCDを0(平行光入射)とする設計としたが、発散光入射とさせることで、第2面の波長選択回折構造の輪帯ピッチを緩和しつつ、作動距離を更に大きく確保する設計としても良い。これにより、波長選択回折構造の形状誤差による回折効率低下を抑制できるとともに、記録/再生時において、CDと対物レンズ系の干渉を防ぐことができる。
[第3の実施の形態]
図12は、高密度光ディスクBD(第1光ディスク)とDVD(第2光ディスク)とCD(第3光ディスク)との何れに対しても、簡略な構成で適切に情報の記録/再生を行える第3の光ピックアップ装置PU3の構成を概略的に示す図である。高密度光ディスクBDの光学的仕様は、第1波長λ1=408nm、第1保護層PL1の厚さt1=0.1mm、開口数NA1=0.85であり、DVDの光学的仕様は、第2波長λ2=658nm、第2保護層PL2の厚さt2=0.6mm、開口数NA2=0.60であり、CDの光学的仕様は、第3波長λ3=785nm、第3保護層PL3の厚さt3=1.2mm、開口数NA3=0.45である。
光ピックアップ装置PU3は、高密度光ディスクBDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され408nmのレーザ光束(第1光束)を射出する第1の発光部EP1(第1光源)と、DVDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され658nmのレーザ光束(第2光束)を射出する第2の発光部EP2(第2光源)と、CDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され785nmのレーザ光束(第3光束)を射出する発光部EP3とを同一パッケージ内に収容した(一体化された光源ユニット)3レーザ1パッケージ3L1Pと、光路合成手段であるプリズム(図8では3レーザ1パッケージ3L1Pのケースに取り付けられ一体化されている)PSと、光検出器PDと、その光学面上に位相構造としての回折構造が形成された収差補正素子L1とこの収差補正素子L1を透過したレーザ光束を情報記録面RL1、RL2,RL3上に集光させる機能を有する両面が非球面とされた集光素子L2とから構成された対物光学系OBJ、開口制限素子AP、2軸アクチュエータAC1、1軸アクチュエータAC2、高密度光ディスクBDの開口数NA1に対応した絞りSTO、偏光ビームスプリッタPBS、コリメートレンズCOL(可動素子)、センサ用レンズSL、ビーム整形素子SH、1/4波長板QWPとから構成されている。尚、対物光学系OBJについては、第1の光ピックアップ装置PU1に搭載したものと同様なものを用いることができるので、その説明は省略する。プリズムPSの構成及び作用については後述する。
光ピックアップ装置PU3において、高密度光ディスクBDに対して情報の記録/再生を行う場合には、3レーザ1パッケージ3L1Pを作動させて第1の発光部EP1を発光させる。第1の発光部EP1から射出された発散光束は、プリズムPSを透過し、図8において実線でその光線経路を描いたように、ビーム整形素子SHを透過することにより、その断面形状が楕円形から円形に整形され、偏光ビームスプリッタPBSを透過し、コリメートレンズCOLを経て平行光束とされた後、1/4波長板QWPを通過し、絞りSTOにより光束径が規制され、開口制限素子APを透過し、対物光学系OBJによって第1保護層PL1を介して情報記録面RL1上に形成されるスポットとなる。対物光学系OBJは、その周辺に配置された2軸アクチュエータAC1によってフォーカシングやトラッキングのために駆動される。情報記録面RL1で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物光学系OBJ、開口制限素子AP、1/4波長板QWPを通過し、コリメートレンズCOLによって収斂光束とされ、偏光ビームスプリッタPBSで反射されて、センサ用レンズSLを透過した後、光検出器PDで受光される。光検出器PDの出力信号を用いて、高密度光ディスクBDに記録された情報を読み取ることができる。
また、光ピックアップ装置PU3においてDVDに対して情報の記録/再生を行う場合には、第2光束が平行光束の状態でコリメートレンズCOLから射出されるように、1軸アクチュエータAC2によりコリメートレンズCOLを移動させる。その後、3レーザ1パッケージ3L1Pを作動させて第2の発光部EP2を発光させる。但し、前記第2の発光部EP2を発光させた後、最適位置を探索しながらコリメートレンズCOLを移動させても良い。
第2の発光部EP2から射出された発散光束は、プリズムPSで光路を変更されることで、第1の発光部EP1から射出される発散光束と光軸を一致させられ、図8において点線でその光線経路を描いたように、ビーム整形素子SHを透過することにより、その断面形状が楕円形から円形に整形され、偏光ビームスプリッタPBSを透過し、コリメートレンズCOLを経て平行光束とされた後、絞りSTOにより光束径が規制され、1/4波長板QWP、開口制限素子APを透過し、対物光学系OBJによって第2保護層PL2を介して情報記録面RL2上に形成されるスポットとなる。対物光学系OBJは、その周辺に配置された2軸アクチュエータAC1によってフォーカシングやトラッキングのために駆動される。情報記録面RL2で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物光学系OBJ、開口制限素子AP、1/4波長板QWPを通過し、コリメートレンズCOLによって収斂光束とされ、偏光ビームスプリッタPBSで反射されて、センサ用レンズSLを透過した後、光検出器PDで受光される。光検出器PDの出力信号を用いて、DVDに記録された情報を読み取ることができる。
