JPH0688600B2 - 引き裂き性のよい包装袋 - Google Patents

引き裂き性のよい包装袋

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JPH0688600B2
JPH0688600B2 JP61241984A JP24198486A JPH0688600B2 JP H0688600 B2 JPH0688600 B2 JP H0688600B2 JP 61241984 A JP61241984 A JP 61241984A JP 24198486 A JP24198486 A JP 24198486A JP H0688600 B2 JPH0688600 B2 JP H0688600B2
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JP
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packaging bag
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盛稔 小国
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Fujimori Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、開口部の引き裂き性の良好な包装袋に関し、
特に、容易に直線的に引き裂き可能な包装袋に関する。
(従来の技術) 従来から包装袋の素材としてポリアミドフィルムが提供
されている。一般に包装材料として提供されているポリ
アミドフィルムは膜厚の均一性、強度等の理由によりT
ダイやキャスチング法を用いて製膜した一定の幅の長尺
のポリアミドフィルムを二軸延伸法によって延伸して製
造している。そして本発明では、この長尺のフィルムに
おいて、その長手方向を機械的方向と称している。
しかして、上記の二軸延伸法によって製造されたフィル
ムは幅方向の中央部よりその両側縁部に移行するにした
がって大なる延伸力が作用される結果、両側縁部は中央
部に比して熱収縮率が大きくなるのみならず、任意の点
における機械的方法に対する左右各45゜の二方向の熱収
縮率の差(機械的方向に対し左45゜の方向の熱収縮率と
機械的方向に対し右45゜の方向の熱収縮率との差、以下
単に斜め二方向の熱収縮率の差ともいう)も中央部より
両側縁部に移行するにしたがって大きくなる(これはボ
ーイング現象と称されている)。
そのため、上記の二軸延伸ポリアミドフィルムを使用し
て包装材としたものは、カールしたり変形する等の支障
があった。従来は、この支障を避けるために、包装袋の
素材としては、フィルムの機械的方向に対して45゜の二
方向の延伸の度合の差が小さい、すなわち斜め二方向の
熱収縮率差の小さい中央部を使用していた。しかしなが
ら、このような斜め二方向の熱収縮率の差の小さいフィ
ルムのみを使用するのは生産性が悪く、また斜め二方向
の熱収縮率の差の小さいフィルムを使用して製袋した包
装袋の引き裂きは困難であるという欠点があった。
(解決しようとする課題) 本発明の目的は、斜め二方向の熱収縮率の差の大きい二
軸延伸ポリアミドフィルムを用いて、引き裂き性の良好
な包装袋を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは上記の欠点を改良して引き裂き性の良好な
包装袋を提供すべく種々検討した結果、二軸延伸ポリア
ミドフィルムの機械的方向に対して左右各45゜の二方向
の熱収縮性の差が1.0%以上のポリアミドフィルムは、
熱収縮性の大きい方向に引き裂きやすいことに注目し、
該フィルムを両面に用いることにより引き裂き性の良好
な包装袋が得られることを発見し、本発明を完成するに
至った。
すなわち本発明は、二軸延伸ポリアミドフィルムを二つ
折りに折り畳みその周辺を接着して製袋した包装袋にお
いて、その包装袋の両側面が機械的方向に対して左右各
45゜の二方向の熱収縮率の差が1.0%以上であるポリア
ミドフィルムからなり、且つ該熱収縮率の差の大きい方
の側面を引き裂き方向に対し内側になるように配置した
ことを特徴とする引き裂き性のよい包装袋である。
本発明で用いるポリアミドフィルムはTダイ法やキャス
チング法により製膜したポリアミドフィルムを二軸延伸
して製造されるものである。包装袋素材としてのポリア
ミドフィルムは一般にTダイを用いた二軸延伸法によっ
