JP4850013B2 - 光情報記録再生装置および光情報記録再生装置用対物レンズ - Google Patents
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2N+0.70<|ΔOPD/λ1|<2N+1.30・・・(1)
ただし、Nは整数である。
を満たし、段差構造を規定する光路差関数φ(h)を、以下の式(2)、
P2、P4、P6、…は、それぞれ二次、四次、六次、…の係数、
mは、入射光束の回折効率が最大となる回折次数、
λは、入射光束の使用波長、
で表すと、以下の条件(3)、
−20.00<(f1×P2)/(t3−t1)<0.00・・・(3)
ただし、f1は、前記第一の波長に対する対物レンズの焦点距離、
t3は、第三の光ディスクのディスク厚、
t1は、第一の光ディスクのディスク厚(ただしt1<t3)、
を満たすことを特徴とする。
−15.00<(f1×P2)/(t3−t1)<−2.50・・・(4)
を満たすことが望ましい。
λ1<λ2<λ3
であり、第一の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA1、第二の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA2、第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA3、とすると、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、第一から第三の波長のうち最も短い第一の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第一の光ディスクの保護層厚をt1、第一の波長よりも長い第二の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第二の光ディスクの保護層厚をt2、第一から第三の波長のうち最も長い第三の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第三の光ディスクの保護層厚をt3、とすると、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、第一の波長および第二の波長の光束は略平行光束を、第三の波長の光束は発散光を対物レンズに入射させ、対物レンズの少なくとも一方の面は、第三の波長の光束を第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域を有し、該第一の領域は、同心状の複数の屈折面に分割され、互いに隣り合う屈折面の間に入射光束に対して光路長差を付与する段差を持つ段差構造を有し、該第一の領域において、少なくともその境界部近傍における段差が第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD(nm)とすると、以下の条件(1)、
2N+0.70<|ΔOPD/λ1|<2N+1.30・・・(1)
ただし、Nは整数、
を満たし、段差構造を規定する光路差関数φ(h)を、以下の式(2)、
P2、P4、P6、…は、それぞれ二次、四次、六次、…の係数、
mは、入射光束の回折効率が最大となる回折次数、
λは、入射光束の使用波長、
で表すと、以下の条件(3)、
−20.00<(f1×P2)/(t3−t1)<0.00・・・(3)
ただし、f1は、第一の波長に対する対物レンズの焦点距離
を満たすことを特徴とする。
−15.00<(f1×P2)/(t3−t1)<−2.50・・・(4)
を満たすことが好ましい。
40≦νd≦80・・・(5)
を満たす単レンズであり、第一の領域の段差構造は、以下の条件(6)、
2.70<|ΔOPD/λ1|<3.30・・・(6)
を満たし、第一の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM1、焦点距離をf1、第二の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM2、焦点距離をf2、第三の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM3、焦点距離をf3とすると、以下の条件(7)から条件(9)、
−0.02<f1×M1<0.02・・・(7)
−0.02<f2×M2<0.02・・・(8)
−0.12<f3×M3<−0.04・・・(9)
を満たすことが望ましい。
20≦νd<40・・・(10)
を満たす単レンズであり、第一の領域の段差構造は、以下の条件(6)、
2.70<ΔOPD/λ1<3.30・・・(6)
を満たし、第一の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM1、焦点距離をf1、第二の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM2、焦点距離をf2、第三の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM3、焦点距離をf3とすると、以下の条件(7)、(8)、(11)、
−0.02<f1×M1<0.02・・・(7)
−0.02<f2×M2<0.02・・・(8)
−0.38<f3×M3<−0.30・・・(11)
を満たすことが望ましい。
1.32<|ΔOPDc/λ3|<1.62・・・(12)
を満たすように構成される。
λ1<λ2<λ3
であり、第一の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA1、第二の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA2、第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA3、とすると、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、第一の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第一の光ディスクの保護層厚をt1、第二の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第二の光ディスクの保護層厚をt2、第三の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第三の光ディスクの保護層厚をt3、とすると、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、対物レンズの少なくとも一方の面は、第三の波長の光束を第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域を有し、第一の領域は、同心状の複数の屈折面に分割され、互いに隣り合う屈折面の間に、入射光束に対して異なる光路長差を付与する少なくとも二種類の段差構造を有し、第一の領域において、少なくとも二種類の段差のうち少なくとも一方が第一の波長の光束に対して付与される光路長差をΔOPD1(nm)とすると、以下の条件(13)、