また、光ピックアップ装置PU3においてCDに対して情報の記録/再生を行う場合には、第3光束が平行光束の状態でコリメートレンズCOLから射出されるように、1軸アクチュエータAC2によりコリメートレンズCOLを移動させる。その後、3レーザ1パッケージ3L1Pを作動させて第3の発光部EP3を発光させる。但し、前記第3の発光部EP3を発光させた後、最適位置を探索しながらコリメートレンズCOLを移動させても良い。
第3の発光部EP3から射出された発散光束は、プリズムPSで光路を変更されることで、第1の発光部EP1から射出される発散光束と光軸を一致させられ、図8において一点鎖線でその光線経路を描いたように、センサ用レンズSLを通過し、偏光ビームスプリッタPBSを透過し、コリメートレンズCOLを経て平行光束とされた後、絞りSTOにより光束径が規制され、1/4波長板QWP、開口制限素子APを透過し、対物光学系OBJによって第3保護層PL3を介して情報記録面RL3上に形成されるスポットとなる。対物光学系OBJは、その周辺に配置された2軸アクチュエータAC1によってフォーカシングやトラッキングのために駆動される。情報記録面RL3で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物光学系OBJ、開口制限素子AP、1/4波長板QWPを通過し、コリメートレンズCOLによって収斂光束とされ、偏光ビームスプリッタPBSで反射されて、センサ用レンズSLを透過した後、光検出器PDで受光される。光検出器PDの出力信号を用いて、CDに記録された情報を読み取ることができる。
本実施の形態において、コリメートレンズCOLは、前記第1光束及至第3光束の共通光路内に配置されており、1軸アクチュエータAC2により光軸方向にその位置を調整可能であるように構成されており、上述したように、第1波長λ1と第2波長λ2、第3波長λ3の間の色収差を吸収し、何れの波長の光束も平行光束の状態でコリメートレンズCOLから射出することが出来る。更に、高密度光ディスクBDに対する情報の記録/再生時にコリメートレンズCOLを光軸方向に変移させることで、高密度光ディスクBDの情報記録面RL1上に形成されたスポットの球面収差を補正することが可能となるので、高密度光ディスクBDに対して常に良好な記録/再生特性を維持することができる。
図13は、プリズムPSの概略構成を示す図である。尚、図13においては、発光部から出射される光束を直線で概略的に描いているが、実際は発散光束が出射される。
図13(a)において、プリズムPSは4つのプリズム素子からなり、隣接するプリズム素子同士を張り合わせた面がP1〜P3となっていて、具体的には、ダイクロイックコートなどが施された選択的透過面P1、P2及び反射面P3を有している。選択的透過面P1は、第1の波長λ1の光束は透過するが、第2の波長λ2及び第3の波長λ3の光束は反射する機能を有する。一方,選択的透過面P2は、第3の波長λ3の光束は透過するが、第2の波長λ2の光束は反射する機能を有する。
従って、第2の発光部EP2から出射された光束は、選択的透過面P2で反射され、その後選択的透過面P1で反射され、第1の発光部EP1から出射された光束の光路内に導かれるようになっている。一方、第3の発光部EP3から出射された光束は、反射面P3で反射され、選択的透過面P2を透過し、その後選択的透過面P1で反射され、第1の発光部EP1から出射された光束の光路内に導かれるようになっている。以上により発光点が異なる3つの光束について、光路合成が行われるようになっている。
本実施の形態によれば、プリズムPSが、異なる3つの波長λ1〜λ3の光束について、3レーザ1パッケージ3L1Pとカップリングレンズ(ここではコリメートレンズCOL)との間で光路の合成を行っており、駆動系を何ら必要とすることなく光学作用のみで光路合成を実現でき、それにより省スペース化を図れると共に、プリズムPSと対物レンズOBJとの間における光束の取り扱いが容易となり、例えば集光光学系をより簡素化できる。尚、プリズムPSは、必ずしも3レーザ1パッケージ3L1Pと一体化する必要はなく、別体に設けても良い。また、プリズムPSの入射面や出射面に回折構造を設けて、光路合成を支援したり、光路長調整を行うことができる。
図13(b)に示すのは、各プリズム素子の光源側に段差を設けるようにしてプリズムの形状を工夫して、光路長調整手段の機能を持たせた例である。ここでは、各波長の光束が入射するプリズムに段差部d1,d2を設けて、光路長を生じるようにせしめている。各光源から出射された光束が、反射あるいは透過して出射する構成については、図13(a)と同じである。
ここでは、発光部EP1から出射された光束と、発光部EP2から出射された光束との間で光軸方向にd1、発光部EP1から出射された光束と、発光部EP3から出射された光束との間で光軸方向にd2の光路長差がつくように構成されている。
