JPS641520B2

JPS641520B2 -

Info

Publication number: JPS641520B2
Application number: JP11101778A
Authority: JP
Inventors: Takao Matsushita
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1978-09-09
Filing date: 1978-09-09
Publication date: 1989-01-11
Also published as: JPS5538813A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は毛髪に自然なつやを与えるととも
に、すぐれたヘアコンデイシヨニング性を発揮で
きるシヤンプー組成物に関する。毛髪をとり囲く環境はパーマネントウエーブ、
ヘアカーラー、ホツトカーラー、ヘヤドライヤー
等の普及により、ますます厳しくなつている。そ
して毛髪はこれらの処理により痛められ、若々し
いつやが失なわれ、バサバサした感触になり易
い。そこで最近のシヤンプーとしては、洗浄力に加
えて髪の仕上り効果を有するものが要求されるよ
うになつた。とくに毛髪美容の点から望まれるのは、髪に自
然なつやを与えること、髪に柔軟性としなやかさ
を与えること等であるが、油性物質を含むヘアク
リームを使用しても自然なつやは得られない。ま
た、こうした要望を洗髪中に満たすシヤンプーは
現在ほとんど見当らない。たゞ、洗髪時に過度に除去される油分を補う目
的で、ラノリン誘導体、脂肪酸エステル、蛋白質
などを配合したシヤンプーが開発されてはいる
が、界面活性剤の強力な洗浄力が作用するため、
その髪仕上げ効果は毛髪美容上の要求を満たすま
でには至つていない。この発明は叙上の要求に応えるもので、すぐれ
たヘアコンデイシヨニング性を備なえ、髪に自然
のつやを与えるシヤンプー組成物を提供するもの
である。この発明のシヤンプー組成物は、必須成分とし
てアニオン界面活性剤、両性界面活性剤、アルキ
ルアミンオキシドのいずれか１種または２種以上
を３〜40％（以下、重量％、）カチオン化密度
0.0005〜0.005の第４級窒素含有水溶性ポリマー
を0.1〜５％、油性添加成分炭素数18ないし60の
炭化水素、炭素数14ないし22の脂肪酸、炭素数14
ないし60の高級アルコール、炭素数16ないし60の
エステル及びポリシロキサンから成る群より選ば
れる（エチングリコールジステアレート及びラノ
リル誘導体を除く）を0.1〜５％、含有すること
を特徴とする。以下、必須成分の詳細から説明する。 Γ アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、アル
キルアミンオキシド：これらは相互に代替使用ができるものであり、
任意に２種以上を混合して用いることもできる。
そして、夫々の範ちゆうに属する化合物は同じ範
ちゆう内で２種以上を混合して用いることもでき
る。まず、アニオン界面活性剤の具体例から列挙す
るとつぎのとおりである。ラウリン酸のアルカリ金属塩またはアルカノー
ルアミン塩。天然ラウリルアルコール３モルエト
キシ硫酸エステル、オキソ法合成C₁₁〜C₁₅脂肪族
アルコール３モルエトキシ硫酸エステル、オキソ
法合成C₁₂〜C₁₃脂肪族アルコール１モルエトキシ
硫酸エステル、あるいはC₁₂〜C₁₃脂肪族アルコー
ル硫酸エステルなど、ここに挙げたエステル類の
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアル
カノールアミン塩。ワツクスクラツキング法、チーグラ触媒による
重合法、これらの改良法により得られたC₁₂〜₁₄
アルフアオレフイン、C₁₂〜₁₆ビニリデンオレフ
イン、C₁₂〜₁₆インナーオレフインを三酸化硫黄
等でスルホン化し、さらに加水分解して得られる
