JP2009070545A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】共通の対物レンズを用いてBD若しくはHD DVDと、DVD、CDとの記録、再生が可能な光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】光ピックアップ装置100は、405nm、660nm、790nmの光を発する第1、第2、第3光源1A、1B、1Cを備える。405nmの光束は、カップリングレンズ3Aにより収束光とされ、660nmの光束はカップリングレンズ3Bにより平行光とされ、790nmの光束はカップリングレンズ3Cにより発散光とされて対物レンズ10に入射し、各ディスク面上にスポットを形成する。対物レンズ10のレンズ面11には段差構造が形成され、その作用と所定の倍率を満たす配置とにより、波長の違いと保護層の厚さの違いにより生じる球面収差を補正すると共に、温度変化による球面収差の発生量を小さく抑える。
【選択図】図1

Description

本発明は、CDやDVDに加え、従来のDVDより記録密度が高いHD DVDやBD(ブルーレイディスク)等の光ディスクを含む3種類の規格が異なる光ディスクに対して、共通の対物レンズを用いて情報を記録し、または、再生する光ピックアップ装置の改良に関する。
規格が異なる複数の光ディスクに対して共通の対物レンズを用いて情報を記録し、または、再生する光ピックアップ装置としては、例えば特許文献1及び2に記載されたものが知られている。特許文献1は、CD及びDVDに対して共通の対物レンズを用い、温度変化による収差劣化を低減するため、光ディスクの種類に応じて対物レンズの倍率を変化させるようにした光学系を開示している。具体的には、DVDの使用時に対物レンズに対して収束光を入射させ、CDの使用時にはほぼ平行な光束を入射させるようにしている。
また、特許文献2は、共通の対物レンズを用いてCD、DVDの他、青色光を用いてDVDをより高密度化した光ディスクの記録、または再生を行う装置を開示する。特許文献2では、全ての種類の光ディスクに対して無限系、すなわち、平行光を入射させる構成(第1,第2の実施形態)と、全ての種類の光ディスクに対して有限系、ここでは発散光を入射させる構成(第3の実施形態)とが開示されている。いずれの構成でも、対物レンズに回折構造を形成し、波長により異なる次数の回折光を用いることにより回折効率を維持し、光量を確保している。また、無限系では、温度補償や色収差補償を行うための光学的補正構造を有する光学素子が光路中に設けられている。一方、有限系では無限系の場合よりトラッキング特性が劣化すると共に、特に発散光を入射させる場合には温度特性が劣化するため、これを補正するために対物レンズに加えてカップリングレンズにも回折構造を形成している。
特開平9−306024号公報 図1 特開2004−247025号公報 段落0078、0090、0097
しかしながら、特許文献1に記載された光ピックアップは、DVDとCDという2種類の光ディスクにのみ対応可能であり、HD DVDのようにDVDよりも記録密度の高い光ディスクも含めた3種類の光ディスクへの対応は想定されていない。
また、特許文献2に開示された構成は、DVDよりも記録密度の高い光ディスクにも対応可能であるが、温度変化に対する収差劣化を防ぐために、対物レンズに形成した回折構造とは別に、補正用の光学素子を設ける必要があり、部品点数の増加によるコストアップを招く。また、無限系の場合、全ての波長において高い回折効率が得られる回折構造を形成することは難しい。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、共通の対物レンズを用いてDVD、CDに加え、HD DVD又はBDの記録、再生が可能であり、部品点数を増やさずに、温度変化に対する収差劣化を抑えることができる光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる光ピックアップ装置は、上記の目的を達成させるため、保護層の厚さがt1で記録密度が最も高い第1の光ディスク、保護層の厚さがt2で記録密度が第1の光ディスクよりも低い第2の光ディスク、及び、保護層の厚さがt3(ただし、t1≦t2<t3を満たす)で記録密度が最も低い第3の光ディスクを対象として情報を再生し、または、記録する構成において、
第1の光ディスクの使用時に最も短い第1の波長の光束を発する第1光源と、
第2の光ディスクの使用時に第1の波長よりも長い第2の波長の光束を発する第2光源と、
第3の光ディスクの使用時に最も長い第3の波長の光束を発する第3光源と、
少なくとも一方の面に、同心状に分割され、境界部分の段差で第1の波長の入射光束に対してほぼ2波長分の光路長差を与える複数の輪帯状の屈折面を備えた段差構造を有し、各光源からの光束を各光ディスク上に収束させる共通の対物レンズと、
第1光源から発した光束を対物レンズに対して収束光として入射させ、第2、第3光源から発した光束を対物レンズに対して所定の状態で入射させる複数のカップリングレンズとを備え、
第1の光ディスクの使用時の対物レンズの焦点距離および結像倍率をそれぞれf1、M1、第2の光ディスクの使用時の対物レンズの焦点距離および結像倍率をそれぞれf2、M2として、
−0.35<f2×M2−f1×M1<−0.07・・・(1)
を満たすよう対物レンズが配置されていることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様にかかる光ピックアップ装置は、保護層の厚さがt1で記録密度が最も高い第1の光ディスク、保護層の厚さがt2で記録密度が第1の光ディスクよりも低い第2の光ディスク、及び、保護層の厚さがt3(ただし、t1≦t2<t3を満たす)で記録密度が最も低い第3の光ディスクを対象として情報を再生し、または、記録する構成において、
第1の光ディスクの使用時に最も短い第1の波長の光束を発する第1光源と、
第2の光ディスクの使用時に第1の波長の光束よりも短い第2の波長の光束を発する第2光源と、
第3の光ディスクの使用時に最も長い第3の波長の光束を発する第3光源と、
少なくとも一方の面に、同心状に分割され、境界部分の段差で入射光束に対して光路長差を与える複数の輪帯状の屈折面を備えた段差構造を有し、各光源からの光束を各光ディスク上に収束させる共通の対物レンズと、
第1光源から発した光束を対物レンズに対して収束光として入射させ、第2、第3光源から発した光束を対物レンズに対して所定の状態で入射させる複数のカップリングレンズとを備え、
第1の光ディスクの使用時に必要な開口数をNA1、第2の光ディスクの使用時に必要な開口数をNA2、第3の光ディスクの使用時に必要な開口数をNA3として、
NA1>NA3 かつNA2>NA3
の関係を満たし、
段差構造は、開口数NA3を確保するのに必要な第1の領域において、第1の波長のほぼ2波長分の光路長差を付与し、