このため、図に示す光軸と垂直方向にδ1、δ2の光路長差が生じることと相まって、波長差によって焦点距離が変わってしまうといった問題を解決できる。
たとえば、カップリングレンズやコリメータに対しては、もっとも短い波長の光源に対して最適な設計をしても、それよりも長い波長の光源から出射される光束に対しては焦点距離が長くなってしまう。同様に、ビーム整形素子に対しては、使用する光源が変わった際に非点収差が発生する。これらの問題は、回折構造などを用いて波長ごとに選択的異なったパワーを与えて、倍率を等しくすることができるが、光量が低下してしまう。
そこで図13(b)に示すように、波長ごとに異なった光路差を付与することによって、そのような焦点位置ズレの問題を解決できる。ここでは、発光部EP1から発光部EP3にかけて波長が長くなるように構成されているが、必要に応じて発光点の配列を変えることができ、またその際はプリズムの段差もそれにあわせて変えれば良い。尚、図13(c)に示すように、発光部EP1〜EP3の台座の形状を変更し、例えば据え付け高さの差d1,d2を与えるようにして光路長調整手段を構成しても良い。
本実施の形態においては、対物レンズOBJには、いずれの光束もすべて無限平行光で入射するようにしているが、第1波長λ1の光束が無限平行光で、第2波長λ2の光束が第1の発散度合いの有限発散光で、第3波長λ3の光束が前記第1の発散度合いよりも大きい第2の発散度合いで入射するようにしても良い。
尚、本実施の形態では、プリズムPSが波長毎に異なった光路長を付与する光路長調整手段を兼ねる。より具体的には、プリズムPSを通過することで、第2の波長λ2の光束は、第1の波長λ1の光束よりδ1だけ光路長が長くなり、又、プリズムPSを通過することで、第3の波長λ3の光束は、第1の波長λ1の光束よりδ2だけ光路長が長くなり、それにより焦点位置を任意に調整でき、よって波長差に起因して生じる焦点距離変動を補正することができる。
図14は、第3の実施の形態にかかる光ピックアップ装置PU3に用いることができる3レーザ1パッケージ3L1Pの変形例の概略構成を示す図である。本実施の形態においては、3レーザ1パッケージの出射面には、回折素子DEが配置されている。回折素子DEは入射面P4と出射面P5に、それぞれ別な作用を有する回折構造を形成している。又、第2発光部EP2は、そこから出射する光束の光軸が、第1発光部EP1から出射する光束の光軸と、回折素子DEの入射面P4で交差するように傾けられており、第3発光部EP3は、そこから出射する光束の光軸が、第1発光部EP1から出射する光束の光軸と、回折素子DEの出射面P5で交差するように傾けられている。
より具体的には、入射面P4の回折構造は、波長λ1の光束が入射した場合、0次回折光の回折効率が最も高くなり、波長λ2の光束が入射した場合、n次回折光の回折効率が最も高くなり、波長λ3の光束が入射した場合に、0次回折光の回折効率が最も高くなるように設計されている。一方、出射面P5の回折構造は、波長λ1の光束が入射した場合、0次回折光の回折効率が最も高くなり、波長λ2の光束が入射した場合、0次回折光の回折効率が最も高くなり、波長λ3の光束が入射した場合に、m次回折光の回折効率が最も高くなるように設計されている。
従って、n次回折光の出射角度と第2発光部EP2の取り付け角度、及びm次回折光の出射角度と第3発光部EP3の取り付け角度とを合わせることで、第2の発光部EP2から出射された光束は、第1の発光部EP1から出射された光束の光路内に導かれるようになり、第3の発光部EP3から出射された光束も、第1の発光部EP1から出射された光束の光路内に導かれるようになっている。以上により発光点が異なる3つの光束について、光路合成が行われるようになっているので、上述した実施の形態と同様な効果が得られる。又、図14から明らかなように、各発光部から回折素子DEまでの光路長が異なるため、回折素子DEは、波長毎に異なった光路長を付与する光路長調整手段を兼ねる。
図13に示す光路合成素子としてのプリズムPS(又は図14に示す回折素子DE)は、図12に点線で示すように、コリメートレンズCOLと対物レンズOBJとの間、もしくは対物レンズOBJと光検出器PDの間に配置しても良い。
次に前記43に記載の構成に係る具体的な対物レンズについて説明する。何れもガラスレンズであり、(I)〜(VI)のうち何れか1つの条件を満たすことで高NA対物レンズでありながら十分な面シフト誤差に対する公差を確保しているとともに、十分な作動距離を確保している。尚、何れも絞り(表3〜8において「STO」)は光源側光学面の頂点位置に配置している。
(実施例3)
レンズデータを表3に示す。
(実施例4)
レンズデータを表4に示す。
(実施例5)
レンズデータを表5に示す。
(実施例6)
レンズデータを表6に示す。
(実施例7)
レンズデータを表7に示す。
(実施例8)
レンズデータを表8に示す。
また、実施例3〜8の対物レンズの仕様と、上述の形状に関する式((SAG−SAG)・(N405−1)/{NA・f/√(1+|m|)}に用いた値を表9に示す。
本発明によれば、少なくとも高密度な情報の記録及び/又は再生を行うことができるにも関わらずコンパクトな構成を有する光ピックアップ装置等を提供できる。

