JP2007024938A - 投影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 各投影光学系の倍率に関する選択自由度を補償しつつもアスペクト比に関する設計自由度を向上させ、かつスクリーンへの入射角を大きくしてより薄型化された斜め投影型の投影装置を提供すること。
【解決手段】 投影装置は、矩形状の画像を表示する表示体から照射された光により台形歪みを持つ中間像を形成する第一投影光学系、中間像からの光をスクリーン上に斜めに入射させて、台形歪みが補正された中間像を拡大投影する第二投影光学系、第一投影光学系から射出された光を偏向して第二投影光学系に導く偏向光学系、を有し、各投影光学系は、表示体の表示画像における短辺方向の一端から射出される第一の光束および他端から射出される第二の光束が互いに完全に離間した状態にある面を持つレンズを少なくとも一つ有し、少なくとも一つのレンズのうち所定のレンズについて所定位置での傾きおよび曲率が所定の条件を満たす構成にした。
【選択図】 図2
【解決手段】 投影装置は、矩形状の画像を表示する表示体から照射された光により台形歪みを持つ中間像を形成する第一投影光学系、中間像からの光をスクリーン上に斜めに入射させて、台形歪みが補正された中間像を拡大投影する第二投影光学系、第一投影光学系から射出された光を偏向して第二投影光学系に導く偏向光学系、を有し、各投影光学系は、表示体の表示画像における短辺方向の一端から射出される第一の光束および他端から射出される第二の光束が互いに完全に離間した状態にある面を持つレンズを少なくとも一つ有し、少なくとも一つのレンズのうち所定のレンズについて所定位置での傾きおよび曲率が所定の条件を満たす構成にした。
【選択図】 図2
Description
この発明は、表示体の表示画像を台形状の中間画像を介してスクリーン上に斜めに投影する投影装置に関する。
従来、表示体の表示画像を台形歪みを生じることなくスクリーン上に斜めに投影する斜め投影型の投影装置が知られている。なお、本明細書において単に投影装置と記した場合には、斜め投影型を指すものとする。該投影装置は、一般的に、表示体、表示体に表示される画像を中間像として結像させる表示体側投影光学系、中間像からの光をスクリーンに導くスクリーン側投影光学系、表示体側投影光学系からの光をスクリーン側投影光学系に偏向する偏向光学系を有する。そして、表示体と表示体側光学系と中間像間、および該中間像とスクリーン側投影光学系とスクリーン間でシャインプルーフの法則が成立するように各光学部材を光軸に対して傾けて配置する。このような投影装置としては、例えば、以下の特許文献1に開示する構成が知られている。
特許文献1に記載の構成によれば、表示体側投影光学系により形成される中間像は台形歪みを持つが、スクリーン側投影光学系を介してスクリーンに斜めに投影される画像は、台形歪みが補正された良好な画像になっている。なお、一般に投影装置により投影される画像は、通常使用状態にある装置における水平方向のほうが鉛直方向よりも長いいわゆるワイド画像になるように設計される。
しかし、上記構成によれば、表示体の表示画像とスクリーン上に投影される投影画像間のアスペクト比の変化は、表示体側投影光学系およびスクリーン側投影光学系の倍率に依存してしまう。特に、各投影光学系は、スクリーンに対して斜めに光が入射するように構成されるため、鉛直方向の倍率が必要以上に大きくなりやすい。そのため、アスペクト比の維持を重視すると各投影光学系の倍率に関する選択自由度が低くなり、各投影光学系の倍率の選択自由度を広げようとすると、アスペクト比を維持することが難しくなるといった問題がある。
また、一般に表示体側投影光学系は、倍率が小さいほどアスペクト比を維持しやすく、近軸で等倍以上に設計すると殆どアスペクト比の補正ができないという性質がある。そこで、アスペクト比の維持を重視し、倍率を小さく設定すると、形成される中間像近傍に熱集中の発生と言う別の問題が生じかねない。
さらに、投影装置は、スクリーンに対する入射角が大きくなればなるほど、装置の薄型化が達成されることが知られている。しかし、単に入射角を大きくしただけでは、スクリーン上でのアスペクト比が崩れてしまう。上記特許文献1には、この入射角とアスペクト比のバランスについて特に効果的な構成については触れていないため、さらなる改良が望まれていた。
