JPS638600Y2 - - Google Patents

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JPS638600Y2
JPS638600Y2 JP8936880U JP8936880U JPS638600Y2 JP S638600 Y2 JPS638600 Y2 JP S638600Y2 JP 8936880 U JP8936880 U JP 8936880U JP 8936880 U JP8936880 U JP 8936880U JP S638600 Y2 JPS638600 Y2 JP S638600Y2
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JP8936880U
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【考案の詳細な説明】 本考案は適度の通気性を有する袋に関し、詳し
くはフイルムと紙または紙状物を間に連続空隙が
生ずるように積層してなる袋に関する。
従来、穀物や飼料等を収納する袋として厚物ま
たは重ね物の樹脂シートを材料とする袋が使用さ
れており、またシート面に延伸テープを接着させ
た補強袋も知られている(実公昭49−44340号公
報、実公昭49−44341号公報)。しかし、これらの
袋では収納した穀類の呼吸によつて生ずるガスお
よび熱を外部へ放出することが困難であり、また
これらのガスのため収納袋が膨張し、段積みする
と荷崩れが生じ易いという欠点があつた。
これらの欠点を改善するため、袋面に貫通孔を
あけることが必要となるが、加工費の増加、機械
的強度の低下、害虫の侵入のおそれなど新たな欠
点が顕在化し、また外部の空気や湿気が必要以上
に流入するため嫌気性乳酸醗酵を旨とするサイレ
ージ包装用資材などとして使用できず用途が限定
されるという欠点も生ずる。
さらに通気性の改良のため、前述の孔あけ加工
に代えて、糸類を材料中に内蔵させた袋(実公昭
49−36622号公報)や樹脂フイルムと紙の積層体
からなる食品包装材(実開昭52−111014号公報)
等が知られているが、これらは機械的強度が充分
でないため破れ易い等の欠点があつた。
本考案者らは、これら従来技術の欠点を解消し
て、通気性を保持して内部に発生するガスの排出
を容易にするとともに機械的強度が大きく、しか
も外気の侵入を極力防ぐことのできるすぐれた袋
を開発すべく鋭意研究を重ねた。その結果、連続
した空隙を有する特定の積層シートを用いること
により目的を達成しうることを見出し、本考案を
完成するに至つた。
すなわち本考案は、片面または両面に複数のリ
ブを有するとともに延伸配向方向の交叉した積層
フイルムの該リブ頂部に、紙または紙状物を接着
して両者間に連続する空隙を形成するように積層
してなる積層シートを用い、かつ内面が紙または
紙状物である袋を提供するものである。
本考案に用いる紙または紙状物としては、適度
の通気性および吸湿性を有するものであれば特に
制限はないが、クラフト紙などの強力紙あるいは
これと同等の性質を有する人工、天然の繊維を原
料とする不織布などがある。これらの紙または紙
状物の性状を具体的に示せばメートル坪量50〜
100g/m2、引張強さ4Kg/cm2以上(縦方向)お
よび3Kg/cm2以上(横方向)(JIS P8113)、透気
度30秒以下(JIS P8117)程度のものが好まし
い。
一方、本考案に用いるフイルムとしては気密性
を有する材質のものであればよく特に制限はない
が、通常はポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−プロピレンゴム、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリイソブチレン等の熱可塑性ポリマー
あるいはこれらの混合物を用いることができる。
またこのフイルムの形状は前述の紙または紙状
物と積層した際に間に連続する空隙が形成される
ようなものであればよく、様々なものが考えられ
るが、具体的には片面または両面に複数のリブを
有するもの就中、各リブ間に形成される溝状部が
フイルムの周縁にまで一連の通路の如く構成され
るものであることが好ましく、特に第1図a,b
に示すようにフイルムの片面あるいは両面に一方
向に伸びた平行の連続的または断続的のリブ(凸
条)1をほぼ等間隔で複数設けた形状のものが好
ましい。そのほか断続的のリブを交叉するように
設けた形状とすることも好ましい態様として考え
ることができる。このようにリブを必要に応じて
断続的にするのはリブ溝の連続性を確保する理由
からである。
さらにこのフイルムとしては、複数の延伸フイ
ルムを延伸の配向方向が交叉するように積層して
形成した積層フイルムが用いられる。このような
積層フイルムを形成するには、まず上述した如き
ポリエチレン、ポリプロピレン等の素材を管状シ
ート化し、長手方向に延伸配向させて管状フイル
ムとする。次いで得られた管状フイルムを螺旋状
に切開し、長手方向に対して斜めに配向した展開
平板フイルムとなす。ここで管状フイルムの螺旋
状切開角をθとすれば、展開平板フイルムの長手
方向に対する配向傾斜角は90゜−θとなる。次い
でこの展開平板フイルムと別途同様の方法で製造
した展開平板フイルムと配向方向が交叉する態様
で積層する。
例えば積層中に対称配向交叉する1対以上の層
がある場合、この各対は隣接していても、他層を
介挿していても効果はほぼ同一であり、従つて後
者の如き態様で積層してもよい。また対称配向交
叉する1対のフイルムを得る方法は全く同一の傾
斜配向単層フイルム2枚を製造し、一方を裏返し
て用いればよい。なお第4図は管状フイルム7の
切開態様概念図を示し、螺線状の曲線8は切開
線、Pがその起点、Q1が第1周目の点、PQ1方向
は延伸方向であり、第5図は第4図の管状フイル
ム7を展開した平板フイルムの端部周辺を示す説
明図である。
展開平板フイルムの積層方法は特に制限はな
く、単純圧着、加熱圧着、貼剤圧着など各種の方
法が考えられる。得られた平板状の積層フイルム
をさらにリブ形成ローラー間を通してリブ付き積
層フイルムとする。この操作は圧着をさらに強化
するとともに一種の横方向(長手方向に直角な方
向)延伸がなされるため横方向の引張り強さが改
良される。さらに縦方向延伸をロール法などによ