Claims (42)

  1. 物体側から順に配置された負の近軸パワーを有する第1レンズ群と、該第1レンズ群から射出された光束を光情報記録媒体の情報記録面上に集光させるための正の近軸パワーを有する第2レンズ群とから構成されたことを特徴とする光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
  2. 前記第1レンズ群の近軸パワーP(mm−1)と、前記第2レンズ群の近軸パワーP(mm−1)とが以下の(1)式を満たすことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
    0.02<|P/P|<0.30 (1)
  3. 像側開口数が0.8以上とされたことを特徴とする請求の範囲第2項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
  4. 前記対物レンズ系に入射する光束の径D(mm)が以下の(2)式を満たすことを特徴とする請求の範囲第2項又は第3項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
    0.7<D<3.0 (2)
  5. 前記第2レンズ群は単レンズよりなることを特徴とする請求の範囲第2項乃至第4項の何れか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
  6. 前記第1レンズ群は単レンズよりなることを特徴とする請求の範囲第5項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
  7. 前記第1レンズ群の物体側の面は凹面であることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
  8. 前記第1レンズ群は凹平レンズであり、その平面側に前記位相構造を有することを特徴とする請求の範囲第7項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
  9. 前記対物レンズ系の焦点距離f(mm)と、前記第2レンズ群の軸上厚さd(mm)が以下の(3)式を満たすことを特徴とする請求の範囲第5項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
    0.7≦d/f≦1.4 (3)
  10. 前記第2レンズ群のd線における屈折率Nd2が以下の(4)式を満たすことを特徴とする請求の範囲第5項又は第9項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
    1.60≦Nd2≦1.85 (4)
  11. 前記第2レンズ群はガラスレンズであることを特徴とする請求の範囲第10項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
  12. 前記第2レンズ群の焦点距離f(mm)と、前記第2レンズのd線におけるアッベ数νd2が以下の(5)式を満たすことを特徴とする請求の範囲第5項乃至第11項の何れか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
    /νd2≦0.05 (5)
  13. 前記第1レンズ群のd線におけるアッベ数νd1と、前記第2レンズ群のd線におけるアッベ数νd2が以下の(6)式を満たすことを特徴とする請求の範囲第12項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
    νd1<νd2 (6)
  14. 前記対物レンズ系の倍率は略ゼロであることを特徴とする請求の範囲第2項乃至第13項の何れか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
  15. 球面収差補正が最適化される前記第2レンズ群の倍率mは、以下の(7)式を満たすことを特徴とする請求の範囲第14項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
    −0.15≦m≦−0.03 (7)
  16. 前記対物レンズ系は、回折構造或いは光路差付与構造の何れかの位相構造を有するとともに、波長が互いに異なる複数の光束を記録密度が互いに異なる複数の光情報記録媒体の情報記録面上に集光させることが可能となっていることを特徴とする請求の範囲第2項乃至第15項の何れか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
  17. 前記複数の光情報記録媒体は、記録密度が高いほど薄い保護層を有することを特徴とする請求の範囲第16項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
  18. 前記第1レンズ群が前記位相構造を有することを特徴とする請求の範囲第16項又は第17項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
  19. 前記複数の光束の波長は、380nmから420nmの範囲内の第1波長と、630nmから680nmの範囲内の第2波長であることを特徴とする請求の範囲第16項乃至第18項の何れか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