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、各投影光学系の倍率に関する選択自由度を確保しつつもアスペクト比の維持を容易にし、かつスクリーンへの入射角を大きくしてより薄型化された斜め投影型の投影装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の投影装置は、矩形状の画像を表示する表示体と、表示体から照射された光により台形歪みを持つ中間像を形成する第一投影光学系と、中間像からの光をスクリーン上に斜めに入射させて、台形歪みが補正された像を拡大投影する第二投影光学系と、第一投影光学系と第二投影光学系の各瞳を結合し、第一投影光学系から射出された光を偏向して第二投影光学系に導く偏向光学系と、を有し、第一投影光学系と第二投影光学系は、表示体により表示される画像における短辺方向の一端から射出される第一の光束および他端から射出される第二の光束が互いに完全に離間した状態にある面を持つレンズを少なくとも一つ有し、少なくとも一つのレンズのうち所定のレンズは、スクリーン側から順に第一面と第二面を有し、表示体により表示される画像の中央から射出される第三の光束の主光線が第一面を透過する位置での縦方向(スクリーンの鉛直方向に対応する方向)の接線の傾きをs1、前記第三の光束の主光線が第二面を透過する位置での縦方向の接線の傾きをs2とすると、以下の条件(1)、
s1−s2>0・・・(1)
を満たし、かつ第一面における第三の光束の主光線が透過する位置での縦方向および横方向の曲率をそれぞれc1、c2、第二面における第三の光束の主光線が透過する位置での縦方向および横方向の曲率をそれぞれc3、c4とすると、以下の条件(2)、
(c1−c3)>(c2−c4)・・・(2)
を満たすことを特徴とする。
s1−s2>0・・・(1)
を満たし、かつ第一面における第三の光束の主光線が透過する位置での縦方向および横方向の曲率をそれぞれc1、c2、第二面における第三の光束の主光線が透過する位置での縦方向および横方向の曲率をそれぞれc3、c4とすると、以下の条件(2)、
(c1−c3)>(c2−c4)・・・(2)
を満たすことを特徴とする。
請求項1に記載の投影装置によれば、条件(1)を満たすことにより、スクリーンに入射する光の入射角度を大きくすることができる。つまり、装置自体を薄型化することができる。また、条件(2)を満たすことにより、水平方向に画像を引き延ばす効果が得られ、アスペクト比を維持することが可能になる。
また請求項2に記載の投影装置によれば、所定のレンズは、第一面における第一の光束の主光線が透過する位置での縦方向の曲率から第二面における第一の光束の主光線が透過する位置での縦方向の曲率を引いた差をCu、第一面における第二の光束の主光線が透過する位置での縦方向の曲率から第二面における第二の光束の主光線が透過する位置での縦方向の曲率を引いた差をCd、第一面における第三の光束の主光線が透過する位置での縦方向の曲率から第二面における第三の光束の主光線が透過する位置での縦方向の曲率を引いた差をCc、とすると、以下の条件(3)、
Cd<Cc<Cu・・・(3)
を満たすことが望ましい。
Cd<Cc<Cu・・・(3)
を満たすことが望ましい。
また、請求項4に記載の投影装置によれば、所定のレンズの両面は、該面の光軸上での接平面を、光軸から縦方向に延びるy軸と光軸および該y軸に直交するz軸とにより規定され各軸と光軸との交点を原点とする座標系で表し、座標(y,z)でのサグ量をX(y,z)、曲率半径をr、円錐係数をK、ymznの非球面係数をBmnとすると、以下の式(5)、
により定義される形状を持ち、該レンズの少なくとも一方の面は、上記Bmn(ただしm≠n)が0ではなく、光軸に対して非回転対称な多項式面として構成される。そして、第一面に関する係数B40が第二面に関する係数B40よりも大きく設定することが望ましい。請求項4に記載の投影装置によれば、高次の非球面係数を用いることなく条件(3)を満たすことができる。
また、請求項5に記載の投影装置によれば、所定のレンズの両面は、回転対称軸からの高さがyとなる非球面上の座標点の該非球面の回転対称軸上での接平面からの距離(サグ量)をX(y)、非球面の回転対称軸上での曲率(1/r)をC、円錐係数をK、非球面係数をA4、A6、…とすると、以下の式(6)、
により定義される形状を持ち、所定のレンズの少なくとも一方の面は、4次、6次の非球面係数が0ではない回転対称非球面として構成される。そして、少なくとも所定のレンズは、シフトしている。これにより、請求項4に記載の構成と同等の効果を奏することができる。
請求項6に記載の投影装置によれば、所定のレンズは、第一面の非球面成分による曲率から第二面の非球面成分による曲率を引いた差が、回転対称軸からの高さが大きくなるにつれ正に大きくなるように設計される。
請求項7に記載の投影装置によれば、第二投影光学系において、第二投影光学系のスクリーン側の瞳位置よりもスクリーン側に位置しているものが所定のレンズとして採用される。
請求項8に記載の投影装置によれば、所定のレンズは、近軸でのパワーが正であれば第二投影光学系の光軸を基準として中間像の像面と第二投影光学系の主平面とスクリーンとの各延長面が交わる交線から離れる方向にシフトしており、近軸でのパワーが負であれば第二投影光学系の光軸を基準として上記交線に近づく方向にシフトするように構成することが好ましい。