第1の光ディスクの使用時の対物レンズの焦点距離および結像倍率をそれぞれf1、M1、第2の光ディスクの使用時の対物レンズの焦点距離および結像倍率をそれぞれf2、M2として、
−0.35<f2×M2−f1×M1<−0.07・・・(1)
を満たすよう対物レンズが配置されていることを特徴とする。
上記第1,第2の態様のいずれにおいても、第1、第2の光ディスク保護層の厚さt1及
びt2が約0.6mmであり、第3の光ディスクの保護層の厚さt3が約1.2mmである場合が想定できる。
このような場合には、以下の条件(2)、(3)、(4)、
−0.25<f2×M2−f1×M1<−0.07・・・(2)
0.05<f1×M1<0.25・・・(3)
−0.02<f2×M2<0.02・・・(4)
を満たすように対物レンズを配置することが望ましい。
さらに、第3の光ディスクの使用時における対物レンズの焦点距離および結像倍率をそれぞれf3、M3、として、以下の条件(5)、
−0.26<f3×M3−f1×M1<−0.15・・・(5)
を満たすように対物レンズを配置することが望ましい。
また、上記第1,第2の態様のいずれにおいても、第1、第3の光ディスク保護層の厚さの差t3−t1が0.1mm以上であり、前記第2の光ディスクの保護層の厚さt2が約0.6mmである場合が想定できる。そのような場合には、以下の(6)、(7)、(4)、(8)の条件を満たすことが望ましい。
-0.35<f2×M2−f1×M1<-0.17 ・・・(6)
0.10<f1×M1<0.35 ・・・(7)
-0.02<f2×M2<0.02 ・・・(4)
-0.31<f3×M3−f1×M1<-0.20 ・・・(8)
上記の第2の態様において、第1の領域の外側に、第1、第2の波長の光束をそれぞれ第1、第2の光ディスク上に収束させ、第3の波長の光束の収束には寄与しない第2の領域を有し、段差構造は、第2の領域において、第1の波長のほぼ2波長分またはほぼ−2波長分の光路長差を与える段差と、第1の波長のほぼ5波長分またはほぼ−5波長分の光路長差を与える段差とを含むことが望ましい。
そして、第1の波長の光束が対物レンズに入射する際の有効光束径が、第2の波長の光束が対物レンズに入射する際の有効光束径より大きい場合には、第2の領域の外側に、第1の波長の光束を第1の光ディスク上に収束させ、第2、第3の波長の光束の収束には寄与しない第3の領域を有し、段差構造は、第3領域において、第1の波長の光束に対して第2の領域の段差が与えるのとは異なる光路長差を与える段差を持つことが望ましい。
さらに、段差構造は、第3の領域において、第1の波長のほぼ1波長分またはほぼ−1波長分の光路差を与える段差を持つことが望ましい。
一方、第1の波長の光束が対物レンズに入射する際の有効光束径が、第2の波長の光束が対物レンズに入射する際の有効光束径より小さい場合には、第2の領域の外側に、第2の波長の光束を第2の光ディスク上に収束させ、第1、第3の波長の光束の収束には寄与しない第3の領域を有し、段差構造は、第3領域において、第2の波長の光束に対して第2の領域の段差が与えるのとは異なる光路長差を与える段差を持つことが望ましい。
この場合、段差構造は、第3の領域において、第2の波長のほぼ1波長分またはほぼ−1波長分の光路差を与える段差を持つことが望ましい。
上記のように対物レンズに形成された段差構造が段差毎に第1の波長で略2波長分の光路長差を付与するよう設定し、第1の波長が400nm近傍であるのに対して第2,第3の
波長が650〜800nm程度であることを前提とすると、利用する回折次数は第1の波長の光束については2次、第2,第3の波長の光束については1次となり、いずれの光ディスクに対しても高い効率で光源からの光束を利用することができる。また、このように2次、1次の回折光を使用し、各光ディスク使用時の倍率を適切に設定することにより、いずれの光ディスクの使用時にも球面収差の発生を抑えることができる。特に、記録密度の高い第1の光ディスクの使用時に対物レンズに対して収束光を入射させることにより、温度変化時に生じる球面収差を小さく抑えることができる。
したがって、本発明によれば、共通の対物レンズを用いてDVD、CDの他、HD DVDやBD等の高密度ディスクの記録、再生が可能であり、部品点数を増やさずに、かつ、カップリングレンズのコストを上げることなく、温度変化に対する収差劣化を抑えることができる光ピックアップ装置を提供することができる。
以下、本発明にかかる光ピックアップ装置の実施形態として6つの実施例を説明する。実施例1〜4の光ピックアップ装置は、保護層の厚さt1が0.6mmで記録密度が最も高い第1の光ディスク(HD DVD)、保護層の厚さt2が0.6mmで記録密度が次に高い第2の光ディスク(DVD)、及び、保護層の厚さt3が1.2mmで記録密度が最も低い第3の光ディスク(CD)を対象として情報を再生し、または、記録する装置である。また、実施例5及び6の光ピックアップ装置は、第1の光ディスクとして保護層の厚さt1が0.0875mmのBDを用い、第2,第3の光ディスクとしてDVD,CDをそれぞれ用いる装置である。
図1は、実施例1にかかる光ピックアップ装置の光学系を示す説明図であり、図2は、図1に含まれる3つの光学系をそれぞれ展開して示したものである。図2(A)はHD DVD用の光学系、(B)はDVD用の光学系、(C)はCD用の光学系を示す。これらの図に示されるように、実施例1の光ピックアップ装置100は、HD DVDの使用時に最も短い第1の波長(405nm)の光を発する第1光源1Aと、DVDの使用時に次に短い第2の波長(660nm)の光を発する第2光源1Bと、CDの使用時に最も長い第3の波長(790nm)の光を発する第3光源1Cとの3つのレーザー光源を備えている。
HD DVDの使用時には、第1光源1Aから発した発散光であるレーザー光は、トラッキングサーボに利用するためのサブビームを形成するための回折格子2Aを介して、ハーフミラー5Aで反射され、第1カップリングレンズ3Aにより収束光に変換され、第1、第2ビームスプリッタ41、42を透過し、対物レンズ10によりHD DVDの記録面上にスポットを形成する。そして、HD DVDからの反射光は、往路と同一の光路を辿り、ハーフミラー5Aを透過して検出器6Aに入射する。検出器6Aは、複数の受光エリアを有する公知の素子であり、再生信号、トラッキングエラー信号、フォーカシングエラー信号を生成する。
DVDの使用時には、第2光源1Bから発したレーザー光は、回折格子2Bを介してハーフミラー5Bで反射され、第2カップリングレンズ3Bにより平行光に変換され、第1ビームスプリッタ41で反射され、第2ビームスプリッタ42を透過し、対物レンズ10によりDVDの記録面上にスポットを形成する。そして、DVDからの反射光は、往路と同一の光路を辿り、ハーフミラー5Bを透過して検出器6Bに入射する。
CDの使用時には、第3光源1Cから発したレーザー光は、回折格子2Cを介してハーフミラー5Cで反射され、第3カップリングレンズ3Cにより弱い発散光に変換され、第2ビームスプリッタ42で反射され、対物レンズ10によりCDの記録面上にスポットを