2N+0.70<|ΔOPD1/λ1|<2N+1.30・・・(13)
ただし、Nは整数を満たし、上記段差構造は、少なくとも第1と第2の光路差関数によって規定され、第i(iは自然数)の光路差関数φi(h)を、以下の式(14)、
P2i、P4i、P6i、…は、それぞれ第iの光路差関数における二次、四次、六次、…の係数、
mは、入射光束の回折効率が最大となる回折次数、
λは、入射光束の使用波長、
で表すと、以下の条件(15)、
−20.00<(f1×P21)/(t3−t1)<0.00・・・(15)
ただし、f1は、第一の波長に対する対物レンズの焦点距離
を満たすことを特徴とする。
−15.00<(f1×P21)/(t3−t1)<−2.50・・・(16)
を満たすことにより、より良好な波形のフォーカスエラー信号を得ることができる。
2.70<|ΔOPD1/λ1|<3.30・・・(17)
を満たすことが望ましい。
1.32<|ΔOPDc1/λ3|<1.62・・・(18)
を満たすように構成される。
4.70<|ΔOPD1/λ1|<5.30・・・(19)
を満たすことが望ましい。
2.30<|ΔOPDc1/λ3|<2.60・・・(20)
を満たすように構成される。
2L−0.20<|ΔOPD2/λ1|<2L+0.20・・・(21)
を満たすことが望ましい。なお条件(21)におけるLは整数である。
1.80<|ΔOPD2/λ1|<2.20・・・(22)
を満たすことにより、特に記録密度の高い第一の光ディスク使用時に高い光利用効率を得ることができる。
f1×NA1>f2×NA2・・・(23)
を満たす場合、第二の領域の外側に、第一の波長の光束のみを収束させ、第二および第三の波長の光束の収束には寄与しない第三の領域を有し、第三の領域は、互いに隣り合う屈折面の境界において、入射光束に対して少なくとも一種類の光路長差を付与する段差を有し、第三の領域の段差により付与される光路長差の絶対値は、第二の領域の段差により付与される光路長差の絶対値とは異なるように構成することが望ましい。
f1×NA1<f2×NA2・・・(24)
を満たす場合、第二の領域の外側に、第二の波長の光束のみを収束させ、第一および第三の波長の光束の収束には寄与しない第三の領域を有し、第三の領域は、互いに隣り合う屈折面の境界において、入射光束に対して少なくとも一種類の光路長差を付与する段差を有し、第三の領域の段差により付与される光路長差の絶対値は、第二の領域の段差により付与される光路長差の絶対値とは異なるように構成することが望ましい。
λ1<λ2<λ3
であり、第一の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA1、第二の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA2、第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA3、とすると、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、
第一から第三の波長のうち最も短い第一の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる前記第一の光ディスクの保護層厚をt1、第一の波長よりも長い第二の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第二の光ディスクの保護層厚をt2、第一から第三の波長のうち最も長い第三の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第三の光ディスクの保護層厚をt3、とすると、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、
第一の波長および第二の波長の光束は略平行光束を、第三の波長の光束は発散光を前記対物レンズに入射させ、対物レンズの少なくとも一方の面は、第三の波長の光束を第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域を有し、該第一の領域は、同心状の複数の屈折面に分割され、互いに隣り合う屈折面の間に入射光束に対して光路長差を付与する段差を持つ段差構造を有し、その第一の領域において、少なくともその境界部近傍における段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD(nm)とすると、以下の条件(1)、
2N+0.70<|ΔOPD/λ1|<2N+1.30・・・(1)
ただし、Nは整数、
を満たし、
段差構造を規定する光路差関数φ(h)を、以下の式(2)、
P2、P4、P6、…は、それぞれ二次、四次、六次、…の係数、
mは、入射光束の回折効率が最大となる回折次数、
λは、入射光束の使用波長、
で表すと、以下の条件(3)、
−20.00<(f1×P2)/(t3−t1)<0.00・・・(3)
ただし、f1は、前記第一の波長に対する対物レンズの焦点距離
を満たすことを特徴とする。
−15.00<(f1×P2)/(t3−t1)<−2.50・・・(4)
を満たすことが望ましい。
40≦νd≦80・・・(5)
を満たす単レンズである場合、第一の領域の段差構造は、以下の条件(6)、
2.70<|ΔOPD/λ1|<3.30・・・(6)
を満たし、第一の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM1、焦点距離をf1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM2、焦点距離をf2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM3、焦点距離をf3とすると、以下の条件(7)から条件(9)、
−0.02<f1×M1<0.02・・・(7)
−0.02<f2×M2<0.02・・・(8)
−0.12<f3×M3<−0.04・・・(9)
を満たすように構成される。
20≦νd<40・・・(10)
を満たす単レンズである場合、第一の領域の段差構造は、以下の条件(6)、
2.70<|ΔOPD/λ1|<3.30・・・(6)
を満たし、第一の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM1、焦点距離をf1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM2、焦点距離をf2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM3、焦点距離をf3とすると、以下の条件(7)、(8)、(11)、
