JPS643206B2 - - Google Patents

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JPS643206B2
JPS643206B2 JP9674681A JP9674681A JPS643206B2 JP S643206 B2 JPS643206 B2 JP S643206B2 JP 9674681 A JP9674681 A JP 9674681A JP 9674681 A JP9674681 A JP 9674681A JP S643206 B2 JPS643206 B2 JP S643206B2
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chloride
catalyst
solid
titanium
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JP9674681A
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Yoshio Tajima
Mitsuharu Myoshi
Kazuo Matsura
Masashi Sugita
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
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Publication date
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Publication of JPS643206B2 publication Critical patent/JPS643206B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な触媒を用いて、高活性にα―オ
レフインを立体規則性よく重合または共重合する
方法に関する。 α―オレフインの高立体規則性重合触媒とし
て、従来よりチタンハロゲン化物と有機アルミニ
ウム化合物からなる触媒が知られている。しか
し、この触媒系を用いた重合では高立体規則性の
重合体は得られるものの触媒活性が低いため生成
重合体中の触媒残渣を除去する必要がある。 近年、触媒の活性を改善するための多くの提案
がなされてきている。これらの提案によれば
MgCl2などの無機固体担体に四塩化チタンを担持
させた触媒成分を用いた場合に高活性触媒となる
ことが示されている。 また、n―ブチルマグネシウムクロライドと塩
化アルミニウムとをエーテル等の溶媒の存在下に
反応させて得られる固体、あるいはこの固体を更
に電子供与性化合物で処理したものに、四塩化チ
タンを担持せしめた触媒成分と有機アルミニウム
からなる触媒が提案されている(特開昭52−
74686、同54−119586)。 しかしながら、ポリオレフインの製造上、触媒
活性はできるだけ大きいことが好ましく、なお一
層高活性な触媒が望まれていた。また、重合体中
のアタクチツク部分の生成量ができるだけ少ない
ことも重要である。 本発明者らは、これらの点について鋭意研究し
た結果、ここに新規な触媒を見いだしたものであ
る。すなわち、本発明は新規な触媒を用いて、き
わめて高活性に高立体規則性のポリオレフインを
製造する方法に関するものであり、本発明の触媒
を用いることにより、重合時のモノマー分圧は低
く、かつ短時間の重合で生成重合体中の触媒残渣
量はきわめて少量となり、したがつてポリオレフ
イン製造プロセスにおいて触媒除去工程が省略で
き、かつ生成重合体中のアタクチツク部分の生成
量もきわめて少ないなどの多くの効果が得られ
る。以下に本発明を詳述する。 本発明は(1)一般式RMgX(ここでRは炭素数1
〜24の炭化水素残基を表わし、Xはハロゲン原子
を表わす)で表わされる有機マグネシウム化合
物、(2)トリハロゲン化アルミニウム(以下ハロゲ
ン化アルミニウムと略記する)および(3)結晶水を
含有するカルシウム、亜鉛およびアルミニウムか
ら選ばれる金属の酸塩を接触させて得られる固体
物質に、テトラハロゲン化チタンおよび/または
テトラハロゲン化チタン(以下チタン化合物と略
記する)と有機酸エステルとの付加化合物を担持
せしめて得られる固体触媒成分、および有機アル
ミニウム化合物(以下有機金属化合物と略記す