形成する。そして、CDからの反射光は、往路と同一の光路を辿り、ハーフミラー5Cを透過して検出器6Cに入射する。
対物レンズ10は、光源側のレンズ面11と光ディスク側のレンズ面12とが共に非球面である両凸の単レンズであり、3種類の光ディスクに対して共用される。対物レンズ10の光源側のレンズ面11には、同心状に分割され、境界部分の段差で入射光束に対して光路長差を与える複数の輪帯状の屈折面を備えた回折レンズ構造が形成されている。ここで、回折レンズ構造とは、波長と同程度の光路長差を持つ段差構造により回折作用を持たせている構造のことを称する。
光ピックアップ装置100は、各光束により光ディスク上に形成されるスポットを光ディスクのトラックに追随させるための図示せぬトラッキング機構を備えている。対物レンズ10は、トラッキング機構に搭載されている。
上記の光学系は、HD DVDの使用時に必要な開口数をNA1、第2の光ディスクの使用時に必要な開口数をNA2、第3の光ディスクの使用時に必要な開口数をNA3として、
NA1>NA3 かつNA2>NA3
の関係を満たす。具体的には、NA1=0.65、NA2=0.60、NA3=0.48である。
回折レンズ構造は、各段差において第1の波長で略2波長分の光路長差を付与するように形成されている。これにより、利用する回折次数は第1の波長(405nm)の光束については2次、第2,第3の波長(660nm,790nm)の光束については1次となり、いずれの光ディスクに対しても高い効率で光源からの光束を利用することができる。波長405nmの光束に対して100%の回折効率が得られるように回折レンズ構造を1次〜6次の回折次数について設計した場合、他の2波長の回折効率は以下の表1の通りとなる。
Figure 2009070545
上記の結果から、405nmの光束に対して2次の回折光を利用すると、他の2波長での回折効率も最大となることがわかる。そこで、上記のように、回折レンズ構造は、405nmの光束に対して2次回折光を利用するように設計されている。
ただし、HD DVD使用時の結像倍率とDVD使用時の結像倍率が同じ場合、2つのディスクを互換するために有する回折面の回折作用により、温度変化による球面収差の発生量が増大する。そこで、実施例1の光ピックアップ装置100では、回折効率を重視して405nmの光束に対する回折次数を2次に設定しつつ、かつ、HD DVD使用時の結像倍率とDVD使用時の結像倍率との相対的な結像倍率差を適切に設定することにより、温度変化による球面収差の発生量を小さく抑えている。
具体的には、実施例1の光ピックアップ装置100は、HD DVDの使用時における
対物レンズ10の焦点距離および結像倍率をそれぞれf1、M1、DVDの使用時における対物レンズ10の焦点距離および結像倍率をそれぞれf2、M2、CDの使用時における対物レンズ10の焦点距離および結像倍率をそれぞれf3、M3、として、以下の条件 (1)を満たし、より好ましくは、条件(2)〜(5)、
−0.35<f2×M2−f1×M1<−0.07・・・(1)
−0.25<f2×M2−f1×M1<−0.07・・・(2)
0.05<f1×M1<0.25・・・(3)
−0.02<f2×M2<0.02・・・(4)
−0.26<f3×M3−f1×M1<−0.15・・・(5)
を満たすよう対物レンズ10が配置されている。
そして、回折レンズ構造の作用と、条件(1)〜(5)を満たす配置とにより、波長の違いと保護層の厚さの違いにより生じる球面収差を補正すると共に、温度変化時の球面収差の発生量を小さく抑えるようにしている。
条件(1)は、HD DVDやBD使用時の倍率とDVD使用時の倍率との差を規定する。この条件(1)を満たすように、HD DVDやBD使用時の倍率をDVD使用時の倍率よりも大きくすることにより、両ディスク使用時の球面収差を抑えつつ、温度変化による球面収差の発生量を小さく抑えることができる。条件(1)の上限を超えると、温度変化による球面収差の発生量が過大となる。一方、条件(1)の下限を下回ると、温度変化による球面収差の発生量は小さくなるものの、HD DVDやBD使用時とDVD使用時に、斜入射による相対的なコマ収差の発生量が過大となる。条件(2)は、条件(1)の下限を狭めたものであり、第1の光ディスクとしてHD DVDを用いる場合に適した条件である。
条件(3)は、第1の光ディスクとしてHD DVDを想定した場合におけるHD DVD使用時の倍率を規定する。この条件(3)を満たすように正の値として対物レンズに対して収束光を入射させることにより、温度変化による球面収差の発生量を小さく抑え、かつCDの結像倍率の絶対値を小さくできるため、トラッキング特性を良好に保つことができる。条件(3)の上限を超えると、HD DVD使用時の収束度が大きくなり過ぎ、HD DVD使用時のトラッキング時の収差の発生量が大きくなる。一方、条件(3)の下限を下回ると、温度変化による球面収差の発生量が過大となるとともに、CD使用時の発散度が大きくなり過ぎ、CD使用時のトラッキング特性が劣化する。
条件(4)は、DVD使用時の倍率がほぼ零であること、すなわち、ほぼ無限系であることを規定する。この条件(4)を満たすことにより、DVDの使用時には対物レンズに対してほぼ平行光を入射させることができ、DVD使用時のトラッキング特性の劣化を防ぐことができる。
条件(5)は、第1の光ディスクとしてHD DVDを想定した場合におけるHD DVD使用時の倍率とCD使用時の倍率との差を規定する。この条件(5)を満たすことにより、CD使用時の球面収差を良好に補正できる。条件(5)の上限を超えると、オーバーな球面収差が残存し、好ましくない。一方、条件(5)の下限を下回ると、アンダーな球面収差が発生し、好ましくない。
なお、実施例1では、第1、第2、第3の波長を、それぞれ405nm,660nm,790nmに設定しているが、以下の条件(9)を満たせば、この組み合わせ以外であってもよい。
1.95<(λ1/(n1−1))/(λ3/(n3−1))<2.20・・・(9)
ここで、λ1は第1の波長、λ3は第3の波長、n1は第1の波長λ1に対する対物レンズ10の屈折率、n3は第3の波長λ3に対する対物レンズの屈折率である。
次に、上述した実施例1の具体的な数値構成を、表2〜表10に示す。表2は全体の仕様、表3〜表5は図2(A)〜(C)に示した各光ディスク用の光学系の構成を示す。表中の記号Rは面の曲率半径(単位:mm)、Dは面間の光軸上の距離(単位:mm)、nは仕様波長における屈折率である。
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
第1〜第3カップリングレンズ3A〜3Cのディスク側のレンズ面(面番号4)、対物レンズ10のレンズ面11及びレンズ面12は、いずれも回転対称非球面である。回転対称非球面は、光軸からの高さがhとなる非球面上の座標点の非球面の光軸上での接平面からの距離(サグ量)をX(h)、非球面の光軸上での曲率(1/r)をC、円錐係数をκ、4次〜12次の偶数次の非球面係数をA4, A6, A8, …として、以下の式(10)で表される。