−0.02<f1×M1<0.02・・・(7)
−0.02<f2×M2<0.02・・・(8)
−0.38<f3×M3<−0.30・・・(11)
を満たすように構成される。
1.32<|ΔOPDc/λ3|<1.62・・・(12)
を満たすように構成される。
λ1<λ2<λ3
であり、第一の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA1、第二の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA2、第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA3、とすると、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、第一の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第一の光ディスクの保護層厚をt1、第二の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第二の光ディスクの保護層厚をt2、第三の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第三の光ディスクの保護層厚をt3、とすると、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、対物レンズの少なくとも一方の面は、第三の波長の光束を第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域を有し、第一の領域は、同心状の複数の屈折面に分割され、互いに隣り合う屈折面の間に、入射光束に対して異なる光路長差を付与する少なくとも二種類の段差を有する段差構造を有し、第一の領域において、少なくとも二種類の段差のうち少なくとも一方が第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD1(nm)とすると、以下の条件(13)、
2N+0.70<|ΔOPD1/λ1|<2N+1.30・・・(13)
ただし、Nは整数である。
を満たし、段差構造は、少なくとも第1と第2の光路差関数によって規定され、第i(iは自然数)の光路差関数φi(h)を、以下の式(14)、
P2i、P4i、P6i、…は、それぞれ第iの光路差関数における二次、四次、六次、…の係数、
mは、入射光束の回折効率が最大となる回折次数、
λは、入射光束の使用波長、
で表すと、第1の光路差関数に関して、以下の条件(15)、
−20.00<(f1×P21)/(t3−t1)<0.00・・・(15)
ただし、f1は、第一の波長に対する対物レンズの焦点距離、
を満たすことを特徴とする。
−15.00<(f1×P21)/(t3−t1)<−2.50・・・(16)
を満たすことが望ましい。
2.70<|ΔOPD1/λ1|<3.30・・・(17)
を満たすことが望ましい。
1.32<|ΔOPDc1/λ3|<1.62・・・(18)
を満たすように構成される。
4.70<|ΔOPD1/λ1|<5.30・・・(19)
を満たすことが望ましい。
2.30<|ΔOPDc1/λ3|<2.60・・・(20)
を満たすように構成される。
2L−0.20<|ΔOPD2/λ1|<2L+0.20・・・(21)
ただし、Lは整数である。
を満たすように構成される。
1.80<|ΔOPD2/λ1|<2.20・・・(22)
をさらに満たすことが望ましい。
f1×NA1>f2×NA2・・・(23)
を満たす場合、第二の領域の外側に、前記第一の波長の光束のみを収束させ、前記第二および第三の波長の光束の収束には寄与しない第三の領域を有し、
前記第三の領域は、互いに隣り合う屈折面の境界において、入射光束に対して少なくとも一種類の光路長差を付与する段差を有し、
前記第三の領域の段差により付与される光路長差の絶対値は、前記第二の領域の段差により付与される光路長差の絶対値とは異なるように構成しても良い。
f1×NA1<f2×NA2・・・(24)
を満たす場合、第二の領域の外側に、第二の波長の光束のみを収束させ、第一および第三の波長の光束の収束には寄与しない第三の領域を有し、第三の領域は、互いに隣り合う屈折面の境界において、入射光束に対して少なくとも一種類の光路長差を付与する段差を有し、第三の領域の段差により付与される光路長差の絶対値は、第二の領域の段差により付与される光路長差の絶対値とは異なるように構成しても良い。
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
NA1>NA3かつNA2>NA3
2N+0.70<|ΔOPD/λ1|<2N+1.30・・・(1)
ただし、Nは整数である。以下に示す各条件において用いられるNも同様である。
ただし、f1は、第一のレーザー光を使用する時における対物レンズ10の焦点距離を表す。
−15.00<(f1×P2)/(t3−t1)<−2.50・・・(4)
40≦νd≦80・・・(5)
を満たす対物レンズ10を使用する場合、第一の領域における位相シフト構造内の段差によって第一のレーザー光に付与される光路長差ΔOPDが、以下の条件(6)を満たすように設計される。
2.70<|ΔOPD/λ1|<3.30・・・(6)
−0.02<f1×M1<0.02・・・(7)
−0.02<f2×M2<0.02・・・(8)
ただし、M1、f1は、それぞれ第一の光ディスクD1使用時における対物レンズ10の結像倍率と焦点距離を、
M2、f2は、それぞれ第二の光ディスクD2使用時における対物レンズ10の結像倍率と焦点距離を、表す。
−0.12<f3×M3<−0.04・・・(9)
20≦νd<40・・・(10)
を満たす対物レンズ10を使用する場合にも、第一の領域における位相シフト構造は、段差によって第一のレーザー光に付与される光路長差ΔOPDが、上記条件(6)を満たすように設計される。また、上述したように、情報の記録または再生に高NAが要求される光ディスク使用時は、対物レンズ10には略平行光束を入射させることが望まれる。そのため対物レンズ10は、上記条件(7)、(8)を満たすように構成される。
−0.38<f3×M3<−0.30・・・(11)
1.32<|ΔOPDc/λ3|<1.62・・・(12)
2N+0.70<|ΔOPD1/λ1|<2N+1.30・・・(13)
2.70<|ΔOPD1/λ1|<3.30・・・(17)
4.70<|ΔOPD1/λ1|<5.30・・・(19)
1.32<|ΔOPDc1/λ3|<1.62・・・(18)
2.30<|ΔOPDc1/λ3|<2.60・・・(20)
2L−0.20<|ΔOPD2/λ1|<2L+0.20・・・(21)