アニオン活性剤の、アルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩またはアルカノールアミン塩。C₁₂〜C₁₄
アシルアミドポリグリコールエーテル（３〜８モ
ル）硫酸エステルのアルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩またはアルカノールアミン塩。つぎに、両性界面活性剤の主な具体例を挙げる
とつぎのとおりである。ラウリルβ―イミノジプロピオネート。１―ラ
ウリル―２―ヒドロキシ―２―ヒドロキシエチル
―２―カルボキシメチル―エチレンシクロイミ
ド。Ｎ―ラウロイル―N′―カルボキシメチル―
N′―２―ヒドロキシエチルエチレンジアミン。
Ｎ―ラウロイル―Ｎ―（２―ヒドロキシエチル）
―N′―カルボキシメチルエチレンジアミン。Ｎ
―ラウロイル―Ｎ―（２―ヒドロキシエチル）―
N′―N′―ビス（カルボキシエチル）エチレンジ
アミン。最後に、アルキルアミンオキシドの代表的な具
体例としては、ラウリルトリメチルアミンオキシ
ド、ミリスチルトリメチルアミンオキシドなどが
ある。上述した必須成分の適切な配合量は、この発明
のシヤンプー組成物に占める割合で３〜40％の範
囲である。下限を３％としたのは、それを下回る
と満足すべき洗浄力および泡立性が得られなくな
るからであり、また上限を40％としたのは、それ
を上回ると液安定性が損なわれて、寒冷環境下に
保存した場合、濁りや分離等が生ずるためであ
る。 Γ 第４級窒素含有水溶性ポリマー：分子量で規定すれば2000から3000000の範囲が
好ましく、カチオン化密度で規定すれば0.0005か
ら0.005の範囲が必要である。ただし、ここに言
うカチオン化密度とは次式で定義される。カチオン化密度＝
第４級窒素原子の数／第４級窒素含有水溶性ポリマーの
分子量主な具体例としては、第４級窒素含有セルロー
スエーテル、第４級窒素含有スターチ、第４級窒
素含有ポリ（トリアルキルアミノエチルメタクリ
レート）、第４級窒素含有ビニルピロリドンコポ
リマーなどがあり、これらは２種以上を混合して
用いることもできる。このような化合物を得るためには水溶性ポリマ
ーを第４級窒素導入剤と反応させればよく、第４
級窒素導入剤としてはグリシジルトリメチルアン
モニウムハライドとか３―ハロゲノ―２ヒドロキ
シプロピルトリアルキルアンモニウムハライドな
どが知られている。この発明の目的に好ましい第４級窒素含有水溶
性ポリマーにつき、具体的な製造法を下に例示す
る。その１：分子量120000のヒドロキシエチルセルロース
（グルコース単位２単位が反復構造の基本単位で
あるセルロースに酸化エチレンを1.7モル付加さ
せたもの）80ｇと、グリシジルトメリチルアンモ
ニウムクロリド30ｇとを溶媒中で反応させると、
第４級窒素含有率2.1％、カカチオン化密度
0.0014の第４級窒素含有セルロースエーテルを97
ｇ程度、得ることができる。その２：分子量200000の馬鈴著デンプン60ｇとグリシジ
ルトリメチルアンモニウムクロリド80ｇとを溶媒
中で反応させると、第４級窒素含有率3.7％、カ
チオン化密度0.003の第４級窒素含有スターチを
91ｇ程度、得ることができる。 Γ 油性添加成分：以下に述べる(イ)〜(ホ)の６群がこの発明の目的に
有効であり、各群単独使用はもちろんのこと任意
の２群以上を互に混合して用いることができ、さ
らに夫々の群内においては２種以上の成分を混合
して用いることもできる。 (イ) C₁₈〜C₁₆の炭化水素流動パラフイン（粘度70〜350秒）、スクワラン
（C₃₀H₆₂）、アルフアオレフインオリゴマー（C₆
〜C₂₀アルフアオレフインの重合体で主に３量
体）、ワセリンなど。 (ロ) C₁₄〜C₂₂の脂肪酸ステアリン酸、オレイン酸、ミリスチン酸な
ど。 (ハ) C₁₄〜C₆₀の高級アルコールセタノール、ステアリルアルコール、オレイル