X(h)=Ch2/(1+√(1-(1+κ)C2h2))+A4h+A6h+A8h+… …(10)
実施例1の第1カップリングレンズ3Aと対物レンズ10の円錐係数κ、非球面係数A4〜A12は、表6に示される。第2カップリングレンズ3Bの係数は表7、第3カップリングレンズ3Cの係数は表8に示される。なお、表中の記号Eは10の累乗を示し、例えば「1.4070E-04」は「1.4070×10-04」を意味する。
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
対物レンズ10のレンズ面11に形成された回折レンズ構造による光路長の付加量は、光軸からの高さh、n次(偶数次)の光路差関数係数Pn、回折次数m、波長λを用いて、
φ(h)=(P22+P44+P66+…)×m×λ
により定義される光路差関数φ(h)により表すことができる。光路差関数φ(h)は、回折面上での光軸からの高さhの点において、回折レンズ構造により回折されなかった場合の仮想的な光線と、回折レンズ構造により回折された光線との光路差を示す。光路差関数係数の値を以下の表9に示す。
Figure 2009070545
実施例1における回折レンズ構造の各波長の光束に対する回折次数を以下の表10に示す。
Figure 2009070545
なお、上記の各条件式(1)〜(5),(9)に対する実施例1の値は、以下の表11に示すとおりであり、いずれの条件も満たしている。
Figure 2009070545
続いて、実施例1の光ピックアップ装置の各ディスク使用時の球面収差を図3に示す。図3(A),(B),(C)は、それぞれHD DVD,DVD,CD使用時の球面収差を示し、実線は各設計波長での球面収差、点線は波長が設計波長に対して+5nmシフトした際の球面収差を示す。
また、図4は、実施例1と比較例1との温度変化時(+30度の変化時)のHD DVDでの波面収差を示すグラフであり、縦軸が波面収差(単位:λ)、横軸が入射瞳を示す。グラフ中の太線は実施例1の値(0.028λrms)、細線は比較例1の値(0.053λrms)を示す。比較例1は、実施例1と同じ焦点距離、同じNAで、HD DVD使用時の倍率を0に設定したものである。図4に示されるように、条件式(1),(2)及び(3)を満たすように倍率を正に設定することで、温度変化時の波面収差を小さくできる。
次に、実施例2にかかる光ピックアップ装置について説明する。実施例2の光ピックアップ装置の基本的な光学系の配置は図1に示した実施例1と同様である。そこで、全体図は省略し、各波長用の光学系を図5に示す。各光学部品の符号は実施例1と共通であるため、重複した説明は省略する。実施例2の具体的な数値構成を、表12〜表20に示す。表12は全体の仕様、表13〜表15は図5(A)〜(C)に示した各光ディスク用の光学系の構成を示す。対物レンズ10の光源側のレンズ面11は、CD用のNA0.47を確保するのに必要な第1領域と、それより外側の第2領域とに分割され、それぞれ設計が異なるため、領域毎に数値を記載している。
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
第1〜第3カップリングレンズ3A〜3Cのディスク側のレンズ面(面番号4)、対物レンズ10のレンズ面11及びレンズ面12は、いずれも回転対称非球面である。実施例2の第1カップリングレンズ3Aと対物レンズ10の円錐係数κ、非球面係数A4〜A12は、表16に示される。第2カップリングレンズ3Bの係数は表17、第3カップリングレンズ3Cの係数は表18に示される。
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
対物レンズ10のレンズ面11に形成された回折レンズ構造を定義する光路差関数係数の値を以下の表19に示す。なお、第2領域は、波長405nmの光束及び波長660nmの光束をそれぞれHD DVD及びDVDの記録面上に収束させ、波長790nmの光束に対しては収束に寄与しないよう構成されている。これにより、790nmの光束に対
して開口制限機能を持たせることができ、スポット径を所望の値に設定できる。また、第2領域の段差構造は、各段差に405nmの光束で2波長分(あるいは−2波長分)の光路長差を与える段差構造と、5波長分(あるいは略−5波長分)の光路長差を与える段差構造とを合成した形状となっている。光路長差が異なる2種類の段差を有することで、波長405nmの光束と波長660nmの光束を、それぞれHD DVD及びDVDの記録面上に収束させるとともに、微小な波長変化時に生じる球面収差をコントロールすることができる。表19では、それぞれの形状を定義する2種類の光路差関数を規定している。
Figure 2009070545
実施例2における回折レンズ構造の各領域における各波長の光束に対する回折次数と有効半径とを以下の表20に示す。
Figure 2009070545
なお、上記の各条件式(1)〜(5),(9)に対する実施例2の値は、以下の表21に示すとおりであり、いずれの条件も満たしている。
Figure 2009070545
続いて、実施例2の光ピックアップ装置の各ディスク使用時の球面収差を図6に示す。図6(A),(B),(C)は、それぞれHD DVD,DVD,CD使用時の収差を示し、実線は各設計波長での球面収差、点線は波長が設計波長に対して+5nmシフトした際の球面収差を示す。
また、図7は、実施例2と比較例1との温度変化時(+30度の変化時)の波面収差を示すグラフであり、太線は実施例2の値(0.023λrms)、細線は比較例1の値(0.053λrms)を示す。図7に示されるように、条件式(1)、(2)及び(3)を満たすように倍率を正に設定することで、温度変化時の波面収差を小さくできる。
次に、実施例3にかかる光ピックアップ装置について説明する。実施例3の光ピックアップ装置の基本的な光学系の配置は図1に示した実施例1と同様である。そこで、全体図は省略し、各波長用の光学系を図8に示す。各光学部品の符号は実施例1と共通であるため、重複した説明は省略する。実施例3の具体的な数値構成を、表22〜表30に示す。表22は全体の仕様、表23〜表25は図8(A)〜(C)に示した各光ディスク用の光学系の構成を示す。対物レンズ10の光源側のレンズ面11は、CD用のNA0.47を確保するのに必要な第1領域と、それより外側でDVD用のNA0.60を確保するのに必要な第2領域と、それより外側の第3領域とに分割され、それぞれ設計が異なるため、領域毎に数値を記載している。
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