1.80<|ΔOPD2/λ1|<2.20・・・(22)
但し、Lは整数である。
−20.00<(f1×P21)/(t3−t1)<0.00・・・(15)
−15.00<(f1×P21)/(t3−t1)<−2.50・・・(16)
f1×NA1>f2×NA2・・・(23)
が成立する場合、つまり、第一のレーザー光が入射する場合の対物レンズ10の入射面での有効光束径が、第二のレーザー光が入射する場合の対物レンズ10の入射面での有効光束径より大きい場合が挙げられる。この場合、第一のレーザー光が第一の光ディスクD1の記録面上において略無収差で良好に収束するような位相シフト構造を有する第三の領域が第一面11に形成される。
f1×NA1<f2×NA2・・・(24)
が成立する場合、つまり、第二のレーザー光が入射する場合の対物レンズ10の入射面での有効光束径が、第一のレーザー光が入射する場合の対物レンズ10の入射面での有効光束径より大きい場合が挙げられる。この場合、第二のレーザー光が第二の光ディスクD2の記録面上において略無収差で良好に収束するような位相シフト構造を有する第三の領域が第一面11に形成される。条件(24)が成立する場合に形成される第三の領域は、第二の領域とは異なり、第一のレーザー光の収束には寄与しない。つまり、条件(24)が成立するときに形成される第三の領域は、第一のレーザー光に対する開口制限機能を有する。そのため、該位相シフト構造は、第二のレーザー光について互いに隣り合う屈折面の境界において付与される光路長差が、第二の領域における第二のレーザー光についての光路長差とは異なるように設計される。該設計時には、第三の領域は、第二のレーザー光に対する回折効率が最大となるようにブレーズ化される。
第一の領域…h≦1.490、
第二の領域…1.490<h≦1.860、
第三の領域…1.860<h≦1.950、となる。
第一領域…h≦1.580、
第二領域…1.580<h≦1.950、
第三領域…1.950<h≦2.010、となる。
2A、2B、2C 回折格子
3A、3B、3C カップリングレンズ
41、42 ビームスプリッタ
5A、5B、5C ハーフミラー
6A、6B、6C 受光部
10 対物レンズ
D1〜D3 光ディスク
100 光情報記録再生装置
Claims (38)
- 記録密度が高い順に第一から第三の各光ディスクに対して、短波長側から順に第一から第三の波長を持つ三種類の光束のうちいずれかを使うことにより、各光ディスクに対する情報の記録または再生を行う光情報記録再生装置であって、
前記第一の波長をλ1(nm)、前記第二の波長をλ2(nm)、前記第三の波長をλ3(nm)とすると、
λ1≒405nm、λ2≒660nm、λ3≒790nm
であり、
対物レンズを備え、
前記対物レンズの少なくとも一方の面は、同心状の複数の屈折面に分割され、互いに隣り合う屈折面の間に入射光束に対して光路長差を付与する段差を持つ段差構造を有し、
前記対物レンズを透過した前記第三の波長の光束は、前記第三の光ディスクの記録面上に収束する正規回折次数光と、前記第三の光ディスクの記録面上から離れた位置に集中する不要回折次数光を生じ、
前記正規回折次数光が収束する位置から前記不要回折次数光が集中する位置までの距離が、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生を行う場合に得られるフォーカスエラー信号の引き込み範囲の2倍以上であることを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項1に記載の光情報記録再生装置において、
前記段差構造は、前記第一の波長の光束に対して略奇数倍の光路長差を付与する段差を有し、
前記段差構造のうち、前記第三の波長の光束を前記第三のディスクの記録面上に収束する領域において、前記不要回折次数光の集中する位置が前記第三の光ディスクの記録面から離れるように、近軸パワー成分が設定されることを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項2に記載の光情報記録再生装置において、
前記段差構造は、前記第一の波長をλ1(nm)、前記段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD(nm)とすると、以下の条件(1)、
2N+0.70<|ΔOPD/λ1|<2N+1.30・・・(1)
ただし、Nは整数である、
を満たし、
前記段差構造を規定する光路差関数φ(h)を、以下の式(2)、
P2、P4、P6、…は、それぞれ二次、四次、六次、…の係数、
mは、前記入射光束の回折効率が最大となる回折次数、
λは、前記入射光束の使用波長、
で表すと、以下の条件(3)、
−20.00<(f1×P2)/(t3−t1)<0.00・・・(3)
ただし、f1は、前記第一の波長に対する対物レンズの焦点距離、
t3は、前記第三の光ディスクのディスク厚、
t1は、前記第一の光ディスクのディスク厚(ただしt1<t3)、
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項3に記載の光情報記録再生装置において、
さらに以下の条件(4)、
−15.00<(f1×P2)/(t3−t1)<−2.50・・・(4)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 記録密度の異なる第一から第三の光ディスクに対して第一から第三の波長を持つ三種類の光束のうちいずれかを使うことにより、各光ディスクに対する情報の記録または再生を行う光情報記録再生装置であって、
対物レンズを備え、
前記第一の波長をλ1(nm)、前記第二の波長をλ2(nm)、前記第三の波長をλ3(nm)とすると、
λ1<λ2<λ3
であり、
前記第一の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA3、とすると、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、
前記第一から第三の波長のうち最も短い第一の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる前記第一の光ディスクの保護層厚をt1、前記第一の波長よりも長い第二の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる前記第二の光ディスクの保護層厚をt2、前記第一から第三の波長のうち最も長い第三の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる前記第三の光ディスクの保護層厚をt3、とすると、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、