る)と有機酸エステルとの混合物もしくは付加化
合物を組み合わせてなる触媒を用いて炭素数3〜
8のα―オレフインの重合あるいは共重合を行う
ことにより、著しく高活性に高立体規則性のポリ
オレフインを製造する方法に関する。 本発明において、(1)一般式RMgXで表わされ
る化合物、(2)ハロゲン化アルミニウムおよび(3)結
晶水を含有するカルシウム、亜鉛およびアルミニ
ウムから選ばれる金属の酸塩を接触させて、本発
明の固体物質(固体担体)を得る方法としては特
に制限はなく、不活性溶媒の存在下あるいは不存
在下に温度20〜400℃、好ましくは50〜300℃の加
熱下に、通常5分〜20時間接触させることにより
反応させる方法、共粉砕処理により反応させる方
法、あるいはこれらの方法を適宜組み合わせるこ
とにより反応させてもよい。 このとき使用する不活性溶媒は特に制限される
ものではなく、通常チグラー型触媒を不活性化し
ない炭化水素化合物および/またはそれらの誘導
体を使用することができる。これらの具体例とし
ては、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、
ヘプタン、オクタン、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、シクロヘキサン等の各種脂肪族飽和炭化水
素、芳香族炭化水素、脂環族炭化水素などを挙げ
ることができる。 また、成分(1)〜(3)の接触順序についても特に制
限はなく、3成分を同時に接触させてもよく、2
成分を接触させた後、他の1成分を接触させても
よい。 成分(1)〜(3)を接触させる具体的な態様としての
若干の例を以下に示すが、これらに限定されるも
のではない。 1 成分(1)〜(3)を同時に共粉砕する方法。 2 成分(1)および成分(2)(もしくは成分(3))を共
粉砕した後、成分(3)(もしくは成分(2))を添加
し、さらに共粉砕する方法。 3 成分(1)〜(3)を不活性溶媒中で加熱下に接触さ
せた後、溶媒を除去する方法。 4 上記3)で得た固体物質を更に粉砕処理する
方法。 5 成分(1)および成分(3)の共粉砕処理物を成分(2)
を溶解した溶液に加え、加熱下に接触させた
後、溶媒を除去する方法。 本発明において、成分(1)〜(3)を接触させる方法
としては共粉砕処理による方法が好ましく用いら
れる。 本発明において成分(1)一般式RMgXで表わさ
れる化合物と成分(2)ハロゲン化アルミニウムの使
用割合は、モル比で成分(2):成分(1)が1:0.1〜
100であり、好ましくは1:0.5〜10、最も好まし
くは1:1〜5である。成分(3)結晶水を含有する
カルシウム、亜鉛およびアルミニウムから選ばれ
る金属の酸塩の使用割合は、モル比で成分(2):成
分(3)が1:0.01〜100であり、好ましくは1:0.1
〜10、最も好ましくは1:0.1〜2である。 かくして得られる固体担体に、チタン化合物お
よび/またはチタン化合物と有機酸エステルとの
付加化合物を担持させることにより固体触媒成分
を得る。 担体にチタン化合物および/またはチタン化合
物と有機酸エステルとの付加化合物を担持させる
方法としては公知の方法を用いることができる。
たとえば、固体担体を不活性な溶媒の存在下また
は不存在下に、過剰ののチタン化合物および/ま
たはチタン化合物と有機酸エステルとの付加化合
物と加熱下に接触させることにより行なうことが
でき、好ましくは、n―ヘキサン等の不活性溶媒
の存在下に両者を、50〜300℃、好ましくは100〜
150℃に加熱することにより行なうのが便利であ
る。反応時間はとくに限定はされないが通常は5
分以上であり、必要ではないが長時間接触させる
ことは差支えない。たとえば5分ないし10時間の
処理時間をあげることができる。もちろん、この
処理は酸素、および水分を絶つた不活性ガス雰囲
気下で行なわれるべきである。反応終了後未反応
のチタン化合物および/またはチタン化合物と有
機酸エステルとの付加化合物を取り除く手段はと
くに限定されるものではなく、チグラー触媒に不
活性な溶媒で数回洗浄し洗液を減圧条件下で蒸発
させ固体粉末を得ることができる。他の好ましい
方法としては、固体担体と必要量のチタン化合物
および/またはチタン化合物を有機酸エステルと
の付加化合物とを共粉砕する方法を挙げることが
できる。 本発明においては、必要量のチタン化合物およ