第1〜第3カップリングレンズ3A〜3Cのディスク側のレンズ面(面番号4)、対物レンズ10のレンズ面11及びレンズ面12は、いずれも回転対称非球面である。実施例3の第1カップリングレンズ3Aと対物レンズ10の円錐係数κ、非球面係数A4〜A12は、表26に示される。第2カップリングレンズ3Bの係数は表27、第3カップリングレンズ3Cの係数は表28に示される。
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
対物レンズ10のレンズ面11に形成された回折レンズ構造を定義する光路差関数係数の値を以下の表29に示す。なお、第2領域は、波長405nmの光束及び波長660nmの光束をそれぞれHD DVD及びDVDの記録面上に収束させ、波長790nmの光束に対しては収束に寄与しないよう構成されている。また、第2領域の段差構造は、各段差に405nmの光束で2波長分(あるいは−2波長分)の光路長差を与える段差構造と、5波長分(あるいは略−5波長分)の光路長差を与える段差構造とを合成した形状となっている。表29では、それぞれの形状を定義する2種類の光路差関数を規定している。さらに、第3領域は、波長405nmの光束のみを収束させるよう構成されており、第3領域の回折レンズ構造が波長405nmの光束に対して各段差に与える光路長差が、第2領域の回折レンズ構造が波長405nmの光束に対して各段差に与える光路長差とは異なる。具体的には、第3領域の回折レンズ構造は、段差毎に波長405nmの光束の1波長分の光路長差を与えるよう設計されている。
Figure 2009070545
実施例3における回折レンズ構造の各領域における各波長の光束に対する回折次数と有効半径とを以下の表30に示す。
Figure 2009070545
なお、上記の各条件式(1)〜(5),(9)に対する実施例3の値は、以下の表31に示すとおりであり、いずれの条件も満たしている。
Figure 2009070545
続いて、実施例3の光ピックアップ装置の各ディスク使用時の球面収差を図9に示す。図9(A),(B),(C)は、それぞれHD DVD,DVD,CD使用時の収差を示し、実線は各設計波長での球面収差、点線は波長が設計波長に対して+5nmシフトした際の球面収差を示す。
また、図10は、実施例3と比較例2との温度変化時(+30度の変化時)の波面収差を示すグラフであり、太線は実施例3の値(0.014λrms)、細線は比較例2の値(0.068λrms)を示す。比較例2は、実施例3と同じ焦点距離、同じNAで、HD DVD使用時の倍率を0に設定したものである。図10に示されるように、条件式(1),(2)及び(3)を満たすように倍率を正に設定することで、温度変化時の波面収差を小さくできる。
次に、実施例4にかかる光ピックアップ装置について説明する。図11は、実施例4にかかる光ピックアップ装置200の光学系を示す説明図であり、図12は、図11に含まれる3つの光学系を単独で展開して示したものである。図12(A)はHD DVD用の光学系、(B)はDVD用の光学系、(C)はCD用の光学系を示す。
実施例4では、レーザー光源と検出器とを同一基板上に一体化したモジュールを用いることにより、全体を実施例1〜3よりコンパクトに構成している。第1モジュール1Dは、HD DVD用の波長405nmの光束を発するレーザー素子と、検出器とを同一基板上に一体化したものである。レーザー素子から発した波長405nmの光束は、回折格子2Dを介して第1カップリングレンズ3Dにより収束光とされ、ビームスプリッタ43を透過し、対物レンズ10Aに入射し、これにより収束されてHD DVDの記録面上にスポットを形成する。記録面からの反射光は、往路と同一の光路を辿り、回折格子2Dにより偏向されて第1モジュール1D上の検出器に入射する。
第2モジュール1Eは、DVD用の波長660nmの光束を発するレーザー素子と、CD用の波長790nmの光束を発するレーザー素子と、検出器とを同一基板上に一体化したものである。各レーザー素子から発した波長660nm又は790nmの光束は、回折
格子2Eを介して第2カップリングレンズ3Eにより平行光とされ、ビームスプリッタ43により反射され、対物レンズ10Aに入射し、これにより収束されてDVD又はCDの記録面上にスポットを形成する。記録面からの反射光は、いずれも往路と同一の光路を辿り、回折格子2Eにより偏向されて第2モジュール1E上の検出器に入射する。
実施例4の具体的な数値構成を、表32〜表39に示す。表32は全体の仕様、表33〜表35は図12(A)〜(C)に示した各光ディスク用の光学系の構成を示す。対物レンズ10Aの光源側のレンズ面11Aは、CD用のNA0.51を確保するのに必要な第1領域と、それより外側でHD DVD用のNA0.65を確保するのに必要な第2領域と、さらに、それより外側の第3領域に分割され、それぞれ設計が異なるため、領域毎に数値を記載している。
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
第1、第2カップリングレンズ3D,3Eのディスク側のレンズ面(面番号4)、対物レンズ10Aのレンズ面11A及びレンズ面12Aは、いずれも回転対称非球面である。実施例4の第1カップリングレンズ3Dと対物レンズ10Aの円錐係数κ、非球面係数A4〜A12は、表36に示される。第2カップリングレンズ3Eの係数は表37に示される。
Figure 2009070545
Figure 2009070545
対物レンズ10Aのレンズ面11に形成された回折レンズ構造を定義する光路差関数係数の値を以下の表38に示す。なお、第2領域は、波長405nmの光束及び波長660nmの光束をそれぞれHD DVD及びDVDの記録面上に収束させ、波長790nmの光束に対しては収束に寄与しないよう構成されている。第2領域の段差構造は、各段差に405nmの光束で2波長分(あるいは−2波長分)の光路長差を与える段差構造と、5波長分(あるいは略−5波長分)の光路長差を与える段差構造とを合成した形状となっている。表38では、それぞれの形状を定義する2種類の光路差関数を規定している。さらに、第3領域は、波長660nmの光束のみを収束させるよう構成されており、第3領域の回折レンズ構造が波長660nmの光束に対して各段差に与える光路長差が、第2領域の回折レンズ構造が波長660nmの光束に対して各段差に与える光路長差とは異なる。具体的には、第3領域の回折レンズ構造は、段差毎に波長660nmの光束の1波長分の光路長差を与えるよう設計されている。
Figure 2009070545
実施例4における回折レンズ構造の各領域における各波長の光束に対する回折次数と有効半径とを以下の表39に示す。
Figure 2009070545
なお、上記の各条件式(1)〜(5),(9)に対する実施例4の値は、以下の表40に示すとおりであり、いずれの条件も満たしている。
Figure 2009070545
