JPWO2005031553A1 - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
Description
このような状況により、上記操作ボタン類において一つ一つの設定値が割り当てられた位置(ダイアル目盛等)の間隔が狭まっているため、ユーザーは、操作部品類の位置決めが難しく、所望の設定値に設定することが困難になってきている。
このような課題を解決するために、ダイアルにおける設定値を切り換えるスイッチを設けたカメラが特許文献1(特開2000−122114号公報)に開示されている。以下、特許文献1に記載の従来のカメラについて説明する。
図30は、従来のカメラのシャッタダイアル502および操作レバー504を示す模式図である。指標503はカメラ本体に固定されている。シャッタダイアル502は、ダイアル目盛502a〜502sを備える。シャッタダイアル502は回動する。このため、操作者は、ダイアル目盛502a〜502sのいずれかを、指標503に位置合わせすることができる。
ダイアル目盛502aを指標503に位置合わせしたときには、カメラのシャッタスピードは自動設定される。ダイアル目盛502sを指標503に位置合わせしたときには、カメラのシャッタはシャッタ釦が押下されてから再度押下されるまで開いた状態となる(バルブ設定)。
ダイアル目盛502b〜502rのいずれかを指標503に位置合わせしたときは、操作レバー504の状態によってシャッタスピードは異なる。操作レバー504が図30における位置Aにある状態では、シャッタスピードは、シャッタダイアルの表面のダイアル目盛付近に印字されている数字の逆数が示すものとなる。例えば、図30に示すように、ダイアル目盛502kが指標503に位置合わせされているとき、印字は「15」なので、シャッタスピードは1/15秒となる。
一方、操作レバー504が図30における位置Bにある状態では、シャッタスピードは、シャッタダイアル502の表面のダイアル目盛付近に印字されている数字が示すものとなる。例えば、図30に示すように、ダイアル目盛502kが指標503に位置合わせされているとき、印字は「15」なので、シャッタスピードは15秒となる。
以上のように、特許公報1に開示された従来のカメラによれば、操作レバー504を設けたことにより、シャッタダイアル502を通常設定と長秒設定とで兼用可能で、シャッタダイアル502で設定できるシャッタスピードを数多く設けることができる。
しかしながら、上記の従来のカメラでは、シャッタスピードの設定値を数多く設けるために、新たに操作レバー504を設ける必要があった。このため、部材点数の増加により、カメラの製造コストが増加するという問題点があった。また、近年カメラは小型化する傾向にあり、操作レバー504を新たに設けるスペースがないという問題点があった。
また、操作者は、操作レバー504が位置Aにあるのか位置Bにあるのかを常に把握しておかなければシャッタスピードが分からないため、直感的にはシャッタスピードを把握し難かった。このことから操作者が撮影をしているときに誤操作をしてしまうという問題点があった。例えば、操作レバー504が位置Bにあるにも関わらず、操作者は位置Aにあると勘違いしている場合は、シャッタスピードを現設定よりも遅くしたい(図中CC方向に回す)ときに、反対に図中CW方向に回してしまいシャッタスピードを現設定よりも早くしてしまう場合もあった。このため、誤った露光量で撮影してしまい、シャッタチャンスを逃すということがあった。
さらに、操作レバー504を設けることにより、設定できるシャッタスピードは数多くなったが、設定可能なシャッタスピードの中には、実際には使用する可能性の極めて低いものが多く(2000秒、4000秒等)、有効なシャッタスピードの数はそれほど多くなっていない。つまり、設定できるシャッタスピードの値に自由度がないという問題点があった。
上記目的を達成するために、本発明に係る電子機器は、1つの設定値が割り当てられた第1の状態または複数の設定値が割り当てられた第2の状態を操作者に選択させる第1の操作スイッチと、前記第1の操作スイッチにより前記第2の状態が選択されたとき、前記第2の状態に割り当てられた設定値を表示するディスプレイと、前記ディスプレイに表示された設定値のうちいずれかを操作者に選択させる第2の操作スイッチと、前記第1の操作スイッチにより前記第1の状態が選択されたとき、前記第1の状態に割り当てられた設定値を動作条件として設定する一方、前記第1の操作スイッチにより第2の状態が選択されたとき、前記第2の操作スイッチで選択された設定値を動作条件として設定するコントローラとを備える。
「操作スイッチ」とは、操作者が回したり、押圧したりすることによって、操作者の選択を電子機器へ入力することができる部材であって、例えば、ダイアル、釦、キー、ジョグダイアル等を含む。
このように、本発明にかかる電子機器は、第1の操作スイッチで機械的に設定値を変更することができるので操作性が良い。そして、第1の操作スイッチで設定できる設定値以外のものは、ディスプレイに表示された設定値を第2の操作スイッチで変更することにより設定できるので、数多くの設定値を設定可能である。
また、本発明に係る電子機器のコントローラは、前記第1の操作スイッチにより第2の状態が選択されたとき、前記第2の操作スイッチで設定値を選択するよう促す表示を前記ディスプレイに表示させることが好ましい。このように、第2の操作スイッチで設定値を選択するよう促す表示を行うため、操作者は操作方法を容易に理解できる。
また、本発明に係る電子機器において、前記第2の操作スイッチで設定値を選択するよう促す表示は、絵記号を含むことが好ましい。このように、第2の操作スイッチで設定値を選択するよう促す表示が、例えば第2の操作スイッチ等の絵記号を含むため、操作者は操作方法をさらに容易に理解できる。
また、本発明に係る電子機器のコントローラが第2の操作スイッチで選択された設定値を動作条件として設定する前後において、ディスプレイに表示される設定値の表示態様を異ならせることが好ましい。このように、第2の操作スイッチで設定する前後において、設定値の表示態様を異なるものとするため、操作者は、第2の操作スイッチでの設定が完了したかどうか容易に把握することができる。また、第1の操作スイッチで設定する場合と第2の操作スイッチで設定する場合とで設定値の表示態様を異なるものとしたため、操作者は、どちらの操作スイッチを用いて設定値を設定しているのか、または、どちらの操作スイッチを用いて設定値を設定すべきなのかを容易に把握することができる。
本発明にかかる電子機器は、カメラであって、前記設定値はシャッタスピードおよび絞り値の少なくとも一方であっても良い。この構成によれば、数多くのシャッタスピードまたは絞り値を設定可能である上に、操作性が良い。
本発明にかかる電子機器は、携帯電話端末であって、前記設定値は送信先識別子であっても良い。
本発明にかかる電子機器は、テレビジョン受像機セットであって、前記設定値は放送チャンネルであっても良い。
本発明にかかる電子機器は、調理用家電製品であって、前記設定値は調理メニューであっても良い。
本発明にかかる電子機器は、複数の動作モードを有する電子機器であって、前記設定値は前記動作モードであっても良い。
以上のように、本発明によれば、第1の操作スイッチで機械的に設定値を変更することができるので操作性が良い。そして、第1の操作スイッチで設定できる設定値以外のものは、第2の操作スイッチでディスプレイに表示された設定値を変更することにより設定できるので、数多くの設定値を設定可能である。従って、本発明に係る電子機器は、安価に製造でき、設定値に自由度がある上に、数多くの設定値の中からいずれかを簡単な操作で設定できる。
図2は、同デジタルカメラの背面側から見た斜視図である。
図3は、同デジタルカメラの絞りダイアルを示す模式図である。
図4は、同デジタルカメラのシャッタダイアルを示す平面図である。
図5は、同デジタルカメラの補助ダイアルを示す平面図である。
図6は、同デジタルカメラの構成を示すブロック図である。
図7は、同デジタルカメラの動作を説明するためのフローチャートである。
図8は、同デジタルカメラの液晶モニタの画面表示を示す模式図である。