て製造されるが、このフイルムには製造時に前述したよ
うにボーイング現象により中央部より両縁部に移行する
にしたがってより大なる延伸力が作用し、その結果、フ
イルムの機械的方向に対して左右各45゜の二方向、すな
わち斜め二方向の熱収縮率に差を生ずる。
通常、Tダイを用いた二軸延伸法においては、縦方向に
2〜5倍、横方向に2〜5倍に二軸延伸されて製造され
るが、この二軸延伸ポリアミドフイルムにあっては、両
端部の斜め二方向の熱収縮率の差は5.0%以上であり、
中央部での斜め二方向の熱収縮率の差は0.5%以下であ
る。第1図はこの熱収縮率の状態を示したもので、二軸
延伸フィルムの左側半分の熱収縮率の状態をグラフにし
たものである。
本発明において、二軸延伸ポリアミドフィルムを二つ折
りに折り畳み製袋するには、例えば一定幅の長尺の二軸
延伸ポリアミドフィルムの側縁部分を所定の大きさに切
断し、この切断片をフィルムの機械的方向を中心にし幅
方向に二つ折りに折り畳み、その周辺を接着し、開封用
切り口を設けて包装袋にする。この際、包装袋の両面
が、斜め二方向の熱収縮率の差が1.0%以上のポリアミ
ドフィルムで構成されるように二軸延伸ポリアミドフィ
ルムの切断片の切取り部分を選ぶ。また、斜め二方向の
熱収縮率の差の大きい法の側面が引き裂き方向に対し内
側になるように配置する。すなわち、例えば手前方向に
引き裂いて開封する包装袋は、斜め二方向の熱収縮率の
差の大きい方の側面を手前側すなわち内側に配置し、ま
た外側方向に押して引き裂く包装袋は、斜め二方向の熱
収縮率の差の大きい方の側面を外側に配置する。
このように斜め二方向の熱収縮率の差の大なるポリアミ
ドフィルムを利用して引き裂くには、例えば包装袋の外
側面(手前側面と反対面)が斜め二方向の熱収縮率の差
が大きい方のフイルムで構成されている包装袋の場合
は、第2図に示すように、包装袋1の開口部の引き裂き
片2を外側方向に押して引き裂くと良好に引き裂ける。
また包装袋の内側面が斜め二方向の熱収縮率の差が大き
い方のフイルムで構成されている包装袋の場合は、包装
袋1の開口部の引き裂き片2を手前方向に引いて引き裂
くと良好に引き裂ける。
本発明においては、包装袋を引き裂く際、斜め二方向の
熱収縮率の差の大きい方のフィルムの引き裂きやすさを
利用して引き裂くのであるが、包装袋のどちらの側が斜
め二方向の熱収縮率の差の大きいフィルムで構成されて
いるかは目では識別できないので、包装袋の引き裂き用
切り口部に、引き裂き方向、引き裂き方などを表示して
おくと利用者に便利である。
本発明で使用するポリアミドとはナイロン6、ナイロン
66をはじめとして芳香族ナイロン等である。また必要に
応じポリアミドフィルムの内面に熱接着層、外面にポリ
エステル、ポリプロピレン、アルミニウム箔等の補強
層、防気性層、光遮断層を積層してもよい。
(作用) 本発明の包装袋は斜め二方向の熱収縮率の差の大きいフ
ィルムは、熱収縮性の大きい方向に裂けやすい性質を有
することを利用して良好に直線的に引き裂くようにした
ものである。前記の二つ折りして作成した包装袋は、二
つ折りにすることによって、その一方の側面のフィルム
の熱収縮方向と他の側面のフィルムの熱収縮方向が逆方
向になる。すなわち、例えばフィルムの表面の包装袋に
おける機械的方向に対する左45゜の方向の熱収縮率がそ
の右45゜の方向の熱収縮率より大きいときは、その裏面
のフィルムにおいては逆に機械的方向に対する右45゜の
方向の熱収縮率が左45゜の方向の熱収縮率より大きくな
っている。しかも、包装袋を構成する表面及び裏面のフ
ィルムは、機械的方向に対する左右各45゜の二方向、す
なわち斜め二方向の熱収縮率の差が異なる。
この包装袋を、開封のため側部に設けた切り口部より前
述の如くして引き裂くと、包装袋の表面のフィルムがそ
の収縮率の大きい方向例えば斜め右下方に向かって裂か
れようとする。一方包装袋の裏面のフィルムは、その収
縮率の大きい方向が逆に斜め右上方向になっているか
ら、上記表面のフィルムの斜め右下方に向かって裂かれ
ようとする作用が裏面のフィルムによって阻止され、そ
のため表面のフィルムは包装袋の縁にほぼ平行に、直線
的に、裏面の包装袋と共に切断される。
しかして、斜め二方向の熱収縮率の差の小さい方のフィ
ルムを用いたのでは斜め二方向共に同程度の熱収縮性を
有するため機械的方向の引き裂きが困難であるのに対
し、本発明のようにポリアミドフィルムの斜め二方向方
向の熱収縮率の差が1.0%以上のフィルムを両側面に使
用した包装袋では熱収縮率の大きい方のフィルムの引き