前記第一の波長および前記第二の波長の光束は略平行光束を、前記第三の波長の光束は発散光を前記対物レンズに入射させ、
前記対物レンズの少なくとも一方の面は、第三の波長の光束を第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域を有し、
前記第一の領域は、同心状の複数の屈折面に分割され、互いに隣り合う屈折面の間に入射光束に対して光路長差を付与する段差を持つ段差構造を有し、
前記第一の領域において、少なくともその境界部近傍における前記段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD(nm)とすると、以下の条件(1)、
2N+0.70<|ΔOPD/λ1|<2N+1.30・・・(1)
ただし、Nは整数、
を満たし、
前記段差構造を規定する光路差関数φ(h)を、以下の式(2)、
P2、P4、P6、…は、それぞれ二次、四次、六次、…の係数、
mは、前記入射光束の回折効率が最大となる回折次数、
λは、前記入射光束の使用波長、
で表すと、以下の条件(3)、
−20.00<(f1×P2)/(t3−t1)<0.00・・・(3)
ただし、f1は、前記第一の波長に対する対物レンズの焦点距離
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項5に記載の光情報記録再生装置において、
さらに以下の条件(4)、
−15.00<(f1×P2)/(t3−t1)<−2.50・・・(4)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項5または請求項6に記載の光情報記録再生装置において、
前記対物レンズは、アッベ数νdが以下の条件(5)、
40≦νd≦80・・・(5)
を満たす単レンズであり、
前記第一の領域の段差構造は、以下の条件(6)、
2.70<|ΔOPD/λ1|<3.30・・・(6)
を満たし、
前記第一の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM1、焦点距離をf1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM2、焦点距離をf2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM3、焦点距離をf3とすると、以下の条件(7)から条件(9)、
−0.02<f1×M1<0.02・・・(7)
−0.02<f2×M2<0.02・・・(8)
−0.12<f3×M3<−0.04・・・(9)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項5または請求項6に記載の光情報記録再生装置において、
前記対物レンズは、アッベ数νdが以下の条件(10)、
20≦νd<40・・・(10)
を満たす単レンズであり、
前記第一の領域の段差構造は、以下の条件(6)、
2.70<|ΔOPD/λ1|<3.30・・・(6)
を満たし、
前記第一の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM1、焦点距離をf1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM2、焦点距離をf2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM3、焦点距離をf3とすると、以下の条件(7)、(8)、(11)、
−0.02<f1×M1<0.02・・・(7)
−0.02<f2×M2<0.02・・・(8)
−0.38<f3×M3<−0.30・・・(11)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項7または請求項8のいずれかに記載の光情報記録再生装置において、
前記段差が前記第三の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPDc(nm)とすると、以下の条件(12)、
1.32<|ΔOPDc/λ3|<1.62・・・(12)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 記録密度の異なる第一から第三の光ディスクそれぞれに対して第一から第三の波長を持つ三種類の略平行光束のうちいずれかを使うことにより、各光ディスクに対する情報の記録または再生を行う光情報記録再生装置であって、
対物レンズを備え、
前記第一の波長をλ1(nm)、前記第二の波長をλ2(nm)、前記第三の波長をλ3(nm)とすると、
λ1<λ2<λ3
であり、
前記第一の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA3、とすると、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、
前記第一の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第一の光ディスクの保護層厚をt1、前記第二の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第二の光ディスクの保護層厚をt2、前記第三の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第三の光ディスクの保護層厚をt3、とすると、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、
前記対物レンズの少なくとも一方の面は、第三の波長の光束を第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域を有し、
前記第一の領域は、同心状の複数の屈折面に分割され、互いに隣り合う屈折面の間に、入射光束に対して異なる光路長差を付与する少なくとも二種類の段差を有する段差構造を有し、
前記第一の領域において、前記少なくとも二種類の段差のうち少なくとも一方が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD1(nm)とすると、以下の条件(13)、
2N+0.70<|ΔOPD1/λ1|<2N+1.30・・・(13)
ただし、Nは整数である、
を満たし、
前記段差構造は、少なくとも第1と第2の光路差関数によって規定され、第i(iは自然数)の光路差関数φi(h)を、以下の式(14)、
P2i、P4i、P6i、…は、それぞれ第iの光路差関数における二次、四次、六次、…の係数、
mは、前記入射光束の回折効率が最大となる回折次数、
λは、前記入射光束の使用波長、
で表すと、第1の光路差関数に関して、以下の条件(15)、
−20.00<(f1×P21)/(t3−t1)<0.00・・・(15)
ただし、f1は、前記第一の波長に対する対物レンズの焦点距離、