び/またはチタン化合物と有機酸エステルとの付
加化合物を添加することにより、洗浄除去工程を
省略することができる共粉砕による方法が特に好
ましく用いられる。 本発明において共粉砕に用いる装置はとくに限
定はされないが通常ボールミル、振動ミル、ロツ
ドミル、衝撃ミルなどが使用され、通常0℃〜
200℃好ましくは20℃〜100℃の温度で0.5時間〜
30時間共粉砕することにより本発明の触媒成分を
製造することができる。もちろん共粉砕操作は不
活性ガス雰囲気中で行なうべきであり、また湿気
はできる限り避けるべきである。 本発明において用いられる一般式RMgX(ここ
でRは炭素数1〜24のアルキル基、アルケニル
基、アリール基、アラルキル基等の炭化水素残基
を表わし、Xはハロゲン原子を表わす)で表わさ
れる有機マグネシウム化合物としては、通常グリ
ニヤ化合物として知られている化合物が用いら
れ、これらの例としてはたとえばメチルマグネシ
ウムクロライド、メチルマグネシウムブロマイ
ド、メチルマグネシウムアイオダイド、エチルマ
グネシウムクロライド、エチルマグネシウムブロ
マイド、エチルマグネシウムアイオダイド、n―
プロピルマグネシウムクロライド、n―プロピル
マグネシウムブロマイド、n―プロピルマグネシ
ウムアイオダイド、n―ブチルマグネシウムクロ
ライド、n―ブチルマグネシウムブロマイド、n
―ブチルマグネシウムアイオダイド、イソブチル
マグネシウムクロライド、イソブチルマグネシウ
ムブロマイド、イソブチルマグネシウムアイオダ
イド、ヘキシルマグネシウムクロライド、ヘキシ
ルマグネシウムブロマイド、ヘキシルマグネシウ
ムアイオダイド、オクチルマグネシウムクロライ
ド、オクチルマグネシウムブロマイド、フエニル
マグネシウムブロマイド、フエニルマグネシウム
クロライド、o―アニシルマグネシウムクロライ
ド、p―アニシルマグネシウムクロライド、o―
アセチルフエニルマグネシウムクロライド、p―
アセチルフエニルマグネシウムクロライド、o―
トリルマグネシウムクロライド、p―トリルマグ
ネシウムクロライド、p―メトキシ―o―トリル
マグネシウムクロライド、o―メトキシ―p―ト
リルマグネシウムクロライド、2,4―キシリル
マグネシウムクロライド、メシチリルマグネシウ
ムクロライド、o―ビフエニルマグネシウムクロ
ライド、1―ナフチルマグネシウムクロライド、
1―アントリルマグネシウムクロライド、1―フ
エナントリルマグネシウムクロライド等の化合物
ならびにこれらのエーテル錯合体をあげることが
できる。これらのエーテル化合物としてはたとえ
ば、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジイ
ソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、メチル
エチルエーテル、ジアリルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、アニソールなどの各種エ
ーテル化合物をあげることができる。 本発明においては、特に非錯化の有機マグネシ
ウムが好ましく、また有機マグネシウム化合物と
してはRが炭素数6〜24のアリール基であるアリ
ールマグネシウムハライドが好ましい。 本発明に用いるハロゲン化アルミニウムとして
は、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、ヨウ
化アルミニウムを挙げることができ、特に塩化ア
ルミニウムが好ましい。 本発明において用いる結晶水を含有するカルシ
ウム、亜鉛およびアルミニウムから選ばれる金属
の酸塩とは、カルシウム、亜鉛およびアルミニウ
ムから選ばれる酸塩であつて、1分子中に1/2分
子以上の結晶水を含有するものである。結晶水含
有量は各酸塩の最大結晶水を含有するものまで使
用できる。これらの酸塩としては、酢酸塩、安息
香酸塩、炭酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、メホウ酸
塩、リン酸塩、ケイ酸塩、コハク酸塩、硫酸塩が
挙げられる。これらの具体例を示すと、Ca
(H2PO42H2O、CaHPO4・2H2O、
CaHPO4H2O、CaSO4・2H2O、CaSO4・H2O、
CaSO4・1/2H2O、CaSO3・1/2H2O、Ca
(CH3COO)2・H2O、Ca(C6H5COO)2・3H2O、