図9は、同デジタルカメラの液晶モニタの画面表示を示す模式図である。
図10は、同デジタルカメラの設定可能なシャッタスピードの状態遷移図である。
図11は、同デジタルカメラの動作を説明するためのフローチャートである。
図12は、同デジタルカメラの液晶モニタの画面表示を示す模式図である。
図13は、同デジタルカメラの液晶モニタの画面表示を示す模式図である。
図14は、同デジタルカメラの設定可能なシャッタスピードの状態遷移図である。
図15は、本発明の実施の形態2に係る携帯電話端末の外観を示す模式図である。
図16は、同携帯電話端末のダイアルを示す平面図である。
図17は、同携帯電話端末の構成を示すブロック図である。
図18は、同携帯電話端末の動作を説明するためのフローチャートである。
図19は、同携帯電話端末の液晶モニタの画面表示を示す模式図である。
図20は、同携帯電話端末の液晶モニタの画面表示を示す模式図である。
図21は、本発明の実施の形態3に係るテレビジョン受像機セットの外観を示す模式図である。
図22は、同テレビジョン受像機セットの構成を示すブロック図である。
図23は、同テレビジョン受像機セットの動作を説明するためのフローチャートである。
図24は、同テレビジョン受像機セットのモニタの画面表示を示す模式図である。
図25は、本発明の実施の形態4に係るオーブンレンジの外観を示す模式図である。
図26は、同オーブンレンジのダイアルを示す平面図である。
図27は、同オーブンレンジの構成を示すブロック図である。
図28は、同オーブンレンジの動作を説明するためのフローチャートである。
図29は、同オーブンレンジの液晶モニタの画面表示を示す模式図である。
図30は、従来のカメラのシャッタダイアルおよび操作レバーを示す模式図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ1によれば、操作者は、シャッタダイアル2を使って設定頻度の高いシャッタスピードを容易に設定できるとともに、補助ダイアル7、決定釦8および液晶モニタ9を使って多くの選択候補の中から所望のシャッタスピードを選択できる。同様に、絞りダイアルを使って設定頻度の高い絞り値を容易に設定できるとともに、補助ダイアル7、決定釦8および液晶モニタ9を使って多くの選択候補の中から所望の絞り値を選択できる。以下、本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ1について、図1〜図14を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかるデジタルカメラ1の正面側から見た斜視図である。また、図2は、同デジタルカメラ1の背面側から見た斜視図である。デジタルカメラ1は、カメラ本体20およびレンズ鏡筒5からなる。図1に示すように、レンズ鏡筒5の外周には、絞りダイアル3、ズームリング21およびフォーカスリング22が、回動自在に設けられている。
絞りダイアル3は、デジタルカメラ1の絞り値を選択するための操作スイッチである。ここで、図3は、絞りダイアル3の構成を示す模式図である。絞りダイアル3は図中矢印CW(時計回り)またはCC(反時計回り)方向に回動自在である。絞りダイアル3は、複数のダイアル目盛3a〜3fを備える。ダイアル目盛3aには、絞り値を自動的に設定することを示す「A」という表示がされている。ダイアル目盛3b〜3eには、それぞれ絞り値が表示されている。ダイアル目盛3fには、F10〜40の絞り値を設定可能であることを示す「F10−40」という表示がされている。指標18はレンズ鏡筒5に固定されている。操作者は、絞りダイアル3を回動して、ダイアル目盛3a〜3fのいずれかを指標18に位置合わせすることにより、それぞれのダイアル目盛が示す方法で絞り値を設定できる。絞り値の設定方法については、後に詳述する。
図2に示すように、カメラ本体20には、シャッタダイアル2、シャッタ釦4、カーソルキー6、補助ダイアル7および決定釦8等の操作スイッチ、液晶モニタ9およびファインダ23が設けられている。
シャッタダイアル2は、デジタルカメラ1のシャッタスピードを選択するための操作スイッチである。シャッタダイアル2は水平面内で回動自在である。ここで、図4は、シャッタダイアル2の構成を示す平面図である。図4に示すように、シャッタダイアル2は、図中矢印CC方向またはCW方向に回動自在である。シャッタダイアル2は、複数のダイアル目盛2a〜2pを備える。ダイアル目盛2aには、シャッタスピードを自動的に設定することを示す「At」という表示がされている。ダイアル目盛2b〜2nには、それぞれシャッタスピードの逆数が表示されている。ダイアル目盛2pには、1/2秒〜8秒のシャッタスピードを設定可能であることを示す「2−8s」という表示がされている。指標17はカメラ本体20に固定されている。操作者は、シャッタダイアル2を回動して、ダイアル目盛2a〜2pのいずれかを指標17に位置合わせすることにより、それぞれのダイアル目盛が示す方法でシャッタスピードを設定できる。なお、ダイアル目盛2b〜2nには比較的使用頻度の高いシャッタスピードを1づつ割り当て、ダイアル目盛2pには比較的使用頻度の低いシャッタスピードを複数割り当てるのが好ましい。ダイアル目盛2b〜2nを用いてシャッタスピードを設定する際には、シャッタダイアル2の回動のみの1アクションで設定できるため、使用頻度が高いシャッタスピードはダイアル目盛2b〜2nに割り当てるのが好ましいのである。なお、シャッタスピードの設定方法については後述する。
図2に戻り、シャッタ釦4は、デジタルカメラ1が撮像を開始するよう指示するための操作スイッチである。シャッタ釦4はシャッタダイアル2の近傍に配置される。そのため、操作者は、シャッタスピードをシャッタダイアル2で選択した後、すぐに撮像を開始できる。
カーソルキー6および補助ダイアル7は、液晶モニタ9に表示されるカーソルを移動または設定値を変更するための操作スイッチである。ここで、図5は、カーソルキー6および補助ダイアル7の構成を示す模式図である。図5に示すように、カーソルキー6は、U(Up),R(Right),D(Down),L(Left)の4つの方向キー6a〜6dから構成される。また、補助ダイアル7は、カーソルキー6の外周に設けられており、図中矢印CW(時計周り)またはCC(反時計回り)方向に回動可能である。
図2において、決定釦8はデジタルカメラ1の動作条件等を決定するための操作スイッチである。液晶モニタ9は、後述する撮像部12で生成された画像データやデジタルカメラ1の動作条件等を表示するディスプレイである。ファインダ23は、撮影時に覗き込んで画像の画角を決めるためのディスプレイである。
次に、デジタルカメラ1の電気系統の構成について説明する。図6は、本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ1の構成を示すブロック図である。図6において、システムコントローラ10は、液晶モニタ9、撮像部12、画像処理部13、画像メモリ14等を制御する。システムコントローラ10は、シャッタダイアル2、絞りダイアル3、シャッタ釦4、カーソルキー6、補助ダイアル7等の操作スイッチによる指示に基づいて上記の制御をする。システムコントローラ10は、半導体回路および半導体回路に含まれるソフトウェアにより構成される。
撮像部12は、被写体を撮像して画像データを生成する。撮像部12は、レンズ、絞り機構、CCD等の撮像素子等を含む。画像処理部13は、撮像部12で生成された画像データに対して、RAW/YC変換、解像度変換、圧縮処理等を施す。また、画像処理部13は、画像メモリ14から受けた画像データに対して、解像度変換、伸長処理等を施す。画像メモリ14は、画像処理部13で処理された画像データを保存し、これらのデータをシステムコントローラ10や画像処理部13に供給する。システムバス16は、画像データや制御信号をデジタルカメラ1内で伝送するためのバスである。