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項10に記載の光情報記録再生装置において、
前記第1の光路差関数に関して、さらに以下の条件(16)、
−15.00<(f1×P21)/(t3−t1)<−2.50・・・(16)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項10または請求項11に記載の光情報記録再生装置において、
前記第一の領域の段差構造は、以下の条件(17)
2.70<|ΔOPD1/λ1|<3.30・・・(17)
を満たすことを特徴とする光記録再生装置。 - 請求項12に記載の光情報記録再生装置において、
前記段差が前記第三の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPDc1(nm)とすると、以下の条件(18)
1.32<|ΔOPDc1/λ3|<1.62・・・(18)
を満たすことを特徴とする光記録再生装置。 - 請求項10または請求項11に記載の光情報記録再生装置において、
前記第一の領域の段差構造は、以下の条件(19)
4.70<|ΔOPD1/λ1|<5.30・・・(19)
を満たすことを特徴とする光記録再生装置。 - 請求項14に記載の光情報記録再生装置において、
前記段差が前記第三の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPDc1(nm)とすると、以下の条件(20)
2.30<|ΔOPDc1/λ3|<2.60・・・(20)
を満たすことを特徴とする光記録再生装置。 - 請求項10から請求項15のいずれかに記載の光情報記録再生装置において、
前記少なくとも一方の段差とは異なる光路長差を付与する段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD2(nm)とすると、以下の条件(21)、
2L−0.20<|ΔOPD2/λ1|<2L+0.20・・・(21)
但し、Lは整数である、
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項16に記載の光情報記録再生装置において、
以下の条件(22)、
1.80<|ΔOPD2/λ1|<2.20・・・(22)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項5から請求項9のいずれかに記載の光情報記録再生装置において、
前記第一の領域の外側に、前記第一の波長の光束および前記第二の波長の光束をそれぞれ前記第一の光ディスクおよび前記第二の光ディスクの記録面上に収束させ、かつ前記第三の波長の光束の収束には寄与しない第二の領域を有し、
前記第二の領域は、互いに隣り合う屈折面の境界において、入射光束に対して少なくとも一種類の光路長差を付与する段差を有し、
前記第二の領域の段差により付与される光路長差の絶対値が、前記第一の領域の段差により付与される光路長差の絶対値とは異なることを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項10から請求項17のいずれかに記載の光情報記録再生装置において、
前記第一の領域の外側に、前記第一の波長の光束および前記第二の波長の光束をそれぞれ前記第一の光ディスクおよび前記第二の光ディスクの記録面上に収束し、かつ前記第三の波長の光束の収束には寄与しない第二の領域を有し、
前記第二の領域は、互いに隣り合う屈折面の境界において、入射光束に対して少なくとも一種類の光路長差を付与する段差を有し、
前記第二の領域の段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差の絶対値が、前記|ΔOPD2/λ1|とは異なることを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項18または請求項19に記載の光情報記録再生装置において、
以下の条件(23)、
f1×NA1>f2×NA2・・・(23)
を満たし、
前記第二の領域の外側に、前記第一の波長の光束のみを収束させ、前記第二および第三の波長の光束の収束には寄与しない第三の領域を有し、
前記第三の領域は、互いに隣り合う屈折面の境界において、入射光束に対して少なくとも一種類の光路長差を付与する段差を有し、
前記第三の領域の段差により付与される光路長差の絶対値は、前記第二の領域の段差により付与される光路長差の絶対値とは異なることを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項18または請求項19に記載の光情報記録再生装置において、
以下の条件(24)、
f1×NA1<f2×NA2・・・(24)
を満たし、
前記第二の領域の外側に、前記第二の波長の光束のみを収束させ、前記第一および第三の波長の光束の収束には寄与しない第三の領域を有し、
前記第三の領域は、互いに隣り合う屈折面の境界において、入射光束に対して少なくとも一種類の光路長差を付与する段差を有し、
前記第三の領域の段差により付与される光路長差の絶対値は、前記第二の領域の段差により付与される光路長差の絶対値とは異なることを特徴とする光情報記録再生装置。 - 記録密度の異なる第一から第三の光ディスクそれぞれに対して第一から第三の波長を持つ三種類の光束のうちいずれかを使うことにより、各光ディスクに対する情報の記録または再生を行う光情報記録再生装置における対物レンズであって、
前記第一の波長をλ1(nm)、前記第二の波長をλ2(nm)、前記第三の波長をλ3(nm)とすると、
λ1<λ2<λ3
であり、
前記第一の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA3、とすると、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、
前記第一から第三の波長のうち最も短い第一の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる前記第一の光ディスクの保護層厚をt1、前記第一の波長よりも長い第二の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる前記第二の光ディスクの保護層厚をt2、前記第一から第三の波長のうち最も長い第三の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる前記第三の光ディスクの保護層厚をt3、とすると、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、
前記第一の波長および前記第二の波長の光束は略平行光束を、前記第三の波長の光束は発散光を前記対物レンズに入射させ、