以上のように、本発明によれば、所定のレンズを種々の条件を満たすように設計、配置することにより、該所定のレンズにスクリーンに入射する光の入射角を大きくする作用と、スクリーンに投影される画像のアスペクト比を表示体が表示する画像のアスペクト比になるような補正作用を付与することができる。従って、投影画像のアスペクト比を良好に補正することができると同時に、各投影光学系の倍率の選択自由度が向上する。また、上記入射角を大きくする作用により、投影装置の薄型化も達成される。
図1は、通常使用状態にある実施形態の斜め投影型の投影装置100の概略構成を示す図である。投影装置100は、ハウジング50内に、投影光学システム10、第一ミラー20、第二ミラー30、スクリーンSを有する。
図2は、投影装置100における光路を展開しつつ投影光学システム10を拡大して示す図である。図2において、第一ミラー20と第二ミラー30は図示を省略している。図2に示すように、投影光学システム10は、第一投影光学系1、第二投影光学系2、偏向光学系3、表示体4を有する。図2において、AX1は第一投影光学系1の光軸を、AX2は第二投影光学系2の光軸を、それぞれ表す。各図において光軸AX1、AX2は一点鎖線で示す。つまり、図2は、投影光学システム10に関し、光軸AX1、AX2を含む面(図2紙面と同一面)での断面図である。なお、光軸AX1、AX2を含む面は、スクリーンSを、該スクリーンSの中心を通り鉛直方向に延びる直線で略二等分する。本文では、説明の便宜上、光軸AX1、AX2を含む面を基準面という。
なお、本実施形態の投影装置100において、各投影光学系1、2を構成するレンズ(または一部の光学面)は、回転対称な光学系では十分に補正することができないような収差や歪曲の補正を目的として、互いに偏心している。そこで、本文においては、各投影光学系1、2において、光学面の芯を最も多く含む直線を各光学系の光軸と定義する。ただし特定の投影光学系において、各光学面の芯が全てずれている場合には、瞳に最も近い光学面の芯を通る直線を該光学系の光軸と定義する。
また、本文では、投影装置100内の各部材を説明するにあたり、通常使用状態における投影装置100のスクリーンS上に投影される画像の鉛直方向に対応する方向を縦方向という。そして、該画像の水平方向に対応する方向を横方向という。つまり、図1の紙面上下方向が鉛直方向(縦方向)、紙面に直交する方向が水平方向(横方向)である。縦方向の寸法を高さといい、横方向の寸法を幅という。本実施形態の表示体4により表示される画像は、高さが幅よりも小さい所定のアスペクト比を持つ長方形状を呈している。従って、表示体4により表示される画像における短辺方向とは、縦方向を意味する。また投影装置100は、鉛直下方からスクリーンに対して光を入射させる構成であると想定する。
なお、実際の投影装置100では、ハウジング50の形状や他の部材との位置関係によって、第一ミラー20と第二ミラー30だけでなく、さらに投影光学システム10内の図示しないミラーを配設して光路を折り曲げることもある。しかし以下では、上記各ミラーによる光路の折り曲げは考慮せず、光路を展開した状態を想定して各部材の説明を行う。
表示体4は、スクリーンSに拡大投影される画像を表示する。表示体4から射出された光は、第一投影光学系1を介して中間像を形成する。本実施形態では、中間像の像面Pは、偏向光学系3の最も第一投影光学系1側の面に略一致する。
偏向光学系3は、各投影光学系1、2の瞳を結合する光学系である。偏向光学系3は、3つの三角プリズムから構成される。なお、偏向光学系3を安価かつ効率よく製造可能な三角プリズムから構成すると、偏向光学系3において発生する可能性のある収差は、軸上色収差や球面収差といったいわゆる基本的な収差に限定される。よって、偏心による非対称な収差等が生じていた従来の構成に比べて、収差補正が容易になる。偏向光学系3は、中間像を形成した光を偏向し、第二投影光学系2に導く。
第二投影光学系2は、偏向光学系3を介して入射する光を発散させる。第二投影光学系2、つまり投影光学システム10から射出された発散光は、第一ミラー20、第二ミラー30で順次反射した後、スクリーンSの裏面(つまり、装置内部側の面)に対して斜めに入射する。これにより、スクリーンSには、表示体4に表示された画像が拡大投影される。
なお、各図において、スクリーンSの画像中心を通り鉛直方向に延びる直線上において、該画像の上端を形成する光束を第一の光束U、第一の光束Uの主光線を主光線Lu、該画像の中心を形成する光束を第二の光束C、第二の光束Cの主光線を主光線Lc、該画像の下端を形成する第三の光束をD、第三の光束Dの主光線を主光線Ldとする。図2(および以下に示す図4〜図6)では、第一の光束Uおよび主光線Luを破線で、第二の光束Cおよび主光線Lcを実線で、第三の光束Dおよび主光線Ldを点線で、それぞれ示す。なお、以下の説明で画像の上端、下端と記した場合には、スクリーンSの中心を通り鉛直方向に延びる直線上での画像における上端、下端を意味するものとする。