  20. 前記複数の光束の波長は、380nmから420nmの範囲内の第1波長と、630nmから680nmの範囲内の第2波長と、740nmから840nmの範囲内の第3波長であることを特徴とする請求の範囲第16項乃至第18項の何れか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
  21. 前記第1レンズ群と前記第2レンズ群は、互いの相対位置が不変であるように保持されていることを特徴とする請求の範囲第2項乃至第20項の何れか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ系。
  22. 光源と、請求の範囲第2項乃至第21項のいずれか一項に記載の対物レンズ系と、光情報記録媒体の情報記録面からの反射光を受光する受光系とを有し、前記光源からの光束を前記対物レンズ系を介して前記光情報記録媒体の情報記録面上に集光させることによって情報の記録及び/又は再生を行うことを特徴とする光ピックアップ装置。
  23. 請求の範囲第22項に記載の光ピックアップ装置を搭載し、回転する光情報記録媒体に対して、該光情報記録媒体の半径方向に移動自在とされた光ピックアップ装置により情報の記録及び/又は再生を行うようになっていることを特徴とする光情報記録媒体のドライブ装置。
  24. 光ピックアップ装置用の対物レンズ系で使用される集光レンズであって、該集光レンズは、発散光である入射光束を光情報記録媒体の情報記録面上に集光する機能を有し、1群構成であって、像側開口数が0.8以上であって、入射面の有効径D(mm)と、焦点距離f(mm)と、軸上厚さd(mm)が以下の(8)及び(9)式を満たすことを特徴とする集光レンズ。
    0.7<D<3.0 (8)
    0.7≦d/f≦1.4 (9)
  25. d線における屈折率NdCが以下の(10)式を満たすことを特徴とする請求の範囲第24項に記載の集光レンズ。
    1.60≦NdC≦1.85 (10)
  26. 前記集光レンズはガラスレンズであることを特徴とする請求の範囲第25項に記載の集光レンズ。
  27. 焦点距離f(mm)と、d線におけるアッベ数νdが以下の(11)式を満たすことを特徴とする請求の範囲第24項乃至第26項の何れか一項に記載の集光レンズ。
    /νdC≦0.05 (11)
  28. 倍率mが以下の(12)式を満たすことを特徴とする請求の範囲第24項乃至第27項の何れか一項に記載の集光レンズ。
    −0.15≦m≦−0.03 (12)
  29. 波長λ1の光源を用いて保護基板厚t1の第1光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行い、波長λ2(λ1<λ2)の光源を用いて保護基板厚t2(t1≦t2)の第2光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行い、波長λ3(λ2<λ3)の光源を用いて保護基板厚t3(t2<t3)の第3光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う光ピックアップ装置であって、
    前記波長λ1の光束を出射する第1発光部、前記波長λ2の光束を出射する第2発光部、前記波長λ3の光束を出射する第3発光部の3つの発光部が近接して配置され、一体に構成された光源部と、
    前記光源部から出射された光束の発散角が小さくなるように変換するカップリングレンズと、
    前記カップリングレンズから出射された光束を、前記第1乃至第3光情報記録媒体のいずれかに集光させるために共通に用いられる対物光学素子と、
    前記光源部と前記カップリングレンズとの間に配置され、前記第1発光部乃至第3発光部から出射される光束のうち少なくとも2つの光束の光軸を一致せしめる光路合成素子を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  30. 請求の範囲第29項に記載の光ピックアップ装置は、さらに、前記第1乃至第3光情報記録媒体の情報記録面で反射された光を受光して電気信号に変換するために共通に用いられる受光素子を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  31. 前記光路合成素子は、少なくとも2つの波長に対して選択的に透過または反射させる面を2つ以上備えたプリズムから構成されることを特徴とする請求の範囲第29項記載の光ピックアップ装置。
  32. 前記光路合成素子は、回折素子を備えることを特徴とする請求の範囲第29項又は第31項に記載の光ピックアップ装置。
  33. 前記対物光学素子には、前記第1波長の光束が無限平行光で、第2波長の光束が第1の発散度合いの有限発散光で、前記第3波長の光束が前記第1の発散度合いよりも大きい第2の発散度合いで入射することを特徴とする請求の範囲第29項乃至第32項のいずれか記載の光ピックアップ装置。