前記対物レンズは、少なくとも一方の面は、第三の波長の光束を第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域を有し、
前記第一の領域は、同心状の複数の屈折面に分割され、互いに隣り合う屈折面の間に入射光束に対して光路長差を付与する段差を持つ段差構造を有し、
前記第一の領域において、少なくともその境界部近傍における前記段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD(nm)とすると、以下の条件(1)、
2N+0.70<|ΔOPD/λ1|<2N+1.30・・・(1)
ただし、Nは整数、
を満たし、
前記段差構造を規定する光路差関数φ(h)を、以下の式(2)、
P2、P4、P6、…は、それぞれ二次、四次、六次、…の係数、
mは、前記入射光束の回折効率が最大となる回折次数、
λは、前記入射光束の使用波長、
で表すと、以下の条件(3)、
−20.00<(f1×P2)/(t3−t1)<0.00・・・(3)
ただし、f1は、前記第一の波長に対する対物レンズの焦点距離
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項22に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
さらに以下の条件(4)、
−15.00<(f1×P2)/(t3−t1)<−2.50・・・(4)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項22または請求項23に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
アッベ数νdが以下の条件(5)、
40≦νd≦80・・・(5)
を満たす単レンズであり、
前記第一の領域の段差構造は、以下の条件(6)、
2.70<|ΔOPD/λ1|<3.30・・・(6)
を満たし、
前記第一の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM1、焦点距離をf1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM2、焦点距離をf2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM3、焦点距離をf3とすると、以下の条件(7)から条件(9)、
−0.02<f1×M1<0.02・・・(7)
−0.02<f2×M2<0.02・・・(8)
−0.12<f3×M3<−0.04・・・(9)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項22または請求項23に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
アッベ数νdが以下の条件(10)、
20≦νd<40・・・(10)
を満たす単レンズであり、
前記第一の領域の段差構造は、以下の条件(6)、
2.70<|ΔOPD/λ1|<3.30・・・(6)
を満たし、
前記第一の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM1、焦点距離をf1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM2、焦点距離をf2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM3、焦点距離をf3とすると、以下の条件(7)、(8)、(11)、
−0.02<f1×M1<0.02・・・(7)
−0.02<f2×M2<0.02・・・(8)
−0.38<f3×M3<−0.30・・・(11)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装用対物レンズ。 - 請求項24または請求項25に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記段差が前記第三の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPDc(nm)とすると、以下の条件(12)
1.32<|ΔOPDc/λ3|<1.62・・・(12)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 記録密度の異なる第一から第三の光ディスクに対して第一から第三の波長を持つ三種類の略平行光束のうちいずれかを使うことにより、各光ディスクに対する情報の記録または再生を行う光情報記録再生装置用対物レンズであって、
前記第一の波長をλ1(nm)、前記第二の波長をλ2(nm)、前記第三の波長をλ3(nm)とすると、
λ1<λ2<λ3
であり、
前記第一の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA3、とすると、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、
前記第一の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第一の光ディスクの保護層厚をt1、前記第二の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第二の光ディスクの保護層厚をt2、前記第三の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第三の光ディスクの保護層厚をt3、とすると、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、
前記対物レンズの少なくとも一方の面は、第三の波長の光束を第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域を有し、
前記第一の領域は、同心状の複数の屈折面に分割され、互いに隣り合う屈折面の間に、入射光束に対して異なる光路長差を付与する少なくとも二種類の段差を有する段差構造を有し、
前記第一の領域において、前記少なくとも二種類の段差のうち少なくとも一方が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD1(nm)とすると、以下の条件(13)、
2N+0.70<|ΔOPD1/λ1|<2N+1.30・・・(13)
ただし、Nは整数である。
を満たし、
前記段差構造は、少なくとも第1と第2の光路差関数によって規定され、第i(iは自然数)の光路差関数φi(h)を、以下の式(14)、
P2i、P4i、P6i、…は、それぞれ第iの光路差関数における二次、四次、六次、…の係数、
mは、前記入射光束の回折効率が最大となる回折次数、
λは、前記入射光束の使用波長、
で表すと、第1の光路差関数に関して、以下の条件(15)、