スクリーンSには図示しない薄膜状のフレネルレンズが貼り付けられている。そのためスクリーンSの裏面に斜めに入射した光は、該スクリーンSの表面(つまり、使用者(観察者)側の面)から略直角に射出される。
図3は、スクリーンSと投影光学システム10を構成する各部材の配置関係を説明するための模式図である。図3では、説明の便宜上、各投影光学系1、2を簡略化して単レンズで示している。投影装置100において、表示体4と第一投影光学系1と中間像の像面Pは、シャインプルーフの法則を満たすように互いに傾いて配設されている。つまり、表示体4、第一投影光学系1、像面Pの各延長面が同一直線(以下、第一基準直線という。)L1で交わる。具体的には、表示体4は、第一投影光学系1の光軸AX2に直交する仮想面(以下、第一仮想面という。)P1に対してチルトしている。図3では表示体4のチルト角をαで示す。同様に、中間像の像面Pも、第一仮想面P1に対してチルトしている。
また、スクリーンSと第二投影光学系2と中間像の像面Pもシャインプルーフの法則を満たすように互いに傾いて配設されている。つまり、スクリーンS、第二投影光学系2の主平面、像面Pの各延長面が同一直線(以下、第二基準直線という。)L2で交わる。具体的には、中間像の像面Pは、第一仮想面P1だけでなく、第二投影光学系2の光軸AX2に直交する仮想面(以下、第二仮想面という。)P2に対してもチルトしている。また、スクリーンSも第二仮想面P2に対してチルトしている。
以上のように投影装置100では、シャインプルーフの法則を二回適用することにより、矩形状の画像を表示する表示体4から射出された光は、第一投影光学系1を介して台形歪みを持つ中間像を結ぶ。そして台形歪みを持つ中間像を結んだ光は、第二投影光学系2によって、台形歪みが補正された矩形状の拡大画像をスクリーンS上に形成する。つまり使用者(観察者)は、台形歪みのない拡大画像を観察することができる。
図2に示すように、本実施形態の第二投影光学系2は、第一面、第二面いずれにおいても第一の光束Uと第二の光束Dが離間した(一部であっても重複しない)位置に入射するレンズを有する。なお、本文において、光路上、レンズのスクリーンSに近い側の面を第一面、表示体4に近い側の面を第二面という。詳しくは、面番号r3とr4により規定される最もスクリーン側のレンズ21と、面番号r18とr19、および面番号r20とr21により規定される偏向光学系3側の二つのレンズ22、23が該当する。上記レンズ21〜23のうち、第二投影光学系2のスクリーンS側の瞳位置よりもスクリーンS側に位置するレンズ(ここではレンズ21)は、投影画像のアスペクト比を補正しかつスクリーンSに入射する光の入射角度を大きくするための補正用レンズとしての機能を有する。
補正用レンズ21は、以下のように構成される。図4は補正用レンズ21近傍を拡大して示す図である。図4中、補正用レンズ21の第一面21a(図2中面番号r3)において主光線Lcが透過する位置をp1とする。補正用レンズ21の第二面21b(図2中面番号r4)において主光線Lcが透過する位置をp2とする。また、第一面21aにおいて主光線Lu、Ldが透過する位置をそれぞれ、p3、p5、第二面21bにおいて主光線Lu、Ldが透過する位置をそれぞれ、p4、p6とする。
位置p1での縦方向の傾きをs1、位置p2での縦方向(つまり、スクリーンSの鉛直方向に対応する方向)の接線の傾きをs2とすると、補正用レンズ21は以下の条件(1)を満たすように設計される。
s1−s2>0・・・(1)
s1−s2>0・・・(1)
条件(1)を満たすように補正用レンズ21を設計することにより、補正用レンズ21に入射した光束をスクリーンSの鉛直上方に向かってより大きく折り曲げるプリズム効果を奏することができる。
また、位置p1での縦方向の曲率をc1、横方向の曲率をc2、位置P2での縦方向の曲率をc3、横方向の曲率をc4とすると、補正用レンズ21は、以下の条件(2)を満たすように設計される。
(c1−c3)>(c2−c4)・・・(2)
(c1−c3)>(c2−c4)・・・(2)
条件(2)を満たすことにより、補正用レンズ21は、少なくとも表示体4から照射された光が入射する領域(特に第三の光束Cが入射する領域)において、アナモフィックな形状を持つ。これにより、スクリーンSに投影される画像のアスペクト比を補正する、特に横方向の倍率を大きくし、投影画像を水平方向に引き延ばす作用が得られる。
また、位置p3での縦方向の曲率から位置p4での縦方向の曲率を引いた差をCu、位置p1での縦方向の曲率から位置p2での縦方向の曲率を引いた差(つまり、上記(c1−c3))をCc、位置p5での縦方向の曲率から位置p6での縦方向の曲率を引いた差をCd、とすると、補正用レンズ21は、以下の条件(3)を満たすように設計される。
Cd<Cc<Cu・・・(3)