なお、シャッタダイアル2は本発明の第1の操作スイッチの一例である。液晶モニタ9は本発明のディスプレイの一例である。補助ダイアル7および決定釦8からなる構成は本発明の第2の操作スイッチの一例である。システムコントローラ10は本発明のコントローラの一例である。デジタルカメラ1は本発明の電子機器の一例である。この場合、シャッタスピードは本発明における設定値の一例である。シャッタダイアル2のダイアル目盛2b〜2nのいずれかが指標17に位置合わせされた状態は、本発明における第1の状態の一例である。シャッタダイアル2のダイアル目盛2pが指標17に位置合わせされた状態は、本発明における第2の状態の一例である。
さらに、絞りダイアル3は本発明の第1の操作スイッチの一例である。この場合絞り値は本発明における設定値の一例である。絞りダイアル3のダイアル目盛3b〜3eのいずれかが指標18に位置合わせされた状態は、本発明における第1の状態の一例である。絞りダイアル3のダイアル目盛3fが指標18に位置合わせされた状態は、本発明における第2の状態の一例である。
以上の構成に基づくデジタルカメラ1の動作について、シャッタスピードの設定動作と絞り値の設定動作とに分けて、以下説明する。
(シャッタスピードの設定)
以下、デジタルカメラ1のシャッタスピードを設定するときの動作を説明する。図7はその動作を説明するためのフローチャートである。
図7に示すように、デジタルカメラ1は、操作者がシャッタダイアル2を操作することにより、シャッタスピードの設定動作を開始する。次に、システムコントローラ10は、操作者がシャッタダイアル2により自動設定を選択したかどうかを検知する(S1)。つまり、ダイアル目盛2aが指標17に位置合わせされたかどうかを検知する。
ダイアル目盛2aが指標17に位置合わせされれば(S1におけるYes)、システムコントローラ10は、現在設定されている絞り値や撮像部12が感知する露出量に基づいて、この露出量を適性にするようなシャッタスピードを算出する(S2)。次に、システムコントローラ10は、算出されたシャッタスピードを動作条件として設定する(S3)。すなわち、システムコントローラ10は、算出されたシャッタスピードに関する情報を撮像部12に送信し、算出されたシャッタスピードで動作するよう撮像部12を制御する。そして、システムコントローラ10は、算出されたシャッタスピードを図8に示すように液晶モニタ9に表示する。図8は、液晶モニタ9に表示される画面を示す模式図である。背景画像D1は撮像部12で生成された画像データである。シャッタスピード表示D2および絞り値表示D3は、背景画面D1に重畳するように表示される。図8において、シャッタスピード表示D2は、シャッタスピードが1/125秒である場合を示している。このシャッタスピード表示D2は、文字部分が黒色で表示される。以上の動作により、デジタルカメラ1は、自動算出されたシャッタスピード(この事例では1/125秒)を動作条件として設定する。
一方、ダイアル目盛2aが指標17に位置合わせされなければ(S1におけるNo)、システムコントローラ10は、シャッタダイアル2が第2の状態を選択したかどうかを検知する(S4)。つまり、ダイアル目盛2pが指標17に位置合わせされたかどうかを検知する。
ダイアル目盛2pが指標17に位置合わせされなければ(S4におけるNo)、システムコントローラ10は、シャッタダイアル2が第1の状態を選択したことを検知する。すると、システムコントローラ10は、シャッタダイアル2で選択されたシャッタスピードを動作条件として設定する(S7)。すなわち、システムコントローラ10は、シャッタダイアル2で選択されたシャッタスピードに関する情報を撮像部12に送信し、そのシャッタスピードで動作するよう撮像部12を制御する。そして、システムコントローラ10は、シャッタダイアル2で選択されたシャッタスピードを図8に示すように液晶モニタ9に表示する。例えば、図4に示すように、シャッタダイアル2のダイアル目盛2fが指標17に位置合わせされた場合、システムコントローラ10はシャッタスピードを1/125秒に設定する。そして、システムコントローラ10は、図8に示すように、シャッタスピード表示D2として「1/125」を液晶モニタ9に表示させ、操作者にシャッタスピードが1/125秒であることを知らせる。この時のシャッタスピード表示D2は、文字部分が黒色で表示される。以上の動作により、デジタルカメラ1はシャッタダイアル2で選択されたシャッタスピード(この事例では1/125秒)を動作条件として設定する。
一方、図7に示すステップS4において、ダイアル目盛2pが指標に位置合わせされれば(S4におけるYes)、システムコントローラ10は、シャッタダイアル2が第2の状態を選択したことを検知する。すると、システムコントローラ10は、補助ダイアル7および決定釦8を用いてシャッタスピードを選択するよう促す表示を液晶モニタ9に表示させる(S5)。ここで、図9(a)は、ステップS5における液晶モニタ9の画面を示す模式図である。図9(a)において、背景画像D1に重畳するように選択催促表示D4およびアイコンD5が表示される。アイコンD5は選択催促表示D4の近傍に表示される。操作者は、選択催促表示D4を見て、シャッタスピードを1/2秒〜8秒の間で設定すべきことを認識する。また、アイコンD5が補助ダイアル7を示す画像であるため、アイコンD5が表示されることによって、操作者は、補助ダイアル7を用いるべきであることを直感的に理解できる。
次に、システムコントローラ10は、補助ダイアル7にシャッタスピードを変更する機能を割り当て、決定釦8にシャッタスピードを決定する機能を割り当てる。つまり、システムコントローラ10は、補助ダイアル7および決定釦8を用いてシャッタスピードを選択できる動作モードにするのである。補助ダイアル7は、通常、液晶モニタ9に表示されるカーソルを移動したり、設定値を変更したりする等の種々の機能を有するが、このような割り当てにより、シャッタダイアル2のダイアル目盛2pが指標17に位置合わせされると直ぐに、シャッタスピードを変更する機能に特化するのである。決定釦8についても同様である。
次に、これらの指示に従って操作者が補助ダイアル7を操作すると、システムコントローラ10は、選択催促表示D4およびアイコンD5を消去し、それらが表示されていた箇所にシャッタスピード表示D2を表示させる。また、システムコントローラ10は、補助ダイアル7の動きに応じてシャッタスピード表示D2を変更する。ここで、図10はシャッタスピード表示D2の状態遷移図である。システムコントローラ10は、補助ダイアル7が図5に示すCW方向に回動すると、それに応じてシャッタスピード表示D2を「1/2s」→「1s」→「2s」・・・のように昇順に変更する。そして、シャッタスピード表示D2が「8s」になった後、さらに補助ダイアル7がCW方向に回動すると、システムコントローラ10は、シャッタスピード表示D2を「1/2s」に戻す。逆に、システムコントローラ10は、補助ダイアル7が図5に示すCC方向に回動すると、それに応じてシャッタスピード表示D2を「8s」→「7s」→「6s」・・・のように降順に変更する。そして、シャッタスピード表示D2が「1/2s」になった後、さらに補助ダイアル7がCC方向に回動すると、システムコントローラ10は、シャッタスピード表示D2を「8s」に戻す。図9(b)は、シャッタスピード表示D2を変更しているときに液晶モニタ9に表示される画面を示す模式図である。図9(b)において、シャッタスピード表示D2は、「1s」であるため、このときに補助ダイアル7が図5に示すCW方向に回動すると「2s」に変更される。逆にCC方向に回動すると「1/2s」に変更される。また、シャッタスピード表示D2は文字部分が赤色で表示される。つまり、本実施形態では、図8に示すように自動設定やダイアル目盛2b〜2nによりシャッタスピードを選択したときのシャッタスピード表示D2は文字部分が黒色であるので、これとは異なる態様で表示する。これにより、操作者は、現在シャッタスピード表示D2を補助ダイアル7で変更中であること、言いかえればシャッタスピードは未設定であることを容易に認識することができる。なお、シャッタスピード表示D2の表示色の態様は、黒または赤に限定されるものではない。