アルコール、イソセタノールなど。 (ニ) C₁₆〜C₆₀のエステルイソプロピルミリステート（IPM）、ピユアセ
リン、オリーブ油、ヒマシ油など。 (ホ) ポリシロキサンジメチルポリシロキサン（粘度20〜3000cs／25
℃のものが好ましく、信越化学社製のKF―96な
どがある）、メチルフエニルポリシロキサン（同
上、KF―56）、オルガノポリシロキサンポリオキ
シアルキレン共重合体（同上、KF―351，352，
610等）など、 Γ その他の任意成分：この発明では前述した必須成分のほかに、任意
成分としてつぎのような成分を添加することがで
きる。たとえば、ラウロイルジエタノールアミ
ド、食塩等の増粘剤、乳濁剤、可溶化剤、ノニオ
ン界面活性剤、殺菌剤、香料、色素、等々であ
る。この発明のシヤンプー組成物は上述した配合組
成からなるものであり、シヤンプーの基本性能に
加えて、すぐれたヘアコンデイシヨニング性と自
然なつや出し効果を発揮することができる。すな
わち、毛髪等の洗浄に使用したときは高い起泡性
と適度の洗浄力を発揮し、髪の仕上りに際して
は、毛髪に自然なつやを与えるので髪が若々しく
なる。しかも毛髪が、まとまり易くなり、べとつ
くようなこともなく、しなやかに且つしつとりと
仕上るのである。このような効果が発現するのは、明らかに油性
添加成分の毛髪表面への吸着量が増加したことに
起因している。その作用機構は詳らかでないが、
この発明のシヤンプー組成物においては、第４級
窒素含有水溶性ポリマーが界面活性剤と錯塩を形
成し、この錯塩は毛髪地面に析出し易く、しかも
油性添加成分とは高い親和性を発揮するため、油
性添加成分の毛髪表面への吸着を促進するのでは
ないかと考えられる。いずれにしろ、この発明のシヤンプー組成物は
毛髪美容上の要求を満たし得る顕著なヘアコンデ
イシヨニング性を有する点で、在来品に類をみな
いものであり、おしやれ意識の高い最近の消費者
の期待に十分応えるものである。つぎに実施例を挙げてこの発明をより具体的に
説明する。なお、実施例で行なつた試験法の概要を説明す
ると、 ○イ毛髪のつやシヤンプー組成物で５ｇの毛髪束を５回洗浄
し、乾燥後の毛髪束の光沢をテスター10名の視覚
により判定し、標準品に比べて光沢があれば〇、
やや光沢があれば△、光沢が同等であれば×とい
うように評価する。 ○ロ毛髪のべとつき性同様に洗浄、乾燥後の毛髪束についてべとつき
具合をテスター10名の触感により判定し、標準品
に比べてべとつきがなければ〇、ややべとつきが
あれば△、べとつきがあれば×、というように評
価する。 ○ハ毛髪のしなやかさ同様に洗浄、乾燥後の毛髪束のしなやかさをテ
スター10名の触感により判定し、標準品に比べて
すぐれていれば〇、ややすぐれていれば△、同等
であれば×、というように評価する。実施例表に示す配合組成に従つて、標準品を含む８種
のシヤンプー組成物を調製し、性能を試験した。同表に明らかなように、No.２〜No.６はこの発明
の配合条件を満足するため、顕著なヘアコンデイ
シヨニング性を発揮するのに対し、油性成分を添
加しないNo.７とか第４級窒素含有水溶性ポリマー
を添加しないNo.８などは、ヘアコンデイシヨニン
グ性の改善効果がみられない。【表】

Claims

【特許請求の範囲】

１アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、アル
キルアミノキシドのいずれか１種または２種以上
を３〜40重量％、カチオン化密度0.0005〜0.005
の第４級窒素含有水溶性ポリマーを0.1〜５重量
％、炭素数18ないし60の炭化水素、炭素数14ない
し22の脂肪酸、炭素数14ないし60の高級アルコー
ル、炭素数16ないし60のエステル及びポリシロキ
サンから成る群より選ばれる油性添加成分（エチ
レングリコールジステアレート、ラノリン及びラ
ノリン誘導体を除く）を0.1〜５重量％含有する
ことを特徴とするシヤンプー組成物。