また、位置p3での縦方向の曲率から位置p4での縦方向の曲率を引いた差をCu、位置p1での縦方向の曲率から位置p2での縦方向の曲率を引いた差(つまり、上記(c1−c3))をCc、位置p5での縦方向の曲率から位置p6での縦方向の曲率を引いた差をCd、とすると、補正用レンズ21は、以下の条件(3)を満たすように設計される。
Cd<Cc<Cu・・・(3)
条件(3)を満たすことにより、投影装置100をより小型、薄型化するために、スクリーンSに入射する光束の入射角を一層大きく設定した場合に、投影光学システム10内の各部材およびスクリーンSの相対的位置関係をシャインプルーフの法則に従って決定したことのみでは不十分となる投影画像の上部と下部での縦方向の倍率差の補正効果を増加させることができる。
さらに、補正用レンズ21は、各曲率差Cd、Cc、Cuが、図3に示す表示体4の第一仮想面P1に対するチルト角αとの関係において、以下の条件(4)を満たすように設計される。
条件(4)において、中辺は、補正用レンズ21による投影画像の上端近傍での縦方向の像縮小効果と下端近傍での縦方向の像縮小効果の比を表す。また、右辺は、補正用レンズ21を設けない場合にスクリーンSに投影される画像の上端近傍でのアスペクト比と下端近傍でのアスペクト比との比を表す。つまり条件(4)は、上端近傍での縦方向の像縮小効果を下端近傍での縦方向の像縮小効果よりも大きくするものの、シャインプルーフの法則に起因して発生するアスペクト比の変化以上の過剰な補正は行われないように補正用レンズ21の曲率を設定するための条件である。
上記の各条件(1)〜(4)を満たすために、補正用レンズ21は少なくとも一方の面が例えば自由曲面等の非回転対称多項式面として構成される。非回転対称多項式面は、基準面に平行で光軸に垂直な軸をy軸、基準面と光軸双方に垂直な軸をz軸、該y軸とz軸双方に垂直な軸をx軸とし、y軸、z軸、x軸の交点を原点とする座標系で表される。詳しくは、該座標系において、座標(y,z)でのサグ量をX(y,z)、曲率半径をr、円錐係数をK、ymznの非球面係数をBmnとすると、以下の式(5)により表される。
式(5)により規定される非回転対称多項式面を補正用レンズ21に施す場合、第一面21aに関する係数B40は、第二面21bに関する係数B40よりも大きく設定されることが条件(3)に対する十分条件となる。
なお非回転対称多項式面としては、自由曲面以外にも、上記式(5)において、mやnが共に偶数である項のみ係数を持つような、いわゆるトーリック非球面を採用することも可能である。
また、上記の各条件(1)〜(4)を満たすためには、少なくとも一方の面が回転対称非球面であるような補正用レンズ21を使用しても良い。回転対称非球面を持つ補正用レンズ21は、回転対称軸からの高さyが高くなるにつれ、第一面21aの非球面成分による曲率から第二面21bの非球面成分による曲率を引いた差が大きくなるように設計される。なお、ここで、非球面成分による曲率とは、任意の高さyにおける非球面形状を考慮した曲率から、非球面形状を考慮しない(つまり球面レンズとしての)曲率を引いた差を意味する。回転対称非球面の形状は回転対称軸からの高さがyとなる非球面上の座標点の該非球面の回転対称軸上での接平面からの距離(サグ量)をX(y)、非球面の回転対称軸上での曲率(1/r)をC、円錐係数をK、非球面係数をA4、A6、…として、以下の式(6)で表される。
また回転対称非球面を持つ補正用レンズ21を使用する場合、該補正用レンズ21は、回転対称軸が光軸AX2からシフトした状態で配設される。具体的には、回転対称非球面を持つ補正用レンズ21は、近軸でのパワーが正であれば、光軸AX2を基準として図3に示す第二基準直線L2から離れる方向にシフトして配設される。また、補正用レンズ21は、近軸でのパワーが負であれば、光軸AX2を基準として第二基準直線L2に近づく方向にシフトして配設される。なお、上記の各条件(1)〜(4)を満たすことにより得られる効果をより高めるために、必要に応じて補正用レンズ21をチルトさせても良い。
次に、本実施形態の投影装置100の具体的な実施例を3例説明する。各実施例とも、表示体4は、高さが10.46mm、幅が18.85mmのものを想定する。また投影倍率は、71.43倍である。
実施例1の投影装置100のスクリーンSと投影光学システム10は、図2に示される。表1は、実施例1の投影装置100の具体的数値例を示す。表1における各部材のチルト角(単位:deg)は、各光軸AX1、AX2に直交する面P1、P2からのチルト量のことである。チルト量は、光軸AX1、AX2に対して反時計回り方向を正として表す。表1における各部材のシフト量は、各光軸に対するチルト量を維持した状態で、x軸から各部材の中心までのずれ量のことである。シフト量Yは、x軸を基準として各基準直線L1、L2から離れる方向を正として表す。以下の各実施例においても同様である。