り行なえば、積層フイルムの縦横方向の強度バラ
ンスを図ることができる。なお前記の積層とリブ
形成の操作は同時に行なうことも可能である。
このようにして得られる上記のリブ付き積層フ
イルムの性状は用途により様々であるが、通常は
層数2〜4、メートル坪量30〜120g/m2、平均
厚さ30〜140μ、縦方向延伸比1.0〜4.0倍、横方向
延伸比1.0〜4.0倍、リブ高さ0.01〜3.0mm、リブ間
隔0.05〜10.0mmのものが好適である。ここでリブ
高さが0.01mm未満ではフイルムの表面摩擦係数が
低下し、3.0mmを超えるとリブの腰が弱くなり倒
れ易くなる。またリブの間隔が0.05mm未満では表
面摩擦係数が低下し、一方10.0mmを超えると、各
リブ間に形成される溝状部が、紙または紙状物と
積層した際に閉塞されるため内部ガスの放出経路
となりえなくなる。
本考案においては上述した積層フイルムと紙ま
たは紙状物とを両者間に連続する空隙が生ずるよ
うに積層すればよいが、具体的にはフイルム面上
のリブの頂部に紙または紙状物を接着し、各リブ
間に存在する溝状部2を閉塞しないようにしてお
く。このリブ頂部と紙または紙状物との接着は貼
剤接着あるいは熱融着等、適宜手段にて行なうこ
とができ、第2図a,b,cに示すように、フイ
ルム3と紙または紙状物4との間に連続空隙を有
する積層シートが得られる。
本考案では上記積層シートを用いて袋を構成す
る。袋を作るにあたつては、一般的には紙または
紙状物を内側とし、フイルム面を外側としてミシ
ン綴じ等の手段により縫合すればよい。
かくして得られた本考案の袋に穀類や飼料等を
収納して封緘すれば、袋内部に発生したガスは内
側の紙層の細孔を通つてフイルム層との間の連続
空隙に入り、この空隙を通つて袋の封緘部のミシ
ン孔5および/または側胴の貼着部の端部6に至
り、ここから外部へ放出される。つまり本考案の
袋によれば、紙層細孔−連続空隙−封緘部ミシン
孔および/または貼着部の端部という内部ガスの
放出経路が形成されることとなる。内部ガスは袋
が押圧されると上記経路を通つて脱気される。そ
のため穀物等を収納した袋を段積みすると、自重
によつて内部ガスは充分に脱気されることとな
る。一方、通常の状態では外気が袋内部へ吸引さ
れるような力は自動的には働かないので、外気の
侵入は、内部ガスの放出に比べてその可能性は極
めて小さい。
従つて、本考案の袋を用いれば、段積みした際
に内部ガスの放出が自動的に行なわれ、またこれ
を媒体として内部で生じた熱の放散も進行する反
面外気の侵入等のおそれが少なく外界の影響をほ
とんど受けないので、収納物の品質保持あるいは
嫌気性醗酵を要するサイレージの熟成が可能であ
る。
しかも、リブを有するフイルムを用いて構成さ
れている袋は材料フイルムが交叉配向積層構造の
ため機械的強度が大きく袋の軽量化が達成できる
という利点とともにリブ構造という一種の粗面構
造のため滑りにくいという利点を有し、段積みし
た場合、滑落や荷崩れなどのおそれがなくなる。
それ故、本考案の袋は穀類、飼料その他を収納
する強力袋として有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bはリブを有するフイルムの斜視
図、第2図a,b,cは積層シートの斜視図、第
3図a,b,cは本考案の袋の例を示す斜視図、
第4図は延伸された管状フイルムの切開態様概念
図、第5図は第4図の管状フイルムを展開した平
板フイルムの端部周辺を示す説明図である。 1……リブ(凸条)、2……溝状部、3……フ
イルム、4……紙または紙状物、5……袋封緘部
のミシン孔、6……袋側胴貼着部の端部、7……
管状フイルム、8……管状フイルムの螺旋状切開
線、9……管状フイルム端部周回線、10……延
伸方向。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 片面または両面に複数のリブを有するとともに
    延伸配向方向の交叉した積層フイルムの該リブ頂
    部に、紙または紙状物を接着して両者間に連続す
    る空隙を形成するように積層してなる積層シート
    を用い、かつ内面が紙または紙状物である袋。
JP8936880U 1980-06-27 1980-06-27 Expired JPS638600Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8936880U JPS638600Y2 (ja) 1980-06-27 1980-06-27

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JP8936880U JPS638600Y2 (ja) 1980-06-27 1980-06-27

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Publication Number Publication Date
JPS5713441U JPS5713441U (ja) 1982-01-23
JPS638600Y2 true JPS638600Y2 (ja) 1988-03-15

Family

ID=29451400

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8936880U Expired JPS638600Y2 (ja) 1980-06-27 1980-06-27

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5996182U (ja) * 1982-12-21 1984-06-29 有限会社ゴー容器 生鮮食品.植物等の包装用袋容器
JPH0688600B2 (ja) * 1986-10-14 1994-11-09 藤森工業株式会社 引き裂き性のよい包装袋
JPH02120511A (ja) * 1988-10-31 1990-05-08 Nippon Thompson Co Ltd 有限直動転がり案内ユニット

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JPS5713441U (ja) 1982-01-23

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