Ca(C6H5COO)2・H2O、Ca3(C6H5O72・4H2O、
Ca3(C6H5O72・2H2O、Ca3(C6H5O72・H2O、
Ca〔CH3CH(OH)COO〕2・5H2O、Ca〔CH3CH
(OH)COO〕2・3H2O、Ca〔CH3CH(OH)
COO〕2・H2O、CaC4H4O6・4H2O、
CaC4H4O6・2H2O、CaC4H4O6・H2O、Al2O
(CH3COO)4・4H2O、Al2O(CH3COO)4・2H2O、
Al2O(CH3COO)4・H2O、Al2(SO43・18H2O、
Al2(SO43・14H2O、Al2(SO43・12H2O、Al2
(SO43・10H2O、Al2(SO43・8H2O、Al2
(SO43・6H2O、Al2(SO43・4H2O、Al2
(SO43・2H2O、Al2(SO43・H2O、Zo
(CH3COO)2・2H2O、Zo(CH3COO)2・H2O、Zo3
(C6H5O72・2H2O、Zo3(C6H5O72・H2O、Zo
(HCOO)2・2H2O、Zo(HCOO)2・H2O、Zo
(C3H5O32・3H2O、Zo(C3H5O32・H2O、Zo
C4H4O6・H2Oを例示することができる。 本発明に使用されるチタン化合物としては、四
塩化チタン、四臭化チタン、四ヨウ化チタン、が
好ましい。 チタン化合物と有機酸エステルとの付加化合物
としては、チタン化合物:有機酸エステルのモル
比が2:1〜1:2のものが好ましい。これらの
付加化合物としてはTiCl4・C6H5COOC2H5
TiCl4・2C6H5COOC2H5、TiCl4・p―
CH3OC6H5COO2C2H5、等を例示することができ
る。 本発明において、チタン化合物および/または
チタン化合物と有機酸エステルとの付加化合物の
使用量は特に制限されないが、通常固体生成物中
に含まれるチタン化合物の量が0.5〜20重量%、
好ましくは1〜10重量%となるよう調節するのが
好ましい。 本発明に用いる有機金属化合物の例としては一
般式R3Al、R2AlX、RAlX2、R2AlOR、RAl
(OR)XおよびR3Al2X3の有機アルミニウム化合
物(ただしRは炭素数1〜20のアルキル基または
アリール基、Xはハロゲン原子を示し、Rは同一
でもまた異なつてもよい)があり、具体的には、
トリエチルアルミニウム、トリイソプロピルアル
ミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ
sec―ブチルアルミニウム、トリtert―ブチルア
ルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオ
クチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロ
リド、ジイソプロピルアルミニウムクロリド、エ
チルアルミニウムセスキクロリドおよびこれらの
混合物があげられる。 本発明においては、有機金属化合物成分を、前
記有機金属化合物と有機酸エステルとの混合物も
しくは付加化合物として用いる。 この時有機金属化合物と有機酸エステルを混合
物として用いる場合には、有機金属化合物1モル
対して、有機酸エステルを通常0.1〜1モル、好
ましくは0.2〜0.5モル使用する。また、有機金属
化合物と有機酸エステルとの付加化合物として用
いる場合は、有機金属化合物:有機酸エステルの
モル比が2:1〜1:2のものが好ましい。 本発明において有機金属化合物の使用量につい
ては特に制限されないが、通常チタン化合物に対
し0.1〜1000モル倍使用することができる。 本発明に用いられる有機酸エステルとは、炭素
数が1〜24の飽和もしくは不飽和の一塩基性ない
し二塩基性の有機カルボン酸と炭素数1〜30のア
ルコールとのエステルである。具体的には、ギ酸
メチル、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸フエニ
ル、酢酸オクチル、メタクリル酸メチル、ステア
リン酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチ
ル、安息香酸n―プロピル、安息香酸ジ―プロピ
ル、安息香酸ブチル、安息香酸ヘキシル、安息香
酸シクロペンチル、安息香酸シクロヘキシル、安
息香酸フエニル、安息香酸―4―トリル、サリチ
ル酸メチル、サリチル酸エチル、p―オキシ安息
香酸メチル、p―オキシ安息香酸エチル、サリチ