面番号0はスクリーンSを示す。面番号1〜21は第二投影光学系2を示す。面番号22〜28は偏向光学系3を示す。面番号29〜44は第一投影光学系1を示す。面番号45は表示体4を示す。実施例1において、第二投影光学系2のスクリーンS側の瞳位置は、面番号27からスクリーンS側に113.8mmの位置にある。従って、実施例1の補正用レンズ21は、面番号8よりもスクリーンS側にあるレンズが対象となる。つまり、面番号3、4により特定される、最もスクリーン側に位置するレンズが補正用レンズ21である。
面番号1、2、5、6、22〜24、29〜32、44は、直後の面のシフトやチルトといった偏心状態を定義するために設けられた仮想上の面(偏心定義面)である。また、面番号3は、第二投影光学系2のレンズ面でありながら偏心定義面でもある。面番号25〜27は、偏向光学系3を構成する3つの三角プリズムの面でありながら、偏心定義面でもある。面番号45は、表示体4でありながら偏心定義面でもある。なお、偏心の後の座標系は、該偏心定義面での状態を基準として定まる相対的座標である。ただし、面番号24〜27では、チルトしたことによる座標の変動は考慮せず、面番号21での状態を基準とした座標系に従う。
面番号3、4、33、34、42、43は、表1に示す非球面係数によって規定される回転対称非球面である。なお表1における非球面係数において、表記Eは、10を基数、Eの右の数字を指数とする累乗を表している。以下に示す各表においても同様である。なお、実施例1および以下に示す各実施例2、3では、非球面とされるいずれの面も円錐係数Kおよび明記されていない次数における非球面係数は0である。
つまり、実施例1の補正用レンズ21は、第一面21a、第二面21bともに回転対称非球面である。さらに補正用レンズ21は近軸でのパワーが負である。そのため、補正用レンズ21は、シフト量−12mm、すなわち第二基準直線L2に向かってシフトしている。
また補正用レンズ21の第二面において、光束Uの最も光軸AX2よりの光線の入射高さを表すy座標は9.585、光束Dの最も光軸AX2から離れた光線の入射高さを表すy座標は8.523である。つまり、実施例1の補正用レンズ21は、光束Uと光束Cが完全に離間した状態で入射している。
実施例1では、補正用レンズ21を上記のように配置、構成することにより、傾きs1は−4.119、傾きs2は−4.331である。従って、s1−s2は0.212となり、実施例1は条件(1)を満たす。また、c1は0.018、c2は0.007、c3は0.005、c4は0.025である。従って、c1−c3(=Cc)は0.013、c2−c4は−0.018となり、実施例1は条件(2)も満たす。
実施例1において、曲率差Cuは0.029、曲率差Cdは−0.02である。従って、実施例1は条件(3)も満たす。また、チルト角αは表1より−26.5°である。よって、各数値Cu、Cc、Cd、αを条件(4)に代入すると実施例1が該条件(4)を満たしていることも分かる。
実施例2の投影装置100のスクリーンSと投影光学システム10は、図5に示される。表2は、実施例2の投影装置100の具体的数値例を示す。
面番号0はスクリーンSを示す。面番号1〜23は第二投影光学系2を示す。面番号24〜30は偏向光学系3を示す。面番号31〜46は第一投影光学系1を示す。面番号47は表示体4を示す。実施例2において、第二投影光学系2のスクリーンS側の瞳位置は、面番号23からスクリーンS側に124.0mmの位置にある。従って、実施例1の補正用レンズ21は、面番号10よりもスクリーンS側にあるレンズが対象となる。ここで、実施例2では、最もスクリーンS側には極弱いのパワーを持つ平行平板に近い形状の光学部材24が配設されている。つまり、実施例2の補正用レンズ21は、面番号5、6により特定される、スクリーンS側から二番目のレンズである。このように、補正用レンズ21は、必ずしも最もスクリーン側に位置する必要はなく、第二投影光学系2のスクリーンS側の瞳位置よりもスクリーンS側に位置するレンズであればよい。
面番号1、4、7、8、24〜26、31〜34、46は、偏心定義面である。また、面番号5、27〜29、47は、投影光学システム10内に実在する面でありながら、偏心定義面でもある。なお、偏心の後の座標系は、実施例1と同様に、該偏心定義面での状態を基準として定まる相対的座標である。ただし、面番号26〜29では、チルトしたことによる座標の変動は考慮せず、面番号21での状態を基準とした座標系に従う。
面番号5、6、35、36、44、45は、表2に示す4次と6次の係数によって規定される回転対称非球面である。つまり、実施例2の補正用レンズ21は、表1に示すように、第一面21a、第二面21bともに回転対称非球面である。そして補正用レンズ21は近軸でのパワーが負である。そのため、補正用レンズ21は、シフト量−12mm、すなわち第二基準直線L2に向かってシフトしている。
補正用レンズ21の第二面において、光束Uの最も光軸AX2よりの光線の入射高さを表すy座標は26.162、光束Dの最も光軸AX2から離れた光線の入射高さを表すy座標は24.300である。つまり、実施例2の補正用レンズ21は、光束Uと光束Cが完全に離間した状態で入射している。