次に、操作者は、所望のシャッタスピードを補助ダイアル7で選択し、そのときのシャッタスピード表示D2を確認して、決定釦8を押下する。すると、システムコントローラ10は、補助ダイアル7および決定釦8で選択されたシャッタスピードを動作条件として設定する(S6)。また、システムコントローラ10は、液晶モニタ9に表示されるシャッタスピード表示D2を黒色に変更させる。つまり、シャッタスピードが未設定であるときのシャッタスピード表示D2とは異なる態様で表示する。これにより、操作者は、補助ダイアル7を回動してもシャッタスピード表示D2が変更できないこと、言いかえればシャッタスピードの設定が確定したことを容易に認識することができる。以上の動作により、デジタルカメラ1は、補助ダイアル7および決定釦8で選択されたシャッタスピード(この事例では1秒)を動作条件として設定する。
以上のようにして、操作者は、デジタルカメラ1のシャッタスピードを設定できるが、シャッタダイアル7を回すことにより、シャッタスピードを再び変更できる(図7において「start」に戻る)。
なお、シャッタスピード表示D2は、ディスプレイに表示された設定値の一例である。選択催促表示D4は本発明の第2の操作スイッチを用いて設定値を選択するよう促す表示の一例である。アイコンD5は本発明の絵記号の一例である。
(絞り値の設定)
次に、デジタルカメラ1の絞り値を設定するときの動作を以下説明する。なお、絞り値は、シャッタスピードの設定と同様にして設定できるので、簡単に説明する。図11はその動作を説明するためのフローチャートである。
図11に示すように、デジタルカメラ1は、操作者が絞りダイアル3を操作することにより、絞り値の設定動作を開始する。次に、システムコントローラ10は、絞りダイアル3が自動設定を選択したかどうかを検知する(S21)。つまり、図3に示すダイアル目盛3aが指標18に位置合わせされたかどうかを検知する。
ダイアル目盛3aが指標18に位置合わせされれば(S21におけるYes)、システムコントローラ10は、現在設定されているシャッタスピードや撮像部12が感知する露出量に基づいて、この露出量を適正にするような絞り値を算出する(S22)。次に、システムコントローラ10は、算出された絞り値を動作条件として設定する(S23)。そして、システムコントローラ10は、算出された絞り値を図12に示すように液晶モニタ9に表示する。図12は、液晶モニタ9に表示される画面を示す模式図である。図12において、絞り値表示D3は、絞り値がF5.6である場合を示している。以上の動作により、デジタルカメラ1は自動算出された絞り値(この事例ではF5.6)を動作条件として設定する。
一方、ダイアル目盛3aが指標18に位置合わせされなければ(S21におけるNo)、システムコントローラ10は、絞りダイアル3が第2の状態を選択したかどうかを検知する(S24)。つまり、ダイアル目盛3fが指標18に位置合わせされたかどうかを検知する。
ダイアル目盛3fが指標18に位置合わせされなければ(S24におけるNo)、システムコントローラ10は、絞りダイアル3が第1の状態を選択していることを検知する。すると、システムコントローラ10は、絞りダイアル3で選択された絞り値を動作条件として設定する(S27)。そして、システムコントローラ10は、絞りダイアル3で選択された絞り値を図12に示すように液晶モニタ9に表示する。例えば、図3に示すように、絞りダイアル3のダイアル目盛3cが指標18に位置合わせされた場合、システムコントローラ10は絞り値をF5.6に設定する。そして、システムコントローラ10は、図12に示すように、絞り値表示D3として「F5.6」を液晶モニタ9に表示させ、操作者に絞り値がF5.6であることを知らせる。以上の動作により、デジタルカメラ1は絞りダイアル3で選択された絞り値(この事例ではF5.6)を動作条件として設定する。
一方、図11に示すステップS24において、ダイアル目盛3fが指標18に位置合わせされれば(S24におけるYes)、システムコントローラ10は、補助ダイアル7および決定釦8を用いて絞り値を選択するよう促す表示を液晶モニタ9に表示させる(S25)。ここで、図13(a)は、ステップS25における液晶モニタ9の画面を示す模式図である。図13(a)において、背景画像D1に重畳するように選択催促表示D6およびアイコンD5が表示される。アイコンD5は選択催促表示D6の近傍に表示される。操作者は、選択催促表示D6を見て、絞り値をF10〜F40の間で設定すべきことを認識する。
次に、これらの指示に従って操作者が補助ダイアル7を操作すると、システムコントローラ10は、選択催促表示D6およびアイコンD5を消去し、それらが表示されていた箇所に絞り値表示D3を表示させる。また、システムコントローラ10は、補助ダイアル7の動きに応じて絞り値表示D3を変更する。ここで、図14は絞り値表示D3の状態遷移図である。システムコントローラ10は、補助ダイアル7が図5に示すCW方向に回動すると、それに応じて絞り値表示D3を「F10」→「F11」→「F17」・・・のように昇順に変更する。そして、絞り値表示D3が「F40」になった後、さらに補助ダイアル7がCW方向に回動すると、システムコントローラ10は、絞り値表示D3を「F10」に戻す。逆に、システムコントローラ10は、補助ダイアル7が図5に示すCC方向に回動すると、それに応じて絞り値表示D3を「F40」→「F38」→「F35」・・・のように降順に変更する。そして、絞り値表示D3が「F10」になった後、さらに補助ダイアル7がCC方向に回動すると、システムコントローラ10は、絞り値表示D3を「F40」に戻す。図13(b)は、絞り値表示D3を変更しているときに液晶モニタ9に表示される画面を示す模式図である。図13(b)において、絞り値表示D3は、「F22」であるため、このときに補助ダイアル7が図5に示すCW方向に回動すると「F29」に変更される。逆にCC方向に回動すると「F17」に変更される。また、絞り値表示D3は赤色で表示される。
次に、操作者は、所望の絞り値を補助ダイアル7で選択し、そのときの絞り値表示D3を確認して、決定釦8を押下する。すると、システムコントローラ10は、補助ダイアル7および決定釦8で選択された絞り値を動作条件として設定する(S26)。また、システムコントローラ10は、液晶モニタ9に表示される絞り値表示D3を黒色に変更させる。以上の動作により、デジタルカメラ1は補助ダイアル7および決定釦8で選択された絞り値(この事例ではF22)を動作条件として設定する。
以上のようにして、操作者は、デジタルカメラ1の絞り値を設定できるが、絞りダイアル3を回動することにより、絞り値を再び変更できる(図11において「start」に戻る)。
なお、絞り値表示D3は本発明のディスプレイに表示された設定値の一例である。選択催促表示D6は本発明の第2の操作スイッチを用いて設定値を選択するよう促す表示の一例である。
以上のように、本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ1は、1つのシャッタスピードが割り当てられた第1の状態または複数のシャッタスピードが割り当てられた第2の状態を選択するシャッタダイアル2と、シャッタダイアル2が第2の状態を選択したとき、第2の状態に割り当てられたシャッタスピードを表示する液晶モニタ9と、液晶モニタ9に表示されたシャッタスピードのうちいずれかを選択する補助ダイアル7と、シャッタダイアル2がダイアル目盛2b〜2nのいずれかを選択したとき、そのダイアル目盛(ダイアル目盛2b〜2nのいずれか)に割り当てられたシャッタスピードを動作条件として設定する一方、シャッタダイアルがダイアル目盛2pを選択したとき、補助ダイアル7で選択されたシャッタスピードを動作条件として設定するシステムコントローラ10と、を備える。
このように、シャッタダイアル2で機械的にシャッタスピードを変更することができるので操作性が良い。そして、シャッタダイアル2で設定できるシャッタスピード以外のものは、補助ダイアル7で液晶モニタ9に表示されたシャッタスピードを変更することにより設定できるので、数多くのシャッタスピードを設定可能である。
また、本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ1は、使用頻度の比較的高いシャッタスピードをダイアル目盛2b〜2nに割り当て、使用頻度の比較的低いシャッタスピードをダイアル目盛2pに割り当てる。これにより、操作者は、使用頻度の高いシャッタスピードを容易に(シャッタダイアル2を回すという1アクションで)設定できる一方、使用頻度の低いシャッタスピードについては、補助ダイアル7を用いることにより、多くのシャッタスピードを選択可能に構成できる。