ル酸フエニル、p―オキシ安息香酸シクロヘキシ
ル、サリチル酸ベンジル、α―レゾルシン酸エチ
ル、アニス酸メチル、アニス酸エチル、アニス酸
フエニル、アニス酸ベンジル、o―メトキシ安息
香酸エチル、p―エトキシ安息香酸メチル、p―
トルイル酸メチル、p―トルイル酸エチル、p―
トルイル酸フエニル、o―トルイル酸エチル、m
―トルイル酸エチル、p―アミノ安息香酸メチ
ル、p―アミノ安息香酸エチル、安息香酸ビニ
ル、安息香酸アリル、安息香酸ベンジル、ナフト
エ酸メチル、ナフトエ酸エチルなどを挙げること
ができる。 これらの中でも特に好ましいのは安息香酸、o
―またはp―トルイル酸またはp―アニス酸のア
ルキルエステルであり、とくにこれらのメチルエ
ステル、エチルエステルが好ましい。 本発明の触媒を使用してのオレフインの重合反
応は通常のチグラー型触媒によるオレフイン重合
反応と同様にして行われる。すなわち反応はすべ
て実質的に酸素、水などを絶つた状態で、気相
で、または不活性溶媒の存在下でまたはモノマー
自体を溶媒として行われる。オレフインの重合条
件は温度は20ないし300℃、好ましくは40ないし
180℃であり、圧力は常圧ないし70Kg/cm2・G、
好ましくは2ないし60Kg/cm2・Gである。分子量
の調節は重合温度、触媒のモル比などの重合条件
を変えることによつてもある程度調節できるが、
重合系中に水素を添加することにより効果的に行
われる。もちろん、本発明の触媒を用いて、水素
濃度、重合温度などの重合条件の異なつた2段階
ないしそれ以上の多段階の重合反応も何ら支障な
く実施できる。 本発明においては、特に炭素数3〜8のα―オ
レフイン類を立体規則性よく重合または共重合さ
せるのに有効に用いることができる。このような
α―オレフインとしてはプロピレン、1―ブテ
ン、4―メチルペンテン―1等がある。これらの
α―オレフインにエチレン等の他のオレフインや
ジエン等を共重合することもできる。 以下に実施例をのべるが、これらは本発明を実
施するための説明用のものであつて本発明はこれ
らに制限されるものではない。 実施例 1 (1) フエニルマグネシウムクロライドの合成 玉入れコンデンサー、滴下ロート、撹拌機を備
えた1の四つ口フラスコに削状マグネシウム30
gを入れ、系内を窒素を流しながら十分乾燥させ
た。次いで0.2gのヨーウ素を加え3時間250℃で
マグネシウムを活性化させた。その後5mlのクロ
ロベンゼンを加え数分間還流温度で加熱した。反
応が開始したことを確認してから600mlのデカリ
ン中に168gのクロロベンゼンを溶解した溶液を
反応混合物に7時間にわたつて滴下した。この時
の反応温度は約185℃であつた。その後デカリン、
未反応クロロベンゼンを蒸留により除去し、未反
応マグネシウムを除去した後、n―ヘキサンで洗
浄後、n―ヘキサンを除去して粉末のフエニルマ
グネシウムクロライド151gを得た。 (2) 触媒成分の合成 上記(1)で得られたフエニルマグネシウムクロラ
イド4.8gと無水三塩化アルミニウム3.9gを1/2
インチ直径を有するステンレス製スチールボール
が25個入つた内容積400mlのステンレス製ポツト
に入れ、窒素雰囲気下、室温で5時間ボールミリ
ングを行なつた後、さらに酢酸アルミニウム四水
塩(Al2O(CH3COO)4・4H2O)2.7gを添加し、
窒素雰囲気下、室温で5時間ボールミリングを行
なつた。 得られた固体物質に、さらに四塩化チタンと安
息香酸エチルの1:1(モル比)の付加化合物4.5
gを添加し窒素雰囲気下、室温で16時間ボールミ
リングを行なつた。ボールミリング後、得られた
固体粉末1gには38mgのチタンが含まれていた。 (3) 重合 2のステンレススチール製誘導撹拌付オート
クレーブを窒素置換しヘキサン1000mlを入れ、ト
リエチルアルミニウム3ミリモル、安息香酸エチ
ル1ミルモルおよび前記の固体粉末80mgを加えさ
らに水素を気相分圧で0.025Kg/cm2となるよう装
入した後、撹拌しながら50℃に昇温した。ヘキサ
ンの蒸気圧で系は0.5Kg/cm2・Gになるがついで
プロピレンを全圧が7Kg/cm2Gになるまで張り込
んで重合を開始した。全圧が7Kg/cm2Gになるよ
うにプロピレンを連続的に導入し1時間重合を行
なつた。 重合終了後、余剰のプロピレンを排出し、冷
却、内容物を取り出し乾燥し、白色のポリプロピ
レン115gを得た。溶媒可溶性のポリプロピレン