−20.00<(f1×P21)/(t3−t1)<0.00・・・(15)
ただし、f1は、前記第一の波長に対する対物レンズの焦点距離、
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項27に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記第1の光路差関数に関して、さらに以下の条件(16)、
−15.00<(f1×P21)/(t3−t1)<−2.50・・・(16)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項27または請求項28に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記第一の領域の段差構造は、以下の条件(17)
2.70<|ΔOPD1/λ1|<3.30・・・(17)
を満たすことを特徴とする光記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項29に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記段差が前記第三の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPDc1(nm)とすると、以下の条件(18)
1.32<|ΔOPDc1/λ3|<1.62・・・(18)
を満たすことを特徴とする光記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項27または請求項28に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記第一の領域の段差構造は、以下の条件(19)
4.70<|ΔOPD1/λ1|<5.30・・・(19)
を満たすことを特徴とする光記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項31に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記段差が前記第三の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPDc1(nm)とすると、以下の条件(20)
2.30<|ΔOPDc1/λ3|<2.60・・・(20)
を満たすことを特徴とする光記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項27または請求項28に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記少なくとも一方の段差とは異なる光路長差を付与する段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD2(nm)とすると、以下の条件(21)、
2L−0.20<|ΔOPD2/λ1|<2L+0.20・・・(21)
但し、Lは整数である、
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項33に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
以下の条件(22)、
1.80<|ΔOPD2/λ1|<2.20・・・(22)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項22から請求項26のいずれかに記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記第一の領域の外側に、前記第一の波長の光束および前記第二の波長の光束をそれぞれ前記第一の光ディスクおよび前記第二の光ディスクの記録面上に収束し、かつ前記第三の波長の光束の収束には寄与しない第二の領域を有し、
前記第二の領域は、互いに隣り合う屈折面の境界において、入射光束に対して少なくとも一種類の光路長差を付与する段差を有し、
前記第二の領域の段差による付与される光路長差の絶対値が、前記第一の領域の段差により付与される光路長差の絶対値とは異なることを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項27から請求項34のいずれかに記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記第一の領域の外側に、前記第一の波長の光束および前記第二の波長の光束をそれぞれ前記第一の光ディスクおよび前記第二の光ディスクの記録面上に収束し、かつ前記第三の波長の光束の収束には寄与しない第二の領域を有し、
前記第二の領域は、互いに隣り合う屈折面の境界において、入射光束に対して少なくとも一種類の光路長差を付与する段差を有し、
前記第二の領域の段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差の絶対値が、前記|ΔOPD2/λ1|とは異なることを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項35または請求項36に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
以下の条件(23)、
f1×NA1>f2×NA2・・・(23)
を満たし、
前記第二の領域の外側に、前記第一の波長の光束のみを収束させ、前記第二および第三の波長の光束の収束には寄与しない第三の領域を有し、
前記第三の領域は、互いに隣り合う屈折面の境界において、入射光束に対して少なくとも一種類の光路長差を付与する段差を有し、
前記第三の領域の段差により付与される光路長差の絶対値は、前記第二の領域の段差により付与される光路長差の絶対値とは異なることを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項35または請求項36に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
以下の条件(24)、
f1×NA1<f2×NA2・・・(24)
を満たし、
前記第二の領域の外側に、前記第二の波長の光束のみを収束させ、前記第一および第三の波長の光束の収束には寄与しない第三の領域を有し、
前記第三の領域は、互いに隣り合う屈折面の境界において、入射光束に対して少なくとも一種類の光路長差を付与する段差を有し、
前記第三の領域の段差により付与される光路長差の絶対値は、前記第二の領域の段差により付与される光路長差の絶対値とは異なることを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。
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