また、本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ1のシステムコントローラ10は、シャッタダイアル2がダイアル目盛2pを選択したとき、シャッタスピードを選択するよう促す選択催促表示D4を液晶モニタ9に表示させることを特徴とする。このように、選択催促表示D4を表示するため、操作者は操作方法を容易に理解できる。つまり、操作者は、シャッタスピードを選択しなければならないことを容易に理解できる。
また、本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ1の選択催促表示D4は、補助ダイアル7の形状を表すアイコンD5を含むことを特徴とする。このように、選択催促表示D4が、補助ダイアル7の形状を表すアイコンD5を含むため、操作者は、シャッタスピードの選択に補助ダイアル7を用いることを容易に理解できる。
また、本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ1のシステムコントローラ10が補助ダイアル7で選択されたシャッタスピードを動作条件として設定する前後において、シャッタスピード表示D2の表示態様は赤色から黒色に変わる。このように、補助ダイアル7で設定する前後において、シャッタスピード表示D2の表示態様を異なるものとするため、操作者は、補助ダイアル7での設定が完了したかどうか容易に把握することができる。つまり、シャッタスピード表示D2が赤色であれば未設定、黒色であれば設定済みというように容易に判別できる。
また、本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ1の液晶モニタ9は、ダイアル目盛2pに割り当てられたシャッタスピードを示すシャッタスピード表示D2をダイアル目盛2b〜2nのいずれかに割り当てられたシャッタスピードを示すシャッタスピード表示D2とは異なる態様で表示する。これにより、操作者は、シャッタダイアル2と補助ダイアル7のどちらを用いてシャッタスピードを設定しているのか、または、どちらを用いてシャッタスピードを設定すべきなのかを容易に把握することができる。
以上において、絞り値の設定においては、シャッタダイアル2の代わりに絞りダイアル3を用いればよいだけなので、説明を省略する。
なお、本発明の実施の形態1においては、シャッタスピードまたは絞り値を設定するために、シャッタダイアル2、絞りダイアル3の他に補助ダイアル7を用いている。しかし、補助ダイアル7は、シャッタスピードまたは絞り値を設定する用途のほかにも他の用途も有し、たとえシャッタスピードまたは絞り値を設定する機能がなくてもデジタルカメラ1に必要である。そのため、設定可能なシャッタスピードまたは絞り値の数を多くするために補助ダイアル7を用いたからといって、部品点数を増加したことにはならない。この点は、従来の技術に比べて有利な点である。
また、本発明の実施の形態1においては、シャッタスピードまたは絞り値を設定するために補助ダイアル7を用いたが、これには限らず、カーソルキー6を用いて設定するよう構成してもよい。カーソルキー6を用いる場合、カーソルキー6を一回押下すると、シャッタスピードまたは絞り値の設定状態を1だけ変更することができる。そのため、操作者は、確実に所望の設定値に設定できる。つまり、補助ダイアル7の場合は、回し過ぎて所望の設定値を超えて変更してしまうということがあるが、カーソルキー6の場合はキーを押下する回数を間違わなければ確実に所望の設定値を設定できる。
また、本発明の実施の形態1では、ディスプレイとして液晶モニタ9を用いたが、これには限られない。画像を表示できるものであれば、有機ELディスプレイ等でも構わない。
また、本発明の実施の形態1では、色を変えることによって、シャッタスピード表示D2の表示態様を各状態において変更したが、これには限らず、例えば、シャッタスピード表示D2の背景色を変えたり、シャッタスピード表示D2を枠で囲ったり、シャッタスピード表示D2を点滅させる等により表示態様を変えても良い。
さらに、本実施形態では、電子機器の一例としてデジタルカメラを例示したが、デジタルカメラに限らず、電子制御式の銀塩カメラにも本発明を適用することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態1では、デジタルカメラ1のシャッタスピードや絞り値を設定することについて、本発明を適用する場合を説明した。これに対して、本発明の実施の形態2では、携帯電話端末201の送信先アドレスを設定することについて、本発明を適用する場合を説明する。
携帯電話端末201においても、デジタルカメラ1と同様に小型化が進む一方、高機能化が進んでいる。従って、なるべく小さく数少ない操作部品類により、多種の設定ができるよう望まれている。さらに、設定に要する時間が短く、操作性が良いことが望まれている。特に、送信先アドレスの設定についての操作性向上が要望されている。以下、このような要望を満たす本発明の実施の形態2に係る携帯電話端末201について説明する。
図15は、本発明の実施の形態2に係る携帯電話端末201の外観を示す模式図である。携帯電話端末201は、ダイアル202、カーソルキー204、通信開始釦205、通信終了釦206およびテンキー208等の操作スイッチと液晶モニタ203とを備える。ダイアル202は、送信先アドレスを選択する操作スイッチである。ダイアル202の外周の一部は、携帯電話端末201の本体端辺から突出している。このため、操作者は、その突出した部分に指をあてがって操作することにより、ダイアル202を容易に回動できる。カーソルキー204は、液晶モニタ203に表示されるカーソルを移動するための操作スイッチである。通信開始釦205は、選択された送信先アドレスにデータの送信を開始するための釦である。通信終了釦206は、通信を終了するための釦である。テンキー208は、文字、数字、または記号を入力するための操作スイッチである。
図16は、ダイアル202の外観を示す模式図である。指標207は携帯電話端末201に固定されている。ダイアル目盛202a〜202mには、それぞれ1づつ送信先アドレスが割り当てられており、指標207に位置合わせされると、そのダイアル目盛に割り当てられている送信先アドレスが設定される。また、ダイアル目盛202nには複数の送信先アドレスが割り当てられている。ダイアル目盛202nが指標207に位置合わせされると、そのダイアル目盛202nに割り当てられた送信先アドレスのうちいずれかをカーソルキー204を用いて設定することができる。
図17は、本発明の実施の形態2に係る携帯電話端末201の構成を示すブロック図である。システムコントローラ210は、液晶モニタ203、通信部211等のシステム全体を制御するコントローラである。システムコントローラ210は、ダイアル202、カーソルキー204、通信開始釦205、テンキー208等の操作スイッチからの制御信号を受けて、制御を行っている。通信部211は、携帯電話システムの基地局とデータを送受信する。通信部211は、アンテナ、変調器、増幅器等を含む。メモリ212は、送信先アドレス等を記憶するためのメモリである。操作者は、テンキー208を操作することにより、送信先アドレスをメモリ212に記憶させることができる。また、操作者は、ダイアル目盛202a〜202mにどの送信先アドレスを割り当てるかを自由に決定することができ、送信頻度が高いアドレスをダイアル目盛202a〜202mへ順次割り当てれば良い。操作者によって割り当てられたダイアル目盛202a〜202mと送信先アドレスとの対応関係は、システムコントローラ210によってメモリ212に記憶される。操作者がダイアル目盛202a〜202mへ割り当てなかった送信先アドレスは、ダイアル目盛202nへ割り当てられたものとして、メモリ212に記憶される。