続いて、実施例4の光ピックアップ装置の各ディスク使用時の球面収差を図13に示す。図13(A),(B),(C)は、それぞれHD DVD,DVD,CD使用時の収差を示し、実線は各設計波長での球面収差、点線は波長が設計波長に対して+5nmシフトした際の球面収差を示す。
また、図14は、実施例4と比較例1との温度変化時(+30度の変化時)の波面収差を示すグラフであり、太線は実施例4の値(0.032λrms)、細線は比較例1の値(0.053λrms)を示す。図14に示されるように、条件式(1),(2)及び(3)を満たすように倍率を正に設定することで、温度変化時の波面収差を小さくできる。
上記のように、実施例1〜4は、各条件式(1)〜(5),(9)を満たしており、いずれの光ディスクの使用時にも球面収差を小さく抑えることができる。特に、記録密度の高いHD
DVDの使用時に対物レンズに対して収束光を入射させることにより、温度変化時に生じる球面収差を小さく抑えることができる。また、DVDの使用時に対物レンズに対して平行光を入射させているため、DVD使用時のトラッキング特性を良好に保つことができる。
次に、実施例5にかかる光ピックアップ装置について説明する。実施例5及び6の光ピックアップ装置は、第1の光ディスクとしてBD、第2の光ディスクとしてDVD、第3の光ディスクとしてCDを利用するのに適したものである。実施例5及び6の光ディスク装置の光学系は、図1に示した実施例1の光学系とほぼ同様の構成であるため、図示は省略する。
実施例5及び6ように第1の光ディスクとしてBDを用いる光ピックアップ装置は、条件(1)を満たし、より好ましくは、以下の(6)、(7)、(4)、(8)の条件を満たすことが望ましい。
−0.35<f2×M2−f1×M1<−0.07・・・(1)
-0.35<f2×M2−f1×M1<-0.17 ・・・(6)
0.10<f1×M1<0.35 ・・・(7)
-0.02<f2×M2<0.02 ・・・(4)
-0.31<f3×M3−f1×M1<-0.20 ・・・(8)
条件(6)は、第1の光ディスクとしてBDを想定した場合におけるBD使用時の倍率とDVD使用時の倍率との差を規定する。この条件(6)を満たすようにBD使用時の倍率をDVD使用時の倍率よりも大きくすることにより、両ディスク使用時の球面収差を抑えつつ、温度変化による球面収差の発生量を小さく抑えることができる。条件(6)の上限、下限を越えた場合の現象は、条件(1),(2)の上限、下限を越えた場合と同様である。
条件(7)は、第1の光ディスクとしてBDを想定した場合におけるBD使用時の倍率を規定する。この条件(7)を満たすように正の値として対物レンズに対して収束光を入射させることにより、温度変化による球面収差の発生量を小さく抑え、かつCDの結像倍率の絶対値を小さくできるため、トラッキング特性を良好に保つことができる。条件(7)の上限、下限を越えた場合の現象は、条件(3)の上限、下限を越えた場合と同様である。
条件(8)は、第1の光ディスクとしてBDを想定した場合におけるBD使用時の倍率とCD使用時の倍率との差を規定する。この条件(8)を満たすことにより、CD使用時の球面収差を良好に補正できる。条件(8)の上限、下限を越えた場合の現象は、条件(5)の上限、下限を越えた場合と同様である。
図15は、実施例5にかかる光ピックアップ装置の光学系に含まれる3つの光学系を単独で展開して示したものである。図15(A)はBD用の光学系、(B)はDVD用の光学系、(C)はCD用の光学系を示す。
実施例5の具体的な数値構成を、表41〜表50に示す。表41は全体の仕様、表42〜表44は図15(A)〜(C)に示した各光ディスク用の光学系の構成を示す。対物レンズ10の光源側のレンズ面11は、CD用のNA0.47を確保するのに必要な第1領域と、それより外側でDVD用のNA0.60を確保するのに必要な第2領域と、さらに、それより外側の第3領域に分割され、それぞれ設計が異なるため、領域毎に数値を記載している。
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
第1、第2、第3カップリングレンズ3A,3B,3Cのディスク側のレンズ面(面番号4)、対物レンズ10のレンズ面11及びレンズ面12は、いずれも回転対称非球面である。実施例5の第1カップリングレンズ3Aと対物レンズ10の円錐係数κ、非球面係数A4〜A24は、表45に示される。第2、第3カップリングレンズ3B,3Cの係数は表46、表47にそれぞれ示される。
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
実施例5では、第1カップリングレンズ3Aのディスク側のレンズ面(面番号4)と対物レンズ10のレンズ面11に回折レンズ構造が形成されている。これらの回折レンズ構造を定義する光路差関数係数の値を以下の表48に示す。なお、第1カップリングレンズ3Aの面番号4の回折レンズ構造は、BD使用時における色収差を補正する効果を与えるよう設計されている。また、対物レンズ10の第2領域は、波長405nmの光束及び波長660nmの光束をそれぞれBD及びDVDの記録面上に収束させ、波長790nmの光束に対しては収束に寄与しないよう構成されている。第2領域の段差構造は、各段差に405nmの光束で2波長分(あるいは−2波長分)の光路長差を与える段差構造と、5波長分(あるいは略−5波長分)の光路長差を与える段差構造とを合成した形状となっている。表48では、それぞれの形状を定義する2種類の光路差関数を規定している。さらに、第3領域は、波長405nmの光束のみを収束させるよう構成されており、第3領域の回折レンズ構造が波長405nmの光束に対して各段差に与える光路長差が、第2領域の回折レンズ構造が波長405nmの光束に対して各段差に与える光路長差とは異なる。具体的には、第3領域の回折レンズ構造は、段差毎に波長405nmの光束の1波長分の光路長差を与えるよう設計されている。
Figure 2009070545
実施例5における回折レンズ構造の各領域における各波長の光束に対する回折次数と有効半径とを以下の表49に示す。
Figure 2009070545
なお、上記の各条件(1),(6)〜(9),(4)に対する実施例5の値は、以下の表50に示すとおりであり、条件(1)及び(6)〜(9)は満たしているが、条件(4)は満たしていない。
Figure 2009070545
続いて、実施例5の光ピックアップ装置の各ディスク使用時の球面収差を図16に示す。図16(A),(B),(C)は、それぞれBD,DVD,CD使用時の収差を示し、実線は各設計波長での球面収差、点線は波長が設計波長に対して+5nmシフトした際の球面収差を示す。
また、図17は、実施例5の温度変化時(+30度の変化時)の波面収差の値(0.024λrms)を示す。図17に示されるように、条件式(1),(6)及び(7)を満たすように倍率を正に設定することで、温度変化時の波面収差を小さくできる。
次に、実施例6にかかる光ピックアップ装置について説明する。図18は、実施例6にかかる光ピックアップ装置の光学系に含まれる3つの光学系を単独で展開して示したものである。図18(A)はBD用の光学系、(B)はDVD用の光学系、(C)はCD用の光学系を示す。