は5.0gであつた。 触媒活性は230gポリプロピレン/g固体・
hr・C3H6圧、6070gポリプロピレン/gTi・
hr・C3H6圧であり、このポリプロピレンの沸と
うn―ヘプタン抽出残の割合は94.0%、かさ比重
0.32、メルトフローインデツクス2.6であつた。
一方溶媒可溶性重合体も含め、沸とうn―ヘプタ
ンによる全抽出残率は90.0%であつた。 比較例 1 実施例1において酢酸アルミニウム四水塩を用
いないことを除いては、実施例1と同様の方法で
固体触媒成分を合成した。固体触媒成分1gには
37mgのチタンが含まれていた。 この固体触媒成分を用いてプロピレンの重合を
行なつたところ、ポリプロピレン110gが得られ
た。また、溶媒可溶性のポリプロピレンは4.9g
であつた。 このように、実施例1に比べ触媒活性が劣つて
いた。 比較例 2 実施例1において無水三塩化アルミニウムを用
いないことを除いては、実施例1と同様の方法で
固体触媒成分を合成した。固体触媒成分1gには
38mgのチタンが含まれていた。 この固体触媒成分を用いてプロピレンの重合を
行なつたところ、ポリプロピレン18gが得られ
た。また、溶媒可溶性のポリプロピレンは2.1g
であつた。 このように、実施例1に比べ触媒活性が劣つて
いた。 比較例 3 実施例1において酢酸アルミニウム四水塩の代
わりに無水の酢酸アルミニウム2.5gを用いるこ
とに除いては、実施例1と同様の方法で固体触媒
成分を合成した。固体触媒成分1gには38mgのチ
タンが含まれていた。 この固体触媒成分を用いて実施例1と同様の方
法でプロピレンの重合を行なつたところ、ポリプ
ロピレン111gが得られた。また、溶媒可溶性の
ポリプロピレンは5.0gであつた。 このように、実施例1に比べ触媒活性は劣つて
いた。 実施例 2〜7 実施例1と同様の方法で固体触媒成分を合成
し、実施例1と同様の方法でプロピレンの重合を
行なつた。その結果を表1にまとめた。
【表】 実施例 8 1 固体触媒成分の合成 滴下ロート、温度計および撹拌機を備えた200
ml四ツ口フラスコに酢酸アルミニウム四水塩3.6
gとエチルエーテル50mlを入れ、次いで滴下ロー
トによりn―ブチルマグネシウムクロライド43ミ
リモル(エーテル溶液)を除々に滴下し、0℃で
1時間反応させた後、無水三塩化アルミニウム
4.6gを除々に添加し、0℃で1時間反応させた
後、さらに還流下に1時間反応させた。反応後、
エーテルを除去して白色固体10gを得た。次にこ
の白色固体を5時間粉砕処理した。この粉砕処理
した白色固体5gに、四塩化チタンと安息香酸エ
チルの1:1(モル比)の付加化合物2gを添加
し、実施例1と同様の方法で共粉砕を行なつた。
共粉砕後、得られた固体粉末1gには38mgのチタ
ンが含まれていた。 2 重合 前記固体粉末を固体触媒成分として用いて、実
施例1と同様な方法でプロピレンの重合を行なつ
たところ白色ポリプロピレン100gを得た。触媒
活性は200gポリプロピレン/g固体・hr・C3H6
圧、5200gポリプロピレン/gTi・hr・C3H6
であり、粉末状ポリプロピレンのn―ヘプタン抽
出は93.0%、全抽出残率は91.0%であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法で用いる触媒の調製工程を
示すフローチヤート図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 一般式RMgX(ここでRは炭素数1〜24の炭
    化水素残基を表わし、Xはハロゲン原子を表わ
    す)で表わされる有機マグネシウム化合物、(2)ト
    リハロゲン化アルミニウムおよび(3)結晶水を含有
    するカルシウム、亜鉛およびアルミニウムから選
    ばれる金属の酸塩を接触させて得られる固体物質
    に、テトラハロゲン化チタンおよび/またはテト
    ラハロゲン化チタンと有機酸エステルとの付加化
    合物を担持せしめて得られる固体触媒成分、およ
    び有機アルミニウム化合物と有機酸エステルとの
    混合物もしくは付加化合物を組み合わせてなる触
    媒を用いて、炭素数3〜8のα―オレフインの重
    合あるいは共重合を行うことを特徴とするポリオ
    レフインの製造方法。
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