なお、ダイアル202は本発明の第1の操作スイッチの一例である。液晶モニタ203は本発明のディスプレイの一例である。カーソルキー204は本発明の第2の操作スイッチの一例である。システムコントローラ210は本発明のコントローラの一例である。携帯電話端末201は本発明の電子機器の一例である。この場合、送信先アドレスは本発明における設定値の一例である。ダイアル202のダイアル目盛202a〜2mのいずれかが指標207に位置合わせされた状態は、本発明における第1の状態の一例である。ダイアル202のダイアル目盛202nが指標17に位置合わせされた状態は、本発明における第2の状態の一例である。
以上のように構成された携帯電話端末201の送信先アドレスの設定から送信開始までの動作について以下図15〜図20を用いて説明する。図18は、携帯電話端末201の動作を説明するためのフローチャートである。図19は、ダイアル目盛202a〜202mを用いて送信先アドレスを設定する場合の液晶モニタ203の表示画面を示す模式図である。図20は、ダイアル目盛202nおよびカーソルキー204を用いて送信先アドレスを設定する場合の液晶モニタ203の表示画面を示す模式図である。
ここで、図19および図20において、背景画像D201は送信先に送信するためのデータであり、操作者がテンキー208を用いて入力したものである。送信先アドレスを設定するときは、背景画像D201に重畳するように送信先アドレス選択画面D202が表示される。送信先アドレス選択画面D202の中には、ダイアル目盛202a〜202nのいずれが指標207に位置合わせされているか(図16参照)を示すダイアル目盛表示D203が表示される。また、送信先アドレス選択画面D202の中には、ダイアル目盛表示D203の隣に、送信先アドレスを示す送信先アドレス表示D204が表示される。さらに、図20においては、送信先アドレス表示D204を変更するにはカーソルキー204の上下キーを操作すればよいことを示すカーソルキー使用可能表示D205が表示される。
まず、操作者は、送信先に送信するデータを、テンキー208を用いて入力する。例えば、図19や図20に示すような背景画像D201が操作者の入力するデータである。次に、ダイアル202を回動することにより、送信先アドレスの設定を開始する(図18におけるstart)。ダイアル202を回すと、システムコントローラ210は、ダイアル目盛202nが指標207に位置合わせされたかどうかを監視する(S201)。すなわち、システムコントローラ210は、ダイアル202が第2の状態を選択したかどうかを監視する。
そして、ダイアル目盛202nが指標207に位置合わせされていなければ、システムコントローラ210は、指標207に位置合わせされたダイアル目盛に割り当てられている送信先アドレスを設定する。例えば、指標207にダイアル目盛202cが位置合わせされると、図19に示すように、ダイアル目盛表示D203として、ダイアル202上面のダイアル目盛202cの部分に印字されている「C」(図16参照)を表示する。そして、送信先アドレス表示D204として、操作者によってダイアル目盛202cに割り当てられた送信先アドレス(この事例では「moku@pan.jp」)がメモリ212から読み出され、液晶モニタ203に表示される。次に、操作者が通信開始釦205を押下すると、システムコントローラ210は、通信部211に対して送信先アドレスにデータを送信するよう指示する。通信部211は、システムコントローラ210の制御により送信を開始する(S204)。
一方、ダイアル目盛202nが指標207に位置合わせされれば(S201のYes)、システムコントローラ210は、ダイアル目盛202nに割り当てられている送信先アドレスをメモリ212から読み出し、液晶モニタ203に表示させる(図20参照)。そして、システムコントローラ210は、カーソルキー204の上下キーに送信先アドレスを選択する機能を割り当てる。そのため、操作者はカーソルキー204の上下キーを用いて送信先アドレスを設定できる(S202)。図20において、操作者がカーソルキー204の上下キーを操作すると、ダイアル目盛表示D203は「その他」を表示したまま、送信先アドレス表示D204のみが変更される。ここで、カーソルキー204の上下キーの操作に伴って、操作者によってメモリ212にあらかじめ登録されているアドレスが、順次表示される。このようにして、送信先アドレスを設定した後、操作者が通信開始釦206を押下すると、システムコントローラ210は、液晶モニタ203に送信先アドレス表示D204として表示されている送信先アドレスに背景画像D201に示す文字データ等のデータを送信するよう、通信部211に対して指示する。通信部211は、システムコントローラ210の制御により送信を開始する(S204)。
以上のように、本発明は、携帯電話端末201にも適用できる。特に、送信先アドレスを設定することについて、本発明を適用することができる。また、ダイアル目盛202a〜202mまでには送信頻度の高い送信先アドレスを割り当てるのが好ましい。この場合、どの送信先アドレスをどのダイアル目盛202a〜202nに割り当てるのかは操作者の任意に設定できるようにすると、さらに良い。携帯電話端末201において、送信先アドレスは、通常数多く記憶されているが、使用する頻度が高いものは限られている。そのため、本発明を適用すれば、使用頻度の高い送信先アドレスは1アクションで設定でき、使用頻度の低いものは、設定に多少時間を要するが、数多く設定可能である。
なお、この実施形態では、携帯電話端末における設定値の例として送信先アドレスを挙げたが、設定値は電話番号であっても良い。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態1および2では、第1の操作スイッチがダイアルである場合を説明した。これに対して、本発明の実施の形態2では、第1の操作スイッチが押下釦の集合である場合を説明する。特に、リモコン(リモートコントローラ)を用いてテレビジョン受像機本体の選局を行う場合を説明する。
テレビジョン放送はデジタル化が進み、また、ケーブルテレビも普及することから、今後、放送局の多チャンネル化が進むものと思われる。そのため、テレビジョン受像機本体を制御するリモコンも、多チャンネルの中からいずれかを効率よく選択できるようなものが望まれている。しかし、そのためにチャンネル選局用の押下釦を増やすのは好ましくない。そこで、このようなリモコンおよびテレビジョン受像機本体に本発明を適用すれば、押下釦の数を増やすことなく、効率の良い選局が可能になる。以下、このような要望を満たす本発明の実施の形態3に係るテレビジョン受像機本体301およびリモコン304について説明する。
図21は、本発明の実施の形態3に係るテレビジョン受像機本体301およびリモコン304の外観を示す模式図である。
テレビジョン受像機本体301は、モニタ302およびリモコン信号受信部303を備える。モニタ302は、ブラウン管、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PD)、有機ELディスプレイ等の、映像を表示できるディスプレイである。リモコン信号受信部303は、リモコン304から発信される赤外線等の制御信号を受信する。
リモコン304は、テレビジョン受像機本体301を遠隔制御するための装置である。リモコン304は、カーソルキー305、選局部306等を備える。カーソルキー305は、モニタ302に表示されるカーソルを移動するため、または、モニタ302に表示されるチャンネル等の動作条件を設定するための操作スイッチである。
選局部306は、複数の選局キー306a〜306pを備える。選局部は、モニタ302に上映する放送チャンネルを選択するための操作スイッチである。選局キー306a〜306nには、それぞれ1づつの放送チャンネルが割り当てられている。そして、選局キー306a〜306nのいずれかを押下することにより、押下された選局キーに割り当てられた放送チャンネルからの映像をモニタに上映させることができる。一方、選択キー306pには、複数の放送チャンネルが割り当てられている。選局キー306pを押下すると、選局キー306pに割り当てられている放送チャンネルがモニタ302に表示される。そして、表示された放送チャンネルをカーソルキー305で設定できるようになる。