実施例6の具体的な数値構成を、表51〜表59に示す。表51は全体の仕様、表52〜表54は図18(A)〜(C)に示した各光ディスク用の光学系の構成を示す。対物レンズ10の光源側のレンズ面11は、CD用のNA0.47を確保するのに必要な第1領域と、それより外側でDVD用のNA0.60を確保するのに必要な第2領域と、さらに、それより外側の第3領域に分割され、それぞれ設計が異なるため、領域毎に数値を記載している。
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
第1、第2、第3カップリングレンズ3A,3B,3Cのディスク側のレンズ面(面番号4)、対物レンズ10のレンズ面11及びレンズ面12は、いずれも回転対称非球面である。実施例5の第1カップリングレンズ3Aと対物レンズ10の円錐係数κ、非球面係数A4〜A24は、表55に示される。第2、第3カップリングレンズ3B,3Cの係数は表56、表57にそれぞれ示される。
Figure 2009070545
Figure 2009070545
Figure 2009070545
実施例6では、第1カップリングレンズ3Aのディスク側のレンズ面(面番号4)と対物レンズ10のレンズ面11に回折レンズ構造が形成されている。これらの回折レンズ構造を定義する光路差関数係数の値を以下の表58に示す。なお、第1カップリングレンズ3Aの面番号4の回折レンズ構造は、BD使用時における色収差を補正する効果を与えるよう設計されている。また、対物レンズ10の第2領域は、波長405nmの光束及び波長660nmの光束をそれぞれBD及びDVDの記録面上に収束させ、波長790nmの光束に対しては収束に寄与しないよう構成されている。第2領域の段差構造は、各段差に405nmの光束で2波長分(あるいは−2波長分)の光路長差を与える段差構造と、5波長分(あるいは略−5波長分)の光路長差を与える段差構造とを合成した形状となっている。表48では、それぞれの形状を定義する2種類の光路差関数を規定している。さらに、第3領域は、波長405nmの光束のみを収束させるよう構成されており、第3領域の回折レンズ構造が波長405nmの光束に対して各段差に与える光路長差が、第2領域の回折レンズ構造が波長405nmの光束に対して各段差に与える光路長差とは異なる。具体的には、第3領域の回折レンズ構造は、段差毎に波長405nmの光束の1波長分の光路長差を与えるよう設計されている。
Figure 2009070545
実施例6における回折レンズ構造の各領域における各波長の光束に対する回折次数と有効半径とを以下の表59に示す。
Figure 2009070545
なお、上記の各条件(1),(6)〜(8),(4),(9)に対する実施例6の値は、以下の表60に示すとおりであり、いずれの条件も満たしている。
Figure 2009070545
続いて、実施例6の光ピックアップ装置の各ディスク使用時の球面収差を図19に示す。図19(A),(B),(C)は、それぞれBD,DVD,CD使用時の収差を示し、実線は各設計波長での球面収差、点線は波長が設計波長に対して+5nmシフトした際の球面収差を示す。
また、図20は、実施例6の温度変化時(+30度の変化時)の波面収差の値(0.024λrms)を示す。図20に示されるように、条件式(1),(6)及び(7)を満たすように倍率を正に設定することで、温度変化時の波面収差を小さくできる。
本発明の実施例1に係る光ピックアップ装置の光学素子の配置を示す説明図である。 実施例1の光学系を利用される光ディスク毎に独立して展開した説明図である。 実施例1の光学系の球面収差を示すグラフである。 実施例1の光学系と比較例1の光学系との波面収差を比較して示すグラフである。 本発明の実施例2に係る光ピックアップ装置の光学系を利用される光ディスク毎に独立して展開した説明図である。 実施例2の光学系の球面収差を示すグラフである。 実施例2の光学系と比較例1の光学系との波面収差を比較して示すグラフである。 実施例3の光学系を利用される光ディスク毎に独立して展開した説明図である。 実施例3の光学系の球面収差を示すグラフである。 実施例3の光学系と比較例2の光学系との波面収差を比較して示すグラフである。 本発明の実施例4に係る光ピックアップ装置の光学素子の配置を示す説明図である。 実施例4の光学系を利用される光ディスク毎に独立して展開した説明図である。 実施例4の光学系の球面収差を示すグラフである。 実施例4の光学系と比較例1の光学系との波面収差を比較して示すグラフである。 本発明の実施例5に係る光ピックアップ装置の光学系を利用される光ディスク毎に独立して展開した説明図である。 実施例5の光学系の球面収差を示すグラフである。 実施例5の光学系の波面収差を示すグラフである。 本発明の実施例6に係る光ピックアップ装置の光学系を利用される光ディスク毎に独立して展開した説明図である。 実施例6の光学系の球面収差を示すグラフである。 実施例6の光学系の波面収差を示すグラフである。
符号の説明
100、200 光ピックアップ装置
1A,1B,1C 光源
2A,2B,2C 回折格子
3A,3B,3C カップリングレンズ
10 対物レンズ
BD,HD DVD,DVD,CD 光ディスク

Claims (15)

  1. 保護層の厚さがt1で記録密度が最も高い第1の光ディスク、保護層の厚さがt2で記録密度が前記第1の光ディスクよりも低い第2の光ディスク、及び、保護層の厚さがt3(ただし、t1≦t2<t3を満たす)で記録密度が最も低い第3の光ディスクを対象として情報を再生し、または、記録する光ピックアップ装置において、
    前記第1の光ディスクの使用時に最も短い第1の波長の光束を発する第1光源と、
    前記第2の光ディスクの使用時に前記第1の波長の光束よりも長い第2の波長の光束を発する第2光源と、
    前記第3の光ディスクの使用時に最も長い第3の波長の光束を発する第3光源と、
    少なくとも一方の面に、同心状に分割され、境界部分の段差で前記第1の波長の入射光束に対してほぼ2波長分の光路長差を与える複数の輪帯状の屈折面を備えた段差構造を有し、前記各光源からの光束を各光ディスク上に収束させる共通の対物レンズと、
    前記第1光源から発した光束を前記対物レンズに対して収束光として入射させ、前記第2、第3光源から発した光束を前記対物レンズに対して所定の状態で入射させる複数のカップリングレンズとを備え、
    前記第1の光ディスクの使用時の前記対物レンズの焦点距離および結像倍率をそれぞれf1、M1、前記第2の光ディスクの使用時の前記対物レンズの焦点距離および結像倍率をそれぞれf2、M2として、
    −0.35<f2×M2−f1×M1<−0.07・・・(1)