実施例2では、補正用レンズ21を上記のように配置、構成することにより、傾きs1は−4.243、傾きs2は−4.461である。従って、s1−s2は0.218となり、実施例2は条件(1)を満たす。また、c1は0.018、c2は0.008、c3は0.006、c4は0.027である。従って、c1−c3(=Cc)は0.012、c2−c4は−0.019となり、実施例2は条件(2)も満たす。
実施例2において、曲率差Cuは0.030、曲率差Cdは−0.020である。従って、実施例2は条件(3)も満たす。また、チルト角αは表1より−26.5°である。よって、各数値Cu、Cc、Cd、αを条件(4)に代入すると実施例2が該条件(4)を満たしていることも分かる。
図7は、実施例1および実施例2の投影装置100により実際に投影された画像の歪み具合を示す図である。図7中、実線が実際にスクリーンSに投影された画像を、破線が歪みのない理想的な画像を示す。図7実線に示す投影画像は、歪みが良好に低減され、理想的な画像に極めて近い画像であることがわかる。このように、実施例1、2では、補正用レンズ21を用いることにより、大きな入射角を確保しつつもアスペクト比を良好に維持している。
実施例3の投影装置100のスクリーンSと投影光学システム10は、図6に示される。表3は、実施例3の投影装置100の具体的数値例を示す。
面番号0はスクリーンSを示す。面番号1〜21は第二投影光学系2を示す。面番号22〜28は偏向光学系3を示す。面番号29〜44は第一投影光学系1を示す。面番号45は表示体4を示す。実施例3において、第二投影光学系2のスクリーンS側の瞳位置は、面番号27からスクリーンS側に115.4mmの位置にある。従って、実施例3の補正用レンズ21は、面番号8よりもスクリーンS側にあるレンズが対象となる。つまり、面番号3、4により特定される、最もスクリーンS側に位置するレンズが補正用レンズ21である。
面番号1、22〜24、29〜32、44は、偏心定義面である。また面番号25〜27、45は、投影光学システム10内に実在する面でありながら、偏心定義面でもある。なお、偏心の後の座標系は、上記各実施例1、2と同様に、該偏心定義面での状態を基準として定まる相対的座標である。ただし、面番号24〜27では、チルトしたことによる座標の変動は考慮せず、面番号21での状態を基準とした座標系に従う。
面番号33、34、42、43は、表3に示す4次と6次の係数によって規定される回転対称非球面である。また、実施例3の補正用レンズ21(面番号3、4)は、上記式(5)により規定される自由曲面である。表4は、自由曲面を規定する各係数を示す。表4において、補正用レンズ21に、該レンズを偏心させたのと同様の作用を付与するためにyの奇数次も使用している。表4に示すように、実施例3の補正用レンズ21は、第一面21aに関する係数B40は、第二面21bに関する係数B40よりも大きく設定されていることがわかる。
補正用レンズ21の第二面において、光束Uの最も光軸AX2よりの光線の入射高さを表すy座標は9.585、光束Dの最も光軸AX2から離れた光線の入射高さを表すy座標は8.522である。つまり、実施例3の補正用レンズ21は、光束Uと光束Cが完全に離間した状態で入射している。
実施例3では、補正用レンズ21を上記のように配置、構成することにより、傾きs1は−3.263、傾きs2は−5.800である。従って、s1−s2は2.537となり、実施例3は条件(1)を満たす。また、c1は0.002、c2は0.020、c3は0.007、c4は0.028である。従って、c1−c3(=Cc)は−0.005、c2−c4は−0.008となり、実施例3は条件(2)も満たす。
実施例3において、曲率差Cuは−0.001、曲率差Cdは−0.012である。従って、実施例3は条件(3)も満たす。また、チルト角αは表1より−26.5°である。よって、各数値Cu、Cc、Cd、αを条件(4)に代入すると実施例3が該条件(4)を満たしていることも分かる。
図8は、実施例3の投影装置100により実際に投影された画像の歪み具合を示す図である。図8中、実線が実際にスクリーンSに投影された画像を、破線が歪みのない理想的な画像を示す。図8実線に示す投影画像は、歪みが良好に低減され、理想的な画像に極めて近い画像であることがわかる。このように、実施例3も上記の他の実施例と同様に、補正用レンズ21を用いることにより、大きな入射角を確保しつつもアスペクト比を良好に維持している。