図22は、テレビジョン受像機本体301およびリモコン304の構成を示すブロック図である。
リモコン304は、カーソルキー305、選局部306の他に、リモコンコントローラ309、送信部308を備える。コントローラ309は、送信部308等のリモコン304全体を制御する。コントローラ309はカーソルキー305、選局部306等の操作スイッチからの制御信号に従って動作する。送信部308は、テレビジョン受像機本体301を制御するための制御信号として、赤外線等を送信する。
テレビジョン受像機本体301は、モニタ302、リモコン信号受信部303の他に、本体コントローラ310、放送受信部311を備える。本体コントローラ310は、モニタ302、リモコン信号受信部303、放送受信部311等のテレビジョン受像機本体301全体を制御するコントローラである。本体コントローラ310はリモコン信号受信部303で受信する制御信号に従って動作する。放送受信部311は、放送チャンネルをチューニングして放送局からの映像信号等を受信する受信部である。放送受信部311は、チューナーや増幅器等を含む。
なお、選局部306は本発明の第1の操作スイッチの一例である。モニタ302は本発明のディスプレイの一例である。カーソルキー305は本発明の第2の操作スイッチの一例である。本体コントローラ310は本発明のコントローラの一例である。テレビジョン受像機本体301とリモコン304からなるテレビジョン受像機セット320は本発明の電子機器の一例である。この場合、放送チャンネルは本発明における設定値の一例である。選局部306の選局キー306a〜nのいずれかを押下した状態は、本発明における第1の状態の一例である。選局部306の選局キー306pを押下した状態は、本発明における第2の状態の一例である。
以上のように構成されたテレビジョン受像機セット320の放送チャンネルの設定の動作について以下図21〜図24を用いて説明する。図23は、テレビジョン受像機セット320の動作を説明するためのフローチャートである。図24は、選局キー306pおよびカーソルキー305を用いて放送チャンネルを選択する場合のモニタ302の表示画面を示す模式図である。ここで、図24において、背景画像D301は放送局から受信した映像である。放送チャンネルを選択するときは、背景画像D201に重畳するように選択チャンネル表示D302が表示される。
テレビジョン受像機本体301の電源がON状態のとき、本体コントローラ310は、リモコン信号受信部303がリモコン304からの制御信号を受信したかどうかを常に監視する。このとき、本体コントローラ310は、選局キー306pが押下されたかどうかを監視する(S301)。
そして、選局キー306pが押下されずに、他の選局キー306a〜nのうちのいずれかが押下されれば、コントローラ309は、これを示す制御信号を送信部308を介して本体コントローラ310に送信する。本体コントローラ310は、これを受けて、選択された放送チャンネルを放送受信部311に選局させる。そして、その放送チャンネルで受信した映像信号をモニタ302に上映させる(S303)。
一方、選局キー306pが押下されると(S301のYes)、コントローラ309は、これを示す制御信号を送信部308を介して本体コントローラ310に送信する。本体コントローラ310は、これを受けて、カーソルキー305による制御信号を放送チャンネルの選局のための制御信号であると設定する。すなわち、本体コントローラ310は、カーソルキー305に放送チャンネルの選局機能を割り当てる。そして、カーソルキー305が押下されたことをリモコン信号受信部303を介して検知すると、本体コントローラ310は、放送チャンネルを変更し、変更された放送チャンネルを放送受信部311に選局させる。そして、その放送チャンネルで受信した映像信号をモニタ302に上映させる(S302)。ここで、カーソルキー305の左右釦を押下すると1づつチャンネルを昇降することができる。また、カーソルキー305の上下釦を押下すると10づつチャンネルを昇降することができる。
以上のように、本発明の実施の形態3によれば、リモコン304の選局キー306a〜306pの数を増やすことなく、効率の良い選局が可能になる。
(実施の形態4)
本発明は、オーブンレンジや洗濯機等の家庭用の電化製品にも適用できる。本発明の実施の形態4では、オーブンレンジ401の調理メニューを設定する場合について説明する。
近年、オーブンレンジの高機能化が進み、調理メニューを細かくかつ多種に渡って設定できるようになってきた。一方で、調理メニューが多くなると、選択が煩雑になり、操作性が悪いという問題がある。そこで、本発明を適用することにより、日頃頻繁に使用する調理メニューはダイアルで簡単に設定でき、かつ、液晶モニタ404およびカーソルキー405を用いて、多種の調理メニューも選択できるように構成する。
図25は、本発明の実施の形態4に係るオーブンレンジ401の外観を示す模式図である。オーブンレンジ401は、調理部402、メニューダイアル403、液晶モニタ404、カーソルキー405、時間設定釦406、温度設定釦407、調理開始釦408を備える。調理部402は、開閉扉を有し、内部に食材を入れて調理を開始することにより、食材を加熱して調理を行う。メニューダイアル403は、調理メニューを選択する操作スイッチである。液晶モニタ404は、調理メニューの選択や調理時間設定、調理温度設定等の際にそれらの情報を表示するディスプレイである。カーソルキー405は、液晶モニタ404に表示される設定値を選択するための操作スイッチである。時間設定釦406は、調理時間だけをマニュアル設定するときに押下する操作スイッチである。これを押下すると、液晶モニタ404には設定可能な調理時間が表示され、カーソルキー405を用いて調理時間を設定できる。温度設定釦407は、調理温度だけをマニュアル設定するときに押下する操作スイッチである。これを押下すると、液晶モニタ404には設定可能な調理温度が表示され、カーソルキー405を用いて調理温度を設定できる。調理開始釦408は、調理部402で調理を開始するための操作スイッチである。
図26は、メニューダイアル403を示す模式図である。指標409はオーブンレンジ401本体に固定されている。メニューダイアル403はダイアル目盛403a〜403nを有する。ダイアル目盛403a〜403mには、それぞれ1づつ調理メニューが割り当てられており、指標409に位置合わせされると、そのダイアル目盛に割り当てられている調理メニューが設定される。また、ダイアル目盛403nには複数の調理メニューが割り当てられている。ダイアル目盛403nが指標409に位置合わせされると、そのダイアル目盛403nに割り当てられた複数の調理メニューのうちいずれかをカーソルキー405を用いて設定することができる。
図27は、本発明の実施の形態4に係るオーブンレンジ401の構成を示すブロック図である。システムコントローラ410は、液晶モニタ404、電磁波発生部411、加熱部412等のシステム全体を制御するコントローラである。システムコントローラ410は、メニューダイアル403、カーソルキー405、時間設定釦406、温度設定釦407、調理開始釦408、等の操作スイッチからの制御信号を受けて、制御を行っている。電磁波発生部411および加熱部412は、調理部402に含まれる。電磁波発生部411は、マイクロ波を発生し食材内の電子を振動することにより加熱する手段である。加熱部412は、電熱線やセラミックヒーターからなり、食材を赤外線等により加熱する手段である。メニューダイアル403により調理メニューが設定されると、システムコントローラ410は、各調理メニュー毎に予め設定されている時間、温度等を達成するように、電磁波発生部411および加熱部412を制御する。メモリ413は、調理メニュー毎の調理条件(加熱時間、温度等)を記憶しているメモリである。
なお、メニューダイアル403は本発明の第1の操作スイッチの一例である。液晶モニタ404は本発明のディスプレイの一例である。カーソルキー405は本発明の第2の操作スイッチの一例である。システムコントローラ410は本発明のコントローラの一例である。オーブンレンジ401は本発明の電子機器の一例である。この場合、調理メニューは本発明における設定値の一例である。メニューダイアル403のダイアル目盛403a〜403mのいずれかを指標409に位置合わせした状態は、本発明における第1の状態の一例である。メニューダイアル403のダイアル目盛403nを指標409に位置合わせした状態は、本発明における第2の状態の一例である。