    を満たすよう前記対物レンズが配置されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 保護層の厚さがt1で記録密度が最も高い第1の光ディスク、保護層の厚さがt2で記録密度が前記第1の光ディスクよりも低い第2の光ディスク、及び、保護層の厚さがt3(ただし、t1≦t2<t3を満たす)で記録密度が最も低い第3の光ディスクを対象として情報を再生し、または、記録する光ピックアップ装置において、
    前記第1の光ディスクの使用時に最も短い第1の波長の光束を発する第1光源と、
    前記第2の光ディスクの使用時に前記第1の波長の光束よりも長い第2の波長の光束を発する第2光源と、
    前記第3の光ディスクの使用時に最も長い第3の波長の光束を発する第3光源と、
    少なくとも一方の面に、同心状に分割され、境界部分の段差で入射光束に対して光路長差を与える複数の輪帯状の屈折面を備えた段差構造を有し、前記各光源からの光束を各光ディスク上に収束させる共通の対物レンズと、
    前記第1光源から発した光束を前記対物レンズに対して収束光として入射させ、前記第2、第3光源から発した光束を前記対物レンズに対して所定の状態で入射させる複数のカップリングレンズとを備え、
    前記第1の光ディスクの使用時に必要な開口数をNA1、前記第2の光ディスクの使用時に必要な開口数をNA2、前記第3の光ディスクの使用時に必要な開口数をNA3として、
    NA1>NA3 かつNA2>NA3
    の関係を満たし、
    前記段差構造は、開口数NA3を確保するのに必要な第1の領域において、境界部分の段差で前記第1の波長のほぼ2波長分の光路長差を付与し、
    前記第1の光ディスクの使用時の前記対物レンズの焦点距離および結像倍率をそれぞれf1、M1、前記第2の光ディスクの使用時の前記対物レンズの焦点距離および結像倍率をそれぞれf2、M2として、
    −0.35<f2×M2−f1×M1<−0.07・・・(1)
    を満たすよう前記対物レンズが配置されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 前記第1、第2の光ディスク保護層の厚さt1及びt2が約0.6mmであり、前記第3の光ディスクの保護層の厚さt3が約1.2mmであり、
    −0.25<f2×M2−f1×M1<−0.07・・・(2)
    を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の光ピックアップ装置。
  4. さらに、以下の条件(3)、
    0.05<f1×M1<0.25・・・(3)
    を満たすように前記対物レンズを配置したことを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  5. さらに、以下の条件(4)、
    −0.02<f2×M2<0.02・・・(4)
    を満たすように前記対物レンズを配置したことを特徴とする請求項3または4に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記第3の光ディスクの使用時における前記対物レンズの焦点距離および結像倍率をそれぞれf3、M3として、
    −0.26<f3×M3−f1×M1<−0.15・・・(5)
    を満たすよう前記対物レンズが配置されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記第1、第3の光ディスク保護層の厚さの差t3−t1が0.1mm以上であり、前記第2の光ディスクの保護層の厚さt2が約0.6mmであり、
    -0.35<f2×M2−f1×M1<-0.17 ・・・(6)
    を満たすよう前記対物レンズが配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ピックアップ装置。
  8. さらに、以下の条件(7)、
    0.10<f1×M1<0.35 ・・・(7)
    を満たすことを特徴とする請求項7に記載の光ピックアップ装置。
  9. さらに、以下の条件(4)、
    -0.02<f2×M2<0.02 ・・・(4)
    を満たすことを特徴とする請求項7または8に記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記第3の光ディスクの使用時における前記対物レンズの焦点距離および結像倍率をそれぞれf3、M3として、以下の条件(8)、
    -0.31<f3×M3−f1×M1<-0.20 ・・・(8)
    を満たすことを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  11. 前記第1の領域の外側に、前記第1、第2の波長の光束をそれぞれ前記第1、第2の光ディスク上に収束させ、前記第3の波長の光束の収束には寄与しない第2の領域を有し、
    前記段差構造は、前記第2の領域において、前記第1の波長のほぼ2波長分またはほぼ−2波長分の光路長差を与える段差と、前記第1の波長のほぼ5波長分またはほぼ−5波長分の光路長差を与える段差とから構成されることを特徴とする請求項2〜10のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  12. 前記第1の波長の光束が前記対物レンズに入射する際の有効光束径が、前記第2の波長の光束が前記対物レンズに入射する際の有効光束径より大きく、
    前記第2の領域の外側に、前記第1の波長の光束のみを前記第1の光ディスク上に収束させ、前記第2、第3の光束の収束には寄与しない第3の領域を有し、
    前記段差構造は、前記第3の領域において、前記第1の波長の光束に対して前記第2の
    領域の段差が与えるのとは異なる光路長差を与える段差を有することを特徴とする請求項11に記載の光ピックアップ装置。
  13. 前記段差構造は、前記第3の領域において、前記第1の波長のほぼ1波長分またはほぼ−1波長分の光路差を与える段差を持つことを特徴とする請求項12に記載の光ピックアップ装置。
  14. 前記第1の波長の光束が前記対物レンズに入射する際の有効光束径が、前記第2の波長の光束が前記対物レンズに入射する際の有効光束径より小さく、
    前記第2の領域の外側に、前記第2の波長の光束のみを前記第2の光ディスク上に収束させ、前記第1、第3の光束の収束には寄与しない第3の領域を有し、
    前記段差構造は、前記第3の領域において、前記第2の波長の光束に対して前記第2の領域の段差が与えるのとは異なる光路長差を与える段差を有することを特徴とする請求項11に記載の光ピックアップ装置。
  15. 前記段差構造は、前記第3の領域において、前記第2の波長のほぼ1波長分またはほぼ−1波長分の光路差を与える段差を持つことを特徴とする請求項14に記載の光ピックアップ装置。
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