裂き易さを利用して引き裂くことができるので、引き裂
きが容易であり、直線的に引き裂きが可能になる。
以下、実施例を以って本発明を説明する。
実施例 通常のTダイを用いて、製膜したポリアミドフィルムを
縦方向に2.5倍、横方向に3倍に二軸延伸して、幅4000m
m、厚さ15μのフィルムとした。このポリアミドフィル
ムについて、その幅方向の中央より左側面の移行しなが
ら、機械的方向に対して左右45゜方向の熱収縮率を測定
すると、第1図のように変化する。この図より明らかな
ようにフィルム中央より左側に1200mm離れた部位におけ
る、機械的方向に対して右45゜の方向の熱収縮率は4.4
%、左45゜の方向の熱収縮率は1.3%であって、その差
は3.1%であった。この第1図はフィルムの左側半分を
示したものであるが、右側半分についても同様である。
このポリアミドフィルムの内面に熱接着層として50μの
無延伸ポリプロピレンフィルム、外面に9μのアルミニ
ウム箔、12μのポリエステルフィルムをそれぞれ積層し
て複合フィルムとした。そして、この複合フィルムか
ら、前記測定部位である幅方向中央部より左側1200mm離
れた部位を中心として幅方向340mm、機械的方向120mmの
大きさフィルムを切取り、この切り取ったフィルムを折
って、裏側面のポリアミドフィルムの斜め二方向の熱収
縮率の差が、表側面の斜め二方向の熱収縮率の差より大
きくなるようにし、3方のシールして120mm×170mmの包
装袋を製袋し、その長軸方向側部に開封用切り口部を設
けた。この包装袋の表側面を手前にし、第2図に示すよ
うに引き裂き片2を外側方向に押して、切り口部から引
き裂いたところ、良好に引き裂けた。
なお、上記の熱収縮率は、ポリアミドフィルムを100℃
で30分間ボイルして測定した熱収縮率である。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明は、二軸延伸ポリアミドフィ
ルムを二つ折りに折り畳みその周辺を接着して製袋した
包装袋において、その包装袋の両側面が機械的方向に対
して左右各45゜の二方向の熱収縮率の差が1.0%以上の
ポリアミドフィルムで構成され、且つ該熱収縮率の差の
大きい方の側面を引き裂き方向に対し内側になるように
配置した包装袋であって、この包装袋は、その側部に設
けた開封用切り口部から引き裂いて開口する際、斜め二
方向の熱収縮率差の大きい方のフィルムの引き裂け易さ
を利用して、良好に引き裂くことができる。それと共
に、従来利用されなかったポリアミドフィルムの両縁部
をも有効に使用でき、更に、引き裂きも直線的に得られ
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の左側の斜め二方向の収縮率の差を示
し、第2図は本発明の包装袋の開口部の引き裂きの説明
図である。 第1図において、○印は右45゜方向の収縮率を、×印は
左45゜方向の収縮率を表わす。第2図において、1は包
装袋、2は開口部の引き裂き片である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二軸延伸ポリアミドフィルムを二つ折りに
    折り畳みその周辺を接着して製袋した包装袋において、
    その包装袋の両側面が機械的方向に対して左右各45゜の
    二方向の熱収縮率の差が1.0%以上であるポリアミドフ
    ィルムからなり、且つ該熱収縮率の差の大きい方の側面
    を引き裂き方向に対し内側になるように配置したことを
    特徴とする引き裂き性のよい包装袋。
JP61241984A 1986-10-14 1986-10-14 引き裂き性のよい包装袋 Expired - Fee Related JPH0688600B2 (ja)

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JPH0618900Y2 (ja) * 1988-11-25 1994-05-18 大成ラミック株式会社 易開封性包装袋
JPH0619472Y2 (ja) * 1989-03-23 1994-05-25 株式会社進洋 プラスチックフィルム製密封袋

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JPS61110542U (ja) * 1984-12-25 1986-07-12

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