以上のように構成されたオーブンレンジ401の調理メニューの設定の動作について以下図25〜図29を用いて説明する。図28は、オーブンレンジの動作を説明するためのフローチャートである。図29は、ダイアル目盛403nおよびカーソルキー405を用いて調理メニューを設定する場合の液晶モニタ404の表示画面を示す模式図である。
まず、操作者は、調理すべき食材を調理部402内にセットする。次に、メニューダイアル403を回動することにより、調理メニューの設定を開始する(図28におけるstart)。メニューダイアル403を回すと、システムコントローラ410は、ダイアル目盛403nが指標409に位置合わせされたかどうかを監視する(S401)。すなわち、システムコントローラ410は、メニューダイアル403が第2の状態を選択したかどうかを監視する。
そして、ダイアル目盛403nが指標409に位置合わせされていなければ、システムコントローラ410は、指標409に位置合わせされたダイアル目盛に割り当てられている調理メニューを設定する(S403)。例えば、図26に示すように、指標409にダイアル目盛403cが位置合わせされると、システムコントローラ410は、「ご飯温め」のために予め記憶されている条件をメモリ212から読み出して設定する。次に、操作者が調理開始釦408を押下すると、電磁波発生部411または/および加熱部412は駆動し始める。システムコントローラ410は、ステップS403において設定された条件で電磁波発生部411または/および加熱部412が駆動するよう、これらを制御する(S404)。
一方、ダイアル目盛403nが指標409に位置合わせされれば(S401のYes)、システムコントローラ410は、ダイアル目盛403nに割り当てられている調理メニューを示す調理メニュー表示D401を液晶モニタ404に表示させる(図29参照)。そして、システムコントローラ410は、カーソルキー405に調理メニューを選択する機能を割り当てる。そのため、操作者はカーソルキー405を用いて調理メニューを設定できる(S403)。図29において、操作者がカーソルキー405を操作すると、調理メニュー表示D401が変更される。そして、調査メニュー表示D401が設定表示されると、システムコントローラ410は調理メニューを設定する(S402)。例えば、図29に示すように、「シーフードピザ」が表示されると、システムコントローラ410は、「シーフードピザ」のために予め記憶されている条件をメモリ212から読み出して設定する。このようにして設定した後、操作者が調理開始釦408を押下すると、電磁波発生部411または/および加熱部412は、駆動し始める。システムコントローラ410は、ステップS402において設定された条件で電磁波発生部411または/および加熱部412が駆動するよう、これらを制御する(S404)。
以上のように、本発明の実施の形態4によれば、本発明は家庭用の電化製品の操作性を向上することができる。なお、この実施形態では、家庭用電化製品の一例としてオーブンレンジを例示したが、これ以外にも、例えば、電子レンジ、トースター、電気炊飯器、コーヒーメーカー、製パン器等の、複数種類の調理メニューを設定可能な種々の調理用家電製品に、本発明を適用することができる。あるいは、調理用家電製品以外にも、複数種類の動作モードを有する家電製品に本発明を適用すれば、動作モードの選択が容易に行える。そのような家電製品としては、これらには限定されないが、例えば、掃除機、食器洗い機、洗濯機、乾燥機等がある。
また、例えば、カーナビゲーションシステムにおいて表示エリアの指定に適用してもよい。カーナビゲーションシステムは、運転者が運転中に操作する可能性の高いものであり、操作部品類の数が多いと操作が困難になる。そこで、ディスプレイに表示させるエリアを操作者に選択させる際に、使用頻度の高いエリアを第1の状態に割り当て、使用頻度の低いエリアを第2の状態に割り当てる。
本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ1によれば、操作者は、シャッタダイアル2を使って設定頻度の高いシャッタスピードを容易に設定できるとともに、補助ダイアル7、決定釦8および液晶モニタ9を使って多くの選択候補の中から所望のシャッタスピードを選択できる。同様に、絞りダイアルを使って設定頻度の高い絞り値を容易に設定できるとともに、補助ダイアル7、決定釦8および液晶モニタ9を使って多くの選択候補の中から所望の絞り値を選択できる。以下、本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ1について、図1〜図14を用いて説明する。
以下、デジタルカメラ1のシャッタスピードを設定するときの動作を説明する。図7はその動作を説明するためのフローチャートである。
次に、デジタルカメラ1の絞り値を設定するときの動作を以下説明する。なお、絞り値は、シャッタスピードの設定と同様にして設定できるので、簡単に説明する。図11はその動作を説明するためのフローチャートである。
本発明の実施の形態1では、デジタルカメラ1のシャッタスピードや絞り値を設定することについて、本発明を適用する場合を説明した。これに対して、本発明の実施の形態2では、携帯電話端末201の送信先アドレスを設定することについて、本発明を適用する場合を説明する。
本発明の実施の形態1および2では、第1の操作スイッチがダイアルである場合を説明した。これに対して、本発明の実施の形態2では、第1の操作スイッチが押下釦の集合である場合を説明する。特に、リモコン(リモートコントローラ)を用いてテレビジョン受像機本体の選局を行う場合を説明する。
本発明は、オーブンレンジや洗濯機等の家庭用の電化製品にも適用できる。本発明の実施の形態4では、オーブンレンジ401の調理メニューを設定する場合について説明する。
Claims (9)
- 1つの設定値が割り当てられた第1の状態または複数の設定値が割り当てられた第2の状態を操作者に選択させる第1の操作スイッチと、
前記第1の操作スイッチにより前記第2の状態が選択されたとき、前記第2の状態に割り当てられた設定値を表示するディスプレイと、
前記ディスプレイに表示された設定値のうちいずれかを操作者に選択させる第2の操作スイッチと、
前記第1の操作スイッチにより前記第1の状態が選択されたとき、前記第1の状態に割り当てられた設定値を動作条件として設定する一方、前記第1の操作スイッチにより第2の状態が選択されたとき、前記第2の操作スイッチで選択された設定値を動作条件として設定するコントローラとを備える電子機器。 - 前記コントローラは、前記第1の操作スイッチにより第2の状態が選択されたとき、前記第2の操作スイッチで設定値を選択するよう促す表示を前記ディスプレイに表示させる、請求項1に記載の電子機器。
- 前記第2の操作スイッチで設定値を選択するよう促す表示は、絵記号を含む、請求項2に記載の電子機器。
- 前記第2の操作スイッチで選択された設定値を動作条件として設定する前後において、前記コントローラが、前記ディスプレイに表示される設定値の表示態様を異ならせる、請求項1に記載の電子機器。
- 前記電子機器はカメラであって、
前記設定値はシャッタスピードおよび絞り値の少なくとも一方である、請求項1に記載の電子機器。 - 前記電子機器は携帯電話端末であって、
前記設定値は送信先識別子である、請求項1に記載の電子機器。 - 前記電子機器はテレビジョン受像機セットであって、
前記設定値は放送チャンネルである、請求項1に記載の電子機器。 - 前記電子機器は調理用家電製品であって、
前記設定値は調理メニューである、請求項1に記載の電子機器。 - 前記電子機器は複数の動作モードを有する電子機器であって、
前記設定値は前記動作モードである、請求項1に記載の電子機器。
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