  34. 前記対物光学素子と前記受光素子との間に、波長毎に異なった光路長を付与する光路長調整手段を備えることを特徴とする請求の範囲第30項乃至第33項のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  35. 前記光路合成素子は、波長毎に異なった光路長を付与する光路長調整手段を備えることを特徴とする請求の範囲第29項乃至第34項のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  36. 前記対物光学素子には、前記第1乃至第3波長の光束がすべて無限平行光で入射することを特徴とする請求の範囲第35項に記載の光ピックアップ装置。
  37. 前記光路合成素子は、前記カップリングレンズにおいて、前記第1波長乃至第3波長の、波長差に起因して生じる焦点距離変動を補正することを特徴とする請求の範囲第35項又は第36項に記載の光ピックアップ装置。
  38. 前記光路合成素子は、前記光路合成素子と前記カップリングレンズとの間にビーム整形光学素子を備え、当該ビーム整形光学素子において、前記第1波長乃至第3波長の、波長差に起因して生じる非点収差を補正することを特徴とする請求の範囲第35項乃至第37項のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  39. 請求の範囲第29項乃至第37項に記載の光ピックアップ装置に用いる光路合成素子であって、前記光源部と前記カップリングレンズとの間に配置され、前記第1発光部乃至第3発光部から出射される光束の光軸を一致せしめることを特徴とする光路合成素子。
  40. 波長λ1の光源を用いて保護基板厚t1の第1光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行い、波長λ2(λ1<λ2)の光源を用いて保護基板厚t2(t1≦t2)の第2光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行い、波長λ3(λ2<λ3)の光源を用いて保護基板厚t3(t2<t3)の第3光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う光ピックアップ装置であって、
    前記波長λ1の光束を出射する第1発光部、前記波長λ2の光束を出射する第2発光部、前記波長λ3の光束を出射する第3発光部の3つの発光部が近接して配置され、一体に構成された光源部と、
    前記光源部から出射された光束を透過するカップリングレンズと、
    前記カップリングレンズから出射された光束を、光情報記録媒体に集光させるために共通に用いられる対物光学素子と、
    前記第1乃至第3光情報記録媒体の情報記録面で反射された光を受光して電気信号に変換するために共通に用いられる受光素子と、
    各々異なった回折作用を有する2つの光路差付与機能を有する光学面を備え、前記光源部と前記カップリングレンズとの間、または前記カップリングレンズと前記対物光学素子との間に配置され、前記第1発光部乃至第3発光部から出射される光束の光軸を一致せしめる光路合成素子を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  41. 波長λ1の光源を用いて保護基板厚t1の第1光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行い、波長λ2(λ1<λ2)の光源を用いて保護基板厚t2(t1≦t2)の第2光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行い、波長λ3(λ2<λ3)の光源を用いて保護基板厚t3(t2<t3)の第3光情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う光ピックアップ装置であって、
    前記波長λ1の光束を出射する第1発光部、前記波長λ2の光束を出射する第2発光部、前記波長λ3の光束を出射する第3発光部の3つの発光部が近接して配置され、一体に構成された光源部と、
    前記光源部から出射された光束を透過するカップリングレンズと、
    前記カップリングレンズから出射された光束を、光情報記録媒体に集光させるために共通に用いられる対物光学素子と、
    前記第1乃至第3光情報記録媒体の情報記録面で反射された光を受光して電気信号に変換するために共通に用いられる受光素子と、
    各々異なった回折作用を有する2つの光路差付与機能を有する光学面を備え、前記対物光学素子と前記受光素子との間に配置され、前記第1発光部乃至第3発光部から出射される光束の光軸を一致せしめる光路合成素子を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  42. 380nmから420nmの範囲内にある波長を出射する第1の光源と、前記波長とは異なる波長を出射する第2の光源との少なくとも2つの光源を備えると共に、コリメートレンズを備え、前記第1の光源から出射される光束と前記第2の光源から出射される光束との少なくとも2つの光束に対して、前記コリメートレンズから無限平行光が出射されるように光路長が調整されたことを特徴とする光ピックアップ装置。
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