以上が本発明の実施形態である。本発明にかかるプロジェクタ用光学系は、上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の各実施例では、両面が非球面あるいは自由曲面である補正用レンズ21を使用している。本発明に係る投影装置は、いずれか一方の面が非球面あるいは自由曲面であっても上記各実施例と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施形態において、第二投影光学系2を構成するレンズのうち、最も中間像側にある1または複数枚のレンズを光軸に対して補正レンズとは反対方向にシフトさせることで、補正レンズを偏心または偏心相当の非対称形状にさせたことにより生じるコマ収差を抑制する効果が得られる。
1 第一投影光学系
2 第二投影光学系
3 偏向光学系
4 表示体
10 投影光学システム
21 補正用レンズ
100 投影装置
S スクリーン
2 第二投影光学系
3 偏向光学系
4 表示体
10 投影光学システム
21 補正用レンズ
100 投影装置
S スクリーン
Claims (9)
- 矩形状の画像を表示する表示体と、
前記表示体から照射された光により台形歪みを持つ中間像を形成する第一投影光学系と、
前記中間像からの光をスクリーン上に斜めに入射させて、台形歪みが補正された像を拡大投影する第二投影光学系と、
前記第一投影光学系と前記第二投影光学系の各瞳を結合し、前記第一投影光学系から射出された光を偏向して第二投影光学系に導く偏向光学系と、を有し、
少なくとも前記第二投影光学系は、前記表示体により表示される画像における短辺方向の一端から射出される第一の光束および他端から射出される第二の光束が互いに完全に離間した状態にある面を持つ少なくとも一つのレンズを有し、
前記少なくとも一つのレンズのうち所定のレンズは、前記スクリーン側から順に第一面と第二面を有し、前記表示体により表示される画像の中央から射出される第三の光束の主光線が前記第一面を透過する位置での前記スクリーンの鉛直方向に対応する縦方向の接線の傾きをs1、前記第三の光束の主光線が前記第二面を透過する位置での前記縦方向の接線の傾きをs2とすると、以下の条件(1)、
s1−s2>0・・・(1)
を満たし、かつ前記第一面における前記第三の光束の主光線が透過する位置での縦方向および横方向の曲率をそれぞれc1、c2、前記第二面における前記第三の光束の主光線が透過する位置での縦方向および横方向の曲率をそれぞれc3、c4とすると、以下の条件(2)、
(c1−c3)>(c2−c4)・・・(2)
を満たすことを特徴とする投影装置。 - 前記所定のレンズは、前記第一面における前記第一の光束の主光線が透過する位置での縦方向の曲率から前記第二面における前記第一の光束の主光線が透過する位置での縦方向の曲率を引いた差をCu、前記第一面における前記第二の光束の主光線が透過する位置での縦方向の曲率から前記第二面における前記第二の光束の主光線が透過する位置での縦方向の曲率を引いた差をCd、前記第一面における前記第三の光束の主光線が透過する位置での縦方向の曲率から前記第二面における前記第三の光束の主光線が透過する位置での縦方向の曲率を引いた差をCc、とすると、以下の条件(3)、
Cd<Cc<Cu・・・(3)
を満たすことを特徴とする請求項1に記載の投影装置。 - 前記所定のレンズの両面は、該面の光軸上での接平面を、前記光軸から縦方向に延びるy軸と前記光軸および該y軸に直交するz軸とにより規定され各軸と光軸との交点を原点とする座標系で表し、座標(y,z)でのサグ量をX(y,z)、曲率半径をr、円錐係数をK、ymznの非球面係数をBmnとすると、以下の式(5)、
前記所定のレンズの少なくとも一方の面は、Bmn(ただしm≠n)が0ではなく、前記光軸に対して非回転対称な多項式面であり、
前記第一面に関する係数B40が前記第二面に関する係数B40よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の投影装置。 - 前記所定のレンズは、
前記第一面の非球面成分による曲率から前記第二面の非球面成分による曲率を引いた差が、前記回転対称軸からの高さが大きくなるにつれ正に大きくなることを特徴とする請求項5に記載の投影装置。 - 前記所定のレンズは、前記第二投影光学系の前記スクリーン側の瞳位置よりも前記スクリーン側に位置していることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の投影装置。
- 前記所定のレンズは、
近軸でのパワーが正であれば前記第二投影光学系の光軸を基準として前記中間像の像面と前記第二投影光学系の主平面と前記スクリーンとの各延長面が交わる交線から離れる方向にシフトしており、
近軸でのパワーが負であれば前記第二投影光学系の光軸を基準として前記交線に近づく方向にシフトしていることを特徴とする請求項5または請求項6を引用する請求項7に記載の投影装置。 - 前記短辺方向は、前記スクリーン上に表示される画像の鉛直方向に対応し、前記短辺方向の一端および他端は、それぞれ前記表示体に表示される画像の上端および下端であることを特徴とする請求項1から請求項8に記載の投影装置。
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